JP6922095B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
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Description
本発明は、車両に搭載される自動変速機の制御装置に関する。
従来、自動変速機において摩擦係合要素の油圧を制御するソレノイドの故障を、定常時(非変速時)において段階的に診断するソレノイドの故障診断装置が知られている(特許文献1参照)。この装置は、目標電流と実電流との定常制御偏差に基づいてソレノイドの故障度合いを設定し、故障度合いが閾値を超えたときには、ソレノイドバルブの固着等の故障が発生していると判断し、フェールセーフモードに移行させ、ランプによる警告を行う。
しかしながら、上記従来装置にあっては、電流で故障度合いを判断してため、偏差が閾値を超えた場合には、偏差が閾値を超える程度によって故障の影響に差が生じる。しかし、偏差が閾値を超えると、影響の大小に関わらず一義的にソレノイドを使用しないフェールセーフモードに移行してしまい、運転者に違和感を与えてしまう場合がある、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、自動変速機のクラッチソレノイドが故障した際、故障時の走行性能と故障影響が小さいときの違和感防止との両立を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の自動変速機の制御装置は、自動変速機と、コントロールバルブユニットと、変速機コントロールユニットと、を備える。
コントロールバルブユニットの油圧制御回路に、摩擦要素へ供給する油圧を個別に調圧するクラッチソレノイドを有する。
変速機コントロールユニットに、クラッチソレノイドのソレノイド故障を診断するソレノイド故障診断部と、ソレノイド故障モードを対策するフェールセーフ制御部とを有する。ソレノイド故障診断部は、クラッチソレノイドへの指示電流から実電流を差し引いた電流差が所定電流以上であるとき、実電流がクラッチ滑り閾値以下であると第1故障モードと診断し、実電流がクラッチ滑り閾値を超えていると第2故障モードと診断する。
フェールセーフ制御部は、第1故障モードと診断された場合に故障診断された異常クラッチソレノイドを使用しない変速段へ移行し、第2故障モードと診断された場合に自動変速機への入力トルクを制限する。
コントロールバルブユニットの油圧制御回路に、摩擦要素へ供給する油圧を個別に調圧するクラッチソレノイドを有する。
変速機コントロールユニットに、クラッチソレノイドのソレノイド故障を診断するソレノイド故障診断部と、ソレノイド故障モードを対策するフェールセーフ制御部とを有する。ソレノイド故障診断部は、クラッチソレノイドへの指示電流から実電流を差し引いた電流差が所定電流以上であるとき、実電流がクラッチ滑り閾値以下であると第1故障モードと診断し、実電流がクラッチ滑り閾値を超えていると第2故障モードと診断する。
フェールセーフ制御部は、第1故障モードと診断された場合に故障診断された異常クラッチソレノイドを使用しない変速段へ移行し、第2故障モードと診断された場合に自動変速機への入力トルクを制限する。
このように、クラッチソレノイドへの実電流が故障により低下した際、将来的にクラッチ破損(焼け)となる懸念が予測されるクラッチ滑り閾値を、実電流の基準値として故障による性能悪化レベルを分け、フェールセーフ制御を異ならせる方策を採用している。この結果、自動変速機のクラッチソレノイドが故障した際、故障時の走行性能と故障影響が小さいときの違和感防止との両立を図ることができる。
以下、本発明の自動変速機の制御装置を実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
実施例1における制御装置は、前進9速・後退1速の変速段を有する自動変速機を搭載したエンジン車(車両の一例)に適用したものである。以下、実施例1の構成を、「全体システム構成」、「自動変速機の詳細構成」、「油圧/電子制御系の詳細構成」、「クラッチソレノイド故障診断時フェールセーフ制御処理構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図1は実施例1の制御装置が適用された自動変速機を搭載するエンジン車を示す全体システム図である。以下、図1に基づき、全体システム構成を説明する。
図1は実施例1の制御装置が適用された自動変速機を搭載するエンジン車を示す全体システム図である。以下、図1に基づき、全体システム構成を説明する。
エンジン車の駆動系には、図1に示すように、エンジン1と、トルクコンバータ2と、自動変速機3と、プロペラシャフト4と、駆動輪5と、を備える。自動変速機3には、変速のためのスプールバルブや油圧制御回路やソレノイドバルブ等によるコントロールバルブユニット6が取り付けられている。このコントロールバルブユニット6に有するアクチュエータ(クラッチソレノイド20、ライン圧ソレノイド21、潤滑ソレノイド22、ロックアップソレノイド23)は、ATコントロールユニット10からの制御指令を受けて作動する。ここで、クラッチソレノイド20は、摩擦要素毎に複数個設けられている。なお、トルクコンバータ2は、締結によりエンジン1のクランク軸と自動変速機3の入力軸INを直結するロックアップクラッチ2aを内蔵する。
エンジン車の制御系には、図1に示すように、ATコントロールユニット10と、エンジンコントロールユニット11と、CAN通信線12と、を備える。なお、ATコントロールユニット10には、ソレノイド故障診断部10aとフェールセーフ制御部10bを有する。
自動変速機3の制御装置であるATコントロールユニット10は、タービン回転センサ13、出力軸回転センサ14、ATF油温センサ15、インヒビタースイッチ18、中間軸回転センサ19、等からの信号を入力する。
タービン回転センサ13は、トルクコンバータ2のタービン回転数(=変速機入力軸回転数)を検出し、タービン回転数Ntの信号をATコントロールユニット10に送出する。出力軸回転センサ14は、自動変速機3の出力軸回転数(=車速)を検出し、出力軸回転数No(車速VSP)の信号をATコントロールユニット10に送出する。ATF油温センサ15は、ATF(自動変速機用オイル)の温度を検出し、ATF油温TATFの信号をATコントロールユニット10に送出する。インヒビタースイッチ18は、運転者によるセレクトレバーやセレクトボタン等へのセレクト操作により選択されたレンジ位置を検出し、レンジ位置信号をATコントロールユニット10に送出する。中間軸回転センサ19は、中間軸(インターミディエイトシャフト=第1キャリアC1に連結される回転メンバ)の回転数を検出し、中間軸回転数Nintの信号をATコントロールユニット10に送出する。
ATコントロールユニット10では、変速マップ(図4参照)上での車速VSPとアクセル開度APOによる運転点(VSP,APO)の変化を監視することで、
1.オートアップシフト(アクセル開度を保った状態での車速上昇による)
2.足離しアップシフト(アクセル足離し操作による)
3.足戻しアップシフト(アクセル戻し操作による)
4.パワーオンダウンシフト(アクセル開度を保っての車速低下による)
5.小開度急踏みダウンシフト(アクセル操作量小による)
6.大開度急踏みダウンシフト(アクセル操作量大による:「キックダウン」)
7.緩踏みダウンシフト(アクセル緩踏み操作と車速上昇による)
8.コーストダウンシフト(アクセル足離し操作での車速低下による)
と呼ばれる基本変速パターンによる変速制御を行う。
1.オートアップシフト(アクセル開度を保った状態での車速上昇による)
2.足離しアップシフト(アクセル足離し操作による)
3.足戻しアップシフト(アクセル戻し操作による)
4.パワーオンダウンシフト(アクセル開度を保っての車速低下による)
5.小開度急踏みダウンシフト(アクセル操作量小による)
6.大開度急踏みダウンシフト(アクセル操作量大による:「キックダウン」)
7.緩踏みダウンシフト(アクセル緩踏み操作と車速上昇による)
8.コーストダウンシフト(アクセル足離し操作での車速低下による)
と呼ばれる基本変速パターンによる変速制御を行う。
エンジンコントロールユニット11は、アクセル開度センサ16、エンジン回転センサ17、等からの信号を入力する。
アクセル開度センサ16は、ドライバーのアクセル操作によるアクセル開度を検出し、アクセル開度APOの信号をエンジンコントロールユニット11に送出する。エンジン回転センサ17は、エンジン1の回転数を検出し、エンジン回転数Neの信号をエンジンコントロールユニット11に送出する。
エンジンコントロールユニット11では、エンジン単体の様々な制御に加え、ATコントロールユニット10での制御との協調制御によりエンジントルク制限制御等を行う。ATコントロールユニット10とエンジンコントロールユニット11は、双方向に情報交換可能なCAN通信線12を介して接続されている。よって、エンジンコントロールユニット11は、ATコントロールユニット10から情報リクエストが入力されると、リクエストに応じてアクセル開度APOやエンジン回転数NeやエンジントルクTeやタービントルクTtの情報をATコントロールユニット10に出力する。また、ATコントロールユニット10から上限トルクによるエンジントルク制限要求が入力されると、エンジントルクを所定の上限トルクにより制限したトルクとするエンジントルク制限制御が実行される。
[自動変速機の詳細構成]
図2は実施例1の制御装置が適用された自動変速機3の一例を示すスケルトン図であり、図3は自動変速機3での締結表であり、図4は自動変速機3での変速マップの一例を示す。以下、図2〜図4に基づいて自動変速機3の詳細構成を説明する。
図2は実施例1の制御装置が適用された自動変速機3の一例を示すスケルトン図であり、図3は自動変速機3での締結表であり、図4は自動変速機3での変速マップの一例を示す。以下、図2〜図4に基づいて自動変速機3の詳細構成を説明する。
自動変速機3は、下記の点を特徴とする。
(a) 変速要素として、機械的に係合/空転するワンウェイクラッチを用いていない。
(b) 摩擦要素である第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3、第1クラッチK1、第2クラッチK2、第3クラッチK3は、変速時にクラッチソレノイド20によってそれぞれ独立に締結/解放が制御される。
(b) 第2クラッチK2と第3クラッチK3は、クラッチピストン油室に作用する遠心力による遠心圧を相殺する遠心キャンセル室を有する。
(a) 変速要素として、機械的に係合/空転するワンウェイクラッチを用いていない。
(b) 摩擦要素である第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3、第1クラッチK1、第2クラッチK2、第3クラッチK3は、変速時にクラッチソレノイド20によってそれぞれ独立に締結/解放が制御される。
(b) 第2クラッチK2と第3クラッチK3は、クラッチピストン油室に作用する遠心力による遠心圧を相殺する遠心キャンセル室を有する。
自動変速機3は、図2に示すように、ギヤトレーンを構成する遊星歯車として、入力軸INから出力軸OUTに向けて順に、第1遊星歯車PG1と、第2遊星歯車PG2と、第3遊星歯車PG3と、第4遊星歯車PG4と、を備えている。
第1遊星歯車PG1は、シングルピニオン型遊星歯車であり、第1サンギヤS1と、第1サンギヤS1に噛み合うピニオンを支持する第1キャリアC1と、ピニオンに噛み合う第1リングギヤR1と、を有する。
第2遊星歯車PG2は、シングルピニオン型遊星歯車であり、第2サンギヤS2と、第2サンギヤS2に噛み合うピニオンを支持する第2キャリアC2と、ピニオンに噛み合う第2リングギヤR2と、を有する。
第3遊星歯車PG3は、シングルピニオン型遊星歯車であり、第3サンギヤS3と、第3サンギヤS3に噛み合うピニオンを支持する第3キャリアC3と、ピニオンに噛み合う第3リングギヤR3と、を有する。
第4遊星歯車PG4は、シングルピニオン型遊星歯車であり、第4サンギヤS4と、第4サンギヤS4に噛み合うピニオンを支持する第4キャリアC4と、ピニオンに噛み合う第4リングギヤR4と、を有する。
自動変速機3は、図2に示すように、入力軸INと、出力軸OUTと、第1連結メンバM1と、第2連結メンバM2と、トランスミッションケースTCと、を備えている。変速により締結/解放される摩擦要素として、第1ブレーキB1と、第2ブレーキB2と、第3ブレーキB3と、第1クラッチK1と、第2クラッチK2と、第3クラッチK3と、を備えている。
入力軸INは、エンジン1からの駆動力がトルクコンバータ2を介して入力される軸で、第1サンギヤS1と第4キャリアC4に常時連結している。そして、入力軸INは、第2クラッチK2を介して第1キャリアC1に断接可能に連結している。
出力軸OUTは、プロペラシャフト4及び図外のファイナルギヤ等を介して駆動輪5へ変速した駆動トルクを出力する軸であり、第3キャリアC3に常時連結している。そして、出力軸OUTは、第1クラッチK1を介して第4リングギヤR4に断接可能に連結している。
第1連結メンバM1は、第1遊星歯車PG1の第1リングギヤR1と第2遊星歯車PG2の第2キャリアC2を、摩擦要素を介在させることなく常時連結するメンバである。第2連結メンバM2は、第2遊星歯車PG2の第2リングギヤR2と第3遊星歯車PG3の第3サンギヤS3と第4遊星歯車PG4の第4サンギヤS4を、摩擦要素を介在させることなく常時連結するメンバである。
第1ブレーキB1は、第1キャリアC1の回転を、トランスミッションケースTCに対し係止可能な摩擦要素である。第2ブレーキB2は、第3リングギヤR3の回転を、トランスミッションケースTCに対し係止可能な摩擦要素である。第3ブレーキB3は、第2サンギヤS2の回転を、トランスミッションケースTCに対し係止可能な摩擦要素である。
第1クラッチK1は、第4リングギヤR4と出力軸OUTの間を選択的に連結する摩擦要素である。第2クラッチK2は、入力軸INと第1キャリアC1の間を選択的に連結する摩擦要素である。第3クラッチK3は、第1キャリアC1と第2連結メンバM2の間を選択的に連結する摩擦要素である。
図3は、自動変速機3において6つの摩擦要素のうち三つの同時締結の組み合わせによりDレンジにて前進9速後退1速を達成する締結表を示す。以下、図3に基づいて、各変速段を成立させる変速構成を説明する。
1速段(1st)は、第2ブレーキB2と第3ブレーキB3と第3クラッチK3の同時締結により達成する。2速段(2nd)は、第2ブレーキB2と第2クラッチK2と第3クラッチK3の同時締結により達成する。3速段(3rd)は、第2ブレーキB2と第3ブレーキB3と第2クラッチK2の同時締結により達成する。4速段(4th)は、第2ブレーキB2と第3ブレーキB3と第1クラッチK1の同時締結により達成する。5速段(5th)は、第3ブレーキB3と第1クラッチK1と第2クラッチK2の同時締結により達成する。以上の1速段〜5速段が、ギヤ比が1を超えている減速ギヤ比によるアンダードライブ変速段である。
6速段(6th)は、第1クラッチK1と第2クラッチK2と第3クラッチK3の同時締結により達成する。この第6速段は、ギヤ比=1の直結段である。
7速段(7th)は、第3ブレーキB3と第1クラッチK1と第3クラッチK3の同時締結により達成する。8速段(8th)は、第1ブレーキB1と第1クラッチK1と第3クラッチK3の同時締結により達成する。9速段(9th)は、第1ブレーキB1と第3ブレーキB3と第1クラッチK1の同時締結により達成する。以上の7速段〜9速段は、ギヤ比が1未満の増速ギヤ比によるオーバードライブ変速段である。
さらに、1速段から9速段までの変速段のうち、隣接する変速段へのアップ変速を行う際、或いは、ダウン変速を行う際、図3に示すように、掛け替え変速により行う構成としている。即ち、隣接する変速段への変速は、三つの摩擦要素のうち、二つの摩擦要素の締結は維持したままで、一つの摩擦要素の解放と一つの摩擦要素の締結を行うことで達成される。
Rレンジ位置の選択による後退速段(Rev)は、第1ブレーキB1と第2ブレーキB2と第3ブレーキB3の同時締結により達成する。なお、Nレンジ位置及びPレンジ位置を選択したときは、6つの摩擦要素B1,B2,B3,K1,K2,K3の全てが解放状態とされる。
そして、ATコントロールユニット10には、図4に示すような変速マップが記憶設定されていて、Dレンジの選択により前進側の1速段から9速段までの変速段の切り替えによる変速は、この変速マップに従って行われる。即ち、そのときの運転点(VSP,APO)が図4の実線で示すアップシフト線を横切るとアップシフト変速要求が出される。又、運転点(VSP,APO)が図4の破線で示すダウンシフト線を横切るとダウンシフト変速要求が出される。
[油圧/電子制御系の詳細構成]
図5は、実施例1のコントロールバルブユニット6とATコントロールユニット10の詳細構成を示す。以下、図5に基づいていて油圧/電子制御系の詳細構成を説明する。
図5は、実施例1のコントロールバルブユニット6とATコントロールユニット10の詳細構成を示す。以下、図5に基づいていて油圧/電子制御系の詳細構成を説明する。
コントロールバルブユニット6は、油圧源としてメカオイルポンプ61と電動オイルポンプ62を備える。メカオイルポンプ61は、エンジン1によりポンプ駆動され、電動オイルポンプ62は、電動モータ63によりポンプ駆動される。
コントロールバルブユニット6は、油圧制御回路に設けられる弁としてライン圧ソレノイド21とライン圧調圧弁64とクラッチソレノイド20とロックアップソレノイド23を備える。さらに、潤滑ソレノイド22と潤滑調圧弁65とブースト切換弁66とP-nP切換弁67とクーラー68を備える。
ライン圧調圧弁64は、メカオイルポンプ61と電動オイルポンプ62の少なくとも一方からの吐出油を、ライン圧ソレノイド21からのバルブ作動信号圧に基づいてライン圧PLに調圧する。
クラッチソレノイド20は、ライン圧PLを元圧とし、摩擦要素B1,B2,B3,K1,K2,K3のそれぞれについて個別に締結圧や解放圧等を制御する。なお、図5において、クラッチソレノイド20が1個あるように記載している。しかし、摩擦要素B1,B2,B3,K1,K2,K3毎に6個のソレノイド(第1ブレーキソレノイド、第2ブレーキソレノイド、第3ブレーキソレノイド、第1クラッチソレノイド、第2クラッチソレノイド、第3クラッチソレノイド)を有する。
ロックアップソレノイド23は、ライン圧調圧弁64によるライン圧PLの調圧時における余剰油を用いてロックアップクラッチ2aの差圧を制御する。
潤滑ソレノイド22は、潤滑調圧弁65へのバルブ作動信号圧と、ブースト切換弁66への切換圧と、P-nP切換弁67へ切換圧とを作り出す。
潤滑調圧弁65は、潤滑ソレノイド22からのバルブ作動信号圧によって、摩擦要素とギヤトレーンを含むパワートレーン(PT)へクーラー68を介して供給する潤滑流量をコントロールすることができる。そして、潤滑調圧弁65によってPT供給潤滑流量を適正化することでフリクションを低減する。
ブースト切換弁66は、潤滑ソレノイド22からの切換圧によって、第2クラッチK2と第3クラッチK3の遠心キャンセル室の供給油量を増加する。このブースト切換弁66は、遠心キャンセル室の油量が不足しているシーンで一時的に供給油量を増やすときに使用する。
P-nP切換弁67は、潤滑ソレノイド22からの切換圧によって、パーキングモジュールへ供給するライン圧の油路を切り換え、パークロックを行う。
このように、コントロールバルブユニット6は、シフト・バイ・ワイヤ構造が採用され、Dレンジ圧油路やRレンジ圧油路等を切り換えるマニュアルバルブを廃止していること特徴とする。そして、潤滑ソレノイド22と、潤滑調圧弁65と、ブースト切換弁66と、P-nP切換弁67という特有のバルブ要素を備える。
ATコントロールユニット10には、図5に示すように、クラッチソレノイド20のソレノイド故障を診断するソレノイド故障診断部10aと、ソレノイド故障モードを対策するフェールセーフ制御部10bとを有する。ここで、ソレノイド故障診断部10aは、ソレノイド駆動回路69からのSOLモニタ電流(以下、「実電流」という。)と、ATコントロールユニット10から出力されるSOL指示電流(以下、「指示電流」という。)と、を入力する。なお、ソレノイド駆動回路69は、実電流が指示電流に追従するように、電流フィードバック制御により電流補正する。
ソレノイド故障診断部10aは、クラッチソレノイド20への指示電流から実電流を差し引いた電流差が所定電流以上であるとき、実電流がクラッチ滑り閾値以下であると“第1故障モード”と診断する。そして、実電流がクラッチ滑り閾値を超えていると“第2故障モード”と診断する。
ソレノイド故障診断部10aは、「クラッチ滑り閾値」を、入力トルクによってクラッチ滑りが発生しない安全率のクラッチ必要容量を計算し、計算したクラッチ必要容量をソレノイド電流値に換算した値に設定する。
ソレノイド故障診断部10aは、クラッチソレノイド20への指示電流から実電流を差し引いた電流差が所定電流以上であるとき、実電流がクラッチ滑り閾値以下の状態が第1所定時間継続すると“第1故障モード”と診断する。クラッチソレノイド20への指示電流から実電流を差し引いた電流差が所定電流以上であるとき、実電流がクラッチ滑り閾値を超えた状態が第2所定時間継続すると“第2故障モード”と診断する。ここで、“第1故障モード”と診断する第1所定時間を、“第2故障モード”と診断する第2所定時間よりも短い時間に設定する。
フェールセーフ制御部10bは、“第1故障モード”と診断された場合に故障診断された異常クラッチソレノイドを使用しない変速段へ移行し、“第2故障モード”と診断された場合に自動変速機3への入力トルクを制限する。
フェールセーフ制御部10bは、“第1故障モード”と診断された場合に故障診断された異常クラッチソレノイドを強制オフとし、異常クラッチソレノイドを使用しない変速段の選択を許容する変速制限とする。
フェールセーフ制御部10bは、“第2故障モード”と診断された場合に故障診断された異常クラッチソレノイドを使用する変速段を含めて通常変速を許容する。そして、異常クラッチソレノイドへの実電流によって油圧締結される摩擦要素のクラッチ容量を演算し、演算されたクラッチ容量に応じて自動変速機3への入力トルク(エンジントルク)を、クラッチ滑りを抑える入力トルク値までに制限する。
[クラッチソレノイド故障診断時フェールセーフ制御処理構成]
図6は、実施例1のATコントロールユニット10のソレノイド故障診断部10a及びフェールセーフ制御部10bにて実行されるクラッチソレノイド故障診断時フェールセーフ制御処理の流れを示す。以下、図6の各ステップについて説明する。なお、フェールセーフ制御処理は、所定の変速段が選択されている停車中及び走行中において、締結中の摩擦要素への油圧を調圧するクラッチソレノイド20について実行される。
図6は、実施例1のATコントロールユニット10のソレノイド故障診断部10a及びフェールセーフ制御部10bにて実行されるクラッチソレノイド故障診断時フェールセーフ制御処理の流れを示す。以下、図6の各ステップについて説明する。なお、フェールセーフ制御処理は、所定の変速段が選択されている停車中及び走行中において、締結中の摩擦要素への油圧を調圧するクラッチソレノイド20について実行される。
ステップS1では、スタート、或いは、S4又はS9でのNOとの判断に続き、クラッチソレノイド20(=変速SOL)の(指示電流−実電流)≧所定電流であるか否かを判断する。YES{(指示電流−実電流)≧所定電流}の場合はステップS2へ進み、NO{(指示電流−実電流)<所定電流}の場合はステップS13へ進む。
ここで、「所定電流」は、クラッチソレノイド20が故障であることを判定する電流乖離判定閾値として予め設定された電流値である。また、「指示電流」は、摩擦要素が締結中の場合、MAX圧を得る指示電流である。
ステップS2では、S1での(指示電流−実電流)≧所定電流であるとの判断に続き、クラッチソレノイド20の実電流がクラッチ滑り閾値以下であるか否かを判断する。YES(実電流≦クラッチ滑り閾値)の場合はステップS3へ進み、NO(実電流>クラッチ滑り閾値)の場合はステップS8へ進む。
ステップS3では、S2での実電流≦クラッチ滑り閾値であるとの判断に続き、タイマーをカウントし、ステップS4へ進む。
ステップS4では、S3でのタイマーカウントに続き、(指示電流−実電流)≧所定電流、且つ、実電流≦クラッチ滑り閾値が成立する継続時間を示すタイマーが、第1所定時間以上であるか否かを判断する。YES(タイマー≧第1所定時間)の場合はステップS5へ進み、NO(タイマー<第1所定時間)の場合はステップS1へ戻る。
ステップS5では、S4でのタイマー≧第1所定時間であるとの判断に続き、“第1故障モード”であると診断されたクラッチソレノイド20の異常が確定し(OS診断領域)、ステップS6へ進む。
ステップS6では、S5での異常確定に続き、異常クラッチソレノイドに対して強制OFFとし、指示電流(=0mA)を出力し、ステップS7へ進む。
ステップS7では、S6での異常クラッチソレノイドの強制OFFに続き、異常クラッチソレノイドを使用しない変速段を選択する変速制限を行い、エンドへ進む。
ステップS8では、S2での実電流>クラッチ滑り閾値であるとの判断に続き、タイマーをカウントし、ステップS9へ進む。
ステップS9では、S8でのタイマーカウントに続き、(指示電流−実電流)≧所定電流、且つ、実電流>クラッチ滑り閾値が成立する継続時間を示すタイマーが、第2所定時間(>第1所定時間)以上であるか否かを判断する。YES(タイマー≧第2所定時間)の場合はステップS10へ進み、NO(タイマー<第2所定時間)の場合はステップS1へ戻る。
ステップS10では、S9でのタイマー≧第2所定時間であるとの判断に続き、“第2故障モード”であると診断されたクラッチソレノイド20の異常が確定し(入力トルク規制)、ステップS11へ進む。
ステップS11では、ステップS10での異常確定に続き、異常が確定したクラッチソレノイド20への実電流から異常クラッチソレノイドによって締結される摩擦要素のクラッチ容量を演算し、ステップS12へ進む。
ステップS12では、S11でのクラッチ容量の演算に続き、演算されたクラッチ容量に応じた入力トルクに規制する要求をエンジンコントロールユニット11に出力し、エンドへ進む。
ステップS13では、S1での(指示電流−実電流)<所定電流であり、クラッチソレノイド20は正常であるとの判断に続き、それまでカウントされていたタイマーをリセットし、エンドへ進む。
次に、実施例1の作用を、「背景技術」、「クラッチソレノイド故障診断時フェールセーフ制御作用」、「停車中のフェールセーフ制御作用」、「走行中のフェールセーフ制御作用」に分けて説明する。
[背景技術]
本発明が対象とする自動変速機ユニットは、変速に関与する摩擦要素のそれぞれをクラッチソレノイドで変速をさせており、故障時対応の検討が必要である。既存の自動変速機ユニットにおいてもクラッチソレノイドの機能異常診断は行っていたが、機能安全要求やシステム差異によって、新規課題があるため、併せて検討する。
本発明が対象とする自動変速機ユニットは、変速に関与する摩擦要素のそれぞれをクラッチソレノイドで変速をさせており、故障時対応の検討が必要である。既存の自動変速機ユニットにおいてもクラッチソレノイドの機能異常診断は行っていたが、機能安全要求やシステム差異によって、新規課題があるため、併せて検討する。
そこで、クラッチソレノイドへの指示電流と実電流が乖離しているとき、クラッチソレノイドへの実電流の大きさにより故障による性能悪化レベルを分けるクラッチソレノイド故障診断とフェールセーフ処理を織り込むことにした。以下、(1) システム概要、(2) 指示電流に対する中間ずれの影響分析、(3) 課題明確化、について説明する。
(1) システム概要(既存ユニットとの差異)
本発明が対象とする自動変速機ユニットは、シフト・バイ・ワイヤが採用され、マニュアルバルブが廃止されている。これに対し、既存の自動変速機ユニットは前進/後進をマニュアルバルブでハード保証していたが、その機能がないため新規の故障モードがある。
本発明が対象とする自動変速機ユニットは、シフト・バイ・ワイヤが採用され、マニュアルバルブが廃止されている。これに対し、既存の自動変速機ユニットは前進/後進をマニュアルバルブでハード保証していたが、その機能がないため新規の故障モードがある。
(2) 指示電流に対する中間ずれの影響分析
クラッチソレノイドへの指示電流に対して実電流がHIGH側に中間ずれとなる場合は、クラッチ解放中、クラッチ圧としてクラッチが接触し出す以上の圧力になると、誤締結が発生する。よって、複数要素同時締結により急減速が発生するリスクがあるため、直ちに故障診断に基づいて退避先の変速段へ移行する等の対策が必要になる。
クラッチソレノイドへの指示電流に対して実電流がHIGH側に中間ずれとなる場合は、クラッチ解放中、クラッチ圧としてクラッチが接触し出す以上の圧力になると、誤締結が発生する。よって、複数要素同時締結により急減速が発生するリスクがあるため、直ちに故障診断に基づいて退避先の変速段へ移行する等の対策が必要になる。
一方、クラッチソレノイドへの指示電流に対して実電流がLOW側に中間ずれとなる場合は、実電流がHIGH側に中間ずれとなる場合とは異なり、図7に示すように、実電流の大きさによって影響が変化する。
即ち、MAX圧指示によりクラッチ締結中、図7に示すように、クラッチ圧が安全率1.0に相当する実圧以上である間は誤解放に至らない。しかし、クラッチ圧が安全率1.0に相当する実圧未満からクラッチ接触できなくなるまでの間は誤解放が発生する(走行出来るがクラッチ滑りにより走行性能悪化)。さらに、クラッチ圧がクラッチ接触できなくなる圧未満になると、完全誤解放になる(走行不能)。
即ち、MAX圧指示によりクラッチ締結中、図7に示すように、クラッチ圧が安全率1.0に相当する実圧以上である間は誤解放に至らない。しかし、クラッチ圧が安全率1.0に相当する実圧未満からクラッチ接触できなくなるまでの間は誤解放が発生する(走行出来るがクラッチ滑りにより走行性能悪化)。さらに、クラッチ圧がクラッチ接触できなくなる圧未満になると、完全誤解放になる(走行不能)。
(3) 課題明確化
上記指示電流に対する中間ずれの影響分析から次のことが明らかになった。クラッチ締結中のクラッチソレノイドへの指示電流(MAX)に対して実電流がLOW側に中間ずれとなる場合、安全率1.0を下回ればクラッチ滑りが発生するが、安全率1.0以上であるとクラッチ滑りが発生しない。よって、影響分析結果から課題を抽出すると、安全率1.0を下回る故障モードであるときの故障時の走行性能確保と、安全率1.0以上の故障モードであるときの違和感防止との両立を図ることが課題となる。
上記指示電流に対する中間ずれの影響分析から次のことが明らかになった。クラッチ締結中のクラッチソレノイドへの指示電流(MAX)に対して実電流がLOW側に中間ずれとなる場合、安全率1.0を下回ればクラッチ滑りが発生するが、安全率1.0以上であるとクラッチ滑りが発生しない。よって、影響分析結果から課題を抽出すると、安全率1.0を下回る故障モードであるときの故障時の走行性能確保と、安全率1.0以上の故障モードであるときの違和感防止との両立を図ることが課題となる。
[クラッチソレノイド故障診断時フェールセーフ制御作用]
本発明は、上記(3)課題明確化で抽出した課題に着目してなされたものである。課題を解決する手段として、ATコントロールユニット10に、クラッチソレノイド20のソレノイド故障を診断するソレノイド故障診断部10aと、ソレノイド故障モードを対策するフェールセーフ制御部10bとを有する。ソレノイド故障診断部10aは、クラッチソレノイド20への指示電流から実電流を差し引いた電流差が所定電流以上であるとき、実電流がクラッチ滑り閾値以下であると“第1故障モード”と診断する。実電流がクラッチ滑り閾値を超えていると“第2故障モード”と診断する。フェールセーフ制御部10bは、“第1故障モード”と診断された場合に故障診断された異常クラッチソレノイドを使用しない変速段へ移行する。“第2故障モード”と診断された場合に自動変速機3への入力トルクを制限する手段を採用した(図8)。
本発明は、上記(3)課題明確化で抽出した課題に着目してなされたものである。課題を解決する手段として、ATコントロールユニット10に、クラッチソレノイド20のソレノイド故障を診断するソレノイド故障診断部10aと、ソレノイド故障モードを対策するフェールセーフ制御部10bとを有する。ソレノイド故障診断部10aは、クラッチソレノイド20への指示電流から実電流を差し引いた電流差が所定電流以上であるとき、実電流がクラッチ滑り閾値以下であると“第1故障モード”と診断する。実電流がクラッチ滑り閾値を超えていると“第2故障モード”と診断する。フェールセーフ制御部10bは、“第1故障モード”と診断された場合に故障診断された異常クラッチソレノイドを使用しない変速段へ移行する。“第2故障モード”と診断された場合に自動変速機3への入力トルクを制限する手段を採用した(図8)。
つまり、(指示電流−実電流)≧所定電流であり、且つ、実電流≦クラッチ滑り閾値であると、図6のフローチャートにおいて、S1→S2→S3→S4へと進む。そして、2つの条件が成立したままで第1所定時間を経過すると、S4からS5→S6→S7→エンドへ進む。S5では、“第1故障モード”による異常確定とされる。S6では、異常クラッチソレノイドが強制OFFされる。S7では、異常クラッチソレノイドを使用しない変速段に変速制限される。
一方、(指示電流−実電流)≧所定電流であり、且つ、実電流>クラッチ滑り閾値であると、図6のフローチャートにおいて、S1→S2→S8→S9へと進む。そして、2つの条件が成立したままで第2所定時間を経過すると、S9からS10→S11→S12→エンドへ進む。S10では、“第2故障モード”による異常確定とされる。S11では、実電流から異常クラッチソレノイドにより締結されている摩擦要素のクラッチ容量が演算される。S12では、演算されたクラッチ容量に応じた入力トルク規制要求が出される。
この結果、自動変速機3のクラッチソレノイド20が故障した際、故障時の走行性能と故障影響が小さいときの違和感防止との両立を図ることができる。
即ち、クラッチソレノイド20への実電流が故障により低下した際、将来的に走行性能悪化の懸念があることが予測されるクラッチ滑り閾値を、実電流の基準値として故障モードを、“第1故障モード”と“第2故障モード”とに分けている。そして、“第1故障モード”の場合は、変速段を保っておくと将来的に故障時の走行性能が悪化するのに備えて、異常クラッチソレノイドを使用しない変速段に移行するフェールセーフ処理としている。しかし、“第1故障モード”の場合は、故障影響が小さいことを反映すると共に、将来的にクラッチ滑りが発生するのを防止することを意図し、変速機入力トルクの上限を制限するフェールセーフ処理としている。
[停車中のフェールセーフ制御作用]
図9は、実施例1において1速段で第3クラッチK3を締結する第3クラッチソレノイドの停車中故障診断時(コンタミスティック以外)におけるフェールセーフ制御作用を説明する各特性を示す。以下、図9に示すタイムチャートに基づいて停車中のフェールセーフ制御作用を説明する。
図9は、実施例1において1速段で第3クラッチK3を締結する第3クラッチソレノイドの停車中故障診断時(コンタミスティック以外)におけるフェールセーフ制御作用を説明する各特性を示す。以下、図9に示すタイムチャートに基づいて停車中のフェールセーフ制御作用を説明する。
1速段を選択しての停車中、時刻t1にて第3クラッチK3を締結する第3クラッチソレノイドへの指示電流と実電流の差(指示電流−実電流)が所定電流以上となって第3クラッチソレノイド故障が発生したとする。
時刻t2にてアクセル踏み込み操作が行われたことに伴い、時刻t3から停車中の締結摩擦要素の滑りを防止する入力トルク制限が開始され、時刻t3から時刻t4に向かってタービン回転数Ntのかい離判定タイマーが上昇する。
時刻t4にてアクセル踏み込み操作により1速段のままでリンプホームへ移行して発進を開始し、第3クラッチソレノイドへの実電流がクラッチ滑り閾値以下になってから第1所定時間に到達すると第3クラッチソレノイドの異常が確定する。
時刻t4から解放故障SOL推定判定タイマーのカウントが開始され、時刻t5にて解放故障SOL推定判定閾値に到達すると、自動変速機3の変速段が1速段から第3クラッチK3を解放し第2クラッチK2を締結する3速段に切り替えられる(図3参照)。また、時刻t5になると、入力トルク制限もアクセル開度上昇にしたがって復帰させる制御が開始され、時刻t6にて入力トルク制限が解除される。
このように、1速段で第3クラッチK3を締結する第3クラッチソレノイドの停車中故障診断時には、第3クラッチソレノイドの異常が確定し、且つ、解放故障SOL推定判定される時刻t5のタイミングで第3クラッチK3を使用しない3速段に移行する。このフェールセーフ制御が行われることで故障時の走行性(リンプホーム性)が確保される。
[走行中のフェールセーフ制御作用]
図10は、実施例1において5速段で第3ブレーキB3を締結する第3ブレーキソレノイドの走行中故障診断時(コンタミスティック以外)におけるフェールセーフ制御作用を説明する各特性を示す。以下、図10に示すタイムチャートに基づいて走行中のフェールセーフ制御作用を説明する。
図10は、実施例1において5速段で第3ブレーキB3を締結する第3ブレーキソレノイドの走行中故障診断時(コンタミスティック以外)におけるフェールセーフ制御作用を説明する各特性を示す。以下、図10に示すタイムチャートに基づいて走行中のフェールセーフ制御作用を説明する。
5速段を選択しての走行中、時刻t1にて第3ブレーキB3を締結する第3ブレーキソレノイドへの指示電流と実電流の差(指示電流−実電流)が所定電流以上となって第3ブレーキソレノイド故障が発生したとする。
時刻t1から上昇していた異常確定タイマーが上昇し、第1所定時間を経過した時刻t2になると第3ブレーキソレノイドの異常が確定する。
そして、時刻t3から解放故障SOL推定判定タイマーのカウントが開始され、時刻t4にて解放故障SOL推定判定閾値に到達すると、自動変速機3の変速段が5速段から第3ブレーキB3を解放し第3クラッチK3を締結する6速段に切り替えられる(図3参照)。よって、時刻t5になると、第3ブレーキB3を使用しない6速段により走行を確保するリンプホームへ移行する。
このように、5速段で第3ブレーキB3を締結する第3ブレーキソレノイドの走行中故障診断時には、第3ブレーキソレノイドの異常が確定し、且つ、解放故障SOL推定判定される時刻t4のタイミングで第3ブレーキB3を使用しない6速段に移行する。このフェールセーフ制御が行われることでリンプホーム性が確保される。
以上述べたように、実施例1の自動変速機3の制御装置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
(1) 複数の変速段を実現する自動変速機3と、自動変速機3のギヤトレーンに有する複数の摩擦要素への油圧を調圧するコントロールバルブユニット6と、コントロールバルブユニット6に有する各ソレノイドの制御を行う変速機コントロールユニット(ATコントロールユニット10)と、を備える。
この自動変速機3の制御装置であって、コントロールバルブユニット6の油圧制御回路に、摩擦要素へ供給する油圧を個別に調圧するクラッチソレノイド20を有する。
変速機コントロールユニット(ATコントロールユニット10)に、クラッチソレノイド20のソレノイド故障を診断するソレノイド故障診断部10aと、ソレノイド故障モードを対策するフェールセーフ制御部10bとを有する。
ソレノイド故障診断部10aは、クラッチソレノイド20への指示電流から実電流を差し引いた電流差が所定電流以上であるとき、実電流がクラッチ滑り閾値以下であると第1故障モードと診断し、実電流がクラッチ滑り閾値を超えていると第2故障モードと診断する。
フェールセーフ制御部10bは、第1故障モードと診断された場合に故障診断された異常クラッチソレノイドを使用しない変速段へ移行し、第2故障モードと診断された場合に自動変速機への入力トルクを制限する。
このため、自動変速機3のクラッチソレノイド20が故障した際、故障時の走行性能と故障影響が小さいときの違和感防止との両立を図ることができる。
即ち、クラッチソレノイド20への実電流が故障により低下した際、将来的に故障時の走行性能悪化の懸念があることが予測されるクラッチ滑り閾値を、実電流の基準値として故障モードを分ける。そして、第1故障モードと診断された場合と第2故障モードと診断された場合とでフェールセーフ制御を異ならせる方策を採用している。
この自動変速機3の制御装置であって、コントロールバルブユニット6の油圧制御回路に、摩擦要素へ供給する油圧を個別に調圧するクラッチソレノイド20を有する。
変速機コントロールユニット(ATコントロールユニット10)に、クラッチソレノイド20のソレノイド故障を診断するソレノイド故障診断部10aと、ソレノイド故障モードを対策するフェールセーフ制御部10bとを有する。
ソレノイド故障診断部10aは、クラッチソレノイド20への指示電流から実電流を差し引いた電流差が所定電流以上であるとき、実電流がクラッチ滑り閾値以下であると第1故障モードと診断し、実電流がクラッチ滑り閾値を超えていると第2故障モードと診断する。
フェールセーフ制御部10bは、第1故障モードと診断された場合に故障診断された異常クラッチソレノイドを使用しない変速段へ移行し、第2故障モードと診断された場合に自動変速機への入力トルクを制限する。
このため、自動変速機3のクラッチソレノイド20が故障した際、故障時の走行性能と故障影響が小さいときの違和感防止との両立を図ることができる。
即ち、クラッチソレノイド20への実電流が故障により低下した際、将来的に故障時の走行性能悪化の懸念があることが予測されるクラッチ滑り閾値を、実電流の基準値として故障モードを分ける。そして、第1故障モードと診断された場合と第2故障モードと診断された場合とでフェールセーフ制御を異ならせる方策を採用している。
(2) ソレノイド故障診断部10aは、クラッチ滑り閾値を、入力トルクによってクラッチ滑りが発生しない安全率のクラッチ必要容量を計算し、計算したクラッチ必要容量をソレノイド電流値に換算した値に設定する。
このため、クラッチソレノイド20の故障モードを、走行性能悪化に備える第1故障モードと、リンプホームによる走行性能の確保に備える第2故障モードとに切り分けることができる。
即ち、クラッチ滑り閾値が、入力トルクによってクラッチ滑りが発生しない安全率のクラッチ必要容量に相当する値とされる。
このため、クラッチソレノイド20の故障モードを、走行性能悪化に備える第1故障モードと、リンプホームによる走行性能の確保に備える第2故障モードとに切り分けることができる。
即ち、クラッチ滑り閾値が、入力トルクによってクラッチ滑りが発生しない安全率のクラッチ必要容量に相当する値とされる。
(3) ソレノイド故障診断部10aは、クラッチソレノイド20への指示電流から実電流を差し引いた電流差が所定電流以上であるとき、実電流がクラッチ滑り閾値以下の状態が第1所定時間継続すると第1故障モードと診断し、実電流がクラッチ滑り閾値を超えた状態が第2所定時間継続すると第2故障モードと診断する。
第1所定時間を、第2所定時間よりも短い時間に設定する。
このため、クラッチソレノイド20の故障モードが走行性能悪化に備える第1故障モードである場合、故障モードが走行性能悪化することのない早期タイミングにてフェールセーフ制御を実行することができる。
即ち、第1故障モードと診断する継続時間を、第2故障モードと診断する継続時間よりも短く設定することで、異常クラッチソレノイドを用いない変速段へ移行するフェールセーフ制御への移行タイミングの早期化を図っている。
第1所定時間を、第2所定時間よりも短い時間に設定する。
このため、クラッチソレノイド20の故障モードが走行性能悪化に備える第1故障モードである場合、故障モードが走行性能悪化することのない早期タイミングにてフェールセーフ制御を実行することができる。
即ち、第1故障モードと診断する継続時間を、第2故障モードと診断する継続時間よりも短く設定することで、異常クラッチソレノイドを用いない変速段へ移行するフェールセーフ制御への移行タイミングの早期化を図っている。
(4) フェールセーフ制御部10bは、第1故障モードと診断された場合に故障診断された異常クラッチソレノイドを強制オフとし、
異常クラッチソレノイドを使用しない変速段の選択を許容する変速制限とする。
このため、クラッチソレノイド20の故障モードが第1故障モードである場合、故障モードが走行性能悪化することを確実に抑えることができる。
即ち、第1故障モードと診断された場合、異常クラッチソレノイドを強制オフとし、異常クラッチソレノイドを使用しない変速段が選択される。また、実施例1のように、自動変速機3が多数の変速段を有する場合、第1故障モードと診断されても、異常クラッチソレノイドを使用しない変速段が複数残り、残った変速段での変速制御も可能である。
異常クラッチソレノイドを使用しない変速段の選択を許容する変速制限とする。
このため、クラッチソレノイド20の故障モードが第1故障モードである場合、故障モードが走行性能悪化することを確実に抑えることができる。
即ち、第1故障モードと診断された場合、異常クラッチソレノイドを強制オフとし、異常クラッチソレノイドを使用しない変速段が選択される。また、実施例1のように、自動変速機3が多数の変速段を有する場合、第1故障モードと診断されても、異常クラッチソレノイドを使用しない変速段が複数残り、残った変速段での変速制御も可能である。
(5) フェールセーフ制御部10bは、第2故障モードと診断された場合に故障診断された異常クラッチソレノイドを使用する変速段を含めて通常変速を許容し、
異常クラッチソレノイドへの実電流によって油圧締結される摩擦要素のクラッチ容量を演算し、演算されたクラッチ容量に応じて自動変速機3への入力トルクを、クラッチ滑りを抑える入力トルク値までに制限する。
このため、クラッチソレノイド20の故障モードが第2故障モードである場合、故障モードが走行性能悪化することを確実に抑えることができる。
即ち、第2故障モードに移行した後、異常クラッチソレノイドからの油圧により締結される摩擦要素の滑りが、自動変速機3への入力トルクを適切に制限することで確実に抑えられる。そして、第2故障モードでリンプホームへ移行してもアクセル開度APOや車速VSPに応じた通常の変速制御が許容される。
異常クラッチソレノイドへの実電流によって油圧締結される摩擦要素のクラッチ容量を演算し、演算されたクラッチ容量に応じて自動変速機3への入力トルクを、クラッチ滑りを抑える入力トルク値までに制限する。
このため、クラッチソレノイド20の故障モードが第2故障モードである場合、故障モードが走行性能悪化することを確実に抑えることができる。
即ち、第2故障モードに移行した後、異常クラッチソレノイドからの油圧により締結される摩擦要素の滑りが、自動変速機3への入力トルクを適切に制限することで確実に抑えられる。そして、第2故障モードでリンプホームへ移行してもアクセル開度APOや車速VSPに応じた通常の変速制御が許容される。
以上、本発明の自動変速機の制御装置を実施例1に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、ソレノイド故障診断部10aとして、実電流のクラッチ滑り閾値に基づいて第1故障モードと第2故障モードとに区分する例を示した。しかし、ソレノイド故障診断部としては、実電流のクラッチ滑り閾値とクラッチ誤解放閾値に基づいて第1故障モードと第2故障モードと第3故障モードとに区分する例としても良い。
実施例1では、自動変速機として、前進9速後退1速の自動変速機3の例を示した。しかし、自動変速機としては、前進9速後退1速以外の有段変速段を持つ自動変速機の例としても良い。また、実施例1では、エンジン車に搭載される自動変速機の制御装置の例を示したが、エンジン車に限らず、ハイブリッド車や電気自動車等の自動変速機の制御装置としても適用することが可能である。
Claims (5)
- 複数の変速段を実現する自動変速機と、前記自動変速機のギヤトレーンに有する複数の摩擦要素への油圧を調圧するコントロールバルブユニットと、前記コントロールバルブユニットに有する各ソレノイドの制御を行う変速機コントロールユニットと、を備える自動変速機の制御装置であって、
前記コントロールバルブユニットの油圧制御回路に、前記摩擦要素へ供給する油圧を個別に調圧するクラッチソレノイドを有し、
前記変速機コントロールユニットに、前記クラッチソレノイドのソレノイド故障を診断するソレノイド故障診断部と、ソレノイド故障モードを対策するフェールセーフ制御部とを有し、
前記ソレノイド故障診断部は、前記クラッチソレノイドへの指示電流から実電流を差し引いた電流差が所定電流以上であるとき、実電流がクラッチ滑り閾値以下であると第1故障モードと診断し、実電流が前記クラッチ滑り閾値を超えていると第2故障モードと診断し、
前記フェールセーフ制御部は、前記第1故障モードと診断された場合に故障診断された異常クラッチソレノイドを使用しない変速段へ移行し、前記第2故障モードと診断された場合に前記自動変速機への入力トルクを制限する、
自動変速機の制御装置。 - 請求項1に記載された自動変速機の制御装置において、
前記ソレノイド故障診断部は、前記クラッチ滑り閾値を、入力トルクによってクラッチ滑りが発生しない安全率のクラッチ必要容量を計算し、計算した前記クラッチ必要容量をソレノイド電流値に換算した値に設定する、
自動変速機の制御装置。 - 請求項1又は2に記載された自動変速機の制御装置において、
前記ソレノイド故障診断部は、前記クラッチソレノイドへの指示電流から実電流を差し引いた電流差が所定電流以上であるとき、実電流が前記クラッチ滑り閾値以下の状態が第1所定時間継続すると前記第1故障モードと診断し、実電流が前記クラッチ滑り閾値を超えた状態が第2所定時間継続すると前記第2故障モードと診断し、
前記第1所定時間を、前記第2所定時間よりも短い時間に設定する、
自動変速機の制御装置。 - 請求項1から3までの何れか一項に記載された自動変速機の制御装置において、
前記フェールセーフ制御部は、前記第1故障モードと診断された場合に故障診断された前記異常クラッチソレノイドを強制オフとし、
前記異常クラッチソレノイドを使用しない変速段の選択を許容する変速制限とする、
自動変速機の制御装置。 - 請求項1から4までの何れか一項に記載された自動変速機の制御装置において、
前記フェールセーフ制御部は、前記第2故障モードと診断された場合に故障診断された前記異常クラッチソレノイドを使用する変速段を含めて通常変速を許容し、
前記異常クラッチソレノイドへの実電流によって油圧締結される前記摩擦要素のクラッチ容量を演算し、演算されたクラッチ容量に応じて前記自動変速機への入力トルクを、クラッチ滑りを抑える入力トルク値までに制限する、
自動変速機の制御装置。
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