JPWO2019124008A1 - 工具並びに工具の制御回路及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動ドライバの側で合格信号の出力の有無を設定して必要な合格信号のみを出力することが可能となるようにすること。【解決手段】当該電動ドライバ100の制御回路128は、設定データが保存されるメモリ132と、設定データに基づいて電動ドライバ100を制御する演算部131とを有する。設定データには、各作業工程における工具の動作に対する合格基準を示す合格基準値、及び各作業工程において合格基準が満たされたときに合格信号を出力するか否かを作業工程毎に設定するための合格信号出力設定値が含まれている。演算部131は、合格基準を満たし且つそのときの作業工程に対応する合格信号出力設定値が合格信号を出力する設定値であるときには該合格信号を出力し、合格信号出力設定値が合格信号を出力しない設定値であるときには合格信号を出力しない。【選択図】図1

Description

本発明は、制御条件を作業工程毎に順次変更しながら動作する工具のための制御回路、そのような制御回路を備える工具、及び該工具の制御方法に関する。
例えば特許文献1には、電動モータによってドライバビットを回転駆動してねじ締め作業を行なうようにした電動ドライバが開示されている。このような電動ドライバにおいては、通常、ねじの種類やねじが締め付けられる部材に合せて電動モータの回転速度や締め付けトルクなどの設定をユーザが変更できるようになっている。また、工場の生産ラインにおいては異なる種類のねじの締め付け作業を所定の順序で連続的に行なう場合があり、そのような場合に使用される電動ドライバにおいては、ある作業工程が終了して次の作業工程に移る際に、電動ドライバの設定がその作業工程で要求される制御条件に自動的に変更されていくようになっている。また、作業工程毎に予め合格基準が設定されており、各作業工程における電動ドライバの動作がこの合格基準を満たすものであった場合には、外部装置に対して合格信号を出力するようにもなっている。
上述のような電動ドライバはプログラマブルロジックコントローラ(PLC)などの外部装置に接続され、外部装置が電動ドライバから送信された合格信号に基づいて種々の動作を行なうようになっている場合がある。そのような動作としては、例えば、終了した作業工程で使用したねじが収容されている容器の蓋を閉じるとともに、次の作業工程で使用するねじが収容されている容器の蓋を開ける動作がある。
国際公開第2017/170648号
上述の従来の電動ドライバにおいては、各作業工程において合格基準が満たされている場合に、各作業工程が終了する毎に毎回合格信号を出力するか、又は全ての作業工程が合格基準を満たすものであった場合に最後に一度だけ合格信号をするか、のどちらかしか選択することができなかった。しかしながら、合格信号を受信する外部装置においては、一連の作業工程のうちの特定の作業工程が完了したときにだけ所定の動作を行ない、他の作業工程が完了したときには何らの動作も行なわない場合もある。このような場合として、例えば、ある作業工程においてねじの仮締めを行ない次の作業工程においてそのねじの本締めを行い、さらにこの後に別の作業工程が続くような場合が考えられる。この場合には2つの作業工程を行なうことによって初めてねじの締め付けが完了するため、最初の作業工程が完了した時点で合格信号を受信しても外部装置が行なう動作がない場合がある。この場合、外部装置は最初の合格信号は必要がないものとして処理するように予め設定しておく必要がある。すなわち、全ての作業工程の完了時に合格信号が送信される従来の電動ドライバに接続される外部装置においては、不要な合格信号を無視するような設定をしておかなければならなくなり、設定作業が繁雑になる。
そこで本発明は、制御条件を作業工程毎に順次変更しながら動作する工具における制御回路であって、工具の側で合格信号の出力の有無を設定して必要な合格信号のみを出力することを可能とする制御回路を提供することを目的とする。また、そのような制御回路を備える工具、及び工具の制御方法を提供することも目的とする。
すなわち本発明は、
制御条件を作業工程毎に順次変更しながら動作する工具における制御回路であって、
各作業工程における制御条件を設定するための設定データが保存される情報記憶部と、
該設定データに基づいて該工具の制御条件を作業工程毎に順次変更する演算部と、
を備え、
該設定データには、各作業工程における該工具の動作に対する合格基準を示す合格基準値、及び各作業工程において該合格基準が満たされたときに合格信号を出力するか否かを作業工程毎に設定するための合格信号出力設定値が含まれており、
該演算部は、該合格基準値に基づいて各作業工程における該工具の動作が該合格基準を満たすか否かを判断し、該合格基準を満たし且つそのときの作業工程に対応する合格信号出力設定値が該合格信号を出力する設定値であるときには該合格信号を出力し、該合格信号出力設定値が該合格信号を出力しない設定値であるときには該合格信号を出力しないようにされた、制御回路を提供する。
当該制御回路においては、合格信号出力設定値に基づいて作業工程毎に合格信号の出力の有無を設定することができるようになっているため、接続される外部装置において必要とされない合格信号を送信しないようにすることが可能となる。これにより、外部装置の側で不要な合格信号を無視するような設定をする必要がなくなり、外部装置の設定を簡略化することが可能となる。
好ましくは、該演算部は、該工具の動作がそのときの作業工程における該合格基準を満たさないと判断したときに、不合格信号を出力するようにすることができる。
また本発明は、上述の制御回路を備え、該制御回路によって制御条件を作業工程毎に順次変更しながら動作するようにされた工具を提供する。
さらに本発明は、
制御条件を作業工程毎に順次変更しながら動作する工具の制御方法であって、
情報記憶部に保存された設定データを読み込むステップと、
該設定データに基づいて、各作業工程における該工具の制御条件を順次変更するステップと、
各作業工程における該工具の動作が、該設定データに含まれる合格基準値が示す各作業工程における合格基準を満たすか否かを判断するステップと、
該合格基準を満たし、且つそのときの作業工程に対応する合格信号出力設定値が合格信号を出力する設定値であるときには外部に合格信号を出力し、該合格信号出力設定値が該合格信号を出力しない設定値であるときには外部に該合格信号を出力しないようにするステップと、
を含む制御方法を提供する。
以下、本発明に係る工具の実施形態を添付図面に基づき説明する。
本発明の第1の実施形態に係る電動ドライバの外観図である。 図1の電動ドライバの機能ブロック図である。 メモリに保存される条件設定データを示す図である。 メモリに保存される順序設定データを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る電動ドライバの外観図である。 図5の電動ドライバの機能ブロック図である。
本発明の第1の実施形態に係る電動ドライバ(工具)100は、図1及び図2に示すように、工具ハウジング110と、工具ハウジング110に内蔵された電動モータ112と、電動モータ112によって回転駆動されるビットホルダ114とを備える。ビットホルダ114には、対象となるねじに合せて適宜選択されたドライバビット116が取り外し可能に取り付けられる。工具ハウジング110には、表示部118及び入力ボタン120を有する入力インターフェース122と、当該電動ドライバ100をプログラマブルロジックコントローラ(以下、PLC)123に接続するための接続ケーブル124とが設けられている。工具ハウジング110内にはさらに、電動モータ112の駆動を制御するためのモータ駆動回路126と、当該電動ドライバ100全体の制御を行うための制御回路128と、電動モータ112のロータの回転位置を検出するホールセンサ130と、が設けられている。制御回路128は、演算部131と、設定データが保存されているメモリ(情報記憶部)132とを有している。演算部131はメモリ132に保存されている設定データに基づいて電動ドライバ100を制御する。
メモリ132に保存される設定データには、各作業工程における制御条件を設定するための条件設定データが含まれる。当該電動ドライバ100のメモリ132には、図3に示すように第1から第30の作業工程に対応した第1から第30の条件設定データを保存することができるようになっている。条件設定データには、ねじ締め作業の際の締め付けトルクやねじ締め本数を示す設定値が含まれている。これら以外にも、例えば電動モータ112の回転速度を制御するための設定値などを含めることもできる。当該電動ドライバ100における条件設定データにはさらに、各作業工程における当該電動ドライバ100の動作に対する合格基準を示す合格基準値が含まれている。当該電動ドライバ100においては、合格基準値として、ねじ締め作業を行なったときの電動モータ112の最小回転時間と最大回転時間とを設定するための設定値が含まれている。例えば最小回転時間よりも短い時間で電動モータ112の回転が停止したときにはねじの頭が想定している時間よりも早く着座したことが予想され、また最大回転時間よりも長い時間で電動モータ112の回転が停止したときにはねじの頭が想定している時間よりも遅く着座したことが予想される。すなわち、最小回転時間より早く又は最大回転時間よりも遅く電動モータ112が停止したときには誤ったねじを選択してねじ締めを行なった可能性が高いと判断できる。演算部131は、当該電動ドライバ100の動作が合格基準を満たさなかったと判断したときには、当該電動ドライバ100の動作を一時的に停止させるとともに、不合格信号をPLC123に対して出力する。条件設定データにはさらに、合格基準を満たしたときに外部に合格信号を出力するか否かを設定するための合格信号出力設定値が含まれる。演算部131は、ある作業工程の動作が合格基準を満たすものであったと判断したときに合格信号を出力できるようになっているが、合格信号を出力するか否かは合格信号出力設定値によって決定される。すなわち合格信号出力設定値が合格信号を出力する設定値(ON)である場合には合格信号をPLC123に対して出力し、合格信号を出力しない設定値(OFF)である場合には合格信号をPLC123に対して出力しない。条件設定データにおけるこれらの設定値は、対応する作業工程に合せて適宜の値にそれぞれ設定されている。なお、条件設定データにおける上述の設定項目は例示的に示すものであり、想定される作業工程に合せて他の項目としてもよい。
設定データにはさらに、作業工程の実行順序を設定するための複数の順序設定データが含まれる。図4に示すように、当該電動ドライバ100のメモリ132には第1から第30までの実行順序を設定することができ、各実行順序を示すデータがそれぞれ順序設定データとしてメモリ132に保存されている。各順序設定データには、最大で8つの作業工程を登録することができる。順序設定データにはさらに、一連の作業工程が完了した後の次動作を設定するための次動作設定値が含まれる。当該電動ドライバ100においては、次動作設定値として、当該電動ドライバ100の動作を停止する設定値(終了)、同じ実行順序での一連の作業工程を再度実行する設定値(ループ)、及び別の順序設定データに基づく実行順序での一連の作業工程に移行する設定値(他の実行順序に移行)から選択可能となっている。
設定データに含まれる上述の条件設定データ及び順序設定データは、入力インターフェース122の操作により任意に変更可能である。または、パソコンなどの外部装置から対応するデータを送信して設定データを書き換えることも可能である。
当該電動ドライバ100が起動して所定の初期設定が完了すると、演算部131がメモリ132から必要な設定データを読み込む。複数の実行順序のうちのどれを実行するかは任意に選択可能であり、通常は予め指定されている。演算部131は指定された実行順序に対応する所定の順序設定データを読み込んで作業工程の実行順序を設定する。例えば第1実行順序が指定されている場合には、第1順序設定データを読み込んで、図4に示すように、第1作業工程、第2作業工程、第3作業工程、及び第4作業工程が一連の作業工程として設定されて、これらの作業工程が順次実行されることになる。演算部131は、これらの作業工程にそれぞれ対応する第1乃至第4条件設定データに基づいて作業工程毎に制御条件を順次変更しながら、電動ドライバ100を動作させる。本実施形態においては、第1作業工程は4本のねじの仮締めを行うことを想定したものであり、第2作業工程は仮締めしたねじを本締めすることを想定したものとなっている。したがって、第1作業工程が正常に完了すると4本のねじがその頭が着座しない状態でねじ込まれた状態となり、第2作業工程ではそれらの仮締めしたねじをさらにねじ込んでねじの頭を着座させてさらに所定の締め付けトルクでの締め付けを行う。これにより4本のねじのねじ締めが完了した状態となる。第1条件設定データの合格信号出力設定値は「OFF」となっているため、第1作業工程が正常に完了して合格基準が満たされていても演算部131は合格信号を出力しない。一方で第2条件設定データの合格信号出力設定値は「ON」となっているため、第2作業工程が正常に完了して合格基準が満たされると演算部131は合格信号を出力する。同様に第3作業工程では8本のねじの仮締めが行なわれ、第4作業工程では仮締めされた8本のねじの本締めが行なわれて、第4作業工程が正常に完了した時点で合格信号が出力される。第1順序設定データにおける次動作設定値は「終了」となっているため、第4作業工程が完了した時点で当該電動ドライバ100の動作は停止する。
上述のように、仮締め工程である第1及び第3作業工程の完了時には合格信号を出力せず、本締め工程である第2及び第4作業工程の完了時にのみ合格信号を出力することにより、PLC123はねじの締め付けが完了したときにのみ合格信号を受信することになる。PLC123は、当該電動ドライバ100での動作に連動して他の周辺機器などの動作を制御するが、各作業工程が完了したときに必ずしも毎回何かしらの制御を行なうわけではなく、所定の作業工程が完了したときにのみ制御を行なうようにする場合が多い。従来の電動ドライバ100においては各作業工程が完了したときに毎回合格信号が出力されるため、PLC123側で不要な合格信号を無視するような設定をしておかなければならなかった。これに対して当該電動ドライバ100においては不要な合格信号を出力しないようにできるため、PLC123の側での合格信号を無視するような設定をなくすことが可能となる。また、例えば上述の第2作業工程のあとにねじの増し締め工程を新たに追加する場合には、最初の4本のねじ締めは第1乃至第3作業工程が全て完了することにより完了することになるため第2作業工程の完了時の合格信号出力設定値を「OFF」にして新たな第3作業工程(増し締め工程)の完了時の合格信号出力設定値を「ON」とすれば、この作業工程の変更に伴うPLC123側での設定変更は生じない。
第2実行順序が指定されている場合には、第2順序設定データが読み込まれて、第3作業工程、第30作業工程、及び第7作業工程が一連の作業工程として設定され、作業工程毎に制御条件を順次変更しながら電動ドライバ100は動作する。第2順序設定データにおける次動作設定値は「ループ」となっているため、最後の作業工程である第7作業工程が完了すると、再び最初の作業工程である第3作業工程に戻り、以降同じ作業工程を繰り返し実行することになる。
第3実行順序が指定されている場合には、第3順序設定データが読み込まれて、最初の第1作業工程から最後の第13作業工程までの8つの作業工程が一連の作業工程として設定され、作業工程毎に制御条件を順次変更しながら電動ドライバ100は動作する。第3順序設定データにおける次動作設定値は「第4実行順序に移行」となっているため、最後の第13作業工程が完了すると、指定された第4順序設定データを読み出して第4実行順序が設定され、該第4実行順序での一連の作業工程に移行する。当該電動ドライバ100が、第4実行順序での一連の作業工程に基づいて動作を継続し、第4実行順序での最後の作業工程である第11作業工程が完了すると、第4順序設定データの次動作設定値が「終了」となっていることにより、当該電動ドライバ100の動作は停止する。
このように当該電動ドライバ100においては、ある順序設定データに基づく一連の作業工程が完了した後の次動作を「終了」、「ループ」、「他の実行順序に移行」から選択可能となっている。特に別の順序設定データに基づく実行順序に移行することができるようになっているため、PLC123などの外部装置の制御に依ることなく当該電動ドライバ100自身でより複雑な実行順序の作業工程を設定することが可能となる。また、よく利用される基本的な実行順序を各順序設定データに設定しておけば、それらの実行順序間を適宜移行していくように設定することにより、最初から実行順序を組み直す場合に比べて、工程変更をより素早く且つ容易に行なうことも可能となる。なお、選択可能な次動作として上述の3つを必ずしも含む必要はなく、また別の次動作を代わりにまたは追加的に含んでいても良い。
当該電動ドライバ100においてはさらに、複数の順序設定データに基づく複数の実行順序にまたがって実行された作業工程の履歴をメモリ132に保存していくようにもなっている。何らかの作業ミスにより、その作業工程をやり直したり、場合によっては前の作業工程からやり直したりする必要が生じる場合がある。その場合にはメモリ132に保存された作業工程の履歴に基づいて、やり直しが必要となる作業工程にまで戻れるようになっている。具体的には、入力インターフェース122の入力ボタン120を操作することにより履歴に残っている前の作業工程に戻ることができる。入力ボタン120の操作により、そのときの作業工程中の一つの作業分だけ戻る、一つ前の作業工程にまで戻る、一つ前の順序設定データの実行順序における最後の作業工程に戻る、又は一つ前の順序設定データの実行順序における最初の作業工程に戻るといった戻り方ができるようになっている。なお、当該電動ドライバ100におけるメモリ132は、読み出し及び書き込みが可能な不揮発性メモリと、プラグラム動作に必要なデータを一時的に保存するためのキャッシュメモリなどの揮発性メモリとの組み合わせとなっており、設定データは不揮発性メモリに保存され、作業工程の履歴は揮発性メモリに保存される。
本発明の第2の実施形態に係る電動ドライバ200は、図5及び図6に示すように、電動ドライバ本体202と、それを制御するためのコントローラ204とからなる。電動ドライバ本体202とコントローラ204とは、それぞれに設けられた通信部238a,238bを介して通信ケーブル206により接続されている。PLC223に接続される通信ケーブル224はコントローラ204の側に設けられている。電動ドライバ本体202の工具ハウジング210内には、第1の実施形態に係る電動ドライバ100と同様な、電動モータ212、モータ駆動回路226、及びホールセンサ230が設けられている。入力インターフェース222はコントローラ204の側に設けられている。
当該電動ドライバ200においては、電動ドライバ本体202とコントローラ204とにそれぞれ演算部231a、231bが設けられている。これら2つの演算部231a、231bは通信ケーブル206を介して互いに通信しており、2つの演算部231a、231bにより第1の実施形態における演算部131と同様の機能を果たしている。同様に電動ドライバ本体202とコントローラ204とのそれぞれにメモリ232a、232bが設けられ、これら2つのメモリ232a、232bにより第1の実施形態におけるメモリ132と同様な機能を果たしている。すなわち当該電動ドライバにおいては、制御回路228が電動ドライバ本体202とコントローラ204とに分散して配置されている。
なお、当該実施形態においては、演算部231a、231b及びメモリ232a、232bを電動ドライバ本体202とコントローラ204とに分散して配置しているが、それぞれを電動ドライバ本体202とコントローラ204のうちの一方にまとめて配置することもできるし、制御回路228の全体をコントローラ204の側に配置することもできる。
以上に本発明の実施形態について説明をしたが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては、本発明に係る工具を電動工具の一種である電動ドライバを例として説明しているが、トルクレンチや研磨機などの他の電動工具とすることもできるし、上述のような制御回路を有しつつ動力源を電動モータではなくエアモータとしたエア工具などの他の動力工具とすることもできる。本発明に係る工具はさらに、動力を有さない手工具とすることもできる。このような手工具としては、例えばトルク検出機能を有するトルクレンチがある。該トルクレンチにおいては、作業工程毎のナットやボルトなどの締め付け回数(制御条件)や締め付け動作の際のトルク基準値(合格基準)などを含む条件設定データを含む設定データが制御回路のメモリに保存されており、締め付け動作がその作業工程において設定された所定の締め付け回数分だけ行なわれると、制御回路の演算部により次の作業工程に移るとともに制御条件が設定データに基づいて変更される。また制御回路は、締め付け動作の際にトルクセンサによって検出されたトルク値をトルク基準値と比較して該締め付け動作の合格判定を行なう。条件設定データには、上記実施形態と同様に、合格信号出力設定値が含まれていて、締め付け動作がトルク基準値(合格基準)を満たしたときに合格信号を出力するか否かを作業工程毎に任意に設定可能となっている。また同様に、順序設定データと次動作設定値とに基づいて、順序設定データにより設定された一連の作業工程が完了した後の次動作を選択できるようにもなっている。
また、本発明の工具は、PLC以外の例えばパソコンなどの他の外部装置に接続するようにすることもできるし、合格信号や不合格信号を無線により送信するようにすることもできる。さらには、設定データを保存するための情報記憶部として上述のような内蔵された半導体メモリ以外にも、ハードディスクドライブ、書き込み可能なCDやDVDなどの記録メディア、及び取外し可能なUSBメモリなど、他の手段を採用することもできるし、これらを任意に組み合わせたものとしてもよい。
100 電動ドライバ(工具)
110 工具ハウジング
112 電動モータ
114 ビットホルダ
116 ドライバビット
118 表示部
120 入力ボタン
122 入力インターフェース
123 プログラマブルロジックコントローラ(PLC)
124 接続ケーブル
126 モータ駆動回路
128 制御回路
130 ホールセンサ
131 演算部
132 メモリ(情報記憶部)
200 電動ドライバ
202 電動ドライバ本体
204 コントローラ
206 通信ケーブル
210 工具ハウジング
212 電動モータ
222 入力インターフェース
224 通信ケーブル
226 モータ駆動回路
228 制御回路
230 ホールセンサ
231a 演算部
231b 演算部
232a メモリ
232b メモリ
238a 通信部
238b 通信部

Claims (4)

  1. 制御条件を作業工程毎に順次変更しながら動作する工具における制御回路であって、
    各作業工程における制御条件を設定するための設定データが保存される情報記憶部と、
    該設定データに基づいて該工具の制御条件を作業工程毎に順次変更する演算部と、
    を備え、
    該設定データには、各作業工程における該工具の動作に対する合格基準を示す合格基準値、及び各作業工程において該合格基準が満たされたときに合格信号を出力するか否かを作業工程毎に設定するための合格信号出力設定値が含まれており、
    該演算部は、該合格基準値に基づいて各作業工程における該工具の動作が該合格基準を満たすか否かを判断し、該合格基準を満たし且つそのときの作業工程に対応する合格信号出力設定値が該合格信号を出力する設定値であるときには該合格信号を出力し、該合格信号出力設定値が該合格信号を出力しない設定値であるときには該合格信号を出力しないようにされた、制御回路。
  2. 該演算部は、該工具の動作がそのときの作業工程における該合格基準を満たさないと判断したときに、不合格信号を出力するようにされた、請求項1に記載の制御回路。
  3. 請求項1又は2に記載の制御回路を備え、該制御回路によって制御条件を作業工程毎に順次変更しながら動作するようにされた工具。
  4. 制御条件を作業工程毎に順次変更しながら動作する電動工具の制御方法であって、
    情報記憶部に保存された設定データを読み込むステップと、
    該設定データに基づいて、各作業工程における該工具の制御条件を順次変更するステップと、
    各作業工程における該工具の動作が、該設定データに含まれる合格基準値が示す各作業工程における合格基準を満たすか否かを判断するステップと、
    該合格基準を満たし、且つそのときの作業工程に対応する合格信号出力設定値が合格信号を出力する設定値であるときには外部に合格信号を出力し、該合格信号出力設定値が該合格信号を出力しない設定値であるときには外部に該合格信号を出力しないようにするステップと、
    を含む制御方法。
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