JPWO2020204023A1 - 紐留め具 - Google Patents

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Abstract

簡便で観念し易い一貫性のある操作を実現することができる紐留め具を提供する。紐留め具10は、一対のスライダー16,17が収容されるケース12と、このケース12に収容される第1スライダー16及び第2スライダー17とを有し、通された紐1が収縮する際、第2スライダー17の突部25bが、収縮する紐1に引っ掛かかることで、第2スライダー17が引き上げられ、突部25a,b同士が対面することで、突部25a,b同士の間に紐1が係止する。

Description

本発明は、通された紐に係止する紐留め具に関するものである。
従来、例えば、フード付きの衣服やスニーカーなどは、紐を適当な長さで留めておくものとして、下記特許文献1に記載された紐留め具がある。この紐留め具は、上下に孔が貫通し、この孔に紐が通されている。紐留め具は、ソケットとプラグとが嵌合したものであり、それぞれの孔に紐が通されている。ソケットは、プラグに対して、孔を軸として回転する。ソケットが回転すると、孔が偏心し、孔の中で紐が曲げられる。曲がった紐と紐留め具とは、相対的な移動が規制される。したがって、例えば、フードの紐が適当な長さで、紐留め具によって留められることで、フードは、絞られた状態を維持する。
特公昭64−11281号公報
上記した紐留め具によれば、紐留め具の位置を変える操作は、紐に沿って紐留め具を移動させ、又は、紐留め具に対して紐を引っ張るものであり、一方で、紐留め具を紐に留める操作は、ソケットをプラグに対して回転させるものである。したがって、両操作は相違し、操作し辛い場合がある。
本発明は、この様な実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、簡便で観念し易い一貫性のある操作を実現することができる紐留め具の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る紐留め具は、紐が通されると共に、この紐に沿って縦列した一対のスライダーと、一対の前記スライダーが収容されたケースと、を有し、一対の前記スライダーが互いに離れた状態において、自在に前記紐と相対的に変位し、一対の前記スライダーが互いに近づいた状態において、前記紐が一対の前記スライダー同士の間で係止される、ことを特徴とする。
本発明に係る紐留め具は、前記紐が、長さ方向に伸縮可能な弾性紐である、ことを特徴とする。なお、この場合、紐留め具は、弾性を有する紐が通されると共に、この紐に沿って縦列した一対のスライダーと、一対の前記スライダーが収容されたケースと、を有し、一対の前記スライダーが互いに離れた状態において、自在に前記紐と相対的に変位し、伸長した前記紐が収縮することによって、一対の前記スライダーが互いに近づくと共に前記紐が一対の前記スライダー同士の間で係止される、ことを特徴とする。
本発明に係る紐留め具は、一対の前記スライダーが、前記紐に向けて突出した突部を有し、一対の前記スライダーが互いに近づいた状態において、前記突部が対面する、ことを特徴とする。
本発明に係る紐留め具は、収縮する前記紐に、一方の前記スライダーの前記突部が引っ掛かることで、当該スライダーが移動する、ことを特徴とする。
本発明に係る紐留め具は、一対の前記スライダーが互いに近づいた状態において、前記ケースが前記紐に沿って片方の前記スライダーを押すことで、一対の前記スライダーが互いに離れる、ことを特徴とする。
本発明に係る紐留め具は、前記ケースの内面に、前記紐の長手方向に沿った内側ガイド部を有し、一対の前記スライダーの外面に、前記内側ガイド部に嵌合した外側ガイド部を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る紐留め具は、一対の前記スライダーが、前記ケースの端部に前記ケースの外側から係止する外側抜け止め部と、前記ケースの端部に内側から係止する内側抜け止め部とを有する、ことを特徴とする。
本発明に係る紐留め具は、前記ケースが筒状であり、一対の前記スライダーが、筒状であると共に互いに同じ形状であり、それぞれの前記スライダーが、前記ケースの内側に配置されると共に筒状における軸方向の先端部が段違いに形成された胴部と、前記先端部と反対側に連接されて前記ケースの端部の外側に配置され、当該胴部よりも直径が大きい頭部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る紐留め具は、紐が通されると共に、この紐に沿って縦列した一対のスライダーと、一対のスライダーが収容されたケースと、を有し、一対のスライダーが互いに離れた状態において、自在に紐と相対的に変位し、一対のスライダーが互いに近づいた状態において、紐が一対のスライダー同士の間で係止される。すなわち、紐留め具の位置を変える操作は、紐に沿って紐留め具を移動させ、又は、紐留め具に対して紐を引っ張るものであり、一方で、紐留め具を紐に留める操作は、紐を外力から解放するものである。したがって、簡便で観念し易く、一貫性のある操作が実現する。なお、紐が、長さ方向に伸縮可能な弾性紐であって、本発明に係る紐留め具が、弾性を有する紐が通されると共に、この紐に沿って縦列した一対のスライダーと、この一対のスライダーが収容されたケースとを有し、一対のスライダーが互いに離れた状態において、自在に紐と相対的に変位し、伸長した紐が収縮することによって、一対のスライダーが互いに近づくと共に紐が一対のスライダー同士の間で係止される構成であれば、紐留め具を紐に留める操作は、伸長させた紐を外力から解放するものである。また、紐が収縮する際、片方のスライダーは、紐に追随して自動的にもう片方のスライダーに近づき、スライダー同士の間で紐が係止される。
本発明に係る紐留め具は、一対のスライダーが、紐に向けて突出した突部を有し、一対のスライダーが互いに近づいた状態において、突部が対面する。この構成により、一対のスライダーが互いに近づくことで、突部同士が対面して間に紐が挟まる。換言すれば、一対のスライダーが互いに離れた状態では、突部同士が紐の長手方向においてずれているため、突部同士の隙間を紐が通り抜ける。すなわち、一対のスライダーが、紐の長手方向に移動することで、紐留め具は、紐に係止した状態と、紐に対して位置を変えることができる状態とに変化する。したがって、簡便で観念し易く、一貫性のある操作が実現する。
本発明に係る紐留め具は、収縮する紐に、一方のスライダーの突部が引っ掛かることで、当該スライダーが移動する。すなわち、紐が収縮する際、片方のスライダーの突部が、収縮する紐に引っ掛かることで、このスライダーが、もう片方のスライダーに近づけられ、スライダー同士の間で紐が係止される。したがって、紐の収縮を利用することで、紐留め具を紐に留める操作が実現する。
本発明に係る紐留め具は、一対のスライダーが互いに近づいた状態において、ケースが紐に沿って片方のスライダーを押すことで、一対のスライダーが互いに離れる。スライダーが互いに離れることで、紐留め具は、紐に沿って自在に移動する。すなわち、スライダーに挟まれた紐を解放する操作は、スライダーを紐に沿って移動させるものであり、この操作は、紐に沿って紐留め具を移動させて(又は、紐留め具に対して紐を引っ張って)紐留め具の位置を変える操作に連続している。したがって、簡便で観念し易く、一貫性のある操作が実現する。
本発明に係る紐留め具は、ケースの内面に、紐の長手方向に沿った内側ガイド部を有し、一対のスライダーの外面に、内側ガイド部に嵌合した外側ガイド部を有している。すなわち、内側ガイド部及び外側ガイド部を介在することで、ケースとスライダーとが直線上で変位するように案内される。
本発明に係る紐留め具は、一対のスライダーが、ケースの端部にケースの外側から係止する外側抜け止め部と、ケースの端部に内側から係止する内側抜け止め部とを有している。すなわち、スライダーは、ケースから外れることなく、各抜け止め部の範囲においてケースに対して移動し、換言すれば、ケースは、スライダーから外れることなく、各抜け止め部の範囲においてスライダーに対して移動する。したがって、簡便な操作が実現する。
本発明に係る紐留め具は、ケースが筒状であり、一対のスライダーが、筒状であると共に互いに同じ形状であり、それぞれのスライダーが、ケースの内側に配置されると共に筒状における軸方向の先端部が段違いに形成された胴部と、先端部と反対側に連接されてケースの端部の外側に配置され、当該胴部よりも直径が大きい頭部とを有している。紐留め具は、ケース及び一対のスライダーの三部材から構成されるところ、各スライダーの構成が同一であるため、ケース及びスライダーの二種類の部材で構成され、簡便である。
図1(a)は、本発明の実施形態に係る紐留め具の斜視図である。図1(b)は前面から視した紐留め具の正面図である。図1(c)は、紐留め具を右方から視した右側面図である。図1(d)は、紐留め具を上方又は下方から視した平面図又は底面図である。 図2(a)は、本発明の実施形態に係る紐留め具の分解斜視図である。図2(b)は、図2(a)と異なる向きから視したスライダーの斜視図である。 図3(a)は、本発明の実施形態に係る紐留め具におけるケースの正面図である。図3(b)は、図3(a)のIIIb−IIIb断面図である。図3(c)は、ケースの側面図である。図3(d)は、図3(c)のIIId−IIId断面図である。図3(e)は、ケースの底面図である。 図4(a)は、本発明の実施形態に係る紐留め具におけるスライダーの正面図である。図4(b)は、スライダーの右側面図である。図4(c)は、スライダーを後方から視した背面図である。図4(d)は、スライダーの底面図である。 図5(a)は、本発明の実施形態に係る紐留め具の位置を変えることができる状態の断面図である。図5(b)は、紐留め具が紐に留められた状態の断面図である。図5(c)は、紐が紐留め具から解放された状態の断面図である。
以下に、本発明の実施形態に係る紐留め具を図面に基づいて説明する。図1(a)(b)(c)(d)は、本発明の実施形態に係る紐留め具10の外観が示され、図2(a)(b)は、分解された紐留め具10の外観が示されている。
図1(a)(b)(c)(d)に示されているとおり、紐留め具10は、円筒状であり、筒状の中央を長手方向に貫通した孔11が形成されている。孔11は、弾性を有する紐1(図5(a)参照。)が通される。紐1は、例えば、天然ゴム糸、合成ゴム糸などから織られたゴム紐などである。なお、以下では、筒(又は紐1)の長手方向を上下とし、上下方向と直交する方向を、前後左右とする。
図2(a)(b)に示されているとおり、紐留め具10は、三部材から構成されている。すなわち、紐留め具10は、一対のスライダー16,17が収容されるケース12と、このケース12に収容される第1スライダー16及び第2スライダー17とを有している。
ここで、各部材12,16,17を図面に基づいて詳説する。図3(a)(b)(c)(d)(e)は、ケース12の外観及び断面が示され、図4(a)(b)(c)(d)は、第1スライダー16の外観が示されている。なお、各スライダー16,17は、互いに同じ形状であるため、以下では、片方の第1スライダー16のみが説明され、同じ構成である第2スライダー17は、第1スライダー16と同様の符号が図示されたことをもって説明が省略されている。
図3(a)(b)(c)(d)(e)に示されているとおり、ケース12は、円筒状である。すなわち、ケース12は、上下に貫通した収容孔13が内側に形成され、上下端部は開口されている。ケース12の内面は、互いに対面した一対の内側ガイド部14a,bが形成されている。内側ガイド部14a,bは、ケース12の内面に形成された溝であり、上端部から下端部に渡って、上下に向けて直線状に伸びている。前側(図3(b)において左側。)の内側ガイド部14aの下端は開放され、一方で、内側ガイド部14aの上端であってケース12の上端部は、閉塞して終端部15aを有している。同様に、後ろ側(図3(b)において右側。)の内側ガイド部14bの上端は開放され、一方で、内側ガイド部14bの下端であってケース12の下端部は、閉塞して終端部15bを有している。終端部15a,bは、溝ではなく、内側ガイド部14a,bと比較すれば収容孔13に向けて突出している。
図4(a)(b)(c)(d)に示されているとおり、第1スライダー16は、ほぼ円筒状である。すなわち、第1スライダー16は、上下に貫通した紐通路孔18aが形成され、上下端部は開口されている。第1スライダー16は、円環状の頭部19aと、この頭部19aの下方に連接されたほぼ円筒状の胴部21aとを有している。頭部19aは、胴部21aよりも直径が大きく形成され、胴部21aと比較して外側に張り出した外側抜け止め部20aが形成されている。胴部21aは、筒状における軸方向の先端部が段違いに形成されている。すなわち、胴部21aは、前側(図4(b)において左側。)が、下方に向けて長く形成された長胴片22aであり、後ろ側(図4(b)において右側。)が、長胴片22aと比較して短く形成された短胴片23aである。長胴片22aは、外面に、外側ガイド部24aが形成されている。外側ガイド部24aは、突起であると共に、頭部19aから先端部に渡って、上下に向けて直線状に伸びている。長胴片22aは、内面に、紐通路孔18aに向けて突出した突部25aが形成されている。突部25aは、二つの傾斜面が連接されて山型に形成されている。すなわち、突部25aは、先端部から上方に向かうにしたがって、紐通路孔18aに向けて傾斜した第1傾斜面部26aと、この第1傾斜面部26aの頂上に連接され、上方に向かうにしたがって、長胴片22a側に向けて傾斜した第2傾斜面部27aとから形成されている。一方、短胴片23aは、先端部の外面に、内側抜け止め部28aが形成されている。内側抜け止め部28aは、突起である。
上記のとおり、各部12,16,17が構成されている。ここで、各部12,16,17が組み立てられた状態と動作を図面に基づいて説明する。図5(a)(b)(c)は、紐留め具10の断面であって、動作の状態が示されている。
図5(a)(b)(c)に示されているとおり、第1スライダー16は、ケース12の上端部側から収容孔13に挿入されてケース12の内側に配置される。その際、第1スライダー16の外側ガイド部24aが、ケース12の内側ガイド部14bに嵌合し、第1スライダー16の内側抜け止め部28aが、内側ガイド部14aの終端部15aを乗り越えて内側ガイド部14aに嵌合する。外側ガイド部24aが内側ガイド部14bに沿い、内側抜け止め部28aが内側ガイド部14aに沿うことで、第1スライダー16がケース12に対して、上下に直線的に案内される。第1スライダー16の外側抜け止め部20aは、ケース12の上端部に外側から係止し、内側抜け止め部28aは、ケース12の終端部15aに内側から係止する。すなわち、ケース12の終端部15aが、第1スライダー16の外側抜け止め部20aと内側抜け止め部28aとの間に配置されることで、ケース12と第1スライダー16とは、各抜け止め部20a,28a間の範囲において、相対的に自在に移動が可能である。
同様に、第2スライダー17は、ケース12の下端部側から収容孔13に挿入されてケース12の内側に配置される。第2スライダー17の外側ガイド部24bは、ケース12の内側ガイド部14aに嵌合し、第2スライダー17の内側抜け止め部28bは、内側ガイド部14bの終端部15bを乗り越えて内側ガイド部14bに嵌合する。ケース12と第2スライダー17とは、各抜け止め部間20b,28bの範囲において、相対的に自在に移動が可能である。
第1スライダー16の長胴片22aと第2スライダー17の短胴片23bとは、上下方向において対面し、同じ内側ガイド部14bに嵌合している。同様に、第1スライダー16の短胴片23aと第2スライダー17の長短胴片22bとは、上下方向において対面し、同じ内側ガイド部14aに嵌合している。
紐1が各スライダー16,17の紐流通路18a,bに通されると、各スライダー16,17は、紐1に沿って縦列した状態となる。各スライダー16,17の突部25a,bは、紐1に向けて突出しているが、各スライダー16,17が離れた状態では、紐1は、突部25a,b同士の間に生じた隙間に通されているため、紐留め具10と紐1とは、相対的に自在に移動が可能である(図5(a)参照。)。一方で、各スライダー16,17が近づいた状態では、突部25a,b同士が対面し、紐1に食い込むため、紐留め具10は、紐1に係止する(図5(b)参照。)。
なお、各部12,16,17が組み立てられた後に、紐留め具10に紐1が通される場合であってもよく、又、予め紐1に第2スライダー17、ケース12、第1スライダー16が通された状態で、各部12,16,17が組み立てられる場合であってもよい。
上記のとおり組み立てられた紐留め具10は、次のとおり動作する。なお、以下では、紐留め具10が、衣服(図示省略。)におけるフードの紐1に取り付けられた場合を前提として説明する。図5(a)(b)(c)におけるアイレット2は、紐1が通されるフードの孔に取り付けられているものとする。
図5(a)に示されているのは、各スライダー16,17が互いに離れた状態であって、自在に紐1と紐留め具10とが相対的に移動することができる状態(以下、「調節状態」と記す。)である。調節状態では、各スライダー16,17が上下方向に向けて離れていることから、各スライダー16,17の突部25a,b同士も離れ、突部25a,b同士の間に、紐1が通れる程度の隙間が生じている。ケース12と各スライダー16,17とは、相対的に互いに移動することができるため、使用者がケース12を把持して紐1に対して上昇させると、スライダー16,17同士が離れた状態のまま、各スライダー16,17に対してケース12が移動する。さらにケース12が上昇し、ケース12の終端部15aが、第1スライダー16の外側抜け止め部20aに係止すると、ケース12と共に第1スライダー16が引き上げられて上昇する。同時に、第2スライダー17の内側抜け止め部28bが、ケース12の終端部15bに係止し、ケース12と共に第2スライダー17も引き上げられて上昇する。なお、ケース12を下降させると、スライダー16,17同士が離れた状態のまま、各スライダー16,17に対してケース12が移動し、上昇する場合と同様に各スライダー16,17も引き下げられる。また、紐留め具10に対して紐1が引っ張られた場合も、上記と同様に動作する。
調節状態において、第1スライダー16の頭部19aがアイレット2に当たった状態で、紐留め具10に対して紐1が下方に向けて引っ張られると、紐1は、アイレット2との摩擦によって生じた上方への摩擦力と、下方に引っ張られる外力とで伸長する。
図5(b)に示されているのは、各スライダー16,17が互いに近づいた状態であって、紐1がスライダー16,17同士の間で係止されている状態(以下、「係止状態」と記す。)である。紐1は、下方への外力から解放されると、復元力Pによって収縮し、その際、第2スライダー17の突部25bが、収縮する紐1に引っ掛かかることで、第2スライダー17が引き上げられ、第1スライダー16に近づけられる。突部25a,b同士が対面すると、突部25a,b同士の間に紐1が係止するため、紐留め具10は紐1に対して移動しない。
図5(c)に示されているのは、ケース12の下降によって各スライダー16,17が互いに離されて紐1がスライダー16,17から解放された状態(すなわち、調節状態)である。係止状態では、ケース12の終端部15bが、第2スライダー17の外側抜け止め部20bに係止しているため、使用者が、ケース12を把持して、紐1に対して下降させると、第2スライダー17もケース12に押されて下降する。各スライダー16,17が互いに離れると、各スライダー16,17の突部25a,b同士も離れ、突部25a,b同士の間に隙間が生じるため、調節状態となる。
上記のとおり、紐留め具10が動作する。次に、紐留め具10の効果を説明する。
各スライダー16,17が離れた調節状態では、紐1は、突部25a,b同士の間に生じた隙間に通されているため、紐留め具10と紐1とは、相対的に自在に移動が可能である(図5(a)参照。)。紐1は、引っ張られることによる下方への外力から解放されると、復元力Pによって収縮し、その際、第2スライダー17の突部25bが、収縮する紐1に引っ掛かかることで、第2スライダー17が引き上げられる(図5(b)参照。)。突部25a,b同士が対面して紐1に食い込むと、突部25a,b同士の間に紐1が係止する係止状態となるため、紐留め具10は紐1に対して移動しない。すなわち、調節状態での操作は、紐1に沿って紐留め具10を移動させ、又は、紐留め具10に対して紐1を引っ張るものであり、一方で、係止状態への操作は、伸長させた紐1を外力から解放するものである。いずれの操作であっても、使用者は、紐留め具10と紐1とを上下に動かす動作であるため、簡便で観念し易く、一貫性のある操作が実現する。
また、各スライダー16,17が互いに近づいた係止状態において、使用者が、ケース12を把持して、紐1に対して下降させると、第2スライダー17もケース12に押されて下降する。各スライダー16,17が互いに離れると、各スライダー16,17の突部25a,b同士も離れ、突部25a,b同士の間に隙間が生じるため、調節状態となる。すなわち、各スライダー16,17に挟まれた紐1を解放する操作は、紐留め具10を紐1に沿って移動させるものであり、この操作は、調節状態への操作に連続している。したがって、簡便で観念し易く、一貫性のある操作が実現する。
紐留め具10は、ケース12の内面に、紐1に平行して上下方向に伸びた内側ガイド部14a,bを有し、各スライダー16,17の外面に、内側ガイド部14a,bに嵌合した外側ガイド部24a,bを有している。すなわち、各ガイド部14a,b、24a,bを介在することで、ケース12と各スライダー16,17は、直線上で変位することができる。
紐留め具10の各スライダー16,17は、ケース12の端部にケース12の外側から係止する外側抜け止め部20a,bと、ケース12の端部に内側から係止する内側抜け止め部28a,bとを有している。すなわち、各スライダー16,17は、ケース12から外れることなく、各抜け止め部20a,b、28a,bの範囲において、相対的に自在に移動が可能である。したがって、簡便な操作が実現する。
紐留め具10は、ケース12、第1スライダー16及び第2スライダー17の三部材から構成されるところ、各スライダー16,17の構成が同一であるため、ケース12及び各スライダー16,17の二種類の部材で構成され、簡便である。
なお、他の実施形態(図示省略。)では、外側ガイド部は、直線状ではなく、上下において並んだ複数の突起又は単一の突起である。また、他の実施形態(図示省略。)では、内側ガイド部が突起であり、外側ガイド部が、内側ガイド部と嵌合する溝である。また、紐1を伸長させるための外力は、使用者が引っ張る力に対して逆向きであって、紐1を留めようとする外力であれば、アイレット2による摩擦力に限定されない。また、他の実施形態(図示省略。)では、伸縮しない紐が用いられる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。例えば、本発明は、衣服のフード、袖、ウエスト、裾、靴などに通された紐、袋、リュックサックなどの袋の口に通された紐など取り付けられる。
1 紐
2 アイレット
10 紐留め具
11 孔
12 ケース
13 収容孔
14a,b 内側ガイド部
15a,b 終端部
16 第1スライダー(スライダー)
17 第2スライダー(スライダー)
18a,b 紐通路孔
19a,b 頭部
20a,b 外側抜け止め部
21a,b 胴部
22a,b 長胴片
23a,b 短胴片
24a,b 外側ガイド部
25a,b 突部
26a,b 第1傾斜面部
27a,b 第2傾斜面部
28a,b 内側抜け止め部
P 収縮力

Claims (8)

  1. 紐が通されると共に、この紐に沿って縦列した一対のスライダーと、
    一対の前記スライダーが収容されたケースと、を有し、
    一対の前記スライダーが互いに離れた状態において、自在に前記紐と相対的に変位し、
    一対の前記スライダーが互いに近づいた状態において、前記紐が一対の前記スライダー同士の間で係止される、
    ことを特徴とする紐留め具。
  2. 一対の前記スライダーが、前記紐に向けて突出した突部を有し、
    一対の前記スライダーが互いに近づいた状態において、前記突部が対面する、
    ことを特徴とする請求項1に記載された紐留め具。
  3. 前記紐が、長さ方向に伸縮可能な弾性紐である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された紐留め具。
  4. 収縮する前記紐に、一方の前記スライダーの前記突部が引っ掛かることで、当該スライダーが移動する、
    ことを特徴とする請求項2を引用する請求項3に記載された紐留め具。
  5. 一対の前記スライダーが互いに近づいた状態において、前記ケースが前記紐に沿って片方の前記スライダーを押すことで、一対の前記スライダーが互いに離れる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載された紐留め具。
  6. 前記ケースの内面に、前記紐の長手方向に沿った内側ガイド部を有し、
    一対の前記スライダーの外面に、前記内側ガイド部に嵌合した外側ガイド部を有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載された紐留め具。
  7. 一対の前記スライダーが、前記ケースの端部に前記ケースの外側から係止する外側抜け止め部と、前記ケースの端部に内側から係止する内側抜け止め部とを有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載された紐留め具。
  8. 前記ケースが筒状であり、
    一対の前記スライダーが、筒状であると共に互いに同じ形状であり、
    それぞれの前記スライダーが、前記ケースの内側に配置されると共に筒状における軸方向の先端部が段違いに形成された胴部と、前記先端部と反対側に連接されて前記ケースの端部の外側に配置され、当該胴部よりも直径が大きい頭部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載された紐留め具。
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