JPWO2019181618A1 - 蛍光体および光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高いCe含有量を可能とすることで、高い内部量子収率を備えるとともに、黄色蛍光の蛍光波長を長波長側にシフトさせることができ、かつ耐温度消光特性が良好であり、青色光透過率に優れた蛍光体、およびその蛍光体を有する光源装置を提供することを目的とする。【解決手段】YおよびCeの合計含有量を100モル部としたときに、Ceの含有量が0.7モル部以上であるCe:YAG単結晶からなる蛍光体。

Description

本発明は蛍光体およびその蛍光体を用いた光源装置に関する。
青色光を発する青色発光ダイオードと、この青色発光ダイオードの青色光を受けて励起され、黄色蛍光を発する蛍光体とを備え、蛍光体を透過した青色光(青色透過光)と黄色蛍光を混合させて白色光を放射する発光装置が研究されている(特許文献1)。
蛍光体としては、Ce:YAG単結晶(特許文献1)や多結晶セラミック(特許文献2)、Ce:YAGおよびAlからなる共晶体(特許文献3)が主に用いられている。
しかし、特許文献1に記載の単結晶は、CZ法(Czochralski Method)により生成される単結晶であるが、十分な白色光を得られないという問題がある。
また、CZ法により生成された単結晶のCe濃度の偏析係数は約0.1〜0.2であり(非特許文献1)、均一性が低いという問題もある。
また、特許文献2に記載の透明多結晶セラミックは、高温で発光効率が低下する「温度消光」現象が発生するという問題がある。さらに、特許文献2に記載の透明多結晶セラミックは、粒界での散乱により青色透過光が減少し、光源として用いる際の発光強度を十分に得られないという問題もある。
また、特許文献3に記載の共晶体は、相境界での散乱により青色透過光が減少し、光源として用いる際の発光強度を十分に得られないという問題がある。
さらに、一般的に白色光源に使用される黄色蛍光の波長は530nm〜540nmであり、青色透過光の波長は405nm〜460nmである。これらの混合光とJIS規格の白色には色度表上においてズレが生じており、JIS規格の白色を得るために、より波長の長い黄色蛍光が必要とされている。
この他、近年、蛍光体の励起光としてレーザーを用いるレーザー照明の需要が拡大している。このため、レーザー出力時に蛍光体が高温化することから、耐温度消光特性の高レベル化が求められている。
特開2015−81314号公報 T.Fukuda V.I. Chani(Eds.), Additive Manufacturing and Strategic Technologies in Advanced Ceramics, 117−118(2016) 特開2010−24278号公報 特開2017−110042号公報
本発明はこれらの課題を鑑み、高い内部量子収率を備えるとともに、黄色蛍光の蛍光波長を長波長側にシフトさせることができ、かつ耐温度消光特性が良好であり、青色光透過率に優れた蛍光体、およびその蛍光体を有する光源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る蛍光体は、YおよびCeの合計含有量を100モル部としたときに、Ceの含有量が0.7モル部以上であるCe:YAG単結晶からなる。
本発明に係る蛍光体は単結晶であるため、粒界または相境界をほとんど有さないことから、粒界または相境界における散乱が生じにくい。このため、高い青色光透過率が得られる。
さらに、本発明に係る蛍光体は高いCe含有量を可能とすることで、高い内部量子収率による高い発光効率が得られるとともに、黄色蛍光の蛍光波長を長波長側にシフトさせることができる。このため、この黄色蛍光と青色透過光とを混ぜ合わせることで色度表上の白色により近い混合光を得ることができる。
好ましくは、蛍光体はYおよびCeの合計含有量を100モル部としたときに、Ceの含有量が1.0モル部以上である。
このように、Ceの含有量をより高くすることで、より高い内部量子収率による、より高い発光効率が得られるとともに、黄色蛍光の蛍光波長を長波長側によりシフトさせることができる。
好ましくは、蛍光体は540nm以上の蛍光波長を有する。
これにより、この蛍光体の黄色蛍光と青色透過光とを組み合わせた際に、色度表上の白色に近い混合光を得ることが可能となる。
好ましくは、蛍光体は450nmの青色光による常温(25°C)における内部量子収率に対する、200℃における内部量子収率の相対値(%)が95%以上である。
このように、本発明の蛍光体の耐温度消光特性は良好であることから、高温環境下においても優れた発光特性を保つことが可能となる。
好ましくは、蛍光体はマイクロ引き下げ(μ−PD)法によって生成される。
これにより、Ce濃度が均一な単結晶を得ることができる。また、CZ法とは異なり、YおよびCeの合計含有量を100モル部としたときに、0.7モル部以上のCeを添加できる。
本発明に係る光源装置は、本発明に係る蛍光体と、青色発光ダイオードおよび/または青色半導体レーザーとを有する。
このような構成により、本発明に係る光源装置は、白色光源としての適用が可能となる。
図1は本実施形態に係る蛍光体を製造するための単結晶製造装置の概略断面図である。
(蛍光体)
本実施形態に係る蛍光体はCeが付活剤として含有されたYAG系の単結晶(Ce:YAG単結晶)である。本実施形態に係る蛍光体は単結晶であるため、粒界または相境界をほとんど有さないことから、共晶体や多結晶の透明セラミックスに比べて高い青色光透過率が得られる。
なお、蛍光体の青色光透過率とは、蛍光体に照射された所定の波長の青色光の透過率を言う。
蛍光体が単結晶であることは、XRDにより、YAG単結晶の結晶ピークを確認することにより、確認できる。
本実施形態に係る蛍光体はYおよびCeの合計含有量を100モル部としたときに、Ceの含有量が0.7モル部以上である。これにより、高い内部量子収率による高い発光効率が得られるとともに、黄色蛍光の蛍光波長を長波長側にシフトさせることができ、青色透過光と混ぜ合わせることでJIS規格の色度表上の白色により近い混合光を得ることができる。
上記の観点から、蛍光体はYおよびCeの合計含有量を100モル部としたときに、Ceの含有量が1.0モル部以上であることが好ましく、1.0モル部〜2.0モル部であることがより好ましい。
なお、内部量子収率とは、励起光と蛍光の変換効率を言う。具体的には、内部量子収率は、所定の励起波長の青色光を照射した際の蛍光体が吸収した光子数(m)と吸収した光子を変換した変換光の光子数(n)を基に、m/nとして算出される。
また、ここで、蛍光波長とは、励起スペクトルの中で最も強い蛍光の放出が得られる波長(ピーク波長)を言う。
本実施形態に係る蛍光体は540nm以上の蛍光波長を有する。これにより、本実施形態に係る蛍光体の黄色蛍光と青色透過光とを組み合わせた際に、色度表上の白色に近い混合光を得ることが可能となる。上記の観点から、本実施形態に係る蛍光体は540nm〜570nmの蛍光波長を有することが好ましい。
本実施形態の蛍光体は、450nmの青色光による常温(25°C)における内部量子収率に対して、200℃における内部量子収率の相対値(%)が95%以上である。なお、この相対値は耐温度消光特性の評価値である。本実施形態の蛍光体は、このように耐温度消光特性が良好であることから、高温環境下においても優れた発光特性を保つことが可能となる。上記の観点から、本実施形態に係る蛍光体は450nmの青色光による常温(25°C)における内部量子収率に対して、200℃における内部量子収率の相対値(%)が98%以上であることが好ましい。
なお、多結晶の透明セラミックスは結晶粒界の微細な空隙の存在により、励起状態から基底状態に戻る際、その一部が熱エネルギー変化し易く、単結晶に比べ耐温度消光特性が劣る。
YAG系の単結晶の組成は特に限定されないが、例えば、(Y1−x−y−zαβCe3+aAl5−a12(0≦x≦0.9994、0≦y≦0.0669、0.007≦z、−0.016≦a≦0.315)が挙げられる。
ここで、α、βは、Yを置換する成分である。α、βの元素には、Lu、Gd、Tb、Laが挙げられる。
(単結晶製造装置)
図1に、μ−PD法による単結晶製造装置2の概略断面図を示す。μ−PD法は、試料を入れた坩堝4を直接または間接的に加熱することにより坩堝4内に対象物質の融液を得て、坩堝4の下方に設置した種結晶14を坩堝4下端の開口部へ接触させ、そこで固液界面を形成しつつ種結晶14を引き下げることにより単結晶を成長させる溶融凝固法である。
本実施形態に係る蛍光体は、μ−PD法により生成されることが好ましい。これにより、生成した単結晶から個々の部分を切り出す際に、各切り出し位置において、Ceが均一に含まれるとともに、YおよびCeの合計含有量を100モル部としたときに、Ceが0.7モル部以上含まれるCe:YAG単結晶が得られる。すなわち、μ−PD法を用いることで、Ce濃度の偏析係数が1.0に近い単結晶が得られる。偏析係数は下記式(1)により求められる。
Figure 2019181618
μ−PD法により生成された単結晶はCe濃度の偏析係数を1.0に近づけることができる。これに対して、CZ法により生成された単結晶はCe濃度の偏析係数が約0.1〜0.2である(非特許文献1)。このように、μ−PD法により生成された単結晶はCZ法により生成された単結晶に比べてCe濃度が引き下げ方向に沿って均一になる傾向となる。
なお、結晶中のCe濃度は、LA−ICP−MS、EPMA、EDX等で測定できる。液相中のCe濃度は、ICP−AESまたはICP−MSで測定できる。
図1に示すように、本実施形態に係る単結晶蛍光体を製造するための単結晶製造装置2は、開口部が下向きになるように設置してある坩堝4とその周りを覆う耐火材炉6とを備える。耐火材炉6はさらに石英管8により覆われており、石英管8の縦方向の中央部付近には、坩堝4の加熱のための誘導加熱コイル10が設置されている。
坩堝4の開口部には種結晶保持治具12により保持された種結晶14が設置されている。また、坩堝4の開口部付近にはアフターヒーター16が設置されている。
なお、図示しないが、単結晶製造装置2には、耐火材炉6の内部を減圧する減圧手段、減圧をモニターする圧力測定手段、耐火材炉6の温度を測定する温度測定手段および耐火材炉6の内部に不活性ガスを供給するガス供給手段が設けられている。
種結晶14は単結晶を棒状に切り出した物を使用する。種結晶は、添加物を含まないYAG単結晶が好ましい。
種結晶保持治具12の素材は特に限定されないが、使用温度である1900℃付近において影響の少ない緻密アルミナ等が好ましい。種結晶保持治具12の形状と大きさも特に限定されないが、耐火材炉6に接触しない程度の径である棒状の形状であることが好ましい。
単結晶の融点が高いため、坩堝4およびアフターヒーター16の材質はIr、Mo等が好ましい。また、坩堝4の材質の酸化による単結晶への異物混入を防止するために、Irを用いることがより好ましい。なお、1500℃以下の融点の物質を対象とする場合は坩堝4の材質としてPtを使用することが可能である。また、坩堝4の材質としてPtを使用する場合には、大気中での結晶成長が可能である。1500℃を超える高融点物質を対象とする場合は、坩堝4およびアフターヒーター16の材質として、Ir等を用いるため、結晶成長はAr等の不活性ガス雰囲気下でのみ行われる。
坩堝4の開口部の径は単結晶の融液の粘度が低い事や坩堝4との濡れ性の点から、200μm〜400μm程度で平らな形状が好ましい。
耐火材炉6の材質は特に限定されないが、保温性や使用温度、結晶への不純物混入防止の観点からアルミナであることが好ましい。
(単結晶の製造方法)
次に、本実施形態に係る蛍光体(単結晶)の製造方法について説明する。
まず、耐火材炉6内部の坩堝4に単結晶の原料であるYAG原料とCeを入れ、炉内をNやArなどの不活性ガスで置換する。
次に、不活性ガスを10〜100cm/minで流入させながら誘導加熱コイル(加熱用高周波コイル)10で坩堝4を加熱し、原料を溶融して融液を得る。
原料を十分溶融したところで種結晶14を坩堝下部から徐々に近づけ、坩堝4下端の開口部に種結晶14を接触させる。融液が坩堝4下端の開口部から出た所で種結晶14を下降させ、結晶成長を開始させる。
結晶成長速度は固液界面の様子をCCDカメラ、またはサーモカメラで観察しながらマニュアルで温度と共にコントロールする。
誘導加熱コイル10の移動により、温度勾配は10℃/mm〜100℃/mmの範囲で選択可能である。また、単結晶の成長速度も0.01mm/min〜30mm/minの範囲で選択可能である。
坩堝4内の融液が出なくなるまで種結晶を下降させ、坩堝4から種結晶が離れた後、単結晶にクラックが入らない様に冷却を行う。このように坩堝4とアフターヒーター16以下にかけて急峻な温度勾配とする事で融液の引き出し速度を上げる事が可能となる。
耐火材炉6内部には、上記の結晶成長および冷却の間も、加熱時と同条件で不活性ガスを流入したままにする。炉内雰囲気はNやAr等の不活性ガスを使用する事が好ましい。
(光源装置)
本実施形態に係る光源装置は、少なくとも、本実施形態に係る蛍光体と、青色発光ダイオード(青色LED)または青色半導体レーザー(青色LD)とを有する。以下では、青色発光ダイオードおよび青色半導体レーザーを「青色発光素子」と総称する。
青色発光素子は、蛍光体を励起するための励起光を発する。青色発光素子としてはピーク波長が405nm〜460nmのものから任意に選択可能であり、特に白色光源用途としては425nm〜460nmのものが一般的に用いられる。
青色発光素子と蛍光体とは密着していてもよいし、離れていてもよい。また、青色発光素子と蛍光体の間には透明樹脂が備えられていてもよいし、空隙が備えられていてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
(試料番号1〜6)
図1に示す単結晶製造装置2を用いてμ−PD法によりCe:YAG単結晶を生成した。
内径20mmのIr製の坩堝4に出発原料としてYAG原料を10g投入し、添加物としてCeを表1に示す含有量になるように投入した。原料を投入した坩堝4を耐火材炉6に投入し、耐火材炉6内の圧力を減圧雰囲気とし、Nガスを50cm/minの流量でフローを行った。
その後、坩堝4の加熱を開始しYAG単結晶の融点に達するまで1時間かけて徐々に加熱した。YAG単結晶を種結晶14として用い、種結晶14をYAGの融点近くまで上昇させた。
種結晶14の先端を坩堝4下端の開口部に接触させて、開口部から融液が出るまで温度を徐々に上昇させた。坩堝4下端の開口部から融液が出たら種結晶14を徐々に降下させながら、0.20mm/minの速度で結晶成長を行った。
その結果、2mm角、長さ300mmのCe:YAG単結晶が得られた。なお、試料番号2のCe:YAG単結晶の実効偏析係数は0.6であった。
なお、実効偏析係数は、結晶中のCe濃度をLA−ICP−MSにより測定し、液相中のCe濃度をICP−AESで測定し、上記式(1)にフィッティングすることで計算した。
得られた単結晶を以下に示す方法により評価した。
・単結晶
XRDによりYAG単結晶の結晶ピークを確認して、異相成分が含まれないことを確認することにより、単結晶であることを確認した。
・蛍光波長
蛍光波長は、日立ハイテク株式会社製 F−7000形分光蛍光光度計を用いて、25℃、200℃および300℃において測定した。測定モードは蛍光スペクトル、測定条件は励起波長450nm、ホトマル電圧400Vとした。
・内部量子収率比および耐温度消光特性
内部量子収率の測定は、測定装置として日立ハイテク株式会社製 F−7000形分光蛍光光度計を用いて、25℃、200℃および300℃において測定した。測定モードは蛍光スペクトル、測定条件は励起波長450nm、ホトマル電圧400Vとした。
表1のηint 25℃は、試料番号2の25℃における内部量子収率に対する各試料の内部量子収率の比(内部量子収率比)を示す。表1のηint 200℃/ηint 25℃は各試料の25℃における内部量子収率に対する各試料の200℃における内部量子収率の比(耐温度消光特性)を示す。表1のηint 300℃/ηint 25℃は各試料の25℃における内部量子収率に対する各試料の300℃における内部量子収率の比(耐温度消光特性)を示す。耐温度消光特性は1に近い方が良い。
・青色光透過率比
青色光透過率の測定は、測定装置としてJASCO株式会社製 V660 スペクトロメーターを用いた。測定波長は460nmとした。表1には試料番号2の青色光透過率に対する各試料の青色光透過率の比(青色光透過率比)を示す。
(試料番号11〜22)
比較例として、Ce含有量の異なる共晶体、透明セラミックス、CZ法により生成された単結晶の評価値をシミュレーションにより算定した。結果を表1に示す。
なお、Ceを0.7モル部以上含むCZ法による単結晶は製造が不可能であるため、評価値は記載していない。
Figure 2019181618
Ce:YAG単結晶による蛍光体のうち、Ce含有量が0.7モル部以上の場合(試料番号1〜4)は、Ce含有量が0.1モル部以下の場合(試料番号5および6)に比べて、蛍光波長がより長波長側であり、内部量子収率比および耐温度消光特性が良好であることが確認できた。
Ce含有量が0.7モル部以上のCe:YAG単結晶(試料番号1〜4)は、Ce含有量が0.05〜5モル部のCe:YAG/Al共晶体(試料番号11〜15)に比べて、耐温度消光特性が良好であることが確認できた。
Ce含有量が0.7モル部以上のCe:YAG単結晶(試料番号1〜4)は、Ce含有量が0.7〜5モル部のCe:YAG/Al共晶体(試料番号13〜15)に比べて、青色光透過率比が良好であることが確認できた。
共晶体が青色光透過率比においてCe:YAG単結晶に劣るのは、共晶体は相境界において光の散乱が発生するためであると考えられる。
Ce含有量が0.7モル部以上のCe:YAG単結晶(試料番号1〜4)は、Ce含有量が0.05〜5モル部のCe:YAG透明セラミックス(試料番号16〜20)に比べて、耐温度消光特性が良好であることが確認できた。
Ce含有量が0.7モル部以上のCe:YAG単結晶(試料番号1〜4)は、Ce含有量が0.7〜5モル部のCe:YAG透明セラミックス(試料番号18〜20)に比べて、青色光透過率比が良好であることが確認できた。
Ce含有量が0.7モル部以上のμ−PD法によるCe:YAG単結晶(試料番号1〜4)は、Ce濃度が0.05〜0.1モル部のCZ法によるCe:YAG透明セラミックス(試料番号21および22)に比べて、内部量子収率比が良好であることが確認できた。
また、CZ法では0.1モル部より多くCeを含有させことは不可能である。これは、CZ法は結晶成長速度がμ−PD法に比べて遅いため、Ce等の添加物の偏析係数が小さくなり、結果として結晶に取り込まれる添加物の濃度が低くなるためであると考えられる。
2 単結晶製造装置
4 坩堝
6 耐火材炉
8 石英管
10 誘導加熱コイル
12 種結晶保持治具
14 種結晶
16 アフターヒーター

Claims (6)

  1. YおよびCeの合計含有量を100モル部としたときに、
    Ceの含有量が0.7モル部以上であるCe:YAG単結晶からなる蛍光体。
  2. YおよびCeの含有量を100モル部としたときに、
    Ceの含有量が1.0モル部以上である請求項1に記載の蛍光体。
  3. 540nm以上の蛍光波長を有する請求項1または2に記載の蛍光体。
  4. 450nmの青色光による25°Cにおける内部量子収率に対する、200°Cにおける内部量子収率の相対値(%)が95%以上である請求項1〜3のいずれかに記載の蛍光体。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の蛍光体であって、前記蛍光体はマイクロ引き下げ法によって生成されることを特徴とする蛍光体。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の蛍光体と、青色発光ダイオードおよび/または青色半導体レーザーとを有する光源装置。
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