JP2017061419A - カルボキシメチル化されたセルロース繊維及び骨補填材を含有する構造体 - Google Patents

カルボキシメチル化されたセルロース繊維及び骨補填材を含有する構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP2017061419A
JP2017061419A JP2015186787A JP2015186787A JP2017061419A JP 2017061419 A JP2017061419 A JP 2017061419A JP 2015186787 A JP2015186787 A JP 2015186787A JP 2015186787 A JP2015186787 A JP 2015186787A JP 2017061419 A JP2017061419 A JP 2017061419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bone
structure according
degree
phosphate
woven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015186787A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6604471B2 (ja
Inventor
蟠 戚
Pan Qi
蟠 戚
大知 伊藤
Daichi Ito
大知 伊藤
伸介 大庭
Shinsuke Oba
伸介 大庭
正哉 福家
Masaya Fukuya
正哉 福家
雄一 原
Yuichi Hara
雄一 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
University of Tokyo NUC
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
University of Tokyo NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp, University of Tokyo NUC filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2015186787A priority Critical patent/JP6604471B2/ja
Publication of JP2017061419A publication Critical patent/JP2017061419A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6604471B2 publication Critical patent/JP6604471B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Dental Preparations (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Abstract

【課題】骨再生能と線維芽細胞侵入阻止能力を併せ持つ構造体、これを用いた骨再生材料及び骨芽細胞培養足場材の提供。【解決手段】カルボキシメチル化された天然又は再生セルロース繊維、及び骨補填材を含有する構造体であって、該セルロースを構成するグルコース単位中の水酸基の平均置換度が0.14以上1.0以下であることを特徴とする前記構造体。【選択図】なし

Description

本発明は、カルボキシメチル化されたセルロース繊維及び骨補填材を含有する構造体に関する
近年、歯槽膿漏、虫歯、交通事故などの外傷などにより永久歯が欠損した場合、あごの骨に金属製の人工歯根を埋め込み、歯を再建するインプラント治療が広く行われている。
しかしながら、一般に歯が抜けた場合、歯が植わっていた部分の骨(歯槽骨)は萎縮、吸収してしまう。他方、インプラント治療を行うためには埋め込んだインプラントを安定させるために、足場となる歯槽骨にはある程度の高さ、幅が要求される。そのため、骨の移植や人工骨を利用するなどして歯槽骨を再生しなければ、インプラント治療を行うことができない場合がある。
歯槽骨を再生する方法の一つにGBR法がある。GBR法とは、新しい骨の元になる骨補填材を再生したい部分に配置し、その上から特殊な専用膜(遮蔽膜)を使用することで、歯槽骨の再生を誘導する手術である。このGBR法を用いれば約半年ほどで歯槽骨が十分な高さ、幅となり、インプラント手術を行うことができるようになる。かかる遮蔽膜はGBR膜と呼ばれ、骨補填材の漏出を防ぐためだけでなく、歯槽骨再生の妨げとなる線維芽細胞の侵入を抑制するために使用される。
しかしながら、現在広く使われている骨補填材では、歯の再生能力が十分でないため骨の再生に長時間を要するという問題、GBR膜を設置することは非常に煩雑であるという問題、また、治療中にGBR膜がずれてしまい骨補填材が漏れ出るなどの問題がある。
これらの問題を解決すべく、骨補填材を含有する骨再生材料の研究開発が行われているが、現在、以下の特許文献1又は2に記載されるように、一般的な不織布などが使用されているため、生体内での分解速度を制御できないという問題がある。また、これらの骨再生材料を用いる場合には、従来の治療法と同様にGBR膜が別途必要となる。かかる状況下、骨再生能を更に向上でき、GBR膜を必要とせず、口腔内での分解速度の制御も可能な新規な骨再生材料が望まれている。
国際公開第2012/118090号 特開2014−057841号公報
前記した技術の現状に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、骨再生能と線維芽細胞侵入阻止能力を併せ持つ新規骨再生材料を提供することである。
本発明者らは、骨補填材を含有する構造体において、カルボキシメチル化された天然又は再生セルロース繊維を含んでなる構造体が、骨芽細胞の分化を促進することから骨再生能力が非常に高いこと、さらには、セルロースを構成するグルコース単位中の水酸基の置換度及び該構造体の空隙率を制御することで線維芽細胞の通過を抑制することができることを見出した。また、カルボキシメチル基のプロトン化度を制御することで骨再生時の構造体の分解速度を制御すことができることを見出した。本発明者らは、これらの知見に基づき本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は以下の通りのものである。
[1]カルボキシメチル化された天然又は再生セルロース繊維、及び骨補填材を含有する構造体であって、該セルロースを構成するグルコース単位中の水酸基の平均置換度が0.14以上1.0以下であることを特徴とする前記構造体。
[2]カルボキシメチル化された置換基のプロトン化度が30%以上であり、かつ、前記構造体の乾燥時の空隙率が10%以上78%以下である、前記[1]に記載の構造体。
[3]前記骨補填材が、HA(ハイドロキシアパタイト)、DCPD(第二リン酸カルシウム)、β-TCP(β−リン酸三カルシウム)、α-TCP(α−リン酸三カルシウム)、OCP(オクタカルシウムフォスフェート)、4CP(テトラカルシウムフォスフェート)、アルミナ、ジルコニア、カルシウムアルミネート(CaO−Al)、アルミノシリケート(NaO−Al2O−SiO)、生体活性化ガラス、石英、及び炭酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも1種である、前記[1]又は[2]に記載の構造体。
[4]密度が、0.05g/cm以上1.0g/cm以下である、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の構造体。
[5]綿状、織物状又は不織布状の形態にある、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の構造体。
[6]織物状又は不織布状の形態にあり、厚みが0.03mm以上5.0mm以下である、前記[5]に記載の構造体。
[7]前記骨補填材が石灰化を利用して導入されたものである、前記[1]〜[6]のいずれかに記載の構造体。
[8]前記[1]〜[7]のいずれかに記載の構造体を含む骨再生用材料。
[9]前記[1]〜[7]のいずれかに記載の構造体を含む骨芽細胞培養足場材。
本発明に係る構造体を含む骨再生用材料を用いて歯槽骨の再生を行えば、カルボキシメチルセルロース(以下、CMCともいう。)により骨再生能力が向上し、また、口腔内の体液に接触することで構造体が膨潤し、ゲル化することで線維芽細胞の通過を抑制することができるため、GBR膜無しでの歯槽骨再生が可能となる。さらには、膨潤したカルボキシメチルセルロース構造体はプロトン化されていることから骨再生の間は口腔内に留まることができ、その後、生体内で分解される。
交互浸漬法により骨補填材を導入したサンプルのSEM画像を示す。 対向拡散法により骨補填材を導入したサンプルのSEM画像を示す。 濾過充填法により骨補填材を導入したサンプルのSEM画像を示す。 各置換度の疑似唾液中での溶解性の評価結果の折れ線グラフを示す。 各置換度の線維芽細胞通過試験結果の棒グラフを示す。 MC−3T3細胞分化誘導試験RT-PCRの結果の棒グラフを示す。 hMSC細胞分化誘導試験RT-PCRの結果の棒グラフを示す。 骨再生が確認されたマウス頭蓋骨欠損部のμ‐CT画像を示す。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態に用いる天然又は再生セルロース繊維には特に制限はなく、銅アンモニアレーヨン、ビスコースレーヨン、コットン、パルプ、ポリノジックなどの公知のセルロース繊維が用いられる。好ましくは銅アンモニアレーヨン、ビスコースレーヨンであり、より好ましくは銅アンモニアレーヨンである。これらの繊維は連続長繊維又は短繊維のいずれでもよい。長繊維では連続長繊維が好ましい。
本実施形態の構造体は、どのような形態であってもよいが、綿状、織物状又は不織布状の形態であることが好ましい。より好ましい形態は、再生セルロース繊維の織物又不織布であり、さらに好ましい形態は再生セルロース繊維の不織布、よりさらに好ましい形態はキュプラの不織布である。キュプラの不織布であれば、結晶化度が低いためカルボキシメチル化の際の反応性が良く、かつ、形態安定性にも優れる。また、不織布の場合、バインダーを付与した不織布では溶液の浸透速度が遅く、また、バインダー成分の溶出が懸念されるため、ノーバインダーの不織布を用いることが好ましい。
また、本実施形態の構造体には、所望の作用効果を害さない範囲で天然又は再生セルロース繊維以外の繊維、例えば、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維等の合成繊維が含まれていてもよい。このような合成繊維は長繊維でも短繊維でもよい。本明細書中、長繊維とは、繊維長が10mm以上のものをいい、繊維長は、好ましくは20mm以上であり、連続長繊維がさらに好ましい。
本実施形態の構造体の密度(g/cm)、例えば、(不織布重量(g)/不織布体積(cm))は、0.05g/cm以上1.0g/cm以下であることが好ましく、より好ましくは0.05g/cm以上0.5g/cm以下、さらに好ましくは0.05g/cm以上0.4g/cm以下である。密度が低すぎる場合、繊維間の距離が広くなってしまうため、口腔内体液を吸収し膨潤したとしても隙間ができてしまうことから、線維芽細胞の侵入を許してしまう可能性がある。他方、密度が高すぎる場合、形態を変えることが難しくなり、患部への配置が煩雑になる。
本実施形態の構造体の厚みは、織物状又は不織布状である場合、0.03mm以上5.0mm以下であることが好ましく、より好ましくは0.03mm以上3.0mm以下であり、さらに好ましくは0.03mm以上1.0mm以下である。厚みが小さすぎる場合、形態を保持できず、線維芽細胞の通過を許してしまう可能性があり、他方、厚みが大きすぎる場合、適用される患部への配置が難しくなる。本明細書中、例えば、不織布の“厚み”とは、厚み方向に圧力をかけずに測定したときの厚みをいう。
カルボキシメチル化された構造体は以下の方法で製造することができる。
まず、天然又は再生セルロース繊維の構造体をアルコール含有水酸化ナトリウム水溶液中でアルカリ状態を維持しながら、常温で30分攪拌する。その後、反応容器中の試薬を排液した後、アルコールを含むモノクロロ酢酸ナトリウムを添加し、30℃〜50℃で1〜3時間撹拌する。その際の、置換度の制御は、反応液と構造体の浴比、温度、及び時間により制御する。また、その他の反応条件は、生産コスト等も考慮しながら適宜変更することができる。得られた構造体を80wt%エタノールで希釈した4wt%酢酸水溶液でpH6.0〜8.0に調整した後、80wt%、100wt%エタノールでアルコール置換を行なう。少しでも水分を含むと硬くなるので、徐々にアルコール濃度を上げていくことで、アルコール置換を確実に行い、形態安定性を維持することができる。その後硝酸メタノール溶液に浸漬し、1時間撹拌し、80wt%、100wt%メタノールでアルコール置換を行ない、乾燥させ、プロトン化したシート状構造体を得る。
このようにして得られたカルボキシメチルセルロース構造体はカルボキシメチル化した際のセルロースを構成するグルコース単位中の水酸基の平均置換度(DS)は、口腔内体液を吸収し膨潤した際に線維芽細胞の通過を抑制するために0.14以上1.0以下であり、好ましくは0.18以上0.5未満である。置換度が0.14以上であれば、水分を含有した際に膨潤することで、線維芽細胞の通過を抑制することができる。他方、置換度が1.0を超えると口腔内での溶解性が高すぎ、形態を保持することができないおそれがある。
また、本実施形態の構造体は、カルボキシメチル化した時点では、カルボキシメチル基の末端はナトリウム塩となっているが、酸で処理して一部又は全てのカルボキシメチル基をプロトン型にする。その際のカルボキシメチル基のプロトン化度は治療中に口腔内で形態を保持するために、30%以上であることが好ましく、より好ましくは50%以上である。上限は高い方が好ましいが、95%以下が好ましい。
本実施形態の構造体に骨補填材を導入する方法には、特に制限はないが、交互浸漬法、濾過充填法、対向拡散法により製造されることが好ましく、より好ましくは交互浸漬法、対向拡散法である。また、骨補填材の導入方法としては、1種のみ使用しても問題はないが、複数の種類を組み合わせてもよい。交互浸漬法、対向拡散法により骨補填材を充填すれば、骨の石灰化を利用して骨補填材を導入することとなり、各繊維の周囲をコーティングする形で骨補填材を導入できるため、カルボキシメチルセルロースによる骨再生の促進が更に助長される。また“濾過充填”のように石灰化を利用せずに直接骨補填材を導入することもできる。本明細書中、“交互浸漬法”とは、カルシウムイオン、リン酸イオンなど、石灰化を誘発するために必要な成分を含む溶液に交互に浸漬することにより骨補填材を導入する方法をいう。また、“対向拡散法”とは、対向拡散装置を使用することにより骨補填材生成に使用するカルシウムイオン、リン酸イオンなど、石灰化を誘発するために必要な成分を含む溶液を、不織布を挟んで配置し、一定時間撹拌することで骨補填材を導入する方法である。また、“濾過充填法”とは、骨補填材を溶液中に懸濁させ、不織布を通して濾過により骨補填材を導入する方法である。ここで、カルシウムイオン、リン酸イオンなど、石灰化を誘発するために必要な成分を含む溶液としては、例えば、塩化カルシウム含有トリス緩衝液とリン酸水素二ナトリウム水溶液などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
骨補填材導入後の構造体の乾燥時の空隙率は、水分含有時に骨再生の妨げになる線維芽細胞の通過を抑制するために、10%以上78%以下であることが好ましく、より好ましくは10%以上60%以下であり、さらに好ましくは30%以上60%以下である。尚、構造体の“空隙率”とは、例えば、不織布の場合、得られたサンプルの面積を計算し、重さと厚みを測定した後に下記式(1):
空隙率(%)={面積S×厚みd-(重量m/密度ρ)}/体積(面積S×厚みd)×100 ... 式(1)
により計算される。
本実施形態の構造体に含まれる骨補填材としては、一般的に骨補填材として使用されるものであれば特に制限はないが、例えば、HA(ハイドロキシアパタイト)、DCPD(第二リン酸カルシウム)、β-TCP(β−リン酸三カルシウム)、α-TCP(α−リン酸三カルシウム)、OCP(オクタカルシウムフォスフェート)、4CP(テトラカルシウムフォスフェート)、アルミナ、ジルコニア、カルシウムアルミネート(CaO−Al)、アルミノシリケート(NaO−Al−SiO)、生体活性化ガラス、石英、及び炭酸カルシウムなどを用いることができる。骨補填材としては1種のみ使用しても複数の種類を組み合わせて用いてもよい。
尚、本実施形態の構造体には、骨補填材として市販されているものを購入して用いてもよい。例えば、オスフェリオン(オリンパステルモバイオマテリアル株式会社)、ボーンセラム(オリンパステルモバイオマテリアル株式会社)、ネオボーン((株)エム・エムティー)、オステオグラフト−S(日本メディカルマテリアル株式会社)、アパセラム(ペンタックス株式会社)等が例示される。
以下、CMC繊維シート状構造体の物性値の測定方法を説明する。
1.平均置換度の測定
構造体1gを細かく切り、フラスコに入れ硝酸メタノール25mLL(硝酸10mLとメタノール100mLの混合溶液)を加え1時間撹拌する。次いで、ガラスフィルター(G3)で吸引ろ過することにより試料をトラップし、80g/Lメタノール水溶液(100mLメタノール、20mL水の混合液)120mL(40mL×3回)で試料を洗浄し、最後に100%メタノール25mLで洗浄し、吸引ろ過し一日風乾させる。試料を105℃で2時間乾燥したのち、更にH型となった試料0.2gを精密に秤量し、800g/Lメタノール8mL、及び0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液20mLを加え30分間攪拌し、H型の試料をNa型にする。そして過剰の水酸化ナトリウムを、規定度既知の0.05mol/Lの硫酸でフェノールフタレインを指示薬として滴定する。また、空試験(カルボキシメチル化していない繊維に対して行う同一試験)も同様の方法で行う。平均置換度は、下記式(2):
平均置換度=162C/(1−58C) ... 式(2)
{式中、Cは、試料1gをNa型にするために必要なNaOHの量[mol]であり、下記式(3):
C=硫酸濃度×{(空試験での滴定量−試料での滴定量)/試料の質量} ...式(3)
により求める。}により求める。
2.プロトン化度の測定
構造体を1cm以上の面積に切断する。その後FT-IR(ATR)装置にセットし表面分析を行う。その後1590cm−1の波長でのピーク高さを測定し、プロトン化前後でのピーク高さの比から下記式(4):
プロトン化度(%)={(プロトン化前の1590cm−1のピーク高さ)−(プロトン化後の1590cm−1のピーク高さ)}/(プロトン化前の1590cm−1のピーク高さ)×100 ... 式(4)
により、算出する。
3.空隙率
前記したように、得られたサンプルの面積を計算し、重さと厚みを測定した後に下記(1)式:
空隙率(%)={面積S×厚みd-(重量m/密度ρ)}/体積(面積S×厚みd)×100 ... 式(1)
により計算する。
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1:サンプルの作製、置換度、プロトン化度の評価]
再生セルロース連続長繊維シート状構造体(キュプラシート状構造体)(幅20cm、目付100g/m)100gを反応容器に入れ、その後、水酸化ナトリウム含有エタノール水溶液(水:875g、エタノール875g、NaOH:162.5g)を加えた後、常温で30分撹拌した。次に、反応容器中の試薬を排液した後、モノクロロ酢酸ナトリウム含有エタノール水溶液(水300g、エタノール960g、モノクロロ酢酸ナトリウム122.5g)を添加し、30〜50℃で1〜3時間攪拌した。その後、乾燥させ、カルボキシメチル化したシート状構造体を得た。上述で得たシート状構造体を80wt%エタノールで希釈した4wt%酢酸水溶液でpH6.0〜8.0に調整した後、80wt%エタノール水溶液で2回洗浄し、100wt%エタノールでアルコール置換を行った。その後硝酸メタノール溶液2500g(60%硝酸:メタノール=5:16重量比)に浸漬し、1時間撹拌した後、80wt%メタノール水溶液3300gで3回洗浄、100wt%メタノール2000gでアルコール置換を行ない、乾燥させ、プロトン化したシート状構造体(サンプル1〜7)を得た。置換度(DS)、プロトン化度のデータをカルボキシメチル化反応条件と共に以下の表1に示す。
[実施例2:交互浸漬法における骨補填材の導入と空隙率測定]
実施例1で作製したサンプル3のシート状構造体をCa液(200mM塩化カルシウム含有トリス緩衝液)に20秒間浸漬した。その後、P液(120mMリン酸水素二ナトリウム水溶液)に20秒間浸漬した。上記工程を1〜40回繰り返し、乾燥することで骨補填材導入サンプルを得た。得られたシート状構造体の空隙率の測定結果を以下の表2に示し、その際のSEMで撮影した写真(倍率×250)を図1に示す。
シート状構造体の空隙率は浸漬回数を増やすごとに減少していき、20回浸漬後は49%、40回浸漬後は35%まで減少し、線維芽細胞の通過抑制に寄与できることが分かった。
[実施例3:対向拡散法における骨補填材の導入]
実施例1で作製したサンプル3のシート状構造体を対向拡散装置の真ん中に挟んで、両側からCa液(200mM塩化カルシウム含有トリス緩衝液)とP液(120mMリン酸水素二ナトリウム水溶液)を注入し、4時間撹拌した。途中懸濁液になったら新しい溶液へ交換した。4時間撹拌後シートを取り出して、凍結乾燥した。得られたサンプルのSEM画像(倍率×250、×500)を図2に示す。
[実施例4:濾過充填法における骨補填材の導入]
HA(ヒドロキシアパタイト)をエタノールに懸濁させた。また、実施例1で作製したサンプル3のシート状構造体を吸引濾過装置の漏斗の上に乗せ、エタノールに懸濁させたHAを滴下しながら吸引濾過することで骨補填材導入サンプルを得た。得られたサンプルのSEM画像(倍率×250、×3000)を図3に示す。シート状構造体の繊維をコーティングする形で骨補填材を直接導入することができることが分かる。
[実施例5:疑似唾液中での溶解性評価]
実施例1に従ってカルボキシメチル化し、その後、プロトン化したキュプラシート状構造体(置換度:0.00、0.04、0.13、0.18、0.48、1.0、1.2)(サンプル1〜4、6、7に加え、置換度0.00を含む)を、疑似唾液(0.4g/L NaCl、0.4g/L KCl、0.795g/L CaCl・2HO、0.690g/L NaHPO・HO、0.005 g/L NaS・9HO、1.0g/L 尿素)に浸漬した後、1週間ごとにシート状構造体を取り出し、乾燥後、重量を測定した。得られた重量の経時変化を図4に示す。置換度(DS)が1.0を超える場合、8週目以降9週目以内にサンプルが溶解してしまうことが分かった。他方、置換度(DS)が1.0以下のサンプルは、15週目を過ぎてもほとんど溶解しなかった。これにより口腔内での分解速度の制御が可能であることがと分かった。
[実施例6:線維芽細胞通過数測定試験]
以下の手順により本実施形態の構造体に対する線維芽細胞の通過度を測定した。
SILPOT184のプレカーサーポリマーと架橋材を9:1で混合後、50℃で加熱しシート状構造体に塗布しても染み込まない硬さまで固化させ、これを、セルインサートに塗布し、これに、実施例1に従ってカルボキシメチル化し、その後、プロトン化したキュプラシート状構造体(置換度:0.00、0.04、0.13、0.14、0.18、0.48)(サンプル3〜7に加え、置換度0.00を含む)を固定した後、50℃で一晩乾燥させた。次に、UVで2時間以上照射滅菌した12wellプレートに培地(DMEM-High glucose、10%FBS、1%PSA)を2mL/wellずつ加え、各wellに、前記シート状構造体を固定化したセルインサートを設置し、その上から1mlずつ培地を添加して静置した。その後、細胞(NIH 3T3細胞)を8×10cells/500μLに調整し、セルインサートの上から各wellに播種した。24時間静置後、セルインサートを取り出しPBSで軽く洗浄後、wellの底の細胞をトリプシンで回収し細胞数を測定した。得られた細胞の通過率を図5に示す。
図5から、構造体のカルボキシメチル化の置換度が0.14以上であれば、線維芽細胞の通過がコントロールの1/20程度まで減少したことが分かる。置換度が0.14以上であれば、培地を吸収したシート状構造体が大きく膨潤することで空隙が無くなり、細胞が通過しなかったと考えられる。本実施形態の構造体は線維芽細胞の通過を抑制することで、骨再生材料として優れている。
[実施例7:MC−3T3細胞分化誘導試験]
以下の手順により本実施形態の構造体の骨細胞分化促進効果を検証した。
対数増殖期にあるMC−3T3細胞(マウス骨芽細胞様細胞)を3×10 cells/wellの濃度になるよう計数し、6穴マイクロプレートの各wellに4mLずつ播種し、インキュベーター(CO 5%, 37℃)内で24時間培養した。その後、予め2時間以上UV照射で滅菌した実施例1に従ってカルボキシメチル化し、その後、プロトン化したシート状構造体サンプル4〜7(置換度:0.04、0.13、0.14、0.18)を培地に対して1.5μg/mLずつ添加し、21日間培養した。培地の交換は3日に1回行い、コントロールとしては材料非添加系で培養を行った。培養後にTRIzolを用いてRNAを抽出し、逆転写反応によりcDNAの合成を行った後、成熟した骨芽細胞に特異的なマーカーであるオステオカルシン遺伝子のプライマーとSYBER GREENを用いたリアルタイムPCRにより、オステオカルシン遺伝子の発現量を定量することで骨細胞への分化率を評価した。得られたデータはΔΔCT法(比較対象:GAPDH)により解析した。ΔΔCT値は、下記式(5):
ΔΔCT値=2―(A−B) ... 式(5)
{式中、Aは、オステオカルシンCT値であり、Bは、GAPDHのCT値である。}
により求めた。
結果を図6に示す。コントロールに比べ置換度0.14以上の構造体では、骨の分化を示すマーカーの発現量が顕著に増加していた。これにより、本実施形態の構造体では、骨細胞の分化が促進されることが分かる。
[実施例8:hMSC細胞分化誘導試験]
以下の手順により構造体の骨細胞分化促進効果を検証した。
対数増殖期にあるhMSC細胞(ヒト間葉系幹細胞)を3×10 cells/wellの濃度になるよう計数し、6穴マイクロプレートの各wellに4mLずつ播種し、インキュベーター(CO 5%, 37℃)内で24時間培養した。その後、予め2時間以上UV照射で滅菌した実施例1の方法によりカルボキシメチル化し、その後、プロトン化したシート状構造体サンプル4(置換度:0.18)を培地に対して1.5μg/mLずつ添加し、21日間培養した。培地の交換は3日に1回行い、コントロールとしては材料非添加系で培養を行った。培養後にTRIzolを用いてRNAを抽出し、逆転写反応によりcDNAの合成を行った後、成熟した骨芽細胞に特異的なマーカーであるオステリックス、オステオカルシンのプライマーとSYBER GREENを用いたリアルタイムPCRにより、オステリックス遺伝子とオステオカルシン遺伝子の発現量を定量することで骨細胞への分化率を評価した。得られたデータはΔΔCT法(比較対象:GAPDH)により解析した。ΔΔCT値は、下記式(6):
ΔΔCT値=2―(A−B) ... 式(6)
{式中、Aは、オステリックス又はオステオカルシンCT値であり、Bは、GAPDHのCT値である。}
により求めた。
結果を図7に示す。置換度0.14以上の構造体では、ヒト間葉系幹細胞でもMC−3T3と同様に骨の分化を示すマーカーの発現量が増加していた。これにより、本実施形態の構造体では、骨細胞の分化が促進されることが分かる。
[実施例9:In vivo骨再生能確認試験]
以下の手順により構造体の骨再生効果を検証した。
57BL/6Jマウス(♂、8週齢)に麻酔薬を投与後、剃毛し、マウス頭部を1cm切開した。頭蓋冠を確認後、生検トレパン(直径4mm)でマーキングした。完全に打ち抜く前に、硬膜を傷つけないように注意し、メスで頭蓋骨を剥離した。その後、直径8mmの実施例2の交互浸漬法で骨補填材を導入した(20回浸漬)シート状構造体(置換度:0.48、プロトン化度:97.8%)で被覆し、皮膚を縫合して、1か月後に、安楽死させた後、欠損部を回収しμCT撮影を行った。得られた試験結果を表3に示し、その際に骨の再生が確認できた検体のμCT画像を図8に示す。未処置のマウスの欠損部では検体5匹すべてで骨の再生が確認できなかったが、本実施例のシート状構造体では5匹中4匹で骨の再生が確認できた。本実施例のシート状構造体では未処置群の骨再生が全く起こっていないのに対して、1か月という非常に短期間で骨の再生が進んでいることが分かった。
本発明における骨補填材を含有するカルボキシメチルセルロース繊維のシート状構造体を用いて歯槽骨の再生を行えば、カルボキシメチルセルロースが骨芽細胞への分化を促進することで骨再生能力が向上し、また口腔内の体液に接触することで膨潤し、ゲル化することで線維芽細胞の通過を抑制することができるため、GBR膜なしでの歯槽骨再生を実施可能である。さらに、膨潤したカルボキシメチルセルロース繊維のシート状構造体は、プロトン化されていることから骨再生の間は口腔内にとどまることができ、その後、生体内で分解されるため、歯槽骨再生の際の骨再生材料として好適に利用可能であり、さらに、骨芽細胞培養足場材としても利用可能である。

Claims (9)

  1. カルボキシメチル化された天然又は再生セルロース繊維、及び骨補填材を含有する構造体であって、該セルロースを構成するグルコース単位中の水酸基の平均置換度が0.14以上1.0以下であることを特徴とする前記構造体。
  2. カルボキシメチル化された置換基のプロトン化度が30%以上であり、かつ、前記構造体の乾燥時の空隙率が10%以上78%以下である、請求項1に記載の構造体。
  3. 前記骨補填材が、HA(ハイドロキシアパタイト)、DCPD(第二リン酸カルシウム)、β-TCP(β−リン酸三カルシウム)、α-TCP(α−リン酸三カルシウム)、OCP(オクタカルシウムフォスフェート)、4CP(テトラカルシウムフォスフェート)、アルミナ、ジルコニア、カルシウムアルミネート(CaO−Al)、アルミノシリケート(NaO−Al2O−SiO)、生体活性化ガラス、石英、及び炭酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の構造体。
  4. 密度が、0.05g/cm以上1.0g/cm以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構造体。
  5. 綿状、織物状又は不織布状の形態にある、請求項1〜4のいずれか1項に記載の構造体。
  6. 織物状又は不織布状の形態にあり、厚みが0.03mm以上5.0mm以下である、請求項5に記載の構造体。
  7. 前記骨補填材が石灰化を利用して導入されたものである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の構造体。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の構造体を含む骨再生用材料。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の構造体を含む骨芽細胞培養足場材。
JP2015186787A 2015-09-24 2015-09-24 カルボキシメチル化されたセルロース繊維及び骨補填材を含有する構造体 Expired - Fee Related JP6604471B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015186787A JP6604471B2 (ja) 2015-09-24 2015-09-24 カルボキシメチル化されたセルロース繊維及び骨補填材を含有する構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015186787A JP6604471B2 (ja) 2015-09-24 2015-09-24 カルボキシメチル化されたセルロース繊維及び骨補填材を含有する構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017061419A true JP2017061419A (ja) 2017-03-30
JP6604471B2 JP6604471B2 (ja) 2019-11-13

Family

ID=58429851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015186787A Expired - Fee Related JP6604471B2 (ja) 2015-09-24 2015-09-24 カルボキシメチル化されたセルロース繊維及び骨補填材を含有する構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6604471B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019031634A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 旭化成株式会社 湿潤美容シート用基材
WO2020230826A1 (ja) * 2019-05-14 2020-11-19 旭化成株式会社 イムノクロマト診断キット用吸収パッド及びイムノクロマト診断キット
WO2021014994A1 (ja) 2019-07-25 2021-01-28 Jfeミネラル株式会社 骨再生剤およびその使用方法
KR20220018597A (ko) 2019-07-25 2022-02-15 제이에프이미네라르 가부시키가이샤 골 재생제 및 그 사용 방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004081739A (ja) * 2002-08-29 2004-03-18 Mitsuru Akashi ハイドロキシアパタイト−ポリマー複合材料の止血用組成物
JP2014057841A (ja) * 2012-08-21 2014-04-03 Sunstar Inc 骨補填材含有不織布
WO2014181803A1 (ja) * 2013-05-09 2014-11-13 旭化成せんい株式会社 カルボキシメチルセルロースを用いた医療用材料
JP2015070944A (ja) * 2013-10-03 2015-04-16 旭化成せんい株式会社 カルボキシメチルセルロース繊維シート状構造体及びその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004081739A (ja) * 2002-08-29 2004-03-18 Mitsuru Akashi ハイドロキシアパタイト−ポリマー複合材料の止血用組成物
JP2014057841A (ja) * 2012-08-21 2014-04-03 Sunstar Inc 骨補填材含有不織布
WO2014181803A1 (ja) * 2013-05-09 2014-11-13 旭化成せんい株式会社 カルボキシメチルセルロースを用いた医療用材料
JP2015070944A (ja) * 2013-10-03 2015-04-16 旭化成せんい株式会社 カルボキシメチルセルロース繊維シート状構造体及びその製造方法

Non-Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
APPL. MATER. INTERFACES, 2013, VOL.5, PP.12036-12044, JPN6019033216, ISSN: 0004104020 *
BIOMED RESEARCH INTERNATIONAL, 2014, VOL.2014, ARTICLE ID 230152, 8PAGES, JPN6019033214, ISSN: 0004104019 *
J. APPLIED POLYMER SCIENCE, 2014, VOL.131, 40951(1-12), JPN6019033222, ISSN: 0004104024 *
KEY ENGINEERING MATERIALS, 2014, VOL.587, PP.197-204, JPN6019033221, ISSN: 0004104023 *
化学工学会群馬大会2015講演要旨集CD-ROM, 2015.12, P.114, JPN6019033219, ISSN: 0004104022 *
第67回 日本生物工学会大会講演要旨集, 2015.09.25, VOL.67TH, P.332, JPN6019033217, ISSN: 0004104021 *

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019031634A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 旭化成株式会社 湿潤美容シート用基材
JP7021878B2 (ja) 2017-08-09 2022-02-17 旭化成株式会社 湿潤美容シート用基材
WO2020230826A1 (ja) * 2019-05-14 2020-11-19 旭化成株式会社 イムノクロマト診断キット用吸収パッド及びイムノクロマト診断キット
JPWO2020230826A1 (ja) * 2019-05-14 2021-10-21 旭化成株式会社 イムノクロマト診断キット用吸収パッド及びイムノクロマト診断キット
WO2021014994A1 (ja) 2019-07-25 2021-01-28 Jfeミネラル株式会社 骨再生剤およびその使用方法
KR20220018597A (ko) 2019-07-25 2022-02-15 제이에프이미네라르 가부시키가이샤 골 재생제 및 그 사용 방법
KR102692145B1 (ko) 2019-07-25 2024-08-05 제이에프이미네라르 가부시키가이샤 골 재생제 및 그 사용 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP6604471B2 (ja) 2019-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6604471B2 (ja) カルボキシメチル化されたセルロース繊維及び骨補填材を含有する構造体
Wang et al. Degradation and osteogenic induction of a SrHPO4-coated Mg–Nd–Zn–Zr alloy intramedullary nail in a rat femoral shaft fracture model
Kurobane et al. Angiogenesis involvement by octacalcium phosphate-gelatin composite-driven bone regeneration in rat calvaria critical-sized defect
WO2021088327A1 (zh) 一种牙齿矿化液及其矿化方法
Qu et al. Nano-structured gelatin/bioactive glass hybrid scaffolds for the enhancement of odontogenic differentiation of human dental pulp stem cells
Shiwaku et al. Effect of calcium phosphate phases affecting the crosstalk between osteoblasts and osteoclasts in vitro
CN110101904B (zh) 一种促进组织原位再生的可降解再生医学材料及其制备方法
CN108404203B (zh) 一种还原氧化石墨烯/生物玻璃纳米纤维支架的制备方法
CN108434517A (zh) 抗菌牙种植体及其制备方法
JP5463496B2 (ja) 歯槽骨再生用生体吸収性3次元メンブレンの製造方法
WO2009078971A1 (en) Method and kit for delivering regenerative endodontic treatment
CN107032775A (zh) 一种纳米羟基磷灰石、硅酸二钙复合生物陶瓷及其制备方法和应用
CN107158465B (zh) 一种骨支架复合材料的制备方法
CN113174592B (zh) 一种改善医用锌/锌合金表面生物相容性涂层的制备与应用
ES2885104T3 (es) Material de regeneración ósea
CN103830774B (zh) 一种骨水泥及其制备方法
WO2014032800A1 (en) Bioresorbable membrane
CN112812576B (zh) 一种新型含锌元素生物源性胶原膜及其制备方法和用途
CN106265093B (zh) 一种牙科修复材料及其制备方法
KR102099662B1 (ko) 환자맞춤형 조직공학을 위한 섬유 스캐폴드의 제조방법
CN100366301C (zh) 表面为β型磷酸三钙的珊瑚羟基磷灰石人造骨及制备方法
CN112057205A (zh) 一种用于牙槽骨位点保存的3d打印牙根支架及其制备方法
EP4382142A1 (en) Composition for preparing organic-inorganic complex hydrogel and kit for preparing organic-inorganic complex hydrogel comprising same
JP6304715B2 (ja) 歯周組織再生用材料
CN103315915B (zh) 一种牙齿修复与美白材料及其制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160404

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6604471

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees