JPWO2019177029A1 - 賦形シートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明の一実施形態は、支持体及び樹脂層を有するシート状材料を用い、上記樹脂層に凹凸形状と断裁のための位置情報とを同じ型を用いて賦形する工程、並びに、上記位置情報を検出して断裁する工程を有し、上記位置情報の検出において、上記賦形する工程により賦形された上記シート状材料の断裁時の下敷きとしてCIE−Lab表色系における、L*が28未満である部材を用いる、賦形シートの製造方法を提供する。

Description

本開示は、賦形シートの製造方法に関する。
マイクロレンズアレイ(MLA)等の賦形パターンの製造において、生産性の向上のため、ロールツーロール方式が用いられる場合がある。
ここで、ロールツーロール方式により上記パターンを製造する場合、ロールから巻き出されたシートに凹凸形状を賦形した後に、シートを断裁(打ち抜き加工)することにより、上記パターンを有する特定の大きさの部材が得られる。
従来の賦形パターンの製造方法としては、例えば、特開2017−149033号公報又は特開2012−203244号公報に記載されたものが挙げられる。
特開2017−149033号公報には、マザー版の表面パターン層上で硬化させた紫外線硬化樹脂を上記マザー版から離型して、上記マザー版の上記表面パターン層に対応した反転表面パターン層が形成されたモールド版を作製するモールド版作製工程と、上記モールド版に形成された上記反転表面パターン層を温風により加熱して、上記モールド版作製工程の離型時に生じた上記反転表面パターン層の形状を修正する形状修正工程と、を含むモールド版の製造方法が記載されている。
特開2012−203244号公報には、帯状のシート面に凹凸パターンが形成され、ロール状に巻き取られる凹凸シートにおいて、上記シート面の幅方向における少なくとも両端部に、上記シートの長手方向に沿って上記凹凸パターンの凸部よりも背の高い背高凸条部が形成されて成ることを特徴とする凹凸シートが記載されている。
従来のロールツーロール方式における打ち抜き加工時には、位置情報を上記賦形とは別に印刷し、上記位置情報を読み取ることにより上記打ち抜き加工の位置決めを行うことが行われている。しかし、このような態様によれば、印刷位置のズレにより打ち抜き位置がズレてしまう場合があった。
また従来技術においては、位置情報を賦形により形成することも記載されているが(特開2017−149033号公報、特開2012−203244号公報)、このような態様においては、位置情報のコントラストが低く、位置情報の検出が困難であり、結果として打ち抜きの精度が低く、得られる賦形シートにおいて打ち抜き位置のズレが発生する場合があった。
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、打ち抜きの精度が高く、得られる賦形シートにおいて打ち抜き位置のズレが抑制される賦形シートの製造方法を提供することである。
上記課題を解決するための手段には、以下の態様が含まれる。
<1> 支持体及び樹脂層を有するシート状材料を用い、上記樹脂層に凹凸形状と断裁のための位置情報とを同じ型を用いて賦形する工程、並びに
上記位置情報を検出して断裁する工程を有し、
上記位置情報の検出において、上記賦形する工程により賦形された上記シート状材料の断裁時の下敷きとしてCIE−Lab表色系における、Lが28未満である部材を用いる、
賦形シートの製造方法。
<2> 上記位置情報がアライメントマークである、上記<1>記載の賦形シートの製造方法。
<3> 上記位置情報が、上記樹脂層上の上記凹凸形状の形成範囲と未形成範囲との境界部分である、上記<1>又は<2>記載の賦形シートの製造方法。
<4> 上記下敷きが黒色の部材である、上記<1>〜<3>のいずれか1つに記載の賦形シートの製造方法。
<5> 上記凹凸形状がレンズ形状である、上記<1>〜<4>のいずれか1つに記載の賦形シートの製造方法。
<6> 上記レンズ形状のレンズピッチの最大値が200μm以下である、上記<5>に記載の賦形シートの製造方法。
<7> 上記支持体の波長400nm〜波長700nmにおける光線透過率が85%以上である、上記<1>〜<6>のいずれか1つに記載の賦形シートの製造方法。
<8> 上記位置情報を検出した後に、上記位置情報を利用して、上記シート状材料の姿勢、又は、上記断裁する工程において断裁される領域の回転角度の少なくともいずれかを補正する、上記<1>〜<7>のいずれか1つに記載の賦形シートの製造方法。
本発明の実施形態によれば、打ち抜きの精度が高く、得られる賦形シートにおいて打ち抜き位置のズレが抑制される賦形シートの製造方法が提供される。
図1は、凹凸形状としてレンズ形状が賦形されたシート状材料の概略図である。 図2は、図1に記載のシート材料における凹凸形状が形成された領域の拡大図である。 図3は、凹凸形状としてレンズ形状が賦形されたシート状材料の別の態様を示す概略図である。 図4は、実施例における打ち抜き位置のズレの評価方法を示す概略図である。
以下において、本開示の内容について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、本開示の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本開示はそのような実施態様に限定されるものではない。
なお、本明細書において、数値範囲を示す「〜」とはその前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。
また、本明細書中の「工程」の用語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても、その工程の所期の目的が達成されれば本用語に含まれる。 また、本開示において、「質量%」と「重量%」とは同義であり、「質量部」と「重量部」とは同義である。
更に、本開示において、2以上の好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
以下、本開示を詳細に説明する。
(賦形シートの製造方法)
本開示に係る賦形シートの製造方法は、支持体及び樹脂層を有するシート状材料を用い、上記樹脂層に凹凸形状と断裁のための位置情報とを同じ型を用いて賦形する工程、並びに、上記位置情報を検出して断裁する工程を有し、上記位置情報の検出において、上記賦形する工程により賦形された上記シート状材料の断裁時の下敷きとしてCIE−Lab表色系における、Lが28未満である部材を用いる。
本発明者らは、鋭意検討した結果、本開示に係る製造方法によれば、得られる部材の打ち抜きの精度が高く、得られる賦形シートにおいて打ち抜き位置のズレが抑制されることを見出した。
具体的には、凹凸形状と断裁のための位置情報とを同じ型を用いて賦形することにより、位置情報の位置と凹凸形状の位置とのズレが発生することが抑制されると考えられる。
また、上記位置情報の検出において、上記賦形する工程により賦形された上記シート状材料の断裁時の下敷きとして、CIE−Lab表色系における、Lが28未満である部材を用いることにより、位置情報のコントラストが増加し、打抜機による読み取り性に優れるため、得られる部材の打ち抜きの精度が高く、得られる賦形シートにおいて打ち抜き位置のズレが抑制されると考えられる。
以下、本開示に係る製造方法における各構成要件の詳細について説明する。
<賦形工程>
本開示に係る賦形シートの製造方法は、支持体及び樹脂層を有するシート状材料を用い、上記樹脂層に凹凸形状と断裁のための位置情報とを同じ型を用いて賦形する工程(賦形工程)を有する。
〔賦形方法〕
本開示における賦形工程において用いられる賦形方法としては、樹脂層に型を押し付けて凹凸形状を賦形する方法であれば特に限定されず、公知の賦形方法を用いることができる。
例えば、シート状材料を、型が形成されたエンボスロール(ロール金型)とニップロールとの間に挿入して樹脂層に凹凸形状を賦形する方法が挙げられる。
この場合、上記エンボスロールに凹凸形状の型と位置情報の型とが形成されている態様、又は、凹凸形状の型が形成されており、後述する断裁工程においては凹凸形状自体を位置情報として検出する態様が挙げられる。
具体的には、例えば、レンズ形状等の凹凸形状の反転形状、及び、必要に応じて位置情報の反転形状(凹凸形状自体を位置情報とする場合には、凹凸形状の反転形状とは異なる、位置情報の反転形状を有する必要はない場合がある)が表面に形成されたエンボスロールを用い、支持体及び樹脂層を有するシート状材料を上記エンボスロールとニップロールとの間で狭圧する方法が挙げられる。
上記狭圧により、上記エンボスロールの表面に形成された凹凸形状の反転形状、及び、必要に応じて位置情報が樹脂層の表面に転写される。
上記転写後、上記樹脂層を紫外線硬化、熱硬化等により硬化し、エンボスロールから上記樹脂層及び上記支持体を剥離することにより、シート状材料への賦形が行われる。硬化方法は、樹脂層の組成に応じて選択すればよい。
−2P法−
また、上記樹脂層の効果は、2P法により行ってもよい。
2P法とは、硬化性樹脂を樹脂層として支持体に塗布したあと、型が形成されたロールにラップし、ラップされている間に紫外(UV)光を照射する等により樹脂層を硬化し、型ロールに形成された凹凸パターンの反転形状をシート状材料における樹脂層に転写し、転写されたシート状材料を型ロールから剥離する。その後、剥離された帯状の凹凸シートを巻取装置によってロール状に巻き取る方法である。
−賦形位置−
賦形される凹凸形状が後述するレンズ形状である場合、上記賦形は、後述する図1のように、凹凸形状におけるレンズの配列方向をシート状材料の搬送方向に対して平行でも直交でもない方向に賦形してもよいし、後述する図3のように、凹凸形状におけるレンズの配列方向をシート状材料の搬送方向と直交する向きとして賦形してもよいし、凹凸形状におけるレンズの配列方向をシート状材料の搬送方向と平行な向きとして賦形してもよい。
本開示において、レンズの配列方向とは、マイクロレンズアレイにおいては、各レンズの頂点を、直線内に含まれるレンズの密度が最も大きくなるように結んだ直線の方向を、シリンドリカルレンズにおいては、各シリンドリカルレンズの頂点が含まれる平面において、各シリンドリカルレンズの長手方向と直交する方向を、それぞれ指すものとする。
〔凹凸形状〕
賦形される凹凸形状は、微細な形状であることが好ましく、例えば基準面に対して凹部を連続させた凹凸形状の場合は、隣りあう凹と凹の間隔の最大値が300μm以下であることが好ましく、例えば基準面に対して凹部と凸部を交互に繰り返す凹凸形状の場合は、隣りあう凹と凸の間隔の最大値が300μm以下であることがより好ましい。
賦形される凹凸形状としては、特に限定されないが、レンズ形状であることが好ましい。
レンズ形状としては、半球型のレンズ形状(マイクロレンズ)、半円柱型のレンズ形状(シリンドリカルレンズ)等が挙げられる。
また、形成される凹凸形状としては、上記マイクロレンズ又はシリンドリカルレンズが連続して配列した形状であることが好ましく、マイクロレンズアレイであることがより好ましい。
マイクロレンズアレイにおける配列としては、特に限定されず、正方形格子状に配列していてもよいし、ハニカム構造状に配列していてもよい。
凹凸形状がレンズ形状である場合、レンズピッチの最大値は、200μm以下であることが好ましく、160μm以下であることがより好ましい。
レンズピッチの最小値は、特に限定されないが、5μm以上であることが好ましい。
本開示において、レンズピッチとは、レンズ形状の頂点同士の距離をいう。
このようにレンズピッチが小さい場合には、打ち抜き加工時の位置合わせの精度が重要となる。本開示に係る賦形シートの製造方法は、得られる賦形シートの打ち抜きの精度が高く、得られる賦形シートにおいて打ち抜き位置のズレが抑制されるため、このようなレンズピッチが小さいレンズ状の凹凸形状の製造に適している。
〔位置情報〕
位置情報としては、上記凹凸形状の賦形と同じ型を用いて賦形されたアライメントマークであってもよいし、上記凹凸形状の一部を位置情報として使用してもよいが、アライメントマーク又は上記凹凸形状の形成範囲と未形成範囲との境界部分を位置情報として使用することが好ましい。
−アライメントマーク−
アライメントマークとしては、特に限定されないが、シート状材料において凸○型(円筒状の凸)、凸●型(円柱状の凸)、凸三角形状(三角柱状の凸)、凸十字形状等のアライメントマークが用いられる。
上述したエンボスロールを用いて賦形を行う場合、エンボスロールには、これらのアライメントマークを形成するために、凹○型(中抜き円筒状の凹)、凹●型(中抜き円柱状の凹)、凹△型(中抜き三角柱状の凹)、凹十字型、の型がそれぞれ形成されている。
アライメントマークの大きさ、形状等は、特に限定されず、使用する装置に応じて変更すればよい。
また、アライメントマークは、凹凸形状が形成されていない位置に形成されることが好ましい。
アライメントマークの大きさ(アライメントマークに外接する外接円の直径)は、検出性の観点から、5mm以下であることが好ましい。アライメントマークの大きさの下限は、特に限定されないが、検出性の観点から、0.1mm以上であることが好ましい。
これらのアライメントマークは、1種のみを単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
例えば、後述する図1に示すように、凸○型のアライメントマークと、凸十字型のアライメントマークとを組み合わせて用いる態様が例示される。
−境界部分−
また、位置情報として上記凹凸形状の形成範囲と未形成範囲との境界部分を使用する場合には、境界部分の形状は特に限定されず、検出が可能な形状であればよいが、例えば、形成範囲の角部(例えば、後述する図2中の矢印Lにより記載した四隅)を利用する方法等が挙げられる。
〔シート状材料〕
本開示において用いられるシート状材料は、支持体及び樹脂層を含む。
−支持体−
支持体としては、シート状又はフィルム状の支持体であることが好ましい。
また、支持体としては、高温延伸性の観点から、樹脂基材が好ましく挙げられる。
樹脂基材の例としては、ポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA)、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリレート−スチレン共重合樹脂(MS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂(AS樹脂)、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)等のポリエステル樹脂、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂(PETG)、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、熱可塑性エラストマー、又はこれらの共重合体、シクロオレフィンポリマー等が挙げられる。
溶融押出しやすさを考慮すると、例えば、ポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA)、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリレート−スチレン共重合樹脂(MS樹脂)、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂のような溶融粘度の低い樹脂を用いるのが好ましく、ポリエチレンテレフタレート樹脂を用いるのがより好ましい。
また、透明性及び耐熱性の観点から、ポリエチレンテレフタレート樹脂、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂又はシクロオレフィン樹脂が好ましく、ポリエチレンテレフタレート樹脂がより好ましい。
また、上記支持体は、平滑性及び厚みの均一性の観点から、延伸された樹脂基材が好ましく、一軸又は二軸延伸樹脂基材がより好ましく挙げられる。
支持体の厚みは、特に制限はなく、50μm以上300μm以下の範囲が好ましく、高温で均一に成型(賦形)する観点から、50μm以上200μm以下の範囲がより好ましい。上記範囲であると、樹脂基材が破れにくく、成型加工時における取扱い中(例えば、運搬中)に割れが発生しにくく、3次元成型時にも割れにくい。
また、凹凸形状としてレンズ形状を形成し、得られる賦形シートをマイクロレンズアレイとして用いる観点からは、支持体は可視光に透過性を有していることが好ましく、支持体の波長400nm〜波長700nmにおける光線透過率が85%以上であることが好ましい。上記光線透過率の上限は特に限定されず、100%以下であればよい。
上記光線透過率は、実施例に記載の方法により測定される。
樹脂基材としては、市販品を用いてもよく、例えば、三菱レイヨン(株)製のアクリル樹脂フィルム(アクリプレンHBS010P、厚み:125μm)、東レ(株)製のポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(ルミラーS10、厚み:100μm)、JSR(株)製のシクロオレフィンポリマーフィルム(製品名 ARTON)、帝人化成(株)製のポリカーボネート樹脂フィルム(ユーピロンH−3000、厚み125μm)等を用いることができる。
−樹脂層−
樹脂層としては、樹脂を含む層であれば特に限定されないが、硬化性の樹脂層であることが好ましく、光硬化性(例えば、紫外線硬化性)又は熱硬化性の樹脂層であることがより好ましく、耐擦性の観点からは、光硬化性の樹脂層であることがより好ましい。
このような硬化性の樹脂層を形成する樹脂としては、ウレタンアクリレート系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、ポリエーテルアクリレート系樹脂、アクリルアクリレート系樹脂、ポリチオール系樹脂、ブタジエンアクリレート系樹脂等の紫外線硬化樹脂を用いることができる。
また、熱硬化性の樹脂としては、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂(PETG)等が挙げられる。
非硬化性の樹脂を有するシート状材料としては、国際公開第2016/114367号等に記載のシート状材料等を用いることができる。
また、樹脂層は、離型剤、重合禁止剤、硬化促進剤、安定化剤等の、賦形シートの製造方法において公知の他の成分を更に含んでもよい。
上記樹脂層の厚みは、形成される凹凸形状に応じて適宜変更すればよいが、2μm〜130μmであることが好ましく、2μm〜100μmであることがより好ましい。
<断裁工程>
本開示に係る賦形シートの製造方法は、上記位置情報を検出して断裁する工程(断裁工程)を有する。
断裁工程における断裁を、「打ち抜き加工」ともいう。
以下、図1を用いて断裁工程の詳細について説明する。
〔レンズ形状が賦形されたシート状材料〕
図1は、本開示に係る賦形シートの製造方法に用いられる、凹凸形状としてレンズ形状が賦形されたシート状材料の概略図である。
図1において、シート状材料10には、上述の賦形工程において凹凸形状(ハニカム構造状に配列されたレンズ形状)12、凸円形状のアライメントマーク22及び凸十字形状のアライメントマーク24が賦形されている。
図1中、矢印Aはシート状材料10の搬送方向を示しており、シート状材料10には、搬送方向に従い複数の凹凸形状12、アライメントマーク22及び24が形成されている。
図1においては、搬送方向Aと、凹凸形状12における配列方向とが異なる角度として記載されている。
図1中、破線により示された領域16は製品有効領域を示し、実線により示された領域14は製品サイズをそれぞれ示している。本開示における断裁工程においては、凹凸形状12において、製品サイズを示す領域14のサイズのシート状材料10を、製品有効領域である領域16の内部において打ち抜く必要がある。
図1中の製品サイズを示す領域14は、領域14の中心と、製品有効領域16の中心とが重なるように記載されている。図1中の1点鎖線は、領域14と領域16の中心を示している。この図1中に記載した領域14の位置が、製品シートを打ち抜くために最も好ましい打ち抜き領域の位置である。
打ち抜かれる領域が、製品有効領域である領域16に含まれない領域を含んでしまうと不良品となってしまうため、賦形シートの製造においては、断裁時の位置の決定が非常に重要である。
本開示における断裁工程においては、図1に示すシート状材料を断裁工程において用いる場合、アライメントマーク22及び24を位置情報として検出し、断裁を行う位置を決定する。
本開示における賦形工程において、上記アライメントマーク22及び24は、凹凸形状12と同じ型により賦形されているため、凹凸形状12とアライメントマーク22及び24の間の位置のズレが抑制されている。それにより、断裁工程において上記アライメントマーク22及び24を用いて位置情報を決定すれば、領域16の内部に含まれるように領域14に相当するサイズを打ち抜くことが容易となる。すなわち、本開示に係る賦形シートの製造方法は打ち抜きの精度が高く、得られる賦形シートにおいて打ち抜き位置のズレが抑制されると考えられる。
上記凹凸形状12、アライメントマーク22及び24、領域14並びに領域16の位置関係について、図2を用いて更に説明する。
図2は、図1に記載のシート材料10における凹凸形状12が形成された領域の拡大図である。
図2中、製品サイズを示す領域14の位置は、領域14の中心と、製品有効領域16の中心とが同一となる位置に記載されている。
図2中、凸円形状のアライメントマーク22及び凸十字形状のアライメントマーク24は、それぞれ図2中の上記領域14の角から短辺方向にL1=7.5mm、長辺方向にL2=10mmの位置である。
断裁工程においては、上記アライメントマーク等の位置情報をCCD(Charge Coupled Device)カメラ等の検出手段により検出し、打ち抜き位置を決めた後に打ち抜き加工が行われる。
また、断裁時には下敷きが用いられるが、上記下敷きとして、CIE(国際証明委員会)−Lab表色系における、Lが28未満である部材を用いることにより、検出時の検出感度が向上し、得られる賦形シートの打ち抜きの精度が高く、得られる賦形シートにおいて打ち抜き位置のズレが抑制されやすい。
〔下敷き〕
下敷きは、CIE−Lab表色系における、Lが28未満である部材であり、Lが24未満であることが好ましく、20未満であることがより好ましい。なおCIE−Lab表色系における、Lの下限は0である。
上記Lは、スガ試験機株式会社製のSM−T−H1を用いて測定される。
また、下敷きとしては、黒色の部材、紺色の部材等が挙げられ、黒色の部材であることが好ましい。
上記下敷きの材質としては、特に限定されず、ある程度の弾性を有する部材が用いられ、PET、PETG、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、MS樹脂、AS樹脂、ポリオレフィン樹脂、PVC等が挙げられる。
下敷きとしては、例えば、打ち抜き加工において公知の下敷きを着色したものを用いることもできる。
〔賦形されたシート材料の別の態様〕
図3は、本開示に係る賦形シートの製造方法に用いられる、凹凸形状としてレンズ形状が賦形されたシート状材料の別の態様を示す概略図である。
図3中、シート状材料10において凹凸形状12が形成されており、製品サイズを示す領域14において打ち抜かれることを示している。
図3中、アライメントマーク22及び24、並びに製品有効領域16は省略して記載している。
図3においては、搬送方向Aに対し、凹凸形状12におけるマイクロレンズアレイの配列方向が直交するように記載されており、打ち抜かれる領域である領域14が、搬送方向Aに対して角度を有するように記載されている。
〔断裁方法〕
賦形工程における断裁方法としては、特に限定されず公知の方法が用いられる
CCDカメラを搭載した打ち抜き姿勢補正機能付き打抜機は、打抜機メーカー数社より市販されている汎用機を使用することができる。例えば、CCDカメラ付き画像位置決めプレス”IPAシリーズ”(富士商工マシナリー(株)製)、ロール材位置決め型抜き機”SCP250E−APSシリーズ”(坂本造機(株)製)、ロール材型抜き機”T261シリーズ”(ヤマハファインテック(株)製)などが挙げられる。
本開示における断裁工程においては、得られる賦形シートにおける打ち抜き位置のズレの抑制及び生産性の観点から、上記位置情報を検出した後に、上記位置情報を利用して、上記シート状材料の姿勢、又は、上記断裁工程において断裁される領域の回転角度の少なくともいずれかを補正することが好ましい。
上記補正は、上述の打抜機における打ち抜き姿勢補正機能等により行われる
上記位置情報の検出は、例えば打抜機に搭載されたCCDカメラにより行われる。
シート状材料の姿勢とは、シート状材料の搬送方向及び/又は直交方向をいう。
例えば、上記図1に記載されたシート状材料を断裁する断裁工程においては、断裁される領域の角度を固定し、搬送されるシート状材料の姿勢を補正して製品サイズを示す領域14の角度(打ち抜かれる領域の回転角度)と、シート状材料上の製品有効領域16の角度とを整合させることができる。
また、上記図3に記載されたシート状材料を断裁する断裁工程においては、シートの搬送方向を固定し、断裁される領域の回転角度を補正することにより、打ち抜かれる領域の角度と、シート状材料上の製品有効領域の角度とを整合させることができる。
更に、上記図1又は図3に記載されたシート状材料を断裁する断裁工程においては、シートの姿勢及び断裁される領域の回転角度の両方を補正してもよい。
<巻き取り工程、巻き出し工程>
本開示に係る賦形シートの製造方法をロールツーロール方式により行う場合、シート状材料を巻き取る巻き取り工程、又は、シート状材料を巻き出す巻き出し工程を含むことが好ましい。
巻き取り工程及び巻き出し工程は、各工程の前又は後に任意に含むことができるが、例えば、下記方法Aに記載した順序により行うことができる。
(方法A)
(1)ロール状のシート状材料を用い、上記シート状材料を巻き出す工程
(2)巻き出された上記シート状材料に凹凸形状を賦形する工程(上述の賦形工程)
(3)凹凸形状が賦形された上記シート状材料を巻き取る工程
(4)巻き取られた上記シート状材料を巻き出す工程
(5)巻き出された上記シート状材料を断裁する工程(上述の断裁工程)
上記方法Aにおいて、(3)及び(4)に記載された巻き取り工程及び巻き出し工程を省略し、賦形工程及び断裁工程を搬送しながら連続して行ってもよい。
<その他の工程>
本開示に係る賦形シートの製造方法は、その他の工程を更に含んでいてもよい。
その他の工程としては、例えば、賦形シートに保護フィルムを形成する工程、賦形シートがレンチキュラーシートとして用いられる場合、賦形シートのレンズが形成された面とは反対側の面に、印刷用のインク受容層を形成する工程等が挙げられる。
以下、実施例により本開示を詳細に説明するが、本開示はこれらに限定されるものではない。なお、本実施例において、「%」、「部」とは、特に断りのない限り、それぞれ「質量%」、「質量部」を意味する。
(実施例1)
<賦形シートの作製(賦形工程)>
2P法を用い、ロールツーロールで賦形シートを作製した。
レンズピッチが20μmのマイクロレンズアレイ(MLA)をハニカム構造状に配列(レンズピッチ20μm)したパターンと、凹○型としたアライメントマークと、を表面に有するロール金型を準備した。
アライメントマークは、マイクロレンズアレイパターンが形成されていない領域に有し、製品シートとして打ち抜きたい領域の角から短辺方向に7.5mm、長辺方向に10mm離れた位置(図2に示したアライメントマーク22及び24の計4か所)とした。
厚み50μm、幅350mm、長さ300mのPETフィルム(東洋紡(株)製、コスモシャインA4300、光線透過率95%)を支持体として、片面に、紫外線硬化性樹脂(アイカ工業製、Z−977−7L、UV硬化樹脂A)を厚み3μmで塗工し、ロール金型を押し付けてパターンの反転形状を転写し、紫外線を照射し硬化させた後、ロール金型から硬化したシート状材料を剥離した。そして、アライメントマーク及びマイクロレンズアレイパターンがPETフィルム上に賦形されたシート状材料を巻取り装置によってロール状に巻き取った。
ロール金型に形成されたアライメントマークの形状が上記凹○型であるため、シート状材料に形成されたアライメントマークの形状は底面の直径が3mmの円筒状(凸○)である。
支持体である上記PETフィルムの波長400nm〜波長700nmにおける光線透過率は、表1に記載した。
上記光線透過率は、分光光度計V−560(日本分光(株)製)に積分球付属装置ARV−474を取り付けた装置により測定した。
<賦形シートの打ち抜き(断裁工程)>
シート材連続打抜機において、下敷きを黒色ポリエチレンテレフタレート(PET)基材とし、CCDカメラを用いて位置情報であるアライメントマークによって位置検出しながら、上記賦形工程により得られたシート状材料を打ち抜いた。
打抜機の下敷きに使用するPET基材は、ルミラー(東レ(株)製、H10#500、ヘイジー(濁度が高い乳白色、L=55))を使用した。位置情報であるアライメントマークの検出は打ち抜き機に組み込まれたCCDカメラで検出、判別させるため、視認性の確保が重要となるが、賦形シートの賦形部は低ヘイジー(白色に近い)である為、賦形したアライメントマークを判別しにくい。
そこで、CCDカメラの視認性を向上させるため、黒色ルミラー(東レ(株)製、X30#250、L=12)を下敷きとして使用することで、従来よりも基材部(透明)と賦形部(低ヘイジー)の濃淡差を大きくすることができ、検出安定性を向上させることができた。
CCDカメラを搭載した打ち抜き姿勢補正機能付き打抜機は、ロール材位置決め型抜き機”SCP250E−APSシリーズ”(坂本造機(株)製)を使用した。
(実施例2)
ロール金型におけるアライメントマークを凹十型とした以外は、実施例1と同様にして、賦形シートを作製し、打ち抜いた。シート状材料に形成されたアライメントマークの形状は2.5mm角の凸十字形状(凸+)である。
(実施例3)
ロール金型におけるアライメントマークを凹●型とした以外は、実施例1と同様にして、賦形シートを作製し、打ち抜いた。シート状材料に形成されたアライメントマークの形状は直径3.0mmの円柱状(凸●)である。
(実施例4)
ロール金型におけるアライメントマークを凹△型とした以外は、実施例1と同様にして、賦形シートを作製し、打ち抜いた。シート状材料に形成されたアライメントマークの形状は1辺3.0mmの三角柱状(凸△)である。
(実施例5)
位置情報をマイクロレンズアレイパターンの形成範囲と未形成範囲との境界部分(MLAの微細形状パターン)とした以外は、実施例1と同様にして、賦形シートを作製し、打ち抜いた。上記境界部分としては、パターンの四隅(図2中の矢印Lにより記載した4か所)を使用した。
(実施例6)
打抜きでのシート状材料の姿勢、及び、断裁工程において断裁される領域の回転角度を補正する機能を使用した以外は、実施例1と同様にして、賦形シートを作製し、打ち抜いた。
(実施例7)
支持体のPETフィルム(東洋紡(株)製、コスモシャインA4300)の厚みを100μmとした以外は、実施例1と同様にして、賦形シートを作製し、打ち抜いた。
(実施例8)
支持体の素材を、COPフィルム(JSR(株)製ARTON)とした以外は、実施例1と同様にして、賦形シートを作製し、打ち抜いた。
(実施例9)
紫外線硬化性樹脂を、硬度の高い樹脂(アイカ工業製、Z−977−8L、UV硬化樹脂B)に変更した以外は実施例1と同様にして、賦形シートを作製し、打ち抜いた。
(実施例10)
紫外線硬化樹脂の厚みを2μmとした以外は、実施例1と同様にして、賦形シートを作製し、打ち抜いた。
(実施例11)
紫外線硬化樹脂の厚みを5μmとした以外は、実施例1と同様にして、賦形シートを作製し、打ち抜いた。
(実施例12)
紫外線硬化樹脂の厚みを8μmとした以外は実施例1と同様にして、賦形シートを作製し、打ち抜いた。
(実施例13)
マイクロレンズアレイのレンズピッチを40μmとした以外は、実施例1と同様にして、賦形シートを作製し、打ち抜いた。
(実施例14)
マイクロレンズアレイのレンズピッチを100μmとした以外は、実施例1と同様にして、賦形シートを作製し、打ち抜いた。
(実施例15)
マイクロレンズアレイのレンズピッチを200μmとした以外は、実施例1と同様にして、賦形シートを作製し、打ち抜いた。
(実施例16)
パターンを、ピッチが127μm(200LPI、LPIは1インチあたりのシリンドリカルレンズ数、1インチは2.54cm)のシリンドリカルレンズとし、各シリンドリカルレンズの1つの半円柱の軸方向を搬送方向と平行とする方向に形成した以外は、実施例1と同様にして、賦形シートを作製し、打ち抜いた。
(実施例17)
樹脂層を形成する紫外線硬化性樹脂を、熱硬化性樹脂(グリコール変性ポリエチレンテレフタレートPETG、熱硬化性樹脂C)に変更した以外は、実施例1と同様にして、賦形シートを作製し、打ち抜いた。
(実施例18)
シート材連続打抜機において、下敷きを紺色ポリエチレンテレフタレート(PET)基材(L=22)に変更した以外は、実施例1と同様にして、賦形シートを作製し、打ち抜いた。
(比較例1)
アライメントマーク及びパターンの形成範囲と未形成範囲との境界部分などの位置情報を与えず、シート材連続打抜機において、賦形シートを打ち抜いた。下敷きは、乳白色PET基材(L=55)とした。
(比較例2)
レンズピッチが20μmのマイクロレンズアレイをハニカム構造状に配列したパターンを表面に有する金型を準備した。厚み50μmのPETフィルム(東洋紡(株)製、コスモシャインA4300)を支持体として、片面に、紫外線硬化性樹脂(アイカ工業(株)製、Z−977−7L)を厚み3μmで塗工し、金型を押し付けた後、紫外線を照射し硬化させた。
金型から硬化した樹脂を剥離し、マイクロレンズアレイパターンをPETフィルム上に賦形した。製品シートの角から短辺方向に7.5mm、長辺方向に10mm離れた位置にインクジェットプリンターを用いて、アライメントマークを印刷した。
シート材連続打抜機において、下敷きを乳白色PET基材(L=55)とし、CCDカメラを用いて位置検出しながら賦形シートを打ち抜いた。
(比較例3)
実施例1と同様に作製した賦形シートを、シート材連続打抜機において、下敷きを乳白色PET基材(L=55)とし、CCDカメラを用いて位置情報であるアライメントマークによって位置検出しながら賦形シートを打ち抜いた。
(評価)
<打ち抜き位置のズレの評価>
各実施例又は比較例に係る賦形シートの製造方法における打抜きの打ち抜き位置のズレについて、パターンの配列方向、すなわち、各レンズの中心線と、打抜いたシートの長辺と、の角度の差によって評価した。各レンズの中心線とは、マイクロレンズアレイにおいては、最も多くのレンズの中心を通るように引いた2本の直線のうち、長辺との角度が小さい方をいい、シリンドリカルレンズにおいては、1つの半円柱の軸方向をいう。
図4に、評価方法の詳細を記載する。
図4中の左側の図が、打ち抜く前のシート状材料を示しており、θ1が、目標とする打ち抜き位置の長辺と各レンズの中心線との角度を示している。
図4中の右側の図が、打ち抜いた後の賦形シートを示しており、θ2が、打ち抜いたシートの長辺と各レンズの中心線との角度を示している。
上記θ1と上記θ2の差の絶対値(|θ1−θ2|)を評価指標とし、下記評価基準に従い、評価結果を表1に記載した。評価結果はAA、A、B又はCであることが好ましく、AA、A又はBであることがより好ましく、AA又はAであることが更に好ましい。
評価には、デジタルマイクロスコープVHX−500F((株)キーエンス製)を用いた。
〔評価基準〕
AA:|θ1−θ2|が0°以上0.2°未満である。
A:|θ1−θ2|が0.2°以上0.4°未満である。
B:|θ1−θ2|が0.4°以上0.6°未満である。
C:|θ1−θ2|が0.6°以上1.0°未満である。
D:|θ1−θ2|が1.0°以上1.2°未満である。
E:|θ1−θ2|が1.2°以上である。
<耐擦性の評価>
各実施例又は比較例における打ち抜かれた賦形シートの表面について、JIS K 5600−5−4(1999)が規定する鉛筆硬度評価法に従い、表面性測定機 ”HEIDON TYPE14FW”(新東科学社製)及び鉛筆”Uni”(三菱鉛筆社製)を用い、500gのおもりにて各硬度の鉛筆で引っ掻きを10回繰り返し、傷跡が付かない最も硬い鉛筆スケールを求めた。
鉛筆硬度の評価がA又はBであれば、打ち抜き時の下敷きとの擦れ等によりアライメントマークに傷が入ることが抑制され、アライメントマークの検出精度に優れるため好ましい。
〔評価基準〕
A:鉛筆硬度がF以上である。
B:鉛筆硬度が2B以上HB以下である。
C:鉛筆硬度が3B以下である。

表1に示す通り、本開示に係る賦形シートの製造方法は、得られる賦形シートの得られる賦形シートにおける打ち抜き位置のズレの抑制に優れていた。また、上記実施例に係る賦形シートの製造方法は、耐擦性及び生産性にも優れていた。
2018年3月14日に出願された日本出願特願2018−046461の開示はその全体が参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (8)

  1. 支持体及び樹脂層を有するシート状材料を用い、前記樹脂層に凹凸形状と断裁のための位置情報とを同じ型を用いて賦形する工程、並びに
    前記位置情報を検出して断裁する工程を有し、
    前記位置情報の検出において、前記賦形する工程により賦形された前記シート状材料の断裁時の下敷きとしてCIE−Lab表色系における、Lが28未満である部材を用いる、
    賦形シートの製造方法。
  2. 前記位置情報がアライメントマークである、請求項1記載の賦形シートの製造方法。
  3. 前記位置情報が、前記樹脂層上の前記凹凸形状の形成範囲と未形成範囲との境界部分である、請求項1又は請求項2記載の賦形シートの製造方法。
  4. 前記下敷きが黒色の部材である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の賦形シートの製造方法。
  5. 前記凹凸形状がレンズ形状である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の賦形シートの製造方法。
  6. 前記レンズ形状のレンズピッチの最大値が200μm以下である、請求項5に記載の賦形シートの製造方法。
  7. 前記支持体の波長400nm〜波長700nmにおける光線透過率が85%以上である、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の賦形シートの製造方法。
  8. 前記位置情報を検出した後に、前記位置情報を利用して、前記シート状材料の姿勢、又は、前記断裁する工程において断裁される領域の回転角度の少なくともいずれかを補正する、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の賦形シートの製造方法。
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