JPWO2019188808A1 - ダンパー - Google Patents

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Abstract

キャップを小径化してシリンダーの外径を小さくしつつ、キャップをロッド外周に確実に組付けることができるダンパーを提供する。このダンパー10は、シリンダー20と、ロッド30と、シリンダー20の開口部22に取付けられるキャップ80とを有し、ロッド30は、先端側にピストン50と、基端側に一対の部材の他方に取付けられる取付部33とを有しており、キャップ80は、ロッド30の軸方向に沿って延びる本体部82を有し、該本体部82には、ロッド30を径方向の外側から受入れ可能とする、受入れ開口82aが形成されている。

Description

本発明は、例えば、自動車のグローブボックスの開閉動作等の制動に用いられる、ダンパーに関する。
例えば、自動車のグローブボックスには、リッドが急に開くのを抑制して緩やかに開かせるために、ダンパーが用いられることがある。
このようなダンパーとして、下記特許文献1には、基端側が開口したシリンダーと、該シリンダー内に挿入されるロッドと、ロッド先端側にロッドよりも拡径して設けられ、弾性力を有するОリングが外装されたピストンと、シリンダーの開口部に装着されるキャップと、ロッド及びキャップの間に配置され、ロッドをシリンダーの開口部から突出する方向に付勢するスプリングとを備えた、ダンパー装置が記載されている。また、ロッドの基端側には、グローブボックス等に装着するための装着部が形成されている。更にキャップには、ロッドを挿通させるための挿通孔が形成されている。そして、上記のダンパー装置を組み立てる際には、ロッドをシリンダー内に挿入して、ロッド外周にスプリングを外装し、その状態で、ロッドの基端側を、キャップの挿通孔から挿出させた後、シリンダーの開口部に向けてキャップを押し込んで、装着させることで、ダンパー装置が組み立てられるようになっている。
国際公開WO2009/028264号パンフレット
ところで、近年、ダンパーの小型化が望まれている。この点について、上記特許文献1のダンパー装置で対応すべく、例えば、ロッドを細くして、それに合わせてシリンダーの外径を小さくすることが考えられる。しかし、キャップの挿通孔に挿通される、ロッド基端側の装着部のサイズは、相手側の形状によるので、変更することはできないため、ロッドの基端側が拡径したようなロッド形状となる。また、ロッド先端側には、拡径したピストンが設けられているため、ロッドの先端側又は他端側から、キャップの挿通孔に挿入することができない。
したがって、本発明の目的は、キャップを小径化してシリンダーの外径を小さくしつつ、キャップをロッド外周に確実に組付けることができる、ダンパーを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、互いに近接離反する一対の部材に取付けられ、両部材が近接又は離反するときに制動力を付与するダンパーであって、端部が開口部をなし、前記一対の部材の一方に連結される筒状のシリンダーと、該シリンダーの前記開口部を通して先端から移動可能に挿入されるロッドと、前記シリンダーの前記開口部に取付けられて、前記ロッドを前記シリンダーの前記開口部から抜け止めするキャップとを有し、前記ロッドは、先端側にピストンと、基端側に前記一対の部材の他方に取付けられる取付部とを有しており、前記キャップは、前記ロッドの軸方向に沿って延びる本体部を有し、該本体部には、前記ロッドを径方向の外側から受入れ可能とする、受入れ開口が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、キャップは、ロッドの径方向の外側から組付け可能な形状をなしているので、ロッドの外周にキャップを確実に取付けることができると共に、ロッドの係合部や取付部が通過できるような孔をキャップに設ける必要がなくなり、キャップを小径化してシリンダーの外径を小さくすることができる。
本発明に係るダンパーの、第1実施形態を示す分解斜視図である。 同ダンパーを構成するロッドを示しており、(a)はその斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 同ダンパーを構成するピストンを示しており、(a)はその斜視図、(b)は(a)とは異なる方向から見た場合の斜視図である。 同ダンパーを構成するピストンを示しており、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)のA−A矢示線における断面図、(d)は(b)のB−B矢示線における断面図、(e)は(b)のC−C矢示線における断面図である。 同ダンパーを構成するピストンにおいて、ロッドが制動方向とは反対側の戻り方向に移動する際の、状態を示す斜視図である。 同ダンパーを構成するキャップを示しており、(a)は組付けた状態における斜視図、(b)は組付ける前の状態の斜視図である。 (a)はキャップの正面図、(b)は(a)のD−D矢示線における断面図である。 (a)はキャップの平面図、(b)は(a)のG−H−I−J矢示線における断面図である。 (a)はキャップをロッドに組付ける際の説明図、(b)はキャップをシリンダーの開口部に装着した状態の説明図である。 図9(b)の状態から、ロッドをダンパーの制動方向に移動した状態の説明図である。 (a)は図9(b)のK−K矢示線における断面図、(b)は(a)の状態からロッドが移動してキャップが拡径した状態の断面図である。 図10のL−L矢示線における断面図である。 同ダンパーの使用状態を示しており、(a)はロッドが静止した状態の説明図、(b)はダンパーの制動力が作用した状態の説明図である。 同ダンパーの使用状態を示しており、ダンパーの制動力が解除される状態の説明図である。 同ダンパーの要部拡大説明図である。 (a)はロッドが静止した状態の要部拡大断面図、(b)は(a)における、シリンダー内周に対するピストンの圧接状態を説明する要部拡大説明図である。 (a)はロッドがダンパーの制動方向へ移動した状態の要部拡大断面図、(b)は(a)における、シリンダー内周に対するピストンの圧接状態を説明する要部拡大説明図である。 (a)はロッドがダンパーの戻り方向に移動した状態の要部拡大断面図、(b)は(a)における、シリンダー内周に対するピストンの圧接状態を説明する要部拡大説明図である。 図18に示すピストンが縮んだ状態からピストンが元の形状に復帰した状態を示しており、(a)はその要部拡大断面図、(b)は(a)における、シリンダー内周に対するピストンの圧接状態を説明する要部拡大説明図である。 本発明に係るダンパーの、第2実施形態を示しており、(a)は同ダンパーを構成するキャップを組付けた状態における斜視図、(b)は同キャップを組付ける前の状態の斜視図である。 (a)はキャップをシリンダーの開口部に装着した状態の説明図、(b)は(a)の状態から、ロッドをダンパーの制動方向に移動した状態の説明図である。 図21(a),(b)の状態における縦断面図である。 本発明に係るダンパーの、第3実施形態を示しており、(a)は同ダンパーを構成するキャップを組付ける前の状態における斜視図、(b)は同キャップを組付けた状態における斜視図である。 (a)はキャップをロッドに組付ける際の説明図、(b)はキャップをシリンダーの開口部に装着した状態の説明図である。 図24(b)の状態から、ロッドをダンパーの制動方向に移動した状態の説明図である。 本発明に係るダンパーの、第4実施形態を示しており、同ダンパーを構成するキャップの斜視図である。 (a)はキャップをロッドに組付けた状態の説明図、(b)はキャップをシリンダーの開口部に装着した状態の説明図である。 図27(b)の状態から、ロッドをダンパーの制動方向に移動した状態の説明図である。 本発明に係るダンパーの、第5実施形態を示しており、(a)同ダンパーを構成するキャップの斜視図、(b)は同キャップの、(a)とは異なる方向から見た場合の斜視図である。 (a)はキャップをロッドに組付けた状態の説明図、(b)はキャップをシリンダーの開口部に装着した状態の説明図である。 上記実施形態のダンパーに対して、ダンパーの制動方向を逆向きとしたダンパーの、要部拡大説明図である。
以下、図1〜19を参照して、本発明に係るダンパーの、第1実施形態について説明する。
図1に示されるダンパー10は、互いに近接離反する一対の部材に取付けられ、該一対の部材が近接又は離反するときに制動力を付与するものであって、例えば、自動車のインストルメントパネルに設けられた収容部の開口部に、開閉可能に取付けられたグローブボックスやリッド等の、制動用として用いることができる。なお、以下の実施形態においては、一方の部材を、インストルメントパネルの収容部等の固定体とし、他方の部材を、固定体の開口部に開閉可能に取付けられた、グローブボックスやリッド等の開閉体として説明するが、一対の部材は互いに近接離反可能なものであれば、特に限定はされない。
図1に示すように、この実施形態のダンパー10は、略円筒状をなしたシリンダー20と、該シリンダー20内に移動可能に挿入されたロッド30と、このロッド30の軸方向先端側に装着された弾性樹脂材料からなるピストン50と、シリンダー20の開口部22に取付けられて、ロッド30をシリンダー20の開口部22から抜け止めするキャップ80とから、主として構成されている。
図1や図13に示すように、この実施形態のシリンダー20は、所定長さで延びる略円筒状の壁部21を有しており、その軸方向の一端側が開口して開口部22をなしている。また、壁部21の他端側は端部壁23によって閉塞されている。この端部壁23の外側には環状をなした取付部24が設けられており、該取付部24を介して、インストルメントパネル等の一方の部材に、シリンダー20が取付けられるようになっている。更に、壁部21の一端側には、円形状の嵌合25,25が周方向に対向して形成されている(図1参照)。また、図9(b)に示すように、シリンダー20の開口部22側の内周には、その周方向の対向する箇所が、略平坦面状にカットされてなるストッパー受け面22a,22aが形成されている。このストッパー受け面22aには、後述するキャップ80の挿入ストッパー部85が当接するようになっている(図9(b)参照)。なお、壁部21の他端側を開口させて、オリフィスを設けたキャップを装着してもよく、更に、取付部を、壁部21外周の軸方向所定箇所に設けてもよい。また、シリンダー20は、その外径が12mm以下であることが好ましく、8mm以下であることがより好ましい。
上記ロッド30は、上記シリンダー20の開口部22を通して、その先端側からシリンダー20内に移動可能に挿入されるものであって、先端側にピストン50と、基端側に一対の部材の他方(グローブボックスやリッド等の開閉体)に取付けられる取付部33とを有している。具体的に説明すると、この実施形態におけるロッド30は、円柱状をなした軸部31と、その先端側に連設され、ピストン50が装着されるピストン装着部32とを有している。前記軸部31の基端側には、環状をなした取付部33が設けられており、該取付部33を介して、グローブボックス等の他方の部材に、ロッド30が取付けられるようになっている。なお、この実施形態におけるロッド30は、その先端側に、ロッド30とは別体のピストン50が配置固定されるようになっているが、ロッド先端側にピストンを一体的に設けた構造としてもよい。
図2(a)〜(c)を併せて参照すると、前記ピストン装着部32は、ロッド30の軸方向の最先端に設けられ、略円板状をなした第1係合部34と、この第1係合部34に対して、ロッド基端側に所定間隔をあけて設けられたストッパー部35とを有している。
前記第1係合部34は、ダンパーが制動力を付与する方向となる制動方向に、ロッド30が移動する際に、図17に示すようにピストン50に係合する部分となっている(ここでは第1係合部34はピストン50の一端側に係合する)。なお、この実施形態におけるダンパーの制動方向とは、第1係合部34がシリンダー20の端部壁23(図13参照)から離れて、シリンダー20の開口部22からの、ロッド30の引出し量が増大する方向を意味する(図7や図16,17の矢印F1参照)。
また、ストッパー部35は、全体として略円形突起状をなしていると共に、その周方向両側であって、第1係合部34側の位置に、壁部をカットしてなるカット部35a,35aがそれぞれ形成されている。各カット部35aには、後述する第2柱部39に設けた平坦面40に連続する平坦面が設けられている(図2(a)参照)。なお、第1係合部34及びストッパー部35は、その外径が、ピストン50の内径よりも大きく形成されており、更に第1係合部34とストッパー部35との距離は、ピストン50の軸方向長さよりも長く形成されており、第1係合部34とストッパー部35との間で、ピストン50が軸方向に伸縮可能に装着されるようになっている。
更にピストン装着部32は、第1係合部34の内面側からロッド基端側に向けて延びる略円柱状の第1柱部36と、この第1柱部36の延出方向先端に連設された略円形突起状をなすと共に、ロッド30がダンパーの制動方向とは反対の戻り方向に移動する際に(図14の矢印F2参照)、ピストン50に係合する第2係合部37と、この第2係合部37の基端側から、凹部38を介してロッド基端側に延びて、前記ストッパー部35に連結された、略円柱状をなした第2柱部39とを有している。
なお、この実施形態におけるダンパーの制動方向とは反対の戻り方向(以下、単に「戻り方向」ともいう)とは、第1係合部34がシリンダー20の端部壁23(図13参照)に近接して、シリンダー20内への、ロッド30の押込み量が増大する方向に、ロッド30が移動することを意味する(図14や図18,19の矢印F2参照)。
また、前記第2係合部37は、図15や図18(a),図19(a)に示すように、ピストン50の後述する圧接部53よりも、ダンパーの戻り方向側に配置されている。更に、第2係合部37及び第2柱部39は、第1柱部36よりも大径で且つ第1係合部34やストッパー部35よりも小径とされており、また、第1柱部36よりも第2柱部39の方が長く形成されている。
なお、この実施形態においては、ロッド30がダンパーの戻り方向に移動する際に、図18(a),図19(a)に示すように、前記第2係合部37がピストン50の後述する被係合部61に係合するようになっている。また、上記の図18に示す状態から、更にロッド30がダンパーの戻り方向に移動すると、軸方向に縮んでシリンダー内周に圧接した状態のピストン50が、延びた状態に弾性復帰するようになっているが(図19参照)、同図19に示すように、ピストン50が最も長く延びた状態では、前記ストッパー部35がピストン50の他端側に係合して、ピストン50の延びが規制されるようになっている。
また、図2(a)に示すように、第1係合部34、ストッパー部35、第1柱部36、及び第2柱部39の外周であって、その周方向の2か所には、ロッド30の軸方向に沿って平面状にカットされてなる、平坦面40,40が互いに平行となるように形成されている。なお、第2柱部39に形成された平坦面40は、ストッパー部35に設けたカット部35a,35aの平坦面に対して面一とされている。この平坦面40により、シリンダー20内周やピストン50内周に対して、隙間が形成されるようになっている。
更に図2(a)に示すように、ロッド30の第2係合部37側から基端側に向けて、ピストン50の内周に当接する突条41が軸方向に延びるように、かつ、周方向に所定間隔で並んで複数形成されている。具体的にこの実施形態では、図2(c)に示すように、第2柱部39の外周であって、前記平坦面40の周方向両側には、ロッド30の軸方向に沿って延びる突条41,41が、ロッド30の第2係合部37側寄りの先端部分から、ストッパー部35の手前部分に至る長さで突設されている(この実施形態では合計4か所に突条41が設けられている)。この突条41によって、ピストン50内周と第2柱部39外周との間に、隙間が形成されるようになっている。
更に図2(a)や図2(b)に示すように、第1係合部34の内面の周方向一箇所から、第1柱部36の軸方向に沿って、所定深さで溝部43が形成されている。図2(b)に示すように、この溝部43は、第1係合部34に設けた平坦面40,40の間であって、その中間となるように設けられている。この溝部43によって、図17(a)に示すように、第1係合部34の内面にピストン50の一端面が当接した状態においても、第1係合部34の内面とピストン50の一端面との間に隙間を確保でき、また、第1柱部36の外周とピストン50の被係合部61(図4(c)参照)の内周との間に、隙間を確保できるようになっている。
また、軸部31の先端側外周、すなわち、軸部31とストッパー部35との連結部分の外周には、ロッド30の基端側に向けて次第に縮径した、傾斜部44が形成されている。更に、第1柱部36の先端側外周にも、ロッド30の基端側に向けて次第に縮径した傾斜部45が形成されている。
なお、上記構造をなしたロッド30は、上述したように、シリンダー20内に先端の第1係合部34側から挿入されて、シリンダー20内で移動可能に配置されるが、この際、図13や図14に示すように、ロッド30の第1係合部34を境にして、ロッド30の、ダンパーの戻り方向側に位置する第1室R1と、ロッド30の、ダンパーの制動方向側に位置する第2室R2とが形成されるようになっている。この実施形態では、シリンダー20の端部壁23側に第1室R1が形成され、同シリンダー20の開口部22側に第2室R2が形成される。また、以上説明したロッド30は、軸部31や、取付部33、第1係合部34、ストッパー部35、第2係合部37、その他、第1柱部36や、第2柱部39、複数の突条41等が、すべて一体的に形成されている。
次に、図3〜5を参照して、ロッド20の先端側に配置されるピストン50について説明する。この実施形態におけるピストン50は、ロッド30の軸方向に沿って所定長さで延び、ロッドの30の第1係合部34の基端側に、ロッド30を囲むように装着され、弾性樹脂材料からなるものである。このピストン50は、例えば、ラバーやエラストマー等のゴム弾性材料や、スポンジ等の樹脂材料から形成されており、ピストン50が軸方向に圧縮された場合には拡径し、軸方向に引張られた場合には縮径するようになっている。なお、上記ピストン50は、ロッド30がダンパーの制動方向に移動する際に、追随してダンパーの制動方向に移動し、一方、ロッド30がダンパーの戻り方向に移動する際にも、追随してダンパーの戻り方向に移動する。
この実施形態のピストン50は、略円筒状をなすように所定長さで延び、その外周が円周形状とされた本体51を有している。この本体51の、ダンパーの制動方向とは反対側の一端部52(ピストン50がロッド30に装着された状態で、第1係合部34側に位置する端部)の外周は、本体51の軸方向の一端面に向かって次第に縮径するテーパ状をなしている。
また、本体51の、ダンパーの制動方向側の他端部(ピストン50がロッド30に装着された状態で、ストッパー部35側に位置する端部)の外周には、シリンダー20の内周に常時圧接されて、ロッド30の移動時(ダンパーの移動方向及びダンパーの戻り方向の両方)に、ピストン50に制動力を付与するための圧接部53が設けられている。
なお、以下の説明においては、ピストンにおける、ダンパーの制動方向とは反対側の一端部又は一端を、単に「一端部」又は「一端」とし、ダンパーの制動方向側の他端部又は他端を、単に「他端部」又は「他端」として説明する。
また、図4(c)や図4(d)に示すように、ピストン50の外周は、ピストン50の一端側から他端側に向けて拡径するテーパ状をなしている。この実施形態では、ピストン50を構成する本体51の外周が、テーパ状をなした一端部52の他端側から前記圧接部53に向けて、次第に拡径するテーパ状に形成されている。
更に、本体51の外周には、テーパ状をなした一端部52の他端側から、軸方向に沿って延びる切欠き部54が形成されている。この切欠き部54は、シリンダー内周と、ピストン外周(本体51や圧接部53)との間に、空気の逃げ道を形成して、ピストン50を伸縮変形させやすくすると共に、ピストン50によるダンパー制動力の調整を図るものである。図4(e)に示すように、この切欠き部54は、ピストン50を軸方向から見たときに、本体51の外周の、円周形状の一部を一平面でカットした形状をなしており、本体51の周方向の2箇所に互いに平行となるように形成されている。更に図3に示すように、この実施形態における切欠き部54は、前記圧接部53を軸方向に貫通して、本体51の他端に至るまで形成されている。このような切欠き部54を設けることにより、ダンパーの制動力が作用していない状態で、本体51の圧接部53から一端側に至るまでの外周部分と、シリンダー20の内周との間に隙間が形成される。また、圧接部53に切欠き部54を形成したことで、ロッド30やピストン50の静止時や、ダンパーの制動時、ダンパーの制動解除時のいずれにおいても、圧接部53の切欠き部54がシリンダー20の内周に密着せず、シリンダー20内周との間で隙間が形成されるようになっている。
なお、この実施形態における切欠き部54は、本体51の一端部52の他端側から、本体51の他端に至るまで形成されているが、本体51の一端部52がテーパ状となっていない場合には、切欠き部を本体51の一端から他端に至るまで形成してもよい。但し、切欠き部は、本体51の一端から軸方向途中まで形成してもよく、また、本体51の外周に形成せず、本体51の他端側の圧接部53のみに設けてもよい。
また、図3(a),(b)に示すように、この実施形態における前記圧接部53は、ピストン50の本体51の外径方向に突出し、かつ、本体51の周方向に沿って細長く延びる、環状をなした一対の環状凸部56,56を有している。これらの一対の環状凸部56,56は、本体51の他端部外周であって、圧接部53の周方向2か所に設けた切欠き部54,54の間に、それぞれ配置されている(図4(e)参照)。具体的に説明すると、各環状凸部56は、本体51の他端外周に配置され、本体51の周方向に沿って延びる第1凸部57と、この第1凸部57に対して、ピストン50の一端側に所定間隔をあけて平行に配置されると共に、本体51の周方向に沿って延びる第2凸部58と、第1凸部57及び第2凸部58の周方向両端部どうしを互いに連結する連結凸部59,59とからなる。また、凸部57,58,59の内側には、本体51の周方向に沿って所定深さで延びる凹溝状をなした凹部60が設けられている。更に、各凸部57,58,59の最外径は、シリンダー20の内径よりも大きく形成されており、各凸部57,58,59がシリンダー20の内周に常時圧接されるようになっている。
また、図4(c),(d)に示すように、本体51の一端側内周には、その周方向に沿って環状に突出した、被係合部61が設けられている。この被係合部61は、図14の矢印F2に示すように、ロッド30がダンパーの戻り方向に移動する際に、ロッド30の第2係合部37に係合するようになっている(図18(a)参照)。また、この際には、図18(b)に示すように、ロッド30の第1係合部34と、ピストン50の一端との間に、隙間が形成される。
更に図3(b)や、図4(c),(d)に示すように、本体51の内周であって、前記一対の切欠き部54,54に対応する位置に、本体51の一端から他端側に向けて軸方向に沿って延びる、凹溝状をなした空気流通溝62,62が形成されている。図15に示すように、この空気流通溝62は、ロッド30の第2係合部37がピストン50の被係合部61に係合した状態で、本体51の一端から、ロッド30の第2係合部37や凹部38を超えて、第2柱部39の一端に至る長さで延びている。そして、この空気流通溝62は、ロッド30の第1柱部36や第2係合部37、第2柱部39の一端側の外周との間に、隙間を形成して、ロッド30とピストン50との間に空気を流通させる部分となる。なお、上記空気流通溝は、ロッド30の外周とピストン50の内周との間に形成されていればよく、例えば、ロッドの外周側に形成してもよい。
また、図3や図4(a)に示すように、本体51の外周に設けた一方の切欠き部54には、ピストン50の一端から他端に向けて、ピストン50の軸方向全域に亘って切込み55が形成されている。この切込み55は、図4(d)や図4(e)に示すように、ピストン50の内周に形成した一対の空気流通溝62,62のうち、一方の空気流通溝62に連通している。そして、この切込み55は、ピストン50がダンパーの制動方向に移動する際には、空気流通溝62内が減圧されるために閉じており(図13参照)、一方、ピストン50がダンパーの戻り方向に移動する際には、空気流通溝62から流入した空気によって押されて、開くように構成されている(図5及び図14参照)。
また、本体51に設けた切込み55によって、本体51を軸方向に沿って2つに分離することができるようになっているので、ロッド30の外径側からピストン装着部32にピストン50を装着可能となっている。なお、切込み55は、本体51の一端から他端に亘る軸方向全域に形成するのではなく、本体51の一端から他端側に向けて、軸方向途中に至る長さで形成してもよい。
そして、ロッド30やピストン50がダンパーの制動方向や戻り方向に移動せず、静止した状態、すなわち、ピストン50が伸縮していない平常時においては、図15に示すように、ロッド30の第1係合部34と、ピストン50の一端との間に、隙間が形成されると共に、ロッド30のストッパー部35と、ピストン50の他端との間にも、ストッパー部35に設けたカット部35aによって隙間が形成されるようになっている。
上記構成をなしたダンパー10は、ダンパーの制動時に、ロッド30の第1係合部34が、ピストン50の一端部52に当接し、シリンダー20の内周に常時圧接された、圧接部53の環状凸部56,56との間で、ピストン50に対して、軸方向圧縮力が作用するように構成されている。すなわち、図16(a)に示すように、ダンパーに制動力が付与されていない状態では、図16(b)において、ピストン50の一対の環状凸部56,56が、シリンダー20の内周に圧接されているが、この状態から、ロッド30がダンパーの制動方向に移動すると、図17(a)に示すように、第1係合部34がピストン50の一端部52に当接し、シリンダー20の内周に圧接された圧接部53との間で、ピストン50に対して軸方向圧縮力が作用することで、ピストン50が拡径してシリンダー内周に対する圧接量が増大する。その結果、図17(b)に示すように、ピストン50の、シリンダー20の内周に圧接する部分S(点描のハッチングで表現した部分を意味する。以下の説明においても同様であり、単に「シリンダー圧接部分S」ともいう)を増大させて、シリンダー20内周に対するピストン50の摩擦力を高めることができ、ダンパーの制動力を増大させることが可能となっている。
また、この実施形態におけるダンパー10は、シリンダー20内において、ピストン50に対して空気を通過させるための通路として、(1)ロッド30の第1係合部34の平坦面40とシリンダー20内周との隙間、(2)ロッド30の第1係合部34とピストン50の一端との隙間、(3)ロッド30の溝部43とピストン50内周との隙間、(4)ロッド30外周とピストン50の空気流通溝62との隙間、(5)ロッド30の凹部38とピストン50内周との隙間、(6)突条41によるロッド30の第2柱部39とピストン50内周との隙間、(7)ロッド30のストッパー部35のカット部35aとピストン50の他端との隙間、(8)ロッド30のストッパー部35の平坦面40とシリンダー20内周との隙間、が設けられている。
そして、図15に示すように、ロッド30が静止してダンパーの制動力が付与されていない状態では、上記(1)〜(8)の隙間が確保される。また、図17に示すように、ロッド30がダンパーの制動方向に移動する際には、ロッド30の第1係合部34がピストン50の一端に当接するため、上記(2)の隙間はなくなるが、上記(1)及び(3)〜(8)の隙間は確保される。更に図18に示すように、ロッド30がダンパーの戻り方向に移動する際には、ロッド30の第1係合部34が再びピストン50の一端から離れるため、上記(1)〜(8)の隙間が確保される。
また、このダンパー10においては、ダンパーが制動された状態から、ダンパーの制動力が解除される状態に切り替わるとき、すなわち、図17に示すような、ピストン50に軸方向圧縮力が作用して、ピストン50が拡径してシリンダー20内周に対する摩擦力が増大した状態から、ロッド30がダンパーの戻り方向に移動する際に、次のような動作がなされることで、ピストン50を所定位置に戻しやすい構造となっている。すなわち、図17に示す状態から、図18に示すように、ロッド30がダンパーの戻り方向に移動すると、ロッド30の第2係合部37がピストン50の被係合部61に係合して、ピストン50に対して軸方向引張力を作用させて、ピストン50の一端側を、圧接部53により移動規制された他端側に対して引き延ばして、ピストン50を元の形状に縮径させることが可能となっている(図19参照)。その結果、ピストン50の、シリンダー20の内周に対する摩擦力を低減させて、ピストン50を戻しやすくすることができるようになっている。
次に、図6〜12を参照して、シリンダー20の開口部22に取付けられる、キャップ80について説明する。
図1や図12に示すように、このキャップ80は、ロッド30の径方向の外側から、ロッド30に対して組付け可能で、かつ、シリンダー20の開口部22内に挿入可能な形状をなしており、更に、シリンダー20とキャップ80との間には、キャップ80をシリンダー20の開口部22内に挿入したときに嵌合する嵌合部が設けられている。
詳述すると、図6(a),(b)に示すように、この実施形態における前記キャップ80は、半割の円筒状をなした一対の半割部材81,81を有しており、係止手段を介して互いに組付けて一体化した際に、略円筒状をなす構造となっている。なお、一対の半割部材81,81は、後述する嵌合突部84や、挿入ストッパー部85、係止片88、凸部90等のいずれの部分も含めて、同一の形状となっている。
各半割部材81は、ロッド30の軸方向に沿って延びる半割円筒状をなす本体部82を有しており、この本体部82に、ロッド30を径方向の外側から受入れ可能とする、受入れ開口82aが形成されている。また、この実施形態における本体部82は、シリンダー20の開口部22からシリンダー20内に挿入されるようになっている。更に、本体部82の基端側には、半円形の板状をなしたフランジ部83が設けられている。そして、一対の半割部材81,81は、フランジ部83の向きを合わせて、その周方向両端の合わせ面81a(以下、単に「合わせ面81a」ともいう))どうしを互いに当接させることで、図6や図8(a)に示すような、基端側に円板状のフランジ部を有する略円筒状をなすようになっている。
また、図9(b)に示すように、フランジ部83の内面83a(シリンダー20への挿入側の面)は、キャップ80がシリンダー20内に挿入されたときに、シリンダー20の軸方向の基端面に当接すると共に、図14の矢印F2に示すように、ロッド30がダンパー戻り方向に移動する際に、シリンダー20の基端面に対して、より強い当接力で当接するようになっている。
なお、キャップの説明における「先端」とは、キャップをシリンダーの開口部に挿入する際の、挿入方向側の端部を意味し、「基端」とは、キャップのシリンダー開口部への挿入方向とは反対側の端部を意味するものとする。
また、図6や図8(a)に示すように、本体部82の、周方向ほぼ中央であって、軸方向のほぼ中央には、嵌合突部84が突設されている。この嵌合突部84の外面84aは略平坦面状をなしており、また、嵌合突部84の先端面84bは、キャップ先端側に向けて次第に突出高さが低くなるテーパ状をなしている。更に、嵌合突部84の基端側には、本体部82の軸方向に対して垂直な面とされた係合面84cが設けられている。
そして、図9(b)に示すように、この嵌合突部84の係合面84cは、その基端側が、キャップ80がシリンダー20内に挿入されたときに、シリンダー20の嵌合孔25の内周に係合することで、シリンダー20の開口部22にキャップ80が嵌合して、抜け止めした状態で取付けられるようになっている。すなわち、キャップ80の嵌合突部84と、シリンダー20の嵌合孔25とが、本発明における「嵌合部」をなしている。また、図13の矢印F1に示すように、ロッド30がダンパー制動方向に移動する際に、嵌合突部84の係合面84cが、嵌合孔25の内周に対して、より強い係合力で係合するようになっている(図10参照)。
更に図9に示すように、本体部82の基端側外周であって、前記嵌合突部84に整合する周方向位置には、フランジ部83に向かって次第に高さが高くなるように突出する、挿入ストッパー部85が設けられている。この挿入ストッパー部85の外面85aは、前記嵌合突部84の外面84aと同様に、略平坦面状をなしている。そして、この挿入ストッパー部85は、その外面85aが、シリンダー20内へのキャップ挿入時に、シリンダー20の開口部22に設けたストッパー受け面22aに当接して、シリンダー20内へのキャップ80の挿入規制がなされると共に、シリンダー20に対するキャップ80の回転規制がなされるようになっている。
また、図6(b)や図7(a)に示すように、本体部82の軸方向の先端側の内周、及び、軸方向の基端側の内周には、本体部82の周方向に沿って延び、本体部82の内周から突出する、突条86,87がそれぞれ設けられている。なお、上述したシリンダー20とキャップ80との間の嵌合部(ここでは、キャップ80の嵌合突部84と、シリンダー20の嵌合孔25)は、図8(b)に示すように、キャップ80をその軸方向から見たときに、前記一対の突条86,87に対して、キャップ80の周方向に重なるように設けられている。
更に図6(b)や図7に示すように、各半割部材81を構成する本体部82の内周の、一方の合わせ面81a寄りの位置であって、軸方向のほぼ中央位置からは、舌片状をなした係止片88が延出しており、半割部材81の合わせ面81aから所定長さで突出している。また、図7(b)や図9(a)に示すように、係止片88の、合わせ面81aから突出した部分の外面には、所定深さの凹部89が形成されている。この凹部89の、係止片88の延出方向先端側の内面は、同先端側に向って次第に高くなるテーパ面89aをなしている。なお、係止片88の内面は、平坦面状をなしている(図7(b)参照)。
一方、図7に示すように、各半割部材81を構成する本体部82の内周の、他方の合わせ面81aの周縁であって、前記係止片88に整合する軸方向位置には、本体部82の内方に向けて突出して、他方の半割部材81の係止片88の凹部89に係止する、凸部90が突設されている。また、凸部90の内面は、本体部82の奥側に向って次第に低くなるテーパ面90aをなしている(図7(b)参照)。なお、凸部90の外面(合わせ面81a側の面)は、合わせ面81aと面一の平坦面状をなしている。また、本体部82の内周であって、凸部90の両側には、一対のガイドリブ91,91が前記係止片88の幅よりも幅広の間隔で突設されている。これらの一対のガイドリブ91,91は、凸部90と係止片88の凹部89とを係止させる際に、ガイドリブ91,91の間に、係止片88を入り込ませやすくするためのガイドをなしている。
そして、図9(a)に示すように、一方の半割部材81を、ロッド30の軸部31の径方向の外側から押し当てて、受入れ開口82aを介して、ロッド30の外周に一方の半割部材81を配置する。その状態で、他方の半割部材81を、一方の半割部材81のフランジ部83に整合した向きに配置して、受入れ開口82aを介して、ロッド30の軸部31の径方向の外側から押し当てる(図9(a)参照)。すると、図11(a)に示すように、一方の半割部材81の係止片88の外面側から凹部89内に、他方の半割部材81の凸部90が入り込んで係止すると共に、他方の半割部材81の係止片88の外面側から凹部89内に、一方の半割部材81の凸部90が入り込んで係止するので、図9(b)に示すように、一対の半割部材81,81が略円筒状をなすように一体化した状態で、ロッド30の外周に組付けることが可能となっている。
すなわち、この実施形態では、係止片88の凹部89と、これに係止する凸部90とが、本発明における「係止手段」をなしている。なお、この実施形態では、一対の半割部材81,81の合わせ面81a,81aどうしが互いに当接して、一対の半割部材81,81間に隙間がない状態で、キャップ80が組付けられるようになっている(図9(b)参照)。なお、係止手段としては、例えば、一対の半割部材の両方に互いに係止する係止爪を設けたり、一方の半割部材に係止爪を設け、他方の半割部材に係止爪が係止する係止孔等を設けたりしてもよく、特に限定はされない。
上記のように組付けられたキャップ80は、ロッド30をシリンダー20内に挿入して、キャップ80のフランジ部83,83がシリンダー20の基端面に当接するまで押し込むことによって、図9(b)に示すように、キャップ80の嵌合突部84,84が、シリンダー20の嵌合孔25,25にそれぞれ嵌合して、シリンダー20の開口部22に装着される。
この状態で、図10に示すように、ロッド30がダンパーの制動方向に移動して、シリンダー20の開口部22からロッド30が最大限引出されると、図12に示すように、ロッド30の、軸部31の先端側外周に設けた傾斜部44が、キャップ80の先端側内周に設けた突条86によって内面側から押圧される。この際、図11(b)に示すように、各係止片88の凹部89のテーパ面89a上を、テーパ面90aを介して凸部90が滑って、凹部89から抜け出る方向に移動するので、図10に示すように、合わせ面81a,81aどうしが互いに離れるように、一対の半割部材81,81が拡径するようになっている。
すなわち、この実施形態においては、係止手段(ここでは係止片88の凹部89と凸部90)は、更に一対の半割部材81,81を所定の距離だけ離間可能に係止する構造をなしており、ロッド30がシリンダー20に対して最大限引出されると、ロッド30がキャップ80の内周に当接して、キャップ80が拡径する構造となっている。このように、ロッド30がシリンダー20内に押し込まれた状態では、一対の半割部材81,81の合わせ面81a,81aどうしが互いに当接して、キャップ80が縮径した状態に保持され(図9(a)参照)、一方、ロッド30がシリンダー20に対して最大限引出された状態では、一対の半割部材81,81の合わせ面81a,81aどうしが互いに離間して、キャップ80が拡径した状態となる(図10参照)。
なお、以上説明したキャップ80は、シリンダー20の開口部22内に挿入される本体部82を有しているが、キャップとしては、この態様に限定されるものではなく、ロッド30の軸方向に沿って延びる本体部を有し、該本体部に、ロッド30を径方向の外側から受入れ可能とする、受入れ開口が形成されている構造であればよい。
次に、上記構成からなるダンパー10の作用効果について説明する。
すなわち、ロッド30の係合部と取付部33との間、ここではロッド30の軸部31の外周にキャップ80を組付ける際には、図9(a)に示すように、一方の半割部材81を、その受入れ開口82aを介してロッド30の径方向の外側から配置した後、他方の半割部材81を、一方の半割部材81に整合させて配置し、受入れ開口82aを介してロッド30の径方向の外側から押し込むことで、各係止片88の凹部89に相手側の凸部90がそれぞれ係止するので、図9(b)に示すように、ロッド30の外周にキャップ80を確実に組付けることができる。
上記のように、この実施形態におけるキャップ80は、ロッド30の径方向外側から、受入れ開口82aを介して組付け可能な形状をなしているので、ロッド30の第1係合部34や、ストッパー部35、第2係合部37や、取付部33が通過できるような孔を、キャップ80に設ける必要がなくなり、キャップ80を小径化して、シリンダー20の外径を小さくすることができる。また、ロッド30の取付部33のサイズを小さくする必要がないので、ロッド30を互いに近接離反する一対の部材の他方に十分な強度で連結することができる。
また、この実施形態におけるキャップ80は、半割円筒状をなした一対の半割部材81,81からなり、組付けて円筒状にした際に互いに係止可能な係止手段(ここでは係止片88の凹部89と凸部90)を有しているので、上述したようにロッド30にキャップ80を組付ける際に、ロッド30の径方向外側に各半割部材81,81をそれぞれ配置して、両半割部材81,81を係止手段によって互いに係止させるだけの簡単な作業で、ロッド30にキャップ80を組付けることができ、ロッド30に対するキャップ80の組付け作業性を向上させることができる。
そして、キャップ80を組付けた状態のロッド30を、その先端側からシリンダー20の開口部22に挿入して、同ロッド30をシリンダー20内に所定量押し込む。その後、、シリンダー20のストッパー受け面22a,22aに、キャップ80の挿入ストッパー部85,85を位置合わせし、その状態でロッド30の外周上においてキャップ80を滑らせて、シリンダー20の開口部22内に、フランジ部83,83がシリンダー20の基端面に当接するまで、キャップ80を押し込む。すると、図9(b)に示すように、シリンダー20の開口部22内に、一対の半割部材81,81の本体部82,82が挿入されると共に、キャップ80の嵌合突部84,84が、シリンダー20の嵌合孔25,25にそれぞれ嵌合するので、シリンダー20の開口部22にキャップ80を装着することができる。
また、この実施形態においては、上述したように、キャップ80が一対の半割部材81,81からなり、係止手段で一体化されるので、一対の半割部材81,81がロッド30の外周の全周を囲んだ状態で、シリンダー20の開口部22内に挿入されるため、シリンダー20の開口部22からの、シリンダー20内へのゴミ等の侵入を抑制することができる。
更に上述したように、この実施形態における係止手段(ここでは係止片88の凹部89と凸部90)は、図11(b)に示されるように、一対の半割部材81,81を所定の距離だけ離間可能に係止する構造をなしており、図10に示すように、ロッド30がシリンダー20に対して最大限引出されると、ロッド30がキャップ80の内周に当接して、キャップ80が拡径する構造とされている。そのため、ロッド30がシリンダー20の開口部22から最大限引出されて、一対の半割部材81,81が拡径すると、シリンダー20の内周に対する半割部材81の嵌合力が高まるので、シリンダー20の開口部22からのキャップ80の抜け外れや位置ずれを、より効果的に抑制することができる。
また、この実施形態においては、図6(b)や図7(a)に示すように、本体部82の軸方向の両端部の内周に、周方向に沿って延びる突条86,87がそれぞれ設けられており、図8(b)に示すように、キャップ80を軸方向から見たときに、一対の突条86,87に対して、キャップ80の周方向に重なるように設けられている。これによれば、図12に示すように、シリンダー20内をロッド30が移動して、キャップ80の先端側内周の突条86が、ロッド30の外周に押圧されて拡径した際に、キャップ80の基端側内周の突条87が、ロッド30の外周に当接することによって、キャップ80の基端側が縮径してしまうことを抑制することができ、シリンダー20の開口部22からのキャップ80の抜け外れを、より確実に規制することができる。
また、このダンパー10においては、インストルメントパネル等の一方の部材に対して、開閉体等の他方の部材が開いて、図13の矢印F1に示すように、ロッド30がダンパーの制動方向に移動すると、第1係合部34がピストン50の一端部52に当接して圧接部53との間で、ピストン50に軸方向圧縮力が作用して、ピストン50が拡径してシリンダー内周に対する圧接量が増大するので、ピストン50の、シリンダー20の内周に圧接する部分Sを増大させて(図17(b)参照)、ダンパーの制動力を増大させることができ、ロッド30の移動速度に応じて制動力が変動する、荷重応答特性に優れたダンパー10を得ることができる。
一方、ロッド30がダンパーの制動方向に移動して、ピストン50が圧縮されてシリンダー内周に対する圧接量が増大した状態(図17参照)から、インストルメントパネル等の部材に対して開閉体等の部材を閉じて、図14の矢印F2に示すように、ロッド30がダンパーの戻り方向に移動すると、ピストン50の圧接部53よりも、ダンパーの戻り方向側にある第2係合部37がピストン50の被係合部61に係合して、ピストン50を移動させて、ピストン50に対して軸方向引張力が作用して、弾性樹脂材料からなるピストン50が軸方向に引き伸ばされるので、図19に示すように、ピストン50を速やかに元の形状に縮径させることができ、シリンダー内周に対する摩擦力を低減させて、ピストン50を戻しやすくすることができる。
更に、ロッド30がダンパーの戻り方向に移動した際には、ロッド30の第1係合部34が、ピストン50の一端側から離れるので、図15の矢印に示すように、第1室R1内の空気が、上記(1)のロッド30の第1係合部34の平坦面40とシリンダー20内周との隙間を通って、上記(2)のロッド30の第1係合部34とピストン50の一端との隙間から、ロッド30外周とピストン50の空気流通溝62との隙間に流れ込み、閉じた状態の切込み55が、図5や図8に示すように空気圧によって押されて開くため、ロッド30外周とピストン50内周との間の空気を、ピストン50の他端側へ排出することができ、同空気を、上記(7)のロッド30のストッパー部35のカット部35aとピストン50の他端との隙間や、上記(8)のロッド30のストッパー部35の平坦面40とシリンダー20内周との隙間を通して、ロッド30のピストン装着部32の外方へ排出することができ(図15参照)、ダンパーの制動力を解除しやすくして、ピストン50を戻しやすくすることができる。
図20〜22には、本発明に係るダンパーの、第2実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態のダンパー10Aは、キャップの構造が前記実施形態と異なっている。図20(b)や図22に示すように、この実施形態におけるキャップ80Aは、基本的には前記第1実施形態のキャップ80と同一構造をなしているが、各半割部材81に設けた係止片88の先端から突起88aが突設されている。そして、一対の半割部材81,81を受入れ開口82aを介してロッド30の径方向外側から配置して、各係止片88の凹部89に相手側の凸部90が入り込んで係止した状態で、図22に示すように、各係止片88の先端に設けた突起88aが、相手側の半割部材81の内周にそれぞれ当接して、一対の半割部材81,81の合わせ面81a,81aどうしが互いに離間して、キャップ80Aが拡径した状態で、ロッド30に組付けられるようになっている。
すなわち、この実施形態においては、図21(a)に示される、ロッド30がシリンダー20内に押し込まれた状態、及び、図21(b)に示される、ロッド30がシリンダー20に対して最大限引出された状態の、いずれの状態においても、キャップ80が拡径した状態となり、シリンダー20の開口部22からのキャップ80の抜け外れが、確実に規制されるようになっている。
図23〜25には、本発明に係るダンパーの、第3実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態のダンパー10Bは、キャップの構造が前記実施形態と異なっている。図23に示すように、この実施形態におけるキャップ80Bは、一対の半割部材81,81の、半円板状のフランジ部83,83どうしが、薄肉板状をなしたヒンジ部92を介して互いに連結されており、一対の半割部材81,81を開閉可能となってる。すなわち、一対の半割部材81,81は、ロッド30への組付け前においても、ヒンジ部92によって一体化した構造となっている。
そして、図24(a)に示すように、一対の半割部材81,81を開いた状態にして、ロッド30の外周に一方の半割部材81を受入れ開口82aを介して配置した後、他方の半割部材81を、ヒンジ部92を介して一方の半割部材81に対して近接させて、受入れ開口82aを介してロッド外周に配置して、一対の半割部材81,81を閉じることで、各係止片88の凹部89に相手側の凸部90が係止して、図24(b)に示すように、ロッド30の外周にキャップ80Bを組付けることができる。
この実施形態においても、図25に示すように、ロッド30がシリンダー20の開口部22から最大限引出されると、ロッド30がキャップ80Bの先端内周の図示しない突条86に当接して、一対の半割部材81,81が拡径した状態となるので、シリンダー20の開口部22からのキャップ80の抜け外れや位置ずれを効果的に抑制することができる。また、この実施形態では、一対の半割部材81,81がヒンジ部92を介して連結されているので、部品の紛失を抑制することができる。
図26〜28には、本発明に係るダンパーの、第4実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態のダンパー10Cは、キャップの構造が前記実施形態と異なっている。図26に示すように、この実施形態におけるキャップ80Cは、円筒状をなす周壁、すなわち、本体部82の周方向一箇所が、軸方向に延びるスリット状の受入れ開口93を介して分離されて、軸方向断面が略C字状をなす形状となっている。また、図26に示すように、軸方向に延びるスリット状の受入れ開口93の、軸方向側の両側面93a,93aは、キャップ80の径方向外方が幅広で、径方向内方に向って次第に幅狭となっている。なお、図26に示すように、スリット状の受入れ開口93の開口幅W、すなわち、スリット状の受入れ開口93の両側面93a,93aの、最も径方向内方に位置する箇所における幅Wは、ロッド30の外径よりも小さくなるように形成されている。
また、このダンパー10Cにおけるロッド30Cには、ストッパー部35の外周縁部からロッド基端側に向けて次第に縮径する傾斜部44aが形成されている。なお、この傾斜部44aは、前記実施形態のロッド30における傾斜部44よりも、肉厚となるように肉が盛られたような形状となっている。
そして、この実施形態においては、キャップ80Cは、円筒状をなす周壁の周方向一箇所が、軸方向に延びるスリット状の受入れ開口93を介して、分離した形状をなしているので、ロッド30Cの径方向外側に、スリット状の受入れ開口93を向けてキャップ80Cを配置した後、ロッド30Cに対してキャップ80Cを押し込むことで、スリット状の受入れ開口93が押し広げられて、その内側にロッド30Cが入り込んで、図27(a)に示すように、ロッド30Cの外周にキャップ80Cを組付けることができ、キャップ80Cの形状を簡略化することができる。
また、この実施形態においては、キャップ80Cのスリット状の受入れ開口93の開口幅Wは、ロッド30Cの外径よりも小さくなるように形成されているので、キャップ80Cをロッド30Cに組付けた際に、ロッド30Cから外れにくくすることができる。
更に、この実施形態においても、図28に示すように、ロッド30Cがシリンダー20の開口部22から最大限引出されると、ロッド30Cの傾斜部44aがキャップ80Cの先端内周を押し広げて拡径させるため、シリンダー20の開口部22からのキャップ80Cの抜け外れや位置ずれを効果的に抑制することができる。
図29及び図30には、本発明に係るダンパーの、第5実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態のダンパー10Dは、キャップの構造が前記実施形態と異なっている。図29に示すように、この実施形態におけるキャップ80Dは、シリンダー20の壁部21に外周に配置されると共に、ロッド30の軸方向に沿って延びる、周方向の一部がカットされた略円筒状をなす本体部94と、該本体部94の基端側に配置されたカバー壁95とからなる、略C字キャップ状をなしている。また、本体部94の周方向一ヵ所には、径方向外方が幅広で、径方向内方に向って次第に幅狭となる、受入れ開口96が形成されている。なお、カバー壁95には、受入れ開口96に連通する一定幅の受入れ通路96aが形成されており、カバー壁95の中央には受入れ通路96aよりも幅広の円形状のロッド支持孔96bが形成されており、これらの受入れ通路96a及びロッド支持孔96bと、前記受入れ開口96とを併せて鍵穴状をなしている。
更に図29(b)に示すように、本体部94の先端側内周には、複数の嵌合突部94aが突設されている。そして、図30(b)に示すように、これらの嵌合突部94aが、シリンダー20の軸方向一端側(開口部22側)の外周に突設した嵌合フランジ21aに、嵌合することで、シリンダー20の基端側外周にキャップ80Dを取付け可能となっている。
そして、ロッド30の径方向外側に、受入れ開口96を向けてキャップ80Dを配置した後、ロッド30に対してキャップ80Dを押し込むことで、受入れ開口96から入り込んだロッド30が、受入れ通路96aを介してキャップ80Dを押し広げつつ挿入されていき、ロッド30がロッド支持孔96bに至ると、キャップ80Dが弾性復帰して、図30(a)に示すように、ロッド30の外周にキャップ80Dを組付けることができる。この状態でロッド30を、その先端側からシリンダー20の開口部22に挿入して押し込んで、シリンダー20の基端側外周の嵌合フランジ21aに、本体部94の嵌合突部94aを嵌合させることで、シリンダー20の基端側外周に、本体部94を外装した状態で、キャップ80Dを取付けることができる。
なお、以上説明した各実施形態においては、ロッド30の第1係合部34がシリンダー20の端部壁23から離反する方向に移動したときに、ダンパーによる制動力が付与され、同第1係合部34がシリンダー20の端部壁23に近接する方向に移動したときに、ダンパーによる制動力が解除されるように構成されているが、これとは逆に、ロッドの第1係合部がシリンダーの端部壁(シリンダー端部に装着されるキャップも含む意味である)に近接する方向に移動したときに、ダンパーによる制動力を付与して、離反する方向に移動したときに制動力を解除するように構成してもよい。
例えば、図31には、ダンパーの制動方向を逆向きとしたダンパー10Eの要部拡大説明図が示されているが、このダンパー10Eは、ロッドの形状及びピストンの装着向きが前記実施形態と異なっている。ロッド30は、第1柱部36が第2柱部39よりも長く延びた形状をなしている。また、ピストン50は、その一端部52をロッド30のストッパー部35に向け、ピストン50の凸部53をロッド30の第1係合部34に向けた状態で、ロッド30のピストン装着部32にピストン50が装着されており、上記各実施形態のダンパーとは、ピストン50の装着向きが逆となっている。そして、ロッド30の第1係合部34が、シリンダー20の図示しない端部壁(図中左側)に近接する方向に移動したとき、すなわち、図31の矢印F1に示す向きに移動したときに、ロッド30のストッパー部35がピストン50の一端部52に当接して、凸部53との間で軸方向圧縮力が作用するので、ダンパーによる制動力が付与される。一方、ロッド30の第1係合部34が、シリンダー20の図示しない端部壁から離反する方向に移動したとき、すなわち、図31の矢印F2に示す向きに移動したときに、ロッド30の第2係合部37がピストン50の被係合部61に係合して、ピストン50に対して軸方向引張力を作用させるので、ダンパーの制動力が解除されるようになっている。
また、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
10,10A,10B,10C,10D,10E ダンパー
20 シリンダー
22 開口部
30,30C ロッド
33 取付部
50 ピストン
53 圧接部
80,80A,80B,80C,80D キャップ
81 半割部材
82,94 本体部
82a,96 受入れ開口
83 フランジ部
83a 内面
84 嵌合突部
86,87 突条
93 スリット状の受入れ開口

Claims (6)

  1. 互いに近接離反する一対の部材に取付けられ、両部材が近接又は離反するときに制動力を付与するダンパーであって、
    端部が開口部をなし、前記一対の部材の一方に連結される筒状のシリンダーと、
    該シリンダーの前記開口部を通して先端から移動可能に挿入されるロッドと、
    前記シリンダーの前記開口部に取付けられて、前記ロッドを前記シリンダーの前記開口部から抜け止めするキャップとを有し、
    前記ロッドは、先端側にピストンと、基端側に前記一対の部材の他方に取付けられる取付部とを有しており、
    前記キャップは、前記ロッドの軸方向に沿って延びる本体部を有し、該本体部には、前記ロッドを径方向の外側から受入れ可能とする、受入れ開口が形成されていることを特徴とするダンパー。
  2. 前記キャップは、半割円筒状をなした一対の半割部材からなり、組付けて円筒状にした際に互いに係止可能な係止手段を有している請求項1記載のダンパー。
  3. 前記係止手段は、前記一対の半割部材を所定の距離だけ離間可能に係止する構造をなし、前記ロッドが前記シリンダーに対して最大限引き抜き方向に移動した際、前記ロッドが前記キャップ内周に当接して、前記キャップが拡径する構造とされている請求項2記載のダンパー。
  4. 前記キャップは、円筒状をなす周壁の周方向一箇所が、軸方向に延びるスリット状の前記受入れ開口を介して、分離した形状をなしている請求項1記載のダンパー。
  5. 前記キャップの、前記スリット状の受入れ開口の開口幅は、前記ロッドの外径よりも小さくなるように形成されている請求項4記載のダンパー。
  6. 前記キャップは、軸方向の両端部の内周に、周方向に沿って延びる突条が形成されており、前記シリンダーと前記キャップとの間に、前記キャップを前記シリンダーの前記開口部に嵌合させる嵌合部が設けられており、この嵌合部は、前記キャップを軸方向で見たときに、前記突条に対して、前記キャップの周方向に重なるように設けられている請求項2又は3記載のダンパー。
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