JPWO2019117170A1 - 電流センサ - Google Patents

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Abstract

他の機器に接続される端子の変形や損傷を防止すると共に、性能検査の容易性を確保することができる電流センサ1は、被測定電流が流れるバスバ2と、バスバ2の一部と一体化したケース10を備えている。ケース10には、電流センサ1が正常に機能するか確認するための通電部20が設けられている。通電部20は、ケース本体11からバスバ2の表面を露出させて露出面20aと、露出面20aに対向するバスバ2の裏面を合成樹脂で被覆して被覆面20bとを形成している。また、通電部20は、露出面20aが長辺で被覆面20bが短辺となる台形形状に形成されている。

Description

本発明は、被測定電流によって生じる磁界に基づいて電流値を算出する電流センサに関する。
被測定電流によって生じる磁界に基づいて電流値を算出する電流センサとしては、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載の電流センサは、被測定電流が流れるバスバと、被測定電流が発生する誘導磁界を測定する磁気センサと、磁気センサを収容しバスバと一体化したケースとから構成され、バスバの両端が3相交流モータなどの他の機器と接続する端子としてケースの表面から露出している。
この種の電流センサは、製造工程の最終段階において、製品仕様の通りに正常に機能するか確認するための性能検査が行われる。この性能検査は他の機器が接続される端子を介して行われる。
具体的には、性能検査用の電流プローブを端子の一部に押し付けて、バスバにテスト電流(300A〜1000A)を流した後、バスバに流れる電流値を実際に計測してテスト電流と同様の値を示しているか否かを確認する。ここで、テスト電流と異なる値を示して検査に通らなかった電流センサは、回路やソフトウェアの定数の調整が行われて再度性能検査が行われる。
ところが、バスバに流すテスト電流は大電流であることから、この性能検査用の電流プローブをバスバの端子の一部に強い力で押し付ける必要がある。そうすると、電流プローブの押し付け力によって、端子の表面に細かい傷がついてしまうことは避けられない状況となっている。
特開2017−102022号公報
一方、この種の電流センサにおいて、他の機器が接続される端子は2種類に大別される。ひとつは、特許文献1に記載の電流センサのように、他の機器の端子と着脱自在に接続されるタイプであり、ボルトなどで締結される圧着型端子である。もうひとつは、他の機器の端子と着脱できないタイプであり、溶接によって接続される溶接型端子である。
この溶接型端子は、端子の変形による位置ずれや表面に損傷がおこると溶接不良の原因となることから、溶接型端子を有する電流センサは、特許文献1に記載の電流センサのような圧着型端子を有するタイプよりも慎重に取り扱う必要がある。
このような状況において、従来のように、端子の一部に電流プローブを押し付ける方法は、たとえ一時的な接続であっても溶接型端子の変形や損傷のおそれがあるという不都合があった。
そこで、本発明は、電流センサに対する性能検査において、他の機器に接続される端子の変形や損傷を防止する共に、性能検査の容易性を確保することができる電流センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電流センサは、他の機器に接続される一対の端子を有するバスバと、前記バスバに流れる電流によって生じる誘導磁界を検出する磁気センサと、前記磁気センサが収容され、前記端子を露出させた状態で前記バスバと一体化した合成樹脂からなるケースとを備える電流センサであって、前記バスバは、少なくとも表面の一部が前記ケースから露出する露出面と、前記露出面に対向する少なくとも裏面の一部が前記ケースで被覆される被覆面とから構成される性能検査用の通電部を有し、電流が流れる方向に直交する断面形状において、前記露出面の長さが前記被覆面の長さに対して長く形成され、前記露出面の両端と前記被覆面の両端とをそれぞれ連結する縁面が前記被覆面から前記露出面に向かって広がるテーパー状に形成され、前記通電部と前記ケースの表面との境界部において、前記露出面が前記ケースの表面から突出していることを特徴とする。
本発明の電流センサによれば、性能検査用の通電部は、露出面と被覆面とから構成されており、この露出面に性能検査用の電流プローブを押し付けることができる。この場合、露出面に電流プローブを強く押し付けても被覆面でその力を受け止めることができる。よって、電流プローブを強く押し付けることができるので、正確な性能検査を行うことができると共に、端子の変形や損傷を防止することができる。
また、通電部とケースの表面との境界部において、露出面がケースの表面から突出しているので、電流プローブを通電部の露出面に確実に接触させることができる。
また、性能検査用の通電部は、電流が流れる方向に直交する断面形状において、露出面の長さが被覆面の長さよりも長い台形形状に形成されている。バスバに大電流が流れると、ジュール熱により通電部も発熱して膨張するが、露出面の断面形状によって露出面側に膨張するため、露出面の周囲のケースの変形を軽減することができる。
また、本発明の電流センサにおいて、前記一対の端子は、少なくとも一方が溶接によって他の機器と接続される溶接型端子であり、前記通電部は、前記磁気センサにより誘電磁界が検出される箇所と前記溶接型端子との間の位置に設けられていることが好ましい。
当該構成によれば、電流プローブを溶接型端子に直接的に押し付ける必要がなくなるため、電流プローブの押し付けによる溶接型端子の変形や損傷を防止することができる。また、通電部を誘導磁界の検出箇所と溶接型端子との間に設けることにより、電流センサを他の機器に取り付けた状態と近い状態で性能検査を行うことができる。
また、本発明の電流センサにおいては、前記バスバは、電流が流れる方向に沿って並列して複数設けられ、前記ケースは、隣接する各前記バスバの前記通電部の間に前記露出面よりも突出する樹脂壁部を備えていることが好ましい。当該構成によれば、隣接する通電部の間の直線距離が短くても、樹脂壁部に沿って隣接する通電部の間の沿面距離及び空間距離の長さを十分に確保できるため、電圧耐性を向上させた状態で電流センサのコンパクト化が実現できる。
また、隣接する通電部の間の直線距離が短い場合、電流プローブを通電部に押し付ける際に操作を誤ってしまい、電流プローブがずれて隣接する通電部に接触してしまうおそれがある。当該構成によれば、電流プローブがずれても樹脂壁部に突き当たって止まるため、電流プローブが誤って隣接する通電部に接触することを防止できる。
また、本発明の電流センサにおいては、前記樹脂壁部は、前記通電部を囲うように形成されていることが好ましい。当該構成によれば、電流プローブが通電部に接触できる範囲を限定することができるため、電流プローブを通電部の電流が流れる方向に正確に位置決めすることができ性能検査の精度が向上する。
また、本発明の電流センサにおいては、前記バスバは、前記磁気センサにより誘導磁界が検出される箇所と前記通電部との間に屈曲部が設けられ、前記ケースには、前記バスバの前記屈曲部と前記通電部との間の位置で、前記バスバの前記縁面の一部及び表面の一部を外部に露出させる位置決め具抜き穴が形成されていることが好ましい。
当該構成によれば、バスバを位置決めする位置決め治具が当接する箇所が通電部と同一面に設けられているので、バスバとケースとを一体として樹脂の射出成形を行う際に、性能検査の精度に影響がある通電部の露出面をケースに対して正確な位置に配置することができる。
本発明の電流センサによれば、他の機器に接続される端子以外に性能検査用の通電部を設けることによって、他の機器に接続される端子の変形や損傷を防止すると共に、性能検査の容易性を確保することができる。
本発明の実施形態の一例である電流センサの外観を示す斜視図。 図1の電流センサの蓋部を取り外した状態を示す説明図。 図1のIII−III線断面図。 図1のIV−IV線断面図。 通電部が熱膨張したときの状態を示す説明図。 図1のVI−VI線断面図。
次に、本発明の実施形態の一例である電流センサについて、図1〜図6を参照して説明する。本実施形態の電流センサ1は、例えばハイブリッド車両や電気自動車に用いられる制御装置等の大電流を必要とする機器に用いることができるセンサである。なお、電流の流れる方向を延伸方向(図1におけるY方向)、各バスバが並べられる方向を横方向(図1におけるX方向)、延伸方向から見たときに横方向に直行する方向を縦方向(図1におけるZ方)と定義して説明する。
図1は、本実施形態の電流センサの外観を示す斜視図である。図2は、電流センサの蓋部、蓋部磁気シールド、及び基板を分解した状態を示す斜視図である。図3は、電流センサの内部構造を示す図1のIII−III線断面図である。図4は、通電部の断面形状を示す図1のIV−IV線断面図である。
本実施形態の電流センサ1は、図1に示すように、被測定電流が流れる3本のバスバ2と、3本のバスバ2の一部と一体化したケース10を備えている。ケース10には、電流センサ1が正常に機能するか確認するための性能検査用の通電部20が設けられている。
バスバ2は、例えば、銅や銅合金などの金属板をプレス加工等により打ち抜いた後に、所定の形状に折り曲げて形成されたものである。バスバ2の両端には、図1及び図2に示すように、他の機器(図示せず)を接続する一対の端子21,22が形成されている。この一対の端子21,22はケース10の表面から露出している。
一方の端子21は、他の機器と着脱自在に接続する圧着型端子であって、ボルトを挿入して他の機器と締結するための貫通孔23を備えている。各圧着型端子21は、表面及び裏面がそれぞれ一致するように(同一平面上に)横方向に並べられている。
他方の端子22は、溶接によって他の機器と接続される溶接型端子22である。各溶接型端子22は、表面と裏面がそれぞれ向き合うように(平行に)折り曲げられて横方向に並べられている。
ケース10は、図2に示すように、上面が開放された箱状のケース本体11と、ケース本体11の上面を覆う蓋部12とからなる。ケース本体11及び蓋部12は、共に絶縁性の合成樹脂で形成されている。合成樹脂としては、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などの耐熱性に優れた樹脂が用いられる。また、靱性を高めるためにエラストマー等を配合してもよい。
ケース本体11の底部11aには、図3に示すように、バスバ2と本体側磁気シールド3がそれぞれ所定の位置に一体成形で固定されている。これにより、バスバ2と本体側磁気シールド3の位置関係が保持されるため、電流センサ1の精度が安定したものとなる。
本実施形態では、バスバ2は、上述のように横方向に3本並列した状態で、本体側磁気シールド3は、各バスバ2の裏面に対向する位置に配置された状態で射出成形金型(図示省略、以下同様。)の内に配置された後、これらのバスバ2及び本体側磁気シールド3の周りに注入された合成樹脂と共に一体に成形されている。
ケース本体11の内部11bには、図2及び図3に示すように、3つの磁気センサ50と1つの端子ユニット51が共通の回路基板5に実装されて収容されている。端子ユニット51は、磁気センサ50の信号を外部に出力する接続端子である。また、回路基板5は、ケース本体11の底部11aから突出する位置決めピン11cが回路基板5の位置決め孔52に挿通されることによって、ケース本体11に対して位置決め固定されている。
磁気センサ50は、バスバ2に流れる電流によって生じる誘導磁界を検出するセンサである。磁気センサ50は、各バスバ2の表面に対向する位置にそれぞれ配置されている。また、磁気センサ50としては、例えば、磁気抵抗効果素子やホール素子などを用いることができる。
蓋部12は、ケース本体11の上面に載置されて固定ビス13によりケース本体11に固定されている。また、蓋部12には、蓋部磁気シールド4が一体成形で固定されている。蓋部磁気シールド4は、各バスバ2の表面に対向する位置に配置されている。なお、図2においては、蓋部磁気シールド4を蓋部12から分離した状態を表している。
通電部20は、図1及び図2に示すように、磁気センサ50により誘電磁界が検出される箇所と溶接型端子22との間の位置に設けられている。このように、他の機器と接続する端子21,22以外に性能検査用の通電部20を別途設けることによって、従来のように、電流プローブPを溶接型端子22に直接的に押し付ける必要がなくなるので、電流プローブPの押し付けによる端子22の変形や損傷を防止することができる。
また、通電部20は、図3に示すように、ケース本体11からバスバ2の表面を露出させて露出面20aを形成している。この露出面20aは、性能検査用の電流プローブPを縦方向に押し付ける箇所である。また、通電部20は、露出面20aに対向するバスバ2の裏面を合成樹脂で被覆して被覆面20bを形成している。
このように、露出面20aに対向する被覆面20bを合成樹脂で被覆することで、被覆面20bが露出面20aに対する電流プローブPの押し付け力を吸収することができる。よって、電流プローブPを強く押し付けることができるので、正確な性能検査を行うことができると共に、電流プローブPの押し付け力によるバスバ2の変形や損傷を防止することができる。
露出面20aは、図4に示すように、通電部20とケース本体11の表面との境界部において、ケース本体11の表面から突出しているので、電流プローブPを通電部20の露出面20aに確実に接触させることができる。本実施形態では、露出面20aの突出量tは、0.01mm〜0.05mmの間となるように設定されている。
また、本実施形態においては、隣接する通電部20の間に、ケース本体11の表面から突出する樹脂壁部14が形成されている。これにより、隣接する通電部20の間の直線距離が短くても、樹脂壁部14に沿って隣接する通電部20の間の沿面距離L及び空間距離の長さを十分に確保できるため、電圧耐性を向上させた状態で電流センサ1のコンパクト化が実現できる。
本実施形態では、樹脂壁部14の突出量hが1.8mmとなっており、通電部20の間の沿面距離Lが8.4mmとなっている。なお、上記実施形態に限らず、突出量h及び沿面距離Lは、バスバ2に流す電流値に対する電気的絶縁を達成できる距離であればよい。
また、隣接する通電部20の間の直線距離が短い場合、電流プローブPを通電部20に押し付ける際に操作を誤ってしまい、電流プローブPがずれて隣接する通電部20に接触してしまうおそれがある。樹脂壁部14があれば、電流プローブPがずれても樹脂壁部14に突き当たって止まるため、電流プローブPが誤って隣接する通電部20に接触することを防止できる。
本実施形態において、樹脂壁部14は、図1及び図2に示すように、通電部20の露出面20aを囲うように矩形状に形成されている。これにより、電流プローブPが通電部20に接触できる範囲を限定することができるため、電流プローブPを通電部20の電流が流れる方向に正確に位置決めすることができ性能検査の精度が向上する。
また、通電部20は、図4に示すように、図1のIV−IV線の断面形状において、露出面20aが長辺で被覆面20bが短辺となる台形形状に形成されている。この台形の脚となる一組の縁面20cは、いずれも被覆面20bから露出面20aへテーパー状に広がって連結されている。本実施形態では、縁面20cのテーパー角度θは、2〜5°の間となるように設定されている。
これにより、バスバ2に大電流が流れると、ジュール熱により通電部20が発熱して熱膨張しても通電部20の断面形状(台形形状)によって露出面側に膨張するため、通電部20の周囲のケース本体11の変形を軽減することができる。
次に、通電部20が熱膨張したときの状態について、図5を参照して説明する。図5(a)は、通電部20の断面形状が台形である場合(本実施形態)の説明図である。図5(b)は、通電部20の断面形状が長方形である場合(比較例)の説明図である。
図5(b)に示すように、通電部20’の断面形状が長方形である場合は、バスバ2’に大電流が流れて通電部20’が熱膨張すると、縁面20c’に膨張力Fが付与され縁面20c’の周囲のケース本体11’の変形やクラックが発生するおそれがある。
また、通電部20’の発熱によって通電部20’の周囲の合成樹脂が軟化するおそれがある。そのため、電流プローブPの露出面20a’に対する押し付け力pにより、通電部20’がケース本体11’に埋没する場合がある。
一方、図5(a)に示すように、通電部20の断面形状が台形形状である場合、バスバ2に大電流が流れて通電部20が熱膨張すると、縁面20cに膨張力Fが付与される。しかしながら、この膨張力Fは、テーパー状の縁面20cによって、縁面方向の膨張力F・sinθと、縁面方向に直交する方向の膨張力F・cosθとに分解される。
このように、テーパー状の縁面20cにかかる膨張力Fは、縁面方向に膨張力F・sinθが逃げるため、ケース本体11に直接かかる膨張力Fは、膨張力F・cosθに減少するので、通電部20の周囲のケース本体11の変形を軽減することができる。また、縁面方向の膨張力F・sinθは、電流プローブPの押し付け力pに対する反発力となるので、通電部20がケース本体11に埋没することを防止できる。
図6は、バスバ2の位置決めを行う位置決め治具が当接する箇所を示す図1のVI−VI線断面図である。ケース本体11には、バスバ2をケース本体11と一体成形する際に、金型(図示省略)内において、バスバ2を縦方向及び横方向に位置決めする位置決め具Aによって形成された抜き穴11dと、バスバ2を縦方向に位置決めする押えピンBによって形成されたピン穴11eが形成されている。
本実施形態では、位置決め具Aは、図6に示すように、金型内に装填されたバスバ2の側面2fと表面の一部2dを押えることによって、バスバ2の縦方向及び横方向の位置ずれを防止するものである。また、押えピンBは、金型内に装填されたバスバ2の裏面の一部2eを押えることによって、バスバ2の縦方向の位置ずれを防止するものである。
また、本実施形態においては、位置決め具Aの抜き穴11dは、図3に示すように、バスバ2の屈曲部24と通電部20との間に設置される。これにより、性能検査の精度に影響がある通電部20の横方向の位置をケース本体11に対して正確な位置に配置することができる。
なお、上記実施形態では、バスバ2を横方向に3本並列してケース本体11と一体成形しているが、1本のバスバ2とケース本体11とを一体成形としてもよい。また、各バスバ2の本数は、3本に限らず、任意の本数とすることができる。
また、通電部20の露出面20aをケース本体11の縦方向上面から露出させているが、これに限らず、縦方向下面や横方向側面から露出させてもよい。例えば、2本のバスバ2をその板厚側面を縦方向に配置して並列し、露出面20aをケース本体11から横方向の左右の側面にそれぞれ露出させてもよい。
また、バスバ2の裏面を合成樹脂で全て被覆して被覆面20bを構成しているが、これに限らず、被覆面20bは、電流プローブPの押し付け力pを吸収できる範囲を被覆すればよい。例えば、バスバ2の裏面の中央部を露出させ、この中央部以外の範囲を被覆して被覆面20bを形成してもよい。
また、一対の端子21,22は、一方の端子21が圧着型端子21であり、他方の端子22が溶接型端子22となっているが、これに限らず、すべて溶接型端子にしてもよく、すべて圧着型端子にしてもよい。
また、樹脂壁部14は、通電部20の露出面20aを囲うように矩形状に形成されているが、これに限らず、電流プローブPを通電部20に正確に位置決めできれば、円形などの異なる形状にしてもよい。
1…電流センサ
2…バスバ
3…本体側磁気シールド
4…蓋部磁気シールド
5…回路基板
10…ケース
11…ケース本体
11d…抜き穴(位置決め具抜き穴)
12…蓋部
14…樹脂壁部
20…通電部
20a…露出面
20b…被覆面
20c…縁面
21…圧着型端子
22…溶接型端子
50…磁気センサ
P…電流プローブ
A…位置決め具
B…押えピン

Claims (5)

  1. 他の機器に接続される一対の端子を有するバスバと、前記バスバに流れる電流によって生じる誘導磁界を検出する磁気センサと、前記磁気センサが収容され、前記端子を露出させた状態で前記バスバと一体化した合成樹脂からなるケースとを備える電流センサであって、
    前記バスバは、少なくとも表面の一部が前記ケースから露出する露出面と、前記露出面に対向する少なくとも裏面の一部が前記ケースで被覆される被覆面とから構成される性能検査用の通電部を有し、
    電流が流れる方向に直交する断面形状において、前記露出面の長さが前記被覆面の長さに対して長く形成され、前記露出面の両端と前記被覆面の両端とをそれぞれ連結する縁面が前記被覆面から前記露出面に向かって広がるテーパー状に形成され、
    前記通電部と前記ケースの表面との境界部において、前記露出面が前記ケースの表面から突出していることを特徴とする電流センサ。
  2. 前記一対の端子は、少なくとも一方が溶接によって他の機器と接続される溶接型端子であり、前記通電部は、前記磁気センサにより誘電磁界が検出される箇所と前記溶接型端子との間の位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記バスバは、電流が流れる方向に沿って並列して複数設けられ、
    前記ケースは、隣接する各前記バスバの前記通電部の間に前記露出面よりも突出する樹脂壁部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電流センサ。
  4. 前記樹脂壁部は、前記通電部を囲うように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電流センサ。
  5. 前記バスバは、前記磁気センサにより誘導磁界が検出される箇所と前記通電部との間に屈曲部が設けられ、
    前記ケースには、前記バスバの前記屈曲部と前記通電部との間の位置で、前記バスバの前記縁面の一部及び表面の一部を外部に露出させる位置決め具抜き穴が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電流センサ。
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