JPWO2020080368A1 - 温度計測システム、温度計測方法およびレーザ加工装置 - Google Patents

温度計測システム、温度計測方法およびレーザ加工装置 Download PDF

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Abstract

温度計測システムは、熱輻射している測定対象物が発する光のうち第1波長を有する第1光成分を受光する第1受光部と、前記光のうち前記第1波長よりも長い第2波長を有する第2光成分を受光する第2受光部と、前記光のうち前記第1波長よりも短いまたは前記第2波長よりも長い第3波長を有する第3光成分を受光する第3受光部と、前記第1受光部が受光した前記第1光成分の強度と、前記第2受光部が受光した前記第2光成分の強度とを、前記第3受光部が受光した前記第3光成分の強度に基づいて補正し、補正を行った前記第1光成分の強度および前記第2光成分の強度に基づき、二色法を用いて前記測定対象物の温度を算出する処理部と、を備える。

Description

本発明は、温度計測システム、温度計測方法およびレーザ加工装置に関する。
温度計測の方法として、二色法が知られている。二色法とは、測定対象物からの熱輻射光スペクトルの形状がその測定対象物の温度のみに依存することを利用して、2つの波長において熱輻射光の強度を測定し、その波長差と強度差とから温度を算出する方法である(特許文献1、2参照)。
特許第1638473号公報 特開2007−192579号公報
しかしながら、二色法を用いた場合、熱輻射している測定対象物が発する光に、熱輻射以外の現象に起因して発せられた光成分が含まれるときには、温度計測の精度が低下するという問題がある。
たとえば、金属材料からなる加工対象物にレーザ光を照射してレーザ加工を行う場合、金属材料が高温となって溶融し、熱輻射光を発する。さらに、溶融した金属材料からプルームが発生する。プルームとは金属の蒸気がプラズマ状になったものである。このプルームは発光する。その結果、測定対象物である加工対象物は、熱輻射光とともにプルームが光を発する。このようなプルームの発光は、測定対象物が熱輻射以外の現象に起因して発する光の一例である。その他に熱輻射以外の現象に起因して発せられる光としては、蛍光、レーザ散乱光、燃焼による発光などがある。これらの光は、二色法を用いた温度計測においては温度の誤差要因となるので、以下では適宜、誤差要因光と記載する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、二色法を用いた温度計測の精度の低下を抑制できる温度計測システム、温度計測方法およびこれを用いたレーザ加工装置を提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る温度計測システムは、熱輻射している測定対象物が発する光のうち第1波長を有する第1光成分を受光する第1受光部と、前記光のうち前記第1波長よりも長い第2波長を有する第2光成分を受光する第2受光部と、前記光のうち前記第1波長よりも短いまたは前記第2波長よりも長い第3波長を有する第3光成分を受光する第3受光部と、前記第1受光部が受光した前記第1光成分の強度と、前記第2受光部が受光した前記第2光成分の強度とを、前記第3受光部が受光した前記第3光成分の強度に基づいて補正し、補正を行った前記第1光成分の強度および前記第2光成分の強度に基づき、二色法を用いて前記測定対象物の温度を算出する処理部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る温度計測システムは、前記第1波長、前記第2波長および前記第3波長は、300nmから1000nmまでの範囲内にあることを特徴とする。
本発明の一態様に係る温度計測システムは、前記第1受光部、前記第2受光部および前記第3受光部は、それぞれ、単一の撮像素子の互いに異なる画素領域によって構成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る温度計測システムは、前記第1受光部および前記第2受光部は、単一の撮像素子の互いに異なる画素領域によって構成されており、前記第3受光部は、前記撮像素子とは別体の受光素子によって構成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る温度計測システムは、前記第3波長は、前記第1波長よりも50nm以上短い波長であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る温度計測システムは、前記第3波長は、前記第2波長よりも50nm以上長い波長であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る温度計測システムは、前記処理部は、前記第3受光部が受光した前記第3光成分の強度から、前記光のうち熱輻射以外の現象に起因して発せられた誤差要因光成分の前記第1波長および前記第2波長のそれぞれにおける強度を求め、各強度を前記受光した前記第1光成分の強度および前記受光した前記第2光成分の強度のそれぞれから減算することによって、前記補正を行うことを特徴とする。
本発明の一態様に係る温度計測システムは、前記測定対象物は銅または銅合金を含むことを特徴とする。
本発明の一態様に係る温度計測システムは、前記第3波長は、500nmから550nmまでの範囲内にあることを特徴とする。
本発明の一態様に係る温度計測システムは、前記第3波長は、511nm±2nm、516nm±2nmまたは522.5nm±2nmであることを特徴とする。
本発明の一態様に係る温度計測システムは、前記測定対象物はアルミニウムまたはアルミニウム合金を含むことを特徴とする。
本発明の一態様に係る温度計測システムは、前記測定対象物はレーザ光を照射されることによって熱輻射していることを特徴とする。
本発明の一態様に係るレーザ加工装置は、前記温度計測システムと、前記測定対象物に照射するレーザ光を出力するレーザ装置と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る温度計測方法は、熱輻射している測定対象物が発する光のうち第1波長を有する第1光成分を受光し、前記光のうち前記第1波長よりも長い第2波長を有する第2光成分を受光し、前記光のうち前記第1波長よりも短いまたは前記第2波長よりも長い第3波長を有する第3光成分を受光し、前記受光した前記第1光成分の強度と、前記受光した前記第2光成分の強度とを、前記受光した前記第3光成分の強度に基づいて補正し、補正を行った前記第1光成分の強度および前記第2光成分の強度に基づき、二色法を用いて前記測定対象物の温度を算出する、ことを含むことを特徴とする。
本発明の一態様に係る温度計測方法は、前記受光した前記第3光成分の強度から、前記光のうち熱輻射以外の現象に起因して発せられた誤差要因光成分の前記第1波長および前記第2波長のそれぞれにおける強度を求め、各強度を前記受光した前記第1光成分の強度および前記受光した前記第2光成分の強度のそれぞれから減算することによって、前記補正を行うことを特徴とする。
本発明によれば、二色法を用いた温度計測の精度の低下を抑制できるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る温度計測システムの概略構成を示す模式図である。 図2は、測定対象物を説明する図である。 図3は、測定対象物が発する光の強度スペクトルを説明する図である。 図4は、補正方法の一例を説明する図である。 図5は、実施形態2に係る温度計測システムの概略構成を示す模式図である。 図6は、実施形態3に係る温度計測システムの概略構成を示す模式図である。 図7は、実施形態4に係るレーザ加工装置の概略構成を示す模式図である。 図8は、プルームの発光の強度スペクトルの一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付し、重複説明を適宜省略する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る温度計測システムの概略構成を示す模式図である。温度計測システム10は、分岐部1と、撮像素子2と、処理部3とを備えている。図1では測定対象物Oの温度を計測する場合を示している。
図2は、測定対象物を説明する図である。測定対象物Oは、金属材料からなる加工対象物であるワークWであり、レーザ加工されている。本実施形態では、ワークWは銅または銅合金からなるとする。また、レーザ加工としては、切断、溶接、3次元造形等が例示される。レーザ加工において、ワークWの一部にレーザ光が照射されて溶融し、溶融池Mが形成されている。測定対象物Oの溶融池Mは熱輻射しており、熱輻射光LRを発している。また、溶融池Mからは、レーザ光により発生したプラズマであるプルームPが発生している。プルームPは、プルーム(プラズマ)の発光である光LPを発している。プルームPから発せられる光LPも測定対象物Oが発しているものとする。
図1に戻って、分岐部1は、測定対象物Oが発する光Lの入力を受け付ける。光Lは熱輻射光LRと光LPとを含んでいる。分岐部1は、バンドパスフィルタ等を有する分光手段を備えており、光Lを第1光成分L1、第2光成分L2、第3光成分L3に分岐して出力する。また、分岐部1は、光Lの入力を受け付けるための、レンズ等を含む入力光学系と、第1光成分L1、第2光成分L2および第3光成分L3を撮像素子2に出力するための、レンズ等を含む出力光学系とを備えている。
第1光成分L1は、第1波長を有する光成分であり、第1波長をピークとした半値全幅の狭いスペクトル形状を有する。第2光成分L2は、第1波長よりも長い第2波長を有する光成分であり、第2波長をピークとした半値全幅の狭いスペクトル形状を有する。第3光成分L3は、第1波長よりも短いまたは第2波長よりも長い第3波長を有する光成分であり、第3波長をピークとした半値全幅の狭いスペクトル形状を有する。本実施形態では、第3波長は第1波長よりも短い波長であるとする。第1光成分L1、第2光成分L2および第3光成分L3のそれぞれの半値全幅は、隣接する光成分との波長間隔と比べて十分に狭いことが好ましい。
撮像素子2は、たとえばCCD(Charge-Coupled Device)等の複数の単位受光素子が2次元状に配列されて構成されている。各単位受光素子は撮像素子2の画素領域における各単位画素に対応する。撮像素子2は、第1受光部に相当し、複数の単位画素からなる第1画素領域2aと、第2受光部に相当し、複数の単位画素からなる第2画素領域2bと、第3受光部に相当し、複数の単位画素からなる第3画素領域2cとを有する。第1画素領域2a、第2画素領域2bおよび第3画素領域2cは、撮像素子2の互いに異なる画素領域によって構成されている。
第1画素領域2aは、第1光成分L1を受光し、その受光強度に応じた電流値の電流信号S1を出力する。第2画素領域2bは、第2光成分L2を受光し、その受光強度に応じた電流値の電流信号S2を出力する。第3画素領域2cは、第3光成分L3を受光し、その受光強度に応じた電流値の電流信号S3を出力する。
処理部3は、演算部と、記憶部とを備えている。演算部は、処理部3の機能の実現のための各種演算処理を行うものであり、たとえばCPU(Central Processing Unit)やFPGA(field-programmable gate array)、またはCPUとFPGAの両方で構成される。記憶部は、演算部が演算処理を行うために使用する各種プログラムやデータなどが格納される、たとえばROM(Read Only Memory)で構成される部分を備えている。また、記憶部は、演算部が演算処理を行う際の作業スペースや演算部の演算処理の結果などを記憶するなどのために使用される、たとえばRAM(Random Access Memory)で構成される部分を備えている。
また、処理部3は、電流信号S1、S2、S3の入力を受け付ける入力部を備えている。また、処理部3は、計測した温度等の各種情報を含む信号を出力する出力部や、温度計測システム10のオペレータに対して各種情報を報知するための文字や記号などの表示を行う表示部を備えていてもよい。処理部3は、たとえばパーソナルコンピュータによって実現できる。
処理部3は、電流信号S1、S2、S3の電流値に基づいて、第1画素領域2aが受光した第1光成分L1の強度と、第2画素領域2bが受光した第2光成分L2の強度と、第3画素領域2cが受光した第3光成分L3の強度と、を求める。それぞれの強度は、所定の演算式を用いて求めてもよいし、記憶部に記憶されたテーブルデータを用いて求めてもよい。
さらに、処理部3は、求めた第1光成分L1の強度と、求めた第2光成分L2の強度とを、求めた第3光成分L3の強度に基づいて補正し、補正を行った第1光成分L1の強度および第2光成分L2の強度に基づき、二色法を用いて測定対象物Oの温度、具体的には溶融池Mの温度を算出する。これによって温度の計測がなされる。
以下、具体的に説明する。図3は、測定対象物が発する光の強度スペクトルを説明する図である。波長λ1は第1波長であり、波長λ2は第2波長であり、波長λ3は第3波長である。強度スペクトルIS1は、溶融池Mが或る第1温度のときの輻射光の強度スペクトルの一部である。強度スペクトルIS2は、溶融池Mが第1温度より高い第2温度のときの輻射光の強度スペクトルの一部である。強度スペクトルIS3は、プルームPの発する光LPの強度スペクトルである。波長λ3は強度スペクトルIS3のピーク波長またはその近傍の値である。
図示するように、より高温状態における強度スペクトルIS2は強度スペクトルIS1よりも波長に対する傾きが大きいが、この波長に対する傾きは、溶融池Mの温度のみに依存する。したがって、処理部3は、第1光成分L1の波長λ1と強度、および第2光成分L2の波長λ2と強度に基づき、二色法を用いて測定対象物Oの溶融池Mの温度を計測できるはずである。
しかし、本実施形態では、図示するように、光LPの強度スペクトルIS3は波長λ1、λ2のいずれにおいてもある程度の強度を有するので、それが誤差要因となり、二色法を用いた測定対象物Oの溶融池Mの温度計測の精度は低下する。
そこで、本実施形態では、処理部3は、第3光成分L3の強度に基づいて補正を行った第1光成分L1の強度および第2光成分L2の強度に基づき、二色法を用いて測定対象物Oの温度、具体的には溶融池Mの温度を算出する。これによって、誤差要因となる光LPの影響を小さくし、温度計測の精度の低下を抑制している。
補正方法の具体的な一例を説明する。図4は、補正方法の一例を説明する図である。まず、測定対象物Oからの光Lは熱輻射光LRと、誤差要因光である光LPとを含む。光Lを分岐部1によって第1光成分L1、第2光成分L2および第3光成分L3に分岐し、それぞれを第1画素領域2a、第2画素領域2bおよび第3画素領域2cのそれぞれで受光する。受光した第1光成分L1は、強度がI1であり、熱輻射光成分L1Rと、誤差要因光成分である光成分L1Pとを含んでいる。受光した第2光成分L2は、強度がI2であり、熱輻射光成分L2Rと、誤差要因光成分である光成分L2Pとを含んでいる。第3光成分L3は略プルームの発光成分のみからなる。このように、第3光成分L3が略プルームの発光成分(誤差要因光成分)のみからなるようにするには、第3波長λ3が、第1波長λ1よりも50nm以上短い波長であることが好ましい。
ここで、光LPの強度スペクトルIS3のスペクトル形状は、熱輻射光LRの強度スペクトルとは異なり、温度等に依らず略一定であるとする。すると、第3光成分L3の強度から、第1光成分L1に含まれる光成分L1Pの強度を推定できる。同様に、第3光成分L3の強度から、第2光成分L2に含まれる光成分L2Pの強度を推定できる。
たとえば、第3光成分L3の強度をI3とすると、第1光成分L1に含まれる光成分L1Pの強度の推定値はa×I3で表される。また、第2光成分L2に含まれる光成分L2Pの強度の推定値はb×I3で表される。ここで、a、bは比例係数である。比例係数a、bは、予備実験等で予め求めておくことができるものであり、たとえば処理部3の記憶部に記憶されている。
すると、第1光成分L1、第2光成分L2のそれぞれの補正後の強度I1cor、I2corは、以下の式(1)、(2)で表される。強度I1cor、I2corは、それぞれ、熱輻射光成分L1R、L2Rの強度と考えることができる。
I1cor=I1−a×I3 ・・・ (1)
I2cor=I2−b×I3 ・・・ (2)
このように、処理部3は、第3光成分L3の強度I3から、第1波長λ1における誤差要因光成分(光成分L1P)の強度を求め、第2波長λ2における誤差要因光成分(光成分L2P)の強度を求める。そして、各強度を第1光成分L1の強度I1および第2光成分L2の強度I2から減算することによって、第1光成分L1、第2光成分L2のそれぞれの補正後の強度I1cor、I2corを求める。そして、強度I1cor、I2cor基づき、二色法を用いて測定対象物Oの溶融池Mの温度を算出することによって、温度計測の精度の低下を抑制できる。
なお、第3光成分L3の強度I3から光成分L1Pおよび光成分L2Pのそれぞれの強度を求める方法は、上記のように比例係数を用いる方法に限られず、たとえば強度I3と光成分L1Pおよび光成分L2Pのそれぞれの強度との対応関係を示すテーブルデータを用いてもよい。このようなテーブルデータは予備実験等で予め作成しておくことができるものであり、たとえば処理部3の記憶部に記憶されている。
以上説明したように、温度計測システム10によれば、誤差要因となる光LPの影響を小さくし、二色法を用いた温度計測の精度の低下を抑制できる。
また、温度計測システム10では、第1画素領域2a、第2画素領域2bおよび第3画素領域2cが、単一の撮像素子2における互いに異なる画素領域によって構成されている。そのため、第1画素領域2a、第2画素領域2bおよび第3画素領域2cを近接させることができる。これにより、分岐部1において、共通の出力光学系によって、第1光成分L1、第2光成分L2および第3光成分L3のそれぞれを、撮像素子2の対応する各画素領域に出力できる。また、このように共通の出力光学系を用いても、第1光成分L1、第2光成分L2および第3光成分L3における出力光学系の収差の差を小さくできる。
(実施形態2)
図5は、実施形態2に係る温度計測システムの概略構成を示す模式図である。温度計測システム10Aは、分岐部1Aと、撮像素子2A、4と、処理部3とを備えている。図5も測定対象物Oの温度を計測する場合を示している。
分岐部1Aは、実施形態1における分岐部1と同様に、測定対象物Oが発する光Lの入力を受け付ける。分岐部1Aは、バンドパスフィルタ等を有する分光手段を備えており、光Lを第1光成分L1、第2光成分L2、第3光成分L3に分岐して出力する。また、分岐部1Aは、光Lの入力を受け付けるための入力光学系と、第1光成分L1および第2光成分L2を撮像素子2Aに出力するための出力光学系と、第3光成分L3を撮像素子4に出力するための出力光学系とを備えている。
撮像素子2Aは、複数の単位受光素子が2次元状に配列されて構成されている。撮像素子2Aは、第1受光部に相当し、複数の単位画素からなる第1画素領域2Aaと、第2受光部に相当し、複数の単位画素からなる第2画素領域2Abとを有する。第1画素領域2Aaおよび第2画素領域2Abは、撮像素子2Aの互いに異なる画素領域によって構成されている。一方、撮像素子4は、複数の単位受光素子が2次元状に配列されて構成されており、第3受光部に相当する。
第1画素領域2Aaは、第1光成分L1を受光し、その受光強度に応じた電流値の電流信号S1を出力する。第2画素領域2Abは、第2光成分L2を受光し、その受光強度に応じた電流値の電流信号S2を出力する。撮像素子4は、第3光成分L3を受光し、その受光強度に応じた電流値の電流信号S3を出力する。
処理部3は、実施形態1と同様に、入力された電流信号S1、S2、S3の電流値に基づいて、第1画素領域2Aaが受光した第1光成分L1の強度と、第2画素領域2Abが受光した第2光成分L2の強度と、撮像素子4が受光した第3光成分L3の強度と、を求める。さらに、処理部3は、求めた第1光成分L1の強度と、求めた第2光成分L2の強度とを、求めた第3光成分L3の強度に基づいて補正する。そして、補正を行った第1光成分L1の強度および第2光成分L2の強度に基づき、二色法を用いて測定対象物Oの温度を算出する。たとえば、処理部3は、第3光成分L3の強度I3から、第1波長λ1における誤差要因光成分の強度を求め、第2波長λ2における誤差要因光成分の強度を求める。そして、各強度を第1光成分L1の強度および第2光成分L2の強度のそれぞれから減算することによって、第1光成分L1、第2光成分L2のそれぞれの補正後の強度を求め、二色法を用いて測定対象物Oの溶融池Mの温度を算出する。
温度計測システム10Aによれば、実施形態1に係る温度計測システム10と同様に、誤差要因となるプルームの発光の影響を小さくし、二色法を用いた温度計測の精度の低下を抑制できる。
また、温度計測システム10Aでは、第1画素領域2Aaおよび第2画素領域2Abが、単一の撮像素子2Aにおける互いに異なる画素領域によって構成されており、撮像素子4は撮像素子2Aと別体のものである。そのため、撮像素子2Aの画素領域を第1画素領域2Aaおよび第2画素領域2Abに割り当てることができるので、それぞれの画素領域の面積を広くできる。
(実施形態3)
図6は、実施形態3に係る温度計測システムの概略構成を示す模式図である。温度計測システム10Bは、分岐部1Bと、撮像素子2Aと、受光素子4Bと、処理部3とを備えている。図6でも測定対象物Oの温度を計測する場合を示している。
分岐部1Bは、測定対象物Oが発する光Lの入力を受け付ける。分岐部1Bは、バンドパスフィルタ等を有する分光手段を備えており、光Lを第1光成分L1、第2光成分L2に分岐して出力する。また、分岐部1Bは、光Lの入力を受け付けるための入力光学系と、第1光成分L1および第2光成分L2を撮像素子2Aに出力するための出力光学系とを備えている。
撮像素子2Aは、第1画素領域2Aaと第2画素領域2Abとを有する。一方、受光素子4Bは第3受光部に相当するものであり、撮像素子2Aとは別体のものである。受光素子4Bは、複数の単位受光素子が2次元状に配列されて構成されていてもよいし、たとえばフォトダイオードなどの単一の受光素子でもよい。受光素子4Bは、測定対象物Oから第3光成分L3のみを受光するように構成されている。受光素子4Bは、第3光成分L3を透過し、第1光成分L1、第2光成分L2を透過しないバンドパスフィルタを受光面の前に備えていてもよいし、測定対象物Oが発する光Lのうち第3光成分L3が入力し、第1光成分L1、第2光成分L2が入力しないように配置されていてもよい。
第1画素領域2Aaは、第1光成分L1を受光し、その受光強度に応じた電流値の電流信号S1を出力する。第2画素領域2Abは、第2光成分L2を受光し、その受光強度に応じた電流値の電流信号S2を出力する。受光素子4Bは、第3光成分L3を受光し、その受光強度に応じた電流値の電流信号S3を出力する。
処理部3は、実施形態1、2と同様に、入力された電流信号S1、S2、S3の電流値に基づいて、第1画素領域2Aaが受光した第1光成分L1の強度と、第2画素領域2Abが受光した第2光成分L2の強度と、受光素子4Bが受光した第3光成分L3の強度と、を求める。さらに、処理部3は、求めた第1光成分L1の強度と、求めた第2光成分L2の強度とを、求めた第3光成分L3の強度に基づいて補正する。そして、補正を行った第1光成分L1の強度および第2光成分L2の強度に基づき、二色法を用いて測定対象物Oの温度を算出する。たとえば、処理部3は、第3光成分L3の強度I3から、第1波長λ1における誤差要因光成分の強度を求め、第2波長λ2における誤差要因光成分の強度を求める。そして、各強度を第1光成分L1の強度および第2光成分L2の強度のそれぞれから減算することによって、第1光成分L1、第2光成分L2のそれぞれの補正後の強度を求め、二色法を用いて測定対象物Oの溶融池Mの温度を算出する。
温度計測システム10Bによれば、実施形態1、2に係る温度計測システム10、10Aと同様に、誤差要因となるプルームの発光の影響を小さくし、二色法を用いた温度計測の精度の低下を抑制できる。
(実施形態4)
図7は、実施形態4に係るレーザ加工装置の概略構成を示す模式図である。レーザ加工装置100は、実施形態1に係る温度計測システム10と、レーザ装置20と、ガルバノスキャナ30と、制御装置40と、を備えている。レーザ加工装置100は、ステージSに支持された測定対象物OであるワークWをレーザ加工することができる。
レーザ装置20は、ワークWに照射してワークWをレーザ加工することができる諸特性を有するレーザ光LLを出力する。この諸特性は、たとえばレーザ光LLの波長や強度の特性を含む。レーザ光LLがパルス光の場合は、たとえばパルス幅やパルス周期が含まれる。レーザ装置20は、ファイバレーザ、YAGレーザ、ディスクレーザ、半導体レーザ等の従来公知の加工用レーザ装置を用いて構成することができる。
ガルバノスキャナ30は、たとえば2枚のミラーと、各ミラーを所定の軸回りに回転駆動させるモータとを備えている。ガルバノスキャナ30は、レーザ光LLを受け付け、これを各ミラーで順次反射しつつ、各ミラーの回転角度を制御することで、レーザ光LLのワークWの表面への照射位置を移動させ、レーザ光LLをワークWに対して掃引することができる。なお、本実施形態のガルバノスキャナ30は、集光光学系を内蔵しており、レーザ光LLをワークWの表面へ集光させることもできる。レーザ装置20からガルバノスキャナ30へのレーザ光LLの伝搬には、デリバリファイバや空間光学系を利用することができる。なお、レーザ光LLのワークWの表面への照射位置を相対的に移動させる手段としては、ステージSを平面上で移動させる手段も適用できる。したがって、照射位置の相対的な移動は、ガルバノスキャナ30の駆動およびステージSの移動の一方、または両方の組み合わせによって実現することができる。
温度計測システム10は、測定対象物Oが発する光Lの入力を受け付け、測定対象物Oの温度を計測する。温度計測システム10は、計測した温度の情報を含む電気信号を、破線の矢印で示すように計測信号として制御装置40に出力する。
制御装置40は、たとえばマイクロコンピュータと信号入出力インターフェイス部とを備えている。温度計測システム10から計測信号を受け付けるとともに、破線の矢印で示すように、レーザ装置20およびガルバノスキャナ30のそれぞれに制御信号を出力する。制御装置40は、温度計測システム10からの温度の情報に基づいて演算処理を行い、レーザ装置20の出力の制御と、ガルバノスキャナ30によるレーザ光LLの照射位置や掃引速度の制御とを実行することができる。なお、照射位置の相対的な移動を、ステージSを移動させて実行する場合は、制御装置40がステージSを移動させる制御を行ってもよい。
このレーザ加工装置100は、温度計測システム10による良好な精度の温度計測に基づいて、より好適なレーザ加工を実施することができる。
レーザ加工装置100における温度計測システム10は、他の実施形態に係る温度計測システム10Aまたは10Bに置き換えてもよい。また、ガルバノスキャナ30は、同様の機能を有する機器としての、光ファイバを内蔵したレーザ加工用のロボッターに置き換えてもよい。なお、ロボッターは、ロボットアームとも称される。
なお、第1波長λ1、第2波長λ2、第3波長λ3は300nmから1000nmまでの範囲内にあることが好ましい。300nmから1000nmまでの範囲内であれば、市販のCCDを撮像素子2、2A、4等として使用した場合に、受光感度の高い波長範囲を使用できる。また、本実施形態のように測定対象物Oが銅または銅合金からなる場合、第3波長λ3は、光LPの強度が高い500nmから550nmまでの範囲内にあることが好ましい。
図8は、プルームの発光の強度スペクトルの一例を示す図であって、測定対象物Oが銅を含む場合の強度スペクトルを示している。図示するように、この強度スペクトルは、約511nm、約516nm、および約522.5nmの波長に、銅特有のピークを有する。なお、縦軸の強度は、約522.5nmのピーク値で規格化してある。そこで、強度スペクトルのピーク波長またはその近傍の値として、第3波長は、511nm±2nm、516nm±2nmまたは522.5nm±2nmとすることができる。これにより、二色法による温度計測に用いる第1波長、第2波長においての誤差要因光成分の推定精度が高くなるので、温度計測の精度の低下がより一層抑制される。
また、上記実施形態によれば、二色法による温度計測に用いる第1波長、第2波長において誤差要因光である光LPの光成分の強度が比較的強いとしても、その光成分による温度計測の精度の低下を抑制できる。このことは、光LPの光成分が殆どない波長を第1波長および第2波長として選択する方法と比較して、第1波長および第2波長として選択できる波長範囲を広くすることができることを意味する。その結果、たとえば第1波長と第2波長との間の波長間隔を広くできるので、二色法による温度計測の精度が向上する。また、第1波長および第2波長として選択できる波長範囲を広くすることができるので、第1波長および第2波長を、二色法を用いた温度計測の精度をより高くできる波長帯域から選択することもできる。二色法を用いた温度計測の精度をより高くできる波長帯域は、たとえば、熱輻射光の強度スペクトルの波長に対する傾きが大きい波長帯域である。
また、上記実施形態では、第3波長を第1波長よりも短くしているが、たとえば誤差要因光の強度スペクトルのピーク波長が第2波長よりも長い等の場合には、第3波長を第2波長より長くしてもよい。この場合、第3波長は、第2波長よりも50nm以上長い波長であることが好ましい。
また、上記実施形態では、誤差要因光はプルームの発光であるが、これに限定されない。熱輻射し、かつ熱輻射以外の現象に起因するその他の誤差要因光が発せられている測定対象物の温度を、二色法を用いて計測する場合についても、本発明を適用できる。
また、上記実施形態では、測定対象物は銅または銅合金からなるワークであるが、これに限定されない。測定対象物はアルミニウムまたはアルミニウム合金からなるワークでもよいし、その他の金属材料からなるワークでもよい。また、金属材料からなるワーク以外でも、熱輻射し、かつ熱輻射しているときに熱輻射以外の現象に起因する光を発する測定対象物であれば、本発明を適用できる。
また、上記実施形態では、第3光成分の強度に基づいて補正を行っているが、さらに第3成分とは波長が異なる第4光成分の強度を測定し、第3光成分および第4光成分の強度に基づいて補正を行ってもよい。
また、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上述した各実施形態の構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
以上のように、本発明は、温度計測に適用して好適なものである。
1、1A、1B 分岐部
2、2A 撮像素子
2a、2Aa 第1画素領域
2b、2Ab 第2画素領域
2c 第3画素領域
3 処理部
4 撮像素子
4B 受光素子
10、10A、10B 温度計測システム
20 レーザ装置
30 ガルバノスキャナ
40 制御装置
100 レーザ加工装置
IS1、IS2、IS3 強度スペクトル
L 光
L1 第1光成分
L1P、L2P 光成分
L1R、L2R 熱輻射光成分
L2 第2光成分
L3 第3光成分
LP 光
LR 熱輻射光
M 溶融池
O 測定対象物
P プルーム
S1、S2、S3 電流信号
W ワーク

Claims (15)

  1. 熱輻射している測定対象物が発する光のうち第1波長を有する第1光成分を受光する第1受光部と、
    前記光のうち前記第1波長よりも長い第2波長を有する第2光成分を受光する第2受光部と、
    前記光のうち前記第1波長よりも短いまたは前記第2波長よりも長い第3波長を有する第3光成分を受光する第3受光部と、
    前記第1受光部が受光した前記第1光成分の強度と、前記第2受光部が受光した前記第2光成分の強度とを、前記第3受光部が受光した前記第3光成分の強度に基づいて補正し、補正を行った前記第1光成分の強度および前記第2光成分の強度に基づき、二色法を用いて前記測定対象物の温度を算出する処理部と、
    を備えることを特徴とする温度計測システム。
  2. 前記第1波長、前記第2波長および前記第3波長は、300nmから1000nmまでの範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の温度計測システム。
  3. 前記第1受光部、前記第2受光部および前記第3受光部は、それぞれ、単一の撮像素子の互いに異なる画素領域によって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の温度計測システム。
  4. 前記第1受光部および前記第2受光部は、単一の撮像素子の互いに異なる画素領域によって構成されており、前記第3受光部は、前記撮像素子とは別体の受光素子によって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の温度計測システム。
  5. 前記第3波長は、前記第1波長よりも50nm以上短い波長であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の温度計測システム。
  6. 前記第3波長は、前記第2波長よりも50nm以上長い波長であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の温度計測システム。
  7. 前記処理部は、前記第3受光部が受光した前記第3光成分の強度から、前記光のうち熱輻射以外の現象に起因して発せられた誤差要因光成分の前記第1波長および前記第2波長のそれぞれにおける強度を求め、各強度を前記受光した前記第1光成分の強度および前記受光した前記第2光成分の強度のそれぞれから減算することによって、前記補正を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の温度計測システム。
  8. 前記測定対象物は銅または銅合金を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の温度計測システム。
  9. 前記第3波長は、500nmから550nmまでの範囲内にあることを特徴とする請求項8に記載の温度計測システム。
  10. 前記第3波長は、511nm±2nm、516nm±2nmまたは522.5nm±2nmであることを特徴とする請求項9に記載の温度計測システム。
  11. 前記測定対象物はアルミニウムまたはアルミニウム合金を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の温度計測システム。
  12. 前記測定対象物はレーザ光を照射されることによって熱輻射していることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の温度計測システム。
  13. 請求項1〜12のいずれか一つに記載の温度計測システムと、
    前記測定対象物に照射するレーザ光を出力するレーザ装置と、
    を備えることを特徴とするレーザ加工装置。
  14. 熱輻射している測定対象物が発する光のうち第1波長を有する第1光成分を受光し、
    前記光のうち前記第1波長よりも長い第2波長を有する第2光成分を受光し、
    前記光のうち前記第1波長よりも短いまたは前記第2波長よりも長い第3波長を有する第3光成分を受光し、
    前記受光した前記第1光成分の強度と、前記受光した前記第2光成分の強度とを、前記受光した前記第3光成分の強度に基づいて補正し、補正を行った前記第1光成分の強度および前記第2光成分の強度に基づき、二色法を用いて前記測定対象物の温度を算出する、
    ことを含むことを特徴とする温度計測方法。
  15. 前記受光した前記第3光成分の強度から、前記光のうち熱輻射以外の現象に起因して発せられた誤差要因光成分の前記第1波長および前記第2波長のそれぞれにおける強度を求め、各強度を前記受光した前記第1光成分の強度および前記受光した前記第2光成分の強度のそれぞれから減算することによって、前記補正を行うことを特徴とする請求項14に記載の温度計測方法。

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