JPWO2020031776A1 - アンテナモジュール - Google Patents

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Abstract

アンテナモジュール(100)は、第1誘電体基板(130)に配置された第1アンテナ素子(121−1)と、第2誘電体基板(131)に配置された第2アンテナ素子(121−2)と、第1誘電体基板(130)と第2誘電体基板(131)とを接続する接続部(160)と、給電配線(140)とを備える。第2誘電体基板(131)は、第1誘電体基板(130)とは異なる法線方向を有する。給電配線(140)は、第1誘電体基板(130)から接続部(160)を通って第2アンテナ素子(121−2)に高周波信号を供給する。接続部(160)における給電配線(140)の少なくとも一部は、第1アンテナ素子(121−1)および第2アンテナ素子(121−2)から放射される電波の偏波面に交差する方向に形成されている。

Description

本開示はアンテナモジュールに関し、より特定的には、異なる2つの方向に電波を放射可能なアンテナにおいて、アンテナ素子の給電配線からの放射の影響を低減する技術に関する。
無線通信装置において、異なる空間的方向に電波を放射することが可能なアンテナシステムが知られている。
特許第5925894号公報(特許文献1)は、ワイヤレスデバイスにおいて、第1の平面上に形成されたアンテナ素子(パッチアンテナ)の第1のセットと、第1の平面とは異なる空間的方向を向く第2の平面上に形成されたアンテナ素子(パッチアンテナ)の第2のセットとを備える構成が開示されている。
特許第5925894号公報(特許文献1)の構成においては、第1のセットのアンテナ素子で形成されるアンテナビームの方向、および第2のセットのアンテナ素子で形成されるアンテナビームの方向の異なる2方向に電波を放射することができるので、より広範囲のカバレージエリアを実現することができる。
特許第5925894号公報
特許第5925894号公報(特許文献1)において、RFチップから供給される高周波信号は、アンテナ素子が配置されるガラス基板に形成された導電性相互接続(給電配線)を介して各アンテナ素子へと伝達される。このとき、給電配線はアンテナとしても機能し、給電配線からも電波が放射され得る。給電配線から放射される電波の偏波方向と、アンテナ素子から放射される電波の偏波方向が同じ場合には、給電配線から放射される電波がアンテナ素子から放射される電波に対するノイズの要因となり得る。
また、給電配線から放射される電波およびアンテナ素子から放射される電波の偏波方向が同じ場合には、給電配線とアンテナ素子との結合が強まり、アンテナ素子から放射された電波が給電配線によって受信され、当該受信された電波が給電配線から2次放射される場合があり、この2次放射される電波もノイズの要因となる可能性がある。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、異なる2つの方向に電波を放射可能なアンテナモジュールにおいて、給電配線から放射される電波に起因するノイズを抑制することである。
本開示のある局面に係るアンテナモジュールは、第1誘電体基板に配置された第1アンテナ素子と、第2誘電体基板に配置された第2アンテナ素子と、第1誘電体基板と第2誘電体基板とを接続する接続部と、給電配線とを備える。第2誘電体基板は、第1誘電体基板とは異なる法線方向を有する。給電配線は、第1誘電体基板から接続部を通って第2アンテナ素子に高周波信号を供給する。接続部における給電配線の少なくとも一部は、第1アンテナ素子および第2アンテナ素子から放射される電波の偏波面に交差する方向に形成されている。
本開示の他の局面に係るアンテナモジュールは、第1誘電体基板に配置された第1アンテナ素子と、第2誘電体基板に配置された第2アンテナ素子と、第1誘電体基板と第2誘電体基板とを接続する接続部と、給電配線とを備える。給電配線は、第1誘電体基板から接続部を通って第2アンテナ素子に高周波信号を供給する。接続部における給電配線の少なくとも一部は、第1アンテナ素子および第2アンテナ素子から放射される電波の偏波面に交差する方向に形成されている。
本開示に係るアンテナモジュールによれば、アンテナ素子が形成される2つの誘電体基板を接続する接続部において、第2アンテナ素子へ高周波信号を伝達する給電配線の少なくとも一部が、第2アンテナ素子から放射される電波の偏波面に交差する方向に形成される。これによって、給電配線から放射される電波の偏波方向が第2アンテナ素子から放射される電波の偏波方向と異なるため、互いの電波の干渉が抑制される。さらに、給電配線と第2アンテナ素子との結合が弱められるため、給電配線からの2次放射を抑制することができる。これによって、給電配線から放射される電波に起因するノイズを抑制することが可能となる。
実施の形態1に係るアンテナモジュールが適用される通信装置のブロック図である。 図1のアンテナモジュールの配置を説明するための斜視図である。 実施の形態1におけるアンテナ装置の詳細を説明するための第1図である。 実施の形態1におけるアンテナ装置の詳細を説明するための第2図である。 アンテナモジュールを側面から見たときの断面図である。 比較例のアンテナ装置を説明するための第1図である。 比較例のアンテナ装置を説明するための第2図である。 接続部に形成される給電配線の他の配置例を示す図である。 実施の形態2におけるアンテナ装置を説明するための図である。 実施の形態3におけるアンテナ装置を説明するための図である。 実施の形態4におけるアンテナ装置を説明するための図である。 実施の形態5におけるアンテナ装置を説明するための図である。 実施の形態6におけるアンテナ装置を説明するための図である。 実施の形態6におけるアンテナ装置の変形例1を説明するための図である。 実施の形態6におけるアンテナ装置の変形例2を説明するための図である。 実施の形態7におけるアンテナ装置を説明するための図である。 実施の形態8におけるアンテナ装置を説明するための図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
(通信装置の基本構成)
図1は、本実施の形態1に係るアンテナモジュール100が適用される通信装置10のブロック図の一例である。通信装置10は、たとえば、携帯電話、スマートフォンあるいはタブレットなどの携帯端末や、通信機能を備えたパーソナルコンピュータなどである。
図1を参照して、通信装置10は、アンテナモジュール100と、ベースバンド信号処理回路を構成するBBIC200とを備える。アンテナモジュール100は、給電回路の一例であるRFIC110と、アンテナ装置120とを備える。通信装置10は、BBIC200からアンテナモジュール100へ伝達された信号を高周波信号にアップコンバートしてアンテナ装置120から放射するとともに、アンテナ装置120で受信した高周波信号をダウンコンバートしてBBIC200にて信号を処理する。
図1では、説明を容易にするために、アンテナ装置120を構成する複数のアンテナ素子(給電素子)121のうち、4つのアンテナ素子121に対応する構成のみ示され、同様の構成を有する他のアンテナ素子121に対応する構成については省略されている。なお、図1においては、アンテナ装置120が二次元のアレイ状に配置された複数のアンテナ素子121で形成される例を示しているが、アンテナ素子121は必ずしも複数である必要はなく、1つのアンテナ素子121でアンテナ装置120が形成される場合であってもよい。本実施の形態においては、アンテナ素子121は、略正方形の平板形状を有するパッチアンテナである。
RFIC110は、スイッチ111A〜111D,113A〜113D,117と、パワーアンプ112AT〜112DTと、ローノイズアンプ112AR〜112DRと、減衰器114A〜114Dと、移相器115A〜115Dと、信号合成/分波器116と、ミキサ118と、増幅回路119とを備える。
高周波信号を送信する場合には、スイッチ111A〜111D,113A〜113Dがパワーアンプ112AT〜112DT側へ切換えられるとともに、スイッチ117が増幅回路119の送信側アンプに接続される。高周波信号を受信する場合には、スイッチ111A〜111D,113A〜113Dがローノイズアンプ112AR〜112DR側へ切換えられるとともに、スイッチ117が増幅回路119の受信側アンプに接続される。
BBIC200から伝達された信号は、増幅回路119で増幅され、ミキサ118でアップコンバートされる。アップコンバートされた高周波信号である送信信号は、信号合成/分波器116で4分波され、4つの信号経路を通過して、それぞれ異なるアンテナ素子121に給電される。このとき、各信号経路に配置された移相器115A〜115Dの移相度が個別に調整されることにより、アンテナ装置120の指向性を調整することができる。
各アンテナ素子121で受信された高周波信号である受信信号は、それぞれ、異なる4つの信号経路を経由し、信号合成/分波器116で合波される。合波された受信信号は、ミキサ118でダウンコンバートされ、増幅回路119で増幅されてBBIC200へ伝達される。
RFIC110は、例えば、上記回路構成を含む1チップの集積回路部品として形成される。あるいは、RFIC110における各アンテナ素子121に対応する機器(スイッチ、パワーアンプ、ローノイズアンプ、減衰器、移相器)については、対応するアンテナ素子121毎に1チップの集積回路部品として形成されてもよい。
(アンテナモジュールの配置)
図2は、本実施の形態1におけるアンテナモジュール100の配置を説明するための図である。図2を参照して、アンテナモジュール100は、RFIC110を介して実装基板20の一方の主面21に配置される。RFIC110には、可撓性を有するフレキシブル基板160を介して、誘電体基板130,131が配置される。誘電体基板130,131には、アンテナ素子121−1,121−2がそれぞれ配置される。なお、フレキシブル基板160は、本開示の「接続部」に対応する。
本実施の形態1に係るアンテナモジュール100から放射可能な電波の周波数帯域は、特に限定されないが、たとえば28GHzおよび/または39GHzのようなミリ波帯の電波にも適用可能である。
誘電体基板130は、主面21に沿って延在しており、主面21の法線方向(すなわち、図2のZ軸方向)へ電波が放射されるようにアンテナ素子121−1が配置されている。
フレキシブル基板160は、実装基板20の主面21から側面22に面するように湾曲しており、側面22に沿った面に誘電体基板131が配置されている。誘電体基板131には、側面22の法線方向(すなわち、図2のX軸方向)へ電波が放射されるようにアンテナ素子121−2が配置されている。なお、フレキシブル基板160に代えて、たとえば熱可塑性を有するリジッド基板が設けられていてもよい。
誘電体基板130,131およびフレキシブル基板160は、たとえば、エポキシ、ポリイミドなどの樹脂で形成される。また、フレキシブル基板160は、より低い誘電率を有する液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer:LCP)あるいはフッ素系樹脂を用いて形成されてもよい。なお、誘電体基板130,131についても、LCPあるいはフッ素系樹脂を用いて形成してもよい。
このように、湾曲したフレキシブル基板160を用いて2つの誘電体基板130,131を接続することで、異なる2つの方向へ電波を放射することができる。
次に、図3〜図5を用いて、実施の形態1におけるアンテナ装置120の詳細について説明する。図3はアンテナ装置120の斜視図であり、図4は誘電体基板131の法線方向(すなわち、図3中のX軸の正方向)からアンテナ装置120を見たときの図である。また、図5は、アンテナモジュール100の側面の方向(すなわち、図3中のY軸の正方向)から見た断面図である。なお、図3〜図5および後述する図6,7,9〜11については、説明を容易にするために、誘電体基板130,131の各々に1つのアンテナ素子121が配置される構成を例として説明するが、図2で説明したように、複数のアンテナ素子121がアレイ状に配置される構成であってもよい。
図3〜図5を参照して、図2で説明したように、アンテナ装置120は、実装基板20にRFIC110を介して実装されている。誘電体基板130は実装基板20の主面21に対向しており、誘電体基板131は実装基板20の側面22に対向している。誘電体基板130,131のアンテナ素子121が配置された面とは反対の面、すなわち実装基板20に対向した面には接地電極GNDが配置されている。
誘電体基板130に配置されたアンテナ素子121−1には、RFIC110から給電配線142を介して高周波信号が供給される。図3の例においては、アンテナ素子121−1の中央からX軸の正方向にオフセットした位置に設けられる給電点SP1に給電配線142が接続されている。これにより、アンテナ素子121−1からは、X軸方向を励振方向とする偏波がZ軸の正方向に放射される。
誘電体基板131に配置されたアンテナ素子121−2には、RFIC110から給電配線140を介して高周波信号が供給される。給電配線140は、フレキシブル基板160の表面あるいは内部の層を通って誘電体基板130から誘電体基板131に延在し、アンテナ素子121−2の給電点SP2に接続される。図3の例においては、給電点SP2は、アンテナ素子121−2の中央からZ軸の負方向にオフセットした位置に設けられている。これにより、アンテナ素子121−2からは、Z軸方向を励振方向とする偏波がX軸の正方向に向かって放射される。なお、図3においては、アンテナ素子121−1から放射される電波の偏波面およびアンテナ素子121−2から放射される電波の偏波面が、いずれもZX平面である場合の例を示しているが、2つ電波の偏波面は異なっていてもよい。
フレキシブル基板160の内側の面(すなわち、実装基板20へ対向する面)には接地電極GNDが配置されている(図5)。言い換えれば、給電配線140はフレキシブル基板160においてマイクロストリップラインとして形成されている。このように、各誘電体基板130,131およびフレキシブル基板160の実装基板20に対向する面に接地電極GNDを配置することによって、アンテナ素子121あるいは給電配線140,142から放射される電波が実装基板20側へ漏洩することが防止できるとともに、実装基板20側の機器から放射されるノイズ等がアンテナ素子121あるいは給電配線140,142へ伝達されることを防止できる。
実施の形態1においては、図4に示されるように、X軸の正方向からアンテナ装置120を見たときに、フレキシブル基板160における給電配線140は直線的ではなく湾曲あるいは屈曲した形状となるように形成されている。すなわち、フレキシブル基板160内の給電配線140は、その少なくとも一部が、アンテナ素子121−1,121−2から放射される電波の偏波面(ZX平面)と交差する方向に延在している。
このような給電配線140の形状とする理由について、比較例(図6,7)を用いて以下に説明する。図6および図7は、比較例におけるアンテナ装置120#を示す図であり、実施の形態1のアンテナ装置120の図3および図4に対応する図である。比較例においては、図7に示されるように、X軸の正方向からアンテナ装置120#を見たときに、フレキシブル基板160における給電配線140#がZ軸方向に直線的になるように形成されている点が、実施の形態1と異なっている。
一般的に、配線に電流が流れると、当該配線の周囲には電磁界が生じ、配線自体がアンテナとして機能することが知られている。そのため、給電配線に高周波信号が供給されて電流が流れると、給電配線自体もアンテナとして機能し、給電配線からも電波が放射される。このとき、給電配線から放射される電波の偏波方向は、給電配線が延在する方向となる。したがって、図6および図7の比較例のように、アンテナ素子121−1,121−2から放射される電波の偏波面と給電配線140#から放射される電波の偏波面とが一致していると、互いの電波が干渉してしまいノイズの要因となり得る。
また、アンテナ素子121−1,121−2から放射される電波の偏波面と、給電配線140#の延在方向とが同じ場合には、給電配線140#が受信アンテナとしても機能してしまい、アンテナ素子121−1,121−2から放射される電波が給電配線140#により受信され得る。そうすると、RFIC110から伝達される高周波信号に対するノイズとなり、さらには、受信された電波が給電配線140#から再び放射される(2次放射)場合が生じ得る。
一方、本実施の形態1のように、フレキシブル基板160における給電配線140の少なくとも一部の延在方向が、アンテナ素子121−1,121−2から放射される電波の偏波面と平行ではなく交差する方向である場合には、放射される電波の偏波面が異なるため、互いの電波の干渉が抑制される。また、フレキシブル基板160における給電配線140によってアンテナ素子121−1,121−2から放射される電波が受信されにくくなるため、給電配線140からの2次放射を抑制することが可能となる。
また、接続部がフレキシブル基板160で形成される場合には、フレキシブル基板160の曲げによって、フレキシブル基板160における給電配線140に応力が作用し得る。図6および図7で示した比較例のように、フレキシブル基板160における給電配線140を直線的に形成し最短の長さに形成した場合には、フレキシブル基板160の曲げ伸ばしによる応力の影響が顕著になりやすい。一方で、本実施の形態1のように、フレキシブル基板160において給電配線140の少なくとも一部を湾曲等させることによって、フレキシブル基板160の曲げ伸ばしによる応力を低減することができるという効果も得ることができる。
なお、フレキシブル基板160における給電配線140の形状は、図3で示したような全体が湾曲した形状には限られない。たとえば、図8(a)に示されるように、直線的ではあるが、誘電体基板131から誘電体基板130に向かう方向に対して所定の角度で斜めに延在するように形成されてもよい。
また、図8(b)の例では、フレキシブル基板160における給電配線140が階段状の形状となっており、アンテナ素子121−1,121−2から放射される電波の偏波面と平行な部分と直交する部分が交互に現れる形状となっている。さらに、図8(c)の例では、給電配線140は、アンテナ素子121−1,121−2から放射される電波の偏波面と平行に延在する部分と斜め方向に延在する部分とからなる形状となっている。
図8(b)および図8(c)に示される例では、フレキシブル基板160における給電配線140の一部の延在方向がアンテナ素子121−1,121−2から放射される電波の偏波面に平行な部分が存在する。しかしながら、当該各平行部分の長さが、放射される電波の波長の1/2未満であれば、アンテナ素子121−1,121−2から放射される電波との干渉、およびアンテナ素子121−1,121−2から放射される電波と給電配線140から放射される電波との結合を抑制することができる。
以上のように、アンテナ素子が形成される2つの誘電体基板を接続部(フレキシブル基板)で接続したアンテナモジュールにおいて、フレキシブル基板に形成された給電配線の少なくとも一部を、当該給電配線で高周波信号を供給するアンテナ素子から放射される電波の偏波面と交差する方向に形成することによって、給電配線から放射される電波に起因するノイズを抑制することが可能となる。
[実施の形態2]
実施の形態1においては、アンテナ素子から放射される電波の偏波方向が1つである場合の例について説明した。実施の形態2においては、アンテナ素子から2つの偏波が放射される2偏波タイプのアンテナモジュールの例について説明する。
なお、以下の実施の形態2の説明においては、アンテナ素子121−2が2偏波タイプである例について説明するが、アンテナ素子121−2に加えてアンテナ素子121−1についても2偏波タイプであってもよい。
図9は、実施の形態2におけるアンテナ装置120Aを説明するための図である。図9のアンテナ装置120Aにおいては、アンテナ素子121−2には、給電点SP2において給電配線140が接続されるとともに、給電点SP3において給電配線141が接続されている。給電点SP2はアンテナ素子121−2の中央からZ軸の負方向にオフセットした位置となっており、給電点SP3はアンテナ素子121−2の中央からY軸の負方向にオフセットした位置となっている。これにより、アンテナ素子121−2からは、Z軸方向を励振方向とする偏波(第1偏波)と、Y軸方向を励振方向とする偏波(第2偏波)が放射される。すなわち、アンテナ素子121−2から放射される電波の偏波面はXY平面およびZX平面となる。
図9のアンテナ装置120Aにおいては、実施の形態1と同様に、フレキシブル基板160における給電配線140および給電配線141が湾曲するように形成されている。すなわち、フレキシブル基板160内の給電配線140および給電配線141の各々は、その少なくとも一部に、アンテナ素子121−2から放射される第1偏波の偏波面(ZX平面)と交差する方向に延在する第1部分と、第2偏波の偏波面(XY平面)と交差する方向に延在する第2部分とを含んでいる。
したがって、アンテナ装置120Aにおいても、アンテナ素子121−2から放射される電波と、給電配線140および給電配線141から放射される電波との干渉を抑制することができるとともに、給電配線140および給電配線141からの2次放射を防止することができる。
なお、実施の形態2の給電配線140,141についても、図8の例で示したような様々な態様とすることが可能である。
[実施の形態3]
アンテナモジュールにおいては、RFICとアンテナ素子とのインピーダンスをマッチングさせるため、および/または、放射される電波の周波数帯域を改善させるために、給電配線から分岐したスタブに代表される整合回路を、給電配線に配置する場合がある。
実施の形態3においては、給電配線に配置される整合回路を、2つの誘電体基板をつなぐ接続部(フレキシブル基板)に配置する構成について説明する。
図10は、実施の形態3におけるアンテナ装置120Bを説明するための図である。アンテナ装置120Bにおいては、フレキシブル基板160における給電配線140の部分は、図8(c)に示されるように、アンテナ素子121−1,121−2から放射される電波の偏波面と平行に延在する部分と斜め方向に延在する部分とからなる形状となっている。そして、フレキシブル基板160における当該偏波面と平行に延在する部分に、スタブ145が配置されている。
一般的なスタブ付のアンテナモジュールにおいては、誘電体基板内に形成された給電配線に配置される場合が多い。この場合、誘電体基板自体のサイズ制約のためにスタブを配置する位置が限定されてしまったり、逆に、スタブを配置するスペースを確保するために誘電体基板のサイズを大きくする必要が生じたりする場合がある。特に、複数のアンテナ素子が配列されるアレイアンテナの場合には、隣接するアンテナ素子とスタブが重なってしまうことを避ける必要があり、上記の課題がより顕著になり得る。
実施の形態3に係るアンテナ装置120Bにおいては、フレキシブル基板160に形成された給電配線140の部分にスタブ145が配置されているため、アンテナ特性の改善を図ることができる。さらに、誘電体基板131側にスタブを配置する場合に比べて、設計自由度の向上および誘電体基板の面積効率の向上を実現することが可能となる。
[実施の形態4]
実施の形態4においては、フレキシブル基板に形成された給電配線の部分に、フィルタ回路が形成される場合について説明する。
図11は、実施の形態4におけるアンテナ装置120Cを説明するための図である。図11のアンテナ装置120Cの例においては、フレキシブル基板160に形成された給電配線140の一部分がY軸方向に沿って延在するように形成されており、そのY軸方向に沿って延在する部分にフィルタ回路150が配置されている。なお、フィルタ回路150の配置される位置は、Y軸方向に沿って延在する部分には限られず、フレキシブル基板160に形成された給電配線140上であれば他の位置でもよい。
フィルタ回路150は、実施の形態3で説明したスタブのようにインピーダンスマッチングを行なう場合、給電配線140で伝達される高周波信号に重畳したノイズなどの高調波を除去する場合、あるいは、アンテナ装置120Cの周波数特性を改善させる場合などに用いられ得る。
フィルタ回路150を誘電体基板131に配置する場合、実施の形態3と同様に、設計上の制約あるいは誘電体基板の面積効率の低下の要因となり得る。そのため、実施の形態3のように、給電配線にフィルタ回路を配置することが必要となる場合に、フレキシブル基板に形成された給電配線の部分にフィルタ回路を配置することによって、アンテナ特性の改善を図りつつ、設計自由度の向上および誘電体基板の面積効率の向上を実現することが可能となる。
[実施の形態5]
上記の各実施の形態においては、各放射素子から放射される電波の周波数帯域が1つの場合について説明した。実施の形態5においては、2つの周波数帯域の電波を放射することができる、いわゆるデュアルバンド型の放射素子を有するアンテナモジュールの例について説明する。
図12は、実施の形態5におけるアンテナ装置120Dを説明するための図である。図12(a)は誘電体基板131の法線方向からアンテナ装置120Dを見た場合の図であり、図12(b)は誘電体基板131のZX平面における断面図である。
図12を参照して、アンテナ装置120Dにおいては、誘電体基板131に配置される放射素子として、給電配線140によって高周波信号が供給されるアンテナ素子121−2(以下、「給電素子」とも称する。)に加えて、高周波信号が供給されない無給電素子122をさらに備えている。無給電素子122は、給電素子121−2よりもややサイズの大きい略正方形の形状をしている。無給電素子122は、誘電体基板131において、給電素子121−2と接地電極GNDとの間に形成されている。誘電体基板131の法線方向から誘電体基板131を平面視した場合に、無給電素子122は、給電素子121−2の少なくとも一部が無給電素子122と重なる位置に配置されている(図12(a))。
誘電体基板131内の給電配線140は、無給電素子122と接地電極GNDとの間を通り、さらに無給電素子122に形成された開口部を貫通して給電素子121−2に接続される(図12(b))。無給電素子122をこのような構成とすることによって、給電素子121−2から放射される電波と周波数帯域が異なった電波を、無給電素子122から放射することが可能となる。なお、図12に示される例においては、無給電素子122の貫通孔が無給電素子122の中心からZ軸の負方向にオフセットした位置に形成されているため、無給電素子122から放射される電波の偏波面は、給電素子121−2の偏波面と同様にZX平面となる。
このようなデュアルバンド型のアンテナ装置120Dにおいても、フレキシブル基板160における給電配線140の少なくとも一部を、給電素子121−2および無給電素子122の偏波面と交差する方向に形成することによって、給電配線140から放射される電波に起因するノイズを抑制することが可能となる。
なお、図12の例においては、アンテナ素子121−2がデュアルバンド型である構成の例について説明したが、それに加えてアンテナ素子121−1についてもデュアルバンド型である構成であってもよい。
[実施の形態6]
実施の形態6においては、誘電体基板に複数のアンテナ素子が配列されたアレイアンテナの場合の例について説明する。
図13は、実施の形態6におけるアンテナ装置120Eを説明するための図である。アンテナ装置120Eにおいては、誘電体基板131に4つのアンテナ素子121A〜121DがY軸方向に沿って配列されている。アンテナ素子121A〜121Dには、それぞれ給電配線140A〜140Dが接続されており、これら給電配線140A〜140Dを介してRFIC110からの高周波信号がアンテナ素子121A〜121Dに供給される。
アンテナ素子121A〜121Dの各々における給電点は、各アンテナ素子の中央からZ軸の負方向にオフセットした位置となっており、これによって各アンテナ素子からは、Z軸方向を励振方向とする偏波がX軸の正方向に向かって放射される。
給電配線140A〜140Dの各々は、他の実施の形態と同様に、フレキシブル基板160において、各アンテナ素子から放射される電波の偏波面(ZX平面)と交差する方向に延在する部分を少なくとも一部含んでいる。これにより、給電配線から放射される電波に起因するノイズを抑制することが可能となる。
なお、図13に示されるようなアレイアンテナにおいては、フレキシブル基板160における給電配線140A〜140Dが、互いに非平行となるように形成されることが好ましい。このようにすることによって、各給電配線から放射される電波同士の干渉、および給電配線間の結合を抑制することができる。
さらに、図13においては、フレキシブル基板160において、給電配線140Aと給電配線140DとがZ軸に平行な線CLに対して線対称の形状となっており、給電配線140Bと給電配線140Cとが線CLに対して線対称の形状となっている。これにより、給電配線140Aから放射される電波の位相と給電配線140Dから放射される電波の位相が逆となるため、これらの電波が互いに打消し合わされて不要波の影響が低減される。また、給電配線140Bから放射される電波と給電配線140Cから放射される電波についても、位相が反転していることにより互いに打ち消し合わされる。このように、フレキシブル基板160上での給電配線140A〜140Dを、線CLに対して全体として線対称となるように形成することによって、給電配線から放射される電波の影響を低減することができる。
ここで、給電配線140A〜140Dの配置については、全体として線対称となるような配置であれば図13には限られず、たとえば図14のアンテナ装置120Fのような配置としてもよい。なお、放射される電波が互いに打ち消すことができれば、図15のアンテナ装置120Gに示されるように、給電配線を全体として線対称となっていない配置とすることも可能である。しかしながら、アレイアンテナ全体から放射される電波の対称性を考慮すると、図13および図14のような対称配置とすることが好ましい。
また、フレキシブル基板160における給電配線140A〜140Dの経路長を調整することによって、RFIC110から各アンテナ素子までの給電配線の長さを等しくするようにしてもよい。給電配線の長さを統一することによって、各アンテナ素子に供給される高周波信号の位相を合わせることができる。
なお、実施の形態4〜6においては、誘電体基板130および誘電体基板131に配置された複数のアンテナ素子121がいずれもパッチアンテナである場合について説明したが、複数のアンテナ素子のうちの一部がダイポールアンテナであってもよい。
[実施の形態7]
上述の実施の形態においては、誘電体基板130に配置されるアンテナ素子121−1から放射される電波の偏波方向が、誘電体基板130に沿ってフレキシブル基板160から誘電体基板131に向かう方向(すなわち、X軸方向)であり、誘電体基板131に配置されるアンテナ素子121−2から放射される電波の偏波方向が、誘電体基板131に沿ってフレキシブル基板160から誘電体基板130に向かう方向(すなわち、Z軸方向)である場合について説明した。
実施の形態7においては、誘電体基板130に配置されるアンテナ素子121−1から放射される電波の偏波方向、および、誘電体基板131に配置されるアンテナ素子121−2から放射される電波の偏波方向が、ともにY軸方向である場合について説明する。
図16は、実施の形態7おけるアンテナ装置120Hを説明するための図である。図16を参照して、アンテナ装置120Hにおいては、誘電体基板130に配置されたアンテナ素子121−1の給電点SP1は、アンテナ素子121−1の中心からY軸の正方向にオフセットした位置に配置されている。また、誘電体基板131に配置されたアンテナ素子121−2の給電点SP2は、アンテナ素子121−2の中心からY軸の正方向にオフセットした位置に配置されている。したがって、アンテナ素子121−1からはY軸方向を励振方向とする偏波がZ軸の正方向に向かって放射され、アンテナ素子121−2からはY軸方向を励振方向とする偏波がX軸の正方向に向かって放射される。
アンテナ装置120Hにおいては、図16に示されるように、X軸の正方向からアンテナ装置120Hを見たときに、フレキシブル基板160における給電配線140は、誘電体基板130から誘電体基板131に向かってZ軸方向に直線的になるように形成されている。アンテナ装置120Hの場合、アンテナ素子121−1およびアンテナ素子121−2から放射される電波の偏波方向はともにY軸方向(YZ平面/XY平面)となっているため、給電配線140をフレキシブル基板160上で湾曲または屈曲させなくても、フレキシブル基板160の給電配線140から放射される電波の偏波面(ZX平面)と一致することはない。
したがって、アンテナ装置120Hのように、各アンテナ装置から放射される電波の偏波方向が、誘電体基板130から誘電体基板131に向かう方向に直交する方向である場合には、X軸の正方向からアンテナ装置120Hを見たときに、フレキシブル基板160における給電配線140をZ軸方向に直線的になるように形成しても、給電配線140を各アンテナ装置から放射される電波と交差するように配置できる。これにより、給電配線140からの2次放射を抑制することが可能となり、給電配線140から放射される電波に起因するノイズを抑制することが可能となる。
なお、アンテナ装置120Hのように、各アンテナ装置から放射される電波の偏波方向がともにY軸方向の場合においても、図3および図8に示されるように、給電配線をフレキシブル基板160上で湾曲または屈曲させるようにしてもよい。
[実施の形態8]
上述の実施の形態においては、2つの誘電体基板の法線方向が互いに異なる場合について説明した。実施の形態8においては、同じ法線方向を有する2つの誘電体基板がフレキシブル基板によって接続された構成の場合について説明する。
図17は、実施の形態8におけるアンテナ装置120Iを説明するための図である。アンテナ装置120Iにおいては、フレキシブル基板160が屈曲しておらず、誘電体基板130,131が、フレキシブル基板160を介して同じ平面(XY平面)上に形成された構成となっている。誘電体基板130に配置されたアンテナ素子121−1の給電点SP1、および、誘電体基板131に配置されたアンテナ素子121−2の給電点SP2は、各アンテナ素子の中心からX軸の正方向にオフセットした位置に配置されている。したがって、アンテナ素子121−1およびアンテナ素子121−2からは、いずれもX軸方向を励振方向とする偏波がZ軸の正方向に向かって放射される。
このとき、フレキシブル基板160における給電配線140は、Z軸方向からアンテナ装置120Iを見たときに、湾曲あるいは屈曲した形状となるように形成されている。すなわち、フレキシブル基板160における給電配線140は、その少なくとも一部が、アンテナ素子121−1,121−2から放射される電波の偏波面(ZX平面)と交差する方向に延在している。
このような構成とすることによって、給電配線140から放射される電波の偏波面と、アンテナ素子121−1,121−2から放射される電波の偏波面(ZX平面)とを異ならせることができるので、給電配線140からの2次放射を抑制し、給電配線140から放射される電波に起因するノイズを抑制することが可能となる。
なお、誘電体基板131に配置されるアンテナ素子121−2については、パッチアンテナに限らず、ダイポールアンテナ等の線状アンテナであってもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 通信装置、20 実装基板、21 主面、22 側面、100 アンテナモジュール、110 RFIC、111A〜111D,113A〜113D,117 スイッチ、112AR〜112DR ローノイズアンプ、112AT〜112DT パワーアンプ、114A〜114D 減衰器、115A〜115D 移相器、116 信号合成/分波器、118 ミキサ、119 増幅回路、120,120A〜120I アンテナ装置、121,121A〜121D,121−1,121−1A〜121−1D,121−2,121−2A〜121−2D アンテナ素子、122 無給電素子、130,131 誘電体基板、140,140A〜140D,141,142 給電配線、145 スタブ、150 フィルタ回路、160 フレキシブル基板、200 BBIC、GND 接地電極、SP1〜SP3 給電点。
したがって、アンテナ装置120Hのように、各アンテナ素子から放射される電波の偏波方向が、誘電体基板130から誘電体基板131に向かう方向に直交する方向である場合には、X軸の正方向からアンテナ装置120Hを見たときに、フレキシブル基板160における給電配線140をZ軸方向に直線的になるように形成しても、給電配線140を各アンテナ素子から放射される電波と交差するように配置できる。これにより、給電配線140からの2次放射を抑制することが可能となり、給電配線140から放射される電波に起因するノイズを抑制することが可能となる。
なお、アンテナ装置120Hのように、各アンテナ素子から放射される電波の偏波方向がともにY軸方向の場合においても、図3および図8に示されるように、給電配線をフレキシブル基板160上で湾曲または屈曲させるようにしてもよい。

Claims (12)

  1. 第1誘電体基板と、
    前記第1誘電体基板とは異なる法線方向を有する第2誘電体基板と、
    前記第1誘電体基板に配置された第1アンテナ素子と、
    前記第2誘電体基板に配置された第2アンテナ素子と、
    前記第1誘電体基板と前記第2誘電体基板とを接続する接続部と、
    前記第1誘電体基板から前記接続部を通って前記第2アンテナ素子に高周波信号を供給する第1給電配線とを備え、
    前記接続部における前記第1給電配線の少なくとも一部は、前記第1アンテナ素子および前記第2アンテナ素子から放射される電波の偏波面に交差する方向に形成されている、アンテナモジュール。
  2. 前記第2アンテナ素子は、第1偏波および第2偏波を放射するように構成されており、
    前記接続部における前記第1給電配線は、前記第1偏波の偏波面に交差する方向に形成された第1部分と、前記第2偏波の偏波面に交差する方向に形成された第2部分とを有する、請求項1に記載のアンテナモジュール。
  3. 前記接続部における前記第1給電配線に形成された整合回路をさらに備える、請求項1または2に記載のアンテナモジュール。
  4. 前記接続部における前記第1給電配線に形成されたフィルタ回路をさらに備える、請求項1または2に記載のアンテナモジュール。
  5. 前記接続部における前記第1給電配線は、マイクロストリップラインとして形成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のアンテナモジュール。
  6. 前記接続部は、前記第1誘電体基板から前記第2誘電体基板に向かって湾曲しており、
    前記マイクロストリップラインの接地電極は、湾曲した前記接続部の内側の面に形成される、請求項5に記載のアンテナモジュール。
  7. 前記第2誘電体基板は多層構造を有しており、
    前記アンテナモジュールは、
    前記第2誘電体基板に形成された接地電極と、
    前記第2アンテナ素子と前記接地電極との間に形成された無給電素子とをさらに備え、
    前記第1給電配線は、前記無給電素子を貫通して前記第2誘電体基板に接続される、請求項1に記載のアンテナモジュール。
  8. 前記第2誘電体基板に配置された第3アンテナ素子と、
    前記第1誘電体基板から前記接続部を通って前記第3アンテナ素子に高周波信号を供給する第2給電配線とをさらに備え、
    前記接続部における前記第2給電配線の少なくとも一部は、前記第3アンテナ素子から放射される電波の偏波面に交差する方向に形成されている、請求項1に記載のアンテナモジュール。
  9. 前記接続部における前記第1給電配線および前記第2給電配線は、互いに非平行である、請求項8に記載のアンテナモジュール。
  10. 前記接続部において、前記第1給電配線と前記第2給電配線とは、線対称に配置される、請求項8または9に記載のアンテナモジュール。
  11. 前記第1誘電体基板に配置され、前記第2アンテナ素子および前記第3アンテナ素子に高周波信号を供給する給電回路をさらに備え、
    前記給電回路から前記第2アンテナ素子までの前記第1給電配線の長さと、前記給電回路から前記第3アンテナ素子までの前記第2給電配線の長さとは等しい、請求項8〜10のいずれか1項に記載のアンテナモジュール。
  12. 第1誘電体基板と、
    第2誘電体基板と、
    前記第1誘電体基板に配置された第1アンテナ素子と、
    前記第2誘電体基板に配置された第2アンテナ素子と、
    前記第1誘電体基板と前記第2誘電体基板とを接続する接続部と、
    前記第1誘電体基板から前記接続部を通って前記第2アンテナ素子に高周波信号を供給する給電配線とを備え、
    前記接続部における前記給電配線の少なくとも一部は、前記第1アンテナ素子および前記第2アンテナ素子から放射される電波の偏波面に交差する方向に形成されている、アンテナモジュール。
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