JPWO2020188732A1 - 光走査装置およびその製造方法 - Google Patents

光走査装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

光走査装置(1)は、走査構造体(3)、アンカー(21)および駆動部(7)を備える。駆動部(7)は、第1駆動部(7a)と第2駆動部(7b)とを含む。第1駆動部(7a)は、第1駆動梁(9a)と電極配線(13a)と一対の支持体(17)と薄膜磁石(15a、15b)とを備える。第1駆動梁(9a)は、支持体(17)に接続された第1固定端および走査構造体(3)に接続された第1駆動端を有する。電極配線(13a)は、第1駆動梁(9a)に形成されている。支持体(17)は、アンカー(21)にそれぞれ接続されるとともに、第1駆動梁(9a)を挟み込むように配置されている。薄膜磁石(15)は、支持体(17)のそれぞれに配置されている。薄膜磁石(15)は、電極配線(13a)が延在する方向と交差する方向に磁力線を生じさせる態様で配置されている。

Description

本発明は、光走査装置と、その光走査装置の製造方法とに関する。
レーザー距離センサまたは光スキャナ等の光走査装置では、MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を適用したMEMSミラーが用いられている。そのMEMSミラーを駆動させるのに、電磁力、静電力または圧電効果を利用したMEMSミラーがある。MEMSミラーを支持梁(軸)の回りに回転振動させることによって、光の走査が行われる。
たとえば、特許文献1に開示されている光走査装置では、シリコン基板を加工することによって、支持梁および可動プレートが形成される。可動プレートに配線を形成することによって、駆動コイルが形成される。駆動コイルには電流が流される。駆動コイルに流す電流と、MEMSミラーの外部に設置した永久磁石の磁界との間でローレンツ力が発生する。そのローレンツ力を駆動力として、可動プレートが支持梁の回りに回転することで、光が走査されることになる。
国際公開WO2013/124913号
上述したように、従来の光走査装置では、MEMSミラーを回転させるために永久磁石を配置させることが求められる。このことは、光走査装置の小型化を阻害する要因の一つとされている。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、一つの目的は、小型化を図ることができる光走査装置を提供することであり、他の目的は、そのような光走査装置の製造方法を提供することである。
本発明に係る光走査装置は、走査構造体と支持本体と1以上の駆動部とを有している。走査構造体は、光を反射する反射面を有する。支持本体は、アンカーである。1以上の駆動部は、走査構造体と支持本体との間に接続され、走査構造体を駆動させる。1以上の駆動部は、第1駆動梁と第1電極配線と一対の第1支持体と第1膜状磁石とを備えている。第1駆動梁は、支持本体に接続された第1固定端および走査構造体に接続された第1駆動端を有する。第1電極配線は、第1駆動梁に形成されている。一対の第1支持体は、支持本体にそれぞれ接続されるとともに、第1駆動梁を挟み込むように配置されている。第1膜状磁石は、一対の第1支持体のそれぞれに配置されている。第1膜状磁石は、第1電極配線が延在する方向と交差する第1方向に磁力線を生じさせる態様で配置されている。
本発明に係る一の光走査装置の製造方法は、以下の工程を備えている。半導体基板本体の表面上に第1絶縁膜を介在させて半導体層が形成された基板を用意する。半導体層の上に第2絶縁膜を介在させて、第1電極配線を形成するとともに、反射鏡を形成する。第2絶縁膜上に、第1膜状磁石を形成する。第2絶縁膜、半導体層、第1絶縁膜および半導体基板本体に加工を行うことにより、アンカーとしての支持本体、反射鏡が配置された走査構造体、第1電極配線が配置され、一端が固定端として支持本体に接続されるとともに、他端が駆動端として走査構造体に接続される第1駆動梁、および、第1膜状磁石がそれぞれ配置され、第1駆動梁を挟み込むように支持本体に接続される一対の第1支持体をそれぞれ形成する。第1膜状磁石を形成する工程では、第1膜状磁石は、第1電極配線が延在する方向と交差する方向に磁力線が生じるように形成される。
本発明に係る他の光走査装置の製造方法は、以下の工程を備えている。半導体基板本体の表面上に第1絶縁膜を介在させて半導体層が形成された基板を用意する。半導体層の上に第2絶縁膜を介在させて、第1電極配線を形成する。第2絶縁膜上に、第1膜状磁石を形成する。第2絶縁膜、半導体層、第1絶縁膜および半導体基板本体に加工を行うことにより、アンカーとしての支持本体、第1電極配線が配置され、一端が固定端として支持本体に接続されるとともに、他端を駆動端とする第1駆動梁、および、第1膜状磁石がそれぞれ配置され、第1駆動梁を挟み込むように支持本体に接続される一対の第1支持体をそれぞれ形成する。反射鏡が配置された走査構造体を形成する。第1駆動梁の駆動端としての他端に、走査構造体を接合する。第1膜状磁石を形成する工程では、第1膜状磁石は、第1電極配線が延在する方向と交差する方向に磁力線が生じるように形成される。
本発明に係る光走査装置によれば、第1電極配線が延在する方向と交差する第1方向に磁力線を生じさせる態様で配置されている第1膜状磁石が膜状であることで、光走査装置の小型化に寄与することができる。
本発明に係る一の光走査装置の製造方法によれば、第1電極配線が延在する方向と交差する方向に磁力線が生じるように形成される第1膜状磁石が膜から形成されることで、小型化に寄与することができる光走査装置を製造することができる。
本発明に係る他の光走査装置の製造方法によれば、第1電極配線が延在する方向と交差する方向に磁力線が生じるように形成される第1膜状磁石が膜から形成され、また、走査構造体が、第1駆動梁等は別途製造されて、最終的に第1駆動梁と接合されることで、小型化に寄与することができる光走査装置を製造することができる。
実施の形態1に係る光走査装置の平面図。 同実施の形態において、図1に示す断面線II−IIにおける部分断面図。 同実施の形態において、光走査装置の製造方法の一工程を示す、図1に示す断面線III−IIIに対応する断面線における断面図。 同実施の形態において、図3Aに示す工程の後に行われる工程を示す断面図。 同実施の形態において、図3Bに示す工程の後に行われる工程を示す断面図。 同実施の形態において、図3Cに示す工程の後に行われる工程を示す断面図。 同実施の形態において、図3Dに示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図。 同実施の形態において、図4Aに示す工程の後に行われる工程を示す部分断面図。 同実施の形態において、図4Aおよび図4Bに示す工程の変形例を示す部分断面図。 同実施の形態において、図4Bに示す工程の後に行われる工程を示す断面図。 同実施の形態において、図6Aに示す工程の後に行われる工程を示す断面図。 同実施の形態において、光走査装置の動作を説明するための、図1に示す断面線VIIA−VIIAにおける部分断面図。 同実施の形態において、光走査装置の動作を説明するための、図1に示す断面線VIIB−VIIBにおける部分断面図。 実施の形態2に係る光走査装置の平面図。 同実施の形態において、図8に示す断面線IX−IXにおける部分断面図。 実施の形態3に係る光走査装置の部分平面図。 実施の形態4に係る光走査装置の平面図。 同実施の形態において、図11に示す断面線XII−XIIにおける断面図。 各実施の形態において、電極配線のバリエーションの一例を示す部分平面図。 各実施の形態において、図13に示す断面線XIV−XIVにおける部分断面図。 各実施の形態において、電極配線のバリエーションの他の例を示す部分平面図。 各実施の形態において、図15に示す断面線XVI−XVIにおける部分断面図。 各実施の形態において、薄膜磁石のバリエーションの一例を示す部分断面図。
実施の形態1.
実施の形態1に係る光走査装置について説明する。図1および図2に示すように、光走査装置1は、走査構造体3、アンカー21および駆動部7を備えている。駆動部7は、走査構造体3とアンカー21との間に接続されて、走査構造体3を駆動させる。駆動部7は、駆動梁9、リンク梁11、電極配線13、支持体17および薄膜磁石15を備えている。駆動部7は、第1駆動部7aと第2駆動部7bとを含む。なお、この明細書では、必要に応じて、X軸、Y軸およびZ軸を用いて説明する。光走査装置1が配置されている面をX−Y平面とする。Z軸は、X−Y平面に直交する。
走査構造体3は、平面視的にほぼ矩形状に形成されている。走査構造体3には、反射鏡5が形成されている。アンカー21は、平面視的に矩形の枠状に形成されている。アンカー21は、走査構造体3、駆動梁9および支持体17を取り囲むように形成されている。光走査装置1としてのサイズは、たとえば、数百μm〜数十mm程度とされる。
駆動梁9は、第1駆動梁9a、および、第2駆動梁9bを含む。駆動梁9の幅は、たとえば、10〜3000μm程度である。駆動梁9の長さは、たとえば、100〜20000μm程度である。
第1駆動梁9aは、第1固定端と第1駆動端とを有し、第1固定端がアンカー21に接続され、第1駆動端がリンク梁11を介して走査構造体3におけるY軸方向の負側に接続されている。第2駆動梁9bは、第2固定端と第2駆動端とを有し、第2固定端がアンカー21に接続され、第2駆動端が第1駆動端に接続されるとともに、リンク梁11を介して走査構造体3におけるY軸方向の負側に接続されている。
電極配線13は、第1電極配線としての電極配線13a、および、第2電極配線としての電極配線13bを含む。電極配線13は、駆動梁9の上にシリコン酸化膜59を介在させて形成されている。電極配線13の厚さは、たとえば、0.1〜10μm程度である。シリコン酸化膜59の厚さは、たとえば、0.01〜1μm程度である。
電極配線13aの一端側は電極19aに電気的に接続されている。電極配線13bの一端側は電極19bに電気的に接続されている。電極配線13aの他端側と電極配線13bの他端側とが電気的に接続されている。
支持体17は、一対の第1支持体としての支持体17a、および、一対の第2支持体としての支持体17bを含む。支持体17a、17bのそれぞれは、アンカー21に接続されている。
薄膜磁石15は、第1膜状磁石としての薄膜磁石15a、15b、および、第2膜状磁石としての薄膜磁石15c、15dを含む。薄膜磁石15a、15bによって生じる磁力線の第1方向としての向きは、電極配線13aが延在するY軸方向と交差しており、X軸正方向である。
薄膜磁石15c、15dによって生じる磁力線の第2方向としての向きは、電極配線13bが延在するY軸方向と交差しており、X軸負方向である。第1方向と第2方向とは、互いに反対向きである。この明細書において、薄膜磁石15とは、スパッタ法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法等の半導体プロセスによって形成される膜から形成される磁石であり、特に、約100μm以下の厚さを有する膜状の磁石をいう。
走査構造体3、駆動梁9、リンク梁11、支持体17、およびアンカー21を構成する主な材料としては、シリコンが挙げられる。そのシリコンとして、たとえば、SOI(Silicon On Insulator)基板のシリコンを適用することができる。SOI基板を使用することで、走査構造体3、駆動梁9およびリンク梁11のそれぞれの厚さを変えることができる。
走査構造体3では、厚さをより厚く設定することで、走査構造体3の変形を抑制することができる。一方、駆動梁9では、厚さをより薄く設定することで、駆動梁9の剛性が低くなり、駆動梁9の変位量を増加させることができる。シリコンとしては、単結晶シリコンの他に、たとえば、ポリシリコンを適用してもよい。
走査構造体3の上には、シリコン酸化膜59を介在させて反射鏡5が配置されている。反射鏡5は、反射率が比較的高い金属膜によって形成される。反射率が高い金属膜として、たとえば、金(Au)膜が好適である。シリコンまたはシリコン酸化膜の表面に金膜が直接形成されると、金膜とシリコン等の下地との密着性が弱いために、金膜がシリコン等の下地の表面から剥がれてしまうおそれがある。これを抑制するために、金膜とシリコン等の下地の表面との間に、密着層を介在させることが望ましい。
密着層として、たとえば、クロム(Cr)膜、クロム(Cr)膜とニッケル(Ni)膜との積層膜、チタン(Ti)膜、チタン(Ti)膜と白金(Pt)膜との積層膜が好ましい。反射鏡5のサイズは、たとえば、直径100〜10000μm程度である。
反射鏡5を形成する金属膜としては、金膜の他に、たとえば、白金(Pt)膜または銀(Ag)膜等を適用してもよい。使用する光の波長に応じて、反射率がより高い金属膜を適用することが望ましい。また、反射鏡5を含む走査構造体3を、たとえば、真空封止等、気密封止によってパッケージする場合がある。そのような場合には、反射鏡5を、たとえば、アルミニウム(Al)膜等の酸化しやすい金属膜によって形成することも可能である。
金属膜の形成方法としては、たとえば、スパッタ法が好適である。スパッタ法によって形成された金属膜では、膜質が良好とされる。スパッタ法の他に、たとえば、蒸着法を適用してもよい。
電極配線13の材料としては、アルミニウム(Al)が好適である。電極配線13の材料としては、電流が流れる材料であればよく、アルミニウムの他に、たとえば、アルミニウム−シリコン(Al−Si)または金(Au)等を適用してもよい。
電極19の材料として、金(Au)が好適である。電極19は、反射鏡5を形成する工程と同じ工程で形成するのが好ましい。また、電極19を、電極配線13を形成する工程と同じ工程で形成してもよい。
薄膜磁石15の材料としては、NdFeB(ネオジム)が好適である。薄膜磁石15の材料としては、磁界を形成することができる材料であればよく、NdFeB(ネオジム)の他に、たとえば、SmCo(サマリウムコバルト)、CoPtCr(コバルトプラチナクロム)等を適用してもよい。
次に、上述した光走査装置1の製造方法の一例について、図1に示す断面線III−IIIに対応する断面線に基づいて説明する。
まず、図3Aに示すように、SOI基板51が用意される。SOI基板51では、半導体基板本体としてのシリコン基板53の一方の主面上に、シリコン酸化膜55を介在させてシリコン層57が形成されている。そのシリコン層57の表面に、さらに、シリコン酸化膜59が形成されている。シリコン基板53の他方の主面上に、シリコン酸化膜61が形成されている。シリコン基板53の厚さは、たとえば、100〜1000μm程度である。シリコン層57の厚さは、たとえば、2〜200μm程度である。
なお、SOI基板51にシリコン酸化膜59、61が形成されていない場合には、あらかじめ、シリコン層57の表面にシリコン酸化膜59を形成し、シリコン基板53の他方の主面にシリコン酸化膜61を形成する。シリコン酸化膜59、61の形成方法として、熱酸化法が好適である。熱酸化法では、膜質がよいシリコン酸化膜59、61を形成することができる。SOI基板51の他に、たとえば、単結晶シリコン基板を適用してもよい。なお、この場合には、後述する単結晶シリコン基板の裏面をエッチングする際には、エッチングを時間によって制御する必要がある。
次に、シリコン酸化膜59を覆うように、たとえば、スパッタ法によって、電極配線となる膜(図示せず)が形成される。次に、電極配線となる膜に、写真製版処理とエッチング処理とが行われる。エッチング処理として、たとえば、反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching)処理が好適である。反応性イオンエッチング処理の場合、塩素(Cl)/アルゴン(Ar)系のガスを用いることが好適である。写真製版処理では、エッチング処理を行う際のマスク(保護膜)として、フォトレジストパターンが形成される。
これにより、図3Bに示すように、電極配線13が形成される。このとき、電極19の一部も形成される。なお、反応性イオンエッチング処理の他に、たとえば、エッチャント液を用いたウェットエッチング処理を行ってもよい。なお、エッチング処理では、下地のシリコン酸化膜59がエッチングされにくいエッチング条件を設定する必要がある。電極配線13等が形成された後、フォトレジストパターンが除去される。フォトレジストパターンの除去には、Oアッシングが好適である。また、剥離液を用いて、フォトレジストパターンを除去してもよい。
次に、シリコン酸化膜59を覆うように、反射鏡および電極となる膜(図示せず)が形成される。次に、写真製版処理およびエッチング処理が行われる。これにより、図3Cに示すように、反射鏡5と電極19の残りの部分が形成される。反射鏡および電極となる膜として、たとえば、クロム(Cr)膜/ニッケル(Ni)膜/金(Au)膜、または、チタン(Ti)膜/白金(Pt)膜/金(Au)膜等の積層膜が好適である。このような積層膜は、下地との密着性が高く、また、高い反射率を有する。積層膜の形成には、スパッタ法が好適である。
金(Au)膜が形成されている場合には、エッチャント液によるウェットエッチングが好ましい。この他に、反射鏡および電極となる膜を、リフトオフ法またはイオンビームエッチング法(IBE:Ion Beam Etching)によって形成してもよい。反射鏡5および電極19が形成された後、フォトレジストパターンが除去される。
反射鏡5と電極19とをパターニングする際のエッチング処理において、電極配線13がエッチングされてしまうのを抑制するために、反射鏡および電極となる膜を形成する前に、電極配線13を覆う保護膜(図示せず)を形成することが好ましい。保護膜としては、絶縁膜であるシリコン酸化膜が好適である。電極19を電極配線13に電気的に導通させるために、電極19の下に位置する保護膜の部分を除去する必要がある。
また、電極配線13と反射鏡5とを同時に形成するようにしてもよい。この場合には、電極配線13と反射鏡5との双方に適用可能な膜を形成することが好ましい。反射鏡5を形成する条件(膜種、パターニング等)に合わせて、電極配線13を形成することが好ましい。
次に、シリコン酸化膜59を覆うように、薄膜磁石となる膜(図示せず)が形成される。薄膜磁石となる膜の形成方法は、膜質が良好なスパッタ法が好適である。次に、図3Dに示すように、薄膜磁石となる膜14をパターニングすることによって、薄膜磁石となる膜14のパターンが形成される。薄膜磁石となる膜14のパターニングには、イオンビームエッチング(IBE)法が好適である。
イオンビームエッチング法の他に、反応性イオンエッチング処理を適用してもよい。この場合、下地のシリコン酸化膜59がエッチングされにくい条件を設定する必要がある。反応性イオンエッチング処理を適用する場合には、塩素(Cl)/アルゴン(Ar)系のガスを用いることが好適である。
なお、反応性イオンエッチング処理によって薄膜磁石15を形成する場合には、電極配線13、反射鏡5、電極19がエッチングされてしまうのを抑制するために、薄膜磁石となる膜を形成する前に、電極配線13、反射鏡5および電極19を覆う保護膜(図示せず)を形成することが好ましい。保護膜としては、絶縁膜であるシリコン酸化膜が好適である。薄膜磁石となる膜14のパターンが形成された後には、反射鏡5によって光を反射させるために、反射鏡5の表面を覆う保護膜を、反応性イオンエッチング処理によって除去する。
次に、薄膜磁石となる膜14のパターンを着磁し、磁極を確定する処理が行われる。着磁方法として、たとえば、着磁ヨークが用いられる。図4Aおよび図4Bに示すように、着磁ヨーク81によって、対になっている薄膜磁石となる膜14のパターンごとに着磁が行われる。
なお、この場合には、1回目に着磁した薄膜磁石15によって磁界が形成されていることで、その磁界によって、2回目の薄膜磁石となる膜14のパターンの着磁が正確に行われない場合が想定される。そこで、図5に示すように、着磁ヨークとして、ハルバッハ配列を有する着磁ヨーク81を用いて着磁を行うことが望ましい。ハルバッハ配列された着磁ヨークでは、磁極の向きを並び替えることによって、磁石の一方側、この場合、薄膜磁石となる膜14のパターンが配置されている側に磁界を集中させることができ、薄膜磁石15bの磁界の向きとは逆向きの磁界を生じる薄膜磁石15cの着磁が可能になる。なお、着磁は、図6Bに示す工程において行ってもよい。
また、局所レーザーアニール等によって、薄膜磁石となる膜14に局所的に熱処理を行うことで、さらに、微細な着磁が可能になる。この他に、薄膜磁石15を別途作製し、その薄膜磁石15をシリコン酸化膜59に貼り付けるようにしてもよい。薄膜磁石15を貼り付ける場合には、シリコン層57をエッチングした後に、シリコン基板53に対して、薄膜磁石15が形成されたシリコンを常温接合によって接合するのが好ましい。
また、反射鏡5および電極19が形成されている領域以外の領域に、保護膜を形成するようにしてもよい。保護膜として、湿度等に対して耐性を有するシリコン酸化膜または有機膜等が好ましい。
次に、光走査装置としての構造を形成する処理が行われる。まず、写真製版処理およびエッチング処理を行うことによって、シリコン酸化膜59がパターニングされる(図10参照)。シリコン酸化膜59のパターニングは、反応性イオンエッチング処理によって行うのが好適である。次に、パターニングされたシリコン酸化膜59等をエッチングマスクとして、シリコン層57にエッチング処理が行われる。エッチング処理は、誘導結合方式の反応性イオンエッチング処理(ICP−RIE:Inductive Coupling Plasma-RIE)が好適である。エッチング処理は、シリコン酸化膜55の表面が露出するまで行われる(図10参照)。
次に、露出したシリコン酸化膜55にエッチング処理が行われる。エッチング処理は、エッチング条件を変更して、連続して、誘導結合方式の反応性イオンエッチング処理によって行うのが好適である。これにより、図6Aに示すように、シリコン基板53の表面が露出する。なお、このエッチング処理を、他の反応性イオンエッチング装置によって行うようにしてもよい。
次に、SOI基板51の裏面側に処理が施される。まず、写真製版処理およびエッチング処理を行うことによって、シリコン酸化膜61がパターニングされる(図11参照)。次に、図6Bに示すように、シリコン酸化膜61のパターン等をエッチングマスクとして、シリコン基板53にエッチング処理が行われる。これにより、支持体17、駆動梁9、走査構造体3等が形成される。その後、SOI基板51をダイシングすることによって、図1等に示す光走査装置1が完成する。
なお、パッケージの形態として、ウェハレベルパッケージ等を考慮した場合、SOI基板51をダイシングする前に、SOI基板51の表面側と裏面側とに、ガラス基板またはシリコン基板を接合させて光走査装置1を封止した構造にしてもよい。SOI基板51とガラス基板との接合は、陽極接合が好ましい。SOI基板51とシリコン基板との接合は、常温接合が好ましい。
次に、上述した光走査装置1の動作の一例について説明する。電極配線13に電流が流れると、電流が流れる向きと、薄膜磁石15によって形成される磁力線の向きとのそれぞれにほぼ直交する方向に、ローレンツ力が発生する。
図1に示すように、第1駆動部7aにおける薄膜磁石15a、15bによって、X軸方向(正方向)の磁力線が生じる。薄膜磁石15c、15dによって、X軸方向(負方向)の磁力線(二重矢印参照)が生じる。第2駆動部7bにおける薄膜磁石15d、15cによって、X軸方向(正方向)の磁力線が生じる。薄膜磁石15b、15aによって、X軸方向(負方向)の磁力線(二重矢印参照)が生じる。
このとき、たとえば、第1駆動部7aにおける電極19aから電極19bに向かって電流(矢印参照)を流すと、電極配線13aでは、Y軸方向(負方向)に電流が流れる。電極配線13bでは、Y軸方向(正方向)に電流が流れる。第2駆動部7bにおける電極19aから電極19bに向かって電流(矢印参照)を流すと、電極配線13aでは、Y軸方向(正方向)に電流が流れる。電極配線13bでは、Y軸方向(負方向)に電流が流れる。
そうすると、この場合には、図7Aに示すように、第1駆動部7aでは、電極配線13aが配置された第1駆動梁9aと、電極配線13bが配置された第2駆動梁9bとには、Z軸方向(正方向)のローレンツ力(矢印参照)が発生する。一方、図7Bに示すように、第2駆動部7bでは、電極配線13bが配置された第2駆動梁9bと、電極配線13aが配置された第1駆動梁9aとには、Z軸方向(負方向)のローレンツ力(矢印参照)が発生する。
このため、第1駆動部7aでは、駆動梁9の駆動端がZ軸の正方向に変位し、走査構造体3のY軸方向の負方向側の端部が上昇する。一方、第2駆動部7bでは、駆動梁9の駆動端がZ軸の負方向に変位し、走査構造体3のY軸方向の正方向側の端部が下降する。これにより、走査構造体3がX−Y平面に対して傾けられることになる。
こうして、第1駆動部7aにおける電極配線13a、13bに流す電流の向きおよび強さと、第2駆動部7bにおける電極配線13a、13bに流す電流の向きおよび強さとを制御することで、走査構造体3に形成された反射鏡5を、所望の方向に傾けることができる。
上述した光走査装置1では、駆動梁9にローレンツ力を作用させる磁力線は、薄膜磁石15によって生じる。これにより、外部に永久磁石を配置した光走査装置と比べると、光走査装置1の小型化に寄与することができる。
また、第1駆動部7aにおける電極配線13a、13bと、第2駆動部7bにおける電極配線13a、13bとにそれぞれ流す電流の周波数、位相を調整することで、走査構造体3の様々な動きをさせることができる。さらに、リンク梁11の長さを調整することで、反射鏡5から駆動梁9を離すことができ、光の漏れによる迷光を低減させることができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る光走査装置について説明する。図8および図9に示すように、光走査装置1は、走査構造体3、アンカー21および駆動部7を備えている。走査構造体3および反射鏡5は、ほぼ円形状とされる。駆動部7は、走査構造体とアンカー21との間に接続されて、走査構造体3を駆動させる。駆動部7は、円形状の走査構造体3の外周に沿って、円弧状に形成されている。駆動部7は、第1駆動部7a、第2駆動部7b、第3駆動部7cおよび第4駆動部7dを含む。
駆動部7は、駆動梁9、電極配線13、薄膜磁石15および支持体17を備えている。第1駆動部7aにおける駆動梁9の駆動端(リンク梁11)は、走査構造体3の外周部における第1位置に接続されている。第2駆動部7bにおける駆動梁9の駆動端(リンク梁11)は、走査構造体3の外周部における第1位置とは異なる第2位置に接続されている。
第3駆動部7cにおける駆動梁9の駆動端(リンク梁11)は、走査構造体3の外周部における第1位置および第2位置とは異なる第3位置に接続されている。第4駆動部7dにおける駆動梁9の駆動端(リンク梁11)は、走査構造体3の外周部における第1位置空第3位置とは異なる第4位置に接続されている。なお、これ以外の構成については、図1等に示す光走査装置1の構成と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
次に、上述した光走査装置1の製造方法について説明する。上述した光走査装置1では、走査構造体3および駆動部7のそれぞれの形状が、前述した光走査装置1の対応する形状とは異なるだけで基本的な構造は同じである。したがって、上述した光走査装置1の製造方法は、マスクのパターンを変更するだけで、前述した光走査装置1の製造方法と実質的に同じ製造工程によって製造することができる。
次に、上述した光走査装置1の動作について説明する。前述したように、駆動部7では、電極配線13を流れる電流の向きと、薄膜磁石15によって形成される磁力線の向きとのそれぞれにほぼ直交する方向に発生するローレンツ力によって、駆動梁9の駆動端がZ軸方向に変位することになる。第1駆動部7a〜第4駆動部7dのそれぞれにおける電極配線13a、13bにそれぞれ流す電流の周波数、位相を調整することで、走査構造体3の様々な動きをさせることができる。
上述した光走査装置1では、走査構造体3および反射鏡5は、円形状に形成されている。光走査装置1に照射されるレーザー光のスポット形状は、基本的には円形状である。走査構造体3および反射鏡5の形状として、その円形状に対応した形状に設定することで、走査構造体3および反射鏡5の面積を必要最小限に抑えることができる。これにより、光走査装置1の小型化にさらに寄与することができる。
また、レーザー光は反射鏡5に対し、ある入射角度をもって斜め入射することが多い。このため、反射鏡5の表面では、レーザー光のスポット形状は楕円形になる。したがって、反射鏡5の形状としては、楕円形状がより好ましい。
さらに、上述した光走査装置1では、第1駆動部7a〜第4駆動部7dが、走査構造体3の外周部におけるそれぞれ異なる位置に接続されている。これにより、走査構造体3を歳差運動させることも可能になり、光走査装置1としての用途も拡げることができる。
なお、上述した光走査装置1では、駆動部7として、第1駆動部7a〜第4駆動部7dを例に挙げて説明したが、駆動部7としては、少なくとも3つ備えていれば、走査構造体3を歳差運動させることができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る光走査装置について説明する。図10に示すように、光走査装置1における薄膜磁石15では、薄膜磁石15a、15b、15c、15dのそれぞれが、円弧に沿って互いに距離を隔てて配置されている。すなわち、薄膜磁石15が複数に分割されており、複数の分割された薄膜磁石15が、電極配線13に沿って配置されている。
なお、図10において、図8に示される断面線IX−IXに対応する断面線における断面構造は、図9に示される断面構造と同じである。これ以外の構成については、図8等に示す光走査装置1の構成と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
次に、上述した光走査装置1の製造方法について説明する。上述した光走査装置1では、走査構造体3、薄膜磁石15を含む駆動部7の形状が、実施の形態1において説明した光走査装置1の対応する形状とは異なるだけで基本的な構造は同じである。したがって、上述した光走査装置1の製造方法は、マスクのパターンを変更するだけで、前述した光走査装置1の製造方法と実質的に同じ製造工程によって製造することができる。
次に、上述した光走査装置1の動作について説明する。実施の形態1において説明したように、駆動部7では、電極配線13を流れる電流の向きと、薄膜磁石15によって形成される磁力線の向きとのそれぞれにほぼ直交する方向に発生するローレンツ力によって、駆動梁9の駆動端がZ軸方向に変位することになる。第1駆動部7a等のそれぞれにおける電極配線13a、13bにそれぞれ流す電流の周波数、位相を調整することで、走査構造体3の様々な動きをさせることができる。
上述した光走査装置1では、前述した光走査装置1の効果に加えて、次のような効果が得られる。すなわち、図8および図10に示すように、円弧状に形成される薄膜磁石となる膜14として、複数に分割されていることで、分割されていない薄膜磁石となる膜14と比べて、分割された個々の薄膜磁石となる膜14を確実に着磁することができ、一連の薄膜磁石15として、磁界の向きを所望の向きに設定することができる。
実施の形態4.
実施の形態4に係る光走査装置について説明する。図11および図12に示すように、光走査装置1では、反射鏡5が形成された走査構造体3が、駆動部7を覆うように配置されている。駆動部7は、第1駆動部7aおよび第2駆動部7bを含む。第1駆動部7aおよび第2駆動部7bのそれぞれでは、駆動梁9の数、電極配線13の本数、薄膜磁石15の数が、図1等に示される光走査装置1における対応する部材の数よりも多く設定されている。
第1駆動部7aにおける駆動梁9の駆動端に接続されたリンク梁11に、走査構造体3におけるY軸方向の負方向側の端部が支柱23を介在させて接続されている。第2駆動部7bにおける駆動梁9の駆動端に接続されたリンク梁11に、走査構造体3におけるY軸方向の正方向側の端部が支柱23を介在させて接続されている。なお、これ以外の構成については、図1等に示す光走査装置1の構成と同様なので、同一部材には同一符号を付し、必要である場合を除きその説明を繰り返さないこととする。
次に、上述した光走査装置1の製造方法について説明する。上述した光走査装置1では、走査構造体3が、駆動部7等を形成する工程とは別の工程において形成される点を除いて、実施の形態1において説明した工程と同様の工程を経て製造される。すなわち、実施の形態1において説明した光走査装置1と同様の工程を経て、走査構造体3を除く駆動部7等が形成される。
一方、たとえば、シリコン基板等に所望の処理を施すことによって、走査構造体3が別途形成される。また、シリコン等から支柱23が形成される。その後、その駆動部7等のリンク梁11に、別途作成された走査構造体3が支柱23を介在させて接合される。支柱23と走査構造体3との接合方法および支柱23とリンク梁11との接合方法としては、常温接合が好ましい。この他に、接着剤を用いて接合してもよい。こうして、図11および図12に示す光走査装置1が完成する。
次に、上述した光走査装置1の動作について説明する。実施の形態1において説明したように、駆動部7では、電極配線13を流れる電流の向きと、薄膜磁石15によって形成される磁力線の向きとのそれぞれにほぼ直交する方向に発生するローレンツ力によって、駆動梁9の駆動端がZ軸方向に変位することになる。第1駆動部7aおよび第2駆動部7bのそれぞれにおける電極配線13a、13bにそれぞれ流す電流の周波数、位相を調整することで、走査構造体3に形成された反射鏡5を、所望の方向に傾けることができる。
上述した光走査装置1では、走査構造体3に覆われるように、駆動部7が配置されている。これにより、光走査装置1の小型化にさらに寄与することができる。
なお、上述した各実施の形態に係る光走査装置1では、電極配線13として、1本の配線を一例に挙げたが、図13および図14に示すように、コイル状に配置された電極配線13を適用してもよい。また、図15および図16に示すように、電極配線13として、積層された電極配線13を適用してもよい。
また、薄膜磁石15としては、単層の薄膜磁石となる膜14から形成される薄膜磁石15を例に挙げた。図17に示すように、薄膜磁石15としては、たとえば、一の薄膜磁石15と他の薄膜磁石15との間にタンタル(Ta)等の中間層16を介在させた積層態様の薄膜磁石15を適用してもよい。このような積層態様の薄膜磁石15を適用することで、磁力を上げることができる。
各実施の形態において説明した光走査装置1については、必要に応じて種々組み合わせることが可能である。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、MEMS技術を適用した光走査装置に有効に利用される。
1 光走査装置、3 走査構造体、5 反射鏡、7 駆動部、7a 第1駆動部、7b 第2駆動部、7c 第3駆動部、7d 第4駆動部、9、9a、9b 駆動梁、11 リンク梁、13、13a、13b、13c、13d 電極配線、14 磁石となる膜、15、15a、15b、15c、15d 薄膜磁石、16 中間層、17、17a、17b 支持体、19、19a、19b 電極、21 アンカー、23 支柱、51 SOI基板、53 シリコン基板、55、59,61 シリコン酸化膜、57 シリコン層、81 着磁ヨーク。
本発明に係る光走査装置は、走査構造体と支持本体と1以上の駆動部とを有している。走査構造体は、光を反射する反射面を有する。支持本体は、アンカーである。1以上の駆動部は、走査構造体と支持本体との間に接続され、走査構造体を駆動させる。1以上の駆動部は、第1駆動梁と第1電極配線と一対の第1支持体と第1膜状磁石と第2駆動梁と第2電極配線と一対の第2支持体と第2膜状磁石とを備えている。第1駆動梁は、支持本体に接続された第1固定端および走査構造体に接続された第1駆動端を有する。第1電極配線は、第1駆動梁に形成されている。一対の第1支持体は、支持本体にそれぞれ接続されるとともに、第1駆動梁を挟み込むように配置されている。第1膜状磁石は、一対の第1支持体のそれぞれに配置されている。第2駆動梁は、支持本体に接続された第2固定端および走査構造体に接続されるとともに第1駆動端に接続される第2駆動端を有する。第2電極配線は、第2駆動梁に形成され、第1電極配線と電気的に接続されている。一対の第2支持体は、第2駆動梁を挟み込むように配置されている。第2膜状磁石は、一対の第2支持体のそれぞれに配置されている。第1膜状磁石は、第1電極配線が延在する方向と交差する第1方向に磁力線を生じさせる態様で配置されている。第2膜状磁石は、第2電極配線が延在する方向と交差する第2方向に磁力線を生じさせる態様で配置されている。第1方向と第2方向とは、互いに反対向きである。第1電極配線を流れる電流の向きと、第2電極配線を流れる電流の向きとは、互いに反対向きである。
本発明に係る一の光走査装置の製造方法は、以下の工程を備えている。半導体基板本体の表面上に第1絶縁膜を介在させて半導体層が形成された基板を用意する。半導体層の上に第2絶縁膜を介在させて、第1電極配線および第1電極配線と電気的に接続される第2電極配線を形成するとともに、反射鏡を形成する。第2絶縁膜上に、第1膜状磁石および第2膜状磁石を形成する。第2絶縁膜、半導体層、第1絶縁膜および半導体基板本体に加工を行うことにより、アンカーとしての支持本体、反射鏡が配置された走査構造体、第1電極配線が配置され、一端が第1固定端として支持本体に接続されるとともに、他端が第1駆動端として走査構造体に接続される第1駆動梁、第2電極配線が配置され、一端が第2固定端として支持本体に接続され、他端が第2駆動端として走査構造体に接続されるとともに第1駆動端に接続される第2駆動端を有する第2駆動梁、第1膜状磁石がそれぞれ配置され、第1駆動梁を挟み込むように支持本体に接続される一対の第1支持体、第2膜状磁石がそれぞれ配置され、第2駆動梁を挟み込むように支持本体に接続される一対の第2支持体をそれぞれ形成する。第1膜状磁石を形成する工程では、第1膜状磁石は、第1電極配線が延在する方向と交差する方向に磁力線が生じるように形成される。第2膜状磁石を形成する工程では、第2膜状磁石は、第2電極配線が延在する方向と交差する第2方向に磁力線が生じるように形成される。第1電極配線を流れる電流の向きと、第2電極配線を流れる電流の向きとは、互いに反対向きになるように形成される。
本発明に係る他の光走査装置の製造方法は、以下の工程を備えている。半導体基板本体の表面上に第1絶縁膜を介在させて半導体層が形成された基板を用意する。半導体層の上に第2絶縁膜を介在させて、第1電極配線および第1電極配線と電気的に接続される第2電極配線を形成する。第2絶縁膜上に、第1膜状磁石および第2膜状磁石を形成する。第2絶縁膜、半導体層、第1絶縁膜および半導体基板本体に加工を行うことにより、アンカーとしての支持本体、第1電極配線が配置され、一端が第1固定端として支持本体に接続されるとともに、他端を第1駆動端とする第1駆動梁、第2電極配線が配置され、一端が第2固定端として支持本体に接続されるとともに、他端が第2駆動端として第1駆動端に接続される第2駆動梁、第1膜状磁石がそれぞれ配置され、第1駆動梁を挟み込むように支持本体に接続される一対の第1支持体、第2膜状磁石がそれぞれ配置され、第2駆動梁を挟み込むように支持本体に接続される一対の第2支持体をそれぞれ形成する。反射鏡が配置された走査構造体を形成する。互いに接続された第1駆動梁の第1駆動端および第2駆動梁の第2駆動端に、走査構造体を接合する。第1膜状磁石を形成する工程では、第1膜状磁石は、第1電極配線が延在する方向と交差する方向に磁力線が生じるように形成される。第2膜状磁石を形成する工程では、第2膜状磁石は、第2電極配線が延在する方向と交差する第2方向に磁力線が生じるように形成される。第1電極配線を流れる電流の向きと、第2電極配線を流れる電流の向きとは、互いに反対向きになるように形成される。

Claims (11)

  1. 光を反射する反射面を有する走査構造体と、
    アンカーとしての支持本体と、
    前記走査構造体と前記支持本体との間に接続され、前記走査構造体を駆動させる1以上の駆動部と
    を有し、
    前記1以上の駆動部は、
    前記支持本体に接続された第1固定端および前記走査構造体に接続された第1駆動端を有する第1駆動梁と、
    前記第1駆動梁に形成された第1電極配線と、
    前記支持本体にそれぞれ接続されるとともに、前記第1駆動梁を挟み込むように配置された一対の第1支持体と、
    一対の前記第1支持体のそれぞれに配置された第1膜状磁石と
    を備え、
    前記第1膜状磁石は、前記第1電極配線が延在する方向と交差する第1方向に磁力線を生じさせる態様で配置された、光走査装置。
  2. 前記1以上の駆動部は、
    第1駆動部と、
    第2駆動部と、
    第3駆動部と
    を含み、
    前記第1駆動部は、前記走査構造体の外周部における第1位置と前記支持本体との間に接続され、
    前記第2駆動部は、前記走査構造体の前記外周部における前記第1位置とは異なる第2位置と前記支持本体との間に接続され、
    前記第3駆動部は、前記走査構造体の前記外周部における前記第1位置および前記第2位置とは異なる第3位置と前記支持本体との間に接続された、請求項1記載の光走査装置。
  3. 前記第1膜状磁石は、複数に分割され、
    複数に分割された前記第1膜状磁石は、前記第1電極配線が延在する方向に沿って配置された、請求項1記載の光走査装置。
  4. 前記走査構造体は、前記1以上の駆動部を覆うように配置された、請求項1記載の光走査装置。
  5. 前記第1電極配線は、一対の前記第1支持体のそれぞれに配置された前記第1膜状磁石の間に、複数配置された、請求項1記載の光走査装置。
  6. 前記第1膜状磁石は、積層構造とされた、請求項1記載の光走査装置。
  7. 前記1以上の駆動部は、
    前記支持本体に接続された第2固定端および前記走査構造体に接続されるとともに前記第1駆動端に接続される第2駆動端を有する第2駆動梁と、
    前記第2駆動梁を挟み込むように配置された一対の第2支持体と、
    一対の前記第2支持体のそれぞれに配置された第2膜状磁石と、
    前記第2駆動梁に形成され、前記第1電極配線と電気的に接続された第2電極配線と
    を含み、
    前記第2膜状磁石は、前記第2電極配線が延在する方向と交差する第2方向に磁力線を生じさせる態様で配置され、
    前記第1方向と前記第2方向とは、互いに反対向きであり、
    前記第1電極配線を流れる電流の向きと、前記第2電極配線を流れる電流の向きとは、互いに反対向きである、請求項1記載の光走査装置。
  8. 半導体基板本体の表面上に第1絶縁膜を介在させて半導体層が形成された基板を用意する工程と、
    前記半導体層の上に第2絶縁膜を介在させて、第1電極配線を形成するとともに、反射鏡を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜上に、第1膜状磁石を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜、前記半導体層、前記第1絶縁膜および前記半導体基板本体に加工を行うことにより、
    アンカーとしての支持本体、
    前記反射鏡が配置された走査構造体、
    前記第1電極配線が配置され、一端が固定端として前記支持本体に接続されるとともに、他端が駆動端として前記走査構造体に接続される第1駆動梁、および、
    前記第1膜状磁石がそれぞれ配置され、前記第1駆動梁を挟み込むように前記支持本体に接続される一対の第1支持体、
    をそれぞれ形成する工程と
    を備え、
    前記第1膜状磁石を形成する工程では、前記第1膜状磁石は、前記第1電極配線が延在する方向と交差する方向に磁力線が生じるように形成される、光走査装置の製造方法。
  9. 前記第1膜状磁石を形成する工程は、
    前記第1電極配線を挟み込むように、磁石となる膜を形成する工程と、
    前記磁石となる膜に、着磁ヨークによって着磁を行うことによって、前記第1膜状磁石を形成する工程と
    を含む、請求項8記載の光走査装置の製造方法。
  10. 半導体基板本体の表面上に第1絶縁膜を介在させて半導体層が形成された基板を用意する工程と、
    前記半導体層の上に第2絶縁膜を介在させて、第1電極配線を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜上に、第1膜状磁石を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜、前記半導体層、前記第1絶縁膜および前記半導体基板本体に加工を行うことにより、
    アンカーとしての支持本体、
    前記第1電極配線が配置され、一端が固定端として前記支持本体に接続されるとともに、他端を駆動端とする第1駆動梁、および、
    前記第1膜状磁石がそれぞれ配置され、前記第1駆動梁を挟み込むように前記支持本体に接続される一対の第1支持体、
    をそれぞれ形成する工程と、
    反射鏡が配置された走査構造体を形成する工程と、
    前記第1駆動梁の前記駆動端としての前記他端に、前記走査構造体を接合する工程と
    を備え、
    前記第1膜状磁石を形成する工程では、前記第1膜状磁石は、前記第1電極配線が延在する方向と交差する方向に磁力線が生じるように形成される、光走査装置の製造方法。
  11. 前記第1膜状磁石を形成する工程は、
    前記第1電極配線を挟み込むように、磁石となる膜を形成する工程と、
    前記磁石となる膜に、着磁ヨークによって着磁を行うことによって、前記第1膜状磁石を形成する工程と
    を含む、請求項10記載の光走査装置の製造方法。
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