JPWO2019176976A1 - シール装置 - Google Patents

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Abstract

過大な移動をすることなく密封性に優れるシール装置を提供する。
シール部材11,12と、シール部材11,12を保持するとともにハウジング3に設けられた軸孔30に圧入される円筒状のホルダ13と、を有し、ハウジング3と回転軸2との間の空間を密封するシール装置10であって、ホルダ13は、一端部にホルダ13の外径方向へと突出する突部13cを有し、ハウジング3には、軸孔30の一端部を成しホルダ13の挿入をガイドするための環状のテーパ部31が形成されており、突部13cは、テーパ部31の内径側に位置するように形成されている。

Description

本発明は、回転軸を密封するシール装置に関する。
従来、ウォーターポンプ等のハウジングの内部に密封された流体が大気側に漏れ出すことを防止するシール装置として、例えば、ハウジングと回転軸との間の空間を密封するリップタイプのシール装置が知られている。
例えば、特許文献1に示されるリップタイプのシール装置は、回転軸と摺接するシールリップと、該シールリップを保持するフランジ付き円筒形状の保持環とから構成され、保持環とシールリップとをユニット化することでハウジングへの組付けが簡単となっている。保持環は、ハウジングの軸孔に被密封流体側から圧入されて、外径方向に延びるフランジがハウジングの端面に当接することで軸方向の位置が決められている。ハウジングには、被密封流体側のハウジングの端面から軸孔に向けて延びるテーパ部が形成されており、保持環の圧入をガイドするようになっている。また、装着状態では、シールリップは回転軸の周方向に亘って当接した状態となるため、ハウジングと回転軸との間の空間を密封することができる。また、経年変化によりハウジングと保持環との間の嵌合力が低下しても、ハウジングの端面に保持環のフランジが当接することから、シール装置が大気側へと移動しないようになっている。
一方、ポンプ等の機器は小型化の趨勢にあってハウジングの軸孔や被密封流体を収容する空間の内径を小さくすることが要求されることもある。この場合には、保持環の端部を内径側に折り曲げ、内径側にフランジを形成して、保持環の外径を小さく保ちつつ保持環の強度を高めている。
特開2006−300186号公報(第5〜7頁、第2図)
しかしながら、前者の特許文献1のリップタイプのシール装置にあっては、保持環によってハウジングへの組付けが簡単、かつ、被密封流体が高圧となってもシール装置は大気側へ移動しないようになっているものの、保持環の外径方向に延びるフランジが形成されているため内径の小さいハウジングには用いることができなかった。
また、後者のリップタイプのシール装置は、内径の小さいハウジングに組付けることができるものの、保持環をハウジングの軸孔に圧入することで固定した構造であるから、使用時間、被密封圧力、温度等が過酷な条件下では、ハウジングに変形が生じ、当該ハウジングと保持環との間の嵌合力が弱まり、軸孔からシール装置が抜け出すことで、密封性が維持できなくなる虞があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、過大な移動をすることなく密封性に優れるシール装置を提供することを目的とする。
シール部材と、該シール部材を保持するとともにハウジングに設けられた軸孔に圧入される円筒状のホルダと、を有し、前記ハウジングと回転軸との間の空間を密封するシール装置であって、
前記ホルダは、一端部に該ホルダの外径方向へと突出する突部を有し、
前記ハウジングには、前記軸孔の一端部を成し前記ホルダの挿入をガイドするための環状のテーパ部が形成されており、
前記突部は、前記テーパ部の内径側に位置するように形成されている。
これによれば、ハウジングとホルダとの間の嵌合力が弱まり、シール装置が大気側へ移動すると、突部はテーパ部と当接し径方向の力を受けることから、ホルダの軸心が軸孔の軸心と一致した状態にガイドされるとともに、突部が該テーパ部の内径方向へと略均等に押圧され、該テーパ部に対して周方向に均等に当接した状態で押し込まれ、シール装置の移動は規制される。これにより、シール装置は軸方向に僅かに移動するのみであるからハウジングと回転軸との間の密封を維持することができる。
前記突部は、前記シール装置が前記ハウジングに組付けられた状態において、前記テーパ部と軸方向に離間してもよい。
これによれば、突部とテーパ部とが当接するまでテーパ部に負荷が発生することがなく、テーパ部はクリープ変形を生じにくくなっている。
前記突部は、その端面が前記ホルダの円筒部の端面と径方向に揃っていてもよい。
これによれば、突部は軸方向の剛性が高くなっている。
前記突部は、前記ホルダの円筒部からの突出寸法が該円筒部の板厚よりも小さくてもよい。
これによれば、内径の小さなハウジングにシール装置を組み込むことができる。
前記突部は、前記テーパ部と対向する端部が前記ホルダの円筒部から略垂直方向に延出してもよい。
これによれば、突部がテーパ部に食い込み易いことから、シール装置の軸方向の過大な位置ずれを少なくすることができる。
前記テーパ部は、前記軸孔に対する傾斜角度が45度以下であってもよい。
これによれば、突部がテーパ部に当接した際に、テーパ部が楔状に作用して、突部がテーパ部から抜出しにくくなるため、シール装置の軸方向の位置ずれを防止することができる。
本発明の実施例におけるウォーターポンプの模式断面図である。 回転軸に取付けられた本発明の実施例におけるシール装置を示す側断面図である。 ホルダを大気側から見た正面図である。 (a)は、シール装置の正常な装着状態を示す側断面図であり、(b)は、シール装置が大気側に移動した状態を示す側断面図である。 (a),(b)は、ホルダの変形例を大気側から見た正面図である。 (a)〜(c)は、突部の変形例を示す側断面図である。 (a),(b)は、テーパ部の変形例を示す側断面図である。
本発明に係るシール装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係るシール装置につき、図1から図7を参照して説明する。
図1に示されるように、本実施例のシール装置10は、リップタイプのシール装置であり、自動車のエンジンを冷却する冷却水(LLC)を圧送するウォーターポンプ1に使用され、ハウジング3の内部の冷却水が外部に漏れ出すことを防止するものである。ウォーターポンプ1は、回転軸2の一方側の端部に取付けられたプーリー20の回転により、回転軸2の他方側の端部に取付けられたインペラ21が回転し、冷却水を吐出口から送出する。回転軸2の略中央部にはベアリング22が取付けられている。また、軸孔Hにはシール装置10が取付けられており、ハウジング3の内部を、被密封流体側Lと大気側Aとに仕切り、回転軸2とハウジング3との間の空間を密封している。尚、本発明に係るシール装置10は、他の流体や用途に適用されてもよい。
次に、シール装置10について説明する。図2に示されるように、シール装置10は、筒状に形成されたホルダ13の内径側に、ゴム材製、例えば、H−NBR製のシール部材としての第1シールリップ11および樹脂材製、例えば、PTFE製のシール部材としての第2シールリップ12が、インサイドケース14、バックアップリング15、およびアダプタ16によって組付けられることで、ユニット化されたものである。
図2,3に示されるように、ホルダ13は、ステンレス鋼を押出成形後、プレス加工することにより形成されており、該ホルダ13の軸心に沿って延びる板状の円筒部13a、該円筒部13aの大気側Aの端部から略垂直方向内径側へ湾曲し直線状に突出した環状の底板部13b、および該円筒部13aの被密封流体側Lの端部から略垂直方向外径側へ直線状に突出した突部13cにより、断面視クランク状を成している。
また、ホルダ13は、円筒部13aの外径が軸孔Hの内径よりも僅かに長寸な略同一寸法に形成されている。また、図3の吹出し内に示すように、その外周面には、ラテックス19が塗布されている。
図2〜図4に示されるように、突部13cは、ホルダ13の被密封流体側Lの端部の外周面において周方向に亘って途切れることなく形成されており(図3参照)、該円筒部13aからの突出寸法K1が当該円筒部13aの板厚t13aよりも短寸であり(K1<t13a)、軸心方向の寸法K2が該円筒部13aの板厚t13aよりも長寸である(K2>t13a)(図4(a)参照)。これにより、突部13cは軸方向の剛性が高くなっているとともに、被密封流体側Lの内径の小さなハウジング3にシール装置10を組付けることができる。また、突部13cは、後述するハウジング3のテーパ面31と対向する角部13dの角度αが略90度に形成されている。また、突部13cは、被密封流体側Lの端面がホルダ13の円筒部13aの被密封流体側Lの端面と径方向に揃っており、突部13cの形成範囲におけるホルダ13の板厚が厚くなるため、その剛性が高い。さらに、突部13cは、鍛造により形成されているため、その剛性が高い。加えて、例えば切削により同形状の突部を形成することと比較すると形成が容易である。また、突部13cはハウジング3よりも硬い構成であることが好ましい。
図2に示されるように、インサイドケース14は、ステンレス鋼により筒状に形成されており、断面視下向きU字状を成している。同様に、バックアップリング15は断面視下向きL字状の筒状に形成され、アダプタ16は断面視右向きU字状の筒状に形成されている。
図2に示されるように、第1シールリップ11は、筒状に形成されており、該第1シールリップ11の軸心に沿って延びる外周部11a、該外周部11aの被密封流体側Lの端部から略垂直方向内径側へ延びる延設部11b、および該延設部11bの内径側端部から被密封流体側Lに向けて斜め下方へ延びる内周部11cにより、断面視クランク状を成している。
図2に示されるように、第2シールリップ12は、筒状に形成されており、該第2シールリップ12の軸心に対して略垂直方向に延びる延設部12b、および該延設部12bの内径側端部から略垂直方向被密封流体側Lに向けて湾曲し回転軸2、すなわち第2シールリップ12の軸心に沿って延びる内周部12cにより、断面視L字状を成している。
次に、ハウジング3について説明する。ハウジング3は、樹脂材の型抜き形成により形成されており、大気側Aの空間に連通する断面視直線状の内周面30、該内周面30に連通し被密封流体側Lに向かうほどに漸次径が大きくなる断面視直線テーパ状のテーパ部としてのテーパ面31、該テーパ面31の被密封流体側Lの端部から軸孔Hの軸心に対して略垂直方向外径側に延びる径端面32、該径端面32の外径側端部から略垂直方向被密封流体側Lに延びる周端面33を備えている。軸孔Hは、内周面30とテーパ面31とによって画成されており、テーパ面31は、軸孔Hの一端部を成している。
図4に示されるように、テーパ面31は、被密封流体側Lから大気側Aにかけて軸心に対する傾斜角度βが略20度に形成されている。また、テーパ面31の大気側Aの端部から被密封流体側Lにかけての径方向の寸法M1は、突部13cの上述した突出寸法K1よりも長寸となっている(M1>K1)。尚、テーパ面31の傾斜角度βについては、具体的な数値を限定するものではなく、以降の数値についても同様である。
図2,図4に示されるように、軸孔H側の被密封流体側Lの空間は、周端面33までの半径R33が軸孔Hの半径R30よりも少し長寸な略円柱状の空間に形成されている。具体的には、径端面32の内径側から外径側にかけての寸法M2は、テーパ面31の大気側Aの上述した径方向の寸法M1と略同一寸法であり(M1≒M2)、テーパ面31の被密封流体側Lの端部から周端面33にかけての径方向の寸法M2は、ホルダ13の円筒部13aの板厚t13aの約1.5倍好ましくは1〜3倍となっている。すなわち、被密封流体側Lの空間は軸孔Hやホルダ13との径方向の寸法差が僅かな、小さい内径の空間に形成されている。
次に、シール装置10のハウジング3への組付けについて説明する。シール装置10を軸孔Hに位置合わせした状態で、図示しない治具をホルダ13の内径側から突部13cにかけて係合させ、該冶具と共に該シール装置10を軸方向に押し込むと、先ず底板部13bはテーパ面31にガイドされてホルダ13の軸心は軸孔Hの軸心に円滑に近づけられる。また、底板部13bは外径側が湾曲していることから、円滑に軸孔H内にガイド・挿嵌される。
冶具を介してシール装置10を更に軸孔Hの大気側Aへと押し込み、円筒部13aをハウジング3の内周面30に沿って移動させ、所定の位置に到達したところ、例えば突部13cの角部13dが径方向において径端面32と略直線状に到達したところ(図4(a)参照)で該押し込みを終える。これにより、円筒部13aの大部分、すなわち8割以上が軸孔Hに嵌合し、円筒部13aの外径が軸孔Hの内径よりも僅かに長寸であることから、ホルダ13が軸孔Hから抜出すことを防止する、すなわち移動不能に固定するのに十分な嵌合力がハウジング3および円筒部13a間で発生する。このようにして、シール装置10をハウジング3に嵌合・固定し、組付けることができる。このとき、シール装置10のホルダ13の突部13cは、ハウジング3のテーパ面31から軸方向に離間している(図2参照)。
また、シール装置10とハウジング3との間は、円筒部13aの外周部に塗布されたラテックス19(図3参照)により、該ホルダ13とハウジング3の内周面30との間が二次シールされており、密封性が高められている。
また、突部13cの上述した突出寸法K1は、テーパ面31の上述した径方向の寸法M1よりも短寸であることから、内径の小さなハウジング3に組み込むことができる。尚、径端面32を設けることなく、被密封流体側Lの空間の内径は、テーパ面31の被密封流体側Lの内径と略同寸であってもよい。
ここで、シール装置10は、上述したように、通常はハウジング3および円筒部13a間で発生する嵌合力により移動不能に固定されているものの、経年変化、クリープ変形、被密封圧力、温度等が過酷な使用条件等により例えばハウジング3が変形し、該ハウジング3と該シール装置10との間の嵌合力が弱まり、被密封流体側Lの圧力により該シール装置10が大気側Aへと移動することがある。
ハウジング3とホルダ13との間の嵌合力が弱まり、シール装置10が大気側Aへ移動すると、図4(b)に示されるように、テーパ面31にシール装置10のホルダ13の突部13cが当接し、該ホルダ13は移動が規制されることから、シール装置10が大気側Aへ抜出すことを防止することができる。
また、ハウジング3とホルダ13との間の嵌合力が弱まり、シール装置10が大気側Aへ移動すると、突部13cはテーパ面31と当接し径方向の力を受けることから、ホルダ13の軸心が軸孔Hの軸心と一致した状態にガイドされるとともに、突部13cが該テーパ面31の内径方向へと略均等に押圧され、該テーパ面31に対して周方向に均等に当接した状態で押し込まれ、シール装置10の移動は規制される。これにより、シール装置10は軸方向に僅かに移動するのみであるからハウジング3と回転軸2との間の密封を維持することができる。
また、ハウジング3のテーパ面31とシール装置10のホルダ13の突部13cとが軸方向に離間して組付けられていることから、突部13cとテーパ面31とが当接するまで、テーパ面31に負荷が発生することがなく、テーパ面31はクリープ変形を生じにくくなっている。これにより、シール装置10が移動し、ホルダ13の突部13cはテーパ面31に当接して食い込み易く、該シール装置10の過大な移動を確実に阻止することができるため、密封性を維持できる。
また、ホルダ13の突部13cは、ホルダ13の円筒部13aから略垂直方向外径側へ直線状に突出するとともに、該突部13cの角部13dの角度が略90度であるため、該突部13cがテーパ面31に食い込み易いことから、シール装置10の軸方向の過大な位置ずれを少なくすることができる。
また、テーパ面31は、シール装置10が大気側Aへと移動し、ホルダ13の突部13cがテーパ面31に食い込むほどに、ホルダ13の突部13cの径方向の端面と当接する面積が増加することから、シール装置10の移動に対する規制力を高めることができる。
また、テーパ面31は、傾斜角度βが略20度、すなわち45度以下であることから、ホルダ13の突部13cがテーパ面31に当接した際に、テーパ面31が楔状に作用して、該突部13cがテーパ面31から抜出しにくくなるため、シール装置10の軸方向の位置ずれを防止することができる。
また、テーパ面31は、傾斜角度βが略20度であることから、最初に該テーパ面31にホルダ13の突部13cが当接した部分から、軸孔Hに到達するまでの寸法が長寸であるため、軸孔Hに至るまでの移動代が長くなっていることから、該突部13cがテーパ面31から抜出しにくくなる。
また、ホルダ13の円筒部13aはハウジング3に対して周方向に当接することで位置決めがなされており、位置決め箇所が周方向のみであるから、位置決め精度を高めることが容易である。
次に、ホルダの変形例について説明する。ホルダ13の突部13cは周方向に亘って途切れることなく形成された態様であるとして説明したが、図5(a),(b)に示されるように、周方向に短尺な突部113c,213cがホルダ113,213の周方向に8等配,3等配で形成されている態様であってもよい。
また、突部13cは、ホルダ13の円筒部13aから略垂直方向外径側へ直線状に突出するとともに、該突部13cの角部13dの角度αが略90度である態様として説明したが、図6(a)に示されるように、突部313cが大気側Aから被密封流体側Lに向かうほどに外径側に突出する傾斜角度略20度のテーパ面313dを備えていてもよい。この態様であれば、テーパ面31の傾斜角度とテーパ面313dの傾斜角度とが略同一であることから、ホルダ313が大気側Aへ移動した際に、テーパ面31にテーパ面313dが面当接し、テーパ面31から突部313cに作用する押圧力を略均圧に分散させることができるため、ガイドの精度や位置規制機能が高い。
また、図6(b)に示されるように、突部413cがホルダ413の外径側に断面視半球状に突出する態様であってもよい。この態様であれば、テーパ面31との当接により突部413cが変形しにくい。
また、図6(c)に示されるように、ホルダ513の被密封流体側Lの端部が、円筒部から略垂直方向外径側に直線状に突出する突部513cと、円筒部の内径側において被密封流体側Lの端面から突部513cの軸心方向の略中央部にかけて凹む凹部とにより断面視段状を成す態様であってもよい。この態様であれば、ホルダ513の軽量化かつ製造が簡単である。
次に、テーパ部の変形例について説明する。テーパ面31は、大気側Aから被密封流体側Lにかけての傾斜角度βが略20度に形成されている態様であるとして説明したが、図7(a)に示されるように、大気側Aから被密封流体側Lにかけてのテーパ部としてのテーパ面131の傾斜角度が略50度、すなわち45度以上に形成されている態様であってもよい。
また、テーパ面31は、断面視直線テーパ状である態様として説明したが、図7(b)に示されるように、テーパ部としてのテーパ面231が、断面視突曲線テーパ状に形成されている態様であってもよい。この態様であれば、被密封流体側Lの端部から大気側Aの端部にかけての略中央部分の内径が急激に小さくなることから、ホルダ13のガイド精度や位置規制機能が高い。
また、テーパ面31は、周方向に連続している態様として説明したが、図7(c)に示されるように、周方向に不連続に突出するテーパ部としてのテーパ面331が、8等配や3等配等、所定間隔置きに形成されている態様であってもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、シール装置10は、シールリップタイプのシール装置である態様として説明したが、これに限らず、ラビリンスタイプやグランドパッキンタイプ等、他のタイプのシール装置であってもよい。
また、シール装置10は、被密封流体側Lの内径が小さく形成されたハウジング3に組付けられる態様であるとして説明したが、これに限らず、被密封流体側Lの内径が大きく形成されているハウジングに組付けられてもよい。また、ハウジングは樹脂製である態様として説明したが、これに限らず、ステンレス鋼やアルミニウム鋼等の金属で形成されていてもよい。
また、シール装置10をハウジング3に組付けた際に、ホルダ13の突部13cは、ハウジング3のテーパ面31から軸方向に離間している態様として説明したが、これに限らず、ハウジング3にシール装置10を組付けた際に、テーパ面31とホルダ13の突部13cとが当接している態様であってもよい。
2 回転軸
3 ハウジング
10 シール装置
11 第1シールリップ(シール部材)
12 第2シールリップ(シール部材)
13 ホルダ
13a 円筒部
13c 突部
31 テーパ面(テーパ部)
113 ホルダ
113c 突部
131 テーパ面(テーパ部)
213 ホルダ
213c 突部
231 テーパ面(テーパ部)
313 ホルダ
313c 突部
331 テーパ面(テーパ部)
413 ホルダ
413c 突部
513 ホルダ
513c 突部
A 大気側
H 軸孔
K1 突出寸法
K2 寸法
L 被密封流体側
M1 寸法
M2 寸法
R30 半径
R33 半径
t13a 板厚
α 角度
β 傾斜角度

Claims (6)

  1. シール部材と、該シール部材を保持するとともにハウジングに設けられた軸孔に圧入される円筒状のホルダと、を有し、前記ハウジングと回転軸との間の空間を密封するシール装置であって、
    前記ホルダは、一端部に該ホルダの外径方向へと突出する突部を有し、
    前記ハウジングには、前記軸孔の一端部を成し前記ホルダの挿入をガイドするための環状のテーパ部が形成されており、
    前記突部は、前記テーパ部の内径側に位置するように形成されているシール装置。
  2. 前記突部は、前記シール装置が前記ハウジングに組付けられた状態において、前記テーパ部と軸方向に離間している請求項1に記載のシール装置。
  3. 前記突部は、その端面が前記ホルダの円筒部の端面と径方向に揃っている請求項1または2に記載のシール装置。
  4. 前記突部は、前記ホルダの円筒部からの突出寸法が該円筒部の板厚よりも小さい請求項1ないし3のいずれかに記載のシール装置。
  5. 前記突部は、前記テーパ部と対向する端部が前記ホルダの円筒部から略垂直方向に延出している請求項1ないし4のいずれかに記載のシール装置。
  6. 前記テーパ部は、前記軸孔に対する傾斜角度が45度以下である請求項1ないし5のいずれかに記載のシール装置。
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