JPWO2019216064A1 - ケアサポートシステムおよび情報提供方法 - Google Patents

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Abstract

ケアサポートシステム(1)において、管理サーバー(100a)の検知/記録情報記憶部(501a)は、検知ユニットから出力される検知情報と、スタッフ端末にて入力されて管理サーバー(100a)に送られる、入居者の世話に関する記録情報とを記憶する。習熟度評価部(502)は、検知情報および記録情報の少なくとも一方に基づいて、スタッフが世話する作業の習熟度を評価する。通信部(503)は、上記習熟度の評価を示す評価情報をディレクタ端末に提供する。ディレクタ端末は、上記通信部(503)から提供される上記評価情報を表示する評価情報表示部としての表示部(603)を備える。

Description

本発明は、対象者の日常の生活を支援するケアサポートシステムと、そのケアサポートシステムにおける情報提供方法とに関する。
従来から、介護施設における介護者の熟練度を評価するための装置として、例えば特許文献1に開示された評価装置がある。この評価装置では、介護者ごとに、状態情報の入力回数および被介護者の観察人数(状態情報を得た被介護者の人数)が評価情報として集計される。なお、上記状態情報には、被介護者の入浴、排泄、食事等の情報が含まれる。そして、集計された複数の介護者の評価情報が、互いに比較できる状態で出力部によって出力される。これにより、評価装置の使用者は、出力部から出力された複数の介護者の評価情報に基づいて、複数の介護者の熟練度を評価することが可能となっている。
特開2017−16304号公報(請求項1、段落〔0014〕〜〔0021〕、図1等参照)
ところが、特許文献1の技術では、評価装置の使用者自身が、出力された評価情報に基づいて、各介護者について一人ずつ習熟の評価を行わなければならず、評価を行う作業が煩わしい。したがって、使用者(例えばディレクタ)自身がメンティ(教育を受ける者)の習熟度の評価を行うことなく、メンティの習熟度を把握できるようにして、その習熟度に応じた教育を実現できるシステムを構築することが望まれる。
また、少子高齢化の影響により、介護施設には人材が集まらず、常に人材不足状態で運営を行っている。そのため、従来のように十分に教育に時間をかけることができない。つまり、採用した人材を即時現場で活用する必要がある。また、介護業界は他の産業に比べて待遇が悪いため、人材の定着率が低い。そのため、人材の入出が頻繁に発生し、教育した人材がすぐに流動する傾向にあり、常に新しく入った人材に教育を行っているのが実態である。そのため、増々教育に時間と費用を掛けることが難しくなっている。したがって、ケアという専門職種でありながら常に人材流動しているという矛盾を孕んだ現場において、これまで均一的に行うことが難しかった習熟度評価の「効率」および「精度」を上げ、結果として、教育に掛ける時間およびコストの効率化および効果増を実現することも望まれる。しかし、このようなシステムは、未だ実現されていない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、教育現場において、使用者(例えばディレクタ)自身がメンティの習熟度の評価を行うことなく、上記習熟度を把握でき、これによって、メンティの習熟度に応じた教育を実現することができるとともに、教育に掛ける時間およびコストの両面から、教育の効率化および効果増を実現することができるケアサポートシステムと、そのケアサポートシステムにおける情報提供方法とを提供することにある。
本発明の一側面に係るケアサポートシステムは、日常の生活を支援する対象となる対象者の居室内に設置され、前記居室内の前記対象者の状態を検知して検知情報を出力する検知ユニットと、前記検知ユニットから出力される前記検知情報を管理する管理サーバーと、前記対象者を世話するスタッフによる入力操作を受け付けるスタッフ端末と、前記スタッフを指揮監督するディレクタによる入力操作を受け付けるディレクタ端末とを含み、前記管理サーバーは、前記検知ユニットから出力される前記検知情報と、前記スタッフ端末にて入力されて該管理サーバーに送られる、前記対象者の世話に関する記録情報とを記憶する検知/記録情報記憶部と、前記検知情報および前記記録情報の少なくとも一方に基づいて、前記スタッフが世話する作業の習熟度を評価する習熟度評価部と、前記習熟度の評価を示す評価情報を前記ディレクタ端末に提供する評価情報提供部とを備えており、前記ディレクタ端末は、前記評価情報提供部から提供される前記評価情報を表示する評価情報表示部を備えている。
本発明の他の側面に係る情報提供方法は、日常の生活を支援する対象となる対象者の居室内に設置される検知ユニットから出力される、前記居室内の前記対象者の状態を示す検知情報と、前記対象者を世話するスタッフのスタッフ端末にて入力されて管理サーバーに送られる、前記対象者の世話に関する記録情報との少なくとも一方に基づいて、前記スタッフの作業の習熟度を評価する習熟度評価工程と、前記習熟度の評価を示す評価情報を、前記スタッフを指揮監督するディレクタのディレクタ端末に提供する評価情報提供工程と、前記ディレクタ端末において、前記評価情報を表示する評価情報表示工程とを含む。
管理サーバーの習熟度評価部は、対象者の世話に関する記録情報と、居室内の対象者の状態を示す検知情報との少なくとも一方に基づいて、スタッフが世話する作業の習熟度を評価する。そして、評価情報提供部が、上記習熟度の評価を示す評価情報をディレクタ端末に提供する。スタッフがメンティとしてメンターによる教育(例えばOJT;On-The-Job Training)を受ける場合でも、ディレクタ端末にメンティの習熟度の評価が提供されるため、システムの使用者(例えばディレクタ端末の使用者であるディレクタ)は、メンティの習熟度の評価を自身で行わなくても、上記習熟度を把握することが可能となる。また、ディレクタ端末の評価情報表示部に上記評価情報が表示されるため、ディレクタは、上記評価情報を見て、メンティの習熟度に応じた教育プラン(プラン情報)をメンターに提供して、メンティの習熟度に応じた教育を実現することが可能となる。また、これまで均一的に行うことが難しかった習熟度の評価の「効率」および「精度」を上げることが可能となり、一人一人に適正な教育を効率的に実施することが可能となる。その結果、教育に掛ける時間およびコストの両面から、教育の効率化および教育効果増を実現することが可能となる。
本発明の実施の一形態に係る施設型のケアサポートシステムの概略の構成を示す説明図である。 上記ケアサポートシステムの動体検知ユニットが設置された居室内の様子を模式的に示す説明図である。 上記動体検知ユニットの概略の構成を示すブロック図である。 上記動体検知ユニットの光学検出部の詳細な構成を示すブロック図である。 訪問型のケアサポートシステムの概略の構成を示す説明図である。 上記施設型のケアサポートシステムが有する管理サーバーの詳細な構成を示すブロック図である。 スタッフが入居者の食事を介助したときのケア記録情報の一例を示す説明図である。 上記スタッフ入居者の水分摂取を介助したときのケア記録情報の一例を示す説明図である。 上記スタッフが入居者の車いすへの移乗を介助したときのケア記録情報の一例を示す説明図である。 上記スタッフが入居者の車いすへの移乗を介助しているときに、上記動体検知ユニットの撮像部によって取得された画像を模式的に示す説明図である。 上記スタッフの習熟度の評価を示す習熟度評価情報の一例を示す説明図である。 上記ケアサポートシステムが有するスタッフ端末の詳細な構成を示すブロック図である。 上記ケアサポートシステムが有するディレクタ端末の詳細な構成を示すブロック図である。 上記ケアサポートシステムが有するメンター端末の詳細な構成を示すブロック図である。 上記ケアサポートシステムにおいて実現される情報提供方法による処理の流れを示すフローチャートである。 上記ディレクタ端末の表示部の表示画面例を示す説明図である。 上記メンター端末の表示部の表示画面例を示す説明図である。
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本明細書において、スタッフとは、医療、介護または看護に従事する従事者であって、医療、介護または看護に関してメンター(教育者)による教育訓練を受ける者、すなわち、メンティを指す。また、対象者とは、スタッフによって日常の生活を支援またはケアする対象となる者(被介護者、患者など)を指す。また、ケアとは、医療、介護または看護に関して対象者を世話することを指す。
本実施形態のケアサポートシステムには、大きく分けて、施設型と、訪問型(訪問医療型、訪問介護型、訪問看護型を含む)とがある。以下、各タイプのケアサポートシステムについて順に説明する。
〔ケアサポートシステム(施設型)〕
図1は、本実施形態の施設型のケアサポートシステム1の概略の構成を示す説明図である。ケアサポートシステム1は、介護施設に入居している被介護者や、病院に入院している患者(被看護者)の日常の生活を支援するためのシステムであり、見守りシステムとも呼ばれている。ここでは、例として、ケアサポートシステム1が介護施設内で構築されている場合について説明する。
介護施設Sには、スタッフステーション100および居室101が設けられている。スタッフステーション100は、居室101に入居している入居者の生活をサポートするスタッフTのいわゆる詰め所である。このスタッフステーション100には、管理サーバー100aが設けられている。管理サーバー100aは、通信回線200を介して、居室101に設置される後述の動体検知ユニット10と通信可能に接続されており、中央演算処理装置(CPU;Central Processing Unit)を含んで構成される。
管理サーバー100aは、通信回線200を介して、動体検知ユニット10から出力される各種の情報(例えば居室101内の撮影画像や入居者の生体情報(例えば呼吸状態を示すバイタルデータなどの検知情報)を受信して管理するとともに、受信した情報を表示部100b1に表示させる。これにより、スタッフステーション100内では、スタッフTは、表示部100b1に表示された情報を見て、入居者の状態(例えば転倒の有無や呼吸状態)を把握することができる。表示部100b1は、例えば管理サーバー100aと通信可能に接続されるパーソナルコンピュータ100bのディスプレイで構成することができる。なお、管理サーバー100aは、パーソナルコンピュータ100bと一体的に構成されてもよい。なお、本実施形態の情報提供方法を実現し得る管理サーバー100aの構成については後述する。
上記の通信回線200は、例えば有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、インターネット回線、携帯電話の通信専用回線などを含んで構成される。通信回線200は、スタッフTによる入力操作を受け付ける端末装置と通信可能なアクセスポイントAP(例えばビーコン)と接続されている。なお、スタッフTが所有する上記端末装置のことを、後述するディレクタ端末400と区別するために、スタッフ端末300と記載する。アクセスポイントAPは、例えば各居室101に対応して介護施設S内に設置されている。これにより、管理サーバー100aは、アクセスポイントAPとスタッフ端末300との間の電波強度に基づいて、スタッフ端末300を所有するスタッフTが上記アクセスポイントAPに近づいたかどうか、つまり、スタッフTの位置を認識することができる。なお、アクセスポイントAPは、複数の居室101に共通して設置されていてもよい。
また、スタッフTは、スタッフ端末300を所有しているため、スタッフ端末300を操作することにより、管理サーバー100aにアクセスして種々の情報を取得し、取得した情報をスタッフ端末300の画面に表示させて、入居者の状態を把握することが可能である。なお、上記のスタッフ端末300としては、例えば、タブレットやスマートフォンなどの多機能型携帯端末や、ノート型パーソナルコンピュータを想定することができる。図1では、1人のスタッフTのみを図示しているが、スタッフTが複数人存在する場合、各スタッフTが自身のスタッフ端末300を操作して管理サーバー100aにアクセスすることにより、各自が情報を取得することが可能である。
また、本実施形態のケアサポートシステム1は、ディレクタDによる入力操作を受け付ける端末装置としてのディレクタ端末400を含んでいる。ディレクタ端末400は、スタッフ端末300と同様に、タブレットやスマートフォンなどの多機能型携帯端末、ノート型パーソナルコンピュータなどで構成されており、通信回線200を介してスタッフ端末300と通信可能に接続されている。
ここで、ディレクタDとは、少なくとも1人のスタッフTを指揮監督する、つまり、スタッフTに対して、入居者のケアやケア以外の作業(例えば備品補充、部屋の清掃など)に関する指示や助言を与える指示者(監督者)を指し、ケアディレクタとも呼ばれる。ディレクタDがディレクタ端末400を操作して情報を入力すると、その情報がディレクタ端末400から通信回線200を介してスタッフ端末300に送信される。上記情報をスタッフ端末300の画面に表示させることにより、スタッフTは、表示された情報に基づいて適切な作業を行うことができる。
また、ディレクタ端末400は、通信回線200を介して管理サーバー100aとも通信可能に接続されている。これにより、ディレクタDは、ディレクタ端末400を操作して、管理サーバー100aにおける動作の設定および変更を行うことが可能となる。
また、本実施形態のケアサポートシステム1は、メンターMによって使用される端末装置であるメンター端末600を含んでいる。メンター端末600は、スタッフ端末300と同様に、タブレットやスマートフォンなどの多機能型携帯端末、ノート型パーソナルコンピュータなどで構成されており、通信回線200を介して管理サーバー100aと通信可能に接続されている。メンター端末600には、スタッフTの教育訓練に関して、管理サーバー100aから教育プランを示す情報が提供される。これにより、メンターは、メンター端末600にて上記情報を表示させることにより、上記教育プランに沿ってスタッフTを教育することができる。
居室101は、介護施設Sにおいて少なくとも1つ設けられており、図1では例として居室101が2つ設けられている場合を示している。居室101内には、入居者が使用するベッド102が1つ設置されている。なお、居室101として、ここでは1人部屋を想定しているが、2人部屋や4人部屋等の多床室であってもよい。多床室の場合、居室101内で過ごす入居者の数だけ、ベッド102が設置される。
また、各居室101には、コールボタン103が設置されている。コールボタン103は、入居者の入力操作に応じて、入居者を世話するスタッフTを呼び出すための呼出信号を出力する操作ユニットであり、通信回線200と接続されている。緊急時や必要なときに、入居者がコールボタン103を操作(例えば押圧)すると、上記呼出信号が通信回線200を介して管理サーバー100aに入力され、管理サーバー100aからディレクタ端末400に呼出要求(駆け付け要求)が通知される。これにより、ディレクタDは、ディレクタ端末400を操作して、入居者への駆け付けが可能なスタッフTのスタッフ端末300に、駆け付けを指示する情報を送信することができる。
図2は、動体検知ユニット10が設置された居室101内の様子を模式的に示す説明図である。図1および図2に示すように、動体検知ユニット10は、各居室101の天井部101aに設置され、通信回線200と通信可能に接続されている。なお、居室101内に複数のベッド102が設置されている場合、動体検知ユニット10は、居室101内のベッド102に対応する数だけ設置される。
〔動体検知ユニット〕
次に、動体検知ユニット10について説明する。図3は、動体検知ユニット10の概略の構成を示すブロック図である。動体検知ユニット10は、入居者の居室101内に設置され、居室101内の入居者の状態(例えば身体状態)を入居者とは非接触で検知する非接触センサである。この動体検知ユニット10は、画像認識システム20、電波検出部30およびユニット制御部40を備えている。動体検知ユニット10は、電波検出部30をはじめ、後述する光学検出部23など、種々のセンサを備えていることから、センサボックスとも呼ばれる。
(電波検出部)
電波検出部30は、電波の放射および受信によって、居室101内での入居者の状態を検知するセンサである。電波検出部30は、不図示の放射部および受信部を備えており、例えば24GHz帯のマイクロ波を放射し、入居者にて反射してドップラーシフトした反射波を受信するマイクロ波ドップラーセンサによって構成される。これにより、電波検出部30は、受信した反射波から、入居者の呼吸状態(呼吸数)、睡眠状態、心拍数などを生体情報(バイタルデータ)として検出することができる。
なお、入居者が呼吸しているとき(睡眠中も含む)、入居者の呼吸による体の微小な動き(微体動)が生じる。このため、入居者の呼吸状態や睡眠状態を検出することは、入居者の微体動を検出するのと同じである。このことから、電波検出部30は、入居者(被検者)の微体動を検出する微体動検出部として機能しているとも言うことができる。
また、電波検出部30は、電波(マイクロ波)を放射し、入居者にて反射してきた電波(反射波)の周波数と、放射した電波の周波数とを比較することにより、入居者の身体の動き(体動)を検出することもできる。なお、電波検出部30は、体動および微体動のどちらか一方のみを検出するセンサであってもよい。
(ユニット制御部)
ユニット制御部40は、画像認識システム20および電波検出部30の動作を制御するとともに、画像認識システム20および電波検出部30から得た情報に対して画像処理や信号処理を行い、得られた結果を入居者の状態に関する情報として管理サーバー100aに出力する制御基板である。
ユニット制御部40は、主制御部41、情報処理部42、インターフェース部43、記憶部24および画像認識部25を備えている。記憶部24および画像認識部25は、ここではユニット制御部40に設けられているが、ユニット制御部40とは独立して設けられていてもよい。なお、記憶部24および画像認識部25の詳細については後述する。
主制御部41は、動体検知ユニット10内の各部の動作を制御するCPUで構成されている。情報処理部42および画像認識部25は、上記のCPUで構成されてもよいし(主制御部41と一体化されていてもよいし)、他の演算部や、特定の処理を行う回路で構成されてもよい。
情報処理部42は、画像認識システム20の後述する光学検出部23から出力される情報(例えば画像データ)や、電波検出部30から出力される情報(例えば呼吸状態に関するデータ)に対して、所定のアルゴリズムに基づいた信号処理を行う。信号処理によって得られた情報は、画像認識システム20(特に画像認識部25)での画像認識に利用される。
インターフェース部43には、通信回線200のネットワークケーブル(不図示)が電気的に接続される。画像やマイクロ波に基づいて動体検知ユニット10が検出した入居者の状態に関する情報は、インターフェース部43および通信回線200を介して管理サーバー100aに送信される。
(画像認識システム)
画像認識システム20は、照明部21、照明制御部22および光学検出部23を備えている。
照明部21は、暗闇での撮影を可能にすべく、赤外線(例えば近赤外光)を発光するLED(Light Emitting Diode)を含んで構成されており、居室101の天井部101aに位置して、居室101内を照明する。例えば、照明部21は、複数のLEDを有しており、居室101内の床面101b(図2参照)や、天井部101aと床面101bとをつなぐ壁を照明する。照明部21による照明(赤外線の発光)の制御は、照明制御部22によって行われる。
光学検出部23は、照明部21の照明のもとで居室101内を撮影して画像を取得する撮像部であり、特に、居室101内の入居者を撮影して赤外画像を取得する赤外画像センサである。光学検出部23で取得された居室101内の画像の情報(画像データ)は、後述する記憶部24に一時的に記憶された後、例えば管理サーバー100aからの送信要求に基づいて管理サーバー100aに送信される。光学検出部23の詳細な構成は、以下の通りである。
図4は、光学検出部23の詳細な構成を示すブロック図である。光学検出部23は、居室101の天井部101aに、照明部21と隣接して配置されており、撮影によって視野方向が直下である直上視点の画像を取得する。この光学検出部23は、レンズ51、撮像素子52、AD(analog/digital)変換部53、画像処理部54および制御演算部55を備えている。
レンズ51は、例えば固定焦点レンズであり、一般的な超広角レンズや魚眼レンズで構成されている。超広角レンズとしては、対角画角が150°以上のレンズを用いることができる。これにより、天井部101aから床面101bに向かって居室101内を撮影することが可能となる。
撮像素子52は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)といったイメージセンサで構成されている。撮像素子52は、真っ暗な環境でも入居者の状態が画像として検出できるように、IRカットフィルタを除去して構成されている。撮像素子52からの出力信号は、AD変換部53に入力される。
AD変換部53は、撮像素子52によって撮像された画像のアナログの画像信号を受信し、そのアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。AD変換部53から出力されるデジタルの画像信号は、画像処理部54に入力される。
画像処理部54は、AD変換部53から出力されるデジタルの画像信号を受信し、そのデジタルの画像信号に対して、例えば黒補正、ノイズ補正、色補間、ホワイトバランスなどの画像処理を実行する。画像処理部54から出力される画像処理後の信号は、画像認識部25に入力される。
制御演算部55は、撮像素子52の制御に関する例えばAE(Automatic Exposure)などの演算を実行するとともに、撮像素子52に対して露光時間やゲインなどの制御を実行する。また、制御演算部55は、必要に応じて、照明部21に対して好適な光量設定や配光設定などの演算を実行するとともに、制御を実行する。なお、制御演算部55に、上述の照明制御部22の機能を持たせるようにしてもよい。
上記した画像認識システム20は、さらに、上述した記憶部24および画像認識部25を備えている。
記憶部24は、ユニット制御部40が実行する制御プログラムや各種の情報を記憶するメモリであり、例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、不揮発性メモリなどで構成されている。
画像認識部25は、光学検出部23にて取得された画像の画像データに対して画像認識処理を行う。より具体的には、画像認識部25は、光学検出部23の画像処理部54が画像処理を実行した後の画像データに対して、例えば対象物の輪郭を抽出してパターンマッチング等の手法で形状を認識する画像認識処理を実行する。これにより、画像認識部25は、居室101内にいる入居者の状態を認識することができる。居室101内にいる入居者の状態としては、起床、離床、入床(臥床)、転倒などを想定できる。その他、画像認識部25は、パターンマッチング等によって人間の頭部の形状を認識することができ、これによって、居室101内に存在する人間の数(特に居室101内に複数人が存在するか否か)を検知(把握)することもできる。
〔ケアサポートシステム(訪問型)〕
図5は、訪問型のケアサポートシステム1の概略の構成を示す説明図である。訪問型のケアサポートシステム1は、入居者や被看護者などの、健康を管理する対象者のそれぞれの自宅(例えば居室110)に上述した動体検知ユニット10を設置し、各動体検知ユニット10を、通信回線200を介して管理サーバー100a等と通信可能に接続して構成されており、建物ごとに動体検知ユニット10を設置した点を除けば、施設型のケアサポートシステム1と基本的な構成は同じである。
訪問型のケアサポートシステム1では、スタッフTが所有するスタッフ端末300は、GPS(global positioning system)機能を有していることが望ましい。この場合、管理サーバー100aは、スタッフ端末300と通信してスタッフ端末300の位置を認識することができる。
〔管理サーバーの詳細な構成〕
次に、上述した管理サーバー100aの詳細な構成について説明する。なお、以下では、施設型のケアサポートシステム1を例として説明するが、訪問型のケアサポートシステム1でも同様の構成を適用することができる。
図6は、管理サーバー100aの詳細な構成を示すブロック図である。管理サーバー100aは、記憶部501と、習熟度評価部502と、通信部503と、制御部504とを含んでいる。制御部504は、管理サーバー100aの各部の動作を制御するCPUで構成されている。
記憶部501は、例えばハードディスクで構成されており、制御部504が実行する動作プログラムを記憶している。この記憶部501は、検知/記録情報記憶部501aと、プラン情報記憶部501bとを有している。検知/記録情報記憶部501aには、動体検知ユニット10から出力される検知情報が記憶される。上記検知情報には、例えば、被介護者の日々の体温、体動(動き、単位時間あたりの動きの回数、動きの量を含む)、微体動(呼吸数)、血圧、睡眠状態などの生体情報(バイタルデータ)や、撮像部としての光学検出部23での撮影によって取得された画像情報および画像認識部25での画像認識結果などが含まれる。なお、上記検知情報は、管理サーバー100a(例えば制御部504)からの情報の送信要求に応じて、動体検知ユニット10から管理サーバー100aに送信されてもよいし、動体検知ユニット10から自動的に管理サーバー100aに送信されてもよい。
また、検知/記録情報記憶部501aには、入居者のケアに関する記録であるケア記録情報が記憶される。上記のケア記録情報は、例えばスタッフTのスタッフ端末300上で入力されて管理サーバー100aに送信されることで、記憶部501aに記憶されるが、パーソナルコンピュータ100bで入力されて記憶部501aに記憶されてもよい。このケア記録情報には、例えば入居者の食事や水分摂取を介助したときの情報、入居者の車いすへの移乗を介助したときの情報、などが含まれる。
図7は、入居者の食事を介助したときに、スタッフ端末300から管理サーバー100aに送信されて検知/記録情報記憶部501aに記憶されたケア記録情報の一例を示している。同図に示すように、食事を介助したときのケア記録情報には、例えば入居者が食べた主食および副食の種類(主食量、副食量でもよい)、食事を介助した時間(ケア実施時間)が含まれる。
図8は、入居者の水分摂取を介助したときに、スタッフ端末300から管理サーバー100aに送信されて検知/記録情報記憶部501aに記憶されたケア記録情報の一例を示している。同図に示すように、水分摂取を介助したときのケア記録情報には、朝食、昼食、夕食、およびそれ以外の時間帯で、入居者が摂取した水分量が含まれる。
図9は、入居者の車いすへの移乗を介助したときに、スタッフ端末300から管理サーバー100aに送信されて検知/記録情報記憶部501aに記憶されたケア記録情報の一例を示している。同図に示すように、車いすへの移乗に関するケア記録情報には、移乗に要した時間、介助が適切であったかどうか(スタッフの自己評価(○;うまくできた、△;うまくできなかった、×;全くできなかった))、移乗に関して入居者からの注文(移乗しやすくするための指示)があったかどうか、などが含まれる。
その他、図示はしないが、入居者の排泄時、入浴時、着替え時、洗顔時などにおける介助の情報についても、ケア記録情報として検知/記録情報記憶部501aに記憶される。
プラン情報記憶部501bは、ディレクタ端末400から、後述する習熟度評価情報に基づいて、メンティとしてのスタッフTの教育プランを示すプラン情報が入力されたときに、上記プラン情報を記憶する。例えば、食事、水分摂取、洗顔、着替え、入浴、などに関する複数の介助項目(世話項目)のうち、スタッフTに対してどの項目についての介助教育を優先して行うか、複数の項目についての介助教育をどの順序で行うべきか、各項目についての介助教育を行う日時、などの情報が、上記のプラン情報としてプラン情報記憶部501bに記憶される。
習熟度評価部502は、例えばCPUで構成され、検知/記録情報記憶部501aに記憶された上記の検知情報およびケア記録情報の少なくとも一方に基づいて、スタッフTがケアする作業の習熟度を評価する。なお、制御部504が習熟度評価部502を兼ねていてもよい。
例えば、図10は、スタッフTが入居者の車いすへの移乗を介助しているときに、動体検知ユニット10の光学検出部23(撮像部)により、居室101内を撮影して取得された画像を模式的に示している。習熟度評価部502は、画像認識機能を有しており、スタッフTがベッド102から離れた位置で入居者Aを車いすに移乗させていることを上記画像から認識することができる。この場合、入居者Aをベッド102から車いすの位置まで歩かせる負担が大きいと考えられる。そこで、習熟度評価部502は、上記画像に基づいて、車いすへの移乗に関して、スタッフTの習熟が足りない(例えばCランク)と判断(評価)することができる。
また、習熟度評価部502は、図9で示したケア記録情報のみに基づいて、スタッフTの習熟度を評価することもできる。つまり、習熟度評価部502は、図9のケア記録情報から、ベッドから車いすへの移乗に15分も時間がかかっていること、自己評価が△であること、入居者からの注文があったことを認識できる。したがって、習熟度評価部502は、例えば、これらの情報(移乗時間、自己評価、注文の有無)を数値化して(例えば1、2、3などに数値化して)その合計や平均値を指標として算出することにより、上記指標に基づいて、車いすへの移乗に関するスタッフTの習熟度を評価することができる。その際に、習熟度評価部502は、上記の指標を閾値と比較して、スタッフTの習熟度の評価を複数のランク(例えばAランク、Bランク、Cランクのいずれか)で示すことも可能である。例えば、上記指標が第1の閾値以上であればAランク、第1の閾値と第2の閾値との間であればBランク、第2の閾値未満ではCランク、などのように、習熟度を表す(評価する)ことができる。
さらに、習熟度評価部502は、図10の画像と図9のケア記録情報との両方に基づいて、スタッフTの習熟度を評価することもできる。例えば、ケア記録情報に基づく習熟度の評価は良好(例えばAランク)であったが、画像に基づく習熟度の評価が悪かった場合(例えばCランク)、その悪いほう(Cランク)の評価を最終的に習熟度の評価として採用することができる。
また、図7に示した食事に関するケア記録情報の例では、習熟度評価部502は、主食の有無、副食の有無、ケア実施時間を上記と同様に数値化して指標を算出し、これを閾値と比較することにより、食事の介助に関するスタッフTの習熟度をA〜Cのランクで評価することができる。さらに、図8に示した水分摂取に関するケア記録情報の例では、習熟度評価部502は、入居者の1日の水分摂取量および摂取回数に基づいて指標を算出し、これを閾値と比較することにより、水分摂取の介助に関するスタッフTの習熟度をA〜Cのランクで評価することができる。
図11は、習熟度評価部502によって取得される、スタッフTの習熟度の評価を示す習熟度評価情報(以下、評価情報とも記載する)の一例を示している。同図では、介助項目(世話項目)として、上述した食事、水分摂取、車いすへの移乗を考え、これらについての習熟度の評価を、A、B、Cの3ランクで表した場合を示している。メンターにより、OJTによるスタッフT(メンティ)の現場教育が4月1日から始まったとすると、スタッフTの日々の習熟度の評価が、習熟度評価部502によって自動的に取得されることになる。
通信部503は、外部との通信インターフェースであり、入出力ポートのほか、必要に応じて、送信回路、受信回路、アンテナ等を含んで構成されている。特に、通信部503は、習熟度評価部502によって取得された習熟度の評価情報をディレクタ端末400に提供する評価情報提供部として機能する。また、通信部503は、プラン情報記憶部501bに記憶されたプラン情報を、メンター端末600に出力するプラン情報出力部としても機能する。
〔スタッフ端末の構成〕
図12は、スタッフ端末300の詳細な構成を示すブロック図である。スタッフ端末300は、記憶部301と、入力部302と、表示部303と、通信部304と、制御部305とを有して構成されている。制御部305は、スタッフ端末300の各部の動作を制御するCPUで構成されている。
記憶部301は、制御部305が実行する動作プログラムや各種の情報を記憶するメモリであり、例えばRAM、ROM、不揮発性メモリなどで構成されている。入力部302は、スタッフTによる入力操作を受け付けるタッチパネル入力デバイスで構成されている。スタッフTが行った入居者のケアに関するケア記録情報は、入力部302を操作することによって入力される。表示部303は、各種の情報を表示するデバイスであり、例えば液晶表示装置で構成され、上記の入力部302と一体的に構成されている。通信部304は、外部との通信インターフェースであり、送信回路、受信回路、アンテナ等を含んで構成されている。入力部302によって入力された上記のケア記録情報は、通信部304から管理サーバー100aに送られる。
〔ディレクタ端末の構成〕
図13は、ディレクタ端末400の詳細な構成を示すブロック図である。ディレクタ端末400は、記憶部401と、入力部402と、表示部403と、通信部404と、制御部405とを有して構成されている。制御部405は、ディレクタ端末400の各部の動作を制御するCPUで構成されている。
記憶部401は、制御部405が実行する動作プログラムや各種の情報を記憶するメモリであり、例えばRAM、ROM、不揮発性メモリ、ハードディスクなどで構成されている。入力部402は、ディレクタDによる入力操作を受け付けるデバイスである。入力部402は、ディレクタ端末400がパーソナルコンピュータで構成される場合、キーボード、マウス、タッチパッドなどで構成され、ディレクタ端末400がスマートフォンなどで構成される場合、タッチパネル入力デバイスで構成される。ディレクタDは、入力部402を操作して、スタッフTの教育プランを入力することができる。
表示部403は、各種の情報を表示するデバイスであり、例えば液晶表示装置で構成される。この表示部403は、管理サーバー100aの通信部503(評価情報提供部、図6参照)から提供される習熟度の評価情報を表示する評価情報表示部を構成している。通信部404は、外部との通信インターフェースであり、入出力ポートのほか、送信回路、受信回路、アンテナ等を含んで構成されている。入力部402によって入力した、スタッフTの教育プランに関する情報は、通信部404から管理サーバー100aに出力される。
〔メンター端末の構成〕
図14は、メンター端末600の詳細な構成を示すブロック図である。メンター端末600は、記憶部601と、入力部602と、表示部603と、通信部604と、制御部605とを有して構成されている。制御部605は、メンター端末600の各部の動作を制御するCPUで構成されている。
記憶部601は、制御部605が実行する動作プログラムや各種の情報を記憶するメモリであり、例えばRAM、ROM、不揮発性メモリなどで構成されている。入力部602は、メンターMによる入力操作を受け付けるタッチパネル入力デバイスで構成されている。表示部603は、各種の情報を表示するデバイスであり、例えば液晶表示装置で構成され、上記の入力部602と一体的に構成されている。特に、表示部603は、管理サーバー100aから、スタッフTの教育プランに関するプラン情報が入力されたときに、上記プラン情報を表示するプラン情報表示部を構成している。通信部604は、外部との通信インターフェースであり、送信回路、受信回路、アンテナ等を含んで構成されている。
〔情報提供方法について〕
次に、上記構成のケアサポートシステム1において実現される情報提供方法について説明する。図15は、上記情報提供方法による処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここでは、介護施設SがOJTの教育現場であり、入居者のケアに関して、メンターMがスタッフT(メンティ)を教育することを想定する。
まず、居室101内に設置された動体検知ユニット10から、管理サーバー100aに対して、検知情報が出力される(S1)。なお、上記の検知情報には、光学検出部23によって取得された画像の情報が含まれる。したがって、スタッフTが入居者に対してケアを実施(訓練)しているとき、そのケアを実施している様子を示す動画のデータが検知情報として、管理サーバー100aに出力される。
また、スタッフTが入居者に対してケアを実施した後、スタッフ端末300にて入居者のケア記録情報を入力すると、入力したケア記録情報が管理サーバー100aに出力される(S2)。管理サーバー100aでは、上記の検知情報およびケア記録情報が、検知/記録情報記憶部501aに記憶される(S3)。
続いて、管理サーバー100aの習熟度評価部502は、検知/記録情報記憶部501aに記憶された検知情報およびケア記録情報の少なくとも一方に基づいて、例えば上述した手法により、スタッフTがケアする作業の習熟度を評価する(S4;習熟度評価工程)。習熟度評価部502による評価の結果は、図11で示したような習熟度の評価情報として得られる。上記の評価情報は、制御部505の制御のもとで、通信部504からディレクタ端末400に提供される(S5;評価情報提供工程)。
ディレクタ端末400では、管理サーバー100aから提供された評価情報が表示部403に表示される(S6;評価情報表示工程)。図16は、ディレクタ端末400の表示部403の表示画面の一例を示している。ディレクタDは、表示部403に表示された評価情報に基づいて、スタッフTのケアに関する習熟度を把握し、スタッフTに対する今後の教育プランを考えることができる。
ディレクタDがディレクタ端末400の入力部402を操作して今後の教育プランを示すプラン情報を入力すると(S7)、そのプラン情報は、ディレクタ端末400(通信部404)から管理サーバー100aに出力され(S8)、プラン情報記憶部502bに記憶される(S9;プラン情報記憶工程)。そして、管理サーバー100a(通信部503)からメンター端末600にプラン情報が出力されると(S10;プラン情報出力工程)、メンター端末600の表示部603にプラン情報が表示される(S11;プラン情報表示工程)。
図17は、メンティ端末600の表示部603の表示画面の一例を示している。メンターMは、表示部603に表示されたプラン情報(教育プラン)を見て、すぐに対処できる場合は、入力部602の「了解」ボタンを押圧し、何らかの事情ですぐに対処できない場合は、入力部602の「拒否」ボタンを押圧して管理サーバー100aに返信し、管理サーバー100aまたはディレクタ端末400からの再度の指示やプラン情報の提示を待つことになる。
以上のように、管理サーバー100aの習熟度評価部502は、スタッフTによって入力され、記憶部501(検知/記録情報記憶部501a)に記憶されたケア記録情報と、居室101内の入居者の状態を示す検知情報との少なくとも一方に基づいて、スタッフTの作業の習熟度を評価する(S4)。そして、評価情報が通信部503からディレクタ端末400に提供される。このように、管理サーバー100aにて、スタッフTの習熟度が自動的に評価されてディレクタ端末400に提供されるため、ディレクタDは、習熟度の評価を自身で行わなくても、スタッフTの習熟度を把握することができる。また、ディレクタ端末400の表示部403に上記の評価情報が表示されるため、ディレクタDは、上記評価情報を見て、メンティであるスタッフTの習熟度に応じた教育プランをメンターMに提供して、スタッフTの習熟度に応じた教育を実現することが可能となる。また、習熟度評価部502がケア記録情報および検知情報の少なくとも一方に基づいて、スタッフTの作業の習熟度を評価することにより、これまで均一的に行うことが難しかった習熟度の評価の「効率」および「精度」を上げることが可能となる。その結果、メンティであるスタッフTの一人一人に適正な教育を効率的に実施することが可能となり、教育に掛ける時間およびコストの両面から、教育の効率化および教育効果増を実現することが可能となる。
また、管理サーバー100aの習熟度評価部502は、ケア記録情報における入居者の介助項目の記録内容に基づいて、習熟度を介助項目ごとに評価する(図11参照)。これにより、介助項目ごとに習熟度の評価を示した評価情報が得られるため、この評価情報をディレクタ端末400に出力して表示部403で表示させたときに、ディレクタDは、各介助項目ごとにスタッフTの習熟度を細かく把握することができる。また、ディレクタDは、単一の介助項目についての教育プランのみならず、複数の介助項目についての教育プランを、各介助項目の優先度を考慮して提示することも可能となる。
また、習熟度評価部502は、スタッフTによる入居者のケア中に光学検出部23によって取得される画像に基づいて、習熟度を評価する。この場合、習熟度評価部502は、上記画像に基づいて、居室101内で行うケアの位置、入居者との位置関係など、ケア記録情報では認識できない情報を的確に認識して、習熟度を的確に評価することができる。
また、管理サーバー100aでは、ディレクタ端末400からスタッフTの教育プランを示すプラン情報が入力されたときに(S8)、上記プラン情報がプラン情報記憶部502bに記憶される(S9)。そして、上記プラン情報は、通信部404からメンター端末600に出力され(S10)、メンター端末600の表示部603にて表示される(S11)。これにより、メンターMは、表示部603に表示されたプラン情報にしたがって、スタッフTの習熟度に応じた教育を行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、ケアサポートシステム1を介護施設に適用した例について説明したが、病院や診療所などの医療機関にも勿論適用可能である。
〔その他〕
以上で説明した本実施形態のケアサポートシステムおよび情報提供方法は、以下のように表現されてもよい。
本実施形態のケアサポートシステムは、日常の生活を支援する対象となる対象者の居室内に設置され、前記居室内の前記対象者の状態を検知して検知情報を出力する検知ユニットと、前記検知ユニットから出力される前記検知情報を管理する管理サーバーと、前記対象者を世話するスタッフによる入力操作を受け付けるスタッフ端末と、前記スタッフを指揮監督するディレクタによる入力操作を受け付けるディレクタ端末とを含み、前記管理サーバーは、前記検知ユニットから出力される前記検知情報と、前記スタッフ端末にて入力されて該管理サーバーに送られる、前記対象者の世話に関する記録情報とを記憶する検知/記録情報記憶部と、前記検知情報および前記記録情報の少なくとも一方に基づいて、前記スタッフが世話する作業の習熟度を評価する習熟度評価部と、前記習熟度の評価を示す評価情報を前記ディレクタ端末に提供する評価情報提供部とを備えており、前記ディレクタ端末は、前記評価情報提供部から提供される前記評価情報を表示する評価情報表示部を備えている。
上記のケアサポートシステムにおいて、前記習熟度評価部は、前記記録情報における前記対象者の世話項目の記録内容に基づいて、前記習熟度を前記世話項目ごとに評価してもよい。
上記のケアサポートシステムにおいて、前記検知ユニットは、前記居室内を撮影して画像を取得する撮像部を含み、前記検知情報は、前記撮像部で取得された画像を含み、前記習熟度評価部は、前記スタッフによる前記対象者の世話中に取得される前記画像に基づいて、前記習熟度を評価してもよい。
上記のケアサポートシステムは、前記スタッフを教育するメンターによって使用されるメンター端末をさらに含み、前記管理サーバーは、前記ディレクタ端末から、前記評価情報に基づいて、メンティとしての前記スタッフの教育プランを示すプラン情報が入力されたときに、前記プラン情報を記憶するプラン情報記憶部と、前記プラン情報を前記メンター端末に出力するプラン情報出力部とを備えており、前記メンター端末は、前記プラン情報を表示するプラン情報表示部を備えていてもよい。
本実施形態の情報提供方法は、日常の生活を支援する対象となる対象者の居室内に設置される検知ユニットから出力される、前記居室内の前記対象者の状態を示す検知情報と、前記対象者を世話するスタッフのスタッフ端末にて入力されて管理サーバーに送られる、前記対象者の世話に関する記録情報との少なくとも一方に基づいて、前記スタッフの作業の習熟度を評価する習熟度評価工程と、前記習熟度の評価を示す評価情報を、前記スタッフを指揮監督するディレクタのディレクタ端末に提供する評価情報提供工程と、前記ディレクタ端末において、前記評価情報を表示する評価情報表示工程とを含む。
上記の情報提供方法において、前記習熟度評価工程では、前記記録情報における前記対象者の世話項目の記録内容に基づいて、前記習熟度を前記世話項目ごとに評価してもよい。
上記の情報提供方法において、前記検知情報は、前記検知ユニットが有する撮像部の撮影によって取得された画像を含み、前記習熟度判断工程では、前記スタッフによる前記対象者の世話中に取得される前記画像に基づいて、前記習熟度を評価してもよい。
上記の情報提供方法は、前記ディレクタ端末から、前記評価情報に基づいて、メンティとしての前記スタッフの教育プランを示すプラン情報が入力されたときに、前記管理サーバーにて、前記プラン情報を記憶するプラン情報記憶工程と、前記プラン情報を、前記スタッフを教育するメンターによって使用されるメンター端末に出力するプラン情報出力工程と、前記メンター端末において、前記プラン情報を表示するプラン情報表示工程とを含んでいてもよい。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、例えば介護施設の入居者または病院の患者の日常の生活を支援するケアサポートシステムに利用可能である。
1 ケアサポートシステム
10 動体検知ユニット(検知ユニット)
23 光学検出部(撮像部)
100a 管理サーバー
101 居室
300 スタッフ端末
303 表示部(指示情報表示部)
400 ディレクタ端末
403 表示部(評価情報表示部)
501a 検知/記録情報記憶部
501b プラン情報記憶部
502 習熟度評価部
503 評価情報提供部、プラン情報出力部
600 メンター端末
603 表示部(プラン情報表示部)
D ディレクタ
M メンター
T スタッフ

Claims (8)

  1. 日常の生活を支援する対象となる対象者の居室内に設置され、前記居室内の前記対象者の状態を検知して検知情報を出力する検知ユニットと、
    前記検知ユニットから出力される前記検知情報を管理する管理サーバーと、
    前記対象者を世話するスタッフによる入力操作を受け付けるスタッフ端末と、
    前記スタッフを指揮監督するディレクタによる入力操作を受け付けるディレクタ端末とを含み、
    前記管理サーバーは、
    前記検知ユニットから出力される前記検知情報と、前記スタッフ端末にて入力されて該管理サーバーに送られる、前記対象者の世話に関する記録情報とを記憶する検知/記録情報記憶部と、
    前記検知情報および前記記録情報の少なくとも一方に基づいて、前記スタッフが世話する作業の習熟度を評価する習熟度評価部と、
    前記習熟度の評価を示す評価情報を前記ディレクタ端末に提供する評価情報提供部とを備えており、
    前記ディレクタ端末は、前記評価情報提供部から提供される前記評価情報を表示する評価情報表示部を備えている、ケアサポートシステム。
  2. 前記習熟度評価部は、前記記録情報における前記対象者の世話項目の記録内容に基づいて、前記習熟度を前記世話項目ごとに評価する、請求項1に記載のケアサポートシステム。
  3. 前記検知ユニットは、前記居室内を撮影して画像を取得する撮像部を含み、
    前記検知情報は、前記撮像部で取得された画像を含み、
    前記習熟度評価部は、前記スタッフによる前記対象者の世話中に取得される前記画像に基づいて、前記習熟度を評価する、請求項1または2に記載のケアサポートシステム。
  4. 前記スタッフを教育するメンターによって使用されるメンター端末をさらに含み、
    前記管理サーバーは、前記ディレクタ端末から、前記評価情報に基づいて、メンティとしての前記スタッフの教育プランを示すプラン情報が入力されたときに、前記プラン情報を記憶するプラン情報記憶部と、
    前記プラン情報を前記メンター端末に出力するプラン情報出力部とを備えており、
    前記メンター端末は、前記プラン情報を表示するプラン情報表示部を備えている、請求項1から3のいずれかに記載のケアサポートシステム。
  5. 日常の生活を支援する対象となる対象者の居室内に設置される検知ユニットから出力される、前記居室内の前記対象者の状態を示す検知情報と、前記対象者を世話するスタッフのスタッフ端末にて入力されて管理サーバーに送られる、前記対象者の世話に関する記録情報との少なくとも一方に基づいて、前記スタッフの作業の習熟度を評価する習熟度評価工程と、
    前記習熟度の評価を示す評価情報を、前記スタッフを指揮監督するディレクタのディレクタ端末に提供する評価情報提供工程と、
    前記ディレクタ端末において、前記評価情報を表示する評価情報表示工程とを含む、情報提供方法。
  6. 前記習熟度評価工程では、前記記録情報における前記対象者の世話項目の記録内容に基づいて、前記習熟度を前記世話項目ごとに評価する、請求項5に記載の情報提供方法。
  7. 前記検知情報は、前記検知ユニットが有する撮像部の撮影によって取得された画像を含み、
    前記習熟度判断工程では、前記スタッフによる前記対象者の世話中に取得される前記画像に基づいて、前記習熟度を評価する、請求項5または6に記載の情報提供方法。
  8. 前記ディレクタ端末から、前記評価情報に基づいて、メンティとしての前記スタッフの教育プランを示すプラン情報が入力されたときに、前記管理サーバーにて、前記プラン情報を記憶するプラン情報記憶工程と、
    前記プラン情報を、前記スタッフを教育するメンターによって使用されるメンター端末に出力するプラン情報出力工程と、
    前記メンター端末において、前記プラン情報を表示するプラン情報表示工程とを含む、請求項5から7のいずれかに記載の情報提供方法。
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