JPWO2019234824A1 - 冷凍サイクルシステム - Google Patents

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Abstract

冷凍サイクルシステムは、圧縮機を含む冷媒回路と、冷媒回路を循環する冷媒の流量を検出する流量計と、圧縮機に吸入される冷媒の吸入ガス温度を検出する吸入温度検出器と、圧縮機から吐出される冷媒の吐出ガス温度を検出する吐出温度検出器と、冷媒の凝縮温度を検出する凝縮温度検出器と、冷媒の蒸発温度を検出する蒸発温度検出器と、膨張弁と凝縮器との間に設けられ、過冷却温度を検出する過冷却検出器と、吐出ガス温度に基づいて圧縮機が正常に運転しているか否かを判定する判定手段と、圧縮機が正常に運転していると判定された場合、蒸発温度、凝縮温度、吸入ガス温度、吐出ガス温度および過冷却温度から求まるエンタルピ差と流量とから使用冷凍能力を算出する使用能力算出手段と、使用冷凍能力に基づいて冷凍サイクルシステムの使用料金を算出する料金算出手段と、を有するものである。

Description

本発明は、圧縮機を有する冷凍サイクルシステムに関する。
冷媒回路を循環する冷媒を圧縮するための圧縮機は、凝縮器、蒸発器および膨張弁等の冷媒機器と組み合わせられ、冷凍サイクル装置として用いられる。複数種の圧縮機のうち、例えば、スクリュー圧縮機は比較的高価なため、ユーザは、スクリュー圧縮機を含む冷凍サイクル装置を購入する場合、初期に多額な費用がかかる。
ユーザは、冷凍サイクル装置を購入した後、運転が停止しないように日常点検および定期的メンテナンスを行い、冷凍サイクル装置を運用管理する必要がある。スクリュー圧縮機は、ケーシングに溶接部を持たない半密閉式であり、定期的にメンテナンスを行うことが前提となる圧縮機である。そのため、ユーザは、冷凍サイクル装置を長年使用するために、スクリュー圧縮機を定期的にメンテナンスする。この場合、ユーザは、長い期間にわたってメンテナンス時期を何度も判断する必要があり、負担が大きかった。
従来、空気調和機への投資回収容易化のために使用冷凍能力に対して使用料単価を設定し、使用料をユーザに請求する料金管理装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の料金管理装置は、凝縮器および蒸発器の冷媒温度と、膨張弁の冷媒入口側の温度と、圧縮機の吸入ガス温度および吐出ガス温度とを用いて、圧縮機の吸入側および吐出側と凝縮器出口の過冷却等の冷凍空調サイクル上の各部エンタルピを求める。また、料金管理装置は、圧縮機の蒸発圧力および凝縮圧力を変数とした圧縮機の冷媒循環量のデータを記憶手段に記憶させ、測定された蒸発温度および凝縮温度から運転時の冷媒循環量を推定する。冷房運転の場合、料金管理装置は、蒸発器の出口と入口とのエンタルピ差に、推定した冷媒循環量を積算して使用冷凍能力を計算する。
特開2001−76041号公報
特許文献1では、圧縮機が損傷しておらず、正常運転時における圧縮機の性能特性データを用いて冷媒循環量を推定しているが、推定冷媒循環量と実際の冷媒循環量とが異なることがある。例えば、圧縮部を構成する部品の摩耗が進行していると冷媒循環量が低下する。そのため、圧縮機が損傷し、圧縮機にメンテナンスが必要であるにも関わらず、正常でない運転状態の冷凍サイクル装置の使用にも、ユーザは使用料が課金されるおそれがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、圧縮機の正常運転に対して使用料をユーザに課金する冷凍サイクルシステムを提供するものである。
本発明に係る冷凍サイクルシステムは、圧縮機、凝縮器、蒸発器および膨張弁が接続され、冷媒が循環する冷媒回路と、前記冷媒回路を循環する冷媒の流量を検出する流量計と、前記圧縮機に吸入される冷媒の吸入ガス温度を検出する吸入温度検出器と、前記圧縮機から吐出される冷媒の吐出ガス温度を検出する吐出温度検出器と、前記凝縮器に設けられ、冷媒の凝縮温度を検出する凝縮温度検出器と、前記蒸発器に設けられ、冷媒の蒸発温度を検出する蒸発温度検出器と、前記膨張弁と前記凝縮器との間に設けられ、過冷却温度を検出する過冷却検出器と、前記吐出ガス温度に基づいて前記圧縮機が正常に運転しているか否かを判定する判定手段と、前記圧縮機が正常に運転していると判定された場合、前記蒸発温度、前記凝縮温度、前記吸入ガス温度、前記吐出ガス温度および前記過冷却温度から求まるエンタルピ差と前記流量とから使用冷凍能力を算出する使用能力算出手段と、前記使用冷凍能力に基づいて冷凍サイクルシステムの使用料金を算出する料金算出手段と、を有するものである。
本発明によれば、圧縮機の吐出ガス温度に基づいて圧縮機が正常であると判定された場合に使用冷凍能力が算出され、算出された使用冷凍能力に応じた使用料金がユーザに課され、圧縮機が異常な状態で使用された場合の使用料金はユーザに課されない。
本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルシステムの一構成例を示す図である。 図1に示した制御装置の一構成例を示す図である。 図2に示す制御部の一構成例を示す機能ブロック図である。 図1に示した冷凍サイクルシステムの動作手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクルシステムの一構成例を示す図である。 図5に示した制御装置の一構成例を示す図である。 図5に示した管理装置の一構成例を示す図である。 図7に示した制御部の一構成例を示す機能ブロック図である。 図5に示した冷凍サイクルシステムの動作手順を示すシーケンス図である。
実施の形態1.
本実施の形態1の冷凍サイクルシステムの構成を説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクルシステムの一構成例を示す図である。図1に示すように、冷凍サイクルシステム1は、圧縮機2、凝縮器3、蒸発器4、膨張弁5、四方弁6および制御装置18を有する。圧縮機2、凝縮器3、蒸発器4および膨張弁5が冷媒配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路40が構成される。
本実施の形態1では、冷凍サイクルシステム1の製造メーカは、圧縮機2を含む冷凍サイクルシステム1の運営をメンテナンス会社に委託しているものとする。冷凍サイクルシステム1のユーザは、圧縮機2について正常な運転状態での使用に応じて冷凍サイクルシステムのレンタル料金を支払う旨の契約をメンテナンス会社と行っている。メンテナンス会社は、冷凍サイクルシステムのレンタル料金をユーザから受け取り、圧縮機2が安定して運転を維持できるように、圧縮機2の運営管理を行う。
なお、図1では、冷凍サイクルシステム1の運転状態が冷房運転の場合を示し、負荷側熱交換器が蒸発器4として機能し、熱源側熱交換器が凝縮器3として機能する場合を示している。冷凍サイクルシステム1の運転状態が暖房運転の場合、図1に示す蒸発器4の負荷側熱交換器が凝縮器として機能し、図1に示す凝縮器3の熱源側熱交換器が蒸発器として機能するが、この場合の図を省略する。以下では、主に、負荷側熱交換器が蒸発器4として機能し、熱源側熱交換器が凝縮器3として機能する場合で説明する。
図1を参照して、冷凍サイクルシステム1の各構成を説明する。圧縮機2は、本実施の形態1では、インバータ9で駆動する単段シングルスクリュー圧縮機である。インバータ9には電力供給線Pwを介して電力が供給される。電力供給線Pwには、配電盤10および電力計11が設けられている。電力計11はインバータ9の消費電力を検出する。膨張弁5は、冷媒を減圧して膨張させる膨張装置である。膨張弁5は、例えば、電子膨張弁である。四方弁6は、冷凍サイクルシステム1の運転状態に応じて冷媒の流通方向を切り替える流路切替装置である。
冷媒回路40を流通する冷媒の流量を検出する流量計7および流量計8が設けられている。流量計7は、凝縮器3と膨張弁5との間に設けられている。流量計7は、冷房運転において、凝縮器3と膨張弁5との間を流通する冷媒の単位時間あたりの流量を検出し、検出値を電気信号に変換して出力する。流量計8は、蒸発器4と膨張弁5との間に設けられている。流量計8は、暖房運転において、蒸発器4と膨張弁5との間を流通する冷媒の単位時間あたりの流量を検出し、検出値を電気信号に変換して出力する。
冷凍サイクルシステム1には、運転状態を検出する手段として、凝縮温度検出器12と、蒸発温度検出器13と、吸入温度検出器14と、吐出温度検出器15と、過冷却検出器16および17とが設けられている。凝縮温度検出器12は、凝縮器3に設けられている。凝縮温度検出器12は、凝縮器3における冷媒の凝縮温度を検出し、検出値を電気信号に変換して出力する。蒸発温度検出器13は、蒸発器4に設けられている。蒸発温度検出器13は、蒸発器4における冷媒の蒸発温度を検出し、検出値を電気信号に変換して出力する。
吸入温度検出器14は、圧縮機2の冷媒吸入側の冷媒配管に設けられている。吸入温度検出器14は、圧縮機2に吸入される冷媒の吸入ガス温度を検出し、検出値を電気信号に変換して出力する。吐出温度検出器15は、圧縮機2の冷媒吐出側の冷媒配管に設けられている。吐出温度検出器15は、圧縮機2から吐出される冷媒の吐出ガス温度を検出し、検出値を電気信号に変換して出力する。
過冷却検出器16および17は、過冷却温度を検出するものである。過冷却検出器16は、膨張弁5と凝縮器3との間に設けられている。過冷却検出器16は、冷房運転において、膨張弁5と凝縮器3との間を流通する冷媒の過冷却温度を検出し、検出値を電気信号に変換して出力する。過冷却検出器17は、膨張弁5と蒸発器4との間に設けられている。過冷却検出器17は、暖房運転において、膨張弁5と蒸発器4との間を流通する冷媒の過冷却温度を検出し、検出値を電気信号に変換して出力する。
図2は、図1に示した制御装置の一構成例を示す図である。図3は、図2に示す制御部の一構成例を示す機能ブロック図である。制御装置18は、冷凍サイクルシステム1の運転状態および運転指令の情報を一括して管理する。図2に示すように、制御装置18は、記憶部50と、表示部51と、制御部30とを有する。制御部30は、プログラムを記憶するメモリ31と、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(Central Processing Unit)32とを有する。メモリ31は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。記憶部50は、例えば、ハードディスクドライブ装置である。表示部51は、例えば、液晶ディスプレイ装置である。
図3に示すように、制御部30は、冷凍サイクル制御手段33、データ取得手段34、判定手段35、使用能力算出手段36および料金算出手段37を有する。CPU32がプログラムを実行することで、冷凍サイクル制御手段33、データ取得手段34、判定手段35、使用能力算出手段36および料金算出手段37が冷凍サイクルシステム1に構成される。
冷凍サイクル制御手段33は、図に示さない操作部を介してユーザが制御装置18に暖房運転または冷房運転の運転指令を入力すると、入力された運転指令にしたがって四方弁6を制御する。冷凍サイクル制御手段33は、過冷却温度と凝縮温度との温度差から過冷却度SCを算出し、過冷却度SCが目標過冷却度SCsと一致するように冷媒回路40を制御する。
データ取得手段34は、電力計11と、流量計7および8と、吸入温度検出器14と、吐出温度検出器15と、過冷却検出器16および17との各計器から受信する検出値を記憶部50に格納する。判定手段35は、吐出ガス温度に基づいて圧縮機2の運転状態が正常か否かを判定する。使用能力算出手段36は、圧縮機2の運転状態が正常である場合、蒸発温度、凝縮温度、吸入ガス温度、吐出ガス温度および過冷却温度からエンタルピ差を算出する。そして、使用能力算出手段36は、エンタルピ差と流量計7または8が検出した流量とを乗算した値の積分値から使用冷凍能力Qを算出する。料金算出手段37は、算出された使用冷凍能力Qに基づいて使用料金Cを算出する。
なお、図3では、冷凍サイクル制御手段33は過冷却検出器16および17から検出値を受信する場合を示しているが、記憶部50に蓄積される各計器の検出値を参照してもよい。また、図3に示していないが、冷凍サイクル制御手段33は、インバータ9の回転周波数、四方弁6の流路状態および膨張弁5の開度の情報を記憶部50に格納してもよい。この場合、判定手段35は、圧縮機2の運転状態の判定の際、インバータ9の回転周波数、四方弁6の流路状態および膨張弁5の開度の情報を参照できる。
また、図1は、冷媒回路40を循環する冷媒の流通方向を切り替えられる空気調和装置の場合を示しているが、冷凍サイクルシステム1は空気調和装置に限らない。例えば、冷凍サイクルシステム1は冷凍機であってもよく、この場合、四方弁6が設けられていなくてもよい。また、図1に示さない温度センサが空調対象空間に設けられていてもよい。この場合、冷凍サイクル制御手段33は、空調対象空間の温度が設定温度になるように冷媒回路40を制御してもよい。
次に、本実施の形態1の冷凍サイクルシステム1の動作を説明する。図4は、図1に示した冷凍サイクルシステムの動作手順を示すフローチャートである。ここでは、冷凍サイクルシステム1の運転状態が冷房運転の場合について説明する。
圧縮機2が運転を開始すると、凝縮温度検出器12は凝縮温度を示す検出値を出力する。蒸発温度は、蒸発温度検出器13は蒸発温度を示す検出値を出力する。過冷却検出器16は過冷却温度を示す検出値を出力する。吸入温度検出器14は、吸入ガス温度を示す検出値を出力する。吐出温度検出器15は、吐出ガス温度を示す検出値を出力する。流量計7は、冷媒の流量を示す検出値を出力する。データ取得手段34は、これらの計器から受信する検出値を記憶部50に格納する(ステップS101)。その際、冷凍サイクル制御手段33は、インバータ9の回転周波数の情報を記憶部50に格納してもよい。
判定手段35は、圧縮機2の運転状態の判定処理の前段階として、凝縮温度、蒸発温度および過冷却温度がそれぞれ決められた範囲内で安定していることを確認する。判定手段35は、これらの温度が安定していないと、圧縮機2の運転状態を正しく判定できないからである。凝縮温度、蒸発温度および過冷却温度が安定している運転状態において、判定手段35は、吐出ガス温度に基づいて圧縮機2の運転状態が正常か否かを判定する(ステップS102)。具体的には、判定手段35は、検出された吐出ガス温度Td1が、圧縮機2の運転状態から想定される想定吐出ガス温度Tdsupとの温度差ΔTdを算出する。圧縮機2の運転状態と想定吐出ガス温度Tdsupとの関係を示す情報はメモリ31に記憶されている。例えば、インバータ9の回転周波数と想定吐出ガス温度Tdsupとの関係を示す情報がメモリ31に記憶されている。
判定手段35は、ΔTd=|Td1−Tdsup|を算出すると、温度差ΔTdを決められた閾値Tthと比較する。閾値Tthはメモリ31に記憶されている。比較の結果、温度差ΔTd<閾値Tth未満の場合、判定手段35は、圧縮機2の運転状態は正常と判定する。一方、温度差ΔTd≧閾値Vthである場合、判定手段35は、圧縮機2の運転状態は異常であると判定する。
ステップS102において、判定手段35は、圧縮機2の運転状態が異常と判定した場合、圧縮機2のメンテナンスが必要か否かを判定してもよい。具体的には、判定手段35は、凝縮温度、蒸発温度、吸入ガス温度およびインバータ9の回転周波数から想定される想定冷媒循環量Mを算出する。そして、判定手段35は、想定冷媒循環量Mに対する、流量計7が検出した冷媒循環量M1の割合を算出する。さらに、判定手段35は、冷媒循環量の割合(M1/M)を決められた閾値Mthと比較し、割合(M1/M)が閾値Mth未満である場合、圧縮機2のメンテナンスが必要と判定する。閾値Mthはメモリ31に記憶されている。吐出ガス温度が増加傾向にあり、かつ循環する冷媒の流量が減少傾向にあると、圧縮機2の故障に発展する可能性が高い。吐出ガス温度が増加し、循環する冷媒の流量が減少すると、冷媒循環量の割合(M1/M)が小さくなる傾向があるので、圧縮機2のメンテナンス要否を判定できる。
ステップS102において、判定手段35は、圧縮機2が異常と判定した場合、圧縮機2が異常である旨を表示部51に表示させる(ステップS103)。判定手段35は、メンテナンスが必要と判定した場合には、圧縮機2が異常であることだけでなく、メンテナンスが必要である旨を表示部51に表示させてもよい。
圧縮機2が異常であることを表示部51が表示すると、ユーザは、冷凍サイクルシステム1のメンテナンス会社に連絡する。メンテナンス会社は、ユーザから連絡を受けると、冷凍サイクルシステム1の保守点検作業日に、作業員を冷凍サイクルシステム1が設置された場所に派遣する。作業員は、圧縮機2を修理または新しい圧縮機に交換することで、圧縮機2が突発的に運転停止する前に圧縮機2を正常な状態にすることができる。その結果、圧縮機2の故障が原因で突発的に冷凍サイクルシステム1の運転が停止してしまうことを防げる。
図4に示したステップS102の判定の結果、圧縮機2の運転状態が正常である場合、使用能力算出手段36は、一定時間毎に、記憶部50に蓄積された検出値を用いて冷媒回路40の運転状態に対応するモリエル線図のデータを算出し、各エンタルピ差を算出する。具体的には、使用能力算出手段36は、検出された蒸発温度から飽和圧力を求め、飽和圧力と検出された吸入ガス温度とから第1エンタルピh1を求める。また、使用能力算出手段36は、検出された凝縮温度から飽和圧力を求め、飽和圧力と検出された過冷却温度とから第3エンタルピh3を求める。
冷房運転における使用冷凍能力Qとして、使用能力算出手段36は、エンタルピ差(h1−h3)に冷媒循環量M1を積算して算出する(ステップS104)。具体的には、使用能力算出手段36は、決められた検出時間間隔Δt毎の冷凍能力を、式(1)にしたがって時間で積分して算出する。
Figure 2019234824
式(1)において、Tは圧縮機2の正常運転時間であり、M1は冷媒循環量である。h1は圧縮機2の冷媒吸入側の第1エンタルピであり、h3は蒸発器4の冷媒出口側の第3エンタルピである。dtは運転状態の検出時間間隔Δtである。
使用能力算出手段が式(1)にしたがって使用冷凍能力Qを算出すると、料金算出手段37は、式(2)にしたがって冷凍サイクルシステムの使用料金Cを算出する(ステップS105)。
Figure 2019234824
式(2)において、Cは冷凍サイクルシステムの使用料金であり、Qは式(1)で算出される使用冷凍能力である。Aは使用冷凍能力の単価であり、Bは基本料金である。Dは値引き料金である。料金算出手段37は、使用料金Cを算出すると、算出結果を表示部51に表示させる(ステップS106)。その際、料金算出手段37は、圧縮機2の電気代として、電力計11の検出値を正常運転時間Tで積分した値と単位時間あたりの電気料金とを乗算して算出し、算出結果を表示部51に表示させてもよい。
ユーザは、表示部51に表示される、使用料金Cおよび電気代を負担する。ユーザは、表示部51に表示される情報から、冷凍サイクルシステムにかかる費用を知ることができる。ユーザは、使用料金Cをメンテナンス会社に支払い、電気代を電気会社に支払う。一方、圧縮機2のメンテナンスの修理費用および交換費用は、冷凍サイクルシステム1のメンテナンス会社が負担する。
なお、冷凍サイクルシステム1が暖房運転の場合、図4のステップS104において、使用能力算出手段36は、暖房能力の計算に、流量計8および過冷却検出器17の検出値を使用する。この場合、使用能力算出手段36は、第1エンタルピh1と同様にして、検出された凝縮温度から飽和圧力を求め、飽和圧力と吐出ガス温度とから第2エンタルピh2を求める。そして、使用能力算出手段36は、式(1)における(h1−h3)を(h2−h3)に置き換え、使用冷凍能力Qを算出する。このようにして、冷凍サイクルシステム1の運転状態に応じて使用冷凍能力Qを算出することができる。
また、図4に示すステップS103において、判定手段35は、判定結果を表示部51に表示しながら、判定結果をメンテナンス会社に通知してもよい。例えば、メンテナンス会社に情報処理端末が設けられ、情報処理端末と制御部30とがネットワーク等で通信接続される。この場合、メンテナンス会社の運営管理者は、ユーザが使用中の圧縮機2の異常をより早く知ることができる。
また、本実施の形態1では、圧縮機2が単段シングルスクリュー圧縮機の場合で説明したが、圧縮機2は単段シングルスクリュー圧縮機に限定されない。圧縮機2として二段シングルスクリュー圧縮機に適用しても、本実施の形態1の効果を得ることができる。また、圧縮機2はシングルスクリュー圧縮機に限定されない。圧縮機2は、ツインスクリュー圧縮機、半密閉式のレシプロ圧縮機およびターボ圧縮機などの圧縮機であってもよい。
また、本実施の形態1では、電力計11がインバータ9の消費電力を検出する場合で説明したが、圧縮機2の消費電力を検出できればよく、圧縮機2がインバータ9を用いない圧縮機であってもよい。
本実施の形態1の冷凍サイクルシステム1は、圧縮機2の運転状態を判定する判定手段35と、圧縮機2が正常である場合に使用冷凍能力Qを算出する使用能力算出手段36と、使用冷凍能力Qを用いて圧縮機2の使用料金Cを算出する料金算出手段37とを有する。
本実施の形態1によれば、圧縮機2の吐出ガス温度に基づいて圧縮機2が正常であると判定された場合に使用冷凍能力Qが算出され、算出された使用冷凍能力Qに応じた使用料金Cがユーザに課される。そのため、圧縮機2が異常な状態で使用された場合の使用料金はユーザに課されない。冷凍サイクルシステムの使用料金の分担に関して、ユーザと圧縮機2の運営管理者との双方が納得し易く、各人に適切に負担が分配される。さらに、ユーザは、圧縮機の保守点検およびメンテナンス等の運用管理にかかる費用だけでなく、冷凍サイクルシステムの購入に起因する多額な支出を抑制できる。
本実施の形態1の冷凍サイクルシステム1は、圧縮機2の運転状態を監視し、圧縮機2の故障等に起因する異常の有無を判定し、異常がない場合の使用冷凍能力Qを求め、ユーザに課す、冷凍サイクルシステム1の使用料金Cを決定する。圧縮機2の正常運転時の使用料をユーザに課すことで、冷凍サイクルシステム1の運用管理に関するユーザの負担を軽減し、冷凍サイクルシステム1をユーザに利用しやすい環境を提供できる。
また、本実施の形態1では、判定手段35は、圧縮機2が異常と判定すると、警報を出力する。そのため、圧縮機2の運転停止が突発的に発生するダメージをユーザが受ける前に、メンテナンス会社は、圧縮機2の修理および交換等の対応をすることができる。その結果、圧縮機2の故障が原因で突発的に冷凍サイクルシステム1の運転が停止してしまうことを防げる。
実施の形態2.
本実施の形態2の冷凍サイクルシステムは、圧縮機2の運転状態を管理する管理装置を有するものである。本実施の形態2では、実施の形態1で説明した構成と同様な構成について同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態2の冷凍サイクルシステムの構成を説明する。図5は、本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクルシステムの一構成例を示す図である。図5に示すように、冷凍サイクルシステム1aは、冷媒回路40および制御装置18aを含む冷凍サイクル装置60と、冷凍サイクル装置60の運転状態および運転指令の情報を一括管理する管理装置19とを有する。制御装置18aは、ネットワーク20を介して管理装置19と接続される。ネットワーク20は、例えば、LAN(Local Area Network)およびインターネットである。この場合、ネットワーク20は、専用のLANで構成されてもよく、LANおよびインターネットが組み合わされた構成であってもよい。
ネットワーク20にサーバ22が接続される。サーバ22は、冷凍サイクル装置60の運営を管理するメンテナンス会社21が使用する情報処理装置である。また、メンテナンス会社21には、運営管理者が操作する情報処理端末23が設置されている。情報処理端末23はサーバ22を介してネットワーク20と接続される。運営管理者は、情報処理端末23を操作して、サーバ22を介して管理装置19が蓄積する情報にアクセスできる。情報処理端末23は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)である。情報処理端末23は表示部61を有する。図5は、サーバ22がメンテナンス会社21に設置されている場合を示しているが、サーバ22はメンテナンス会社21に設置されていなくてもよい。例えば、サーバ22は、メンテナンス会社がクラウドサービス提供会社とレンタル契約したサーバであってもよい。
ネットワーク20に情報処理端末25が接続される。情報処理端末25は、冷凍サイクル装置60のユーザが使用する端末である。情報処理端末25は、ユーザが冷凍サイクル装置60に運転指令を入力するための端末である。本実施の形態2では、ユーザは冷凍サイクル装置60から地理的に離れたところから冷凍サイクル装置60の運転状態を変更できる。図5では、情報処理端末25は冷凍サイクル装置60から一定の距離だけ離れた事務所24に設置されている場合を示す。例えば、圧縮機2および熱源側熱交換器がビルの屋上に設置されている場合、ビルの1階に事務所24が設置されている。情報処理端末25は表示部51を有する。情報処理端末25は、例えば、PCである。
なお、情報処理端末23および25は、デスクトップ型のPCであってもよく、スマートフォン等の携帯情報端末であってもよい。
図6は、図5に示した制御装置の一構成例を示す図である。図6に示すように、制御装置18aは、冷凍サイクル制御手段33およびデータ取得手段34を有する。データ取得手段34は、電力計11と、流量計7および8と、吸入温度検出器14と、吐出温度検出器15と、過冷却検出器16および17との各計器から受信する検出値を管理装置19に送信する。データ取得手段34は、冷媒回路40の各冷媒機器の制御情報を管理装置19に送信してもよい。データ取得手段34は、冷媒機器の制御情報として、例えば、インバータ9の回転周波数、四方弁6の流路状態および膨張弁5の開度の情報を管理装置19に送信する。
図7は、図5に示した管理装置の一構成例を示す図である。図8は、図7に示した制御部の一構成例を示す機能ブロック図である。図7に示すように、管理装置19は、記憶部50と、制御部52とを有する。制御部52は、プログラムを記憶するメモリ53と、プログラムにしたがって処理を実行するCPU54とを有する。メモリ53は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。図8に示すように、制御部52は、判定手段35、使用能力算出手段36および料金算出手段37を有する。CPU54がプログラムを実行することで、判定手段35、使用能力算出手段36および料金算出手段37が管理装置19に構成される。
判定手段35は、制御装置18aから受信する検出値を記憶部50に格納する。また、判定手段35は、圧縮機2の運転状態が異常と判定すると、判定結果を料金算出手段37に通知する。さらに、判定手段35は、冷凍サイクル装置60の運転データを要求する旨のデータ要求信号を情報処理端末23から受け取ると、要求信号を料金算出手段37に転送する。運転データは、電力計11、流量計7および8、吸入温度検出器14、吐出温度検出器15、ならびに過冷却検出器16および17の検出値である。運転データは、冷媒回路40の各冷媒機器の制御情報を含んでもよい。
本実施の形態2では、料金算出手段37は、冷凍サイクルシステムの使用料金として、冷凍サイクル装置60の使用料金Cを式(2)にしたがって算出する。ユーザは、管理装置19およびサーバ22等の情報処理装置の維持費を負担しないからである。ただし、メンテナンス会社が管理装置19を所有し、管理装置19をユーザにレンタルする場合には、管理装置19のレンタル費用を冷凍サイクルシステムの使用料金に含めてもよい。
料金算出手段37は、使用料金Cの情報を、ネットワーク20を介して情報処理端末25に送信する。また、料金算出手段37は、圧縮機2が異常である旨の判定結果を判定手段35から受け取ると、圧縮機2が異常であることを示す異常情報を、ネットワーク20を介して情報処理端末23に送信する。異常情報は、メンテナンスが必要であることを示す情報を含んでいてもよい。さらに、料金算出手段37は、データ要求信号を判定手段35から受け取ると、運転データを情報処理端末23にネットワーク20を介して送信する。
次に、本実施の形態2の冷凍サイクルシステム1aの動作を説明する。図9は、図5に示した冷凍サイクルシステムの動作手順を示すシーケンス図である。本実施の形態2では、図4を参照して説明した処理と同様な処理についての詳細な説明を省略する。ここでは、冷凍サイクル装置60の運転状態が冷房運転であるものとする。
データ取得手段34は、電力計11と、流量計7および8と、吸入温度検出器14と、吐出温度検出器15と、過冷却検出器16および17との各計器から受信する検出値を管理装置19に送信する(ステップS201)。判定手段35は、制御装置18aから受信する検出値を記憶部50に格納する(ステップS202)。
判定手段35は、記憶部50が記憶する凝縮温度、蒸発温度および過冷却温度がそれぞれ決められた範囲内にあることを確認すると、記憶部50が記憶する吐出ガス温度Td1とメモリ53が記憶する想定吐出ガス温度Tdsupとの温度差ΔTdを算出する。そして、判定手段35は、温度差ΔTd<閾値Vthであるか否かを判定することで、圧縮機2が正常か否かを判定する(ステップS203)。ここでは、圧縮機2にメンテナンスが必要か否かの判定についての説明を省略する。
ステップS203の判定の結果、圧縮機2の運転状態が正常である場合、使用能力算出手段36は、記憶部50が蓄積した運転データを参照し、式(1)にしたがって使用冷凍能力Qを算出する(ステップS204)。続いて、料金算出手段37は、ステップS204で算出された使用冷凍能力Qを用いて、式(2)にしたがって使用料金Cを算出する(ステップS205)。そして、料金算出手段37は、使用料金Cの情報を、ネットワーク20を介して情報処理端末25に送信する。その際、料金算出手段37は、圧縮機2の電気代を算出し、電気代の情報を情報処理端末25に送信してもよい。
情報処理端末25は、使用料金Cの情報を管理装置19から受信すると(ステップS206)、使用料金Cを表示部51に出力する(ステップS207)。ユーザは、表示部51に表示される情報から、圧縮機2にかかる費用を知ることができる。
一方、ステップS203において、判定手段35が圧縮機2に異常があると判定すると、料金算出手段37は、圧縮機2が異常であることを示す異常情報を、ネットワーク20を介して情報処理端末23に送信する(ステップS208)。情報処理端末23は、異常情報を管理装置19から受信すると(ステップS209)、異常情報を含む警報を表示部61に出力する(ステップS210)。メンテナンス会社21の運営管理者は、ユーザの圧縮機2に異常があることを知ることができる。さらに、運営管理者は、情報処理端末23を操作して、管理装置19が蓄積する運転データにアクセスすることで、圧縮機2を含む冷凍サイクル装置60の運転状態を詳しく分析できる。
なお、本実施の形態2では、図5を参照して、ネットワーク20に管理装置19およびサーバ22が接続される場合を説明したが、サーバ22は設けられていなくもよい。また、サーバ22が管理装置19の機能を備えていてもよい。この場合、サーバ22と管理装置19とが一体になった構成であってもよい。
また、管理装置19は、1台の冷凍サイクル装置の運転データに限らず、複数の冷凍サイクル装置60の運営データを蓄積してもよい。この場合、複数の管理装置19が設けられていてもよく、サーバ22は、複数の管理装置19から各管理装置19が蓄積する運転データを収集してもよい。メンテナンス会社21は、広い地域にわたって点在する多くの冷凍サイクル装置60の運営を一括して管理することができる。また、メンテナンス会社21の運営管理者は、多くの圧縮機2の運転データを分析することで、圧縮機2の種類毎に、圧縮機2に発生しやすい故障原因、圧縮機2の的確なメンテナンス周期、および圧縮機2のより正確な寿命を把握できる。
本実施の形態2の冷凍サイクルシステム1aは、データ取得手段34とネットワーク20を介して接続される管理装置19を有し、管理装置19は判定手段35、使用能力算出手段36および料金算出手段37を含むものである。
本実施の形態2によれば、管理装置19がネットワーク20を介して冷凍サイクル装置60から取得する運転データを蓄積する。冷凍サイクル装置60のユーザは、冷凍サイクル装置60から遠隔地に居ても、情報処理端末25を操作して管理装置19にアクセスすることで、冷凍サイクル装置60の使用料金Cおよび運転データを確認できる。
メンテナンス会社21の運営管理者は、情報処理端末23を操作して管理装置19にアクセスすることで、冷凍サイクル装置60の運転データを冷凍サイクル装置60の遠隔地で監視できる。そして、運営管理者は、情報処理端末23を操作して管理装置19が蓄積した運転データを分析することで、圧縮機2のメンテナンス要否だけでなく、圧縮機2の故障原因および寿命等の各種特性を分析できる。
従来、製造メーカは、例えば、スクリュー圧縮機について、エネルギー効率の高い高効率圧縮機を開発しても、冷凍サイクル装置に高効率圧縮機を搭載した場合の省エネルギー化の度合いを数値として表現するのが困難であった。これは、使用されている圧縮機を高効率圧縮機に置き換えた場合に、どの程度のコストメリットがあるかをユーザに理解させる実データがないことが原因の一つである。そのため、従来、使用中の圧縮機から高効率圧縮機への置き換えによる省エネルギー化を図るのが難しかった。
これに対して、本実施の形態2によれば、管理装置19は、冷凍サイクル装置60の運転データを蓄積しているので、圧縮機2を高効率圧縮機に置き換えた場合の使用冷凍能力に応じた料金を算出できる。その結果、ユーザは、高効率圧縮機を利用した方が現在よりも、使用料金および電気代が安くなることがわかる。高効率圧縮機への置き換えの効果を数値としてユーザに提供できる。その結果、冷凍サイクル装置60の製造メーカおよびユーザの双方が納得して、高効率圧縮機への置き換えが行われる。高効率圧縮機へのリプレースが活発になり、省エネルギー化が促進される。
1、1a 冷凍サイクルシステム、2 圧縮機、3 凝縮器、4 蒸発器、5 膨張弁、6 四方弁、7、8 流量計、9 インバータ、10 配電盤、11 電力計、12 凝縮温度検出器、13 蒸発温度検出器、14 吸入温度検出器、15 吐出温度検出器、16、17 過冷却検出器、18、18a 制御装置、19 管理装置、20 ネットワーク、21 メンテナンス会社、22 サーバ、23 情報処理端末、24 事務所、25 情報処理端末、30 制御部、31 メモリ、32 CPU、33 冷凍サイクル制御手段、34 データ取得手段、35 判定手段、36 使用能力算出手段、37 料金算出手段、40 冷媒回路、50 記憶部、51 表示部、52 制御部、53 メモリ、54 CPU、60 冷凍サイクル装置、61 表示部。
本発明に係る冷凍サイクルシステムは、複数の冷凍サイクル装置と、前記複数の冷凍サイクル装置とネットワークを介して接続される管理装置と、前記ネットワークを介して前記管理装置と接続される情報処理端末と、を有し、前記複数の冷凍サイクル装置のそれぞれは、圧縮機、凝縮器、蒸発器および膨張弁が接続され、冷媒が循環する冷媒回路と、前記冷媒回路を循環する冷媒の流量を検出する流量計と、前記圧縮機に吸入される冷媒の吸入ガス温度を検出する吸入温度検出器と、前記圧縮機から吐出される冷媒の吐出ガス温度を検出する吐出温度検出器と、前記凝縮器に設けられ、冷媒の凝縮温度を検出する凝縮温度検出器と、前記蒸発器に設けられ、冷媒の蒸発温度を検出する蒸発温度検出器と、前記膨張弁と前記凝縮器との間に設けられ、過冷却温度を検出する過冷却検出器と、前記流量計、前記吸入温度検出器、前記吐出温度検出器、前記凝縮温度検出器、前記蒸発温度検出器および前記過冷却検出器の各検出値を含む運転データを前記管理装置に送信するデータ取得手段と、を有し、前記管理装置は、前記複数の冷凍サイクル装置のそれぞれの前記運転データを蓄積する記憶部と、前記複数の冷凍サイクル装置のそれぞれの前記運転データに対応して、前記吐出ガス温度に基づいて前記圧縮機が正常に運転しているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって前記圧縮機が正常に運転していると判定された場合、前記蒸発温度、前記凝縮温度、前記吸入ガス温度、前記吐出ガス温度および前記過冷却温度から求まるエンタルピ差と前記流量とから使用冷凍能力を算出する使用能力算出手段と、前記使用冷凍能力に基づいて冷凍サイクルシステムの使用料金を算出し、前記判定手段によって前記圧縮機が異常と判定された場合、前記圧縮機が異常であることを示す異常情報を前記情報処理端末に送信する料金算出手段と、を有するものである。
圧縮機2が運転を開始すると、凝縮温度検出器12は凝縮温度を示す検出値を出力する。蒸発温度検出器13は蒸発温度を示す検出値を出力する。過冷却検出器16は過冷却温度を示す検出値を出力する。吸入温度検出器14は、吸入ガス温度を示す検出値を出力する。吐出温度検出器15は、吐出ガス温度を示す検出値を出力する。流量計7は、冷媒の流量を示す検出値を出力する。データ取得手段34は、これらの計器から受信する検出値を記憶部50に格納する(ステップS101)。その際、冷凍サイクル制御手段33は、インバータ9の回転周波数の情報を記憶部50に格納してもよい。
判定手段35は、ΔTd=|Td1−Tdsup|を算出すると、温度差ΔTdを決められた閾値Tthと比較する。閾値Tthはメモリ31に記憶されている。比較の結果、温度差ΔTd<閾値Tth未満の場合、判定手段35は、圧縮機2の運転状態は正常と判定する。一方、温度差ΔTd≧閾値thである場合、判定手段35は、圧縮機2の運転状態は異常であると判定する。
判定手段35は、記憶部50が記憶する凝縮温度、蒸発温度および過冷却温度がそれぞれ決められた範囲内にあることを確認すると、記憶部50が記憶する吐出ガス温度Td1とメモリ53が記憶する想定吐出ガス温度Tdsupとの温度差ΔTdを算出する。そして、判定手段35は、温度差ΔTd<閾値thであるか否かを判定することで、圧縮機2が正常か否かを判定する(ステップS203)。ここでは、圧縮機2にメンテナンスが必要か否かの判定についての説明を省略する。
また、管理装置19は、1台の冷凍サイクル装置の運転データに限らず、複数の冷凍サイクル装置60の運転データを蓄積してもよい。この場合、複数の管理装置19が設けられていてもよく、サーバ22は、複数の管理装置19から各管理装置19が蓄積する運転データを収集してもよい。メンテナンス会社21は、広い地域にわたって点在する多くの冷凍サイクル装置60の運営を一括して管理することができる。また、メンテナンス会社21の運営管理者は、多くの圧縮機2の運転データを分析することで、圧縮機2の種類毎に、圧縮機2に発生しやすい故障原因、圧縮機2の的確なメンテナンス周期、および圧縮機2のより正確な寿命を把握できる。

Claims (4)

  1. 圧縮機、凝縮器、蒸発器および膨張弁が接続され、冷媒が循環する冷媒回路と、
    前記冷媒回路を循環する冷媒の流量を検出する流量計と、
    前記圧縮機に吸入される冷媒の吸入ガス温度を検出する吸入温度検出器と、
    前記圧縮機から吐出される冷媒の吐出ガス温度を検出する吐出温度検出器と、
    前記凝縮器に設けられ、冷媒の凝縮温度を検出する凝縮温度検出器と、
    前記蒸発器に設けられ、冷媒の蒸発温度を検出する蒸発温度検出器と、
    前記膨張弁と前記凝縮器との間に設けられ、過冷却温度を検出する過冷却検出器と、
    前記吐出ガス温度に基づいて前記圧縮機が正常に運転しているか否かを判定する判定手段と、
    前記圧縮機が正常に運転していると判定された場合、前記蒸発温度、前記凝縮温度、前記吸入ガス温度、前記吐出ガス温度および前記過冷却温度から求まるエンタルピ差と前記流量とから使用冷凍能力を算出する使用能力算出手段と、
    前記使用冷凍能力に基づいて冷凍サイクルシステムの使用料金を算出する料金算出手段と、
    を有する冷凍サイクルシステム。
  2. 前記流量計、前記吸入温度検出器、前記吐出温度検出器、前記凝縮温度検出器、前記蒸発温度検出器および前記過冷却検出器から検出値を取得するデータ取得手段と、
    前記データ取得手段とネットワークを介して接続され、前記判定手段、前記使用能力算出手段および前記料金算出手段を含む管理装置と、
    をさらに有する、請求項1に記載の冷凍サイクルシステム。
  3. 前記冷媒回路を備えた冷凍サイクル装置をさらに有し、
    前記料金算出手段は、前記冷凍サイクルシステムの使用料金として前記冷凍サイクル装置の使用料金を算出する、請求項1または2に記載の冷凍サイクルシステム。
  4. 前記使用能力算出手段は、
    運転状態が冷房運転の場合、前記エンタルピ差として、前記蒸発温度の飽和圧力と前記吸入ガス温度とから求まる第1エンタルピと、前記凝縮温度の飽和圧力と前記過冷却温度とから求まる第3エンタルピとの差を算出し、運転状態が暖房運転の場合、前記エンタルピ差として、前記凝縮温度の飽和圧力と前記吐出ガス温度とから求まる第2エンタルピと、前記第3エンタルピとの差を算出する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷凍サイクルシステム。
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