JPWO2020168135A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JPWO2020168135A5
JPWO2020168135A5 JP2021546890A JP2021546890A JPWO2020168135A5 JP WO2020168135 A5 JPWO2020168135 A5 JP WO2020168135A5 JP 2021546890 A JP2021546890 A JP 2021546890A JP 2021546890 A JP2021546890 A JP 2021546890A JP WO2020168135 A5 JPWO2020168135 A5 JP WO2020168135A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adenosine deaminase
amino acid
alpha
base editor
variant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021546890A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022519761A (ja
Publication date
Application filed filed Critical
Priority claimed from PCT/US2020/018195 external-priority patent/WO2020168135A1/en
Publication of JP2022519761A publication Critical patent/JP2022519761A/ja
Publication of JPWO2020168135A5 publication Critical patent/JPWO2020168135A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Description

本開示は以下の実施形態を含む。
実施形態1
アルファ-1アンチトリプシン不全と関連する一塩基多型(SNP)を含むアルファ-1アンチトリプシンポリヌクレオチドを編集する方法であって、該ポリヌクレオチドを、1つ以上のガイドRNA、ならびにポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインおよび
MSEVEFSHEYWMRHALTLAKRARDEREVPVGAVLVLNNRVIGEGWNRAIGLHDPTAHAEIMALRQGGLVMQNYRLIDATLYVTFEPCVMCAGAMIHSRIGRVVFGVRNAKTGAAGSLMDVLHYPGMNHRVEITEGILADECAALLCYFFRMPRQVFNAQKKAQSSTD
のアミノ酸82位または166位に改変を含むアデノシンデアミナーゼバリアントを含む少なくとも1つの塩基エディタードメインを含む塩基エディターと接触させる工程を含み、前記ガイドRNAが、前記塩基エディターをターゲティングしてアルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPの改変をもたらす、前記方法。
実施形態2
アデノシンデアミナーゼバリアントがアミノ酸82位および166位に改変を含む、実施形態1の方法。
実施形態3
アデノシンデアミナーゼバリアントがV82S改変を含む、実施形態1の方法。
実施形態4
アデノシンデアミナーゼバリアントがT166R改変を含む、実施形態1の方法。
実施形態5
アデノシンデアミナーゼバリアントがV82SおよびT166R改変を含む、実施形態1の方法。
実施形態6
アデノシンデアミナーゼバリアントが、以下の改変:Y147T、Y147R、Q154S、Y123H、およびQ154Rの1つ以上をさらに含む、実施形態1~5のいずれか一項の方法。
実施形態7
アデノシンデアミナーゼバリアントが、以下の改変:Y147T + Q154R; Y147T + Q154S; Y147R + Q154S; V82S + Q154S; V82S + Y147R; V82S + Q154R; V82S + Y123H; I76Y + V82S; V82S + Y123H + Y147T; V82S + Y123H + Y147R; V82S + Y123H + Q154R; Y147R + Q154R +Y123H; Y147R + Q154R + I76Y; Y147R + Q154R + T166R; Y123H + Y147R + Q154R + I76Y; V82S + Y123H + Y147R + Q154R;およびI76Y + V82S + Y123H + Y147R + Q154Rを含む、実施形態1~6のいずれか一項の方法。
実施形態8
アデノシンデアミナーゼバリアントが、149、150、151、152、153、154、155、156、および157からなる群より選択される残基で始まる、C末端の欠失を含む、実施形態1~6のいずれか一項の方法。
実施形態9
塩基エディタードメインがアデノシンデアミナーゼバリアントモノマーを含み、アデノシンデアミナーゼモノマーがV82SおよびT166R改変を含む、実施形態1~6のいずれか一項の方法。
実施形態10
塩基エディタードメインが、野生型アデノシンデアミナーゼドメインおよびアデノシンデアミナーゼバリアントを含むアデノシンデアミナーゼヘテロダイマーを含む、実施形態1の方法。
実施形態11
アデノシンデアミナーゼバリアントが、Y147T、Y147R、Q154S、Y123H、V82S、T166R、およびQ154Rからなる群より選択される改変をさらに含む、実施形態10の方法。
実施形態12
塩基エディタードメインが、TadA7.10ドメインおよびアデノシンデアミナーゼバリアントドメインを含むアデノシンデアミナーゼヘテロダイマーを含む、実施形態1の方法。
実施形態13
アデノシンデアミナーゼバリアントが、Y147T、Y147R、Q154S、Y123H、V82S、T166R、およびQ154Rからなる群より選択される改変をさらに含む、実施形態12の方法。
実施形態14
塩基エディターが、TadA7.10ドメイン、ならびに:Y147T + Q154R; Y147T + Q154S; Y147R + Q154S; V82S + Q154S; V82S + Y147R; V82S + Q154R; V82S + Y123H; I76Y + V82S; V82S + Y123H + Y147T; V82S + Y123H + Y147R; V82S + Y123H + Q154R; Y147R + Q154R +Y123H; Y147R + Q154R + I76Y; Y147R + Q154R + T166R; Y123H + Y147R + Q154R + I76Y; V82S + Y123H + Y147R + Q154R;およびI76Y + V82S + Y123H + Y147R + Q154Rからなる群より選択される改変を含むアデノシンデアミナーゼバリアントを含む、実施形態1の方法。
実施形態15
アデノシンデアミナーゼバリアントが、アデノシンデアミナーゼ活性を有する以下の配列またはその断片:
MSEVEFSHEYWMRHALTLAKRARDEREVPVGAVLVLNNRVIGEGWNRAIGLHDPTAHAEIMALRQGGLVMQNYRLIDATLYVTFEPCVMCAGAMIHSRIGRVVFGVRNAKTGAAGSLMDVLHYPGMNHRVEITEGILADECAALLCTFFRMPRQVFNAQKKAQSSTD
を含むかまたはこうした配列から本質的になるABE8である、実施形態1の方法。
実施形態16
アデノシンデアミナーゼバリアントが、全長ABE8に比較して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、6、17、18、19、または20のN末端アミノ酸残基を欠く一部切除ABE8である、実施形態1~15のいずれか一項の方法。
実施形態17
アデノシンデアミナーゼバリアントが、全長ABE8に比較して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、6、17、18、19、または20のC末端アミノ酸残基を欠く一部切除ABE8である、実施形態1~15のいずれか一項の方法。
実施形態18
アルファ-1アンチトリプシン不全と関連する一塩基多型(SNP)を含むアルファ-1アンチトリプシンポリヌクレオチドを編集する方法であって、アルファ-1アンチトリプシンポリヌクレオチドを、1つ以上のガイドRNA、ならびに以下の配列:
Figure 2020168135000001
(太字配列はCas9由来の配列を示し、斜字配列はリンカー配列を示し、下線配列は、二部分核局在化配列を示す)を含むポリヌクレオチドDNA結合ドメイン、および
MSEVEFSHEYWMRHALTLAKRARDEREVPVGAVLVLNNRVIGEGWNRAIGLHDPTAHAEIMALRQGGLVMQNYRLIDATLYVTFEPCVMCAGAMIHSRIGRVVFGVRNAKTGAAGSLMDVLHYPGMNHRVEITEGILADECAALLCYFFRMPRQVFNAQKKAQSSTD
のアミノ酸82位および/または166位で改変を含むアデノシンデアミナーゼバリアントを含む少なくとも1つの塩基エディターを含む融合タンパク質と接触させる工程を含む、前記方法。
実施形態19
アデノシンデアミナーゼバリアントがアミノ酸82位および166位で改変を含む、実施形態18の方法。
実施形態20
アデノシンデアミナーゼバリアントがV82S改変を含む、実施形態18の方法。
実施形態21
アデノシンデアミナーゼバリアントがT166R改変を含む、実施形態18の方法。
実施形態22
アデノシンデアミナーゼバリアントがV82SおよびT166R改変を含む、実施形態18の方法。
実施形態23
アデノシンデアミナーゼバリアントが、以下の改変:Y147T、Y147R、Q154S、Y123H、およびQ154Rの1つ以上をさらに含む、実施形態18~22のいずれか一項の方法。
実施形態24
アデノシンデアミナーゼバリアントが、以下の改変:Y147T + Q154R; Y147T + Q154S; Y147R + Q154S; V82S + Q154S; V82S + Y147R; V82S + Q154R; V82S + Y123H; I76Y + V82S; V82S + Y123H + Y147T; V82S + Y123H + Y147R; V82S + Y123H + Q154R; Y147R + Q154R +Y123H; Y147R + Q154R + I76Y; Y147R + Q154R + T166R; Y123H + Y147R + Q154R + I76Y; V82S + Y123H + Y147R + Q154R; およびI76Y + V82S + Y123H + Y147R + Q154Rを含む、実施形態18の方法。
実施形態25
細胞がin vivoまたはex vivoである、実施形態1~24のいずれか一項の方法。
実施形態26
アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPでのA・TからG・Cへの改変が、アミノ酸342位のグルタミン酸をリジンに変化させる、実施形態1~24のいずれか一項の方法。
実施形態27
アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPが、アミノ酸342位でリジンを有するアルファ-1アンチトリプシンポリペプチドの発現を生じる、実施形態1~24のいずれか一項の方法。
実施形態28
アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPが、グルタミン酸をリジンで置換する、実施形態1~24のいずれか一項の方法。
実施形態29
アデノシンデアミナーゼバリアントがY147R + Q154R +Y123Hを含む、実施形態24の方法。
実施形態30
アデノシンデアミナーゼバリアントがY147R + Q154R + I76Yを含む、実施形態24の方法。
実施形態31
アデノシンデアミナーゼバリアントがY147R + Q154R + T166Rを含む、実施形態24の方法。
実施形態32
アデノシンデアミナーゼバリアントがY147T + Q154Rを含む、実施形態24の方法。
実施形態33
アデノシンデアミナーゼバリアントがY147T + Q154Sを含む、実施形態24の方法。
実施形態34
アデノシンデアミナーゼバリアントがY147R + Q154Sを含む、実施形態24の方法。
実施形態35
アデノシンデアミナーゼバリアントがV82S + Q154Sを含む、実施形態24の方法。
実施形態36
アデノシンデアミナーゼバリアントがV82S + Y147Rを含む、実施形態24の方法。
実施形態37
アデノシンデアミナーゼバリアントがV82S + Q154Rを含む、実施形態24の方法。
実施形態38
アデノシンデアミナーゼバリアントがV82S + Y123Hを含む、実施形態24の方法。
実施形態39
アデノシンデアミナーゼバリアントがI76Y + V82Sを含む、実施形態24の方法。
実施形態40
アデノシンデアミナーゼバリアントがV82S + Y123H + Y147Tを含む、実施形態24の方法。
実施形態41
アデノシンデアミナーゼバリアントがV82S + Y123H + Y147Rを含む、実施形態24の方法。
実施形態42
アデノシンデアミナーゼバリアントがV82S + Y123H + Q154Rを含む、実施形態24の方法。
実施形態43
アデノシンデアミナーゼバリアントがY123H + Y147R + Q154R + I76Yを含む、実施形態24の方法。
実施形態44
アデノシンデアミナーゼバリアントがV82S + Y123H + Y147R + Q154Rを含む、実施形態24の方法。
実施形態45
アデノシンデアミナーゼバリアントがI76Y + V82S + Y123H + Y147R + Q154Rを含む、実施形態24の方法。
実施形態46
ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインが、改変Staphylococcus aureus Cas9 (SaCas9)、Streptococcus thermophilus 1 Cas9 (St1Cas9)、改変Streptococcus pyogenes Cas9 (SpCas9)、またはそのバリアントである、実施形態1~45のいずれか一項の方法。
実施形態47
ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインが、改変プロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)特異性または非G PAMに対する特異性を有する、SpCas9のバリアントを含む、実施形態46の方法。
実施形態48
改変PAMが核酸配列5’-NGC-3’に対する特異性を有する、実施形態47の方法。
実施形態49
改変SpCas9が、アミノ酸置換D1135M、S1136Q、G1218K、E1219F、A1322R、D1332A、R1335E、およびT1337R、またはその対応するアミノ酸置換を含む、実施形態47または実施形態48の方法。
実施形態50
ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインがヌクレアーゼ不活性またはニッカーゼバリアントである、実施形態1~49のいずれか一項の方法。
実施形態51
ニッカーゼバリアントが、アミノ酸置換D10Aまたはその対応するアミノ酸置換を含む、実施形態50の方法。
実施形態52
塩基エディターがジンクフィンガードメインをさらに含む、実施形態1~51のいずれか一項の方法。
実施形態53
アデノシンデアミナーゼドメインが、デオキシリボ核酸(DNA)中のアデニンを脱アミノ化可能である、実施形態1~52のいずれか一項の方法。
実施形態54
アデノシンデアミナーゼが、天然には存在しない改変アデノシンデアミナーゼである、実施形態1~53のいずれか一項の方法。
実施形態55
アデノシンデアミナーゼがTadAデアミナーゼである、実施形態1~54のいずれか一項の方法。
実施形態56
TadAデアミナーゼがTadA*7.10である、実施形態55の方法。
実施形態57
1つ以上のガイドRNAがCRISPR RNA(crRNA)およびトランスエンコードされる小分子RNA(tracrRNA)を含み、crRNAが、アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPを含むアルファ-1アンチトリプシン核酸配列に相補的な核酸配列を含む、実施形態1~56のいずれか一項の方法。
実施形態58
塩基エディターが、アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPを含むアルファ-1アンチトリプシン核酸配列に相補的な核酸配列を含むシングルガイドRNA(sgRNA)と複合体形成している、実施形態1~57のいずれか一項の方法。
実施形態59
実施形態1~58のいずれか一項の塩基エディター、および:
5′-ACCAUCGACAAGAAAGGGACUGA GUUUUAGAGC UAGAAAUAGC AAGUUAAAAU AAGGCUAGUC CGUUAUCAAC UUGAAAAAGU GGCACCGAGU CGGUGCUUUU-3′
5′-CCAUCGACAAGAAAGGGACUGA GUUUUAGAGC UAGAAAUAGC AAGUUAAAAU AAGGCUAGUC CGUUAUCAAC UUGAAAAAGU GGCACCGAGU CGGUGCUUUU-3′
5′-CAUCGACAAGAAAGGGACUGA GUUUUAGAGC UAGAAAUAGC AAGUUAAAAU AAGGCUAGUC CGUUAUCAAC UUGAAAAAGU GGCACCGAGU CGGUGCUUUU-3′
5′-AUCGACAAGAAAGGGACUGA GUUUUAGAGC UAGAAAUAGC AAGUUAAAAU AAGGCUAGUC CGUUAUCAAC UUGAAAAAGU GGCACCGAGU CGGUGCUUUU-3′
5′-UCGACAAGAAAGGGACUGA GUUUUAGAGC UAGAAAUAGC AAGUUAAAAU AAGGCUAGUC CGUUAUCAAC UUGAAAAAGU GGCACCGAGU CGGUGCUUUU-3′
5′-CGACAAGAAAGGGACUGA GUUUUAGAGC UAGAAAUAGC AAGUUAAAAU AAGGCUAGUC CGUUAUCAAC UUGAAAAAGU GGCACCGAGU CGGUGCUUUU-3′
からなる群より選択される核酸配列を含むガイドRNAを含む、塩基編集システム。
実施形態60
gRNAが、核酸配列
5′- GUUUUAGAGC UAGAAAUAGC AAGUUAAAAU AAGGCUAGUC CGUUAUCAAC UUGAAAAAGU GGCACCGAGU CGGUGCUUUU-3′
をさらに含む、実施形態59の塩基編集システム。
実施形態61
細胞内に:
前記細胞に対する、塩基エディターまたは前記塩基エディターをコードするポリヌクレオチドであって、前記塩基エディターがポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインおよび実施形態1~60のいずれか一項に記載されるアデノシンデアミナーゼドメインを含む、前記塩基エディターまたはポリヌクレオチド;および
塩基エディターをターゲティングしてアルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPのA・TからG・Cへの改変をもたらす、1つ以上のガイドポリヌクレオチド
を導入することによって産生された細胞、またはその前駆細胞。
実施形態62
産生された細胞が肝細胞またはその前駆細胞である、実施形態61の細胞。
実施形態63
細胞がアルファ-1アンチトリプシン不全を有する対象に由来するものである、実施形態61または実施形態62の細胞。
実施形態64
細胞が哺乳動物細胞またはヒト細胞である、実施形態61~63のいずれか一項の細胞。
実施形態65
アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPでのA・TからG・Cへの改変が、アルファ-1アンチトリプシンポリペプチドにおいてグルタミン酸をリジンに変化させる、実施形態61~64のいずれか一項の細胞。
実施形態66
アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPが、アミノ酸42位でリジンを有するアルファ-1アンチトリプシンポリペプチドの発現を生じる、実施形態61~65のいずれか一項の細胞。
実施形態67
アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPがグルタミン酸をリジンで置換する、実施形態61~65のいずれか一項の細胞。
実施形態68
アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPのA・TからG・Cへの改変に関して細胞を選択する、実施形態61~67のいずれか一項の細胞。
実施形態69
ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインが、改変Staphylococcus aureus Cas9 (SaCas9)、Streptococcus thermophilus 1 Cas9 (St1Cas9)、改変Streptococcus pyogenes Cas9 (SpCas9)、またはそのバリアントである、実施形態61~68のいずれか一項の細胞。
実施形態70
ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインが、改変プロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)特異性または非G PAMに対する特異性を有する、SpCas9のバリアントを含む、実施形態69の細胞。
実施形態71
改変PAMが核酸配列5’-NGC-3’に対する特異性を有する、実施形態70の細胞。
実施形態72
改変SpCas9が、アミノ酸置換D1135M、S1136Q、G1218K、E1219F、A1322R、D1332A、R1335E、およびT1337R、またはその対応するアミノ酸置換を含む、実施形態70または実施形態71の細胞。
実施形態73
ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインがヌクレアーゼ不活性またはニッカーゼバリアントである、実施形態61~72のいずれか一項の細胞。
実施形態74
ニッカーゼバリアントが、アミノ酸置換D10Aまたはその対応するアミノ酸置換を含む、実施形態73の細胞。
実施形態75
塩基エディターがジンクフィンガードメインをさらに含む、実施形態71~74のいずれか一項の細胞。
実施形態76
アデノシンデアミナーゼドメインが、デオキシリボ核酸(DNA)中のアデニンを脱アミノ化可能である、実施形態71~75のいずれか一項の細胞。
実施形態77
1つ以上のガイドポリヌクレオチドがCRISPR RNA(crRNA)およびトランスエンコードされる小分子RNA(tracrRNA)を含み、crRNAが、アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPを含むアルファ-1アンチトリプシン核酸配列に相補的な核酸配列を含む、実施形態71~76のいずれか一項の細胞。
実施形態78
塩基エディターおよび前記の1つ以上のガイドポリヌクレオチドが、細胞中で複合体を形成する、実施形態71~77のいずれか一項の細胞。
実施形態79
塩基エディターが、アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPを含むアルファ-1アンチトリプシン核酸配列に相補的な核酸配列を含むシングルガイドRNA(sgRNA)と複合体形成している、実施形態78の細胞。
実施形態80
対象において、アルファ-1アンチトリプシン不全を治療する方法であって、前記対象に実施形態71~79のいずれか一項の細胞を投与する工程を含む、前記方法。
実施形態81
前記細胞が前記対象に対して自己である、実施形態80の方法。
実施形態82
前記細胞が前記対象に対して同種である、実施形態80の方法。
実施形態83
実施形態71~82のいずれか一項の細胞から増殖したかまたは拡張された、単離細胞または細胞集団。
実施形態84
肝細胞またはその前駆細胞を産生する方法であって:
(a)アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPを含む肝細胞前駆細胞内に、
塩基エディター、または前記塩基エディターをコードするポリヌクレオチドであって、前記塩基エディターがポリヌクレオチドプログラム可能ヌクレオチド結合ドメインおよび実施形態1~60のいずれか一項記載のアデノシンデアミナーゼバリアントドメインを含む、前記塩基エディターまたはポリヌクレオチド;ならびに
1つ以上のガイドポリヌクレオチドであって、前記塩基エディターをターゲティングしてアルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPのA・TからG・Cへの改変をもたらす、前記ガイドポリヌクレオチド
を導入する工程と;
(b)肝細胞前駆細胞を肝細胞に分化させる工程
とを含む、前記方法。
実施形態85
肝細胞を産生する方法であって:
(a)アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPを含む肝細胞内に、
塩基エディター、または前記塩基エディターをコードするポリヌクレオチドであって、前記塩基エディターがポリヌクレオチドプログラム可能ヌクレオチド結合ドメインおよび実施形態1~60のいずれか一項記載のアデノシンデアミナーゼバリアントドメインを含む、前記塩基エディターまたはポリヌクレオチド;ならびに
1つ以上のガイドポリヌクレオチドであって、前記塩基エディターをターゲティングしてアルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPのA・TからG・Cへの改変を達成する、前記ガイドポリヌクレオチド
を導入する工程を含む、前記方法。
実施形態86
肝細胞または肝細胞前駆細胞が哺乳動物細胞またはヒト細胞である、実施形態85の方法。
実施形態87
アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPでのA・TからG・Cへの改変が、アルファ-1アンチトリプシンポリペプチドにおいてグルタミン酸をリジンに変化させる、実施形態85または実施形態86の方法。
実施形態88
アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPが、アミノ酸342位でリジンを有するアルファ-1アンチトリプシン不全ポリペプチドの発現を生じる、実施形態85~87のいずれか一項の方法。
実施形態89
アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPがグルタミン酸をリジンで置換する、実施形態85~88のいずれか一項の方法。
実施形態90
アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPのA・TからG・Cへの改変に関して細胞を選択する、実施形態85~89のいずれか一項の方法。
実施形態91
ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインが、改変Staphylococcus aureus Cas9 (SaCas9)、Streptococcus thermophilus 1 Cas9 (St1Cas9)、改変Streptococcus pyogenes Cas9 (SpCas9)、またはそのバリアントを含む、実施形態85~90のいずれか一項の方法。
実施形態92
ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインが、改変プロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)特異性を有する、改変SpCas9を含む、実施形態85~91のいずれか一項の方法。
実施形態93
改変PAMが核酸配列5’-NGC-3’に対する特異性を有する、実施形態92の方法。
実施形態94
改変SpCas9が、アミノ酸置換D1135M、S1136Q、G1218K、E1219F、A1322R、D1332A、R1335E、およびT1337R、またはその対応するアミノ酸置換を含む、実施形態92または実施形態93の方法。
実施形態95
ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインがヌクレアーゼ不活性またはニッカーゼバリアントである、実施形態85~94のいずれか一項の方法。
実施形態96
ニッカーゼ変異体が、アミノ酸置換D10Aまたはその対応するアミノ酸置換を含む、実施形態95の方法。
実施形態97
塩基エディターがジンクフィンガードメインをさらに含む、実施形態85~96のいずれか一項の方法。
実施形態98
1つ以上のガイドRNAがCRISPR RNA(crRNA)およびトランスエンコードされる小分子RNA(tracrRNA)を含み、crRNAが、アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPを含むアルファ-1アンチトリプシン核酸配列に相補的な核酸配列を含む、実施形態85~97のいずれか一項の方法。
実施形態99
塩基エディターおよび前記の1つ以上のガイドポリヌクレオチドが、細胞中で複合体を形成する、実施形態85~98のいずれか一項の方法。
実施形態100
塩基エディターが、アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPを含むアルファ-1アンチトリプシン核酸配列に相補的な核酸配列を含むシングルガイドRNA(sgRNA)と複合体形成している、実施形態99の方法。
実施形態101
Cas9がStCas9またはSaCas9である、実施形態1~58のいずれか一項の方法。
実施形態102
Cas9が改変SaCas9である、実施形態1~58のいずれか一項の方法。
実施形態103
改変SaCas9が、置換E782K、N968K、およびR1015H、またはその対応するアミノ酸置換を含む、実施形態102の方法。
実施形態104
改変SaCas9がアミノ酸配列:
KRNYILGLAIGITSVGYGIIDYETRDVIDAGVRLFKEANVENNEGRRSKRGARRLKRRRRHRIQRVKKLLFDYNLLTDHSELSGINPYEARVKGLSQKLSEEEFSAALLHLAKRRGVHNVNEVEEDTGNELSTKEQISRNSKALEEKYVAELQLERLKKDGEVRGSINRFKTSDYVKEAKQLLKVQKAYHQLDQSFIDTYIDLLETRRTYYEGPGEGSPFGWKDIKEWYEMLMGHCTYFPEELRSVKYAYNADLYNALNDLNNLVITRDENEKLEYYEKFQIIENVFKQKKKPTLKQIAKEILVNEEDIKGYRVTSTGKPEFTNLKVYHDIKDITARKEIIENAELLDQIAKILTIYQSSEDIQEELTNLNSELTQEEIEQISNLKGYTGTHNLSLKAINLILDELWHTNDNQIAIFNRLKLVPKKVDLSQQKEIPTTLVDDFILSPVVKRSFIQSIKVINAIIKKYGLPNDIIIELAREKNSKDAQKMINEMQKRNRQTNERIEEIIRTTGKENAKYLIEKIKLHDMQEGKCLYSLEAIPLEDLLNNPFNYEVDHIIPRSVSFDNSFNNKVLVKQEENSKKGNRTPFQYLSSSDSKISYETFKKHILNLAKGKGRISKTKKEYLLEERDINRFSVQKDFINRNLVDTRYATRGLMNLLRSYFRVNNLDVKVKSINGGFTSFLRRKWKFKKERNKGYKHHAEDALIIANADFIFKEWKKLDKAKKVMENQMFEEKQAESMPEIETEQEYKEIFITPHQIKHIKDFKDYKYSHRVDKKPNRKLINDTLYSTRKDDKGNTLIVNNLNGLYDKDNDKLKKLINKSPEKLLMYHHDPQTYQKLKLIMEQYGDEKNPLYKYYEETGNYLTKYSKKDNGPVIKKIKYYGNKLNAHLDITDDYPNSRNKVVKLSLKPYRFDVYLDNGVYKFVTVKNLDVIKKENYYEVNSKCYEEAKKLKKISNQAEFIASFYKNDLIKINGELYRVIGVNNDLLNRIEVNMIDITYREYLENMNDKRPPHIIKTIASKTQSIKKYSTDILGNLYEVKSKKHPQIIKKG
を含む、実施形態102の方法。
実施形態105
対象においてアルファ-1アンチトリプシン不全(A1AD)を治療するための方法であって、対象に、Cas9またはCas12ポリペプチド内に挿入されたアデノシンデアミナーゼバリアントを含む融合タンパク質、あるいはその融合タンパク質をコードするポリヌクレオチド;およびこの融合タンパク質をターゲティングしてA1ADと関連する一塩基多型(SNP)のA・TからG・Cへの改変をもたらす、1つ以上のガイドポリヌクレオチドを投与し、それによって対象においてA1ADを治療する工程を含む、前記方法。
実施形態106
対象においてアルファ-1アンチトリプシン不全(A1AD)を治療する方法であって、アデノシン塩基エディター8(ABE8)または前記塩基エディターをコードするポリヌクレオチドであって、ABE8がCas9またはCas12ポリペプチド内に挿入されたアデノシンデアミナーゼバリアントを含む、前記塩基エディター8またはポリヌクレオチド;およびABE8をターゲティングしてA1ADと関連するSNPのA・TからG・Cへの改変をもたらす、1つ以上のガイドポリヌクレオチドを投与し、それによって対象においてA1ADを治療する工程を含む、前記方法。
実施形態107
ABE8が、ABE8.1-m、ABE8.2-m、ABE8.3-m、ABE8.4-m、ABE8.5-m、ABE8.6-m、ABE8.7-m、ABE8.8-m、ABE8.9-m、ABE8.10-m、ABE8.11-m、ABE8.12-m、ABE8.13-m、ABE8.14-m、ABE8.15-m、ABE8.16-m、ABE8.17-m、ABE8.18-m、ABE8.19-m、ABE8.20-m、ABE8.21-m、ABE8.22-m、ABE8.23-m、ABE8.24-m、ABE8.1-d、ABE8.2-d、ABE8.3-d、ABE8.4-d、ABE8.5-d、ABE8.6-d、ABE8.7-d、ABE8.8-d、ABE8.9-d、ABE8.10-d、ABE8.11-d、ABE8.12-d、ABE8.13-d、ABE8.14-d、ABE8.15-d、ABE8.16-d、ABE8.17-d、ABE8.18-d、ABE8.19-d、ABE8.20-d、ABE8.21-d、ABE8.22-d、ABE8.23-d、またはABE8.24-dより選択される、実施形態105または実施形態106の方法。
実施形態108
アデノシンデアミナーゼバリアントが:
MSEVEFSHEYWMRHALTLAKRARDEREVPVGAVLVLNNRVIGEGWNRAIGLHDPTAHAEIMALRQGGLVMQNYRLIDATLYVTFEPCVMCAGAMIHSRIGRVVFGVRNAKTGAAGSLMDVLHYPGMNHRVEITEGILADECAALLCYFFRMPRQVFNAQKKAQSSTD
のアミノ酸配列を含み;このアミノ酸配列が少なくとも1つの改変を含む、実施形態105~107のいずれか一項の方法。
実施形態109
アデノシンデアミナーゼバリアントが、アミノ酸82位および/または166位で改変を含む、実施形態108の方法。
実施形態110
少なくとも1つの改変が:V82S、T166R、Y147T、Y147R、Q154S、Y123H、および/またはQ154Rを含む、実施形態108または実施形態109の方法。
実施形態111
アデノシンデアミナーゼバリアントが改変の以下の組み合わせ:Y147T + Q154R; Y147T + Q154S; Y147R + Q154S; V82S + Q154S; V82S + Y147R; V82S + Q154R; V82S + Y123H; I76Y + V82S; V82S + Y123H + Y147T; V82S + Y123H + Y147R; V82S + Y123H + Q154R; Y147R + Q154R +Y123H; Y147R + Q154R + I76Y; Y147R + Q154R + T166R; Y123H + Y147R + Q154R + I76Y; V82S + Y123H + Y147R + Q154R;およびI76Y + V82S + Y123H + Y147R + Q154Rの1つを含む、実施形態105~110のいずれか一項の方法。
実施形態112
アデノシンデアミナーゼバリアントが、TadA*8.1、TadA*8.2、TadA*8.3、TadA*8.4、TadA*8.5、TadA*8.6、TadA*8.7、TadA*8.8、TadA*8.9、TadA*8.10、TadA*8.11、TadA*8.12、TadA*8.13、TadA*8.14、TadA*8.15、TadA*8.16、TadA*8.17、TadA*8.18、TadA*8.19、TadA*8.20、TadA*8.21、TadA*8.22、TadA*8.23、またはTadA*8.24である、実施形態105~111のいずれか一項の方法。
実施形態113
アデノシンデアミナーゼバリアントが、149、150、151、152、153、154、155、156、および157からなる群より選択される残基で始まるC末端の欠失を含む、実施形態105~112のいずれか一項の方法。
実施形態114
アデノシンデアミナーゼバリアントが、TadA*8アデノシンデアミナーゼバリアントドメインを含むアデノシンデアミナーゼモノマーである、実施形態105~113のいずれか一項の方法。
実施形態115
アデノシンデアミナーゼバリアントが、野生型アデノシンデアミナーゼドメインおよびTadA*8アデノシンデアミナーゼバリアントドメインを含むアデノシンデアミナーゼヘテロダイマーである、実施形態105~113のいずれか一項の方法。
実施形態116
アデノシンデアミナーゼバリアントが、TadAドメインおよびTadA*8アデノシンデアミナーゼバリアントドメインを含むアデノシンデアミナーゼヘテロダイマーである、実施形態105~113のいずれか一項の方法。
実施形態117
A1ADと関連するSNPでのA・TからG・Cへの改変が、アミノ酸342位でのグルタミン酸をリジンに変化させる、実施形態105~116のいずれか一項の方法。
実施形態118
A1ADと関連するSNPが、アミノ酸342位でリジンを有するアルファ-1アンチトリプシンポリペプチドの発現を生じる、実施形態105~116のいずれか一項の方法。
実施形態119
アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPが、グルタミン酸をリジンで置換する、実施形態105~116のいずれか一項の方法。
実施形態120
アデノシンデアミナーゼバリアントが、Cas9またはCas12ポリペプチドの柔軟なループ、アルファらせん領域、非構造化部分、または溶媒アクセス可能部分内に挿入される、実施形態105~119のいずれか一項の方法。
実施形態121
アデノシンデアミナーゼバリアントが、Cas9またはCas12ポリペプチドのN末端断片およびC末端断片に隣接する、実施形態105~119のいずれか一項の方法。
実施形態122
融合タンパク質またはABE8が、構造NH 2 -[Cas9またはCas12ポリペプチドのN末端断片]-[アデノシンデアミナーゼバリアント]-[Cas9またはCas12ポリペプチドのC末端断片]-COOHであり、ここで「]-[」の各例は任意のリンカーである、実施形態121の方法。
実施形態123
N末端断片のC末端またはC末端断片のN末端が、Cas9またはCas12ポリペプチドの柔軟なループの一部を含む、実施形態121または実施形態122の方法。
実施形態124
柔軟なループが、アデノシンデアミナーゼバリアントが標的核酸塩基を脱アミノ化する際、標的核酸塩基の近傍にあるアミノ酸を含む、実施形態120のいずれか一項の方法。
実施形態125
A1ADと関連するSNP標的核酸塩基の脱アミノ化を達成するための、ガイド核酸配列を対象に投与する工程をさらに含む、実施形態105~124のいずれか一項の方法。
実施形態126
SNP標的核酸塩基の脱アミノ化が、標的核酸塩基を野生型核酸塩基で、または非野生型核酸塩基で置換し、標的核酸塩基の脱アミノ化がA1ADの症状を軽減する、実施形態125の方法。
実施形態127
A1ADと関連するSNPの脱アミノ化が、グルタミン酸をリジンで置換する、実施形態126の方法。
実施形態128
標的核酸塩基が、標的ポリヌクレオチド配列において、PAM配列から1~20核酸塩基離れている、実施形態105~127のいずれか一項の方法。
実施形態129
標的核酸塩基が、PAM配列の2~12核酸塩基上流である、実施形態128の方法。
実施形態130
Cas9またはCas12ポリペプチドのN末端断片またはC末端断片が、標的ポリヌクレオチド配列に結合する、実施形態121~129のいずれか一項の方法。
実施形態131
N末端断片またはC末端断片が、RuvCドメインを含むか;
N末端断片またはC末端断片が、HNHドメインを含むか;
N末端断片またはC末端断片のいずれも、HNHドメインを含まないか;あるいは
N末端断片またはC末端断片のいずれも、RuvCドメインを含まない、
実施形態130の方法。
実施形態132
Cas9またはCas12ポリペプチドが、1つ以上の構造ドメイン中に部分的または完全欠失を含み、デアミナーゼがCas9またはCas12ポリペプチドの部分的または完全欠失の位置に挿入されている、実施形態115~131のいずれか一項の方法。
実施形態133
欠失がRuvCドメイン内であるか;または
欠失がHNHドメイン内である
実施形態132の方法。
実施形態134
融合タンパク質またはABE8がCas9ポリペプチドを含む、実施形態105~133のいずれか一項の方法。
実施形態135
Cas9ポリペプチドが、Streptococcus pyogenes Cas9(SpCas9)、Staphylococcus aureus Cas9(SaCas9)、Streptococcus thermophilus1 Cas9(St1Cas9)、またはそのバリアントである、実施形態134の方法。
実施形態136
Cas9ポリペプチドが、以下のアミノ酸配列(Cas9参照配列):
Figure 2020168135000002
(一重下線:HNHドメイン;二重下線:RuvCドメイン;(Cas9参照配列))、またはその対応する領域を含む、実施形態134または実施形態135の方法。
実施形態137
Cas9ポリペプチドが、Cas9ポリペプチド参照配列における番号付けでアミノ酸1017~1069またはその対応するアミノ酸の欠失を含むか;
Cas9ポリペプチドが、Cas9ポリペプチド参照配列における番号付けでアミノ酸792~872またはその対応するアミノ酸の欠失を含むか;あるいは
Cas9ポリペプチドが、Cas9ポリペプチド参照配列における番号付けでアミノ酸792~906またはその対応するアミノ酸の欠失を含む
実施形態136の方法。
実施形態138
アデノシンデアミナーゼバリアントが、Cas9ポリペプチドの柔軟なループ内に挿入されている、実施形態134~137のいずれか一項の方法。
実施形態139
柔軟なループが、Cas9参照配列における番号付けで530~537、569~579、686~691、768~793、943~947、1002~1040、1052~1077、1232~1248、および1298~1300位のアミノ酸残基、あるいはその対応するアミノ酸位からなる群より選択される領域を含む、実施形態138の方法。
実施形態140
デアミナーゼバリアントが、Cas9参照配列における番号付けで、アミノ酸位768~769、791~792、792~793、1015~1016、1022~1023、1026~1027、1029~1030、1040~1041、1052~1053、1054~1055、1067~1068、1068~1069、1247~1248、または1248~1249、あるいはその対応するアミノ酸位の間に挿入されている、実施形態136の方法。
実施形態141
デアミナーゼバリアントが、Cas9参照配列における番号付けで、アミノ酸位768~769、792~793、1022~1023、1026~1027、1040~1041、1068~1069、または1247~1248、あるいはその対応するアミノ酸位の間に挿入されている、実施形態136の方法。
実施形態142
デアミナーゼバリアントが、Cas9参照配列における番号付けで、アミノ酸位1016~1017、1023~1024、1029~1030、1040~1041、1069~1070、または1247~1248、あるいはその対応するアミノ酸位の間に挿入されている、実施形態136の方法。
実施形態143
アデノシンデアミナーゼバリアントが、表13Aに同定される遺伝子座で、Cas9ポリペプチド内に挿入されている、実施形態136の方法。
実施形態144
N末端断片が、Cas9参照配列のアミノ酸残基1~529、538~568、580~685、692~942、948~1001、1026~1051、1078~1231、および/または1248~1297、あるいはその対応する残基を含む、実施形態136の方法。
実施形態145
C末端断片が、Cas9参照配列のアミノ酸残基1301~1368、1248~1297、1078~1231、1026~1051、948~1001、692~942、580~685、および/または538~568、あるいはその対応する残基を含む、実施形態136の方法。
実施形態146
Cas9ポリペプチドが改変Cas9であり、改変PAMまたは非G PAMに対する特異性を有する、実施形態134~145のいずれか一項の方法。
実施形態147
Cas9ポリペプチドがニッカーゼであるかまたはCas9ポリペプチドがヌクレアーゼ不活性である、実施形態134~146のいずれか一項の方法。
実施形態148
Cas9ポリペプチドが改変SpCas9ポリペプチドである、実施形態134~145のいずれか一項の方法。
実施形態149
改変SpCas9ポリペプチドが、アミノ酸置換D1135M、S1136Q、G1218K、E1219F、A1322R、D1332A、R1335E、およびT1337R(SpCas9-MQKFRAER)であり、改変PAM 5’-NGC-3’に対する特異性を有する、実施形態148の方法。
実施形態150
融合タンパク質またはABE8がCas12ポリペプチドを含む、実施形態105~133のいずれか一項の方法。
実施形態151
アデノシンデアミナーゼバリアントが、Cas12ポリペプチド内に挿入されている、実施形態150の方法。
実施形態152
Cas12ポリペプチドが、Cas12a、Cas12b、Cas12c、Cas12d、Cas12e、Cas12g、Cas12h、またはCas12iである、実施形態150または実施形態151の方法。
実施形態153
アデノシンデアミナーゼバリアントが、アミノ酸位:
a) BhCas12bの153~154、255~256、306~307、980~981、1019~1020、534~535、604~605、もしくは344~345、またはCas12a、Cas12c、Cas12d、Cas12e、Cas12g、Cas12h、もしくはCas12iの対応するアミノ酸残基;
b) BvCas12bの147~148、248~249、299~300、991~992、もしくは1031~1032、またはCas12a、Cas12c、Cas12d、Cas12e、Cas12g、Cas12h、もしくはCas12iの対応するアミノ酸残基; あるいは
c) AaCas12bの157~158、258~259、310~311、1008~1009、もしくは1044~1045、またはCas12a、Cas12c、Cas12d、Cas12e、Cas12g、Cas12h、もしくはCas12iの対応するアミノ酸残基の間に挿入されている、実施形態151または実施形態152の方法。
実施形態154
アデノシンデアミナーゼバリアントが、表13Bに同定される遺伝子座で、Cas12ポリペプチド内に挿入されている、実施形態151の方法。
実施形態155
Cas12ポリペプチドがCas12bである、実施形態154の方法。
実施形態156
Cas12ポリペプチドが、BhCas12bドメイン、BvCas12bドメイン、またはAACas12bドメインを含む、実施形態154の方法。
実施形態157
ガイドRNAがCRISPR RNA(crRNA)およびトランス活性化crRNA(tracrRNA)を含む、実施形態105~156のいずれか一項の方法。
実施形態158
対象が哺乳動物またはヒトである、実施形態105~157のいずれか一項の方法。
実施形態159
実施形態59または実施形態60の塩基編集システム、および薬学的に許容され得るキャリアー、ビヒクル、または賦形剤を含む薬学的組成物。
実施形態160
実施形態61~79のいずれか一項の細胞、および薬学的に許容され得るキャリアー、ビヒクル、または賦形剤を含む薬学的組成物。
実施形態161
実施形態59または実施形態60の塩基編集システムを含むキット。
実施形態162
実施形態61~79のいずれか一項の細胞を含むキット。
実施形態163
さらに、使用のための説明書を含むパッケージ挿入物を含む、実施形態161または実施形態162のキット。
実施形態164
ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメイン、および
MSEVEFSHEYWMRHALTLAKRARDEREVPVGAVLVLNNRVIGEGWNRAIGLHDPTAHAEIMALRQGGLVMQNYRLIDATLYVTFEPCVMCAGAMIHSRIGRVVFGVRNAKTGAAGSLMDVLHYPGMNHRVEITEGILADECAALLCYFFRMPRQVFNAQKKAQSSTD
のアミノ酸82位または166位で改変を含むアデノシンデアミナーゼバリアントを含む少なくとも1つの塩基エディタードメイン、ならびにガイドRNAを含む塩基エディターシステムであって、前記ガイドRNAが前記塩基エディターをターゲティングしてアルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPの改変をもたらす、前記塩基エディターシステム。
実施形態165
アデノシンデアミナーゼバリアントが、V82S改変および/またはT166R改変を含む、実施形態164の塩基エディターシステム。
実施形態166
アデノシンデアミナーゼバリアントが、以下の改変: Y147T、Y147R、Q154S、Y123H、およびQ154Rの1つ以上をさらに含む、実施形態165の塩基エディターシステム。
実施形態167
塩基エディタードメインが、野生型アデノシンデアミナーゼドメインおよびアデノシンデアミナーゼバリアントを含むアデノシンデアミナーゼヘテロダイマーを含む、実施形態165または166の塩基エディターシステム。
実施形態168
アデノシンデアミナーゼバリアントが、全長TadA8に比較して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、6、17、18、19、または20のN末端アミノ酸残基が欠けている一部切除TadA8である、実施形態164~167のいずれか一項の塩基エディター。
実施形態169
アデノシンデアミナーゼバリアントが、全長TadA8に比較して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、6、17、18、19、または20のC末端アミノ酸残基が欠けている一部切除TadA8である、実施形態164~167のいずれか一項の塩基エディター。
実施形態170
ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインが、改変Staphylococcus aureus Cas9(SaCas9)、Streptococcus thermophilus 1 Cas9(St1Cas9)、改変Streptococcus pyogenes(SpCas9)、またはそのバリアントである、実施形態164~169のいずれか一項の塩基エディターシステム。
実施形態171
ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインが、改変プロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)特異性または非G PAMに対する特異性を有するSpCas9のバリアントである、実施形態170の塩基エディターシステム。
実施形態172
ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインがヌクレアーゼ不活性Cas9である、実施形態170の塩基エディターシステム。
実施形態173
ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインがCas9ニッカーゼである、実施形態170の塩基エディターシステム。
実施形態174
1つ以上のガイドRNA、ならびに以下の配列:
Figure 2020168135000003
(太字配列はCas9由来の配列を示し、斜字配列はリンカー配列を示し、下線配列は二部分核局在化配列を示す)を含むポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメイン、および
MSEVEFSHEYWMRHALTLAKRARDEREVPVGAVLVLNNRVIGEGWNRAIGLHDPTAHAEIMALRQGGLVMQNYRLIDATLYVTFEPCVMCAGAMIHSRIGRVVFGVRNAKTGAAGSLMDVLHYPGMNHRVEITEGILADECAALLCYFFRMPRQVFNAQKKAQSSTD
のアミノ酸82位および/または166位で改変を含むアデノシンデアミナーゼバリアントを含む少なくとも1つの塩基エディタードメインを含む融合タンパク質を含む、塩基エディターシステム。
実施形態175
実施形態164~174のいずれか一項の塩基エディターシステムを含む細胞。
実施形態176
細胞がヒト細胞または哺乳動物細胞である、実施形態175の細胞。
実施形態177
細胞がex vivo、in vivo、またはin vitroである、実施形態175の細胞。
[他の実施形態]
上記の説明から、多様な用途および条件に取り入れるために、本明細書に記述する本発明に変形および修正を加えることができることが明らかであろう。そのような実施形態もまた、以下の特許請求の範囲の範囲内である。

Claims (30)

  1. アルファ-1アンチトリプシン不全と関連する一塩基多型(SNP)を含むアルファ-1アンチトリプシンポリヌクレオチドを編集するin vitroまたはex vivoの方法であって、
    該ポリヌクレオチドを、
    1つ以上のガイドRNA、および
    ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインと、以下のTadA*7.10アミノ酸配列MSEVEFSHEYWMRHALTLAKRARDEREVPVGAVLVLNNRVIGEGWNRAIGLHDPTAHAEIMALRQGGLVMQNYRLIDATLYVTFEPCVMCAGAMIHSRIGRVVFGVRNAKTGAAGSLMDVLHYPGMNHRVEITEGILADECAALLCYFFRMPRQVFNAQKKAQSSTD
    に対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列であって前記TadA*7.10アミノ酸配列と比較してさらにアミノ酸147にアルギニンまたはトレオニンを含有するアミノ酸配列を含むアデノシンデアミナーゼバリアントを含む少なくとも1つの塩基エディタードメインを含む塩基エディタ
    接触させる工程を含み、前記ガイドRNAが、前記塩基エディターをターゲティングしてアルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPの改変をもたらす、前記方法。
  2. (i)アデノシンデアミナーゼバリアントがアミノ酸82位および166位に改変を含むか、または
    (ii)アデノシンデアミナーゼバリアントがV82S改変を含むか、または
    (iii)アデノシンデアミナーゼバリアントがT166R改変を含むか、または
    (iv)アデノシンデアミナーゼバリアントがV82SおよびT166R改変を含む、
    請求項1に記載の方法。
  3. アデノシンデアミナーゼバリアントが、以下の改変:
    (i)I76Y、Q154S、Y123H、およびQ154R、もしくは
    (ii)Y147T + Q154R; Y147T + Q154S; Y147R + Q154S; V82S + Q154S; V82S + Y147R; V82S + Q154R; V82S + Y123H; I76Y + V82S; V82S + Y123H + Y147T; V82S + Y123H + Y147R; V82S + Y123H + Q154R; Y147R + Q154R +Y123H; Y147R + Q154R + I76Y; Y147R + Q154R + T166R; Y123H + Y147R + Q154R + I76Y; V82S + Y123H + Y147R + Q154R; およびI76Y + V82S + Y123H + Y147R + Q154R
    の1つ以上をさらに含み、または、
    塩基エディタードメインがアデノシンデアミナーゼバリアントモノマーを含み、アデノシンデアミナーゼモノマーがV82SおよびT166R改変を含む、
    請求項1または2に記載の方法。
  4. 基エディタードメインが、野生型アデノシンデアミナーゼドメインおよび前記アデノシンデアミナーゼバリアントを含むアデノシンデアミナーゼヘテロダイマーを含む、請求項1に記載の方法。
  5. アルファ-1アンチトリプシン不全と関連する一塩基多型(SNP)を含むアルファ-1アンチトリプシンポリヌクレオチドを編集するin vitroまたはex vivoの方法であって、アルファ-1アンチトリプシンポリヌクレオチドを、
    1つ以上のガイドRNA、および
    以下の配列:
    Figure 2020168135000001
    (太字配列はCas9由来の配列を示し、斜字配列はリンカー配列を示し、下線配列は、二部分核局在化配列を示す)を含むポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインと、以下のTadA*7.10アミノ酸配列
    MSEVEFSHEYWMRHALTLAKRARDEREVPVGAVLVLNNRVIGEGWNRAIGLHDPTAHAEIMALRQGGLVMQNYRLIDATLYVTFEPCVMCAGAMIHSRIGRVVFGVRNAKTGAAGSLMDVLHYPGMNHRVEITEGILADECAALLCYFFRMPRQVFNAQKKAQSSTD
    に対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列であって前記TadA*7.10アミノ酸配列と比較してさらにアミノ酸147位にアルギニンまたはトレオニンを含有するアミノ酸配列を含むアデノシンデアミナーゼバリアントを含む少なくとも1つの塩基エディタードメインとを含む融合タンパク
    接触させる工程を含む、前記方法。
  6. アデノシンデアミナーゼバリアントが、
    (i)アミノ酸82位および166位で改変を含むか、または
    (ii)V82S改変を含むか、または
    (iii)T166R改変を含むか、または
    (iv)V82SおよびT166R改変を含む、
    請求項5に記載の方法。
  7. アデノシンデアミナーゼバリアントが、以下の改変:I76Y、Q154S、Y123H、およびQ154Rの1つ以上をさらに含む、請求項5または6に記載の方法。
  8. アデノシンデアミナーゼバリアントが、以下の改変の組合せ:Y147T + Q154R; Y147T + Q154S; Y147R + Q154S; V82S + Q154S; V82S + Y147R; V82S + Q154R; V82S + Y123H; I76Y + V82S; V82S + Y123H + Y147T; V82S + Y123H + Y147R; V82S + Y123H + Q154R; Y147R + Q154R +Y123H; Y147R + Q154R + I76Y; Y147R + Q154R + T166R; Y123H + Y147R + Q154R + I76Y; V82S + Y123H + Y147R + Q154R; またはI76Y + V82S + Y123H + Y147R + Q154Rのうちの1つを含む、請求項5に記載の方法。
  9. (i)アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPでのA・TからG・Cへの改変が、アミノ酸342位のグルタミン酸をリジンに変化させるか、または
    (ii)アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPが、アミノ酸342位でリジンを有するアルファ-1アンチトリプシンポリペプチドの発現を生じるか、または
    (iii)アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPが、グルタミン酸をリジンで置換する、
    請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインがヌクレアーゼ不活性またはニッカーゼバリアントであるか、または、
    ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインがアミノ酸置換D10Aまたはその対応するアミノ酸置換を含むニッカーゼバリアントである、
    請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 請求項1~10のいずれか一項に記載の塩基エディターと
    5′-ACCAUCGACAAGAAAGGGACUGA GUUUUAGAGC UAGAAAUAGC AAGUUAAAAU AAGGCUAGUC CGUUAUCAAC UUGAAAAAGU GGCACCGAGU CGGUGCUUUU-3′;
    5′-CCAUCGACAAGAAAGGGACUGA GUUUUAGAGC UAGAAAUAGC AAGUUAAAAU AAGGCUAGUC CGUUAUCAAC UUGAAAAAGU GGCACCGAGU CGGUGCUUUU-3′;
    5′-CAUCGACAAGAAAGGGACUGA GUUUUAGAGC UAGAAAUAGC AAGUUAAAAU AAGGCUAGUC CGUUAUCAAC UUGAAAAAGU GGCACCGAGU CGGUGCUUUU-3′;
    5′-AUCGACAAGAAAGGGACUGA GUUUUAGAGC UAGAAAUAGC AAGUUAAAAU AAGGCUAGUC CGUUAUCAAC UUGAAAAAGU GGCACCGAGU CGGUGCUUUU-3′;
    5′-UCGACAAGAAAGGGACUGA GUUUUAGAGC UAGAAAUAGC AAGUUAAAAU AAGGCUAGUC CGUUAUCAAC UUGAAAAAGU GGCACCGAGU CGGUGCUUUU-3′;および
    5′-CGACAAGAAAGGGACUGA GUUUUAGAGC UAGAAAUAGC AAGUUAAAAU AAGGCUAGUC CGUUAUCAAC UUGAAAAAGU GGCACCGAGU CGGUGCUUUU-3′
    からなる群より選択される核酸配列を含むガイドRNAと
    を含む、塩基エディターシステム。
  12. 細胞またはその前駆細胞内に:
    基エディターまたは前記塩基エディターをコードするポリヌクレオチドであって、前記塩基エディターがポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインと、請求項1~11のいずれか一項に記載されるアデノシンデアミナーゼバリアントを含む塩基エディタードメインとを含む、前記塩基エディターまたはポリヌクレオチド;および
    塩基エディターをターゲティングしてアルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPのA・TからG・Cへの改変をもたらす、1つ以上のガイドポリヌクレオチド
    を導入することによって産生された、
    細胞。
  13. (i)産生された細胞が肝細胞またはその前駆細胞であり;および/または
    (ii)細胞がアルファ-1アンチトリプシン不全を有する対象に由来するものであり;および/または
    (iii)細胞が哺乳動物細胞またはヒト細胞であり;および/または
    (vi)アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPのA・TからG・Cへの改変が、アルファ-1アンチトリプシンポリペプチドにおいてグルタミン酸をリジンに変化させ;および/または
    (v)アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPが、アミノ酸42位でリジンを有するアルファ-1アンチトリプシンポリペプチドの発現を生じるか、もしくはアルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPがグルタミン酸をリジンで置換する、
    請求項12に記載の細胞。
  14. 対象において、アルファ-1アンチトリプシン不全を治療する方法における使用のための、請求項12または13に記載の細胞を含む薬学的組成物であって、前記方法は前記対象に請求項12または13に記載の細胞を投与する工程を含む、薬学的組成物。
  15. 前記細胞が前記対象に対して自己または同種である、請求項14に記載の薬学的組成物。
  16. 肝細胞またはその前駆細胞を産生する方法であって:
    (a)アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPを含む肝細胞または肝細胞前駆細胞内に、
    塩基エディター、または前記塩基エディターをコードするポリヌクレオチドであって、前記塩基エディターが、ポリヌクレオチドプログラム可能ヌクレオチド結合ドメインと、請求項1~13のいずれか一項に記載のアデノシンデアミナーゼバリアントを含む塩基エディタードメインとを含む、前記塩基エディターまたはポリヌクレオチド;ならびに
    1つ以上のガイドポリヌクレオチドであって、前記塩基エディターをターゲティングしてアルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPのA・TからG・Cへの改変をもたらす、前記ガイドポリヌクレオチド
    を導入する工程と;
    (b)肝細胞前駆細胞に関して、肝細胞前駆細胞を肝細胞に分化させる工程
    とを含む、前記方法。
  17. 対象においてアルファ-1アンチトリプシン不全(A1AD)を治療するための方法における使用のための薬学的組成物であって、Cas9またはCas12ポリペプチド内に挿入されたアデノシンデアミナーゼバリアントを含む塩基エディタードメインを含む融合タンパク質、あるいはその融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドと;この融合タンパク質をターゲティングしてA1ADと関連する一塩基多型(SNP)のA・TからG・Cへの改変をもたらす、1つ以上のガイドポリヌクレオチドとを含み、
    前記アデノシンデアミナーゼバリアントは、以下のTadA*7.10アミノ酸配列
    MSEVEFSHEYWMRHALTLAKRARDEREVPVGAVLVLNNRVIGEGWNRAIGLHDPTAHAEIMALRQGGLVMQNYRLIDATLYVTFEPCVMCAGAMIHSRIGRVVFGVRNAKTGAAGSLMDVLHYPGMNHRVEITEGILADECAALLCYFFRMPRQVFNAQKKAQSSTD
    に対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列であって前記TadA*7.10アミノ酸配列と比較してさらにアミノ酸147位にアルギニンまたはトレオニンを含有するアミノ酸配列を含む、
    薬学的組成物。
  18. 前記融合タンパク質がアデノシン塩基エディター8(ABE8)を含む、請求項17に記載の薬学的組成物。
  19. (i)ABE8が、ABE8.1-m、ABE8.2-m、ABE8.8-m、ABE8.9-m、ABE8.10-m、ABE8.11-m、ABE8.12-m、ABE8.13-m、ABE8.15-m、ABE8.16-m、ABE8.19-m、ABE8.20-m、ABE8.21-m、ABE8.24-m、ABE8.1-d、ABE8.2-d、ABE8.8-d、ABE8.9-d、ABE8.10-d、ABE8.11-d、ABE8.12-d、ABE8.13-d、ABE8.15-d、ABE8.16-d、ABE8.19-d、ABE8.20-d、ABE8.21-d、またはABE8.24-dより選択され;および/または
    ii)アデノシンデアミナーゼバリアントが、I76Y、V82S、T166R、Q154S、Y123H、および/またはQ154R改変を含み;および/または
    iii)アデノシンデアミナーゼバリアントが以下の改変の組合せ:Y147T + Q154R; Y147T + Q154S; Y147R + Q154S; V82S + Q154S; V82S + Y147R; V82S + Q154R; V82S + Y123H; I76Y + V82S; V82S + Y123H + Y147T; V82S + Y123H + Y147R; V82S + Y123H + Q154R; Y147R + Q154R +Y123H; Y147R + Q154R + I76Y; Y147R + Q154R + T166R; Y123H + Y147R + Q154R + I76Y; V82S + Y123H + Y147R + Q154R;およびI76Y + V82S + Y123H + Y147R + Q154Rのうちの1つを含む、
    請求項17または18に記載の薬学的組成物。
  20. (i)A1ADと関連するSNPのA・TからG・Cへの改変が、アミノ酸342位でのグルタミン酸をリジンに変化させるか、または
    (ii)A1ADと関連するSNPが、アミノ酸342位でリジンを有するアルファ-1アンチトリプシンポリペプチドの発現を生じるか;または
    (iii)アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPが、グルタミン酸をリジンで置換するか;または
    (iv)SNP標的核酸塩基の脱アミノ化が、標的核酸塩基を野生型核酸塩基で、または非野生型核酸塩基で置換し、標的核酸塩基の脱アミノ化がA1ADの症状を軽減する、
    請求項17~19のいずれか一項に記載のの薬学的組成物。
  21. 請求項11に記載の塩基エディターシステムを含む薬学的組成物であって、薬学的に許容され得るキャリアー、ビヒクル、または賦形剤をさらに含む、薬学的組成物。
  22. 請求項12または13に記載の細胞を含む薬学的組成物であって、薬学的に許容され得るキャリアー、ビヒクル、または賦形剤をさらに含む、薬学的組成物。
  23. 請求項11に記載の塩基エディターシステムを含むキット。
  24. 請求項12または13に記載の細胞を含むキット。
  25. ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインと、以下のTadA*7.10アミノ酸配列
    MSEVEFSHEYWMRHALTLAKRARDEREVPVGAVLVLNNRVIGEGWNRAIGLHDPTAHAEIMALRQGGLVMQNYRLIDATLYVTFEPCVMCAGAMIHSRIGRVVFGVRNAKTGAAGSLMDVLHYPGMNHRVEITEGILADECAALLCYFFRMPRQVFNAQKKAQSSTD
    に対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列であって前記TadA*7.10アミノ酸配列のアミノ酸147にアルギニンまたはトレオニンをさらに含有するアミノ酸配列を含むアデノシンデアミナーゼバリアントを含む少なくとも1つの塩基エディタードメイン、
    ならびにガイドRNAを含む、塩基エディターシステムであって、前記ガイドRNAが前記塩基エディターをターゲティングしてアルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPの改変をもたらす、前記塩基エディターシステム。
  26. (i)アデノシンデアミナーゼバリアントが、V82S改変および/またはT166R改変を含むか、または
    (ii)アデノシンデアミナーゼバリアントが、V82S改変および/またはT166R改変を含み、かつ、アデノシンデアミナーゼバリアントが、以下の改変:I76Y、Q154S、Y123H、およびQ154Rのうちの1つ以上をさらに含む、
    請求項25に記載の塩基エディターシステム。
  27. (i)塩基エディタードメインが、野生型アデノシンデアミナーゼドメインおよび前記アデノシンデアミナーゼバリアントを含むアデノシンデアミナーゼヘテロダイマーを含み;および/または
    (ii)アデノシンデアミナーゼバリアントが、全長TadA8に比較して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、6、17、18、19、または20のN末端アミノ酸残基が欠けている一部切除TadA8であり;および/または
    (iii)ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインが、改変Staphylococcus aureus Cas9(SaCas9)、Streptococcus thermophilus 1 Cas9(St1Cas9)、改変Streptococcus pyogenes Cas9(SpCas9)、またはそのバリアントであり;および/または
    (iv)ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインが、改変Staphylococcus aureus Cas9(SaCas9)、Streptococcus thermophilus 1 Cas9(St1Cas9)、改変Streptococcus pyogenes Cas9(SpCas9)、またはそのバリアントであり、かつ、ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインが、改変されたプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)特異性または非G PAMに対する特異性を有するSpCas9のバリアントであるか、または、ポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインがヌクレアーゼ不活性Cas9であるかもしくはCas9ニッカーゼである、
    請求項26に記載の塩基エディターシステム。
  28. アルファ-1アンチトリプシン不全と関連するSNPを含有するアルファ-1アンチトリプシン核酸配列に相補的な核酸配列を含む1つ以上のガイドRNA、および
    以下の配列:
    Figure 2020168135000002
    (太字配列はCas9由来の配列を示し、斜字配列はリンカー配列を示し、下線配列は二部分核局在化配列を示す)を含むポリヌクレオチドプログラム可能DNA結合ドメインと、以下のTadA*7.10アミノ酸配列
    MSEVEFSHEYWMRHALTLAKRARDEREVPVGAVLVLNNRVIGEGWNRAIGLHDPTAHAEIMALRQGGLVMQNYRLIDATLYVTFEPCVMCAGAMIHSRIGRVVFGVRNAKTGAAGSLMDVLHYPGMNHRVEITEGILADECAALLCYFFRMPRQVFNAQKKAQSSTD
    に対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列であって前記TadA*7.10アミノ酸配列のアミノ酸147にアルギニンまたはトレオニンをさらに含有するアミノ酸配列を含むアデノシンデアミナーゼバリアントを含む少なくとも1つの塩基エディタードメインを含む融合タンパク
    含む、塩基エディターシステム。
  29. 請求項25~28のいずれか一項に記載の塩基エディターシステムを含む細胞。
  30. (i)前記細胞がヒト細胞または哺乳動物細胞であるか、または
    (ii)前記細胞がex vivo、in vivo、またはin vitroである、
    請求項29に記載の細胞。
JP2021546890A 2019-02-13 2020-02-13 アルファ-1アンチトリプシン不全を治療するための組成物および方法 Pending JP2022519761A (ja)

Applications Claiming Priority (15)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201962805271P 2019-02-13 2019-02-13
US201962805238P 2019-02-13 2019-02-13
US62/805,271 2019-02-13
US62/805,238 2019-02-13
US201962852224P 2019-05-23 2019-05-23
US201962852228P 2019-05-23 2019-05-23
US62/852,228 2019-05-23
US62/852,224 2019-05-23
US201962931722P 2019-11-06 2019-11-06
US62/931,722 2019-11-06
US201962941569P 2019-11-27 2019-11-27
US62/941,569 2019-11-27
US202062966526P 2020-01-27 2020-01-27
US62/966,526 2020-01-27
PCT/US2020/018195 WO2020168135A1 (en) 2019-02-13 2020-02-13 Compositions and methods for treating alpha-1 antitrypsin deficiency

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022519761A JP2022519761A (ja) 2022-03-24
JPWO2020168135A5 true JPWO2020168135A5 (ja) 2023-10-03

Family

ID=72044596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021546890A Pending JP2022519761A (ja) 2019-02-13 2020-02-13 アルファ-1アンチトリプシン不全を治療するための組成物および方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20230101597A1 (ja)
EP (1) EP3923994A4 (ja)
JP (1) JP2022519761A (ja)
KR (1) KR20210126680A (ja)
CN (1) CN114072180A (ja)
AU (1) AU2020223314A1 (ja)
CA (1) CA3128878A1 (ja)
WO (1) WO2020168135A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220170027A1 (en) * 2019-02-13 2022-06-02 Beam Therapeutics Inc. Adenosine deaminase base editors and methods of using same to modify a nucleobase in a target sequence
WO2021189110A1 (en) * 2020-03-25 2021-09-30 University Of Tasmania Dna altering proteins and uses therefor
CN112553246A (zh) * 2020-12-08 2021-03-26 安徽省农业科学院水稻研究所 一种基于CRISPR-SaCas9系统的高效基因组编辑载体及其应用
EP4396354A1 (en) * 2021-09-26 2024-07-10 Wave Life Sciences Ltd. Oligonucleotide compositions and methods thereof
CN114634923B (zh) * 2022-04-07 2024-02-23 尧唐(上海)生物科技有限公司 腺苷脱氨酶、碱基编辑器融合蛋白、碱基编辑器系统及用途

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016528890A (ja) * 2013-07-09 2016-09-23 プレジデント アンド フェローズ オブ ハーバード カレッジ CRISPR/Cas系を用いるゲノム編集の治療用の使用
EP3207130B1 (en) * 2014-10-14 2019-08-07 Halozyme, Inc. Compositions of adenosine deaminase-2 (ada2), variants thereof and methods of using same
IL294014B2 (en) * 2015-10-23 2024-07-01 Harvard College Nucleobase editors and their uses
WO2017165862A1 (en) * 2016-03-25 2017-09-28 Editas Medicine, Inc. Systems and methods for treating alpha 1-antitrypsin (a1at) deficiency
CA3032699A1 (en) * 2016-08-03 2018-02-08 President And Fellows Of Harvard College Adenosine nucleobase editors and uses thereof
WO2018071868A1 (en) * 2016-10-14 2018-04-19 President And Fellows Of Harvard College Aav delivery of nucleobase editors
KR102678809B1 (ko) * 2017-05-18 2024-06-26 더 브로드 인스티튜트, 인코퍼레이티드 표적화된 핵산 편집을 위한 시스템, 방법 및 조성물
JP7454494B2 (ja) * 2017-06-26 2024-03-22 ザ・ブロード・インスティテュート・インコーポレイテッド 標的化された核酸編集のためのcrispr/cas-アデニンデアミナーゼ系の組成物、系及び方法
CN112805379B (zh) * 2018-08-03 2024-08-20 比姆医疗股份有限公司 多效应核碱基编辑器和使用其修饰核酸靶序列的方法
WO2021050571A1 (en) * 2019-09-09 2021-03-18 Beam Therapeutics Inc. Novel nucleobase editors and methods of using same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Burdon et al. Synthesis of low molecular weight ribonucleic acid in tumour cells
Adams The relationship between cellular nucleic acids in the developing rat cerebral cortex
Volkin et al. The Preparation and Properties of Mammalian Ribonucleic Acids1
JPWO2020168132A5 (ja)
Itoh et al. Cloning of Drosophila choline acetyltransferase cDNA.
Smith et al. Transcription in vitro of immunoglobulin kappa light chain genes in isolated mouse myeloma nuclei and chromatin.
JP2020518276A5 (ja)
WO2018022619A1 (en) Bcl11a homing endonuclease variants, compositions, and methods of use
HRP20220250T1 (hr) Modificirani nukleozidi, nukleotidi i nukleinske kiseline, te njihove uporabe
EP2968397A1 (en) Diagnosis and treatment of fibrosis
JPS58110548A (ja) 新規な生理活性ペプチド
US3737524A (en) Medicaments derived from nucleic acids,processes for their preparation and their use
JP2015524413A5 (ja)
HAREL et al. Homology of double stranded RNA from rat liver cells with the cellular genome
RU2022103641A (ru) Искусственная модификация генома для регуляции экспрессии гена
Lett et al. The repair of X-ray damage to the deoxyribonucleic acid in Micrococcus radiodurans: a study of the excision process
Kidson Deoxyribonucleic acid secondary structure in the region of the replication point
CN112011576A (zh) Crispr基因编辑技术在治疗地中海贫血中的应用
CN110577971A (zh) CRISPR/Sa-SauriCas9基因编辑系统及其应用
JPWO2020168135A5 (ja)
JPS58500167A (ja) 真核細胞の選択的遺伝的マ−カ−、このようなマ−カ−の使用方法及びこのようなマ−カ−を含む細胞の対応するdnaによる形質転換後の特定タンパクの製造への適用
Beitelshees et al. Pressing diseases that represent promising targets for gene therapy
EP3521428A1 (en) PROMOTER OF Hspa5 GENE
Scholtissek et al. Influence of p-fluorophenylalanine on the production of viral ribonucleic acid and on the utilizability of viral protein during multiplication of fowl plague virus
JPH06500322A (ja) 慢性骨髄性白血病の治療剤としての、ソラーレンと結合したメチルりん酸オリゴヌクレオチド