JPWO2019116607A1 - 車両用清掃システム - Google Patents

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Abstract

車両に設けられた清掃対象を自動で適切に清掃する。車両用清掃システムは、車両に設けられた清掃対象を清掃する清掃部と、前記車両の走行状況、前記車両の環境状況、及び、前記車両の清掃対象への付着物の付着に関する指標の少なくとも1つに応じて、前記清掃部による清掃対象の清掃を制御する制御部と、を含んでいる。

Description

本発明は車両用清掃システムに関する。
近年、車両の運転支援や自動運転に関する技術の開発が進められている。車両の運転支援や自動運転を行う運転支援システムを車両に搭載するためには、車両の走行状態を検出するために各種の車載センサが必要となる。これらの車載センサの中には、衛星測位システム(例えば、GPS)、加速度センサ、ジャイロセンサ、温度センサ、レベルセンサ、速度センサ、回転数センサ、走行距離センサ、運転操作検出器等の車体の内部に搭載されるセンサの他に、ミリ波レーダ等の電波を用いて車両周囲の状態を検出するレーダや、車両の走行状態、走行車線、標識、走行区分線、他車両、又は、車両外部の障害物等を検知するための光学センサも含まれる。
ところで、車載センサの表面やその前方に存在するカバーやガラス(センサ面/センシング面)には、泥等の汚れや水滴等の付着物が付着する場合がある。フロントウインドシールドやリアウインドシールドに付着物が付着した場合には、ウォッシャノズルやワイパ等の清掃装置が取り付けられているため、付着物を除去することができる。しかしながら、車外に配置された車載センサのセンサ面に付着物が付着した場合には、車載センサの検知能力が低下する恐れがある。そこで、車載センサのセンサ面を洗浄する技術が提案されている。
特開2015−224032号公報には、車載型カメラレンズの表面に付着した汚れを除去する技術が開示されている。上記文献に記載の技術は、レンズ表面に対して、液体ノズルから加圧洗浄水を噴射してレンズ表面の汚れを洗浄した後に、空気ノズルから加圧空気を噴射してレンズ表面に残った洗浄水を乾燥させるものである。この技術では、加圧洗浄水と加圧空気との両方を共通の液体ポンプを利用して発生させている。
運転支援システムを搭載する車両には多数の車載センサが搭載されており、これらの車載センサのセンサ面に付着物が付着した場合には、車載センサの検知能力が低下するおそれがある。上記文献に記載の技術は、手動で洗浄システムを作動させて1つの光学センサを洗浄することについては記載されている。しかし、手動で洗浄システムを作動させる場合、洗浄対象の汚れの程度を把握する必要があり、車両の使用者の負担となる。特に洗浄対象が複数存在している場合、個々の洗浄対象の汚れの程度を全て把握することは困難である。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、車両に設けられた清掃対象を自動で適切に清掃することができる車両用清掃システムを得ることが目的である。
本発明の第1の態様に係る車両用清掃システムは、車両に設けられた車載センサを含む清掃対象を清掃する清掃部と、前記車両の走行状況、前記車両の環境状況、及び、前記清掃対象への付着物の付着に関する指標の少なくとも1つに応じて前記清掃部による清掃条件を決定し、前記清掃部により決定した前記清掃条件で前記清掃対象を清掃させる制御部と、を含んでいる。
本発明の第1の態様では、車両に設けられた清掃対象を清掃する清掃部を含んでいる。ここで、車両の走行状況は清掃対象への付着物の付着状況と相関があり、車両の環境状況も清掃対象への付着物の付着状況と相関があり、車両の清掃対象への付着物の付着に関する指標も清掃対象への付着物の付着状況と相関がある。本発明の第1の態様では、これに基づき制御部が、車両の走行状況、車両の環境状況、及び、車両の清掃対象への付着物の付着に関する指標の少なくとも1つに応じて、清掃部による清掃条件を決定し、清掃部により決定した清掃条件で清掃対象を清掃させる。
これにより、清掃対象への付着物の付着状況に応じて、清掃対象を自動で適切に清掃することができる。また、清掃部による清掃を、車両の走行状況や、車両の環境状況、清掃対象への付着物の付着に関する指標に拘わらず一律の清掃条件で行わせる場合と比較して、清掃対象への付着物の付着が少ない状況で清掃部による清掃を余剰に行わせることを抑制することができる。
また、本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様において、前記制御部は、前記清掃部による清掃条件として、前記清掃部の作動強度、作動時間及び作動回数の少なくとも1つを含む前記清掃対象の清掃条件を決定し、前記清掃部による前記清掃対象の清掃において、前記清掃部の作動強度、作動時間及び作動回数の少なくとも1つを制御する。これにより、清掃部による清掃を、一律の清掃条件で行わせる場合と比較して、清掃対象への付着物の付着が少ない状況で、清掃部の作動強度、作動時間及び作動回数の少なくとも1つが余剰となることを抑制することができる。
また、本発明の第3の態様は、本発明の第1の態様又は第2の態様において、前記清掃部による清掃条件を、前記車両の走行状況、前記車両の環境状況、及び、前記清掃対象への付着物の付着に関する指標の少なくとも1つと対応付けて記憶する記憶部を更に含み、前記制御部は、前記記憶部に記憶された情報に基づいて、前記車両の走行状況、前記車両の環境状況、及び、前記清掃対象への付着物の付着に関する指標の少なくとも1つに対応する清掃条件を決定する。このように、清掃部の清掃条件を記憶部に記憶しておくことで、清掃部の清掃条件を条件分岐により判定する場合と比較して、清掃部の清掃条件を決定する処理を簡単にすることができる。
更に、本発明の第4の態様は、本発明の第1〜第3の態様の何れかにおいて、前記制御部は、前記清掃部によって清掃対象の清掃を所定回行わせても、清掃対象への付着物の付着に関する指標が付着有りを示す値であった場合に報知する。これにより、清掃部による清掃では清掃対象に付着した付着物を除去することが困難と推定される場合に、車両の乗員にその旨を伝えることができる。
また、本発明の第5の態様は、本発明の第1〜第4の態様の何れかにおいて、前記清掃部は、車両に設けられた複数の清掃対象に対応して複数設けられており、前記制御部は、個々の清掃部毎に独立に制御する。これにより、車両に設けられた複数の清掃対象の各々に対し、付着物の付着状況に応じて自動で適切に清掃することができる。
また、車両に設けられた複数の清掃対象への付着物の付着状況には相関がある。これに基づき本発明の第6の態様は、本発明の第5の態様において、前記制御部は、前記車両に設けられた第1の清掃対象への付着物の付着に関する指標を取得し、前記車両に設けられた第2の清掃対象への付着物の付着に関する指標として前記第1の清掃対象への付着物の付着に関する指標を用いて清掃条件を決定し、決定した清掃条件に基づいて前記第2の清掃対象を清掃する前記清掃部を制御する。これにより、車両に設けられた複数の清掃対象のうちの一部の清掃対象が、付着物の付着に関する指標が未取得であったとしても、当該清掃対象の清掃を付着物の付着に関する指標を用いて制御することができ、清掃対象の清掃を精度良く行わせることができる。
また、本発明の第7の態様は、本発明の第1〜第6の態様の何れかにおいて、前記車両の車速、前記車両の走行経路、前記車両の走行距離、及び、所定の処理からの経過時間の少なくとも1つを含んでいる。
また、本発明の第8の態様は、本発明の第1〜第7の態様の何れかにおいて、前記車両の環境状況は、気温、天候の少なくとも一方を含んでいる。
更に、本発明の第9の態様は、本発明の第1〜第8の態様の何れかにおいて、前記車両の清掃対象への付着物の付着に関する指標は、清掃対象への付着物の付着度合、付着物の種類、及び、付着物の付着場所の少なくとも1つを含んでいる。
また、本発明の第10の態様は、本発明の第1〜第9の態様の何れかにおいて、前記清掃部は、清掃対象に液体又は空気を噴射することで清掃する。
また、本発明の第11の態様は、本発明の第1〜第10の態様の何れかにおいて、前記車両は運転支援装置又は自動運転装置が搭載されており、前記車両に設けられた清掃対象は前記運転支援装置又は前記自動運転装置が使用するセンサを含んでいる。これにより、前記車両の清掃対象への付着物の付着状況に応じて、運転支援装置又は自動運転装置の機能が低下することを抑制することができる。
第1実施形態に係る車両用清掃システムが搭載された車両を模式的に示す平面図である。 第1実施形態に係る車両用清掃システムの制御系の概略構成を示すブロック図である。 汚れ検出処理の一例を示すフローチャートである。 ライダのセンサ面に設定された所定エリアの一例を示す平面図である。 第1実施形態に係る清掃処理の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る清掃条件テーブルの一例を示す図表である。 清掃対象の汚れ度合の推移の一例を示すタイムチャートである。 清掃対象の汚れ度合の推移の一例を示すタイムチャートである。 第2実施形態に係る車両用清掃システムが搭載された車両を模式的に示す平面図である。 第2実施形態に係る車両用清掃システムの制御系の概略構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る清掃処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る清掃条件テーブルの一例を示す図表である。 他の構成の車両用清掃システムが搭載された車両を模式的に示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1に示す車両6は、ADAS(先進運転支援システム:Advanced Driver Assistance System)−ECU(エレクトロニックコントロールユニット:Electronic Cont-rol Unit)10が搭載されており、更に、車両6の所定部位の清掃を行う車両用清掃システム1が搭載されている。
米国のSAEインターナショナル(モビリティ専門家を会員とする米国の非営利団体)が定めた「SAEJ3016」によれば、車両の運転支援を含む自動運転のレベルは以下のように分類されている。
・レベル0(運転自動化なし)
・レベル1(運転支援)
・レベル2(部分運転自動化)
・レベル3(条件付き自動運転)
・レベル4(高度自動運転)
・レベル5(完全自動運転)
レベル0の車両は、運転者が全ての運転操作を実施する必要がある車両であり、運転自動化システムが付いていない一般の車両が該当する。レベル1の車両は、運転自動化システムが車両のハンドル操作及び加速・減速のいずれかの制御を行うものであり、他の操作は運転者が行うものである。このレベルの車両は、運転者が周囲の状況に応じて適宜に車両を制御し、自動運転システムの操作を監視している必要がある。これにはアダプティブ・クルーズ・コントロール機能(定速走行・車間距離制御装置)を有する車両が該当する。レベル2の車両は、運転自動化システムが車両のハンドル操作及び加速・減速の両方の制御を行うものであり、他の操作は運転者が行うものである。このレベルの車両でも、運転者が周囲の状況に応じて車両を制御し、自動運転システムの操作を監視している必要がある。
レベル3〜レベル5までの車両がいわゆる自動運転システムを備えた車両に分類されるものである。レベル3の車両は、運転自動化システムが周囲の状況に対応して全ての運転操作を行うが、緊急時には運転者の介入が必要なものである。レベル4の車両は、運転自動化システムが周囲の状況に対応して全ての運転操作を行うものであり、運転者の介入は期待されていないものである。このレベル4の車両では、周囲の環境にもよるが、一応の無人運転が可能となる。レベル5の車両は、運転自動化システムが周囲の状況に対応して無条件で全ての運転操作を行うものであり、完全な無人運転が可能となる。
図2に示すように、ADAS−ECU10は、CPU10a、メモリ10b及び不揮発性の記憶部10cを含んでいる。自動運転処理を行うためのプログラムは記憶部10cに記憶されており、このプログラムは記憶部10cから読み出されてメモリ10bに展開され、CPU10aによって実行される。ADAS−ECU10は、車両6に各々搭載されたカメラ群7、ライダ(LIDAR;Light Detection and Ranging又はLaser Imaging Detection and Ranging)群8、レーダ群9(それぞれの詳細は後述)及びインストルメントパネル18が接続されている。ADAS−ECU10は、カメラ群7の各カメラ、ライダ群8の各ライダ及びレーダ群9の各レーダから検出情報を取得し、取得した検出情報に基づいて車両6の周囲の状況を認識し、レベル3〜レベル5の何れかのレベルの自動運転処理を行う。なお、ADAS−ECU10は自動運転装置の一例である。
なお、ADAS−ECU10は、車両6の走行状況及び車両6の環境状況等の情報を把握している。車両6の走行状況には、車両6の速度、走行距離(累計走行距離)、走行経路(一般道路か高速道路か、舗装路か未舗装路か等の経路の区分、渋滞情報等)、走行方向、車両6のステータス(イグニッションスイッチの状態や、車種等の情報)等の情報が含まれる。環境状況には天候、気温、路面の状況等の情報が含まれる。
一方、図1に示すように、車両6はフロントウインド(フロント側ウインドシールド)20の上部内側にフロントカメラ21が配置されている。フロントカメラ21は、車室内のフロントウインド20の上方、ルームミラーの裏に車両6の前方へ向けて設置され、フロントウインド20のガラス越しに前方を撮影する。なお、フロントカメラ21はルームミラーの裏に設置することに限定されるものではなく、例えば、フロントカメラ21がフロントウインド20の車室内側の上方に直接取付けられていてもよい。フロントカメラ21は車載センサの一例である。
フロントカメラ21は、図2に示すカメラ群7に含まれており、フロントカメラ21で撮影された画像はADAS−ECU10へ出力される。ADAS−ECU10は、カメラ群7の各カメラで撮影された画像に対して画像解析処理を行い、車両6の周囲に存在する物体を検出する。例えば、フロントカメラ21で撮影された画像に基づく物体の検出では、物体の識別が可能であり、他車両や歩行者などを他の物体と区別して検出することができ、また、道路標識や路面上のレーンマークの認識も可能である。
なお、本実施形態では、フロントカメラ21を1つ設けているが、役割に応じて2つ以上設けてもよい。また、フロントカメラ21としては単眼カメラを用いてもよいが、複数(例えば2台)のカメラを含む所謂ステレオカメラを用いてもよく、この場合、撮影した複数の画像の視差に基づいて物体までの距離を推測することが可能となる。
ところで、フロントカメラ21の前方に存在するフロントウインド20が泥等で汚れた場合には、フロントカメラ21によって撮影される画像に影が映り込むことになる。また、降雨時にはフロントウインド20に水滴が付着することで、画像が不明瞭になると共に、画像解析に支障をきたす可能性がある。このため、フロントカメラ21の前方に存在するフロントウインド20を清掃する要請がある。
本実施形態では、車両用清掃システム1がフロント側清掃システム2とリア側清掃システム3とを含んでおり、フロント側清掃システム2は、フロントカメラ21の前面に配置されているフロントウインド20を清掃するために、フロントウインド20の前方下部に設けられたワイパ40及びウォッシャノズル40aを含んでいる。ワイパ40及びウォッシャノズル40aは清掃部の一例であり、ウォッシャノズル40aから洗浄液を噴射すると共に、ワイパ40により、フロントカメラ21の前面を含むフロントウインド20の付着物を払拭する。
フロントグリル25の前面側には、中央部にライダ26、フロントグリルカメラ27及び長距離用ミリ波レーダ28が設けられ、両端部には中距離用ミリ波レーダ29が設けられ、さらに、一対のヘッドライト30が設けられている。ライダ26は図2に示すライダ群8に含まれ、フロントグリルカメラ27は図2に示すカメラ群7に含まれ、ミリ波レーダ28,29は図2に示すレーダ群9に含まれている。ライダ26及びフロントグリルカメラ27は車載センサの一例である。
ライダ26は、例えば赤外域のレーザ光をパルス状に照射し、物体に反射されて帰ってくるまでの時間から距離を計測するセンサであり、細く絞った赤外域のレーザ光を可動ミラーによって方向を変えてスキャンすることで物体の方位も検出することができる。ライダ26は、赤外域のレーザ光を用いているため、電波の反射率が低い物体も検出でき、特に段ボール箱、木材、発泡スチロールなどの路上散乱物として走行の妨げになる物体も検出可能である。さらに、ライダ26は、高い空間分解能で距離と方位を検出できるため、物体検出だけでなく、それらの間のフリースペースの検出も可能である。
ライダ26は例えば赤外線等の光を用いているセンサであるため、センサ面に汚れが付着すると検知能力が低下するおそれがある。このため、ライダ26のセンサ面を清掃する要請がある。フロント側清掃システム2は、ライダ26のセンサ面を清掃するために、ライダ26のセンサ面の近傍に設けられ、センサ面に向けて洗浄液を噴射するウォッシャノズル26aを含んでいる。ウォッシャノズル26aは清掃部の一例である。
電波センサとしてのミリ波レーダ28,29は、ミリ波と呼ばれる非常に波長の短い電波を照射し、物体に反射されて帰ってくる電波を検出することにより、物体までの距離と方向を検出することができる。ミリ波レーダ28,29は、自らの発する電波を利用して検出しているため、光源や天候に左右されず良好な検出特性を維持でき、物体までの距離も正確に計測できる。特に長距離用ミリ波レーダ28は激しい雨、濃霧や降雪時を走行中でも、前方に存在する他車両を正確に検知することができる。ミリ波レーダ28,29は電波を利用しているため、検知面に汚れや水滴等の付着物が付着したとしても、電波を通す限りは検出に支障がない。このため、検出面に対して清掃部を設ける必要性は低い。ただし、必要に応じてウォッシャノズル等の清掃部を設けてもよい。
フロントグリルカメラ27で撮影された画像に基づく物体の検出では、物体の識別が可能であり、他車両や歩行者などを他の物体と区別して検出することができ、また、道路標識や路面上のレーンマークの認識も可能である。さらに、ラウンドビュー用としても用いることができる。フロントグリルカメラ27のセンサ面が泥等で汚れた場合には、画像に影が映り込むことになる。また、降雨時には水滴が付着することも想定される。この結果、画像が不明瞭になると共に、画像解析に支障をきたすことになる。このため、フロントグリルカメラ27のセンサ面を清掃する要請がある。そこでフロント側清掃システム2は、フロントグリルカメラ27のセンサ面を清掃するために、フロントグリルカメラ27のセンサ面へ向けて洗浄液を噴射するウォッシャノズル27aを含んでいる。ウォッシャノズル27aも清掃部の一例である。
ヘッドライト30は、フロントグリル25の前面側の左右両側に設けられており、夜間や雨天時に車両6の前方を照明する。ヘッドライト30はフロントグリル25の両端部付近に設けられており、例えば悪路走行時や、降雨時には泥はね等で汚れると、光量不足となるおそれがあるため、清掃部を設ける要請がある。フロント側清掃システム2は、ヘッドライト30の照射面を清掃するために、ヘッドライト30の近傍に設けられ、ヘッドライト30の照射面に向けて洗浄液を噴射するウォッシャノズル30aを含んでいる。ウォッシャノズル30aも清掃部の一例である。なお、ヘッドライト30だけでなく、車幅灯、ウインカー等の照明に対して、ウォッシャノズル等の清掃部を設けてもよい。
車両6のドアミラー35には後方を撮影するドアミラーカメラ36が設けられており、ドアミラーカメラ36によって撮影された画像は、インストルメントパネル18に設けた表示部に撮影した画像を表示される。また、ドアミラーの下方にはドアミラー下方カメラ37を設けることにより、周囲に存在する他車両や歩行者等を検出することができる。本実施形態では、ドアミラーカメラ36及びドアミラー下方カメラ37に対して清掃部を設けていないが、必要に応じてエアーノズル等の清掃部を設けてもよい。さらに、必要な場合には、ドアミラーやフェンダミラーなどのアウタミラーの反射面に対して、エアーノズル等の清掃部を設けてもよい。例えば、水滴などによりミラーが見にくい場合には、エアーノズルによりエアーを噴射することにより、ミラーの反射面の水滴を吹き飛ばすことができる。なお、エアーノズルについては第2実施形態で説明する。
また、車両6の側方には、側方ライダ38が設けられており、側方の他車両や歩行者等を検出することができる。側方ライダ38は図2に示すライダ群8に含まれている。ライダは例えば赤外線等の光を用いているセンサであるため、センサ面に汚れが付着すると検知能力が低下するおそれがある。このため、側方ライダ38のセンサ面を清掃する要請がある。フロント側清掃システム2は、側方ライダ38のセンサ面を清掃するために、側方ライダ38のセンサ面の近傍に設けられ、センサ面に向けて洗浄液を噴射するウォッシャノズル38aを含んでいる。ウォッシャノズル38aは清掃部の一例であり、側方ライダ38は車載センサの一例である。
また、リアウインド(リア側ウインドシールド)45の中央上面の内側にはリアカメラ46が設けられている。リアカメラ46は、いわゆるインナミラー用のカメラであり、例えばバックミラーの位置にリアカメラ46の映像を映し出すことにより、バックミラーの替わりに利用される。さらに、自動運転システムにおいては、リアカメラ46の映像を画像解析することにより、イメージセンサとして用いることも可能である。また、リアカメラ46には、ラウンドビュー用のカメラとしての機能を持たせることもできる。リアカメラ46は図2に示すカメラ群7に含まれており、車載センサの一例である。
リア側清掃システム3は、リアカメラ46の撮像面側に配置されているリアウインド45を清掃するために、リアウインド45の上方中央に設けられたウォッシャノズル46aと、リアウインド45の下方中央に設けられたリアワイパ47と、を含んでいる。ウォッシャノズル46aから洗浄液を噴射すると共に、リアワイパ47により、リアカメラ46の撮像面側を含むリアウインド45の汚れを払拭することができる。ウォッシャノズル46a及びリアワイパ47は清掃部の一例である。なお、リアカメラ46は、リアバンパ50の中央部に設けてもよい。この場合、リアカメラ46のセンサ面を清掃するために、センサ面へ洗浄液を噴射するウォッシャノズル及びセンサ面へエアーを噴射するエアーノズルなどの清掃部を設けてもよい。
車両6のリアバンパ50の中央にはライダ52が設けられている。ライダ52は図2に示すライダ群8に含まれており、車載センサの一例である。ライダ52は例えば赤外線等の光を用いているセンサであるため、センサ面に汚れ等の付着物が付着すると検出能力が低下するおそれがある。そこで、リア側清掃システム3は、ライダ52のセンサ面を清掃するために、ライダ52のセンサ面の近傍に設けられセンサ面へ洗浄液を噴射するウォッシャノズル52aを含んでいる。ウォッシャノズル52aは清掃部の一例である。
車両6は、後部側方の他車両や歩行者等を検出するため、後部側面にも側方ライダ56が設けられている。側方ライダ56は図2に示すライダ群8に含まれており、車載センサの一例である。リア側清掃システム3は、側方ライダ56のセンサ面を清掃するために、側方ライダ56のセンサ面の近傍に設けられ、センサ面に向けて洗浄液を噴射するウォッシャノズル56aを含んでいる。ウォッシャノズル56aも清掃部の一例である。
また、車両6のリアバンパ50の中央にはリアカメラ53が設けられている。リアカメラ53は、後進時に車両6の後方の画像を撮影してインストルメントパネル18の表示部に表示するために用いられる。リアカメラ53は図2に示すカメラ群7に含まれており、自動運転システムにおいては、リアカメラ46の映像を画像解析するためのイメージセンサとして用いる。リア側清掃システム3は、リアカメラ53のセンサ面を清掃するために、リアカメラ53の近傍に設けられ、センサ面に向けて洗浄液を噴射するウォッシャノズル53aを含んでいる。ウォッシャノズル53aは清掃部の一例である。
リアバンパ50の両端部付近、又は、リアフェンダーの後方寄りには、中距離用ミリ波レーダ55が設けられており、主として後方から側方にかけての他車両の検出や、車間距離の測定に用いられる。ミリ波レーダ55は図2に示すレーダ群9に含まれている。ミリ波レーダは電波を利用しているため、検知面に汚れが付着したとしても、電波を通す限りは検出に支障がない。このため、検出面に対して清掃部を設ける必要性は低い。そこで、本実施形態では、中距離用ミリ波レーダ55には清掃部を設けていない。ただし、必要に応じてウォッシャノズル等の清掃部を設けてもよい。
また、ブレーキランプや後方のウインカーや後方の車幅灯に対しても、必要に応じてウォッシャノズルやエアーノズル等の清掃部を設けておくことも可能である。例えば、雨天に泥跳ねによりブレーキランプが汚れた場合には、エアーノズルからエアーを噴射することにより、雨水と共に泥汚れを吹き飛ばすことができる。
次に洗浄液の供給系統について説明する。車両6のエンジンルーム内には貯蔵部としてのウォッシャタンク12が設けられており、このウォッシャタンク12にはウォッシャタンク12内の洗浄液の残量を検知するためのレベルセンサ13が設けられている。ウォッシャタンク12、又はウォッシャタンク12の近傍には、フロント用マルチバルブ16にウォッシャタンク12の洗浄液を供給するためのフロント用ウォッシャポンプ14が設けられている。フロント用ウォッシャポンプ14とフロント用マルチバルブ16との間は導通部としてのホースで接続されている。
また、ウォッシャタンク12、又はウォッシャタンク12の近傍には、リア用マルチバルブ17にウォッシャタンク12の洗浄液を供給するためのリア用ウォッシャポンプ15が設けられている。リア用ウォッシャポンプ15とリア用マルチバルブ17との間は導通部としてのホースで接続されている。
フロント用マルチバルブ16には、ウォッシャタンク12からフロント用ウォッシャポンプ14によりホースを介して洗浄液が供給されている。フロント用マルチバルブ16の出力側にはそれぞれ個別に開閉制御可能な複数のバルブが設けられており。各バルブの出力側には、フロントグリル25の前面側の中央部に設けられたライダ26用のウォッシャノズル26a、フロントグリル25の前面側の中央部に設けられたフロントグリルカメラ27用のウォッシャノズル27a、左右両側のヘッドライト30用のウォッシャノズル30a、側方ライダ38のセンサ面を清掃するためのウォッシャノズル38a、及び、フロントウインド20の前方下部に設けられているウォッシャノズル40aがそれぞれ個別に導通部としてのホースを介して接続されている。洗浄液は加圧された状態で、フロント用マルチバルブ16に供給されるため、フロント用マルチバルブ16のバルブが開制御された時には、対応するウォッシャノズル26a、27a、30a、38a、40aから洗浄液が清掃対象へ噴射される。
リア用マルチバルブ17には、ウォッシャタンク12からリア用ウォッシャポンプ15によりホースを介して洗浄液が供給されている。リア用マルチバルブ17の出力側にはそれぞれ個別に開閉制御可能な複数のバルブが設けられており、各バルブの出力側には、リアウインド45の上方中央に設けられたウォッシャノズル46a、ライダ52のセンサ面を清掃するためのウォッシャノズル52a、リアカメラ53のセンサ面を清掃するためのウォッシャノズル53a、及び、側方ライダ56のセンサ面を清掃するためのウォッシャノズル56aがそれぞれ個別に導通部としてのホースを介して接続されている。洗浄液は加圧された状態でリア用マルチバルブ17に供給されるため、リア用マルチバルブ17のバルブが開制御された時には、対応するウォッシャノズル46a、52a、53a、56aから洗浄液が清掃対象へ噴射される。
なお、ウォッシャタンク12は1個設けることに限定されるものではなく、例えば、フロント側清掃システム2及びリア側清掃システム3の配置に合わせてウォッシャタンク12を分散配置してもよい。具体的には、フロント側清掃システム2の近傍にウォッシャタンクを1個設け、リア側清掃システム3の近傍にウォッシャタンクを1個設けてもよい。これにより、車両6の前後方向を接続するホースを省略することが可能となると共に、ウォッシャタンクの総容量を増大させることが可能である。また、ウォッシャタンクを複数個備える場合、各ウォッシャタンク同士をホースにて接続し、どちらか一方のウォッシャタンクの容量が減った際に、他方のウォッシャタンクから一方のウォッシャタンクに洗浄液を供給するようにしてもよい。
次に制御系について説明する。車両用清掃システム1は清掃制御ECU22を含んでおり、清掃制御ECU22はCPU22a、メモリ22b及び不揮発性の記憶部22cを含んでいる。記憶部22cには清掃制御プログラム23a及び清掃条件テーブル23bが記憶されており、清掃制御プログラム23aは記憶部22cから読み出されてメモリ22bに展開され、CPU22aによって実行される。これにより、清掃制御ECU22は、後述する汚れ検出処理及び清掃処理を行う。清掃制御ECU22はADAS−ECU10とバス19を介して接続されている。清掃制御ECU22は制御部の一例であり、記憶部22cは記憶部の一例である。
清掃制御ECU22は、フロント用ウォッシャポンプ14を駆動するモータ62と電圧変調部24及びウォッシャポンプ駆動部31を介して接続されている。電圧変調部24は、清掃制御ECU22から指示された大きさの作動電圧をモータ62に供給する。ウォッシャポンプ駆動部31は、清掃制御ECU22からモータ62の作動時間及び作動回数が指示され、指示された作動時間及び作動回数に応じてモータ62をオンオフさせる。また清掃制御ECU22は、フロント用マルチバルブ16が接続されている。清掃制御ECU22は、フロント用マルチバルブ16の複数のバルブの開閉を個別に制御する。
更に、清掃制御ECU22は、ワイパ40を往復払拭させる駆動力を発生するワイパモータ34とワイパモータ駆動部39を介して接続されている。ワイパモータ駆動部39は、清掃制御ECU22からワイパモータ34の駆動方向及び駆動速度が指示され、指示された駆動方向及び駆動速度に応じてワイパモータ34の駆動を制御する。
また、清掃制御ECU22は、リア用ウォッシャポンプ15を駆動するモータ42と電圧変調部43及びウォッシャポンプ駆動部44を介して接続されている。電圧変調部43は、清掃制御ECU22から指示された大きさの作動電圧をモータ42に供給する。ウォッシャポンプ駆動部44は、清掃制御ECU22からモータ42の作動時間及び作動回数が指示され、指示された作動時間及び作動回数に応じてモータ42をオンオフさせる。また清掃制御ECU22は、リア用マルチバルブ17が接続されている。清掃制御ECU22は、リア用マルチバルブ17の複数のバルブの開閉を個別に制御する。
更に、清掃制御ECU22は、ワイパモータ駆動部59を介してワイパモータ58が接続されている。ワイパモータ58とワイパ47との間には、ワイパモータ58の出力軸の一方向回転を往復回動に変換してワイパ47に伝達する図示しないリンク機構が介在されている。ワイパモータ駆動部59は、清掃制御ECU22からワイパモータ58の駆動が指示されると、指示に応じてワイパモータ58を駆動し、これに伴いワイパ47が往復払拭される。また清掃制御ECU22は、レベルセンサ13が接続されており(図示省略)、レベルセンサ13の検出信号が入力される。
次に第1実施形態の作用として、まず図3を参照し、車両6のイグニッションスイッチがオンの間、清掃制御ECU22が行う汚れ検出処理を説明する。なお、以下では、車両6のうち車両用清掃システム1が清掃対象としている部位に設けられた、カメラ群7の各カメラ及びライダ群8の各ライダを「車載センサ」と総称し、車載センサの総数をNとする。
汚れ検出処理のステップ100において、清掃制御ECU22は、ADAS−ECU10がN個の車載センサから各々取得して記憶部10c等に記憶している検出情報をADAS−ECU10から取得し、取得した検出情報を記憶部22cに記憶する。車載センサのうち、カメラの検出情報は、例えば、カメラによって撮影された画像情報であり、ライダの検出情報は、例えば、ライダのセンサ面に分布する複数の受光センサ毎の受光量、受光時刻(物体との距離)を含む情報である。
ステップ102において、清掃制御ECU22は、個々の車載センサを識別するための変数iに1を設定する。ステップ104において、清掃制御ECU22は、i番目の車載センサの検出情報を記憶部22cから読み込む。そしてステップ106において、清掃制御ECU22は、ステップ104で読み込んだ検出情報に基づいて、i番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れ度合を評価する評価値を演算する。なお、本実施形態における「i番目の車載センサに対応する清掃対象」は、多くの場合は「i番目の車載センサのセンサ面」であるが、これに限られるものではなく、例えばi番目の車載センサがフロントカメラ21である場合、清掃対象はフロントウインド20になる。
清掃対象の汚れ度合の評価値としては、一例として、清掃対象の汚れ度合(透過率)を全体的に評価する評価値を適用することができる。例えば、i番目の車載センサがカメラである場合には、その検出情報である画像全体の平均輝度又は最小輝度を、一例として0〜100の数値範囲内で規格化した値を清掃対象の汚れ度合の評価値として適用してもよい。また、例えば、i番目の車載センサがライダである場合には、その検出情報に含まれる複数の受光センサ毎の受光量の平均値又は最小値を、一例として0〜100の数値範囲内で規格化した値を清掃対象の汚れ度合の評価値として適用してもよい。また、評価値の演算は、一つの時刻の検出情報を用いることに限られるものではなく、ADAS−ECU10から以前に取得した検出情報を記憶部22cに蓄積記憶しておき、今回取得した検出情報を、過去の一つの時刻又は複数の時刻の検出情報と比較し、検出情報の時系列の変化に基づいて清掃対象の汚れ度合の評価値を算出してもよい。この清掃対象の汚れ度合の評価値は、清掃対象への付着物の付着に関する指標の一例であり、より詳しくは、清掃対象への付着物の付着度合の一例である。
ステップ108において、清掃制御ECU22は、i番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れ度合の評価値を所定値と比較することで、i番目の車載センサに対応する清掃対象に汚れが有るか否か判定する。なお、上記の所定値は車載センサの種類(カメラかライダか)に応じて値を相違させてもよい。i番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れ度合の評価値が所定値以上(汚れ度合が小さい)の場合には、ステップ108の判定が否定されてステップ124へ移行し、ステップ124において、清掃制御ECU22は、i番目の車載センサに対応する清掃対象について、汚れ度合の評価値を記憶部22cに記憶させる。ステップ124の処理を行うとステップ126へ移行する。
また、ステップ108において、i番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れ度合の評価値が所定値未満(汚れ度合が大きい)の場合には、ステップ108の判定が肯定されてステップ110へ移行し、ステップ110において、清掃制御ECU22は、i番目の車載センサはカメラか否か判定する。ステップ110の判定が肯定された場合はステップ112へ移行し、ステップ112において、清掃制御ECU22は、i番目の車載センサの検出情報、すなわちカメラによって撮影された画像に基づいて、i番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れの種類を判定する。
清掃対象の汚れの種類は、一例として「水滴」「泥水」「乾燥泥」の三種類に大別することができる。清掃対象に水滴が付着している場合、対応するカメラで撮影される画像は、水滴部分で乱反射が生じて輝度が高頻度で変化する。このため、一例として、画像の隣接する画素間の輝度変化を画像全体に亘って積算した評価値を演算し、演算した評価値が所定値以上の場合に清掃対象に水滴が付着していると判定することができる。但し、清掃対象に水滴が付着しているか否かの判定は上記に限られるものではない。
また、清掃対象に泥水が付着している場合、対応するカメラで撮影される画像の輝度が部分的に低下する。このため、一例として、画像を複数の領域に分割したときの領域毎に平均輝度を演算し、領域毎の平均輝度の分散が所定値以上の場合に清掃対象に泥水が付着していると判定することができる。但し、清掃対象に泥水が付着しているか否かの判定は上記に限られるものではない。
また、清掃対象に乾燥泥が付着している場合、対応するカメラで撮影される画像の鮮鋭度が低下する。このため、一例として、画像の鮮鋭度を演算し、演算した画像の鮮鋭度が所定値以下の場合に清掃対象に乾燥泥が付着していると判定することができる。但し、清掃対象に乾燥泥が付着しているか否かの判定は上記に限られるものではない。この清掃対象の汚れの種類も、清掃対象への付着部得の付着に関する指標の一例であり、より詳しくは、付着物の種類の一例である。
ステップ112でi番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れの種類を判定すると、ステップ122へ移行し、ステップ122において、清掃制御ECU22は、i番目の車載センサに対応する清掃対象について、汚れ度合の評価値及び汚れの種類を記憶部22cに記憶させる。このように、汚れが有ると判定した清掃対象に対しては、汚れ度合の評価値に加えて汚れの種類も記憶される。ステップ122の処理を行うとステップ126へ移行する。
一方、ステップ110の判定において、i番目の車載センサがライダであった場合には、ステップ110の判定が否定されてステップ114へ移行する。ステップ114において、清掃制御ECU22は、i番目の車載センサ(ライダ)の近傍に存在するカメラに対応する清掃対象について判定した汚れの種類を、i番目の車載センサ(ライダ)に対応する清掃対象の汚れの種類として読み込む。
例えば、i番目の車載センサがライダ26であった場合、ライダ26に対応する清掃対象の汚れの種類として、ライダ26に近傍に存在するフロントグリルカメラ27に対応する清掃対象について判定した汚れの種類を読み込む。この例において、フロントグリルカメラ27に対応する清掃対象は第1の清掃対象の一例であり、ライダ26に対応する清掃対象は第2の清掃対象の一例である。
次のステップ116において、清掃制御ECU22は、i番目の車載センサ(ライダ)の検出情報に基づいて、i番目の車載センサ(ライダ)に対応する清掃対象のうち汚れ度合の大きいエリアを判定する。ライダのセンサ面に汚れが付着すると、汚れの付着している部位に対応する受光センサの受光量が汚れの量に応じて低下する。このため、ライダに含まれる個々の受光センサの受光量を比較することで、ライダのセンサ面のうち受光量の小さい受光センサが分布しているエリア、すなわち汚れ度合の大きいエリアを判定する。
ステップ118において、清掃制御ECU22は、ステップ116で判定した汚れ度合の大きいエリアが、予め設定した所定エリアか否か判定する。なお、汚れ度合の大きいエリアの位置も、清掃対象への付着物の付着に関する指標の一例であり、より詳しくは、付着物の付着場所の一例である。ライダのセンサ面における受光センサの分布には粗密があり、所定エリアの一例はライダのセンサ面のうち受光センサの分布密度が比較的高いエリアであり、所定エリアの分布範囲の一例を図4に「Aエリア」と表記して示す。汚れ度合の大きいエリアが所定エリアでない場合には、ライダのセンサ面に付着した汚れがライダの検出精度に及ぼす影響は比較的小さいと判断できる。このため、ステップ118の判定が否定された場合はステップ122へ移行し、汚れ度合の評価値及び汚れの種類を記憶部22cに記憶させる。
一方、汚れ度合の大きいエリアが所定エリアである場合、ライダのセンサ面に付着した汚れがライダの検出精度に及ぼす影響は比較的大きいとみなすことができる。このため、ステップ118の判定が肯定された場合はステップ120へ移行し、ステップ120において、清掃制御ECU22は、i番目の車載センサ(ライダ)に対応する清掃対象の汚れ度合の評価値から所定値を減算する。これにより、i番目の車載センサ(ライダ)に対応する清掃対象に対し、後述する清掃処理での清掃の度合が大きくされる。ステップ120を行うとステップ122へ移行し、汚れ度合の評価値及び汚れの種類を記憶部22cに記憶させる。
次のステップ126において、清掃制御ECU22は、変数iが車載センサの総数Nに達したか否か判定する。ステップ126の判定が否定された場合はステップ128へ移行し、ステップ128において、清掃制御ECU22は、変数iを1だけインクリメントした後にステップ104に戻る。これにより、全ての車載センサに対してステップ104〜128が各々行われる。また、ステップ126の判定が肯定された場合はステップ100に戻り、ステップ100以降を繰り返す。従って、車両6のイグニッションスイッチがオンされている間、N個の車載センサについて、対応する清掃対象の汚れ度合が監視されて汚れ度合の評価値が適宜更新されると共に、汚れ度合の評価値が所定値未満(汚れ度合が大きい)の場合は汚れの種類も判定されることになる。
次に図5を参照し、車両6のイグニッションスイッチがオンの間、清掃制御ECU22が行う清掃処理を説明する。清掃処理のステップ150において、清掃制御ECU22は、変数iに1を設定する。ステップ152において、清掃制御ECU22は、i番目の車載センサに対応する清掃対象について、汚れ度合の評価値及び汚れの種類を記憶部22cから読み込む。ステップ154において、清掃制御ECU22は、ステップ152で読み込んだi番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れ度合の評価値を所定値と比較することで、i番目の車載センサに対応する清掃対象に汚れが有るか否か判定する。なお、上記の所定値は車載センサの種類(カメラかライダか)に応じて値を相違させてもよいし、自動運転時と運転者による運転時とで値を相違させてもよい。
i番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れ度合の評価値が所定値以上(汚れ度合が小さい)の場合は、ステップ154の判定が否定されてステップ178へ移行する。ステップ178において、清掃制御ECU22は、変数iが車載センサの総数Nに達したか否か判定する。ステップ178の判定が否定された場合はステップ180へ移行し、ステップ180において、清掃制御ECU22は、変数iを1だけインクリメントした後にステップ152に戻る。また、ステップ178の判定が肯定された場合はステップ150に戻る。これにより、対応する清掃対象の汚れ度合の評価値が所定値未満の車載センサが出現する迄の間は、清掃対象の清掃は行われない。
また、i番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れ度合の評価値が所定値未満(汚れ度合が大きい)の場合は、ステップ154の判定が肯定されてステップ156へ移行し、ステップ156において、清掃制御ECU22は、清掃の繰り返し回数を表す繰り返しカウンタを1にリセットする。次のステップ158において、清掃制御ECU22は、車両情報及び環境情報をADAS−ECU10から取得する。ここでは、車両情報の一例として車両6の速度及び走行距離(累計走行距離)を取得し、環境情報の一例として車両6の周囲の気温及び天候を取得するが、これらに限定されるものではない。なお、車両情報は車両の走行状況の一例であり、環境情報は車両の環境状況の一例である。
次のステップ160において、清掃制御ECU22は、ステップ158で取得した車両情報及び環境情報、ステップ152で取得した汚れ度合及び汚れの種類に基づき、i番目の車載センサに対応する清掃対象に対する清掃条件(ウォッシャポンプのモータの作動電圧、作動時間及び作動回数の各清掃パラメータ)を決定する。清掃条件の決定は、一例として図6に示すような清掃条件テーブル23bを用いて行うことができる。清掃条件テーブル23bには、車両情報、環境情報、汚れ度合、汚れの種類及び繰り返しカウンタのカウント値の各入力パラメータが各値のときの清掃条件が各々規定されており、まず、それぞれの入力パラメータの値に対応する清掃条件(各清掃パラメータ)を清掃条件テーブル23bから各々読み出す。そして、清掃パラメータ毎に清掃条件テーブル23bに規定された優先順位に従い、各清掃パラメータの値を決定する。これにより、i番目の車載センサに対応する清掃対象の清掃条件を決定することができる。
具体例を挙げて更に説明する。一例として、入力パラメータの各値が、(1)車両6の速度が80[km/h]以上、(2)気温が10[℃]以上、(3)天候が雨、(4)前回清掃を行ってからの車両6の走行距離が50[km]未満、(5)汚れの種類が「水滴」、(6)汚れ度合の評価値が50以上、であるとする。入力値(1)に対応する清掃条件として、作動電圧=高、作動時間=中、作動回数=1が読み出され、入力値(2)〜(6)のそれぞれに対応する清掃条件として、作動電圧=低、作動時間=短、作動回数=1が読み出される。作動電圧に関しては、読み出した値の集合が{高,低}であるので、優先順位に従って作動電圧=高が選択される。作動時間に関しては、読み出した値の集合が{中,短}であるので、優先順位に従って作動時間=中が選択される。作動回数に関しては、読み出した値が1のみであるので、作動回数=1が設定される。
なお、図6に示す清掃条件テーブル23bは、汚れ度合の評価値の値が小さくなる(汚れ度合が大きくなる)に従って、清掃の度合が大きくなるように清掃条件が設定されている。また、汚れの種類が「乾燥泥」の場合はそれ以外 (「水滴」や「泥水」)よりも汚れが落ちにくいことから、清掃条件テーブル23bは、汚れの種類が「乾燥泥」の場合はそれ以外の場合よりも清掃の度合が大きくなるように清掃条件が設定されている。また、車両6の速度が上昇すると風圧によって清掃の効率が低下することから、清掃条件テーブル23bは、車両6の速度が高くなるに従って清掃の度合が大きくなるように清掃条件が設定されている。また、気温が低くなると清掃の効率が低下することから、清掃条件テーブル23bは、気温が低くなるに従って清掃の度合が大きくなるように清掃条件が設定されている。また、天候が「雪」の場合はそれ以外 (「雨」や「晴れ・曇り」)よりも付着物が落ちにくいことから、清掃条件テーブル23bは、天候が「雪」の場合はそれ以外の場合よりも清掃の度合が大きくなるように清掃条件が設定されている。また、前回清掃してからの走行距離が長くなると汚れ度合が大きくなる傾向があることから、清掃条件テーブル23bは、前回清掃してからの走行距離が長くなるに従って清掃の度合が大きくなるように清掃条件が設定されている。
ステップ162において、清掃制御ECU22は、i番目の車載センサに対応する清掃対象を、ステップ160で決定した清掃条件で清掃させる。一例として、i番目の車載センサとしてのフロントカメラ21に対応するフロントウインド20を清掃する場合、清掃制御ECU22は、清掃条件に含まれる作動電圧の値に応じた大きさの作動電圧がモータ62に供給されるように電圧変調部24へ指示を出力すると共に、清掃条件に含まれる作動時間及び作動回数の値に応じてモータ62がオンオフされるようにウォッシャポンプ駆動部31へ出力する。また、清掃制御ECU22は、ウォッシャノズル40aに洗浄液が供給されるようにフロント用マルチバルブ16のバルブの開閉を制御すると共に、ワイパ40が往復払拭されるように、ワイパモータ34の駆動指示をワイパモータ駆動部39へ出力する。これにより、ウォッシャノズル40aからステップ160で決定した清掃条件に応じて洗浄液が噴射されると共に、ワイパ40が往復払拭されることで、フロントカメラ21の前面を含むフロントウインド20が清掃される。
なお、ウォッシャノズルから洗浄液を複数回噴射する場合、1回目で湿潤のための予備清掃を行い2回目で本清掃を行うようにしてもよいし、1回目で本清掃を行い2回目で仕上げ清掃を行うようにしてもよいし、1回目で湿潤のための予備清掃を行い2回目で本清掃を行い3回目で仕上げ清掃を行うようにしてもよい。さらに、予備清掃と仕上げ清掃は作動電圧を小さく又は作動時間を短くし、本清掃は作動電圧を大きく又は作動時間を長くしてもよい。
また、ステップ162で清掃を行うと、清掃を行った時刻及び車両6の累計走行距離を変数iと共に記憶部22cに記憶させる。ここで記憶した情報は、前回清掃を行ってからの経過時間や車両6の走行距離の把握に用いられる。また、ステップ164において、清掃制御ECU22は、繰り返しカウンタを1だけインクリメントする。
ステップ166において、清掃制御ECU22は、i番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れ度合及び汚れの種類を記憶部22cから再度読み込む。前述した汚れ検出処理では、清掃対象の汚れ度合が監視されて汚れ度合の評価値が適宜更新されるので、ステップ162の清掃によって汚れ度合が小さくなれば、このステップ166で再度読み込んだ清掃対象の汚れ度合も、先のステップ152で読み込んだ清掃対象の汚れ度合よりも小さくなる。
次のステップ168において、清掃制御ECU22は、ステップ166で再度読み込んだi番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れ度合の評価値を所定値と比較することで、i番目の車載センサに対応する清掃対象に汚れが有るか否か判定する。i番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れ度合の評価値が所定値未満(汚れ度合が大きい)の場合は、ステップ168の判定が肯定されてステップ170へ移行する。
ステップ170において、清掃制御ECU22は、繰り返しカウンタの値が3以上か否か判定する。ステップ170の判定が否定された場合はステップ158に戻り、ステップ158以降の処理、すなわちi番目の車載センサに対応する清掃対象の清掃を繰り返す。但し、図6に示す清掃条件テーブル23bは、繰り返しカウンタの値が2の場合に、汚れの回復率が各値のときの清掃条件も規定されており、汚れの回復率が小さくなる(1回目の清掃での汚れの落ち具合が小さくなる)に従って、清掃の度合が大きくなるように清掃条件が設定されている。
繰り返しカウンタの値が3に達する前に、i番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れ度合の評価値が所定値以上に(汚れ度合が小さく)なった場合は、ステップ168の判定が否定されてステップ174へ移行する。ステップ174において、清掃制御ECU22は、i番目の車載センサに対応する清掃対象に付随する未清掃の清掃対象が有るか否か判定する。
本実施形態では、車両用清掃システム1による清掃対象の中に車載センサが設けられていない清掃対象が存在しており、当該清掃対象については、車載センサが設けられた近傍の清掃部位と汚れ度合が同程度とみなし、近傍の清掃部位を清掃する際に、付随する清掃部位として併せて清掃を行うようにしている。車載センサが設けられていない清掃対象の一例はヘッドライト30であり、ヘッドライト30の近傍に存在する車載センサの一例はライダ26又はフロントグリルカメラ27である。
i番目の車載センサに対応する清掃対象に、付随する未清掃の清掃対象が存在しない場合は、ステップ174の判定が否定されてステップ178へ移行する。また、i番目の車載センサに対応する清掃対象に、付随する未清掃の清掃対象が存在する場合は、ステップ174の判定が肯定されてステップ176へ移行し、ステップ176において、清掃制御ECU22は、i番目の車載センサに対応する清掃対象に付随する未清掃の清掃対象を清掃する。
例えば、i番目の車載センサがライダ26又はフロントグリルカメラ27である場合には、ウォッシャノズル30aから洗浄液を噴射させることで、付随する未清掃の清掃対象であるヘッドライト30を清掃させる。なお、夜間などの状況であれば、ヘッドライト30の照射範囲及び照度(輝度)をフロントカメラ21の撮像画像から判定して、ヘッドライト30に汚れが付着したことを判定することも可能である。
また、繰り返しカウンタの値が3に達しても、i番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れ度合の評価値が所定値以上に(汚れ度合が小さく)ならなかった場合は、ステップ170の判定が肯定されてステップ172へ移行する。ステップ172において、清掃制御ECU22は、i番目の車載センサに対応する清掃対象を特定する情報を含むワーニング情報をADAS−ECU10へ出力し、ステップ178へ移行する。この場合、ADAS−ECU10は、例えばインストルメントパネル18内に、車両6の乗員に対してi番目の車載センサに対応する清掃対象の清掃を促すワーニング表示を行う。また、例えば、ADAS−ECU10が自動運転処理を行っている場合には、車両6を安全な場所に停車させるなどの処理を行ってもよい。さらに、ワーニング表示が解除されるまでi番目の車載センサに対応する清掃対象への清掃制御を禁止するようにしてもよい。
なお、例えば、汚れの種類が「水滴」の場合や、天候が雨の場合のように、清掃対象に水滴などの付着物が繰り返し付着することが想定される場合には、ステップ172におけるワーニング情報の出力を省略するようにしてもよい。
上述した清掃処理により、例えば図7Aに示すように、汚れ度合が緩やかに大きくなった清掃対象に対しては、汚れ度合の評価値が所定値未満になる迄の比較的長い期間に亘って清掃が行われず、また、汚れ度合の評価値が所定値未満になった際にも、比較的小さな清掃度合で清掃が行われる。これにより、清掃の回数及び清掃の度合が抑制される。一方、例えば図7Bに示すように、汚れ度合が急に大きくなった清掃対象に対しては、汚れ度合の評価値が所定値未満になると直ちに、かつ汚れ度合の評価値に応じて比較的大きな清掃度合で清掃が行われる。これにより、清掃対象が汚れている状態が長い期間放置されることが抑制される。
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態を説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
図8に示すように、第2実施形態に係るフロント側清掃システム2は、ライダ26のセンサ面の近傍に設けられライダ26のセンサ面に向けてエアーを噴射するエアーノズル26bと、フロントグリルカメラ27の近傍に設けられフロントグリルカメラ27のセンサ面へエアーを噴射するエアーノズル27bと、側方ライダ38のセンサ面の近傍に設けられ側方ライダ38のセンサ面へエアーを噴射するエアーノズル(図示省略)と、を含んでいる。エアーノズル26b、エアーノズル27b及び側方ライダ38のセンサ面に向けてエアーを噴射するエアーノズルも清掃部の一例である。
また、第2実施形態に係るリア側清掃システム3は、ライダ52のセンサ面の近傍に設けられライダ52のセンサ面に向けてエアーを噴射するエアーノズル52bと、リアカメラ53の近傍に設けられリアカメラ53のセンサ面へエアーを噴射するエアーノズル53bと、側方ライダ56のセンサ面の近傍に設けられの側方ライダ56のセンサ面に向けてエアーを噴射するエアーノズル(図示省略)と、を含んでいる。エアーノズル52b、エアーノズル53b及び側方ライダ56のセンサ面に向けてエアーを噴射するエアーノズルも清掃部の一例である。
次に、エアーの供給系統について説明する。フロント側清掃システム2において、エアーノズル26b、エアーノズル27b、及び、側方ライダ38のセンサ面に向けてエアーを噴射するエアーノズルは共に、エアーポンプ41にエアーホースを介して接続されている。エアーポンプ41にて加圧されたエアーが、エアーホースを介して、各エアーノズル26b,27b等に供給される。
リア側清掃システム3において、エアーノズル52b、エアーノズル53b、及び、側方ライダ56のセンサ面を清掃するためのエアーノズルは共に、エアーポンプ49にエアーホースを介して接続されている。エアーポンプ49にて加圧されたエアーが、エアーホースを介して、各エアーノズル52b,53b等に供給される。
図9に示すように、清掃制御ECU22は、エアーポンプ41を駆動するモータ32とエアーポンプ駆動部33を介して接続されている。エアーポンプ駆動部33は、清掃制御ECU22からモータ32の作動時間が指示され、指示された作動時間の間、モータ32をオンさせる。また清掃制御ECU22は、エアーポンプ49を駆動するモータ54とエアーポンプ駆動部57を介して接続されている。エアーポンプ駆動部57は、清掃制御ECU22からモータ54の作動時間が指示され、指示された作動時間、モータ54をオンさせる。更に、清掃制御ECU22は、フロント側清掃システム2に対応する各エアーノズル26b,27b等、及び、リア側清掃システム3に対応する各エアーノズル52b,53b等が、個別に制御可能に信号線又は電源線により接続されている。
次に図10を参照し、第2実施形態に係る清掃処理について、第1実施形態で説明した清掃処理と異なる部分のみ説明する。第2実施形態に係る清掃処理では、ステップ158で車両情報及び環境情報を取得した後、ステップ182へ移行する。ステップ182において、清掃制御ECU22は、i番目の車載センサに対応する清掃対象に設けられているのがウォッシャノズルのみか(エアーノズルが設けられていないか)否か判定する。本実施形態において、ステップ182の判定は、i番目の車載センサがフロントカメラ21で対応する清掃対象がフロントウインド20である場合と、i番目の車載センサがリアカメラ46で対応する清掃対象がリアウインド45である場合に肯定される。
ステップ182の判定が肯定された場合はステップ190へ移行し、ステップ190において、清掃制御ECU22は、ステップ152で取得した汚れ度合及び汚れの種類に基づき、i番目の車載センサに対応する清掃対象に対する清掃条件として、ウォッシャノズルから噴射する洗浄液によって清掃する清掃条件を決定する。なお、ステップ190における清掃条件の決定の詳細は、第1実施形態で説明したステップ160と同じである。一方、ステップ182の判定が否定された場合はステップ184へ移行し、ステップ184において、清掃制御ECU22は、ステップ152で読み込んだi番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れの種類に応じて分岐する。
i番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れの種類が「水滴」の場合は、ステップ184からステップ186へ分岐する。ステップ186において、清掃制御ECU22は、ステップ158で取得した車両情報及び環境情報、ステップ152で取得した汚れ度合及び汚れの種類に基づき、i番目の車載センサに対応する清掃対象に対する清掃条件として、エアーノズルから噴射するエアーによって清掃する清掃条件を決定する。一例として図11に示すように、第2実施形態に係る清掃条件テーブル23bは、清掃パラメータとして「エアー噴射回数」が追加されており、車両情報、環境情報、汚れ度合、汚れの種類及び繰り返しカウンタのカウント値の各入力パラメータの値に対応するエアー噴射回数を清掃条件テーブル23bから各々読み出し、読み出したエアー噴射回数の最大値を清掃条件として決定する。
また、i番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れの種類が「泥水」の場合は、ステップ184からステップ188へ分岐する。ステップ188において、清掃制御ECU22は、ステップ158で取得した車両情報及び環境情報、ステップ152で取得した汚れ度合及び汚れの種類に基づき、i番目の車載センサに対応する清掃対象に対する清掃条件として、エアーノズルから噴射するエアー及びウォッシャノズルから噴射する洗浄液によって清掃する清掃条件を決定する。また、i番目の車載センサに対応する清掃対象の汚れの種類が「乾燥泥」の場合は、ステップ184からステップ190へ分岐し、前述のように、ウォッシャノズルから噴射する洗浄液によって清掃する清掃条件を決定する。
上記のようにして、ステップ186又はステップ188又はステップ190で清掃条件を決定すると、ステップ162へ移行し、i番目の車載センサに対応する清掃対象を決定した清掃条件で清掃する。なお、エアーノズルから噴射するエアー及びウォッシャノズルから噴射する洗浄液によって清掃を行う場合、エアーノズルからのエアーの噴射とウォッシャノズルからの洗浄液の噴射の何れを先に行ってもよい。また、例えば、清掃対象に対して、1回目に短く洗浄液を噴射させ、2回目に長く洗浄液を噴射させ、3回目にエアーノズルからエアーを短く噴射させ、4回目にエアーノズルから空気を長く噴射させるようにしてもよい。
このように、上記の実施形態では、車両情報、環境情報、汚れ度合及び汚れの種類に応じて清掃条件を決定し、決定した清掃条件でウォッシャノズルやエアーノズルにより清掃対象を清掃させているので、清掃対象の汚れ度合に応じて清掃対象を自動で適切に清掃することができる。また、清掃部による清掃を一律の清掃条件で行わせる場合と比較して、清掃対象の汚れ度合が小さい状況でウォッシャノズルやエアーノズルによる清掃を余剰に行わせることを抑制することができる。
また、上記の実施形態では、車両情報、環境情報、汚れ度合及び汚れの種類が各値の場合の清掃条件を登録した清掃条件テーブル23bを記憶部22cに記憶しておき、清掃条件テーブル23bを用いて清掃条件を決定するので、清掃条件を条件分岐により判定する場合と比較して、清掃条件を決定する処理を簡単にすることができる。
また、上記の実施形態では、ウォッシャノズルやエアーノズルによって清掃対象の清掃を所定回行っても清掃対象が汚れ有りのままの場合に、ワーニングを出力して乗員へ通知させるので、ウォッシャノズルやエアーノズルによる清掃では清掃対象の汚れを除去することが困難と推定されたことを知ることができる。そのため、ウォッシャノズルやエアーノズルによる清掃を余剰に行わせることを抑制することができる。
また、上記の実施形態では、ライダに対応する清掃対象における汚れの種類として、近傍に存在するカメラに対応する清掃対象における汚れの種類を取得し、取得した汚れの種類を用いて清掃条件を決定するので、対応する清掃対象における汚れの種類を判定することが現状では困難なライダについても、対応する清掃対象の清掃を精度良く行うことができる。
なお、上記では車両情報、環境情報、汚れ度合及び汚れの種類に応じて清掃条件を決定する態様を説明したが、これに限定されるものではなく、車両情報、環境情報、汚れ度合及び汚れの種類のうちの何れか1つに応じて清掃条件を決定してもよいし、車両情報、環境情報、汚れ度合及び汚れの種類のうちの一部のパラメータの組み合わせに応じて清掃条件を決定してもよい。
また、上記では、ウォッシャノズルによる清掃の清掃条件として、作動電圧、作動時間及び作動回数の各々を相違させる態様を説明したが、これに限定されるものでなく、作動電圧、作動時間及び作動回数のうちの1つ又は2つのパラメータの値を固定とし、残余のパラメータの値を相違させるようにしてもよい。
また、上記では清掃条件の決定に用いる車両情報の一例として車両6の速度及び前回清掃を行ってからの車両6の走行距離を挙げたが、これに限定されるものではなく、例えば、車両6のイグニッションスイッチがオンされてからの車両6の走行距離、車両6のイグニッションスイッチがオンされてからの経過時間、車両の走行経路、などの車両情報の少なくとも1つに応じて清掃条件を決定するようにしてもよい。
また、上記では清掃条件の決定に用いる環境情報の一例として車両6の周囲の気温及び天候を挙げたが、これに限定されるものではなく、例えば、路面状況などの環境情報に応じて清掃条件を決定するようにしてもよい。路面状況は、気温、天候及び車載のカメラで撮影した画像から検出することができ、車両の振動の波形や走行音の波形から検出することも可能である。
また、上記では清掃条件の決定に用いる「清掃対象への付着物の付着に関する指標」の一例として、汚れ度合の評価値、汚れの種類及び汚れ度合の大きいエリアの位置を挙げたが、これに限定されるものではなく、付着物に関する指標、例えば、車載センサがカメラであれば、付着物に相当する画像領域のサイズ、色、エッジ強度などの指標に応じて清掃条件を決定するようにしてもよい。
なお、第1実施形態及び第2実施形態では、
トリガ(1):清掃対象の汚れ度合の評価値が所定値未満になった
ことを契機として、汚れ度合の評価値が所定値未満になった清掃対象の清掃を行う態様を説明した。しかし、清掃対象の清掃を行う契機は、トリガ(1)に限られるものではなく、例えば、
トリガ(2):イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わった
トリガ(3):イグニッションスイッチがオンからオフに切り替わった
トリガ(4):降雨を検出した
トリガ(5):所定速度以上で所定時間以上の走行が継続した
トリガ(6):車両が緊急事態に陥った
上記のトリガ(2)〜トリガ(6)の少なくとも1つを契機として、一部又は全ての清掃対象の清掃を行ってもよい。
トリガ(2)を契機として清掃対象の清掃を行った場合、駐車中や停車中に清掃対象に汚れ等の付着物が付着した状態のままで、車両6が走行することを防ぐことができる。また、カメラ等の車載センサはイグニッションスイッチがオンに切り替わった際にイニシャルチェックが行われることがあるが、この際、センサ面等の付着物を予め除去した状態とすることができるため、イニシャルチェック時に汚れ等が付着していることに起因する車載センサの検知能力の低下を抑制することができる。
トリガ(2)を契機として清掃対象の清掃を行う場合には、例えば、イグニッションスイッチがオフになっていた期間の長さ、或いは、最後に清掃を行ってからの期間の長さに応じて清掃条件を決定することができる。一例として、前記期間の長さが30分未満の場合は清掃対象の清掃を省略し、前記期間の長さが30分以上かつ3時間未満の場合は清掃の度合が小に相当する清掃条件で清掃対象を清掃し、前記期問の長さが3時間以上かつ3日未満の場合は清掃の度合が中に相当する清掃条件で清掃対象を清掃し、前記期間が3日以上の場合は清掃の度合が大に相当する清掃条件で清掃対象を清掃してもよい。これにより、必要に応じて、清掃対象を十分に清掃することができると共に、洗浄液などが不必要に消費されることを防ぐことができる。なお、イグニッションスイッチがオフになっていた期間の長さや、最後に清掃を行ってからの期間の長さは車両の走行状況の一例である。
また、トリガ(3)を契機として清掃対象の清掃を行った場合には、次に車両6に乗車する際に清掃対象への付着物の付着度合を抑制することができる。また、清掃対象に付着物が付着した状態が長く続くことも防止することができる。トリガ(3)を契機として清掃対象の清掃を行う場合には、例えば、最後に清掃を行ってからの期間の長さに応じて清掃条件を決定することができる。
なお、トリガ(2)やトリガ(3)を契機として清掃対象の清掃を行う際は車両6が停止しているので、車両6の周囲に人が存在している可能性があり、車両6の周囲に人が存在していた場合には、清掃対象を洗浄液で清掃すると噴射した洗浄液が人に付着してしまうおそれがある。そこで、トリガ(2)やトリガ(3)を契機として清掃対象の清掃を行う場合は、カメラによって撮影された画像に基づいて車両6の周囲に人が存在しているか否かを判定してもよい。そして、車両6の周囲に人が存在していた場合は、洗浄液による清掃を中止してエアーにより清掃してもよいし、車両6の周囲から人がいなくなるまで洗浄液による清掃を延期するようにしてもよい。
また、降雨時には泥はね等により清掃対象に付着物が付着し易い。トリガ(4)を契機として清掃対象の清掃、例えばエアーノズルからエアーの噴射を行った場合、エアーノズルから噴射されるエアーによって清掃対象の水滴が吹き飛ばされることで、清掃対象に付着した付着物を水滴と共に除去することができる。なお、降雨時の清掃はエアーノズルからのエアーの噴射に限定されるものではなく、ウォッシャノズルから洗浄液を噴射することで清掃を行ってもよい。
降雨時における清掃の必要性は雨量によっても異なり、例えば雨量が多いほど泥はね等により清掃対象に付着物が付着する可能性が高くなる。このため、トリガ(2)を契機として清掃対象の清掃を行う場合は、例えば、降雨センサ等によって検出される雨量に応じて清掃条件を決定することができる。例えば、雨量が第1の所定値未満のときには清掃の度合が小に相当する清掃条件で清掃対象を清掃し、雨量が第1所定値以上かつ第2所定値未満(但し、第1所定値<第2所定値)の場合は清掃の度合が中に相当する清掃条件で清掃対象を清掃し、雨量が第2の所定値以上の場合は清掃の度合が大に相当する清掃条件で清掃対象を清掃するようにしてもよい。一例として、清掃対象にエアーノズルが設けられている場合、清掃の度合が小に相当する清掃条件の一例は、エアーノズルからエアーを噴射する時間間隔を30秒にする、という清掃条件であり、清掃の度合が中に相当する清掃条件の一例は、エアーノズルからエアーを噴射する時間間隔を15秒にする、という清掃条件であり、清掃の度合が大に相当する清掃条件の一例は、エアーノズルからエアーを噴射する時間間隔を5秒にする、という清掃条件である。雨量は環境状況の一例である。
また、車両6が所定速度以上で所定時間以上走行した場合、清掃対象に汚れ等の付着物が付着する可能性が高くなる。トリガ(5)を契機として清掃対象の清掃を行った場合、車両6の走行に伴って清掃対象に付着した汚れ等を除去することができる。トリガ(5)を契機として清掃対象の清掃を行う場合には、例えば、車両6の速度、走行時間、走行距離及び走行経路の少なくとも1つに応じて清掃条件を決定することができる。
車両6の速度に応じて清掃条件を決定する例を説明すると、例えば、車両6が5[km/h]以上で3分以上走行した場合に清掃対象の清掃を行う。そして、車両の速度が20[km/h]未満の場合は清掃の度合が小に相当する清掃条件で清掃対象を清掃し、車両の速度が20[km/h]以上かつ80[km/h]未満の場合は、清掃の度合が中に相当する清掃条件で清掃対象を清掃し、車両の速度が80[km/h]以上の場合は清掃の度合が大に相当する清掃条件で清掃対象を清掃するようにしてもよい。一例として、清掃対象にウォッシャノズルとエアーノズルが設けられている場合、清掃の度合が小に相当する清掃条件の一例は、エアーノズルから180秒間隔でエアーを噴射し、ウォッシャノズルから1800秒間隔で洗浄液を噴射する、という清掃条件であり、清掃の度合が中に相当する清掃条件の一例は、エアーノズルから60秒間隔でエアーを噴射し、ウォッシャノズルから600秒間隔で洗浄液を噴射する、という清掃条件であり、清掃の度合が大に相当する清掃条件の一例は、エアーノズルから20秒間隔でエアーを噴射し、ウォッシャノズルから200秒間隔で洗浄液を噴射する、という清掃条件である。上記の一例のように、洗浄液による清掃に加えて、エアーの噴射を併用して清掃を行った場合、清掃対象の清掃の頻度を高めて十分な清掃を行うことができると共に、洗浄液の過剰な消費を防止することができる。
また、清掃対象の汚れ度合は車両6の走行経路に応じて異なる。ここでいう走行経路には例えば渋滞情報等の交通状況に関する情報も含まれる。車両6の走行経路はADAS−ECU10で把握されており、ADAS−ECU10から取得することができる。車両6の走行経路に応じて清掃条件を決定する例を説明すると、車両6が渋滞の発生している一般道路を走行している場合は清掃の度合が小に相当する清掃条件で清掃対象を清掃し、車両6が渋滞の発生していない一般道路又は渋滞の発生している高速道路を走行している場合は、清掃の度合が中に相当する清掃条件で清掃対象を清掃し、車両6が渋滞の発生していない高速道路を走行している場合は清掃の度合が大に相当する清掃条件で清掃対象を清掃するようにしてもよい。この場合、車両6の走行経路に応じた清掃条件で清掃対象の清掃を行うことができる。
また、車両6の一部機能が低下した等のように、車両6が緊急事態に陥ったことをADAS−ECU10が検出した場合は、個々の車載センサによる検出に対して高い信頼性が求められる。トリガ(6)を契機として清掃対象の清掃を行った場合、車載センサの検知能力が低下することが抑制され、ADAS−ECU10が緊急時の制御を的確に行うことが可能となる。トリガ(6)を契機として清掃対象の清掃を行う場合は、例えば、発生した緊急事態のレベルに応じて清掃条件を決定してもよい。
更に、各清掃対象の清掃順序は、例えば走行状況や環境状況に応じて相違させるようにしてもよい。一例として、一般道を前進走行している時には、衝突回避動作用のセンサであるフロントグリル25の前面側中央部に設けられたライダ26に対応する清掃対象を優先して清掃するようにしてもよい。
また、上記では清掃部の一例として、洗浄液を噴射するウォッシャノズルとエアーを噴射するエアーノズルを挙げたが、これに限定されるものではなく、例えば清掃対象に超音波振動を加えて水滴を除去する構成等を適用することも可能である。
また、上記ではフロント側清掃システム2における清掃とリア側清掃システム3における清掃を清掃制御ECU22が各々制御する態様を説明したが、これに限定されるものではない。例えば図12に示すように、清掃制御ECU22に代えて、フロント側清掃システム2における清掃を制御するワイパECU60aをフロント側清掃システム2に設けると共に、リア側清掃システム3における清掃を制御するワイパECU60bをリア側清掃システム3に設けるようにしてもよい。この場合、汚れ検出処理などの処理は、ワイパECU60a,60bで行うようにしてもよいが、ADAS−ECU10で行うようにしてもよい。
なお、車両6における各車載センサの配置は、図1等に示した位置に限定されるものではない。例えば車両6の前方、後方又は側方に超音波センサを設けてもよい。超音波センサは周囲に存在する他車両等の物体を検知するものであり、走行中の車線に入ってくる他車両の検知や、駐車支援システムにおける障害物の検知も用いられる。超音波センサは音波を利用しているため、センサ面に汚れが付着しても音波が伝達されている限りは物体障害物の検知が可能である。このため、超音波センサのセンサ面を清掃する要請は小さいが、必要に応じてウォッシャノズルやエアーノズル等の清掃部を設けてもよい。
なお、上記ではレベル3〜レベル5の自動運転処理を行うADAS−ECU10が搭載された車両6に本発明を適用した態様を説明したが、これに限定されるものではない。本発明は、例えばレベル1又はレベル2の運転支援処理を行う運転支援システム(この運転支援システムは運転支援装置の一例である)が搭載された車両に適用してもよいし、自動運転システムや運転支援システムが未搭載であっても、例えば車載センサ等の清掃対象を備えている車両であれば適用可能である。
また、上記ではマルチバルブ16,17を設けた態様を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、これらのマルチバルブに代えてフロント用ウォッシャポンプ14及びリア用ウォッシャポンプ15にそれぞれ複数個のバルブを設け、これらの複数個のバルブをそれぞれ清掃制御ECU22が制御することで、所定のウォッシャノズルに洗浄液を供給するようにしてもよい。
なお、第2実施形態ではフロント側清掃システム2にエアーポンプ41を設け、リア側清掃システム3にエアーポンプ49を設けた態様を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、エアーポンプを1つのみ設けてもよいし、個々のエアーノズルに対応してエアーポンプを各々設けてもよい。
2017年12月12日に出願された日本国特許出願2017−237730号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。また、本明細書に記載された全ての文献、特許出願、および技術規格は、個々の文献、特許出願、および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (11)

  1. 車両に設けられた車載センサを含む清掃対象を清掃する清掃部と、
    前記車両の走行状況、前記車両の環境状況、及び、前記清掃対象への付着物の付着に関する指標の少なくとも1つに応じて前記清掃部による清掃条件を決定し、前記清掃部により決定した前記清掃条件で前記清掃対象を清掃させる制御部と、
    を含む車両用清掃システム。
  2. 前記制御部は、前記清掃部による清掃条件として、前記清掃部の作動強度、作動時間及び作動回数の少なくとも1つを含む前記清掃対象の清掃条件を決定し、前記清掃部による前記清掃対象の清掃において、前記清掃部の作動強度、作動時間及び作動回数の少なくとも1つを制御する請求項1記載の車両用清掃システム。
  3. 前記清掃部による清掃条件を、前記車両の走行状況、前記車両の環境状況、及び、前記清掃対象への付着物の付着に関する指標の少なくとも1つと対応付けて記憶する記憶部を更に含み、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された情報に基づいて、前記車両の走行状況、前記車両の環境状況、及び、前記清掃対象への付着物の付着に関する指標の少なくとも1つに対応する清掃条件を決定する請求項1又は請求項2記載の車両用清掃システム。
  4. 前記制御部は、前記清掃部によって清掃対象の清掃を所定回行わせても、清掃対象への付着物の付着に関する指標が付着有りを示す値であった場合に報知する請求項1〜請求項3の何れか1項記載の車両用清掃システム。
  5. 前記清掃部は、車両に設けられた複数の清掃対象に対応して複数設けられており、
    前記制御部は、個々の清掃部毎に独立に制御する請求項1〜請求項4の何れか1項記載の車両用清掃システム。
  6. 前記制御部は、前記車両に設けられた第1の清掃対象への付着物の付着に関する指標を取得し、前記車両に設けられた第2の清掃対象への付着物の付着に関する指標として前記第1の清掃対象への付着物の付着に関する指標を用いて清掃条件を決定し、決定した清掃条件に基づいて前記第2の清掃対象を清掃する前記清掃部を制御する請求項5記載の車両用清掃システム。
  7. 前記車両の走行状況は、前記車両の車速、前記車両の走行経路、前記車両の走行距離、及び、所定の処理からの経過時間の少なくとも1つを含む請求項1〜請求項6の何れか1項記載の車両用清掃システム。
  8. 前記車両の環境状況は、気温、天候の少なくとも一方を含む請求項1〜請求項7の何れか1項記載の車両用清掃システム。
  9. 前記車両の清掃対象への付着物の付着に関する指標は、清掃対象への付着物の付着度合、付着物の種類、及び、付着物の付着場所の少なくとも1つを含む請求項1〜請求項8の何れか1項記載の車両用清掃システム。
  10. 前記清掃部は、清掃対象に液体又は空気を噴射することで清掃する請求項1〜請求項9の何れか1項記載の車両用清掃システム。
  11. 前記車両は運転支援装置又は自動運転装置が搭載されており、前記車両に設けられた清掃対象は前記運転支援装置又は前記自動運転装置が使用するセンサを含む請求項1〜請求項10の何れか1項記載の車両用清掃システム。
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