JPWO2019188129A1 - エアシリンダ - Google Patents

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    • F15B15/14Characterised by the construction of the motor unit of the straight-cylinder type

Abstract

エアシリンダ(22)は、シリンダチューブ(32)の一端がヘッドカバー(34)で閉塞されるとともに他端がロッドカバー(36)で閉塞され、ピストン(38)によって区画されるヘッド側エア室(44)とロッド側エア室(42)とを有し、切換弁(30)に配管を介して接続されるロッド側ポート(P1)と、切換弁に配管を介して接続されるヘッド側ポート(P2)と、ロッド側エア室とロッド側ポートとを接続するロッド側エア流路(24i)と、ヘッド側エア室とヘッド側ポートとを接続するヘッド側エア流路(26i)と、ロッド側エア流路の中間点とヘッド側エア流路の中間点とを接続するバイパス流路(28)と、バイパス流路に介設されるチェック弁(46)およびパイロットチェック弁(48)とを備える。

Description

本発明は、エアシリンダに関し、特に、復帰工程では大きな駆動力を必要としない複動型エアシリンダに関する。
従来から、駆動工程で大きな出力を必要とし、復帰工程では大きな出力を必要としない、空気圧を利用した複動アクチュエータの駆動装置が知られている(実公平2−2965号公報参照)。
このアクチュエータ駆動装置は、図15に示すように、複動シリンダ装置1の駆動側圧力室3から排出される排気の一部をアキュムレータ12に回収・蓄積し、それを複動シリンダ装置1の復帰動力に使用するものである。具体的には、切換弁5が同図の状態に切り換わると、駆動側圧力室3内の高圧排気が回収弁10の回収ポート10bを通ってアキュムレータ12に蓄積される。排気圧力が低下して、排気圧とアキュムレータ圧力との差が小さくなると、駆動側圧力室3内の残存空気が回収弁10の排出ポート10cから大気に放出され、同時にアキュムレータ12の蓄圧空気が復帰側圧力室4に流入する。
上記アクチュエータ駆動装置は、切換弁5を切り換えても、排気圧とアキュムレータ圧力との差が小さくなるまでは、駆動側圧力室3内の高圧空気が大気に放出されないので、複動シリンダ装置1の復帰に必要な推力が得られるまでに時間がかかるという問題がある。また、排気圧とアキュムレータ圧力との圧力差が大きい間は回収弁10の入口ポート10aを回収ポート10bに連通させ、排気圧とアキュムレータ圧力との圧力差が小さくなったときに入口ポート10aを排出ポート10cに連通させるという複雑な構造の回収弁10を必要とする。
本出願人は、上記の課題に鑑み、排気圧力を再利用して流体圧シリンダを復帰させる駆動装置であって、復帰に必要な時間を短縮するとともに回路を簡素化することを目的とする駆動装置の発明について特許出願した(特願2016−253074号)。
上記特許出願に係る発明は、切換弁の所定位置において、一方のシリンダ室がチェック弁を介して他方のシリンダ室に連通するとともに排気口に連通するものである。この場合、一方のシリンダ室から切換弁に至る配管が2つ必要になるため、配管の取り回しに手間がかかるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、排気圧力を再利用してエアシリンダを復帰させることで省エネを図りつつ、復帰に必要な時間を可及的に短縮することを目的とする。また、排気圧力を再利用してエアシリンダを復帰させるためにエアシリンダの外部に設けられる流体回路を簡素化することを目的とする。
本発明に係るエアシリンダは、シリンダチューブの一端がヘッドカバーで閉塞されるとともに他端がロッドカバーで閉塞され、ピストンによって区画されるヘッド側エア室とロッド側エア室とを有する。そして、切換弁に配管を介して接続されるロッド側ポートと、切換弁に配管を介して接続されるヘッド側ポートと、ロッド側エア室とロッド側ポートとを接続するロッド側エア流路と、ヘッド側エア室とヘッド側ポートとを接続するヘッド側エア流路と、ロッド側エア流路の中間点とヘッド側エア流路の中間点とを接続するバイパス流路と、バイパス流路に介設されるチェック弁およびパイロットチェック弁とを備えることを特徴とする。
上記エアシリンダによれば、エアシリンダの復帰工程において、ヘッド側エア室に蓄積されたエアの一部をチェック弁とパイロットチェック弁を介してロッド側エア室に供給しつつ、ヘッド側エア室に蓄積されたエアの他の一部を外部に排出することが可能になる。このため、エアシリンダの復帰に必要な時間を可及的に短縮することができる。また、エアシリンダの復帰工程を含むエアシリンダの動作に必要な流体回路の多くの部分がエアシリンダに内蔵されるので、エアシリンダの外部に設けられる流体回路が可及的に簡素化される。
上記エアシリンダにおいて、ロッド側エア流路の中間点とロッド側ポートとの間のロッド側エア流路に第2チェック弁が介設され、第2チェック弁とロッド側ポートとの間のロッド側エア流路とパイロットチェック弁との間にパイロット流路が設けられるのが好ましい。
これによれば、エアシリンダと切換弁との間を繋ぐ配管の数を最小限のものとすることが可能になり、配管の取り回しに手間を要しない。また、簡単な流体回路によってパイロットチェック弁に対して確実に所定圧力以上のパイロット圧を作用させることが可能になる。
上記の場合、ロッド側ポートと、ヘッド側ポートと、ロッド側エア流路の中間点とロッド側ポートとの間のロッド側エア流路と、ヘッド側エア流路と、バイパス流路とがヘッドカバーに設けられるのが好ましい。これによれば、エアシリンダの復帰工程を含むエアシリンダの動作に必要な流体回路の多くの部分がエアシリンダのヘッドカバーに集約して配置される。
また、ロッド側エア室とロッド側エア流路の中間点との間のロッド側エア流路がタンク部であり、シリンダチューブは、ピストンが摺動自在に配設される内側チューブと、内側チューブの外側に設けられる外側チューブとを有し、内側チューブと外側チューブとの間で形成される空間によってタンク部が構成されるのが好ましい。これによれば、ヘッド側エア室から排出されるエアをロッド側エア室と繋がるタンク部に蓄積しておくことができ、エアシリンダの復帰工程時に、ロッド側エア室の容積が増大する際にその圧力が低下するのを可及的に抑えることができる。しかも、そのようなタンク部をエアシリンダの内部に効率的に配置することができる。
この場合、ヘッドカバーとロッドカバーとの間でシリンダチューブを挟持するタイロッドがタンク部内を縦断するのが好ましい。これによれば、タンク部が占める空間をタイロッドの挿通に必要な空間として利用することができる。
また、内側チューブと外側チューブは互いに独立して成形された部材であり、内側チューブの一端部および他端部はそれぞれヘッドカバーおよびロッドカバーに取り付けられ、外側チューブの一端部および他端部はそれぞれヘッドカバーおよびロッドカバーに固定されるものでもよい。これによれば、タンク部の容積を大きくとることができる。
さらに、ヘッド側エア流路の中間点とヘッド側ポートの間のヘッド側エア流路に絞り弁が介設されているのが好ましい。これによれば、エアシリンダの外部に設けられる流体回路がさらに簡素化される。
本発明に係るエアシリンダによれば、エアシリンダの復帰に必要な時間を可及的に短縮することができる。また、エアシリンダの復帰工程を含むエアシリンダの動作に必要な流体回路の多くの部分がエアシリンダに内蔵されるので、エアシリンダの外部に設けられる流体回路が可及的に簡素化される。
本発明の第1実施形態に係るエアシリンダの流体回路を概念的に示す回路図である。 本発明の第1実施形態に係るエアシリンダの斜視図である。 図2のエアシリンダの組立図である。 図3のエアシリンダの組立図を別の角度から見た図である。 図2のエアシリンダにおけるシリンダチューブの断面図である。 図2のエアシリンダのVI−VI線に沿った断面図である。 図2のエアシリンダにおけるヘッドカバーの内部に組み込まれた流体回路を示す図である。 切換弁が第1位置にあり、かつ、ピストンロッドが引き込み側の端部位置にあるときの図1の回路図である。 切換弁が第2位置にあり、かつ、ピストンロッドが押し出し側の端部位置にあるときの図1の回路図である。 本発明の第2実施形態に係るエアシリンダの組立図である。 図10のエアシリンダにおけるヘッドカバーの内部に組み込まれた流体回路を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るエアシリンダの斜視図である。 図12のエアシリンダのXIII−XIII線に沿った断面図である。 図13のエアシリンダのXIV−XIV線に沿った断面図である。 先行技術文献に係るアクチュエータ駆動装置の回路図である。 図16Aは、本発明のエアシリンダのピストンパッキンの第1変形例を示す図であり、図16Bは、その作用を説明する図である。 図17Aは、本発明のエアシリンダのピストンパッキンの第2変形例を示す図であり、図17Bは、その作用を説明する図である。 図18Aは、本発明のエアシリンダのピストンパッキンの第3変形例を示す図であり、図18Bは、その作用を説明する図である。
以下、本発明に係るエアシリンダについて複数の好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係るエアシリンダ22について、図1〜図9を参照しながら説明する。図1に示すように、エアシリンダ22の流体回路20は、第1エア流路24、第2エア流路26、バイパス流路28、切換弁30を含む。
図2および図6に示すように、エアシリンダ22は、シリンダチューブ32、ヘッドカバー34、ロッドカバー36、ピストン38、ピストンロッド40等から構成される。シリンダチューブ32の一端側はロッドカバー36によって閉塞され、シリンダチューブ32の他端側はヘッドカバー34によって閉塞される。シリンダチューブ32の内部にピストン38が往復移動自在に配設され、シリンダチューブ32の内部空間は、ピストン38とロッドカバー36との間に形成されるロッド側エア室42と、ピストン38とヘッドカバー34との間に形成されるヘッド側エア室44とに区画される。
ピストン38に連結されたピストンロッド40はロッド側エア室42を縦断し、その端部がロッドカバー36を通って外部に延びる。エアシリンダ22は、ピストンロッド40の押し出し時(伸長時)に図示しないワークの位置決め等の仕事を行い、ピストンロッド40の引き込み時には仕事をしない。
図1に示すように、エアシリンダ22のロッド側エア室42と切換弁30との間に第1エア流路24が設けられ、エアシリンダ22のヘッド側エア室44と切換弁30との間に第2エア流路26が設けられている。第1エア流路24の途中からバイパス流路28が分岐し、該バイパス流路28は第2エア流路26の途中に合流している。すなわち、第1エア流路24の中間点M1と第2エア流路26の中間点M2との間にバイパス流路28が設けられている。
バイパス流路28には、第2エア流路26の中間点M2に近い側に第1チェック弁(チェック弁)46が介設され、第1エア流路24の中間点M1に近い側にパイロットチェック弁48が介設されている。第1チェック弁46は、ヘッド側エア室44からロッド側エア室42に向かうエアの流通を許容し、ロッド側エア室42からヘッド側エア室44に向かうエアの流通を阻止する。
パイロットチェック弁48は、ロッド側エア室42からヘッド側エア室44に向かうエアの流通を許容する。また、パイロットチェック弁48は、所定圧力以上のパイロット圧が作用していないときは、ヘッド側エア室44からロッド側エア室42に向かうエアの流通を阻止し、所定圧力以上のパイロット圧が作用しているときは、ヘッド側エア室44からロッド側エア室42に向かうエアの流通を許容する。換言すれば、パイロットチェック弁48は、パイロット圧が作用していないときは、ロッド側エア室42からヘッド側エア室44に向かうエアの流通を許容するとともにヘッド側エア室44からロッド側エア室42に向かうエアの流通を阻止する逆止弁として機能し、パイロット圧が作用しているときは、エアがいずれの方向にも流通可能となり、逆止弁として機能しない。
第1エア流路24の中間点M1と切換弁30との間の第1エア流路24に第2チェック弁50が介設されている。第2チェック弁50は、第1エア流路24の中間点M1から切換弁30に向かうエアの流通を許容し、切換弁30から第1エア流路24の中間点M1に向かうエアの流通を阻止する。第2チェック弁50と切換弁30との間の第1エア流路24から分岐してパイロットチェック弁48に至るパイロット流路52が設けられている。
第2エア流路26の中間点M2と切換弁30との間の第2エア流路26に、ヘッド側エア室44から排出されるエアの流量を手動により調整可能なスピードコントローラ54が介設されている。すなわち、スピードコントローラ54は、メータアウトと呼ばれる形式の可変絞り弁である。
切換弁30は、第1ポート30Aないし第5ポート30Eを有し、第1位置と第2位置との間で切り換え可能な5ポート2位置電磁弁として構成される。第1ポート30Aは第1エア流路24に繋がっており、第2ポート30Bは第2エア流路26に繋がっている。第3ポート30Cはエア供給源56に繋がっている。第4ポート30Dはサイレンサが付設された第1排気口58aに繋がっており、第5ポート30Eはサイレンサが付設された第2排気口58bに繋がっている。
図8に示すように、切換弁30が第1位置にあるときは、第1ポート30Aと第3ポート30Cが繋がり、かつ、第2ポート30Bと第5ポート30Eが繋がる。一方、図1に示すように、切換弁30が第2位置にあるときは、第2ポート30Bと第3ポート30Cが繋がり、かつ、第1ポート30Aと第4ポート30Dが繋がる。ピストンロッド40が押し出されるエアシリンダ22の駆動工程では切換弁30が第2位置とされ、ピストンロッド40が引き込まれるエアシリンダ22の復帰工程では切換弁30が第1位置とされる。
図1は、エアシリンダ22の流体回路20を回路図によって概念的に示したもので、エアシリンダ22の内部に組み込まれる流路も便宜上エアシリンダ22の外側に配設されているかの如く描かれている。実際には、図1の一点鎖線で囲まれた部分、すなわち、第1チェック弁46とパイロットチェック弁48を含むバイパス流路28、第2チェック弁50を含む第1エア流路24の一部および第2エア流路26の一部は、エアシリンダ22の内部に組み込まれている。
第1エア流路24のうちエアシリンダ22の内部に組み込まれる部分、すなわちロッド側エア室42を出てからロッド側ポートP1に至るまでの部分を「ロッド側エア流路」といい、参照符号24iで示す。また、第2エア流路26のうちエアシリンダ22の内部に組み込まれる部分、すなわちヘッド側エア室44を出てからヘッド側ポートP2に至るまでの部分を「ヘッド側エア流路」といい、参照符号26iで示す。
ロッド側エア流路24iは、ロッドカバー36とシリンダチューブ32とヘッドカバー34とに亘って設けられている。ロッド側エア流路24iのうちシリンダチューブ32に設けられる部分は、タンク部24tとなっており、エアを蓄積するタンクとして作用するように容積を大きくとってある。一方、ヘッド側エア流路26iはヘッドカバー34に設けられている。
次に、シリンダチューブ32、ヘッドカバー34およびロッドカバー36の構造を中心にエアシリンダ22の内部構造を詳細に説明する。
図3〜図5に示すように、シリンダチューブ32は、薄肉円筒状の内側チューブ32aと薄肉四角筒状の外側チューブ32bを組み合わせた二重構造となっている。内側チューブ32aの内部にピストン38が摺動自在に配設され、ロッド側エア室42とヘッド側エア室44とが区画される。
図5に示すように、内側チューブ32aと外側チューブ32bは、外側チューブ32bの4つの側面に対応してシリンダチューブ32の長手方向に延びるように形成された4つの連結壁、すなわち第1連結壁33a〜第4連結壁33dによって、相互に同心状に連結されている。第1連結壁33aは、第2連結壁33b〜第4連結壁33dよりも幅広となっており、外側チューブ32bの側面に開口するセンサ用の取付溝89が形成されている。
内側チューブ32aと外側チューブ32bとの間には、第1連結壁33a〜第4連結壁33dによって仕切られる横断面三日月状の4つの空間S1〜S4が設けられている。ここで、第1連結壁33aは、シリンダチューブ32のヘッドカバー34側端部からロッドカバー36側端部まで延在するのに対して、第2連結壁33b〜第4連結壁33dは、ロッドカバー36側端部において所定長さ切除されている(図3参照)。したがって、4つの空間S1〜S4は、この切除箇所を介して相互に繋がっている。
4つの空間S1〜S4は、容積の大きな1つのエアタンクとして作用する前述のタンク部24tを構成している。また、4つの空間S1〜S4は、後述するタイロッド66を挿通するためのスペースとしても利用される。
図4に示すように、ロッドカバー36は、横断面の外形がシリンダチューブ32と整合する四角形状となるように構成されている。シリンダチューブ32と対向するロッドカバー36の端面には、円環状の台座62が突出して設けられている。台座62を含むロッドカバー36の中央には、ピストンロッド40が挿通されるピストンロッド挿通孔64が設けられている。ロッドカバー36の四隅には、後述するタイロッド66が挿通されるタイロッド挿通孔67が設けられている。
ピストンロッド挿通孔64の内径はピストンロッド40の外径よりも大きく、両者の間には所定の隙間が形成されている。ロッドカバー36のピストンロッド挿通孔64の端部には、ピストンロッド40に摺接するロッドパッキン70が装着されている(図6参照)。ロッドパッキン70は、ロッドカバー36とピストンロッド40との間をシールする。
図6に示すように、ロッドカバー36の台座62の内周側には、環状溝を介してダンパシール72が装着されている。また、ピストンロッド40のピストン連結側端部の外周には、ピストンロッド40の外径よりも大きい外径を有するダンパスリーブ74が取り付けられている。ピストンロッド40が押し出し方向に移動してストロークエンドに近づくと、ダンパスリーブ74がダンパシール72に接触し、ロッド側エア室42が徐々に閉鎖される。これによりピストン38が減速され、ピストン38がロッドカバー36の台座62に当接するときの衝撃が緩和される。
ロッドカバー36の内部には、一端がピストンロッド挿通孔64とピストンロッド40との間の隙間に連通するとともに他端が台座62の外側におけるロッドカバー36の端面に開口する図示しない通路が設けられている。ロッド側エア室42は、この通路を介してタンク部24tと連通している。この通路がロッド側エア室42に臨む開口部は、図4に参照符号77で示されている。
図3に示すように、ヘッドカバー34は、横断面の外形がシリンダチューブ32と整合する四角形状となるように構成されている。ヘッドカバー34の四隅には、後述するタイロッド66がねじ込まれる有底状のタイロッド取付孔68が設けられている。シリンダチューブ32と対向するヘッドカバー34の端面には円形の台座60が突出して設けられている。台座60には、環状の溝を介してヘッド側エア室44に向かって突出するダンパ76が装着されている。ダンパ76は、所定の弾性を有し、ピストン38がピストンロッド40を引き込む方向に移動する際のストロークエンドにおいて、ピストン38に当接して衝撃を緩和する。
ヘッドカバー34の一つの側面には、配管を介して切換弁30の第1ポート30Aに接続される前述のロッド側ポートP1と、配管を介して切換弁30の第2ポート30Bに接続される前述のヘッド側ポートP2とが設けられている。
図7に示すように、ヘッドカバー34の内部には、ヘッド側ポートP2とヘッド側エア室44とを接続する前述のヘッド側エア流路26iが設けられている。ヘッド側エア流路26iは、ヘッドカバー34の台座60に開口し、ヘッド側エア室44に臨んでいる。この開口部は、図3および図7に参照符号78aで示されている。
ヘッドカバー34の内部には、ヘッド側エア流路26iの途中とタンク部24tとを接続する前述のバイパス流路28が第1チェック弁46およびパイロットチェック弁48とともに設けられている。バイパス流路28は、台座60の外側におけるヘッドカバー34の端面に開口し、タンク部24tの空間S3に臨んでいる。この開口部は、図3および図7に参照符号78bで示されている。
ヘッドカバー34の内部には、ロッド側エア流路24iのうちロッド側ポートP1とタンク部24tとを接続する部分が第2チェック弁50とともに設けられている。このロッド側エア流路24iの部分は、台座60の外側におけるヘッドカバー34の端面に開口し、タンク部24tの空間S2に臨んでいる。この開口部は、図3および図7に参照符号78cで示されている。
ヘッドカバー34の内部には、ロッド側ポートP1におけるエアの圧力をパイロットチェック弁48にパイロット圧として作用させるための前述のパイロット流路52が設けられている。
ヘッドカバー34の台座60が内側チューブ32aに嵌入し、ロッドカバー36の台座62が内側チューブ32aに嵌入することで、ヘッドカバー34およびロッドカバー36がシリンダチューブ32に対して径方向に位置決めされる。そして、4本のタイロッド66がロッドカバー36のタイロッド挿通孔67に挿通され、シリンダチューブ32の各空間S1〜S4内を縦断して、ヘッドカバー34のタイロッド取付孔68にねじ込まれる。これにより、シリンダチューブ32がヘッドカバー34とロッドカバー36との間で挟持される。
なお、タイロッド66とロッドカバー36のタイロッド挿通孔67との間には、図示しないシール材が介装される。また、図6において、参照符号80で示される部材は、ピストン38と内側チューブ32aとの間をシールするピストンパッキンであり、参照符号81で示される部材はウエアリングである。また、参照符号82で示される部材は、ヘッドカバー34の台座60と内側チューブ32aとの間をシールするシール材であり、参照符号84で示される部材は、ロッドカバー36の台座62と内側チューブ32aとの間をシールするシール材である。
本実施形態に係るエアシリンダ22は、基本的には以上のように構成されるものであり、以下、図8および図9を参照しながら、その作用について説明する。なお、図8に示すように、切換弁30が第1位置にあり、ピストンロッド40が最も引き込まれた状態を初期状態とする。
この初期状態において、切換弁30を第1位置から第2位置に切り換えると、エア供給源56からの高圧エアが第2エア流路26を介してヘッド側エア室44に供給され、ロッド側エア室42内のエアが第2チェック弁50を含む第1エア流路24を介して第1排気口58aから外部に排出されるようになる。
これにより、ヘッド側エア室44の圧力が上昇し始めるとともに、ロッド側エア室42の圧力が下降し始める。ヘッド側エア室44の圧力がピストン38の静止摩擦抵抗に打ち勝つ分だけロッド側エア室42の圧力を上回ると、ピストンロッド40の押し出し方向への移動が始まる。そして、図9に示すように、ピストンロッド40は最大位置まで伸長し、大きな推力でその位置に保持される。
ピストンロッド40が伸長してワークの位置決め等の作業が行われた後、切換弁30が第2位置から第1位置に切り換えられる。すると、エア供給源56からの高圧エアが第2チェック弁50と切換弁30との間の第1エア流路24内に流れ込み、第2チェック弁50によって流れを阻まれた該流路内のエアの圧力が上昇する。そして該流路に接続されたパイロット流路52の圧力も所定以上になり、パイロットチェック弁48が逆止弁として機能しなくなる。
パイロットチェック弁48が逆止弁としての機能を失うと、ヘッド側エア室44に蓄積されたエアの一部は、第2エア流路26の中間点M2を経て、第1チェック弁46とパイロットチェック弁48を含むバイパス流路28を通り、第1エア流路24の中間点M1からロッド側エア室42に向けて供給される。それと同時に、ヘッド側エア室44に蓄積されたエアの他の一部は、第2エア流路26を介して第2排気口58bから外部に排出される。
これにより、ヘッド側エア室44の圧力が下降し始めるとともに、ロッド側エア室42の圧力が上昇し始める。このとき、ロッド側エア室42に向けて供給されるエアは、主にタンク部24tに蓄積される。ピストンロッド40の引き込みが始まる前は、ロッド側エア室42とバイパス流路28を含めて第1チェック弁46からロッド側エア室42までの間にエアが存在し得る領域のうち最も大きな空間を占めるのはタンク部24tであるからである。
ヘッド側エア室44の圧力が減少し、ロッド側エア室42の圧力が上昇して、ヘッド側エア室44の圧力がロッド側エア室42の圧力に等しくなると、第1チェック弁46の作用により、ヘッド側エア室44のエアがロッド側エア室42に向けて供給されなくなり、ロッド側エア室42の圧力の上昇が止まる。一方、ヘッド側エア室44の圧力は下降し続ける。そして、ロッド側エア室42の圧力がピストン38の静止摩擦抵抗に打ち勝つ分だけヘッド側エア室44の圧力を上回ると、ピストンロッド40の引き込み方向への移動が始まる。
ピストンロッド40が引き込み方向へ移動を始めると、ロッド側エア室42の容積が増加するためロッド側エア室42の圧力は下降するが、タンク部24tの存在によってロッド側エア室42の容積は実質的に大きなものとなっており、圧力が下降する割合は小さい。そして、ヘッド側エア室44の圧力はそれより大きな割合で下降するので、ロッド側エア室42の圧力がヘッド側エア室44の圧力を上回る状態は継続する。また、一旦移動を始めたピストン38の摺動抵抗は静止状態でのピストン38の摩擦抵抗よりも小さいので、ピストンロッド40の引き込み方向への移動は支障なく行われる。こうして、ピストンロッド40が最も引き込まれた初期状態に戻る。再び切換弁30が切り換えられるまでこの状態が維持される。
本実施形態によれば、エアシリンダ22の復帰工程において、ヘッド側エア室44に蓄積されたエアの一部を第1チェック弁46とパイロットチェック弁48を介してロッド側エア室42に供給しつつ、ヘッド側エア室44に蓄積されたエアの他の一部を外部に排出することができるので、エアシリンダ22の復帰に必要な時間を可及的に短縮することができる。
また、第1チェック弁46とパイロットチェック弁48とを含むバイパス流路28、第2チェック弁50とタンク部24tとを含むロッド側エア流路24iおよびヘッド側エア流路26iがエアシリンダ22に内蔵されるので、エアシリンダ22の外部に設けられる流体回路が簡素化される。
さらに、エアシリンダ22に接続される配管は、ロッド側ポートP1に接続される配管とヘッド側ポートP2に接続される配管の2本だけであり、エアシリンダ22と切換弁30との間を繋ぐ配管の数を最小限のものとすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るエアシリンダ90について、図10および図11を参照しながら説明する。第2実施形態は、ヘッドカバーの構造が第1実施形態と異なる。なお、第2実施形態に係るエアシリンダ90において、上述したエアシリンダ22と同一または同等の構成要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
第1実施形態のエアシリンダ22の流体回路20には、エアシリンダ22の外部に設けられるスピードコントローラ54が含まれていた。本実施形態では、このスピードコントローラ54に代えて絞り弁92が設けられる。絞り弁92は、ヘッドカバー91に内蔵されるヘッド側エア流路26iのうち、バイパス流路28が分岐する箇所からヘッド側ポートP2までの部分に介設されている。
絞り弁92は、そのつまみを操作することで、ヘッド側エア室44から外部に向けて排出されるエアの流量をある程度調整することができるように構成されている。したがって、エアシリンダ90の復帰工程において、ヘッド側エア室44に蓄積されたエアをロッド側エア室42に向けて供給する量と外部に排出する量との割合を調整することができる。
本実施形態によれば、ヘッド側エア室44に蓄積されたエアをロッド側エア室42に向けて供給する量と外部に排出する量との割合を調整可能な絞り弁92がヘッドカバー91に内蔵されるので、エアシリンダ90の外部に設けられる流体回路がさらに簡素化される。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るエアシリンダ100について、図12〜図14を参照しながら説明する。第3実施形態は、シリンダチューブの構造が異なるほか、ヘッドカバーおよびロッドカバーに対するシリンダチューブの取付構造等が第1実施形態と異なる。なお、第3実施形態に係るエアシリンダ100において、上述したエアシリンダ22と同一または同等の構成要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
シリンダチューブ102は、互いに独立した部材として成形された薄肉円筒状の内側チューブ102aと薄肉四角筒状の外側チューブ102bとを組み合わせた二重構造となっている。内側チューブ102aと外側チューブ102bとの間に連結壁は存在しない。内側チューブ102aと外側チューブ102bとの間に形成される横断面環状の空間によってタンク部24tが構成されている。
内側チューブ102aの一端部および他端部は、それぞれヘッドカバー34およびロッドカバー36に嵌合により取り付けられている。外側チューブ102bの一端部および他端部は、それぞれヘッドカバー34およびロッドカバー36に加締めにより固定されている。内側チューブ102aの他端部寄りには、厚み方向に貫通する一組の貫通孔104が設けられており、ロッド側エア室42は、この貫通孔104を介してタンク部24tと連通している。なお、図13において参照符号106で示される部材は、ピストン38がピストンロッド40を押し出す方向に移動する際のストロークエンドにおいて、ピストン38に当接して衝撃を緩和するダンパである。
本実施形態によれば、内側チューブ102aと外側チューブ102bとの間に連結壁およびタイロッドが存在しないので、タンク部24tの容積を大きくとることができる。
(ピストンパッキンの変形例)
上記各実施形態で用いられるピストンパッキン80は、ロッド側エア室42およびヘッド側エア室44に対するエアの供給状態とは関わりなく、常に、シリンダチューブの内周面に当接する公知のものである。そのようなものとは異なるピストンパッキンの複数の変形例について、以下、図16A〜図18Bを参照しながら説明する。これらの変形例に係るピストンパッキン(80P、80Q、80R)は、ピストン38の摺動抵抗を低減せしめるもので、エアの消費量低減に寄与する。なお、これらの変形例において、第1実施形態のエアシリンダ22と同一または同等の構成要素には、同一の参照符号を付してある。
図16Aに示されるように、第1変形例に係るピストンパッキン80Pは、ピストン38に周設された凹溝83に装着されている。この凹溝83は、エアシリンダの中心軸である軸Lの周りに環状に周設されるとともに軸Lに対して平行に延びる底壁面83aと、底壁面83aの軸L方向の両端から径方向に延びて互いに対向するロッド側エア室42側の第1側壁面83bと、ヘッド側エア室44側の第2側壁面83cとから構成されている。
ピストンパッキン80Pは、内周面としての基端面80aと、外周面としての先端面80dと、基端面80aおよび先端面80dの軸L方向の一端同士を連結する第1側端面80bと、同じく軸L方向の他端同士を連結する第2側端面80cとによって外形が作られている。基端面80aおよび先端面80dは、軸L周りに環状をなすとともに軸Lに対して平行に延びている。第1側端面80bは、ロッド側エア室42を向いて径方向に平面をなして延び、第2側端面80cは、ヘッド側エア室44を向いて径方向に平面をなして延びている。
ピストンパッキン80Pは、凹溝83に装着されていない未使用状態において、その基端面80aの半径が凹溝83の底壁面83aの半径よりも小さく形成されている。そのため、ピストンパッキン80Pを凹溝83に装着した状態において、ゴム弾性材からなるピストンパッキン80Pは、周方向に伸長されて基端面80aが凹溝83の底壁面83aに圧接し、基端面80aと凹溝83の底壁面83aとの間のシールが確保されている。
ピストンパッキン80Pが径方向に占める長さ(ピストンパッキン80Pの高さ)は、凹溝83が径方向に占める長さ(凹溝83の深さ)よりも大きく、ピストンパッキン80Pは、その先端面80dを含む先端部がピストン38の外周面から径方向に突出している。ピストンパッキン80Pの軸L方向の長さ(幅)は、凹溝83の軸L方向の長さ(幅)よりも小さく、ピストンパッキン80Pは、ロッド側エア室42とヘッド側エア室44との圧力差によって、凹溝83の第1側壁面83bと第2側壁面83cとの間を軸L方向に往復移動可能となっている。
ピストン38がシリンダチューブ32に組付けられる前の状態において、ピストン38に装着されたピストンパッキン80Pの先端面80dの半径は、シリンダチューブ32を構成する内側チューブ32aの内径よりも僅かに小さく形成されている。したがって、ヘッド側エア室44およびロッド側エア室42のいずれにもエアが供給されていないとき、ピストンパッキン80Pと内側チューブ32aの内周面との間には所定の隙間δが介在している。
ピストンパッキン80Pの先端部における第1側端面80b側の端部が軸L周りに環状の第1シール部85を構成し、同じく第2側端面80c側の端部が軸L周りに環状の第2シール部86を構成している。第1シール部85は、先端面80dと第1側端面80bとが交わる直角の角部を含み、第2シール部86は、先端面80dと第2側端面80cとが交わる直角の角部を含む。第1シール部85および第2シール部86は、ロッド側エア室42とヘッド側エア室44との圧力差によってピストンパッキン80Pが弾性変形した際に、ピストン38と内側チューブ32aとの間の必要なシールを確保するようになっている。なお、ウエアリング81はシール性を有するものではない。
切換弁30が第2位置に切り換えられ、高圧エアがヘッド側エア室44に供給されてヘッド側エア室44の圧力が上昇すると、該圧力がピストンパッキン80Pの第2側端面80cに作用し、ピストンパッキン80Pを凹溝83の第1側壁面83bに向けて軸L方向に移動せしめる。そして、ピストンパッキン80Pは、その第1側端面80bが凹溝83の第1側壁面83bに当接し、第1側壁面83bに押し付けられる。これと同時に、ピストンパッキン80Pは、図16Bに示されるように弾性変形し、第2シール部86が内側チューブ32aとの間の前記隙間δを狭窄するか、内側チューブ32aの内周面に当接する。こうして、ピストン38と内側チューブ32aとの間がシールされ、ピストン38をロッド側エア室42に向けて駆動することが可能になる。
また、切換弁30が第1位置に切り換えられ、ヘッド側エア室44に蓄積されたエアがロッド側エア室42に供給されてロッド側エア室42の圧力が上昇すると、該圧力がピストンパッキン80Pの第1側端面80bに作用し、ピストンパッキン80Pを凹溝83の第2側壁面83cに向けて軸L方向に移動せしめる。そして、ピストンパッキン80Pは、その第2側端面80cが凹溝83の第2側壁面83cに当接し、第2側壁面83cに押し付けられる。これと同時に、ピストンパッキン80Pが弾性変形し、第1シール部85が内側チューブ32aとの間の前記隙間δを狭窄するか、内側チューブ32aの内周面に当接する。こうして、ピストン38と内側チューブ32aとの間がシールされ、ピストン38がヘッド側エア室44に向けて移動可能になる。
第2変形例に係るピストンパッキン80Qは、先端部に周設された第1シール部および第2シール部の形態において、第1変形例に係るピストンパッキン80Pと異なる。
図17Aに示されるように、第1シール部は、ピストンパッキン80Qの先端面80dにおける第1側端面80b側から径方向外方に向けて一体に突設された環状の第1突条85aによって構成されている。また、第2シール部は、ピストンパッキン80Qの先端面80dにおける第2側端面80c側から径方向外方に向けて一体に突設された環状の第2突条86aによって構成されている。第1突条85aおよび第2突条86aは、先端面80d上の基端から内側チューブ32aの内周面に向けて、軸L方向の幅が徐々に狭くなる楔形状に形成されている。
このように構成された第1シール部としての第1突条85aおよび第2シール部としての第2突条86aは、第1変形例の場合と同様の機序によって、内側チューブ32aとの隙間δを狭窄するか、内側チューブ32aの内周面に当接する(図17B参照)。
第3変形例に係るピストンパッキン80Rは、図18Aに示されるように、第1側端面80bおよび第2側端面80cにそれぞれ第1くびれ溝87aおよび第2くびれ溝87bが周設されている点で、第1変形例に係るピストンパッキン80Pと異なる。この第1くびれ溝87aと第2くびれ溝87bは、ピストンパッキン80Rの変形を促進するために設けられている。さらに、ピストンパッキン80Rは、基端面80aが凹溝83の底壁面83aに対して、軸L方向の中央位置で接着により固定されている点で、第1変形例に係るピストンパッキン80Pと異なる。
このように構成されたピストンパッキン80Rは、ヘッド側エア室44の圧力が上昇したとき、図18Bに示されるように弾性変形する。すなわち、第2くびれ溝87bが拡大して、ピストンパッキン80Rにおけるヘッド側エア室44側の側端部が伸長する。このとき、第1くびれ溝87aが縮小して、該側端部の伸長が促進される。同様に、ロッド側エア室42の圧力が上昇したときは、第1くびれ溝87aが拡大するとともに第2くびれ溝87bが縮小して、ピストンパッキン80Rにおけるロッド側エア室42側の側端部が伸長する。また、ピストンパッキン80Rの基端面80aが凹溝83の底壁面83aに接着により固定されているので、基端面80aが底壁面83aから浮き上がるのを防止することができる。
本発明に係るエアシリンダは、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することのない範囲で、種々の構成を採り得ることはもちろんである。

Claims (8)

  1. シリンダチューブの一端がヘッドカバーで閉塞されるとともに他端がロッドカバーで閉塞され、ピストンによって区画されるヘッド側エア室とロッド側エア室とを有するエアシリンダであって、
    切換弁に配管を介して接続されるロッド側ポートと、切換弁に配管を介して接続されるヘッド側ポートと、前記ロッド側エア室と前記ロッド側ポートとを接続するロッド側エア流路と、前記ヘッド側エア室と前記ヘッド側ポートとを接続するヘッド側エア流路と、前記ロッド側エア流路の中間点と前記ヘッド側エア流路の中間点とを接続するバイパス流路と、前記バイパス流路に介設されるチェック弁およびパイロットチェック弁とを備える
    ことを特徴とするエアシリンダ。
  2. 請求項1記載のエアシリンダにおいて、
    前記ロッド側エア流路の中間点と前記ロッド側ポートとの間の前記ロッド側エア流路に第2チェック弁が介設され、前記第2チェック弁と前記ロッド側ポートとの間の前記ロッド側エア流路と前記パイロットチェック弁との間にパイロット流路が設けられる
    ことを特徴とするエアシリンダ。
  3. 請求項2記載のエアシリンダにおいて、
    前記ロッド側ポートと、前記ヘッド側ポートと、前記ロッド側エア流路の中間点と前記ロッド側ポートとの間の前記ロッド側エア流路と、前記ヘッド側エア流路と、前記バイパス流路とが前記ヘッドカバーに設けられる
    ことを特徴とするエアシリンダ。
  4. 請求項2記載のエアシリンダにおいて、
    前記ロッド側エア室と前記ロッド側エア流路の中間点との間の前記ロッド側エア流路がタンク部であり、前記シリンダチューブは、前記ピストンが摺動自在に配設される内側チューブと、前記内側チューブの外側に設けられる外側チューブとを有し、前記内側チューブと前記外側チューブとの間で形成される空間によって前記タンク部が構成される
    ことを特徴とするエアシリンダ。
  5. 請求項4記載のエアシリンダにおいて、
    前記ヘッドカバーと前記ロッドカバーとの間で前記シリンダチューブを挟持するタイロッドが前記タンク部内を縦断する
    ことを特徴とするエアシリンダ。
  6. 請求項4記載のエアシリンダにおいて、
    前記内側チューブと前記外側チューブは互いに独立して成形された部材であり、前記内側チューブの一端部および他端部はそれぞれ前記ヘッドカバーおよび前記ロッドカバーに取り付けられ、前記外側チューブの一端部および他端部はそれぞれ前記ヘッドカバーおよび前記ロッドカバーに固定される
    ことを特徴とするエアシリンダ。
  7. 請求項2記載のエアシリンダにおいて、
    前記ヘッド側エア流路の中間点と前記ヘッド側ポートの間の前記ヘッド側エア流路に絞り弁が介設されている
    ことを特徴とするエアシリンダ。
  8. 請求項1記載のエアシリンダにおいて、
    前記ヘッド側エア室および前記ロッド側エア室のいずれにもエアが供給されていないとき、前記ピストンに装着されたピストンパッキンと前記シリンダチューブの内周面との間に所定の隙間が介在しており、
    前記ヘッド側エア室または前記ロッド側エア室にエアが供給されたとき、前記ピストンパッキンの先端部における前記ヘッド側エア室側の側端部に周設された第1シール部または前記ピストンパッキンの先端部における前記ロッド側エア室側の側端部に周設された第2シール部が前記隙間を狭窄するかまたは前記シリンダチューブの内周面に当接することで、前記ピストンと前記シリンダチューブとの間がシールされるように構成されている
    ことを特徴とするエアシリンダ。
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