JPWO2019181510A1 - エアゾール製品 - Google Patents

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Abstract

本発明は、原液と噴射剤とが容器本体に充填されたエアゾール製品であって、前記原液が、下記成分A、成分B及び成分Cを含有し、前記噴射剤が液化石油ガスを含有する、エアゾール製品に関する。かかるエアゾール製品は塩化リゾチームの安定性が高いため、好ましくはデオドラント剤に適用することができる。成分A:塩化リゾチーム;成分B:非イオン性界面活性剤;成分C:水。

Description

本発明はエアゾール製品に関する。
人に不快感を与える腋臭、足臭、頭皮臭、汗臭などの体臭は、汗が皮脂と混ざり、それが皮膚常在菌により分解されることにより生じるとされている。これら体臭を抑えるために、トリクロサンやイソプロピルメチルフェノール等の殺菌成分と、塩化リゾチーム等のリゾチーム(塩)を含有する殺菌剤組成物が知られている(特許文献1)。
特開2007−145771号公報
塩化リゾチームは水溶性であるため、塩化リゾチームを配合した組成物を調製する場合、水ベースの処方を選択することが一般的である。また、水ベースの組成物をエアゾール製品の原液として用いる場合、水への溶解度が比較的高いジメチルエーテルを噴射剤として用いることが一般的である。
そこで、本発明者らが塩化リゾチームとジメチルエーテルとを組み合わせた処方を検討した結果、塩化リゾチームが経時的に活性を喪失することが判明した。これは、塩化リゾチームがジメチルエーテルにより失活してしまうことによるものと推定された。
従って本発明の課題は、塩化リゾチーム及び水を含有する組成物を原液とするエアゾール製品であって、塩化リゾチームの失活が抑制されたエアゾール製品を提供することにある。
本発明は、原液と噴射剤とが容器本体に充填されたエアゾール製品であって、
前記原液が、下記成分A、成分B及び成分Cを含有し、前記噴射剤が液化石油ガスを含有する、エアゾール製品に関する。
成分A:塩化リゾチーム
成分B:非イオン性界面活性剤
成分C:水
本発明のエアゾール製品は、塩化リゾチームを含む水ベースの組成物を原液とするエアゾール製品であっても、塩化リゾチームの失活が抑制されている、即ち、塩化リゾチームの安定性が高いという効果を奏する。
本発明者らがさらに検討を進めた結果、原液として、塩化リゾチーム、非イオン性界面活性剤、及び水を使用し、噴射剤として非水溶性の液化石油ガスを敢えて採用することにより、原液と液化石油ガスとを乳化させたエアゾール製品とすることで、意外にも塩化リゾチームの安定性を向上できることを見出し、本発明を完成させた。
塩化リゾチーム及び水を含有する組成物において、水は塩化リゾチームの良溶媒であるから、塩化リゾチームは失活することなく安定的に存在することができる。しかし、前記組成物を原液とするエアゾール製品において、水への溶解度が高いジメチルエーテルを噴射剤として使用した場合、原液中の水にジメチルエーテルが溶解してしまい、塩化リゾチームの水に対する溶解性が低下すると考えられる。この結果、塩化リゾチームの変性又は塩化リゾチーム同士の凝集が起こり、失活していると推定される。ところが、本発明のエアゾール製品においては、噴射剤として水への溶解度が低い液化石油ガスを敢えて使用することで、水が塩化リゾチームの良溶媒として維持され、塩化リゾチームの失活が抑制されている、即ち、塩化リゾチームの安定性が高いという効果が奏されていると推定される。
<原液>
本発明のエアゾール製品における原液は、成分A:塩化リゾチーム、成分B:非イオン性界面活性剤、及び成分C:水を必須成分として含有する。本発明のエアゾール製品は、前記必須成分に加えて、成分D:エタノールをさらに含有することが好ましい。また、成分A〜成分D以外の成分(その他の成分)をさらに含有してもよい。成分A〜成分Dやその他の成分は、それぞれ、1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
成分Aは塩化リゾチームである。成分Aは細菌細胞膜の構成成分である多糖類の加水分解酵素であり、溶菌作用等の薬理作用を有している。成分Aは市販品として容易に入手することができる。
本発明における原液100質量%中の成分Aの含有量は、充分な殺菌効果を達成する観点から、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.15質量%以上であり、一方、費用対効果の観点及び原液への溶解性の観点から、好ましくは1.5質量%以下であり、より好ましくは1.0質量%以下である。
成分Bは非イオン性界面活性剤であり、原液と噴射剤に含まれる液化石油ガスとを安定的に乳化させることで、製剤としての安定性を向上させることができる。成分Bは1種のみを用いてもよいし、2種を併用してもよい。
成分Bとしては、アルキルグルコシド、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリンなどが挙げられる。
グリセリン脂肪酸エステルの具体例としては、モノカプリル酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノラウリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノエルカ酸グリセリル、セスキオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、ジアラキン酸グリセリル等が例示される。
ポリグリセリン脂肪酸エステルの具体例としては、モノカプリル酸ジグリセリル、モノカプリル酸デカグリセリル、モノカプリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ポリ(4〜10)グリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、セスキオレイン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、ジステアリン酸ポリ(6〜10)グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリステアリン酸ポリ(10)グリセリル等が例示される。
グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物の具体例としては、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル等が例示される。
ポリエチレングリコール脂肪酸エステルの具体例としては、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール等が例示される。モノラウリン酸ポリエチレングリコールの市販品としては、例えば、商品名「エマノーン 1112」(花王社製、オキシエチレン基の平均付加モル数:12)等が挙げられる。
プロピレングリコール脂肪酸エステルの具体例としては、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸プロピレングリコール等が例示される。
ソルビタン脂肪酸エステルの具体例としては、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン等が例示される。
ソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物の具体例としては、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等が例示される。モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンとしては、例えば、商品名「レオドール TW−S120V」(花王社製、オキシエチレン基の平均付加モル数:20)等が挙げられる。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の市販品としては、例えば、商品名「EMALEX HC−20」(日本エマルジョン社製)、商品名「EMALEX HC−50」(日本エマルジョン社製)等が挙げられる。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルにおける好ましいオキシアルキレン基としては、オキシエチレン基及びオキシプロピレン基が挙げられる。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルにおけるオキシアルキレン基の平均付加モル数としては、好ましくは8〜42であり、より好ましくは10〜40である。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルにおけるオキシアルキレン基は1種のみでもよく、2種以上、例えばオキシエチレン基及びオキシプロピレン基が組み合わさったポリオキシエチレンポリオキシプロピレン(POEPOP)基でもよい。なお、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルにおけるオキシアルキレン基が2種以上のオキシアルキレン基を含む場合の平均付加モル数は、2種以上のオキシアルキレン基の平均付加モル数の合計である。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルにおけるアルキル基としては、飽和又は不飽和の炭素数12〜28のものが好ましい。具体的には、ラウリル基、セチル基、ステアリル基、オレイル基、イソセチル基、デシルテトラデシル基等が挙げられる。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの具体例としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシプロピレンイソセチルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシプロピレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル等が例示される。これらの中で、クラッキング音を発するクラッキングスプレーを容易に得ることができる観点から、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテルが好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの市販品としては、例えば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテルとして、商品名「Nikkol PEN−4612」(日光ケミカルズ社製、オキシエチレン基の平均付加モル数:12、オキシプロピレン基の平均付加モル数:6)、商品名「Nikkol PEN−4630」(日光ケミカルズ社製、オキシエチレン基の平均付加モル数:30、オキシプロピレン基の平均付加モル数:6);ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテルとして、商品名「PBC−44」、(日本サーファクタント工業社製、オキシエチレン基の平均付加モル数:20、オキシプロピレン基の平均付加モル数:8)等が挙げられる。
本発明における原液100質量%中の成分Bの含有量は、原液と液化石油ガスとを安定的に乳化させる観点から、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、一方、べたつきや成分Bに由来する臭気を抑制する観点から、好ましくは1.5質量%以下であり、より好ましくは1.0質量%以下である。成分Bの含有量は、原液中に含まれる全ての成分Bの合計量である。
成分Cは水である。成分Cは原液における媒体としての役割を果たす。
本発明における原液100質量%中の成分Cの含有量は、成分Aの安定性向上の観点から、好ましくは55.0質量%以上であり、より好ましくは60.0質量%以上であり、更に好ましくは65.0質量%以上であり、一方、成分C以外の成分による効果を発揮させる観点から、好ましくは99.0質量%以下であり、より好ましくは90.0質量%以下であり、更に好ましくは85.0質量%以下である。
本発明のエアゾール製品における原液は、さらに成分Dのエタノールを含有することが好ましい。
本発明における原液100質量%中の成分Dの含有量は、吐出物に速乾性を付与するという観点、使用者に冷却感を与えるという観点、あるいは成分A及び成分C以外の成分の原液への溶解性を向上させる観点から、好ましくは1.0質量%以上であり、より好ましくは10.0質量%以上であり、一方、成分Aの安定性の観点から、好ましくは30.0質量%以下であり、より好ましくは25.0質量%以下であり、さらに好ましくは22.0質量%以下である。
本発明のエアゾール製品における原液は、成分A〜成分D以外の成分(その他の成分)を任意に含有することができる。その他の成分としては、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ハロカルバン、トリクロロカルバニリド、塩酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン及びグルコン酸クロルヘキシジン等の成分A以外の殺菌剤;塩化アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、クロロヒドロキシアルミニウム、アラントインクロロヒドロキシアルミニウム及びパラフェノールスルホン酸亜鉛等の制汗成分;(酸化亜鉛等の)金属酸化物、アルキルジエタノールアミド、ヒドロキシアパタイト、茶抽出物、香料、酸化防止剤等の消臭成分;成分B以外の界面活性剤;着色剤;キレート剤;清涼剤;ビタミン類;中和剤;アミノ酸;pH調整剤;美白剤;抗炎症剤;動植物抽出物;皮膜形成剤;シリコーン類;高級アルコール類;保湿剤;粉体等が挙げられる。前記その他の成分は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
前記原液は、常法により調製することができる。例えば、前記の各構成成分を混合し、公知の方法、具体的には、ホモミキサー等で撹拌する方法等が挙げられる。
<噴射剤>
本発明のエアゾール製品における噴射剤は、液化石油ガスを含有する。液化石油ガスとしては特に限定されず、エアゾール製品に使用される液化石油ガスを採用することができ、例えば、プロパン、ノルマルブタン、イソブタンおよびイソペンタンからなる群から選ばれる1種の液化ガス、あるいは2種以上の液化ガスの混合ガスとすることができる。
噴射剤100質量%中の液化石油ガスの含有量は、噴射安定性の観点から、好ましくは95.0質量%以上であり、より好ましくは100質量%である。
噴射剤として液化石油ガスと併用可能なものとしては、窒素ガス、炭酸ガスなどの圧縮ガス等が挙げられ、成分Aの安定性の観点から、噴射剤は液化石油ガス及び圧縮ガスのみ又は液化石油ガスのみであることが好ましい。一方、成分Aの安定性の観点から、本発明のエアゾール製品における噴射剤はジメチルエーテルなどの水への溶解度が高い液化ガスを含有しないことが好ましい。
<エアゾール製品>
本発明のエアゾール製品における、原液と噴射剤との質量比(原液/噴射剤)は、液化石油ガスと原液との乳化をしやすくする観点から、好ましくは20/80以上であり、より好ましくは30/70以上である。一方、噴射の勢いを確保する観点、使用時に爽快感を与える観点、液化石油ガスによる冷却感を向上させる観点あるいは原液を最後まで噴射させる観点から、95/5以下が好ましく、92/8以下がより好ましい。
本発明のエアゾール製品は、常法により、エアゾール容器に原液と噴射剤とを充填して製造することができる。
エアゾール製品の吐出形態としては、スプレー状、フォーム状等が挙げられる。スプレー状としては、吐出物が吐出直後にパチパチとクラッキング音を発するとともに、吐出面に適度な刺激感を付与することができるクラッキングスプレーとすることもできる。
本発明のエアゾール製品を適用する部位としては、頭皮、顔(例えば、額、目元、目じり、頬、口元等)、腕、肘、手の甲、指先、足、膝、かかと、首、腋、背中などが挙げられる。また、本発明のエアゾール製品は、原液と液化石油ガスとが乳化した状態で均一に噴射させることができるため、使用者は噴射の勢いによる爽快感や液化石油ガスの揮発による冷却感を感じることができる。そのため、制汗剤、防臭剤、制汗防臭剤、デオドラント剤への用途が好ましい。中でも、吐出形態がクラッキングスプレーである場合は、デオドラント剤とすることがより好ましい。
本発明のエアゾール製品は、例えば、化粧品、医薬部外品、医薬品、雑貨のいずれであってもよい。
以下、本発明を実施例等に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例等にのみ限定されるものではない。なお、表中の各成分の配合量及び含有量は純分に換算した量であり、特記しない限り「質量%」を表す。
実施例1〜10、比較例1〜7(エアゾール製品の製造)
表1及び表2に記した組成からなる原液をエアゾール容器(φ35mm×105mm、アルミ缶、容器満注量:91mL)に充填し、エアゾールバルブを該容器にクリンチした。次いで、噴射剤(液化石油ガス又はジメチルエーテル)を、原液に対して表1及び表2の質量部となるようにステムより充填し、適したスパウトを装着してエアゾール製品を製造した。なお、エアゾール容器に充填した原液と噴射剤の合計量は、いずれの実施例及び比較例においても40gであった。
実施例、比較例及び処方例における主な成分の詳細は次の通りである。なお、表1及び表2に記載の量は商品の量ではなく、各成分の量(有効成分の量)である。
塩化リゾチーム:キユーピー社製、商品名「塩化リゾチーム」
POEPOPデシルテトラデシルエーテル:日光ケミカルズ社製、商品名「Nikkol PEN−4630」、オキシエチレン基の平均付加モル数:30、オキシプロピレン基の平均付加モル数:6
ポリオキシエチレンセチルエーテル:日光ケミカルズ社製、商品名「Nikkol BC−40」、オキシエチレン基の平均付加モル数:40
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油:日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX HC−50」、オキシエチレン基の平均付加モル数:50
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン:花王社製、商品名「レオドール TW−S120V」、オキシエチレン基の平均付加モル数:20
モノラウリン酸ポリエチレングリコール:花王社製、商品名「エマノーン 1112」、オキシエチレン基の平均付加モル数:12
IPMP:大阪化成社製、商品名「イソプロピルメチルフェノール」
液化石油ガス:20℃における蒸気圧0.29MPa
(評価試験1:塩化リゾチームの安定性の評価)
製造直後の試験用エアゾール製品の吐出物中の塩化リゾチームの力価(mg(力価)/mg)を初期値として、40℃で表1及び表2に示す期間保存した後の試験用エアゾール製品の吐出物中の塩化リゾチームの力価(mg(力価)/mg)を試験値として測定した。測定された初期値及び試験値から残存率(%)を算出した。表1及び表2では残存率が90%以上の場合を「A」とし、90%未満の場合を「B」とした。
各吐出物中の塩化リゾチームの力価の定量は、第十七改正日本薬局方「リゾチーム塩酸塩」に記載された定量法により行った。
すなわち、各試験用エアゾール製品のステムから吐出物を吐出させ、得られた吐出物に対して超音波処理することで残存する噴射剤を揮散させたものを試料サンプルとし、得られた試料サンプルをpH6.2リン酸塩緩衝液で適宜希釈したものを、試料溶液とした。35℃の水浴中で加温した3mLの試料溶液を、あらかじめ35℃の水浴中で加温した3mLのpH6.2リン酸塩緩衝液と3mLの塩化リゾチーム用基質溶液(Micrococcus lysodeikticusをpH6.2のリン酸塩緩衝液で懸濁し、640nmの波長での透過率を10%とした懸濁液)との混合溶液に加えた後、35℃で正確に10分間反応させ、吸光度の減少を塩化リゾチーム標準溶液(定量した塩化リゾチーム標準品をpH3.0の塩酸溶液で希釈した溶液)による減少と比較することで定量した。
Figure 2019181510
Figure 2019181510
表1及び表2より、液化石油ガスを含有する噴射剤を使用した実施例と比較すると、液化石油ガスを含有しない噴射剤を使用した比較例におけるリゾチームの安定性がより劣っていることが分かった。この傾向は、成分Bとして種々の非イオン性界面活性剤を用いた場合でも同様であった。
さらに、以下に、本発明のエアゾール製品の処方例を示す。
処方例1(デオドラントスプレー)
(原液)
塩化リゾチーム 0.40
イソプロピルメチルフェノール 0.20
パラフェノールスルホン酸亜鉛 0.20
POEPOPデシルテトラデシルエーテル 0.60
エタノール 20.00
香料 0.30
精製水 78.30
合計 100.00(質量%)
(噴射剤)
液化石油ガス 100.00
合計 100.00(質量%)
原液:噴射剤=70:30(質量比)
処方例2(デオドラントスプレー)
(原液)
塩化リゾチーム 0.15
イソプロピルメチルフェノール 0.15
パラフェノールスルホン酸亜鉛 0.40
POEPOPデシルテトラデシルエーテル 0.80
エタノール 22.00
メントール 0.20
精製水 76.30
合計 100.00(質量%)
(噴射剤)
液化石油ガス 100.00
合計 100.00(質量%)
原液:噴射剤=50:50(質量比)
上記の好ましい範囲で製造されたエアゾール製品は、原液と液化石油ガスを均一に噴射させることができるため、使用者は噴射の勢いによる爽快感や液化石油ガスの揮発による冷却感を感じることができる。そのため、腋臭防止剤等のデオドラント剤や清涼剤への用途が好ましい。

Claims (4)

  1. 原液と噴射剤とが容器本体に充填されたエアゾール製品であって、
    前記原液が、下記成分A、成分B及び成分Cを含有し、前記噴射剤が液化石油ガスを含有する、エアゾール製品。
    成分A:塩化リゾチーム
    成分B:非イオン性界面活性剤
    成分C:水
  2. 前記原液が下記成分Dをさらに含有し、前記原液100質量%中、成分Dの含有量が30.0質量%以下である、請求項1に記載のエアゾール製品。
    成分D:エタノール
  3. 前記原液100質量%中、成分Aの含有量が0.1質量%以上、1.5質量%以下である、請求項1又は2に記載のエアゾール製品。
  4. 前記原液100質量%中、成分Bの含有量が0.05質量%以上、1.5質量%以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のエアゾール製品。
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