JPWO2020166365A1 - 自動変速機の回転センサ診断装置および診断方法 - Google Patents
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Abstract
診断装置は、複数の変速段を有する自動変速機(AT)の回転要素の回転数を検出する回転センサ(3),(4),(5)が正常であるか異常であるかを診断する回転センサ診断部(20a)を備える。回転センサ診断部(20a)は、自動変速機(AT)の変速段毎に、回転センサ(3),(4),(5)からの検出回転数と理論上の回転数とを比較して異常を検知する。自動変速機(AT)の複数の変速段のうち、異なる変速段で異常検知を経験すると、回転センサ(3),(4),(5)の異常と診断する。
Description
本発明は、複数の変速段を有する自動変速機の回転センサ診断装置および診断方法に関する。
従来、エンジンの始動直後において、ブレーキが作動している状態で、インヒビタスイッチにより走行レンジの選択が検出されているときに、タービン回転センサにより所定数以上の回転数が検出されたときは、ニュートラル故障があると判定する。そして、ニュートラル故障がないと判定したときに限り、車速センサの故障の有無を判定するコントロールユニットを備える自動変速機の故障検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、ニュートラル故障がないと判定しない限り、車速センサの故障の有無を判定できない。つまり、回転異常があった場合に、変速系ソレノイドの機能異常であるのか、回転センサの機能異常であるのかを切り分けることができない。このため、ハード的に起こりえない回転数の領域のみ回転センサ異常領域と定義していたため、回転センサの異常検知性が低い、という課題がある。
本発明は、回転センサの機能異常と変速系ソレノイドの機能異常とを切り分けた診断により回転センサの異常検知性を向上することを目的とする。
本発明の自動変速機の回転センサ診断装置は、複数の変速段を有する自動変速機の回転要素の回転数を検出する回転センサが正常であるか異常であるかを診断する回転センサ診断コントローラを備える。
回転センサ診断コントローラは、自動変速機の変速段毎に、回転センサからの検出回転数と理論上の回転数とを比較して異常を検知する。自動変速機の複数の変速段のうち、異なる変速段で異常検知を経験すると、回転センサの異常と診断する。
回転センサ診断コントローラは、自動変速機の変速段毎に、回転センサからの検出回転数と理論上の回転数とを比較して異常を検知する。自動変速機の複数の変速段のうち、異なる変速段で異常検知を経験すると、回転センサの異常と診断する。
変速系ソレノイドの機能異常の場合には、回転関係が崩れる変速段が、機能異常の変速系ソレノイドが関与することでギヤ比異常になった変速段に限定される。一方で、回転センサの機能異常の場合には、自動変速機の異なる複数の変速段で回転関係が崩れる。この関係を利用し、異なる変速段で回転関係が崩れる異常検知を経験すると、回転センサの異常と診断する。このため、回転センサの機能異常と変速系ソレノイドの機能異常とを切り分けた診断を行うことができ、回転センサの異常検知性を向上することができる。
以下、本発明の自動変速機の回転センサ診断装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
実施例の回転センサ診断装置は、前進7速後退1速の有段式による自動変速機を搭載したエンジン車(車両の一例)に適用したものである。以下、実施例の構成を、「全体システム構成」、「自動変速機のパワートレーン構成」、「自動変速機の変速制御構成」、「回転センサのラショナリティ診断処理構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図1は、実施例の制御装置が適用された自動変速機を搭載したエンジン車の駆動系及び制御系を示す。
図1は、実施例の制御装置が適用された自動変速機を搭載したエンジン車の駆動系及び制御系を示す。
エンジン車の駆動系は、図1に示すように、エンジンEngと、自動変速機ATと、を備えている。
自動変速機ATは、前進7速後退1速によるステップATと呼ばれる有段式自動変速機である。この自動変速機ATには、エンジンEngの駆動力が、ロックアップクラッチLU/Cを有するトルクコンバータTCを介して入力軸Inputから入力される。そして、4つの遊星ギヤと7つの摩擦締結要素とによって回転数が変速され、出力軸Outputから図外の駆動輪へ出力される。また、トルクコンバータTCのポンプインペラと同軸上にオイルポンプOPが設けられ、エンジンEngの駆動力によって回転駆動され、オイルを加圧する。
エンジン車の制御系は、図1に示すように、エンジンコントローラ10(ECU)と、自動変速機コントローラ20(ATCU)と、コントロールバルブユニット30(CVU)と、を備えている。そして、エンジンコントローラ10と自動変速機コントローラ20は、CAN通信線40を介して接続され、センサ情報や制御情報等を双方向通信により共有している。
エンジンコントローラ10は、主にエンジンEngの駆動状態制御を行う。エンジンコントローラ10には、運転者のアクセルペダル操作量をあらわすアクセル開度APOを検出するアクセル開度センサ1と、エンジン回転数Neを検出するエンジン回転センサ2と、が接続されている。このエンジンコントローラ10では、エンジン回転数Neやアクセル開度APOや車速VSPに基づいて燃料噴射量やスロットル開度を調整することで、エンジン回転数やエンジントルクを制御する。
自動変速機コントローラ20は、主に自動変速機ATの変速制御を行う。自動変速機コントローラ20には、第1キャリアPC1の回転数を検出する第1タービン回転センサ3と、第1リングギヤR1の回転数を検出する第2タービン回転センサ4と、が接続されている。さらに、アウトプット回転数を検出するアウトプット回転センサ5と、運転者のセレクトレバーにより選択されたレンジ位置を検出するインヒビタスイッチ6と、車輪速を検出する車輪速センサ7と、が接続されている。この自動変速機コントローラ20には、3つの異常時判定式の成立/非成立による組み合わせ状態に基づいて、第1タービン回転センサ3と第2タービン回転センサ4とアウトプット回転センサ5の正常/異常をラショナリティ診断する回転センサ診断部20a(回転センサ診断コントローラ)を有する。
コントロールバルブユニット30は、自動変速機コントローラ20からの制御指令に基づいて、各摩擦締結要素の締結/解放を制御するソレノイドバルブや油路を有して構成される。
[自動変速機のパワートレーン構成]
以下、図1に基づき、自動変速機ATのパワートレーン構成を説明する。
自動変速機ATは、変速ギヤとして、入力軸Input側から出力軸Output側までの軸上に、順に第1遊星ギヤG1と第2遊星ギヤG2による第1遊星ギヤセットGS1、及び、第3遊星ギヤG3と第4遊星ギヤG4による第2遊星ギヤセットGS2が配置されている。また、油圧制御される摩擦締結要素として、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3、第4ブレーキB4が配置されている。さらに、機械的に締結/空転するワンウェイクラッチとして、第1ワンウェイクラッチF1と第2ワンウェイクラッチF2が配置されている。
以下、図1に基づき、自動変速機ATのパワートレーン構成を説明する。
自動変速機ATは、変速ギヤとして、入力軸Input側から出力軸Output側までの軸上に、順に第1遊星ギヤG1と第2遊星ギヤG2による第1遊星ギヤセットGS1、及び、第3遊星ギヤG3と第4遊星ギヤG4による第2遊星ギヤセットGS2が配置されている。また、油圧制御される摩擦締結要素として、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3、第4ブレーキB4が配置されている。さらに、機械的に締結/空転するワンウェイクラッチとして、第1ワンウェイクラッチF1と第2ワンウェイクラッチF2が配置されている。
第1遊星ギヤG1は、第1サンギヤS1と、第1リングギヤR1と、両ギヤS1,R1に噛み合う第1ピニオンP1を支持する第1キャリアPC1と、を有するシングルピニオン型遊星ギヤである。
第2遊星ギヤG2は、第2サンギヤS2と、第2リングギヤR2と、両ギヤS2,R2に噛み合う第2ピニオンP2を支持する第2キャリアPC2と、を有するシングルピニオン型遊星ギヤである。
第3遊星ギヤG3は、第3サンギヤS3と、第3リングギヤR3と、両ギヤS3,R3に噛み合う第3ピニオンP3を支持する第3キャリアPC3と、を有するシングルピニオン型遊星ギヤである。
第4遊星ギヤG4は、第4サンギヤS4と、第4リングギヤR4と、両ギヤS4,R4に噛み合う第4ピニオンP4を支持する第4キャリアPC4と、を有するシングルピニオン型遊星ギヤである。
入力軸Inputは、第2リングギヤR2に連結され、エンジンEngからの回転駆動力を、トルクコンバータTC等を介して入力する。出力軸Outputは、第3キャリアPC3に連結され、出力回転駆動力を、ファイナルギヤ等を介して駆動輪に伝達する。
第1リングギヤR1と第2キャリアPC2と第4リングギヤR4とは、第1連結メンバM1により一体的に連結される。第3リングギヤR3と第4キャリアPC4とは、第2連結メンバM2により一体的に連結される。第1サンギヤS1と第2サンギヤS2とは、第3連結メンバM3により一体的に連結される。
第1遊星ギヤセットGS1は、第1遊星ギヤG1と第2遊星ギヤG2とを、第1連結メンバM1と第3連結メンバM3とによって連結することで、4つの回転要素を有して構成される。また、第2遊星ギヤセットGS2は、第3遊星ギヤG3と第4遊星ギヤG4とを、第2連結メンバM2によって連結することで、5つの回転要素を有して構成される。
第1遊星ギヤセットGS1では、トルクが入力軸Inputから第2リングギヤR2に入力され、入力されたトルクは第1連結メンバM1を介して第2遊星ギヤセットGS2に出力される。第2遊星ギヤセットGS2では、トルクが入力軸Inputから直接第2連結メンバM2に入力されると共に、第1連結メンバM1を介して第4リングギヤR4に入力され、入力されたトルクは第3キャリアPC3から出力軸Outputに出力される。
第1クラッチC1(インプットクラッチI/C)は、入力軸Inputと第2連結メンバM2とを選択的に断接するクラッチである。第2クラッチC2(ダイレクトクラッチD/C)は、第4サンギヤS4と第4キャリアPC4とを選択的に断接するクラッチである。第3クラッチC3(H&LSRクラッチH&LR/C)は、第3サンギヤS3と第4サンギヤS4とを選択的に断接するクラッチである。
第2ワンウェイクラッチF2は、第3サンギヤS3と第4サンギヤS4の間に配置されている。これにより、第3クラッチC3が解放され、第3サンギヤS3よりも第4サンギヤS4の回転数が大きい時、第3サンギヤS3と第4サンギヤS4とは独立した回転数を発生する。よって、第3遊星ギヤG3と第4遊星ギヤG4が第2連結メンバM2を介して接続された構成となり、それぞれの遊星ギヤが独立したギヤ比を達成する。
第1ブレーキB1(フロントブレーキF/B)は、第1キャリアPC1の回転をトランスミッションケースCaseに対し選択的に停止させるブレーキである。また、第1ワンウェイクラッチF1は、第1ブレーキB1と並列に配置されている。第2ブレーキB2(ローブレーキLOW/B)は、第3サンギヤS3の回転をトランスミッションケースCaseに対し選択的に停止させるブレーキである。第3ブレーキB3(2346ブレーキ2-3-4-6/B)は、第1サンギヤS1及び第2サンギヤS2を連結する第3連結メンバM3の回転をトランスミッションケースCaseに対し選択的に停止させるブレーキである。第4ブレーキB4(リバースブレーキREV/B)は、第4キャリアPC4の回転をトランスミッションケースCaseに対し選択的に停止させるブレーキである。
[自動変速機の変速制御構成]
図2は、実施例の自動変速機ATにおいて変速段ごとの各摩擦締結要素の締結状態を示す締結作動表である。なお、図2において、○印は当該摩擦締結要素が締結状態となることを示し、(○)印はエンジンブレーキが作動するコースト時に当該摩擦締結要素が締結状態となることを示し、無印は当該摩擦締結要素が解放状態となることを示す。
図2は、実施例の自動変速機ATにおいて変速段ごとの各摩擦締結要素の締結状態を示す締結作動表である。なお、図2において、○印は当該摩擦締結要素が締結状態となることを示し、(○)印はエンジンブレーキが作動するコースト時に当該摩擦締結要素が締結状態となることを示し、無印は当該摩擦締結要素が解放状態となることを示す。
自動変速機ATによる隣接する変速段間のアップ変速時やダウン変速時においては、締結していた1つの摩擦締結要素を解放し、解放していた1つの摩擦締結要素を締結するという架け替え変速を行う。この架け替え変速により、下記のように、前進7速で後退1速の変速段を実現することができる。
即ち、アクセル踏み込みによるドライブ時の「1速段」では、第2ブレーキB2が締結状態で、第1ワンウェイクラッチF1及び第2ワンウェイクラッチF2が締結する。アクセル足離しによるコースト時(エンブレ時)の「1速段」では、第1ワンウェイクラッチF1及び第2ワンウェイクラッチF2が空転することで、第3クラッチC3と第1ブレーキB1と第2ブレーキB2が締結状態となる。
アクセル踏み込みによるドライブ時の「2速段」では、第2ブレーキB2及び第3ブレーキB3が締結状態で、第2ワンウェイクラッチF2が締結する。アクセル足離しによるコースト時(エンブレ時)の「2速段」では、第2ワンウェイクラッチF2が空転することで、第3クラッチC3と第2ブレーキB2と第3ブレーキB3が締結状態となる。
「3速段」では、ドライブ時/コースト時にかかわらず、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3、第2クラッチC2が締結状態となる。
「4速段」では、ドライブ時/コースト時にかかわらず、第3ブレーキB3、第2クラッチC2、第3クラッチC3が締結状態となる。
「5速段」では、ドライブ時/コースト時にかかわらず、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3が締結状態となる。
「6速段」では、ドライブ時/コースト時にかかわらず、第3ブレーキB3、第1クラッチC1、第3クラッチC3が締結状態となる。
「7速段」では、ドライブ時/コースト時にかかわらず、第1ブレーキB1、第1クラッチC1、第3クラッチC3が締結状態となる。
「4速段」では、ドライブ時/コースト時にかかわらず、第3ブレーキB3、第2クラッチC2、第3クラッチC3が締結状態となる。
「5速段」では、ドライブ時/コースト時にかかわらず、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3が締結状態となる。
「6速段」では、ドライブ時/コースト時にかかわらず、第3ブレーキB3、第1クラッチC1、第3クラッチC3が締結状態となる。
「7速段」では、ドライブ時/コースト時にかかわらず、第1ブレーキB1、第1クラッチC1、第3クラッチC3が締結状態となる。
アクセル踏み込みによるドライブ時の「後退速段」では、第4ブレーキB4が締結状態で、第1ワンウェイクラッチF1及び第2ワンウェイクラッチF2が締結する。アクセル足離しによるコースト時(エンブレ時)の「後退速段」では、第1ワンウェイクラッチF1及び第2ワンウェイクラッチF2が空転することで、第3クラッチC3、第1ブレーキB1、第4ブレーキB4が締結状態となる。
図3は、実施例の自動変速機ATにおいて変速制御で用いられる変速マップを示す変速マップ図である。なお、図3に示す変速マップは、自動変速機コントローラ20のメモリに予め記憶設定されていて、実線はアップ変速線を示し、点線はダウン変速線を示す。
Dレンジの選択時には、アウトプット回転センサ5(=車速センサ)からの車速VSPと、アクセル開度センサ1からのアクセル開度APOに基づき決まる運転点(VSP,APO)が、変速マップ上において存在する位置を検索する。そして、運転点(VSP,APO)が動かない、或いは、運転点(VSP,APO)が動いても図3の変速マップ上で1つの変速段領域内に存在したままであれば、そのときの変速段をそのまま維持する。
一方、運転点(VSP,APO)が動いて図3の変速マップ上でアップ変速線を横切ると、横切る前の運転点(VSP,APO)が存在する領域が示す変速段から横切った後の運転点(VSP,APO)が存在する領域が示す変速段へのアップ変速指令を出力する。また、運転点(VSP,APO)が動いて図3の変速マップ上でダウン変速線を横切ると、横切る前の運転点(VSP,APO)が存在する領域が示す変速段から横切った後の運転点(VSP,APO)が存在する領域が示す変速段へのダウン変速指令を出力する。
[回転センサ診断部の構成]
回転センサ診断部20aは、自動変速機ATの回転要素の回転数を検出する「第1タービン回転センサ3」と「第2タービン回転センサ4」と「アウトプット回転センサ5」をラショナリティ診断の対象となる回転センサとする。ここで、「ラショナリティ診断」とは、検出回転数と理論上の回転数との特定関係を用いた合理的な手法により、回転センサ3,4,5の正常/異常の診断を行うことをいう。
回転センサ診断部20aは、自動変速機ATの回転要素の回転数を検出する「第1タービン回転センサ3」と「第2タービン回転センサ4」と「アウトプット回転センサ5」をラショナリティ診断の対象となる回転センサとする。ここで、「ラショナリティ診断」とは、検出回転数と理論上の回転数との特定関係を用いた合理的な手法により、回転センサ3,4,5の正常/異常の診断を行うことをいう。
回転センサ診断部20aにおける回転センサ3,4,5のラショナリティ診断では、自動変速機ATの変速段毎に、回転センサ3,4,5からの検出回転数と理論上の回転数とを比較して異常を検知する。具体的には、第1異常時判定式と第2異常時判定式と第3異常時判定式の成立/非成立による組み合わせ状態に基づいて、回転センサ3,4,5の正常/異常を検知する。
例えば、図4に示すように、タービン回転センサ検出回転数を縦軸とし、理論上のタービン回転数(=アウトプット回転数No×ギヤ比α)を横軸とする。このとき、特定関係が成立する2つの値を比較し、2つの値が所定の誤差範囲内にあると正常と検知でき、所定の誤差範囲から外れると異常と検知できる。
そして、自動変速機ATの変速段毎に行うのは、図5に示すように、第1タービン回転センサ3については、1速、2速、6速、7速にてギヤ比異常との切りか分けができる。第2タービン回転センサ4については、図5に示すように、2速、3速、4速、5速、6速にてギヤ比異常との切りか分けができる。一方、「回転センサ」は、第1タービン回転センサ3と第2タービン回転センサ4とアウトプット回転センサ5とを併せたものとしている。よって、自動変速機ATの全変速段である1速段〜7速段の何れの変速段においても回転センサ3,4,5のラショナリティ診断が可能であることによる。
また、第1異常時判定式は、図6に示すように、第1タービン回転数Nt1とアウトプット回転数Noとギヤ比α1を用いた|Nt1−No×α1|>β1にて与えられる。第2異常時判定式は、図6に示すように、第2タービン回転数Nt2とアウトプット回転数Noとギヤ比α2を用いた|Nt2−No×α2|>β2にて与えられる。第3異常時判定式は、図6に示すように、第2タービン回転数Nt2と車輪速Novsp2とギヤ比α2を用いた|Nt2−Novsp2×α2|>β3にて与えられる。
次に、回転センサ診断部20aでは、自動変速機ATの複数の変速段のうち、異なる変速段で異常検知を経験すると、回転センサ3,4,5の何れかの回転センサが異常と診断する。具体的には、回転センサ3,4,5の異常検知回数として、2以上の異なる変速段にて異常検知を経験する最小限域の経験回数値による閾値(例えば、4回)以上の回数を連続して経験すると、回転センサ3,4,5が異常との診断を確定する。
これは、ギヤ比異常の場合には、限定された変速段でのみ特定関係が不成立となる。しかし、異なる変速段で異常検知を経験するということは、変速系ソレノイドの機能異常によるギヤ比異常が除かれ、回転センサ3,4,5の機能異常であると特定できることによる。
また、閾値を最小限域の経験回数値とするのは、回転センサ3,4,5の機能異常が発生すると、ギヤ比/ニュートラル異常の検知タイミングより早期のタイミングにて回転センサ3,4,5が異常との診断を確定したいことによる。なお、先にギヤ比/ニュートラル異常が検知されると、誤検知防止のために回転センサ3,4,5の異常診断を禁止している。
[回転センサのラショナリティ診断処理構成]
図7は、実施例の自動変速機コントローラ20の回転センサ診断部20aで実行される回転センサ3,4,5のラショナリティ診断処理の流れを示す。以下、回転センサ3,4,5のラショナリティ診断処理構成をあらわす図7の各ステップについて説明する。なお、図7の処理は、例えば、イグニッションオンを開始条件とし、イグニッションオフを終了条件とし、所定の制御周期において繰り返し実行される。また、図7のフローチャートにおいて「A」は異常状態継続タイマ、「B」は異常検知カウンタ、「C」は正常状態継続タイマ、「D」は正常検知カウンタを示す。
図7は、実施例の自動変速機コントローラ20の回転センサ診断部20aで実行される回転センサ3,4,5のラショナリティ診断処理の流れを示す。以下、回転センサ3,4,5のラショナリティ診断処理構成をあらわす図7の各ステップについて説明する。なお、図7の処理は、例えば、イグニッションオンを開始条件とし、イグニッションオフを終了条件とし、所定の制御周期において繰り返し実行される。また、図7のフローチャートにおいて「A」は異常状態継続タイマ、「B」は異常検知カウンタ、「C」は正常状態継続タイマ、「D」は正常検知カウンタを示す。
ステップS1では、スタートに続き、回転センサラショナリティ診断の禁止条件が成立したか否かを判断する。YES(禁止条件成立)の場合はステップS2へ進み、NO(禁止条件不成立)の場合はステップS3へ進む。
ここで、回転センサラショナリティ診断の禁止条件とは、
(a)ギヤ比/ニュートラル異常検知時
(b)インターロック検知時
(c)UDS過回転異常検知時
(d)Low/B機能異常検知時
(e)変速SOL電気異常検知時
(f)既存回転センサ断線検知時
などをいう。
(a)ギヤ比/ニュートラル異常検知時
(b)インターロック検知時
(c)UDS過回転異常検知時
(d)Low/B機能異常検知時
(e)変速SOL電気異常検知時
(f)既存回転センサ断線検知時
などをいう。
ステップS2では、S1でのYES、又は、S3でのNO、又は、S11でのNOであるとの判断に続き、異常状態継続タイマAと正常状態継続タイマCをリセットし、異常検知カウンタBと正常検知カウンタDの前回値をキープし、エンドへ進む。
ステップS3では、S1での禁止条件不成立であるとの判断に続き、回転センサラショナリティ診断の許可条件が成立したか否かを判断する。YES(許可条件成立)の場合はステップS4へ進み、NO(許可条件不成立)の場合はステップS2へ進む。
ここで、回転センサラショナリティ診断の許可条件とは、
(g)定常変速段時(変速中でない)
(h)選択されているレンジ位置が走行レンジ(N,R,Pレンジ以外)
(i)エンジン運転中(アイドルストップ時や燃料カット時などではない)
(j)変速段が1速段と2速段のときにスロットル開度が所定開度以上
などをいう。なお、許可条件(j)は、変速段が1速段と2速段のときにワンウェイクラッチF1,F2が空転することなくドライブ締結を確保するための条件である。
(g)定常変速段時(変速中でない)
(h)選択されているレンジ位置が走行レンジ(N,R,Pレンジ以外)
(i)エンジン運転中(アイドルストップ時や燃料カット時などではない)
(j)変速段が1速段と2速段のときにスロットル開度が所定開度以上
などをいう。なお、許可条件(j)は、変速段が1速段と2速段のときにワンウェイクラッチF1,F2が空転することなくドライブ締結を確保するための条件である。
ステップS4では、S3での許可条件成立との判断に続き、異常の組み合わせであるか否かを判断する。YES(異常の組み合わせ)の場合はステップS5へ進み、NO(異常以外の組み合わせ)の場合はステップS11へ進む。
ここで、「第1タービン回転センサ3の異常の組み合わせ」とは、図6に示すように、第1異常時判定式が成立、第2異常時判定式が非成立、第3異常時判定式が非成立、による組み合わせ状態をいう。「第2タービン回転センサ4の異常の組み合わせ」とは、図6に示すように、第1異常時判定式が非成立、第2異常時判定式が成立、第3異常時判定式が成立、による組み合わせ状態をいう。「アウトプット回転センサ5の異常の組み合わせ」とは、図6に示すように、第1異常時判定式が成立、第2異常時判定式が成立、第3異常時判定式が非成立、による組み合わせ状態をいう。但し、車輪速センサ7からの車輪速信号が正常であることを条件とする。
ステップS5では、S4での異常の組み合わせであるとの判断に続き、異常の組み合わせ状態を維持したままでの異常状態継続タイマAの値が設定時間(例えば、1sec程度)以上経過した値になったか否かを判断する。YES(A≧設定時間)の場合はステップS7へ進み、NO(A<設定時間)の場合はステップS6へ進む。
ステップS6では、S5でのA<設定時間であるとの判断に続き、異常状態継続タイマAをカウントし、正常状態継続タイマCをリセットし、異常検知カウンタBと正常検知カウンタDの前回値をキープし、エンドへ進む。
ステップS7では、S5でのA≧設定時間であるとの判断に続き、変速段毎に異常検知カウンタBを1アップし、正常検知カウンタDをオールリセットし、異常状態継続タイマAと正常状態継続タイマCの前回値をキープし、ステップS8へ進む。
即ち、異常組み合わせ状態を維持したままで設定時間以上経過すると回転センサ異常と検知し、その変速段の異常検知カウンタBを1アップする。
即ち、異常組み合わせ状態を維持したままで設定時間以上経過すると回転センサ異常と検知し、その変速段の異常検知カウンタBを1アップする。
ステップS8では、S7での回転センサ異常検知処理に続き、異なる変速段(複数の変速段)で異常検知カウンタBが1以上カウントされ、且つ、その合計値が閾値(例えば、4回)以上であるか否かを判断する。YES(B(合計)≧4)の場合はステップS10へ進み、NO(B(合計)<4)の場合はステップS9へ進む。
ここで、「閾値」は、2以上の異なる変速段にて異常検知を経験する最小限域の経験回数値に設定される。具体的には、「異常状態を複数回経験したら異常を確定とする」誤検知防止要求と、「FTPサイクル内で複数の変速段で異常を経験させたいとする」早期診断要求の相反する要求に対して、どちらも成立するため、実施例では「閾値」を“4回”としている。なお、「FTPサイクル」とは、自動車の運転サイクルの一つで、市街地走行における常温時と低温時の環境下での排出ガス測定に使用するアメリカのFTPモードでの運転サイクルをいう。
ステップS9では、S8でのB(合計)<4であるとの判断に続き、異常状態継続タイマA、異常検知カウンタB、正常状態継続タイマC、正常検知カウンタDの前回値をキープし、エンドへ進む。
ステップS10では、S8でのB(合計)≧4であるとの判断に続き、回転センサ3,4,5の異常診断を確定すると共に、異常状態継続タイマA、異常検知カウンタB、正常状態継続タイマC、正常検知カウンタDの前回値をキープし、エンドへ進む。
ここで、回転センサ3,4,5の異常診断が確定してもフェールセーフやリンプホームによる異常時処理を行わず、単に故障表示ランプの点灯と故障コードの記憶を実行する。そして、回転センサ3,4,5のラショナリティ異常診断と併用して実行されている自動変速機ATのギヤ比/ニュートラル異常検知はそのまま継続して実行する。
ステップS11では、S4での異常以外の組み合わせであるとの判断に続き、正常の組み合わせであるか否かを判断する。YES(正常の組み合わせ)の場合はステップS12へ進み、NO(それ以外の組み合わせ)の場合はステップS2へ進む。
ここで、「正常の組み合わせ」とは、図6に示すように、車輪速センサ7からの車輪速信号が正常であることを条件とし、第1異常時判定式が非成立、第2異常時判定式が非成立、第3異常時判定式が非成立、による組み合わせ状態をいう。「それ以外の組み合わせ」とは、図6に示すように、車輪速センサ7からの車輪速信号が自己診断により異常であるとき、第1異常時判定式が非成立、第2異常時判定式が非成立、第3異常時判定式が成立、による組み合わせ状態をいう。
ステップS12では、S11での正常の組み合わせであるとの判断に続き、正常の組み合わせ状態を維持したままでの正常状態継続タイマCの値が設定時間(例えば、1sec程度)以上経過した値になったか否かを判断する。YES(C≧設定時間)の場合はステップS14へ進み、NO(C<設定時間)の場合はステップS13へ進む。
ステップS13では、S12でのC<設定時間であるとの判断に続き、正常状態継続タイマCをカウントし、異常状態継続タイマAをリセットし、異常検知カウンタBと正常検知カウンタDの前回値をキープし、エンドへ進む。
ステップS14では、S12でのC≧設定時間であるとの判断に続き、正常検知カウンタDを1アップし、異常検知カウンタBをオールリセットし、異常状態継続タイマAと正常状態継続タイマCの前回値をキープし、ステップS15へ進む。
即ち、正常組み合わせ状態を維持したままで設定時間以上経過すると回転センサ正常と検知し、正常検知カウンタDを1アップする。
即ち、正常組み合わせ状態を維持したままで設定時間以上経過すると回転センサ正常と検知し、正常検知カウンタDを1アップする。
ステップS15では、S14での回転センサ正常検知処理に続き、正常検知カウンタDが、閾値(例えば、4回)以上であるか否かを判断する。YES(D≧4)の場合はステップS17へ進み、NO(D<4)の場合はステップS16へ進む。
ここで、「閾値」は、2以上の異なる変速段にて正常検知を経験する最小限域の経験回数値に設定される。
ステップS16では、S15でのD<4であるとの判断に続き、異常状態継続タイマA、異常検知カウンタB、正常状態継続タイマC、正常検知カウンタDの前回値をキープし、エンドへ進む。
ステップS17では、S15でのD≧4であるとの判断に続き、回転センサ3,4,5の正常診断を確定すると共に、異常状態継続タイマA、異常検知カウンタB、正常状態継続タイマC、正常検知カウンタDの前回値をキープし、エンドへ進む。
次に、「背景技術の課題と課題解決方策」を説明する。そして、実施例の作用を、「回転センサのラショナリティ診断処理作用」、「回転センサの異常診断確定作用」に分けて説明する。
[背景技術の課題と課題解決方策]
自動変速機における異常診断の背景技術としては、図8の変更前の異常/正常診断概要図に示すように、正常領域Eとギヤ比ずれ領域F(誤解放/誤締結/回転センサ故障要因)に分け、ギヤ比ずれ領域Fの一部として、ギヤ比/ニュートラル異常検知領域Gを有する。そして、ギヤ比/ニュートラル異常検知領域Gは、変速系ソレノイドの機能異常や回転センサの機能異常の両方を含み、結果的にギヤ比異常やニュートラル異常が検知される領域としている。そして、ギヤ比/ニュートラル異常検知領域になると、1速固定や1−2変速制限や1−2−3変速制限や2−3−4変速制限や4−5−6変速制限などによるフェールセーフ制御やリンプホーム制御を実行している。
自動変速機における異常診断の背景技術としては、図8の変更前の異常/正常診断概要図に示すように、正常領域Eとギヤ比ずれ領域F(誤解放/誤締結/回転センサ故障要因)に分け、ギヤ比ずれ領域Fの一部として、ギヤ比/ニュートラル異常検知領域Gを有する。そして、ギヤ比/ニュートラル異常検知領域Gは、変速系ソレノイドの機能異常や回転センサの機能異常の両方を含み、結果的にギヤ比異常やニュートラル異常が検知される領域としている。そして、ギヤ比/ニュートラル異常検知領域になると、1速固定や1−2変速制限や1−2−3変速制限や2−3−4変速制限や4−5−6変速制限などによるフェールセーフ制御やリンプホーム制御を実行している。
しかし、自動変速機に装備される回転センサが機能異常であるかどうかの回転センサ異常診断を行いたい、という要求がある。この要求を満足するため、
1)FTPサイクルで検知でき、かつ、診断の頻度を確保できる診断構築が必要である、
2)回転センサラショナリティ診断での適切なフェールセーフの構築が必要である、
という解決課題がある。
1)FTPサイクルで検知でき、かつ、診断の頻度を確保できる診断構築が必要である、
2)回転センサラショナリティ診断での適切なフェールセーフの構築が必要である、
という解決課題がある。
上記解決課題に対し、本発明者等は、ギヤ比/ニュートラル異常検知領域Gから回転センサの機能異常だけを切り分ける点に着目した。即ち、図8の変更後の異常/正常診断概要図に示すように、変更前のギヤ比/ニュートラル異常検知領域Gから回転センサラショナリティ故障検知領域Hをさらに切り分けた。そして、課題1)を回転センサラショナリティ故障検知領域Hにより実現し、課題2)をギヤ比/ニュートラル異常検知領域Gを残すことで実現した。
課題解決方策として、複数の変速段を有する自動変速機ATと、自動変速機ATの回転要素の回転数を検出する回転センサ3,4,5が正常であるか異常であるかを診断する回転センサ診断部20aと、を備える。この自動変速機ATの回転センサ診断装置において、回転センサ診断部20aは、自動変速機ATの変速段毎に、回転センサ3,4,5からの検出回転数と理論上の回転数とを比較して異常を検知する。自動変速機ATの複数の変速段のうち、異なる変速段で異常検知を経験すると、回転センサ3,4,5の異常と診断する方策を採用した。
まず、変速系ソレノイドの機能異常の場合には、回転関係が崩れる変速段が、機能異常の変速系ソレノイドが関与することでギヤ比異常になった変速段に限定される。一方で、回転センサ3,4,5の機能異常の場合には、自動変速機ATの異なる複数の変速段で回転関係が崩れる。この関係を利用し、異なる変速段で回転関係が崩れる異常検知を経験すると、回転センサ3,4,5が異常であると診断される。このため、回転センサ3,4,5の機能異常と変速系ソレノイドの機能異常とを切り分けた診断により回転センサ3,4,5の異常検知性を向上することができる。
[回転センサのラショナリティ診断処理作用]
図7に示すフローチャートに基づいて、回転センサ3,4,5のラショナリティ診断処理作用を説明する。
図7に示すフローチャートに基づいて、回転センサ3,4,5のラショナリティ診断処理作用を説明する。
まず、禁止条件が不成立で、かつ、許可条件が成立し、異常の組み合わせである場合、異常状態継続タイマAの値が設定時間に到達しないまでの間は、S1→S3→S4→S5→S6→エンドへと進む流れが繰り返される。このとき、異常状態継続タイマAの値が設定時間に到達する前に、例えば、次の変速が実行されることにより許可条件が成立しなくなると、S1→S3→S2→エンドへと進み、異常状態継続タイマAの値がリセットされる。
一方、異常状態継続タイマAの値が設定時間に到達するまで、禁止条件が成立することも許可条件が不成立になることもなく、異常の組み合わせが継続される場合、S5からS7→S8→S9→エンドへと進む。S7では、異常検知カウンタBが1アップされ、S9ではA〜Dが前回値をキープされる。
例えば、次の変速が実行されることにより許可条件が成立しなくなった後、異なる変速段になったとする。変速段の変更後、禁止条件が不成立で、かつ、許可条件が成立し、異常の組み合わせである場合、異常状態継続タイマAの値が設定時間に到達しないまでの間は、S1→S3→S4→S5→S6→エンドへと進む流れが繰り返される。そして、異常状態継続タイマAの値が設定時間に到達するまで、禁止条件が成立することも許可条件が不成立になることもなく、異常の組み合わせが継続される場合、S5からS7→S8→S9→エンドへと進む。S7では、異常検知カウンタBがさらに1アップされ、次のS9ではA〜Dが前回値をキープされる。
そして、異常検知カウンタBが1アップされる状況が繰り返され、異常検知カウンタBの合計値が4回に到達すると、S7からS8→S10→エンドへと進む。S10では、回転センサ3,4,5の異常診断が確定されると共に、A〜Dの前回値がキープされる。しかし、回転センサ3,4,5の異常診断が確定してもフェールセーフやリンプホームによる異常時処理が行われず、単に故障表示ランプの点灯と故障コードの記憶が実行される。そして、回転センサ3,4,5のラショナリティ異常診断と併用して実行されている自動変速機ATのギヤ比/ニュートラル異常検知はそのまま継続して実行される。
一方、異常検知カウンタBがカウントアップされている状態で正常の組み合わせが判断されるとする。この場合、禁止条件が不成立で、かつ、許可条件が成立し、正常の組み合わせである場合、正常状態継続タイマCの値が設定時間に到達しないまでの間は、S1→S3→S4→S11→S12→S13→エンドへと進む流れが繰り返される。そして、正常状態継続タイマCの値が設定時間に到達するまで、禁止条件が成立することも許可条件が不成立になることもなく、正常の組み合わせが継続される場合、S12からS14→S15→S16→エンドへと進む。S14では、正常検知カウンタDが1アップされ、異常検知カウンタBがオールリセットされ、次のS16ではA〜Dが前回値をキープされる。
そして、正常検知カウンタDが1アップされる状況が繰り返され、正常検知カウンタDが4回に到達すると、S14からS15→S17→エンドへと進む。S17では、回転センサ3,4,5の正常診断が確定されると共に、A〜Dの前回値がキープされる。
なお、回転センサ3,4,5の正常診断も異常診断も確定しないうちに、ギヤ比/ニュートラル異常検知などにより禁止条件が成立すると、S1→S2→エンドへと進む流れが繰り返され、回転センサ3,4,5のラショナリティ診断処理は禁止された状態になる。そして、ギヤ比/ニュートラル異常検知やインターロック検知や回転センサ断線検知などに基づいて、異常時処理(フェールセーフ、リンプホーム)が作動する。
[回転センサの異常診断確定作用]
次に、回転センサ3,4,5の異常診断を確定する一例を、図9に示すタイムチャートに基づいて説明する。
次に、回転センサ3,4,5の異常診断を確定する一例を、図9に示すタイムチャートに基づいて説明する。
時刻t1から時刻t3までは診断許可フラグが許可とされる1速状態である。このとき異常状態が継続し、時刻t2にて異常検知時間(例えば、1sec)に到達すると、異常検知カウンタBが1回をカウントする。
時刻t3の後、時刻t4まで1速から2速へのアップシフト中の間は、診断許可フラグが禁止区間となる。そして、時刻t4から時刻t5までは診断許可フラグが許可とされる2速状態である。このとき異常状態が継続しているが、時刻t5にて異常検知時間(例えば、1sec)に到達しないと、異常検知カウンタBがカウントしない。
時刻t5の後、時刻t6まで2速から3速へのアップシフト中の間は、診断許可フラグが禁止区間となる。そして、時刻t6以降は診断許可フラグが許可とされる3速状態が維持される。このとき異常状態が継続していて、時刻t6から時刻t7にて異常検知時間(例えば、1sec)に到達すると、異常検知カウンタBが2回をカウントする。そして、時刻t7から時刻t8にて異常検知時間(例えば、1sec)に到達すると、異常検知カウンタBが3回をカウントする。さらに、時刻t8から時刻t9にて異常検知時間(例えば、1sec)に到達すると、異常検知カウンタBが4回をカウントする。
このように、自動変速機ATの変速段が互いに異なる1速段(1回の異常検知を経験)と3速段(3回の異常検知を経験)にて合計4回の異常検知経験を終了する時刻t9のタイミングになると、回転センサ3,4,5の異常診断確定になる。
以上説明したように、実施例の自動変速機ATの回転センサ診断装置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
(1) 複数の変速段を有する自動変速機ATの回転要素の回転数を検出する回転センサ3,4,5が正常であるか異常であるかを診断する回転センサ診断コントローラ(回転センサ診断部20a)を備える自動変速機ATの回転センサ診断装置において、
回転センサ診断コントローラ(回転センサ診断部20a)は、
自動変速機ATの変速段毎に、回転センサ3,4,5からの検出回転数と理論上の回転数とを比較して異常を検知し、
自動変速機ATの複数の変速段のうち、異なる変速段で異常検知を経験すると、回転センサ3,4,5の異常と診断する。
このため、回転センサ3,4,5の機能異常と変速系ソレノイドの機能異常とを切り分けた診断により回転センサ3,4,5の異常検知性を向上することができる。
回転センサ診断コントローラ(回転センサ診断部20a)は、
自動変速機ATの変速段毎に、回転センサ3,4,5からの検出回転数と理論上の回転数とを比較して異常を検知し、
自動変速機ATの複数の変速段のうち、異なる変速段で異常検知を経験すると、回転センサ3,4,5の異常と診断する。
このため、回転センサ3,4,5の機能異常と変速系ソレノイドの機能異常とを切り分けた診断により回転センサ3,4,5の異常検知性を向上することができる。
(2) 自動変速機ATの回転センサとして、第1タービン回転数Nt1を検出する第1タービン回転センサ3と、第2タービン回転数Nt2を検出する第2タービン回転センサ4と、アウトプット回転数Noを検出するアウトプット回転センサ5と、を有し、
回転センサ診断コントローラ(回転センサ診断部20a)は、
第1タービン回転数Nt1とアウトプット回転数Noとギヤ比α1を用いた第1異常時判定式と、第2タービン回転数Nt2とアウトプット回転数Noとギヤ比α2を用いた第2異常時判定式と、第2タービン回転数Nt2と車輪速Novsp2とギヤ比α2を用いた第3異常時判定式と、を用い、
第1異常時判定式と第2異常時判定式と第3異常時判定式の成立/非成立による組み合わせ状態により、回転センサ3,4,5の正常/異常を検知する。
このため、自動変速機ATに有する第1タービン回転センサ3と第2タービン回転センサ4とアウトプット回転センサ5の正常/異常を、3つの異常時判定式の成立/非成立による組み合わせ状態により検知することができる。
回転センサ診断コントローラ(回転センサ診断部20a)は、
第1タービン回転数Nt1とアウトプット回転数Noとギヤ比α1を用いた第1異常時判定式と、第2タービン回転数Nt2とアウトプット回転数Noとギヤ比α2を用いた第2異常時判定式と、第2タービン回転数Nt2と車輪速Novsp2とギヤ比α2を用いた第3異常時判定式と、を用い、
第1異常時判定式と第2異常時判定式と第3異常時判定式の成立/非成立による組み合わせ状態により、回転センサ3,4,5の正常/異常を検知する。
このため、自動変速機ATに有する第1タービン回転センサ3と第2タービン回転センサ4とアウトプット回転センサ5の正常/異常を、3つの異常時判定式の成立/非成立による組み合わせ状態により検知することができる。
(3) 回転センサ診断コントローラ(回転センサ診断部20a)は、第1異常時判定式と第2異常時判定式と第3異常時判定式の成立/非成立による異常組み合わせ状態を維持したままで設定時間以上経過すると、回転センサ3,4,5が異常と検知する。
このため、回転センサ3,4,5の異常検知に際し、3つの異常時判定式の成立/非成立による組み合わせ状態が瞬間的に成立する場合が除かれ、回転センサ3,4,5が異常であることを精度良く検知することができる。
このため、回転センサ3,4,5の異常検知に際し、3つの異常時判定式の成立/非成立による組み合わせ状態が瞬間的に成立する場合が除かれ、回転センサ3,4,5が異常であることを精度良く検知することができる。
(4) 回転センサ診断コントローラ(回転センサ診断部20a)は、回転センサ3,4,5の異常検知回数として、2以上の異なる変速段にて異常検知を経験する最小限域の経験回数値による閾値以上の回数を連続して経験すると、回転センサ3,4,5が異常との診断を確定する。
このため、回転センサ3,4,5の異常発生から回転センサ3,4,5が異常との診断を確定するまでに要する時間を、誤検知を防止する最小限域の時間に抑えることができる。
このため、回転センサ3,4,5の異常発生から回転センサ3,4,5が異常との診断を確定するまでに要する時間を、誤検知を防止する最小限域の時間に抑えることができる。
(5) 回転センサ診断コントローラ(回転センサ診断部20a)は、回転センサ3,4,5の異常検知回数が閾値未満のとき、第1異常時判定式と第2異常時判定式と第3異常時判定式の成立/非成立による正常組み合わせ状態を維持したままで設定時間以上経過すると、回転センサ3,4,5の異常検知回数(異常検知カウンタB)をリセットする。
このため、3つの異常時判定式の成立/非成立による組み合わせにより回転センサ3,4,5の異常が検知されても、一時的な原因による異常検知などであった場合、回転センサ3,4,5が正常であるとの診断に復帰することができる。
このため、3つの異常時判定式の成立/非成立による組み合わせにより回転センサ3,4,5の異常が検知されても、一時的な原因による異常検知などであった場合、回転センサ3,4,5が正常であるとの診断に復帰することができる。
(6) 回転センサ3,4,5の異常診断は、自動変速機ATのギヤ比/ニュートラル異常検知と併用して実行され、
回転センサ診断コントローラ(回転センサ診断部20a)は、回転センサ3,4,5の異常診断より先にギヤ比/ニュートラル異常検知がなされると、回転センサ3,4,5の異常診断を禁止する。
このため、回転センサ3,4,5の異常診断より先にギヤ比/ニュートラル異常検知がなされた場合、ギヤ比/ニュートラル異常検知に基づく暫定リンプホーム制御や探り制御の実行による回転センサ3,4,5の異常誤診断を防止することができる。即ち、先にギヤ比/ニュートラル異常検知がなされた場合、ギヤ比/ニュートラル異常検知に基づく暫定リンプホーム制御や探り制御が行われる。このため、暫定リンプホーム制御や探り制御中に回転センサ3,4,5の異常診断を実行すると、制御干渉により回転センサ3,4,5の異常診断を誤診断してしまう。
回転センサ診断コントローラ(回転センサ診断部20a)は、回転センサ3,4,5の異常診断より先にギヤ比/ニュートラル異常検知がなされると、回転センサ3,4,5の異常診断を禁止する。
このため、回転センサ3,4,5の異常診断より先にギヤ比/ニュートラル異常検知がなされた場合、ギヤ比/ニュートラル異常検知に基づく暫定リンプホーム制御や探り制御の実行による回転センサ3,4,5の異常誤診断を防止することができる。即ち、先にギヤ比/ニュートラル異常検知がなされた場合、ギヤ比/ニュートラル異常検知に基づく暫定リンプホーム制御や探り制御が行われる。このため、暫定リンプホーム制御や探り制御中に回転センサ3,4,5の異常診断を実行すると、制御干渉により回転センサ3,4,5の異常診断を誤診断してしまう。
(7) 回転センサ診断コントローラ(回転センサ診断部20a)は、ギヤ比/ニュートラル異常検知より先に回転センサ3,4,5の異常診断がなされると、回転センサ3,4,5の異常診断に基づく異常時処理を行わず、ギヤ比/ニュートラル異常検知の実行を継続し、ギヤ比/ニュートラル異常検知に基づいて異常時処理を実施する。
このため、ギヤ比/ニュートラル異常検知より先に回転センサ3,4,5の異常診断がなされた場合、異常時処理についてギヤ比/ニュートラル異常検知に基づく異常時処理の実施を優先することができる。即ち、回転センサ3,4,5の異常診断が、ギヤ比/ニュートラル異常検知の一部として位置付けられ、回転センサ異常検知領域において適切な異常時処置を行うことで、安全性が担保される。
このため、ギヤ比/ニュートラル異常検知より先に回転センサ3,4,5の異常診断がなされた場合、異常時処理についてギヤ比/ニュートラル異常検知に基づく異常時処理の実施を優先することができる。即ち、回転センサ3,4,5の異常診断が、ギヤ比/ニュートラル異常検知の一部として位置付けられ、回転センサ異常検知領域において適切な異常時処置を行うことで、安全性が担保される。
以上、本発明の自動変速機の回転センサ診断装置を実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例では、異なる変速段(複数の変速段)で異常検知カウンタBが1以上カウントされ、且つ、その合計値が閾値(例えば、4回)以上であるか否かに基づいて、回転センサ3,4が異常であるとの診断(異常診断)を確定する例を示した。しかし、異常であるとの診断を確定するにあたっては、回転センサ異常とギヤ比異常との切り分けが不可能な変速段の数に基づいて行ってもよい。例えば、本実施例のように、回転センサ3において、回転センサ異常とギヤ比異常との切り分けが不可能な変速段が3つ存在する場合には、4つの変速段で異常検知カウンタBが1以上カウントされた場合に、回転センサ3が異常であるとの診断(異常診断)を確定してもよい。これは、回転センサ異常とギヤ比異常との切り分けが不可能な変速段が3つであるのに対して、4つの変速段で異常があった場合、確実に回転センサ異常があると判定できるからである。
実施例では、本発明の回転センサ診断装置を前進7速後退1速の有段式による自動変速機を搭載したエンジン車に適用する例を示した。しかし、自動変速機については、ラショナリティ診断が可能な特定の関係による異常時判定式を取得することができる複数の回転センサを装備した自動変速機であれば、変速段数等は実施例に限られない。また、適用車両については、エンジン車以外に、ハイブリッド車や電気自動車等の電動車両に対しても適用することができる。
Claims (9)
- 複数の変速段を有する自動変速機の回転要素の回転数を検出する回転センサが正常であるか異常であるかを診断する回転センサ診断コントローラを備える自動変速機の回転センサ診断装置において、
前記回転センサ診断コントローラは、
前記自動変速機の変速段毎に、回転センサからの検出回転数と理論上の回転数とを比較して異常を検知し、
前記自動変速機の複数の変速段のうち、異なる変速段で異常検知を経験すると、前記回転センサの異常と診断する、
自動変速機の回転センサ診断装置。 - 請求項1に記載された自動変速機の回転センサ診断装置において、
前記自動変速機の回転センサとして、第1タービン回転数を検出する第1タービン回転センサと、第2タービン回転数を検出する第2タービン回転センサと、アウトプット回転数を検出するアウトプット回転センサと、を有し、
前記回転センサ診断コントローラは、
前記第1タービン回転数と前記アウトプット回転数とギヤ比を用いた第1異常時判定式と、前記第2タービン回転数と前記アウトプット回転数とギヤ比を用いた第2異常時判定式と、前記第2タービン回転数と車輪速とギヤ比を用いた第3異常時判定式と、を用い、
前記第1異常時判定式と前記第2異常時判定式と前記第3異常時判定式の成立/非成立による組み合わせ状態により、前記回転センサの正常/異常を検知する、
自動変速機の回転センサ診断装置。 - 請求項2に記載された自動変速機の回転センサ診断装置において、
前記回転センサ診断コントローラは、前記第1異常時判定式と前記第2異常時判定式と前記第3異常時判定式の成立/非成立による異常組み合わせ状態を維持したままで設定時間以上経過すると、前記回転センサが異常と検知する、
自動変速機の回転センサ診断装置。 - 請求項3に記載された自動変速機の回転センサ診断装置において、
前記回転センサ診断コントローラは、前記回転センサの異常検知回数として、2以上の異なる変速段にて異常検知を経験する最小限域の経験回数値による閾値以上の回数を連続して経験すると、前記回転センサが異常との診断を確定する、
自動変速機の回転センサ診断装置。 - 請求項4に記載された自動変速機の回転センサ診断装置において、
前記回転センサ診断コントローラは、前記回転センサの異常検知回数が前記閾値未満のとき、前記第1異常時判定式と前記第2異常時判定式と前記第3異常時判定式の成立/非成立による正常組み合わせ状態を維持したままで設定時間以上経過すると、前記回転センサの異常検知回数をリセットする、
自動変速機の回転センサ診断装置。 - 請求項1から5までの何れか一項に記載された自動変速機の回転センサ診断装置において、
前記回転センサの異常診断は、前記自動変速機のギヤ比/ニュートラル異常検知と併用して実行され、
前記回転センサ診断コントローラは、前記回転センサの異常診断より先に前記ギヤ比/ニュートラル異常検知がなされると、前記回転センサの異常診断を禁止する、
自動変速機の回転センサ診断装置。 - 請求項6に記載された自動変速機の回転センサ診断装置において、
前記回転センサ診断コントローラは、前記ギヤ比/ニュートラル異常検知より先に前記回転センサの異常診断がなされると、前記回転センサの異常診断に基づく異常時処理を行わず、前記ギヤ比/ニュートラル異常検知の実行を継続し、前記ギヤ比/ニュートラル異常検知に基づいて異常時処理を実施する、
自動変速機の回転センサ診断装置。 - 複数の変速段を有する自動変速機の回転要素の回転数を検出する回転センサが正常であるか異常であるかを診断する自動変速機の回転センサ診断方法において、
前記自動変速機の変速段毎に、回転センサからの検出回転数と理論上の回転数とを比較して異常を検知し、
前記自動変速機の複数の変速段のうち、異なる変速段で異常検知を経験すると、前記回転センサの異常と診断する、
自動変速機の回転センサ診断方法。 - 請求項8に記載された自動変速機の回転センサ診断方法において、
前記自動変速機の回転センサとして、第1タービン回転数を検出する第1タービン回転センサと、第2タービン回転数を検出する第2タービン回転センサと、アウトプット回転数を検出するアウトプット回転センサと、を有し、
前記第1タービン回転数と前記アウトプット回転数とギヤ比を用いた第1異常時判定式と、前記第2タービン回転数と前記アウトプット回転数とギヤ比を用いた第2異常時判定式と、前記第2タービン回転数と車輪速とギヤ比を用いた第3異常時判定式と、を用い、
前記第1異常時判定式と前記第2異常時判定式と前記第3異常時判定式の成立/非成立による組み合わせ状態により、前記回転センサの正常/異常を検知する、
自動変速機の回転センサ診断方法。
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Patent Citations (4)
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