JPWO2020032009A1 - センサシステム - Google Patents
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Abstract
第一発光素子(141)は、車両の外部へ向けて第一検出光(L1)を出射する。第二発光素子(142)は、車両の外部へ向けて第二検出光(L2)を出射する。光学素子(16)は、第一検出光(L1)と第二検出光(L2)の通過を許容する。第一発光素子(141)と第二発光素子(142)は、車両の上下方向に対応する向きに配列されている。光学素子(16)は、通過に伴って第一検出光(L1)と第二検出光(L2)の上下方向の間隔を狭めるように構成されている。
Description
本開示は、車両に搭載されるセンサシステムに関する。
車両の運転支援のために、当該車両の外部の情報を検出するためのセンサを車体に搭載する必要がある。そのようなセンサの例としては、LiDAR(Light Detection and Ranging)センサが挙げられる(例えば、特許文献1を参照)。
車両の上下方向に対応する向きの情報検出分解能を高めたセンサシステムを提供することが求められている。
上記の要求に応えるための第一態様は、車両に搭載されるセンサシステムであって、
前記車両の外部へ向けて第一検出光を出射する第一発光素子と、
前記車両の外部へ向けて第二検出光を出射する第二発光素子と、
前記第一検出光と前記第二検出光の通過を許容する光学素子と、
を備えており、
前記第一発光素子と前記第二発光素子は、前記車両の上下方向に対応する向きに配列されており、
前記光学素子は、前記通過に伴って前記第一検出光と前記第二検出光の前記上下方向の間隔を狭めるように構成されている。
前記車両の外部へ向けて第一検出光を出射する第一発光素子と、
前記車両の外部へ向けて第二検出光を出射する第二発光素子と、
前記第一検出光と前記第二検出光の通過を許容する光学素子と、
を備えており、
前記第一発光素子と前記第二発光素子は、前記車両の上下方向に対応する向きに配列されており、
前記光学素子は、前記通過に伴って前記第一検出光と前記第二検出光の前記上下方向の間隔を狭めるように構成されている。
このような構成によれば、第一検出光と第二検出光は、光学素子によって上下方向の間隔が狭められつつ進行する。したがって、比較的遠方においても、車両の上下方向に対応する向きの寸法が比較的小さな物体(路上の障害物など)の存在を検出できる。すなわち、車両の上下方向に対応する向きの情報検出分解能を高めることができる。
上記の要求に応えるための第二態様は、車両に搭載されるセンサシステムであって、
前記車両の外部へ向けて第一検出光を出射する第一発光素子と、
前記車両の外部へ向けて第二検出光を出射する第二発光素子と、
前記第一検出光の通過を許容する第一光学素子と、
前記第二検出光の通過を許容する第二光学素子と、
前記車両の上下方向と交差する向きに前記第一検出光と前記第二検出光の出射方向を変化させる走査機構と、
前記走査機構の走査周期ごとに前記第一光学素子と前記第二光学素子を変位させることにより、前記第一光学素子と前記第二光学素子を通過した前記第一検出光と前記第二検出光の進行方向を前記上下方向に対応する向きに変化させる駆動機構と、
を備えている。
前記車両の外部へ向けて第一検出光を出射する第一発光素子と、
前記車両の外部へ向けて第二検出光を出射する第二発光素子と、
前記第一検出光の通過を許容する第一光学素子と、
前記第二検出光の通過を許容する第二光学素子と、
前記車両の上下方向と交差する向きに前記第一検出光と前記第二検出光の出射方向を変化させる走査機構と、
前記走査機構の走査周期ごとに前記第一光学素子と前記第二光学素子を変位させることにより、前記第一光学素子と前記第二光学素子を通過した前記第一検出光と前記第二検出光の進行方向を前記上下方向に対応する向きに変化させる駆動機構と、
を備えている。
このような構成によれば、走査機構の走査周期ごとに、車両の上下方向に対応する向きに第一検出光と第二検出光の進行方向が変化するので、車両の上下方向に対応する向きの情報検出可能範囲を実質的に維持したまま、同方向における空間的な情報検出分解能を高めることができる。よって、比較的遠方においても、車両の上下方向に対応する向きの寸法が比較的小さな物体(路上の障害物など)の存在を検出できる。
第一態様と第二態様に係るセンサシステムは、以下のように構成されうる。
前記第一発光素子と前記第二発光素子は、LiDARセンサユニット、TOFカメラユニット、ミリ波センサユニットのいずれかの一部である。
前記第一発光素子と前記第二発光素子は、LiDARセンサユニット、TOFカメラユニット、ミリ波センサユニットのいずれかの一部である。
上記の要求に応えるための第三態様は、車両に搭載されるセンサシステムであって、
前記車両の外部へ向けて検出光を出射する発光素子と、
前記検出光の通過を許容する光学素子と、
前記車両の上下方向と交差する向きに前記検出光の出射方向を変化させる走査機構と、
前記走査機構の走査周期ごとに前記光学素子を変位させることにより、前記光学素子を通過した前記検出光の進行方向を前記上下方向に対応する向きに変化させる駆動機構と、
を備えている。
前記車両の外部へ向けて検出光を出射する発光素子と、
前記検出光の通過を許容する光学素子と、
前記車両の上下方向と交差する向きに前記検出光の出射方向を変化させる走査機構と、
前記走査機構の走査周期ごとに前記光学素子を変位させることにより、前記光学素子を通過した前記検出光の進行方向を前記上下方向に対応する向きに変化させる駆動機構と、
を備えている。
このような構成によれば、走査機構の走査周期ごとに、車両の上下方向に対応する向きに検出光の進行方向が変化するので、同方向における情報検出の可能性が高まる。すなわち、少なくとも一本の検出光を用いつつも、車両の上下方向に対応する向きの実質的な情報検出分解能を高めることができる。よって、比較的遠方においても、車両の上下方向に対応する向きの寸法が比較的小さな物体(路上の障害物など)の存在を検出できる。
第三態様に係るセンサシステムは、以下のように構成されうる。
前記駆動機構による前記進行方向の変化量は、前記車両の速度に応じて変化する。
前記駆動機構による前記進行方向の変化量は、前記車両の速度に応じて変化する。
車速が高いほど、遠方に位置する路上の障害物などの物体をより早く検出することが求められる。上記のような構成によれば、車速が高いほど検出光による車両の上下方向に対応する向きの情報検出分解能が高められるので、当該要求に応えることができる。
上記の要求に応えるための第四態様は、車両に搭載されるセンサシステムであって、
車両に搭載されるセンサシステムであって、
前記車両の外部へ向けて検出光を出射する発光素子と、
前記車両の上下方向に対応する向きに前記検出光の出射方向を変化させる走査機構と、
前記検出光の出射方向に応じて、前記発光素子の発光周波数と前記走査機構による走査速度の少なくとも一方を変更するプロセッサと、
を備えている。
車両に搭載されるセンサシステムであって、
前記車両の外部へ向けて検出光を出射する発光素子と、
前記車両の上下方向に対応する向きに前記検出光の出射方向を変化させる走査機構と、
前記検出光の出射方向に応じて、前記発光素子の発光周波数と前記走査機構による走査速度の少なくとも一方を変更するプロセッサと、
を備えている。
このような構成によれば、走査機構による検出光の走査範囲内で、車両の上下方向に対応する向きの情報検出分解能を変化させることができる。すなわち、少なくとも一本の検出光を用いつつ、必要に応じて車両の上下方向に対応する向きの情報検出分解能を高めることができる。
第四態様に係るセンサシステムは、以下のように構成されうる。
前記プロセッサは、前記車両の速度に応じて前記検出光の発光周波数と前記走査機構による走査速度の少なくとも一方を変更する。
前記プロセッサは、前記車両の速度に応じて前記検出光の発光周波数と前記走査機構による走査速度の少なくとも一方を変更する。
車速が高いほど、遠方に位置する路上の障害物などの物体をより早く検出することが求められる。上記のような構成によれば、車速が高いほど検出光による車両の上下方向に対応する向きの情報検出分解能が高められるので、当該要求に応えることができる。
第三態様と第四態様に係るセンサシステムは、以下のように構成されうる。
前記第一発光素子と前記第二発光素子は、LiDARセンサユニット、TOFカメラユニット、ミリ波センサユニットのいずれかの一部である。
前記第一発光素子と前記第二発光素子は、LiDARセンサユニット、TOFカメラユニット、ミリ波センサユニットのいずれかの一部である。
本明細書において用いられる「センサユニット」という語は、所望の情報検出機能を備えつつ、それ自身が単体で流通可能な部品の構成単位を意味する。
本明細書において用いられる「光」という語は、所望の情報を検出可能な任意の波長を有する電磁波を意味する。例えば、「光」とは、可視光のみならず、紫外光や赤外光、ミリ波やマイクロ波を含む概念である。
本明細書において用いられる「運転支援」という語は、運転操作(ハンドル操作、加速、減速)、走行環境の監視、および運転操作のバックアップの少なくとも一つを少なくとも部分的に行なう制御処理を意味する。すなわち、本明細書において用いられる「運転支援」という語は、衝突被害軽減ブレーキ機能やレーンキープアシスト機能のような部分的な運転支援から完全自動運転動作までを含む意味である。
添付の図面を参照しつつ、実施形態の例について以下詳細に説明する。以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
添付の図面において、矢印Fは、図示された構造の前方向を示している。矢印Bは、図示された構造の後方向を示している。矢印Uは、図示された構造の上方向を示している。矢印Dは、図示された構造の下方向を示している。矢印Lは、図示された構造の左方向を示している。矢印Rは、図示された構造の右方向を示している。以降の説明に用いる「左」および「右」は、運転席から見た左右の方向を示している。
図1は、第一実施形態に係る左前センサシステム10の構成を例示している。左前センサシステム10は、図2に例示される車両100の左前部LFに配置される。左前部LFは、車両100の左右方向における中央よりも左側、かつ車両100の前後方向における中央よりも前側に位置する領域である。
図1に例示されるように、左前センサシステム10は、ハウジング11と透光カバー12を備えている。ハウジング11は、透光カバー12とともに収容室13を区画している。透光カバー12は、車両100の外面の一部を形成している。
左前センサシステム10は、LiDARセンサユニット14を備えている。LiDARセンサユニット14は、収容室13内に配置されている。
LiDARセンサユニット14は、第一発光素子141を備えている。第一発光素子141は、車両100の外部へ向けて第一検出光L1を出射する。第一検出光L1としては、例えば波長905nmの赤外光が使用されうる。第一発光素子141としては、レーザダイオードや発光ダイオードなどの半導体発光素子が使用されうる。
LiDARセンサユニット14は、第二発光素子142を備えている。第二発光素子142は、車両100の外部へ向けて第二検出光L2を出射する。第二検出光L2としては、例えば波長905nmの赤外光が使用されうる。第二発光素子142としては、レーザダイオードや発光ダイオードなどの半導体発光素子が使用されうる。
第一発光素子141と第二発光素子142は、車両100の上下方向に対応する向きに配列されている。
LiDARセンサユニット14は、第一検出光L1の出射方向と第二検出光L2の出射方向の各々を車両100の上下方向と交差する向きへ変更する不図示の走査機構を備えうる。これにより、車両100の外部に規定される検出領域が、車両100の上下方向と交差する向きに走査されうる。
左前センサシステム10は、プロセッサ15を備えている。プロセッサ15は、第一発光素子141に制御信号を入力することにより、第一発光素子141に第一検出光L1を出射させる。プロセッサ15は、第二発光素子142に制御信号を入力することにより、第二発光素子142に第二検出光L2を出射させる。
第一発光素子141から出射された第一検出光L1は、車両の外部に位置する物体により反射され、第一反射光として戻ってくる。第一反射光は、不図示の第一受光素子に入射する。第一受光素子は、入射光量に応じた第一受光信号を出力するように構成される。第一受光素子としては、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトレジスタなどが使用されうる。
第二発光素子142から出射された第二検出光L2は、車両の外部に位置する物体により反射され、第二反射光として戻ってくる。第二反射光は、不図示の第二受光素子に入射する。第二受光素子は、入射光量に応じた第二受光信号を出力するように構成される。第二受光素子としては、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトレジスタなどが使用されうる。
プロセッサ15は、第一受光信号と第二受光信号を受信する。プロセッサ15は、これらの信号に基づいて、車両100の外部の情報を検出する。例えば、プロセッサ15は、ある方向へ第一検出光L1を出射したタイミングから第一反射光を検出するまでの時間に基づいて、第一反射光に関連付けられた物体までの距離を取得できる。また、そのような距離データを第一検出光L1の出射方向と関連付けて集積することにより、第一反射光に関連付けられた物体の形状に係る情報を取得できる。第二検出光L2についても同様である。
これに加えてあるいは代えて、プロセッサ15は、第一検出光L1と第一反射光の光量の相違に基づいて、第一反射光に関連付けられた物体の材質などの属性に係る情報を取得できる。光量の相違に係るデータを、第一検出光L1の出射方向と関連付けて集積することにより、第一反射光に関連付けられた物体の表面状態に係る情報を取得できる。第二検出光L2についても同様である。
上記のようなプロセッサ15の機能は、汎用メモリと協働して動作する汎用マイクロプロセッサにより実現されてもよいし、マイクロコントローラ、FPGA、ASICなどの専用集積回路によって実現されてもよい。
プロセッサ15は、車両における任意の位置に配置されうる。プロセッサ15は、車両100における中央制御処理を担うメインECUの一部として提供されてもよいし、メインECUとLiDARセンサユニット14の間に介在するサブECUの一部として提供されてもよい。あるいは、プロセッサ15は、LiDARセンサユニット14に内蔵されてもよい。
左前センサシステム10は、光学素子16を備えている。光学素子16は、収容室13内において、透光カバー12とLiDARセンサユニット14の間に配置されている。光学素子16は、第一検出光L1と第二検出光L2の通過を許容している。光学素子16は、通過に伴って第一検出光L1と第二検出光L2の上下方向の間隔を狭めるように構成されている。
本明細書において用いられる、光学素子に係る「通過」という語は、光学素子に対して入射した光が、透過または反射を通じて当該光学素子から出射することを意味する。
比較例として図中に破線で示されているのは、光学素子16が存在しない場合における第一検出光L1の光路と第二検出光L2の光路である。車両100の上下方向に対応する向きの寸法が第一検出光L1と第二検出光L2の同方向における間隔Iよりも小さい物体Tは、いずれの検出光に対しても反射光を生じない。この場合、左前センサシステム10は、当該物体Tの存在を検出できない。
他方、本実施形態の構成によれば、第一検出光L1と第二検出光L2は、光学素子16によって上下方向の間隔が狭められつつ進行する。したがって、比較的遠方においても、車両100の上下方向に対応する向きの寸法が比較的小さな物体(路上の障害物など)の存在を検出できる。すなわち、車両100の上下方向に対応する向きの情報検出分解能を高めることができる。
車両100の上下方向に対応する向きの検出分解能が高まる代わりに、同方向における検出可能範囲は狭まる。したがって、第一検出光L1と第二検出光L2は、検出可能範囲の広さよりも検出分解能の高さが優先される領域へ向けて出射されることが望ましい。
LiDARセンサユニット14が備える発光素子の数は、三つ以上であってもよい。
上記の光学的機能を実現できるのであれば、光学素子16の数は任意である。光学素子16の例としては、レンズ、プリズム、ミラー、およびそれらの組合せが挙げられる。
図2に例示される車両100の右前部RFには、図1に例示される左前センサシステム10と左右対称の構成を有する右前センサシステムが搭載されうる。右前部RFは、車両100の左右方向における中央よりも右側、かつ車両100の前後方向における中央よりも前側に位置する領域である。
左前センサシステム10の構成は、左後センサシステムにも適用可能である。左後センサシステムは、図2に例示される車両100の左後部LBに搭載される。左後部LBは、車両100の左右方向における中央よりも左側、かつ車両100の前後方向における中央よりも後側に位置する領域である。左後センサシステムの基本的な構成は、左前センサシステム10と前後対称でありうる。
左前センサシステム10の構成は、右後センサシステムにも適用可能である。右後センサシステムは、図2に例示される車両100の右後部RBに搭載される。右後部RBは、車両100の左右方向における中央よりも右側、かつ車両100の前後方向における中央よりも後側に位置する領域である。右後センサシステムの基本的な構成は、上述の左後センサシステムと左右対称でありうる。
図3は、第二実施形態に係る左前センサシステム20の構成を例示している。左前センサシステム20は、図2に例示される車両100の左前部LFに配置される。第一実施形態に係る左前センサシステム10のものと実質的に同じ構成要素については、同一の参照符号を付与し、繰り返しとなる説明は省略する。
左前センサシステム20は、走査機構25を備えている。走査機構25は、第一検出光L1の出射方向と第二検出光L2の出射方向の各々を車両100の上下方向と交差する向きへ変更する。これにより、車両100の外部に規定される検出領域が、車両100の上下方向と交差する向きに走査される。
走査機構25は、様々な周知の手法により実現されうる。例えば、第一発光素子141と第二発光素子142を支持する支持体をMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)機構によって変位させることにより、第一検出光L1の出射方向と第二検出光L2の出射方向が直接的に変更されうる。あるいは、固定された第一発光素子141と第二発光素子142からそれぞれ出射された第一検出光L1と第二検出光L2を、ポリゴンミラーやロータリーブレードのような回転光学系で反射することによって、第一検出光L1の出射方向と第二検出光L2の出射方向が間接的に変更されうる。
左前センサシステム20は、第一光学素子261を備えている。第一光学素子261は、収容室13内において、透光カバー12と第一発光素子141の間に配置されている。第一光学素子261は、第一検出光L1の通過を許容している。第一光学素子261の例としては、レンズ、プリズム、およびミラーの少なくとも一つが挙げられる。
左前センサシステム20は、第二光学素子262を備えている。第二光学素子262は、収容室13内において、透光カバー12と第二発光素子142の間に配置されている。第二光学素子262は、第二検出光L2の通過を許容している。第二光学素子262の例としては、レンズ、プリズム、およびミラーの少なくとも一つが挙げられる。
左前センサシステム20は、駆動機構27を備えている。駆動機構27は、第一光学素子261と第二光学素子262を変位させることにより、第一光学素子261を通過した第一検出光L1の進行方向と第二光学素子262を通過した第二検出光L2の進行方向を、車両100の上下方向に対応する向きに変更できる。ここで用いられる「変位」という語は、位置と姿勢の少なくとも一方の変化を意味する。駆動機構27は、周知のアクチュエータなどによって構成されうる。
左前センサシステム20は、プロセッサ28を備えている。プロセッサ28は、第一実施形態に係るプロセッサ15と同様に、第一発光素子141による第一検出光L1と第二発光素子142による第二検出光L2の出射を制御する。また、プロセッサ28は、第一実施形態に係るプロセッサ15と同様に、第一検出光L1により生じた第一反射光および第二検出光L2により生じた第二反射光に基づく、車両100の外部の情報の検出を行なう。
加えて、プロセッサ28は、走査機構25と駆動機構27のそれぞれに制御信号を入力し、両者の連動を実現する。具体的には、プロセッサ28は、図中に実線で示される位置に第一光学素子261と第二光学素子262を配置させるように駆動機構27を制御し、この状態で第一検出光L1と第二検出光L2による走査を走査機構25に実行させる。この動作を第一走査と称する。第一走査が行なわれている間の第一検出光L1の光路と第二検出光L2の光路は、図3に実線で例示されている。
第一走査が終了すると、プロセッサ28は、図中に破線で例示される位置に第一光学素子261と第二光学素子262を配置させるように駆動機構27を制御し、この状態で第一検出光L1と第二検出光L2による走査を走査機構25に実行させる。この動作を第二走査と称する。第二走査が行なわれている間の第一検出光L1の光路と第二検出光L2の光路は、図3に破線で例示されている。
本例においては、第二走査時における第一検出光L1と第二検出光L2は、第一走査時における第一検出光L1と第二検出光L2よりも下方へ向かって進行する。したがって、第二走査時における第一検出光L1は、上下方向について第一走査時における第一検出光L1と第二検出光L2の間を進行する。駆動機構27による第一検出光L1と第二検出光L2の進路の変化量の大きさは、特定の距離だけ離れた位置における検出光の上下方向の変化量Δzが、当該位置における第一検出光L1と第二検出光L2の上下方向の間隔Iの半分となるように定められることが好ましい。
プロセッサ28は、上述の第一走査と第二走査が交互に実行されるように、走査機構25と駆動機構27を制御する。すなわち、駆動機構27による第一検出光L1と第二検出光L2の進行方向の変更が、走査機構25の走査周期ごとになされる。
図3に例示される例においては、車両100の上下方向に対応する向きの寸法が第一検出光L1と第二検出光L2の同方向における間隔Iよりも小さい物体Tは、第一走査時におけるいずれの検出光に対しても反射光を生じない。この場合、左前センサシステム20は、当該物体Tの存在を検出できない。しかしながら、当該物体Tは、第二走査時における第一検出光L1によって検出に供される。
本実施形態の構成によれば、第一検出光L1の進行方向と第二検出光L2の進行方向が、走査機構25の走査周期ごとに車両100の上下方向に対応する向きに変化するので、車両100の上下方向に対応する向きの情報検出可能範囲を実質的に維持したまま、同方向における空間的な情報検出分解能を高めることができる(時間的な情報検出分解能は低下する)。よって、比較的遠方においても、車両100の上下方向に対応する向きの寸法が比較的小さな物体(路上の障害物など)の存在を検出できる。
上記のようなプロセッサ28の機能は、汎用メモリと協働して動作する汎用マイクロプロセッサにより実現されてもよいし、マイクロコントローラ、FPGA、ASICなどの専用集積回路によって実現されてもよい。
プロセッサ28は、車両における任意の位置に配置されうる。プロセッサ28は、車両100における中央制御処理を担うメインECUの一部として提供されてもよいし、メインECUとLiDARセンサユニット14の間に介在するサブECUの一部として提供されてもよい。あるいは、プロセッサ28は、LiDARセンサユニット14に内蔵されてもよい。
図2に例示される車両100の右前部RFには、図3に例示される左前センサシステム20と左右対称の構成を有する右前センサシステムが搭載されうる。右前部RFは、車両100の左右方向における中央よりも右側、かつ車両100の前後方向における中央よりも前側に位置する領域である。
左前センサシステム20の構成は、左後センサシステムにも適用可能である。左後センサシステムは、図2に例示される車両100の左後部LBに搭載される。左後部LBは、車両100の左右方向における中央よりも左側、かつ車両100の前後方向における中央よりも後側に位置する領域である。左後センサシステムの基本的な構成は、左前センサシステム20と前後対称でありうる。
左前センサシステム20の構成は、右後センサシステムにも適用可能である。右後センサシステムは、図2に例示される車両100の右後部RBに搭載される。右後部RBは、車両100の左右方向における中央よりも右側、かつ車両100の前後方向における中央よりも後側に位置する領域である。右後センサシステムの基本的な構成は、上述の左後センサシステムと左右対称でありうる。
図4は、第三実施形態に係る左前センサシステム30の構成を例示している。左前センサシステム30は、図2に例示される車両100の左前部LFに配置される。第一実施形態に係る左前センサシステム10のものと実質的に同じ構成要素については、同一の参照符号を付与し、繰り返しとなる説明は省略する。
左前センサシステム30は、LiDARセンサユニット34を備えている。LiDARセンサユニット34は、収容室13内に配置されている。
LiDARセンサユニット34は、発光素子340を備えている。発光素子340は、車両100の外部へ向けて検出光L0を出射する。検出光L0としては、例えば波長905nmの赤外光が使用されうる。発光素子340としては、レーザダイオードや発光ダイオードなどの半導体発光素子が使用されうる。
左前センサシステム30は、走査機構35を備えている。走査機構35は、検出光L0出射方向を車両100の上下方向に対応する向きへ変更する。これにより、車両100の外部に規定される検出領域が、車両100の上下方向に対応する向きに走査される。
走査機構35は、様々な周知の手法により実現されうる。例えば、発光素子340を支持する支持体をMEMS機構によって変位させることにより、検出光L0の出射方向が直接的に変更されうる。あるいは、固定された発光素子340から出射された検出光L0を、ポリゴンミラーやロータリーブレードのような回転光学系で反射することによって、検出光L0の出射方向が間接的に変更されうる。
左前センサシステム30は、光学素子36を備えている。光学素子36は、収容室13内において、透光カバー12と発光素子340の間に配置されている。光学素子36は、検出光L0の通過を許容している。光学素子36の例としては、レンズ、プリズム、およびミラーの少なくとも一つが挙げられる。
左前センサシステム30は、駆動機構37を備えている。駆動機構37は、光学素子36を変位させることにより、光学素子36を通過した検出光L0の進行方向を、車両100の上下方向に対応する向きに変更できる。ここで用いられる「変位」という語は、位置と姿勢の少なくとも一方の変化を意味する。駆動機構37は、周知のアクチュエータなどによって構成されうる。
左前センサシステム30は、プロセッサ38を備えている。プロセッサ38は、発光素子340に制御信号を入力することにより、発光素子340に検出光L0を出射させる。
発光素子340から出射された検出光L0は、車両の外部に位置する物体により反射され、反射光として戻ってくる。反射光は、不図示の受光素子に入射する。受光素子は、入射光量に応じた受光信号を出力するように構成される。受光素子としては、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトレジスタなどが使用されうる。
プロセッサ38は、受光信号を受信する。プロセッサ38は、受光信号に基づいて、車両100の外部の情報を検出する。例えば、プロセッサ38は、ある方向へ検出光L0を出射したタイミングから反射光を検出するまでの時間に基づいて、反射光に関連付けられた物体までの距離を取得できる。また、そのような距離データを検出光L0の出射方向と関連付けて集積することにより、反射光に関連付けられた物体の形状に係る情報を取得できる。
これに加えてあるいは代えて、プロセッサ38は、検出光L0と反射光の光量の相違に基づいて、反射光に関連付けられた物体の材質などの属性に係る情報を取得できる。光量の相違に係るデータを、検出光L0の出射方向と関連付けて集積することにより、反射光に関連付けられた物体の表面状態に係る情報を取得できる。
加えて、プロセッサ38は、走査機構35と駆動機構37のそれぞれに制御信号を入力し、両者の連動を実現する。具体的には、プロセッサ38は、図中に実線で示される位置に光学素子36を配置させるように駆動機構37を制御し、この状態で検出光L0による走査を走査機構35に実行させる。この動作を第一走査と称する。第一走査が行なわれている間の検出光L0は、図4に実線で例示されている。
第一走査が終了すると、プロセッサ38は、図中に破線で示される位置に光学素子36を配置させるように駆動機構37を制御し、この状態で検出光L0による走査を走査機構35に実行させる。この動作を第二走査と称する。第二走査が行なわれている間の検出光L0の光路は、図4に破線で例示されている。本例においては、第二走査時における検出光L0は、第一走査時における検出光L0よりも下方へ向かって進行する。
プロセッサ38は、上述の第一走査と第二走査が交互に実行されるように、走査機構35と駆動機構37を制御する。すなわち、駆動機構37による検出光L0の進行方向の変更が、走査機構35の走査周期ごとになされる。
図4に例示される例においては、第一走査時に出射される検出光L0によっては、物体Tの存在を検出できない。しかしながら、第二走査時に出射される検出光L0によっては、物体Tの存在を検出できる。
したがって、本実施形態の構成によれば、走査機構35の走査周期ごとに、車両100の上下方向に対応する向きに検出光L0の進行方向が変化するので、同方向における情報検出の可能性が高まる。すなわち、少なくとも一本の検出光L0を用いつつも、車両100の上下方向に対応する向きの実質的な情報検出分解能を高めることができる。よって、比較的遠方においても、車両100の上下方向に対応する向きの寸法が比較的小さな物体(路上の障害物など)の存在を検出できる。
プロセッサ38は、図示しない車速センサから車両100の速度を示す情報を取得しうる。この場合、プロセッサ38は、車両100の速度に応じて、駆動機構37による検出光L0の進行方向の変化量Δzを変更しうる。具体的には、プロセッサ38は、車両100の速度が高いほど変化量Δzが小さくなるように、駆動機構37を制御する。
車速が高いほど、遠方に位置する路上の障害物などの物体をより早く検出することが求められる。上記のような構成によれば、車速が高いほど検出光L0による車両100の上下方向に対応する向きの情報検出分解能が高められるので、当該要求に応えることができる。
上記のようなプロセッサ38の機能は、汎用メモリと協働して動作する汎用マイクロプロセッサにより実現されてもよいし、マイクロコントローラ、FPGA、ASICなどの専用集積回路によって実現されてもよい。
プロセッサ38は、車両における任意の位置に配置されうる。プロセッサ38は、車両100における中央制御処理を担うメインECUの一部として提供されてもよいし、メインECUとLiDARセンサユニット34の間に介在するサブECUの一部として提供されてもよい。あるいは、プロセッサ38は、LiDARセンサユニット34に内蔵されてもよい。
図2に例示される車両100の右前部RFには、図4に例示される左前センサシステム30と左右対称の構成を有する右前センサシステムが搭載されうる。右前部RFは、車両100の左右方向における中央よりも右側、かつ車両100の前後方向における中央よりも前側に位置する領域である。
左前センサシステム30の構成は、左後センサシステムにも適用可能である。左後センサシステムは、図2に例示される車両100の左後部LBに搭載される。左後部LBは、車両100の左右方向における中央よりも左側、かつ車両100の前後方向における中央よりも後側に位置する領域である。左後センサシステムの基本的な構成は、左前センサシステム30と前後対称でありうる。
左前センサシステム30の構成は、右後センサシステムにも適用可能である。右後センサシステムは、図2に例示される車両100の右後部RBに搭載される。右後部RBは、車両100の左右方向における中央よりも右側、かつ車両100の前後方向における中央よりも後側に位置する領域である。右後センサシステムの基本的な構成は、上述の左後センサシステムと左右対称でありうる。
図5は、第四実施形態に係る左前センサシステム40の構成を例示している。左前センサシステム40は、図2に例示される車両100の左前部LFに配置される。第一実施形態に係る左前センサシステム10のものと実質的に同じ構成要素については、同一の参照符号を付与し、繰り返しとなる説明は省略する。
左前センサシステム40は、LiDARセンサユニット44を備えている。LiDARセンサユニット44は、収容室13内に配置されている。
LiDARセンサユニット44は、発光素子440を備えている。発光素子440は、車両100の外部へ向けて検出光L0を出射する。検出光L0としては、例えば波長905nmの赤外光が使用されうる。発光素子440としては、レーザダイオードや発光ダイオードなどの半導体発光素子が使用されうる。
左前センサシステム40は、走査機構45を備えている。走査機構45は、検出光L0出射方向を車両100の上下方向に対応する向きへ変更する。これにより、車両100の外部に規定される検出領域が、車両100の上下方向に対応する向きに走査される。
走査機構45は、様々な周知の手法により実現されうる。例えば、発光素子440を支持する支持体をMEMS機構によって変位させることにより、検出光L0の出射方向が直接的に変更されうる。あるいは、固定された発光素子440から出射された検出光L0を、ポリゴンミラーやロータリーブレードのような回転光学系で反射することによって、検出光L0の出射方向が間接的に変更されうる。
左前センサシステム40は、プロセッサ46を備えている。プロセッサ46は、発光素子440に制御信号を入力することにより、発光素子440に検出光L0を出射させる。
発光素子440から出射された検出光L0は、車両の外部に位置する物体により反射され、反射光として戻ってくる。反射光は、不図示の受光素子に入射する。受光素子は、入射光量に応じた受光信号を出力するように構成される。受光素子としては、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトレジスタなどが使用されうる。
プロセッサ46は、受光信号を受信する。プロセッサ46は、受光信号に基づいて、車両100の外部の情報を検出する。例えば、プロセッサ46は、ある方向へ検出光L0を出射したタイミングから反射光を検出するまでの時間に基づいて、反射光に関連付けられた物体までの距離を取得できる。また、そのような距離データを検出光L0の出射方向と関連付けて集積することにより、反射光に関連付けられた物体の形状に係る情報を取得できる。
これに加えてあるいは代えて、プロセッサ46は、検出光L0と反射光の光量の相違に基づいて、反射光に関連付けられた物体の材質などの属性に係る情報を取得できる。光量の相違に係るデータを、検出光L0の出射方向と関連付けて集積することにより、反射光に関連付けられた物体の表面状態に係る情報を取得できる。
図5においては、走査機構45による一度の走査中に検出光L0がとりうる全ての光路が例示されている。各検出光L0は、発光素子440にプロセッサ46から制御信号が入力されたタイミングで出射される。同図から明らかなように、走査機構45による一度の走査中に、車両100の上下方向に対応する向きの情報検出分解能が変化している。具体的には、比較的下方の検出領域の特定の距離だけ離れた位置における検出光L0同士の上下方向の間隔I1は、比較的上方の検出領域の当該位置における検出光L0同士の上下方向の間隔I2よりも狭い。すなわち、比較的下方の検出領域における上下方向の情報検出分解能が高められている。
このような動作を実現するために、プロセッサ46は、発光素子440の発光周波数と走査機構45による走査速度の少なくとも一方を変更するように構成されている。
一例として、走査機構45による検出光L0の走査速度は一定に維持されつつ、発光素子440の発光周波数が変更されうる。具体的には、検出光L0が比較的下方へ向かって出射される場合に、検出光L0が比較的上方へ向かって出射される場合よりも、プロセッサ46から発光素子440へ制御信号が入力される時間間隔が短くされる(すなわち、発光素子440の発光周波数が高くなる)。これにより、発光素子440から検出光L0が出射される単位時間当たりの回数が増える。結果として、比較的下方の検出領域における上下方向の情報検出分解能が高められる。
別例として、発光素子440の発光周波数は一定に維持されつつ、走査機構45による検出光L0の走査速度が変更されうる。具体的には、検出光L0が比較的下方へ向かって出射される場合に、検出光L0が比較的上方へ向かって出射される場合よりも、走査機構45による検出光L0の走査速度が低くされる。この手法によっても、発光素子440から検出光L0が出射される単位時間当たりの回数が増える。結果として、比較的下方の検出領域における上下方向の情報検出分解能が高められる。
図5に例示される例において、物体Tの車両100の上下方向に対応する向きの寸法は、特定の距離だけ離れた位置における検出光L0同士の上下方向の間隔I2よりも小さく、間隔I1よりも大きい。したがって、物体Tは、比較的上方へ向けて出射される検出光L0によっては検出されないが、比較的下方へ向けて出射される検出光L0によっては検出されうる。
本実施形態の構成によれば、走査機構45による検出光L0の走査範囲内で、車両100の上下方向に対応する向きの情報検出分解能を変化させることができる。すなわち、少なくとも一本の検出光L0を用いつつ、必要に応じて車両100の上下方向に対応する向きの情報検出分解能を高めることができる。
図5に例示される例においては、比較的下方へ向けて出射される検出光L0による車両100の上下方向に対応する向きの情報検出分解能が高められている。この場合、例えば路上の障害物などの物体をより正確に検出できる。しかしながら、比較的上方の空間における物体のより正確な検出が求められる場合、比較的上方に向けて出射される検出光L0による車両100の上下方向に対応する向きの情報検出分解能が高められうる。
プロセッサ46は、図示しない車速センサから車両100の速度を示す情報を取得しうる。この場合、プロセッサ46は、車両100の速度に応じて、発光素子440の発光周波数と走査機構45による走査速度の少なくとも一方を変更しうる。
具体的には、プロセッサ46は、車両100の速度が高いほど発光周波数が高くなるように、発光素子440を制御する。これに加えてあるいは代えて、プロセッサ46は、車両100の速度が高いほど走査速度が遅くなるように、走査機構45を制御する。
車速が高いほど、遠方に位置する路上の障害物などの物体をより早く検出することが求められる。上記のような構成によれば、車速が高いほど検出光L0による車両100の上下方向に対応する向きの情報検出分解能が高められるので、当該要求に応えることができる。
上記のようなプロセッサ46の機能は、汎用メモリと協働して動作する汎用マイクロプロセッサにより実現されてもよいし、マイクロコントローラ、FPGA、ASICなどの専用集積回路によって実現されてもよい。
プロセッサ46は、車両における任意の位置に配置されうる。プロセッサ46は、車両100における中央制御処理を担うメインECUの一部として提供されてもよいし、メインECUとLiDARセンサユニット44の間に介在するサブECUの一部として提供されてもよい。あるいは、プロセッサ46は、LiDARセンサユニット44に内蔵されてもよい。
図2に例示される車両100の右前部RFには、図5に例示される左前センサシステム40と左右対称の構成を有する右前センサシステムが搭載されうる。右前部RFは、車両100の左右方向における中央よりも右側、かつ車両100の前後方向における中央よりも前側に位置する領域である。
左前センサシステム40の構成は、左後センサシステムにも適用可能である。左後センサシステムは、図2に例示される車両100の左後部LBに搭載される。左後部LBは、車両100の左右方向における中央よりも左側、かつ車両100の前後方向における中央よりも後側に位置する領域である。左後センサシステムの基本的な構成は、左前センサシステム40と前後対称でありうる。
左前センサシステム40の構成は、右後センサシステムにも適用可能である。右後センサシステムは、図2に例示される車両100の右後部RBに搭載される。右後部RBは、車両100の左右方向における中央よりも右側、かつ車両100の前後方向における中央よりも後側に位置する領域である。右後センサシステムの基本的な構成は、上述の左後センサシステムと左右対称でありうる。
上記の各実施形態は、本開示の理解を容易にするための例示にすぎない。上記の各実施形態に係る構成は、本開示の趣旨を逸脱しなければ、適宜に変更・改良されうる。
LiDARセンサユニット14、LiDARセンサユニット34、およびLiDARセンサユニット44の少なくとも一つは、発光素子、受光素子、および走査機構を備える適宜のセンサユニットにより置き換えられうる。そのようなセンサユニットとしては、TOF(Time of Flight)カメラユニットやミリ波センサユニットが挙げられる。発光素子により出射される検出光の波長、および受光素子が感度を有する波長は、使用される検出手法に応じて適宜に定められうる。
本出願の記載の一部を構成するものとして、2018年8月7日に提出された日本国特許出願2018−148280号の内容が援用される。
Claims (8)
- 車両に搭載されるセンサシステムであって、
前記車両の外部へ向けて第一検出光を出射する第一発光素子と、
前記車両の外部へ向けて第二検出光を出射する第二発光素子と、
前記第一検出光と前記第二検出光の通過を許容する光学素子と、
を備えており、
前記第一発光素子と前記第二発光素子は、前記車両の上下方向に対応する向きに配列されており、
前記光学素子は、前記通過に伴って前記第一検出光と前記第二検出光の前記上下方向の間隔を狭めるように構成されている、
センサシステム。 - 車両に搭載されるセンサシステムであって、
前記車両の外部へ向けて第一検出光を出射する第一発光素子と、
前記車両の外部へ向けて第二検出光を出射する第二発光素子と、
前記第一検出光の通過を許容する第一光学素子と、
前記第二検出光の通過を許容する第二光学素子と、
前記車両の上下方向と交差する向きに前記第一検出光と前記第二検出光の出射方向を変化させる走査機構と、
前記走査機構の走査周期ごとに前記第一光学素子と前記第二光学素子を変位させることにより、前記第一光学素子と前記第二光学素子を通過した前記第一検出光と前記第二検出光の進行方向を前記上下方向に対応する向きに変化させる駆動機構と、
を備えている、
センサシステム。 - 車両に搭載されるセンサシステムであって、
前記車両の外部へ向けて検出光を出射する発光素子と、
前記検出光の通過を許容する光学素子と、
前記車両の上下方向と交差する向きに前記検出光の出射方向を変化させる走査機構と、
前記走査機構の走査周期ごとに前記光学素子を変位させることにより、前記光学素子を通過した前記検出光の進行方向を前記上下方向に対応する向きに変化させる駆動機構と、
を備えている、
センサシステム。 - 前記駆動機構による前記進行方向の変化量は、前記車両の速度に応じて変化する、
請求項3に記載のセンサシステム。 - 車両に搭載されるセンサシステムであって、
前記車両の外部へ向けて検出光を出射する発光素子と、
前記車両の上下方向に対応する向きに前記検出光の出射方向を変化させる走査機構と、
前記検出光の出射方向に応じて、前記発光素子の発光周波数と前記走査機構による走査速度の少なくとも一方を変更するプロセッサと、
を備えている、
センサシステム。 - 前記プロセッサは、前記車両の速度に応じて前記検出光の発光周波数と前記走査機構による走査速度の少なくとも一方を変更する、
請求項5に記載のセンサシステム。 - 前記第一発光素子と前記第二発光素子は、LiDARセンサユニット、TOFカメラユニット、ミリ波センサユニットのいずれかの一部である、
請求項1または2に記載のセンサシステム。 - 前記発光素子は、LiDARセンサユニット、TOFカメラユニット、ミリ波センサユニットのいずれかの一部である、
請求項3から6のいずれか一項に記載のセンサシステム。
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