JPWO2019207945A1 - 給液式スクリュー圧縮機 - Google Patents

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Abstract

給液式スクリュー圧縮機の内部液体経路は、ボアに開口し作動室に液体を噴射するスリット状の噴射部を含んでいる。ケーシングは、スクリューロータのロータ歯部の吸込側端面と吐出側端面との間の軸方向の位置でスクリューロータの軸心を横切るように分割された第1ケーシング及び第2ケーシングを備えている。第1ケーシングにおける第2ケーシングとの接合面に、ボアに開口する溝部が設けられている。溝部は、第2ケーシングの接合面と共に、噴射部を形成する。

Description

本発明は、給液式スクリュー圧縮機に関する。
スクリュー圧縮機は、螺旋状の歯(歯溝)を複数有するスクリューロータと、スクリューロータを収容するケーシングとを備えており、スクリューロータの歯溝とケーシングの内壁面とで形成された作動室の容積がスクリューロータの回転に伴い増減することで気体を圧縮するものである。スクリュー圧縮機には、圧縮機の外部から作動室へ液体を供給する給液式のものがある。液体を作動室へ供給する目的は、スクリューロータとケーシングとの間に生じる内部隙間の封止、作動室内の気体の冷却、スクリューロータの潤滑などである。
作動室へ液体を供給する給液式スクリュー圧縮機として、例えば、特許文献1に記載のものがある。特許文献1に記載の水噴射式スクリュー圧縮機では、作動室に給水するための第1の給水部がケーシングの壁面部に形成されている。第1の給水部は、中央部に先止まり穴が形成された給水部材の底部に、ケーシング内部と先止まり穴とを連通させる複数の小孔を角度θだけ傾斜するように設けると共に、給水部材におけるケーシング内部側の底面中央部に窪み部を設けたものである(特許文献1の図4参照)。
特開2003−184768号公報
ところで、給液式スクリュー圧縮機では、高性能化を図るために、給液のタイミング、給液の温度、給液の注入量などの変更が繰り返し試みられてきた。しかし、このような方策による性能の向上は、限界に近づきつつある。
そこで、別の観点による給液式スクリュー圧縮機の性能向上策として、作動室へ注入する液体を微粒化することが提案されている。特許文献1に記載の水噴射式スクリュー圧縮機では、第1の給水部の複数の小孔から噴射された水が互いに衝突することで微粒化して作動室内に拡散する衝突式の給水構造が採用されている。このような衝突式の給液構造では、従来の一般的な単純丸孔の給液構造と比較して、圧縮機性能が向上することが確認されている。
しかしながら、特許文献1に記載のような衝突式の給液構造では、複数の微細な小孔や小さな窪み部を給水部材又はケーシングに形成する必要があり、構造が複雑で加工が困難である。また、作動室内の気体を確実に冷却するためには、複数の給液部を設ける必要がある。そのため、上記のような衝突式の給液構造を実製品に採用することは難しかった。
本発明は、上記の問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、液体を微粒化して作動室へ供給する給液構造が簡素でその加工が容易である給液式スクリュー圧縮機を提供するものである。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、螺旋状の歯溝が複数形成されたロータ歯部を有し、軸心の周りに回転可能なスクリューロータと、前記ロータ歯部を収容する収容室を有し、前記ロータ歯部と共に作動室を形成するケーシングと、前記ケーシングに設けられ、外部から供給される液体を前記作動室に導く内部液体経路とを備え、前記内部液体経路は、前記収容室に開口し前記作動室に液体を噴射するスリット状の噴射部を含み、前記ケーシングは、前記ロータ歯部の軸方向一方側の吸込側端面及び軸方向他方側の吐出側端面を除く前記吸込側端面と前記吐出側端面との間の軸方向の位置で前記スクリューロータの軸心を横切るように分割され、互いに接合された複数のケーシングセグメントを備え、前記複数のケーシングセグメントの少なくとも1つの接合面に、前記収容室に開口する溝部が設けられ、前記溝部は、前記溝部が設けられたケーシングセグメントと接合するケーシングセグメントと共に、前記噴射部を形成することを特徴とする。
本発明によれば、分割されたケーシングの接合面に収容室に開口する溝部を設けることで、作動室へ液体を噴射するスリット状の噴射部を形成しているので、液体を微粒化して作動室へ供給する給液構造が簡素でその加工が容易である。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機に対する給液の外部経路を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機を示す縦断面図である。 図2に示す本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機をIII−III矢視から見た図である。 図3に示す本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機の給液構造を矢視IVから見た図である。 本発明の第1の実施の形態の第1変形例に係る給液式スクリュー圧縮機の給液構造を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の第2変形例に係る給液式スクリュー圧縮機の給液構造を示す図である。 本発明の第1の実施の形態及びその変形例に係る給液式スクリュー圧縮機に対する比較例としての給液式スクリュー圧縮機を示す横断面図である。 図7の符号Xで示す比較例の給液式スクリュー圧縮機の給液構造を拡大した状態で示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機におけるケーシングの分割構造を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態の第1変形例に係る給液式スクリュー圧縮機におけるケーシングの分割構造を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態の第2変形例に係る給液式スクリュー圧縮機におけるケーシングの分割構造を示す模式図である。
以下、本発明による給液式スクリュー圧縮機の実施の形態について図面を用いて例示説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機に対する給液の外部経路について図1を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機に対する給液の外部経路を示す図である。
図1に示すように、給液式スクリュー圧縮機1(以下、スクリュー圧縮機という)では、外部から圧縮機内部へ液体が供給される。スクリュー圧縮機1に対して供給される液体の外部経路81は、液体分離器82、液体冷却器83、フィルタや逆止弁などの補機84、及びそれらを接続する配管85で構成されている。スクリュー圧縮機1から吐出された圧縮気体中には、圧縮機内部に供給された液体が混入している。この圧縮気体中に含まれる液体は、液体分離器82によって圧縮気体から分離され、液体冷却器83によって冷却された後、補機84を介して再びスクリュー圧縮機1の内部へ供給される。スクリュー圧縮機1への液体供給は、ポンプ等の動力源を用いることなく、液体分離器82内に流入する圧縮空気の圧力を駆動源として行うことが可能である。
本実施の形態のスクリュー圧縮機1は、外部から供給された液体を圧縮機内部へ微粒化して注入する給液構造を備えることを特徴とするものである。
次に、第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機の構成を図2〜図4を用いて説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機を示す縦断面図である。図3は、図2に示す本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機をIII−III矢視から見た図である。図4は、図3に示す本発明の第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機の給液構造を矢視IVから見た図である。図2中、左側が給液式スクリュー圧縮機の吸込側、右側が給液式スクリュー圧縮機の吐出側である。
図2及び図3において、スクリュー圧縮機1は、互いに噛み合って回転する一対のスクリューロータとしての雄ロータ2及び雌ロータ3と、雄ロータ2及び雌ロータ3を収容するケーシング4とを備えている。
雄ロータ2は、螺旋状の雄歯が複数(図3中、4つ)形成されたロータ歯部21と、ロータ歯部21の軸方向(図2中、左右方向)の両側端部にそれぞれ一体に設けられた吸込側のシャフト部22及び吐出側のシャフト部23とで構成されている。雄ロータ2は、吸込側のシャフト部22及び吐出側のシャフト部23にそれぞれ取り付けられた吸込側軸受6及び吐出側軸受7、8によって、軸心Lmの周りに回転可能に支持されている。ロータ歯部21は、軸方向一方端(図2中、左端)及び他方端(図2中、右端)にそれぞれ、軸心Lmに対して直交する吸込側端面21a及び吐出側端面21bを有している。ロータ歯部21の複数の雄歯間には歯溝が形成されている。吸込側のシャフト部22は、ケーシング4の外側に延出しており、原動機90(図1参照)に接続される。
雌ロータ3は、螺旋状の雌歯が複数(図3中、6つ)形成されたロータ歯部31と、ロータ歯部31の軸方向(図2中、左右方向)の両側端部にそれぞれ一体の設けられた吸込側のシャフト部32及び吐出側のシャフト部33とで構成されている。雌ロータ3は、吸込側のシャフト部32及び吐出側のシャフト部33にそれぞれ取り付けられた吸込側軸受10及び吐出側軸受11、12によって、軸心Lfの周りに回転可能に支持されている。ロータ歯部31は、軸方向一端側(図2中、左端側)及び他方端側(図2中、右端側)にそれぞれ、軸心Lfに対して直交する吸込側端面31a及び吐出側端面31bを有している。ロータ歯部31の複数の雌歯間には歯溝が形成されている。
ケーシング4には、雄ロータ2のロータ歯部21と雌ロータ3のロータ歯部31とを互いが噛み合った状態で収容する収容室としてのボア40が設けられている。ボア40は、一部が重複する2つの円筒穴で構成されており、雄ロータ2のロータ歯部21の大部分が配置される第1収容部としての雄側ボア40aと、雌ロータ3のロータ歯部31の大部分が配置される第2収容部としての雌側ボア40bとから成る。ボア40を形成する壁面は、雄ロータ2のロータ歯部21の径方向外側を覆う略円筒状の第1周面41と、雌ロータ3のロータ歯部31の径方向外側を覆う略円筒状の第2周面42と、雌雄両ロータ2、3のロータ歯部21、31の吸込側端面21a、31aに対向する軸方向一方側(図2中、左側)の吸込側端面43と、雌雄両ロータ2、3のロータ歯部21、31の吐出側端面21b、31bに対向する軸方向他方側(図2中、右側)の吐出側端面44との4つの面により構成されている。ボア40内に雌雄両ロータ2、3のロータ歯部21、31が収容されることで、雄ロータ2及び雌ロータ3の複数の歯溝とそれらを取り囲むボア40の壁面とで複数の作動室Sが形成される。
ケーシング4の軸方向一方側(図2中、左側)には、ケーシング4外から作動室Sへ気体を吸い込むための吸込流路45(図1参照)が設けられている。吸込流路45は、ケーシング4の外部とボア40とを連通させるものである。ケーシング4の軸方向他方側(図2中、右側)には、作動室Sからケーシング4外へ圧縮気体を吐出するための吐出流路46(図1参照)が設けられている。吐出流路46は、ボア40とケーシング4の外部とを連通させるものであり、外部経路81の配管85(図1参照)に接続されている。
作動室Sには、雄ロータ2及び雌ロータ3の潤滑、作動室S内の気体の冷却、雌雄両ロータ2、3とボア40の壁面(ケーシング4の内壁面)との隙間や雄ロータ2と雌ロータ3の噛合い部の隙間等のシールを目的として、液体(例えば、油や水)が供給される。そこで、ケーシング4には、スクリュー圧縮機1の外部から供給される液体を作動室Sに導くための内部液体経路47(図1参照)が設けられている。内部液体経路47は、外部から供給された液体が流通する給液通路48と、給液通路48から分岐してボア40に開口し、ボア40内の作動室Sに液体を噴射する複数(図2及び図3中、4つ)の噴射部49とを含んでいる。給液通路48は、例えば、雄ロータ2及び雌ロータ3の双方の軸心Lm、Lfを含む特定平面SPに対して一方側(図3中、下側)に位置するケーシング4の壁面部に設けられている。複数の噴射部49は、例えば、雄側ボア40a(第1周面41)及び雌側ボア40b(第2周面42)における作動室Sが圧縮過程となる領域に開口している。
各噴射部49は、図4に示すように、細長のスリット状に形成されている。噴射部49のスリット幅及びスリット長は、例えば、それぞれ数百マイクロメートル(図4では、0.1mm)及び十数ミリメートル(図4では、10mm)に設定されている。噴射部49の数は、作動室Sに供給すべき流量及びスリットの大きさに応じて設定されている。
ケーシング4は、例えば図2に示すように、雌雄両ロータ2、3のロータ歯部21、31の軸方向の中間部よりも吐出側寄りの位置で雌雄両ロータ2、3の軸心Lm、Lfに対して直交する1つの平面で構成された分割面P1によって、ケーシングセグメントとしての吸込側の第1ケーシング51と吐出側の第2ケーシング52とに分割されている。第1ケーシング51の分割面P1側の端部には、径方向外側に張り出すフランジ部56が設けられている。第2ケーシング52の分割面P1側の端部には、径方向外側に張り出すフランジ部58が設けられている。第1ケーシング51と第2ケーシング52は、ボルト締結等によりフランジ部56、58を介して互いに接合されている。
第1ケーシング51における分割面P1とは反対側の端部には、雄ロータ2側の吸込側軸受6を保持する吸込側軸受室51a及び雌ロータ3側の吸込側軸受10を保持する吸込側軸受室51bが設けられている。第1ケーシング51には、雄ロータ2側及び雌ロータ3側の両吸込側軸受室51a、51bの開口を閉塞する吸込側カバー(図示せず)が取り付けられる。
第2ケーシング52における分割面P1とは反対側の端部には、雄ロータ2側の吐出側軸受7、8を保持する吐出側軸受室52a及び雌ロータ3側の吐出側軸受11、12を保持する吐出側軸受室52bが設けられている。第2ケーシング52には、雄ロータ2側及び雌ロータ3側の両吐出側軸受室52a、52bの開口を閉塞する吐出側カバー54が取り付けられている。
図2〜図4に示すように、第1ケーシング51における第2ケーシング52との接合面57には、ボア40と給液通路48とを連通させる溝部57aが複数(図3中、4つ)設けられている。複数の溝部57aのうち、一部(図3中、2つ)は雄側ボア40a(ボア40の第1周面41)に、残り(図3中、2つ)は雌側ボア40b(ボア40の第2周面42)に開口している。溝部57aは、例えば図4に示すように、その溝深さが数百マイクロメートル(図4では、0.1mm)で、その溝幅が十数ミリメートル(図4では、10mm)となるように形成されている。溝部57aは、例えば、フライスやエンドミル等を用いた一般的な機械加工によって形成することができる。第1ケーシング51の接合面57に設けられた複数の溝部57aは、第1ケーシング51と第2ケーシング52が接合されることで、第2ケーシング52の接合面59と共に前述したスリット状の噴射部49を形成する。
本実施の形態では、第1ケーシング51の接合面57に溝部57aを設けることでスリット状の噴射部49を構成する例を示した。しかし、図5及び図6に示す第1変形例及び第2変形例のようにスリット状の噴射部49を構成することも可能である。図5は、本発明の第1の実施の形態の第1変形例に係る給液式スクリュー圧縮機の給液構造を示す図である。図6は、本発明の第1の実施の形態の第2変形例に係る給液式スクリュー圧縮機の給液構造を示す図である。なお、図5及び図6において、図1〜図4に示す符号と同符号のものは、同様な部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図5に示す第1の実施の形態の第1変形例は、第2ケーシング52における第1ケーシング51との接合面59に、ボア40(図3参照)と給液通路48(図3参照)とを連通させる複数の溝部59aを設けたものである。複数の溝部59aは、雄側ボア40a及び雌側ボア40b(図3参照)の少なくとも一方側に開口している。第2ケーシング52の接合面59に設けた複数の溝部59aは、第1ケーシング51と第2ケーシング52が接合されることで、第1ケーシング51の接合面57と共に前述したスリット状の噴射部49を形成する。
また、図6に示す本実施の形態の第2変形例は、第1ケーシング51の接合面57及び第2ケーシング52の接合面59の両方に、ボア40(図3参照)と給液通路48(図3参照)とを連通させる複数の溝部57a、59aを設けたものである。複数の溝部57a、59aは、雄側ボア40a及び雌側ボア40b(図3参照)の少なくとも一方側に開口している。第1ケーシング51と第2ケーシング52が接合されることで、第1ケーシング51の接合面57に設けた溝部57aが第2ケーシング52の接合面59と共に前述したスリット状の噴射部49を構成すると共に、第2ケーシング52の接合面59に設けた溝部59aが第1ケーシング51の接合面57と共に前述したスリット状の噴射部49を形成する。
次に、第1の実施の形態及びその変形例に係る給液式スクリュー圧縮機の作用を図2〜図6を用いて説明する。
図2に示す雄ロータ2が原動機90(図1参照)により駆動されて雌ロータ3を回転駆動すると、作動室Sは雌雄両ロータ2、3の回転の進行に伴って吐出側に向かって軸方向に移動する。このとき、作動室Sは、その容積を増加させることで外部から吸込流路45(図1参照)を介して気体を吸い込み、その容積を縮小させることで気体を所定の圧力まで圧縮する。作動室Sは、最終的に、吐出流路46(図1参照)を介して圧縮機外部へ圧縮気体を吐出する。
スクリュー圧縮機1の駆動中、外部経路81(図1参照)からスクリュー圧縮機1の内部液体経路47(図1参照)へ液体が供給される。スクリュー圧縮機1に供給された液体は、図3に示す給液通路48を介して噴射部49からボア40内の作動室Sへ噴射される。噴射部49は、図4〜図6に示すように、その幅が数百マイクロメートル程度の細長いスリット状のものである。そのため、スリット状の噴射部49からボア40内へ噴射された液体は、薄い膜状に広がりつつ液体の表面張力により液膜の先端部から液滴に分裂して微粒化する。
微粒化した液体は図2に示すボア40内の作動室Sの広い範囲に均一に拡散するので、微粒化した液体と作動室S内の圧縮気体との伝熱領域が大きくなる。また、微粒化した液体は全体の表面積が増加するので、その分、微粒化した液体と作動室S内の圧縮気体との熱交換面積が大きくなる。したがって、作動室S内の圧縮気体の冷却が促進され、その結果、スクリュー圧縮機1の駆動動力が低減される。
次に、第1の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機の効果を比較例の給液式スクリュー圧縮機と比較しつつ図3〜図8を用いて説明する。図7は、本発明の第1の実施の形態及びその変形例に係る給液式スクリュー圧縮機に対する比較例としての給液式スクリュー圧縮機を示す横断面図である。図8は、図7の符号Xで示す比較例の給液式スクリュー圧縮機の給液構造を拡大した状態で示す断面図である。なお、図7及び図8において、図1〜図6に示す符号と同符号のものは、同様な部分であるので、その詳細な説明は省略する。
比較例としてのスクリュー圧縮機101では、図7に示すように、外部から供給される液体を作動室Sに導くための内部液体経路147がケーシング104に設けられている。内部液体経路147は、特定平面SPに対して一方側(図7中、下側)に位置するケーシング104の壁面部に形成されている。内部液体経路147は、外部から供給される液体が流通する給液通路148と、給液通路148から分岐してボア40に開口し、ボア40内の作動室Sに液体を噴射する複数(図7中、2つ)の噴射部149とを含んでいる。複数の噴射部149は、例えば、雄側ボア40a(第1周面41)及び雌側ボア40b(第2周面42)における作動室Sが圧縮過程となる領域に開口している。
噴射部149は、図8に示すように、一方側(図8中、下側)が給液通路148に接続される一方、他方側(図8中、上側)がボア40に接続されずに先止まりの大径穴161と、大径穴161よりも孔径が小さく、互いに或る角度だけ傾斜して大径穴161に接続された一対の噴射孔162と、大径穴161の軸方向におけるボア40の壁面に設けられた窪み部163とで構成されている。一対の噴射孔162は、窪み部163に開口することでボア40に連通している。
なお、比較例のケーシング104の分割位置は、噴射部149を設けた位置ではなく、一般的に、雌雄両ロータ2、3のロータ歯部21、31の吐出側端面(図示せず)の位置である。
比較例のスクリュー圧縮機101おいては、図7に示す内部液体経路147の給液通路148を介して噴射部149からボア40内の作動室Sへ液体が噴射される。この場合、図8に示す一対の噴射孔162から噴出された液体は、互いが交点Cのあたりで衝突することで、微粒化して指向性もって作動室S内を拡散する。具体的には、微粒化された液体は、一対の噴射孔162を含む平面に直交する方向に拡散しやすい。このため、比較例のスクリュー圧縮機101では、本実施の形態及びその変形例と同様に、給液の微粒化により作動室S内の圧縮気体の冷却が促進されるので、圧縮機性能の向上を図ることができる。
しかし、図8に示すように、比較例のスクリュー圧縮機101の噴射部149を形成するためには、ボア40の壁面を加工して窪み部163を設ける必要がある。また、大径穴161よりも孔径の小さい一対の噴射孔162を互いに或る角度だけ傾斜するようにケーシングを加工する必要がある。このように、液体を衝突させて微粒化するための噴射部149の構造(衝突式の給液構造)は複雑であり、その加工は困難である。そのため、このような衝突式の給液構造は、実製品に採用しづらかった。
また、比較例のスクリュー圧縮機101の噴射部149は、1つ当たりが供給する液体の量が少ないため、多くの噴射部149を設ける必要が有った。
それに対して、本実施の形態及びその変形例においては、図4〜図6に示すように、分割された第1ケーシング51及び第2ケーシング52の接合面57、59の少なくとも一方に溝部57a、59aを設けることで、噴射する液体の微粒化が可能なスリット状の噴射部49を形成している。噴射部49を形成する溝部57a、59aの構造は簡素であり、かつ、溝部57a、59aの加工は容易である。したがって、本実施の形態及びその変形例のスリット状の噴射部49を実製品に容易に採用することができる。
また、本実施の形態及びその変形例における噴射部49は、スリット状に形成されているので、比較例のスクリュー圧縮機101における複数の細孔で構成された噴射部149と比較して多量の液体を供給することができる。
上述したように、第1の実施の形態及びその変形例によれば、分割されたケーシング4の接合面57、59に、ボア(収容室)40に開口する溝部57a、59aを設けることで、ボア40(収容室)内の作動室Sへ液体を噴射するスリット状の噴射部49を形成しているので、液体を微粒化して作動室Sへ供給する給液構造が簡素でその加工が容易である。
また、本実施の形態によれば、雌雄両ロータ2、3の軸心Lm、Lfに直交する平面で構成された分割面P1によって、ケーシング4を第1ケーシング51及び第2ケーシング52に分割しているので、ケーシング4の分割構造が簡素である。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機について図9を用いて例示説明する。図9は、本発明の第2の実施の形態に係る給液式スクリュー圧縮機におけるケーシングの分割構造を示す模式図であり、雌雄両ロータの軸心を含む特定平面に直交する方向から見た図である。図9中、左側がスクリュー圧縮機の吸込側、右側がスクリュー圧縮機の吐出側である。なお、図9において、図1〜図8に示す符号と同符号のものは、同様な部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図9に示す第2の実施の形態に係るスクリュー圧縮機1Aは、大略第1の実施の形態と同様の構成であるが、ケーシング4Aの分割位置が異なる。具体的には、ケーシング4Aは、雌雄両ロータ2、3のロータ歯部21、31の軸方向の中間部付近の位置において、雌雄両ロータ2、3の軸心Lm、Lfを含む特定平面SP(図3参照)に対して直交し、かつ、特定平面SPに直交する方向の一方側(図3中、下側)から見たときの雄ロータ2の歯溝の延在方向に平行な平面Pm2と、特定平面SPに対して直交し、かつ、特定平面SPに直交する方向の一方側から見たときの雌ロータ3の歯溝の延在方向に平行な平面Pf2との2つの平面で構成された分割面P2によって、第1ケーシング51Aと第2ケーシング52Aとに分割されている。平面Pm2と平面Pf2の接続位置は、ボア40の雄側ボア40a(図3も参照)と雌側ボア40b(図3も参照)が接続されている位置である。すなわち、第1ケーシング51Aは、第1ケーシング51Aの第2ケーシング52Aに対する接合面57Aが特定平面SPに直交する方向から見たときに略V字状になるように構成されている。第2ケーシング52Aは、第2ケーシング52Aの第1ケーシング51Aに対する接合面59Aが第1ケーシング51Aの接合面57Aの相補形状となるように構成されている。
第1ケーシング51Aの接合面57Aには、雄側ボア40a及び雌側ボア40bに開口する複数の溝部57aが設けられている。第1ケーシング51Aの溝部57aは、第1ケーシング51Aと第2ケーシング52Aが接合されることで、第2ケーシング52Aの接合面59Aと共にスリット状の噴射部49Aを形成する。すなわち、本実施の形態のスリット状の噴射部49Aは、その長手方向が雄ロータ2の歯溝の延在方向及び雌ロータ3の歯溝の延在方向と一致するように形成されている。
第2の実施の形態によれば、雄ロータ2の歯溝の延在方向に平行な平面Pm2と雌ロータ3の歯溝の延在方向に平行な平面Pf2とで構成された分割面P2によってケーシング4Aを分割することで、スリット状の噴射部49Aの長手方向を雌雄両ロータ2、3の歯溝(作動室S)の延在方向に一致させているので、作動室Sのより広範囲に液体を拡散させることができる。その結果、微粒化した液体と作動室S内の圧縮気体との伝熱領域が更に拡がるので、噴射部49Aからの給液による冷却効果が向上し、スクリュー圧縮機1Aの駆動動力を低減することができる。
また、本実施の形態によれば、雄ロータ2の歯溝の延在方向に平行な平面Pm2と雌ロータ3の歯溝の延在方向に平行な平面Pf2とで構成された分割面P2によってケーシング4Aを分割することで、雌雄両ロータ2、3の軸心Lm、Lfに直交する平面のみで構成された分割面P1によってケーシング4を分割する第1の実施の形態よりも、ケーシング4Aの接合面57Aが長くなるので、接合面57Aに設けるスリット状の噴射部49Aのスリット長さを第1の実施の形態の噴射部49のスリット長さよりも長く設定することが可能である。したがって、噴射部49Aのスリット長さを長くできる分、噴射部49Aから作動室Sへ噴射する液体の流量を増加させることができる。
[第2の実施の形態の変形例]
次に、第2の実施の形態の第1変形例及び第2変形例に係る給液式スクリュー圧縮機を図10及び図11を用いて例示説明する。図10は、本発明の第2の実施の形態の第1変形例に係る給液式スクリュー圧縮機におけるケーシングの分割構造を示す模式図であり、雌雄両ロータの軸心を含む特定平面に直交する方向から見た図である。図11は、本発明の第2の実施の形態の第2変形例に係る給液式スクリュー圧縮機におけるケーシングの分割構造を示す模式図であり、雌雄両ロータの軸心を含む特定平面に直交する方向から見た図である。図10及び図11中、左側がスクリュー圧縮機の吸込側、右側がスクリュー圧縮機の吐出側である。なお、図10及び図11において、図1〜図9に示す符号と同符号のものは、同様な部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図10に示す第2の実施の形態の第1変形例に係るスクリュー圧縮機1Bは、大略第2の実施の形態と同様の構成であるが、ケーシング4Bの分割位置が異なる。具体的には、ケーシング4Bは、雄ロータ2のロータ歯部21の軸方向の中間部付近の位置において、特定平面SP(図3参照)に対して直交し、かつ、特定平面SPに直交する方向の一方側(図3中、下側)から見たときの雄ロータ2の歯溝の延在方向に平行な平面のみで構成された分割面P3によって、第1ケーシング51Bと第2ケーシング52Bとに分割されている。
第1ケーシング51Bの第2ケーシング52Bに対する接合面57Bには、雄側ボア40aに開口する溝部57aが設けられている。第1ケーシング51Bの溝部57aは、第1ケーシング51Bと第2ケーシング52Bが接合されることで、第2ケーシング52Bの接合面59Bと共にスリット状の噴射部49Bを形成する。すなわち、本実施の形態の第1変形例のスリット状の噴射部49Bは、その長手方向が雄ロータ2の歯溝の延在方向と一致するように形成されている。
また、図11に示す第2の実施の形態の第2変形例に係るスクリュー圧縮機1Cは、大略第2の実施の形態と同様の構成であるが、ケーシング4Cの分割位置が異なる。具体的には、ケーシング4Cは、雌雄両ロータ2、3のロータ歯部21、31の軸方向の中間部付近の位置において、特定平面SP(図3参照)に対して直交し、かつ、特定平面SPに直交する方向の一方側(図3中、下側)から見たときの雄ロータ2の歯溝の延在方向に平行な平面Pm4と、特定平面SPに対して直交し、かつ、雌ロータ3の軸心Lfに直交する平面Pf4との2つの平面で構成された分割面P4によって、第1ケーシング51Cと第2ケーシング52Cとに分割されている。平面Pm4と平面Pf4の接続位置は、ボア40の雄側ボア40a(図3も参照)と雌側ボア40b(図3も参照)が接続されている位置である。
第1ケーシング51Cの第2ケーシング52Cに対する接合面57Cには、雄側ボア40aに開口する溝部57aが設けられている。第1ケーシング51Cの溝部57aは、第1ケーシング51Cと第2ケーシング52Cが接合されることで、第2ケーシング52Cの接合面59Cと共にスリット状の噴射部49Cを形成する。すなわち、本実施の形態の第2変形例のスリット状の噴射部49Cは、その長手方向が雄ロータ2の歯溝の延在方向と一致するように形成されている。
第2の実施の形態の第1変形例及び第2変形例によれば、雄ロータ2の歯溝の延在方向に平行な平面を含む分割面P3、P4によってケーシング4B、4Cを分割することで、スリット状の噴射部49B、49Cの長手方向を雄ロータ2の歯溝(作動室S)の延在方向に一致させているので、第2の実施の形態と同様に、作動室Sのより広範囲に液体を拡散させることができる。
また、本実施の形態の第1変形例及び第2変形例によれば、雄ロータ2の歯溝の延在方向に平行な平面を含む分割面P3、P4によってケーシング4B、4Cを分割することで、ケーシング4B、4Cの接合面57B、57Cが第1の実施の形態のケーシング4の接合面57よりも長くなるので、第2の実施の形態と同様に、接合面57B、57Cに設けるスリット状の噴射部49B、49Cのスリット長さを第1の実施の形態の噴射部49のスリット長さよりも長く設定することが可能である。
また、本実施の形態の第1変形例によれば、雄ロータ2の歯溝の延在方向に平行な平面のみで構成された分割面P3によってケーシング4Bを分割するので、2つの平面で構成された分割面P2、P4によってケーシング4B、4Cを分割する第2の実施の形態及びその第2変形例の場合と比べて、スリット状の噴射部49Bの長手方向を雄ロータ2の歯溝(作動室S)の延在方向に一致させつつ、ケーシング4Bの分割構造の簡素化を図ることができる。
[その他の実施の形態]
なお、本発明は、上述した実施の形態に限られるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記した実施形態は本発明をわかり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。すなわち、ある実施形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
例えば、上述した実施の形態においては、ツインスクリュー型の圧縮機1、1A,1B、1Cを例に説明したが、シングルスクリュー型やトリプルスクリュー型等のツインスクリュー型以外のスクリュー圧縮機に本発明を適用することができる。
また、上述した第2の実施の形態の第1変形例においては、雄ロータ2の歯溝の延在方向に平行な平面のみで構成された分割面P3によってケーシング4Bを分割する構成の例を示したが、雌ロータ3の歯溝の延在方向に平行な平面のみで構成された分割面によってケーシングを分割する構成も可能である。
また、上述した第2の実施の形態の第2変形例においては、雄ロータ2の歯溝の延在方向に平行な平面Pm4と雌ロータ3の軸心Lfに直交する平面Pf4との2つの平面で構成された分割面P4によって、ケーシング4Cを分割する構成の例を示した。しかし、雌ロータ3の歯溝の延在方向に平行な平面と雄ロータ2の軸心Lmに直交する平面との2つの平面で構成された分割面によって、ケーシングを分割する構成も可能である。
また、上述した第1〜第2実施の形態及びその変形例においては、雌雄両ロータ2、3のロータ歯部21、31の軸方向の中間部よりも吐出側寄りの位置又はロータ歯部21、31の軸方向の中間部付近の1箇所で、ケーシング4A、4B、4Cを分割する構成の例を説明した。しかし、ロータ歯部21、31の吸込側端面21a、31a及び吐出側端面21b、31bを除く吸込側端面21a、31aと吐出側端面21b、31bとの間の軸方向の任意の位置かつ任意の回数で、ケーシングを第1ケーシングと第2ケーシング、および第3ケーシング等に分割する構成も可能である。
また、上述した第1〜第2実施の形態及びその変形例においては、雌雄両ロータ2、3の軸心Lm、Lfに対して直交する平面で構成された分割面P1、雄ロータ2の歯溝の延在方向に平行な平面Pm2と雌ロータ3の歯溝の延在方向に平行な平面Pf2との2つの平面で構成された分割面P2、雄ロータ2の歯溝の延在方向に平行な平面のみで構成された分割面P3、雄ロータ2の歯溝の延在方向に平行な平面Pm4と雌ロータ3の軸心Lfに直交する平面Pf4との2つの平面で構成された分割面P4のいずれかによって、ケーシング4、4A、4B、4Cを第1ケーシング51、51A、51B、51Cと第2ケーシング52、52A、52B、52Cとに分割する構成の例を説明した。しかし、雌雄両ロータ2、3の軸心Lm、Lfを横切る任意の分割面によって、ケーシングを第1ケーシングと第2ケーシングとに分割する構成も可能である。
上述した各実施の形態におけるケーシングの構成をまとめると、ケーシングは、雌雄両ロータ2、3のロータ歯部21、31の吸込側端面21a、31a及び吐出側端面21b、31bを除く吸込側端面21a、31aと吐出側端面21b、31bとの間の軸方向の位置で雌雄両ロータ2、3の軸心Lm、Lfを横切るように分割された複数のケーシングセグメントを備える構成が可能である。このようなケーシングの構成の場合でも、分割されたケーシングの接合面にボア40に開口する溝部を設けることで、作動室Sへ液体を噴射するスリット状の噴射部を形成することができる。
1、1A、1B、1C…給液式スクリュー圧縮機、 2…雄ロータ(スクリューロータ)、 3…雌ロータ(スクリューロータ)、 4、4A、4B、4C…ケーシング、 21、31…ロータ歯部、 21a、31a…吸込側端面(一方側端面)、 21b、31b…吐出側端面(他方側端面)、 40…ボア(収容室)、 47…内部液体経路、 49、49A、49B、49C…噴射部、 51、51A、51B、51C…第1ケーシング(ケーシングセグメント)、 52、52A、52B、52C…第2ケーシング(ケーシングセグメント)、 57、57A、57B、57C…接合面、 59、59A、59B、59C…接合面、 57a、59a…溝部、 S…作動室、 Lm、Lf…軸心、 P1、P2、P3、P4…分割面、 Pm2、Pm4…平面(第1平面)、Pf2…平面(第2平面)、 SP…特定平面

Claims (7)

  1. 螺旋状の歯溝が複数形成されたロータ歯部を有し、軸心の周りに回転可能なスクリューロータと、
    前記ロータ歯部を収容する収容室を有し、前記ロータ歯部と共に作動室を形成するケーシングと、
    前記ケーシングに設けられ、外部から供給される液体を前記作動室に導く内部液体経路とを備え、
    前記内部液体経路は、前記収容室に開口し前記作動室に液体を噴射するスリット状の噴射部を含み、
    前記ケーシングは、前記ロータ歯部の軸方向一方側の吸込側端面及び軸方向他方側の吐出側端面を除く前記吸込側端面と前記吐出側端面との間の軸方向の位置で前記スクリューロータの軸心を横切るように分割され、互いに接合された複数のケーシングセグメントを備え、
    前記複数のケーシングセグメントの少なくとも1つの接合面に、前記収容室に開口する溝部が設けられ、
    前記溝部は、前記溝部が設けられたケーシングセグメントと接合するケーシングセグメントと共に、前記噴射部を形成する
    ことを特徴とする給液式スクリュー圧縮機。
  2. 請求項1に記載の給液式スクリュー圧縮機において、
    前記複数のケーシングセグメントは、前記スクリューロータの軸心に直交する1つの平面で構成された分割面によって分割されている
    ことを特徴とする給液式スクリュー圧縮機。
  3. 請求項1に記載の給液式スクリュー圧縮機において、
    前記複数のケーシングセグメントは、前記スクリューロータの歯溝の延在方向に平行な平面を含む分割面によって分割されている
    ことを特徴とする給液式スクリュー圧縮機。
  4. 請求項1に記載の給液式スクリュー圧縮機において、
    前記スクリューロータは、互いに噛み合って回転する雄ロータ及び雌ロータにより構成され、
    前記複数のケーシングセグメントは、前記雄ロータの軸心及び前記雌ロータの軸心を含む特定平面に直交する方向から見たときの前記雄ロータの歯溝の延在方向に平行な第1平面及び前記雌ロータの歯溝の延在方向に平行な第2平面の少なくとも一方の平面を含む分割面によって分割されている
    ことを特徴とする給液式スクリュー圧縮機。
  5. 請求項4に記載の給液式スクリュー圧縮機において、
    前記複数のケーシングセグメントは、前記第1平面と前記第2平面との2つの平面で構成された分割面によって分割されている
    ことを特徴とする給液式スクリュー圧縮機。
  6. 請求項4に記載の給液式スクリュー圧縮機において、
    前記複数のケーシングセグメントは、前記第1平面及び前記第2平面のいずれか一方の平面のみで構成された分割面によって分割されている
    ことを特徴とする給液式スクリュー圧縮機。
  7. 請求項4に記載の給液式スクリュー圧縮機において、
    前記複数のケーシングセグメントは、前記第1平面及び前記第2平面のいずれか一方の平面と前記雄ロータ及び前記雌ロータの軸心に直交する平面との2つの平面で構成された分割面によって分割されている
    ことを特徴とする給液式スクリュー圧縮機。
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