JPWO2020178908A1 - 動力伝達機構および車両の走行駆動装置 - Google Patents

動力伝達機構および車両の走行駆動装置 Download PDF

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Abstract

車両の走行駆動装置などを小型化、簡易化する。
第1のポートP1から油圧を供給すると、第1のスプリング16による第1の駆動クラッチ12への押圧が解除されて、駆動源によってドライブシャフト11の太陽ギヤG11が回転し、遊星ギヤG14が公転することで、ドライブギヤG15が低速モードで回転し、第2のポートP2から油圧を供給すると、第2のスプリング17による第2の駆動クラッチ14への押圧が解除されて、駆動源によってドライブシャフト11の太陽ギヤG11とリングギヤキャリア13の伝達ギヤG13が回転し、リングギヤG12が回転するとともに遊星ギヤG14が公転することで、ドライブギヤG15が高速モードで回転する。

Description

本発明は、油圧モータなどの駆動源で回転されるドライブシャフトの動力を他の軸(従動軸)に伝達する動力伝達機構および、この動力伝達機構を備えた車両の走行駆動装置に関する。
従来、凍土や泥濘地などで使用される運搬車両や不整地走行車両などの車両において、車両の車軸に動力を伝達して走行させる走行駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この走行駆動装置は、車両の左右一対の車軸にそれぞれ連結された左右一対の遊星歯車機構と、走行用駆動源を含む走行駆動系からの動力を、左右一対の遊星歯車機構の太陽ギヤに入力し、左右一対の車軸を同方向に同速度で回転させる走行用入力シャフトを備える。また、旋回用駆動源を含む旋回駆動系からの動力を、左右一対の遊星歯車機構のリングギヤに入力して互いに逆方向に回転させ、左右一対の車軸の回転速度に差を生じさせる旋回用入力シャフトを備える。このような走行用入力シャフトと旋回用入力シャフトが同軸上に配置され、走行用入力シャフトと旋回用入力シャフトのいずれか一方が他方を貫通していることで、小型化が図られている。
また、左右一対の車軸と左右一対の駆動輪との間に、左右一対の減速機構が配置されている。この変速機構は、走行用入力シャフトに同軸上で連結され変速ギヤを有する変速シャフトと、変速ギヤに噛合した状態を維持したまま、変速シャフトの軸方向に沿ってスライド自在な切替ギヤと、を備える。また、走行用入力シャフトの同軸上に配設された高速入力ギヤと低速入力ギヤを備えるとともに、切替ギヤがスライドされた場合に噛合される、高速変速ギヤと低速変速ギヤが走行用入力シャフトの同軸上に設けられている。
そして、走行用油圧ポンプに接続された油圧シリンダによって切替ギヤが高速位置に移動すると、走行用油圧モータの動力が、高速出力ギヤおよび高速入力ギヤを介して走行用入力シャフトに伝達される。同様に、油圧シリンダによって切替ギヤが低速位置に移動すると、走行用油圧モータの動力が、低速出力ギヤおよび低速入力ギヤを介して走行用入力シャフトに伝達されるものである。
特開2017−105385号公報
ところで、特許文献1に記載の走行駆動装置では、変速ギヤ、切替ギヤ、高速入力ギヤ、低速入力ギヤ、さらには、高速変速ギヤや低速変速ギヤなどを備える複雑な変速機構が、走行用入力シャフトに同軸上で配設されている。このように、走行用油圧モータ側の走行駆動系(動力伝達機構)のみで変速機能を備えるものではないため、構成が複雑でさらなる小型化が困難となる。また、従来のコンスタントメッシュ方式のシフトチェンジ・変速では、機械式クラッチのため走行中のシフトチェンジができず、停止してシフトチェンジする必要があった。
そこで本発明は、上記課題を解決するために、走行駆動装置などの小型化、簡易化が可能で、しかも、走行中のシフトチェンジを可能にする動力伝達機構および、この動力伝達機構を備えた車両の走行駆動装置を提供することを目的にする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、駆動源によって軸心周りに回転可能で、太陽ギヤが設けられたドライブシャフトと、前記ドライブシャフトの外周側に配設された第1の駆動クラッチと、前記第1の駆動クラッチの外周側に配設され、前記太陽ギヤと同軸のリングギヤの内歯と噛合する伝達ギヤが設けられたリングギヤキャリアと、前記リングギヤキャリアの外周側に配設された第2の駆動クラッチと、前記太陽ギヤと前記リングギヤの内歯とに噛合する遊星ギヤと、前記遊星ギヤに連結され、前記太陽ギヤと同心に回転可能なドライブギヤが設けられた遊星キャリアと、前記第1の駆動クラッチを押圧することで、前記ドライブシャフトと前記リングギヤキャリアを固定する第1の押圧手段と、前記第2の駆動クラッチを押圧することで、前記リングギヤキャリアを固定する第2の押圧手段と、油圧を供給して前記第1の駆動クラッチへの押圧を解除し、前記駆動源によって前記ドライブシャフトの前記太陽ギヤを回転させて、前記遊星ギヤを公転させることで、前記ドライブギヤを低速モードで回転させる第1のポートと、油圧を供給して前記第2の駆動クラッチへの押圧を解除し、前記駆動源によって前記ドライブシャフトの太陽ギヤと前記リングギヤキャリアの伝達ギヤを回転させて、前記リングギヤを回転させるとともに前記遊星ギヤを公転させることで、前記ドライブギヤを高速モードで回転させる第2のポートと、を備えることを特徴とする動力伝達機構である。
この発明によれば、第1のポートと第2のポートから油圧が供給されない状態では、第1の押圧手段で第1の駆動クラッチが押圧されてドライブシャフトとリングギヤキャリアが固定され、第2の押圧手段で第2の駆動クラッチが押圧されてリングギヤキャリアが固定される。つまり、駆動源が駆動してもドライブシャフトは固定されたままとなる。一方、第1のポートから油圧が供給されると、駆動源によってドライブシャフトつまり太陽ギヤが回転し、遊星ギヤが公転することでドライブギヤが低速モードで回転する。さらに、第2のポートから油圧が供給されると、駆動源によってドライブシャフトつまり太陽ギヤとリングギヤキャリアつまり伝達ギヤが回転し、リングギヤが回転するとともに遊星ギヤが公転することで、ドライブギヤが高速モードで回転する。このように、この動力伝達機構において変速機能を備え、しかも、油圧クラッチでシフトチェンジするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の動力伝達機構において、前記ドライブシャフトと、前記第1の駆動クラッチと、前記リングギヤキャリアと、前記第2の駆動クラッチと、前記遊星キャリアは、同軸上に配設されている、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の動力伝達機構において、前記低速モードと前記高速モードとのシフトチェンジを円滑に行えるように、該シフトチェンジに連動して前記ドライブシャフトを駆動する油圧モータの容量を制御する、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、車両の左右一対の車軸にそれぞれ連結された左右一対の車両用遊星歯車機構と、請求項1から3のいずれか1項に記載の動力伝達機構の前記ドライブギヤの回転を、前記左右一対の車両用遊星歯車機構の太陽ギヤに入力し、前記左右一対の車軸を同方向に同速度で回転させる走行用入力シャフトと、旋回駆動系からの動力を前記左右一対の車両用遊星歯車機構のリングギヤに入力して互いに逆方向に回転させ、前記左右一対の車軸の回転速度に差を生じさせる旋回用入力シャフトと、を備え、前記走行用入力シャフトと前記旋回用入力シャフトは同軸上に配置されていて、前記走行用入力シャフトと前記旋回用入力シャフトのいずれか一方が他方を貫通している、ことを特徴とする車両の走行駆動装置である。
請求項1に記載の発明によれば、動力伝達機構において変速機能を備えるため、この動力伝達機構を走行駆動装置などに備えることで、走行駆動装置などを小型化、簡易化することが可能となる。すなわち、請求項3に記載の発明によれば、動力伝達機構において変速機能を備えるため、車両の走行駆動装置を小型化、簡易化することが可能となる。また、第1のポートと第2のポートから油圧を供給したり供給しなかったりするだけで、ドライブシャフトを固定状態(ブレーキオン状態)にしたり、低速モード(低速ギヤ)や高速モード(高速ギヤ)で回転させることができるため、より小型化、簡易化することが可能となるとともに、より適正な変速が可能となる。また、油圧クラッチで変速するため、走行中に滑らかにシフトチェンジすることが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、ドライブシャフトと第1の駆動クラッチとリングギヤキャリアと第2の駆動クラッチと遊星キャリアとが、同軸上に配設されているため、重量バランスや安定性が向上するとともに、動力伝達機構を小型化、簡易化することが可能となる。この結果、走行駆動装置などをより小型化、簡易化することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、シフトチェンジに連動してドライブシャフトの油圧モータの容量が制御されるため、シフトチェンジを円滑かつ安全に行うことが可能となる。
この発明の実施の形態に係わる走行動力伝達機構を示す断面図である。 図1の走行動力伝達機構を備えた車両の走行駆動装置を示す断面図である。 図2の走行駆動装置の走行旋回機構を示す断面図である。 図2の走行駆動装置の動力伝達ブロック図である。 図1の走行動力伝達機構の低速モード状態を示す断面図である。 図1の走行動力伝達機構の高速モード状態を示す断面図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1〜図6は、この発明の実施の形態を示し、図1は、この実施の形態に係わる走行動力伝達機構(動力伝達機構)1を示す断面図であり、図2は、この走行動力伝達機構1を備えた車両の走行駆動装置100を示す断面図である。この走行駆動装置100は、凍土や泥濘地などで使用される運搬車両や不整地走行車両などに搭載される装置であり、これらの車両は、農業用車両や工事用車両よりも比較的速い速度で走行する。
走行駆動装置100は、図2および図4に示すように、主として、走行動力伝達機構1と旋回動力伝達機構2と走行旋回機構3を備える。走行動力伝達機構1は、車両を前進または後進させるための動力を走行旋回機構3に伝達する走行駆動系であり、駆動源・動力源としての走行用油圧ポンプ71と走行用油圧モータ72によって駆動される。旋回動力伝達機構2は、車両を左右に旋回させるための動力を走行旋回機構3に伝達する旋回駆動系であり、駆動源としての旋回用油圧ポンプ73と旋回用油圧モータ74によって駆動される。
この走行動力伝達機構1と旋回動力伝達機構2は、走行旋回機構3の走行用入力シャフト31および旋回用入力シャフト32を挟むようにして、左右方向に並列に配置されている。また、走行用油圧ポンプ71や旋回用油圧ポンプ73などは、車両のエンジンによって駆動される。
以下にまず、旋回動力伝達機構2と走行旋回機構3について説明し、その後、走行動力伝達機構1について説明する。
旋回動力伝達機構2は、図2に示すように、軸心周りに回転可能な旋回駆動シャフト21を備え、この旋回駆動シャフト21の上端部が、円筒状の連結カプラ22を介して旋回用油圧モータ74の出力軸741に連結されている。さらに、連結カプラ22の外周には、複数のクラッチ板が積層された旋回クラッチ23が配設され、出力軸741の動力、回転が旋回駆動シャフト21に伝達または遮断されるようになっている。
すなわち、旋回クラッチ23の上側に旋回クラッチ押圧体24が配置され、この旋回クラッチ押圧体24を旋回クラッチ23側に押圧する旋回押圧バネ25が配設され、さらに、旋回クラッチ押圧体24を油圧で反旋回クラッチ23側に押し上げられるようになっている。そして、油圧を供給しない状態では、旋回押圧バネ25によって旋回クラッチ押圧体24が旋回クラッチ23を押圧し(クラッチ板が密着し)、出力軸741の動力が旋回駆動シャフト21に伝達されずに、旋回駆動シャフト21が固定される。一方、油圧を供給した状態では、旋回押圧バネ25による旋回クラッチ23への押圧が解除され(クラッチ板が摺動可能となり)、出力軸741の動力が旋回駆動シャフト21に伝達されて、旋回駆動シャフト21が回転する。
このようにして回転する旋回駆動シャフト21の回転方向および回転数は、車両のハンドル操作に基づいて制御される。すなわち、ハンドルの操作量に応じて旋回用油圧ポンプ73の流量が調節され、この流量に応じた回転数とハンドル操作方向によって旋回用油圧モータ74が駆動され、旋回駆動シャフト21が時計回りまたは反時計回りに回転される。また、このような旋回駆動シャフト21の下端部に、後述する旋回用入力平歯車G33と噛合する旋回駆動平歯車G21が配設されている。
走行旋回機構3は、図2および図4に示すように、走行用入力シャフト31、旋回用入力シャフト32、左右一対の車両用遊星歯車機構33L、33Rなどを備える。走行用入力シャフト31は、この実施の形態では、2分割されており、上端部に走行用入力平歯車G31が配設され、下端部に第1の走行用ベベルギヤG32が配設されている。この走行用入力シャフト31と同軸上に円筒状の旋回用入力シャフト32が配置され、走行用入力シャフト31が旋回用入力シャフト32を貫通している。
また、旋回用入力シャフト32の上端部には、旋回用入力平歯車G33が配設され、旋回用入力シャフト32の下端部には、第1の旋回用ベベルギヤG34が配設されている。このようにして、走行用入力シャフト31、旋回用入力シャフト32および第1の走行用ベベルギヤG32などが、1本分の入力シャフトの配置スペース内に配置されている。
左右一対の車両用遊星歯車機構33L、33Rは、図3、図4に示すように、第1の走行用ベベルギヤG32および第1の旋回用ベベルギヤG34を左右方向から挟み込むように配置されている。この車両用遊星歯車機構33L、33Rは、太陽ギヤG35L、G35Rと、ギヤホルダ331L、331Rに支持されて太陽ギヤG35L、G35Rに噛合するそれぞれ3個の遊星ギヤG36L、G36Rと、3個の遊星ギヤG36L、G36Rに噛合する歯列が内周面に設けられた円筒状のリングギヤ(内歯車)G37L、G37Rとから構成されている。
左右のギヤホルダ331L、331Rには、左右一対の車軸81L、81Rがそれぞれ連結され、車軸81L、81Rにはそれぞれ駆動輪82L、82Rが取り付けられている。また、ギヤホルダ331L、331RおよびリングギヤG37L、G37Rは、走行旋回機構ケーシング30に設けられた軸受部・ベアリングによって、回転自在に軸支されている。
左右の太陽ギヤG35L、G35Rをスプライン軸によって連結する太陽軸332には、第1の走行用ベベルギヤG32と噛合する第2の走行用ベベルギヤG38が取り付けられている。そして、走行用入力シャフト31が回転すると、その回転が第1の走行用ベベルギヤG32および第2の走行用ベベルギヤG38を介して、左右の太陽ギヤG35L、G35Rに伝達される。さらに、太陽ギヤG35L、G35Rの回転は、遊星ギヤG36L、G36Rおよびギヤホルダ331L、331Rを介して車軸81L、81Rに伝達される。これにより、左右一対の車軸81L、81Rが同一方向に同一速度で回転し、車両が直進する。
また、左右のリングギヤG37L、G37Rの旋回用入力シャフト32に対面する端面には、第1の旋回用ベベルギヤG34と噛合する左右一対の第2の旋回用ベベルギヤG39L、G39Rがそれぞれ複数のネジによって取り付けられている。そして、旋回用入力シャフト32が回転すると、その回転が第1の旋回用ベベルギヤG34および左右一対の第2の旋回用ベベルギヤG39L、G39Rを介して、左右のリングギヤG37L、G37Rに伝達され、左右のリングギヤG37L、G37Rが互いに逆方向に回転する。さらに、このリングギヤG37L、G37Rの回転が、遊星ギヤG35L、G35Rを介して車軸81L、81Rに伝達されることで、左右の車軸81L、81Rの回転速度に差が生じ、回転速度が遅い側に車両が旋回する。
次に、走行動力伝達機構1について説明する。この走行動力伝達機構1は、図1に示すように、ハウジング10内に主として、ドライブシャフト11と、第1の駆動クラッチ12と、リングギヤキャリア13と、第2の駆動クラッチ14と、遊星キャリア15と、第1のスプリング(第1の押圧手段)16と、第2のスプリング(第1の押圧手段)17が配設されている。
ドライブシャフト11は、走行用油圧モータ72によって軸心周りに回転可能で、太陽ギヤG11が設けられたシャフトである。すなわち、ドライブシャフト11の一端部・上端部と走行用油圧モータ72の出力軸721とが、円筒状のスプラインシャフト41で囲まれるようにして連結され、ドライブシャフト11の他端部・下端部に、図4に示す遊星歯車機構G1を構成する太陽ギヤG11が形成されている。また、後述する低速モードと高速モードとのシフトチェンジを円滑かつ安全に行えるように、このシフトチェンジに連動して走行用油圧モータ72の容量が制御されるようになっている。
また、スプラインシャフト41は、ドライブシャフト11と同軸に配設され、その外周面の第1の駆動クラッチ12に対向する領域には、第1の駆動クラッチ12のクラッチ板の内端縁が挿入、嵌合可能な溝が軸方向に沿って複数形成されている。これにより、後述するように第1の駆動クラッチ12が押圧された状態で、クラッチ板が横方向に延びて溝に嵌合し、スプラインシャフト41つまりドライブシャフト11とリングギヤキャリア13が固定・連結される。
第1の駆動クラッチ12は、円筒状で、ドライブシャフト11の外周側つまりスプラインシャフト41の下部外周側を囲うように、ドライブシャフト11と同軸に配設されたクラッチであり、リング状のクラッチ板が複数積層されている。そして、押圧力・圧縮力を受けた状態では、クラッチ板が圧縮されて横方向(平面方向)に延びてスプラインシャフト41つまりドライブシャフト11とリングギヤキャリア13を固定・連結する。一方、押圧力が解除されると、クラッチ板が復元してスプラインシャフト41がリングギヤキャリア13から離脱し、スプラインシャフト41つまりドライブシャフト11がリングギヤキャリア13とは独立して回転自在となる。
このような第1の駆動クラッチ12の上方に、スプラインシャフト41を囲うように円筒状の押圧シャフト42が配設されている。この押圧シャフト42の下端部は第1の駆動クラッチ12の上面に接し、上端部が第1のベアリング43の内周面に嵌合されて回転自在に軸支されている。また、第1のベアリング43の外周面には、略リング状の第1の押圧盤44の内周面が嵌合されている。この第1の押圧盤44は、ドライブシャフト11と同軸に配設され、軸方向に進退動自在で、その上面とハウジング10の天板部10aの下面との間に第1のスプリング16が配設されている。
この第1のスプリング16は、圧縮コイルスプリングで構成され、第1の押圧盤44を常時下方に押圧する。これにより、第1のベアリング43を介して押圧シャフト42が下方に押され、押圧シャフト42が第1の駆動クラッチ12を押圧する。また、押圧シャフト42の内孔の下部であるバネ収容部42aの内径は、スプラインシャフト41の外径よりも大きく設定され、このバネ収容部42aに第3のスプリング45が収容されている。この第3のスプリング45は、圧縮コイルスプリングで構成され、スプラインシャフト41と押圧シャフト42との位置関係を保つように作用し、そのバネ力は、第1のスプリング16よりも小さく設定されている。そして、第1のスプリング16の押圧力によって第1の駆動クラッチ12のクラッチ板が圧縮されて、スプラインシャフト41とリングギヤキャリア13とが固定されるように、第1のスプリング16のバネ力が設定されている。
リングギヤキャリア13は、第1の駆動クラッチ12の外周側にドライブシャフト11と同軸に配設され、太陽ギヤG11と同軸のリングギヤG12の内歯と噛合する伝達ギヤG13が設けられた円筒体である。すなわち、円筒状で上部側が第1の駆動クラッチ12を囲うように配設され、下端部の外周に伝達ギヤG13が設けられており、第2のベアリング46によって軸心周りに回転自在に軸支されている。一方、遊星歯車機構G1を構成する内歯歯車であるリングギヤG12が、太陽ギヤG11と同軸に回転可能に配設され、このリングギヤG12の内歯列と伝達ギヤG13の外歯列とが全周にわたって噛合している。
また、このリングギヤキャリア13の内周面の第1の駆動クラッチ12に対向する領域には、第1の駆動クラッチ12のクラッチ板の外端縁が挿入、嵌合可能な溝が軸方向に沿って複数形成されている。そして、上記のように第1の駆動クラッチ12が押圧された状態で、クラッチ板が圧縮されて横方向(平面方向)に延び、クラッチ板の内端縁がスプラインシャフト41の溝に嵌合するとともに、クラッチ板の外端縁がリングギヤキャリア13の内周面の溝に嵌合する。これにより、スプラインシャフト41つまりドライブシャフト11とリングギヤキャリア13が固定・連結される。
同様に、リングギヤキャリア13の外周面の第2の駆動クラッチ14に対向する領域には、第2の駆動クラッチ14のクラッチ板の内端縁が挿入、嵌合可能な溝が軸方向に沿って複数形成されている。これにより、後述するように第2の駆動クラッチ14が押圧された状態で、クラッチ板が横方向に延びて溝に嵌合し、リングギヤキャリア13が回転しないように固定される。
第2の駆動クラッチ14は、円筒状で、リングギヤキャリア13の上部外周側を囲うようにドライブシャフト11と同軸に配設されたクラッチであり、リング状のクラッチ板が複数積層されている。一方、ハウジング10の側壁10bの内面の第2の駆動クラッチ14に対向する領域には、第2の駆動クラッチ14のクラッチ板の外端縁が挿入、嵌合可能な溝が軸方向に沿って複数形成されている。そして、第2の駆動クラッチ14が押圧力を受けた状態では、クラッチ板が圧縮されて横方向(平面方向)に延び、クラッチ板の内端縁がリングギヤキャリア13の外周面の溝に嵌合するとともに、クラッチ板の外端縁が側壁10bの溝に嵌合し、リングギヤキャリア13が回転しないように固定される(リングギヤキャリア13がハウジング10に固定される)。一方、押圧力が解除されると、クラッチ板が復元して溝への嵌合が解除され、リングギヤキャリア13が回転自在となる。
このような第2の駆動クラッチ14の上方に、略リング状の第2の押圧盤47がドライブシャフト11と同軸に配設されている。この第2の押圧盤47は、軸方向に進退動自在で、その上部とハウジング10の側壁突出部(側壁10bが内側に横に突出した部分)10cの下面との間に、第2のスプリング17が配設されている。
この第2のスプリング17は、圧縮コイルスプリングで構成され、第2の押圧盤47を常時下方に押圧し、これにより、第2の駆動クラッチ14を押圧する。そして、第2のスプリング17の押圧力によって第2の駆動クラッチ14のクラッチ板が圧縮されて、上記のようにリングギヤキャリア13が固定されるように、第2のスプリング17のバネ力が設定されている。
遊星キャリア15は、遊星ギヤG14に連結され、太陽ギヤG11と同心に回転可能なドライブギヤG15が設けられた回転体であり、ドライブシャフト11と同軸に配設されている。すなわち、遊星歯車機構G1を構成する複数(例えば、3個)の遊星ギヤG14が、太陽ギヤG11とリングギヤG12の内歯と噛合して配設されている。この遊星ギヤG14が、略円筒状でドライブシャフト11と同軸に配設された遊星キャリア15の上部に連結されている。具体的には、遊星ギヤG14の軸48が遊星キャリア15の上部を貫通し、固定ピン48aが遊星キャリア15の上部と軸48を貫通することで連結されている。
この遊星キャリア15は、ハウジング10内に配設された第3のベアリング49と第4のベアリング50とによって回転自在に軸支されている。また、2つのベアリング49、50間にドライブギヤG15がスプラインで取り付けられ、このドライブギヤG15が走行用入力シャフト31の走行用入力平歯車G31と噛合している。なお、遊星キャリア15の筒内15aには、ドライブシャフト11の下端面に同軸に接続された潤滑油供給パイプ51が配設されている。
また、図1に示すように、ハウジング10の側壁10bに第1のポートP1と、側壁10cに第2のポートP2とが形成されている。第1のポートP1は、第1の押圧盤44の下面側に油圧を供給するためのポートであり、このポートから油圧を供給することで、後述するように、第1の押圧盤44が反第1の駆動クラッチ12側に移動するようになっている。第2のポートP2は、第2の押圧盤47の下面側に油圧を供給するためのポートであり、このポートから油圧を供給することで、後述するように、第2の押圧盤47が反第2の駆動クラッチ14側に移動するようになっている。
次に、このような構成の走行動力伝達機構1および車両の走行駆動装置100の作用などについて説明する。
まず、車両のシフトレバーをニュートラルにしてエンジンを始動させると、エンジンは所定の回転数でアイドリング回転し、走行用油圧ポンプ71および旋回用油圧ポンプ73がアイドリング回転に応じた流量で駆動する。このとき、走行動力伝達機構1の第1のポートP1と第2のポートP2から油圧が供給されず、図1に示すように、第1の駆動クラッチ12と第2の駆動クラッチ14はともに押圧されて、スプラインシャフト41つまりドライブシャフト11とリングギヤキャリア13が固定され、リングギヤキャリア13が回転しないように固定される。すなわち、ドライブシャフト11は回転せず、車両は走行しない。同様に、旋回動力伝達機構2においても油圧が供給されず、旋回駆動シャフト21も回転しない。
次に、シフトレバーをロー(1速)にすると、走行動力伝達機構1の第1のポートP1から油圧が供給され、図5に示すように、第1のスプリング16のバネ力に抗して第1の押圧盤44が反第1の駆動クラッチ12側に移動する。これにより、第1の駆動クラッチ12への押圧力が解除され、上記のように、ドライブシャフト11がリングギヤキャリア13とは独立して回転し、これに伴って太陽ギヤG11が回転して遊星ギヤG14が公転することで、遊星キャリア15つまりドライブギヤG15が回転する。このとき、リングギヤG12は回転しないため低速モードで回転し、ドライブギヤG15を介して走行用入力シャフト31が回転する。
このように、走行用油圧ポンプ71および走行用油圧モータ72からの動力が、ドライブシャフト11、太陽ギヤG11、遊星ギヤG14、遊星キャリア15、ドライブギヤG15を介して走行用入力シャフト31に伝達される。この動力・回転が、左右一対の車両用遊星歯車機構33L、33Rを介して左右一対の車軸81L、81Rに伝達され、車軸82L、82Rが同一方向に同一速度で回転し、車両は、アクセルペダルの操作量に応じた速度で直進走行する。
また、シフトレバーをハイ(2速)にすると、走行動力伝達機構1の第2のポートP2から油圧が供給されて、第1のポートP1からの油圧供給が停止され、図6に示すように、第2のスプリング17のバネ力に抗して第2の押圧盤47が反第2の駆動クラッチ14側に移動する。これにより、第2の駆動クラッチ14への押圧力が解除され、上記のように、ドライブシャフト11と一体となってリングギヤキャリア13が回転し、これに伴って太陽ギヤG11と伝達ギヤG13が回転する。そして、リングギヤG12が回転するとともに遊星ギヤG14が公転することで、遊星キャリア15つまりドライブギヤG15が回転する。このとき、リングギヤG12が回転するため高速モードで回転し、ドライブギヤG15を介して走行用入力シャフト31が回転する。
このように、走行用油圧ポンプ71および走行用油圧モータ72からの動力が、ドライブシャフト11、太陽ギヤG11、遊星ギヤG14および、ドライブシャフト11、リングギヤキャリア13、リングギヤG12、遊星ギヤG14に伝達され、さらに、遊星キャリア15、ドライブギヤG15を介して走行用入力シャフト31に伝達される。この動力・回転が車軸82L、82Rに伝達されるのは、上記1速の場合と同様である。
一方、車両走行中にハンドルが操作されると、その操作量に応じて旋回用油圧ポンプ73の流量が調節され、旋回用油圧モータ74が旋回用油圧ポンプ73の流量に応じた回転数で駆動される。また、シフトレバーがハイまたはローにされた際に、旋回動力伝達機構2に油圧が供給され、旋回押圧バネ25による旋回クラッチ23への押圧が解除され、旋回駆動シャフト21が回転可能となっている。このため、旋回用油圧モータ74の動力が、旋回駆動シャフト21の旋回駆動平歯車G21および旋回用入力平歯車G33を介して旋回用入力シャフト32に伝達される。そして、左右一対の車両用遊星歯車機構33L、33RのリングギヤG37L、G37Rが互いに逆方向に回転し、車軸81L、81Rの回転速度に差が生じて、回転速度が遅い側に車両が旋回する。
以上のように、この走行動力伝達機構1によれば、変速機能を備えるため、この走行動力伝達機構1を走行駆動装置などに備えることで、走行駆動装置などを小型化、簡易化することが可能となる。すなわち、走行動力伝達機構1において変速機能を備えるため、この実施の形態に係わる走行駆動装置100を小型化、簡易化することが可能となる。また、第1のポートP1と第2のポートP2から油圧を供給したり供給しなかったりするだけで、ドライブシャフト11を固定状態(ブレーキオン状態)にしたり、低速モード(低速ギヤ)や高速モード(高速ギヤ)で回転させることができるため、より小型化、簡易化することが可能となるとともに、より適正な変速が可能となる。また、油圧クラッチで変速するため、走行中に滑らかにシフトチェンジすることが可能となる。しかも、シフトチェンジに連動してドライブシャフト11の走行用油圧モータ72の容量が制御されるため、シフトチェンジを円滑かつ安全に行うことが可能となる。
また、ドライブシャフト11と第1の駆動クラッチ12とリングギヤキャリア13と第2の駆動クラッチ14と遊星キャリア15とが、同軸上に配設されているため、重量バランスや安定性が向上するとともに、走行動力伝達機構1を小型化、簡易化することが可能となる。この結果、走行駆動装置100などをより小型化、簡易化することが可能となる。
さらに、走行用入力シャフト31が円筒状の旋回用入力シャフト32を貫通して配設されているため、配設スペースを小さくすることができる。これらの結果、走行駆動装置100を小型化して車両への取り付け性を向上させることができる。
以上、この発明の各実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、凍土や泥濘地などで使用される運搬車両や不整地走行車両を例に説明したが、農業用車両や工事用車両などに適用してもよい。また、動力伝達機構が車両の走行駆動装置100に適用される場合について説明したが、他の装置に適用してもよい。
1 走行動力伝達機構(動力伝達機構)
11 ドライブシャフト
12 第1の駆動クラッチ
13 リングギヤキャリア
14 第2の駆動クラッチ
15 遊星キャリア
16 第1のスプリング(第1の押圧手段)
17 第2のスプリング(第1の押圧手段)
G1 遊星歯車機構
G11 太陽ギヤ
G12 リングギヤ
G13 伝達ギヤ
G14 遊星ギヤ
G15 ドライブギヤ
P1 第1のポート
P2 第2のポート
100 走行駆動装置
2 旋回動力伝達機構
21 旋回駆動シャフト
23 旋回クラッチ
G21 旋回駆動平歯車
3 走行旋回機構
31 走行用入力シャフト
32 旋回用入力シャフト
33L、33R 車両用遊星歯車機構
G31 走行用入力平歯車
G32 第1の走行用ベベルギヤ
G33 旋回用入力平歯車
G34 第1の旋回用ベベルギヤ
G35L、G35R 太陽ギヤ
G36L、G36R 遊星ギヤ
G37L、G37R リングギヤ(内歯車)
71 走行用油圧ポンプ(駆動源)
72 走行用油圧モータ(駆動源)
73 旋回用油圧ポンプ(駆動源)
74 旋回用油圧モータ(駆動源)
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、駆動源によって軸心周りに回転可能で、太陽ギヤが設けられたドライブシャフトと、前記ドライブシャフトの外周側に配設された第1の駆動クラッチと、前記第1の駆動クラッチの外周側に配設され、前記太陽ギヤと同軸のリングギヤの内歯と噛合する伝達ギヤが設けられたリングギヤキャリアと、前記リングギヤキャリアの外周側に配設された第2の駆動クラッチと、前記太陽ギヤと前記リングギヤの内歯とに噛合する遊星ギヤと、前記遊星ギヤに連結され、前記太陽ギヤと同心に回転可能なドライブギヤが設けられた遊星キャリアと、前記第1の駆動クラッチを常時押圧することで、前記ドライブシャフトと前記リングギヤキャリアを固定する第1の押圧手段と、前記第2の駆動クラッチを常時押圧することで、前記リングギヤキャリアを固定する第2の押圧手段と、油圧を供給して前記第1の押圧手段の力に抗して前記第1の駆動クラッチへの押圧を解除し、前記駆動源によって前記ドライブシャフトの前記太陽ギヤを回転させて、前記遊星ギヤを公転させることで、前記ドライブギヤを低速モードで回転させる第1のポートと、油圧を供給して前記第2の押圧手段の力に抗して前記第2の駆動クラッチへの押圧を解除し、前記駆動源によって前記ドライブシャフトの太陽ギヤと前記リングギヤキャリアの伝達ギヤを回転させて、前記リングギヤを回転させるとともに前記遊星ギヤを公転させることで、前記ドライブギヤを高速モードで回転させる第2のポートと、を備えることを特徴とする動力伝達機構である。

Claims (4)

  1. 駆動源によって軸心周りに回転可能で、太陽ギヤが設けられたドライブシャフトと、
    前記ドライブシャフトの外周側に配設された第1の駆動クラッチと、
    前記第1の駆動クラッチの外周側に配設され、前記太陽ギヤと同軸のリングギヤの内歯と噛合する伝達ギヤが設けられたリングギヤキャリアと、
    前記リングギヤキャリアの外周側に配設された第2の駆動クラッチと、
    前記太陽ギヤと前記リングギヤの内歯とに噛合する遊星ギヤと、
    前記遊星ギヤに連結され、前記太陽ギヤと同心に回転可能なドライブギヤが設けられた遊星キャリアと、
    前記第1の駆動クラッチを押圧することで、前記ドライブシャフトと前記リングギヤキャリアを固定する第1の押圧手段と、
    前記第2の駆動クラッチを押圧することで、前記リングギヤキャリアを固定する第2の押圧手段と、
    油圧を供給して前記第1の駆動クラッチへの押圧を解除し、前記駆動源によって前記ドライブシャフトの前記太陽ギヤを回転させて、前記遊星ギヤを公転させることで、前記ドライブギヤを低速モードで回転させる第1のポートと、
    油圧を供給して前記第2の駆動クラッチへの押圧を解除し、前記駆動源によって前記ドライブシャフトの太陽ギヤと前記リングギヤキャリアの伝達ギヤを回転させて、前記リングギヤを回転させるとともに前記遊星ギヤを公転させることで、前記ドライブギヤを高速モードで回転させる第2のポートと、
    を備えることを特徴とする動力伝達機構。
  2. 前記ドライブシャフトと、前記第1の駆動クラッチと、前記リングギヤキャリアと、前記第2の駆動クラッチと、前記遊星キャリアは、同軸上に配設されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達機構。
  3. 前記低速モードと前記高速モードとのシフトチェンジを円滑に行えるように、該シフトチェンジに連動して前記ドライブシャフトを駆動する油圧モータの容量を制御する、
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の動力伝達機構。
  4. 車両の左右一対の車軸にそれぞれ連結された左右一対の車両用遊星歯車機構と、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の動力伝達機構の前記ドライブギヤの回転を、前記左右一対の車両用遊星歯車機構の太陽ギヤに入力し、前記左右一対の車軸を同方向に同速度で回転させる走行用入力シャフトと、
    旋回駆動系からの動力を前記左右一対の車両用遊星歯車機構のリングギヤに入力して互いに逆方向に回転させ、前記左右一対の車軸の回転速度に差を生じさせる旋回用入力シャフトと、
    を備え、
    前記走行用入力シャフトと前記旋回用入力シャフトは同軸上に配置されていて、前記走行用入力シャフトと前記旋回用入力シャフトのいずれか一方が他方を貫通している、
    ことを特徴とする車両の走行駆動装置。
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