JPWO2020172624A5 - - Google Patents

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トランスフェクション、ウイルス産生、細胞溶解に続いて、下流での処理の前に、粗AAV溶解物を珪藻土を使用してろ過した。同じAAV培養物からの2つのサンプルを、凍結融解法(溶解緩衝液なし)または10X AAV溶解緩衝液の添加と30分間のインキュベート(上記のとおり)のいずれかで溶解し、粗AAV溶解物を形成した。溶解の直後に、珪藻土(DE)を粗AAV溶解物と混合し、混合物を2ミクロンフィルターに通した。0.5gのDE対30mLの溶解物および1gのDE対100mL溶解物を含む、溶解物1mL当たりのさまざまな量のDEをテストした。ろ過ステップ後のAAVの回収率を測定するために、DEろ過の前後に各溶解物からサンプルを採取した。サンプルからのAAV力価はGFP qPCRを使用して決定され、例示的な結果が図14に示されている。AAV溶解緩衝液法で粗溶解物を形成すると、DEろ過中のAAV力価の高い回収率が得られたが、凍結融解細胞溶解法では、回収率が大幅に低くなった。図14に示すように、例えば、凍結融解による約10%の回収と比較して、溶解緩衝液では約100%の力価の回収が得られた。単一のDEろ過ステップにより、必要なフィルターの数が減り、ヌクレアーゼ処理や精製プロセスなどの下流処理前のAAV溶解物のろ過および処理時間が大幅に短縮された。

本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター産生のための方法であって、
(a)浮遊培養物で哺乳動物細胞を培養することと、
(b)トランスフェクション試薬を使用して、AAV移入ベクターで前記哺乳動物細胞をトランスフェクトすることと、
(c)トランスフェクトされた細胞をエンハンサーと接触させることと、
(d)前記トランスフェクトされた細胞を、前記AAVベクターの発現に十分な時間、浮遊培養物内で培養し、それにより、トランスフェクトされたAAV細胞培養物を産生することと、
(e)前記トランスフェクトされたAAV細胞培養物からAAVを採取することと、
を含む方法。
〔2〕前記AAVの採取は、前記トランスフェクトされたAAV細胞培養物を溶解緩衝液と接触させることを含む、前記〔1〕に記載の方法。
〔3〕前記溶解緩衝液は、Triton-100、Triton-alter、NP-40、ポロキサマー188、およびNDSB-201から選択される少なくとも1つの界面活性剤を含む、前記〔2〕に記載の方法。
〔4〕前記溶解緩衝液は、トリス-HCl、クエン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸、EDTA、EDTA三カリウム、水酸化ナトリウム、およびリン酸二水素ナトリウムのうちの少なくとも1つを含む、前記〔2〕または〔3〕に記載の方法。
〔5〕前記溶解緩衝液は、CHAP、CHAPS、CHAPSO、ビッグCHAP、オクチルチオグルコシド、およびデオキシコール酸ナトリウムから選択される少なくとも1つの洗浄剤を含む、前記〔2〕から〔4〕のいずれか一項に記載の方法。
〔6〕前記エンハンサーは、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、プロピオン酸ナトリウム、およびカフェインのうちの1つまたは複数を含む、前記〔0〕から〔3〕のいずれか一項に記載の方法。
〔7〕前記HDAC阻害剤は、アピシジン、ベリノスタット、CI-994、CRA-024781、クルクミン、パノビノスタット、酪酸ナトリウム、フェニル酪酸ナトリウム、スベロイルアニリドヒドロキサム酸、トリコスタチンA、およびバルプロ酸から選択される、前記〔6〕に記載の方法。
〔8〕前記HDAC阻害剤は、酪酸ナトリウム、フェニル酪酸ナトリウム、トリコスタチンA、および/またはバルプロ酸である、前記〔6〕に記載の方法。
〔9〕トランスフェクション後約0時間から約12時間の間に前記エンハンサーを添加する、前記〔1〕から〔8〕のいずれか一項に記載の方法。
〔10〕前記トランスフェクション試薬はカチオン性脂質を含む、前記〔1〕から〔9〕のいずれか一項に記載の方法。
〔11〕前記トランスフェクション試薬はペプチドをさらに含む、前記〔10〕に記載の方法。
〔12〕ステップ0は、前記細胞をトランスフェクションブースターと接触させることをさらに含む、前記〔1〕から〔11〕のいずれか一項に記載の方法。
〔13〕前記トランスフェクションブースターはペプチドを含む、前記〔12〕に記載の方法。
〔14〕前記トランスフェクションブースターは、5:1から約1:5(体積/重量)のトランスフェクションブースター:DNAの比率で使用される、前記〔12〕または〔13〕に記載の方法。
〔15〕前記哺乳動物細胞は、HEK293細胞またはHEK293細胞の誘導体である、前記〔1〕から〔14〕のいずれか一項に記載の方法。
〔16〕前記HEK293細胞は、前記AAVベクター産生システムにおける高AAV発現に適合されている、前記〔15〕に記載の方法。
〔17〕前記HEK293細胞は、浮遊培養物において、1ミリリットル当たり少なくとも5×10 6 細胞(細胞/mL)の密度で成長することができる、前記〔15〕または〔16〕に記載の方法。
〔18〕前記HEK293細胞は、浮遊培養物において、1ミリリットル当たり最大1.1×10 7 細胞(細胞/mL)の密度で成長することができる、前記〔15〕または〔16〕に記載の方法。
〔19〕前記細胞は、約1.5×10 6 および約5×10 6 細胞/mLの間の細胞密度でトランスフェクトされる、前記〔1〕から〔18〕のいずれか一項に記載の方法。
〔20〕ヘルパーウイルスが使用されない、前記〔1〕から〔19〕のいずれか一項に記載の方法。
〔21〕AAVを採取する前に前記細胞を遠心分離しない、前記〔1〕から〔20〕のいずれか一項に記載の方法。
〔22〕前記細胞はラージT抗原を含まない、前記〔1〕から〔21〕のいずれか一項に記載の方法。
〔23〕前記採取されたAAVを力価測定することをさらに含む、前記〔1〕から〔22〕のいずれか一項に記載の方法。
〔24〕前記AAVは定量的PCRを使用して力価測定される、前記〔23〕に記載の方法。
〔25〕前記採取されたAAVは、1ミリリットル当たり少なくとも約2×10 10 のウイルスゲノム(vg/mL)の力価を有する、前記〔23〕または〔24〕に記載の方法。
〔26〕前記採取されたAAVは、約2×10 10 vg/mLから約1×10 12 vg/mLの間の力価を有する、前記〔25〕に記載の方法。
〔27〕ステップ0は、パッケージングプラスミドで前記細胞をトランスフェクトすることをさらに含む、前記〔1〕から〔26〕のいずれか一項に記載の方法。
〔28〕前記パッケージングプラスミドは、pRCおよびpHelperを含む、前記〔27〕記載の方法。
〔29〕前記細胞は、約15ミリリットル(mL)から約200リットル(L)の容量で培養される、前記〔1〕から〔28〕のいずれか一項に記載の方法。
〔30〕前記細胞は、約1Lから約10Lの容量で培養される、前記〔1〕から〔29〕のいずれか一項に記載の方法。
〔31〕前記細胞は、約15ミリリットル(mL)から約200リットル(L)の容量でトランスフェクトされる、前記〔1〕から〔30〕のいずれか一項に記載の方法。
〔32〕前記細胞は、約1Lから約10Lの容量でトランスフェクトされる、前記〔1〕から〔31〕のいずれか一項に記載の方法。
〔33〕前記細胞は、バイオリアクターで培養される、前記〔1〕から〔32〕のいずれか一項に記載の方法。
〔34〕前記細胞は、HEK293細胞の成長および増殖を支持する培地中で培養される、前記〔1〕から〔33〕のいずれか一項に記載の方法。
〔35〕ステップ0および/または0中に、前記細胞を培養サプリメントと接触させる、前記〔1〕から〔34〕のいずれか一項に記載の方法。
〔36〕アデノ随伴ウイルス(AAV)産生システムであって、
(a)少なくとも約2×10 6 細胞/mLの密度のHEK293細胞と、
(b)AAV移入ベクターと、
(c)パッケージングプラスミドと、
(d)ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、プロピオン酸ナトリウム、酪酸ナトリウム、およびカフェインの1つまたは複数を含むエンハンサーと、
(e)前記HEK293細胞の成長および増殖を支持する細胞培養培地と、
を備えるAAV産生システム。
〔37〕前記HEK293細胞は、約2×10 6 細胞/mLから約2×10 7 細胞/mLの間の密度である、前記〔36〕に記載のAAV産生システム。
〔38〕トランスフェクション試薬をさらに含む、前記〔36〕または〔37〕に記載のAAV産生システム。
〔39〕前記トランスフェクション試薬はカチオン性脂質を含む、前記〔38〕に記載のAAV産生システム。
〔40〕前記トランスフェクション試薬はペプチドをさらに含む、前記〔38〕または〔39〕に記載のAAV産生システム。
〔41〕トランスフェクションブースターをさらに含む、前記〔36〕から〔40〕のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
〔42〕前記トランスフェクションブースターはカチオン性脂質を含む、前記〔41〕に記載のAAV産生システム。
〔43〕前記トランスフェクションブースターはペプチドを含む、前記〔41〕または〔42〕に記載のAAV産生システム。
〔44〕溶解緩衝液をさらに含む、前記〔36〕から〔43〕のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
〔45〕前記溶解緩衝液は、Triton-100、Triton-alter、NP-40、ポロキサマー188、およびNDSB-201から選択される少なくとも1つの界面活性剤を含む、前記〔444〕3に記載のAAV産生システム。
〔46〕前記溶解緩衝液は、トリス-HCl、クエン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸、EDTA、EDTA三カリウム、水酸化ナトリウム、およびリン酸二水素ナトリウムのうちの少なくとも1つを含む、前記〔44〕または〔45〕に記載のAAV産生システム。
〔47〕前記溶解緩衝液は、CHAP、CHAPS、CHAPSO、ビッグCHAP、オクチルチオグルコシド、およびデオキシコール酸ナトリウムから選択される少なくとも1つの洗浄剤を含む、前記〔44〕から〔46〕のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
〔48〕前記HDAC阻害剤は、アピシジン、ベリノスタット、CI-994、CRA-024781、クルクミン、パノビノスタット、酪酸ナトリウム、フェニル酪酸ナトリウム、スベロイルアニリドヒドロキサム酸、トリコスタチンA、およびバルプロ酸から選択される、前記〔36〕から〔47〕のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
〔49〕前記HDAC阻害剤は、酪酸ナトリウム、フェニル酪酸ナトリウム、トリコスタチンA、および/またはバルプロ酸である、前記〔48〕に記載のAAV産生システム。
〔50〕前記AAVベクターは、採取後、1ミリリットル当たり少なくとも約2×10 10 のウイルスゲノム(vg/mL)の力価である、前記〔36〕から〔49〕のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
〔51〕アデノ随伴ウイルス(AAV)産生システムであって、
(a)HEK293細胞と、
(b)採取後、1ミリリットル当たり少なくとも約2×10 10 のウイルスゲノム(vg/mL)の力価のAAVベクターと、
(c)パッケージングプラスミドと、
(d)ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、プロピオン酸ナトリウム、酪酸ナトリウム、およびカフェインの1つまたは複数を含むエンハンサーと、
(e)前記HEK293細胞の成長および増殖を支持する細胞培養培地と、
を備えるAAV産生システム。
〔52〕前記HEK293細胞は、約2×10 6 細胞/mLから約2×10 7 細胞/mLの間の密度である、前記〔51〕に記載のAAV産生システム。
〔53〕トランスフェクション試薬をさらに含む、前記〔51〕または〔52〕に記載のAAV産生システム。
〔54〕前記トランスフェクション試薬はカチオン性脂質を含む、前記〔53〕に記載のAAV産生システム。
〔55〕前記トランスフェクション試薬はペプチドをさらに含む、前記〔54〕に記載のAAV産生システム。
〔56〕トランスフェクションブースターをさらに備える、前記〔51〕から〔55〕のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
〔57〕前記トランスフェクションブースターはカチオン性脂質を含む、前記〔56〕に記載のAAV産生システム。
〔58〕前記トランスフェクションブースターはペプチドを含む、前記〔56〕または〔57〕に記載のAAV産生システム。
〔59〕溶解緩衝液をさらに備える、前記〔51〕から〔58〕のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
〔60〕前記溶解緩衝液は、Triton-100、Triton-alter、NP-40、ポロキサマー188、およびNDSB-201から選択される少なくとも1つの界面活性剤を含む、前記〔59〕に記載のAAV産生システム。
〔61〕前記溶解緩衝液は、トリス-HCl、クエン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸、EDTA、EDTA三カリウム、水酸化ナトリウム、およびリン酸二水素ナトリウムのうちの少なくとも1つを含む、前記〔59〕または〔60〕に記載のAAV産生システム。
〔62〕前記溶解緩衝液は、CHAP、CHAPS、CHAPSO、ビッグCHAP、オクチルチオグルコシド、およびデオキシコール酸ナトリウムから選択される少なくとも1つの洗浄剤を含む、前記〔59〕から〔61〕のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
〔63〕前記HDAC阻害剤は、アピシジン、ベリノスタット、CI-994、CRA-024781、クルクミン、パノビノスタット、酪酸ナトリウム、フェニル酪酸ナトリウム、スベロイルアニリドヒドロキサム酸、トリコスタチンA、およびバルプロ酸から選択される、前記〔51〕から〔62〕のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
〔64〕前記HDAC阻害剤は、酪酸ナトリウム、フェニル酪酸ナトリウム、トリコスタチンA、および/またはバルプロ酸である、前記〔63〕に記載のAAV産生システム。
〔65〕アデノ随伴ウイルス(AAV)産生用のキットであって、
(a)HEK293細胞と、
(b)ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、プロピオン酸ナトリウムおよびカフェインの1つまたは複数を含むエンハンサーと、
(c)カチオン性脂質を含むトランスフェクション試薬と、
(d)HEK293細胞の成長および増殖を支持する細胞培養培地と、
を備えるキット。
〔66〕トランスフェクションブースターをさらに備える、前記〔65〕に記載のキット。
〔67〕前記トランスフェクションブースターは、カチオン性脂質および/またはペプチドを含む、前記〔66〕に記載のキット。
〔68〕溶解緩衝液をさらに備える、前記〔65〕から〔67〕のいずれか一項に記載のキット。
〔69〕前記溶解緩衝液は、Triton-100、Triton-alter、NP-40、ポロキサマー188、およびNDSB-201から選択される少なくとも1つの界面活性剤を含む、前記〔68〕に記載のAAV産生システム。
〔70〕前記溶解緩衝液は、トリス-HCl、クエン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸、EDTA、EDTA三カリウム、水酸化ナトリウム、およびリン酸二水素ナトリウムのうちの少なくとも1つを含む、前記〔68〕または〔69〕に記載のAAV産生システム。
〔71〕前記溶解緩衝液は、CHAP、CHAPS、CHAPSO、ビッグCHAP、オクチルチオグルコシド、およびデオキシコール酸ナトリウムから選択される少なくとも1つの洗浄剤を含む、前記〔68〕から〔70〕のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
〔72〕前記HDAC阻害剤は、アピシジン、ベリノスタット、CI-994、CRA-024781、クルクミン、パノビノスタット、酪酸ナトリウム、フェニル酪酸ナトリウム、スベロイルアニリドヒドロキサム酸、トリコスタチンA、およびバルプロ酸から選択される、前記〔65〕から〔71〕のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
〔73〕前記HDAC阻害剤は、酪酸ナトリウム、フェニル酪酸ナトリウム、トリコスタチンA、および/またはバルプロ酸である、前記〔72〕に記載のAAV産生システム。

Claims (34)

  1. アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター産生のための方法であって、
    (a)浮遊培養で哺乳動物細胞を培養するステップ、
    (b)前記哺乳動物細胞を、(i)トランスフェクション試薬と複合体化されたAAV移入ベクターおよび(ii)1つまたは複数のヒストンデアセチラーゼ阻害剤を含むエンハンサーと接触させるステップ、
    (c)前記トランスフェクトされた細胞を、前記AAVベクターの発現に十分な時間、浮遊培養で培養し、それにより、トランスフェクトされたAAV細胞培養物を産生するステップ、および
    (d)前記トランスフェクトされたAAV細胞培養物からAAVを採取するステップ、
    を含む方法。
  2. 前記AAVを採取するステップは、前記トランスフェクトされたAAV細胞培養物を溶解緩衝液と接触させることを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記エンハンサーは、プロピオン酸ナトリウム、カフェイン、酪酸ナトリウム、アピシジン、ベリノスタット、CI-994、CRA-024781、クルクミン、パノビノスタット、フェニル酪酸ナトリウム、スベロイルアニリドヒドロキサム酸、トリコスタチンA、および/またはバルプロ酸を含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記トランスフェクション試薬はカチオン性脂質またはポリマー系トランスフェクション試薬を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記トランスフェクション試薬はペプチドをさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. ステップ(b)は、前記細胞をトランスフェクションブースターと接触させることをさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記トランスフェクションブースターはペプチドを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記哺乳動物細胞は、HEK293細胞またはHEK293細胞の誘導体である、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記HEK293細胞は、HEK293F細胞またはHEK293F細胞のクローン誘導体である、請求項8に記載の方法。
  10. ヘルパーウイルス成分が前記細胞中に存在する、請求項1に記載の方法。
  11. AAVを採取する前に前記細胞を遠心分離しない、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記細胞はラージT抗原を含まない、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記採取されたAAVを力価測定するステップをさらに含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記採取されたAAVは、1ミリリットル当たり少なくとも約2×1010のウイルスゲノム(vg/mL)の力価を有する、請求項13に記載の方法。
  15. ステップ(b)は、1つまたは複数のパッケージングプラスミドで前記細胞をトランスフェクトすることをさらに含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記1つまたは複数のパッケージングプラスミドは、AAV血清型1、2、3、4、5、6、7、8、9、DJまたはDJ/8の遺伝子をコードする、請求項15記載の方法。
  17. 前記細胞は、バイオリアクターで培養される、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 無血清である、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
  19. アデノ随伴ウイルス(AAV)産生システムであって、
    (a)浮遊培養に適合した哺乳動物細胞と、
    (b)AAV移入ベクターと、
    (c)1つまたは複数のパッケージングプラスミドと、
    (d)1つまたは複数のヒストンデアセチラーゼ阻害剤を含むエンハンサーと、
    (e)前記哺乳動物細胞の成長および増殖を支持する細胞培養培地と、
    を備えるAAV産生システム。
  20. トランスフェクション試薬をさらに含む、請求項19に記載のAAV産生システム。
  21. 前記トランスフェクション試薬はカチオン性脂質またはポリマー系トランスフェクション試薬を含む、請求項20に記載のAAV産生システム。
  22. 前記トランスフェクション試薬はペプチドをさらに含む、請求項20または21に記載のAAV産生システム。
  23. トランスフェクションブースターをさらに含む、請求項19から22のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
  24. 前記トランスフェクションブースターはペプチドを含む、請求項23に記載のAAV産生システム。
  25. 溶解緩衝液をさらに含む、請求項19から24のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
  26. 前記エンハンサーは、プロピオン酸ナトリウム、カフェイン、アピシジン、ベリノスタット、CI-994、CRA-024781、クルクミン、パノビノスタット、酪酸ナトリウム、フェニル酪酸ナトリウム、スベロイルアニリドヒドロキサム酸、トリコスタチンA、および/またはバルプロ酸を含む、請求項19から25のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
  27. 前記哺乳動物細胞は、HEK293細胞またはHEK293細胞の誘導体である、請求項19から26のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
  28. 前記HEK293細胞は、HEK293F細胞またはHEK293F細胞のクローン誘導体である、請求項27に記載のAAV産生システム。
  29. 前記HEK293細胞は、約2×106細胞/mLから約2×107細胞/mLの間の密度で、浮遊培養物内で培養される、請求項27または28に記載のAAV産生システム。
  30. 前記1つまたは複数のパッケージングプラスミドは、AAV血清型1、2、3、4、5、6、7、8、9、DJまたはDJ/8の遺伝子をコードする、請求項19から29のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
  31. ヘルパーウイルス成分が前記細胞中に存在する、請求項19から30のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
  32. 無血清である、請求項19から31のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
  33. バイオリアクターに含まれている、請求項19から32のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
  34. 1ミリリットル当たり少なくとも約2×1010のウイルスゲノム(vg/mL)の力価を有するAAVウイルス粒子を産生する、請求項19から33のいずれか一項に記載のAAV産生システム。
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