JPWO2019186180A5 - - Google Patents

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JPWO2019186180A5
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  1. )液体グリセロールカーボネートを、大気圧で少なくとも160℃の沸点を有し、脂肪族モノオール、脂肪族ポリオール、又はそれらの混合物から本質的になる脱炭酸促進剤と接触させて、液相混合物を形成するステップと
    b)ステップa)において形成された前記液相混合物に熱を加えて、前記グリセロールカーボネートの熱的脱炭酸を誘導するステップと
    c)ステップb)において形成されたグリシドールを前記液相混合物からグリシドールの蒸発によって分離するステップと
    を含み、脱炭酸触媒の使用を含まない、グリセロールカーボネートの熱的脱炭酸によりグリシドールを調製する方法であって、前記脱炭酸促進剤が、脱炭酸によるグリセロールカーボネートの反応のグリシドール形成に対する選択性を増強する作用剤を指す、前記方法。
  2. モノオール及び/又はポリオールが非環式であり、好ましくはモノオール及び/又はポリオールが、1又は2以上のエーテル基を含み、より好ましくはモノオール及び/又はポリオールが、複数のエーテル基及び第一級ヒドロキシル基を有し、さらにより好ましくはポリオールが、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、並びにエチレングリコール、プロピレングリコール及びグリセロールのオリゴマーから選択され、さらにより好ましくはポリオールが、それぞれ2~8の反復モノマー単位、好ましくは2~5の反復モノマー単位を有する、エチレングリコール、プロピレングリコール及びグリセロールのオリゴマーから選択され、最も好ましくはポリオールが、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセロール、トリグリセロール、及びテトラグリセロールから選択されるオリゴマーである、請求項1に記載の方法。
  3. ポリオールが、ビシナルポリオール、好ましくはC-C20ビシナルポリオール、より好ましくはC-C10ビシナルポリオール、最も好ましくはC-Cビシナルポリオールから選択され
    好ましくは
    i.ビシナルポリオールが、糖及び糖アルコール、好ましくは糖アルコールから選択され、好ましくは前記ポリオールが、グリセロール及びエリトリトールから選択され、より好ましくは前記ポリオールがグリセロールであるか;又は
    ii.ビシナルポリオールが、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,2-ブタンジオール及び2,3-ブタンジオールから選択される、請求項1に記載の方法。
  4. モノオールが、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールのモノエーテル、又はエチレングリコール及びプロピレングリコールのオリゴマーのモノエーテルから選択され、好ましくはモノオールが、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールのモノメチル若しくはモノエチルエーテル、又はエチレングリコール及びプロピレングリコールのオリゴマーのモノメチル若しくはモノエチルエーテルから選択され、より好ましくはモノオールが、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル及びテトラエチレングリコールモノメチルエーテルである、請求項1に記載の方法。
  5. 脱炭酸促進剤が、モノオールとポリオールの混合物である;又は脱炭酸促進剤が、モノオール、ポリオール、又はその混合物からなる、請求項1~のいずれかに記載の方法。
  6. )液体グリセロールカーボネートを、大気圧で少なくとも160℃の沸点を有し、脂肪族ポリオールと組み合わされていてもよい、モノオールから本質的になる脱炭酸促進剤と接触させて、液相混合物を形成するステップであって、前記モノオールが、フェニル置換C-C直鎖状又は分岐状鎖アルキルヒドロキシ基である、ステップと、
    b)ステップa)において形成された前記液相混合物に熱を加えて、前記グリセロールカーボネートの熱的脱炭酸を誘導するステップと、
    c)ステップb)において形成されたグリシドールを前記液相混合物からグリシドールの蒸発によって分離するステップと
    を含み、脱炭酸触媒の使用を含まない、グリセロールカーボネートの熱的脱炭酸によりグリシドールを調製する方法であって、前記脱炭酸促進剤が、脱炭酸によるグリセロールカーボネートの反応のグリシドール形成に対する選択性を増強する作用剤を指す、前記方法。
  7. ポリオールが、モノオールと組み合わされて存在し、前記ポリオールが、請求項2又は3のいずれかに記載されている通りであり、好ましくはモノオールのヒドロキシル基が第一級アルコールであり、より好ましくはモノオールがベンジルアルコールである、請求項に記載の方法。
  8. 脱炭酸促進剤が、大気圧で少なくとも180℃、より好ましくは少なくとも200℃、さらにより好ましくは220~250℃の沸点を有する;及び/又は
    ステップa)において形成された液体混合物中に、前記脱炭酸促進剤がグリセロールカーボネートと脱炭酸促進剤の組合せに対して5~70mol%、好ましくは10~40mol%、より好ましくは15~35mol%、最も好ましくは20~30mol%の量で存在する、請求項1~のいずれかに記載の方法。
  9. 液体反応混合物の乱流膜を形成するステップをさらに含み、好ましくは形成された前記乱流膜が、5,000より高い、好ましくは7,500より高い、より好ましくは10,000より高いレイノルズ数を有する、請求項1~のいずれかに記載の方法。
  10. 請求項1~9のいずれかに記載の方法であって、
    混合物が、125℃~300℃、好ましくは190℃~275℃、より好ましくは200℃~250℃、さらにより好ましくは210℃~240℃、最も好ましくは215℃~235℃の温度に加熱される、及び/又は
    i.前記方法が準大気圧下で行われ、好ましくは20.0kPa以下の絶対圧(200mbar以下の絶対圧)、より好ましくは15.0kPa以下の絶対圧(150mbar以下の絶対圧)、さらにより好ましくは12.5kPa以下の絶対圧(125mbar以下の絶対圧)、最も好ましくは11.0kPa以下の絶対圧(110mbar以下の絶対圧)で行われるか;若しくは
    ii.ステップc)における蒸発が、不活性ガス流によって促進される前記方法。
  11. ステップb)における加熱及びステップc)におけるグリシドールの蒸発が、液体グリセロールカーボネート及び脱炭酸促進剤を導入するための1又は2以上の給送物が供給されている蒸発器中で行われ、好ましくはグリセロールカーボネート及び脱炭酸促進剤が、前記蒸発器に給送される前に混ぜ合わされる;及び/又は、液体グリセロールカーボネートを含む給送物が、前記蒸発器に給送される前に予熱され、好ましくは液体グリセロールカーボネートを含む前記給送物が、50℃~150℃、好ましくは65℃~135℃、より好ましくは75℃~125℃の温度に予熱される、請求項1~10のいずれかに記載の方法。
  12. 蒸発器における液体混合物中の脱炭酸促進剤の含有量を提供する又は補うために使用される給送物を、前記蒸発器に供給する、及び/又は前記蒸発器が、流下液膜式蒸発器、上昇液膜式蒸発器、上昇流下液膜式蒸発器、撹拌薄膜式蒸発器、長管式蒸発器、短管式蒸発器、回分式パン型蒸発器、多重効用式蒸発器、プレート型蒸発器、蒸気圧縮式蒸発器、又は強制循環式蒸発器であり、好ましくは前記蒸発器が、流下液膜式蒸発器、上昇液膜式蒸発器、撹拌薄膜式蒸発器又は強制循環式蒸発器であり、より好ましくは前記蒸発器が、流下液膜式蒸発器、撹拌薄膜式蒸発器、又は強制循環式蒸発器であり、さらにより好ましくは前記蒸発器が、流下液膜式蒸発器又は撹拌薄膜式蒸発器であり、最も好ましくは前記蒸発器が撹拌薄膜式蒸発器である、請求項11に記載の方法。
  13. 以下のi~iii:
    i.グリセロールカーボネート及び脱炭酸促進剤が給送される前に、蒸発器が予熱される;及び/又は
    ii.液体グリセロールカーボネートが、制御された流速で蒸発器に導入され、好ましくは液体グリセロールカーボネートが、前記蒸発器において形成されたグリシドールの蒸発速度以上の速度で前記蒸発器に導入され、より好ましくはグリセロールカーボネートを含む給送物の給送流速が、0.001~0.250kgm -2 -1 、好ましくは0.005~0.050kgm -2 -1 、より好ましくは0.008~0.015kgm -2 -1 である;及び/又は
    iii.蒸発器が、前記蒸発器からの凝縮物流の出口を備え、方法が、前記凝縮物流中に存在するグリセロールカーボネート及び/又は脱炭酸促進剤を前記蒸発器への給送物にリサイクルするステップをさらに含む、
    の1又は2以上によってさらに特徴づけられる、請求項11又は12に記載の方法。
  14. グリセロールのオリゴマーが、方法の微量な副生成物として形成され、前記方法が、前記副生成物であるグリセロールのオリゴマーを前記方法における脱炭酸促進剤として使用するステップをさらに含む;及び/又は
    凝縮物流のための捕集容器から蒸発器への給送物に導くことによって、グリセロールカーボネート及び/若しくは脱炭酸促進剤をリサイクルするために、並びに/又は副生成物であるグリセロールのオリゴマーを使用するために歯車ポンプを使用する、請求項11~13のいずれかに記載の方法。
  15. ステップc)において得られたグリシドール含有蒸気を凝縮するステップをさらに含み、好ましくはグリシドールを凝縮生成物から蒸留又は薄膜蒸発精製によって単離するステップをさらに含む;及び/又は
    未反応のグリセロールカーボネート及び/若しくは脱炭酸促進剤並びに/又は副生成物であるグリセロールのオリゴマーを凝縮生成物から蒸留又は薄膜蒸発精製によって回収するステップをさらに含み、
    好ましくは方法が請求項11~14のいずれかに記載された通りであり、回収された未反応のグリセロールカーボネート及び/若しくは脱炭酸促進剤をリサイクルさせるステップ、並びに/又は副生成物であるグリセロールのオリゴマーを蒸発器への給送物に導くステップをさらに含む、請求項1~14のいずれかに記載の方法。
  16. 以下のi~iv:
    i.連続した方法として操作される;及び/又は
    ii.グリシドールの形成が、ポリオール及び/若しくはモノオールとグリセロールカーボネートの付加物を介して行われる;及び/又は
    iii.グリシドールの収率が、NMRによって測定して少なくとも60mol%、より好ましくは少なくとも70mol%、さらにより好ましくは少なくとも75mol%である;及び/又は
    iv.グリセロールのオリゴマーが、方法の微量な副生成物として形成され、前記グリセロールのオリゴマーの収率が、NMRによって測定してグリセロールカーボネートに対して1~15mol%、好ましくは1~10mol%、より好ましくは1~5mol%である、
    の1又は2以上によってさらに特徴づけられる、請求項1~15のいずれかに記載の方法。
  17. グリシドールを形成するためにグリセロールカーボネートの反応の選択性を増強するための脱炭酸促進剤としての、請求項1又は6、好ましくは請求項2~4及び7のいずれかに記載のモノオール、ポリオール、又はその混合物の使用。
  18. グリシドールを形成するためのグリセロールカーボネートの熱的脱炭酸における重合阻害剤としての、請求項1又は6、好ましくは請求項2~4及び7のいずれかに記載のモノオール、ポリオール、又はその混合物の使用であって、グリシドールを形成するためのグリセロールカーボネートの前記熱的脱炭酸が脱炭酸触媒の使用を含まず、好ましくは前記モノオール、ポリオール、又はその混合物が、グリセロールカーボネートの自己重合を阻害する、前記使用
JP2021501110A 2018-03-28 2019-03-28 グリシドールの調製方法 Active JP7511255B2 (ja)

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