JP4049707B2 - 温浴用エアゾール製品 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温浴用エアゾール製品に関する。
【0002】
【従来の技術】
エアゾール製品の用途として、温浴にフォームを浮かべて使用する浴用剤が開示されている(たとえば、特許文献1および2参照)。このような浴用剤のエアゾール組成物は、O/W型エマルジョンであるため、フォームが水に溶解しやすく、通常、フォームを水に浮かべた場合、フォームは広範囲に広がって水と接触する部分から順次液化するため、保形性がわるい。とくに30〜50℃の水(以下、湯という)に浮かべた場合には、蒸気によりフォームの液状化が速くなり、フォームを長く保形させることは困難であった。
【0003】
また、10%水酸化ナトリウム溶液で中和された脂肪酸を含み、浴湯上で発泡させる発泡性入浴剤が開示されている(たとえば、特許文献3参照)。しかし、この発泡性入浴剤は、その含有成分中の界面活性剤が浴湯中に含まれる極わずかのカルシウムやマグネシウムに反応し、界面活性剤としての性質がなくなるので、発泡した入浴剤の泡が効率よく消失するものであり、長時間保形することはできない。
【0004】
また、雲点が40℃以下の界面活性剤を含み、浴湯上で発泡させる発泡性入浴剤が開示されている(たとえば、特許文献4参照)。しかし、この発泡性入浴剤も、湯に触れた泡の温度が界面活性剤の雲点以上になることにより泡を素早く消泡させており、特定時間泡の状態を保形できるものではない。
【0005】
また、水面に泡沫を形成することができる泡状消臭剤が開示されている(たとえば、特許文献5参照)。しかし、便器の溜水の水面上に泡沫を形成することで悪臭源から発生する悪臭を遮断して、悪臭が空間に拡散されないようにするものであり、主に水洗トイレや簡易トイレなどに使用されるものである。
【0006】
さらに、脂肪酸に対してアルカリ剤を20〜80モル%の割合で配合する発泡性エアゾール組成物が開示されている(たとえば、特許文献6参照)。しかし、皮膚や頭髪に塗布されたときにべたつきがなく、乾燥性にすぐれ、弾性力を有する泡を形成することを目的としており、水面にフォームを形成することを意図したものではない。
【0007】
【特許文献1】
特公平3−78363号公報(2頁3欄27行目〜4欄1行目)
【特許文献2】
特開平7−53395号公報(段落番号[0007])
【特許文献3】
特開平8−53341号公報(段落番号[0012])
【特許文献4】
特開平8−53342号公報(段落番号[0006])
【特許文献5】
特開2001−46483号公報(段落番号[0004])
【特許文献6】
特開2001−106611号公報(段落番号[0005])
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、フォームを湯に浮かべて長時間保形(フォームの状態を維持)することができると共に、用時にフォームを短時間で湯に溶解させることができるエアゾール製品を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、有効成分を含有する水性原液と液化ガスとからなるエアゾール組成物を温度が30〜50℃の水に1g吐出したときに、水面にフォームが形成され、該フォームが静止した水面で5分以上保形され、水面を波立てると短時間で溶解する温浴用エアゾール製品に関する。
【0010】
水性原液が、ステアリン酸を含む脂肪酸塩を含有することが好ましい。
【0011】
水性原液が、多価アルコールを含有することが好ましい。
【0012】
水性原液が、揮発性有効成分を含有することが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明は、有効成分を含有する水性原液と液化ガスとからなるエアゾール組成物を温度が30〜50℃の湯に1g吐出したときに、水面にフォームが形成され、該フォームが静止した水面で5分以上保形され、水面を波立てると短時間で溶解する温浴用エアゾール製品に関する。
【0014】
本発明の温浴用エアゾール製品は、湯にエアゾール組成物を一定量吐出した場合、静止した水面にフォームを5分以上保形できるので、温浴用、たとえば、浴用剤や洗浄剤(食器や洗濯機、浴槽など)などに好適に用いることができる。また、フォームは湯に浮かんでいる状態では加温されて香料や清涼化剤などの揮発性有効成分が外気へ拡散しやすく、これらの薬剤の効果を充分に発揮できる効果が得られる。さらに、フォームが浮かんでいる湯を手で掻き混ぜたり、湯に身体を浸けるなどして水面を波立てると、フォームは短時間で湯に溶解するため、フォームに含まれている有効成分を用時に溶解させ、その効果を得ることができる。また、水面が静止したままの状態では、フォームが溶解する際、水面で拡がらずに沈降していくため薬剤が湯中に拡散していく様子を視覚的に確認することができる。短時間で溶解するとは、静止した水面で保形できる時間の1/3以下で溶解することをいい、さらには1/4以下、特に1/5以下であることが好ましい。
【0015】
本発明のエアゾール製品に用いられるエアゾール組成物は、有効成分と、脂肪酸とアルカリ剤とを配合した水性原液と、液化ガスとからなる発泡性エアゾール組成物であって、フォームを湯に浮かべると、所定時間フォームの状態を保つことができるとともに、水面を波立てると短時間で湯に溶解する。
【0016】
前記有効成分は、湯面上に吐出されてフォームを形成している状態ではフォーム内にあり、用時に湯面を波立ててフォームを溶解させたときに、共に湯に溶解してその効果を発揮できるように、水溶性の有効成分を用いることが好ましい。前記有効成分としては、たとえば、各種抽出液、生薬、清涼化剤、収斂剤、保湿剤、殺菌(抗菌)・防腐剤、消臭・防臭剤、アミノ酸、ビタミン類、洗浄剤、その他の各種香料などがあげられる。
【0017】
抽出液としては、たとえば、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、センブリエキス、シャクヤクエキス、ヘチマエキス、バラエキス、レモンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、セージエキス、海藻エキス、マツエキス、プラセンタエキス、シルクエキス、ニンニクエキスなどがあげられる。
【0018】
生薬としては、ニンジン、シャクヤク、オウゴン、オウバク、アロエ末、海藻末、加水分解ケラチン末、加水分解コラーゲン末、セージ末、ショウブなどがあげられる。
【0019】
収斂剤としては、酸化亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、クエン酸、乳酸などがあげられる。
【0020】
保湿剤としては、たとえば、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1、3−ブチレングリコール、コラーゲン、キシリトール、ソルビトール、ヒアルロン酸、カロニン酸、乳酸ナトリウム、ケラチン、カゼイン、レシチン、尿素などがあげられる。
【0021】
殺菌(抗菌)・防腐剤としては、たとえば、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、パラクロルメタクレゾールなどがあげられる。
【0022】
消臭・防臭剤としては、たとえば、ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、安息香酸メチル、フェニル酢酸メチル、茶エキスなどがあげられる。
【0023】
アミノ酸としては、グリシン、アラニン、ロイシン、セリン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニンなどがあげられる。
【0024】
ビタミン類としては、たとえば、レチノール、パルミチン酸レチノール、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、ビタミンD2、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、パントテン酸、ビオチンなどがあげられる。
【0025】
洗浄剤としては、後述する界面活性剤や、パパイン、トリプシン、プロメラインなどのタンパク質分解酵素、ホスホリパーゼ、膵リパーゼなどの脂質分解酵素、リゾチーム、ヘパリナーゼ、ヒアルロニターゼなどの多糖類分解酵素などがあげられる。
【0026】
また、フォームが30〜50℃の湯面上で5分以上保形できることから、揮発性を有する有効成分を配合した場合は湯から伝わる熱により揮発性有効成分がフォームから揮発して空間で拡散し、その効果を発揮できる。前記揮発性有効成分としては、清涼化剤や香料などがあげられる。
【0027】
清涼化剤や香料としては、たとえば、l−メントール、d−カンフル、ゲラニオール、ユーカリ油、ハッカ油、ロース油、ペパーミント油、ラベンダー油などがあげられる。
【0028】
有効成分の配合量は、水性原液中に0.01〜30重量%、さらには0.1〜20重量%であることが好ましい。有効成分の配合量が0.01重量%未満の場合は、有効成分の濃度が低すぎて所定の効果を得るために必要とする使用量が多くなる傾向がある。また、30重量%をこえると、有効成分の濃度が高すぎて有効成分によっては悪影響をおよぼす場合がある。
【0029】
脂肪酸は、フォームの保形性(フォームの固さや湯への溶解性)を調整し、保形時間を調整するために配合される。脂肪酸の種類、脂肪酸の配合量、アルカリ剤の種類、アルカリ剤の配合量などによって、湯の温度に応じて適宜保形性(フォームの固さや湯への溶解性)を調整し、保形時間を調整することができる。
【0030】
脂肪酸としては、融点が30〜90℃であるものが好ましく、たとえば、カプリン酸(31.6℃)、ラウリン酸(44.2℃)、ミリスチン酸(53.9℃)、パルミチン酸(63.1℃)、ステアリン酸(69.6℃)、イソステアリン酸、ベヘニン酸(81.5℃)などがあげられる。融点が30℃未満の脂肪酸ではフォームの固さが不充分であり、保形時間が短くなりやすい傾向があり、90℃をこえる脂肪酸では常温でもエアゾール組成物が固まりやすくなり、また、湯への溶解性が悪く、後残りしやすい傾向がある。とくに浴用剤として38〜45℃程度の湯に使用する場合は、融点が50〜70℃であるものを用いることが好ましく、ステアリン酸を含む脂肪酸を用いることが特に好ましい。ステアリン酸を含む脂肪酸を用いると38〜45℃程度の湯に対してはフォームの保形時間が格段に長くなり、香料や清涼化剤などの揮発性有効成分を浴室などの空間に充分拡散させることができ、優れた使用感が得られる。さらに、湯を波立てるとフォームが短時間で溶解し、フォーム中の有効成分を湯中に溶解させ、その効果を得ることができる。なお、脂肪酸は単独で用いても良いが、2種以上を混合して用いても良い。
【0031】
脂肪酸の配合量は、水性原液中に0.5〜10重量%、とくには1〜8重量%であることが好ましい。0.5重量%未満の場合は、湯に浮かべるとすぐにフォームが溶解し、所定時間保形することができなくなる傾向がある。10重量%をこえるとフォームが湯に溶解せずに後残りしやすく、汚く感じる傾向がある。また低温下で長期間保存したときなどにエアゾール組成物中で脂肪酸が析出しやすくなり、バルブで詰まりやすくなる傾向がある。
【0032】
脂肪酸は、アルカリ剤で中和され、脂肪酸の一部または全部が脂肪酸塩となる。
【0033】
アルカリ剤としては、たとえば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、ジイソプロパノールアミンなどがあげられる。
【0034】
脂肪酸に対するアルカリ剤の配合割合(以下、中和度という)は、40〜110モル%、さらには45〜100モル%、とくには50〜95モル%の範囲であることが好ましい。中和度が40モル%未満の場合には、脂肪酸が湯に溶解せずに後残りし、湯が汚くなる傾向がある。また、低温下で長期間保存した場合に脂肪酸が析出したり、エアゾール組成物の粘度が上昇して吐出し難くなる傾向がある。110モル%をこえる場合には、脂肪酸が湯に溶解しやすくなり、表面に浮かべたとき短時間で湯に溶解して液状化しやすくなり所定時間保形できなくなる傾向がある。なお、ステアリン酸を含む脂肪酸を用いる場合、フォームの保形性に対するアルカリ剤による中和度の影響は小さく、80〜100モル%の高い中和度の範囲でもフォームの保形時間を長く保つことができ、また、長期間保存した場合でも脂肪酸が析出したり、エアゾール組成物の粘度が高くなるなどの問題がない。
【0035】
水性原液には、泡の保形性を向上させるために、また、保存時に脂肪酸が析出したり、エアゾール組成物が固化することを防止するために、他の界面活性剤や高級アルコール、多価アルコール、水溶性高分子などを配合しても良い。他の界面活性剤としては、非イオン型界面活性剤、陰イオン型界面活性剤、両性界面活性剤、シリコーン界面活性剤、天然界面活性剤などのなかから、単独でまたは適宜2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0036】
非イオン型界面活性剤としては、たとえば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、(ジ、トリ、テトラ、ヘキサ、デカなどの)ポリグリセリン脂肪酸、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、脂肪酸アルキロールアミド、アルキルポリグルコシドなどがあげられる。
【0037】
陰イオン型界面活性剤としては、たとえば、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、高級アルキル硫酸エステル塩、高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、リン酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、N−アシルグルタミン酸塩、高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩などがあげられる。
【0038】
両性界面活性剤としては、ラウロイルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウロイルカルボキシエチルヒドロキシエチルイミダゾリウムベタインなどがあげられる。
【0039】
シリコーン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体などがあげられる。
【0040】
天然界面活性剤としては、たとえばサーファクチンナトリウム、レシチン、サポニン、大豆リン脂質、大豆リゾリン脂質液などがあげられる。
【0041】
他の界面活性剤の配合量は、水性原液中に0.1〜20重量%、とくには0.5〜10重量%であることが好ましい。界面活性剤の配合量が0.1重量%未満の場合には、保形性を向上させる効果が得られにくく、20重量%をこえるとべたつきや皮膚刺激性が強くなる場合があり、使用感が低下する傾向がある。
【0042】
高級アルコールはフォームの保形性を向上させ、保存時の脂肪酸の析出を防止し、エアゾール組成物の固化を防止することができる。高級アルコールとしては、融点が20〜60℃であるものが好ましく、たとえばラウリルアルコール(24℃)、ミリスチルアルコール(37.9℃)、セチルアルコール(49.3℃)、ステアリルアルコール(58.0℃)などがあげられる。融点が20℃未満の高級アルコールでは、保形性を向上させる効果が得られにくい、保存時の脂肪酸の析出防止効果、エアゾール組成物の固化防止効果が得られにくくなる傾向があり、60℃をこえると水性原液に配合しにくくなる。また、湯に溶解しにくく、後残りしやすくなる傾向がある。とくに浴用剤として用いる場合は、融点が40〜60℃のものを用いることが好ましい。
【0043】
高級アルコールの配合量は、水性原液中に、0.1〜5重量%、とくには0.2〜3重量%である。高級アルコールの配合量が0.1重量%未満の場合には、保形性を向上させる効果が得られにくく、5重量%をこえると、水性原液に配合しにくくなり、またべたつきが強くなりやすく使用感が低下する傾向がある。
【0044】
多価アルコールは、静止した水面での泡の保形性を向上させると共に、水面を波立たせたときに短時間で溶解しやすくすることができる。多価アルコールとしては、たとえば、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセリンなどがあげられ、特に前記効果が得られやすい点からグリコール類が好ましい。しかし、グリセリンを単独で用いた場合は保形時間が長くなる効果は低い。多価アルコールの配合量は、水性原液中0.5〜20重量%、とくには1〜10重量%である。多価アルコールの配合量が0.5重量%未満の場合は、前記効果が得られにくく、20重量%をこえるとべたつき感が強くなり、使用感が低下する傾向がある。
【0045】
水溶性高分子はフォームの保形性を向上させることができる。水溶性高分子としては、たとえば、ゼラチン、寒天、カゼイン、デキストリン、ペクチン、デンプン、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトルセルロース、結晶セルロース、変性ポテトスターチ、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウムなどがあげられる。なかでも、保形性に優れたフォームが得られやすい点で、ゼラチンが好ましい。
【0046】
水溶性高分子の配合量は、水性原液中に、0.1〜5重量%、とくには0.2〜3重量%である。水溶性高分子の配合量が0.1重量%未満の場合には、保形性を向上させる効果が得られにくく、5重量%をこえると、水性原液に配合しにくくなり、またべたつきが強くなりやすく使用感が低下する傾向がある。また、低温時にエアゾール組成物が固化しやすくなる傾向がある。
【0047】
さらに、水性原液には、界面活性剤や高級アルコール、さらには後述する有効成分や他の成分などで水に溶解しにくい成分を配合しやすくするために、低級アルコールを配合しても良い。
【0048】
低級アルコールとしては、たとえば、エタノール、イソプロパノールなどの炭素数が2〜5個の1価のアルコールがあげられる。
【0049】
低級アルコールの配合量は、とくに限定されないが、水性原液中に、0.1〜30重量%、さらには0.5〜25重量%であることが好ましい。低級アルコールの配合量が0.1重量%未満の場合には、低級アルコールを配合する効果が得られにくく、30重量%をこえると、湯に浮かべたときに短時間で溶解しやすくなり、所定時間泡を保形できなくなる傾向がある。
【0050】
水性原液は、その他の成分として、色素、油分などを含有することができる。
【0051】
色素は、たとえば、フォームが湯に溶解したときに湯を着色するなどの目的で用いられる。色素としては、たとえば、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の1,赤色105号の1、赤色106号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号、青色2号などがあげられる。
【0052】
油分は、使用感を向上させるなどの目的で用いられる。油分としては、炭化水素、エステル油、シリコーンオイル、油脂、ロウ(ワックス)などがあげられる。
【0053】
炭化水素としては、たとえば、ペンタン、ヘキサン、流動パラフィン、スクワラン、スクワレンなどがあげられる。
【0054】
エステル油としては、たとえば、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、アジピン酸ジイソブチル、コハク酸ジエトキシエチルなどがあげられる。
【0055】
シリコーンオイルとしては、たとえば、メチルポリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ジメチルシリコーンエマルジョンなどがあげられる。
【0056】
油脂としては、たとえば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカダミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、硬化ヒマシ油などがあげられる。
【0057】
ロウ(ワックス)としては、たとえば、ミツロウ、ラノリン、キャンデリラロウ、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ホホバワックス、ポリエチレンワックスなどがあげられる。
【0058】
油分の配合量は、水性原液中に0.1〜10重量%であることが好ましい。油分の配合量が0.1重量%未満では油分の配合効果が得られにくい傾向があり、10重量%をこえると水性原液と分離しやすく、均一な組成物を吐出しにくくなる傾向がある。
【0059】
水性原液は、水に界面活性剤などを配合しておき、これを加温して脂肪酸や高級アルコールを液体状態で分散させ、ついでアルカリ剤を添加して脂肪酸の一部または全部を脂肪酸塩とし、さらに有効成分などを溶解あるいは分散させることにより調製することができる。
【0060】
液化ガスとしては、プロパン、n−ブタン、イソブタンおよびこれらの混合物である液化石油ガス、ジメチルエーテル、ならびに、液化石油ガスとジメチルエーテルとの混合物があげられる。液化ガスのうち、湯に浮かべたとき所定時間保形できるフォームを形成しやすい点から、液化石油ガスまたは液化石油ガスを主成分とするジメチルエーテルとの混合物(液化石油ガスを50重量%以上配合する液化ガス)が好ましい。
【0061】
水性原液と液化ガスとの配合割合は、95/5〜60/40(重量比)、さらには93/7〜65/35であることが好ましい。配合割合が95/5より大きいと、フォームの発泡性がわるく、泡が固くなりにくいため、保形性がわるくなる傾向がある。60/40より小さくいと、泡比重が軽くなり、湯に溶解しにくくなって湯表面に泡が残り、湯が汚く感じられる傾向がある。
【0062】
なお、炭酸ガスや亜酸化チッ素、チッ素ガス、圧縮空気、酸素ガスなどの圧縮ガスを加圧剤として充填してもよい。特に炭酸ガスを充填し、浴用剤として用いる場合は、エアゾール組成物中に溶解した炭酸ガスにより血行促進効果が得られる。
【0063】
本発明のエアゾール製品は、水性原液を耐圧容器に充填したのち、バルブを固着し、液化ガスを充填し、両者を混合することにより得られる。このとき、耐圧容器内の圧力は25℃で0.2〜0.6Pa、とくには0.3〜0.5Paにすることが好ましい。耐圧容器内の圧力が0.2Pa未満では発泡性が悪く、泡比重が大きくなって、湯中にフォームが沈みやすく、フォームが液化しやすくなる傾向があり、0.6Paをこえると浴室にエアゾール製品を放置したような場合に、エアゾール製品の温度が高くなり、容器内圧力の上昇が大きく好ましくない傾向がある。
【0064】
本発明のエアゾール製品により形成されるフォームが静止した水面で5分以上保形される理由としては、次の理由が考えられる。
【0065】
(1)フォームは、固く保形性に優れているため、静止した水に浮かべても型くずれせず、水とフォームとの接触が少なくなるからである。これを詳細に説明すると、脂肪酸単体の場合には湯に溶解しにくいが、アルカリ剤で中和することにより脂肪酸塩(石けん)となって、水溶性が付与されるので溶解するようになる。脂肪酸塩を水性原液に配合すると、吐出されたフォームは固くなって保形性が良くなり、フォームを水に浮かべたとき、フォームと水との接触が少ないので保形時間が長くなる。ここで、脂肪酸の中和度が低いと脂肪酸塩量が少ないので保形性が悪くなり、保形時間が短くなる。また、水への溶解性が悪くなり、低温では析出しやすくなる。中和度が高くなり過ぎると水への溶解性が高くなり、保形時間が短くなる。
【0066】
(2)水性原液に、水溶性高分子、高級アルコール、多価アルコールなどを配合することで、フォームの保形性が良くなり、フォームの保形時間が長くなるからである。多価アルコールとして、とくにジプロピレングリコール、または1,3−ブチレングリコールを配合すると保形時間が長くなる。
【0067】
(3)フォームは内部にガスを保持しているので、湯からの熱の伝わりが遅く、フォーム中の脂肪酸塩の溶解温度に達するのが遅くなるため、フォームの状態で長く維持できるからである。
【0068】
本発明のエアゾール製品は、温浴用、たとえば、浴用剤や洗浄剤(食器や洗濯機、浴槽など)などに用いられる。
【0069】
従来のエアゾール製品では、エアゾール製品1からエアゾール組成物を吐出し、水面3にフォーム2を形成させた場合、フォーム2は広範囲に広がって湯と接触する部分から順次液化する。したがって、フォーム2の保形時間は短い(図2(a)〜(c))。
【0070】
しかし、本発明のエアゾール製品では、エアゾール製品1からエアゾール組成物を吐出し、水面3にフォーム2を形成させた場合、フォーム2は水面3では広がらずに、湯との接触部分が少なく、この部分のみ溶解する(フォームが下方に沈んでいくように溶解)。したがって、フォーム2の保形性がよく、フォームが溶解して薬剤が湯中に拡散していく様子を視覚的に確認することができる(図1(a)〜(c))。
【0071】
本発明のエアゾール製品は、湯にエアゾール組成物を1g吐出して、水面にフォームを形成したとき、フォームが静止した水面で5分以上、好ましくは10分以上保形され、フォームの状態を維持することができる。したがって、フォームから香料や清涼化剤などが外気へ拡散しやすく、これらの薬剤の効果を充分に発揮できる。水面でフォームの保形される時間が5分より短いとフォーム中の香料や清涼化剤(空間で拡散してその効果を発揮あるいは認識させる成分)などが湯中に溶解して拡散するため効果が得られにくくなり、30分をこえるとフォームが湯に溶解しにくく、後残りしやすくなる。さらに、水面を波立たせると短時間(静止した水面での保形時間の1/3以下で溶解することが好ましく、さらには、1/4以下、特に1/5以下であることが好ましく、時間にすると4分以内、さらには3分以内に溶解することが好ましい)に溶解して、フォーム中に含まれている有効成分を短時間で湯中に拡散させることができる。
【0072】
ここで、フォームが水面で保形されるとは、水面にエアゾール組成物を1g吐出して、フォームが立体感を有し、水面からの高さが1cm以上であることをいう。
【0073】
また、フォームが水面で保形される時間とは、前記エアゾール組成物を吐出した後、フォームの水面からの高さが前記範囲外になるまでの時間をいう。
【0074】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0075】
実施例1
<水性原液> (重量%)
ステアリン酸(*1) 3.0
ミリスチン酸(*2) 1.0
トリエタノールアミン 1.38
セタノール 0.5
1,3−ブチレングリコール 5.0
グリセリン 1.0
POEメチルポリシロキサン共重合体(*3) 2.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(*4) 2.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(*5) 1.6
ゼラチン 0.5
香料 2.0
水溶性染料 0.02
精製水 残 部
合 計 100.0
【0076】
脂肪酸の中和度は60モル%である。
【0077】
前記水性原液の調製方法は以下の通りである。
1.精製水を40〜45℃に加温しておき、これに界面活性剤を添加して溶解した。
2.脂肪酸を添加して70〜80℃に加温し、脂肪酸を液体状態で分散させた。
3.アルカリ剤(トリエタノールアミン)を添加して脂肪酸を中和した。
4.30〜40℃にまで冷却し、香料および水溶性染料、その他の成分を添加して溶解させる。
【0078】
<エアゾール組成> (重量%)
前記水性原液 80.0
液化石油ガス(*6) 20.0
合 計 100.0
【0079】
エアゾール製品の製造方法は以下の通りである。
1.得られた水性原液40gを耐圧容器(PET製容器、満注量:100ml)に充填し、バルブを固着した。
2.バルブから液化石油ガス10gを充填し、容器を振って水性原液と液化石油ガスとを混合した。
*1 ステアリン酸550V(ステアリン酸55%とパルミチン酸45%の混合物、株式会社花王製)
*2 ルナックMY−98(株式会社花王製)
*3 HCO−60(日光ケミカルズ株式会社製)
*4 SH−3771M(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)
*5 アミゾールCDE(川研ファインケミカル株式会社製)
*6 25℃での蒸気圧が0.30MPa(組成は、プロパン、ノルマルブタン、イソブタンの混合物)
【0080】
実施例2
脂肪酸の中和度が75モル%になるように、水性原液中のトリエタノールアミン配合量を調整した以外は実施例1と同様にしてエアゾール製品を製造した。
【0081】
実施例3
脂肪酸の中和度が100モル%になるように、水性原液中のトリエタノールアミン配合量を調整した以外は実施例1と同様にしてエアゾール製品を製造した。
【0082】
実施例4
水性原液中のステアリン酸の配合量を4.0重量%、ミリスチン酸を配合せず、脂肪酸の中和度が60モル%になるように、トリエタノールアミンの配合量を調整した以外は実施例1と同様にしてエアゾール製品を製造した。
【0083】
実施例5
水性原液を85重量%、液化石油ガスを15重量%とした以外は実施例1と同様にしてエアゾール製品を製造した。
【0084】
実施例6
水性原液を90重量%、液化石油ガスを10重量%とした以外は実施例1と同様にしてエアゾール製品を製造した。
【0085】
実施例7
ステアリン酸の代わりにミリスチン酸を4.0重量%配合したこと以外は実施例4と同様にしてエアゾール製品を製造した。脂肪酸の中和度は60モル%であった。
【0086】
実施例8
ステアリン酸の代わりにパルミチン酸を4.0重量%配合したこと以外は実施例4と同様にしてエアゾール製品を製造した。脂肪酸の中和度は60モル%であった。
【0087】
比較例1
脂肪酸の中和度が35モル%になるようにトリエタノールアミン配合量を調整した以外は実施例4と同様にしてエアゾール製品を製造した。
【0088】
比較例2
脂肪酸の中和度が120モル%になるようにトリエタノールアミン配合量を調整した以外は実施例4と同様にしてエアゾール製品を製造した。
【0089】
比較例3
ステアリン酸の代わりにオレイン酸を4.0重量%配合した以外は実施例4と同様にしてエアゾール製品を製造した。脂肪酸の中和度は60モル%であった。
【0090】
比較例4
ステアリン酸の代わりにラウリン酸を4.0重量%配合したこと以外は実施例4と同様にしてエアゾール製品を製造した。脂肪酸の中和度は60モル%であった。
【0091】
比較例5
<エアゾール組成> (重量%)
1,3−ブチレングリコール 8.0
グリセリン 4.0
99%エタノール 7.9
メチルパラベン 0.1
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート 0.5
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5
香料 1.0
染料 微 量
精製水 70.0
ジメチルエーテル 4.0
液化石油ガス 3.0
合 計 100.0
【0092】
前記エアゾール組成に示した組成とした以外は実施例1と同様にして水性原液を調製し、また、液化石油ガスだけでなくジメチルエーテルも使用した以外は実施例1と同様にしてエアゾール製品を製造した。
【0093】
比較例6
<水性原液> (重量%)
テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(60)ソルビット 3.0
エタノール 1.0
グリセリン 1.5
メチルパラベン 0.2
香料 0.7
精製水 残 量
合 計 100.0
【0094】
<エアゾール組成> (重量%)
前記水性原液 95
噴射剤(液化石油ガス) 5
合 計 100
【0095】
前記水性原液組成およびエアゾール組成とした以外は実施例1と同様にしてエアゾール製品を製造した。
【0096】
<試験方法>
1.保存安定性
得られたエアゾール製品について、以下の手順a)、b)を繰り返し行ない、エアゾール組成物の変化の有無を目視にて確認した。なお、a)→b)を1サイクルとし、10サイクル繰り返し行なった。
a)45℃の恒温室にて3日保存
b)5℃の冷蔵庫にて1日保存
【0097】
評価基準
○:10サイクルとも異常なし。
△:5℃保存時にわずかな析出が認められたが、常温(20℃)にすると析出物は溶解した。
×:5℃保存時に析出が認められ、常温にしても析出物は確認された。
【0098】
2.フォームの保形時間
得られたエアゾール組成物1gを浴湯(42℃)の表面に吐出し、静止している水面上にフォームを形成した。次いで、エアゾール組成物を吐出してからフォームの水面からの高さが1cmより低くなるまでの時間を測定した。
【0099】
3.フォームの水面での拡散状態および浴湯への溶解状態
エアゾール組成物1gを浴湯(42℃)の表面に吐出し、フォームが静止している浴湯表面で拡がる様子を目視にて確認した。さらにフォームが液状化して浴湯中へ溶解する状態を目視にて確認した。
【0100】
評価基準
○:吐出後水面で拡がらずに立体感のあるフォームを形成し、時間経過と共にフォームは沈んでいくように溶解していき、フォームから湯が変色していく様子を確認することができた。
△:吐出後水面でやや拡がるが立体感のあるフォームを形成し、時間経過と共にフォームは沈んでいくように溶解していき、フォームから湯が変色していく様子を確認することができた。
×:吐出後すぐに水面で拡がって浴湯表面の大部分を覆い、湯が変色していく様子は確認できなかった。
【0101】
4.外気への拡散性
エアゾール組成物1gを浴湯(42℃)の表面に吐出し、フォームが液状化して浴湯中へ溶解したときの、浴室内での香料の匂いを評価した。
○:浴室全体に香料の匂いが充満しており、心地よい。
△:香料の匂いを感じるが、拡散が不充分であり、やや物足りない。
×:香料の匂いをほとんど感じない。
【0102】
5.水面を波立てたときのフォームの溶解時間
エアゾール組成物1gを浴湯(42℃)の表面に吐出し、水面を手で円を描くようにゆっくりとかき混ぜて波立たせたとき、フォームが浴湯中へ溶解するのに要する時間を測定した。
【0103】
【表1】
Figure 0004049707
【0104】
【表2】
Figure 0004049707
【0105】
【発明の効果】
本発明のエアゾール製品によれば、エアゾール組成物を湯浴に吐出したときに、静止している湯の表面でフォームの状態を5分以上維持できるため、フォームから香料や清涼化剤などが外気へ拡散しやすく、これらの薬剤の効果を充分に発揮できる。また、静止している湯の表面ではフォームが広がらずに湯との接触部分から順次溶解していく(フォームが下方に沈んでいくように溶解する)ため、溶解したフォームから薬剤が湯中で拡散していく様子を視覚的に確認することができる。さらに、水面を波立てると短時間で溶解するため、フォーム内の有効成分を用時に溶解させてその効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアゾール製品から湯浴にエアゾール組成物を吐出したときのフォームが溶解する様子を示す図である。
【図2】従来のエアゾール製品から湯浴にエアゾール組成物を吐出したときのフォームが溶解する様子を示す図である。
【符号の説明】
1 エアゾール製品
2 フォーム
3 水面

Claims (6)

  1. 有効成分を含有する水性原液と液化ガスとからなるエアゾール組成物であって、該水性原液と該液化ガスの重量比が93/7〜65/35であり、該原液中にステアリン酸を含む脂肪酸塩を0.5〜10重量%含んでなるエアゾール組成物を温度が30〜50℃の水に1g吐出したときに、水面にフォームが形成され、該フォームが静止した水面で5分以上保形され、水面を波立てると短時間で溶解する温浴用エアゾール製品。
  2. 水性原液が、多価アルコールを0.5〜20重量%含有する請求項1記載の温浴用エアゾール製品。
  3. 脂肪酸塩が、脂肪酸を中和度が80〜100モル%まで中和された塩である請求項1記載の温浴用エアゾール製品。
  4. 水性原液が、揮発性有効成分を含有する請求項1記載の温浴用エアゾール製品。
  5. 水性原液が、水溶性高分子を0.1〜5重量%含有する請求項1記載の温浴用エアゾール製品。
  6. 多価アルコールが、ジプロピレングリコールまたは1,3−ブチレングリコールである請求項2記載の温浴用エアゾール製品。
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