JPWO2020071012A1 - 医療用双方向縫合装置 - Google Patents

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Abstract

先端が遠位側を向き、遠近方向に移動可能な第1針部材(6)と、第1針部材(6)よりも遠位側に配置され、先端が近位側を向き、遠近方向に移動可能な第2針部材(7)と、遠近方向とは異なる方向に移動可能な第1保持部(10)を有する第1糸規制部材(8)と、遠近方向とは異なる方向に移動可能な第2保持部(11)を有する第2糸規制部材(9)とを有する医療用双方向縫合装置であって、第2保持部(11)は、第1保持部(10)よりも遠位側に位置し、第1保持部(10)は、第1針部材(6)の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能であり、第2保持部(11)は、第2針部材(7)の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能である。

Description

本発明は、近位側から遠位側および遠位側から近位側の双方向に糸による対象物の縫合が可能な医療用双方向縫合装置に関するものである。
脳下垂体にできた腫瘍を摘出するために、しばしば経蝶形骨洞下垂体腫瘍摘出術(TSS;Trans−Sphenoidal Surgery)が行われる。TSSは、一般的に以下の手順で行われる。まず、術者は患者の鼻中隔に沿って鼻粘膜を剥離しながら進展し、蝶形骨を開窓し硬膜を開くことで下垂体に到達する。次いで下垂体腫瘍を摘出し、最後に硬膜を縫合して蝶形骨や鼻粘膜を再建する。硬膜を縫合するための装置としては、硬膜の遠位側から近位側および近位側から遠位側の双方向に縫合糸を通す縫合装置が提案されている(例えば、特許文献1〜7)。
特表2012−515636号公報 国際公開第2010/085793号 特表2014−528768号公報 国際公開第2013/024466号 特開2011−72790号公報 特表2011−509121号公報 国際公開第2009/089101号
医療用縫合装置は、簡便な操作で、装置からの縫合糸の抜け落ちを防ぎつつ、生体膜等の縫合作業を確実に行えるように構成されていることが望ましい。例えば特許文献1、2に記載された糸通し装置では、針の切欠きから遠位側ブームアームハウジングの溝内に縫合糸を移動させることが物理的に難しいという課題がある。特許文献3〜5に記載された装置では、縫合糸にノットを作製したり、フェルールに結びつけたりする必要があるため、これらの作業に時間を要する。特許文献6、7に記載された縫合糸保持器では、針を双方向に往復させる際に、その都度、針を把持し直して把持位置を変更する必要がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置からの縫合糸の抜け落ちを防ぎつつ、生体膜等の縫合作業を簡便に行うことができる医療用双方向縫合装置を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の医療用双方向縫合装置とは、先端が遠位側を向き、遠近方向に移動可能な第1針部材と;第1針部材よりも遠位側に配置され、先端が近位側を向き、遠近方向に移動可能な第2針部材と;遠近方向とは異なる方向に移動可能な第1保持部を有する第1糸規制部材と;遠近方向とは異なる方向に移動可能な第2保持部を有する第2糸規制部材とを有する医療用双方向縫合装置であって;第1保持部は、第1針部材の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能であり;第2保持部は、第2針部材の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能であり;第1針部材が最も近位側に位置し、第2針部材が最も遠位側に位置する状態で、第1保持部は、第1針部材よりも遠位側かつ第2針部材よりも近位側に位置し、第2保持部は、第1保持部よりも遠位側かつ第2針部材よりも近位側に位置するところに特徴を有する。
本発明の医療用双方向縫合装置によれば、第1針部材と第2針部材を使用することで簡便に双方向に縫合することができる。また、第1針部材と第2針部材は遠近方向の動きにより糸を前方に送り出すように作用するため、縫合機構を比較的シンプルに構成することができる。さらに、第1糸規制部材と第2糸規制部材を使用することで、縫合の際に装置からの糸の抜け落ちを防いで、より確実に双方向に縫合することができる。
第1保持部は、第1針部材の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能であるとともに、第2針部材の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能である、および/または、第2保持部は、第2針部材の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能であるとともに、第1針部材の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能であることが好ましい。
第1保持部は遠近方向に垂直な方向に移動可能である、および/または、第2保持部は遠近方向に垂直な方向に移動可能であることが好ましい。この場合、第1保持部は遠近方向に垂直な方向に延びる棒状に形成され、かつ当該方向に移動可能である、および/または、第2保持部は遠近方向に垂直な方向に延びる棒状に形成され、かつ当該方向に移動可能であることが好ましい。
第1保持部と第2保持部は、遠近方向に垂直な方向であり互いに同一の方向に移動可能であることが好ましい。また、第1針部材と第2針部材は、遠位側または近位側から見て、互いに重なって配置されていることが好ましい。
第1糸規制部材は、第1保持部よりも近位側に、遠近方向に延びる第1支持部を有する、および/または、第2糸規制部材は、第2保持部よりも近位側に、遠近方向に延びる第2支持部を有することが好ましい。この場合、第1糸規制部材および/または第2糸規制部材は遠近方向に移動可能であることが好ましい。また、第1支持部は、遠近方向の少なくとも一部が管状に形成された第1管状部を有し、第2糸規制部材の第2支持部が第1管状部内に摺動可能に配置されている、または、第2支持部は、遠近方向の少なくとも一部が管状に形成された第2管状部を有し、第1糸規制部材の第1支持部が第2管状部内に摺動可能に配置されていることも好ましい。
縫合装置は、遠近方向に移動可能な生体膜固定部材を有することが好ましい。この場合、固定部材は、遠近方向に延びる第1挿通路を有し、第1挿通路に第1針部材および/または第2針部材が挿通されることが好ましい。また、固定部材は、遠近方向とは異なる方向に延びる第2挿通路を有し、第2挿通路に第1保持部または第2保持部が挿通されていることも好ましい。この場合、固定部材を遠近方向に移動させることにより、第1糸規制部材または第2糸規制部材を遠近方向に移動させることができる。
第1糸規制部材は、第1保持部と第1支持部が、遠近方向に垂直な方向に移動可能であり、第2糸規制部材は、第2保持部と第2支持部が、遠近方向に垂直な方向に移動可能であることが好ましい。この場合、遠近方向に垂直な方向を上下方向とし、第1保持部が第1針部材の移動の妨げとなる位置から妨げとならない位置に移動する方向を下方向、その反対方向を上方向としたとき、第1支持部および/または第2支持部の下側に、遠近方向に移動可能なスペーサー部材を設けることができる。そして、スペーサー部材を遠位側に移動させたときに、第1保持部と第1支持部が上方向に移動し、および/または、第2保持部と第2支持部が上方向に移動し、スペーサー部材を近位側に移動させたときに、第1保持部と第1支持部が下方向に移動し、および/または、第2保持部と第2支持部が下方向に移動するように構成することができる。
本発明の医療用双方向縫合装置によれば、近位側から遠位側に糸を送るときに第1針部材を使用し、遠位側から近位側に糸を送るときに第2針部材を使用することで、生体膜等の縫合対象物を双方向に簡便に縫合することができる。この際、第1糸規制部材と第2糸規制部材を使用することで、縫合の際に装置からの糸の抜け落ちを防いで、より確実に縫合することができる。
医療用双方向縫合装置の側面図の一例を表す。 医療用双方向縫合装置の遠位側の処置部の断面図の一例を表し、第1糸規制部材の第1保持部と第2糸規制部材の第2保持部が第1針部材と第2針部材の移動の妨げとならない位置にある状態の処置部の構成例を表す。 医療用双方向縫合装置の遠位側の処置部の断面図の一例を表し、第1糸規制部材の第1保持部と第2糸規制部材の第2保持部が第1針部材または第2針部材の移動の妨げとなる位置にある状態の処置部の構成例を表す。 医療用双方向縫合装置の遠位側の処置部の断面図の一例を表し、第1針部材が縫合対象物を穿刺した状態の処置部の構成例を表す。 医療用双方向縫合装置の遠位側の処置部の断面図の一例を表し、第2針部材が縫合対象物を穿刺した状態の処置部の構成例を表す。 医療用双方向縫合装置の遠位側の処置部の断面図の一例を表し、第2針部材がハンドル部から接続部材を介して取り付けられた構成例を表す。 医療用双方向縫合装置の遠位側の処置部の断面図の一例を表し、第1糸規制部材部と第2糸規制部材の下側にスペーサー部材が設けられた処置部の構成例を表す。 図7のVIII−VIII断面図を表す。 医療用双方向縫合装置の遠位側の処置部の断面図の一例を表し、生体膜固定部材が設けられた処置部の構成例を表す。 医療用双方向縫合装置の遠位側の処置部の断面図の一例を表し、生体膜固定部材が設けられた処置部の構成例を表す。 医療用双方向縫合装置の遠位側の処置部の断面図の一例を表し、生体膜固定部材が設けられ、第1糸規制部材部と第2糸規制部材の下側にスペーサー部材が設けられた処置部の構成例を表す。
本発明は、生体膜等の縫合対象物に、一方側から他方側および他方側から一方側の双方向に向かって糸を通すことができる医療用双方向縫合装置に関するものである。本発明の医療用双方向縫合装置は、近位側から遠位側に糸を送り出す第1針部材と、遠位側から近位側に糸を送り出す第2針部材と、これらの各針部材によって送り出された糸が装置から抜け落ちないようにするための第1糸規制部材と第2糸規制部材とを有する。本発明の医療用双方向縫合装置によれば、第1針部材と第2針部材を使用することで簡便に双方向に縫合することができる。また、第1針部材と第2針部材は遠近方向の動きにより糸を前方に送り出すように作用するため、縫合機構を比較的シンプルに構成することができる。さらに、第1糸規制部材と第2糸規制部材を使用することで、縫合の際に装置からの糸の抜け落ちを防いで、確実に双方向に縫合することができる。
以下、下記実施の形態に基づき本発明の医療用双方向縫合装置を具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
図1には、医療用双方向縫合装置の全体の側面図を示し、図2〜図5には、医療用双方向縫合装置の遠位側の処置部の断面図の一例を示した。なお本明細書では、「医療用双方向縫合装置」を単に「縫合装置」と称することがある。
縫合装置1は、遠位側に、生体膜等の縫合対象物を縫合するための処置部2と、近位側に、処置部2を操作するためのハンドル部5を有する。処置部2には第1針部材6と第2針部材7と第1糸規制部材8と第2糸規制部材9が含まれ、これらの部材を操作することによって生体膜等を縫合することができる。ハンドル部5には、処置部2の各部材を操作するためのレバーやボタン等が設けられている。
本発明において、縫合装置の近位側とは使用者の手元側の方向を指し、遠位側とは近位側の反対方向、すなわち処置対象物側の方向を指す。図1〜図5では、図面の左側が遠位側となり、図面の右側が近位側となる。また、縫合装置の近位側と遠位側の一方から他方への方向を遠近方向と称する。
縫合装置1の遠近方向の大きさとしては、使用者の手元から縫合対象物までの距離を目安に設定すればよく、例えば5cm以上80cm以下にすることができる。TSS(経蝶形骨洞下垂体腫瘍摘出術)においては、下垂体から鼻穴までの距離を参考にして設定すればよく、例えば20cm以上50cm以下が好ましい。
縫合装置1の各部は、生体適合性を有する材料から構成されることが好ましい。そのような材料としては、例えば、ステンレス等の金属材料や樹脂材料を挙げることができる。特に、体内に挿入される部分は、生体適合性を有する材料から構成されることや生体適合性を有するコーティング層を備えることが好ましい。
第1針部材6は、先端が遠位側を向き、遠近方向に移動可能となっている。第2針部材7は、第1針部材6よりも遠位側に配置され、先端が近位側を向き、遠近方向に移動可能となっている。図4に示すように、第1針部材6の先端と第2針部材7の先端の間に縫合対象物である生体膜24を配置し、第1針部材6に糸をかけて遠位側に移動させることで、縫合対象物に対し、近位側から遠位側に糸を通すことができる。また図5に示すように、第2針部材7に糸をかけて近位側に移動させることで、縫合対象物に対し、遠位側から近位側に糸を通すことができる。この際、第1針部材6によって近位側から縫合対象物を通過して遠位側に送られた糸は、第1針部材6側から第2針部材7側に移動する。第2針部材7によって遠位側から縫合対象物を通過して近位側に送られた糸は、第2針部材7側から側第1針部材6側に移動する。これにより、糸を遠近方向に移動させることが可能となり、縫合対象物を縫合することができる。縫合は、例えば、生体膜等の切開線を挟んだ一方側の部分に第1針部材6によって近位側から遠位側に糸を通し、他方側の部分に第2針部材7によって遠位側から近位側に糸を通すことより、行うことができる。
縫合装置1はハンドル部5の遠位側に本体部を有する。本体部は、遠近方向に延びる筒状体3を有し、第1針部材6と第2針部材7が筒状体3内に配置されることが好ましい。筒状体3には、縫合対象物が配置される切欠き部4が設けられることが好ましい。切欠き部4は、筒状体3において、第1針部材6の先端と第2針部材7の先端の間の少なくとも一部に設けられればよい。詳細には、切欠き部4は、第1針部材6が最も近位側に位置し、第2針部材7が最も遠位側に位置する状態で、筒状体3の第1針部材6の先端より遠位側かつ第2針部材7の先端より近位側の部分の少なくとも一部に設けられればよい。切欠き部4は、第1針部材6の先端より近位側および/または第2針部材7の先端より遠位側に延在して形成されてもよい。
筒状体3内には、第1針部材6が通る挿通路および/または第2針部材7が通る挿通路が設けられることが好ましい。これらの挿通路を設けることにより、第1針部材6や第2針部材7の移動する軌跡が安定化する。そのため、後述する第1糸規制部材8の第1保持部10を、第1針部材6の移動の妨げとなる位置に正確に移動させやすくなったり、また第2糸規制部材9の第2保持部11を、第2針部材7の移動の妨げとなる位置に正確に移動させやすくなる。
第1針部材6は、第2針部材7が最も遠位側に位置する状態で、第2針部材7の先端よりも近位側の位置まで移動可能であることが好ましく、第2針部材7の先端よりも遠位側に到達しないことが好ましい。第2針部材7は、第1針部材6が最も近位側に位置する状態で、第1針部材6の先端よりも遠位側の位置まで移動可能であることが好ましく、第1針部材6の先端よりも近位側に到達しないことが好ましい。これにより、第1針部材6または第2針部材7に糸をかけて遠近方向に移動させたときに、縫合対象物の近位側と遠位側の間、言い換えれば第1針部材6側と第2針部材7側の間で糸の受け渡しを好適に行いやすくなる。
第1針部材6と第2針部材7は、遠位側または近位側から見て、互いに重なって配置されていることが好ましく、第1針部材6の軸中心と第2針部材7の軸中心とが一致することがより好ましい。第1針部材6と第2針部材7が遠位側または近位側から見て互いに重なっているとは、第1針部材6と第2針部材7とが、遠近方向において、略同一直線上にあることを意味する。この場合、少なくとも第1針部材6の先端の部分と第2針部材7の先端の部分が、遠位側または近位側から見て、互いに重なって配置されていることが好ましい。このように第1針部材6と第2針部材7を配置することにより、第1針部材6によって遠位側に移動した糸が第2針部材7の先端付近に配置されやすくなり、第2針部材7によって近位側に移動した糸が第1針部材6の先端付近に配置されやすくなる。そのため、第1針部材6側と第2針部材7側の間で糸の受け渡しを好適に行いやすくなる。また、第1針部材6と第2針部材7のうち、糸をかけた方の針部材で縫合対象物を穿刺しにくい場合は、糸をかけていない方の針部材で縫合対象物に孔を開けることで、縫合対象物の縫合を容易にすることも可能となる。
糸は、医療用として使用される縫合糸であれば特に限定されず、単糸、編糸であってもよい。糸の径は、一般的に縫合糸で使用される径であれば適宜選択可能である。糸の材料は、分解性材料であってもよい。糸の長さは、手術の邪魔にならない程度に十分に長いことが望ましく、20cm以上200cm以下が好ましい。例えば、TSSでは、縫合糸が体外から硬膜まで往復できる長さに、医師が患者の体外で縫合糸にノットを作製するのに十分な長さを加えた長さが好まれ、TSSにおける好ましい糸の長さは40cm以上150cm以下である。
第1および第2針部材6,7は、生体適合性を有し、生体組織等の縫合対象物を穿刺可能な強度を有する材料から構成されることが好ましい。第1および第2針部材6,7は、例えば、ステンレス等の金属材料や樹脂材料から構成されることが好ましく、安全性や加工の容易性の観点からステンレスから構成されることがより好ましい。
第1および第2針部材6,7は、中実状であってもよく中空状であってもよい。なお、製造容易性および高強度化の観点から、第1および第2針部材6,7は中実状であることが好ましい。
第1および第2針部材6,7の外径は、一般的な縫合針で使用される径であれば特に限定されないが、例えば0.05mm以上1.5mm以下であることが好ましい。第1および第2針部材6,7が中空状である場合、その肉厚は、例えば0.01mm以上0.5mm以下であることが好ましい。
第1および第2針部材6,7の長さは、例えばTSS用の場合では、鼻腔から下垂体までの距離である1.5mm以上40cm以下の範囲で適宜設定することができる。
第1針部材6と第2針部材7は直接ハンドル部5に接続していてもよく、1または複数の接続部材を介してハンドル部5に接続していてもよい。第1針部材6と第2針部材7が直接または間接的にハンドル部5に接続することにより、手元側のハンドル部5を操作して第1針部材6と第2針部材7を遠近方向に移動させることができる。
第1および第2針部材6,7の先端部分は、先端に向かって断面積が小さくなるように形成されていることが好ましく、これにより第1および第2針部材6,7を縫合対象物に穿刺しやすくなる。
第1および第2針部材6,7は、先端が少なくとも第1端部と第2端部の二又に分かれていることが好ましい。第1および第2針部材6,7は、先端に3以上の端部を備えていてもよい。これにより、第1針部材6を遠位側に移動または第2針部材7を近位側に移動させた際に、第1針部材6または第2針部材7の分岐した部分に糸をかけることができる。各針部材の分岐した部分は、針部材の進行方向、つまり遠近方向に対して所定角度を有する溝状であることが好ましく、例えば遠近方向に対して垂直に配置される。このような分岐した部分に糸がかかっていると、第1針部材6、第2針部材7の遠近方向への移動とともに糸を移動させることができ、糸を縫合対象物に通しやすくなる。なお、第1および第2針部材6,7の最先端部分は、最先端部分において、針部材の端部の根元側の部分の外周上または外周周囲の範囲よりも内側の部分にあることが好ましい。これにより、針部材を縫合対象物に通しやすくなる。また分岐した端部の各先端部分は、先端に向かって先細りに形成されていることが好ましい。分岐した各端部の先端位置は、遠近方向に対して互いに同一であっても異なっていてもよい。第1および第2針部材6,7の先端の分岐数は2以上であれば特に限定されないが、8以下が好ましく、6以下がより好ましく、4以下がさらに好ましい。特に、図面に示すように、第1および第2針部材6,7の先端は二又に分岐していることが好ましい。
第1および第2針部材6,7の全体形状は、直線状であってもよく、曲線状であってもよく、またこれらの組み合わせによる形状であってもよい。第1および第2針部材6,7は折り曲げ部を有していてもよい。図2では、第2針部材7に折り曲げ部が設けられている。第2針部材7に折り曲げ部が設けられることにより、第2針部材7の先端が近位側を向くとともに、第2針部材7の基端側も近位側を向くように形成され、これにより、第2針部材7をハンドル部5に接続することができる。また、第2針部材7の先端側の遠近方向に延びる部分と基端側の遠近方向に延びる部分を繋ぐ接続部分が遠近方向に移動できるようにするために、筒状体3内の切欠き部4よりも遠位側に、当該接続部分が通るための通路16が形成されている。
第2針部材7には折り曲げ部が設けられず、第2針部材7の遠位端部に遠近方向に延在する接続部材が設けられて、この接続部材を介して第2針部材7がハンドル部5に接続されてもよい。図6には、第2針部材7が接続部材15を介してハンドル部5に接続された例を示した。図6に示すように、第2針部材7は、1または複数の接続部材15を介して、ハンドル部5に接続されていてもよい。第2針部材7には折り曲げ部が設けられず、遠近方向と垂直な方向に延在する第1の接続部材15Aと、遠近方向に延在する第2の接続部材15Bを介して、第2針部材7をハンドル部5に接続してもよい。接続部材15を介して第2針部材7をハンドル部5に接続する場合、図6の例に限定されることなく、第2針部材7は折り曲げ部を有してもよく、接続部材15の数も1つまたは2つ以上であってもよい。
図面には示されていないが、筒状体3には切欠き部4を覆う保護蓋が取り付けられてもよい。これにより、縫合の前後に筒状体3を体内で移動させるときに、切欠き部4から第1針部材6と第2針部材7の先端が露出しないようにすることができる。保護蓋は、例えば遠近方向に、移動可能に取り付けられていることが好ましい。また、保護蓋の開閉は、手元側のハンドル部5で操作できることが好ましい。これにより、縫合時には保護蓋を移動させて切欠き部4を露出させ、非縫合時には保護蓋によって切欠き部4を覆うことができる。
縫合装置1には、第1針部材6によって縫合対象物の近位側から糸を送り出す際、あるいは第2針部材7によって縫合対象物の遠位側から糸を送り出す際に、糸が装置から抜け落ちないようにするために、第1糸規制部材8と第2糸規制部材9が設けられている。第1糸規制部材8は、第1針部材6によって送り出されるための糸の動きを規制するために設けられ、第2糸規制部材9は、第2針部材7によって送り出されるための糸の動きを規制するために設けられる。第2糸規制部材9は、少なくとも一部が、第1糸規制部材8よりも遠位側に位置するように設けられている。第1糸規制部材8と第2糸規制部材9は、筒状体3内に配されることが好ましい。
第1糸規制部材8は、遠近方向とは異なる方向に移動可能であって第1針部材6の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能な第1保持部10を有している。第2糸規制部材9は、遠近方向とは異なる方向に移動可能であって第2針部材7の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能な第2保持部11を有している。そして、第1針部材6が最も近位側に位置し、第2針部材7が最も遠位側に位置する状態で、第1保持部10は、第1針部材6の先端よりも遠位側かつ第2針部材7の先端よりも近位側に位置し、第2保持部11は、第1保持部10よりも遠位側かつ第2針部材7の先端よりも近位側に位置している。縫合装置によって縫合する際は、第1保持部10と第2保持部11の間に縫合対象物が配置されることが好ましく、従って、第1保持部10は、縫合装置において縫合対象物が配置される位置よりも近位側に設けられ、第2保持部11は当該位置よりも遠位側に設けられることが好ましい。図面では、第1糸規制部材8と第2糸規制部材9が遠近方向に沿った断面でL字状に形成されており、その遠位部分である遠近方向に対して垂直に延びる部分の先端部が第1保持部10と第2保持部11となっている。
第1保持部10は、遠近方向とは異なる方向に移動することによって、第1針部材6の移動の妨げとなる位置と妨げにならない位置との間を移動することができる。第2保持部11は、遠近方向とは異なる方向に移動することによって、第2針部材7の移動の妨げとなる位置と妨げにならない位置との間を移動することができる。図2には、第1保持部10と第2保持部11が第1針部材6と第2針部材7の移動の妨げとならない位置にある状態が示されており、図3には、第1保持部10と第2保持部11が第1針部材6と第2針部材7の移動の妨げとなる位置にある状態が示されている。図2〜図5では、第1保持部10と第2保持部11が遠近方向とは異なる方向に移動する例として、遠近方向に垂直な方向に移動する態様が示されている。
第1保持部10が第1針部材6の移動の妨げとなる位置に移動することにより、第1針部材6によって送り出される予定の糸が装置から容易に抜け落ちないようにすることができる。一方、第1保持部10が第1針部材6の移動の妨げとならない位置にある場合は、第1針部材6を遠位側に移動させることによって糸を送り出すことができる。第2保持部11が第2針部材7の移動の妨げとなる位置に移動することにより、第2針部材7によって送り出される予定の糸が装置から容易に抜け落ちないようにすることができる。一方、第2保持部11が第2針部材7の移動の妨げとならない位置にある場合は、第2針部材7を近位側に移動させることによって糸を送り出すことができる。
第1保持部10と第2保持部11は、糸に直接接触することによって糸の抜け落ちを防ぐものであってもよく、糸が抜け落ちる際に邪魔になる位置に移動することによって糸の抜け落ちを防ぐものであってもよい。
第1針部材6の移動の妨げとなる位置とは、第1針部材6を遠近方向に移動させたときの第1針部材6の軌跡上であって、第1針部材6が最も近位側に位置する状態において、第1針部材6の先端より遠位側の任意の位置を意味する。第2針部材7の移動の妨げとなる位置とは、第2針部材7を遠近方向に移動させたときの第2針部材7の軌跡上であって、第2針部材7が最も遠位側に位置する状態において、第2針部材7の先端より近位側の任意の位置を意味する。
第1保持部10と第2保持部11の移動方向は、遠近方向と異なる方向であれば特に限定されない。第1保持部10と第2保持部11は、ハンドル部5を操作することによって、遠近方向と異なる方向に平行移動することが好ましい。遠近方向と異なる方向としては、糸の抜け落ちを効果的に防ぐ点から、遠近方向に対して45°以上90°以下の方向が好ましく、60°以上90°以下の方向がより好ましく、75°以上90°以下の方向がさらに好ましい。第1保持部10および/または第2保持部11は、特に遠近方向に垂直な方向に移動可能であることが好ましく、これにより第1保持部10または第2保持部11を移動させた際に、第1保持部10または第2保持部11が糸に接触しても糸が遠近方向にずれにくくなる。
第1保持部10と第2保持部11の移動方向は互いに同一であっても異なっていてもよい。第1保持部10と第2保持部11がそれぞれ遠近方向に垂直な方向に移動可能である場合も、第1保持部10と第2保持部11の移動方向は互いに同一であっても異なっていてもよい。なお、処置部2をコンパクトに形成する点から、第1保持部10と第2保持部11は互いに同一の方向に移動可能であることが好ましい。
第1保持部10と第2保持部11は、遠近方向に垂直な方向であり互いに同一の方向に移動可能に形成されることが特に好ましい。この場合、遠近方向に垂直な方向を上下方向とすることができる。また、第1保持部10が第1針部材6の移動の妨げとなる位置から妨げとならない位置に移動する方向または第2保持部11が第2針部材7の移動の妨げとなる位置から妨げとならない位置に移動する方向を下方向、その反対方向を上方向とすることができる。
第1保持部10は、第1針部材6の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能であるとともに、第2針部材7の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能であるものであることが好ましい。また、第2保持部11は、第2針部材7の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能であるとともに、第1針部材6の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能であるものであることが好ましい。このように第1保持部10と第2保持部11が設けられることにより、第1針部材6によって近位側から縫合対象物を通過して遠位側に送られた糸が第2針部材7に移動するまでの間、あるいは、第2針部材7によって遠位側から縫合対象物を通過して近位側に送られた糸が第1針部材6に移動するまでの間に、縫合装置から糸が抜け落ちることを防ぐことができる。
第1保持部10と第2保持部11の形状は特に限定されない。なお、筒状体3内で第1保持部10と第2保持部11が移動するスペースをできるだけ小さくし、また第1保持部10と第2保持部11の移動によって糸の抜け落ちを防ぎやすくする点から、第1保持部10は遠近方向とは異なる方向に延びる棒状または板状に形成され、かつ当該方向に移動可能であることが好ましく、また第2保持部11は遠近方向とは異なる方向に延びる棒状または板状に形成され、かつ当該方向に移動可能であることが好ましい。第1保持部10と第2保持部11の筒状体3内での省スペース化の観点からは、第1保持部10と第2保持部11は遠近方向とは異なる方向に延びる棒状に形成されていることがより好ましい。また、上記に説明したように、第1保持部10および/または第2保持部11は遠近方向に垂直な方向に移動可能であることが好ましいことから、第1保持部10は遠近方向に垂直な方向に延びる棒状または板状に形成され、かつ当該方向に移動可能であることが好ましく、第2保持部11は遠近方向に垂直な方向に延びる棒状または板状に形成され、かつ当該方向に移動可能であることが好ましい。さらに、第1保持部10と第2保持部11は遠近方向に垂直な方向に延びる棒状に形成されていることがより好ましい。
筒状体3内には、第1保持部10が通る挿通路および/または第2保持部11が通る挿通路が設けられることが好ましい。第1保持部10が通る挿通路は、第1保持部10の移動方向、すなわち遠近方向とは異なる方向に延びていることが好ましく、遠近方向に垂直な方向に延びていることが好ましい。第2保持部11が通る挿通路は、第2保持部11の移動方向、すなわち、遠近方向とは異なる方向に延びていることが好ましく、遠近方向に垂直な方向に延びていることが好ましい。これらの挿通路を設けることにより、第1保持部10や第2保持部11を遠近方向とは異なる所望の方向に移動させて、第1針部材6の移動の妨げとなる位置や第2針部材7の移動の妨げとなる位置に正確に移動させやすくなる。第1保持部10が通る挿通路は第1針部材6が通る挿通路の途中に接続していることが好ましく、第2保持部11が通る挿通路は第2針部材7が通る挿通路の途中に接続していることが好ましい。また、第1保持部10が通る挿通路よりも遠位側かつ第2保持部11が通る挿通路よりも近位側に筒状体3の切欠き部4が設けられることが好ましい。
第1糸規制部材8および第2糸規制部材9は、生体適合性を有する材料により構成されることが好ましい。第1および第2糸規制部材8,9は、例えば、ステンレス等の金属材料や樹脂材料から構成されることが好ましく、安全性や加工の容易性の観点からステンレスから構成されることがより好ましい。
第1糸規制部材8の第1保持部10と第2糸規制部材9の第2保持部11は、手元側のハンドル部5を操作することによって、第1針部材6または第2針部材7の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動するように形成されていることが好ましい。この点から、第1糸規制部材8は、第1保持部10よりも近位側に、遠近方向に延びる第1支持部12を有することが好ましく、第2糸規制部材9は、第2保持部11よりも近位側に、遠近方向に延びる第2支持部13を有することが好ましい。この場合、第1保持部10よりも近位側に延びる第1支持部12を操作することによって、第1保持部10を遠近方向とは異なる所定の方向に移動させることができ、第2保持部11よりも近位側に延びる第2支持部13を操作することによって、第2保持部11を遠近方向とは異なる所定の方向に移動させることができる。
第1糸規制部材8の第1保持部10と第1支持部12は、1つの部材から一体的に構成されていてもよく、複数の部材を組み合わせて構成されていてもよい。第2糸規制部材9の第2保持部11と第2支持部13は、1つの部材から一体的に構成されていてもよく、複数部材を組み合わせて構成されていてもよい。いずれの場合も、第1保持部10の第1支持部12に対する位置関係および第2保持部11の第2支持部13に対する位置関係は固定されており、第1保持部10と第1支持部12のなす角および第2保持部11と第2支持部13のなす角は、第1糸規制部材8と第2糸規制部材9の操作に関わらず、固定されていることが好ましい。図2〜図5では、線材をL字状に折り曲げた遠位側の先端部分を第1および第2保持部10,11とし、それより近位側の部分を第1および第2支持部12,13としている。
第1糸規制部材8は、第1保持部10と第1支持部12が遠近方向に垂直な方向に移動可能であることが好ましく、第2糸規制部材9は、第2保持部11と第2支持部13が遠近方向に垂直な方向に移動可能であることが好ましい。このように第1保持部10と第1支持部12が一体的に遠近方向に垂直な方向に移動可能であり、第2保持部11と第2支持部13が一体的に遠近方向に垂直な方向に移動可能であれば、第1保持部10と第2保持部11を安定して遠近方向に垂直な方向に移動させることができる。
第1糸規制部材8と第2糸規制部材9は、遠近方向に垂直な方向であり互いに同一の方向に移動可能であることが好ましい。この場合、第1糸規制部材8の第1支持部12と第2糸規制部材9の第2支持部13を遠近方向と垂直な方向に隣接して配置することができ、これにより、筒状体3内で第1糸規制部材8と第2糸規制部材9の移動に要するスペースをより小さくすることができる。
第1糸規制部材8と第2糸規制部材9は、次のようにして、遠近方向に垂直な方向に移動可能に形成されていることが好ましい。すなわち、第1保持部10が移動可能な遠近方向に垂直な方向を上下方向と規定し、第1保持部10が第1針部材6の移動の妨げとなる位置から妨げとならない位置に移動する方向を下方向、その反対方向を上方向としたとき、第1支持部12および/または第2支持部13の下側に、遠近方向に移動可能なスペーサー部材が設けられ、スペーサー部材を遠位側に移動させたときに、第1保持部10と第1支持部12が上方向に移動し、および/または、第2保持部11と第2支持部13が上方向に移動し、スペーサー部材を近位側に移動させたときに、第1保持部10と第1支持部12が下方向に移動し、および/または、第2保持部11と第2支持部13が下方向に移動することが好ましい。より好ましくは、スペーサー部材の遠近方向への移動によって、第1保持部10と第2保持部11の両方が上下方向に移動することが好ましい。
図7および図8には、第1支持部12と第2支持部13の下側に、遠近方向に移動可能なスペーサー部材20を設けた構成例を示した。図7は、処置部2の遠近方向の断面図を表し、図8は図7の処置部2のVIII−VIII断面図、すなわち遠近方向に垂直な断面図を表し、第1針部材6の移動の妨げとなる位置に第1保持部10が配置されている状態が示されている。図8では、縫合糸30が一点鎖線で示されている。図7に示すように、スペーサー部材20を遠位側に移動させたときに、第1保持部10と第1支持部12が上方向に移動し、第2保持部11と第2支持部13が上方向に移動する。一方、図2に示した状態は、スペーサー部材20を近位側に移動させた状態と見なすことができる。スペーサー部材20を近位側に移動させると、第1保持部10と第1支持部12が下方向に移動し、第2保持部11と第2支持部13が下方向に移動する。
スペーサー部材20は、遠近方向に移動させた際に、第1保持部10および/または第2保持部11が上下方向に移動できるように、遠近方向の位置を適宜調整すればよい。例えば、スペーサー部材20の遠位端が第1保持部10と第2保持部11よりも近位側の位置にあるときに、第1保持部10と第2保持部11が上方向に移動して第1針部材6および/または第2針部材7の移動の妨げとなる位置に移動するのであれば、スペーサー部材20を遠位側に移動させた際に、必ずしも第1保持部10と第2保持部11の下側の位置、すなわち第1保持部10と第2保持部11の遠近方向の位置まで移動させなくてもよい。
スペーサー部材20としては、遠近方向に延在する棒状または板状の部材を用いることが好ましい。このようなスペーサー部材20を用いることにより、筒状体3内の狭い空間でもスペーサー部材20を配置して、遠近方向に動かすことができる。
第1支持部12および/または第2支持部13の下側にスペーサー部材20を設ける場合、第1糸規制部材8と第2糸規制部材9は、スペーサー部材20を近位側に移動させたときに、下方向への力が作用することが好ましい。これにより、スペーサー部材20を近位側に移動させた際に、第1糸規制部材8と第2糸規制部材9が下方向に移動しやすくなる。そのために、第1支持部12および/または第2支持部13はバネやゴムなどの弾性部材と接していることが好ましい。例えば、第1支持部12および/または第2支持部13の上側に圧縮コイルバネやねじりバネや板バネを設置したり、第1支持部12および/または第2支持部13の下側に引張コイルバネを設置したり、あるいは第1支持部12および/または第2支持部13をその下側にある筒状体3とゴムや弾性のある紐や弾性のある糸で繋いだりすることで、第1支持部12および/または第2支持部13に下向きの力を作用させることができる。さらに別の例として、ゴムや弾性のある紐や弾性のある糸を、第1支持部12および/または第2支持部13を内包し、かつ、切欠き部4を含む部分の筒状体3の遠近方向から見た断面を周回するように設けることで、第1支持部12および/または第2支持部13に下向きの力を作用させることができる。これにより、スペーサー部材20を近位側に移動させた際に、第1糸規制部材8および/または第2糸規制部材9が下方向に移動しやすくなる。
図面には示されていないが、第1支持部12および/または第2支持部13の下側に位置する筒状体3の内面に突起が設けられていてもよい。この場合、第1支持部12の一部および/または第2支持部13の一部とスペーサー部材20の先端部とが固定されていることが好ましい。スペーサー部材20を遠位側に移動させた際に、スペーサー部材20の先端部が当該突起に当たって上に乗ることで、第1糸規制部材8および/または第2糸規制部材9を上方向に移動させることができる。また、スペーサー部材20を近位側に移動させた際に、スペーサー部材20の先端部が当該突起から降りることで、第1糸規制部材8および/または第2糸規制部材9を下方向に移動させることができる。
第1保持部10と第2保持部11を上下方向に移動させる方法は、上記に説明した方法に限定されない。例えば、第1糸規制部材8と第2糸規制部材9の下側に第1糸規制部材8の遠位部と第2糸規制部材9の遠位部が上下方向に移動可能なスペースを設け、第1糸規制部材8の遠位部と第2糸規制部材9の遠位部にワイヤを接続して当該ワイヤを近位側に引くことにより、第1保持部10と第2保持部11が上下方向に移動可能に形成してもよい。また、第1保持部10と第2保持部11が磁性体を有し、その上で磁性体を有するスペーサー部材を遠位側に移動させて第1保持部10と第2保持部11に近付けることで、磁性体の斥力によって第1保持部10と第2保持部11を上方向に移動させ、スペーサー部材を近位側に移動させて第1保持部10と第2保持部11から離すことで、第1保持部10と第2保持部11を下方向に移動させるようにしてもよい。この場合、第1糸規制部材8は第1保持部10のみを有し、第2糸規制部材9は第2保持部11のみを有するものとすることができる。
第1糸規制部材8および/または第2糸規制部材9は遠近方向にも移動可能であることが好ましい。この場合、第1支持部12の延在方向に沿って、第1糸規制部材8を遠近方向に移動させることが好ましく、第2支持部13の延在方向に沿って、第2糸規制部材9を遠近方向に移動させることが好ましい。第1糸規制部材8または第2糸規制部材9を遠近方向に移動させることにより、第1保持部10または第2保持部11が糸を規制する遠近方向の位置を調節することができる。
第1糸規制部材8および/または第2糸規制部材9が遠近方向に移動可能に形成される場合、第1糸規制部材8と第2糸規制部材9は、例えば図9に示すように形成されていることが好ましい。すなわち、第2支持部13は、遠近方向の少なくとも一部が管状に形成された第2管状部14を有し、第1糸規制部材8の第1支持部12が第2管状部14内に摺動可能に配置されていることが好ましい。図9では、第2支持部13は、L字状に形成された線材の近位部に第2管状部14が遠近方向に垂直な方向に並んで設けられ、第2管状部14がL字状の線材に接合されている。第2管状部14は第2支持部13の一部として設けられている。このように第1糸規制部材8の第1支持部12と第2糸規制部材9の第2支持部13が形成されていれば、第2管状部14内で第1支持部12が摺動するため、筒状体3内で第1糸規制部材8と第2糸規制部材9の遠近方向の移動に要するスペースが小さくなる。また、第1糸規制部材8または第2糸規制部材9の遠近方向への移動を安定化することができる。なお、図面には示されていないが、第1支持部12が、遠近方向の少なくとも一部が管状に形成された第1管状部を有し、第2糸規制部材9の第2支持部13が第1管状部内に摺動可能に配置されていてもよい。
図9および図10に示すように、縫合装置は、縫合対象となる生体膜を固定するための生体膜固定部材21を有することが好ましい。生体膜固定部材21は遠近方向に移動可能に形成され、遠近方向に移動させることで、縫合対象物である生体膜24を挟んで固定することができる。これにより、第1針部材6と第2針部材7による穿刺が容易となる。以下、「生体膜固定部材」を単に「固定部材」と称することがある。
固定部材21は、筒状体3内に配置され、上記に説明した筒状体3の切欠き部4に配されることが好ましい。図9には、生体膜を挟む前の状態の縫合装置が示されており、図10には、生体膜24を挟んだ状態の縫合装置の構成例が示されている。図9および図10には、固定部材21を遠位側に移動させたときに生体膜を挟むことができる縫合装置の構成例が示されており、この場合、固定部材21は、第1針部材6が最も近位側に位置し、第2針部材7が最も遠位側に位置する状態で、遠位端が第1針部材6の先端よりも遠位側かつ第2針部材7の先端よりも近位側に位置することが好ましい。図面には示していないが、固定部材21は近位側に移動させたときに生体膜を挟むことができるものであってもよく、この場合、固定部材21は、第1針部材6が最も近位側に位置し、第2針部材7が最も遠位側に位置する状態で、近位端が第1針部材6の先端よりも遠位側かつ第2針部材7の先端よりも近位側に位置することが好ましい。
固定部材21は、遠近方向に延びる第1挿通路22を有し、第1挿通路22に第1針部材6および/または第2針部材7が挿通されることが好ましい。第1挿通路22は、固定部材21を遠近方向に貫通して設けられる。このように固定部材21に第1挿通路22を設けることにより、第1針部材6または第2針部材7によって生体膜を穿刺する地点の周囲を固定部材21によって固定することができ、第1針部材6や第2針部材7による穿刺が容易となる。また、第1針部材6や第2針部材7の遠近方向へ移動する軌跡が安定化する。
固定部材21は、遠近方向とは異なる方向に延びる第2挿通路23を有し、第2挿通路23に第1保持部10または第2保持部11が挿通されていることが好ましい。第2挿通路23は、第1挿通路22の途中に接続していることが好ましい。図9および図10に示した縫合装置では、第2挿通路23に第1保持部10が挿通されている。なお、第2挿通路23に第2保持部11が挿通される場合は、縫合装置は、固定部材21を近位側に移動させたときに生体膜を挟むことができるものであることが好ましい。固定部材21に第2挿通路23を設けることにより、第1保持部10または第2保持部11を遠近方向とは異なる方向へより正確に移動させることができる。また、固定部材21を遠近方向に移動させることにより、第1糸規制部材8または第2糸規制部材9が遠近方向に移動するように構成することができる。第2挿通路23は、好ましくは、遠近方向に垂直な方向に延びるように形成される。
図11には、図9および図10に示した縫合装置において、上記に説明したスペーサー部材を備えた縫合装置の構成例を示した。図11に示した縫合装置は、第2糸規制部材9の第2支持部13が第2管状部14を有し、第1糸規制部材8の第1支持部12が第2管状部14内に摺動可能に配置されている。この場合、第2管状部14内に第1支持部12が挿通されているため、スペーサー部材20を第2管状部14の下側に移動させることで、第1糸規制部材8と第2糸規制部材9を両方同時に上方向に移動させることができる。また、図11の状態からスペーサー部材20を近位側に移動させることで、第1糸規制部材8と第2糸規制部材9を両方同時に下方向に移動させることができる。
本願は、2018年10月1日に出願された日本国特許出願第2018−186971号に基づく優先権の利益を主張するものである。2018年10月1日に出願された日本国特許出願第2018−186971号の明細書の全内容が、本願に参考のため援用される。
1:医療用双方向縫合装置
2:処置部
3:筒状体
4:切欠き部
5:ハンドル部
6:第1針部材
7:第2針部材
8:第1糸規制部材
9:第2糸規制部材
10:第1保持部
11:第2保持部
12:第1支持部
13:第2支持部
14:第2管状部
15:接続部材
16:通路
20:スペーサー部材
21:生体膜固定部材
22:第1挿通路
23:第2挿通路
24:生体膜

Claims (13)

  1. 先端が遠位側を向き、遠近方向に移動可能な第1針部材と、
    前記第1針部材よりも遠位側に配置され、先端が近位側を向き、遠近方向に移動可能な第2針部材と、
    遠近方向とは異なる方向に移動可能な第1保持部を有する第1糸規制部材と、
    遠近方向とは異なる方向に移動可能な第2保持部を有する第2糸規制部材とを有する医療用双方向縫合装置であって、
    前記第1保持部は、前記第1針部材の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能であり、
    前記第2保持部は、前記第2針部材の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能であり、
    前記第1針部材が最も近位側に位置し、前記第2針部材が最も遠位側に位置する状態で、前記第1保持部は、前記第1針部材よりも遠位側かつ前記第2針部材よりも近位側に位置し、前記第2保持部は、前記第1保持部よりも遠位側かつ前記第2針部材よりも近位側に位置することを特徴とする医療用双方向縫合装置。
  2. 前記第1保持部は、前記第1針部材の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能であるとともに、前記第2針部材の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能である、および/または、
    前記第2保持部は、前記第2針部材の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能であるとともに、前記第1針部材の移動の妨げとなる位置と妨げとならない位置との間を移動可能である請求項1に記載の医療用双方向縫合装置。
  3. 前記第1保持部は遠近方向に垂直な方向に移動可能である、および/または、
    前記第2保持部は遠近方向に垂直な方向に移動可能である請求項1または2に記載の医療用双方向縫合装置。
  4. 前記第1保持部は遠近方向に垂直な方向に延びる棒状に形成され、かつ当該方向に移動可能である、および/または、
    前記第2保持部は遠近方向に垂直な方向に延びる棒状に形成され、かつ当該方向に移動可能である請求項3に記載の医療用双方向縫合装置。
  5. 前記第1保持部と前記第2保持部は、遠近方向に垂直な方向であり互いに同一の方向に移動可能である請求項3または4に記載の医療用双方向縫合装置。
  6. 前記第1針部材と前記第2針部材は、遠位側または近位側から見て、互いに重なって配置されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の医療用双方向縫合装置。
  7. 前記縫合装置は、遠近方向に移動可能な生体膜固定部材を有し、
    前記固定部材は、遠近方向に延びる第1挿通路を有し、前記第1挿通路に前記第1針部材および/または前記第2針部材が挿通される請求項1〜6のいずれか一項に記載の医療用双方向縫合装置。
  8. 前記第1糸規制部材は、前記第1保持部よりも近位側に、遠近方向に延びる第1支持部を有する、および/または、
    前記第2糸規制部材は、前記第2保持部よりも近位側に、遠近方向に延びる第2支持部を有する請求項1〜7のいずれか一項に記載の医療用双方向縫合装置。
  9. 前記第1糸規制部材および/または前記第2糸規制部材は遠近方向に移動可能である請求項8に記載の医療用双方向縫合装置。
  10. 前記第1支持部は、遠近方向の少なくとも一部が管状に形成された第1管状部を有し、前記第2糸規制部材の前記第2支持部が前記第1管状部内に摺動可能に配置されている、または、
    前記第2支持部は、遠近方向の少なくとも一部が管状に形成された第2管状部を有し、前記第1糸規制部材の前記第1支持部が前記第2管状部内に摺動可能に配置されている請求項8または9に記載の医療用双方向縫合装置。
  11. 前記縫合装置は、遠近方向に移動可能な生体膜固定部材を有し、
    前記固定部材は、遠近方向とは異なる方向に延びる第2挿通路を有し、前記第2挿通路に前記第1保持部または前記第2保持部が挿通されており、
    前記固定部材を遠近方向に移動させることにより、前記第1糸規制部材または前記第2糸規制部材が遠近方向に移動する請求項9または10に記載の医療用双方向縫合装置。
  12. 前記第1糸規制部材は、前記第1保持部と前記第1支持部が、遠近方向に垂直な方向に移動可能であり、
    前記第2糸規制部材は、前記第2保持部と前記第2支持部が、遠近方向に垂直な方向に移動可能である請求項8〜11のいずれか一項に記載の医療用双方向縫合装置。
  13. 前記遠近方向に垂直な方向を上下方向とし、前記第1保持部が前記第1針部材の移動の妨げとなる位置から妨げとならない位置に移動する方向を下方向、その反対方向を上方向としたとき、
    前記第1支持部および/または前記第2支持部の下側に、遠近方向に移動可能なスペーサー部材が設けられ、
    前記スペーサー部材を遠位側に移動させたときに、前記第1保持部と前記第1支持部が上方向に移動し、および/または、前記第2保持部と前記第2支持部が上方向に移動し、
    前記スペーサー部材を近位側に移動させたときに、前記第1保持部と前記第1支持部が下方向に移動し、および/または、前記第2保持部と前記第2支持部が下方向に移動する請求項12に記載の医療用双方向縫合装置。
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