JPWO2020232297A5 - - Google Patents
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本開示のさらに別の局面は、被験体におけるATPase媒介性疾患の処置および/または防止のためのキットであって、上記キットは、本開示の組成物および使用のための指示を含む、キットを提供する。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
ATPaseをコードする核酸配列を含む核酸発現カセット。
(項目2)
前記ATPaseは、ATP1A1、ATP1A2、ATP1A3、ATP2C1、ATP6A1、ATP6V1B1、ATP6V0A4、ATP7A、ATP7B、またはATP11Cからなる群より選択される、項目1に記載の核酸発現カセット。
(項目3)
前記核酸配列は、配列番号01に示される配列、またはそのフラグメント、アイソフォーム、もしくはホモログを含む、項目1に記載の核酸発現カセット。
(項目4)
前記核酸配列は、配列番号01に示される配列と少なくとも80%の同一性を有する配列を含む、項目2に記載の核酸発現カセット。
(項目5)
前記核酸配列は、配列番号02の配列、またはそのフラグメント、アイソフォーム、もしくはホモログを含む、項目1に記載の核酸発現カセット。
(項目6)
前記核酸配列は、配列番号02に示される配列と少なくとも80%の同一性を有する配列を含む、項目4に記載の核酸発現カセット。
(項目7)
前記核酸配列は、配列番号07の配列、またはそのフラグメント、アイソフォーム、もしくはホモログを含む、項目1に記載の核酸発現カセット。
(項目8)
前記核酸配列は、配列番号07に示される配列と少なくとも80%の同一性を有する配列を含む、項目4に記載の核酸発現カセット。
(項目9)
前記発現カセットは、CpGメチル化部位を低減するように、および哺乳動物発現のためにコドン最適化されたATP1A3をコードするヌクレオチド配列をさらに含む、項目1~7のいずれかに記載の核酸発現カセット。
(項目10)
ATP1A3をコードする前記核酸配列は、プロモーターおよびポリアデニル化配列に作動可能に連結される、項目1~8のいずれかに記載の核酸発現カセット。
(項目11)
前記プロモーターは、ニューロン特異的プロモーターを含む、項目9に記載の核酸発現カセット。
(項目12)
前記ニューロン特異的プロモーターは、シナプシン1のプロモーター、カルシウム/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼIIのプロモーター、チューブリンα1のプロモーター、ニューロン特異的エノラーゼのプロモーター、および血小板由来増殖因子β鎖のプロモーターからなる群より選択される、項目10に記載の核酸発現カセット。
(項目13)
前記プロモーターは、ヒトシナプシンプロモーターである、項目11に記載の核酸発現カセット。
(項目14)
前記ヒトシナプシンプロモーターは、シナプシン1プロモーターの近位領域(-422~-22)を含む、項目12に記載の核酸発現カセット。
(項目15)
前記ヒトシナプシンプロモーターは、配列番号05に示される核酸配列を含む、項目13に記載の核酸発現カセット。
(項目16)
前記ヒトシナプシンプロモーターは、配列番号04または配列番号09に示される核酸配列を含む、項目12に記載の核酸発現カセット。
(項目17)
前記プロモーターは、構成的に活性なプロモーターの群から選択される、項目9に記載の核酸発現カセット。
(項目18)
前記構成的に活性なプロモーターは、ヒトβ-アクチン、ヒト伸長因子-1α、サイトメガロウイルス初期エンハンサーと組み合わせたニワトリβ-アクチン、サイトメガロウイルス(CMV)、シミアンウイルス40、および単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼからなる群より選択される、項目16に記載の核酸発現カセット。
(項目19)
前記核酸発現カセットは、ウシ成長ホルモンポリアデニル化シグナル(BGHpA)、シミアンウイルス40ポリアデニル化シグナル(SV40pA)、および合成ポリアデニル化シグナルからなる群より選択される転写終結シグナルをさらに含む、項目1~17のいずれかに記載の核酸発現カセット。
(項目20)
ATPaseをコードする核酸配列を含むベクター。
(項目21)
前記ベクターは、ウイルスベクターまたは非ウイルスベクターである、項目19に記載のベクター。
(項目22)
前記ベクターは、組換えウイルスベクターである、項目20に記載のベクター。
(項目23)
前記ウイルスベクターは、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、単純ヘルペスウイルスベクター、レトロウイルスベクター、レンチウイルスベクター、およびアルファウイルスベクター、フラビウイルスベクター、ラブドウイルスベクター、麻疹ウイルスベクター、ニューカッスル病ウイルスベクター、ポックスウイルスベクター、またはピコルナウイルスベクターからなる群より選択される、項目20に記載のベクター。
(項目24)
前記アデノウイルスベクターは、AAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAVrh74、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12およびAAV13からなる群より選択されるAAV血清型である、項目21に記載のベクター。
(項目25)
前記アデノウイルスベクターは、AAV1、AAV8、またはAAV9からなる群より選択されるAAV血清型である、項目23に記載のベクター。
(項目26)
前記アデノウイルスベクターは、AAV9ベクターを含む、項目23に記載のベクター。
(項目27)
前記アデノウイルスベクターは、AAV8ベクターを含む、項目23に記載のベクター。
(項目28)
前記アデノウイルスベクターは、AAV1ベクターを含む、項目23に記載のベクター。
(項目29)
前記ベクターは、AAV9-hSyn-ATP1A3-p2A-mCherry(pBK828)ベクターを含む、項目19に記載のベクター。
(項目30)
前記ベクターは、配列番号19、配列番号20、または配列番号21に示される核酸配列を含む、項目28に記載のベクター。
(項目31)
前記ベクターは、配列番号19、配列番号20、または配列番号21に示される配列と少なくとも80%の同一性を有する核酸配列を含む、項目28に記載のベクター。
(項目32)
前記非ウイルスベクターは、ポリマーベースのベクター、ペプチドベースのベクター、脂質ナノ粒子、固体脂質ナノ粒子、またはカチオン性脂質ベースのベクターからなる群より選択される、項目20に記載のベクター。
(項目33)
前記核酸配列は、核酸発現カセットの中に含まれる、項目19に記載のベクター。
(項目34)
前記核酸配列は、配列番号1の配列、またはそのフラグメント、アイソフォーム、もしくはホモログを含む、項目19に記載のベクター。
(項目35)
前記核酸配列は、配列番号01と少なくとも80%の同一性を有する配列を含む、項目19に記載のベクター。
(項目36)
前記核酸配列は、配列番号02もしくは配列番号07の配列、またはそのフラグメント、アイソフォーム、もしくはホモログを含む、項目19に記載のベクター。
(項目37)
前記核酸配列は、配列番号02または配列番号07と少なくとも80%の同一性を有する配列を含む、項目19に記載のベクター。
(項目38)
前記核酸配列は、配列番号06の配列、またはそのフラグメント、アイソフォーム、もしくはホモログを含む、項目19に記載のベクター。
(項目39)
前記核酸配列は、配列番号06に示される配列と少なくとも80%の同一性を有する配列を含む、項目19に記載のベクター。
(項目40)
前記ベクターは、以下のエレメント:(a)逆方向末端反復配列(ITR);(b)プロモーター;(c)転写終結因子;および(d)隣接する逆方向末端反復配列(ITR)のうちの1またはこれより多くをさらに含む、項目19~38のいずれかに記載のベクター。
(項目41)
前記プロモーターは、ニューロン特異的プロモーターを含む、項目40に記載のベクター。
(項目42)
前記ニューロン特異的プロモーターは、シナプシン1のプロモーター、カルシウム/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼIIのプロモーター、チューブリンα1のプロモーター、ニューロン特異的エノラーゼのプロモーター、および血小板由来増殖因子β鎖のプロモーターからなる群より選択される、項目40に記載のベクター。
(項目43)
前記プロモーターは、前記ヒトシナプシンプロモーターに由来する、項目40に記載のベクター。
(項目44)
前記ヒトシナプシンプロモーターは、シナプシン1プロモーターの近位領域(-422~-22)を含む、項目42に記載のベクター。
(項目45)
前記ヒトシナプシンプロモーターは、配列番号04に示される核酸配列を含む、項目42に記載のベクター。
(項目46)
前記ヒトシナプシンプロモーターは、配列番号05または配列番号09に示される核酸配列を含む、項目42に記載のベクター。
(項目47)
前記プロモーターは、構成的に活性なプロモーターである、項目40に記載のベクター。
(項目48)
前記構成的に活性なプロモーターは、ヒトβ-アクチン、ヒト伸長因子-1α、サイトメガロウイルス初期エンハンサーと組み合わせたニワトリβ-アクチン、サイトメガロウイルス(CMV)、シミアンウイルス40、および単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼからなる群より選択される、項目46に記載のベクター。
(項目49)
前記転写終結因子は、ウシ成長ホルモンポリアデニル化シグナル(BGHpA)、シミアンウイルス40ポリアデニル化シグナル(SV40pA)、および合成ポリアデニル化シグナルからなる群より選択される、項目39に記載のベクター。
(項目50)
項目20~48のいずれかに記載のベクターを含む組成物。
(項目51)
項目20~48のいずれかに記載のベクターならびに薬学的に受容可能なキャリアおよび/または賦形剤を含む、薬学的組成物。
(項目52)
被験体においてATPase媒介性疾患を防止する方法であって、前記方法は、前記被験体に、治療上有効な量の、項目20~48のいずれかに記載のベクターまたは項目50に記載の組成物または項目51に記載の薬学的組成物を、前記被験体における前記ATPase媒介性疾患が防止されるように投与する工程を包含する、方法。
(項目53)
被験体においてATPase媒介性疾患を処置する方法であって、前記方法は、前記被験体に、治療上有効な量の、項目20~48のいずれかに記載のベクターまたは項目50に記載の組成物または項目51に記載の薬学的組成物を、前記被験体における前記ATPase媒介性疾患が処置されるように投与する工程を包含する、方法。
(項目54)
前記ベクターまたはその組成物は、筋肉内注射、全身に、注射、注入もしくは移植によって非経口的に、脳室内、大槽内、海馬内、および髄腔内からなる群より選択される経路によって投与される、項目52または53のいずれかに記載の方法。
(項目55)
前記ベクターまたはその組成物は、脳室内および大槽内注射によって投与される、項目52または53のいずれかに記載の方法。
(項目56)
前記被験体は、ヒトである、項目52または53のいずれかに記載の方法。
(項目57)
前記被験体は、E815K変異、D801N変異、I180N変異、R756C変異、またはV589F変異からなる群より選択されるATP1A3タンパク質変異を有する、項目52または53のいずれかに記載の方法。
(項目58)
前記ATPase媒介性疾患は、急性発症ジストニアパーキンソニズム(RDP)、小児交代性片麻痺(AHC)、てんかん性脳症(EE)、小脳運動失調・反射消失・凹足・視神経萎縮・感音性難聴(CAPOS)症候群、発熱誘導性発作性衰弱および脳症(FIPWE)、小脳運動失調の再発エピソード(RECA)、早期発症統合失調症・ジストニア・顔面異形症・脳症・片麻痺を伴わないMRI異常(D-DEMO)症候群、ならびに小児急性発症運動失調(CROA)からなる群より選択される、項目52または53のいずれかに記載の方法。
(項目59)
前記ATPase媒介性疾患は、AHCである、項目52または53のいずれかに記載の方法。
(項目60)
AHCの処置または防止のための医薬の調製のための、項目20~48のいずれかに記載のベクターまたは項目50に記載の組成物または項目51に記載の薬学的組成物の使用。
(項目61)
被験体におけるATPase媒介性疾患の処置および/または防止のためのキットであって、前記キットは、項目50~51のいずれかに記載の組成物および使用のための指示を含む、キット。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
ATPaseをコードする核酸配列を含む核酸発現カセット。
(項目2)
前記ATPaseは、ATP1A1、ATP1A2、ATP1A3、ATP2C1、ATP6A1、ATP6V1B1、ATP6V0A4、ATP7A、ATP7B、またはATP11Cからなる群より選択される、項目1に記載の核酸発現カセット。
(項目3)
前記核酸配列は、配列番号01に示される配列、またはそのフラグメント、アイソフォーム、もしくはホモログを含む、項目1に記載の核酸発現カセット。
(項目4)
前記核酸配列は、配列番号01に示される配列と少なくとも80%の同一性を有する配列を含む、項目2に記載の核酸発現カセット。
(項目5)
前記核酸配列は、配列番号02の配列、またはそのフラグメント、アイソフォーム、もしくはホモログを含む、項目1に記載の核酸発現カセット。
(項目6)
前記核酸配列は、配列番号02に示される配列と少なくとも80%の同一性を有する配列を含む、項目4に記載の核酸発現カセット。
(項目7)
前記核酸配列は、配列番号07の配列、またはそのフラグメント、アイソフォーム、もしくはホモログを含む、項目1に記載の核酸発現カセット。
(項目8)
前記核酸配列は、配列番号07に示される配列と少なくとも80%の同一性を有する配列を含む、項目4に記載の核酸発現カセット。
(項目9)
前記発現カセットは、CpGメチル化部位を低減するように、および哺乳動物発現のためにコドン最適化されたATP1A3をコードするヌクレオチド配列をさらに含む、項目1~7のいずれかに記載の核酸発現カセット。
(項目10)
ATP1A3をコードする前記核酸配列は、プロモーターおよびポリアデニル化配列に作動可能に連結される、項目1~8のいずれかに記載の核酸発現カセット。
(項目11)
前記プロモーターは、ニューロン特異的プロモーターを含む、項目9に記載の核酸発現カセット。
(項目12)
前記ニューロン特異的プロモーターは、シナプシン1のプロモーター、カルシウム/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼIIのプロモーター、チューブリンα1のプロモーター、ニューロン特異的エノラーゼのプロモーター、および血小板由来増殖因子β鎖のプロモーターからなる群より選択される、項目10に記載の核酸発現カセット。
(項目13)
前記プロモーターは、ヒトシナプシンプロモーターである、項目11に記載の核酸発現カセット。
(項目14)
前記ヒトシナプシンプロモーターは、シナプシン1プロモーターの近位領域(-422~-22)を含む、項目12に記載の核酸発現カセット。
(項目15)
前記ヒトシナプシンプロモーターは、配列番号05に示される核酸配列を含む、項目13に記載の核酸発現カセット。
(項目16)
前記ヒトシナプシンプロモーターは、配列番号04または配列番号09に示される核酸配列を含む、項目12に記載の核酸発現カセット。
(項目17)
前記プロモーターは、構成的に活性なプロモーターの群から選択される、項目9に記載の核酸発現カセット。
(項目18)
前記構成的に活性なプロモーターは、ヒトβ-アクチン、ヒト伸長因子-1α、サイトメガロウイルス初期エンハンサーと組み合わせたニワトリβ-アクチン、サイトメガロウイルス(CMV)、シミアンウイルス40、および単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼからなる群より選択される、項目16に記載の核酸発現カセット。
(項目19)
前記核酸発現カセットは、ウシ成長ホルモンポリアデニル化シグナル(BGHpA)、シミアンウイルス40ポリアデニル化シグナル(SV40pA)、および合成ポリアデニル化シグナルからなる群より選択される転写終結シグナルをさらに含む、項目1~17のいずれかに記載の核酸発現カセット。
(項目20)
ATPaseをコードする核酸配列を含むベクター。
(項目21)
前記ベクターは、ウイルスベクターまたは非ウイルスベクターである、項目19に記載のベクター。
(項目22)
前記ベクターは、組換えウイルスベクターである、項目20に記載のベクター。
(項目23)
前記ウイルスベクターは、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、単純ヘルペスウイルスベクター、レトロウイルスベクター、レンチウイルスベクター、およびアルファウイルスベクター、フラビウイルスベクター、ラブドウイルスベクター、麻疹ウイルスベクター、ニューカッスル病ウイルスベクター、ポックスウイルスベクター、またはピコルナウイルスベクターからなる群より選択される、項目20に記載のベクター。
(項目24)
前記アデノウイルスベクターは、AAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAVrh74、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12およびAAV13からなる群より選択されるAAV血清型である、項目21に記載のベクター。
(項目25)
前記アデノウイルスベクターは、AAV1、AAV8、またはAAV9からなる群より選択されるAAV血清型である、項目23に記載のベクター。
(項目26)
前記アデノウイルスベクターは、AAV9ベクターを含む、項目23に記載のベクター。
(項目27)
前記アデノウイルスベクターは、AAV8ベクターを含む、項目23に記載のベクター。
(項目28)
前記アデノウイルスベクターは、AAV1ベクターを含む、項目23に記載のベクター。
(項目29)
前記ベクターは、AAV9-hSyn-ATP1A3-p2A-mCherry(pBK828)ベクターを含む、項目19に記載のベクター。
(項目30)
前記ベクターは、配列番号19、配列番号20、または配列番号21に示される核酸配列を含む、項目28に記載のベクター。
(項目31)
前記ベクターは、配列番号19、配列番号20、または配列番号21に示される配列と少なくとも80%の同一性を有する核酸配列を含む、項目28に記載のベクター。
(項目32)
前記非ウイルスベクターは、ポリマーベースのベクター、ペプチドベースのベクター、脂質ナノ粒子、固体脂質ナノ粒子、またはカチオン性脂質ベースのベクターからなる群より選択される、項目20に記載のベクター。
(項目33)
前記核酸配列は、核酸発現カセットの中に含まれる、項目19に記載のベクター。
(項目34)
前記核酸配列は、配列番号1の配列、またはそのフラグメント、アイソフォーム、もしくはホモログを含む、項目19に記載のベクター。
(項目35)
前記核酸配列は、配列番号01と少なくとも80%の同一性を有する配列を含む、項目19に記載のベクター。
(項目36)
前記核酸配列は、配列番号02もしくは配列番号07の配列、またはそのフラグメント、アイソフォーム、もしくはホモログを含む、項目19に記載のベクター。
(項目37)
前記核酸配列は、配列番号02または配列番号07と少なくとも80%の同一性を有する配列を含む、項目19に記載のベクター。
(項目38)
前記核酸配列は、配列番号06の配列、またはそのフラグメント、アイソフォーム、もしくはホモログを含む、項目19に記載のベクター。
(項目39)
前記核酸配列は、配列番号06に示される配列と少なくとも80%の同一性を有する配列を含む、項目19に記載のベクター。
(項目40)
前記ベクターは、以下のエレメント:(a)逆方向末端反復配列(ITR);(b)プロモーター;(c)転写終結因子;および(d)隣接する逆方向末端反復配列(ITR)のうちの1またはこれより多くをさらに含む、項目19~38のいずれかに記載のベクター。
(項目41)
前記プロモーターは、ニューロン特異的プロモーターを含む、項目40に記載のベクター。
(項目42)
前記ニューロン特異的プロモーターは、シナプシン1のプロモーター、カルシウム/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼIIのプロモーター、チューブリンα1のプロモーター、ニューロン特異的エノラーゼのプロモーター、および血小板由来増殖因子β鎖のプロモーターからなる群より選択される、項目40に記載のベクター。
(項目43)
前記プロモーターは、前記ヒトシナプシンプロモーターに由来する、項目40に記載のベクター。
(項目44)
前記ヒトシナプシンプロモーターは、シナプシン1プロモーターの近位領域(-422~-22)を含む、項目42に記載のベクター。
(項目45)
前記ヒトシナプシンプロモーターは、配列番号04に示される核酸配列を含む、項目42に記載のベクター。
(項目46)
前記ヒトシナプシンプロモーターは、配列番号05または配列番号09に示される核酸配列を含む、項目42に記載のベクター。
(項目47)
前記プロモーターは、構成的に活性なプロモーターである、項目40に記載のベクター。
(項目48)
前記構成的に活性なプロモーターは、ヒトβ-アクチン、ヒト伸長因子-1α、サイトメガロウイルス初期エンハンサーと組み合わせたニワトリβ-アクチン、サイトメガロウイルス(CMV)、シミアンウイルス40、および単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼからなる群より選択される、項目46に記載のベクター。
(項目49)
前記転写終結因子は、ウシ成長ホルモンポリアデニル化シグナル(BGHpA)、シミアンウイルス40ポリアデニル化シグナル(SV40pA)、および合成ポリアデニル化シグナルからなる群より選択される、項目39に記載のベクター。
(項目50)
項目20~48のいずれかに記載のベクターを含む組成物。
(項目51)
項目20~48のいずれかに記載のベクターならびに薬学的に受容可能なキャリアおよび/または賦形剤を含む、薬学的組成物。
(項目52)
被験体においてATPase媒介性疾患を防止する方法であって、前記方法は、前記被験体に、治療上有効な量の、項目20~48のいずれかに記載のベクターまたは項目50に記載の組成物または項目51に記載の薬学的組成物を、前記被験体における前記ATPase媒介性疾患が防止されるように投与する工程を包含する、方法。
(項目53)
被験体においてATPase媒介性疾患を処置する方法であって、前記方法は、前記被験体に、治療上有効な量の、項目20~48のいずれかに記載のベクターまたは項目50に記載の組成物または項目51に記載の薬学的組成物を、前記被験体における前記ATPase媒介性疾患が処置されるように投与する工程を包含する、方法。
(項目54)
前記ベクターまたはその組成物は、筋肉内注射、全身に、注射、注入もしくは移植によって非経口的に、脳室内、大槽内、海馬内、および髄腔内からなる群より選択される経路によって投与される、項目52または53のいずれかに記載の方法。
(項目55)
前記ベクターまたはその組成物は、脳室内および大槽内注射によって投与される、項目52または53のいずれかに記載の方法。
(項目56)
前記被験体は、ヒトである、項目52または53のいずれかに記載の方法。
(項目57)
前記被験体は、E815K変異、D801N変異、I180N変異、R756C変異、またはV589F変異からなる群より選択されるATP1A3タンパク質変異を有する、項目52または53のいずれかに記載の方法。
(項目58)
前記ATPase媒介性疾患は、急性発症ジストニアパーキンソニズム(RDP)、小児交代性片麻痺(AHC)、てんかん性脳症(EE)、小脳運動失調・反射消失・凹足・視神経萎縮・感音性難聴(CAPOS)症候群、発熱誘導性発作性衰弱および脳症(FIPWE)、小脳運動失調の再発エピソード(RECA)、早期発症統合失調症・ジストニア・顔面異形症・脳症・片麻痺を伴わないMRI異常(D-DEMO)症候群、ならびに小児急性発症運動失調(CROA)からなる群より選択される、項目52または53のいずれかに記載の方法。
(項目59)
前記ATPase媒介性疾患は、AHCである、項目52または53のいずれかに記載の方法。
(項目60)
AHCの処置または防止のための医薬の調製のための、項目20~48のいずれかに記載のベクターまたは項目50に記載の組成物または項目51に記載の薬学的組成物の使用。
(項目61)
被験体におけるATPase媒介性疾患の処置および/または防止のためのキットであって、前記キットは、項目50~51のいずれかに記載の組成物および使用のための指示を含む、キット。
Claims (20)
- ATPaseをコードする核酸配列を含む核酸発現カセットであって、ATPaseをコードする前記核酸配列は、配列番号01、配列番号02、または配列番号07と少なくとも80%の同一性を含む、核酸発現カセット。
- ATPaseをコードする前記核酸配列は、プロモーターおよびポリアデニル化配列に作動可能に連結される、請求項1に記載の核酸発現カセット。
- 前記プロモーターは、ニューロン特異的プロモーターを含む、請求項2に記載の核酸発現カセット。
- 前記ニューロン特異的プロモーターは、ヒトシナプシンプロモーターである、請求項3に記載の核酸発現カセット。
- 前記ヒトシナプシンプロモーターは、配列番号04、配列番号05、または配列番号09に示される核酸配列を含む、請求項4に記載の核酸発現カセット。
- ATPaseをコードする核酸配列を含むベクターを含む、被験体においてATPase媒介性疾患を処置する方法における使用のための組成物。
- 前記ベクターはアデノウイルスベクターであり、前記アデノウイルスベクターは、AAV1、AAV8、またはAAV9からなる群より選択されるAAV血清型である、請求項6に記載の使用のための組成物。
- 前記ベクターは、配列番号19、配列番号20、または配列番号21に示される配列と少なくとも80%の同一性を有する核酸配列を含む、請求項6に記載の使用のための組成物。
- ATPaseをコードする前記核酸配列は、配列番号01、配列番号02、または配列番号07と少なくとも80%の同一性を有する配列を含む、請求項6に記載の使用のための組成物。
- 前記ベクターは、以下のエレメント:(a)逆方向末端反復配列(ITR);(b)プロモーター;(c)転写終結因子;および(d)隣接する逆方向末端反復配列(ITR)のうちの1またはこれより多くをさらに含む、いずれかの前述の請求項に記載の使用のための組成物。
- 前記プロモーターは、ニューロン特異的プロモーターを含む、請求項10に記載の使用のための組成物。
- 前記ニューロン特異的プロモーターは、前記ヒトシナプシンプロモーターに由来する、請求項11に記載の使用のための組成物。
- 前記ヒトシナプシンプロモーターは、配列番号04、配列番号05または配列番号09に示される核酸配列を含む、請求項12に記載の使用のための組成物。
- 前記転写終結因子は、ウシ成長ホルモンポリアデニル化シグナル(BGHpA)、シミアンウイルス40ポリアデニル化シグナル(SV40pA)、および合成ポリアデニル化シグナルからなる群より選択される、請求項10に記載の使用のための組成物。
- いずれかの前述の請求項に記載の使用のためのベクターならびに薬学的に受容可能なキャリアおよび/または賦形剤を含む、薬学的組成物。
- 前記組成物は、脳室内および大槽内注射によって投与されることを特徴とする、請求項6~15のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記被験体は、ヒトである、請求項6~15のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
- 前記被験体は、E815K変異、D801N変異、I180N変異、R756C変異、またはV589F変異からなる群より選択されるATP1A3タンパク質変異を有する、請求項17に記載の使用のための組成物。
- 前記ATPase媒介性疾患は、急性発症ジストニアパーキンソニズム(RDP)、小児交代性片麻痺(AHC)、てんかん性脳症(EE)、小脳運動失調・反射消失・凹足・視神経萎縮・感音性難聴(CAPOS)症候群、発熱誘導性発作性衰弱および脳症(FIPWE)、小脳運動失調の再発エピソード(RECA)、早期発症統合失調症・ジストニア・顔面異形症・脳症・片麻痺を伴わないMRI異常(D-DEMO)症候群、ならびに小児急性発症運動失調(CROA)からなる群より選択される、請求項6に記載の使用のための組成物。
- 前記ATPase媒介性疾患は、AHCである、請求項19に記載の使用のための組成物。
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