JPWO2020194649A1 - 制御装置および制御システム - Google Patents

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Abstract

制御装置(20)は、制御指令を受信する第1通信部(21)と、第1通信部(21)が受信した制御指令に応じて、電力変換装置(2)が有するスイッチング素子を制御するためのゲート信号を生成する演算部(22)と、ゲート信号を電力変換装置(2)に送信する第2通信部(23)と、を備える。なお制御指令は、電力変換装置(2)の運転または停止の指示を含む。また制御装置(20)は、電力変換装置(2)に隣接して配置される。

Description

この発明は、電力変換装置を制御する制御装置および制御システムに関する。
電気鉄道車両には、架線を通して変電所から供給された電力を所望の電力に変換し、変換した電力を車両内の負荷に供給する電力変換装置を搭載したものがある。電力変換装置が有するスイッチング素子が制御装置によって制御されることで、電力変換装置は、変電所から供給された電力を所望の電力に変換する。この種の電力変換装置の一例が、特許文献1に開示されている。
国際公開第2000/19590号
特許文献1に開示される電力変換装置は、主回路の入力端子間の電圧および電動機に流れる電流を測定し、電圧の測定値および電流の測定値を示すセンサ信号を出力するセンサユニットと、センサ信号が示す電圧の測定値および電流の測定値に応じてゲート信号を生成し、パラレルに出力する制御装置と、ゲート信号によってオンオフが切り替わるスイッチング素子を有する主回路と、を備える。制御装置は、センサ信号が示す電圧の測定値および電流の測定値に応じてゲート信号のデューティ比を調節するPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御を行う。
制御装置と主回路とが離れて配置されると、制御装置と主回路とを接続する配線が長くなることにより信号の遅延が生じるため、PWM制御の応答性が劣化する。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、制御装置による電力変換装置の制御の応答性を向上させることが目的である。
上記目的を達成するために、本発明の制御装置は、第1通信部と、演算部と、第2通信部と、を備える。第1通信部は、電力変換装置の運転または停止の指示を含む制御指令を受信する。演算部は、第1通信部が受信した制御指令に応じて、電力変換装置を制御する信号を生成する。第2通信部は、信号を電力変換装置に送信する。制御装置は、電力変換装置に隣接して配置される。
本発明によれば、制御指令に応じて生成した信号を電力変換装置に送信する制御装置が電力変換装置に隣接して配置される。これにより、配線長による信号の遅延が生じないため、制御装置による電力変換装置の制御の応答性が向上する。
本発明の実施の形態1に係る制御システムのブロック図 実施の形態1に係る制御システムの実装例を示す図 本発明の実施の形態2に係る制御システムのブロック図 実施の形態2に係る制御システムの実装例を示す図 本発明の実施の形態3に係る制御システムのブロック図 実施の形態3に係る指令装置の実装例を示す図 実施の形態3に係る制御装置の実装例を示す図 実施の形態3に係る制御装置の実装例を示す図 本発明の実施の形態4に係る制御システムのブロック図 実施の形態4に係る制御装置の実装例を示す図 実施の形態4に係る制御装置の実装例を示す図
以下、本発明の実施の形態に係る制御装置、具体的には、電子機器に対して信号を送信することで電子機器を制御する制御装置および制御装置を有する制御システムについて図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
(実施の形態1)
電気鉄道車両には、架線を通して変電所から供給された電力を三相交流電力に変換し、三相交流電力を電動機に供給する電力変換装置が搭載されるものがある。この電力変換装置を例にして、電力変換装置を制御する制御装置および制御システムについて実施の形態1で説明する。
実施の形態1に係る制御システムを図1に示す。図1に示す制御システム1は、電動機3に電力を供給する電力変換装置2が有するスイッチング素子を制御する。電力変換装置2が、VVVF(Variable Voltage Variable Frequency:可変電圧可変周波数)インバータから構成され、電動機3が三相誘導電動機から構成される場合を例にして、制御システム1について説明する。制御システム1は、図示しない運転台から運転指令を取得し、センサ4からセンサ信号を取得する。なおセンサ4は、電力変換装置2が出力する各相の電流を測定する。そして、センサ4が出力するセンサ信号は、各相の電流の測定値を示す。
制御システム1は、電力変換装置2を制御する信号を生成し、電力変換装置2に信号を送信する。具体的には、制御システム1は、運転指令とセンサ信号が示す各相の電流の測定値とに応じて、電力変換装置2が有する各相のスイッチング素子を制御するためのゲート信号を生成し、ゲート信号を電力変換装置2が有するスイッチング素子に送信する。ゲート信号によって制御されたスイッチング素子がオンオフを繰り返すことで、電力変換装置2は、図示しない電源、例えば、変電所から供給される電力を三相交流電力に変換し、三相交流電力を電動機3に供給する。三相交流電力の供給を受けた電動機3が駆動することで、鉄道車両の推進力が得られる。
制御システム1は、電力変換装置2の運転または停止の指示を含む制御指令を生成する指令装置10と、制御指令に応じて、電力変換装置2が有するスイッチング素子を制御するゲート信号を生成する制御装置20と、を備える。
制御システム1はさらに、指令装置10と制御装置20とを接続する高速シリアル回線5を備える。高速シリアル回線5は、イーサネット(登録商標)規格に準拠した伝送線であって、シリアル通信を可能とする伝送線であればよい。
また制御システム1は、制御装置20とセンサ4とを接続する第1パラレル回線6を備える。さらに制御システム1は、制御装置20と電力変換装置2とを接続する第2パラレル回線7を備える。第1パラレル回線6および第2パラレル回線7は、パラレル伝送を可能とする伝送線から構成される。
指令装置10は、図示しない運転台から運転指令を取得し、運転指令に応じて制御指令を生成する指令生成部11と、制御指令を制御装置20に送る指令送信部12と、を備える。
指令生成部11は、運転指令に応じて、電力変換装置2の運転または停止を指示する制御指令を生成し、指令送信部12に送る。なお運転指令は、鉄道車両の目標加速度を示す力行指令、鉄道車両の目標減速度を示すブレーキ指令等を含む。
指令送信部12は、高速シリアル回線5を介して、後述する制御装置20の第1通信部21に接続されている。また指令送信部12は、制御指令を制御装置20の第1通信部21に送る。
制御装置20は、制御指令を受信する第1通信部21と、制御指令とセンサ信号とに応じて、ゲート信号を生成する演算部22と、ゲート信号を電力変換装置2に送信する第2通信部23と、センサ4からセンサ信号を取得する測定値取得部24と、を備える。
第1通信部21は、高速シリアル回線5を介して、指令装置10から制御指令を受信すると、制御指令を演算部22に送る。
測定値取得部24は、第1パラレル回線6を介して、センサ4に接続されている。また測定値取得部24は、センサ4からセンサ信号を取得し、センサ信号が示す各相の電流の測定値を演算部22に送る。
演算部22は、制御指令と各相の電流の測定値とに応じて、電力変換装置2の出力を制御指令に応じた目標値に近づけるためのゲート信号を生成する。
第2通信部23は、第2パラレル回線7を介して、電力変換装置2に接続されている。また第2通信部23は、ゲート信号を電力変換装置2の各相のスイッチング素子に送る。
また制御装置20は、電力変換装置2に隣接して配置される。具体的には、制御装置20から電力変換装置2へのゲート信号の伝送中に、ゲート信号に重畳するノイズの影響が十分に小さくなる程度に、制御装置20は電力変換装置2に隣接して配置される。制御装置20と電力変換装置2との距離は、1メートル以下であることが好ましい。さらに好ましくは、制御装置20の筐体は、電力変換装置2の筐体に当接して配置されればよい。この場合、電力変換装置2が有するスイッチング素子を導電性部材から構成されるシールド筐体に収容した上で、制御装置20の筐体が電力変換装置2の筐体に当接して配置されることが好ましい。スイッチング素子をシールド筐体に収容することで、ゲート信号にスイッチングノイズが重畳することが抑制される。
さらに好ましくは、制御装置20は、センサ4に隣接して配置されればよい。具体的には、センサ4から測定値取得部24へのセンサ信号の伝送中に、センサ信号に重畳するノイズの影響が十分に小さくなる程度に、制御装置20はセンサ4に隣接して配置されることが好ましい。
制御システム1の実装例について図2を用いて説明する。図2に示すように、指令装置10が備える指令生成部11はCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)31とメモリ32と入力IF(Interface:インターフェース)33とで実現され、指令送信部12は、FPGA(Field Programmable Gate Array:フィールドプログラマブルゲートアレイ)34に含まれるUDP(User Datagram Protocol:ユーザデータグラムプロトコル)/IP(Internet Protocol:インターネットプロトコル)コア35と、PHY(Physical layer:物理層)チップ36とで実現される。なおCPU31、メモリ32、入力IF33、およびFPGA34は、システムバス37で互いに接続されている。なおシステムバス37は、シリアルバスから構成される。UDP/IPコア35は、MAC(Media Access Control:媒体アクセス制御)層、IP(Internet Protocol:インターネットプロトコル)層、およびUDP層の通信を行う。またPHYチップ36は、物理層の通信を行う。
また制御装置20が備える第1通信部21は、FPGA41に含まれるUDP/IPコア42と、PHYチップ43とで実現され、演算部22はDSP(Digital Signal Processor:ディジタルシグナルプロセッサ)44と、メモリ45と、FPGA41に含まれる演算回路46とで実現される。また第2通信部23は、FPGA41に含まれる出力IF47で実現される。また測定値取得部24は、FPGA41に含まれる入力IF48で実現される。なおDSP44、メモリ45、およびFPGA41は、システムバス49で互いに接続されている。システムバス49は、シリアルバスから構成される。UDP/IPコア42は、MAC層、IP層、およびUDP層の通信を行う。またPHYチップ43は、物理層の通信を行う。
PHYチップ36とPHYチップ43とは、高速シリアル回線5で接続される。また入力IF48とセンサ4は、第1パラレル回線6で接続される。また出力IF47と電力変換装置2とは、第2パラレル回線7で接続される。
上記構成を有する制御システム1の動作について説明する。
運転指令が力行指令を含む場合、指令生成部11は、力行指令に応じた目標値を出力するように電力変換装置2の稼動を指示する制御指令を指令送信部12に送る。また運転指令がブレーキ指令を含む場合、指令生成部11は、電力変換装置2の停止を指示する制御指令を指令送信部12に送る。
具体的には、入力IF33は、図示しない運転台から運転指令が入力されると、システムバス37を介してCPU31に運転指令を送る。メモリ32には、制御指令を生成するためのプログラムが記憶されている。CPU31は、メモリ32に記憶されているプログラムを実行し、入力IF33を介して入力された運転指令から制御指令を生成する。CPU31は、システムバス37を介して、FPGA34に含まれるUDP/IPコア35に制御指令を送る。
次に、指令送信部12は、高速シリアル回線5を介して、シリアル伝送を行って、制御指令を制御装置20に送る。具体的には、UDP/IPコア35は、制御指令を含むイーサネットパケットを生成し、PHYチップ36に送る。PHYチップ36は、イーサネットパケットから通信信号を生成し、通信信号を高速シリアル回線5に送出する。
第1通信部21は、指令装置10から制御指令を受信すると、演算部22に送る。具体的には、PHYチップ43は、高速シリアル回線5を介して通信信号を受信すると、通信信号からイーサネットパケットを生成し、UDP/IPコア42に送る。UDP/IPコア42は、PHYチップ43が生成したイーサネットパケットから制御指令を取り出し、システムバス49を介して、制御指令をDSP44に送る。
また測定値取得部24は、第1パラレル回線6を介して、電流の測定値を示すセンサ信号をセンサ4から取得し、センサ信号が示す電流の測定値を演算部22に送る。具体的には、入力IF48は、センサ4から第1パラレル回線6を介して取得した電流の測定値を図示しないA−D(Analog-to-Digital)コンバータによりパラレル−シリアル変換を行って、シリアルデータを生成し、演算回路46に送る。図示しないA−Dコンバータにより変換されたシリアルデータは、演算回路46にてシリアル−パラレル変換される。演算回路46は、パラレルデータを、システムバス49を介して、DSP44に送る。
演算部22は、制御指令と電流の測定値とに応じて、ゲート信号を生成する。
制御指令が、力行指令に応じた目標値を出力するように電力変換装置2の稼動を指示する場合、演算部22は、力行指令に応じて磁束電流指令Id*とトルク電流指令Iq*とを生成する。なお演算部22は、力行指令が示す目標加速度と、磁束電流指令およびトルク電流指令との対応関係を予め保持している。そして、演算部22は、センサ信号が示す各相電流の測定値を三相二相変換して得られる励磁電流Idを磁束電流指令Id*に近づけ、センサ信号が示す各相電流の測定値を三相二相変換して得られるトルク電流Iqをトルク電流指令Iq*に近づけるように、電圧指令Vd*,Vq*を算出する。さらに演算部22は、電圧指令Vd*,Vq*の回転座標変換と二相三相変換をしてU相、V相、W相のそれぞれの電圧指令を算出する。そして、演算部22は、U相、V相、W相のそれぞれの電圧指令と三角波キャリア信号との比較に基づき、各相のスイッチング素子に対するゲート信号を生成し、第2通信部23に送る。
他の一例として、制御指令が電力変換装置2の停止を指示する場合、演算部22は、U相、V相、W相のそれぞれの電圧指令が徐々に減少するように、U相、V相、W相のそれぞれの電圧指令を算出する。そして、演算部22は、U相、V相、W相のそれぞれの電圧指令と三角波キャリア信号との比較に基づき、各相のスイッチング素子に対するゲート信号を生成し、第2通信部23に送る。
具体的には、DSP44は、メモリ45に記憶されている電圧指令を算出するためのプログラムに従って、制御指令からU相、V相、W相のそれぞれの電圧指令を算出し、システムバス49を介して、演算回路46に送る。演算回路46は、U相、V相、W相のそれぞれの電圧指令と三角波キャリア信号との比較に基づき、各相のスイッチング素子に対するゲート信号を生成し、出力IF47に送る。
第2通信部23は、ゲート信号を電力変換装置2の各相のスイッチング素子に送る。なお第2通信部23は、ゲート信号をパラレル通信で電力変換装置2に送信する。具体的には、出力IF47は、パラレルデータのゲート信号を、第2パラレル回線7を介して、電力変換装置2に送る。
電力変換装置2の各相のスイッチング素子は、制御装置20から送られたゲート信号に応じてオンまたはオフになる。一例として、電力変換装置2の各相のスイッチング素子が、ゲート信号に応じてオンオフを繰り返すと、電力変換装置2は、図示しない電源から供給される電力を三相交流電力に変換し、三相交流電力を電動機3に供給する。
以上説明したとおり、実施の形態1に係る制御装置20は、電力変換装置2に隣接して配置される。これにより、第2パラレル回線7が短くなり、配線長による信号の遅延が生じないため、制御装置20による電力変換装置2の制御の応答性が向上する。また、ゲート信号の伝送中にゲート信号に重畳するノイズの影響を低減することが可能となる。これにより、制御装置20にゲート信号に重畳するノイズの影響を低減するためのアイソレータを必ずしも設ける必要は無く、アイソレータを設けないことにより制御装置20による電力変換装置2の制御の応答性を向上させることも可能となる。
さらに制御装置20がセンサ4に隣接して配置される場合、制御装置20とセンサ4の間の配線が短くなり、配線長による信号の遅延が生じないため、制御装置20による電力変換装置2の制御の応答性が向上する。また、制御装置20とセンサ4の間の配線が短くなることにより、センサ4が出力するセンサ信号に重畳するノイズの影響を低減することが可能となる。
また指令装置10と制御装置20とを高速シリアル回線5で接続するため、指令装置10と制御装置20とがパラレル回線で接続される場合よりも、配線が少なくなり、配線作業の工数を低減することが可能となる。高速シリアル回線5が、例えば、IEEE802.3uの規格に準拠した伝送線から構成される場合、高速シリアル回線5を介して長距離、例えば、100mの伝送が可能となる。このため、制御装置20から遠く離隔した位置に指令装置10を配置することが可能となるため、制御装置20の位置に対して指令装置10の配置位置の自由度が高くなる。
また指令送信部12は、FPGA34に含まれるUDP/IPコア35とPHYチップ36とで実現されるため、UDP/IPコア35の処理をCPU31で行う場合よりも、指令送信部12の処理速度を速くすることが可能となる。同様に、第1通信部21は、FPGA41に含まれるUDP/IPコア42と、PHYチップ43とで実現されるため、UDP/IPコア42の処理をDSP44で行う場合よりも、第1通信部21の処理速度を速くすることが可能となる。
(実施の形態2)
高速シリアル回線5を介した通信の信頼度を高めるため、制御システム1は、複数の高速シリアル回線5を備えてもよい。制御システム1が指令装置10と制御装置20とを接続する複数の高速シリアル回線5を備える構成について、実施の形態2で説明する。図3に示すように、制御システム1は、指令装置10と制御装置20とを接続する2本の高速シリアル回線5a,5bを備える。高速シリアル回線5aを介した通信に異常が生じた場合、指令装置10と制御装置20とは、高速シリアル回線5bを介して通信を行う。
上記構成を有する制御システム1の実装例について図4を用いて説明する。なお実施の形態1と異なる指令送信部12および第1通信部21の構成について説明する。図4に示すように、指令送信部12は、FPGA34に含まれるUDP/IPコア35a,35bと、PHYチップ36a,36bと、切替部38とで実現される。UDP/IPコア35a,35bはそれぞれ、PHYチップ36a,36bに接続されている。なおUDP/IPコア35a,35bは、MAC層、IP層、およびUDP層の通信を行う。またPHYチップ36a,36bは、物理層の通信を行う。
また第1通信部21は、FPGA41に含まれるUDP/IPコア42a,42bと、PHYチップ43a,43bと、切替部50とで実現される。UDP/IPコア42a,42bはそれぞれ、PHYチップ43a,43bに接続されている。なおUDP/IPコア42a,42bは、MAC層、IP層、およびUDP層の通信を行う。またPHYチップ43a,43bは、物理層の通信を行う。
上記構成を有する制御システム1の動作について説明する。
指令生成部11の動作は、実施の形態1と同様である。ただし、指令生成部11を構成するCPU31は、生成した制御指令を、システムバス37を介して、FPGA34に含まれる切替部38に送る。切替部38は、CPU31から制御指令を取得すると、UDP/IPコア35aに送る。UDP/IPコア35aは、制御指令からイーサネットパケットを生成し、PHYチップ36aに送る。PHYチップ36aは、イーサネットパケットから通信信号を生成し、通信信号を高速シリアル回線5aに送出する。
PHYチップ43aは、高速シリアル回線5aを介して通信信号を受信すると、通信信号からイーサネットパケットを生成し、UDP/IPコア42aに送る。UDP/IPコア42aは、PHYチップ43aが生成したイーサネットパケットから制御指令を取り出し、切替部50に送る。切替部50は、システムバス49を介して、制御指令をDSP44に送る。DSP44、入力IF48、および出力IF47の動作は、実施の形態1と同様である。実施の形態1と同様に生成されたゲート信号が電力変換装置2のスイッチング素子に送られ、スイッチング素子がオンまたはオフになる。
上述の電力変換装置2のスイッチング素子を制御する処理と並行して、制御システム1は、通信に用いられている高速シリアル回線5aの異常が生じているか否かを判別する。制御システム1は、高速シリアル回線5aの異常が生じていると判別した場合、高速シリアル回線5aを介した通信を停止し、高速シリアル回線5bを介した通信を開始する。一例として、制御装置20は、指令装置10から送られたデータの誤り検出に基づいて、高速シリアル回線5aの異常が生じているかを判別し、指令装置10は、制御装置20からの通信の間隔に基づいて、高速シリアル回線5aの異常が生じているか否かを判別する構成について説明する。
第1通信部21は、指令送信部12から送信されたデータについて、誤り検出を行う。具体的には、UDP/IPコア42aは、イーサネットパケットから制御指令、チェックサム値、およびチェックサム値の算出に用いられる所定のデータを取り出し、切替部50に送る。なお指令装置10のUDP/IPコア35aは、制御指令からイーサネットパケットを生成する際に、イーサネットパケットに含まれる所定のデータからチェックサム値を生成し、チェックサム値を含むイーサネットパケットを生成するものとする。なお所定のデータとは、例えば、IPヘッダ、UDPヘッダ等を含む。
切替部50は、所定のデータからチェックサム値を算出し、イーサネットパケットに含まれていたチェックサム値と比較する。切替部50は、算出したチェックサム値と、イーサネットパケットに含まれていたチェックサム値が一致すると判別した場合、UDP/IPコア42aから取得した制御指令を、システムバス49を介して、DSP44に送る。切替部50は、算出したチェックサム値と、イーサネットパケットに含まれていたチェックサム値が一致しないと判別した場合、UDP/IPコア42aから取得した制御指令を破棄し、UDP/IPコア42bから制御指令を受信するまで待機する。
また切替部50は、算出したチェックサム値と、イーサネットパケットに含まれていたチェックサム値が一致すると判別した場合、判別結果をUDP/IPコア42aに通知する。判別結果が通知されたUDP/IPコア42aは、判別結果を通知するためのイーサネットパケットを生成し、PHYチップ43aに送る。PHYチップ43aは、判別結果を通知するためのイーサネットパケットから通信信号を生成し、通信信号を高速シリアル回線5aに送出する。
PHYチップ36aは、高速シリアル回線5aを介して通信信号を受信すると、通信信号からイーサネットパケットを生成し、UDP/IPコア35aに送る。UDP/IPコア35aは、PHYチップ36aが生成したイーサネットパケットから判別結果を取り出し、切替部38に送る。切替部38は、判別結果を受信した場合、CPU31から取得した制御指令を、UDP/IPコア35aに送ることを継続する。
一方、切替部50は、算出したチェックサム値と、イーサネットパケットに含まれていたチェックサム値が一致しないと判別した場合、判別結果をUDP/IPコア42aに通知しない。このため、UDP/IPコア42aは、上述のように判別結果を通知するためのイーサネットパケットを生成せず、PHYチップ43aから高速シリアル回線5aに通信信号が送出されない。
切替部38は、判別結果を受信していない期間が、定められた期間以上であるか否かを判別する。切替部38は、判別結果を受信していない期間が、定められた期間以上になると判別した場合、CPU31から取得した制御指令を、UDP/IPコア35aに送ることを停止する。そして、切替部38は、CPU31から取得した制御指令を、UDP/IPコア35bに送る。UDP/IPコア35bは、制御指令からイーサネットパケットを生成し、PHYチップ36bに送る。PHYチップ36bは、イーサネットパケットから通信信号を生成し、通信信号を高速シリアル回線5bに送出する。
PHYチップ43bは、高速シリアル回線5bを介して通信信号を受信すると、通信信号からイーサネットパケットを生成し、UDP/IPコア42bに送る。UDP/IPコア42bは、PHYチップ43bが生成したイーサネットパケットから制御指令を取り出し、切替部50に送る。上述したように、切替部50は、所定のデータからチェックサム値を算出し、イーサネットパケットに含まれていたチェックサム値と比較する。切替部50は、算出したチェックサム値と、イーサネットパケットに含まれていたチェックサム値が一致すると判別した場合、UDP/IPコア42bから取得した制御指令を、システムバス49を介して、DSP44に送る。後続の処理は、上述の例と同様である。
以上説明したとおり、実施の形態2に係る制御システム1は、高速シリアル回線5a,5bの一方に異常が生じた場合、高速シリアル回線5a,5bの他方を介して、制御指令の送信を行う。これにより、制御システム1の信頼性が向上する。つまり、高速シリアル回線5a,5bの一方に伝送異常が生じても制御指令の送信が途切れないことにより、制御装置20による電力変換装置2の制御の応答性が向上する。
(実施の形態3)
指令装置10が制御指令を送る制御装置20の数は1つに限られず、複数でもよい。図5に示すように、実施の形態3に係る制御システム1は、1つの指令装置10と、2つの制御装置20a,20bとを備える。制御装置20aは、指令装置10から取得した制御指令と電力変換装置2aが出力する各相の電流を測定するセンサ4aから取得した各相の電流の測定値とに応じて、電力変換装置2aのスイッチング素子を制御する。制御装置20bは、指令装置10から取得した制御指令と電力変換装置2bが出力する各相の電流を測定するセンサ4bから取得した各相の電流の測定値とに応じて、電力変換装置2bのスイッチング素子を制御する。
制御システム1は、指令装置10と制御装置20aとを接続する高速シリアル回線5aと、指令装置10と制御装置20bとを接続する高速シリアル回線5bと、を備える。さらに制御システム1は、制御装置20aとセンサ4aとを接続する第1パラレル回線6aと、第2通信部23aと電力変換装置2aとを接続する第2パラレル回線7aと、制御装置20bとセンサ4bとを接続する第1パラレル回線6bと、第2通信部23bと電力変換装置2bとを接続する第2パラレル回線7bと、を備える。
指令装置10の構成および動作は、指令送信部12が制御装置20a,20bのそれぞれに制御指令を送ることを除いて、実施の形態1と同様である。
制御装置20a,20bの構成および動作は、実施の形態1に係る制御装置20と同様である。具体的には、制御装置20aは、第1通信部21aと、演算部22aと、第2通信部23aと、測定値取得部24aと、を備える。また実施の形態2に係る制御装置20aは、第1通信部21bと、演算部22bと、第2通信部23bと、測定値取得部24bと、を備える。
制御装置20aは、電力変換装置2aに隣接して配置される。具体的には、制御装置20aから電力変換装置2aへのゲート信号の伝送中に、ゲート信号に重畳するノイズの影響が十分に小さくなる程度に、制御装置20aは電力変換装置2aに隣接して配置される。制御装置20aと電力変換装置2aとの距離は、1メートル以下であることが好ましい。さらに好ましくは、制御装置20aの筐体は、電力変換装置2aの筐体に当接して配置されればよい。この場合、電力変換装置2aが有するスイッチング素子を導電性部材から構成されるシールド筐体に収容した上で、制御装置20aの筐体が電力変換装置2aの筐体に当接して配置されることが好ましい。スイッチング素子をシールド筐体に収容することで、ゲート信号にスイッチングノイズが重畳することが抑制される。
さらに好ましくは、制御装置20aは、センサ4aに隣接して配置されればよい。具体的には、センサ4aから測定値取得部24aへのセンサ信号の伝送中に、センサ信号に重畳するノイズの影響が十分に小さくなる程度に、制御装置20aはセンサ4aに隣接して配置されることが好ましい。
同様に、制御装置20bは、電力変換装置2bに隣接して配置される。具体的には、制御装置20bから電力変換装置2bへのゲート信号の伝送中に、ゲート信号に重畳するノイズの影響が十分に小さくなる程度に、制御装置20bは電力変換装置2bに隣接して配置される。制御装置20bと電力変換装置2bとの距離は、1メートル以下であることが好ましい。さらに好ましくは、制御装置20bの筐体は、電力変換装置2bの筐体に当接すればよい。この場合、電力変換装置2bが有するスイッチング素子を導電性部材から構成されるシールド筐体に収容した上で、制御装置20bの筐体が電力変換装置2bの筐体に当接して配置されることが好ましい。スイッチング素子をシールド筐体に収容することで、ゲート信号にスイッチングノイズが重畳することが抑制される。
さらに好ましくは、制御装置20bは、センサ4bに隣接して配置されればよい。具体的には、センサ4bから測定値取得部24bへのセンサ信号の伝送中に、センサ信号に重畳するノイズの影響が十分に小さくなる程度に、制御装置20bはセンサ4bに隣接して配置されることが好ましい。
上記構成を有する制御システム1の実装例について図6から図8を用いて説明する。なお実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図6に示すように、指令送信部12は、FPGA34に含まれるUDP/IPコア35a,35bと、PHYチップ36a,36bとで実現される。UDP/IPコア35a,35bはそれぞれ、PHYチップ36a,36bに接続されている。PHYチップ36a,36bはそれぞれ、高速シリアル回線5a,5bを介して、第1通信部21a,21bのそれぞれが有するPHYチップ43に接続されている。
図7に示すように、実施の形態1に係る制御装置20と同様に、第1通信部21aは、FPGA41に含まれるUDP/IPコア42と、PHYチップ43とで実現され、演算部22aは、DSP44と、メモリ45と、FPGA41に含まれる演算回路46とで実現される。また第2通信部23aは、FPGA41に含まれる出力IF47で実現される。また測定値取得部24aは、FPGA41に含まれる入力IF48で実現される。なおDSP44、メモリ45、およびFPGA41は、システムバス49で互いに接続されている。システムバス49は、シリアルバスから構成される。第1通信部21aを構成するPHYチップ43は、高速シリアル回線5aを介して、指令装置10の指令送信部12を構成するPHYチップ36aに接続される。
図8に示すように、実施の形態1に係る制御装置20と同様に、第1通信部21bは、FPGA41に含まれるUDP/IPコア42と、PHYチップ43とで実現され、演算部22bは、DSP44と、メモリ45と、FPGA41に含まれる演算回路46とで実現される。また第2通信部23bは、FPGA41に含まれる出力IF47で実現される。また測定値取得部24bは、FPGA41に含まれる入力IF48で実現される。なおDSP44、メモリ45、およびFPGA41は、システムバス49で互いに接続されている。システムバス49は、シリアルバスから構成される。第1通信部21bを構成するPHYチップ43は、高速シリアル回線5bを介して、指令装置10の指令送信部12を構成するPHYチップ36bに接続される。
上記構成を有する制御システム1の動作について説明する。
指令生成部11の動作は、実施の形態1と同様である。ただし、指令生成部11を構成するCPU31は、生成した制御指令を、システムバス37を介して、FPGA34に含まれるUDP/IPコア35a,35bのそれぞれに送る。
指令送信部12は、制御指令を、高速シリアル回線5a,5bのそれぞれを介して、制御装置20a,20bのそれぞれが有する第1通信部21a,21bに送る。
具体的には、UDP/IPコア35aは、制御指令からイーサネットパケットを生成し、PHYチップ36aに送る。PHYチップ36aは、イーサネットパケットから通信信号を生成し、通信信号を高速シリアル回線5aに送出する。
またUDP/IPコア35bは、制御指令からイーサネットパケットを生成し、PHYチップ36bに送る。PHYチップ36bは、イーサネットパケットから通信信号を生成し、通信信号を高速シリアル回線5bに送出する。
制御装置20aの第1通信部21aは、指令装置10から高速シリアル回線5aを介して制御指令を受信すると、実施の形態1と同様に、演算部22aに送る。具体的には、PHYチップ43は、高速シリアル回線5aを介して通信信号を受信すると、通信信号からイーサネットパケットを生成し、UDP/IPコア42に送る。UDP/IPコア42は、PHYチップ43が生成したイーサネットパケットから制御指令を取り出し、システムバス49を介して、制御指令をDSP44に送る。
制御装置20aの測定値取得部24a、演算部22a、および第2通信部23aの動作は、実施の形態1と同様である。実施の形態1と同様に生成されたゲート信号が電力変換装置2aのスイッチング素子に送られ、スイッチング素子がオンまたはオフになる。
また制御装置20bの第1通信部21は、指令装置10から高速シリアル回線5bを介して制御指令を受信すると、実施の形態1と同様に、演算部22bに送る。具体的には、PHYチップ43は、高速シリアル回線5bを介して通信信号を受信すると、通信信号からイーサネットパケットを生成し、UDP/IPコア42に送る。UDP/IPコア42は、PHYチップ43が生成したイーサネットパケットから制御指令を取り出し、システムバス49を介して、制御指令をDSP44に送る。
制御装置20bの測定値取得部24b、演算部22b、および第2通信部23bの動作は、実施の形態1と同様である。実施の形態1と同様に生成されたゲート信号が電力変換装置2bのスイッチング素子に送られ、スイッチング素子がオンまたはオフになる。
以上説明したとおり、実施の形態3に係る制御装置20a,20bはそれぞれ、電力変換装置2a,2bに隣接して配置される。これにより、第2パラレル回線7a,7bが短くなり、配線長による信号の遅延が生じないため、制御装置20a,20bによる電力変換装置2a,2bの制御の応答性が向上する。また、ゲート信号の伝送中にゲート信号に重畳するノイズの影響を低減することが可能となる。
さらに制御装置20a,20bがそれぞれ、センサ4a,4bに隣接して配置される場合、制御装置20a,20bのそれぞれとセンサ4a,4bとを接続する配線が短くなり、配線長による信号の遅延が生じないため、制御装置20a,20bによる電力変換装置2a,2bの制御の応答性が向上する。また、制御装置20a,20bのそれぞれとセンサ4a,4bとを接続する配線が短くなることにより、センサ4a,4bが出力するセンサ信号に重畳するノイズの影響を低減することが可能となる。
また指令装置10と制御装置20a,20bのそれぞれとを高速シリアル回線5a,5bで接続するため、指令装置10と制御装置20a,20bのそれぞれとがパラレル回線で接続される場合よりも、配線が少なくなり、配線作業の工数を低減することが可能となる。高速シリアル回線5a,5bが、例えば、IEEE802.3uの規格に準拠した伝送線から構成される場合、信号の遅延を生じさせることなく、高速シリアル回線5a,5bを介して長距離、例えば、100mの伝送が可能となる。このため、制御装置20a,20bから遠く離隔した位置に指令装置10を配置することが可能となるため、制御装置20a,20bの位置に対して指令装置10の配置位置の自由度が高くなる。
また指令送信部12がFPGA34に含まれるUDP/IPコア35a,35bとPHYチップ36a,36bとで実現されるため、UDP/IPコア35a,35bのそれぞれの処理をCPU31で行う場合よりも、指令送信部12の処理速度を速くすることが可能となる。同様に、制御装置20a,20bのそれぞれの第1通信部21は、FPGA41に含まれるUDP/IPコア42と、PHYチップ43とで実現されるため、UDP/IPコア42の処理をDSP44で行う場合よりも、第1通信部21の処理速度を速くすることが可能となる。
(実施の形態4)
実施の形態3に係る制御システム1において、制御装置20a,20bは互いに、電力変換装置2a,2bの故障の有無を通知してもよい。図9に示す実施の形態4に係る制御装置20aは、実施の形態3に係る制御装置20aの構成に加えて、電力変換装置2aの故障の有無を判別する故障判別部25aをさらに備える。また制御装置20bは、実施の形態3に係る制御装置20bの構成に加えて、電力変換装置2bの故障の有無を判別する故障判別部25bをさらに備える。制御システム1は、実施の形態3に係る制御システム1の構成に加えて、制御装置20a,20bを接続する高速シリアル回線8をさらに備える。好ましくは、高速シリアル回線8は、イーサネット規格に準拠した伝送線であって、シリアル通信を可能とする伝送線であればよい。
指令装置10の構成および動作は、実施の形態3と同様である。
制御装置20a,20bの構成について、実施の形態3と異なる点を中心に説明する。第1通信部21aは、高速シリアル回線5aを介して、指令装置10から制御指令を受信すると、制御指令を演算部22aに送る。また第1通信部21aは後述の故障判別部25aの判別結果を、制御装置20bの第1通信部21bに送信する。さらに第1通信部21aは、制御装置20bの故障判別部25bの判別結果を、第1通信部21bから受信する。
演算部22aは、制御指令と電流の測定値と故障判別部25a,25bの判別結果とに応じて、ゲート信号を生成する。
具体的には、電力変換装置2a,2bのいずれの故障も生じていない間は、演算部22aは、実施の形態1−3と同様に、ゲート信号を生成する。また故障判別部25aの判別結果が、電力変換装置2aの故障が生じていることを示している場合、演算部22aは、電力変換装置2aを停止させるゲート信号を生成する。さらに故障判別部25aの判別結果が、電力変換装置2aの故障が生じていないことを示していて、かつ、故障判別部25bの判別結果が、電力変換装置2bの故障が生じていることを示している場合、演算部22aは、電力変換装置2aの出力を増大させるゲート信号を生成する。
故障判別部25aは、電力変換装置2aが出力する各相の電流の測定値を測定値取得部24aから取得し、各相の電流の測定値に応じて、電力変換装置2aの故障が生じているか否かを判別する。具体的には、故障判別部25aは、各相の電流の測定値の振幅が閾値以上であるか否かを判別する。各相の電流の測定値の振幅が閾値以上である場合、電力変換装置2aの故障が生じているとみなすことができる。なお閾値は、電力変換装置2aが出力する各相の電流の振幅が取り得る値より大きい値に設定される。
第1通信部21bは、高速シリアル回線5bを介して、指令装置10から制御指令を受信すると、制御指令を演算部22bに送る。また第1通信部21bは後述の故障判別部25bの判別結果を、制御装置20aの第1通信部21aに送信する。さらに第1通信部21bは、制御装置20aの故障判別部25aの判別結果を、第1通信部21aから受信する。
演算部22bは、制御指令と電流の測定値と故障判別部25a,25bの判別結果とに応じて、ゲート信号を生成する。
具体的には、電力変換装置2a,2bのいずれの故障も生じていない間は、演算部22a,22bはそれぞれ、実施の形態1−3と同様に、ゲート信号を生成する。また故障判別部25bの判別結果が、電力変換装置2bの故障が生じていることを示している場合、演算部22bは、電力変換装置2bを停止させるゲート信号を生成する。さらに故障判別部25bの判別結果が、電力変換装置2bの故障が生じていないことを示していて、かつ、故障判別部25aの判別結果が、電力変換装置2aの故障が生じていることを示している場合、演算部22bは、電力変換装置2bの出力を増大させるゲート信号を生成する。
故障判別部25bは、電力変換装置2bが出力する各相の電流の測定値を測定値取得部24bから取得し、各相の電流の測定値に応じて、電力変換装置2bの故障が生じているか否かを判別する。具体的には、故障判別部25bは、各相の電流の測定値の振幅が閾値以上であるか否かを判別する。各相の電流の測定値の振幅が閾値以上である場合、電力変換装置2bの故障が生じているとみなすことができる。なお閾値は、電力変換装置2bが出力する各相の電流の振幅が取り得る値より大きい値に設定される。
上記構成を有する制御システム1の実装例について図10および図11を用いて説明する。なお指令装置10の実装例は実施の形態3と同様である。実施の形態3と異なる制御装置20a,20bの実装例について説明する。
図10に示すように、制御装置20aの第1通信部21aは、FPGA41に含まれるUDP/IPコア42a,42cと、PHYチップ43a,43cとで実現される。UDP/IPコア42a,42cはそれぞれ、PHYチップ43a,43cに接続されている。また故障判別部25aは、FPGA41に含まれる故障判別回路51で実現される。
図11に示すように、制御装置20bの第1通信部21bは、FPGA41に含まれるUDP/IPコア42b,42cと、PHYチップ43b,43cとで実現される。UDP/IPコア42b,42cはそれぞれ、PHYチップ43b,43cに接続されている。また故障判別部25bは、FPGA41に含まれる故障判別回路51で実現される。
上記構成を有する制御システム1の動作について説明する。指令装置10の動作は、実施の形態3と同様である。また制御装置20a,20bの動作は同じであるため、制御装置20aの動作について詳細に説明する。
第1通信部21aは、指令装置10から制御指令を受信すると、実施の形態1−3と同様に、演算部22aに送る。
また第1通信部21aは、故障判別部25aから判別結果を取得すると、高速シリアル回線8を介してシリアル伝送を行って、判別結果を第1通信部21bに送る。具体的には、UDP/IPコア42cは、判別結果を含むイーサネットパケットを生成し、PHYチップ43cに送る。PHYチップ43cは、判別結果を含むイーサネットパケットから通信信号を生成し、通信信号を高速シリアル回線8に送出する。
また第1通信部21aは、第1通信部21bから、故障判別部25bの判別結果を受信する。具体的には、PHYチップ43cは、高速シリアル回線8を介して通信信号を受信すると、通信信号からイーサネットパケットを生成し、UDP/IPコア42cに送る。UDP/IPコア42cは、PHYチップ43cが生成したイーサネットパケットから判別結果を取り出し、システムバス49を介して、判別結果をDSP44に送る。
測定値取得部24aの動作は、実施の形態1−3と同様である。ただし、測定値取得部24aは、センサ信号が示す電力変換装置2aが出力する各相の電流の測定値を、演算部22aおよび故障判別部25aに送る。
故障判別部25aは、各相の電流の測定値の振幅が閾値以上であるか否かを判別する。なお電流の測定値の振幅が閾値以上である場合、電力変換装置2aの故障が生じているとみなすことができる。そして、故障判別部25aは、判別結果を演算部22aおよび第1通信部21aに送信する。
具体的には、故障判別回路51は、電力変換装置2aが出力する各相の電流の測定値を入力IF48から取得する。そして、故障判別回路51は、各相の電流の測定値の振幅が閾値以上であるか否かを判別し、判別結果を、システムバス49を介して、DSP44に送る。また故障判別回路51は、判別結果をUDP/IPコア42cに送る。
故障判別部25aから取得した判別結果が、電力変換装置2aが故障していないことを示していて、かつ、第1通信部21aが第1通信部21bから取得した判別結果が、電力変換装置2bが故障していないことを示している間は、演算部22aは、実施の形態1−3と同様に、ゲート信号を生成する。
また故障判別部25aから取得した判別結果が、電力変換装置2aの故障が生じていることを示す場合、演算部22aは、電力変換装置2aを停止させるゲート信号を生成する。具体的には、故障判別回路51から取得した判別結果が、電力変換装置2aの故障が生じていることを示す場合、DSP44は、U相、V相、W相のそれぞれの電圧指令が徐々に減少するように、U相、V相、W相のそれぞれの電圧指令を算出する。そして、DSP44は、算出した電圧指令を、システムバス49を介して、演算回路46に送る。演算回路46は、実施の形態1−3と同様に、ゲート信号を生成し、出力IF47に送る。
また故障判別部25aから取得した判別結果が、電力変換装置2aの故障が生じていないことを示していて、かつ、第1通信部21aが第1通信部21bから取得した判別結果が、電力変換装置2bが故障していることを示している場合、演算部22aは、電力変換装置2aの出力を増大させるゲート信号を生成する。具体的には、制御指令が、力行指令に応じた目標値を出力するように電力変換装置2の稼動を指示する場合、DSP44は、運転指令に応じて磁束電流指令Id*とトルク電流指令Iq*とを生成する。そして、故障判別回路51から取得した判別結果が、電力変換装置2aの故障が生じていないことを示し、かつ、UDP/IPコア42cから取得した判別結果が、電力変換装置2bの故障が生じていることを示す場合、DSP44は、電力変換装置2aの出力電力を大きくするように、磁束電流指令Id*とトルク電流指令Iq*とを調節する。そして、DSP44は、励磁電流Idを調節した磁束電流指令Id*に近づけ、トルク電流Iqを調節したトルク電流指令Iq*に近づけるように、電圧指令Vd*,Vq*を算出する。DSP44は、算出した電圧指令Vd*,Vq*を、システムバス49を介して、演算回路46に送る。演算回路46は、実施の形態1−3と同様に、ゲート信号を生成し、出力IF47に送る。
以上説明したとおり、実施の形態4に係る制御システム1によれば、制御装置20aの第1通信部21aと制御装置20bの第1通信部21bとは、判別結果を互いに送受信する。このため、電力変換装置2a,2bの一方の故障が生じた場合、電力変換装置2a,2bの他方の出力を増大することが可能となる。これにより、電力変換装置2a,2bが搭載されている鉄道車両の推進力が低減することを抑制することが可能となる。
また制御装置20a,20bを高速シリアル回線8で接続するため、制御装置20a,20bがパラレル回線で接続される場合よりも、配線が少なくなり、配線作業の工数を低減することが可能となる。高速シリアル回線8が、例えば、IEEE802.3uの規格に準拠した伝送線から構成される場合、高速シリアル回線8を介して長距離、例えば、100mの伝送が可能となる。このため、制御装置20aから遠く離隔した位置に制御装置20bを配置することが可能となるため、制御装置20aの位置に対して制御装置20bの配置位置の自由度が高くなる。
本発明は、上述の実施の形態の例に限られない。上述の実施の形態の内、複数の実施の形態を任意に組み合わすことが可能である。一例として、実施の形態3に係る制御システム1が有する高速シリアル回線5a,5bをそれぞれ二重化してもよい。
制御システム1の回路構成は、上述の例に限られない。一例として、CPU31の処理をDSPで実現してもよい。また他の一例として、DSP44が行うU相、V相、W相のそれぞれの電圧指令の生成を、演算回路46で行ってもよい。
電力変換装置2,2a,2bに電力を供給する電源は任意である。一例として、電源は、内燃機関に駆動されることで発電する発電機、鉄道車両に搭載された蓄電装置等を含む。
電力変換装置2,2a,2bは、VVVFコンバータに限られず、スイッチング素子を有する電力変換装置であれば、任意である。一例として、電力変換装置2,2a,2bは、静止形インバータ、コンバータ等から構成されてもよい。また電力変換装置2,2a,2bが電力を供給する負荷は、電動機3,3a,3bに限られず、電力によって稼動する機器であれば、任意である。一例として、電力変換装置2,2a,2bは、エアコン、照明機器等の車載機器に電力を供給してもよい。
また電力変換装置2a,2bは互いに独立した負荷に電力を供給してもよいし、電力変換装置2aが電力変換装置2bに電力を供給し、電力変換装置2bが電力変換装置2aから供給された電力を、例えば三相交流電力に変換し、電動機3bに供給してもよい。一例として、電力変換装置2aをコンバータで構成し、電力変換装置2bをインバータで構成してもよい。この場合、実施の形態4に係る制御システム1において、電力変換装置2bの故障が生じた場合に、制御装置20aは、電力変換装置2aを停止してもよい。同様に、電力変換装置2aの故障が生じた場合に、制御装置20bは、電力変換装置2bを停止してもよい。具体的には、第1通信部21aが取得した故障判別部25bの判別結果が、電力変換装置2bの故障が生じていることを示す場合に、演算部22aは、電力変換装置2aを停止させるゲート信号を生成すればよい。同様に、第1通信部21bが取得した故障判別部25aの判別結果が、電力変換装置2aの故障が生じていることを示す場合に、演算部22bは、電力変換装置2bを停止させるゲート信号を生成すればよい。
制御装置20a,20bは、パラレル回線で接続されてもよい。
センサ4,4a,4bは、電力変換装置2,2a,2bが出力する各相の電流に限られず、電力変換装置2,2a,2bが出力する直流電流、電力変換装置2,2a,2bの出力端子間の電圧、各相の電圧等を測定してもよい。
故障判別部25a,25bの判別方法は、上述の例に限られず、電力変換装置2a,2bの故障が生じたことを検知できる方法であれば、任意である。一例として、故障判別部25aは、電力変換装置2aが出力する各相の電圧の測定値の振幅が閾値電圧以上であるか否かを判別してもよい。この場合、各相の電圧の測定値の振幅が閾値電圧以上である場合、電力変換装置2aの故障が生じているとみなすことができる。
制御装置20,20a,20bの制御対象は、電力変換装置2,2a,2bに限られず、鉄道車両に搭載される電子機器であれば、任意である。一例として、制御装置20,20a,20bは、推進制御装置、電源装置等を制御してもよい。
上述の実施の形態では、指令装置10が1つのCPU31を備える構成を示したが、複数のCPU31が連携して上述の機能を実行してもよい。同様に、複数のDSP44が連携して上述の機能を実行してもよい。また指令装置10は複数のメモリ32を備えてもよいし、制御装置20,20a,20bはそれぞれ、複数のメモリ45を備えてもよい。その他、上記のハードウェア構成は一例であり、任意に変更および修正が可能である。
制御システム1は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。たとえば、上述の動作を実行するためのコンピュータプログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read-Only Memory)など)に格納して配布し、上記コンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する制御システム1を構成してもよい。また、通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に上記コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロードすることで制御システム1を構成してもよい。
また、制御システム1の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
また、搬送波にコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。たとえば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)に上記コンピュータプログラムを掲示し、通信ネットワークを介して上記コンピュータプログラムを配信してもよい。そして、このコンピュータプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
1 制御システム、2,2a,2b 電力変換装置、3,3a,3b 電動機、4,4a,4b センサ、5,5a,5b,8 高速シリアル回線、6,6a,6b 第1パラレル回線、7,7a,7b 第2パラレル回線、10 指令装置、11 指令生成部、12 指令送信部、20,20a,20b 制御装置、21,21a,21b 第1通信部、22,22a,22b 演算部、23,23a,23b 第2通信部、24,24a,24b 測定値取得部、25a,25b 故障判別部、31 CPU、32,45 メモリ、33,48 入力IF、34,41 FPGA、35,35a,35b,42,42a,42b,42c UDP/IPコア、36,36a,36b,43,43a,43b,43c PHYチップ、37,49 システムバス、38,50 切替部、44 DSP、46 演算回路、47 出力IF、51 故障判別回路。
上記目的を達成するために、本発明の制御装置は、制御指令に応じて電力変換装置を制御する制御装置であって、第1通信部と、演算部と、第2通信部と、故障判別部と、を備える。第1通信部は、電力変換装置の運転または停止の指示を含む制御指令を受信する。演算部は、第1通信部が受信した制御指令に応じて、電力変換装置を制御する信号を生成する。第2通信部は、信号を電力変換装置に送信する。故障判別部は、制御する電力変換装置の故障が生じているか否かを判別する。制御装置は、電力変換装置に隣接して配置される。第1通信部は、故障判別部の判別結果を他の制御装置に送信し、他の制御装置から他の制御装置が制御する電力変換装置の故障が生じているか否かの判別結果を受信する。

Claims (11)

  1. 電力変換装置の運転または停止の指示を含む制御指令を受信する第1通信部と、
    前記第1通信部が受信した前記制御指令に応じて、前記電力変換装置を制御する信号を生成する演算部と、
    前記信号を前記電力変換装置に送信する第2通信部と、
    を備え、
    前記電力変換装置に隣接して配置される、
    制御装置。
  2. 前記電力変換装置の出力端子から出力される電流を測定するセンサから前記電流の測定値を取得する測定値取得部をさらに備え、
    前記演算部は、前記第1通信部が受信した前記制御指令と前記測定値取得部が取得した前記電流の測定値とに応じて、前記信号を生成する、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記測定値取得部と前記センサとは、第1パラレル回線を介して接続される、
    請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記第1通信部には高速シリアル回線が接続され、
    前記第1通信部は、前記高速シリアル回線を介して、前記制御指令を受信する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記第1通信部には、複数の前記高速シリアル回線が接続され、
    前記第1通信部は、前記複数の高速シリアル回線のいずれかを用いて前記制御指令を受信し、
    前記制御指令の受信に用いた前記高速シリアル回線の故障が生じているか否かを判別する判別部をさらに備え、
    前記判別部で前記制御指令の受信に用いた前記高速シリアル回線の故障が生じていると判別された場合、前記第1通信部は、前記複数の高速シリアル回線の内、他の高速シリアル回線を用いて制御指令を受信する、
    請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記第2通信部と前記電力変換装置とは第2パラレル回線によって接続され、
    前記第2通信部は、前記第2パラレル回線を介して、前記信号を前記電力変換装置に送信する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記第1通信部は、イーサネット規格のMAC(Media Access Control:媒体アクセス制御)層、IP(Internet Protocol:インターネットプロトコル)層およびUDP(User Datagram Protocol:ユーザデータグラムプロトコル)層の通信を行うUDP/IPコアと、物理層の通信を行うPHY(Physical layer:物理層)チップと、を有し、
    UDP/IPコアは、FPGA(Field Programmable Gate Array)に実装される、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の制御装置と、
    前記制御指令を生成し、前記制御装置に前記制御指令を送信する指令装置と、
    を備える制御システム。
  9. 前記制御装置と、前記指令装置とを接続する高速シリアル回線をさらに備える、
    請求項8に記載の制御システム。
  10. 複数の前記制御装置と、
    それぞれが対応する前記制御装置と、前記指令装置とを接続する互いに独立した複数の前記高速シリアル回線と、
    を備える請求項8または9に記載の制御システム。
  11. 前記複数の制御装置はそれぞれ、前記制御装置が前記信号を送信する前記電力変換装置の故障が生じているか否かを判別する故障判別部をさらに備え、
    前記複数の制御装置の前記第1通信部は、前記故障判別部の判別結果を互いに送受信する、
    請求項10に記載の制御システム。
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