JPWO2020223327A5 - - Google Patents
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Description
本発明の1つ以上の実施形態の詳細は、添付の図面及び以下の説明に記載される。本発明の他の特徴、目的、及び利点は、説明及び図面並びに特許請求の範囲から明らかとなるだろう。
本発明はまた、以下に関する。
[項目1]
Bリンパ球抗原結合ドメイン、膜貫通ドメイン、及び細胞内シグナル伝達ドメインを含む、キメラ抗原受容体(CAR)ポリペプチド。
[項目2]
Bリンパ球抗原が、CD19抗原、CD20抗原、又はCD22抗原である、項目1に記載のCARポリペプチド。
[項目3]
Bリンパ球抗原結合ドメインが抗CD19機能的抗体断片である、項目1又は2に記載のCARポリペプチド。
[項目4]
Bリンパ球抗原結合ドメインが抗CD19一本鎖可変断片(scFv)である、項目1から3のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目5]
Bリンパ球抗原結合ドメインが、配列番号9に示されるアミノ酸配列を含む、項目1から4のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目6]
膜貫通ドメインが膜貫通又は膜結合ポリペプチドに由来する、項目1から5のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目7]
膜貫通ドメインが、ポリペプチドCD28、NKp30、CDS、DAP10、41BB、DAP12、CD3C、CD3ε、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD86、CD134、CD137、CD154、KIRDS2、OX40、CD2、CD27、LFA-1、ICOS(CD278)、4-1BB(CD137)、GITR、CD40、BAFFR、HVEM(LIGHTR)、SLAMF7、NKp80(KLRF1)、CD160、CD19、IL2Rβ、IL2Rγ、IL7Rα、ITGA1、VLA1、CD49a、ITGA4、IA4、CD49D、ITGA6、VLA-6、CD49f、ITGAD、CD11d、ITGAE、CD103、ITGAL、CD11a、LFA-1、ITGAM、CD11b、ITGAX、CD11c、ITGB1、CD29、ITGB2、CD18、LFA-1、ITGB7、TNFR2、DNAM1(CD226)、SLAMF4(CD244、2B4)、CD84、CD96(Tactile)、CEACAM1、CRTAM、Ly9(CD229)、CD160(BY55)、PSGL1、CD100(SEMA4D)、SLAMF6(NTB-A、Ly108)、SLAM(SLAMF1、CD150、IPO-3)、BLAME(SLAMF8)、SELPLG(CD162)、LTBR、PAG/Cbp、それらの変異体、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つの膜貫通ドメインを少なくとも1つ含む、項目1から6のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目8]
膜貫通ドメインがCD28及び/又は41BBの膜貫通ドメインを含む、項目1から7のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目9]
シグナル伝達ドメインが、ポリペプチドCD8、CD3ζ、CD3δ、CD3γ、CD3ε、FcγRI-γ、FcγRIII-γ、FcεRIβ、FcεRIγ、DAP10、DAP12、CD32、CD79a、CD79b、CD28、CD3C、CD4、b2c、CD137(41BB)、ICOS、CD27、CD28δ、CD80、NKp30、OX40、それらの変異体、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つのシグナル伝達ドメインを少なくとも1つ含む、項目1から8のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目10]
少なくとも1つの共刺激シグナル伝達領域をさらに含む、項目1から9のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目11]
共刺激シグナル伝達領域が、ポリペプチドCD8、CD3ζ、CD3δ、CD3γ、CD3ε、FcγRI-γ、FcγRIII-γ、FcεRIβ、FcεRIγ、DAP10、DAP12、CD32、CD79a、CD79b、CD28、CD3C、CD4、b2c、CD137(41BB)、ICOS、CD27、CD28δ、CD80、NKp30、OX40、それらの変異体、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つのシグナル伝達ドメインを含む、項目10に記載のCARポリペプチド。
[項目12]
共刺激シグナル伝達領域が、CD28又はその変異体のシグナル伝達ドメインを含む、項目10に記載のCARポリペプチド。
[項目13]
CD28シグナル伝達ドメインが、サブドメインYMNM、PRRP、PYAP、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つに少なくとも1つ以上の変異を含む、項目12に記載のCARポリペプチド。
[項目14]
CD28シグナル伝達ドメインが、サブドメインYMNM、PRRP、PYAPのうちのいずれか1つを欠く、項目12又は13に記載のCARポリペプチド。
[項目15]
CD28シグナル伝達ドメインが、YMNM、PRRP、又はPYAPから選択されるサブドメインのうちのいずれか2つを欠く、項目12から14のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目16]
共刺激シグナル伝達領域が、CD137(41BB)又はその変異体のシグナル伝達ドメインを含む、項目10又は11に記載のCARポリペプチド。
[項目17]
少なくとも1つのシグナル伝達ドメインが、天然CD3ζ又はその変異体を含む、項目1から16のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目18]
変異型CD3ζが、C末端免疫受容体チロシンベース活性化モチーフ(ITAM)を欠く、項目17に記載のCARポリペプチド。
[項目19]
変異型CD3ζが、2つのC末端免疫受容体チロシンベース活性化モチーフ(ITAM)を欠く、項目17に記載のCARポリペプチド。
[項目20]
変異型CD3ζが、1つのみの免疫受容体チロシンベース活性化モチーフ(ITAM)を含む、項目17に記載のCARポリペプチド。
[項目21]
変異型CD3ζが、配列番号11に示されるアミノ酸配列を含む、項目17から20のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目22]
ヒンジ配列をさらに含む、項目1から21のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目23]
ヒンジ配列がCD8α分子又はCD28分子に由来する、項目22に記載のCARポリペプチド。
[項目24]
シグナルペプチドをさらに含む、項目1から23のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目25]
シグナルペプチドがCD8αリーダー配列に由来する、項目24に記載のCARポリペプチド。
[項目26]
配列番号6~11に示されるアミノ酸配列、それらの任意の断片、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つを含む、項目1から25のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目27]
配列番号7に示されるアミノ酸配列を含む、項目1から25のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目28]
項目1から27のいずれか一項に記載のCARポリペプチドをコードする核酸。
[項目29]
配列番号1~5に示されるヌクレオチド配列、それらの断片、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つを含む、項目28に記載の核酸。
[項目30]
配列番号1に示されるヌクレオチド配列を含む、項目28に記載の核酸。
[項目31]
項目28から30のいずれか一項に記載の核酸を含むベクター。
[項目32]
項目31に記載の核酸を含む免疫細胞。
[項目33]
項目32に記載のベクターを含む免疫細胞。
[項目34]
項目1から27のいずれか一項に記載のCARポリペプチドを発現する免疫細胞。
[項目35]
白血球である、項目32から34のいずれか一項に記載の免疫細胞。
[項目36]
リンパ球、単球、マクロファージ、樹状細胞、肥満細胞、好中球、好塩基球、又は好酸球である、項目32から35のいずれか一項に記載の免疫細胞。
[項目37]
αβT細胞、γδT細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞、ナチュラルキラーT(NKT)細胞、B細胞、自然リンパ球(ILC)、サイトカイン誘導キラー(CIK)細胞、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)、リンホカイン活性化キラー(LAK)細胞、制御性T細胞、又はそれらの任意の組合せから選択されるリンパ球である、項目32から36のいずれか一項に記載の免疫細胞。
[項目38]
細胞傷害性Tリンパ球(CTL)である、項目37に記載の免疫細胞。
[項目39]
ウイルス抗原感作CTLである、項目37又は38に記載の免疫細胞。
[項目40]
エプスタインバーウイルス(EBV)、サイトメガロウイルス(CMV)、B.K.ウイルス(BKV)、ジョンカニンガムウイルス(JCV)、ピコルナウイルス(例えばA型肝炎ウイルス)、ヘパドナウイルス(例えばB型肝炎ウイルス)、ヘパシウイルス(例えばC型肝炎ウイルス)、デルタウイルス(例えばD型肝炎ウイルス)、ヘペウイルス(例えばE型肝炎ウイルス)、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つに由来するウイルス抗原に感作されたCTLである、項目37から39のいずれか一項に記載の免疫細胞。
[項目41]
EBV感作CTLである、項目37から40のいずれか一項に記載の免疫細胞。
[項目42]
(a)Bリンパ球抗原と選択的に結合するCARポリペプチド、及び
(b)腫瘍関連抗原と選択的に結合するCARポリペプチド
を発現する、二重特異性キメラ抗原受容体(CAR)T細胞。
[項目43]
Bリンパ球抗原が、CD19抗原、CD20抗原、又はCD22抗原である、項目42に記載の二重特異性キメラCAR T細胞。
[項目44]
腫瘍関連抗原が、GPC3、MAGE-A1、MAGE-A2、MAGE-C2、SSX-2、Ny-ESO-1、hTERT、又はウイルス性肝炎抗原である、項目39又は40に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目45]
キメラ抗原受容体の抗原結合ドメインがそれぞれ機能的抗体断片を含む、項目42から44のいずれか一項に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目46]
キメラ抗原受容体の抗原結合ドメインがそれぞれ一本鎖可変断片(scFv)を含む、項目42から45のいずれか一項に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目47]
キメラ抗原受容体の膜貫通ドメインがそれぞれ、CD28、41BB、それらの変異体、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれかの膜貫通ドメインを少なくとも1つ含む、項目42から46のいずれか一項に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目48]
少なくとも1つのキメラ抗原受容体のシグナル伝達ドメインが、CD3ζ、その変異体、又はそれらの任意の組合せのシグナル伝達ドメインを少なくとも1つ含む、項目42から47のいずれか一項に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目49]
キメラ抗原受容体のシグナル伝達ドメインがそれぞれ、CD3ζ、その変異体、又はそれらの任意の組合せのシグナル伝達ドメインを含む、項目42から47のいずれか一項に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目50]
変異型CD3ζが、C末端免疫受容体チロシンベース活性化モチーフ(ITAM)を欠く、項目48又は49に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目51]
変異型CD3ζが、2つのC末端免疫受容体チロシンベース活性化モチーフ(ITAM)を欠く、項目48又は49に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目52]
変異型CD3ζが、1つのみの免疫受容体チロシンベース活性化モチーフ(ITAM)を含む、項目48又は49に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目53]
キメラ抗原受容体の少なくとも1つが、少なくとも1つの共刺激シグナル伝達領域を含む、項目42から52のいずれか一項に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目54]
各キメラ抗原受容体が、少なくとも1つの共刺激シグナル伝達領域を含む、項目42から52のいずれか一項に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目55]
共刺激シグナル伝達領域が、CD28若しくはその変異体、CD137(41BB)若しくはその変異体、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つのシグナル伝達ドメインを含む、項目53又は54に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目56]
CD28シグナル伝達ドメインが、サブドメインYMNM、PRRP、PYAP、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つに少なくとも1つ以上の変異を含む、項目55に記載のCARポリペプチド。
[項目57]
CD28シグナル伝達ドメインが、YMNM、PRRP、又はPYAPから選択される少なくとも1つのサブドメインの機能を欠く、項目55又は56に記載のCARポリペプチド。
[項目58]
CD28シグナル伝達ドメインが、YMNM、PRRP、又はPYAPから選択されるサブドメインのうちのいずれか2つの機能を欠く、項目55から57のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目59]
CD8a又はCD28に由来するヒンジ配列をさらに含む、項目42から58のいずれか一項に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目60]
1つ以上の免疫チェックポイント分子をもはや発現しないように遺伝子改変されている、項目34から59のいずれか一項に記載のCAR発現細胞。
[項目61]
ドミナントネガティブ型の1つ以上の免疫チェックポイント分子の発現をさらに含む、項目34から59のいずれか一項に記載のCAR発現細胞。
[項目62]
1つ以上の免疫チェックポイント分子に特異的なスイッチ受容体の発現をさらに含む、項目34から59のいずれか一項に記載のCAR発現細胞。
[項目63]
1つ以上のチェックポイント分子によるシグナル伝達を遮断することができる抗体又はその機能的断片の発現をさらに含む、項目34から59のいずれか一項に記載のCAR発現細胞。
[項目64]
免疫チェックポイント分子が、プログラム死1(PD-1)、プログラム死-リガンド1(PD-L1)、プログラム死-リガンド2(PD-L2)、細胞傷害性Tリンパ球抗原-4(CTLA-4)、B及びTリンパ球アテニュエーター(BTLA)、T細胞免疫グロブリンムチン-3(TIM-3)、リンパ球活性化タンパク質3(LAG-3)、Ig及びITIMドメインを有するT細胞免疫受容体(TIGIT)、白血球関連免疫グロブリン様受容体1(LAIR1)、ナチュラルキラー細胞受容体2B4(2B4)、CD160、並びに形質転換成長因子β(TGF-β)受容体から選択される、項目60から63のいずれか一項に記載のCAR発現細胞。
[項目65]
免疫チェックポイント分子が、PD-1及び/又はCTLA-4である、項目60から64のいずれか一項に記載の免疫細胞。
[項目66]
対象におけるBリンパ球抗原関連がんを処置する方法であって、項目32から65のいずれか一項に記載のCAR発現細胞を含む有効量の養子免疫療法組成物を投与することを含む、方法。
[項目67]
Bリンパ球抗原関連がんが、急性白血病、慢性白血病、リンパ球性白血病、骨髄性白血病、前白血病状態、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、EBV関連リンパ増殖性疾患、成熟B細胞新生物、成熟T細胞及び/又はナチュラルキラー(NK)細胞新生物、前駆リンパ系新生物、並びに免疫不全関連リンパ増殖性障害から選択される血液がんである、項目66に記載の方法。
[項目68]
Bリンパ球抗原関連がんがEBV関連リンパ増殖性疾患である、項目66又は67に記載の方法。
[項目69]
対象が、追加の抗がん療法を受けたことがあるか、受けているか、又は受ける予定である、項目66から68のいずれか一項に記載の方法。
[項目70]
追加の抗がん療法が、外科的処置、放射線照射、化学療法、免疫療法、又はホルモン療法を含む、項目69に記載の方法。
[項目71]
養子免疫療法組成物が、胸腔内に、静脈内に、皮下に、結節内に、腫瘍内に、髄腔内に、腹腔内に、頭蓋内に、又は臓器への直接投与によって投与される、項目66から70のいずれか一項に記載の方法。
[項目72]
対象がヒトである、項目66から71のいずれか一項に記載の方法。
[項目73]
養子免疫療法組成物のCAR発現細胞が、対象に由来する、項目72に記載の方法。
[項目74]
養子免疫療法組成物のCAR発現細胞が、ドナー試料、又はドナー試料のバンク若しくはライブラリーに由来する、項目73に記載の方法。
[項目75]
少なくとも1種の免疫チェックポイント阻害薬を投与することをさらに含む、項目66から74のいずれか一項に記載の方法。
[項目76]
免疫チェックポイント阻害薬が、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、抗PD-L2抗体、抗CTLA-4抗体、又はそれらの組合せを含む、項目75に記載の方法。
[項目77]
免疫チェックポイント阻害薬が、アンチセンスRNA分子(asRNA)、マイクロRNA分子(miRNA)、短鎖ヘアピンRNA分子(shRNA)、又は低分子干渉RNA分子(siRNA)等のRNAi分子を含む、項目75に記載の方法。
[項目78]
免疫チェックポイント阻害薬がCRISPR RNA(crRNA)分子を含む、項目75に記載の方法。
[項目79]
免疫チェックポイント阻害薬がドミナントネガティブ型の免疫チェックポイント分子を含む、項目75に記載の方法。
[項目80]
免疫チェックポイント阻害薬が組換えスイッチ受容体を含む、項目75に記載の方法。
[項目81]
免疫チェックポイント阻害薬が、免疫チェックポイント阻害薬をコードする核酸分子を含むベクターによって発現し、ベクターが、DNAベクター、RNAベクター、プラスミド、又はウイルスベクターから選択される、項目75から80のいずれか一項に記載の方法。
[項目82]
免疫チェックポイント阻害薬をコードする核酸分子を含むベクターが、養子免疫療法組成物のCAR発現細胞において発現する、項目81に記載の方法。
本発明はまた、以下に関する。
[項目1]
Bリンパ球抗原結合ドメイン、膜貫通ドメイン、及び細胞内シグナル伝達ドメインを含む、キメラ抗原受容体(CAR)ポリペプチド。
[項目2]
Bリンパ球抗原が、CD19抗原、CD20抗原、又はCD22抗原である、項目1に記載のCARポリペプチド。
[項目3]
Bリンパ球抗原結合ドメインが抗CD19機能的抗体断片である、項目1又は2に記載のCARポリペプチド。
[項目4]
Bリンパ球抗原結合ドメインが抗CD19一本鎖可変断片(scFv)である、項目1から3のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目5]
Bリンパ球抗原結合ドメインが、配列番号9に示されるアミノ酸配列を含む、項目1から4のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目6]
膜貫通ドメインが膜貫通又は膜結合ポリペプチドに由来する、項目1から5のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目7]
膜貫通ドメインが、ポリペプチドCD28、NKp30、CDS、DAP10、41BB、DAP12、CD3C、CD3ε、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD86、CD134、CD137、CD154、KIRDS2、OX40、CD2、CD27、LFA-1、ICOS(CD278)、4-1BB(CD137)、GITR、CD40、BAFFR、HVEM(LIGHTR)、SLAMF7、NKp80(KLRF1)、CD160、CD19、IL2Rβ、IL2Rγ、IL7Rα、ITGA1、VLA1、CD49a、ITGA4、IA4、CD49D、ITGA6、VLA-6、CD49f、ITGAD、CD11d、ITGAE、CD103、ITGAL、CD11a、LFA-1、ITGAM、CD11b、ITGAX、CD11c、ITGB1、CD29、ITGB2、CD18、LFA-1、ITGB7、TNFR2、DNAM1(CD226)、SLAMF4(CD244、2B4)、CD84、CD96(Tactile)、CEACAM1、CRTAM、Ly9(CD229)、CD160(BY55)、PSGL1、CD100(SEMA4D)、SLAMF6(NTB-A、Ly108)、SLAM(SLAMF1、CD150、IPO-3)、BLAME(SLAMF8)、SELPLG(CD162)、LTBR、PAG/Cbp、それらの変異体、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つの膜貫通ドメインを少なくとも1つ含む、項目1から6のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目8]
膜貫通ドメインがCD28及び/又は41BBの膜貫通ドメインを含む、項目1から7のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目9]
シグナル伝達ドメインが、ポリペプチドCD8、CD3ζ、CD3δ、CD3γ、CD3ε、FcγRI-γ、FcγRIII-γ、FcεRIβ、FcεRIγ、DAP10、DAP12、CD32、CD79a、CD79b、CD28、CD3C、CD4、b2c、CD137(41BB)、ICOS、CD27、CD28δ、CD80、NKp30、OX40、それらの変異体、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つのシグナル伝達ドメインを少なくとも1つ含む、項目1から8のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目10]
少なくとも1つの共刺激シグナル伝達領域をさらに含む、項目1から9のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目11]
共刺激シグナル伝達領域が、ポリペプチドCD8、CD3ζ、CD3δ、CD3γ、CD3ε、FcγRI-γ、FcγRIII-γ、FcεRIβ、FcεRIγ、DAP10、DAP12、CD32、CD79a、CD79b、CD28、CD3C、CD4、b2c、CD137(41BB)、ICOS、CD27、CD28δ、CD80、NKp30、OX40、それらの変異体、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つのシグナル伝達ドメインを含む、項目10に記載のCARポリペプチド。
[項目12]
共刺激シグナル伝達領域が、CD28又はその変異体のシグナル伝達ドメインを含む、項目10に記載のCARポリペプチド。
[項目13]
CD28シグナル伝達ドメインが、サブドメインYMNM、PRRP、PYAP、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つに少なくとも1つ以上の変異を含む、項目12に記載のCARポリペプチド。
[項目14]
CD28シグナル伝達ドメインが、サブドメインYMNM、PRRP、PYAPのうちのいずれか1つを欠く、項目12又は13に記載のCARポリペプチド。
[項目15]
CD28シグナル伝達ドメインが、YMNM、PRRP、又はPYAPから選択されるサブドメインのうちのいずれか2つを欠く、項目12から14のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目16]
共刺激シグナル伝達領域が、CD137(41BB)又はその変異体のシグナル伝達ドメインを含む、項目10又は11に記載のCARポリペプチド。
[項目17]
少なくとも1つのシグナル伝達ドメインが、天然CD3ζ又はその変異体を含む、項目1から16のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目18]
変異型CD3ζが、C末端免疫受容体チロシンベース活性化モチーフ(ITAM)を欠く、項目17に記載のCARポリペプチド。
[項目19]
変異型CD3ζが、2つのC末端免疫受容体チロシンベース活性化モチーフ(ITAM)を欠く、項目17に記載のCARポリペプチド。
[項目20]
変異型CD3ζが、1つのみの免疫受容体チロシンベース活性化モチーフ(ITAM)を含む、項目17に記載のCARポリペプチド。
[項目21]
変異型CD3ζが、配列番号11に示されるアミノ酸配列を含む、項目17から20のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目22]
ヒンジ配列をさらに含む、項目1から21のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目23]
ヒンジ配列がCD8α分子又はCD28分子に由来する、項目22に記載のCARポリペプチド。
[項目24]
シグナルペプチドをさらに含む、項目1から23のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目25]
シグナルペプチドがCD8αリーダー配列に由来する、項目24に記載のCARポリペプチド。
[項目26]
配列番号6~11に示されるアミノ酸配列、それらの任意の断片、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つを含む、項目1から25のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目27]
配列番号7に示されるアミノ酸配列を含む、項目1から25のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目28]
項目1から27のいずれか一項に記載のCARポリペプチドをコードする核酸。
[項目29]
配列番号1~5に示されるヌクレオチド配列、それらの断片、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つを含む、項目28に記載の核酸。
[項目30]
配列番号1に示されるヌクレオチド配列を含む、項目28に記載の核酸。
[項目31]
項目28から30のいずれか一項に記載の核酸を含むベクター。
[項目32]
項目31に記載の核酸を含む免疫細胞。
[項目33]
項目32に記載のベクターを含む免疫細胞。
[項目34]
項目1から27のいずれか一項に記載のCARポリペプチドを発現する免疫細胞。
[項目35]
白血球である、項目32から34のいずれか一項に記載の免疫細胞。
[項目36]
リンパ球、単球、マクロファージ、樹状細胞、肥満細胞、好中球、好塩基球、又は好酸球である、項目32から35のいずれか一項に記載の免疫細胞。
[項目37]
αβT細胞、γδT細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞、ナチュラルキラーT(NKT)細胞、B細胞、自然リンパ球(ILC)、サイトカイン誘導キラー(CIK)細胞、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)、リンホカイン活性化キラー(LAK)細胞、制御性T細胞、又はそれらの任意の組合せから選択されるリンパ球である、項目32から36のいずれか一項に記載の免疫細胞。
[項目38]
細胞傷害性Tリンパ球(CTL)である、項目37に記載の免疫細胞。
[項目39]
ウイルス抗原感作CTLである、項目37又は38に記載の免疫細胞。
[項目40]
エプスタインバーウイルス(EBV)、サイトメガロウイルス(CMV)、B.K.ウイルス(BKV)、ジョンカニンガムウイルス(JCV)、ピコルナウイルス(例えばA型肝炎ウイルス)、ヘパドナウイルス(例えばB型肝炎ウイルス)、ヘパシウイルス(例えばC型肝炎ウイルス)、デルタウイルス(例えばD型肝炎ウイルス)、ヘペウイルス(例えばE型肝炎ウイルス)、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つに由来するウイルス抗原に感作されたCTLである、項目37から39のいずれか一項に記載の免疫細胞。
[項目41]
EBV感作CTLである、項目37から40のいずれか一項に記載の免疫細胞。
[項目42]
(a)Bリンパ球抗原と選択的に結合するCARポリペプチド、及び
(b)腫瘍関連抗原と選択的に結合するCARポリペプチド
を発現する、二重特異性キメラ抗原受容体(CAR)T細胞。
[項目43]
Bリンパ球抗原が、CD19抗原、CD20抗原、又はCD22抗原である、項目42に記載の二重特異性キメラCAR T細胞。
[項目44]
腫瘍関連抗原が、GPC3、MAGE-A1、MAGE-A2、MAGE-C2、SSX-2、Ny-ESO-1、hTERT、又はウイルス性肝炎抗原である、項目39又は40に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目45]
キメラ抗原受容体の抗原結合ドメインがそれぞれ機能的抗体断片を含む、項目42から44のいずれか一項に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目46]
キメラ抗原受容体の抗原結合ドメインがそれぞれ一本鎖可変断片(scFv)を含む、項目42から45のいずれか一項に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目47]
キメラ抗原受容体の膜貫通ドメインがそれぞれ、CD28、41BB、それらの変異体、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれかの膜貫通ドメインを少なくとも1つ含む、項目42から46のいずれか一項に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目48]
少なくとも1つのキメラ抗原受容体のシグナル伝達ドメインが、CD3ζ、その変異体、又はそれらの任意の組合せのシグナル伝達ドメインを少なくとも1つ含む、項目42から47のいずれか一項に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目49]
キメラ抗原受容体のシグナル伝達ドメインがそれぞれ、CD3ζ、その変異体、又はそれらの任意の組合せのシグナル伝達ドメインを含む、項目42から47のいずれか一項に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目50]
変異型CD3ζが、C末端免疫受容体チロシンベース活性化モチーフ(ITAM)を欠く、項目48又は49に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目51]
変異型CD3ζが、2つのC末端免疫受容体チロシンベース活性化モチーフ(ITAM)を欠く、項目48又は49に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目52]
変異型CD3ζが、1つのみの免疫受容体チロシンベース活性化モチーフ(ITAM)を含む、項目48又は49に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目53]
キメラ抗原受容体の少なくとも1つが、少なくとも1つの共刺激シグナル伝達領域を含む、項目42から52のいずれか一項に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目54]
各キメラ抗原受容体が、少なくとも1つの共刺激シグナル伝達領域を含む、項目42から52のいずれか一項に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目55]
共刺激シグナル伝達領域が、CD28若しくはその変異体、CD137(41BB)若しくはその変異体、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つのシグナル伝達ドメインを含む、項目53又は54に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目56]
CD28シグナル伝達ドメインが、サブドメインYMNM、PRRP、PYAP、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つに少なくとも1つ以上の変異を含む、項目55に記載のCARポリペプチド。
[項目57]
CD28シグナル伝達ドメインが、YMNM、PRRP、又はPYAPから選択される少なくとも1つのサブドメインの機能を欠く、項目55又は56に記載のCARポリペプチド。
[項目58]
CD28シグナル伝達ドメインが、YMNM、PRRP、又はPYAPから選択されるサブドメインのうちのいずれか2つの機能を欠く、項目55から57のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
[項目59]
CD8a又はCD28に由来するヒンジ配列をさらに含む、項目42から58のいずれか一項に記載の二重特異性CAR T細胞。
[項目60]
1つ以上の免疫チェックポイント分子をもはや発現しないように遺伝子改変されている、項目34から59のいずれか一項に記載のCAR発現細胞。
[項目61]
ドミナントネガティブ型の1つ以上の免疫チェックポイント分子の発現をさらに含む、項目34から59のいずれか一項に記載のCAR発現細胞。
[項目62]
1つ以上の免疫チェックポイント分子に特異的なスイッチ受容体の発現をさらに含む、項目34から59のいずれか一項に記載のCAR発現細胞。
[項目63]
1つ以上のチェックポイント分子によるシグナル伝達を遮断することができる抗体又はその機能的断片の発現をさらに含む、項目34から59のいずれか一項に記載のCAR発現細胞。
[項目64]
免疫チェックポイント分子が、プログラム死1(PD-1)、プログラム死-リガンド1(PD-L1)、プログラム死-リガンド2(PD-L2)、細胞傷害性Tリンパ球抗原-4(CTLA-4)、B及びTリンパ球アテニュエーター(BTLA)、T細胞免疫グロブリンムチン-3(TIM-3)、リンパ球活性化タンパク質3(LAG-3)、Ig及びITIMドメインを有するT細胞免疫受容体(TIGIT)、白血球関連免疫グロブリン様受容体1(LAIR1)、ナチュラルキラー細胞受容体2B4(2B4)、CD160、並びに形質転換成長因子β(TGF-β)受容体から選択される、項目60から63のいずれか一項に記載のCAR発現細胞。
[項目65]
免疫チェックポイント分子が、PD-1及び/又はCTLA-4である、項目60から64のいずれか一項に記載の免疫細胞。
[項目66]
対象におけるBリンパ球抗原関連がんを処置する方法であって、項目32から65のいずれか一項に記載のCAR発現細胞を含む有効量の養子免疫療法組成物を投与することを含む、方法。
[項目67]
Bリンパ球抗原関連がんが、急性白血病、慢性白血病、リンパ球性白血病、骨髄性白血病、前白血病状態、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、EBV関連リンパ増殖性疾患、成熟B細胞新生物、成熟T細胞及び/又はナチュラルキラー(NK)細胞新生物、前駆リンパ系新生物、並びに免疫不全関連リンパ増殖性障害から選択される血液がんである、項目66に記載の方法。
[項目68]
Bリンパ球抗原関連がんがEBV関連リンパ増殖性疾患である、項目66又は67に記載の方法。
[項目69]
対象が、追加の抗がん療法を受けたことがあるか、受けているか、又は受ける予定である、項目66から68のいずれか一項に記載の方法。
[項目70]
追加の抗がん療法が、外科的処置、放射線照射、化学療法、免疫療法、又はホルモン療法を含む、項目69に記載の方法。
[項目71]
養子免疫療法組成物が、胸腔内に、静脈内に、皮下に、結節内に、腫瘍内に、髄腔内に、腹腔内に、頭蓋内に、又は臓器への直接投与によって投与される、項目66から70のいずれか一項に記載の方法。
[項目72]
対象がヒトである、項目66から71のいずれか一項に記載の方法。
[項目73]
養子免疫療法組成物のCAR発現細胞が、対象に由来する、項目72に記載の方法。
[項目74]
養子免疫療法組成物のCAR発現細胞が、ドナー試料、又はドナー試料のバンク若しくはライブラリーに由来する、項目73に記載の方法。
[項目75]
少なくとも1種の免疫チェックポイント阻害薬を投与することをさらに含む、項目66から74のいずれか一項に記載の方法。
[項目76]
免疫チェックポイント阻害薬が、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体、抗PD-L2抗体、抗CTLA-4抗体、又はそれらの組合せを含む、項目75に記載の方法。
[項目77]
免疫チェックポイント阻害薬が、アンチセンスRNA分子(asRNA)、マイクロRNA分子(miRNA)、短鎖ヘアピンRNA分子(shRNA)、又は低分子干渉RNA分子(siRNA)等のRNAi分子を含む、項目75に記載の方法。
[項目78]
免疫チェックポイント阻害薬がCRISPR RNA(crRNA)分子を含む、項目75に記載の方法。
[項目79]
免疫チェックポイント阻害薬がドミナントネガティブ型の免疫チェックポイント分子を含む、項目75に記載の方法。
[項目80]
免疫チェックポイント阻害薬が組換えスイッチ受容体を含む、項目75に記載の方法。
[項目81]
免疫チェックポイント阻害薬が、免疫チェックポイント阻害薬をコードする核酸分子を含むベクターによって発現し、ベクターが、DNAベクター、RNAベクター、プラスミド、又はウイルスベクターから選択される、項目75から80のいずれか一項に記載の方法。
[項目82]
免疫チェックポイント阻害薬をコードする核酸分子を含むベクターが、養子免疫療法組成物のCAR発現細胞において発現する、項目81に記載の方法。
Claims (29)
- Bリンパ球抗原結合ドメイン、膜貫通ドメイン、及び細胞内シグナル伝達ドメインを含む、キメラ抗原受容体(CAR)ポリペプチド。
- Bリンパ球抗原が、CD19抗原、CD20抗原、又はCD22抗原である、請求項1に記載のCARポリペプチド。
- Bリンパ球抗原結合ドメインが配列番号9に記載のアミノ酸配列を含む抗CD19一本鎖可変断片(scFv)である、請求項1又は2に記載のCARポリペプチド。
- 膜貫通ドメインが、ポリペプチドCD28、NKp30、CDS、DAP10、41BB、DAP12、CD3C、CD3ε、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD86、CD134、CD137、CD154、KIRDS2、OX40、CD2、CD27、LFA-1、ICOS(CD278)、4-1BB(CD137)、GITR、CD40、BAFFR、HVEM(LIGHTR)、SLAMF7、NKp80(KLRF1)、CD160、CD19、IL2Rβ、IL2Rγ、IL7Rα、ITGA1、VLA1、CD49a、ITGA4、IA4、CD49D、ITGA6、VLA-6、CD49f、ITGAD、CD11d、ITGAE、CD103、ITGAL、CD11a、LFA-1、ITGAM、CD11b、ITGAX、CD11c、ITGB1、CD29、ITGB2、CD18、LFA-1、ITGB7、TNFR2、DNAM1(CD226)、SLAMF4(CD244、2B4)、CD84、CD96(Tactile)、CEACAM1、CRTAM、Ly9(CD229)、CD160(BY55)、PSGL1、CD100(SEMA4D)、SLAMF6(NTB-A、Ly108)、SLAM(SLAMF1、CD150、IPO-3)、BLAME(SLAMF8)、SELPLG(CD162)、LTBR、PAG/Cbp、それらの変異体、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つの膜貫通ドメインを少なくとも1つ含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
- シグナル伝達ドメインが、ポリペプチドCD8、CD3ζ、CD3δ、CD3γ、CD3ε、FcγRI-γ、FcγRIII-γ、FcεRIβ、FcεRIγ、DAP10、DAP12、CD32、CD79a、CD79b、CD28、CD3C、CD4、b2c、CD137(41BB)、ICOS、CD27、CD28δ、CD80、NKp30、OX40、それらの変異体、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つのシグナル伝達ドメインを少なくとも1つ含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
- 少なくとも1つの共刺激シグナル伝達領域をさらに含み、共刺激シグナル伝達領域がポリペプチドCD8、CD3ζ、CD3δ、CD3γ、CD3ε、FcγRI-γ、FcγRIII-γ、FcεRIβ、FcεRIγ、DAP10、DAP12、CD32、CD79a、CD79b、CD28、CD3C、CD4、b2c、CD137(41BB)、ICOS、CD27、CD28δ、CD80、NKp30、OX40、それらの変異体、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つのシグナル伝達ドメインを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
- 共刺激シグナル伝達領域が、CD28のシグナル伝達ドメインを含み、CD28シグナル伝達ドメインが、サブドメインYMNM、PRRP、PYAP、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つに少なくとも1つ以上の変異を含む、請求項6に記載のCARポリペプチド。
- CD28シグナル伝達ドメインが、サブドメインYMNM、PRRP、PYAPのうちのいずれか1つを欠くか、又はYMNM、PRRP、又はPYAPから選択されるいずれか2つのサブドメインを欠く、請求項7に記載のCARポリペプチド。
- 共刺激シグナル伝達領域が、CD137(41BB)のシグナル伝達ドメインを含み、少なくとも1つのシグナル伝達ドメインが、天然CD3ζ又はその変異体を含む、請求項6に記載のCARポリペプチド。
- 変異型CD3ζが、C末端免疫受容体チロシンベース活性化モチーフ(ITAM)を欠くか、2つのC末端ITAMを欠くか、又は1つのみのITAMを含む、請求項9に記載のCARポリペプチド。
- 変異型CD3ζが、配列番号11に示されるアミノ酸配列を含む、請求項9又は10に記載のCARポリペプチド。
- ヒンジ配列をさらに含み、ヒンジ配列がCD8α分子又はCD28分子に由来する、請求項1から11のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
- シグナルペプチドをさらに含み、シグナルペプチドがCD8αリーダー配列に由来する、請求項1から12のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
- 配列番号6~11に示されるアミノ酸配列、それらの任意の断片、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載のCARポリペプチド。
- 配列番号7に示されるアミノ酸配列からなる、請求項1に記載のCARポリペプチド。
- 請求項1から15のいずれか一項に記載のCARポリペプチドをコードする核酸であって、配列番号1~5に示されるヌクレオチド配列、それらの断片、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つを含む、核酸。
- 請求項16に記載の核酸を含むベクター。
- 請求項1から15のいずれか一項に記載のCARポリペプチドを発現する免疫細胞であって、αβT細胞、γδT細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞、ナチュラルキラーT(NKT)細胞、B細胞、自然リンパ球(ILC)、サイトカイン誘導キラー(CIK)細胞、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)、リンホカイン活性化キラー(LAK)細胞、制御性T細胞、又はそれらの任意の組合せから選択されるリンパ球である、免疫細胞。
- ウイルス抗原感作CTLである、請求項18に記載の免疫細胞。
- エプスタインバーウイルス(EBV)、サイトメガロウイルス(CMV)、B.K.ウイルス(BKV)、ジョンカニンガムウイルス(JCV)、ピコルナウイルス(例えばA型肝炎ウイルス)、ヘパドナウイルス(例えばB型肝炎ウイルス)、ヘパシウイルス(例えばC型肝炎ウイルス)、デルタウイルス(例えばD型肝炎ウイルス)、ヘペウイルス(例えばE型肝炎ウイルス)、又はそれらの任意の組合せのうちのいずれか1つに由来するウイルス抗原に感作されたCTLである、請求項18又は19に記載の免疫細胞。
- EBV感作CTLである、請求項18から20のいずれか一項に記載の免疫細胞。
- 対象におけるBリンパ球抗原関連がんを処置する使用のための、請求項18に記載のCAR発現免疫細胞を含む養子免疫療法組成物。
- Bリンパ球抗原関連がんが、急性白血病、慢性白血病、リンパ球性白血病、骨髄性白血病、前白血病状態、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、EBV関連リンパ増殖性疾患、成熟B細胞新生物、成熟T細胞及び/又はナチュラルキラー(NK)細胞新生物、前駆リンパ系新生物、並びに免疫不全関連リンパ増殖性障害から選択される血液がんである、請求項22に記載の使用。
- 対象がヒトである、請求項22又は23に記載の使用。
- 養子免疫療法組成物のCAR発現細胞が、対象、ドナー試料、又はドナー試料のバンク若しくはライブラリーに由来する、請求項24に記載の使用。
- 対象におけるBリンパ球抗原関連がんを処置する使用のための医薬の製造のための、請求項18に記載のCAR発現免疫細胞の使用。
- Bリンパ球抗原関連がんが、急性白血病、慢性白血病、リンパ球性白血病、骨髄性白血病、前白血病状態、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、EBV関連リンパ増殖性疾患、成熟B細胞新生物、成熟T細胞及び/又はナチュラルキラー(NK)細胞新生物、前駆リンパ系新生物、並びに免疫不全関連リンパ増殖性障害から選択される血液がんである、請求項26に記載の使用。
- 対象がヒトである、請求項26又は27に記載の使用。
- 養子免疫療法組成物のCAR発現細胞が、対象、ドナー試料、又はドナー試料のバンク若しくはライブラリーに由来する、請求項28に記載の使用。
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