JPWO2020050247A1 - 文房具、化粧料容器及び化粧品 - Google Patents
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Abstract
Description
シャープペンシル1は、略円錐状の外形を有する先具11と、略円筒状の軸筒12と、略円筒状の握り部であるグリップ13と、後端部に配置されるノック部材18及びクリップ19を有する。
また、その内部機構として、シャープペンシル1は、筆記芯を入れる筆記芯タンクと、筆記芯の把持及び送り出しをおこなうチャックユニットと、チャックユニットを作動させるための弾性部材とを有する。シャープペンシル1の内部機構は周知の任意の内部機構とすることができるため、その説明を省略する。また、他の文房具(筆記具)の実施形態では、内部機構はボールペンその他の任意の文房具(筆記具)の内部機構であってもよい。さらに他の化粧品の実施形態では、内部機構は任意の化粧料を収容した化粧品容器の内部機構であってもよい。
先具11の内周面上には、軸筒12の前端部の外周面上に形成された雄ネジ1231と螺合する雌ネジ112が形成され(図3参照)、それらの螺合によって先具11が軸筒12に組み付けられる。
先具11は、その略円錐状である外形の底面(後面)115(図3参照)から更に後方に突出する突出部111を有する。突出部111は、先具11の後面115の外径よりも小さな外径を有する円筒状に形成され、後述するグリップ13の前端の内周面に形成されたザグリ131の内部に挿入される。
グリップ挿通部121の外周面は、後方に向かうに従ってその外径が大きくなるように形成される。言い換えれば、グリップ挿通部121の外周面は先細形状に形成される。このように構成すると、グリップ13を軸筒のグリップ挿通部121の外周に組み付けたときに、グリップ挿通部121の前部におけるグリップ13とグリップ挿通部121との間に後方に向かうに従って小さくなる空間15(隙間)が形成される。この点は、グリップ13の前端の内周面に形成されたザグリ131と、グリップ挿通部121の間でも同様であり、ザグリ131とグリップ挿通部121との間に後方に向かうに従って小さくなる空間が形成される。このため、後述するOリング14を空間15内の後方へ向けて押し込んだときに、後方へ向かうに従ってOリング14をグリップ13と軸筒12(グリップ挿通部121)の双方に強く接触させることができる。グリップ挿通部121の前方側には、径方向外側に突出する環状の突起122が形成される。環状の突起122の外径は、先具の突出部111の内径よりも僅かに小さく形成され、軸筒12に先具11が組み付けられたときに、環状の突起122を突出部111の内側に挿入可能である。軸筒12に突起122を形成することにより、後述するOリング14及びグリップ13が軸筒12の前方へ脱落してしまうことを防止することができる。
グリップ13を軸筒12に組みつけた後に、Oリング14を軸筒12とグリップ13との間の空間15内に前方から挿入して組み付ける。まず、Oリング14を軸筒12のグリップ挿通部121の先端部の外周面上に組み付ける。エラストマーで形成されたOリング14の中心孔を径方向外側に拡大してグリップ挿通部121の前方に形成された軸筒12の突起122の径方向外側を後方へ通過させた後に、Oリング14を元の形状に復元させてグリップ挿通部121の外周面上に取り付ける。この状態では、Oリング14は、グリップ13の前端面135よりも前方の軸筒のグリップ挿通部121の外周面上に組み付けられる。
図4及び図5に示すように、先具11を軸筒12に組み付けた状態では、先具11の円錐状の外形の底面(後面)115と、グリップ13の前端面135が、当接する。これにより、先具11は、グリップ13を後方に向けて押圧する。
Oリング14が軸筒12(グリップ挿通部121)とグリップ13(ザグリ131)との間の空間15内に挿入されると、Oリング14は軸筒12とグリップ13との間で径方向に圧縮される。軸筒12とグリップ13との間の間隔がOリング14の断面の円形の直径dよりも小さくなるように構成されているため、Oリング14は軸筒12とグリップ13とに接触してグリップ13を軸筒12の軸線方向における所定の位置に係止する。
一般的に、シャープペンシルは、その整備や修理のために、先具を軸筒から取り外すことができることが知られている。しかし、本実施形態のシャープペンシル1のように、グリップ13が実質的に弾性変形しない素材で形成され、且つ、グリップ13の軸筒12への組み付けが容易である場合には、グリップが軸筒から脱落する場合にも、容易に脱落しやすくなる可能性があるということについては、容易に想到することができない。このため、特に、ユーザーが子どもである場合など、先具を軸筒から取り外した状態で、例えば、修理をしようとして、シャープペンシルを強く振った場合に、意図せず、そのグリップが勢いよく飛んでいってしまうこととなる可能性もある。この場合には、勢いよく飛んでいった実質的に弾性変形しない素材で形成されたグリップが周囲の人や物に損害を与える可能性もあるため、そのようにグリップが軸筒から脱落してしまうことを防止することが望まれる。本実施形態のシャープペンシル1の構成は、先具11を軸筒12から取り外した状態で軸筒12を強く振った場合にも、上述のように、グリップ13が軸筒12から脱落してしまうことを好適に防止することができるという格別の効果を奏する。
「筒体と、該筒体の外周に組み付けられるグリップであって、実質的に弾性変形しないグリップと、該筒体と該グリップの境界において形成された先端側に開口する環状の凹部内に配されており、該筒体と該グリップの双方に当接するOリングと、を備える化粧料容器。」
このような実施形態では、Oリングを配置するための“先端側に開口する環状の凹部”は、筒体とグリップの境界となる箇所において形成されるものとしてもよい。例えば、“先端側に開口する環状の凹部”が、筒体側に形成された凹部によって構成されてもよいし、筒体及びグリップの両方に形成された凹部によって構成されるものとしてもよい。また、軸筒とグリップとの間に形成される空間が後方に向かうに従ってさらに狭くなるように構成するために、ザグリの側面を軸線に対して所定の角度を有する斜面としたテーパー形状のザグリとするものとしてもよい。
11...先具
111...突出部
12...軸筒
121...グリップ挿通部
122...突起
13...グリップ
131...ザグリ
14...Oリング
15...空間
2...筆記芯
Claims (7)
- 軸筒と、
前記軸筒の外周に組み付けられるグリップであって、実質的に弾性変形しないグリップと、
前記グリップの軸線方向への移動を制限するOリングと、を備え、
径方向における前記軸筒と前記グリップとの間には空間が形成され、該Oリングは該軸筒と該グリップとに当接する、
ことを特徴とする、文房具。 - 前記グリップの前端の径方向内側には前記Oリングを径方向外側から覆うザグリが形成され、該グリップを後方に向けて押圧する先具を更に備え、該先具は後方に突出する突出部を有し、該突出部は前記軸筒と前記グリップのザグリとの間に挿入され、該Oリングを後方に向けて押圧する、請求項1に記載の文房具。
- 前記グリップのザグリの軸線方向の深さは前記Oリングの軸線方向の長さよりも深く構成され、該Oリングは該ザグリの前方に面する平面と前記先具の突出部の後端面との間で軸線方向に圧縮される、請求項2に記載の文房具。
- 前記Oリングは前記軸筒と前記グリップとの間で径方向に圧縮される、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の文房具。
- 前記軸筒は前記Oリングの配置位置の前方に径方向外側に突出する突起を有する、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の文房具。
- 軸筒と、
前記軸筒の外周に組み付けられるグリップであって、実質的に弾性変形しないグリップと、
前記グリップの軸線方向への移動を制限するOリングと、を備え、
径方向における前記軸筒と前記グリップとの間には空間が形成され、該Oリングは該軸筒と該グリップとに当接する、
ことを特徴とする化粧料容器。 - 請求項6に記載の化粧料容器と、化粧料とを備える、化粧品。
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