JPWO2019220505A1 - エレベーターの安全装置、及びエレベーターの安全システム - Google Patents

エレベーターの安全装置、及びエレベーターの安全システム Download PDF

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Abstract

エレベーターの安全装置において、駆動用弾性体は、制動部材がガイドレールに接触する方向へ駆動軸を回転させる回転力を発生する。ストッパレバーは、昇降体に設けられたストッパ軸を中心に回転することにより、駆動レバーを受ける制限位置と、駆動レバーから外れる解除位置との間で変位される。作動装置は、アクチュエータの解除動作によって制限位置から解除位置へストッパレバーを変位させる。ストッパレバーが制限位置で駆動レバーを受けている状態では、駆動レバーからストッパレバーを介してストッパ軸に作用する力の方向が、駆動レバーに対するストッパレバーの接触部と駆動軸の軸線とを含む仮想平面に直交する方向になっている。

Description

この発明は、制動部材をガイドレールに接触させることにより昇降体に制動力を与えるエレベーターの安全装置、及びエレベーターの安全システムに関するものである。
従来、かごに設けられたブレーキユニットに調速機ロープを接続し、かごの走行速度が許容速度を超えたときに調速機ロープの移動を調速機によって止めてかごに対して調速機ロープを引き上げることにより、ブレーキユニットの楔をガイドレールに接触させてかごを非常停止させるようにしたエレベーターの安全装置が知られている。
しかしながら、高層ビル用のエレベーターでは、昇降路の全長にわたって張られた調速機ロープが、長周期地震、強風等による建物の揺れの影響を受けて、昇降路内のエレベーター機器に引っ掛かってしまうおそれがある。調速機ロープがエレベーター機器に引っ掛かると、かごの異常停止又はエレベーター機器の破損が発生してしまうおそれがある。そこで、従来、調速機ロープをなくしたエレベーターの安全装置が提案されている。
例えば、かごの走行速度が許容速度を超えたときに、アクチュエータへの給電の制御によってアクチュエータが楔を直接持ち上げて、楔をガイドレールに接触させるエレベーターの安全装置が従来提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、圧縮ばねの弾性力によって付勢された回転軸の回転をロック機構のリンク構造によって止めておき、かごの走行速度が許容速度を超えたときにアクチュエータへの給電の制御によってロック機構による回転軸の回転の制限を解除して楔をガイドレールに接触させるようにしたエレベーターの安全装置も従来提案されている。ロック機構による回転軸の回転の制限は、アクチュエータが圧縮ばねの弾性力に逆らってロック機構のリンク構造を動作させることにより解除される(例えば特許文献2参照)。
特表2007−521203号公報 特開2013−189283号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来のエレベーターの安全装置では、かごのサイズが大きくなると、かごの重量の増加に伴って楔が大きくなるため、楔を持ち上げるためのアクチュエータの出力を大きくする必要がある。従って、特許文献1に記載された従来のエレベーターの安全装置では、アクチュエータが大型化してしまう。
また、特許文献2に記載された従来のエレベーターの安全装置では、複数のリンク部材を連結してリンク構造を構成する必要があるため、構造が複雑になってしまう。さらに、特許文献2に記載された従来のエレベーターの安全装置では、かごのサイズが大きくなると、回転軸を回転させる圧縮ばねの弾性力が大きくなるため、圧縮ばねの弾性力に逆らってロック機構を解除するアクチュエータの出力を大きくする必要がある。従って、特許文献2に記載された従来のエレベーターの安全装置でも、アクチュエータが大型化してしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、構造の簡素化を図ることができるとともに、大型化を抑制することができるエレベーターの安全装置、及びエレベーターの安全システムを得ることを目的とする。
この発明によるエレベーターの安全装置、及びエレベーターの安全システムは、ガイドレールに沿って移動する昇降体に回転可能に設けられている駆動軸と、駆動軸の回転に応じて昇降体に対して変位する制動部材を有し、制動部材がガイドレールに接触することにより昇降体に制動力を与える制動機構部と、制動部材がガイドレールに接触する方向へ駆動軸を回転させる回転力を発生する駆動用弾性体と、駆動軸と一体に回転する駆動レバーと、昇降体に設けられたストッパ軸を中心に回転することにより、駆動レバーを受ける制限位置と、駆動レバーから外れる解除位置との間で変位されるストッパレバーと、アクチュエータを有し、アクチュエータの解除動作によって制限位置から解除位置へストッパレバーを変位させる作動装置とを備え、ストッパレバーは、制限位置で駆動レバーを受けることにより、制動部材がガイドレールに接触する方向への駆動軸の回転を止め、ストッパレバーが制限位置で駆動レバーを受けている状態では、駆動レバーからストッパレバーを介してストッパ軸に作用する力の方向が、駆動レバーに対するストッパレバーの接触部と駆動軸の軸線とを含む仮想平面に直交する方向になっている。
この発明によるエレベーターの安全装置、及びエレベーターの安全システムによれば、駆動レバーに作用する駆動用弾性体の回転力に逆らうことなくストッパレバーを制限位置から解除位置へ変位させることができる。これにより、ストッパレバーを制限位置から解除位置へ変位させる作動装置の大型化を抑制することができ、エレベーターの安全装置の大型化を抑制することができる。また、駆動用弾性体の回転力による駆動軸の回転を簡単な構成で止めることができる。これにより、エレベーターの安全装置の構造の簡素化を図ることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベーターの安全装置を備えたエレベーターを示す正面図である。 図1の駆動側ブレーキユニットを示す一部破断斜視図である。 図1のIII−III線に沿った断面図である。 図2の駆動側ブレーキユニットを示す側面図である。 図4の駆動側ブレーキユニットがかごに制動力を与えるときの状態を示す側面図である。 図1のVI−VI線に沿った断面図である。 図1の安全装置を示す拡大図である。 図1のエレベーターの制御を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベーターの安全装置を備えたエレベーターを示す正面図である。図において、昇降路内には、一対のかごガイドレール1a,1bと、図示しない一対の釣合おもりガイドレールとが設置されている。一対のかごガイドレール1a,1b及び一対の釣合おもりガイドレールのそれぞれは、上下方向に沿って配置されている。一対のかごガイドレール1a,1bの間には、昇降体であるかご2が配置されている。一対の釣合おもりガイドレールの間には、昇降体である釣合おもりが配置されている。かご2及び釣合おもりは、主索3によって吊り下げられている。主索3としては、ロープ又はベルトが用いられている。主索3は、昇降路内に設置された図示しない巻上機の駆動シーブに巻き掛けられている。かご2は、巻上機の駆動シーブの回転によって一対のかごガイドレール1a,1bのそれぞれに沿って上下方向へ移動する。釣合おもりは、巻上機の駆動シーブの回転によって一対の釣合おもりガイドレールのそれぞれに沿って上下方向へ移動する。
かご2は、かご本体21と、かご本体21を支持するかご枠22とを有している。かご枠22は、かご本体21の上方に位置する上枠221と、かご本体21の下方に位置する下枠222と、上枠221及び下枠222をそれぞれ繋ぐ一対の縦柱223とを有している。主索3は、上枠221に接続されている。かご本体21は、下枠222に載せられた状態でかご枠22に支持されている。
下枠222には、かご2に対して制動力を付与可能なエレベーターの安全装置4が設けられている。上枠221には、かご2の位置及び速度を検出するセンサ5が設けられている。センサ5は、かご2のどの部分に設けられていてもよい。例えば、センサ5がかご2の下部に設けられていてもよい。センサ5としては、例えば、一対のかごガイドレール1a,1bの一方に接触するローラの回転に応じた信号を発生するセンサ、又は一対のかごガイドレール1a,1bの一方にかご2の移動方向へ間隔をあけて付けられた複数の目印を検出するセンサが用いられる。
センサ5によって検出されたかご2の位置及び速度の情報は、エレベーターの運転を制御する制御装置6へ送られる。制御装置6は、センサ5からの情報に基づいて、安全装置4の動作を制御する。この例では、制御装置6が昇降路内に設置されている。
下枠222は、かご2の幅方向に沿って水平に配置されている。下枠222の第1端部222aは、一方のかごガイドレール1aに対向している。下枠222の第2端部222bは、他方のかごガイドレール1bに対向している。安全装置4は、下枠222の第1端部222aに設けられた駆動側ブレーキユニット7と、下枠222の第2端部222bに設けられた従動側ブレーキユニット8と、駆動側ブレーキユニット7及び従動側ブレーキユニット8に連結された連結棒9とを有している。従動側ブレーキユニット8の動作は、連結棒9を介して駆動側ブレーキユニット7の動作に連動する。
図2は、図1の駆動側ブレーキユニット7を示す一部破断斜視図である。また、図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。下枠222は、かご2の奥行き方向について対向する一対の下枠梁224を有している。下枠222の第1端部222a及び第2端部222bのそれぞれには、平板225が固定されている。平板225は、一対の下枠梁224のそれぞれの上部間に水平に配置されている。
駆動側ブレーキユニット7は、下枠222に回転可能に設けられた駆動軸10と、駆動軸10の回転と連動し、かご2に制動力を付与可能な制動機構部11と、制動機構部11がかご2に制動力を与える方向へ駆動軸10を回転させる回転力を発生する駆動用弾性体であるひねりばね12と、駆動軸10に固定され、駆動軸10と一体に回転する駆動レバー13と、ひねりばね12の回転力による駆動軸10の回転を止めて制動機構部11の動作を制限するロック機構部14とを有している。
駆動軸10は、一対の下枠梁224のそれぞれを貫通した状態で水平に配置されている。この例では、駆動軸10がかご2の奥行き方向に沿って配置されている。駆動軸10は、駆動軸10の軸線を中心として下枠222に対して回転する。
制動機構部11は、下枠222に支持されている。また、制動機構部11は、平板225の下方に配置され、かつ一対の下枠梁224の間に配置されている。即ち、制動機構部11は、平板225と一対の下枠梁224とで囲まれた空間に配置されている。さらに、制動機構部11は、レール側端部及び反レール側端部を持つ一対の挟み部材111と、一対の挟み部材111のそれぞれのレール側端部間に配置された一対の制動部材である一対の楔112と、一対の挟み部材111のそれぞれの反レール側端部間に配置された押圧用弾性体である押圧ばね113とを有している。
一対の挟み部材111のそれぞれの中間部は、上下方向に沿った共通の連結軸によって互いに連結されている。一対の挟み部材111は、共通の連結軸を中心として互いに変位可能になっている。一対の挟み部材111のそれぞれの反レール側端部間の距離は、一対の挟み部材111のそれぞれのレール側端部間の距離が小さくなると大きくなり、一対の挟み部材111のそれぞれのレール側端部間の距離が大きくなると小さくなる。
一対の挟み部材111のそれぞれのレール側端部は、図3に示すように、一方のかごガイドレール1aの幅方向両側に位置している。各挟み部材111のレール側端部のそれぞれとかごガイドレール1aの側面との間の隙間は、挟み部材111の下部から上部に向かって連続的に狭くなっている。
一対の楔112は、図3に示すように、一対の挟み部材111のレール側端部のそれぞれと一方のかごガイドレール1aとの間にそれぞれ配置されている。また、一対の楔112は、リンク部材114を介してそれぞれ駆動軸10に連結されている。各リンク部材114は、駆動軸10に固定されている。これにより、一対の楔112のそれぞれは、駆動軸10の回転に応じてかご2に対して上下方向へ変位する。一対の楔112のそれぞれは、一方のかごガイドレール1aから離れた図3に示す通常位置からかご2に対して上方へ変位されることにより、かごガイドレール1aに接触する方向へ各挟み部材111のレール側端部に案内される。かご2には、各楔112がかごガイドレール1aに接触することにより制動力が与えられる。
かご2が下降しているときに各楔112がかごガイドレール1aに接触すると、楔112は、挟み部材111のレール側端部とかごガイドレール1aとの間の隙間を押し広げながらかご2に対してさらに上方へ変位される。これにより、各楔112は、挟み部材111のレール側端部とかごガイドレール1aとの間に噛み込む。
押圧ばね113は、図2に示すように、一対の挟み部材111のそれぞれの反レール側端部の間に配置されている。従って、押圧ばね113は、挟み部材111のレール側端部とかごガイドレール1aとの間の隙間が楔112によって押し広げられることにより、楔112をかごガイドレール1aに押し付ける方向へ弾性復元力を発生する。制動機構部11では、一対の楔112のそれぞれが押圧ばね113の弾性復元力によってかごガイドレール1aに押し付けられることにより、かご2を停止させる制動力が確保される。
ひねりばね12は、駆動軸10の一端部に設けられている。この例では、ひねりばね12の内側に駆動軸10が挿入されている。ひねりばね12の一端部は駆動軸10に接続され、ひねりばね12の他端部は下枠梁224に接続されている。ひねりばね12は、各楔112がかご2に対して図3の通常位置から上方に向かう方向、即ち各楔112がかごガイドレール1aに接触する方向へ駆動軸10を回転させる回転力を弾性変形によって発生している。
駆動レバー13は、駆動軸10の他端部に設けられている。駆動レバー13は、駆動軸10の軸線を中心として駆動軸10と一体に回転する。また、駆動レバー13は、駆動軸10に固定された板状のレバー本体131と、レバー本体131から突出する突出部であるカムフォロア132とを有している。
レバー本体131は、駆動軸10の軸線に直交した状態で駆動軸10に固定されている。カムフォロア132は、駆動軸10から離れた位置でレバー本体131から駆動軸10の軸線と平行に突出している。この例では、レバー本体131から突出する軸を中心に回転可能なローラがカムフォロア132としてレバー本体131に設けられている。なお、レバー本体131に固定された円柱状の耐摩耗部材をカムフォロア132としてもよい。
図4は、図2の駆動側ブレーキユニット7を示す側面図である。また、図5は、図4の駆動側ブレーキユニット7がかご2に制動力を与えるときの状態を示す側面図である。ロック機構部14は、下枠222の下枠梁224に設けられたストッパ軸141の軸線P1を中心に回転可能なストッパレバー142と、制御装置6に制御されることにより、ストッパ軸141を中心にストッパレバー142を回転させる作動装置143とを有している。
ストッパ軸141は、駆動軸10と平行に配置されている。また、ストッパ軸141は、カムフォロア132の上方に配置されている。楔112を通常位置からかごガイドレール1aに接触させる方向へ駆動軸10が回転すると、カムフォロア132がストッパ軸141に近づく方向へ駆動レバー13が回転する。即ち、楔112を図5の矢印Cのように持ち上げる方向へ駆動軸10が回転すると、図5の矢印Bの方向へ駆動レバー13が回転する。駆動レバー13には、カムフォロア132がストッパ軸141に近づく方向への回転力がひねりばね12によって与えられている。
ストッパレバー142は、ストッパ軸141の軸線P1を中心に回転することにより、カムフォロア132を受ける図4の制限位置と、カムフォロア132から外れる図5の解除位置との間で変位される。
ストッパレバー142は、図4に示すように、制限位置で駆動レバー13のカムフォロア132を受けることにより、各楔112がかごガイドレール1aに接触する方向、即ち図5の矢印Bの方向への駆動軸10の回転を止める。また、ストッパレバー142は、駆動レバー13のカムフォロア132から外れることにより、各楔112がかごガイドレール1aに接触する方向への駆動軸10の回転を許容する。
また、ストッパレバー142は、ストッパ軸141に回転自在に設けられた円柱状のボス部144と、ボス部144の外周部からボス部144の径方向外側へそれぞれ突出する受け部145及び突起部146とを有している。受け部145及び突起部146は、ボス部144の外周部の互いに異なる周方向位置から突出している。この例では、受け部145の突出長さが突起部146の突出長さよりも長くなっている。
受け部145は、図4に示すように、ストッパ軸141の軸線P1に直交する中心線D1を持つ棒状部である。この例では、駆動側ブレーキユニット7の外側からストッパ軸141の軸線P1に沿って見たときの受け部145の形状が受け部145の中心線D1に関して対称になっている。即ち、この例では、軸線P1方向視での受け部145の形状が受け部145の中心線D1に関して対称になっている。
受け部145の端面147は、駆動側ブレーキユニット7の外側からストッパ軸141の軸線P1に沿って見たとき、即ち軸線P1方向視で、ストッパ軸141の軸線P1を中心とする仮想円に接する曲面である。また、受け部145の端面147は、端面147が接する仮想円の内側に位置している。この例では、駆動側ブレーキユニット7の外側からストッパ軸141の軸線P1に沿って見たときの端面147の形状、即ち、軸線P1方向視での端面147の形状が円弧状になっている。ストッパレバー142は、受け部145の端面147を下方に向けてストッパ軸141に設けられている。
ストッパレバー142が制限位置でカムフォロア132を受けている状態では、図4に示すように、受け部145の端面147がカムフォロア132の外周面に接触している。この例では、ストッパレバー142が制限位置でカムフォロア132を受けることにより、受け部145の端面147とカムフォロア132とが線接触状態になる。従って、この例では、カムフォロア132に対する受け部145の接触部145aが、ストッパ軸141の軸線P1と平行な線状の接触部になる。なお、受け部145の端面147の曲面の形状を、カムフォロア132に対して点接触状態になるような形状にしてもよい。
ストッパ軸141の軸線P1に沿ってストッパレバー142を見たとき、即ち軸線P1方向視で、カムフォロア132に対する受け部145の接触部145aとストッパ軸141の軸線P1とを結ぶ直線は、受け部145の中心線D1と一致している。また、ストッパレバー142が制限位置で駆動レバー13のカムフォロア132を受けている状態では、受け部145の中心線D1に沿った方向が、重力の方向、即ち鉛直方向と一致している。即ち、ストッパレバー142が制限位置で駆動レバー13を受けている状態では、ストッパ軸141の軸線P1が、駆動レバー13に対するストッパレバー142の接触部145aを通る鉛直線と一致している。
ストッパレバー142が制限位置で駆動レバー13のカムフォロア132を受けている状態では、駆動レバー13からストッパレバー142を介してストッパ軸141に作用する力Fの方向が、カムフォロア132に対する受け部145の接触部145aと駆動軸10の軸線P2とを含む仮想平面D2に直交する方向になっている。仮想平面D2は、駆動側ブレーキユニット7の外側から駆動軸10の軸線P2に沿って見たとき、即ち軸線P2方向視で、接触部145aと駆動軸10の軸線P2とを結ぶ直線として見える。従って、ストッパレバー142が制限位置で駆動レバー13のカムフォロア132を受けている状態では、駆動側ブレーキユニット7の外側から駆動軸10の軸線P2及びストッパ軸141の軸線P1に沿って駆動レバー13及びストッパレバー142を見ると、図4に示すように、接触部145aとストッパ軸141の軸線P1とを結ぶ直線D1が、接触部145aと駆動軸10の軸線P2とを結ぶ直線D2に直交している。即ち、ストッパレバー142が制限位置でカムフォロア132を受けている状態では、軸線P1方向視で、接触部145aと軸線P1とを結ぶ直線D1が、接触部145aと軸線P2とを結ぶ直線D2に直交している。
ストッパレバー142は、ストッパ軸141の軸線P1を中心として図5の矢印Aの方向、即ち受け部145が駆動軸10から遠ざかる方向へ回転することにより、制限位置から解除位置へ変位される。
突起部146は、ストッパ軸141に対して受け部145側とは反対側に設けられている。また、突起部146は、ストッパ軸141の軸線P1に沿ってストッパレバー142を見たとき、即ち軸線P1方向視で、受け部145の中心線D1から外れた位置に設けられている。これにより、この例では、駆動側ブレーキユニット7の外側からストッパ軸141の軸線P1に沿って見たときのストッパレバー142の全体形状、即ち軸線P1方向視でのストッパレバー142の全体形状が受け部145の中心線D1に関して非対称になっている。
下枠梁224には、図2に示すように、制限位置から遠ざかる方向へのストッパレバー142の変位を止めるレバー受け部材15が設けられている。ストッパレバー142は、レバー受け部材15に当たった状態で解除位置に保持される。
作動装置143は、図4及び図5に示すように、解除位置に向けてストッパレバー142を付勢する解除用弾性体である引きばね16と、引きばね16の付勢力に逆らってストッパレバー142を制限位置に保持可能なアクチュエータ17とを有している。
引きばね16は、受け部145及び下枠梁224に接続されている。また、引きばね16の状態は、受け部145及び下枠梁224の間で弾性的に伸ばされた状態になっている。これにより、引きばね16は、ストッパレバー142を解除位置に向けて付勢する弾性復元力を発生している。なお、解除位置に向けてストッパレバー142を付勢する解除用弾性体としては、ストッパ軸141に設けたようなひねりばねを用いてもよい。
アクチュエータ17は、駆動側ブレーキユニット7の外側からストッパ軸141の軸線P1に沿って見たとき、即ち軸線P1方向視で、ストッパレバー142に対して引きばね16側とは反対側に配置されている。また、アクチュエータ17は、電磁コイルを含むアクチュエータ本体171と、アクチュエータ本体171に対して前進位置と後退位置との間で変位可能な可動部であるロッド172とを有している。
アクチュエータ本体171は、下枠梁224に固定されている。アクチュエータ本体171の電磁コイルには、制御装置6の制御によって給電可能になっている。アクチュエータ本体171は、電磁コイルへの給電により、ロッド172を後退位置から前進位置へ変位させる電磁力を発生する。また、アクチュエータ本体171は、電磁コイルへの給電の停止により、ロッド172に対する電磁力の発生を停止する。
ロッド172は、アクチュエータ本体171から突出するロッド突出部172aを有している。ロッド突出部172aの長さは、ロッド172が後退位置から前進位置へ変位されることにより長くなる。
また、ロッド172は、制御装置6によるアクチュエータ本体171への給電の制御によって前進位置と後退位置との間でアクチュエータ本体171に対して変位される。アクチュエータ本体171に対するロッド172の変位は、前進位置と後退位置との間の範囲から外側へ行き過ぎないようにアクチュエータ本体171の図示しない規制部によって制限されている。
ロッド172は、アクチュエータ本体171への給電が行われることにより前進位置へ変位される。アクチュエータ本体171への給電が維持されている状態では、ロッド172が前進位置に保持される。前進位置にあるときのロッド172は、ロッド突出部172aで突起部146を受ける。ロッド172が前進位置に保持されている状態では、引きばね16の弾性復元力に逆らってストッパレバー142が制限位置に保持される。即ち、アクチュエータ17は、アクチュエータ本体171への給電が維持されている状態でストッパレバー142を制限位置に保持する。
また、アクチュエータ本体171の電磁力によってロッド172が前進位置に保持されている状態は、アクチュエータ本体171への給電が停止されることにより解除される。ロッド172は、アクチュエータ本体171への給電が停止されると、引きばね16の弾性復元力を突出部172aから受けることにより、前進位置から後退位置へ変位される。ストッパレバー142が制限位置に保持されている状態は、ロッド172の後退位置への変位によって解除される。即ち、アクチュエータ17は、アクチュエータ本体171への給電が停止されると、引きばね16の弾性復元力によってストッパレバー142の保持を解除する解除動作を行う。
制御装置6には、設定過大速度がかご2の位置に対応させて予め設定されている。制御装置6は、かご2の速度が設定過大速度以下となる通常運転時に、アクチュエータ本体171への給電を維持する制御を行う。また、制御装置6は、かご2の速度が設定過大速度を超えた異常時に、アクチュエータ本体171への給電を停止する制御を行う。
図6は、図1のVI−VI線に沿った断面図である。従動側ブレーキユニット8は、下枠222に回転可能に設けられた従動軸30と、従動軸30の回転と連動し、かご2に制動力を付与可能な制動機構部31と、従動軸30に固定され、従動軸30と一体に回転する従動レバー32とを有している。従動側ブレーキユニット8には、駆動側ブレーキユニット7のひねりばね12及びロック機構部14は設けられていない。
従動軸30は、一対の下枠梁224のそれぞれを貫通した状態で駆動軸10と平行に配置されている。従動軸30は、従動軸30の軸線を中心として下枠222に対して回転する。
制動機構部31の構成は、駆動側ブレーキユニット7の制動機構部11の構成と同様である。従って、制動機構部31では、一対の楔112のそれぞれが従動軸30の回転に応じてかご2に対して変位する。また、制動機構部31における一対の楔112のそれぞれは、他方のかごガイドレール1bから離れた図6に示す通常位置からかご2に対して上方へ変位されることにより、かごガイドレール1bに接触する方向へ各挟み部材111のレール側端部に案内される。かご2には、制動機構部31の各楔112がかごガイドレール1bに接触することにより制動力が与えられる。
従動レバー32は、従動軸30に設けられている。従動レバー32は、従動軸30の軸線を中心として従動軸30と一体に回転する。また、従動レバー32は、従動軸30の軸線に直交した状態で従動軸30に固定された板状のレバーである。
図7は、図1の安全装置4を示す拡大図である。連結棒9の一端部は、駆動側ブレーキユニット7の駆動レバー13に回転自在に取り付けられている。連結棒9の他端部は、従動側ブレーキユニット8の従動レバー32に回転自在に取り付けられている。これにより、従動レバー32は、駆動レバー13の回転に応じて従動軸30と一体に回転する。即ち、従動軸30及び従動レバー32の回転は、連結棒9を介して駆動軸10及び駆動レバー13の回転と連動する。
駆動側ブレーキユニット7において一対の楔112を一方のかごガイドレール1aに接触させる方向へ駆動軸10及び駆動レバー13が回転すると、従動側ブレーキユニット8でも、一対の楔112を他方のかごガイドレール1bに接触させる方向へ従動軸30及び従動レバー32が回転する。なお、エレベーターの安全システムは、安全装置4、センサ5及び制御装置6によって構成されている。
次に、動作について説明する。図8は、図1のエレベーターの制御を示すフローチャートである。エレベーターの運転時には、かご2の速度が制御装置6によって常時監視されている。即ち、エレベーターの運転時には、センサ5によって検出されたかご2の位置及び速度に基づいて、かご2の位置に応じた設定過大速度をかご2の速度が超えているか否かが制御装置6によって常時判定されている(S1)。かご2の速度が設定過大速度以下である場合、制御装置6の制御によりアクチュエータ17への給電が維持される。アクチュエータ17への給電が維持されているときには、図4に示すように、ひねりばね12の弾性復元力による駆動軸10の回転がロック機構部14によって止められ、かご2に対する制動力の付与が解除されている。これにより、エレベーターの通常運転が継続される。
主索3の破断等によってかご2の速度が設定過大速度を超えた場合、制御装置6の制御により、アクチュエータ17への給電が停止される(S2)。
アクチュエータ17への給電が停止されると、図5に示すように、ストッパレバー142が図5の矢印Aの方向へ回転し、ロック機構部14による駆動軸10の回転の制限が解除される。駆動軸10の回転の制限が解除されると、ひねりばね12の弾性復元力によって駆動軸10及び駆動レバー13が図5の矢印Bの方向へ回転する。このとき、従動軸30及び従動レバー32が駆動レバー13の回転に連動して回転する。これにより、駆動側ブレーキユニット7の各楔112が図5の矢印Cの方向へ持ち上げられるとともに、従動側ブレーキユニット8の各楔112も持ち上げられる。これにより、駆動側ブレーキユニット7及び従動側ブレーキユニット8のそれぞれにおいて、各楔112がかごガイドレール1a,1bに接触する。即ち、アクチュエータ17への給電が停止されると、各楔112をかごガイドレール1a,1bに接触させる制動動作が安全装置4によって行われる(S3)。安全装置4の制動動作が行われると、かご2に制動力が与えられ、かご2の移動が停止する。
このようなエレベーターの安全装置4では、駆動レバー13からストッパレバー142を介してストッパ軸141に作用する力の方向が、駆動レバー13に対するストッパレバー142の接触部145aと駆動軸10の軸線P2とを含む仮想平面D2に直交する方向になっている。このため、ストッパレバー142が制限位置で駆動レバー13を受けているときに、駆動レバー13からストッパレバー142に作用する力をストッパレバー142の回転方向へ作用させにくくすることができる。また、ストッパ軸141を中心としてストッパレバー142を回転させることにより、駆動レバー13に作用するひねりばね12の回転力に逆らうことなくストッパレバー142を制限位置から解除位置へ変位させることができる。これにより、ストッパレバー142を変位させる力の大きさをひねりばね12の回転力の大きさに関係なく設定することができる。従って、かご2が大きくなっても、ストッパレバー142を制限位置から解除位置へ変位させる作動装置143の大型化を抑制することができ、安全装置4の大型化を抑制することができる。また、ストッパレバー142の制限位置から解除位置への変位によってストッパレバー142が駆動レバー13から外れるようになっているため、従来のような複雑なリンク構造を用いる必要がなくなる。このため、安全装置4の構造の簡素化を図ることができるとともに、安全装置4の制動動作の信頼性の向上を図ることができる。さらに、かご2の大きさが変わってもロック機構部14の大きさを変更する必要がないので、エレベーターの安全装置4における部品の統一化を図ることができる。
また、ストッパレバー142が制限位置で駆動レバー13を受けている状態では、カムフォロア132にストッパレバー142が接触する。このため、制限位置から解除位置へストッパレバー142をさらに確実にかつ容易に変位させることができる。
また、ストッパレバー142が制限位置で駆動レバー13を受けている状態では、駆動レバー13に対するストッパレバー142の接触部145aとストッパ軸141の軸線P1とを結ぶ直線D1に沿った方向が鉛直方向になっている。このため、かご2の速度変化によってストッパレバー142に作用する慣性力をストッパ軸141の周方向へ作用させにくくすることができる。これにより、エレベーターの通常運転時にストッパレバー142が慣性力によって制限位置から解除位置へ変位されてしまうような誤作動の発生をより確実に抑制することができる。
また、アクチュエータ17の解除動作は、アクチュエータ17への給電の制御によって行われる。このため、小型で簡単な構成のアクチュエータ17を用いることができ、昇降路内に張られる調速機ロープを簡単な構成でなくすことができる。
なお、上記の例では、ストッパレバー142の端面147が接触するカムフォロア132の面が円筒面になっている。しかし、ストッパレバー142の端面147が接触するカムフォロア132の面は、これに限定されず、例えば平面であってもよい。
また、上記の例では、ストッパレバー142が接触するカムフォロア132がレバー本体131から突出している。しかし、カムフォロア132をなくしたレバー本体131にストッパレバー142を接触させて、ストッパレバー142が駆動レバー13を受けるようにしてもよい。このようにしても、駆動レバー13からストッパレバー142を介してストッパ軸141に作用する力の方向を仮想平面D2に直交させることができ、駆動レバー13に作用するひねりばね12の回転力に逆らうことなくストッパレバー142を制限位置から解除位置へ変位させることができる。
また、上記の例では、ストッパ軸141の軸線P1が駆動軸10の軸線P2と平行になっている。しかし、仮想平面D2と平行な別の仮想平面上にストッパ軸141の軸線P1が存在しているのであれば、ストッパ軸141の軸線P1は駆動軸10の軸線P2と平行でなくてもよい。このようにしても、ストッパレバー142が制限位置で駆動レバー13を受けているときに駆動レバー13からストッパレバー142に作用する力をストッパレバー142の回転方向へ作用させにくくすることができるとともに、駆動レバー13に作用するひねりばね12の回転力に逆らうことなくストッパレバー142を制限位置から解除位置へ変位させることができる。
また、上記の例では、作動装置143が引きばね16及びアクチュエータ17を有している。しかし、作動装置143において引きばね16はなくてもよい。例えば、アクチュエータ17がロッド172でストッパレバー142を押しながらストッパ軸141を中心としてストッパレバー142を回転させることにより、ストッパレバー142を制限位置から解除位置へ変位させるようにしてもよい。この場合、ストッパレバー142が制限位置から解除位置とは反対方向へ変位しないようにストッパレバー142を受ける規制部材を下枠梁224に固定してもよい。
また、上記の例では、駆動側ブレーキユニット7の外側からストッパ軸141の軸線P1に沿って見たとき、即ち軸線P1方向視のストッパレバー142の全体形状が受け部145の中心線D1に関して非対称の形状になっている。しかし、駆動側ブレーキユニット7の外側からストッパ軸141の軸線P1に沿って見たとき、即ち軸線P1方向視のストッパレバー142の全体形状を受け部145の中心線D1に関して対称にしてもよい。この場合、例えばストッパレバー142のボス部144から突出する突起部146を受け部145の中心線D1上に配置してもよい。このようにすれば、受け部145の中心線D1に沿った方向を鉛直方向にすることにより、かご2の速度変化によってストッパレバー142に作用する慣性力をさらに確実にストッパ軸141の周方向へ作用しにくくすることができる。これにより、安全装置4の誤作動の発生をさらに確実に抑制することができる。
また、上記の例では、ストッパレバー142の形状が全体として中心線D1に沿った形状になっている。しかし、ストッパレバー142の形状は、これに限定されない。例えば、ストッパレバー142の形状を円板状にしてもよい。この場合、ストッパ軸141の軸線P1は、ストッパレバー142の円板状の中心位置からずれた偏心位置に配置される。また、この場合、アクチュエータ17で受ける突起部146がストッパレバー142の円板の外周部に設けられる。
また、上記の例では、ストッパレバー142が制限位置で駆動レバー13を受けているときに、接触部145aとストッパ軸141の軸線P1とを結ぶ直線D1に沿った方向が鉛直方向になっている。しかし、ストッパレバー142が制限位置で駆動レバー13を受けているときの直線D1に沿った方向は、鉛直方向と一致せずに鉛直方向に対して傾斜していてもよい。
また、上記の例では、駆動側ブレーキユニット7及び従動側ブレーキユニット8のうち、駆動側ブレーキユニット7の駆動軸10にのみ駆動用弾性体であるひねりばね12が設けられている。しかし、駆動軸10にひねりばね12を設けるとともに、従動側ブレーキユニット8の従動軸30にも駆動用弾性体であるひねりばねを設けるようにしてもよい。
また、上記の例では、駆動軸10を回転させる回転力を発生する駆動用弾性体としてひねりばね12が用いられている。しかし、ひねりばね12以外のばねを駆動用弾性体として用いてもよい。この場合、例えば、駆動軸10から径方向外側へ突出する突起に駆動用弾性体としてのコイルばねを接続して、駆動軸10を回転させる弾性復元力をコイルばねに発生させるようにしてもよい。
また、上記の例では、安全装置4がかご2に設けられているが、昇降体としての釣合おもりに安全装置4を設けてもよい。
1a,1b かごガイドレール(ガイドレール)、2 かご(昇降体)、4 安全装置、5 センサ、6 制御装置、10 駆動軸、11 制動機構部、12 ひねりばね(駆動用弾性体)、13 駆動レバー、17 アクチュエータ、112 楔(制動部材)、131 レバー本体、132 カムフォロア(突出部)、141 ストッパ軸、142 ストッパレバー、143 作動装置、145a 接触部。

Claims (5)

  1. ガイドレールに沿って移動する昇降体に回転可能に設けられている駆動軸と、
    前記駆動軸の回転に応じて前記昇降体に対して変位する制動部材を有し、前記制動部材が前記ガイドレールに接触することにより前記昇降体に制動力を与える制動機構部と、
    前記制動部材が前記ガイドレールに接触する方向へ前記駆動軸を回転させる回転力を発生する駆動用弾性体と、
    前記駆動軸と一体に回転する駆動レバーと、
    前記昇降体に設けられたストッパ軸を中心に回転することにより、前記駆動レバーを受ける制限位置と、前記駆動レバーから外れる解除位置との間で変位されるストッパレバーと、
    アクチュエータを有し、前記アクチュエータの解除動作によって前記制限位置から前記解除位置へ前記ストッパレバーを変位させる作動装置と
    を備え、
    前記ストッパレバーは、前記制限位置で前記駆動レバーを受けることにより、前記制動部材が前記ガイドレールに接触する方向への前記駆動軸の回転を止め、
    前記ストッパレバーが前記制限位置で前記駆動レバーを受けている状態では、前記駆動レバーから前記ストッパレバーを介して前記ストッパ軸に作用する力の方向が、前記駆動レバーに対する前記ストッパレバーの接触部と前記駆動軸の軸線とを含む仮想平面に直交する方向になっているエレベーターの安全装置。
  2. 前記駆動レバーは、前記駆動軸に固定されたレバー本体と、前記駆動軸から離れた位置でレバー本体から突出するカムフォロアとを有し、
    前記ストッパレバーが前記制限位置で前記駆動レバーを受けている状態では、前記ストッパレバーが前記カムフォロアと接触している請求項1に記載のエレベーターの安全装置。
  3. 前記ストッパレバーが前記制限位置で前記駆動レバーを受けている状態では、前記ストッパ軸の軸線が、前記駆動レバーに対する前記ストッパレバーの接触部を通る鉛直線と一致している請求項1又は請求項2に記載のエレベーターの安全装置。
  4. 前記アクチュエータの前記解除動作は、前記アクチュエータへの給電の制御によって行われる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のエレベーターの安全装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のエレベーターの安全装置と、
    前記昇降体の位置及び速度を検出するセンサと、
    前記センサで検出された前記昇降体の位置及び速度の情報に基づいて、前記アクチュエータを制御する制御装置
    を備えているエレベーターの安全システム。
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