JPWO2020202322A1 - 靴 - Google Patents

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Abstract

靴100は、それぞれに紐通し部62が形成され、アッパー20の足挿入部20bから前方に形成された中央開口部20cを挟んで内足側に設けられる第1形成部26および外足側に設けられる第2形成部28と、先端部32hが第2形成部28に固定され、当該先端部32hに第1紐通し構造32gが設けられ、内足に当接するように下方に延伸する第1サポート部材32と、先端部34hが第1形成部26に固定され、当該先端部34hに第2紐通し構造34gが設けられ、外足に当接するように下方に延伸する第2サポート部材34と、紐通し部62を通過するとともに、第1、第2紐通し構造32g、34gを連続して通過するシューレース60と、を備える。

Description

本発明は、靴に関する。
孔に通した靴紐を緊張させて甲被を締め付けるタイプの靴が知られている。例えば、特許文献1には、靴紐により甲被を締め付ける靴が記載されている。この靴は、基端部が甲被羽根部の内側で靴底部に連結され、自由端部にリングを有する一対の補助締付け部材を備えており、当該補助締付け部材のリングは、甲被羽根部の開口を通過する。この靴は、補助締付け部材のリングと甲被羽根部の通孔とに靴紐を通して緊張させ、それによって靴紐による締め付けに加えて補助締付け部材で足の甲部を部分的に締め付ける。
特開2007−190351号公報
本発明者らは、靴のホールド性とフィット感とに関して以下の認識を得た。
スポーツ等で着用する靴は、着用者が静止や低速歩行等で低強度の動作を行う際は、拘束感を減らして適度にフィットすることが望まれ、走行や運動等で高強度の動作を行う際は、その動作に追従して足をしっかりとホールドすることが望まれる。しかし、ホールド性を高めるために靴紐を強く緊張させると、低強度の動作時にも拘束感が続きフィット感は低下する。つまり、ホールド性の向上とフィット感の確保とは両立させるのが難しいという問題がある。
このような課題は、スポーツ用の靴に限らず、他の種類の靴についても生じうる。
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、フィット感を維持しながらホールド性を向上させることができる靴を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の靴は、それぞれに紐通し部が形成され、アッパーの足挿入部から前方に形成された中央開口部を挟んで内足側に設けられる第1形成部および外足側に設けられる第2形成部と、先端部が第2形成部に固定され、当該先端部に第1紐通し構造が設けられ、内足に当接するように下方に延伸する第1サポート部材と、先端部が第1形成部に固定され、当該先端部に第2紐通し構造が設けられ、外足に当接するように下方に延伸する第2サポート部材と、紐通し部を通過するとともに、第1、第2紐通し構造を連続して通過するシューレースと、を備える。
なお、以上の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、プログラム、プログラムを記録した一時的なまたは一時的でない記憶媒体、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、フィット感を維持しながらホールド性を向上させることができる靴を提供できる。
本発明の実施の形態に係る靴を概略的に示す平面図である。 図1の靴のA−A線断面図である。 図1の靴の形成部およびサポート部材を拡大して示す拡大図である。 図3のサポート部材を概略的に示す平面図である。 図3のサポート部材の締め付け力に応じた配置例を示す配置図である。 図3のサポート部材の足からの荷重に応じた配置例を示す配置図である。 図3のサポート部材の運動に応じた第1の配置例を示す配置図である。 図3のサポート部材の運動に応じた第2の配置例を示す配置図である。 図3のサポート部材の運動に応じた第3の配置例を示す配置図である。 図3のサポート部材のアーチに対応する配置例を示す配置図である。 図3のサポート部材の剛性低減部の例を示す形状図である。 図3のサポート部材の剛性低減部の例を示す別の形状図である。 図3のサポート部材の剛性低減部の例を示すさらに別の形状図である。 図3のサポート部材の紐通し構造の周辺を拡大して示す拡大図である。 図1の靴の形成部の紐通し構造の周辺を拡大して示す拡大図である。 図3のサポート部材の引張り試験の結果を示すグラフである。 図1の靴の各部に働く力を模式的に示す模式図である。 第1変形例に係る靴を概略的に示す平面図である。 図18の靴のB−B線断面図である。 図18の靴のシュータンを平面に展開した展開図である。 第2変形例に係る靴を概略的に示す平面図である。 図21の靴のM−M線断面図である。 図21の靴のN−N線断面図である。 第3変形例に係る靴を概略的に示す平面図である。 図24の靴のP−P線断面図である。
靴は、静止時や歩行時などの通常時には、足当たりがよく足の形状に程よく適合する性質(以下、「フィット感」という)を備え、運動時には、アウトソールに対して足を動かないように拘束する性質(以下、「ホールド性」という)を備えることが望ましい。ホールド性を高めると、動作時のアッパーのブレ量が小さくなり、足が靴のアウトソールからこぼれ落ちる方向にかかる力をアッパーが受け止める性質(以下、「安定性」という)が高まる。しかし、足とアッパーとの間の空隙が小さいほど、ホールド性は向上し安定性は高まるが、フィット感は低下するので、これらを両立させることは難しい。
ここで、この観点から特許文献1に記載の靴を考察する。この靴は、基端側から自由端部まで延びる一対の補助締め付け部材を有する。自由端部に連結されたリングには靴紐が通され、靴紐が締め付けられることにより、補助締め付け部材は甲被羽根部と共に締め付けられる。補助締め付け部材が締め付けられることにより、補助締め付け部材の基端側の一方は、内側で底部の縁の土踏まずのやや前方部分に強固に接合され、他方は、外側で左右内側と前後方向同位置よりやや後方部分にそれぞれ強固に接合される。
この靴では、補助締付け部材の自由端部が甲被羽根部に対して固定されていない。このため、靴紐で自由端部を強く締付けると、その補助締付け部材とは反対側の甲被羽根部も一緒に強く締付けられ、足は内側と外側とから強く締付けられる。したがって、ホールド性を高めるために、静的状態で自由端部を強く締めると、同時に甲被羽根部も強く締められるため、フィット感は低下する。また、フィット感を向上するために、自由端部を緩く締めると、同時に甲被羽根部も緩く締められるため、ホールド性は低下する。つまり、この靴では、人の運動時と静止時とで足を締め付ける力が殆ど変化しないため、フィット感とホールド性の両立が難しいといえる。
本発明は、上述の考察に基づきなされたものであり、サポート部材の先端部をアッパーに固定することにより、運動時と静止時とで足を締め付ける力を変化させ、静止時のフィット感と運動時のホールド性との両立を図るものである。
以下、本発明を好適な実施形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施形態、変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
[実施の形態]
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る靴100の構成を説明する。図1は、実施の形態に係る靴100を概略的に示す平面図である。図1を含め、以下の図では、特に説明しない限り右足用の靴を示すが、本明細書の説明は、左足用の靴にも同様に適用される。
本実施形態の靴100は、例えば歩行や走行用の靴、テニスやバスケットボールなどのスポーツ用のシューズとして使用できる。靴100は、ソール10と、アッパー20とを有する。図1に示すように、アッパー20の幅方向中心線Laから内足側(図中下側)を内足部22と、幅方向中心線Laから外足側(図中上側)を外足部24という。また、外足側から内足側に向かう方向を内側といい、その反対方向を外側という。また、中心線Laに沿った方向を「前後方向」という。各図において、矢印Wは幅方向を示し、矢印Xは前後方向を示す。また、中心線Laに沿ってつま先側に向かう方向を「前側」、「前方」といい、その反対側を「後側」、「後方」という。したがって、幅方向は中心線Laに直交する。
図2は、図1のA−A線に沿った縦断面図である。靴100を水平面に載置した状態(以下、「水平状態」という)における上側を「上側」、「上方」といい、その反対側を「下側」、「下方」という。また、水平状態において、鉛直に延びる方向を「上下方向」という。
アッパー20は、内足部22と、外足部24と、第1形成部26と、第2形成部28と、第1サポート部材32と、第2サポート部材34と、シューレース60と、シュータン70とを有する。アッパー20は、足を収容するための内部空間20aを囲む。アッパー20には、その足挿入部20bから前方に中央開口部20cが形成される。第1形成部26と第2形成部28を総称するときは形成部と表記することがある。また、1サポート部材32と第2サポート部材34を総称するときはサポート部材と表記することがある。
ソール10は、アウトソール12と、インソール14とを含む。ソール10は、接着等の手段によりアッパー20に固定される。
図3も参照して、形成部を説明する。図3は、形成部およびサポート部材を拡大して示す拡大図である。第1形成部26は、中央開口部20cの内足側に設けられる。第2形成部28は、中央開口部20cの外足側に設けられる。つまり、第1形成部26と第2形成部28は、中央開口部20cを幅方向に挟んで配置される。第1形成部26および第2形成部28には、それぞれ複数の紐通し部62が形成される。紐通し部62は、シューレース60を通すための部分で、通孔や紐掛部等であってもよい。一例として、本実施形態の紐通し部62は、上下に貫通する貫通孔である。第1形成部26および第2形成部28には、それぞれ6つの紐通し部62が略前後方向に所定の間隔で配置される。
紐通し部62の剛性が低いと、高強度運動時にシューレース60の張力が逃げ、サポート部材のサポート機能を十分に発揮できない。そこで、本実施形態では、第1、第2形成部26、28は、紐通し部62を補強するための補強構造26s、28sを有する。補強構造26s、28sは、周囲よりも剛性を高めることができればよく、種々の構成を採用できる。例えば、アッパー20のうち第1、第2形成部26、28を周囲よりも低い伸縮性を有する低伸縮性素材、周囲よりも厚い素材、周囲よりも密度が高い素材または周囲よりも硬い素材で形成してもよい。
また、第1、第2形成部26、28のうち紐通し部62を周囲よりも剛性を高くする構成としてもよい。特に、紐通し部62のシューレース60を通過させる孔の縁を周囲よりも剛性を高くする構成としてもよい。例えば、紐通し部62の孔の縁に金属製、樹脂製のハトメやフック等の補強部材を設けてもよいし、孔かがり等によって紐通し部62の孔の縁を周囲よりも厚くしてもよい。また、第1、第2形成部26、28のうち、後述するサポート部材の固定部の周囲領域26g、28gを周囲よりも剛性を高くしてもよい。なお、周囲領域26g、28gは、後述する通孔26h、28hが設けられる領域でもある。
図4も参照して、サポート部材を説明する。図4は、サポート部材を概略的に示す平面図である。第1、第2サポート部材32、34は、下側の基端部32j、34jから上側の先端部32h、34hまで延びる紐状または帯状の部材である。基端部32j、34jは、アッパー20とソール10の一方または双方に固定されてもよい。一例として、基端部32j、34jは、アウトソール12、インソール14またはアッパー20の下部に固定されてもよいし、これらの間に固定されてもよい。図2の例では、基端部32j、34jは、アッパー20とインソール14の間に固定されている。
サポート部材の可撓性が低すぎると、サポート部材が足に当たったときの感触が悪くなる。そこで、本実施形態のサポート部材は、アッパー20の素材より高い可撓性を有する素材で構成されている。言換えると、サポート部材は、アッパー20の素材より柔軟性の高い素材で構成されている。
図2に示すように、第1、第2サポート部材32、34は、アッパー20の内部において内足または外足に当接するように略上下方向に延伸する部分を有する。図3に示すように、第1サポート部材32の先端部32hは、第2形成部28に設けられた通孔28hを下から上に通過して第2形成部28の上面に突出する。先端部32hは、第2形成部28の下側または上側に固定される固定部32fを有する。第2サポート部材34の先端部34hは、第1形成部26に設けられた通孔26hを下から上に通過して第1形成部26の上面に突出する。先端部34hは、第1形成部26の下側または上側に固定される固定部34fを有する。通孔26h、28hは、形成部26、28に形成されたスリット状の開口であってもよい。
図4に示すように、第1、第2サポート部材32、34の先端部32h、34hには、第1、第2紐通し構造32g、34gが設けられる。紐通し構造32g、34gは、シューレース60を通すための部分である。本実施形態の紐通し構造32g、34gは、先端部32h、34hの先端を折り返して、第1、第2サポート部材32、34の途中に縫合などの手段で固定することにより折返し部に形成された前後方向の通孔である。
固定部32f、34fは、紐通し構造32g、34gよりも先端側に設けられてもよいし、紐通し構造32g、34gよりも基端側に設けられてもよいし、紐通し構造32g、34gに設けられてもよい。図4の例では、固定部32f、34fは、紐通し構造32g、34gよりも基端側に設けられ、形成部28、26の上面に縫い付けられて固定されている。したがって、紐通し構造32g、34gは、通孔26h、28hおよび固定部32f、34fに2点で支持されるため、紐通し構造32g、34gの変形を抑制できる。
サポート部材の形状を説明する。サポート部材32、34の形状としては、内足および外足を包んでホールドできればよく、種々の形状を採用できる。例えば、サポート部材32、34は紐状であってもよいし、帯状であってもよいし、これらを複合した形状であってもよい。
図4の例では、サポート部材32、34は、帯状部32b、34bと、その前後幅が下方に向かって漸増する前後幅変化部32m、34mとを含んでいる。この例では、前後幅変化部32m、34mは下側が広がる略台形状の部分である。帯状部32b、34bを有することにより、内足および外足との接触面積を増やして力を分散できる。前後幅変化部32m、34mを有することにより、足のアーチとの接触面積を増やして足当たりを向上できる。なお、帯状部32b、34bの前後方向幅は一定であってもよいし、変化してもよい。図4の帯状部34bの前後方向幅はほぼ一定であり、帯状部32bの前後方向幅は先端側に向かって漸減している。
シューレース60を説明する。シューレース60は、複数の紐通し部62および紐通し構造32g、34gを内足側と外足側とを交互に通過し、両方の端部が結束される。特に、シューレース60は、図3に示すように、紐通し部62を通過するとともに、紐通し構造32g、34gを連続して通過する。つまり、シューレース60は、紐通し構造32g、34gの間では紐通し部62を通過せず、紐通し構造32g、34gを同じループで通過する。シューレース60が連続して通過することにより、紐締力が紐通し構造32g、34gに均等に加わり、内足と外足にかかる力の不均衡を抑制できる。
シュータン70を説明する。図1、図2に示すように、シュータン70は、アッパー20の内部空間20a側に設けられる。シュータン70は、アッパー20の内部において中央開口部20cを覆う。サポート部材はシュータン70の上面側を幅方向に延びる。サポート部材の一部はシュータン70とアッパー20との間に介在する。シューレース60はシュータン70の上面に配される。
次に、サポート部材の配置例を説明する。サポート部材は、シューレース60の締め付けを受ける部材である。このため、サポート部材は、シューレース60の紐締め方向を考慮して配置されてもよい。図5は、締め付け力に応じたサポート部材の配置例を示す配置図である。図5の例では、第2サポート部材34には、シューレース60の締め付け方向に沿って矢印d1、d2で示す張力(以下、力d1、d2という)が加わる。紐通し構造34gの前端には、シューレース60の張力によって、幅方向でやや前向きの力d1がかかる。紐通し構造34gの後端には、シューレース60の張力によって、幅方向でやや後向きの力d2がかかる。
力d1、d2を受けることにより、第2サポート部材34には、その合力として、矢印Dで示す締め付け力(以下、締め付け力Dという)が作用する。締め付け力Dは、内足側から外足側に向かう方向の力である。第2サポート部材34は、締め付け力Dに対応して、締め付け力Dの方向に沿って延伸している。第1サポート部材32についても同様にシューレース60の締め付け力の方向に沿って延伸している。
サポート部材は、運動時に足からの荷重を受ける部材である。このため、サポート部材は、運動時に足からの荷重がかかる方向を考慮して配置されてもよい。図6は、足からの荷重に応じたサポート部材の配置例を示す配置図である。図6の例では、第2サポート部材34には、足からの荷重の方向に沿って矢印Eに示す荷重(以下、荷重Eという)が作用する。荷重Eに対応するため、第2サポート部材34は、足からの荷重Eがかかる方向に沿って延伸している。第1サポート部材32についても同様に足からの荷重がかかる方向に沿って延伸している。
また、運動の内容によって運動時に足からの荷重がかかる方向が異なるので、サポート部材は、対象とする各運動の荷重方向に応じて配置されてもよい。図7〜図9は、運動に応じたサポート部材の配置例を示す配置図である。サポート部材は、図7〜図9に示すように、各対象運動の荷重方向に基づいた位置や方向に配置されてもよい。
図7の例では、内足側の第1サポート部材32は、外足側の第2サポート部材34より前方に配置され、母趾球部の近傍の骨の隆起部を支持しており、外足側の第2サポート部材34は小趾球部より後方の部位の骨の隆起部を支持している。これにより、内足側に急激に倒れこむような動作時における、過度な足の倒れこみを抑制する効果が得られる。
図8の例では、内足側の第1サポート部材32は、外足側の第2サポート部材34より後方に配置され、土踏まずの前後中央近傍を支持しており、外足側の第2サポート部材34は小趾球部の近傍の骨の隆起部を支持している。これにより、土踏まずの落ち込み抑制効果、ならびに前足部外足側へ大きな荷重が加わる動作時における横方向へのシューズと足のずれの抑制効果が得られる。
図9の例では、内足側の第1サポート部材32は土踏まずの前後中央近傍を支持しており、外足側の第2サポート部材34は、内足側の第1サポート部材32より後方に配置されており、小趾球部と踵の中央領域の骨の隆起部を支持している。これにより、土踏まずの落ち込み抑制効果、ならびに中足部外足側へ大きな荷重が加わる動作時の横方向へのシューズと足のずれの抑制効果が得られる。
また、内足側の第1サポート部材32は、運動時にアーチの倒れ込みを抑制可能な位置に配置されてもよい。図10は、アーチ8aの倒れ込みに対応するサポート部材の配置例を示す配置図である。図10の例では、アーチ8aの倒れ込みを抑制するために、内足側の第1サポート部材32は、アーチ8aに接するように配置されている。サポート部材は、アーチ8aに接することにより、シューレースの張力に基づいて、矢印Fで示すサポート力(以下、サポート力Fという)をアーチ8aに付与する。サポート力Fを付与することにより、サポート部材は、アーチ8aを引き上げ、アーチ8aの倒れ込みを抑制できる。
サポート部材の形状をさらに説明する。サポート部材が、骨端や骨頭等の骨の隆起部に長時間強く圧接されると、圧接される部分が痛くなるおそれがある。このため、サポート部材が、骨端や骨頭等の骨の隆起部を支持する場合、これらの部分に圧接される領域の剛性を低く構成してもよい。例えば、小趾球部近傍の骨の隆起部を支持する外足側の第2サポート部材34を、内足側の第1サポート部材32より剛性が低くなるように構成してもよい。この場合、一例として、外足側の第2サポート部材34を、内足側の第1サポート部材32の素材より低剛性の素材で構成してもよい。また、第1、第2サポート部材32、34の下方領域は、互いに異なる伸縮性を有してもよい。
同様の観点から、外足側の第2サポート部材34の前後方向中間領域に、その周囲より剛性が低い剛性低減部36が設けられてもよい。剛性低減部36は、サポート部材のうち骨端や骨頭等の骨の隆起部に接触する部分に設けられる。剛性低減部36を有することにより、骨端や骨頭等の骨の隆起部へのサポート部材からの圧力を弱めることができる。図11〜図13は、サポート部材の剛性低減部36の一例を示す形状図である。図11の例では、第2サポート部材34の剛性低減部36は、周囲より柔軟な素材で形成された柔軟部36sである。図12の例では、第2サポート部材34の剛性低減部36は、複数のスリット状の切り欠き部36pである。図13の例では、第2サポート部材34の剛性低減部36は単一の切り欠き部36qである。
紐通し構造32g、34gをさらに説明する。図14は、紐通し構造32g、34gの周辺を拡大して示す拡大図である。この図の中心線Lcは紐通し構造32g、34gの前後中心を幅方向に延びる中心線である。ホールド性を確保する観点で、紐通し構造32g、34gの変形は小さいことが望ましい。そこで、本実施形態のサポート部材32、34は、紐通し構造32g、34gを補強するための変形抑制構造32k、34kを有する。
変形抑制構造32k、34kとしては、紐通し構造32g、34gを補強できればよく、種々の構成を採用できる。例えば、サポート部材のうち紐通し構造32g、34gを低い伸縮性を有する低伸縮性素材、周囲よりも厚い素材、周囲よりも密度が高い素材または周囲よりも硬い素材で形成してもよい。例えば、紐通し構造32g、34gに金属製や樹脂製のハトメ等の補強部材を設けてもよい。
紐通し構造32g、34gの変形を低減してホールド性を確保する観点からは、紐通し構造32g、34gは、シューレース60から力を受ける方向(=幅方向)の伸縮性が他方向(=前後方向)の伸縮性より小さいことが望ましい。例えば、図14に示すように、紐通し構造32g、34gの幅方向伸縮性は、形成部26、28の幅方向伸縮性より小さくてもよい。特に、紐通し構造32g、34gの前後中心における幅方向伸縮性は、形成部26、28の幅方向伸縮性より小さくてもよい。
図15は、第1、第2形成部26、28の紐通し構造32g、34gの周辺を拡大して示す拡大図である。紐通し構造32g、34gの変形を抑制してホールド性を確保する観点から、第1、第2形成部26、28のうち、第1、第2紐通し構造32g、34gが固定される固定領域30dには、周囲より幅方向伸縮性が低い低伸縮部30eが設けられてもよい。
一例として、固定領域30dは、第1、第2形成部26、28のうち前方のサポート部材(図15の例では第2サポート部材34)の先端部32h、34hの前端から第1、第2サポート部材32、34のうち後方のサポート部材(図15の例では第1サポート部材32)の後端の間の部分であってもよい。固定領域30dの全部が低伸縮部30eであってもよいし、固定領域30dの一部が低伸縮部30eであってもよい。
また、低伸縮部30eは、先端部32h、34hの固定部に対して、基端部32j、34j側に向かう張力が加わったときに、先端部32h、34hの固定部にその張力に対抗可能な抗力を発揮する観点で、アッパー20にも連続して設けられてもよい。一例として、図15に示すように、低伸縮部30eは、第1、第2形成部26、28における先端部32h、34hの固定部から内足部22および外足部24にかけて連続して設けられてもよい。
図15の破線で示すように、内足部22側の低伸縮部30eは、第2サポート部材34の先端部34hの前後幅において、第1形成部26から内足部22にわたって、内足部22の下側の基端部(ソール10に固定される部分)まで延びる帯状領域に設けられている。また、外足部24側の低伸縮部30eは、第1サポート部材32の先端部32hの前後幅において、第2形成部28から外足部24にわたって、外足部24の下側の基端部(ソール10に固定される部分)まで延びる帯状領域に設けられている。つまり、低伸縮部30eの下端30fは内足部22および外足部24のソール10に固定される部分まで延びている。
この場合、先端部32h、34hの固定部に対して、第1、第2サポート部材32、34の基端部32j、34j側に向かう張力が加わったときに、アッパー20まで延びた低伸縮部30eによって、先端部32h、34hの固定部にその張力に対抗可能な抗力を付与できる。
例えば、低伸縮部30eは、低伸縮部30eの周囲より低い伸縮性を有する低伸縮性素材、周囲よりも厚い素材、周囲よりも密度が高い素材または周囲よりも硬い素材で形成されてもよい。
特に、第1、第2形成部26、28のうち、第1、第2紐通し構造32g、34gの前後中心に対応する対応領域30cには、周囲より幅方向伸縮性が低い低伸縮部30eが設けられてもよい。つまり、第1、第2形成部26、28のうち、対応領域30c(図15の中心線Lcの近傍の領域)は、低伸縮部30eであってもよい。なお、第1、第2形成部26、28のうち、固定部32f、34fの前後範囲は、低伸縮部30eであってもよい。
次に、サポート部材の剛性を説明する。図16は、サポート部材のサンプルTの引張り試験の結果を示すグラフである。このグラフは、横軸に伸び量を最大伸び量に対するパーセントで示し、縦軸に荷重を示している。このグラフは、所定素材から所定形状に形成されたサポート部材のサンプルTについて、足から受ける方向の荷重に対する試験結果を示す。伸び量に対する荷重(=剛性)が高すぎるとフィット感が損なわれ、伸び量に対する荷重(=剛性)が低すぎると安定性が損なわれる。
本発明者らはフィット感と安定性とを確保する観点で、伸び量がゼロ近傍における剛性(初期剛性)と伸び量が100%における剛性について検討した。この検討により、初期剛性が0.01N/mm以上0.15N/mm以下の範囲で、伸び量が100%における剛性が0.5N/mm以上10N/mm以下の範囲でフィット感と安定性を確保できることの示唆を得た。サンプルは、上記に限定されず、フィット感と安定性の所望のバランスに応じて選択される。
図17を参照して、以上のように構成された靴100の運動時のホールド動作の一例を説明する。図17は、荷重を受けた場合に靴100の各部に働く力を模式的に示す模式図である。この図の矢印G〜Jは、靴100に足から外向きの荷重を受けた場合に各部に働く力を示す。
(1)靴100に荷重を受けると、矢印Gで示すように、外足側のサポート部材34には足からの外向き荷重(以下、荷重Gという)がかかる。
(2)サポート部材34に荷重Gがかかると、矢印Hで示すように、紐通し構造34gを介してシューレース60に外向きの張力(以下、張力Hという)が作用する。
(3)シューレース60に張力Hが作用すると、矢印Iで示すように、シューレース60を介して内足側のサポート部材32の紐通し構造32gに内向きの力(以下、力Iという)が作用する。
(4)紐通し構造32gに力Iが作用すると、矢印Jで示すように、サポート部材32全体に外向きの力(以下、力Jという)が作用する。この結果、内足はサポート部材32にサポートされ、外足はサポート部材34にサポートされ、足全体がしっかりホールドされるので足のブレを低減できる。
また、靴100に足から内向きの荷重を受けた場合も、同様の作用機序により、内足はサポート部材32にサポートされ、外足はサポート部材34にサポートされ、足全体がしっかりホールドされるので足のブレを低減できる。つまり、静止時に足を完全拘束しなくとも、運動時の動的な力の入力と伝達とにより安定性を確保できる。また、静止時に完全拘束しなければ、静止時や歩行時に足の自由度を確保できて快適なフィット感を得ることができる。また、靴の使用目的に応じて、サポート部材の剛性を適宜選択することにより静止時の足の自由度と運動時の安定性のバランスを調整できる。
本発明の一態様の概要について説明する。本発明のある態様の靴100は、それぞれに紐通し部62が形成され、アッパー20の足挿入部20bから前方に形成された中央開口部20cを挟んで内足側に設けられる第1形成部26および外足側に設けられる第2形成部28と、先端部32hが第2形成部28に固定され、当該先端部32hに第1紐通し構造32gが設けられ、アッパー20の内部において内足に当接するように下方に延伸する第1サポート部材32と、先端部34hが第1形成部26に固定され、当該先端部34hに第2紐通し構造34gが設けられ、アッパー20の内部において外足に当接するように下方に延伸する第2サポート部材34と、紐通し部62を通過するとともに、第1、第2紐通し構造32g、34gを連続して通過するシューレース60と、を備える。
この態様によれば、サポート部材の先端部をアッパー20に固定することにより、運動時と静止時とで足を締め付ける力を変化させ、静止時のフィット感と運動時のホールド性とを向上できる。
第1、第2形成部26、28は、紐通し部62を補強するための補強構造26s、28sを有してもよい。この場合、補強構造26s、28sによって紐通し部62が補強されるので、高強度の動作の際の張力の逃げが減ってホールド性を確保できる。
上述したように、補強構造26s、28sは、周囲よりも低い伸縮性を有する低伸縮性素材、周囲よりも厚い素材、周囲よりも密度が高い素材または周囲よりも硬い素材で形成してもよい。また、紐通し部62のシューレース60を通過させる孔の縁を周囲よりも剛性を高くするように、例えば、紐通し部62の孔の縁に金属製、樹脂製のハトメやフック等の補強部材を設けてもよいし、孔かがり等によって紐通し部62の孔の縁を周囲よりも厚くした肉厚部を設けてもよい。また、これらの補強構造を複数組み合わせて備えてもよい。
第1、第2サポート部材32、34は、第1、第2紐通し構造32g、34gを補強するための変形抑制構造32k、34kを有してもよい。この場合、紐通し構造32g、34gの変形を抑制でき、ホールド性が向上する。
第1、第2サポート部材32、34は帯状部32b、34bを含んでもよい。この場合、足のアーチの広い領域をサポートできる。
第1、第2形成部26、28のうち、第1、第2紐通し構造32g、34gの前後中心に対応する対応領域30cには、周囲より幅方向伸縮性が低い低伸縮部30eが設けられてもよい。この場合、対応領域30cの変形が抑制されるので、張力の逃げが減って、ホールド性が向上する。
第1、第2形成部26、28のうち、第1、第2紐通し構造32g、34gが固定される固定領域30dには、周囲より幅方向伸縮性が低い低伸縮部30eが設けられてもよい。この場合、固定領域30dの変形が抑制されるので、張力の逃げが減って、ホールド性が向上する。
第1、第2サポート部材32、34の少なくとも一方の前後方向中間領域には、周囲より剛性が低い剛性低減部36が設けられてもよい。この場合、サポート部材に柔軟性と強度とを持たせることができる。
剛性低減部36は、周囲より柔軟な柔軟部36sまたは切り欠き部36pを含んでもよい。この場合、サポート部材に柔軟性と強度を持たせることができる。
第1、第2サポート部材32、34は、前後幅が下方に向かって漸増する前後幅変化部32m、34mを有してもよい。この場合、足のアーチとの接触部分の面積を増大して足当たりを向上できる。
第1、第2サポート部材32、34の下方領域は、互いに異なる伸縮性を有してもよい。この場合、内外足でホールド性を別々に調整できる。
第1、第2サポート部材32、34は、アッパー20の素材より高い可撓性を有する素材で構成されてもよい。この場合、サポート部材によるホールド性を確保しつつ、足当たりを向上できる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明した。前述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態の」「実施形態では」等との表記を付して説明しているが、そのような表記のない内容に設計変更が許容されないわけではない。また、図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
以下、変形例を説明する。変形例の図面および説明では、実施形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。実施形態と重複する説明を適宜省略し、実施形態と相違する構成について重点的に説明する。
[第1変形例]
第1変形例に係る靴200の構成について説明する。図18は、第1変形例に係る靴200を概略的に示す平面図であり、図1に対応する。この図では、理解を容易にするためシューレース60の記載を省略している。図19は、靴200のB−B線断面図であり、図2に対応する。図20は、靴200のシュータン70を平面に展開した展開図である。第1変形例に係る靴200は、実施の形態に係る靴100に対してシュータン70の構成が相違し、その他の構成は同様である。したがって、主にシュータン70の構成を説明する。
シュータン70は、アッパー20の内部において中央開口部20cを覆う。シュータン70は、幅方向に突出する突出部70eを有する点で、実施の形態と相違する。突出部70eは、第1、第2サポート部材32、34の内側(アッパー20とは反対側)で下方に延びる。つまり、サポート部材32、34は、突出部70eとアッパー20との間に挟まれる。突出部70eが、サポート部材と足の間に介在することにより、サポート部材32、34が足のアーチに直接接触するのを防ぎ、足当たりを向上できる。
突出部70eは、その下端70jがサポート部材32、34の基端部32j、34jよりも下側に延びてもよい。つまり、サポート部材32、34の基端部32j、34jは、突出部70eの下端70jよりも上側に配置される。この場合、サポート部材32、34が足のアーチに直接接触する面積を小さくすることができる。
突出部70eの下端70jは、固定されない自由端であってもよいし、アウトソール12、インソール14またはアッパー20の下部に固定されてもよいし、これらの間に固定されてもよい。本変形例の下端70jは、靴100に足を入れる際にシュータン70や、サポート部材32、34の前方への移動を抑制する観点から、アッパー20とインソール14の間に固定されている。サポート部材32、34の基端部32j、34jは、突出部70eの途中に固定されてもよい。この場合、サポート部材32、34、突出部70e、およびアッパー20の位置関係のずれを小さくできる。
突出部70eは、図20の実線で示すように、平面視にて第1、第2サポート部材32、34の一部と重複する形状であってもよいし、図20の破線で示すように、平面視にて第1、第2サポート部材32、34の全部と重複する形状であってもよい。つまり、突出部70eは、平面視にて第1、第2サポート部材32、34を一部またはすべて含む形状を有する。
図18に示すように、本変形例のシュータン70の上面には、第1、第2サポート部材32、34の位置を規制するための位置規制部72が設けられる。位置規制部72を有することにより、サポート部材が前後方向に移動するのを抑制し、サポート部材32、34とアッパー20との位置関係のずれを小さくできる。
位置規制部72の構成に制限はないが、本変形例の位置規制部72は、前後方向に延び、前後方向に離れた複数の位置でシュータン70に縫合等の手段で固定された帯状の部材である。位置規制部72は、シュータン70の幅方向中央に設けられ、シュータン70の上面との間にサポート部材が幅方向に通るための隙間72sを形成する。サポート部材を隙間72sに通過させることにより、サポート部材の前後方向の位置が隙間72sの前後範囲に規制される。位置規制部72がシュータン70の幅方向中央に設けられることは必須ではなく、位置規制部72は、幅方向中央から内足側または外足側に寄った位置に配置されてもよい。
第1、第2サポート部材32、34を、一つの隙間72sに通してもよいが、本変形例では別々の隙間72sに通している。この場合、第1サポート部材32および第2サポート部材34の位置をより適切な位置にそれぞれ配置できる。また、単一の隙間72sに、第1、第2サポート部材32、34の両方を通過させてもよいし、一方のサポート部材のみを通過させてもよい。隙間72sは、シューレース60を通過させてもよいし、通過させなくてもよい。
[第2変形例]
第2変形例に係る靴300の構成について説明する。図21は、第2変形例に係る靴300を概略的に示す平面図であり、図1に対応する。図22は、靴300のM−M線断面図である。図23は、靴300のN−N線断面図である。第2変形例に係る靴300は、実施の形態に係る靴100に対して第1サポート部材332、第2サポート部材334の構成が相違し、その他の構成は同様である。したがって、主に第1、第2サポート部材332、334の構成を説明する。
本変形例の第1サポート部材332は、実施の形態の第1サポート部材32に対して、先端部32hを有さず、折返部332pおよび外足側基端部332nを有する点で異なり、他の構成は同様である。第1サポート部材332は、内足下側の内足側基端部332jから外足下側の外足側基端部332nまで延びる部材であり、途中に折返部332pが形成される。折返部332pは、第2形成部28に設けられた通孔28hを下から上に通過して第2形成部28の上面に突出する。折返部332pには、第1紐通し構造332gが設けられる。
内足側基端部332jは、基端部32jに対応し、図22の例では、内足側においてアッパー20とインソール14の間に固定されている。外足側基端部332nは、図22の例では、外足側においてアッパー20とインソール14の間に固定されている。外足側基端部332nは、アウトソール12、インソール14またはアッパー20の下部に固定されてもよいし、これらの間に固定されてもよい。
なお、実施の形態の第1サポート部材32と、本変形例の第1サポート部材332とは、一方の端部(基端部32j、内足側基端部332j)が内足側でアッパー20とインソール14の間等に固定され、他方の端部(先端部32h、外足側基端部332n)が外足側で第2形成部28またはアッパー20とインソール14の間等に固定されている。即ち、サポート部材の両端部がいずれかに固定される点で、これらは共通の技術思想であるといえる。
図21に示すように、第1サポート部材332の外足側基端部332n近傍には、前後幅が下方に向かって漸増する前後幅変化部332mが設けられている。
折返部332pは、第2形成部28に固定されてもよいが、この例では、固定されていない。したがって、シューレース60を絞めることにより、第1サポート部材332における折返部332pの位置は変化する。
本変形例の第2サポート部材334は、実施の形態の第2サポート部材34に対して、先端部34hを有さず、折返部334pおよび内足側基端部334nを有する点で異なり、他の構成は同様である。第2サポート部材334は、外足下側の外足側基端部334jから内足下側の内足側基端部334nまで延びる部材であり、途中に折返部334pが形成される。折返部334pは、第1形成部26に設けられた通孔26hを下から上に通過して第1形成部26の上面に突出する。折返部334pには、第2紐通し構造334gが設けられる。
外足側基端部334jは、基端部34jに対応し、図23の例では、内足側においてアッパー20とインソール14の間に固定されている。内足側基端部334nは、図23の例では、外足側においてアッパー20とインソール14の間に固定されている。内足側基端部334nは、アウトソール12、インソール14またはアッパー20の下部に固定されてもよいし、これらの間に固定されてもよい。
なお、実施の形態の第2サポート部材34と、本変形例の第2サポート部材334とは、一方の端部(基端部34j、外足側基端部334j)が外足側でアッパー20とインソール14の間等に固定され、他方の端部(先端部34h、内足側基端部334n)が内足側で第1形成部26またはアッパー20とインソール14の間等に固定されている。即ち、サポート部材の両端部がいずれかに固定される点で、これらは共通の技術思想であるといえる。
図21に示すように、第2サポート部材334の内足側基端部334n近傍には、前後幅が下方に向かって漸増する前後幅変化部334mが設けられている。
折返部334pは、第1形成部26に固定されてもよいが、この例では、固定されていない。したがって、シューレース60を絞めることにより、第2サポート部材334における折返部334pの位置は変化する。
第2変形例は上述の実施形態と同様の作用・効果を奏する。加えて、前後方向に離れた位置に配置された第1サポート部材332および第2サポート部材334が、それぞれ内足と外足をサポートするので、足の形状に沿ってより適切なサポート力を付与できる。
[第3変形例]
第3変形例に係る靴400の構成について説明する。図24は、第3変形例に係る靴400を概略的に示す平面図であり、図1に対応する。図25は、靴400のP−P線断面図である。第3変形例に係る靴400は、実施の形態に係る靴100に対して両側サポート部材432の構成が相違し、その他の構成は同様である。つまり、靴400は、第1、第2サポート部材に代えて両側サポート部材432を有する。したがって、主に両側サポート部材432の構成を説明する。
本変形例の両側サポート部材432は、実施の形態の第1サポート部材32に対して、先端部32hを有さず、第1、第2折返部432p、432q、内足側基端部432jおよび外足側基端部432nを有する点で異なり、他の構成は同様である。両側サポート部材432は、内足下側の内足側基端部432jから外足下側の外足側基端部432nまで延びる部材であり、途中に第1、第2折返部432p、432qが形成される。第1折返部432pは、第2折返部432qの外足側基端部432nとは反対側に設けられ、第2折返部432qは、第1折返部432pの内足側基端部432jとは反対側に設けられる。
第1折返部432pは、第1形成部26に設けられた通孔26hを下から上に通過して第1形成部26の上面に突出する。第1折返部432pには、第1紐通し構造432gが設けられる。第2折返部432qは、第2形成部28に設けられた通孔28hを下から上に通過して第2形成部28の上面に突出する。第2折返部432qには、第2紐通し構造432kが設けられる。
内足側基端部432jおよび外足側基端部432nは、アウトソール12、インソール14またはアッパー20の下部に固定されてもよいし、これらの間に固定されてもよい。図25の例では、内足側基端部432jは、内足側においてアッパー20とインソール14の間に固定されており、外足側基端部432nは、外足側においてアッパー20とインソール14の間に固定されている。
図24の例では、通孔26hおよび通孔28hは、第1形成部26および第2形成部28において、複数の紐通し部62のうち最も前側のものよりも前方に配置されている。したがって、第1、第2折返部432p、432qおよび第1、第2紐通し構造432g、432kは複数の紐通し部62より前方に配置されている。シューレース60は、第1、第2紐通し構造432g、432kを連続して通過する。
なお、実施の形態の第1サポート部材32と、本変形例の両側サポート部材432とは、一方の端部(基端部32j、内足側基端部432j)が内足側でアッパー20とインソール14の間等に固定され、他方の端部(先端部32h、外足側基端部432n)が外足側で第2形成部28またはアッパー20とインソール14の間等に固定されている。即ち、サポート部材の両端部がいずれかに固定される点で、これらは共通の技術思想であるといえる。
図24に示すように、両側サポート部材432の内足側基端部432jの近傍および外足側基端部432nの近傍には、前後幅が下方に向かって漸増する前後幅変化部432sが設けられている。
第1、第2折返部432p、432qは、第1、第2形成部26、28に固定されてもよいが、この例では、固定されていない。したがって、シューレース60を絞めることにより、両側サポート部材432における第1、第2折返部432p、432qの位置は変化する。
第3変形例は上述の実施形態と同様の作用・効果を奏する。加えて、両側サポート部材432が、第1サポート部材と第2サポート部材の代替として内足と外足をサポートするので、足の形状に沿ってより適切なサポート力を付与できる。
[その他の変形例]
実施の形態の説明では、サポート部材がアッパー20の内側に設けられている例を示したが、サポート部材は、アッパー20の外側に設けられていてもよい。この場合、サポート部材は内足と外足を間接的に当接する。
実施の形態の説明では、紐通し部62が貫通孔である例を示したが、本発明はこれに限定されず、紐通し部は種々の構造を採用しうる。例えば、紐通し部は、金属製や樹脂製のハトメであってもよいし、金属製や樹脂製のフックであってもよい。
実施の形態の説明では、紐通し構造32g、34gが、サポート部材の先端を折り返して形成される例を示したが本発明はこれに限定されず、紐通し構造は種々の構造を採用しうる。例えば、紐通し構造は、金属製や樹脂製のハトメであってもよいし、上下貫通孔であってもよいし、金属製や樹脂製のフックであってもよい。
実施の形態の説明では、サポート部材が基端部32j、34jから先端部32h、34hまで一体に形成される例を示したが本発明はこれに限定されず、サポート部材は別個に形成された複数の部材が連結されて構成されてもよい。また、サポート部材の形成部26、28の内側の部分と外側の部分とは繋がっていなくてもよく、この内側の部分と外側の部分とは別々にアッパー20に固定されてもよい。
実施の形態の説明では、剛性低減部36が第2サポート部材34に設けられる例を示したが、剛性低減部36は、第1サポート部材32に設けられてもよいし、第1、第2サポート部材32、34双方に設けられてもよい。この場合、第1、第2サポート部材32、34の剛性低減部36は、それぞれ形状や構成が異なっていてもよい。
上述の各変形例は上述の実施形態と同様の作用・効果を奏する。
上述した実施形態と変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施形態は、組み合わされる各実施形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
本発明は、靴に関し靴に利用することができる。
10 ソール、 20 アッパー、 20a 内部空間、 20c 中央開口部、 20d 足挿入部、 22 内足部、 24 外足部、 26 第1形成部、 26s 補強構造、 28 第2形成部、30e 低伸縮部、 32 第1サポート部材、 32f 固定部、 32g 紐通し構造、 32h 先端部、 32j 基端部、 32k 変形抑制構造、 32m 前後幅変化部、 34 第2サポート部材、 34f 固定部、 34g 紐通し構造、 34h 先端部、 34m 前後幅変化部、 36 剛性低減部、 60 シューレース、 62 紐通し部、 70 シュータン、 70e 突出部、 70j 下端、 72 位置規制部、 100、200 靴。
図17を参照して、以上のように構成された靴100の運動時のホールド動作の一例を説明する。図17は、荷重を受けた場合に靴100の各部に働く力を模式的に示す模式図である
(1)靴100に荷重を受けると、矢印Gで示すように、外足側のサポート部材34には足からの外向き荷重(以下、荷重Gという)がかかる。
(2)サポート部材34に荷重Gがかかると、サポート部材34の先端部34hが固定されているアッパー20の第1形成部26に外向きの力が加わる。
(3)第1形成部26に外向きの力が加わると、アッパー20の内足部22に外向きの力が作用する。
(4)この結果、内足は内足部22にサポートされ、外足はサポート部材34にサポートされ、足全体がしっかりホールドされるので足のブレを低減できる。
また、靴100に足から内向きの荷重を受けた場合も、同様の作用機序により、内足はサポート部材32にサポートされ、外足は外足部24にサポートされ、足全体がしっかりホールドされるので足のブレを低減できる。つまり、静止時に足を完全拘束しなくとも、運動時の動的な力の入力と伝達とにより安定性を確保できる。また、静止時に完全拘束しなければ、静止時や歩行時に足の自由度を確保できて快適なフィット感を得ることができる。また、靴の使用目的に応じて、サポート部材の剛性を適宜選択することにより静止時の足の自由度と運動時の安定性のバランスを調整できる。

Claims (14)

  1. それぞれに紐通し部が形成され、アッパーの足挿入部から前方に形成された中央開口部を挟んで内足側に設けられる第1形成部および外足側に設けられる第2形成部と、
    先端部が前記第2形成部に固定され、当該先端部に第1紐通し構造が設けられ、内足に当接するように下方に延伸する第1サポート部材と、
    先端部が前記第1形成部に固定され、当該先端部に第2紐通し構造が設けられ、外足に当接するように下方に延伸する第2サポート部材と、
    前記紐通し部を通過するとともに、前記第1、第2紐通し構造を連続して通過するシューレースと、
    を備えることを特徴とする靴。
  2. 前記第1、第2形成部は、前記紐通し部を補強するための補強構造を有することを特徴とする請求項1に記載の靴。
  3. 前記第1、第2サポート部材は、前記第1、第2紐通し構造を補強するための変形抑制構造を有することを特徴とする請求項1または2に記載の靴。
  4. 前記第1、第2サポート部材は帯状部を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の靴。
  5. 前記第1、第2形成部のうち、前記第1、第2紐通し構造の前後中心に対応する対応領域には、周囲より幅方向伸縮性が低い低伸縮部が設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の靴。
  6. 前記第1、第2形成部のうち、前記第1、第2紐通し構造が固定される固定領域には、周囲より幅方向伸縮性が低い低伸縮部が設けられることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の靴。
  7. 前記第1、第2サポート部材の少なくとも一方の前後方向中間領域には、周囲より剛性が低い剛性低減部が設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の靴。
  8. 前記剛性低減部は、切り欠き部または周囲より柔軟な柔軟部を含むことを特徴とする請求項7に記載の靴。
  9. 前記第1、第2サポート部材は、前後幅が下方に向かって漸増する前後幅変化部を有することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の靴。
  10. 前記第1、第2サポート部材の下方領域は、互いに異なる伸縮性を有することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の靴。
  11. 前記第1、第2サポート部材は、前記アッパーの素材より高い可撓性を有する素材で構成されることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の靴。
  12. 前記アッパーの前記中央開口部を覆うシュータンを有し、前記シュータンは、幅方向に突出して前記第1、第2サポート部材の内側で下方に延びる突出部を有することを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の靴。
  13. 前記第1、第2サポート部材の基端部は前記突出部の下端よりも上側に配置されることを特徴とする請求項12に記載の靴。
  14. 前記シュータンの上面には、前記第1、第2サポート部材の位置を規制するための位置規制部が設けられることを特徴とする請求項12または13に記載の靴。
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