JPWO2020226065A1 - 光学モジュール製造装置及び光学モジュール製造方法 - Google Patents

光学モジュール製造装置及び光学モジュール製造方法 Download PDF

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Abstract

光学モジュールの筐体(14)内に光学部品を設置して光学モジュールを製造するための光学モジュール製造装置を提供する。光学モジュール製造装置は、筐体を外形基準で位置決めする筐体位置決め装置(30)を備える。筐体位置決め装置は、筐体を載置する基板(31)と、支持部(32a,32b,32c)と、押さえ部(34)と、を備える。支持部は、基板の上に形成され、筐体の第1側面(14a)に接触し、筐体を予め定められた位置で支持する。押さえ部は、筐体の第1側面に対向する第2側面(14b)に接触して支持部に筐体を押し付けて保持する保持位置と、筐体に接触しない解放位置と、の間で移動可能である。

Description

本発明は、光学部品を筐体内に設置して光学モジュールを製造するための光学モジュール製造装置及び光学モジュール製造方法に関する。
光学モジュールを製造するに当たっては、光学モジュールに備えられる光学部品の位置合わせを高精度に行うことが要求される。例えば、特許文献1は、(A)第1のレンズを、第1のレンズの焦点に光源が位置する様に配置する工程と、(B)第2のレンズを、第2のレンズの第1のレンズ側の焦点が第1のレンズの他方の焦点に位置する様に配置する工程と、(C)第3のレンズと光ファイバを模した治具を筐体外面の所定箇所に配置する工程と、(D)第2のレンズを第2のレンズの光軸上を移動して、模した治具の光ファイバに入射する光の強度を所定の値に調整する、光モジュールの製造方法を開示している。この方法により、安定した光出力を得ることができる光モジュールが得られる。
特開2015−215537号公報
しかしながら、特許文献1に記載の光モジュールの製造方法では、各光学部品は、光モジュールの出力光の強度を計測しながら、強度が所定の値となるように配置される。そのため、光学部品の位置調整の工程数が光学部品の数以上となり、精度の良い位置決めを行うために多大な工数及び製造時間を要する。
本発明の目的は、光学モジュールの位置決めを高精度に行うことができる光学モジュール製造装置及び光学モジュール製造方法を得ることにある。
本発明の一態様は、光学モジュールの筐体内に光学部品を設置して光学モジュールを製造するための光学モジュール製造装置を提供する。光学モジュール製造装置は、筐体を外形基準で位置決めする筐体位置決め装置を備える。筐体位置決め装置は、筐体を載置する基板と、支持部と、押さえ部と、を備える。支持部は、基板の上に形成され、筐体の第1側面に接触し、筐体を予め定められた位置で支持する。押さえ部は、筐体の第1側面に対向する第2側面に接触して支持部に筐体を押し付けて保持する保持位置と、筐体に接触しない解放位置と、の間で移動可能である。
本発明の他の態様は、上記の態様の光学モジュール製造装置を用いて、光学部品を筐体内に設置して光学モジュールを製造するための光学モジュール製造方法を提供する。光学モジュール製造方法は、基板の上に、上部に開口部を備えた筐体を載置し、押さえ部によって支持部に筐体を押し付け、筐体を押し付けた状態で、開口部を介して筐体内に光学部品を配置する。
本発明に係る光学モジュール製造装置及び光学モジュール製造方法によれば、光学モジュールの位置決めを高精度に行うことができる。
本発明の実施の形態1に係る製造装置によって製造される光学モジュールの構成を示す斜視図である。 図1の光学モジュールの平面図である。 本発明の実施の形態1に係る光学モジュール製造装置の構成を示す図である。 実施の形態1に係る筐体位置決め装置の構造を示す斜視図である。 解放状態における筐体位置決め装置を図4のV−V方向に見た断面図である。 保持状態における筐体位置決め装置を図4のV−V方向に見た断面図である。 解放状態における筐体位置決め装置を図4のVII−VII方向に見た断面図である。 保持状態における筐体位置決め装置を図4のVII−VII方向に見た断面図である。 解放状態における筐体位置決め装置と光学モジュールの筐体とを図4のIX−IX方向に見た断面図である。 保持状態における筐体位置決め装置と光学モジュールの筐体とを図4のIX−IX方向に見た断面図である。 本発明の実施の形態2に係る筐体位置決め装置の構造を示す斜視図である。 解放状態における筐体位置決め装置を図11のXII−XII方向に見た断面図である。 保持状態における筐体位置決め装置を図11のXII−XII方向に見た断面図である。 本発明の実施の形態3に係る筐体位置決め装置の構造を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係る光学モジュール製造装置について、図面を参照して説明する。各実施の形態において、同一又は同様の構成には同一の符号を付して、説明を省略する。
実施の形態1.
[光学モジュール]
まず、本発明の実施の形態1に係る製造装置によって製造される光学モジュールの一例として、合波モジュールについて説明する。合波モジュールは、例えば光通信に利用されるモジュールである。
光通信に関して、近年、光ネットワークの通信量又はトラフィックが増加している。したがって、光通信分野においては、通信速度が速く、小型で、かつ消費電力の低い光学モジュールが求められる。小型で消費電力の低い光学モジュールを得るために、光学モジュールの集積化が進められている。合波モジュールは、集積化された光学モジュールの一例であり、互いに波長の異なるレーザ光を放射する複数のレーザ装置は、1つの筐体内に配置される。そして、合波モジュールは、これらのレーザ装置から出射されたレーザ光を合波して波長多重レーザ光を出力する。
図1は、光学モジュール10の構成を示す斜視図である。図2は、図1の光学モジュール10の平面図である。図1及び図2には、説明の便宜上、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を示している。Y軸は鉛直方向の上向きを正方向とし、光学モジュール10から出射されるレーザ光101はZ方向に出射されるものとする。
まず、図2を参照して、光学モジュール10の構成について説明する。光学モジュール10は、レーザ光を出射する4つの光源11a,11b,11c,11dと、各光源にそれぞれ対応する4つのコリメータ12a,12b,12c,12dとを備える。また、光学モジュール10は、各光源から出射されたレーザ光を合波する合波部品13と、筐体14とを更に備える。筐体14は、例えば平面視において矩形であり、矩形の長辺の長さは例えば10mmであり、短辺の長さは例えば6mmである。
光源11a〜11dは、同じ高さ(同じY座標)に、X方向に等間隔に配列される。光源11a〜11dは、それぞれ、マウント15上に配置されている。マウント15は、例えば放熱機能を有するヒートシンクである。光源11a〜11dは、例えば、半導体レーザ素子(レーザダイオード)、固体レーザ素子、又はガスレーザ素子で構成される。光源11a〜11dは、例えば、面発光レーザ、端面発光レーザである。光源11aとマウント15との間には、ペルチェ素子が配置されてもよい。光源11b〜11dについても同様である。
光源11a〜11dは、互いに異なる波長のレーザ光を放射するよう構成される。光源11a,11b,11c,11dから出射されるレーザ光の波長帯域の中心をそれぞれλa,λb,λc,λdとする。λaは例えば1295.5nmである。λbは例えば1300.0nmである。λcは例えば1304.5nmである。λdは例えば1309.0nmである。
図2には、4つの光源11a〜11dが示されているが、光源の数は2つ以上であればよく、光学モジュール10の構成はこれに限定されない。
コリメータ12a〜12dは、光源11a〜11dから出射されたレーザ光を平行化(コリメート)する。各コリメータは、各光源に対応する。すなわち、コリメータ12aには光源11aからのレーザ光100aが入射し、コリメータ12bには光源11bからのレーザ光100bが入射し、コリメータ12cには光源11cからのレーザ光100cが入射し、コリメータ12dには光源11dからのレーザ光100dが入射する。コリメータ12a〜12dは、光源11a〜11dからZ方向に予め定められた距離を隔てて配置される。
コリメータ12a〜12dのそれぞれについて要求される例示的な位置決め精度は、X方向に±0.1μm、Y方向に±0.1μm、Z方向に±1.0μmである。
図2では、各コリメータ12a〜12dは別個の光学素子であるように示しているが、これに限定されるものではなく、コリメータ12a〜12dの代わりにコリメートレンズアレイが用いられてもよい。また、図2では、コリメータ12a〜12dはそれぞれ1つのレンズであるように示しているが、これに限定されるものではなく、複数のレンズで構成されてもよい。
合波部品13は、入射した複数のレーザ光を合波して出力する光学部品である。合波部品13は、フィルタブロック131と、バンドパスフィルタ132a,132b,132cと、ミラー133とを有する。
バンドパスフィルタ132a,132b,132cは、特定の波長帯域の光のみを透過させ、それ以外の波長帯域の光を反射する光学フィルタである。バンドパスフィルタ132aの透過波長帯域は、例えば1293.5nm以上1297.5nm以下である。バンドパスフィルタ132bの透過波長帯域は、例えば1298.0nm以上1302.0nm以下である。バンドパスフィルタ132cの透過波長帯域は、例えば1302.5nm以上1306.5nm以下である。
バンドパスフィルタ132a,132b,132cは、例えば、誘電体多層膜で構成される。バンドパスフィルタ132aは、コリメータ12aにZ方向に隣接して配置され、バンドパスフィルタ132bは、コリメータ12bにZ方向に隣接して配置され、バンドパスフィルタ132cは、コリメータ12cにZ方向に隣接して配置される。したがって、バンドパスフィルタ132aには、光源11aから出射されコリメータ12aを経由したレーザ光100aが入射される。バンドパスフィルタ132bには、光源11bから出射されコリメータ12bを経由したレーザ光100bが入射される。バンドパスフィルタ132cには、光源11cから出射されコリメータ12cを経由したレーザ光100cが入射される。
フィルタブロック131は、ガラス材で構成される。フィルタブロック131は、例えば、平面視において平行四辺形である平行六面体の形状を有する。フィルタブロック131は、直方体の形状を有してもよい。
フィルタブロック131は、バンドパスフィルタ132a,132b,132cに隣接して又は接触して配置される。例えば、バンドパスフィルタ132a,132b,132cは、フィルタブロック131の−Z方向の側面に接着剤を用いて貼り付けられる。
フィルタブロック131には、光源11aから出射され、コリメータ12aを経由し、バンドパスフィルタ132aを透過したレーザ光100aと、光源11bから出射され、コリメータ12bを経由し、バンドパスフィルタ132bを透過したレーザ光100bと、光源11cから出射され、コリメータ12cを経由し、バンドパスフィルタ132cを透過したレーザ光100cと、光源11dから出射され、コリメータ12dを経由したレーザ光100dと、が入射する。
ミラー133は、λbの波長を有する光、λcの波長を有する光、及びλdの波長を有する光を全て反射する。ミラー133は、例えば金等の金属の薄膜又は多層膜を含む。ミラー133は、フィルタブロック131の+Z方向の側面に隣接して又は接触して配置される。例えば、ミラー133は、フィルタブロック131の+Z方向の側面に、金属をコーティングすることよって形成される。
筐体14は、上記の光学部品を収納する。筐体14の+Z側の壁には、壁を貫通する開口部141が形成されている。光学モジュール10の中で合波されることによって形成された波長多重レーザ光101は、開口部141から出射される。上述のマウント15、コリメータ12a〜12d、及び合波部品13は、筐体14の底面上に固定される。例えば、合波部品13は、紫外線硬化型接着剤によって筐体14の底面上に接着される。
次に、上記のように構成された光学モジュール10の動作について説明する。
光源11dから出射されたレーザ光100dは、コリメータ12dによって平行化され、フィルタブロック131に入射する。その後、レーザ光100dは、ミラー133とバンドパスフィルタ132c、132b、132aとによって順次反射され、図2に矢印で示した経路を伝播する。
光源11cから出射されたレーザ光100cは、コリメータ12cによって平行化され、バンドパスフィルタ132cを透過して、フィルタブロック131に入射する。その後、レーザ光100cは、ミラー133とバンドパスフィルタ132b、132aとによって順次反射され、図2に矢印で示した経路を伝播する。
光源11bから出射されたレーザ光100bは、コリメータ12bによって平行化され、バンドパスフィルタ132bを透過して、フィルタブロック131に入射する。その後、レーザ光100bは、ミラー133とバンドパスフィルタ132aとによって順次反射され、図2に矢印で示した経路を伝播する。
光源11aから出射されたレーザ光100aは、コリメータ12aによって平行化され、バンドパスフィルタ132aとフィルタブロック131とを透過する。
上記のような経路を伝播したレーザ光100a,100b,100c,100dは、全てフィルタブロック131の出射点Oから+Z方向に出射される。したがって、フィルタブロック131の出射点Oから出射されたレーザ光は、波長λa,λb,λc,λdのレーザ光が合波された波長多重レーザ光101となる。フィルタブロック131の出射点Oから出射された波長多重レーザ光101は、筐体14の開口部141を通って光学モジュール10の外部に出射する。
[光学モジュール製造装置]
特に光通信の分野では、前述のように集積度を増加させるため、光学モジュールの筐体と、その中に配置される光学部品の小型化が要求されている。それに伴い、光学モジュールの組立工程においては、微小領域である筐体内部において合波される光学部品の位置調整及び固定(位置決め)を行うことが課題である。また、従来技術においては、光学部品の位置決め方法として、主に光学モジュールからの出力光の強度を測定し、出力光の強度が最大又は最適となる光学部品の位置を探索する手段が採用されている。しかしながら、この手段では位置調整に長い時間を要することが課題である。
以下、本発明の実施の形態1に係る光学モジュール製造装置について説明する。図3は、実施の形態1に係る光学モジュール製造装置20の構成を示す図である。光学モジュール製造装置20は、図1及び図2に示した光学モジュール10等の光学モジュールを製造するための装置又はシステムである。
図1及び図2に示したような光学モジュール10を製造する場合、位置に関して高精度で合波部品13を筐体14内に設置する必要がある。具体的には、合波部品13について要求される例示的な位置精度は、X方向に±10μm、Y方向に±10μm、Z方向に±50μmである。また、合波部品13について要求される例示的な設置角度の精度は、X軸を中心とする回転方向について±0.02度、Y軸を中心とする回転方向について±0.02度である。光学モジュール製造装置20は、このような精度を達成する。
光学モジュール製造装置20は、光学モジュール10の筐体14の位置を調整する筐体位置決め装置30と、光学モジュール10内に配置される光学部品の位置を調整する部品位置決め装置24と、位置検出部21と、光測定部26とを備える。
筐体位置決め装置30は、筐体14を含む光学モジュール10の半製品を載置する土台31を備え、筐体14を予め定められた位置に配置する。土台31は、本発明の「基板」の一例である。半製品は、製造途中の製品であり、図3に示した例では、筐体14内に光源が実装されているが、合波部品13が実装されていない状態の製品である。筐体位置決め装置30の詳細については後述する。
部品位置決め装置24は、合波部品13等の光学部品を把持するための把持部242と、把持部242を移動させる可動ステージ25と、把持部242に加えられたY方向の力を検知する荷重検知部241とを備える。可動ステージ25は、把持部242をX、Y及びZ方向にそれぞれ独立に移動させることができる。さらに、可動ステージ25は、X軸周り及びY軸周りにそれぞれ独立に回転可能である。可動ステージ25は、例えばモータによって駆動するモータステージである。
位置検出部21は、合波部品13及び筐体14の位置を検出する。位置検出部21は、例えば、赤外線センサ等の位置センサである。あるいは、位置検出部21は、CCD(Charge Coupled Device)カメラ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ等の撮像装置であってもよい。
位置検出部21は、保持部231によって保持される。保持部231は、可動ステージ23に取り付けられている。可動ステージ23は、保持部231をX、Y及びZ方向にそれぞれ独立に移動させることができる。可動ステージ23は、例えばモータによって駆動するモータステージである。
光測定部26は、レーザ光を出射するレーザ光源を含む。光測定部26は、レーザ光を合波部品13に照射し、合波部品13によって反射されたレーザ光の角度を測定する光測定部を備える。光測定部は、例えば、フォトダイオード等の光検知素子を含む。
合波部品13等の光学部品は、位置合わせ完了後、接着剤によって筐体14内に固定される。接着剤は、例えば、紫外線硬化型接着剤である。紫外線硬化型接着剤を用いる場合、光学モジュール製造装置20は、紫外線照射部22を備えてもよい。紫外線照射部22は、紫外光源を含み、所望の方向に紫外線を照射する。紫外線照射部22は、合波部品13の上方から紫外線を照射し、筐体14の表面と合波部品13との間に配置した紫外線硬化型接着剤を硬化させる。紫外線照射部22は、例えば、可動ステージ23に取り付けられた照射部保持部232によって保持される。
可動ステージ25、可動ステージ23、位置検出部21、及び光測定部26の動作は、例えばCPUを備えた汎用コンピュータ等の情報処理装置によって制御される。
以下、上記のように構成された光学モジュール製造装置20による光学モジュール10の製造方法について説明する。
まず、筐体位置決め装置30によって、光学モジュール10の筐体14の位置決めを行う。次に、部品位置決め装置24は、把持部242によって、底面に紫外線硬化型接着剤が塗布された合波部品13を把持する。可動ステージ25は、把持部242を駆動して、合波部品13を予め定められた位置に配置する。外形基準で位置決めされた筐体14の中に合波部品13を配置するため、合波部品13を配置する段階では、筐体14の上部は開いている。このように、筐体14は、上部に開口部(図示せず)を備える。
具体的には、光学モジュール製造装置20は、位置検出部21によって合波部品13及び筐体14の位置を測定する。操作者は、位置検出部21によって測定した位置を見ながら、可動ステージ25を駆動し、合波部品13を予め定められた位置に配置する。あるいは、可動ステージ25の駆動制御は、光学モジュール製造装置20の情報処理装置によって自動的に行われてもよい。
合波部品13の配置の位置精度は、例えば位置検出部21の位置分解能及びレンズ倍率等に依存する。例えば、光学モジュール製造装置20によって達成される合波部品13の配置の位置精度は、X方向に±5μm、Z方向に±5μmである。
合波部品13のY位置の調整は、荷重検知部241による検知結果に基づいて行う。合波部品13が把持部242によって把持され、合波部品13の底面が筐体14に接触していない場合、荷重検知部241は、合波部品13の重さを検知する。合波部品13の底面が筐体14に接触すると、荷重検知部241によって検知される荷重は、合波部品13の重さより軽くなる。したがって、荷重検知部241によって荷重を監視することにより、合波部品13を、その底面が筐体14に接触する位置に配置することができる。
次に、操作者は、可動ステージ25を駆動し、合波部品13のX軸周りの回転角度θX及びY軸周りの回転角度θYを制御する。具体的には、光測定部26は、レーザ光を合波部品13に照射して、合波部品13から反射したレーザ光の角度を測定する。操作者は、測定結果を見ながら、θX及びθYの値が予め定められた値となるように、可動ステージ25を制御する。可動ステージ25の駆動制御は、光学モジュール製造装置20の情報処理装置によって自動的に行われてもよい。
合波部品13の配置の角度精度は、例えば光測定部26の分解能に依存する。例えば、光学モジュール製造装置20によって達成される合波部品13の配置の角度精度は、X軸周りの回転角度θXについて±0.005度、Y軸周りの回転角度θYについて±0.005度である。
上記のようにして合波部品13の位置及び角度を調整した後、紫外線照射部22から合波部品13に向けて紫外線を照射し、筐体14と合波部品13の裏面との間の紫外線硬化型接着剤を硬化させ、合波部品13を筐体14に接着する。
光学モジュール製造装置20は、合波部品13を配置する場合のみならず、光学モジュール10内に配置される他の光学部品を配置する場合にも適用できる。
以上のようにして、筐体14内に合波部品13等の光学部品を配置した光学モジュール10の半製品が完成する。
[筐体位置決め装置]
以下、筐体位置決め装置30の詳細な構造及び動作について説明する。図4は、実施の形態1に係る筐体位置決め装置30の構造を示す斜視図である。
筐体位置決め装置30は、光学モジュール10の筐体14を載置する土台31を備える。土台31の上には、筐体14の位置決めのための第1位置決めピン32aと、第2位置決めピン32bと、第3位置決めピン32cとが設けられている。第1位置決めピン32a、第2位置決めピン32b、及び第3位置決めピン32cは、本発明の「支持部」の一例である。
第1位置決めピン32a及び第2位置決めピン32bは、Z方向に一直線に配置されている。第1位置決めピン32a及び第2位置決めピン32bは、筐体14のYZ平面に平行な第1側面14aに接触して筐体14のX方向の位置を決定する。
筐体位置決め装置30は、筐体14を第1位置決めピン32a及び第2位置決めピン32bに向かって(すなわちX方向に)押すための押さえ部34を更に備える。押さえ部34は、筐体14の配置位置より−X方向に配置されている。押さえ部34は、筐体14の第1側面14aに対向する第2側面14bの予め定められた位置に接触して筐体14を押す押さえ棒33を備える。押さえ棒33は、例えばX方向を中心軸とする円柱形状を有する。
第3位置決めピン32cは、第2位置決めピン32bより+Z方向に、かつ、第1位置決めピン32a及び第2位置決めピン32bより−X方向に配置される。第3位置決めピン32cは、筐体14のXY平面に平行な第3側面14cに接触して筐体14のZ方向の位置を決定する。
筐体位置決め装置30は、Z方向に延びた円柱形状の回転軸37と、回転軸37をZ軸周りに回転可能に保持する軸保持部38とを更に備える。押さえ部34は、回転軸37に取り付けられており、回転軸37を中心として回転可能である。
筐体位置決め装置30は、レバー39と昇降部40とを更に備える。レバー39と昇降部40とは、協働して回転軸37の回転角度を調整する。レバー39は、回転軸37に取り付けられている。レバー39は、X方向に突出した突出部39aを備える上下逆さまのL字型のパーツである。昇降部40は、一端40aと他端40bとを備えるX方向に延びた棒状のパーツである。昇降部40の一端40aには、レバー39の突出部39aが−X方向から挿入される凹部40cが形成されている。
昇降部40には図示しない開口部が設けられ、開口部には昇降ガイド42が挿入されている。昇降ガイド42の下端は、土台31に設けられた開口部31aに挿入されている。また、昇降部40は、昇降ガイド42が挿入される開口部より他端40b側に、図示しないねじ穴を有し、ねじ43によって土台31に固定される。以上の構成から、昇降部40は、昇降ガイド42及びねじ43によって、土台31に対する取付位置及び角度が決定される。
筐体位置決め装置30は、開口部31aの−X方向に圧縮ばね41を更に備える。昇降部40は、圧縮ばね41の上に乗るように配置される。昇降部40は、裏面に圧縮ばね41が挿入されるばね取付穴40d(図7及び図8参照)を備えてもよい。
筐体位置決め装置30は、土台31上に配置された支持部36と、一端が支持部36に取り付けられた引張ばね35とを更に備える。引張ばね35の他端は、押さえ部34の回転軸37より上部に取り付けられている。
図5〜10を参照して、筐体位置決め装置30の動作について説明する。筐体位置決め装置30は、押さえ部34によって光学モジュール10を第1〜第3位置決めピン32a〜32cに押し付けて保持する保持状態と、押さえ部34を光学モジュール10から離して光学モジュール10を解放する解放状態と、を切り換えることができる。言い換えれば、押さえ部34は、光学モジュール10を第1〜第3位置決めピン32a〜32cに押し付けて保持する保持位置と、光学モジュール10に接触しない解放位置と、の間を移動することができる。
図5は、解放状態における筐体位置決め装置30を図4のV−V方向に見た断面図である。図6は、保持状態における筐体位置決め装置30を図4のV−V方向に見た断面図である。言い換えれば、図5及び図6は、押さえ部34と引張ばね35と支持部36とをXY平面に平行な面で切断した断面を、−Z方向から見た図である。
図7は、解放状態における筐体位置決め装置30を図4のVII−VII方向に見た断面図である。図8は、保持状態における筐体位置決め装置30を図4のVII−VII方向に見た断面図である。言い換えれば、図7及び図8は、レバー39、昇降部40、圧縮ばね41、昇降ガイド42、及びねじ43をXY平面に平行な面で切断した断面を、−Z方向から見た図である。
図9は、解放状態における筐体位置決め装置30と光学モジュール10の筐体14とを図4のIX−IX方向に見た断面図である。図10は、保持状態における筐体位置決め装置30と光学モジュール10の筐体14とを図4のIX−IX方向に見た断面図である。言い換えれば、図9及び図10は、筐体位置決め装置30と光学モジュール10の筐体14とを、第1位置決めピン32aの中心を通りXY平面に平行な面で切断した断面を、−Z方向から見た図である。
図5に示すように、引張ばね35は、自由長より引き延ばされた状態で、土台31上に固定された支持部36と押さえ部34とに架け渡されている。したがって、図5に示した解放状態では、押さえ部34は、引張ばね35が縮もうとする弾性力によって支持部36の方向に引っ張られている。しかしながら、押さえ部34はレバー39に回転軸37を介して接続されており(図4参照)、レバー39の突出部39aの下端は昇降部40に接触している(図7参照)。そのため、レバー39及び押さえ部34は、引張ばね35によって引っ張られている方向には動かない(すなわち、図5及び図7において回転軸37を中心に反時計回りに回転しない)。
図7に示した解放状態において、ねじ43を締めて昇降部40を下降させると、保持状態に移行する。なお、ねじ43を締めることにより、昇降部40は、昇降ガイド42の形状に応じて下降する。
昇降部40が下降すると、押さえ部34は、引張ばね35によって引っ張られているため、回転軸37を中心に反時計回りに回転する。このようにして、筐体位置決め装置30は、図6、図8及び図10に示した保持状態に移行する。
図10に示したように、保持状態では、押さえ棒33の先端が筐体14の第2側面14bに接触する。図9に示した解放状態と比較すると、図10の保持状態では、押さえ部34は、回転軸37を中心に角度φ1だけ反時計回りに回転している。なお、図8に示したように、保持状態では、レバー39の突出部39aの下端は昇降部40に接触していない。したがって、解放状態から保持状態への回転軸37の回転は、押さえ棒33の先端が筐体14の第2側面14bに接触したことによって止まっている。
保持状態では、筐体14の筐体は移動せず、予め定められた位置に固定されている。筐体14の筐体が移動しない条件について図10を参照して説明する。
押さえ棒33の先端は、筐体14の第2側面14bとの接触点において、筐体14の第2側面14bに把持力F1[N]を加えている。把持力F1は、引張ばね35が押さえ部34を引っ張る力によって生じている。把持力F1の方向は、回転軸37を中心とする押さえ棒33の先端の回転方向である。把持力F1によって筐体14の第1側面14aが第1位置決めピン32aに押し付けられ、接触点に抗力F2[N]が加わっている。また、筐体14には、重心に重力mg[N]が加わっている。ここで、m[kg]は筐体14の質量であり、g[m/s]は重力加速度である。以上のような把持力F1、抗力F2、及び重力mgがつり合い、筐体14は移動しない。
また、筐体位置決め装置30は筐体14が回転しない条件を満たすように設計されている。その条件は、次の式(1)の通りである。
(F1cosθ)×H<mg×M+(F1sinθ)×W ・・・(1)
ここで、H[m]は、押さえ棒33と筐体14の第2側面14bとの接触点(すなわち把持力F1の力点)と、第1位置決めピン32aと筐体14の第1側面14aとの接触点(すなわち抗力F2の力点)とのY方向の距離である。M[m]は、抗力F2の力点と筐体14の重心とのX方向の距離である。W[m]は、把持力F1の力点と抗力F2の力点とのX方向の距離である。
なお、把持力F1は、引張ばね35のばね定数の選択や、支持部36と押さえ部34との距離(図4参照)の設計等により調整できる。把持力F1は、筐体14に、凹みを含む打痕や傷を生じさせないように調整される。
上記のように、保持状態において筐体14の位置決めをし、内部に光学部品を配置した後、解放状態に移行させて筐体位置決め装置30から筐体14を取り除く。保持状態から解放状態に移行させるには、ねじ43を緩める。ねじ43を緩めると、圧縮ばね41の弾性力によって、昇降部40が上昇する(図4、図7及び図8参照)。昇降部40が上昇すると、昇降部40がレバー39の突出部39aの下端に接触してこれを押し上げる。これにより回転軸37は時計回りに回転し、図5、図7及び図9に示した解放状態に戻る。
[まとめ]
以上のように、本実施の形態の光学モジュール製造装置20は、光学部品を筐体14内に設置して光学モジュール10を製造するために用いられる。光学モジュール製造装置20は、光学モジュール10の筐体14を外形基準で位置決めする筐体位置決め装置30を備える。筐体位置決め装置30は、筐体14を載置する土台31と、位置決めピン32a,32b,32cと、押さえ部34と、を備える。位置決めピン32a,32b,32cは、土台31の上に形成され、筐体14の第1側面14aに接触し、筐体14を予め定められた位置で支持する。押さえ部34は、筐体14の第1側面14aに対向する第2側面14bに接触して位置決めピン32a,32b,32cに筐体14を押し付けて保持する保持位置と、筐体14に接触しない解放位置と、の間で移動可能である。
上記の構成により、筐体14を外形基準で位置決めできる光学モジュール製造装置20を得る。外形基準で位置決めするため、筐体14を精度良く位置決めでき、かつ、精度の良い位置決めを繰り返し行うことができる。また、外形基準で筐体14の位置決めを行った後は、光学部品の筐体14に対する相対的な搭載位置が設計されていれば、光学部品については簡易な位置調整を行うだけで位置決めを行うことができる。例えば、光学モジュール10の出力光の強度を計測することなく、光測定部26によって合波部品13によって反射されたレーザ光の角度を測定だけで、合波部品13の位置決めを行うことができる。したがって、光学モジュール製造装置20によれば、精度の良い位置決めを行うための工数及び製造時間を低減できる。
押さえ部34は、位置決めピン32a,32b,32cと筐体14とが接触する位置の土台31からの高さより高い位置で筐体の第2側面14bに接触し、位置決めピン32a,32b,32cに向かう力を加えて筐体14を押してもよい。
第1位置決めピン32a及び第2位置決めピン32bは、筐体14の第1側面14aの外側表面に、第1側面14aが延びる方向に互いに異なる位置でそれぞれ接触して筐体14を支持する。押さえ部34は、付勢力の作用線が第1位置決めピン32aと第2位置決めピン32bとの間を通るように、第2側面14bを第1側面14aに向かって付勢する押さえ棒33を備えてもよい。
上記の構成により、光学モジュール製造装置20の筐体位置決め装置30は、筐体14を回転させることなく、精度良く位置決めすることができる。
第3位置決めピン32cは、筐体14の第1側面14aと第2側面14bとの間の第3側面14cの外側表面に接触して筐体14を支持する。押さえ部34は、筐体14の第3側面14cに対向する第4側面を第3側面14cに向かって付勢する第2付勢部を更に備えてもよい。
上記の構成により、光学モジュール製造装置20の筐体位置決め装置30は、筐体14を回転させることなく、精度良く位置決めすることができる。
筐体14は、平面視において四角形の形状を有してもよい。例えば、筐体14の第2側面14bは第1側面14aに平行であり、第4側面14dは第3側面14cに平行である。筐体14は、平面視において矩形であってもよい。
第1位置決めピン32a、第2位置決めピン32b、及び第3位置決めピン32cは、それぞれ、筐体14と点接触する形状を有してもよい。
上記の構成により、第1位置決めピン32a、第2位置決めピン32b、及び第3位置決めピン32cのそれぞれと、筐体14との接触点の位置を精度良く設計することができる。したがって、筐体14を精度良く位置決めできる。特に、筐体14は、光学部品を搭載するものであり、通常、微細な寸法を有することが要求される。上記の構成の光学モジュール製造装置20の筐体位置決め装置30は、このような微細な寸法を有する筐体14を精度良く位置決めできる。
押さえ部34は、保持位置に配置された場合に、ばねの弾性力を用いて位置決めピン32a,32b,32cに筐体14を押し付けるものであってもよい。例えば、押さえ部34は、引張ばね35の弾性力を伝達して位置決めピン32a,32b,32cに筐体14を押し付ける。
上記の構成により、筐体14を把持する力を、引張ばね35のばね定数を選択することによって調整することができる。これにより、微細な寸法を有する筐体14を精度良く位置決めできる。また、微細な寸法を有する筐体14を破損したり、その表面に傷をつけたりする事態を防止することができる。
本実施の形態の光学モジュール製造装置20によれば、筐体位置決め装置30による筐体14の位置決めの角度精度は、例えばX軸周りの回転角度θXについて±0.001度、Y軸周りの回転角度θYについて±0.002度となる。
また、本実施の形態の光学モジュール製造装置20によって達成される合波部品13の配置の位置精度は、X方向に±5μm、Z方向に±5μmである。さらに、光学モジュール製造装置20によって達成される合波部品13の配置の角度精度は、X軸周りの回転角度θXについて±0.005度、Y軸周りの回転角度θYについて±0.005度である。
例えば、光学モジュール10の合波部品13について要求される位置精度は、X方向に±10μm、Y方向に±10μm、及びZ方向に±50μm程度である。また、要求される角度精度は、X軸周りの回転角度θXについて±0.02度、Y軸周りの回転角度θYについて±0.02度である。本実施の形態の光学モジュール製造装置20によれば、これらの要求される位置精度及び角度精度を満たすことができる。
さらに、本実施の形態の光学モジュール製造装置20によれば、光学モジュールからの出力光の強度を測定し、出力光の強度が最大又は最適となる光学部品の位置を探索する手段を用いる必要がない。したがって、少ない手順及び短時間で光学モジュールを製造できる光学モジュール製造装置20が得られる。
実施の形態2.
実施の形態1では、光学モジュール10を押し付ける押さえ部34は、引張ばね35の弾性力によって駆動されて光学モジュール10を把持したが、本発明による光学モジュール10の把持の方法はこれに限定されない。例えば、押さえ部は、本実施の形態で説明するように、エアシリンダ及び電動シリンダ等のシリンダによって駆動されてもよい。
図11は、シリンダを利用する本発明の実施の形態2に係る筐体位置決め装置50の構造を示す斜視図である。図12は、解放状態における筐体位置決め装置50を図11のXII−XII方向に見た断面図である。図13は、保持状態における筐体位置決め装置50を図11のXII−XII方向に見た断面図である。言い換えれば、図12及び図13は、筐体位置決め装置50と筐体14とを、第1位置決めピン32aの中心を通りXY平面に平行な面で切断した断面を、−Z方向から見た図である。
実施の形態1と同様に、筐体14は、第1〜第3位置決めピン32a〜32cに押し付けられて位置決めされる。筐体位置決め装置50は、筐体14を第1位置決めピン32a及び第2位置決めピン32bに向かって(すなわちX方向に)押すための押さえ部54を備える。押さえ部54は、筐体14の配置位置より−X方向に配置されている。押さえ部54は、筐体14の第1側面14aに対向する第2側面14bの予め定められた位置に接触して筐体14を押す第1押さえ棒53を備える。第1押さえ棒53は、例えばX方向を中心軸とする円柱形状を有する。
筐体位置決め装置50は、Z方向に延びた円柱形状の回転軸57cと、回転軸57cをZ軸周りに回転可能に保持する軸保持部57a、57bとを更に備える。押さえ部54は、回転軸57に取り付けられており、回転軸57を中心として回転可能である。
押さえ部54の下端付近には、押さえ部54の中心に向かって窪んだ溝54aが形成されている。溝54aは、押さえ部54のZ方向の一端から他端にわたって延びている。溝54aには、Z方向を中心軸とする円柱形状のガイド棒58が挟み込まれている。ガイド棒58の中央からは、ガイド棒58に垂直な方向にロッド62が延びている。ロッド62は、X方向に延びるように筐体位置決め装置50に取り付けられる。押さえ部54には、下端付近に、ロッド62が嵌め込まれる図示しない開口部又はスリット部が形成されている。ロッド62の端部は、ロッド62を支持するロッド支持部59に取り付けられている。ロッド62は、ロッド支持部59とガイド棒58とを連結する連結部材である。ロッド支持部59は、X方向にスライド可能な第1シリンダ60に取り付けられ、第1シリンダ60の動作に伴ってX方向に移動可能である。
また、筐体位置決め装置50は、筐体14を第3位置決めピン32cに向かって(すなわちZ方向に)押すための第2押さえ棒55と、第2押さえ棒55を支持する支持部56と、支持部56を載置してZ方向に移動させる第2シリンダ61とを更に備える。第2押さえ棒55は、筐体14の配置位置より−Z方向に配置されている。第2押さえ棒53は、例えばZ方向を中心軸とする円柱形状を有する。
第1シリンダ60及び第2シリンダ61は、エアシリンダ及び電動シリンダを含む。第1シリンダ60及び第2シリンダ61の動作は、例えばCPUを備えた汎用コンピュータ等の情報処理装置によって制御される。
上記のように構成された筐体位置決め装置50の動作について説明する。図12に示した解放状態では、第1押さえ棒53は、筐体14の第2側面14bに接触していない。解放状態から保持状態に移行するために、第1シリンダ60を−X方向に移動させる。これにより、第1シリンダ60上のロッド支持部59、ロッド支持部59に取り付けられたロッド62及びガイド棒58も−X方向に移動する。これにより、図13に示したように、押さえ部54が回転軸57を中心として反時計回りに角度φ2だけ回転し、第1押さえ棒53の先端が、筐体14の第2側面14bに接触する。第1押さえ棒53が筐体14を押す把持力は、第1シリンダ60によって調整される。
また、解放状態では、第2押さえ棒55は、筐体14の第4側面14dに接触しない(図11参照)。解放状態から保持状態に移行するために、第2シリンダ61を+Z方向に移動させる。これにより、第2シリンダ61上の支持部56及び第2押さえ棒55も+Z方向に移動する。これにより、第2押さえ棒55の先端が、筐体14の第4側面14dに接触する。第2押さえ棒55が筐体14を押す把持力は、第2シリンダ61によって調整される。
このようにして、筐体位置決め装置50は、図12に示した保持状態に移行する。なお、筐体位置決め装置50は、基板31に形成された開口部511を備えてもよく、保持状態において、開口部511の下側から筐体14を吸引し、筐体14をより強固に固定してもよい。
実施の形態3.
図14は、本発明の実施の形態3に係る筐体位置決め装置70の構造を示す斜視図である。実施の形態1及び2と同様に、筐体14は、第1〜第3位置決めピン32a〜32cに押し付けられて位置決めされる。
筐体位置決め装置70は、筐体14を第1位置決めピン32a及び第2位置決めピン32bに向かって(すなわちX方向に)押す第1押さえ棒73を備える。第1押さえ棒73は、プランジャ機能を有し、ばねの弾性力によって、筐体14を第1位置決めピン32a及び第2位置決めピン32bに付勢する。あるいは、第1押さえ棒73は、先端にプランジャを備える。第1押さえ棒73は、筐体14の配置位置より−X方向に配置されている。第1押さえ棒53は、例えばX方向を中心軸とする円柱形状を有する。
筐体位置決め装置70は、筐体14を第3位置決めピン32cに向かって(すなわちZ方向に)押すための押さえ部75を備える。押さえ部75は、筐体14の配置位置より−Z方向に配置されている。押さえ部75は、筐体14の第4側面14dの予め定められた位置に接触して筐体14を押す第2押さえ棒74を備える。第2押さえ棒74は、プランジャ機能を有し、ばねの弾性力によって、筐体14を第3位置決めピン32cに付勢する。あるいは、第2押さえ棒74は、先端にプランジャを備える。第2押さえ棒74は、例えばZ方向を中心軸とする円柱形状を有する。
筐体位置決め装置70は、押さえ部75をY方向に貫通して、Y方向を中心に回転可能に押さえ部75を土台31に取り付ける締結具であるガイド78を備える。押さえ部75の、第2押さえ棒74を挟んで反対側には、Z方向に貫通した開口部(図示せず)が形成されている。開口部には、ねじ77が挿入される。押さえ部75をZ方向に貫通したねじ77は、Z方向のねじ穴を有する支持部79に取り付けられる。これにより、押さえ部75は、支持部79に対してZ方向にスライド可能に取り付けられる。押さえ部75は、支持部79に対してX方向及びY方向にはほとんど動かない。
支持部79は、図14に示すように土台31と一体的に形成されてもよいし、土台31に取り付けられる部材であってもよい。
ねじ77の押さえ部75と支持部79との間の部分には、ばね76が巻き付けられている。
上記のように構成された筐体位置決め装置70の動作について説明する。解放状態では、第2押さえ棒74は、筐体14の第4側面14dに接触していない。解放状態から保持状態に移行するために、ねじ77を締め、ガイド78を中心に押さえ部75を平面視において反時計回りに回転させる。これにより、押さえ部75に取り付けられた第2押さえ棒74も筐体14の第4側面14dに近付く方向に移動し、やがて第4側面14dに接触する。さらにねじ77を締めると、第2押さえ棒74の先端のプランジャが押し込まれて、筐体14が第3位置決めピン32cに押し付けられる。第2押さえ棒74が筐体14を押す把持力は、例えばプランジャ内のばねのばね定数によって調整される。
第1押さえ棒73が筐体14を第1位置決めピン32a及び第2位置決めピン32bに押し付ける動作も、同様の機構によって行われてもよい。
実施の形態1〜3の筐体位置決め機構は、組み合わされてもよい。例えば、第1押さえ棒73及び第2押さえ棒74は、シリンダの上に取り付けられて、シリンダの移動に伴って移動可能であってもよい。
10 光学モジュール、11a〜11d 光源、12a〜12d コリメータ、13 合波部品、14 筐体、15 マウント、20 光学モジュール製造装置、21 位置検出部、22 紫外線照射部、23 可動ステージ、24 装置、25 可動ステージ、26 光測定部、30 装置、31 土台(基板)、32a〜32c 位置決めピン(支持部)、33 押さえ棒(第1付勢部)、34 押さえ部、36 支持部、37 回転軸、38 軸保持部、39 レバー、40 昇降部、42 昇降ガイド、101 レーザ光、131 フィルタブロック、132a〜132c バンドパスフィルタ、133 ミラー、141 開口部、231 保持部、232 照射部保持部、241 荷重検知部、242 把持部。

Claims (9)

  1. 光学モジュールの筐体内に光学部品を設置して前記光学モジュールを製造するための光学モジュール製造装置であって、
    前記筐体を外形基準で位置決めする筐体位置決め装置を備え、
    前記筐体位置決め装置は、
    前記筐体を載置する基板と、
    前記基板の上に形成され、前記筐体の第1側面に接触し、前記筐体を予め定められた位置で支持する支持部と、
    前記筐体の前記第1側面に対向する第2側面に接触して前記支持部に前記筐体を押し付けて保持する保持位置と、前記筐体に接触しない解放位置と、の間で移動可能な押さえ部と、を備える、
    光学モジュール製造装置。
  2. 前記押さえ部は、前記支持部と前記筐体とが接触する位置の前記基板からの高さより高い位置で前記筐体の前記第2側面に接触し、前記支持部に向かう力を加えて前記筐体を押す、請求項1に記載の光学モジュール製造装置。
  3. 前記支持部は、前記筐体の前記第1側面の外側表面に、前記第1側面が延びる方向に互いに異なる位置でそれぞれ接触して前記筐体を支持する第1位置決めピン及び第2位置決めピンを備え、
    前記押さえ部は、付勢力の作用線が前記第1位置決めピンと前記第2位置決めピンとの間を通るように、前記第2側面を前記第1側面に向かって付勢する第1付勢部を備える、
    請求項1又は2のいずれかに記載の光学モジュール製造装置。
  4. 前記支持部は、前記筐体の前記第1側面と前記第2側面との間の第3側面の外側表面に接触して前記筐体を支持する第3位置決めピンを更に備え、
    前記押さえ部は、前記筐体の前記第3側面に対向する第4側面を前記第3側面に向かって付勢する第2付勢部を更に備える、
    請求項1〜3のいずれかに記載の光学モジュール製造装置。
  5. 前記筐体は、平面視において四角形の形状を有し、前記第2側面は前記第1側面に平行であり、前記第4側面は前記第3側面に平行である、請求項4に記載の光学モジュール製造装置。
  6. 前記支持部は、前記筐体と点接触する形状を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の光学モジュール製造装置。
  7. 前記押さえ部は、前記保持位置に配置された場合に、ばねの弾性力を用いて前記支持部に前記筐体を押し付ける、請求項1〜6のいずれかに記載の光学モジュール製造装置。
  8. 前記筐体は上部に開口部を備え、前記開口部を介して前記筐体内に前記光学部品を設置する請求項1〜7のいずれかに記載の光学モジュール製造装置であって、
    前記筐体の前記開口部を介して前記光学部品の位置を検出する位置検出部と、
    前記光学部品に光を照射し、その反射光の角度を測定する光測定部と、
    前記光学部品を把持し、前記筐体の前記開口部から前記筐体の中に入り、前記筐体内における前記光学部品の位置を調整する部品位置決め装置と、
    を更に備える、光学モジュール製造装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の光学モジュール製造装置を用いて、前記光学部品を前記筐体内に設置して前記光学モジュールを製造するための光学モジュール製造方法であって、
    前記基板の上に、上部に開口部を備えた前記筐体を載置し、
    前記押さえ部によって前記支持部に前記筐体を押し付け、
    前記筐体を押し付けた状態で、前記開口部を介して前記筐体内に前記光学部品を配置する、
    光学モジュール製造方法。
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