JPWO2020230826A1 - イムノクロマト診断キット用吸収パッド及びイムノクロマト診断キット - Google Patents

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Abstract

検査結果の再現性に優れ、逆流を引き起こさないイムノクロマト診断キット用吸収パッドを提供する。本発明は、カルボキシメチル化されたセルロース繊維を含むイムノクロマト診断キット用吸収パッドであって、該カルボキシメチル化されたセルロース繊維を構成するグルコース単位中の水酸基の平均置換度が0.05以上1.5以下であることを特徴とするイムノクロマト診断キット用吸収パッド、及びこれを含むイムノクロマト診断キットに関する。

Description

本発明は、イムノクロマト診断キット用吸収パッドに関する。より詳しくは、本発明は、検査結果の再現性に優れ、逆流を引き起こさないイムノクロマト診断キット用吸収パッドに関する。
近年、ウィルスや細菌等の病原体感染の有無、妊娠の有無、癌マーカーの有無、食品中の特定原材料や残留農薬などの有害物質の有無などの様々な検査を短時間で行う簡易検査試薬や診断薬、診断キットが開発されている。これらはそれぞれの検査対象物質と、検査対象物質に特異的に反応する物質による特異的反応が利用される。特に、抗原と抗体による抗原抗体反応を用いる免疫学的測定法は、イムノクロマト測定法、比濁免疫測定法、酵素免疫測定法、化学発光測定法、放射免疫測定法、表面プラズモン共鳴を用いる測定法など、多くの測定法が開発されている。そしてこれらの測定法は病院、診療所などでの病気などの検査や、食品会社などでの食物検査などに利用されている。中でもイムノクロマト測定法は、特別な設備、機器、知識を必要とせず操作も簡便で安価であり、迅速な診断が可能であるという特徴から非常に多くの検査が実施されている。近年では、妊娠検査薬やHIV検査薬などは一般薬局で市販され一般消費者でも測定できるようになり、更には検査対象物質の有無を検査する定性検査だけでなく量を測定する定量検査などもできるようになってきている。
イムノクロマト測定法の測定原理としては、サンドイッチ法と呼ばれる方法や競合法と呼ばれる方法がある。また、測定形式としては、フロースルー型やラテラルフロー型と呼ばれる方法がある。検体中の検査対象物質としては様々な物質を検出することができるが、典型的な例としてはサンドイッチ法により抗原を検出する測定があり、以下のような操作が順次実行される。
(1)検査対象物質である抗原に特異的に結合する抗体をクロマトグラフ媒体膜などのクロマトグラフ媒体の所定の部位に固定化し、クロマトグラフ媒体の任意の位置にテストライン(以下「TL」という。)と呼ばれる反応部位を形成する。
(2)酵素、標識物質、蛍光標識物質、磁性粒子などの標識物質に、検査対象物質と特異的に結合する抗体を担持させた検出試薬を調製し、コンジュゲートパッドなどに検出試薬を塗布乾燥し、検出試薬含有部を形成させ、前記クロマトグラフ媒体と組み合わせてイムノクロマト診断キットを形成する。
(3)抗原を含む検体そのもの、又はそれを任意の液体で希釈した溶液を前記イムノクロマト診断キットの所定の位置に、例えば、サンプルパッドに滴下し、抗原と検出試薬をクロマトグラフ媒体上に展開させる。
これらの操作によって、反応部位においてクロマトグラフ媒体上に固定化された抗体に、抗原を介して標識物質が捕捉され、標識物質の信号を検出することでイムノクロマト診断キットによる診断を行う。
上記イムノクロマトグラフ法による検査は、臨床現場においては、特に疾患の判定を正確に行うことが従来から強く求められている。例えば、急性冠症候群の診断に有用な検査項目がいくつかある。急性冠症候群の中でも、急性心筋梗塞は,冠動脈が血栓で閉塞され,心筋組織が壊死に陥る疾患であり,発症早期における再灌流の成否が予後に大きく影響する。そのため,正確性の高い診断が重要となる。この場合、診断に必要なマーカーを定量的に検出する必要があり、当然、当該診断で使用されるイムノクロマト診断キットは、イムノクロマト診断キット製品間の発色強度のバラツキが限りなく小さいことが必須である。仮に、発色強度のバラツキが大きいイムノクロマト診断キットを用いた場合、当然、誤診断に繋がり、上記疾患の場合においては、誤診断により、命の危険にさらされる可能性もある。これらより、イムノクロマト診断キット製品間のバラツキを限りなく小さくすることは、イムノクロマト診断キット開発における大きな課題の一つとなっている。
バラツキの原因としてはキットを構成する各部材の影響が考えられるが、特に吸収パッドに関しては吸液を担う部分であるが故に、バックグラウンドの着色といった不具合による発色強度のバラツキの原因となっている。
ここで「バックグラウンド」とは、標識試薬が、クロマトグラフ媒体膜の細孔に詰まったり、非特異吸着したりすることで、クロマトグラフ媒体膜が着色してしまい発生する現象である。バックグラウンドが悪いと、クロマトグラフ媒体膜とテストライン(TL)とのコントラストが悪くなり、TLの発色したラインが見えづらくなってしまい、医療現場で判定しにくくなる。更に、バックグラウンドが悪いと、陰性のTL(すなわち、発色無し)の判断が困難になってしまう。これら現象は、誤診断を引き起こしてしまう可能性がある。
また、バックグラウンドの着色以外に誤診断を引き起こす問題となる一因として、判定後の標識試薬の逆流によるバックグラウンドの着色というものがある。一般的にイムノクロマト診断キットは、判定時間がそれぞれのイムノクロマト診断キットで定められているが、多忙を極めている臨床現場では、その判定時間丁度に判定できないことが往々にしてある。ここで、「標識試薬の逆流」とは、クロマトグラフ媒体の乾燥により、一旦吸収パッドに吸収された標識試薬が逆流し、クロマトグラフ媒体上を逆方向に展開してしまうことである。この逆流によって、バックグラウンドの着色や、更にはTLを汚してしまうことにより、誤診断を引き起こす可能性がある。
イムノクロマト法の検査キットに用いられる吸収パットとしては、従来、セルロース繊維、ガラス繊維、パルプなどの繊維からなる綿、不織布、ろ紙などが用いられてきた。しかしながら、これらの素材のみで構成される吸収パッドは、その構造や構成素材、製造方法の影響を受け、吸水性が不十分であり、吸収量のバラツキが生じたり、逆流を引き起こしたりすることが問題となっていた。
これらの問題を解決すべく、以下の特許文献1では、高吸水性ポリマー粒子を用いた吸収パッドを、そして以下の特許文献2では、シリカ粒子などをセルロース繊維などの不織布素材に噴霧した吸収パッドを用いることが検討されている。しかしながら、これらの吸収パッドの場合、繊維密度の均一化や噴霧量の均一化が困難であり、吸水性は改善されても製品間で吸水速度にバラツキが生じ易くなるため、製品間のバラツキの改善には至らないというのが現状である。
また、従来の吸収パッドに起因するキット製造工程上の問題も報告されている。例えば、グラスファイバー製吸収パッドは、イムノクロマト診断キット生産工程における切断時に脱落繊維が粉塵として舞うことがある。これらグラスファイバーの粉塵は、吸い込んでしまうと気管支の炎症を起こす可能性があるが故に、製造作業員の健康被害の観点から、あまり使用を好まれないことがある。更には、カッティングモジュールの刃が欠けてしまうなどの不具合の報告も多い。これらの理由から、なるべくグラスファイバー製吸収パッドの使用は避けたい。
このように、バラツキを最大限に抑制しながら、かつ逆流を引き起こさない吸収パッドが強く求められている。
特許第6134615号公報 特開2012−189346号公報
かかる従来技術の水準に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、検査結果の再現性に優れ、逆流を引き起こさないイムノクロマト診断キット用吸収パッドを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討し実験を重ねた結果、吸収パッドとして、特定のカルボキシメチル化されたセルロース繊維を含むことで、再現性が向上し、さらに逆流を抑制することを予想外に見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は以下の通りのものである。
[1]カルボキシメチル化されたセルロース繊維を含むイムノクロマト診断キット用吸収パッドであって、該カルボキシメチル化されたセルロース繊維を構成するグルコース単位中の水酸基の平均置換度が0.05以上1.5以下であることを特徴とするイムノクロマト診断キット用吸収パッド。
[2]前記パッドのキャッチアンドリリース指数が0.5以下である、前記[1]に記載のイムノクロマト診断キット用吸収パッド。
[3]前記パッドの目付が10g/m2以上400g/m2以下であり、かつ、厚みが0.03mm以上10.00mm以下である、前記[1]又は[2]に記載のイムノクロマト診断キット用吸収パッド。
[4]前記パッドの、生理食塩水に含浸させた際の吸液量が5g/100cm2以上50g/100cm2以下である、前記[1]〜[3]のいずれかに記載のイムノクロマト診断キット用吸収パッド。
[5]前記パッドが、単層のシート又は積層したシートの形態にある、前記[1]〜[4]のいずれかに記載のイムノクロマト診断キット用吸収パッド。
[6]前記[1]〜[5]のいずれかに記載のイムノクロマト診断キット用吸収パッドを含むイムノクロマト診断キット。
本発明のイムノクロマト診断キット用吸収パッドを用いたイムノクロマト診断キットは、検査結果の再現性に優れ、逆流を引き起こさないものとなる。
本発明の一実施形態としてのイムノクロマト診断キットの断面図である。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態のイムノクロマト診断キット用吸収パッドは、カルボキシメチル化されたセルロース繊維を含むイムノクロマト診断キット用吸収パッドであって、該カルボキシメチル化されたセルロース繊維を構成するグルコース単位中の水酸基の平均置換度が0.05以上1.5以下であることを特徴とする。
イムノクロマト診断キットを用いて実施するイムノクロマトグラフ法による検査方法には、一般的に、被測定物を含む溶液を膜に対して垂直方向に通過させるフロースルー方式と、水平方向に通過させるラテラルフロー方式の2種類があるが、本実施形態のイムノクロマト診断キット用吸収パッドは、これらのいずれの方式にも使用することができ、また吸水するというイムノクロマト診断キットのシステムという意味では、これらに限定されない。
本実施形態のイムノクロマト診断キット用吸収パッドに含まれるカルボキシメチル化されたセルロース繊維は、カルボキシメチル化した際のセルロースを構成するグルコース単位中の水酸基の平均置換度が0.05以上1.5以下である。平均置換度が高すぎると、展開してきた液を吸収した際、吸収パッドの前方部分にウォーターブロックを作ってしまう。それにより、展開液を十分量吸収しなくなり、更には展開不良を起こしてしまうため、検査ばらつきが生じる。平均置換度の上限は、好ましくは1.3以下であり、より好ましくは0.9以下である。さらに好ましくは0.6以下である。平均置換度が0.05以上あれば、十分な吸液量を確保できる。平均置換度の下限は好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.2以上である。
また、前記カルボキシメチル化されたセルロース繊維は、カルボキシメチル化した時点では、カルボキシメチル基の末端がナトリウム塩となっているが、その後、酸で処理して一部のカルボキシメチル基をプロトン型にすることができる。カルボキシメチル化されたセルロース繊維を部分的にプロトン化する方法には、特に制限はないが、アルコールを含有する溶媒を用いて所定の濃度に調整した酢酸、塩酸、硝酸に浸漬することによりプロトン化されることが好ましく、アルコールを含有する溶媒を用いて所定の濃度に調整した酢酸に浸漬することによりプロトン化されることがより好ましい。
本実施形態のカルボキシメチル化されたセルロース繊維を含むイムノクロマト診断キット用吸収パッドは、キャッチアンドリリース指数が0.5以下であることが好ましい。本明細書中、“キャッチアンドリリース指数”とは、付与された液体を吸収パッドが吸収する特性と、付与された液体を吸収パッドが保持する特性とのバランスを指標する指数であり、以下の式:
キャッチアンドリリース指数 =(100×C÷D)÷ T
{式中、C:吸液量(g/100cm2)、D:目付(g/m2)、T:リリース時間(分)}により算出されるものである。キャッチアンドリリース指数が大きすぎると、一旦吸収パッドに吸収された標識試薬がクロマトグラフ媒体上を逆流したり、検査ばらつきが生じたりしてしまう。キャッチアンドリリース指数の上限は、より好ましくは0.3以下であり、さらに好ましくは0.1以下である。下限は、好ましくは0.0001以上であり、より好ましくは0.001以上である。キャッチアンドリリース指数は、前記カルボキシメチル化されたセルロース繊維の平均置換度、平均繊維径、繊維長など、および/または前記カルボキシメチル化されたセルロース繊維を含む吸収パッドの形態などをコントロールすることにより調整することができる。
また本明細書中、“リリース時間”とは、幅4mm×長さ25mmのクロマトグラフ媒体上に、幅4mm×長さ25mmの吸収パッドをずれの無いよう重ね置き、20μLの生理食塩水を該吸収パッド上に静かに満遍なく滴下した際の、吸収パッドからクロマトグラフ媒体に生理食塩水が移行し始めるまでに要した時間を分単位で表した数値をいう。なお、“リリース時間”の測定には、吸収パッド寸法と生理食塩水の液量との関係性が上述の方法と同等となる方法であれば、上述の方法とは異なる吸収パッド寸法および生理食塩水の液量を用いてもよい。
前記カルボキシメチル化されたセルロース繊維の平均繊維径は、1μm以上100μm以下であることが好ましい。平均繊維径が太すぎると、展開してきた液を吸収した際、吸収パッドの前方部分にウォーターブロックを作ってしまう。それにより、展開液を十分量吸収しなくなり、更には展開不良を起こしてしまうため、検査ばらつきが生じる。繊維径の上限は、好ましくは80μm以下であり、より好ましくは70μm以下である。平均繊維径が1μm以上あれば、十分な吸液量を確保できる。平均繊維径の下限は好ましくは3μm以上であり、より好ましくは5μm以上である。尚、平均繊維径は、走査電子顕微鏡(SEM、JEOL社製)を使用して、N=10で測定した繊維径の平均値を平均繊維径とした。
本実施形態のカルボキシメチル化されたセルロース繊維を含むイムノクロマト診断薬キット用吸収パッドの形態が織物状、編物状又は不織布状の形態にあることができ、例えば、不織布の形態である場合、その目付(g/m2)(すなわち、不織布重量(g)/不織布面積(m2))は、10g/m2以上400g/m2以下であることが好ましい。目付が低すぎると、イムノクロマト診断薬の吸収パッドとして十分な吸液量が得られない。目付の下限は、より好ましくは20g/m2以上、さらに好ましくは30g/m2以上である。他方、目付が高すぎると、柔軟性が損なわれ、イムノクロマト診断キット製造時の取扱いが著しく損なわれ、結果として診断結果のばらつきにつながる。目付の上限は、より好ましくは350g/m2以下、さらに好ましくは300g/m2以下,よりさらに好ましくは250g/m2以下、よりさらに好ましくは200g/m2以下、よりさらに好ましくは190g/m2以下、よりさらに好ましくは180g/m2以下である。
本実施形態のカルボキシメチル化されたセルロース繊維を含むイムノクロマト診断キット用吸収パッドの厚みは、例えば、織物状又はシート状である場合、0.03mm以上10.00mm以下であることが好ましい。パッドの厚みが厚すぎると、例えば、イムノクロマト診断キットに使用する際、ハウジングへの収納が困難になり、結果として診断結果のばらつきが大きくなる。パッドの厚みの上限は、より好ましくは9.00mm以下、さらに好ましくは8.00mm以下である。他方、シートが薄すぎると、イムノクロマト診断キットの吸収パッドとして十分な吸液量が確保できない。パッドの厚みの下限は、より好ましくは0.05mm以上、さらに好ましくは0.10mm以上である。本明細書中、パッドの“厚み”とは、JIS−L1096に準拠する厚み試験にて、荷重を1.96kPaとして測定して得られた値をいう。
本実施形態のイムノクロマト診断キット用吸収パッドは、生理食塩水に含浸させた際の吸液量が5g/100cm2以上50g/100cm2以下であることが好ましい。吸液量が大きすぎると、イムノクロマト診断キットに使用する際、吸液すると構造が崩れてしまって展開不良を起こしてしまう。吸液量の上限は、好ましくは50g/100cm2以下、より好ましくは30g/100cm2以下である。吸液量が5g/100cm2未満であると、所望の効果が発揮できず、逆流を起こしてしまう恐れがある。吸液量の下限は、好ましくは5g/100cm2以上、より好ましくは10g/100cm2以上である。
前記カルボキシメチル化されたセルロース繊維の原料となる(カルボキシメチル化前の)セルロース繊維としては、特に制限はなく、銅アンモニアレーヨン、ビスコースレーヨン、リヨセル、コットン、パルプ、ポリノジックなどの公知のセルロース繊維、好ましくは銅アンモニアレーヨン、ビスコースレーヨン、より好ましくは銅アンモニアレーヨンが挙げられる。セルロース繊維の素材には、重合度の低いものがあり、このような素材では置換度を高くすると繊維が分解しやすく極力低い置換度に抑える必要があるのに対し、銅アンモニアレーヨンを用いると、重合度が高く、比較的高置換度においても崩壊しにくいという利点があり幅広い置換度を選択することが可能である。
前記セルロース繊維としては長繊維又は短繊維のいずれでもよい。長繊維では連続長繊維が好ましい。本明細書中、長繊維とは、繊維長が10mm以上のものをいい、繊維長は、好ましくは20mm以上であり、より好ましくは50mm以上であり、さらに好ましくは連続長繊維である。短繊維セルロースシートは、短繊維であることから、置換度を高くすると繊維が分離しやすく極力低い置換度に抑える必要があるのに対し、連続長繊維シートを用いると比較的高置換度においても崩壊しにくいという利点があり幅広い置換度を選択することが可能である。
本実施形態のカルボキシメチル化されたセルロース繊維を含むイムノクロマト診断キット用吸収パッドの形態としては、綿状、織物状、編物状又は不織布状の形態であることが好ましく、より好ましくは、カルボキシメチル化された再生セルロース繊維の織物又不織布、さらに好ましくはカルボキシメチル化再生セルロース繊維の不織布の形態である。不織布状の形態であれば、湿潤時にゲル化した状態でも繊維が交絡しているため、湿潤時の強度を維持した状態で高い吸液性を得ることができ、イムノクロマト診断キット用吸収パッドとして好適に使用することできる。
本実施形態のカルボキシメチル化されたセルロース繊維を含むイムノクロマト診断キット用吸収パッドには、所望の作用効果を害さない範囲で天然又は再生セルロース繊維由来以外の繊維、例えば、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維等の合成繊維や、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリリンゴ酸等の生体吸収性繊維が含まれていてもよい。所望の効果を害さない範囲としては、このような素材が50%以下であることが好ましく、30%以下であることがより好ましい。このような繊維は長繊維でも短繊維でもよい。長繊維としては連続長繊維が好ましい。
本実施形態のイムノクロマト診断キット用吸収パッドは、種々用途に応じて、シートをさらに積層したものであってもよい。不織布を積層する場合、熱エンボス加工、超音波融着等の熱融着法、ニードルパンチ、ウォータージェット等の機械的交絡法、ホットメルト接着剤、ウレタン系接着剤等の接着剤による方法、押出しラミネート等をはじめ、種々公知の方法を採用することができ、特に限定されるものではない。
シートの積層に用いられるシート素材は、何ら限定されるものではなく、セルロース、熱可塑性樹脂や、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリリンゴ酸等の生体吸収性ポリマーであってもよい。その中で、熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂であることができ、具体的には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン等のα−オレフィンの単独若しくは共重合体である高圧法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン(プロピレン単独重合体)、ポリプロピレンランダム共重合体、ポリ1−ブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテン、エチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン−1−ブテンランダム共重合体、プロピレン−1−ブテンランダム共重合体等のポリオレフィン、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66、ポリメタキシレンアジパミド等)、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、ポリスチレン、アイオノマー、これらの混合物等を例示することができる。特に、本実施形態に使用する場合、熱や水分に対する安定性や汎用性の点から、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレンのいずれか、または混合物が好適である。
一般的に熱可塑性樹脂は疎水性のものが多く、不織布として構造形成しても吸水するものは、ほとんどない。本実施形態では、疎水性の熱可塑性樹脂の繊維から構成される不織布を使用し、親水化処理を行うことで、吸水のバラツキを低減させることができることが分かっている。親水化の方法については特に限定せず、物理的な加工方法であれば、例えば、コロナ処理又はプラズマ処理による親水化が挙げられ、また、化学的な加工方法、例えば、表面官能基の導入、例えば、酸化処理等によりスルホン酸基、カルボン酸基等を導入することや、水溶性高分子、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエステル系樹脂、ポリスチレンスルホン酸、若しくはポリグルタミン酸、及び/又は界面活性剤、例えば、ノニオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、若しくは両イオン性界面活性剤等の処理剤を不織布にディップニップ法やスプレーコート法などで含浸、コーティングする方法など公知の方法が挙げられる。吸収パッドに必要な吸水性を考慮して、適切な親水化加工方法及び条件、例えば、処理剤の使用量及び官能基の導入量等を選択することができる。
シートの積層に不織布を用いる場合、その不織布の製法には特に制限はなく、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、湿式不織布、乾式不織布、乾式パルプ不織布、フラッシュ紡糸不織布、開繊不織布等が挙げられ、特に、極細繊維からなる不織布として、メルトブローン不織布やフラッシュ紡糸不織布が好ましい。
シートの積層に用いる不織布としては、目付が20g/m2以上200g/m2以下、厚みが0.06mm以上1.20mm以下、そして平均繊維径が0.7μm以上5.0μm以下のものが好適に使用できる。
本実施形態のカルボキシメチル化されたセルロース繊維を含むイムノクロマト診断キット用吸収パッドの製造方法例を以下に示すが、この方法に限定されるものではない。
天然又は再生セルロース繊維の構造体をアルコール含有水酸化ナトリウム水溶液中でアルカリ状態を維持しながら、35℃で30分攪拌する。その後、反応容器中の試薬を排液した後、アルコールを含むモノクロロ酢酸ナトリウムを添加し、30℃〜55℃で1〜12時間撹拌する。その際の、置換度の制御は、反応液と構造体の浴比、温度、及び時間により制御する。また、その他の反応条件は、生産コスト等も考慮しながら適宜変更することができる。得られた構造体を酢酸含有エタノール水溶液でpH6.0〜8.0に調整した後、70wt%、90wt%、100wt%エタノールでアルコール置換を行なう。少しでも水分を含むと硬くなるので、徐々にアルコール濃度を上げていくことで、アルコール置換を確実に行い、形態安定性を維持することができる。その後所定の濃度に調整した酸含有エタノール溶液に浸漬し、1時間撹拌し、70wt%、90wt%、100wt%エタノールでアルコール置換を行ない、乾燥させ、プロトン化したシート状構造体を得る。さらに所定の濃度に調整した水酸化カルシウム含有エタノール水溶液に浸漬し、1時間撹拌し、70wt%、90wt%、100wt%エタノールでアルコール置換を行ない、乾燥させ、本願実施形態のシート状のパッドを得る。
本実施形態のイムノクロマト診断キット用吸収パッドを用いるイムノクロマト診断キットを用いて実施する「診断方法」とは、インビトロにおいて、イムノクロマト診断キットを用いて行われる様々な診断を指す。診断対象は特に限定されるものではなく、人用、動物用、食品用、植物用、その他環境検査など様々な診断対象の検査に用いることができる。一般的な診断の手順では、検査対象から検体試料を採取し、必要であればそれを抽出やろ過などの前処理を行い、サンプルパッドに滴下し、検査開始から所定時間待ち、検査対象物質の有無によって異なる発色より診断結果を判断する。もちろんこの手順に限定されず、同じような手順、原理の診断にも用いることができる。好ましいのは、検体試料を予めろ過しておくことで余分な異物や夾雑物を除去でき、それによりより一層の診断の迅速化や、診断精度の向上が期待できる。
本実施形態のイムノクロマト診断キットとは、様々な検体中の検査対象物質の有無を簡便に検出するためのものである。診断キットの種類としては、ラテラルフロー式やフロースルー式がある。標識試薬や吸収パッドを用いるものであれば特に限定されないが、好ましくはラテラルフロー式である。また、ラテラルフロー式の中でも、ディップスティックタイプとカセットタイプがあるが、それらのタイプは特に限定されない。診断キットの構成は、特に限定されるものではなく、当該分野で一般的に用いられる構成であればいずれでも構わない。部材としては、当該分野で用いられるものであれば特に限定されず、例えば、図1に示す(a)サンプルパッド、(b)コンジュゲートパッド(抗体感作標識試薬を含む)、(e)クロマトグラフ媒体膜、(f)吸収パッド、及び(g)台紙が挙げられる。また、必要に応じそれら部材を一部省いていても構わない。
図1に示すように、(f)吸収パッドとは、イムノクロマトにおいて測定対象である検体を最後に吸収する部分であり、(c)は、テストライン(TL)、(d)は、コントロールライン(CT)である。尚、前記したように、従来技術の一般的な吸収パッドとしては、セルロース濾紙、紙、ガラス繊維、グラスファイバーなどが挙げられる。
サンプルパッドは、イムノクロマトにおいて測定対象である検体を最初に受け取る部分である。一般的なサンプルパッドとしては、セルロース濾紙、紙、ガラス繊維、グラスファイバー、アクリル繊維、ナイロン繊維、各種織物などが挙げられる。また、必要に応じて前処理を行っても構わない。例えば、緩衝液、界面活性剤、タンパク、検体試料中の夾雑物をトラップする試薬、防腐剤、抗菌剤、酸化防止剤、吸湿剤、などを予め含ませるなどの処理を行っても構わない。
コンジュゲートパッドは、抗体感作標識試薬等の標識粒子を乾燥固定化しておく部分である。一般的なコンジュゲートパッドとしては、ガラス繊維、グラスファイバー、アクリル繊維、PET繊維単体又は複合した不織布、織布などが挙げられる。また、必要に応じて前処理を行っても構わない。
コンジュゲートパッドに固定される標識試薬とは、水、緩衝液などに不溶性であり、色素や染料等が担持された粒子状物質を指す。粒子を構成する素材は特に限定されないが、このような標識試薬としては、例えば、金コロイド、白金コロイド、銀コロイド、セレンコロイドなどの金属コロイド粒子、ポリスチレンラテックス等のスチレン系ラテックスやアクリル酸系ラテックス等を着色した着色ラテックス粒子、ケイ素原子及び酸素原子からなる3次元構造体からなるシリカを着色した着色シリカ粒子、セルロースを着色した着色セルロース粒子、カーボンブラックなどの着色成分をそのまま粒子化した標識試薬、磁性粒子、などが挙げられる。また、前記標識試薬は蛍光発光性粒子でも構わない。
標識試薬は、抗体などの被検出物に特異的に結合する物質を担持する必要があるが、その担持方法は特に限定されない。例えば、物理的な吸着による担持、共有結合による担持、それらの組み合わせによる担持などが挙げられる。担持する物質の種類や量も特に限定されない。担持する物質の種類としては抗体が最も一般的であり好ましい。また、担持する方法としては、容易さの観点からは物理的な吸着による担持が、安定性や性能などの観点からは共有結合による担持が好ましい。
本実施形態のイムノクロマト診断キットで診断できる対象は、特に限定されるものではないが、具体例としては以下のものが挙げられる:癌マーカー、ホルモン、感染症、自己免疫、血漿蛋白、TDM、凝固・線溶、アミノ酸、ペプチド、蛋白、遺伝子、細胞など。より具体的には、CEA、AFP、フェリチリン、β2マイクロ、PSA、CA19−9、CA125、BFP、エラスターゼ1、ペプシノーゲン1・2、便潜血、尿中β2マイクロ、PIVKA−2、尿中BTA、インスリン、E3、HCG、HPL、LH、HCV抗原、HBs抗原、HBs抗体、HBc抗体、HBe抗原、HBe抗体、HTLV−1抗体、HIV抗体、トキソプラズマ抗体、梅毒、ASO、A型インフルエンザ抗原、A型インフルエンザ抗体、B型インフルエンザ抗原、B型インフルエンザ抗体、ロタ抗原、アデノウィルス抗原、ロタ・アデノウィルス抗原、A群レンサ球菌、B群レンサ球菌、カンジダ抗原、CD菌、クリプトロッカス抗原、コレラ菌、髄膜炎菌抗原、顆粒菌エラスターゼ、ヘリコバクターピロリ抗体、O157抗体、O157抗原、レプトスピラ抗体、アスペルギルス抗原、MRSA、RF、総IgE、LEテスト、CRP、IgG,A,M、IgD、トランスフェリン、尿中アルブミン、尿中トランスフェリン、ミオグロビン、C3・C4、SAA、LP(a)、α1−AC、α1−M、ハプトグロビン、マイクロトランスフェリン、APRスコア、FDP、Dダイマー、プラスミノーゲン、AT3、α2PI、PIC、PAI−1、プロテインC、凝固第X3因子、IV型コラーゲン、ヒアルロン酸、GHbA1c、その他の各種抗原、各種抗体、各種ウィルス、各種菌、各種アミノ酸、各種ペプチド、各種蛋白質、各種DNA、各種細胞、各種アレルゲン、各種残留農薬、各種有害物が挙げられる。
イムノクロマト診断キットに用いられるクロマトグラフ媒体は特に限定されるものではなく、一般的に用いられる様々なクロマトグラフ媒体を用いることができる。具体的には、ニトロセルロースメンブレンが挙げられる。
以下、イムノクロマト診断キットの作製方法の一例について説明する。
所定の濃度に調整した標識試薬の分散液を準備し、緩衝液、抗体を加え、温度調整を行いながら一定時間撹拌し、標識試薬に抗体を吸着させる。一定時間撹拌後、更にブロッキング剤を加え温度調整を行いながら一定時間撹拌することで、着色セルロース粒子のブロッキングを行う。ブロッキング剤としては、検査対象物質や検体又はそれを希釈する溶液の組成などに応じ様々なブロッキング剤を用いることができる。抗体吸着・ブロッキング後の標識試薬を洗浄するため、遠心分離を行い、余剰な抗体とブロッキング剤が含まれた上澄み液と沈降した粒子を分離し、上澄み液をデカンテーションにて除去する。沈降した粒子に緩衝液などの液体を加え、必要に応じ超音波などで分散処理を行う。この遠心分離による沈降、上澄みの除去、液体の添加という一連の操作による洗浄を必要回数行い、抗体吸着・ブロッキングを行った粒子を所定の濃度含有した分散液を調製する。この分散液に必要に応じタンパク質、界面活性剤、スクロースやトレハロースなどの糖を加え、得られた溶液をグラスファイバー製のコンジュゲートパッドに一定量塗布し、乾燥させ、検出試薬含有部を調製する。また再生セルロース連続長繊維不織布に必要に応じ緩衝液、界面活性剤、タンパク、検体試料中の夾雑物をトラップする試薬、防腐剤、抗菌剤、酸化防止剤、吸湿剤、などを塗布し、乾燥させ、サンプルパッドを調製する。更に所定の位置に抗体を固定化したクロマトグラフ媒体膜製のクロマトグラフ媒体、検体を吸収するためのセルロース濾紙製の吸収パッドを調製する。それらをバッキングシートと呼ばれる接着部位を有するシートに固定化し、所定のサイズに裁断することでイムノクロマト診断キットを作製する。
以下、本発明を実施例、比較例により具体的に説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものではない。
<平均置換度の測定>
(i)酸度、アルカリ度
試料(無水物)約1gを300mL三角フラスコに精密にはかりとり、水を約200mL加えて溶かす。これに0.05モル/L硫酸5mLをピペットで加え、10分間煮沸した後冷却して、フェノールフタレイン指示薬を加え、0.1モル/L水酸化カリウムで滴定する(SmL)。同時に空試験を行い(BmL)、下記式(1):
アルカリ度={(B−S)×f}/試料無水物重量(g) ... 式(1)
{式中、f:0.1モル/L水酸化カリウム力価}によって算出する。
ここで、(B−S)×f値が(−)の時にはアルカリ度を酸度と読み変える。
(ii)平均置換度
試料(無水物)0.5〜0.7gを精密にはかり、ろ紙に包んで磁製ルツボ中で灰化する。冷却したのち、これを500mLビーカーに移し、水を約250mL、さらにピペットで0.05モル/L硫酸35mLを加えて30分間煮沸する。これを冷却し、フェノールフタレイン指示薬を加えて、過剰の酸を0.1モル/L水酸化カリウムで逆滴定して、下記式(2)と(3):
A=(a×f−b×f1)/試料無水物重量(g)−アルカリ度(又は+酸度) ... 式(2)
置換度=(162×A)/(10000−80×A) ... 式(3)
{式中、A:試料1g中の結合アルカリに消費された0.05モル/L硫酸の量(mL)、a:0.05モル/L硫酸の使用量(mL)、f:0.05モル/L硫酸の力価、b:0.1モル/L水酸化カリウムの滴定量(mL)、f1:0.1モル/L水酸化カリウムの力価}により置換度を算出し、その平均値(N=3以上)を平均置換度とする。
<吸液量C(g/100cm2))>
シート状構造体の吸液性を、自由な形態変化を許した条件のもとで測定した。具体的にはシート状構造体を5cm×5cmに切断し、シャーレに配置する。その後、サンプル重量の50倍量の生理食塩水を37℃に加温した後、添加し、37℃の恒温機内で30分間静置する。その後インキュベート前後の重量から下記式(4):
吸液量C(g/100cm2)=(B−A)×4 ... 式(4)
{式中、A:浸漬前の乾燥状態での重量(g)、B:30分間インキュベート後の重量(g)}により、吸液量を算出する。
<目付D(g/m2)>
0.5m2以上の面積の不織布を、105℃で一定重量になるまで乾燥後、20℃、65%RHの恒温室に16時間以上放置してその重量を測定し、不織布の単位面積当たりの重量を測定した。
<厚み>
JIS−L1096に準拠する厚み試験にて、荷重を1.96kPaとして測定して得られる値をいう。
<リリース時間(分)>
幅4mm×長さ25mmの、ニトロセルロースからなるクロマトグラフ媒体上に、幅4mm×長さ25mmの吸収パッドをずれの無いよう重ね置いた試験片を複数組用意し、生理食塩水を各試験片の吸収パッド上に20μLずつ静かに満遍なく滴下した。生理食塩水の滴下完了から時間T1(分)が経過したとき、1組の試験片に対し、吸収パッドをクロマトグラフ媒体上から取り外してクロマトグラフ媒体の表面状態を目視観察した。このとき、生理食塩水で濡れることにより色が変化した部分がクロマトグラフ媒体表面にあると認められた場合は、当該吸収パッドのリリース時間をT1(分)とした。一方、色が変化した部分があると認められなかった場合は、生理食塩水の滴下完了から時間T2(分)(ただし、T1<T2)が経過したときに、時間T1(分)経過後に確認した試験片とは異なる1組の試験片に対して、前記と同様の方法でクロマトグラフ媒体表面の色の変化を判断した。以上の操作を、濡れによる色の変化がクロマトグラフ媒体表面に認められるようになるまで繰り返すことで、リリース時間を決定した。ただし、生理食塩水の滴下完了から900分が経過するまでの間のいずれの時間においても液濡れによるクロマトグラフ媒体表面の色の変化が認められなかった場合は、当該吸収パッドのリリース時間を900分とした。
<イムノクロマト診断キットのバックグラウンド(BG着色)>
適切な幅にカットしたイムノクロマト診断キットをプラスチックのハウジングに入れた。次に、1重量%BSAを含む66mM、pH7.4のPBSを調製し、陰性検体とした。得られたハウジング入りの診断キットを用い、100μLの陰性検体を診断キットのサンプル滴下部に滴下し、5分後に、浜松ホトニクス社製のイムノクロマトリーダーC10066−10を用い、TLとCLの間の1点の発色強度(単位はmABS)を測定した。ここで発色強度が20mABS以上の場合をBGが着色していると判断した。ここで20mABS以上とした理由は、20mABS以上になれば目視で確実に着色を確認できるからである。
<イムノクロマト診断キットの逆流確認>
逆流の確認については、上記バックグラウンドの確認実験と同様の方法で実施した。適切な幅にカットしたイムノクロマト診断キットをプラスチックのハウジングに入れ、次に、1重量%BSAを含む66mM、pH7.4のPBSを調製し、陰性検体とした。得られたハウジング入りの診断キットを用い、100μLの陰性検体を診断キットのサンプル滴下部に滴下し、20分後に、TLとCLの間の1点の発色強度(単位はmABS)を測定した。ここで発色強度が20mABS以上の場合をBGが着色していると判断した(判定は×と記録)。着色していない場合は〇と記録した。
<テストライン(TL)発色強度のばらつき>
TL発色強度の測定については、上記と同じく陽性検体100μLを診断キットのサンプル滴下部に滴下し、5分後のテストラインの発色強度(mABS)をイムノクロマトリーダーにより測定した。この測定を計30回行い、平均の発色強度(mABS)をTL発色強度とした。
また、同時にTL発色強度の標準偏差を求め、再現性を表す指標%CVは下記式(5):
%CV=(TL発色強度の標準偏差/TL発色強度)×100 ... 式(5)
により算出した。
[参考例1(サンプル1〜15)]
再生セルロース連続長繊維シート状構造体(キュプラシート状構造体)(サンプル1〜12)、キュプラ短繊維不織布(サンプル13)、リヨセル短繊維不織布(サンプル14)、及びレーヨン短繊維不織布(サンプル15)(幅20cm、各目付、各厚み0.2〜7.0mm):100gを反応容器に入れ、その後、水酸化ナトリウム含有エタノール水溶液(水:875g、エタノール875g、NaOH:162.5g)を加えた後、35℃で30分撹拌した。次に、反応容器中の試薬を排液した後、モノクロロ酢酸ナトリウム含有エタノール水溶液(水300g、エタノール960g、モノクロロ酢酸ナトリウム122.5g)を添加し、30又は50℃で1〜12時間攪拌した。その後、乾燥させ、カルボキシメチル化したシート状構造体を得た。上述で得たシート状構造体を酢酸含有エタノール水溶液(酢酸:37.5g、蒸留水:375g、エタノール:875g)でpH6.0〜8.0に調整した後、70wt%エタノール水溶液1375gで1回、90wt%エタノール水溶液1250gで1回洗浄し、100wt%エタノール1250gで2回アルコール置換を行なった。その後酢酸含有エタノール溶液1250g(1〜100wt%)又は塩酸含有エタノール水溶液(2〜5wt%)に浸漬し、1時間撹拌した後、70wt%エタノール水溶液1375gで1回、90wt%エタノール水溶液1250gで1回洗浄し、100wt%エタノール1250gで2回アルコール置換を行ない、乾燥させ、更に105℃、6h又は120℃、3hの条件下で熱風乾燥機に入れ、シート状構造体を得た。得られたシート状構造体(サンプル1〜15)の平均置換度、キャッチアンドリリース指数、目付、厚み、及び吸液量を以下の表1に示す。これらサンプル1〜15を、吸収パッドとして使用した。
[抗体感作金コロイド粒子の調製]
金コロイド粒子懸濁液(田中貴金属社製、平均粒子径40nm、粒子濃度0.006wt%、平均粒子径40nm)2500μLに、リン酸緩衝液(50mM、pH7.0)を600μL加え、更に抗hCG-αマウス抗体(Fitzgerald社製、モノクローナル抗体)の0.1%水溶液を200μL加えて、ボルテックスで攪拌する。続いて、25℃で10分間、温調しながら攪拌した。上記懸濁液に1%のPEG水溶液を300μL、10%のBSA水溶液(pH9.0、50mMホウ酸含有)を600μL添加し、ボルテックスで攪拌した。その後、遠心分離操作(10000g、30分間)を行い、上澄み液を除去した。その残渣に、1%BSA水溶液(0.05%PEG、150mMNaCl、pH8.2、20mMトリス含有)を11000μL添加し、ボルテックスで撹拌した。その後、遠心分離操作(10000g、30分間)を行い、上澄み液を除去した。その残渣に、1%BSA水溶液(0.05%PEG、150mMNaCl、pH8.2、20mMトリス含有)を900μL添加し、超音波処理を30秒間行った。
[コンジュゲートパッドへの標識試薬の含浸、乾燥]
グラスファーバー製コンジュゲートパッド(Ahlstrom社製、#8951)を高さ10mm、長さ300mmの形状にカットした。その後、抗体感作金コロイド粒子分散液を1020μL均等に塗布し、50℃で60分乾燥させた。
[サンプルパッドの前処理]
サンプルパッド((Millipore社製、C048)を、大過剰の2.0重量%のBSA(シグマアルドリッチ社製、A7906)と2.0重量%のTween−20(登録商標)を含有するPBS緩衝液(66mM、pH7.4)に含浸し、余分な液を取り除いたのちに50℃で60分乾燥させた。続いて高さ18mm、長さ300mmの形状にカットした。
[捕捉抗体塗布ニトロセルロース膜の調製]
ニトロセルロース膜(Millipore社製、SHF0900425)を高さ25mm、長さ300mmの形状にカットした。液体塗布装置(武蔵エンジニアリング社製、300DS)を用い、0.1重量%抗hCG-βマウス抗体(MedixBiochemica社製、6601)を含むPBS溶液(66mM、pH7.4)を0.1μL/mmの割合で高さ7mmの部分に塗布した。続いて0.1重量%の抗マウス-ウサギ抗体(Daco社製、Z0259)を含むPBS溶液(66mM、pH7.4)を0.1μL/mmの割合で高さ12mmの部分に塗布した。続いて37℃で30分乾燥させた。
[イムノクロマト診断キットの調製]
バッキングカード(Adhesives Reserch社製、AR9020)に、調製した捕捉抗体塗布ニトロセルロース膜、参考例1で製造した吸収パッド(サンプル1〜15)、標識試薬を含有したコンジュゲートパッド、サンプルパッドを張り合わせた。続いて裁断機にて5mmの幅にカットし、幅5mm、高さ60mmのイムノクロマト診断キットを得た。
[実施例1〜15]
[イムノクロマト診断キットの性能評価]
以下の表1に示すサンプル1〜15を、それぞれ吸収パッドとして用いて評価した。イムノクロマト診断キット幅を5mm、かつ、厚みが0.2mm以上の吸収パッドを用いたものの性能評価においては、展開液の展開可能量がおよそ80〜120μLとなるため、実際に100μLを展開し評価した。また、キット幅を2.5mmにしたもの、又は厚みが0.2mm未満の吸収パッドを用いたものでは、展開液の展開可能量がおよそ30〜80μLとなるため、実際に50μLを展開し評価した。評価結果を以下の表2に示す。いずれの診断キットもばらつきが少なく、逆流を引き起こさなかった。また,いずれの診断キットも脱離繊維が少なく、工程上の安全性を確保できた。
Figure 2020230826
Figure 2020230826
[サンプル16]
再生セルロース連続長繊維シート状構造体(キュプラシート状構造体)(幅20cm、100g/m2目付、厚み0.9mm)を用意した。
[サンプル17]
再生セルロース連続長繊維シート状構造体(キュプラシート状構造体)(幅20cm、100g/m2目付、厚み1.0mm)を用意し、使用するモノクロロ酢酸の使用量を増やして、置換度が大きくなるように調整した以外は、参考例1と同様の方法で処理を実施し、シート状構造体を得た。
[サンプル18]
再生セルロース連続長繊維シート状構造体(キュプラシート状構造体)(幅20cm、300g/m2目付、厚み4.0mm)を用意した以外は、参考例1と同様の方法で処理を実施し、シート状構造体を得た。
[サンプル19]
レーヨン短繊維シート状構造体(幅20cm、300g/m2目付、厚み12.0mm)を用意した以外は、参考例1と同様の処理を行い、シート状構造体を得た。
[サンプル20]
レーヨン短繊維シート状構造体(幅20cm、430g/m2目付、厚み6.7mm)を用意した以外は、参考例1と同様の処理を行い、シート状構造体を得た。
[比較例1〜7]
[イムノクロマト診断キットの性能評価]
以下の表3に示すサンプル16〜20を、それぞれ、用いて評価した。上記サンプル16〜20及び、グラスファイバー製吸収パッド(74g/m2目付、厚み0.5mm)、セルロース製吸収パッド(180g/m2目付、厚み0.51mm)を使用した以外は、実施例1と同様の方法で評価を実施した。評価結果を以下の表4に示す。その結果、カルボキシメチル化していないサンプル16は逆流を引き起こし、平均置換度が本願範囲を上回っているサンプル17は、展開中に吸収パッドのゲルが崩壊し、ばらつきが大きくなってしまった。サンプル18は、キャッチアンドリリース指数が高すぎるせいで、検査結果のばらつきが大きくなった。サンプル19は、厚みが厚すぎるせいで柔軟性が損なわれ、しっかりと貼り合わせができず、ばらつきが大きくなった。サンプル20は目付が大きすぎるせいで柔軟性が損なわれ、取扱い性が著しく低下し、しっかりと貼り合わせができず、ばらつきが大きくなった。グラスファイバー製吸収パッドと従来から使用されているセルロース製吸収パッドは、逆流が生じてしまった。また、グラスファイバーを用いると脱離繊維が多く、工程上の安全性確保が困難であった。
Figure 2020230826
Figure 2020230826
本発明のイムノクロマト診断キット用吸収パッドを用いたイムノクロマト診断キットは、発色強度のバラツキが少なく再現性に優れるものとなる。更には、逆流も防止できるため、各種イムノクロマト診断キットの吸収パットとして好適に利用可能である。
(a) サンプルパッド
(b) コンジュゲートパッド(抗体感作標識試薬を含む)
(c) テストライン(TL)
(d) コントロールライン(CT)
(e) クロマトグラフ媒体膜サンプルパッド
(f) 吸収パッド
(g) 台紙

Claims (6)

  1. カルボキシメチル化されたセルロース繊維を含むイムノクロマト診断キット用吸収パッドであって、該カルボキシメチル化されたセルロース繊維を構成するグルコース単位中の水酸基の平均置換度が0.05以上1.5以下であることを特徴とするイムノクロマト診断キット用吸収パッド。
  2. 前記パッドのキャッチアンドリリース指数が0.5以下である、請求項1に記載のイムノクロマト診断キット用吸収パッド。
  3. 前記パッドの目付が10g/m2以上400g/m2以下であり、かつ、厚みが0.03mm以上10.00mm以下である、請求項1又は2に記載のイムノクロマト診断キット用吸収パッド。
  4. 前記パッドの、生理食塩水に含浸させた際の吸液量が5g/100cm2以上50g/100cm2以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のイムノクロマト診断キット用吸収パッド。
  5. 前記パッドが、単層のシート又は積層したシートの形態にある、請求項1〜4のいずれか1項に記載のイムノクロマト診断キット用吸収パッド。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のイムノクロマト診断キット用吸収パッドを含むイムノクロマト診断キット。
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