JPWO2019189178A1 - 燃料タンク用蓋 - Google Patents

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Abstract

燃料タンク用蓋は、燃料タンクの開口部を閉鎖するフランジユニット(22)と、フランジユニット(22)に上下方向に移動可能に連結されるジョイント部材と、を備える。フランジユニット(22)には上下方向に延在する2つの側筒部(43)が横並び状に形成される。ジョイント部材には上下方向に延在する支柱部(160)が形成される。支柱部(160)は側筒部(43)内に上下方向に移動可能に挿入される。両側筒部(43)の対向する部位が中央筒部(42)の後側壁(42b)及び前側壁(42c)を介して相互に接続される。

Description

本明細書に開示の技術は、燃料タンク用蓋に関する。
例えば、自動車等の車両に搭載される燃料タンク内の燃料を内燃機関いわゆるエンジンに供給する燃料供給装置には、例えば、特開2017−166472号公報に記載されたものがある。特開2017−166472号公報に記載の技術では、燃料タンクの開口部を閉鎖する蓋部材と、蓋部材に上下方向に移動可能に連結される連結部材と、を備える燃料タンク用蓋が用いられている。蓋部材には上下方向に延在する筒状部が形成されている。連結部材には上下方向に延在する柱状部が形成されている。柱状部は、筒状部内に上下方向に移動可能に挿入されている。蓋部材の主な部分及び連結部材の主な部分は樹脂製である。
車両衝突時等に外力が燃料タンク用蓋に加わった際に蓋部材が変形すると、燃料漏れを招くおそれがある。このため、外力による蓋部材の変形を抑制することが望まれる。特開2017−166472号公報には、車両衝突時の外力が加わった際の蓋部材の変形を抑制するための構成が記載されていない。また、蓋部材の変形の要因としては、筒状部の強度不足や筒状部への応力集中等が考えられる。また、筒状部に対する柱状部の伸縮時に面接触する接触面積が大きく、摺動抵抗が大きい。
本明細書に開示の技術が解決しようとする課題は、外力による蓋部材の変形を抑制することのできる燃料タンク用蓋を提供することにある。
前記した課題は、本明細書に開示の技術により解決することができる。
第1の態様は、燃料タンクの開口部を閉鎖する蓋部材と、前記蓋部材に上下方向に移動可能に連結される連結部材と、を備える燃料タンク用蓋であって、前記蓋部材には上下方向に延在する複数の筒状部が横並び状に形成されており、前記連結部材には上下方向に延在する少なくとも1つの柱状部が形成されており、前記少なくとも1つの柱状部は少なくとも1つの前記筒状部内に上下方向に移動可能に挿入されており、前記複数のうちの2つの筒状部の対向する部位が接続部を介して相互に接続されている、燃料タンク用蓋である。
第1の態様によると、蓋部材の2つの筒状部の対向する部位が接続部を介して相互に接続されていることにより、2つの筒状部の強度を高めることができる。よって、外力による蓋部材の変形を抑制することができる。
第2の態様は、第1の態様において、前記2つの筒状部は相互に離間しており、前記接続部は、前記2つの筒状部の対向する部位の相互間に架設された架設部である、燃料タンク用蓋である。
第2の態様によると、離れた位置関係にある両筒状部の強度を高めることができる。
第3の態様は、第1の態様において、前記2つの筒状部は隣接しており、前記接続部は、前記2つの筒状部の対向する部位を共用する共用壁部である、燃料タンク用蓋である。
第3の態様によると、近接する位置関係にある両筒状部の強度を高めることができる。
第4の態様は、第1〜3のいずれか1つの態様において、前記複数の筒状部のうちの少なくとも1つの筒状部の少なくとも一部には、径方向外方へ張り出す円弧状の円弧状壁部が形成されている、燃料タンク用蓋である。
第4の態様によると、円弧状壁部により筒状部への応力集中を抑制することができる。
第5の態様は、第4の態様において、前記円弧状壁部は、前記筒状部の軸線を中心とする円弧状に形成されている、燃料タンク用蓋である。
第5の態様によると、円弧状壁部の筒状部への応力集中を一層抑制することができる。
第6の態様は、第1〜5のいずれか1つの態様において、前記複数の筒状部のうちの少なくとも1つの筒状部の内側面には、軸方向に延在するリブ状部が形成されている、燃料タンク用蓋である。
第6の態様によると、リブ状部により筒状部の強度を高めることができる。また、柱状部が挿入される筒状部にあっては、筒状部に対する柱状部の摺動抵抗を低減することができる。また、コイルスプリングが挿入される筒状部にあっては、筒状部に対するコイルスプリングの摺動抵抗を低減することができる。
第7の態様は、燃料タンクの開口部を閉鎖する蓋部材と、前記蓋部材に上下方向に移動可能に連結される連結部材と、を備える燃料タンク用蓋であって、前記蓋部材には上下方向に延在する筒状部が形成されており、前記連結部材には上下方向に延在する柱状部が形成されており、前記柱状部は前記筒状部内に上下方向に移動可能に挿入されており、前記筒状部の少なくとも一部には、径方向外方へ張り出す円弧状の円弧状壁部が形成されている、燃料タンク用蓋である。
第7の態様によると、円弧状壁部により筒状部への応力集中を抑制することができる。よって、外力による蓋部材の変形を抑制することができる。
第8の態様は、第7の態様において、前記円弧状壁部は、前記筒状部の軸線を中心とする円弧状に形成されている、燃料タンク用蓋である。
第8の態様によると、円弧状壁部の筒状部への応力集中を一層抑制することができる。
第9の態様は、燃料タンクの開口部を閉鎖する蓋部材と、前記燃料タンクの底部に配置される燃料タンク内部材と、を上下方向に移動可能に連結する伸縮連結構造であって、前記蓋部材には上下方向に延在する筒状部が形成されており、前記燃料タンク内部材には、上下方向に延在する柱状部が形成されており、前記柱状部は、前記筒状部内に上下方向に移動可能に挿入されており、前記筒状部の内側面には、軸方向に延在しかつ前記柱状部を摺動案内する摺動ガイドリブが形成されている、伸縮連結構造である。
第9の態様によると、筒状部に対する柱状部の伸縮時において、摺動ガイドリブが柱状部を摺動案内することにより、両者間の接触面積を減少し、筒状部に対する柱状部の摺動抵抗を低減することができる。よって、筒状部に対する柱状部の摺動性を向上し、柱状部をスムーズに摺動させることができる。また、摺動ガイドリブにより筒状部の強度を高めることができる。
第10の態様は、第9の態様において、前記柱状部の外側面は、軸方向に直交する断面において直線状をなす平面部を有しており、前記摺動ガイドリブは、前記平面部に対向する位置に配置されている、伸縮連結構造である。
第10の態様によると、摺動ガイドリブが柱状部の平面部に摺動接触するため、摺動ガイドリブが非平面部に摺動接触する場合に比べて、柱状部を安定的に摺動案内することができる。
第11の態様は、第10の態様において、前記平面部に対向する前記摺動ガイドリブの数は複数である、伸縮連結構造である。
第11の態様によると、筒状部に対する柱状部の軸回り方向のずれを抑制し、その位置ずれによる柱状部の摺動性の低下を抑制することができる。
第12の態様は、第11の態様において、前記平面部に対向する複数の前記摺動ガイドリブのうち、2個の摺動ガイドリブは、前記平面部の両端部に対向する位置に配置されている、伸縮連結構造である。
第12の態様によると、柱状部の平面部に対向する2個の摺動ガイドリブを平面部の両端部以外の位置に配置する場合に比べて、その2個の摺動ガイドリブの相互間の間隔を増大することができる。これにより、筒状部に対する柱状部の軸回り方向のずれ量(回動量)を低減することができる。
第13の態様は、第11又は12の態様において、前記柱状部の外側面は、軸方向に直交する断面において矩形状をなす4つの平面部を有しており、前記各平面部毎に対向する前記摺動ガイドリブの数は2個であり、前記筒状部に対して前記柱状部が軸回り方向にずれたときには、前記各平面部毎に対向する2個のうちの一方の前記摺動ガイドリブに当該平面部がそれぞれ当接する、伸縮連結構造である。
第13の態様によると、筒状部に対する柱状部の軸回り方向のずれを安定的に抑制することができる。また、筒状部に対する柱状部の軸回り方向の位置ずれによる隣り合う摺動ガイドリブの相互間への柱状部の出隅部の噛み込みを抑制することができる。これにより、柱状部の摺動性の低下を抑制することができる。
第14の態様は、第13の態様において、前記柱状部の外側面における少なくとも1つの出隅部には、軸方向に直交する断面において凸型円弧状をなす凸型曲面部が形成されており、前記筒状部の内側面には、前記凸型曲面部に対向しかつ軸方向に直交する断面において凹型円弧状をなす凹型曲面部が形成されている、伸縮連結構造である。
第14の態様によると、車両衝突時に筒状部及び柱状部の径方向及び軸方向に加わる応力集中を抑制することができる。また、凸型曲面部と凹型曲面部との間の対向間隔を狭くすることにより、柱状部に対する筒状部の外形を小型化したり、あるいは、筒状部に対する柱状部の外形を大型化したりすることができる。
第15の態様は、第14の態様において、前記柱状部は、略角筒状に形成されており、前記筒状部の平均的な肉厚は、前記柱状部の平均的な肉厚よりも大きい、伸縮連結構造である。
第15の態様によると、筒状部の強度を柱状部の強度に比べて大きくし、車両衝突時における筒状部の破損を抑制することができる。
実施形態1にかかる燃料供給装置を示す斜視図である。 燃料供給装置を示す正面図である。 燃料供給装置を示す背面図である。 ポンプユニットを示す平面図である。 ポンプユニットを一部破断して示す正面図である。 燃料タンク用蓋をジョイント部材の懸吊状態で示す背面図である。 燃料タンク用蓋を分解して示す斜視図である。 フランジユニットの側筒部の周辺部を示す下面図である。 ジョイント部材を分解して示す斜視図である。 側柱部を一部破断して示す側面図である。 側柱部を一部破断して示す背面図である。 図11のXII−XII線矢視断面図である。 側筒部に対する側柱部の懸吊状態を一部破断して示す側面図である。 実施形態2にかかる燃料供給装置を示す斜視図である。 燃料供給装置を示す側面図である。 燃料供給装置を示す背面図である。 図16のXVII−XVII線矢視断面図である。 蓋部材とポンプユニットとを分解して示す斜視図である。 ポンプユニットを示す断面図である。 伸縮連結構造を示す側断面図である。 伸縮連結構造を示す平断面図である。 伸縮連結構造を柱状部の軸回り方向のずれ状態を示す平断面図である。 フランジユニットの筒状部を示す下面図である。 フランジユニットの筒状部を示す側断面図である。 連結支柱を示す平面図である。 実施形態3にかかる伸縮連結構造を示す平断面図である。 伸縮連結構造を柱状部の軸回り方向のずれ状態を示す平断面図である。
以下、本明細書に開示の技術を実施するための実施形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]
以下、実施形態1について図面を用いて説明する。本実施形態にかかる燃料タンク用蓋は、伸縮連結構造を備える燃料供給装置に用いられている。燃料供給装置は、内燃機関であるエンジンを搭載する自動車等の車両に搭載された燃料タンクに設置され、その燃料タンク内の燃料をエンジンへ供給するものである。図1は燃料供給装置を示す斜視図、図2は同じく正面図、図3は同じく背面図である。図1〜図3において、前後左右上下の各方位は、車両の各方位に対応する。すなわち、前後方向は車長方向に対応し、左右方向は車幅方向に対応し、上下方向は車高方向に対応する。なお、燃料供給装置の前後方向及び左右方向については任意の方向に向けてもよい。
(燃料タンク)
図2に示すように、燃料タンク10は、上壁部11及び底壁部12を有する中空容器状に形成されている。上壁部11には、円形孔状の開口部13が形成されている。燃料タンク10は、車両に対して上壁部11及び底壁部12を水平状態として搭載されている。燃料タンク10は、樹脂製であり、タンク内圧の変化によって変形(主に上下方向に膨張及び収縮)する。燃料タンク10内には、例えば、液体燃料としてのガソリンが貯留されている。
(燃料供給装置)
図1に示すように、燃料供給装置20は、フランジユニット22、ジョイント部材24及びポンプユニット26を備える。フランジユニット22にジョイント部材24が上下方向に移動可能に連結されており、ジョイント部材24にポンプユニット26が上下方向に回動可能に連結されている。
(フランジユニット22)
フランジユニット22は、フランジ本体28及び蒸発燃料用バルブ30を備える。
(フランジ本体28)
フランジ本体28は、円形板状の蓋板部32を主体として形成されている。フランジ本体28は樹脂製である。図2に示すように、蓋板部32の下面には、短円筒状の嵌合筒部33が同心状に形成されている。蓋板部32の外周部には、嵌合筒部33よりも径方向外方へ張り出す円環板状のフランジ部34が形成されている。蓋板部32には、有天円筒状のバルブ収容部35が同心状に形成されている。バルブ収容部35の上端部には、径方向外方へ突出するエバポポート36が形成されている。
図1に示すように、蓋板部32には、燃料吐出ポート37、第1電気コネクタ部38及び第2電気コネクタ部39が設けられている。燃料吐出ポート37は、蓋板部32を上下方向に貫通する直管状に形成されている。また、両電気コネクタ部38,39内には、所定の本数の金属製端子が配置されている。燃料吐出ポート37及び両電気コネクタ部38,39は、バルブ収容部35の周囲に分散的に配置されている。
図3に示すように、蓋板部32の下面の後側部には、スタンドオフ部41が形成されている。スタンドオフ部41は、上下方向にそれぞれ延在する筒状の中央筒部42と左右の両側筒部43とを有する。中央筒部42及び両側筒部43は、左右対称状に形成されている。両側筒部43の外側部には、左右の両湾曲壁部44が左右対称状に形成されている。中央筒部42及び両側筒部43は、左右方向に横並び状に配置されている。中央筒部42及び両側筒部43の後側の壁部分と両湾曲壁部44とは、フランジ本体28の嵌合筒部33の後半部と連続状をなしている。両湾曲壁部44は、後面視において嵌合筒部33から下方に向かって収束する略三角形状に形成されている。
(蒸発燃料用バルブ30)
図2に示すように、蒸発燃料用バルブ30は、フランジ本体28のバルブ収容部35内に上部を収容した状態で取り付けられている。蒸発燃料用バルブ30としては、例えば、蒸発燃料制御バルブと満タン規制バルブとを備える統合バルブが用いられている。蒸発燃料制御バルブは、燃料タンク10の内圧が所定値よりも小さいと閉弁し、その内圧が所定値よりも大きくなると開弁する。また、満タン規制バルブは、燃料タンク10内の燃料が満タンでないときに開弁し、満タンに達すると閉弁する。
(ジョイント部材24)
図3に示すように、ジョイント部材24は、ジョイント本体46、スプリングガイド47及び左右の両側柱部48を有する。ジョイント本体46は、樹脂製であり、前後方向に扁平なブロック状に形成されている。ジョイント部材24は、水平状の上端面46aを有する。ジョイント本体46の下部には、前後方向に貫通する係合軸孔50が形成されている。スプリングガイド47は、ジョイント本体46の上端面46aの中央部上に支柱状に形成されている。両側柱部48は、ジョイント本体46の上端面46aの左右両端部上に角柱状にかつ左右対称状に形成されている。
(フランジユニット22に対するジョイント部材24の組み付け)
ジョイント部材24のスプリングガイド47には、金属製で円筒状のコイルスプリング52が嵌合される。この状態で、ジョイント部材24のスプリングガイド47がコイルスプリング52と共にフランジ本体28の中央筒部42に挿入される。また、ジョイント部材24の両側柱部48がフランジ本体28の両側筒部43に挿入される。また、両側筒部43と両側柱部48とは、スナップフィットにより相互に所定の範囲内で軸方向に移動可能に連結される。また、フランジ本体28とジョイント本体46とは、コイルスプリング52の弾性によって離間方向へ付勢される。
(ポンプユニット26)
図2に示すように、ポンプユニット26は、サブタンク54、センダゲージ56、燃料ポンプ58、ポンプケース60、プレッシャレギュレータ62及びレギュレータケース64を有する。図4はポンプユニットを示す平面図、図5は同じく一部破断して示す正面図である。なお、図4及び図5においてセンダゲージ56は省略されている。
(サブタンク54)
図5に示すように、サブタンク54は、サブタンク本体66と燃料フィルタ67とカバー部材68とを備える。
(サブタンク本体66)
サブタンク本体66は、樹脂製であり、下面を開口する逆浅箱状に形成されている。サブタンク本体66は、平面視で左右方向を長くする長四角形状に形成されている(図4参照)。サブタンク本体66の上面部の右寄りの位置には、四角形状の開口孔70が形成されている。サブタンク本体66の上面部の左後部には、上方へ延在する角筒状の燃料受け入れ筒部71が形成されている(図4参照)。燃料受け入れ筒部71の上面は開口されている。
図3に示すように、サブタンク本体66の後面下部の左寄りの位置には、後方へ突出する係合軸72が形成されている(図4参照)。また、サブタンク本体66の上面部の右後部上には、前後方向に面する板状の立壁部73が形成されている。
(燃料フィルタ67)
図5に示すように、燃料フィルタ67は、フィルタ部材75と内骨部材76と接続管77とを備える。フィルタ部材75は、樹脂製の不織布からなる濾材により中空袋状に形成されてなる。フィルタ部材75の外形は、上下方向に扁平でかつ左右方向を長手方向とする長四角形状に形成されている。
内骨部材76は、樹脂製であり、フィルタ部材75を上下方向に膨らんだ状態に保持する骨格構造を有する。また、接続管77は、樹脂製であり、縦型円管状に形成されている。接続管77は、内骨部材76の右部上に熱溶着により結合されている。内骨部材76と接続管77との間には、フィルタ部材75の上面部が挟持されている。接続管77を介してフィルタ部材75内外が連通されている。
フィルタ部材75は、サブタンク本体66に対してその下面開口を閉鎖するように配置されている。サブタンク本体66とフィルタ部材75との間には、燃料を貯留する燃料貯留空間79が形成されている。接続管77は、サブタンク本体66の開口孔70内に配置されている。開口孔70と接続管77との間の環状空間部は、燃料の流入口80とされている。燃料タンク10(図2参照)内の燃料は、自重により流入口80から燃料貯留空間79に流入する。
カバー部材68は、長四角形板状でかつ多数の開口を有する格子板状に形成されている。カバー部材68は、樹脂製である。カバー部材68は、サブタンク本体66にスナップフィットにより取り付けられている。サブタンク本体66とカバー部材68との周縁部の相互間には、フィルタ部材75の周縁部が挟持されている。カバー部材68は、フィルタ部材75の下面部を覆っている。カバー部材68の下面には、多数の半球状の突起部81が分散的に形成されている。
(センダゲージ56)
図3に示すように、センダゲージ56は、ゲージ本体84、アーム85及びフロート86を備える。ゲージ本体84は、サブタンク本体66の立壁部73の後側面に取り付けられている。ゲージ本体84に水平軸回りに回動可能に設けられた回動部88には、アーム85の基端部が取り付けられている。アーム85の自由端部には、フロート86が取り付けられている。センダゲージ56は、燃料タンク10内の燃料の残量すなわち液面の位置を検出する液面計である。
(燃料ポンプ58)
図5に示すように、燃料ポンプ58は、略円柱形状の電動式燃料ポンプである。燃料ポンプ58は、モータ部とポンプ部とを備えており、燃料を吸入しかつ加圧して吐出する。燃料ポンプ58は、ポンプ部側の端部(右端部)に燃料吸入口90を有し、モータ部側の端部(左端部)に燃料吐出口91を有する。なお、燃料ポンプ58のモータ部側の端部に電気コネクタが設けられている。モータ部には、例えば、ブラシレス直流モータが用いられている。
(ポンプケース60)
図5に示すように、ポンプケース60は、左右方向に延在する中空円筒状に形成されたケース本体94を有する。ポンプケース60は樹脂製である。ケース本体94の一端側開口(左端側開口)には、その開口を閉鎖する端板部95が形成されている。端板部95の中央部には、端板部95を貫通する直管状の吐出管部96が形成されている。吐出管部96の先端部には、エルボ状の樹脂製の管継手98が溶着によって結合されている。また、吐出管部96の先端部寄りの位置には、上方へ突出する円筒状の接続筒部100が形成されている。接続筒部100内は、吐出管部96内と連通されている。ケース本体94内には、燃料ポンプ58が燃料吐出口91を左方に向けた状態で収容されている。燃料吐出口91は、吐出管部96の基端部(右端部)に接続されている。
図4に示すように、ケース本体94の軸方向の中央部の上端部には、相反方向へ延在する前後一対の弾性支持片102が前後対称状に形成されている。両弾性支持片102は、帯板状で、平面視で略S字状に形成されている。両弾性支持片102の先端部は、サブタンク本体66の前後の両側部にスナップフィットにより取り付けられている。両弾性支持片102によって、ポンプケース60がサブタンク本体66上に水平状態いわゆる横置き状態で弾性的に支持されている。
図5に示すように、ケース本体94には、その右端開口面を閉鎖する樹脂製のキャップ104がスナップフィットにより取り付けられている。キャップ104には、エルボ管状の吸入管部105が形成されている。吸入管部105の一端部(左端部)は、燃料ポンプ58の燃料吸入口90に接続されている。吸入管部105の他端部(下端部)は、燃料フィルタ67の接続管77に接続されている。吸入管部105は、接続管77にスナップフィットにより取り付けられている。
管継手98には、樹脂製の可撓性を有するチューブからなる燃料排出チューブ107の一端部が圧入により接続されている。燃料排出チューブ107の他端部には、ノズル部材109が圧入により接続されている(図4参照)。ノズル部材109は、燃料受け入れ筒部71の左後部上にスナップフィットにより取り付けられている(図3参照)。燃料排出チューブ107は、逆U字状に湾曲されている。
(プレッシャレギュレータ62)
図5に示すように、プレッシャレギュレータ62の外形は、略円柱形状に形成されている。プレッシャレギュレータ62は、燃料ポンプ58から吐出された加圧燃料すなわちエンジンに供給される燃料の圧力を所定の圧力に調整する。
(レギュレータケース64)
レギュレータケース64は、樹脂製であり、中空円筒型の容器形状に形成されている。レギュレータケース64は、軸方向に分割された第1ケース半体112及び第2ケース半体113を有する。両ケース半体112,113は、スナップフィットにより取り付けられている。レギュレータケース64内には、プレッシャレギュレータ62が収容されている。レギュレータケース64は、軸方向を水平状態とする横置き状態で配置されている。
第1ケース半体112には、下方へ突出する円筒状の被接続筒部115、及び、上端部から接線方向外方へ突出する燃料吐出部116が形成されている。被接続筒部115及び燃料吐出部116は、第1ケース半体112内においてプレッシャレギュレータ62の燃料導入口と連通されている。
第2ケース半体113には、第1ケース半体112とは反対側の端部から下方へ突出する排出管部118が形成されている。排出管部118は、第2ケース半体113内においてプレッシャレギュレータ62の余剰燃料排出口と連通されている。燃料吐出部116は、プレッシャレギュレータ62で調圧された燃料を吐出する。プレッシャレギュレータ62で余剰となった燃料は、排出管部118から排出される。
レギュレータケース64の被接続筒部115は、ポンプケース60の接続筒部100に嵌合接続されている。接続筒部100と被接続筒部115との間には、両者間を弾性的にシールするOリング119が介在されている。また、燃料吐出部116は、第1ケース半体112の上端部から左後方へ向けられている(図4参照)。また、排出管部118は、サブタンク本体66の燃料受け入れ筒部71内に向けられている(図3参照)。
ポンプケース60の接続筒部100内には逆止弁120が組み込まれている。逆止弁120は、接続筒部100内の加圧燃料の逆流を阻止する残圧保持用の逆止弁である。逆止弁120は、弁ガイド121及び弁体122を有する。弁ガイド121は、接続筒部100内に固定状に配置されている。弁体122は、弁ガイド121に同心状にかつ軸方向(上下方向)に移動すなわち開閉可能に設けられている。弁体122は、自重により閉弁し、燃圧により開弁する。
(ジョイント部材24に対するポンプユニット26の組み付け)
図3に示すように、ジョイント本体46の係合軸孔50にサブタンク本体66の係合軸72が回動可能に係合される。これにより、ジョイント部材24にポンプユニット26が上下方向(図3中、矢印Y1,Y2方向参照)に回動可能に連結される。フランジ本体28の燃料吐出ポート37とレギュレータケース64の燃料吐出部116とは、吐出燃料配管124を介して接続される(図2参照)。吐出燃料配管124は、可撓性を有する樹脂製のホース等からなる。また、吐出燃料配管124は、蛇腹状に形成されている。
図2に示すように、フランジ本体28の第1電気コネクタ部38と燃料ポンプ58の電気コネクタとは、第1ワイヤハーネス126を介して電気的に接続される。フランジ本体28の第2電気コネクタ部39とセンダゲージ56のゲージ本体84(図3参照)とは、第2ワイヤハーネス128を介して電気的に接続される。なお、第1ワイヤハーネス126および第2ワイヤハーネス128は、隣接する樹脂部材に一体成形された配線フック部に適宜掛装される。
(燃料供給装置20の設置)
燃料タンク10への組み付けに際して、燃料供給装置20が伸長状態とされる。この状態では、フランジユニット22にジョイント部材24が懸吊され、ジョイント部材24にポンプユニット26が懸吊される。すなわち、ジョイント部材24がフランジユニット22に対する最下位置(最離間位置)に下降される。また、ポンプユニット26がジョイント部材24に対する右下がりの傾斜状態に回動(図3中、矢印Y1参照)される(図3中、二点鎖線26参照)。
次に、燃料供給装置20の伸長状態のまま、ポンプユニット26を燃料タンク10の開口部13内にその上方から挿入させる。ポンプユニット26は、ジョイント部材24に対して懸吊時とは反対方向へ回動(図3中、矢印Y2参照)されることにより水平状態とされ、燃料タンク10の底壁部12上に載置される(図2参照)。なお、ジョイント部材24とポンプユニット26との間には、ポンプユニット26の水平状態以上の回動を制限する回動制限機構が設けられている。
次に、フランジユニット22がコイルスプリング52の付勢力に抗して押し下げられることにより、フランジ本体28のスタンドオフ部41が燃料タンク10の開口部13内に嵌合される。この状態で、フランジ本体28のフランジ部34が燃料タンク10の上壁部11に固定金具、ボルト等の固定手段(不図示)を介して固定される(図2及び図3参照)。上記のようにして、燃料タンク10に対する燃料供給装置20の設置が完了する。
燃料供給装置20の設置状態(図2及び図3参照)において、ポンプユニット26は、コイルスプリング52の付勢力によって燃料タンク10の底壁部12に押し付けられた状態に保持される。また、カバー部材68の突起部81が燃料タンク10の底壁部12に当接することにより、カバー部材68と底壁部12との間における燃料の流通が確保される。また、フランジユニット22のスタンドオフ部41の下端面41aとジョイント本体46の上端面46aとは、所定の間隔を隔てて対向される(図3参照)。
ところで、燃料タンク10は、気温の変化や燃料量の変化等によるタンク内圧の変化によって変形すなわち膨張及び収縮する。これにともない、燃料タンク10の上壁部11と底壁部12との間の間隔が変化(増減)する。この場合、フランジユニット22とジョイント部材24とが、相対的に上下方向に移動することにより燃料タンク10の高さの変化に追従する。また、燃料タンク10が過剰に収縮しようとするときは、フランジ本体28のスタンドオフ部41とジョイント本体46とが相互に当接することにより突っ張り棒として作用する。
また、フランジユニット22の燃料吐出ポート37には、エンジンにつながる燃料供給配管が接続される。また、第1電気コネクタ部38及び第2電気コネクタ部39には、電源、ECU等につながる外部コネクタがそれぞれ接続される。また、エバポポート36には、キャニスタにつながる蒸発燃料配管部材が接続される。キャニスタは、燃料タンク10内で発生した蒸発燃料を吸着、脱離可能な吸着材(例えば、活性炭)を備える。
(燃料供給装置20の作動)
外部からの駆動電力により燃料ポンプ58が駆動される。すると、燃料タンク10内からカバー部材68を経由した燃料、及び/又は、ポンプユニット26の燃料貯留空間79内の燃料が、燃料フィルタ67を介して燃料ポンプ58に吸入されて加圧される。燃料ポンプ58から吐出された加圧燃料は、ポンプケース60の吐出管部96を介してレギュレータケース64内へ流れ、プレッシャレギュレータ62により調圧される。調圧された加圧燃料は、吐出燃料配管124を介してフランジユニット22の燃料吐出ポート37からエンジンへ供給される。
また、プレッシャレギュレータ62の調圧により余剰となった燃料は、レギュレータケース64の排出管部118からサブタンク本体66の燃料受け入れ筒部71内に排出される。また、燃料ポンプ58からポンプケース60の吐出管部96に吐出された加圧燃料の一部は、燃料排出チューブ107を介して、サブタンク本体66の燃料受け入れ筒部71内に排出される。また、蒸発燃料用バルブ30の蒸発燃料制御バルブの開弁により、燃料タンク10内で発生した蒸発燃料がキャニスタに排出される。
(燃料タンク用蓋の伸縮連結構造)
図6は燃料タンク用蓋をジョイント部材の懸吊状態で示す背面図、図7は燃料タンク用蓋を分解して示す斜視図である。図6に示すように、燃料タンク用蓋150は、フランジユニット22、ジョイント部材24及びコイルスプリング52を備えて構成されている。また、フランジユニット22の側筒部43と、ジョイント部材24の側柱部48と、により伸縮連結構造152が構成されている。また、左右2組の伸縮連結構造152は左右対称状に形成されているから、左側の伸縮連結構造152を主として説明し、右側の伸縮連結構造152についての説明は簡略または省略する。
なお、フランジユニット22は本明細書でいう「蓋部材」に相当する。また、ジョイント部材24は本明細書でいう「連結部材」に相当する。また、ジョイント部材24及びポンプユニット26は本明細書でいう「燃料タンク内部材」に相当する。また、ジョイント本体46は本明細書でいう「連結部材本体」に相当する。また、中央筒部42及び側筒部43は本明細書でいう「筒状部」に相当する。
(フランジユニット22の側筒部43)
図8はフランジユニットの側筒部の周辺部を示す下面図である。図8に示すように、フランジユニット22の下面視で、側筒部43は略円筒状に形成されている。側筒部43の内側面には、複数(図8では8個を示す)のスライド用ガイドリブ154が突出されている。スライド用ガイドリブ154は、側筒部43の軸方向すなわち上下方向(図8において紙面表裏方向)に延在する直線状に形成されている。スライド用ガイドリブ154は、周方向に所定の間隔を隔てて配置されている。スライド用ガイドリブ154は、隣り合う2個を1組として、側柱部48の各出隅角部の二側面に当接又は近接可能に形成されている。なお、スライド用ガイドリブ154は本明細書でいう「リブ状部」、「摺動ガイドリブ」に相当する。
図6に示すように、側筒部43の後側壁43aには、上下方向に延在する長孔状の係合孔155が形成されている。係合孔155の下端側の孔縁部を孔下縁部156という。
(フランジユニット22の中央筒部42)
図8に示すように、中央筒部42は、両側筒部43の間において略四角筒状に形成されている。中央筒部42の内側面には、複数(図8では前後左右の4個を示す)のスプリング用ガイドリブ42aが突出されている。スプリング用ガイドリブ42aは、中央筒部42の軸方向すなわち上下方向に延在する直線状に形成されている。スプリング用ガイドリブ42aは、周方向に所定間隔を隔てて配置されている。中央筒部42及び両側筒部43は、フランジ本体28に一体成形により形成されているため樹脂製である。なお、スプリング用ガイドリブ42aは本明細書でいう「リブ状部」に相当する。また、中央筒部42と両側筒部43との接続にかかる構成については後で説明する。
(ジョイント部材24のスプリングガイド47)
図9はジョイント部材を分解して示す斜視図である。図9に示すように、スプリングガイド47は、ジョイント本体46の上端面46aの中央部上において上下方向に延在する。スプリングガイド47は、平面視で+型状に形成されている(図8参照)。
(ジョイント部材24の側柱部48)
図9に示すように、側柱部48は、その主体をなす支柱部160と、その支柱部160の外周を覆うリテーナ162とを有する。図10は側柱部を一部破断して示す側面図、図11は同じく背面図、図12は図11のXII−XII線矢視断面図である。
(支柱部160)
支柱部160は、ジョイント部材24のジョイント本体46上に略正四角柱状に形成されている。支柱部160の左右の両側面の下部には、略U字状の係止溝164が左右対称状に形成されている(図11参照)。また、支柱部160の下端部の右側面には、係止溝164の下方に位置する四角形状の位置決め突起165が形成されている(図10参照)。支柱部160の上端部には、前方及び上方を開口する四角溝状の凹溝部166が形成されている。凹溝部166の後側壁167には係合片170が形成されている(図10及び図11参照)。なお、支柱部160は本明細書でいう「柱状部」に相当する。
支柱部160の外側面は、軸方向に直交する断面において矩形状をなす4つの平面部としての左側面、右側面、前側面及び後側面を有する。4つの平面部は、軸方向に直交する断面において直線状をなしている。
図10に示すように、係合片170は、下端側から上方へ立ち上がる片持ち状に形成された係合片本体171と、係合片本体171の先端部(上端部)に形成されたフック状の係合爪部172と、を有する。係合片本体171の後側面は、後側壁167を含む支柱部160の後側面160aと同一平面をなしている。係合爪部172は、後側壁167の後側面から後方へ向けて突出されている。
図11に示すように、係合片本体171は、後側壁167に略逆U字状の開口溝174を切り抜き状に形成することにより形成されている。係合片本体171は、係合爪部172の係止解除方向すなわち凹溝部166内へ入り込む方向(前方)へ弾性変形可能すなわち撓み変形可能に形成されている(図10中、二点鎖線171参照)。また、スプリングガイド47及び支柱部160は、ジョイント本体46に一体成形により形成されているため樹脂製である。
(リテーナ162)
図9に示すように、リテーナ162は、金属製(例えば、ステンレス製)の板材をプレス成形による折り曲げにより正四角筒状に形成されている。リテーナ162の外側面は、支柱部160の外側面と相似形状をなしている(図12参照)。リテーナ162の外側面は、軸方向に直交する断面において矩形状をなす4つの平面部としての左側面、右側面、前側面及び後側面を有する。4つの平面部は、軸方向に直交する断面において直線状をなしている。
リテーナ162は、支柱部160に嵌合可能に形成されている。リテーナ162の周方向の両端縁の相互間には、当該側板部の中央部において所定幅で軸方向に延在する合口部176が形成されている(図12参照)。合口部176は、支柱部160の位置決め突起165に対応される。
リテーナ162の合口部176側の側板部に隣接する両側板部の上端部の中央部には、角孔状の窓孔177が対称状に形成されている(図10参照)。リテーナ162の合口部176と反対側の側板部の下部には、係止片178がリテーナ162内へ斜めに切り起こし状に形成されている(図11参照)。係止片178は、下端部を基端部とし、上端部を係止端部179とする片持ち状に形成されている。係止端部179は、切り起こし方向とは反対側へ折り返し状に折り曲げられている。また、リテーナ162の上端部は、上端開口を絞るように折り曲げられている。
(支柱部160に対するリテーナ162の組み付け)
図10に示すように、リテーナ162は、支柱部160に被せるようにスライドさせることにより嵌合されている。このとき、リテーナ162の合口部176が支柱部160の位置決め突起165に対応していれば、合口部176内を支柱部160の位置決め突起165が相対的に移動することができ、リテーナ162が支柱部160に正規の取り付け状態で嵌合されることにより、その嵌合が完了する(図10〜図12参照)。また、リテーナ162の嵌合完了により、支柱部160の外周がリテーナ162により覆われる。また、リテーナ162は、支柱部160に対して前後方向及び左右方向に位置決めされる。
しかし、リテーナ162の合口部176が支柱部160の位置決め突起165に対応していなければ、リテーナ162が位置決め突起165と干渉するため、リテーナ162の嵌合が妨げられることになる。これにより、支柱部160に対するリテーナ162の誤組み付けを抑制することができる。誤組み付けの場合、支柱部160に対するリテーナ162の組み付けをやり直せばよい。このようにして、リテーナ162の合口部176は、支柱部160の内側(スプリングガイド47側)に向けられる(図9参照)。これにより、車両衝突時等の左右方向外方から加わる外力によるリテーナ162の拡開変形を抑制し、支柱部160の折損等を抑制することができる。
また、支柱部160に沿ってリテーナ162を嵌合する際には、リテーナ162の当該側面部により係合片170の係合爪部172が係合片170の弾性を利用して凹溝部166側へ押し退けられていき、リテーナ162の嵌合完了と同時に係合片170が弾性復元する。これにより、係合片170の係合爪部172がリテーナ162の窓孔177を介して後方へ突出される(図10参照)。
また、支柱部160にリテーナ162を嵌合する際には、支柱部160の当該側面部により係止片178が弾性を利用して押し退けられていき、リテーナ162の嵌合完了と同時に係止片178が弾性復元することにより、係止片178の係止端部179が係止溝164内に係止される(図11参照)。これにより、支柱部160にリテーナ162が抜け止めされる。なお、係止溝164と、係止端部179を有する係止片178と、により、支柱部160にリテーナ162を取り付ける取り付け用スナップフィットが構成されている。
(中央筒部42及び側筒部43に対するスプリングガイド47及び側柱部48の組み付け)
コイルスプリング52が嵌合されたスプリングガイド47が中央筒部42に挿入される(図8参照)。スプリングガイド47は、コイルスプリング52の内周面に当接又は近接する。また、スプリング用ガイドリブ42aは、コイルスプリング52の外周面に当接又は近接する。スプリングガイド47及びスプリング用ガイドリブ42aにより、コイルスプリング52が垂立状に保持される。
図13に示すように、側筒部43内にその下方から側柱部48が挿入される。その際、係合片170の係合爪部172は、側筒部43の係合孔155の孔下縁部156に干渉した後、係合片170の弾性変形(撓み変形)を利用して孔下縁部156を乗り越える。これにより、係合爪部172が側筒部43の係合孔155内に上下方向に所定の範囲内で移動可能に係合される。すなわち、側筒部43に側柱部48が上下方向に移動可能にかつ懸吊可能に連結される。また、側筒部43内の各スライド用ガイドリブ154が側柱部48のリテーナ162の各出隅部の側面に当接又は近接することにより、側筒部43に側柱部48が同軸状に保持される。
スライド用ガイドリブ154は、支柱部160を軸方向すなわち上下方向に摺動案内可能である。スライド用ガイドリブ154は、リテーナ162の各平面部に対向する位置に2個ずつ配置されている。平面部に対向する2個のスライド用ガイドリブ154は、当該平面部の両端部に対向する位置に配置されている。
フランジユニット22にジョイント部材24が懸吊されたときには、支柱部160の係合片170の係合爪部172が側筒部43の係合孔155の孔下縁部156に当接される。これにより、フランジユニット22にジョイント部材24が懸吊状態で抜け止めされる。なお、係合孔155と、係合爪部172を有する係合片170と、により、側筒部43に支柱部160を上下方向に移動可能にかつ懸吊可能に連結する構造の懸吊用スナップフィット181が構成されている。また、係合片170の係合爪部172は、側筒部43の後側面から先端部がはみ出さないように形成されている。
(フランジユニット22の中央筒部42と両側筒部43との接続にかかる構成)
図8に示すように、フランジ本体28の両側筒部43の後側壁43aの対向する端部は中央筒部42の後側壁42bを介して相互に接続されていると考えることができる。また、両側筒部43の前側壁43cの対向する端部は中央筒部42の前側壁42cを介して相互に接続されていると考えることができる。すなわち、両側筒部43の後側壁43aの対向する端部間には、中央筒部42の後側壁42bが架設されている。また、両側筒部43の前側壁43cの対向する端部間には、中央筒部42の前側壁42cが架設されている。なお、中央筒部42の後側壁42b及び前側壁42cは本明細書でいう「接続部」、「架設部」に相当する。
また、フランジ本体28の隣り合う中央筒部42と側筒部43とは、対向する壁部を共用する共用壁部45を介して相互に接続されていると考えることができる。なお、共用壁部45は本明細書でいう「接続部」に相当する。
中央筒部42の後側壁42bは、両側筒部43の後側壁43aに対して後方へ一段下がった位置に配置されている。また、両側筒部43の後側壁43aの外側(中央筒部42とは反対側)の壁部分は斜め前方へ傾斜されている。側筒部43の後側壁43aの外端部と前側壁43cの外端部とが相互に接続されている。
中央筒部42の前側壁42cは、径方向外方すなわち前方へ張り出す円弧状に形成されている。前側壁42cは、中央筒部42の軸線42Lを中心とする円弧状に形成されている、なお、前側壁42cは本明細書でいう「円弧状壁部」に相当する。
側筒部43の前側壁43cは、径方向外方すなわち前方へ張り出す円弧状に形成されている。前側壁43cは、側筒部43の軸線43Lを中心とする円弧状に形成されている、なお、前側壁43cは本明細書でいう「円弧状壁部」に相当する。
(実施形態1の利点)
前記した燃料タンク用蓋150によると、フランジユニット22のフランジ本体28の両側筒部43の対向する部位が中央筒部42の後側壁42b及び前側壁42cを介して相互に接続されていることにより、離れた位置関係にある両側筒部43の強度を高めることができる。よって、車両衝突時等の外力によるフランジユニット22のフランジ本体28の変形を抑制することができる。
また、フランジユニット22のフランジ本体28の中央筒部42と側筒部43との対向する部位が共用壁部45を介して相互に接続されていることにより、近接する位置関係にある中央筒部42及び側筒部43の強度を高めることができる。よって、車両衝突時等の外力によるフランジユニット22のフランジ本体28の変形を抑制することができる。
また、中央筒部42の前側壁42cが径方向外方へ張り出す円弧状に形成されていることにより、中央筒部42への応力集中を抑制することができる。また、中央筒部42の前側壁42cは、中央筒部42の軸線42Lを中心とする円弧状に形成されていることにより、中央筒部42への応力集中を一層抑制することができる。
また、側筒部43の前側壁43cが径方向外方へ張り出す円弧状に形成されていることにより、側筒部43への応力集中を抑制することができる。よって、車両衝突時等の外力によるフランジユニット22のフランジ本体28の変形を抑制することができる。
また、側筒部43の前側壁43cは、側筒部43の軸線43Lを中心とする円弧状に形成されていることにより、側筒部43への応力集中を一層抑制することができる。
また、中央筒部42の内側面には、軸方向に延在するスプリング用ガイドリブ42aが形成されている。したがって、スプリング用ガイドリブ42aにより中央筒部42の強度を高めることができる。また、コイルスプリング52が挿入される中央筒部42にあっては、中央筒部42に対するコイルスプリング52の摺動抵抗を低減することができる。
また、側筒部43の内側面には、軸方向に延在するスライド用ガイドリブ154が形成されている。したがって、スライド用ガイドリブ154により側筒部43の強度を高めることができる。また、支柱部160が挿入される側筒部43にあっては、側筒部43に対するリテーナ162の摺動抵抗を低減することができる。
また、前記した伸縮連結構造152によると、側筒部43に対する支柱部160の伸縮時において、スライド用ガイドリブ154が支柱部160を摺動案内することにより、両者43,160間の接触面積を減少し、側筒部43に対する支柱部160の摺動抵抗を低減することができる。よって、側筒部43に対する支柱部160の摺動性を向上し、支柱部160をスムーズに摺動させることができる。また、スライド用ガイドリブ154により側筒部43の強度を高めることができる。
また、スライド用ガイドリブ154が支柱部160の各平面部に摺動接触するため、スライド用ガイドリブ154が非平面部に摺動接触する場合に比べて、支柱部160を安定的に摺動案内することができる。
[実施形態2]
以下、実施形態2について図面を用いて説明する。本実施形態では、伸縮連結構造を備える燃料供給装置を例示する。燃料供給装置は、自動車等の車両に搭載されるものであり、燃料タンク内の液体燃料を内燃機関(エンジン)に送給するものである。図14は燃料供給装置を示す斜視図、図15は同じく側面図、図16は同じく背面図、図17は図16のXVII−XVII線矢視断面図、図18はフランジユニットとポンプユニットとを分解して示す斜視図である。燃料供給装置に係る方位を図に矢印で示すとおりに定める。上下方向は、車両の燃料タンクに搭載された状態での重力方向いわゆる天地方向に対応する。また、前後左右方向は特定するものではない。
(燃料タンク)
図15に示すように、燃料タンク210は、上壁部211及び底壁部212を有する中空容器状に形成されている。燃料タンク210は、樹脂製であり、タンク内圧の変化によって変形、主に上下方向に膨張及び収縮する。上壁部211には、円形孔状の開口部213が形成されている。燃料タンク210内には、例えば、液体燃料としてのガソリンが貯留されている。開口部213は本明細書でいう「開口部」に相当する。
(燃料供給装置)
図14に示すように、燃料供給装置220は、フランジユニット222とポンプユニット224とを備えている(図18参照)。
(フランジユニット222)
フランジユニット222は、円形板状の蓋板部226を主体として形成されている。フランジユニット222は、例えばポリアセタール樹脂(POM)からなる樹脂製である。図15に示すように、蓋板部226の下面には、短円筒状の嵌合筒部227が同心状に形成されている。蓋板部226の外周部には、嵌合筒部227よりも径方向外方へ張り出す円環板状のフランジ部228が形成されている。
図14に示すように、蓋板部226には、燃料吐出ポート230及び電気コネクタ部232が設けられている。燃料吐出ポート230は、蓋板部226を上下方向に貫通している。
図16に示すように、蓋板部226の下面の後側部には、スタンドオフ部234が形成されている。スタンドオフ部234は、外筒部235と左右の両湾曲壁部236とを有する(図18参照)。外筒部235は、蓋板部226から下方へ延びており、上下方向に延在する筒状に形成されている。両湾曲壁部236は、外筒部235の両側部に左右対称状に形成されている。両湾曲壁部236は、後面視において嵌合筒部227から下方に向かって収束する略三角形状に形成されている。外筒部235の後側壁235b及び両湾曲壁部236の上端部は、フランジユニット222の嵌合筒部227に接続されている。
(ポンプユニット224)
図19はポンプユニットを示す断面図である。図19に示すように、ポンプユニット224は、サブタンク238、燃料ポンプ240、及び、プレッシャレギュレータ242を備えている。また、ポンプユニット224はセンダゲージ244を備えている(図18参照)。
サブタンク238は、サブタンク本体246、ロアカバー248及び燃料フィルタ250を備えている。サブタンク本体246は、タンク形成部254とポンプケース部255と配管部256とレギュレータ取付管部257とを有する。サブタンク本体246は、例えばポリアセタール樹脂(POM)からなる樹脂製である。
タンク形成部254は、下面を開口する有天円筒状に形成されている。図17に示すように、タンク形成部254の後端部の上部には支柱取付部259が形成されている。支柱取付部259には連結支柱252が取り付けられている(図18参照)。
図19に示すように、ポンプケース部255は、タンク形成部254の上面部の中央部に一体成形により形成されている。ポンプケース部255は、下面を開口する有天円筒状に形成されている。ポンプケース部255の上下方向の中間部がタンク形成部254の上面部に接続されている。
配管部256は、ポンプケース部255に一体成形により形成されている。配管部256は、ポンプケース部255の上面部から略左方へ延びる直管状に形成されている。配管部256は、一端部にポンプケース部255に連通する入口部256aを有し、他端部に出口部256bを有する。出口部256bは、配管部材262を介して燃料吐出ポート230に接続されている(図14参照)。
レギュレータ取付管部257は、タンク形成部254に一体成形により形成されている。レギュレータ取付管部257は、上下方向に延在する管状に形成されている。レギュレータ取付管部257の上下方向の中間部がタンク形成部254の上面部に接続されている。レギュレータ取付管部257の上部は、タンク形成部254の上面部から上方へ向かって通路断面積が徐々に小さくなる円錐筒状に形成されている。レギュレータ取付管部257の上端部は、配管部256の軸方向の中央部に連通されている。
ロアカバー248は、格子板状の底板部266を有する円形浅皿状に形成されている。ロアカバー248は、サブタンク本体246に対してその下面開口部を覆うようにスナップフィットにより取り付けられている。ロアカバー248は樹脂製である。
燃料フィルタ250は、フィルタ部材268と接続部材272とを有する。フィルタ部材268は、樹脂製の不織布からなる濾材により中空袋状に形成されてなる。フィルタ部材268の外形は略円盤状に形成されている。フィルタ部材268内には、フィルタ部材268の内部容積を確保する内骨部材が配置されている。接続部材272は、フィルタ部材268の上面部に配置されている。接続部材272は、フィルタ部材268内外を連通するように内骨部材と結合されてている。接続部材272及び内骨部材は樹脂製である。
フィルタ部材268は、タンク形成部254に対するロアカバー248の取り付けに先立って、タンク形成部254の下面を閉鎖するように略水平状に配置されている。接続部材272は、サブタンク本体246にスナップフィットにより取り付けられている。サブタンク本体246と燃料フィルタ250の上面部との間には、燃料を貯留する燃料貯留空間274が形成されている。サブタンク本体246に対するロアカバー248の取り付けによって、フィルタ部材268の周縁部がサブタンク本体246とロアカバー248との間にシール状態で挟持されている。
燃料ポンプ240は、略円柱状の電動式燃料ポンプからなる。燃料ポンプ240は、ポンプケース部255に対する接続部材272の取り付けに先立って、ポンプケース部255内に下方から挿入されている。これにともない、燃料ポンプ240の燃料吐出口240aが配管部256の入口部256aに接続されている。ポンプケース部255に対する接続部材272のスナップフィットによる取り付けによって、燃料ポンプ240がポンプケース部255内に保持されている。これにともない、燃料ポンプ240の燃料吸入口に接続部材272を介してフィルタ部材268の内部空間が連通されている。フィルタ部材268は、燃料ポンプ240に吸入される燃料を濾過する。燃料ポンプ240は、フィルタ部材268を通過した燃料を、吸入しかつ加圧し、燃料吐出口240aから配管部256内に吐出する。
プレッシャレギュレータ242は、レギュレータ取付管部257の下端部内に取り付けられている。レギュレータ取付管部257の下端部には、プレッシャレギュレータ242を抜け止めする樹脂製の抜け止め部材243がスナップフィットにより取り付けられている。プレッシャレギュレータ242は、配管部256内の圧力すなわち燃料ポンプ240からエンジンに供給される燃料の圧力を所定の圧力に調整し、余剰燃料を余剰燃料排出口242aから噴出する。余剰燃料排出口242aから噴出された加圧燃料は、抜け止め部材243に設けた開口孔243aを通じて燃料貯留空間274へ噴出される。
図18に示すように、センダゲージ244は、ゲージ本体276とアーム278とフロート280とを有する。ゲージ本体276は、サブタンク本体246のタンク形成部254の外側面に取り付けられている。ゲージ本体276には回動部277が水平軸回りに回動可能に設けられている。アーム278の一端部は、回動部277に取り付けられている。フロート280は、アーム278の他端部に取り付けられている。センダゲージ244は、燃料タンク210内の燃料の残量すなわち液面の位置を検出する液面検出計である。ゲージ本体276及びフロート280は樹脂製である。アーム278は金属製である。
図17に示すように、連結支柱252は、中空筒状に形成された筒柱部287を有する。筒柱部287の下端部には台座部283が形成されている。台座部283は、サブタンク本体246の支柱取付部259上に取り付けられている。これにより、連結支柱252がサブタンク本体246に垂立状に設けられている。連結支柱252は、例えばガラス繊維が混合されたポリアミド樹脂(PA66+GF33)からなる樹脂製である。
筒柱部287は、フランジユニット222の外筒部235内に摺動可能に嵌合されている。筒柱部287は、外筒部235に対して懸吊用スナップフィットにより相互に軸方向に所定の範囲内で移動可能に連結されている。すなわち、フランジユニット222にポンプユニット224が上下方向に所定の範囲内で移動可能に連結されている。筒柱部287と外筒部235とにより伸縮連結構造253が構成されている。伸縮連結構造253については後で説明する。
外筒部235及び筒柱部287内には、金属製で円筒状のコイルスプリング285が配置されている。コイルスプリング285は、筒柱部287と外筒部235とを相反方向すなわち伸長方向へ付勢している。筒柱部287は、コイルスプリング285のスプリングガイドを兼ねている。
燃料ポンプ240の電気コネクタ240c(図18参照)は、電気配線275を介してフランジユニット222の電気コネクタ部232に電気的に接続されている(図17参照)。図14に示すように、ゲージ本体276の電気コネクタは、電気コネクタ部232に電気配線282を介して電気的に接続されている。
(燃料供給装置220の設置)
燃料供給装置220の燃料タンク210への設置に際して、ポンプユニット224がフランジユニット222に懸吊された伸長状態とされる。続いて、ポンプユニット224が、燃料タンク210内に開口部213から挿入され、燃料タンク210の底壁部212上に載置される。このとき、サブタンク本体246の下端面が底壁部212の上面に当接される(図17参照)。
続いて、フランジユニット222がコイルスプリング285の付勢力に抗して押し下げられ、フランジ部228が燃料タンク210の上壁部211に固定金具、ボルト等の固定手段を介して固定される。このとき、開口部213に嵌合筒部227が嵌合される。これにより、燃料タンク210の開口部213が閉鎖され、燃料供給装置220の設置が完了する(図15〜図17参照)。
燃料供給装置220の設置状態(図17参照)において、ポンプユニット224のサブタンク本体246は、コイルスプリング285の付勢力によって燃料タンク210の底壁部212に押し付けられた状態に保持される。また、フランジユニット222の燃料吐出ポート230には、エンジンにつながる燃料供給配管が接続される。また、電気コネクタ部232には、電源、ECU等につながる外部コネクタが接続される。
(燃料供給装置220の作動)
外部からの駆動電力により燃料ポンプ240が駆動される。すると、燃料タンク210内の燃料、及び/又は、サブタンク238の燃料貯留空間274内の燃料が、燃料フィルタ250を介して燃料ポンプ240に吸入されて加圧される。燃料ポンプ240からサブタンク本体246の配管部256内に吐出された加圧燃料は、プレッシャレギュレータ242により調圧される。調圧された加圧燃料は、配管部材262を経てフランジユニット222の燃料吐出ポート230からエンジンへ供給される。
燃料タンク210は、気温の変化や燃料量の変化等によるタンク内圧の変化によって変形すなわち膨張及び収縮する。これにともない、燃料タンク210の上壁部211と底壁部212との間の間隔が変化(増減)する。このとき、フランジユニット222とポンプユニット224とが相対的に上下方向に移動することにより、燃料タンク210の高さの変化に追従する。
燃料タンク210が過剰に収縮しようとするときは、フランジユニット222のスタンドオフ部234が、ポンプユニット224の連結支柱252の台座部283と当接することにより突っ張り棒として作用する。これによって、フランジユニット222とサブタンク本体246との間の間隔が最小間隔に規制される。
(伸縮連結構造253)
図17に示すように、伸縮連結構造253は、フランジユニット222側の外筒部235とポンプユニット224側の連結支柱252の筒柱部287とにより構成されている。図20は伸縮連結構造を示す側断面図、図21は同じく平断面図である。なお、フランジユニット222は本明細書でいう「蓋部材」に相当する。また、連結支柱252は本明細書でいう「連結部材」に相当する。また、ポンプユニット224は本明細書でいう「燃料タンク内部材」に相当する。また、外筒部235は本明細書でいう「筒状部」に相当する。また、筒柱部287は本明細書でいう「柱状部」、「内筒部」に相当する。
(外筒部235)
図23はフランジユニットの筒状部を示す下面図、図24は同じく側断面図である。図23に示すように、外筒部235は、下面視で略D字状断面を有する筒状に形成されている。外筒部235は、前側壁235a、後側壁235b、左側壁235c及び右側壁235dを有する。前側壁235aは、径方向外方すなわち前方へ張り出す円弧状に形成されている。前側壁235aの内側面(後側面)には、軸方向に直交する断面において凹型円弧状をなす凹型曲面部235eが形成されている。左側壁235cと右側壁235dとは、相互に平行状をなしている。外筒部235の各側壁235a〜dは、周方向に略一定の肉厚で形成されている。
外筒部235の内側面には、複数(図23では8個を示す)のスライド用ガイドリブ237が突出されている。スライド用ガイドリブ237は、外筒部235の各側壁235a〜d毎に2本ずつ、周方向に所定の間隔を隔てて配置されている。スライド用ガイドリブ237は左右対称状に配置されている。スライド用ガイドリブ237は、外筒部235の軸方向すなわち上下方向に延在する直線状に形成されている(図24参照)。スライド用ガイドリブ237は、筒柱部287の各外側平面部288a〜dに当接又は近接可能に形成されている(図21参照)。なお、スライド用ガイドリブ237は本明細書でいう「摺動ガイドリブ」、「リブ状部」に相当する。
図24に示すように、外筒部235の後側壁235bには、上下方向に延在する長孔状の係合孔290が形成されている。係合孔290の下端部には、U字状の弾性係合片291が形成されている(図16参照)。弾性係合片291は前後方向へ弾性変形可能に形成されている。
外筒部235の基端部すなわち上端部内には、スプリングガイド293が一体成形により形成されている。スプリングガイド293は、外筒部235内の天井面の中央部から垂下状に突出する棒状に形成されている。スプリングガイド293の軸方向に直交する断面は、例えばY字形状である(図23参照)。
(筒柱部287)
図25は連結支柱を示す平面図である。図25に示すように、連結支柱252の筒柱部287は略正方形筒状に形成されている。筒柱部287は、前側壁287a、後側壁287b、左側壁287c及び右側壁287dを有する。筒柱部287の各側壁287a〜dの外側面は、軸方向に直交する断面において矩形状をなす4つの平面部を有する。すなわち、前側壁287aの前側平面部288a、後側壁287bの後側平面部288b、左側壁287cの左側平面部288c、及び、右側壁287dの右側平面部288dを有する。
4つの平面部288a〜dは、軸方向に直交する断面において直線状をなしている。筒柱部287の外側面における前側の左右の出隅部、すなわち前側壁287aと左側壁287cとの間の出隅部、及び、前側壁287aと右側壁287dとの間の出隅部には、1/4円弧状断面を有する円弧壁287eが左右対称状に形成されている。円弧壁287eの外側面には、軸方向に直交する断面において凸型円弧状をなす凸型曲面部288eが形成されている。
筒柱部287の後側壁287bの上端部の中央部には、後方へ突出する係合突起295が形成されている(図20参照)。また、筒柱部287の各側壁287a〜dは、基本的には周方向に略一定の肉厚で形成されている。各側壁287a〜dの内側面の幅方向の中央部には、所定幅を有しかつ僅かに突出するガイド凸部289が形成されている。ガイド凸部289は省略してもよい。
(外筒部235に対する筒柱部287の組み付け)
図20に示すように、コイルスプリング285が筒柱部287内に挿入される。コイルスプリング285の外周面は、筒柱部287のガイド凸部289に当接又は近接する。続いて、筒柱部287が、外筒部235内にその下方から挿入される。その際、筒柱部287の係合突起295が、外筒部235の弾性係合片291に干渉することにより、弾性係合片291の弾性変形(撓み変形)を利用して弾性係合片291を乗り越える。これにより、係合突起295が外筒部235の係合孔290内に上下方向に所定の範囲内で移動可能に係合される。また、コイルスプリング285の上端部が外筒部235内のスプリングガイド293に嵌合される。コイルスプリング285により、外筒部235と筒柱部287とが相反方向すなわち伸長方向に付勢される。
この状態で、外筒部235に連結支柱252が懸吊されたときには、筒柱部287の係合突起295が外筒部235の弾性係合片291に係止される。これにより、外筒部235に連結支柱252が抜け止めされる。なお、弾性係合片291と係合突起295とにより、外筒部235に筒柱部287を上下方向に移動可能にかつ懸吊可能に連結する構造の懸吊用スナップフィットが構成されている。
(スライド用ガイドリブ237と筒柱部287)
図21に示すように、外筒部235内の各スライド用ガイドリブ237は、筒柱部287を軸方向すなわち上下方向に摺動案内するもので、筒柱部287の外側面である各平面部288a〜dに当接又は近接する。これにより、外筒部235に筒柱部287が同軸状に保持される。スライド用ガイドリブ237は、筒柱部287の各平面部288a〜dに対向する位置にそれぞれ2個ずつ配置されている。後側平面部288bの2個のスライド用ガイドリブ237は、当該平面部288bの幅方向(左右方向)の両端部に対向する位置に配置されている。
外筒部235の凹型曲面部235eと筒柱部287の両凸型曲面部288eとは、対向状に配置されている。凹型曲面部235eと両凸型曲面部288eとの間の対向間隔Sがその曲面部235e,288eに隣接するスライド用ガイドリブ237の最小突出高さHよりも小さい。
外筒部235に対して筒柱部287が軸回り方向(例えば、図21において右回り方向)にずれたときには、各平面部288a〜d毎に対向する2個のうちの一方のスライド用ガイドリブ237に平面部288a〜dがそれぞれ当接するようになっている(図22参照)。また、外筒部235に対して筒柱部287が逆方向(図21において左回り方向)にずれたときには、各平面部288a〜d毎に対向する2個のうちの他方のスライド用ガイドリブ237に平面部288a〜dが当接するようになっている。
外筒部235の平均的な肉厚は、筒柱部287の平均的な肉厚よりも大きくなるように設定されている。
(実施形態2の利点)
前記した伸縮連結構造253によると、外筒部235に対する筒柱部287の伸縮時において、スライド用ガイドリブ237が筒柱部287を摺動案内することにより、両者間の接触面積を減少し、外筒部235に対する筒柱部287の摺動抵抗を低減することができる。よって、外筒部235に対する筒柱部287の摺動性を向上し、筒柱部287をスムーズに摺動させることができる。また、スライド用ガイドリブ237により外筒部235の強度を高めることができる。
また、スライド用ガイドリブ237が筒柱部287の各平面部288a〜dに摺動接触するため、スライド用ガイドリブ237が非平面部に摺動接触する場合に比べて、筒柱部287を安定的に摺動案内することができる。
また、各平面部288a〜dに対向するスライド用ガイドリブ237の数は2個である。したがって、外筒部235に対する筒柱部287の軸回り方向のずれを抑制し、その位置ずれによる筒柱部287の摺動性の低下を抑制することができる。なお、スライド用ガイドリブ237は、各平面部288a〜dの少なくとも1平面部に対して3個以上配置してもよいし、各平面部288a〜dの少なくとも1平面部に対して1個削減してもよい。
また、後側平面部288bに対向する2個のスライド用ガイドリブ237は、後側平面部288bの幅方向(左右方向)の両端部に対向する位置に配置されている。したがって、後側平面部288bに対向する2個のスライド用ガイドリブ237を後側平面部288bの両端部以外の位置に配置する場合に比べて、その2個のスライド用ガイドリブ237の相互間の間隔を増大することができる。これにより、外筒部235に対する筒柱部287の軸回り方向のずれ量(回動量)を低減することができる。なお、筒柱部287の残りの平面部288a,288c、288dについても、2個のスライド用ガイドリブ237を当該平面部288a,288c、288dの両端部に対向する位置に配置するとよい。
また、外筒部235に対して筒柱部287が軸回り方向にずれたときには、各平面部288a〜d毎に対向する2個のうちの一方のスライド用ガイドリブ237に平面部288a〜dがそれぞれ当接する。したがって、外筒部235に対する筒柱部287の軸回り方向のずれを安定的に抑制することができる。また、外筒部235に対する筒柱部287の軸回り方向の位置ずれによる隣り合うスライド用ガイドリブ237の相互間への筒柱部287の出隅部の噛み込みを抑制することができる。これにより、筒柱部287の摺動性の低下を抑制することができる。
また、筒柱部287の外側面における前側の左右の出隅部には凸型曲面部288eが形成されており、外筒部235の内側面には凸型曲面部288eに対向する凹型曲面部235eが形成されている。したがって、車両衝突時の水平方向の外力や燃料タンク210の突き上げ方向の外力により外筒部235及び筒柱部287の径方向及び軸方向に加わる応力集中を抑制することができる。
また、凸型曲面部288eと凹型曲面部235eとの間の対向間隔Sを狭くすることにより、筒柱部287に対する外筒部235の外形を小型化したり、あるいは、外筒部235に対する筒柱部287の外形を大型化したりすることができる。
また、外筒部235の平均的な肉厚は、筒柱部287の平均的な肉厚よりも大きい。したがって、外筒部235の強度を筒柱部287の強度に比べて大きくし、車両衝突時における外筒部235の破損を抑制することができる。
また、本実施形態(図20参照)では、サブタンク本体246の支柱取付部259が、連結支柱252に比べて脆弱化されている。また、車両衝突時に受ける荷重の力点をP1とし、支点をP2とし、作用点をP3としたとき、力点P1と作用点P3との距離Kが短い。これにより、車両衝突時には、フランジユニット222に先立って支柱取付部259が破損することにより、フランジユニット222の破損を抑制することができる。
[実施形態3]
本実施形態は、実施形態2の伸縮連結構造253に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態2と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図26は伸縮連結構造を示す平断面図である。図26に示すように、筒柱部287の後側壁287bの左右両端部には、外側方へ突出するリブ状の張出部297が左右対称状に突出されている。張出部297は、筒柱部287の軸方向に延在する直線状に形成されている。これにより、後側平面部288bの左右方向の幅が増大されている。
外筒部235の後側平面部288bに対する2個のスライド用ガイドリブ237は、筒柱部287の両張出部297に対向する位置に配置されている。これにより、後側平面部288bに対する2個のスライド用ガイドリブ237の相互間の間隔が、実施形態2(図21参照)に比べて大きい。
(実施形態3の利点)
本実施形態によると、外筒部235に対して筒柱部287が軸回り方向にずれたときには、実施形態2と同様、筒柱部287の各平面部288a〜d毎に対向する2個のうちの一方のスライド用ガイドリブ237が当接する。このとき、図27に示すように、外筒部235に対して筒柱部287が右回り方向にずれたときには、一方(左側)の張出部297がその張出部297に対応するスライド用ガイドリブ237に当接する。また、外筒部235に対して筒柱部287が逆方向(右回り方向)にずれたときには、他方(右側)の張出部297がその張出部297に対応するスライド用ガイドリブ237に当接する。したがって、実施形態2(図21参照)に比べて、外筒部235に対する筒柱部287の軸回り方向のずれ量(回動量)を低減することができる。
[他の実施形態]
以上、本明細書に開示の技術の実施形態について説明したが、その他各種の形態で実施可能である。例えば、本明細書に開示の技術は、自動車等の車両の燃料供給装置20に限らず、その他の燃料供給装置に適用してもよい。また、ジョイント部材24は、ポンプユニット26側の部材に固定状に設けてもよい。また、伸縮連結構造152は、左右2組に限らず、1組又は3組以上としてもよい。また、支柱部160の形状は、角柱状に限らず、丸柱状でもよい。また、リテーナ162は省略してもよい。また、両側筒部43の対向する部位の相互間に架設される架設部の数は1又は3以上に変更してもよい。また、側筒部43の数は1又は3以上に変更してもよい。また、側筒部43同士を近接する位置関係をもって配置し、側筒部43の対向する部位同士を共用壁部を介して相互に接続してもよい。また、中央筒部42及び/又は側筒部43は、他の筒状部とは接続されていなくてもよい。また、連結支柱252はサブタンク本体246に一体形成してもよい。また、筒柱部287及び/又は外筒部235の筒形状は、円筒状、角筒状等に変更してもよい。また、筒柱部287は中実状に変更してもよい。また、外筒部235の外側面の形状は適宜変更してもよい。

Claims (15)

  1. 燃料タンクの開口部を閉鎖する蓋部材と、
    前記蓋部材に上下方向に移動可能に連結される連結部材と、
    を備える燃料タンク用蓋であって、
    前記蓋部材には上下方向に延在する複数の筒状部が横並び状に形成されており、
    前記連結部材には上下方向に延在する少なくとも1つの柱状部が形成されており、
    前記少なくとも1つの柱状部は少なくとも1つの前記筒状部内に上下方向に移動可能に挿入されており、
    前記複数のうちの2つの筒状部の対向する部位が接続部を介して相互に接続されている、燃料タンク用蓋。
  2. 請求項1に記載の燃料タンク用蓋であって、
    前記2つの筒状部は相互に離間しており、
    前記接続部は、前記2つの筒状部の対向する部位の相互間に架設された架設部である、燃料タンク用蓋。
  3. 請求項1に記載の燃料タンク用蓋であって、
    前記2つの筒状部は隣接しており、
    前記接続部は、前記2つの筒状部の対向する部位を共用する共用壁部である、燃料タンク用蓋。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の燃料タンク用蓋であって、
    前記複数の筒状部のうちの少なくとも1つの筒状部の少なくとも一部には、径方向外方へ張り出す円弧状の円弧状壁部が形成されている、燃料タンク用蓋。
  5. 請求項4に記載の燃料タンク用蓋であって、
    前記円弧状壁部は、前記筒状部の軸線を中心とする円弧状に形成されている、燃料タンク用蓋。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の燃料タンク用蓋であって、
    前記複数の筒状部のうちの少なくとも1つの筒状部の内側面には、軸方向に延在するリブ状部が形成されている、燃料タンク用蓋。
  7. 燃料タンクの開口部を閉鎖する蓋部材と、
    前記蓋部材に上下方向に移動可能に連結される連結部材と、
    を備える燃料タンク用蓋であって、
    前記蓋部材には上下方向に延在する筒状部が形成されており、
    前記連結部材には上下方向に延在する柱状部が形成されており、
    前記柱状部は前記筒状部内に上下方向に移動可能に挿入されており、
    前記筒状部の少なくとも一部には、径方向外方へ張り出す円弧状の円弧状壁部が形成されている、燃料タンク用蓋。
  8. 請求項7に記載の燃料タンク用蓋であって、
    前記円弧状壁部は、前記筒状部の軸線を中心とする円弧状に形成されている、燃料タンク用蓋。
  9. 燃料タンクの開口部を閉鎖する蓋部材と、
    前記燃料タンクの底部に配置される燃料タンク内部材と、
    を上下方向に移動可能に連結する伸縮連結構造であって、
    前記蓋部材には上下方向に延在する筒状部が形成されており、
    前記燃料タンク内部材には、上下方向に延在する柱状部が形成されており、
    前記柱状部は、前記筒状部内に上下方向に移動可能に挿入されており、
    前記筒状部の内側面には、軸方向に延在しかつ前記柱状部を摺動案内する摺動ガイドリブが形成されている、伸縮連結構造。
  10. 請求項9に記載の伸縮連結構造であって、
    前記柱状部の外側面は、軸方向に直交する断面において直線状をなす平面部を有しており、
    前記摺動ガイドリブは、前記平面部に対向する位置に配置されている、伸縮連結構造。
  11. 請求項10に記載の伸縮連結構造であって、
    前記平面部に対向する前記摺動ガイドリブの数は複数である、伸縮連結構造。
  12. 請求項11に記載の伸縮連結構造であって、
    前記平面部に対向する複数の前記摺動ガイドリブのうち、2個の摺動ガイドリブは、前記平面部の両端部に対向する位置に配置されている、伸縮連結構造。
  13. 請求項11又は12に記載の伸縮連結構造であって、
    前記柱状部の外側面は、軸方向に直交する断面において矩形状をなす4つの平面部を有しており、
    前記各平面部毎に対向する前記摺動ガイドリブの数は2個であり、
    前記筒状部に対して前記柱状部が軸回り方向にずれたときには、前記各平面部毎に対向する2個のうちの一方の前記摺動ガイドリブに当該平面部がそれぞれ当接する、伸縮連結構造。
  14. 請求項13に記載の伸縮連結構造であって、
    前記柱状部の外側面における少なくとも1つの出隅部には、軸方向に直交する断面において凸型円弧状をなす凸型曲面部が形成されており、
    前記筒状部の内側面には、前記凸型曲面部に対向しかつ軸方向に直交する断面において凹型円弧状をなす凹型曲面部が形成されている、伸縮連結構造。
  15. 請求項14に記載に記載の伸縮連結構造であって、
    前記柱状部は、略角筒状に形成されており、
    前記筒状部の平均的な肉厚は、前記柱状部の平均的な肉厚よりも大きい、伸縮連結構造。
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