JPWO2020208740A1 - 紙糸、紙布及び布製品 - Google Patents

紙糸、紙布及び布製品 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2020208740A1
JPWO2020208740A1 JP2019520671A JP2019520671A JPWO2020208740A1 JP WO2020208740 A1 JPWO2020208740 A1 JP WO2020208740A1 JP 2019520671 A JP2019520671 A JP 2019520671A JP 2019520671 A JP2019520671 A JP 2019520671A JP WO2020208740 A1 JPWO2020208740 A1 JP WO2020208740A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
cloth
fiber
thread
bagasse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019520671A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6570101B1 (ja
Inventor
山本 直人
直人 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnovation
Original Assignee
Rinnovation
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnovation filed Critical Rinnovation
Application granted granted Critical
Publication of JP6570101B1 publication Critical patent/JP6570101B1/ja
Publication of JPWO2020208740A1 publication Critical patent/JPWO2020208740A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D15/00Woven fabrics characterised by the material, structure or properties of the fibres, filaments, yarns, threads or other warp or weft elements used
    • D03D15/60Woven fabrics characterised by the material, structure or properties of the fibres, filaments, yarns, threads or other warp or weft elements used characterised by the warp or weft elements other than yarns or threads
    • D03D15/65Paper
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D31/00Materials specially adapted for outerwear
    • DTEXTILES; PAPER
    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02GCRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
    • D02G3/00Yarns or threads, e.g. fancy yarns; Processes or apparatus for the production thereof, not otherwise provided for
    • D02G3/02Yarns or threads characterised by the material or by the materials from which they are made
    • D02G3/08Paper yarns or threads
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D15/00Woven fabrics characterised by the material, structure or properties of the fibres, filaments, yarns, threads or other warp or weft elements used
    • D03D15/20Woven fabrics characterised by the material, structure or properties of the fibres, filaments, yarns, threads or other warp or weft elements used characterised by the material of the fibres or filaments constituting the yarns or threads
    • D03D15/208Woven fabrics characterised by the material, structure or properties of the fibres, filaments, yarns, threads or other warp or weft elements used characterised by the material of the fibres or filaments constituting the yarns or threads cellulose-based
    • D03D15/217Woven fabrics characterised by the material, structure or properties of the fibres, filaments, yarns, threads or other warp or weft elements used characterised by the material of the fibres or filaments constituting the yarns or threads cellulose-based natural from plants, e.g. cotton
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C5/00Other processes for obtaining cellulose, e.g. cooking cotton linters ; Processes characterised by the choice of cellulose-containing starting materials
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F11/00Processes for making continuous lengths of paper, or of cardboard, or of wet web for fibre board production, on paper-making machines
    • D21F11/16Making paper strips for spinning or twisting
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H11/00Pulp or paper, comprising cellulose or lignocellulose fibres of natural origin only
    • D21H11/12Pulp from non-woody plants or crops, e.g. cotton, flax, straw, bagasse

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Abstract

異なる種類の繊維を含む紙を用いて有用な物品を製造すること。粒体化工程では、バガスを粉砕して粒体のウージパウダーが生成される(ステップS11)。パルプ化工程では、マニラ麻からパルプが生成される(ステップS12)。混合工程では、各工程で生成されたウージパウダー及びパルプが混合される(ステップS21)。抄紙工程では、ウージパウダー及びパルプの混合体を用いて和紙が抄かれる(ステップS22)。スリット工程では、生成された和紙が細長く切られる(スリットされる)(ステップS23)。撚糸工程では、スリットされた和紙糸を撚って紙糸が生成される(ステップS24)。

Description

本発明は、紙を用いて製造される物品に関する。
特許文献1には、草繊維からリグニンを除去して紙や繊維を生成する技術が開示されている。
特表2009−530505号公報
紙を撚って形成された紙糸が知られている。紙糸の元になる紙を作成する際には、主要な材料(例えばマニラ麻)の他に異物が混在すると、紙の強度が著しく低下して有用な物品(紙糸及び紙布等)に加工することが難しくなりやすい。一方で、例えばさとうきびの搾りかすであるバガスのように、燃料として燃やされることや廃棄されることが多く、有効な活用方法が模索されている繊維が存在する。
そこで、本発明は、異なる種類の繊維を含む紙を用いて有用な物品を製造することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、リグニン含有率が第1閾値以上の第1繊維と、リグニン含有率が前記第1閾値未満の第2繊維とを含む紙から形成された紙糸を提供する。
また、前記第1繊維に対してリグニンを除去する作業が行われていなくてもよい。
また、前記第1繊維は粒体に加工されていてもよい。
また、前記第1繊維はバガスであってもよい。
また、前記第1繊維の質量比率が3%以上40%以下であってもよい。
また、本発明は、上記の紙糸を用いて織られた紙布を提供する。
また、本発明は、上記の紙布を用いて製造された布製品を提供する。
また、特定の領域を隠した状態で前記特定の領域の周囲の領域に所定の時間以上光を照射してもよい。
本発明によれば、異なる種類の繊維を含む紙を用いて有用な物品を製造することができる。
実施例に係る紙糸の外観を表す図 実施例に係る布の外観を表す図 紙糸及び紙布の製造工程の一例を表す図 ウージパウダーの粒径分布の一例を表す図 紙糸の物性の試験結果の一例を表す図 紙布を用いて製造可能な布製品の例を表す図 和紙の消臭効果を示す試験結果の一例を表す図 布製品の消臭効果を示す試験結果の一例を表す図 紙糸における質量比率の推測結果の一例を表す図 質量比率の相関関係の一例を表す図 変形例の変色工程の一例を表す図
1…紙糸、2…紙布、3…布製品、4…型紙。
[1]実施例
本発明は、紙糸、紙布(紙糸を用いて織られた布)及び紙布を用いて製造された衣服等の布製品(以下「紙布製品」と言う)である。以下では、本発明の紙糸、紙布及び紙布製品の実施例について説明する。
図1は実施例に係る紙糸1の外観を表す。紙糸1は、バガス及びマニラ麻を原材料に用いて製造された紙糸である。バガスとは、さとうきびを圧搾することで生じる繊維質の搾りかすである。紙糸とは、紙(主に和紙)を細く切って撚って作った糸である。紙糸1の詳細は製法を含めて後程説明する。
図2は実施例に係る紙布2の外観を表す。紙布2は、紙糸1を緯糸に、インディゴ染めされた綿糸を経糸にして綾織で編んだ布であり、綿紙布とも言う。図2では折り畳まれて主に裏側をこちらに向けている紙布2が表されている。紙布2は、経糸である綿糸を染めることで、表側が染めた色になっている。
図3は紙糸1及び紙布2の製造工程の一例を表す。図3に表す各工程においては、製造作業員が製造用の各種の機械を操作し、各機械が動作することで材料の加工等が行われる。前述したとおり、紙糸1の原材料はバガス及びマニラ麻である。
まず、バガスを粉砕して粒体のウージパウダーを生成する粒体化工程が行われる(ステップS11)。粒体化工程では、例えばジェットミルと呼ばれる機械が用いられる。ジェットミルとは、ノズルから噴射される高圧の空気又は蒸気を超高速ジェットとして粒子に吹き付け、粒子同士を衝撃させて微粒子に粉砕する装置である。粒体化工程で生成されたウージパウダーの粒径を粒径分布測定装置で測定した結果の例について図4を参照して説明する。
図4はウージパウダーの粒径分布の一例を表す。図4(a)では、横軸が粒径(単位はμm(マイクロメートル))、縦軸が頻度(%)を表す棒グラフが表されている。頻度とは、粒体の全数に対する該当する粒径の粒体の個数の割合である。また、図4(b)では、粒径分布から算出される特性値として、MV(体積平均)が54.83μm、MN(平均径)が1.461μm、MA(面積平均径)が13.62μm、CS(比表面積。単位体積あたりの表面積)が0.44065、メジアン径が42.86μmであることが表されている。なお、当然ながら粒体化工程で生成されるウージパウダーの粒径分布がこれに限定される訳ではなく、多少異なっていてもよい。
また、マニラ麻からパルプを生成するパルプ化工程が行われる(ステップS12)。パルプ化工程においては、例えば、マニラ麻をチップ化し、薬品を加えて高温・高圧で煮ることで異物の除去と洗浄を行い、酵素を用いてリグニンを除去し、薬品で漂白する作業が行われる。リグニンを除去する作業があるため、パルプのリグニン含有率は極めて少なく、通常は2%未満となる。
一方、粒体化工程においてはリグニンを除去する作業が行われない。バガスにはセルロースが40〜60%、ペントザン20〜30%、リグニンが15〜20%、灰分が1〜3%含まれていることが知られている(柏木豊 『バガスからの機能性食物繊維の生産技術』 農業および園芸 Vol.82 No.4 pp.509-514 2007年4月参照)。また、出願人がウージパウダーの成分を分析した結果、100g中に食物繊維が88.0g、灰分が2.8g含まれているという結果が得られた。以上の結果から、ウージパウダーのリグニン含有率(質量比率)は、バガスと同じく15〜20%程度であり、少なくとも2%以上であることが分かっている。
粒体化工程とパルプ化工程の後は、各工程で生成されたウージパウダー及びパルプを混合する混合工程が行われる(ステップS21)。本実施例では、混合工程において、質量比率が30%のウージパウダーと、質量比率が70%のパルプとが混合される。以下においてバガス(ウージパウダー)及びマニラ麻(パルプ)の「質量比率」と言った場合、特に説明がなければ混合工程において混合される際の質量比率を意味するものとする。
次に、ウージパウダー及びパルプの混合体を用いて和紙を抄く抄紙工程が行われる(ステップS22)。抄紙工程では、例えば、抄紙機に混合体を投入することで和紙が生成される。抄紙機は、ワイヤパート、プレスパート及びドライパートを有している。抄紙機は、ワイヤパートでは水で薄めた混合体を平らにして湿紙を生成し、プレスパートでは湿紙を圧縮し、ドライパートでは湿紙を加熱して乾燥させる。抄紙機は、こうして生成した和紙をロール状に巻き取って完成させる。
抄紙工程の次は、生成された和紙を細長く切る(スリットする)スリット工程が行われる(ステップS23)。スリット工程では、例えば、ロール状の紙を細長く切りながら巻き取るスリッターと呼ばれる機械が用いられる。スリッターは、1mm〜4mm程度の幅で和紙をスリットする。続いて、スリットされた和紙糸を撚って紙糸1を生成する撚糸工程が行われる(ステップS24)。撚糸工程では、例えば、数本の和紙糸を撚って紙糸を生成する撚糸機が用いられる。
次に、上記工程で生成された紙糸1を用いて紙布2を生成する工程として、整経工程と製織工程とが行われる。本実施例では、上述したように経糸として綿糸が用いられるので、整経工程においては、例えばビームを回転させて経糸をビームに捲きつける整経機と呼ばれる機械を用いて、綿糸を複数のビームに巻き付ける作業が行われる(ステップS31)。そして、製織工程においては、経糸と緯糸とを交差させて布を織りあげる織機を用いて、紙布2を生成する作業が行われる(ステップS32)。
以上の製造工程により生成された紙糸1及び紙布2は、次のような特徴を有する。紙糸1は、リグニン含有率が2%以上の第1繊維(本実施例ではバガス)と、リグニン含有率が2%未満の第2繊維(本実施例ではマニラ麻を加工したパルプ)とを含む紙から形成されている。ここでいう2%は、質量比率の値であり、本発明の「閾値」の一例である。
この第1繊維(=バガス)に対しては、リグニンを除去する作業が行われていない。そのため、例えば第1繊維及び第2繊維の両方ともリグニンの除去作業を行う場合に比べて、リグニンの除去作業に要する手間及び費用を削減することができる。
バガスは、非常に硬い繊維として知られており、繊維のまま混合すると、紙糸を撚る際に繊維が折れ曲がらずにささくれ立った状態になりやすい。本実施例では、第1繊維であるバガスが、上述した粒体化工程により粒体に加工されている。これにより、粒体加工が行われない場合に比べて、紙糸がささくれ立った状態になることを防いでいる。
また、紙糸1を生成する際に第2繊維(パルプ化されたマニラ麻)と混合される第1繊維であるバガスの質量比率は、上述したとおり30%である。ここで、第1繊維及び第2繊維の質量比率を異ならせた紙糸と物性を比較した試験結果について説明する。
図5は紙糸の物性の試験結果の一例を表す。図5の例では、バガスの質量比率を「0%」、「20%」、「25%」、「30%」及び「50%」と異ならせた各紙糸の物性を表す値が測定されている。
具体的には、糸の強さを表す指標として一般的に用いられる引張強度(乾燥時及び湿潤時。単位はN(ニュートン))、結節強さ(Z法。単位はN(ニュートン))、引掛け強さ(単位はN(ニュートン))が測定されている。いずれの値も、数値が大きいほど紙糸が切れにくく丈夫であることを表している。図5の例では、いずれの物性値も、バガスの質量比率が多くなるほど次第に小さくなる傾向が現れているが(質量比率25%の結節強さは異常値であると思われる)、特に質量比率が30%を超えて50%に至る段階で急激に減少している。
また、上記試験結果は、テスト用の機械で紙糸を生成しているが、製品用の機械で紙糸を生成すると、機械としての精度が高くなるため、紙糸の強度も向上すると見込まれる。以上のことから、出願人は、図4に表す粒径分布のように粒体化したバガスを用いた場合、バガスの質量比率が40%以下であれば紙布の材料として利用可能な強度を有する紙糸が形成されると判断した。
なお、バガスの質量比率の上限は、本実施例では上記のとおり40%であるが、例えば粒体化されたバガス(ウージパウダー)の粒径分布が図4に表す分布と比べて大きく異なると紙糸の強度も変化すると思われるので、使用するバガス(ウージパウダー)の粒径分布に応じて、紙糸の強度を確保可能な上限が用いられればよい。
また、出願人は、第2繊維と混同するためには、バガスの質量比率が3%以上は必要であると判断した(質量比率の下限が3%ということ)。これ以上質量比率が下がると、ウージパウダーが混合体の全体に行き渡らず、和紙の段階でウージパウダーの濃淡ができ、紙糸の位置によって強度のムラが生じるためである。
本実施例の紙糸1は、バガスの質量比率が30%であるため、質量比率が下限(3%)未満の場合に比べて強度のムラの発生が抑えられており、また、質量比率が上限(40%)を超える場合に比べて紙糸全体としての丈夫さの低下が抑えられている。また、本実施例では、バガスを第1繊維として用いることで、廃棄されることが多いバガスを有効活用することができる。また、紙の作成においては、主要な材料の他に異物が混在すると、紙の強度が著しく低下する場合がある。
本実施例では、第2繊維であるパルプ化されたマニラ麻を主要な材料とすると、第1繊維であるバガスを混合しても、図5に表すように紙糸の強度の低下が抑制されている。これは、バガスのリグニン含有率が2%以上であるため、リグニンがマニラ麻の繊維を接着する効果を発揮したためであると考えられる。つまり、本実施例では、リグニン含有率が高い第1繊維をあえて含めることで、異なる種類の繊維を含む紙を用いて有用な物品(紙糸1及び紙布2)を製造することができている。
紙布2を加工すれば、衣服、バッグ、タオル、クッション、寝具及び文房具等の様々な布製品を製造することができる。
図6は紙布2を用いて製造可能な布製品の例を表す。図6(a)では布製品3−1(デニム)が、図6(b)では布製品3−2(シャツ)が、図6(c)では布製品3−3(タオル)が表されている(各々を区別しない場合は「布製品3」という)。布製品3は、異なる種類の繊維を含む紙を用いて製造された有用な物品の一例である。いずれの布製品3も、紙布2を用いる他は、裁断及び縫製等の通常の製法により製造される。
なお、紙布2は綾織で編んだ布であるが、布製品によっては平織及び朱子織等の別の方法で織られた紙布が用いられてもよい。また、紙布2は経糸が綿糸で緯糸が紙糸であるが、経糸に他の糸(絹糸及び麻糸等)を用いてもよいし、両方とも紙糸としてもよい。少なくとも経糸及び緯糸のいずれか一方に紙糸を用いていれば、どのような糸を用いてどのような方法で紙布が織られていてもよい。
紙糸1は綿糸よりも軽いため、例えば経糸及び緯糸の両方に綿糸を用いた綿布から製造される同一形状の製品よりも軽い布製品を製造することができる。また、紙糸1は綿糸よりも硬いため、綿布から製造される同一形状の製品よりも折れ曲がりにくく、肌に纏わりつきにくい衣服を製造することができる。また、紙糸1の材料としてバガスを混合させることで、例えばマニラ麻のみを用いた紙糸を用いて製造される同一形状の製品に比べても、さらに折れ曲がりにくくさらに肌に纏わりつきにくい衣服を製造することができる。
また、紙糸1の材料としてバガスを混合させたことにより、消臭効果が高まることが確認されている。
図7は和紙の消臭効果を示す試験結果の一例を表す。図7の例では、全てマニラ麻又はマニラ麻にバガスを混合して生成した6種類の和紙による臭気成分(アンモニア、酢酸及びイソ吉草酸)の減少率の測定結果が表されている。
減少率とは、(ブランクの濃度−試料測定の濃度)÷(ブランクの濃度)×100で算出される値である。ブランクとは和紙がない空間の臭気成分の濃度であり、試料測定とはその空間に和紙を入れて一定時間経過したときの臭気成分の濃度である(いずれも単位はppm(parts per million))。例えば全てマニラ麻(バガスの質量比率0%)の和紙の場合、アンモニアは14%減少し、酢酸は63%減少し、イソ吉草酸は48%減少している。
6種類の和紙では、バガスの質量比率を0%、15%、20%、30%、40%、50%と増加させている。その結果、アンモニアの減少率は14%、17%、17%、22%、21%、26%と、バガスの質量比率に比例して増加する傾向を示した。同様に、酢酸の減少率も63%、74%、74%、74%、79%、79%と増加傾向を示し、イソ吉草酸も48%、49%、55%、58%、57%、65%と増加傾向を示した。
図8は布製品の消臭効果を示す試験結果の一例を表す。図8の例では、4種類のデニムの生地A〜Dによる臭気成分の減少率の測定結果が表されている。生地Aはバガス30%の紙糸1が緯糸、インディゴ染めした綿糸を縦糸にしたものであり、生地Bは生地Aの経糸を生成り(漂白及び染色をしない糸)の綿糸に代えたものである。生地Cは生地Bを藍染したものであり、生地Dは生地Aの緯糸を綿糸に代えたもの(通常のデニム生地)である。
いずれも図7に表す和紙に比べると90%以上という高い減少率が測定されたが、紙糸1を用いた生地A〜Cは、綿糸だけを用いた通常の生地に比べて、いずれの臭気成分でも減少率が大きい値を示した。以上の試験結果から分かるように、紙糸1を用いた生地は、紙糸1を用いない生地に比べて、消臭効果を高めることができる。
また、紙糸1には、上述したとおりリグニンが多く含まれている。例えばリグニン含有率が高い紙ほど変色しやすいように、紙糸1を用いて製造された生地A〜Cは、生地Dよりもリグニン含有率が高い分、変色しやすい特性を有している。一方、布製品の中には、デニムのように使用による色落ちも魅力の一つとなっているものがある。そのような布製品が紙糸1を用いて製造されることで、例えば綿糸だけで製造する場合に比べて、色落ちをより早く楽しむことができる。
紙糸1は、上述したように質量比率30%の粒体化されたバガス(ウージパウダー)と質量比率70%のパルプ化されたマニラ麻とが原材料として混合されているが、収率から抄紙工程において抄き網からウージパウダーのうちの特に粒径が小さい微粉末が抜け落ちていることが予想された。そこで、紙糸の顕微鏡観察を行い、紙糸におけるウージパウダーの実際の質量比率を推測した。
図9は紙糸における質量比率の推測結果の一例を表す。図9の例では、材料時点でのバガス(ウージパウダー)の質量比率を20%、25%、30%及び50%とした4種類の紙糸1a、1b、1c及び1dにおける、各紙糸の単位領域に含まれるマニラ麻の繊維個数と、ウージパウダーの個数とを計数した結果が示されている。その結果、紙糸1a、1b、1c及び1dにおけるマニラ麻の繊維個数に対するウージパウダーの個数の比率が、それぞれ「0.62」、「0.77」、「0.81」及び「1.16」となった。
バガスの質量比率が20%の紙糸1aの収率が100%に近かったため、紙糸1aにおいては全てのウージパウダーが定着したと仮定した。その仮定の元、紙糸1b、1c及び1dにおけるバガス(ウージパウダー)の紙糸における質量比率を算出すると、「24.9%」、「26.4%」及び「37.7%」となった。混合工程における質量比率と製造された紙糸における質量比率との相関関係を図10に表す。
図10は質量比率の相関関係の一例を表す。図10の例では、図9に表す質量比率に基づいて算出された近似曲線F1(近似式がy=−0.0081x2+1.1565x+0.0891)が表されている。出願人は、上述したように、混合工程におけるバガスの質量比率が40%以下であれば紙布の材料として利用可能な強度を有する紙糸が形成されると判断した。近似曲線F1によると、混合工程におけるバガスの質量比率が40%であれば、紙糸におけるバガスの質量比率は約33.4%となる。
つまり、紙糸の状態においては、バガスの質量比率が33.4%以下であれば紙布の材料として利用可能な強度を有する紙糸が形成されていると考えられる。なお、バガスの質量比率の下限である3%の付近では収率が十分高いため、紙糸の状態においてもバガスの質量比率の下限は3%でよい。これらの数値に基づけば、紙糸及び紙布の混合工程におけるバガスの質量比率が分からなくても、生産された紙糸及び紙布から、紙布の材料として利用可能な強度を有する紙糸が形成されているか否かを判断することができる。
[2]変形例
上述した実施例は本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、実施例及び各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
[2−1]装飾への活用
本発明の布製品は、上述したように変色しやすい特性を有している。リグニンは酸素と反応して変色するが、光に当たることで変色反応が促進される。この性質を利用して、布製品の特定の領域だけを変色させて模様や図柄を描いた布製品を製造してもよい。布製品の特定の領域だけを変色させる変色工程について図11を参照して説明する。
図11は本変形例の変色工程の一例を表す。図11の例では、布製品3a(例えばデニム)を変色する例を説明する。変色工程においては、まず、図11(a)に表すように、布製品3aに型紙4を貼り付ける。次に、型紙4を貼り付けた布製品3aにランプ等で光を照射して、図11(b)に表すように布製品3aを変色させる。照射する光が強く、照射時間が長いほど、変色する程度が大きくなるので、光の照射時間は、使用する光の強度及び変色させる度合いに応じて定められる。
必要なだけ変色させてから型紙4を取り外すと、図11(c)に表すように、型紙4によって隠されていた領域A1の形の図柄が描かれた布製品3aが完成する。以上のとおり、布製品3aは、特定の領域(図11の例では領域A1)を隠した状態でその特定の領域の周囲の領域に所定の時間以上光を照射した布製品である。この布製品3aは、領域A1が表す模様又は図柄が描かれた布製品となる。
図11の例では単純な図形が描かれたが、より複雑な形状の領域を隠すことで複雑な図柄を表すことができる。また、光を照射する時間を領域毎に変化させることで、変色の程度を異ならせて、階調を有する図柄を描くこともできる。例えば図11の例であれば、領域A1に再び型紙(領域A1とは形や大きさが異なるもの)を貼り付け、再度光を照射することで、領域A1の周辺がさらに変色し、領域A1のうち新たな型紙で隠されていない領域が変色し、新たな型紙で隠された領域は変色しないので、3段階の階調の図柄が描かれる。
本変形例では、上記のとおりインク及びプリントシート等がなくても布製品に模様や図柄を描くことができる。また、例えばインク及びプリントシートによって描かれた図柄等は、洗濯や摩耗によって次第に薄くなり消えてしまうことがある。それに比べて、本変形例で描かれた図柄等は、布製品が使用されて変色が進んでも、図柄及び周辺の変色が同時に進むため、消えてしまうことがなく、長くデザインを楽しむことができる。
[2−2]リグニン含有率
実施例で述べたように、本発明の紙糸は、リグニン含有率が閾値以上の第1繊維(例えばバガス)と、リグニン含有率が閾値未満の第2繊維(例えばパルプ化されたマニラ麻)とを含む紙から形成されている。実施例では、各繊維のリグニン含有率が質量比率で表されたが、これに限らない。
例えば、リグニン含有率が体積比率で表されてもよい。その場合は、例えばリグニン除去作業が行われた植物繊維(マニラ麻等)のリグニンの体積比率が必ず下回り且つなるべく小さい値を閾値とすればよい。植物繊維とは、植物からとれる天然繊維のことであり、その多くはセルロース、ヘミセルロース及びリグニンが大量に含まれている。その場合、リグニン除去作業が行われた植物繊維が第2繊維として用いられていればよく、その第2繊維よりもリグニン含有率が高い植物繊維が第1繊維として用いられていればよい。
[2−3]第1繊維
植物繊維には前述したようにリグニンが大量に含まれているため、リグニン除去作業が行われない限り、リグニン含有率が閾値未満になることは少ない。つまり、第1繊維としては、リグニン除去作業が行われない植物繊維全般が利用可能である(但し紙糸にした場合に十分な強度が得られるものに限る)。また、植物繊維によっては、バカスよりも剛性が低いものもあるので、紙糸にした場合にささくれ立つことがない程度に柔らかい植物繊維であれば、バガスのような粒体化をさせずに第2繊維と混合してもよい。
[2−4]第2繊維
第2繊維は、マニラ麻に限らず、例えば楮、三椏及び雁皮等の和紙の原材料としてよく用いられる繊維であってもよい。また、第2繊維は、洋紙の原材料である広葉樹及び針葉樹等の繊維であってもよい。要するに、第2繊維は、上記のとおりリグニン除去作業によりリグニン含有率が閾値未満となった植物繊維(又はリグニン含有率が元々閾値未満である植物繊維)であればよい。
上記目的を達成するために、本発明は、リグニン含有率が15%以上の繊維と、リグニン含有率が2%未満の植物繊維とを含む紙から形成された紙糸を提供する。
また、本発明は、リグニン含有率が所定の閾値以上であって重量比率が3%以上40%以下のバガスと、リグニン含有率が前記閾値未満の繊維とにより形成された紙から形成された紙糸を提供する
また、本発明は、植物繊維にリグニン含有率が2%未満となるまでリグニンの除去処理を施す除去工程と、前記除去工程で得られた繊維とリグニンの除去処理が行われていない植物繊維とを混合する混合工程と、前記混合工程で得られた混合体を用いて紙を抄く抄紙工程と、前記抄紙工程で得られた紙をスリットするスリット工程と、スリットされた前記紙を撚って紙糸を生成する撚糸工程とを備える紙糸の生産方法を提供する

Claims (8)

  1. リグニン含有率が所定の閾値以上の第1繊維と、リグニン含有率が前記閾値未満の第2繊維とを含む紙から形成された紙糸。
  2. 前記第1繊維に対してリグニンを除去する作業が行われていない
    請求項1に記載の紙糸。
  3. 前記第1繊維は粒体に加工されている
    請求項1又は2に記載の紙糸。
  4. 前記第1繊維はバガスである
    請求項1から3のいずれか1項に記載の紙糸。
  5. 前記第1繊維の質量比率が3%以上40%以下である
    請求項4に記載の紙糸。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の紙糸を用いて織られた紙布。
  7. 請求項6に記載の紙布を用いて製造された布製品。
  8. 特定の領域を隠した状態で前記特定の領域の周囲の領域に所定の時間以上光を照射した
    請求項7に記載の布製品。
JP2019520671A 2019-04-10 2019-04-10 紙糸、紙布及び布製品 Active JP6570101B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/015609 WO2020208740A1 (ja) 2019-04-10 2019-04-10 紙糸、紙布及び布製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6570101B1 JP6570101B1 (ja) 2019-09-04
JPWO2020208740A1 true JPWO2020208740A1 (ja) 2021-04-30

Family

ID=67844797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019520671A Active JP6570101B1 (ja) 2019-04-10 2019-04-10 紙糸、紙布及び布製品

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11390970B2 (ja)
EP (1) EP3954813A4 (ja)
JP (1) JP6570101B1 (ja)
CN (1) CN113906173B (ja)
WO (1) WO2020208740A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102457937B1 (ko) * 2021-12-22 2022-10-25 김해곤 칡 섬유의 제조방법 및 이로부터 제조된 칡 섬유
CN115045022A (zh) * 2022-05-16 2022-09-13 河北新大东纺织有限公司 一种纸纤维牛仔面料

Family Cites Families (48)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5526279A (en) * 1978-08-11 1980-02-25 Paszner Laszlo Treatment of lignocellulose containing substance
US4455237A (en) * 1982-01-05 1984-06-19 James River Corporation High bulk pulp, filter media utilizing such pulp, related processes
EP0931862A1 (en) * 1998-01-23 1999-07-28 Instituut Voor Agrotechnologisch Onderzoek (Ato-Dlo) Process for the production of elementary vegetable bast fibres
JPH11222794A (ja) * 1998-02-02 1999-08-17 Oji Paper Co Ltd 低密度成形体
JP2000032852A (ja) * 1998-07-17 2000-02-02 Mishima Paper Co Ltd 耐水性を有する紙紐及びそれを用いた植物栽培用支持具
CN1055735C (zh) * 1998-08-12 2000-08-23 许赞有 一种纸纱条制作的地毯
CA2387822C (en) * 1999-10-15 2011-01-04 Cargill, Incorporated Fibers from plant seeds and use
AU2001231274A1 (en) * 2000-02-02 2001-08-14 Sachiko Iwasaki Papermaking process and paper made therefrom
JP3559509B2 (ja) * 2000-08-25 2004-09-02 株式会社イケヒコ・コーポレーション 藺草を含む紙及びそれを使用した撚り糸
JP3661127B2 (ja) * 2001-05-09 2005-06-15 利行 饗庭 非木材繊維製品
WO2004005608A1 (en) * 2002-07-02 2004-01-15 Andritz, Inc. Solvent pulping of biomass
AU2003281896A1 (en) * 2003-01-07 2004-07-29 Gmpv Ineta Ag Paper pulp, method for the production thereof, and use of the paper pulp
JP2005105511A (ja) * 2003-09-12 2005-04-21 Tomoegawa Paper Co Ltd スポーツ用ネット
US20080146701A1 (en) * 2003-10-22 2008-06-19 Sain Mohini M Manufacturing process of cellulose nanofibers from renewable feed stocks
JP3942603B2 (ja) * 2004-04-14 2007-07-11 株式会社巴川製紙所 植生用紙ひも網状体
WO2006083605A2 (en) * 2005-01-28 2006-08-10 Board Of Regents University Of Nebraska-Lincoln High quality and long natural cellulose fibers from rice straw and method of producing rice straw fibers
JP2006274531A (ja) * 2005-03-04 2006-10-12 Sowa Seni Kogyo Kk ケナフ糸の製造方法と該方法により製造したケナフ糸
CA2599577A1 (en) * 2005-03-04 2006-09-14 Verenium Corporation Nucleic acids and proteins and methods for making and using them
EP3406621A1 (en) * 2006-02-14 2018-11-28 BP Corporation North America Inc. Xylanases, nucleic acids encoding them and methods for making and using them
US20090047497A1 (en) 2006-03-13 2009-02-19 Chan-Oh Park Grass (herbaceous plant) fiber
US20080227753A1 (en) * 2007-02-26 2008-09-18 Kun Lian Nano-sized Bagasse Fiber
JP2009091701A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Nita Sangyo:Kk 繊維の脱色方法および退色方法
US9587349B2 (en) * 2008-04-30 2017-03-07 Xyleco, Inc. Textiles and methods and systems for producing textiles
US20110036525A1 (en) * 2008-04-30 2011-02-17 Nanotox Tech Method of Manufacturing an opaque paper using Genus Typha L.
US8435355B2 (en) * 2008-12-29 2013-05-07 Weyerhaeuser Nr Company Fractionation of lignocellulosic material using ionic liquids
EP2513150A1 (en) * 2009-12-18 2012-10-24 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. A process for the extraction of sugars and lignin from lignocellulose-comprising solid biomass
US8795469B2 (en) * 2010-06-25 2014-08-05 Prairie Paper Ventures Inc. Method for preparing nonwood fiber paper
US9932707B2 (en) * 2010-11-05 2018-04-03 Greenfield Specialty Alcohols Inc. Bagasse fractionation for cellulosic ethanol and chemical production
PL221539B1 (pl) * 2011-05-19 2016-04-29 Politechnika Łódzka Sposób wytwarzania papierniczego półproduktu włóknistego o zmniejszonym udziale włókien drewna
AR088750A1 (es) * 2011-08-30 2014-07-02 Cargill Inc Procesos de elaboracion de pulpa
JP5839920B2 (ja) * 2011-09-30 2016-01-06 ユニ・チャーム株式会社 吸収体及び吸収性物品
KR20130090429A (ko) * 2012-01-12 2013-08-14 한중대학교 산학협력단 헴프(대마) 미세결정셀룰로오스(mcc)의 제조 방법
US9574075B2 (en) * 2012-08-28 2017-02-21 Upm-Kymmene Corporation Method and a system for manufacturing a composite product and a composite product
US20210054567A1 (en) * 2013-04-17 2021-02-25 Evrnu, Spc Methods and systems for forming composite fibers
US10323354B2 (en) * 2013-07-19 2019-06-18 Asahi Kasei Fibers Corporation Fine cellulose fiber sheet
WO2015074120A1 (en) * 2013-11-22 2015-05-28 The University Of Queensland Nanocellulose
US20170114189A1 (en) * 2015-10-27 2017-04-27 Tenstech Inc. Cellulosic microsheets
JP6203931B2 (ja) * 2015-12-14 2017-09-27 日東電工株式会社 電気化学素子
CN117087255A (zh) * 2016-02-24 2023-11-21 寰科创新有限公司 纤维素材料及其制备和使用方法
CN106222828B (zh) * 2016-07-19 2019-08-13 赵福兴 一种针叶木纤维纸纱及其制备方法和应用
US20190203413A1 (en) * 2016-09-16 2019-07-04 Basf Se Methods of Modifying Pulp Comprising Cellulase Enzymes and Products Thereof
WO2018107039A1 (en) * 2016-12-09 2018-06-14 Tyton Biosciences, Llc Continuous pilot scale hydrothermal horizontal reactor design for making industrial by-products
US11155002B2 (en) * 2017-08-29 2021-10-26 Huntsman International Llc Process for binding lignocellulosic materials using polyisocyanate compositions
JP7104507B2 (ja) * 2017-11-08 2022-07-21 アースリサイクル株式会社 セルロースの分離方法
WO2019130304A1 (en) * 2017-12-26 2019-07-04 W-Cycle Holdings Int. Ltd. Water and oil resistant compositions
US20200224365A1 (en) * 2018-01-10 2020-07-16 National University Corporation Oita University Cellulose nanofiber, sheet-like material obtained therefrom, and method for producing cellulose nanofiber and sheet-like material
US20200377732A1 (en) * 2019-05-29 2020-12-03 North Carolina State University Lignocellulose- and cellulose-based bioproducts
US10557105B1 (en) * 2019-08-09 2020-02-11 Bao Tran Extraction systems and methods

Also Published As

Publication number Publication date
EP3954813A4 (en) 2022-11-30
US11390970B2 (en) 2022-07-19
CN113906173A (zh) 2022-01-07
WO2020208740A1 (ja) 2020-10-15
JP6570101B1 (ja) 2019-09-04
CN113906173B (zh) 2024-03-22
EP3954813A1 (en) 2022-02-16
US20210047759A1 (en) 2021-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI694196B (zh) 棉花基原料之製漿方法
KR102057479B1 (ko) 폴리트라이메틸렌 테레프탈레이트계 코어 방적사로 제조된 연신성이며 치수 안정한 직조 직물
CN103205835B (zh) 纳米银抗菌衬衫面料及其制备方法
US7549281B2 (en) Fiber yarn and cloth using the same
CN103526386A (zh) 一种混纺面料及其制备方法
JP5454450B2 (ja) 紙糸用原紙
Rana et al. Regenerated cellulosic fibers and their implications on sustainability
JP6570101B1 (ja) 紙糸、紙布及び布製品
CN101613900B (zh) 一种醋酸合成面料及其制作方法
KR100546011B1 (ko) 한지를 사용하는 종이실의 제조 방법
JP5235553B2 (ja) 紙糸用原紙
JP5740327B2 (ja) 防シワ性に優れたハンカチ
Hann Innovation in linen manufacture
JP3214693U (ja) パイル織物
KR102457937B1 (ko) 칡 섬유의 제조방법 및 이로부터 제조된 칡 섬유
JP5308554B2 (ja) 非木材再生セルロース繊維及び該繊維含有繊維製品
JP3826826B2 (ja) 紙糸用原紙
Matthews Encyclopaedic Dictionary of Textile Terms: Volume 2
JP2022060610A (ja) 竹繊維を使用して織編みした生地及びその製造方法
Lemeneh et al. Valuation of polyvinyl alcohol and maize starch as sizing agent for textile processing
Achaw et al. Textile and Fabric Manufacture
WO2024141720A1 (en) Woven fabric
CN106521769B (zh) 含木糖醇的凉爽型坯布织造工艺
KR20040070388A (ko) 섬유의 제조방법 및 그들에 의해서 얻어지는 섬유제품
JP2005187959A (ja) セルロース繊維、糸及び布並びにセルロース繊維の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190415

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190415

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190611

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6570101

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250