JPWO2019189833A1 - ベルト切断治具及びベルト接合装置 - Google Patents
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Abstract
第1ベルト端部と、第2ベルト端部の両端部を突き合わせて保持する保持体と、前記両端部をベルト厚さ方向に加圧する加圧体とを備え、前記保持体は、前記第1ベルト端部及び前記第2ベルト端部が上面に載置される下型と、前記第1ベルト端部及び前記第2ベルト端部の上面に配置される上型と、ベルトクランプと、前記第1ベルト端部又は前記第2ベルト端部を間に挟んで前記ベルトクランプが着脱自在に固定される少なくとも1つのクランプ本体と、前記第1ベルト端部及び前記第2ベルト端部を加熱するヒータとを有し、前記下型は接合用凸部を有し、前記クランプ本体は、前記接合用凸部を受け入れる穴を有する、ベルト接合装置に用いるベルト切断治具である。前記クランプ本体の前記穴に挿入される切断用凸部を有し、前記クランプ本体に着脱自在に連結されるベルトカット台と、前記ベルトカット台に載置されたベルトを切断するカッター刃とを備える。
Description
本発明は、ベルト切断治具及びベルト接合装置に関する。
無端ベルトは、金融端末装置、自動改札機、券売機などの搬送装置における搬送用ベルトに使用されている。この無端ベルトとしては、例えば、繊維材(例えば編布)などの補強材とゴムなどの熱硬化性樹脂とからなるベルトが開示されている(例えば、特許文献1)。
例えば自動改札機の搬送装置に使用されている無端ベルトを交換するには、搬送装置を自動改札機から一旦取り外し、ベルト交換後、搬送装置を再度自動改札機へ取り付ける必要があるので、余計に作業時間を要し、作業が煩雑になってしまう。無端ベルトを切断して帯状とした状態で搬送装置に取り付けた後、無端状に戻すことができればベルトの交換作業を簡略化できる。
本発明は、帯状としたベルトを搬送装置に取り付けて無端状とするベルト接合装置に用いられる、無端状ベルトを切断して容易に継手を形成することができるベルト切断治具及びベルト接合装置を提供することを目的とする。
本発明に係るベルト切断治具は、第1ベルト端部と、第2ベルト端部の両端部を突き合わせて保持する保持体と、前記両端部をベルト厚さ方向に加圧する加圧体とを備え、前記保持体は、前記第1ベルト端部及び前記第2ベルト端部が上面に載置される下型と、前記第1ベルト端部及び前記第2ベルト端部の上面に配置される上型と、ベルトクランプと、前記第1ベルト端部又は前記第2ベルト端部を間に挟んで前記ベルトクランプが着脱自在に固定される少なくとも1つのクランプ本体と、前記第1ベルト端部及び前記第2ベルト端部を加熱するヒータとを有し、前記下型は接合用凸部を有し、前記クランプ本体は、前記接合用凸部を受け入れる穴を有する、ベルト接合装置に用いるベルト切断治具であって、前記クランプ本体の前記穴に挿入される少なくとも1つの切断用凸部を有し、前記クランプ本体に着脱自在に連結されるベルトカット台と、前記ベルトカット台に載置されたベルトを切断するカッター刃とを備える。
本発明に係るベルト接合装置は、上記のベルト切断治具を備える。
本発明によれば、ベルト接合装置に用いられるクランプ本体に着脱自在に連結されるベルトカット台を備えることにより、第1ベルト端部と第2ベルト端部の両端部間の位置決めを正確に行うことができるので、無端状ベルトを切断して容易に継手を形成することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
1.第1実施形態
(全体構成)
図1に示すベルト切断治具10Aは、ベルト12を切断するカッター刃14Aと、ベルト12が載置されるベルトカット台16Aと、ベルト12をベルトカット台16Aに固定するクランプ18Aとを備える。本図においてX方向をベルト走行方向、Y方向をベルト幅方向、Z方向をベルト厚さ方向とする。なお本明細書において「方向」は一つの向きのみの場合に限らず、上記1つの向きと反対の向きとを合わせた場合を含む。
(全体構成)
図1に示すベルト切断治具10Aは、ベルト12を切断するカッター刃14Aと、ベルト12が載置されるベルトカット台16Aと、ベルト12をベルトカット台16Aに固定するクランプ18Aとを備える。本図においてX方向をベルト走行方向、Y方向をベルト幅方向、Z方向をベルト厚さ方向とする。なお本明細書において「方向」は一つの向きのみの場合に限らず、上記1つの向きと反対の向きとを合わせた場合を含む。
ベルト12は、表面が平坦であって未だ無端状とされていない平ベルトである。ベルト12は、熱可塑性樹脂、例えば、ウレタンエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリ塩化ビニル系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマーなどで形成される。
カッター刃14Aは、ベルトカット台16Aに載置されたベルト12を打ち抜き加工により切断する。カッター刃14Aの平面形状は、本実施形態ではV字状とされているが、これに限られず、例えば、直線状、W字状、くし型、波型、矢じり型などの所望の形状とすることができる。
カッター刃14Aは、カッターホルダ22Aに保持されている。カッター刃14Aとカッターホルダ22Aとからなる構成を、カッター具23Aと称する。カッターホルダ22Aにおけるカッター刃14Aの位置は中央が好ましい。カッターホルダ22Aは、多面体であり、一つの面からカッター刃14Aの先端が突出する。本図におけるカッターホルダ22Aは、平面視において矩形状であり、角がR加工されている。カッター刃14Aの先端が突出する面がカッターホルダ22Aの下面である。カッター刃14Aが設けられたカッターホルダ22Aの下面を、ベルト対向面31と称する。カッターホルダ22Aは、例えば樹脂で形成される。この例では、カッターホルダ22Aは、その先にあるものが透けて見える程度に透明な樹脂で形成されている。図1では、カッターホルダ22Aを通して透けて見えるカッター刃14Aを示している。
図2に示すように、本実施形態では、カッターホルダ22Aはベルト対向面31が突出した凸形状を有する。ベルト対向面31は、中央に形成され突出した台座面41と、台座面41のベルト幅方向の両側に設けられた逃げ面42とを有する。カッター刃14Aは、台座面41に固定されている。逃げ面42は、カッターホルダ22Aの上面からの高さが、台座面41より一段低い。
図3に示すように、ベルトカット台16Aは、ベルト12が載置されるベルト載置面24を有する本体部25と、本体部25に設けられ、カッターホルダ22Aを支持する支持部26Aとを有する。ベルトカット台16Aは、平面視において矩形状である。ベルトカット台16Aは、カッター刃14Aを接触により損傷させないようにするために、樹脂により形成することが好ましい。ベルトカット台16Aのベルト走行方向の長さLX1は、後述するベルト接合装置の下型のベルト走行方向の長さと同じであることが好ましい。同じ長さとは、略同じ長さであればよく、ベルト12の接合の際に突き合せたベルト端部同士の間に隙間や重なりが生じない程度に同じ長さであればよい。
本体部25は、矩形状の板材であり、ベルト対向面31と対面するベルト載置面24が上面である。本実施形態では、ベルト載置面24には、ベルト12の切断の際にカッター刃14Aの先端を受ける溝27が形成されている。溝27の平面形状は、カッター刃14Aの平面形状と同じとされ、本実施形態ではV字状である。この例では、ベルト載置面24に2つの溝27が設けられている。各溝27のV字状の頂角は、ベルト走行方向に並んで配置され、互いに逆向きとされている。なお、ベルト載置面24には溝27を形成しなくてもよい。
支持部26Aは、ベルト幅方向の位置を規制するベルト規制部28と、カッター刃14Aの移動を規制するホルダ規制部29Aとを有する。本実施形態では、溝27を挟んで一対のベルト規制部28と一対のホルダ規制部29Aが設けられている。
ベルト規制部28は、ベルト載置面24に立設された壁状部材である。ベルト規制部28の側面はベルト走行方向に平行に延びている。一対のベルト規制部28の側面同士の間の幅は、ベルト12の幅に合わせて形成される。このため、ベルト載置面24に載置されたベルト12は、一対のベルト規制部28の側面と接触し、ベルト幅方向への移動が規制される。ベルト規制部28の上面は、ベルト対向面31と非接触である。ベルト規制部28の側面には、ベルト12の切断の際にカッター刃14Aの端部を逃がす切欠き30が設けられている。切欠き30の平面形状は、本図では半円状であるが、これに限られず矩形状や多角形状などとしてもよい。本実施形態ではベルト載置面24を挟んで互いに対向して対をなす切欠き30が二対設けられている。
ホルダ規制部29Aは、カッターホルダ22Aの角を形成する側面と接触する。本実施形態では、ホルダ規制部29Aは、ベルト載置面24を挟んで両側に立設された一対の板状部材である。ホルダ規制部29Aは、ベルト規制部28より外側であって、ベルト規制部28の上面よりさらに上方に突出している。ホルダ規制部29Aのベルト走行方向の両端はベルト載置面24に向かって突出している。カッターホルダ22Aの角を形成する側面がホルダ規制部29Aと接触することにより、カッター刃14Aがベルト走行方向及びベルト幅方向へ移動することが規制される。
図4に示すように、本体部25の下面には切断用凸部50が設けられている。切断用凸部50は、本体部25のベルト幅方向の中央に設けられ、先端がベルト走行方向に向かって突出している。切断用凸部50は、本体部25と一体である。切断用凸部50は、本体部25のベルト走行方向の一方にのみ、設けられている。
クランプ18Aは、ベルト12の一端である第1ベルト端部12aに着脱自在に固定される(図3)。図示及び説明は省略するが、ベルト12の他端である第2ベルト端部にも別のクランプ18Aが着脱自在に固定される。クランプ18Aは、クランプ本体32Aとベルトクランプ34を有する。第1ベルト端部12aは、ベルト12の中央から外れた部分であって、一端である始まりの部分からベルト走行方向へある程度の長さを有する領域である。同様に第2ベルト端部は、ベルト12の中央から外れた部分であって、他端である終わりの部分からベルト走行方向へある程度の長さを有する領域である。
クランプ本体32Aは、矩形状の板材であって、上面35の中央に設けられた溝36と、溝36の両側に設けられた雌ねじ37を有する。溝36は、ベルト走行方向に平行である。溝36の幅はベルト12の幅に合わせて形成される。クランプ本体32Aは、長手方向がベルト幅方向に平行に配置され、短手方向がベルト走行方向に平行に配置される。溝36は、クランプ本体32Aの短手方向に平行に形成されている。
図5に示すように、クランプ本体32Aには、穴45が形成された板部46と、板部46の上面46aに形成され、穴45の一部を閉塞する閉塞突起47が設けられている。板部46は、クランプ本体32Aと一体である。板部46は、クランプ本体32Aの一方の長辺から突出し、上面がクランプ本体32Aの上面より一段低い位置に形成されている。穴45は、板部46を厚さ方向に貫通している。穴45は、切断用凸部50に対応した大きさ、形状を有する。閉塞突起47は、穴45に向かって突出している。閉塞突起47は、穴45の、板部46の先端から遠い側の、開口の一部を塞ぐ。閉塞突起47の表面48は、下端から上端に向かって、穴45の半径方向の外向きに傾斜している。
ベルトクランプ34(図3)は、矩形状の板材であって、クランプねじ38が挿入される下穴39及び切欠き穴40が形成されている。切欠き穴40は、ベルトクランプ34の長手方向の一側面側が切り欠かれている。クランプねじ38は、切欠き穴40にベルトクランプ34の幅方向から挿入することができる。ベルトクランプ34は、クランプ本体32A表面との間にベルト12の一端である第1ベルト端部12aを挟んだ状態で、下穴39及び切欠き穴40に挿入されたクランプねじ38を雌ねじ37に締め込むことによって、クランプ本体32Aに固定される。
(ベルト切断治具の使用方法)
次に本実施形態に係るベルト切断治具10Aを用いたベルトの切断方法を説明する。図6に示すように、事前に、第1ベルト端部12aにけがき56を付しておく。けがき56は、所定の周長を有する無端状ベルトを得るための切断位置を示す印である。図示しない第2ベルト端部にもけがきを付しておく。次に、ベルトクランプ34をクランプ本体32Aに仮固定する。すなわち下穴39(図示なし)にクランプねじ38を挿入し、当該クランプねじ38をクランプ本体32Aの一方の雌ねじ37に締め込み、仮固定しておく。他方の雌ねじ37には、ベルトクランプ34が挿入されていない状態で、クランプねじ38を締め込み、仮固定しておく。
次に本実施形態に係るベルト切断治具10Aを用いたベルトの切断方法を説明する。図6に示すように、事前に、第1ベルト端部12aにけがき56を付しておく。けがき56は、所定の周長を有する無端状ベルトを得るための切断位置を示す印である。図示しない第2ベルト端部にもけがきを付しておく。次に、ベルトクランプ34をクランプ本体32Aに仮固定する。すなわち下穴39(図示なし)にクランプねじ38を挿入し、当該クランプねじ38をクランプ本体32Aの一方の雌ねじ37に締め込み、仮固定しておく。他方の雌ねじ37には、ベルトクランプ34が挿入されていない状態で、クランプねじ38を締め込み、仮固定しておく。
次いで、板部46の上面46aをベルトカット台16Aの下面側に配置して、切断用凸部50の先端を穴45から閉塞突起47の下側に挿入する。閉塞突起47の表面48が、傾斜していることにより、切断用凸部50は、先端が閉塞突起47の下側奥まで到達する。続いて閉塞突起47の先端を支点としてクランプ本体32Aを回転させ、板部46の上面46aをベルトカット台16Aの下面に接触させる。上記のようにして、切断用凸部50を穴45に挿入し、クランプ本体32Aとベルトカット台16Aを一体化する。閉塞突起47と切断用凸部50の接触部分は、第1ベルト端部12aの下側に配置される。
次いで、第1ベルト端部12aをクランプ本体32Aの溝36に配置し、第1ベルト端部12aのけがき56と切欠き30のエッジ57を合わせ、第1ベルト端部12aを、ベルトクランプ34及びクランプねじ38によってクランプ本体32Aに固定する(図7)。切欠き30のエッジ57は、ベルト12を切断する位置を合わせるための位置合わせ部として機能する。ベルト12は、一対のベルト規制部28によって、ベルト幅方向への移動が規制される。
図8A、図8Bに示すように、カッター刃14Aをベルトカット台16Aにセットし、カッター刃14Aを第1ベルト端部12aに押し付け、第1ベルト端部12aを切断する。すなわち、カッター具23Aをベルトカット台16Aにセットし、カッターホルダ22Aの上面を押込むことによって、カッター刃14Aを第1ベルト端部12aに押し付ける。カッターホルダ22Aは、ホルダ規制部29Aによってベルト走行方向及びベルト幅方向への移動が規制されている。すなわちカッターホルダ22Aの側面がホルダ規制部29Aに接触しながら、カッター具23Aは下降する。このため、カッター刃14Aの切断位置がずれることなく、第1ベルト端部12aを容易に切断することができる。この例では、第1ベルト端部12aの始まりの部分に凸状の第1接合部52Aが形成される(図9)。
図10に示すように、ベルト12の他端である第2ベルト端部12bの終わりの部分には凹状の第2接合部54Aを形成する。第2接合部54Aを形成する場合は、別のクランプ18Aを用いて第2ベルト端部12bをベルトカット台16Aに固定し、カッター刃14AのV字状の頂角の向きを反転して切断する。その他の手順は第1ベルト端部12aと同様なので説明を省略する。
(ベルト接合装置の使用方法)
図11に示すように、第1ベルト端部12aと第2ベルト端部12bにクランプ18Aを固定したまま、ベルト接合装置60を用いて第1接合部52Aと第2接合部54Aを接合する。
図11に示すように、第1ベルト端部12aと第2ベルト端部12bにクランプ18Aを固定したまま、ベルト接合装置60を用いて第1接合部52Aと第2接合部54Aを接合する。
ベルト接合装置60は、保持体62と、加圧体64とを備える。保持体62及び加圧体64は、鉄、アルミニウム、ステンレスなどの金属や、耐熱性を有する樹脂で形成される。保持体62は、ベルト12の第1ベルト端部12aと第2ベルト端部12bを突き合わせて保持する。加圧体64は、第1ベルト端部12a及び第2ベルト端部12bをベルト厚さ方向に加圧する。ベルト接合装置60では、クランプ18Aを使用してベルト12を保持体62に固定する。
図12に示すように、保持体62は、上型66と、下型68と、下型68と着脱自在に一体化される2個のクランプ18Aとを有する。クランプ18Aは、上述の通りであるから、説明を省略する。上型66は、突き合わされた第1接合部52A及び第2接合部54Aの上面に配置される。上型66は、ヒータが内蔵されており、配線を通じてコネクター70に接続されている。ヒータは、電熱線ヒータやセラミックヒータを用いることができる。またヒータとしてPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータを用いることにより、容易に温度制御をすることができる。下型68のベルト走行方向の長さLX2は、ベルトカット台16Aのベルト走行方向の長さLX1(図3)に合わせて形成される。
下型68は、ガイド溝72を有する。ガイド溝72は、下型68の上面に設けられた、ベルト走行方向に平行な溝であり、突き合わされた第1接合部52A及び第2接合部54Aを下から支える。ガイド溝72の幅及び深さは、接合するベルト12の幅及び厚さに合わせて形成される。ガイド溝72の幅は、上型66の幅より大きく、上型66とガイド溝72の間に隙間が生じない程度が好ましい。
下型68の下面には2個の接合用凸部76が設けられている。接合用凸部76は、ベルト走行方向に交差する両側部の中央にそれぞれ設けられている。接合用凸部76の先端はベルト走行方向に向かって突出している。接合用凸部76は、クランプ18Aの穴45に対応し、切断用凸部50と同様の大きさ、形状を有する。接合用凸部76は、板部46の上面46a側から穴45に挿入されて閉塞突起47と接触する。これによりクランプ18Aと下型68が連結される。ベルト接合装置60では、下型68の接合用凸部76と、板部46の穴45とによりベルト引き寄せ機構が形成される。
加圧体64は、枠部78と加圧ねじ80とを有する。枠部78は、断面がC形で、板状の上端部と、二股に分かれた下端部とを有する。枠部78は、下端部が下型68の下面、上端部が下型68の上面に配されるように、下型68を上下に挟む。上端部の略中央には、加圧ねじ80を締め込む雌ねじ82が形成されている。枠部78は、下型68を上下に挟んだ状態で、雌ねじ82に締め込んだ加圧ねじ80によって上型66を下型68へ押し付ける。
ベルト接合装置60を用いたベルト接合方法を説明する。まず、板部46の上面46aを下型68の下面側に配置して、接合用凸部76の先端を穴45から閉塞突起47の下側に挿入する(図13)。閉塞突起47の表面48が傾斜していることにより、接合用凸部76は、先端が閉塞突起47の下側奥まで到達する。
続いて閉塞突起47の先端を支点としてクランプ本体32Aを回転させ、板部46の上面46aを下型68の下面に接触させる(図14)。上記のようにして、接合用凸部76を穴45に挿入し、クランプ本体32Aと下型68を一体化する。閉塞突起47と接合用凸部76の接触部分は、第1ベルト端部12aの下側に配置される。
第1ベルト端部12aに対し、引張方向の力Tが作用した場合、閉塞突起47と接合用凸部76の接触部分には、反時計回りのモーメントMが作用する。閉塞突起47を支点として板部46の上面は、下型68の下面に押し付けられ、接合用凸部76と穴45が係合し、第1ベルト端部12aに力Tが作用している限り、下型68とクランプ本体32Aは、一体化した状態で保持される。
図示及び説明を省略するが、第2ベルト端部12bも、同様にして、別のクランプ18Aを用いて下型68に固定する。クランプ本体32Aを下型68の方向へ引張り、下型68と一体化することにより、第1ベルト端部及び第2ベルト端部が突き合わせた状態で保持される。第2ベルト端部側においても、ベルトに作用した張力によって、閉塞突起47と接合用凸部76の接触部分に互いを押し付ける向きの力が作用し、下型68とクランプ本体32Aが一体化した状態で保持される。
次いで、上型66を、第1接合部52A及び第2接合部54Aの上から被せるように配置する。続いて保持体62を上下に挟むようにして枠部78を配置する。この場合、枠部78の上端部は上型66の上方、枠部78の下端部は下型68の長手方向両端側に配置される。加圧ねじ80を締め込むことによって、上型66を通じて第1接合部52A及び第2接合部54Aをベルト厚さ方向に加圧する。
この状態で、コネクター70を通じて上型66に内蔵されたヒータに通電し、第1接合部52A及び第2接合部54Aを所定時間、加熱する。加熱された第1接合部52Aと第2接合部54Aは、溶融する。所定時間経過後、ヒータへの通電を停止して、溶融した部分を冷却することにより、第1接合部52A及び第2接合部54Aが固化し、融着部が形成される。冷却後、加圧ねじ80を緩め、枠部78を保持体62から取り外す。さらにクランプねじ38を緩め、ベルトクランプ34をクランプ本体32Aから取り外すことにより、クランプ18Aを第1ベルト端部12a及び第2ベルト端部12bから取り外す。以上のようにして、第1接合部52A及び第2接合部54Aを接合することができ、ベルト12が無端状とされる。
(作用及び効果)
本実施形態のベルト切断治具10Aは、クランプ本体32Aと着脱自在に連結されるベルトカット台16Aを備えることにより、ベルトカット台16Aからクランプ本体32Aを取り外して下型68に連結することができる。ベルトカット台16Aのベルト走行方向長さLX1が下型68のベルト走行方向長さLX2と同じなので、ベルトを接合する際に互いに突き合せた第1ベルト端部12aと第2ベルト端部12bの両端部間には隙間や重なりが生じない。したがって、ベルト切断治具10Aは、第1ベルト端部12aと第2ベルト端部12bの位置合わせに時間を要さず、無端状ベルトを切断して容易に継手を形成することができる。
本実施形態のベルト切断治具10Aは、クランプ本体32Aと着脱自在に連結されるベルトカット台16Aを備えることにより、ベルトカット台16Aからクランプ本体32Aを取り外して下型68に連結することができる。ベルトカット台16Aのベルト走行方向長さLX1が下型68のベルト走行方向長さLX2と同じなので、ベルトを接合する際に互いに突き合せた第1ベルト端部12aと第2ベルト端部12bの両端部間には隙間や重なりが生じない。したがって、ベルト切断治具10Aは、第1ベルト端部12aと第2ベルト端部12bの位置合わせに時間を要さず、無端状ベルトを切断して容易に継手を形成することができる。
ベルト切断治具10Aは、ベルトカット台16Aと下型68のベルト走行方向長さLX1,LX2が同じであり、全体として小型であるため、搬送装置内でベルトの切断作業を行うことができる。ベルト切断治具10Aは、ベルト12に固定されたクランプ18Aをベルトカット台16Aから下型68へ付け替えることができるので、ベルトの切断作業に続けて接合作業を行うことができる。
ベルト切断治具10Aは、切断形状がV字状であるため、単純な直角切断形状の場合と比べて接合面積が増える分、接合部分の耐久性に優れる。このため、搬送装置に使用されるベルト12の寿命を延ばすことができる。
ベルト切断治具10Aは、市販の切断治具に比べて部品点数が少ないので安価に製作することができる。
2.第2実施形態
次に本発明の第2実施形態について説明する。以下図面を参照して説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。図15に示すベルト切断治具10Bは、カッター具23Bと、ベルトカット台16Bと、クランプ18Aとを備える。
次に本発明の第2実施形態について説明する。以下図面を参照して説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。図15に示すベルト切断治具10Bは、カッター具23Bと、ベルトカット台16Bと、クランプ18Aとを備える。
カッター具23Bは、カッター刃14Bとカッターホルダ22Bとを有する。カッターホルダ22Bは、平面視において矩形状であり、下面にベルト対向面31を有する。カッターホルダ22Bは、ベルト対向面31のベルト幅方向の両側に、保護突起43Aが形成されている。ベルト対向面31は、中央に形成され突出した台座面41と、台座面41のベルト幅方向の両側に設けられた台座面41より一段低い逃げ面42と、逃げ面42の外側に設けられた保護突起43Aの表面とを有する。
カッター刃14Bは、台座面41に固定されている。カッター刃14Bは、ベルト対向面31に垂直な方向から見た形状が、ベルト対向面31の中心Cに対し、点対称となるように形成されている。ベルト対向面31の中心Cは、ベルト対向面31に垂直な方向から見たベルト対向面31の輪郭を有する図形の中心をいう。カッター刃14Bの刃先は、図16に示すように、台座面41に垂直な方向から見て、ベルト幅方向にV字状の山と谷が交互に連なった形状であって、台座面41の全幅において1.5個の山数を有する。図16に示すカッター刃14Bの刃先は、台座面41の左側辺において山であり、右側辺において谷である。カッター刃14Bは、ベルト対向面31の中心Cに対し、点対称に配置されている。
保護突起43Aは、ベルト対向面31に垂直な方向から見て、ベルト走行方向の長さがベルト幅方向の長さより長い、長円状の輪郭を有する。保護突起43Aは、図17に示すように、カッター刃14Bを中心として逃げ面42よりもベルト幅方向の外側にそれぞれ設けられている。保護突起43Aは、カッターホルダ22Bの上面からの高さが、カッター刃14Bよりも高い。すなわち、保護突起43Aの先端は、カッター刃14Bの先端よりも、図中、下方へ突出している。例えば、カッター具23Bを、ある基台の表面上に載置した場合、保護突起43Aの先端が上記表面に接触し、カッター刃14Bの先端は上記表面に接触しない。したがって、保護突起43Aは、カッター刃14Bを保護すると共に、上記表面をカッター刃14Bで傷つけてしまうことを防止できる。
ベルトカット台16Bは、図18に示すように、本体部25と支持部26Bとを有する。支持部26Bは、ベルト幅方向の位置を規制するベルト規制部28と、カッター刃14Bの移動を規制するホルダ規制部29Bとを有する。
ホルダ規制部29Bは、ベルト載置面24を挟んでベルト幅方向の両側に立設された一対の板状部材であって、ベルト規制部28との間に、受容凹部49Aが形成されている。受容凹部49Aは、保護突起43Aを受け入れる穴であり、ベルト載置面24に垂直な方向から見て、長円状の輪郭を有する。受容凹部49Aの深さは、ベルトカット台16Bにカッター具23Bがセットされたとき、保護突起43Aが受容凹部49Aの底面に到達するよりも、カッター刃14Bの先端がベルト載置面24に先に到達する深さである。
次に第2実施形態に係るベルト切断治具10Bを用いたベルトの切断方法を説明する。まず、上記第1実施形態の(ベルト切断治具の使用方法)、図6及び図7で示したと同様の手順にて、ベルトカット台16Bに一体化されたクランプ18Aに、第1ベルト端部12aを固定する(図19)。
続いて、カッター具23Bをベルトカット台16Bにセットし、保護突起43Aを受容凹部49Aに挿入する。次いで、カッターホルダ22Bの上面を押込み、カッター刃14Bを第1ベルト端部12aに押し付け、第1ベルト端部12aを切断する。そうすると、図20Aに示す1.5個の山数を有する第1接合部52Bが形成される。
次いで、ベルトカット台16Bをクランプ18Aから外し、第2ベルト端部12bを固定した他のクランプ18Aとベルトカット台16Bを一体化する(図21)。続いて、カッター具23Bをベルトカット台16Bにセットし、第1ベルト端部12aのときと同様に、第2ベルト端部12bを切断する。そうすると、図20Bに示す1.5個の山数を有する第2接合部54Bが形成される。
カッター刃14Bは、山数が1.5個であるので、ベルトカット台16Bに対するカッター具23Bの向きに関わらず、図20A,20Bに示す第1接合部52B及び第2接合部54Bを形成することができる。すなわち、カッター刃14Bは、点対称に形成されているので、カッター具23Bを厚さ方向に平行な軸を中心として180度回転させてベルトカット台16Bにセットしたとき、回転する前の形と重なる。したがって第2接合部54Bを形成する際、カッター具23Bをベルトカット台16Bに対して180度回転させる必要がなく、また、180度回転させても、図20Bに示す第1接合部52Bと接合可能な第2接合部54Bを形成することができる。
上記第1実施形態の場合、第1接合部52Aを形成した後、第2接合部54Aを形成する際に、第1接合部52Aと同じ凸状の第2接合部54Aを形成してしまう、という切断ミスが生じる可能性がある。以下、具体的に説明する。ベルトカット台16Aに対し切断用凸部50は一つであるため、第2接合部54Aを形成する際、第1接合部52Aを形成したベルトカット台16Aから一方のクランプ18Aを取り外し、第2ベルト端部12bが固定された他方のクランプ18Aとベルトカット台16Aを一体化する必要がある。このときベルトカット台16Aに対するカッター具23Aの向きを変えずに、第2ベルト端部12bを切断すると、第2接合部54Aは第1接合部52Aと同じ凸状となってしまう。このような切断ミスを防ぐため、上記第1実施形態の場合、第1接合部52Aを形成した後、ベルトカット台16Aに対しカッター具23Aの向きを180度回転させ、カッター刃14AのV字状の頂角の向きを意識的に合わせる必要がある。
第2実施形態のベルト切断治具10Bによれば、カッター刃14Bが点対称であるから、ベルトカット台16Bに対しカッター具23Bがどちらを向いていても、接合可能な第1接合部52B及び第2接合部54Bを形成することができる。したがって、ベルト切断治具10Bは、第1接合部52B及び第2接合部54Bを順に形成する場合に、カッター刃14Bの向きの取り違いによるベルトの切断ミスを確実に防止することができる。
図22に示すように、受容凹部49Aに挿入された保護突起43Aは、上記第1実施形態に比べ、ベルト厚さ方向に長い表面においてホルダ規制部29Bと接触するので、ベルト走行方向及びベルト幅方向への移動がより確実に規制される。したがってベルト切断治具10Bは、切断位置のずれを防止でき、より安定的にベルト12を切断することができる。
本実施形態のカッター刃14Bは、山数が1.5個である場合について説明したが、本発明はこれに限らず、山数は、(n+0.5)個(nは整数)とすることができる。またカッター刃14Bの形状は、点対称の切断形状が得られれば、種々の形状を選択することができる。例えば、カッター刃14Bの形状は、ベルトを斜めに横断する形状の接合部が得られる斜めの線状でもよい。この場合、カッター刃の山数は、0.5個である。
3.第3実施形態
次に本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態に係るベルト切断治具は、ベルト対向面31に垂直な方向から見て、カッターホルダが非点対称な形状を有する点、ホルダ規制部がカッターホルダを特定の向きの場合のみ受け入れ可能である点、クランプがベルトカット台の特定の位置にのみ一体化できる点、が上記第1及び第2実施形態と異なる。以下、図面を参照して説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。図23に示すベルト切断治具10Cは、カッター具23Cと、ベルトカット台16Cと、クランプとして第1クランプ18B及び第2クランプ18Cを備える。
次に本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態に係るベルト切断治具は、ベルト対向面31に垂直な方向から見て、カッターホルダが非点対称な形状を有する点、ホルダ規制部がカッターホルダを特定の向きの場合のみ受け入れ可能である点、クランプがベルトカット台の特定の位置にのみ一体化できる点、が上記第1及び第2実施形態と異なる。以下、図面を参照して説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。図23に示すベルト切断治具10Cは、カッター具23Cと、ベルトカット台16Cと、クランプとして第1クランプ18B及び第2クランプ18Cを備える。
カッター具23Cは、図24に示すように、カッター刃14Aと、カッターホルダ22Cとを有する。カッター刃14Aは、上記第1実施形態と同じである。カッターホルダ22Cは、ベルト対向面31に垂直な方向から見て台形状の輪郭を有する。すなわち、カッターホルダ22Cの輪郭を構成する4つの辺のうち、ベルト幅方向に平行な一対の辺の長さが異なる。カッターホルダ22Cは、図中上部に長辺61を有し、下部に短辺63を有する。
保護突起43Bは、長辺61から短辺63に向かって傾いている。保護突起43Bの側辺に接する仮想線L1及びL3と、カッターホルダ22Cの長辺61に接する仮想線L2とのなす角α1は、90度より小さい。上記仮想線L1及びL3と、カッターホルダ22Cの短辺63に接する仮想線L4とのなす角β1は、90度より大きい。
仮想線L1及びL2の交点に近いカッターホルダ22Cの輪郭上のある点を特徴点P1とする。カッターホルダ22Cの中心Cを挟んで特徴点P1と向き合うカッターホルダ22Cの輪郭上の点を特徴点P2とする。特徴点P1から中心Cまでの距離D1と、特徴点P2から中心Cまでの距離D2は、異なる。
ベルトカット台16Cは、図25に示すように、本体部25と支持部26Bとを有する。支持部26Bは、ベルト幅方向の位置を規制するベルト規制部28と、カッター刃14Aの移動を規制するホルダ規制部29Bとを有する。
ホルダ規制部29Bは、カッターホルダ22Cの側辺及び角にぴったり合うように形成されている。受容凹部49Bは、保護突起43Bが嵌るように形成されている。受容凹部49Bは、保護突起43Bに対応して傾いて形成されている。すなわち、ベルトカット台16Cの輪郭を構成する4つの辺のうち、ベルト幅方向に平行な一方の辺(本図の場合、上部の辺)65から、他方の辺(本図の場合下部の辺)67に向かって、受容凹部49Bは内側へ傾いて形成されている。
受容凹部49Bの側辺に接する仮想線L5及びL6と、ベルトカット台16Cの辺65とのなす角α2は、α1と同じである。上記仮想線L5及びL6と、ベルトカット台16Cの辺67とのなす角β2は、β1と同じである。なお「同じ」とは、完全に同じである場合に限らず、若干異なる場合を含む。
受容凹部49Bは、保護突起43Bの外形に沿った内面を有する。すなわち、受容凹部49Bは、その内面上に、上記特徴点P1及びP2に対応した特徴点P3及びP4を有する。特徴点P3を含む内面、及び特徴点P4を含む内面は、それぞれ規制面に対応する。
カッター具23Cの方向は、ベルトカット台16Cに対し、一方向に定まる。すなわちカッター具23Cの長辺61がベルトカット台16Cの一方の辺65側に配置され、短辺63がベルトカット台16Cの他方の辺67側に配置された場合のみ、保護突起43Bを受容凹部49Bに挿入することができる(図25)。このとき、特徴点P3を含む内面は、特徴点P1を含むカッターホルダ22Cの表面に接し、特徴点P4を含む内面は、特徴点P2を含むカッターホルダ22Cの表面に接する。
一方、カッター具23Cの長辺61がベルトカット台16Cの他方の辺67側に配置され、短辺63がベルトカット台16Cの一方の辺65に配置された場合、保護突起43Bを受容凹部49Bに挿入することができない。すなわち、特徴点P1と特徴点P4の位置、及び、特徴点P2と特徴点P3の位置がずれるため、カッター具23Cをベルトカット台16Cに挿入することができない。
図26に示すように、ベルトカット台16Cの底面には、第1切断用凸部51と第2切断用凸部53が設けられている。第1切断用凸部51は、ベルトカット台16Cのベルト走行方向に交差する端部である一方の辺65から突出するように設けられている。第2切断用凸部53は、ベルトカット台16Cのベルト走行方向に交差する端部である他方の辺67から突出するように設けられている。
第1切断用凸部51と第2切断用凸部53は、ベルト載置面24に対し垂直な方向から見た形状が、ベルト載置面24の中心に対し、非点対称な形状を有する。本図の場合、第1切断用凸部51と第2切断用凸部53は、ベルト厚さ方向からみて、同じ台形状を有する。すなわち第1切断用凸部51と第2切断用凸部53は、短辺が図中上方に配置され、長辺が図中下方に配置されている。
第1クランプ18Bは、第1切断用凸部51が嵌る第1穴55が形成された第1クランプ本体32Bを有する。第1穴55は、第1切断用凸部51を受け入れ可能な大きさを有し、ベルト厚さ方向からみた輪郭が第1切断用凸部51の輪郭に沿った形状である。第1穴55は、第1クランプ本体32Bの基端側(図26中、上端側)に短辺を有し、先端側(図26中、下端側)に長辺を有する台形状である。
第2クランプ18Cは、第2切断用凸部53が嵌る第2穴59が形成された第2クランプ本体32Cを有する。第2穴59は、第2切断用凸部53を受け入れ可能な大きさを有し、ベルト厚さ方向からみた輪郭が第2切断用凸部53の輪郭に沿った形状である。第2穴59は、第2クランプ本体32Cの先端側(図中、上端側)に短辺を有し、基端側(図中、下端側)に長辺を有する台形状である。
第1クランプ18B及び第2クランプ18Cは、ベルトカット台16Cに対し、特定の位置にのみ連結することができる。すなわち第1クランプ18Bはベルトカット台16Cの一方の辺65側、第2クランプ18Cはベルトカット台16Cの他方の辺67側にのみ連結できる。
以上の通り、本実施形態に係るベルト切断治具10Cによれば、ベルトカット台16Cに対し、第1クランプ18Bと第2クランプ18Cの位置、及びカッター具23Cの向きが、特定される。したがってベルト切断治具10Cは、第1ベルト端部12aに凸状の第1接合部52Aを、第2ベルト端部12bに凹状の第2接合部54Aを、ユーザが意識しなくても、間違いなく形成することができる。
本実施形態の場合、カッターホルダ22Cは平面視において台形状である場合について説明したが、本発明はこれに限らず、非点対称の形状であれば、種々の形状を選択することができる。例えば、カッターホルダ22Cは、三角形、五角形などでもよい。
本実施形態の場合、第1切断用凸部51と第2切断用凸部53は、平面視において台形状である場合について説明したが、本発明はこれに限らず、非点対称の形状であれば、種々の形状を選択することができる。例えば、第1切断用凸部51と第2切断用凸部53は、三角形、五角形などでもよい。
本実施形態の場合、ベルト接合装置は、第1切断用凸部51及び第2切断用凸部53に対応した接合用凸部を有する下型を用いるのが好ましい。上記下型を用いることによって、切断後、クランプを交換せずにそのままベルトを接合することができる。
上記第2実施形態に係る保護突起43A及び受容凹部49Aは、上記第1実施形態に適用してもよい。
4.変形例
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。例えば、ベルト12は、当該ベルト12に耐久性を付与する補強布を一側表面に配置し、他側表面に加硫ゴムで形成されたベルト本体と、ベルト本体の長手方向の一端に設けられた第1結合部と、ベルト本体の長手方向の他端に設けられた第2結合部とが配置された、全体として2層で形成されたものでもよい。補強布の材質としては、例えば、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、炭素繊維、綿などの織布や編布が挙げられる。補強布を形成する繊維の太さは特に限定されず、例えば70〜280T(デシテックス)程度である。ベルト本体は、加硫ゴム、例えば、ミラブルウレタン、水素化ニトリルゴム(H−NBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、エチレンプロピレンゴム(EPM)、クロロスルフォン化ポリエチレンで形成された帯状の部材である。第1結合部及び第2結合部は、熱可塑性樹脂、例えば、ウレタンエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリ塩化ビニル系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマーで形成された板状の部材である。第1結合部と第2結合部がベルト接合装置60により接合される。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。例えば、ベルト12は、当該ベルト12に耐久性を付与する補強布を一側表面に配置し、他側表面に加硫ゴムで形成されたベルト本体と、ベルト本体の長手方向の一端に設けられた第1結合部と、ベルト本体の長手方向の他端に設けられた第2結合部とが配置された、全体として2層で形成されたものでもよい。補強布の材質としては、例えば、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、炭素繊維、綿などの織布や編布が挙げられる。補強布を形成する繊維の太さは特に限定されず、例えば70〜280T(デシテックス)程度である。ベルト本体は、加硫ゴム、例えば、ミラブルウレタン、水素化ニトリルゴム(H−NBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、エチレンプロピレンゴム(EPM)、クロロスルフォン化ポリエチレンで形成された帯状の部材である。第1結合部及び第2結合部は、熱可塑性樹脂、例えば、ウレタンエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリ塩化ビニル系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマーで形成された板状の部材である。第1結合部と第2結合部がベルト接合装置60により接合される。
ベルト12の切断の際は、クランプ、バイス、ペンチなどの工具を使用してカッター刃をベルトカット台に押し付けてもよい。
10A〜10C ベルト切断治具、12 ベルト、12a 第1ベルト端部、12b 第2ベルト端部、14A,14B カッター刃、16A〜16C ベルトカット台、18A〜18C クランプ、22A〜22C カッターホルダ、23A〜23C カッター具、24 ベルト載置面、25 本体部、26A,26B 支持部、27 溝、28 ベルト規制部、29A,29B ホルダ規制部、31 ベルト対向面、32A クランプ本体、32B 第1クランプ本体、32C 第2クランプ本体、34 ベルトクランプ、35 上面、36 溝、38 クランプねじ、39 下穴、40 穴、41 台座面、42 逃げ面、43A,43B 保護突起、45 穴、46 板部、46a 上面、47 閉塞突起、48 表面、49A,49B 受容凹部、50 切断用凸部、51 第1切断用凸部、52A,52B 第1接合部、53 第2切断用凸部、54A,54B 第2接合部、55 第1穴、57 エッジ、59 第2穴、60 ベルト接合装置、61 長辺、62
保持体、63 短辺、64 加圧体、65 辺、66 上型、67 辺、68 下型、70 コネクター、72 ガイド溝、76 接合用凸部、78 枠部、C 中心、D1 距離、D2 距離、L1〜L6 仮想線、P1〜P4 特徴点、X ベルト走行方向、Y
ベルト幅方向、Z ベルト厚さ方向
保持体、63 短辺、64 加圧体、65 辺、66 上型、67 辺、68 下型、70 コネクター、72 ガイド溝、76 接合用凸部、78 枠部、C 中心、D1 距離、D2 距離、L1〜L6 仮想線、P1〜P4 特徴点、X ベルト走行方向、Y
ベルト幅方向、Z ベルト厚さ方向
Claims (8)
- 第1ベルト端部と、第2ベルト端部の両端部を突き合わせて保持する保持体と、
前記両端部をベルト厚さ方向に加圧する加圧体と
を備え、
前記保持体は、
前記第1ベルト端部及び前記第2ベルト端部が上面に載置される下型と、
前記第1ベルト端部及び前記第2ベルト端部の上面に配置される上型と、
ベルトクランプと、
前記第1ベルト端部又は前記第2ベルト端部を間に挟んで前記ベルトクランプが着脱自在に固定される少なくとも1つのクランプ本体と、
前記第1ベルト端部及び前記第2ベルト端部を加熱するヒータと
を有し、
前記下型は接合用凸部を有し、
前記クランプ本体は、前記接合用凸部を受け入れる穴を有する、
ベルト接合装置に用いるベルト切断治具であって、
前記クランプ本体の前記穴に挿入される少なくとも1つの切断用凸部を有し、前記クランプ本体に着脱自在に連結されるベルトカット台と、
前記ベルトカット台に載置されたベルトを切断するカッター刃と
を備えるベルト切断治具。 - 前記ベルトカット台には、前記ベルトを切断する位置を合わせるための位置合わせ部が設けられている請求項1に記載のベルト切断治具。
- 前記ベルトカット台は、前記カッター刃がベルト走行方向とベルト幅方向に移動することを規制するホルダ規制部を有する請求項1または2に記載のベルト切断治具。
- 前記ベルトカット台のベルト走行方向の長さは、前記下型のベルト走行方向の長さと同じである請求項1〜3のいずれか1項に記載のベルト切断治具。
- 前記ベルトカット台のベルト載置面に向き合うベルト対向面を有するカッターホルダを備え、
前記カッター刃は、前記ベルト対向面に設けられ、前記ベルト対向面に垂直な方向から見た形状が、前記ベルト対向面の中心に対し点対称となるように形成されている、
請求項1に記載のベルト切断治具。 - 前記ベルトカット台のベルト載置面に向き合うベルト対向面と、
前記ベルト対向面に垂直な方向からみて、前記ベルト対向面の中心を挟んで向き合い、かつ、前記中心までの距離が異なる、少なくとも一組の輪郭上の特徴点と、を有し、
前記ベルト対向面に前記カッター刃が設けられた、カッターホルダを備え、
前記ベルトカット台は、
前記カッターホルダの前記特徴点を含む表面に接する規制面を有し、前記カッター刃がベルト走行方向とベルト幅方向に移動することを規制するホルダ規制部と、
第1切断用凸部と、第2切断用凸部とを含む前記切断用凸部と
を有し、
前記第1切断用凸部と前記第2切断用凸部は、前記ベルト載置面に垂直な方向から見た形状が、前記ベルト載置面の中心に対し非点対称な形状を有し、
前記クランプ本体は、前記第1切断用凸部が嵌る第1穴が設けられた第1クランプ本体と、前記第2切断用凸部が嵌る第2穴が設けられた第2クランプ本体とを有する、
請求項1に記載のベルト切断治具。 - 前記ベルトカット台のベルト載置面に向き合うベルト対向面を有するカッターホルダを備え、
前記カッター刃は、前記ベルト対向面に設けられ、
前記カッターホルダは、前記ベルト対向面から前記カッター刃の先端より突出した保護突起を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のベルト切断治具。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載のベルト切断治具を備えるベルト接合装置。
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