JPWO2020008519A1 - 多翼送風機及び空気調和装置 - Google Patents

多翼送風機及び空気調和装置 Download PDF

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Abstract

本発明に係る多翼送風機においては、羽根車の各羽根は、前記羽根車の回転軸方向の端部として第1端及び第2端を備えている。各前記羽根の前記第1端は、前記羽根車の主板に接続されている。各前記羽根の前記第2端は、吸気口と対向している。また、同一の前記羽根を観察した際、前記回転軸と内周端との間の距離が前記第1端と前記第2端との間の位置である第1途中部から前記第2端にむかって漸次大きくなっており、入口角が前記第1途中部から前記第2端にむかって漸次大きくなっている。さらに、前記回転軸に垂直な方向である径方向に前記羽根の外周端を観察した際、前記外周端は、前記回転軸と略平行な略直線形状となる。

Description

本発明は、送風性能の向上を図った多翼送風機、及び該多翼送風機を備えた空気調和装置に関するものである。
多翼送風機は、吸気口及び排気口が形成されたファンケーシングと、該ファンケーシングに収容された羽根車とを備えている。多翼送風機は、回転する羽根車によって空気に作用する遠心力を利用して、吸気口からファンケーシング内に吸い込んだ空気を加圧し、排気口からファンケーシング外へ排出する。多翼送風機は、シロッコファンとも称される。
多翼送風機は、例えば、空気調和装置の送風機として用いられる。また例えば、多翼送風機は、静圧が比較的高い場所で空気を強制的に流通されるために用いられる。静圧が比較的高い場所とは、例えば、工場又はビル等に設けられた換気ダクト、家屋の床下等である。また例えば、多翼送風機は、キッチン又は調理場等の室内を換気するための装置としても利用されている。
多翼送風機の羽根車は、回転軸を中心として回転する。この羽根車は、主板と、該主板の外縁部近傍から回転軸方向に延びる複数の羽根とを備えている。これら複数の羽根は、回転軸を中心とする円上に間隔を空けて配置されている。詳しくは、羽根のそれぞれは、回転軸方向の一方の端部である第1端と、回転軸方向の他方の端部である第2端とを備えている。そして、羽根のそれぞれは、第1端が主板に接続されている。そして、羽根のそれぞれの第2端は、ファンケーシングの吸気口と対向している。
このため、羽根車が回転軸を中心として回転すると、吸気口からファンケーシング内に吸い込まれた空気は、吸込側となる第2端側から、羽根車における複数の羽根と主板とで囲まれた空間に流入する。そして、複数の羽根と主板とで囲まれた空間に流入した空気は、遠心力によって、隣接する羽根の間から、概略径方向に羽根車の外方へ加圧されて送り出される。その後、羽根車から流出した空気は、排気口からファンケーシングの外部へ排出される。なお、径方向とは、回転軸から該回転軸に対して垂直方向に延びる方向である。
ここで、隣接する羽根間を流れる空気の流速は、回転軸方向で異なる。詳しくは、隣接する羽根間を流れる空気の流速は、主板側が速くなり、吸込側となる第2端側が遅くなる。また、吸込側となる第2端側において隣接する羽根間に流入する空気は、複数の羽根と主板とで囲まれた空間に流入した空気が隣接する羽根間に流れ込もうと羽根車の径方向に曲がる際に作用する慣性力により、回転軸に対して垂直には流入しない。すなわち、吸込側となる第2端側において隣接する羽根間を流れる空気は、回転軸に垂直な方向に対して、主板側に傾いた流れとなる。このように、隣接する羽根間を流れる空気の流れは、流速が回転軸方向で一様ではないことに加えて、回転軸に垂直な方向の軸方向速度も一様ではない。
一方、羽根車の羽根は、通常、隣接する羽根間において一様な速度分布をもつ流れを仮定して設計される。このため、吸込側となる第2端側近傍では、設計で想定した流れと、実際の流れの様相とが異なる。したがって、吸込側となる第2端側近傍では、隣接する羽根間を通過する空気の圧力損失が大きい。また、隣接する羽根間に流入する非一様な空気の流れに起因して、隣接する羽根間から流出する空気流れにも、回転軸方向に速度分布が生じる。そして、この速度分布に起因して、ファンケーシングの内部において旋回した流れが生じるため、多翼送風機の送風性能が悪化する。
そこで、従来の多翼送風機には、吸込側となる第2端側近傍において隣接する羽根間を通過する空気の圧力損失を抑制するため、羽根車の回転軸から羽根の内周端までの距離を回転軸方向において変化させ、羽根車の回転軸から羽根の外周端までの距離を回転軸方向において変化させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−29149号公報
特許文献1に記載の多翼送風機は、回転軸から羽根の内周端までの距離及び回転軸から羽根の外周端までの距離を回転軸方向で変化させることにより、隣接する羽根間を通過する空気の流れに対する羽根形状の適合を図っている。これにより、特許文献1に記載の多翼送風機は、隣接する羽根間を通過する空気の圧力損失の抑制を図っている。しかしながら、回転軸から羽根の内周端までの距離及び回転軸から羽根の外周端までの距離を回転軸方向で変化させるのみでは、多翼送風機全体としては、空気の圧力損失を抑制する効果は小さい。
なぜならば、特許文献1に記載の多翼送風機は、同一の羽根の外周端を観察した際、回転軸方向の位置によって、外周端の位置が回転方向にずれる。このため、特許文献1に記載の多翼送風機においては、隣接する羽根間から流出する空気の流れは、回転軸に垂直な方向に対して傾いた流れとなる。一方、ファンケーシングの排気口は、隣接する羽根間から流出する空気の流れが回転軸に垂直な方向になると想定して、配置されている。このため、特許文献1に記載の多翼送風機においては、隣接する羽根間から流出した空気は、ファンケーシングにおける回転軸方向に対向する壁面に衝突し、排気口からファンケーシング外へ排出されることとなる。したがって、特許文献1に記載の多翼送風機においては、羽根車と排気口との間の空気の流れに渦流れが生じてしまい、当該箇所での圧力損失が大きくなってしまう。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、多翼送風機全体の空気の圧力損失を従来よりも低減でき、送風性能を向上させることができる多翼送風機を得ることを第1の目的とする。また、本発明は、このような多翼送風機を備えた空気調和装置を得ることを第2の目的とする。
本発明に係る多翼送風機は、吸気口及び排気口が形成されたファンケーシングと、前記ファンケーシングに収容され、回転軸を中心として回転することにより、前記吸気口から前記ファンケーシングに流入して前記排気口から前記ファンケーシングの外部に流出する空気の流れを発生させる羽根車と、を備え、前記羽根車は、前記回転軸に沿って延び、前記回転軸を中心とする円上に間隔を開けて配置された複数の羽根と、複数の前記羽根が設けられた主板と、を備え、前記羽根のそれぞれは、前記羽根車の回転方向において前側の面となる正圧面と、前記回転方向において後ろ側の面となる負圧面と、前記回転軸方向の端部の一方である第1端と、前記回転軸方向の端部の他方の端部である第2端と、前記回転軸から該回転軸に対して垂直方向に延びる方向である径方向の端部であり、前記回転軸に近い方の端部である内周端と、前記径方向の端部であり、前記回転軸に遠い方の端部である外周端と、を備え、前記第1端が前記主板に接続されて、前記第2端が前記吸気口と対向しており、同一の前記羽根を観察した際、前記回転軸と前記内周端との間の距離は、前記第1端と前記第2端との間の位置である第1途中部から前記第2端にむかって漸次大きくなっており、入口角は、前記第1途中部から前記第2端にむかって漸次大きくなっており、前記回転軸と垂直な断面において、前記外周端と前記正圧面との交点を第1点、前記外周端と前記負圧面との交点を第2点、前記外周端と前記羽根の中心線との交点を第3点、前記第1端における前記第1点と前記回転軸とを結ぶ仮想直線を第1直線、前記第1端における前記第2点と前記回転軸とを結ぶ仮想直線を第2直線と定義した場合、前記第1端から前記第2端までの前記第3点は前記第1直線と前記第2直線との間にある。
また、本発明に係る空気調和装置は、本発明に係る多翼送風機と、前記多翼送風機によって供給された空気を加熱又は冷却する熱交換器と、を備えている。
本発明に係る多翼送風機は、隣接する羽根間を通過する空気の圧力損失を抑制でき、羽根車と排気口との間の空気の流れに渦流れが発生することも抑制できる。このため、本発明に係る多翼送風機は、多翼送風機全体の空気の圧力損失を従来よりも低減でき、送風性能を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る多翼送風機を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る多翼送風機において、ケーシングの上面板を取り外した状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る多翼送風機の羽根車を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る羽根車を該羽根車の回転軸を含む平面で切断し、該平面と垂直な方向に羽根を観察した図である。 本発明の実施の形態1に係る羽根車の羽根を該羽根車の回転軸方向に観察したときの形状を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る羽根車の羽根を該羽根車の回転軸方向に観察したときの形状を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る羽根車の羽根を該羽根車の回転軸方向に観察したときの形状を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る多翼送風機の羽根車を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る羽根車を該羽根車の回転軸を含む平面で切断し、該平面と垂直な方向に羽根を観察した図である。 本発明の実施の形態2に係る羽根車の羽根を該羽根車の回転軸方向に観察したときの形状を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る羽根車の羽根を該羽根車の回転軸方向に観察したときの形状を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る多翼送風機100における静圧上昇量の測定結果を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る多翼送風機100における送風効率の測定結果を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る羽根車の主板の一部を回転軸方向に観察した図である。 本発明の実施の形態5に係る多翼送風機の要部を示す断面図である。 本発明の実施の形態6に係る空気調和装置の一例を示す冷媒回路図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る多翼送風機を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る多翼送風機において、ケーシングの上面板を取り外した状態を示す平面図である。また、図3は、本発明の実施の形態1に係る多翼送風機の羽根車を示す斜視図である。なお、図2及び図3に示す円弧状の矢印は、羽根車30の回転方向を示している。
多翼送風機100は、吸気口2から吸い込んだ空気を加圧して排気口4から排出することによって、空気を強制的に流動させる装置である。多翼送風機100は、吸気口2及び排気口4が形成されたファンケーシング1と、該ファンケーシング1に収容された羽根車30とを備えている。
羽根車30は、モーター等の駆動装置70の回転駆動によって回転軸31を中心に回転し、それによって生じる遠心力で、概略径方向に羽根車30の外方へ空気を強制的に送出する部品である。なお、径方向とは、回転軸31から該回転軸31に対して垂直方向に延びる方向である。すなわち、羽根車30は、回転軸31を中心として回転することにより、吸気口2からファンケーシング1に流入して排気口4からファンケーシング1の外部に流出する空気の流れを発生させる。羽根車30は、主板40と複数の羽根50とを備えている。
主板40は回転軸31を中心に回転可能に設けられる円板である。この主板40には、複数の羽根50が設けられている。詳しくは、主板40は、第1面41と、該第1面41の裏面である第2面42とを備えている。そして、本実施の形態1では、主板40の第1面41に、複数の羽根50が設けられている。複数の羽根50は、例えば、主板40の外周縁近傍に設けられている。
複数の羽根50は、主板40から回転軸31に沿って延びている。そして、複数の羽根50は、回転軸31を中心とする円上に、間隔を開けて配置されている。詳しくは、羽根50のそれぞれは、回転軸31方向の端部の一方である第1端51と、回転軸31方向の端部の他方の端部である第2端52とを備えている。そして、羽根50のそれぞれの第1端51が、主板40の第1面41に接続されている。また、羽根50のそれぞれの第2端52は、ファンケーシング1の吸気口2と対向している。すなわち、各羽根50は、主板40の第1面41から吸気口2に向かう方向に、主板40の第1面41に対して略垂直に延びている。また、各羽根50は、回転軸31方向に観察した際、径方向と平行に又は径方向に対して所定の角度で傾斜している。なお、回転軸31方向とは、回転軸31が延びている方向である。
各羽根50の第2端52、すなわち吸気口2側の端部は、連結部45によって接続されている。連結部45は、複数の羽根50の第2端52を接続できる径を有する、一連の環状の部材である。この接続によって、複数の羽根50の第2端52の位置関係を維持し、かつ、複数の羽根50を補強する。連結部45は、各羽根50の第2端52を覆うことができる幅を有する環状の板材であってもよいし、各羽根50の外周側を連結する環状の部材であってもよい。羽根車30がこのような構成を備えて回転することによって、主板40と複数の羽根50とによって囲まれた空間に吸込んだ空気は、隣接する羽根50の間を通して、半径方向の外方に送出される。
ファンケーシング1は、スクロールタイプのファンケーシングである。ファンケーシング1は、羽根車30を収容する本体部10と、該本体部10に接続されたダクト部20とを備えている。
本体部10は、概ね円柱状の空間が内部に形成された、例えば中空円筒状の部品である。本体部10は、羽根車30の全体を概ね囲んでいる。なお、ファンケーシング1の内部に形成される空間の形状は、円柱状に限らず、例えば、断面が多角形の柱状であってもよい。ファンケーシング1は、壁面を構成する部材として、下面板11、上面板12、及び周壁13を備えている。上面板12は、羽根車30とファンケーシング1の外部との間を空気が流通できるように、複数の羽根50の第2端52と対向する領域に吸気口2が形成されている。また、吸気口2には、ベルマウス3が設けられている。ベルマウス3は、吸気口2及びその近傍で空気を滑らかに流すために、ファンケーシング1の外部から内部に向けて開口部の断面が次第に縮小している。吸気口2の中心と羽根車30の回転軸31とは、ほぼ一致している。
下面板11は、上面板12と回転軸31方向に対向して配置されている。すなわち、上面板12は羽根車30の吸気側である第2端52側に設けられ、下面板11は羽根車30の主板40側に設けられている。周壁13は、下面板11の外縁部と上面板12の外縁部とを接続し、羽根車30の外周側に延在する。また、本体部10の側面の一部には、周壁13が設けられていない箇所が存在する。当該箇所が、本体部10から本体部10外へ排出される空気が通る本体部排気口14となっている。
図2に示すように、本体部10の周壁13と羽根車30の外周端部との間の隙間は、後述する舌部26から羽根車30の回転方向に、所定の割合で拡大する。これにより、羽根車30から送出された空気は、上記隙間を滑らかに流れることができる。また、舌部26から本体部排気口14にかけて空気の流路面積が次第に拡大するため、羽根車30から送出された空気が隙間を流通するに従い、空気の静圧が効率よく上昇していくことができる。
ダクト部20は、空気の流れ方向に直交する断面が略矩形状の中空の管である。ダクト部20は、本体部10の本体部排気口14から流出した空気をファンケーシング1の外部へ排出するように案内する流路を構成する。ダクト部20の一方の端部の開口部は、該ダクト部20に流入する空気が通る流入口25となっている。また、ダクト部20の他方の端部の開口部は、該ダクト部20から流出する空気が通る、換言するとファンケーシング1から排出される空気が通る排気口4となっている。すなわち、ダクト部20の流入口25の周縁は、本体部10の本体部排気口14の周縁に接続されている。
ダクト部20は、壁面を構成する部材として、延設板21と、ディフューザ板22と、下面板23と、上面板24とを備えている。延設板21は、本体部10の周壁13における本体部排気口14周縁を構成する端部のうち、空気の流れ方向の下流側の端部に滑らかに接続されている。ディフューザ板22は、本体部10の周壁13における本体部排気口14周縁を構成する端部のうち、空気の流れ方向の上流側の端部に接続されている。ディフューザ板22は、ダクト部20での空気の流れ方向に向かって流路の断面積が次第に拡大するように、延設板21と所定の角度をもって配置されている。下面板23及び上面板24は、それぞれ、延設板21の外縁部とディフューザ板22の外縁部とを接続し、略矩形状の流路を形成する。また、下面板23は、本体部10の下面板11における本体部排気口14周縁を構成する端部に接続されている。上面板24は、本体部10の上面板12における本体部排気口14周縁を構成する端部に接続されている。
ディフューザ板22と本体部10の周壁13との接続部は、ファンケーシング1の下面板11から上面板12まで、所定の曲率半径をもって滑らかに接続されており、舌部26を形成する。舌部26は、吸気口2から羽根車30を通過して本体部10内に流入した流れが本体部10により集められ、該集められた空気がダクト部20に流入する際の分岐点となる。すなわち、ダクト部20に流入する空気は、本体部10を通過する間に静圧が上昇し、本体部10内の舌部26近傍よりも高圧となる。舌部26は、この圧力差により、ダクト部20から本体部10内に空気が再度流入する流れを仕切る作用を持つこととなる。また、舌部26は、所定の曲率半径をもって形成されているため、本体部10からダクト部20に空気が流入する際に、空気が舌部26に衝突したとしても、舌部26で発生する乱れを小さくすることができる。このため、送風性能の悪化、騒音の増大を抑制することができる。本実施の形態1では、舌部26の曲率半径は回転軸31方向において一定となっているが、舌部26の曲率半径は回転軸31方向において一定である必要はない。例えば、吸気口2側つまり上面板12側の舌部26の曲率半径は、下面板11側の舌部26の曲率半径よりも大きくなっていてもよい。
続いて、図3と後述する図4〜図7とを用いて、本実施の形態1に係る羽根車30の羽根50の詳細形状について説明する。なお、各羽根50は同一形状となっているため、図4〜図7では、1つの羽根50の形状を示している。
図4は、本発明の実施の形態1に係る羽根車を該羽根車の回転軸を含む平面で切断し、該平面と垂直な方向に羽根を観察した図である。図5〜図7は、本発明の実施の形態1に係る羽根車の羽根を該羽根車の回転軸方向に観察したときの形状を示す図である。換言すると、図5〜図7は、回転軸31と垂直な断面で羽根50の形状を観察した図となっている。ここで、図5は、主板40側の端部である第1端51の位置における羽根50の形状を示している。図6は、吸気口2側の端部である第2端52の位置における羽根50の形状を示している。また、図7は、第1端51の位置における羽根50の形状と、第2端52の位置における羽根50の形状とを示している。なお、図7では、第1端51の位置における羽根50の形状と、第2端52の位置における羽根50の形状との区別を容易とするため、第2端52の位置における羽根50の形状を破線で示している。また、図5〜図7に示す白抜きの矢印は、羽根車30の回転方向を示している。
羽根50は、正圧面55と、負圧面56と、内周端53と、外周端54とを備えている。正圧面55は、羽根車30の回転方向において前側となる面である。負圧面56は、羽根車30の回転方向において後ろ側となる面である。内周端53は、回転軸31から該回転軸31に対して垂直方向に延びる方向である径方向の端部であり、回転軸31に近い方の端部である。外周端54は、径方向の端部であり、回転軸31に遠い方の端部である。
図4に示すように、羽根50の回転軸31方向の長さは、長さL1となっている。すなわち、第1端51から第2端52までの回転軸31方向の長さが、長さL1となっている。そして、回転軸31と羽根50の外周端54との間の距離は、第1端51から第2端52まで、同じ距離Doとなっている。また、回転軸31と羽根50の内周端53との間の距離は、第1端51から第1途中部57までは同じ距離Di0となっている。そして、回転軸31と羽根50の内周端53との間の距離は、第1途中部57から第2端52にむかって漸次大きくなっており、第2端52の位置では距離Di1となっている。なお、第1途中部57は、第1端51と第2端52との間に位置しており、本実施の形態1では第1端51から長さL0の位置となっている。長さL0は、例えば、長さL1の略半分の長さである。
ここで、本実施の形態1で称する「同じ」とは、厳密に同じという意味ではなく、実質的に同じという意味である。例えば、第1端51から第2端52まで、回転軸31と羽根50の外周端54との間の距離を同じ距離Doに設計したとする。しかしながら、実際の羽根車30においては、回転軸31と羽根50の外周端54との間の距離は、第1端51から第2端52まで厳密に同じ距離Doにはならず、加工誤差等によってばらつきが発生する。本実施の形態1では、このような加工後差等による僅かなばらつきが発生している場合でも、第1端51から第2端52まで、回転軸31と羽根50の外周端54との間の距離が同じ距離Doであると称する。
図5〜図7に示すように、回転軸31と垂直な断面において、羽根50の中心線60は、複数の曲率半径の円弧を接続した形状となっている。なお、中心線60は、正圧面55と負圧面56とから等しい距離にある点を、内周端53から外周端54までつないだ線である。
また、羽根50の入口角は、第1端51から第1途中部57までは同じ入口角α0となっている。そして、羽根50の入口角は、第1途中部57から第2端52にむかって漸次大きくなっており、第2端52の位置では入口角α1となっている。すなわち、α1>α0である。なお、羽根50の入口角は、次のように定義される。まず、回転軸31と垂直な断面において、回転軸31を中心とし、中心線60と内周端53との交点を通る円弧を描く。この円弧を内周側円弧とする。また、中心線60と内周端53との交点における内周側円弧の接線を、羽根車30の回転方向とは逆方向に延びるように描く。また、中心線60と内周端53との交点における中心線60の接線を、羽根車30の回転方向とは逆方向に延びるように描く。このように内周側円弧の接線と中心線60の接線とを描いた場合、内周側円弧の接線と中心線60の接線とがなす角度が、羽根50の入口角となる。
また、羽根50の出口角は、第1端51から第2端52まで、同じ出口角βとなっている。なお、羽根50の出口角は、次のように定義される。まず、回転軸31と垂直な断面において、回転軸31を中心とし、中心線60と外周端54との交点を通る円弧を描く。この円弧を外周側円弧とする。また、中心線60と外周端54との交点における外周側円弧の接線を、羽根車30の回転方向とは逆方向に延びるように描く。また、中心線60と外周端54との交点における中心線60の接線を、羽根車30の回転方向に延びるように描く。このように外周側円弧の接線と中心線60の接線とを描いた場合、外周側円弧の接線と中心線60の接線とがなす角度が、羽根50の出口角となる。
また、羽根50の外周端54は、次のような位置に配置されている。詳しくは、回転軸31と垂直な断面において、第1点61、第2点62、第3点63、第1直線65及び第2直線66を以下のように定義する。外周端54と正圧面55との交点を第1点61とする。外周端54と負圧面56との交点を第2点62とする。外周端54と羽根50の中心線60との交点を第3点63とする。第1端51における第1点61と回転軸31とを結ぶ仮想直線を第1直線65とする。第1端51における第2点62と回転軸31とを結ぶ仮想直線を第2直線66とする。このように定義した場合、第1端51から第2端52までの第3点63は、第1直線65と第2直線66との間にある。
第1端51から第2端52までの羽根50の外周端54をこの様に配置することにより、例えば図3に示す領域Aを見ればわかるように、径方向に羽根50の外周端54を観察した際、外周端54は、回転軸31と略平行な略直線形状となる。
続いて、本実施の形態1に係る多翼送風機100の稼働時の空気の流れを説明する。
羽根車30が回転すると、羽根車30の内部にある空気は、羽根車30の回転によって生じる遠心力によって、概略径方向に羽根車30の外方へ送出される。また、吸気口2から羽根車30の内部に空気が流入する。羽根車30の外方へ送出された空気は、ファンケーシング1の本体部10の周壁13に沿って、本体部10内を羽根車30の回転方向に流動する。羽根車30と周壁13との間の断面積は、羽根車30の回転方向に増加する。このため、本体部10内を流動する空気は、動圧が静圧に変換され、本体部10内で次第に静圧を上昇させる。静圧が上昇した空気は、本体部排気口14及びダクト部20の流入口25を通ってダクト部20に流入し、その後に排気口4から排出される。
上述のように、吸気口2から回転軸31方向に羽根車30に吸い込まれた空気は、羽根車30の回転によって生じる遠心力によって、回転軸31方向から、径方向に流れの向きが変えられる。しかしながら、回転軸31方向に流れる空気の慣性により、羽根車30の吸気口2側となる第2端52側では、羽根車30に吸い込まれた空気は、急激に流れの方向が変えられない。このため、羽根車30の第2端52側の流れは、回転軸31に垂直な方向に対して、主板40の方向に傾いた流れとなる。また、羽根車30の第2端52側を通過する空気の流量も、主板40側に比して小さいものとなる。すなわち、羽根車30の第2端52側では、羽根50の内周端53での空気の速度は小さいものとなる。したがって、羽根車30の第2端52側は、隣接する羽根50間に空気が流入しづらい。
しかしながら、本実施の形態1に係る羽根50においては、回転軸31と羽根50の内周端53との間の距離が、第1途中部57から吸気口2側の第2端52にむかって漸次大きくなっている。このため、羽根50の第2端52側の内周端53を、主板40の方向に傾いた流れに対して正対させることができる。このため、第2端52側において、隣接する羽根50間に空気が流入しやすい。
また、本実施の形態1においては、羽根50の入口角は、第1途中部57から吸気口2側の第2端52にむかって漸次大きくなっている。例えば図7からわかるように、隣接する羽根50間に径方向に流入しようとしている空気は、羽根50の入口角が小さい場合、羽根50の負圧面56に衝突する。一方、羽根50の入口角を大きくすることにより、隣接する羽根50間に径方向に流入しようとしている空気に対して、内周端53近傍が平行に近くなる。このため、羽根50の入口角を大きくすることにより、隣接する羽根50間に流入しようとしている空気が羽根50の負圧面56に衝突することを抑制できる。このため、第1途中部57から吸気口2側の第2端52にむかって羽根50の入口角を漸次大きくすることにより、第2端52側において、隣接する羽根50間に空気がさらに流入しやすくなる。したがって、本実施の形態1に係る羽根車30は、羽根50の第2端52近傍で発生する圧力損失を低減することができる。
また、隣接する羽根50間から本体部10内に送出された空気の流れが回転軸31に垂直な方向に対して傾いた流れになると、本体部10内に送出された空気は、下面板11及び上面板12に衝突しながら、本体部10内を流れることとなる。また、このような流れの空気がダクト部20に流入すると、当該空気は、下面板23及び上面板24に衝突しながら、ダクト部20内を流れることとなる。したがって、隣接する羽根50間から本体部10内に送出された空気の流れが回転軸31に垂直な方向に対して傾いた流れになると、ファンケーシング1における羽根車30と排気口4との間の空気の流れに渦流れが生じてしまい、当該箇所での圧力損失が大きくなってしまう。
一方、本実施の形態1に係る羽根50の外周端54は、回転軸31と略平行な略直線形状となっている。このため、隣接する羽根50間から本体部10内に送出された空気の流れは、回転軸31に垂直な方向に対して傾きが小さい。したがって、本実施の形態1に係る多翼送風機100においては、ファンケーシング1における羽根車30と排気口4との間の空気の流れが下面板11、上面板12、下面板23及び上面板24に衝突することを抑制できる。このため、本実施の形態1に係る多翼送風機100においては、ファンケーシング1における羽根車30と排気口4との間の空気の流れに渦流れが発生することを抑制でき、当該箇所での圧力損失を低減できる。
以上、本実施の形態1に係る多翼送風機100においては、同一の羽根50を観察した際、回転軸31と内周端53との間の距離は第1途中部57から第2端52にむかって漸次大きくなっており、入口角は第1途中部57から第2端52にむかって漸次大きくなっている。また、本実施の形態1に係る多翼送風機100においては、同一の羽根50を観察した際、回転軸31と垂直な断面において、第1端51から第2端52までの第3点63は、第1直線65と第2直線66との間にある。
このため、本実施の形態1に係る多翼送風機100は、隣接する羽根50間を通過する空気の圧力損失を抑制でき、羽根車30と排気口4との間の空気の流れに渦流れが発生することも抑制できる。このため、本実施の形態1に係る多翼送風機100は、多翼送風機100全体の空気の圧力損失を従来よりも低減でき、送風性能を向上させることができる。また、本実施の形態1に係る多翼送風機100は、多翼送風機100全体の空気の圧力損失を従来よりも低減できるので、騒音を低減できるという効果も得られる。
なお、羽根50の第1途中部57の位置を示す第1端51からの長さL0は、0.5≦L0/L1≦0.7の範囲であることが好ましい。詳しくは、発明者らは、第1端51から第2端52まで回転軸31と羽根50の内周端53との間の距離及び入口角が変化しない従来の羽根車を用い、回転軸31方向に、隣接する羽根50間に流入する空気の流速の変化を調べた。その結果、羽根50の回転軸31方向の略中央位置から、第2端52側に向かうにしたがって徐々に空気の流速が低下することを確認した。空気の流速が低下しない位置では、回転軸31と羽根50の内周端53との間の距離及び入口角を変化させない方が好ましい。一方、空気の流速が低下する位置では、隣接する羽根50間に空気が流入しやすくなるように、回転軸31と羽根50の内周端53との間の距離及び入口角を上述のように変化させるのが好ましい。したがって、羽根50の第1途中部57の位置を示す第1端51からの長さL0は、0.5≦L0/L1≦0.7の範囲であることが好ましい。
また、第1途中部57と第2端52との間における、回転軸31と羽根50の内周端53との間の距離及び入口角の変化は、線形に変化していてもよいし、二次関数的に変化していてもよい。また、発明者らが実験したところ、隣接する羽根50間を通過する空気の圧力損失を抑制する効果は、α1−α0=15度〜35度の範囲で大きかった。このため、α1−α0は、15度〜35度の範囲であることが好ましい。また、発明者らが実験したところ、隣接する羽根50間を通過する空気の圧力損失を抑制する効果は、Di1/Di0=1.02〜1.10の範囲で大きかった。このため、Di1/Di0は、1.02〜1.10の範囲であることが好ましい。
実施の形態2.
第1端51から第2端52にかけて、回転軸31と羽根50の外周端54との間の距離を以下のように異ならせてもよい。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図8は、本発明の実施の形態2に係る多翼送風機の羽根車を示す斜視図である。図9は、本発明の実施の形態2に係る羽根車を該羽根車の回転軸を含む平面で切断し、該平面と垂直な方向に羽根を観察した図である。また、図10は、本発明の実施の形態2に係る羽根車の羽根を該羽根車の回転軸方向に観察したときの形状を示す図である。換言すると、図10は、回転軸31と垂直な断面で羽根50の形状を観察した図となっている。ここで、図10は、第1端51の位置における羽根50の形状と、第2端52の位置における羽根50の形状とを示している。なお、図10では、第1端51の位置における羽根50の形状と、第2端52の位置における羽根50の形状との区別を容易とするため、第2端52の位置における羽根50の形状を破線で示している。また、図8に示す円弧状の矢印、及び図10に示す白抜きの矢印は、羽根車30の回転方向を示している。
回転軸31と羽根50の外周端54との間の距離は、第1端51から第2途中部58までは同じ距離Do0となっている。そして、回転軸31と羽根50の外周端54との間の距離は、第2途中部58から第2端52にむかって漸次大きくなっており、第2端52の位置では距離Do1となっている。ここで、第2途中部58は、第1端51と第2端52との間に位置しており、本実施の形態2では第1端51から長さL0の位置となっている。長さL0は、例えば、長さL1の略半分の長さである。なお、第1端51から第1途中部57までの長さと、第1端51から第2途中部58までの長さとを異ならせてもよい。
また、羽根50の出口角は、第1端51から第2途中部58までは同じ出口角β0となっている。そして、羽根50の出口角は、第2途中部58から第2端52にむかって漸次小さくなっており、第2端52の位置では出口角β1となっている。すなわちβ1<β0である。なお、第2途中部58と第2端52との間における出口角の変化は、線形に変化していてもよいし、二次関数的に変化していてもよい。
また、本実施の形態2においても、第1端51から第2端52までの第3点63は、第1直線65と第2直線66との間にある。第1端51から第2端52までの羽根50の外周端54をこの様に配置することにより、例えば図8に示す領域Bを見ればわかるように、径方向に羽根50の外周端54を観察した際、外周端54は、回転軸31と略平行な略直線形状となる。
続いて、本実施の形態2に係る多翼送風機100の稼働時の空気の流れを説明する。
羽根車30が回転すると、羽根車30の内部にある空気は、羽根車30の回転によって生じる遠心力によって、概略径方向に羽根車30の外方へ送出される。また、吸気口2から羽根車30の内部に空気が流入する。このとき、発生する遠心力は、羽根車30の外周径が大きいほど強くなる。本実施の形態2に係る羽根車30においては、空気の流速が遅く、回転軸31に対して傾斜して空気が流れやすい吸気口2側の第2端52側ほど、羽根車30の外周径が大きくなる。このため、羽根車30の内部に吸い込まれた空気に発生する遠心力は、吸気口2側の第2端52側ほど大きくなる。
これにより、吸気口2側となる羽根50の第2端52側を通過する空気の流れは、強い遠心力によって、羽根車30の径方向の外方に向かってより多く流れることになる。さらに、強い遠心力によって空気の流れが羽根車30の径方向の外方に向かって引っ張られることにより、回転軸31と垂直な方向に対して傾斜した流れが、より回転軸31と垂直な方向に向かって流れやすくなる。すなわち、第1端51側から羽根車30の外方へ流出する空気の流速と、第2端52側から羽根車30の外方へ流出する空気の流速との差が小さくなり、回転軸31方向の速度分布が緩和される。
回転軸31方向の速度分布が緩和されたことにより、羽根車30から送出される空気の流れは、実施の形態1と比べ、回転軸31に垂直な方向に対して傾きがさらに小さくなる。このため、本実施の形態2に係る多翼送風機100においては、実施の形態1と比べ、ファンケーシング1における羽根車30と排気口4との間の空気の流れが下面板11、上面板12、下面板23及び上面板24に衝突することをさらに抑制できる。このため、本実施の形態2に係る多翼送風機100においては、実施の形態1と比べ、ファンケーシング1における羽根車30と排気口4との間の空気の流れに渦流れが発生することをさらに抑制でき、当該箇所での圧力損失をさらに低減できる。すなわち、本実施の形態2に係る多翼送風機100は、送風性能がさらに向上する。
また、吸気口2側となる羽根50の第2端52側を通過する空気を増加させるという上述の効果をさらに得るため、本実施の形態2では、羽根50の出口角が、第2途中部58から第2端52にむかって漸次小さくなっている。このため、第1端51側から羽根車30の外方へ流出する空気と比べ、第2端52側から羽根車30の外方へ流出する空気の方が、羽根車30の外方へ流出しやすくなる。これにより、回転軸31方向の速度分布がさらに緩和され、送風性能がさらに向上する。
なお、羽根50の第2途中部58の位置を示す第1端51からの長さL0は、実施の形態1で述べたように、0.5≦L0/L1≦0.7の範囲であることが好ましい。また、発明者らが実験したところ、第2端52側を通過する空気が流れやすくなる効果は、β0−β1=5度〜15度の範囲で大きかった。このため、β0−β1は、5度〜15度の範囲であることが好ましい。また、発明者らが実験したところ、第2端52側を通過する空気が流れやすくなる効果は、Do1/Do0=1.04〜1.12の範囲で大きかった。このため、Do1/Do0は、1.04〜1.12の範囲であることが好ましい。
実施の形態3.
第1端51から第2端52にかけて、羽根50の内周端53を以下のように配置してもよい。なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態1又は実施の形態2と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、本実施の形態3では、実施の形態2で示した羽根車30に対し、羽根50の内周端53の配置を変形した例を説明する。
図11は、本発明の実施の形態3に係る羽根車の羽根を該羽根車の回転軸方向に観察したときの形状を示す図である。換言すると、図11は、回転軸31と垂直な断面で羽根50の形状を観察した図となっている。ここで、図11は、第1端51の位置における羽根50の形状と、第2端52の位置における羽根50の形状とを示している。なお、図11に示す白抜きの矢印は、羽根車30の回転方向を示している。
本実施の形態3では、同一の羽根50を観察した場合、羽根50の内周端53は、第1途中部57から第2端52にむかって漸次、当該羽根50の回転方向とは反対側に後退している。また、本実施の形態3では、回転軸31方向に同一の羽根50を観察した場合、第1端51から第2端52まで、内周端53が第1端51の位置における羽根50の断面と重なっている。このように内周端53を配置するため、本実施の形態3では、具体的には羽根50を以下のような形状としている。
上述のように、羽根50の中心線60は、複数の曲率半径の円弧を接続した形状となっている。本実施の形態3では、第1端51から第2端52まで、中心線60の複数の円弧のうちの内周端53を通る円弧を、中心が同一で曲率半径も同一な円弧としている。このような構成とすることにより、回転軸31と羽根50の内周端53との間の距離を第1途中部57から第2端52にむかって漸次大きくすると、内周端53は、中心線60の複数の円弧のうちの内周端53を通る円弧に沿って、回転軸31から離れていくこととなる。これにより、羽根50の内周端53は、第1途中部57から第2端52にむかって漸次、当該羽根50の回転方向とは反対側に後退する。且つ、回転軸31方向に同一の羽根50を観察した場合、第1端51から第2端52まで、内周端53が第1端51の位置における羽根50の断面と重なることとなる。
内周端53をこのような配置とすることにより、隣接する羽根50間に径方向に流入しようとしている空気に対して、内周端53近傍が平行に近くなる。このため、隣接する羽根50間に流入しようとしている空気が羽根50の負圧面56に衝突することを抑制できる。このため、第2端52側において隣接する羽根50間に空気が流入しやすくなり、羽根50の第2端52近傍で発生する圧力損失を低減することができる。
また、内周端53をこのような配置とすることにより、回転軸31方向に同一の羽根50を観察した際に第1端51から第2端52まで内周端53が第1端51の位置における羽根50の断面と重なるので、羽根車30を射出成型で製造する際、羽根50の内周端53近傍を、回転軸31方向に移動する金型で成型することができる。このため、内周端53をこのような配置とすることにより、羽根車30を射出成型で製造する際、羽根車30の製造が容易となる。
本実施の形態3に係る多翼送風機100が有する効果を、実験により検証した。
図12は、本発明の実施の形態3に係る多翼送風機100における静圧上昇量の測定結果を示す図である。また、図13は、本発明の実施の形態3に係る多翼送風機100における送風効率の測定結果を示す図である。なお、図12及び図13の白抜きの丸が、本実施の形態3に係る多翼送風機100の測定結果を示している。また、図12及び図13の黒塗りの丸は、従来の多翼送風機の測定結果を示している。従来の多翼送風機としては、本実施の形態3に係る多翼送風機100に対して、各羽根50を第1端51から第2端52まで回転軸31と垂直な断面形状が変化しない羽根に変更した多翼送風機を用いた。
図12及び図13から分かるように、本発明の実施の形態3に係る多翼送風機100は、従来の多翼送風機と比べ、静圧と送風効率が上昇しており、送風性能の向上が認められる。
実施の形態4.
実施の形態1〜実施の形態3で示した多翼送風機100に対して、羽根車30の主板40を以下のように切り欠くことにより、羽根車30の製造を容易とすることができる。なお、本実施の形態4において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態3のいずれかと同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、本実施の形態4では、実施の形態3で示した羽根車30の主板40を切り欠いた例を説明する。
図14は、本発明の実施の形態4に係る羽根車の主板の一部を回転軸方向に観察した図である。この図14には、第1端51及び第2端52の位置における羽根50の形状も記載している。なお、図14では、第1端51の位置における羽根50の形状と、第2端52の位置における羽根50の形状との区別を容易とするため、第2端52の位置における羽根50の形状を破線で示している。また、図14に示す白抜きの矢印は、羽根車30の回転方向を示している。
羽根車30の主板40は、回転軸31方向に羽根50を主板40へ投影した範囲である投影範囲43が切り欠かれている。なお、図14にハッチングで示す範囲が、投影範囲43である。換言すると、羽根車30の主板40は、図14にハッチングで示す範囲が切り欠かれている。なお、主板40は、切り欠かれている範囲に投影範囲43全域が含まれていれば、投影範囲43よりも大きな範囲が切り欠かれていてもよい。
本実施の形態4のように主板40を切り欠くことにより、羽根車30を射出成型により製造する際、金型における羽根50の負圧面56側を成型する部分を、主板40の切り欠かれた箇所から挿入することができる。このため、本実施の形態4のように主板40を切り欠くことにより、回転軸31方向に移動する一対の金型で、羽根車30を製造することができる。したがって、本実施の形態4のように主板40を切り欠くことにより、主板40が切り欠かれていない場合と比べ、羽根車30の製造が容易となる。
なお、投影範囲43は、換言すると主板40の切り欠かれた箇所は、羽根50の負圧面側となる。羽根50の負圧面側の流れは、羽根50の正圧面側に対して圧力が低い。このため、本実施の形態4のように主板40を切り欠いても、多翼送風機100の送風性能の低下は小さく抑えられる。
実施の形態5.
実施の形態1〜実施の形態4で示した羽根車30は、主板40の第1面41にのみ、複数の羽根50が接続されていた。すなわち、実施の形態1〜実施の形態4で示した多翼送風機100は、いわゆる片吸い込み型多翼送風機となっていた。これに限らず、実施の形態1〜実施の形態4で示した主板40の第1面41及び第2面42の双方に、複数の羽根50を接続してもよい。すなわち、多翼送風機100を、いわゆる両吸い込み型多翼送風機として構成してもよい。なお、本実施の形態5において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態4のいずれかと同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図15は、本発明の実施の形態5に係る多翼送風機の要部を示す断面図である。この図15は、回転軸31を含む平面で多翼送風機100を切断した図であり、羽根車30の一部と、該羽根車30近傍のファンケーシング1の一部を示している。
本実施の形態5に係る羽根車30は、主板40の第1面41及び第2面42の双方に、複数の羽根50が接続されている。このため、ファンケーシング1の下面板11には、第2面42に設けられた複数の羽根50の第2端52と対向する位置に、吸気口2が形成されている。すなわち、本実施の形態5に係る多翼送風機100は、いわゆる両吸い込み型多翼送風機となっている。
本実施の形態5のように多翼送風機100が両吸い込み型多翼送風機の場合であっても、実施の形態1〜実施の形態4で示した効果を得ることができる。なお、第1面41及び第2面42のうちの一方の面に、従来の羽根を複数設けてもよい。実施の形態1〜実施の形態4で示した複数の羽根50が第1面41及び第2面42のうちの他方の面に設けられていれば、実施の形態1〜実施の形態4で示した効果を得ることができる。
実施の形態6.
本実施の形態6では、実施の形態1〜実施の形態5のいずれかで示した多翼送風機100を備えた空気調和装置の一例を説明する。なお、本実施の形態6において、特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態5のいずれかと同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図16は、本発明の実施の形態6に係る空気調和装置の一例を示す冷媒回路図である。 空気調和装置200は、圧縮機210、四方弁220、室外熱交換器230、膨張弁240及び室内熱交換器250を備えている。また、空気調和装置200は、室内熱交換器250に空気を供給する送風機として、実施の形態1〜実施の形態5のいずれかで示した多翼送風機100を備えている。また、空気調和装置200は、室外熱交換器230に空気を供給する送風機として、例えばプロペラ型の送風機260を備えている。なお、室外熱交換器230に空気を供給する送風機にも、実施の形態1〜実施の形態5のいずれかで示した多翼送風機100を用いてもよい。また、室外熱交換器230に空気を供給する送風機に実施の形態1〜実施の形態5のいずれかで示した多翼送風機100を用いる場合、室内熱交換器250に空気を供給する送風機は、多翼送風機100以外の送風機であってもよい。すなわち、本実施の形態6に係る空気調和装置200は、室外熱交換器230に空気を供給する送風機及び室内熱交換器250に空気を供給する送風機のうちの少なくとも一方に、実施の形態1〜実施の形態5のいずれかで示した多翼送風機100を備えている。
圧縮機210は、吸入した冷媒を圧縮して吐出する。四方弁220は、例えば冷房運転時と暖房運転時とによって冷媒の流れを切り換える弁である。室外熱交換器230は、冷媒と、送風機260によって供給された室外空気との熱交換を行う。室外熱交換器230は、暖房運転時においては蒸発器として機能し、冷媒を蒸発させて気化させる。また、室外熱交換器230は、冷房運転時においては凝縮器として機能し、冷媒を凝縮して液化させる。
膨張弁240は、例えば絞り装置等であり、冷媒を減圧して膨張させる。室内熱交換器250は、冷媒と多翼送風機100によって供給された空気との熱交換を行う。室内熱交換器250で熱交換後の空気は、空調対象空間に供給される。詳しくは、室内熱交換器250は、暖房運転時においては凝縮器として機能し、冷媒を凝縮して液化させる。換言すると、暖房運転時には、室内熱交換器250は、多翼送風機100によって供給された空気を加熱する。また、室内熱交換器250は、冷房運転時においては蒸発器として機能し、冷媒を蒸発させて気化させる。換言すると、冷房運転時には、室内熱交換器250は、多翼送風機100によって供給された空気を冷却する。
以上、本実施の形態6に係る空気調和装置200は、実施の形態1〜実施の形態5のいずれかで示した多翼送風機100と、多翼送風機100によって供給された空気を加熱又は冷却する熱交換器とを備えている。本実施の形態6に係る空気調和装置200は、従来よりも送風性能が向上した多翼送風機100を備えているので、電力効率が向上する。
1 ファンケーシング、2 吸気口、3 ベルマウス、4 排気口、10 本体部、11 下面板、12 上面板、13 周壁、14 本体部排気口、20 ダクト部、21 延設板、22 ディフューザ板、23 下面板、24 上面板、25 流入口、26 舌部、30 羽根車、31 回転軸、40 主板、41 第1面、42 第2面、43 投影範囲、45 連結部、50 羽根、51 第1端、52 第2端、53 内周端、54 外周端、55 正圧面、56 負圧面、57 第1途中部、58 第2途中部、60 中心線、61 第1点、62 第2点、63 第3点、65 第1直線、66 第2直線、70 駆動装置、100 多翼送風機、200 空気調和装置、210 圧縮機、220 四方弁、230 室外熱交換器、240 膨張弁、250 室内熱交換器、260 送風機。
本発明に係る多翼送風機は、吸気口及び排気口が形成されたファンケーシングと、前記ファンケーシングに収容され、回転軸を中心として回転することにより、前記吸気口から前記ファンケーシングに流入して前記排気口から前記ファンケーシングの外部に流出する空気の流れを発生させる羽根車と、を備え、前記羽根車は、前記回転軸に沿って延び、前記回転軸を中心とする円上に間隔を開けて配置された複数の羽根と、複数の前記羽根が設けられた主板と、を備え、前記羽根のそれぞれは、前記羽根車の回転方向において前側の面となる正圧面と、前記回転方向において後ろ側の面となる負圧面と、前記回転軸方向の端部の一方である第1端と、前記回転軸方向の端部の他方の端部である第2端と、前記回転軸から該回転軸に対して垂直方向に延びる方向である径方向の端部であり、前記回転軸に近い方の端部である内周端と、前記径方向の端部であり、前記回転軸に遠い方の端部である外周端と、を備え、前記第1端が前記主板に接続されて、前記第2端が前記吸気口と対向しており、同一の前記羽根を観察した際、前記回転軸と前記内周端との間の距離は、前記第1端と前記第2端との間の位置である第1途中部から前記第2端にむかって漸次大きくなっており、前記回転軸と前記内周端との間の距離は、前記第1端から前記第1途中部までは同じであり、入口角は、前記第1途中部から前記第2端にむかって漸次大きくなっており、前記入口角は、前記第1端から前記第1途中部までは同じであり、前記回転軸と垂直な断面において、前記外周端と前記正圧面との交点を第1点、前記外周端と前記負圧面との交点を第2点、前記外周端と前記羽根の中心線との交点を第3点、前記第1端における前記第1点と前記回転軸とを結ぶ仮想直線を第1直線、前記第1端における前記第2点と前記回転軸とを結ぶ仮想直線を第2直線と定義した場合、前記第1端から前記第2端までの前記第3点は前記第1直線と前記第2直線との間にある。

Claims (9)

  1. 吸気口及び排気口が形成されたファンケーシングと、
    前記ファンケーシングに収容され、回転軸を中心として回転することにより、前記吸気口から前記ファンケーシングに流入して前記排気口から前記ファンケーシングの外部に流出する空気の流れを発生させる羽根車と、
    を備え、
    前記羽根車は、
    前記回転軸に沿って延び、前記回転軸を中心とする円上に間隔を開けて配置された複数の羽根と、
    複数の前記羽根が設けられた主板と、
    を備え、
    前記羽根のそれぞれは、
    前記羽根車の回転方向において前側の面となる正圧面と、
    前記回転方向において後ろ側の面となる負圧面と、
    前記回転軸方向の端部の一方である第1端と、
    前記回転軸方向の端部の他方の端部である第2端と、
    前記回転軸から該回転軸に対して垂直方向に延びる方向である径方向の端部であり、前記回転軸に近い方の端部である内周端と、
    前記径方向の端部であり、前記回転軸に遠い方の端部である外周端と、
    を備え、
    前記第1端が前記主板に接続されて、前記第2端が前記吸気口と対向しており、
    同一の前記羽根を観察した際、
    前記回転軸と前記内周端との間の距離は、前記第1端と前記第2端との間の位置である第1途中部から前記第2端にむかって漸次大きくなっており、
    入口角は、前記第1途中部から前記第2端にむかって漸次大きくなっており、
    前記回転軸と垂直な断面において、前記外周端と前記正圧面との交点を第1点、前記外周端と前記負圧面との交点を第2点、前記外周端と前記羽根の中心線との交点を第3点、前記第1端における前記第1点と前記回転軸とを結ぶ仮想直線を第1直線、前記第1端における前記第2点と前記回転軸とを結ぶ仮想直線を第2直線と定義した場合、前記第1端から前記第2端までの前記第3点は前記第1直線と前記第2直線との間にある多翼送風機。
  2. 同一の前記羽根を観察した際、
    前記回転軸と前記内周端との間の距離は、前記第1端から前記第1途中部までは同じであり、
    前記入口角は、前記第1端から前記第1途中部までは同じである請求項1に記載の多翼送風機。
  3. 同一の前記羽根を観察した際、
    前記回転軸と前記外周端との間の距離は、前記第1端と前記第2端との間の位置である第2途中部から前記第2端にむかって漸次大きくなっている請求項1又は請求項2に記載の多翼送風機。
  4. 同一の前記羽根を観察した際、
    前記回転軸と前記外周端との間の距離は、前記第1端から前記第2途中部までは同じである請求項3に記載の多翼送風機。
  5. 同一の前記羽根を観察した際、
    出口角は、前記第2途中部から前記第2端にむかって漸次小さくなっている請求項3又は請求項4に記載の多翼送風機。
  6. 同一の前記羽根を観察した際、
    前記内周端は、前記第1途中部から前記第2端にむかって漸次、当該羽根の回転方向とは反対側に後退しており、
    前記回転軸方向に同一の前記羽根を観察した際、
    前記第1端から前記第2端まで、前記内周端が前記第1端の位置における前記羽根の断面と重なっている請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の多翼送風機。
  7. 前記主板は、前記回転軸方向に前記羽根を前記主板へ投影した範囲である投影範囲が切り欠かれている請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の多翼送風機。
  8. 前記主板は、第1面と、該第1面の裏面である第2面とを備え、
    前記第1面及び前記第2面の双方に、複数の前記羽根が接続されており、
    前記ファンケーシングには、前記主板の前記第1面に設けられた複数の前記羽根の前記第2端と対向する位置と、前記主板の前記第2面に設けられた複数の前記羽根の前記第2端と対向する位置とに、前記吸気口が形成されている請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の多翼送風機。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の多翼送風機と、
    前記多翼送風機によって供給された空気を加熱又は冷却する熱交換器と、
    を備えた空気調和装置。
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