JPWO2019107567A1 - 電機子および電機子の製造方法 - Google Patents

電機子および電機子の製造方法 Download PDF

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Abstract

このステータでは、第1の脚部の少なくとも一部が径方向の一方側を向く第1対向面の少なくとも一部と、第2脚部の少なくとも一部が径方向の他方側を向く第2対向面の少なくとも一部とが接合されており、第1脚部の第1他方端面は、第2対向面に連続する第2他方端面よりも径方向の他方側に突出するように配置されている。

Description

本発明は、電機子および電機子の製造方法に関する。
従来、中心軸線方向に延びる複数のスロットが設けられた電機子コアを備える電機子が知られている。このような電機子は、たとえば、特開2015−23771号公報に開示されている。
上記特開2015−23771号公報には、軸方向に延びる複数のスロットが設けられたステータコアを備える回転電機ステータ(以下、「ステータ」という)が開示されている。このステータは、ステータコアの軸方向一方側に配置される一方側導体セグメントの先端部と、ステータコアの軸方向他方側に配置される他方側導体セグメントの先端部とが接合されて構成されたコイルを備える。一方側導体セグメントの先端部には、凸部が形成されており、他方側導体セグメントの先端部には、凹部が形成されている。そして、凸部と凹部との間に、結合材が配置され、凸部と凹部とが係合した状態で、一方側導体セグメントと他方側導体セグメントとを、軸方向の両側から押圧しながら加熱することにより、一方側導体セグメントの先端部と他方側導体セグメントの先端部とが接合されている。
特開2015−23771号公報
ここで、一方側導体セグメントと他方側導体セグメントとの接合品質を向上させるためには、接合部分に対する均一な押圧力が必要になる。上記特開2015−23771号公報には明確には記載されていないが、軸方向の両側から一方側導体セグメントと他方側導体セグメントとを押圧する際に、一方側導体セグメントと他方側導体セグメントとのステータコア(スロット)の軸方向外側の部分(コイルエンド部)が、軸方向に押圧されると考えられる。この場合、押圧する部分と、接合部分であるスロット内の凸部および凹部とが離れていることに起因して、凸部と凹部とに加わる押圧力が不均一になりやすくなると考えられる。このため、上記特開2015−23771号公報に記載のような従来のステータ(電機子)では、凸部と凹部との接合部分に対する押圧力が不均一になることにより、一方側導体セグメント(第1のセグメント導体)と他方側導体セグメント(第2のセグメント導体)との接合品質を向上させることが困難になるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、第1のセグメント導体と第2のセグメント導体との接合品質を向上させることが可能な電機子および電機子の製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における電機子は、中心軸線方向に延びる複数のスロットが設けられている電機子コアと、電機子コアに配置される脚部を有する複数のセグメント導体を含み、複数のセグメント導体のうちの中心軸線方向の一方側に配置される第1の前記セグメント導体の第1の脚部と、中心軸線方向の他方側に配置される第2のセグメント導体の第2の脚部とが接合されているコイル部とを備え、第1の脚部は、少なくとも一部が電機子コアの径方向の一方側を向くとともに、第2の脚部に対向する第1対向面と、径方向の他方側を向く第1他方端面とを含み、第2の脚部は、少なくとも一部が径方向の他方側を向くとともに、第1対向面に対向する第2対向面と、径方向の他方側を向くとともに、第2対向面に連続する第2他方端面とを含み、第1対向面の少なくとも一部と第2対向面の少なくとも一部とが接合されており、第1他方端面は、第2他方端面よりも径方向の他方側に突出するように配置されている。
この発明の第1の局面による電機子では、上記のように、第1の脚部に、少なくとも一部が電機子コアの径方向の一方側を向くとともに、第2の脚部に対向する第1対向面を設けて、第2の脚部には、少なくとも一部が径方向の他方側を向くとともに、第1対向面に対向する第2対向面を設ける。これにより、第1の脚部に対して径方向の一方側に荷重が加えられた場合に、第2の脚部の第2対向面により荷重を受け止めることができる。また、第2の脚部に対して径方向の他方側に荷重が加えられた場合に、第1の脚部の第1対向面により荷重を受け止めることができる。その結果、第1の脚部または第2の脚部を径方向に押圧することにより、第1対向面と第2対向面とが押し合う状態で、第1対向面の少なくとも一部と第2対向面の少なくとも一部とを接合することができる。この結果、第1の脚部または第2の脚部を、接合部分から離れた電機子コアの中心軸線方向の外側(コイルエンド部)から間接的に押圧する場合と異なり、第1対向面と第2対向面とが押し合う押圧力(接合部分に対する押圧力)が不均一になるのを防止することができる。これにより、第1のセグメント導体と第2のセグメント導体との接合品質を向上させることができる。
また、この発明の第1の局面による電機子では、上記のように、第1の脚部に、径方向の他方側を向く第1他方端面を設けて、第2の脚部に、径方向の他方側を向くとともに、第2対向面に連続する第2他方端面を設ける。そして、第1他方端面を、第2他方端面よりも径方向の他方側に突出するように配置する。これにより、第1の脚部を、径方向の他方側から一方側に向かって押圧する際に、押圧部(押圧治具または電機子コアの一部)を径方向の他方側から一方側に向かって移動させれば、第2他方端面よりも先に第1他方端面に押圧部を当接させることができる。この結果、第1対向面が向く方向(径方向の一方側)に沿って、第1の脚部を押圧することができる。
この発明の第2の局面における電機子の製造方法は、中心軸線方向に延びる複数のスロットが設けられている電機子コアと、電機子コアに配置される脚部を有する複数のセグメント導体を含み、複数の脚部同士が接合されるコイル部とを備える、電機子の製造方法であって、複数のセグメント導体のうちの第1のセグメント導体の第1の脚部の第1面の少なくとも一部が、電機子コアの径方向の一方側を向き、第1の脚部の第1他方端面が、径方向の他方側を向き、複数のセグメント導体のうちの第2のセグメント導体の第2の脚部の第2面の少なくとも一部および第2面に連続する第2他方端面が、径方向の他方側を向くとともに、第1の脚部が中心軸線方向の一方側に配置され、第2の脚部が中心軸線方向の他方側に配置されるように、複数のセグメント導体を電機子コアに配置する工程と、第1他方端面を第2他方端面よりも径方向の他方側に突出するように配置した状態で、電機子コアの一部または押圧治具からなる押圧部が第1他方端面に接触しながら、押圧部により、第1のセグメント導体を径方向の一方側に押圧するとともに、第1のセグメント導体の第1面の少なくとも一部と第2のセグメント導体の第2面の少なくとも一部とを接合することにより、コイル部を形成する工程とを備える。
この発明の第2の局面による電機子の製造方法では、複数のセグメント導体を配置する工程を上記のように構成することにより、第1面と第2面とが押し合う押圧力(接合部分に対する押圧力)が不均一になるのを防止することができる。これにより、第1のセグメント導体と第2のセグメント導体との接合品質を向上させることが可能な電機子の製造方法を提供することができる。また、接合することによりコイル部を形成する工程を上記のように構成することによって、第2の脚部が押圧されるのが防止された状態で、第1の脚部を押圧することができる。この結果、適切に、第1面と第2面とが押し合うように、第1の脚部を押圧することができるので、第1のセグメント導体と第2のセグメント導体との接合品質を、より一層、向上させることが可能な電機子の製造方法を提供することができる。
本発明によれば、上記のように、第1のセグメント導体と第2のセグメント導体との接合品質を向上させることができる。
一実施形態によるステータ(回転電機)の構成を示す平面図である。 一実施形態によるステータの構成を示す斜視図である。 一実施形態によるステータの分解斜視図である。 一実施形態によるステータコアの構成を示す平面図である。 一実施形態によるスロット絶縁紙の構成を示す断面図である。 一実施形態によるコイル部の結線構成を示す回路図である。 一実施形態による第1コイルアッセンブリの一部を示す斜視図である。 一実施形態によるセグメント導体の構成を示す横断面図であり、図8Aは、絶縁被膜を示す図であり、図8Bは、絶縁部を示す図である。 一実施形態による一般導体の構成を示す図である。 一実施形態による動力導体の構成を示す図である。 図1の符号E1の部分拡大図である。 図1の1000−1000に沿った断面図である。 一実施形態による外径側中性点導体の構成を示す斜視図である。 図1の符号E2の部分拡大図である。 一実施形態による内径側中性点導体の構成を示す斜視図である。 一実施形態による第1対向面および第2対向面の構成を示す断面図である。 一実施形態による絶縁部材および接合部の配置位置を示す断面図である。 一実施形態による第1接合面および第1逆傾斜面の面積と第2接合面および第2逆傾斜面の面積とを説明するための模式図である。 一実施形態によるステータの製造工程を示すフローチャートである。 一実施形態によるセグメント導体をスロットに配置する工程を説明するための図である。 一実施形態によるスロットにスロット絶縁紙を配置する工程を説明するための断面図である。 一実施形態による押圧治具と壁部とによりセグメント導体を押圧する工程を説明するための径方向に沿った断面図である。 一実施形態による押圧治具と壁部とによりセグメント導体を押圧する工程を説明するための平面断面図である。 一実施形態の第1変形例によるステータ(第1対向面および第2対向面)の構成を示す図である。 一実施形態の第2変形例によるステータ(第1対向面および第2対向面)の構成を示す図である。 一実施形態の第3変形例によるステータ(第1他方端面)の構成を示す図である。 一実施形態の第4変形例によるステータ(第1対向面および第2対向面)の構成を示す図である。 一実施形態の第5変形例によるステータ(コイル部)の構成を示す図である。 一実施形態の第6変形例によるステータの構成を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[ステータの構造]
図1〜図16を参照して、本実施形態によるステータ100の構造について説明する。ステータ100は、中心軸線C1を中心に円環形状を有する。なお、ステータ100は、請求の範囲の「電機子」の一例である。
本願明細書では、「軸方向(中心軸線方向)」とは、図1に示すように、ステータ100の中心軸線C1(ロータ101の回転軸線)に沿った方向(Z方向)を意味する。また、「周方向」とは、ステータ100の周方向(A方向)を意味する。また、「径方向」とは、ステータ100の半径方向(R方向)を意味する。また、「径方向内側」とは、ステータ100の中心軸線C1に向かう方向(R1方向)を意味する。また、「径方向外側」とは、ステータ100の外に向かう方向(R2方向)を意味する。また、径方向外側は、請求の範囲の「径方向の他方側」の一例であり、径方向内側は、請求の範囲の「径方向の一方側」の一例である。
ステータ100は、ロータ101と共に、回転電機の一部を構成する。回転電機は、たとえば、モータ、ジェネレータ、または、モータ兼ジェネレータとして構成される。ステータ100は、図1に示すように、永久磁石(図示せず)が設けられるロータ101の径方向外側に配置されている。すなわち、本実施形態では、ステータ100は、インナーロータ型の回転電機102の一部を構成する。
図2に示すように、ステータ100は、ステータコア10と、スロット絶縁紙20と、コイル部30とを備える。また、図3に示すように、コイル部30は、第1コイルアッセンブリ30aと第2コイルアッセンブリ30bとを含む。また、コイル部30は、複数のセグメント導体40からなる。なお、ステータコア10は、請求の範囲の「電機子コア」の一例である。また、スロット絶縁紙20は、請求の範囲の「スロット絶縁部材」の一例である。
(ステータコアの構造)
ステータコア10は、中心軸線C1(図1参照)を中心軸とした円筒形状を有する。また、ステータコア10は、たとえば、複数枚の電磁鋼板(たとえば、珪素鋼板)が軸方向に積層されることにより、形成されている。図4に示すように、ステータコア10は、軸方向に見て円環状を有するバックヨーク11と、バックヨーク11の径方向内側に設けられ、軸方向に延びる複数のスロット12とが設けられている。そして、ステータコア10には、スロット12の周方向両側に複数のティース13が設けられている。
スロット12は、後述する第1他方端面73よりも径方向外側に設けられたバックヨーク11の壁部11aと、2つのティース13の周方向側面13aとに囲まれた部分である。そして、スロット12には、後述する第2一方端面84よりも径方向内側に設けられ、径方向内側に開口する開口部12aが設けられている。また、スロット12は、軸方向両側のそれぞれに開口している。ティース13は、バックヨーク11から径方向内側に突出するように形成されており、径方向内側の先端部にスロット12の開口部12aを構成する凸部13bが形成されている。なお、壁部11aは、請求の範囲の「押圧部」の一例である。
開口部12aは、周方向に開口幅W1を有する。ここで、開口幅W1は、ティース13の凸部13bの凸部の先端部同士の距離に対応する。また、スロット12のコイル部30およびスロット絶縁紙20が配置される部分の幅W2は、開口幅W1よりも大きい。すなわち、スロット12は、セミオープン型のスロットとして構成されている。ここで、幅W2は、スロット12の周方向両側に配置されているティース13の周方向側面13a同士の距離に対応する。また、スロット12の幅W2は、径方向に亘って略一定である。
(スロット絶縁紙の構造)
スロット絶縁紙20は、図5に示すように、ティース13とセグメント導体40との間に配置されている。ここで、本実施形態では、スロット絶縁紙20は、接合部被覆部21を含む。接合部被覆部21は、径方向に並列して配置されている複数のセグメント導体40のうちの最もスロット12の開口部12a側に配置されるセグメント導体40のうち、少なくとも後述する接合部90の径方向内側を覆うように構成されている。なお、スロット絶縁紙20は、請求の範囲の「スロット絶縁部材」の一例である。
詳細には、スロット絶縁紙20は、たとえば、アラミド紙、ポリマーフィルム等のシート状の絶縁部材により構成されており、セグメント導体40(コイル部30)とステータコア10との絶縁を確保する機能を有する。そして、スロット絶縁紙20は、セグメント導体40とティース13の周方向側面13aとの間、および、複数のセグメント導体40のうちの最も径方向外側に配置されたセグメント導体40と壁部11aとの間に配置されている。また、図3に示すように、スロット絶縁紙20は、スロット12から軸方向両側において、軸方向外側にそれぞれ突出するとともに、折り返されて形成された襟部22(カフス部)を含む。
そして、スロット絶縁紙20は、矢印Z2方向に見て、径方向に並列して配置された複数のセグメント導体40の周囲を一体的に覆うように配置されている。言い換えると、径方向に並列して配置された複数のセグメント導体40の後述するスロット収容部42aおよび42bの周方向両側および径方向両側がスロット絶縁紙20により覆われる。これにより、スロット絶縁紙20によって、接合部90とステータコア10との絶縁を確保することが可能となる。なお、スロット収容部42aおよび42bは、請求の範囲の「脚部」の一例である。
(コイル部の構造)
コイル部30は、図2および図3に示すように、軸方向一方側(矢印Z1方向側)に設けられた第1コイルアッセンブリ30aと、軸方向他方側(矢印Z2方向側)に設けられた第2コイルアッセンブリ30bとが、軸方向に組み合わされるとともに、接合されて形成されている。第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bは、それぞれ、ステータコア10と同一の中心軸線C1(図1参照)を中心とした円環状に形成されている。
コイル部30は、たとえば、波巻きコイルとして構成されている。また、コイル部30は、8ターンのコイルとして構成されている。すなわち、図5に示すように、コイル部30は、スロット12内に、径方向に8個のセグメント導体40が並列して配置されて構成されている。そして、コイル部30では、電源部(図示せず)から3相交流の電力が供給されることにより、軸方向に電流が往復するとともに、周方向に電流が流れながら、磁束を発生させるように構成されている。
〈コイル部の結線の構成〉
コイル部30は、図6に示すように、3相のY結線により接続(結線)されている。すなわち、コイル部30は、U相コイル部30Uと、V相コイル部30Vと、W相コイル部30Wとを含む。たとえば、コイル部30には、複数の中性点Nが設けられている。詳細には、コイル部30は、4並列結線(スター結線)されている。すなわち、U相コイル部30Uには、4つの中性点接続端部NtUと、4つの動力線接続端部PtUとが設けられている。V相コイル部30Vには、4つの中性点接続端部NtVと、4つの動力線接続端部PtVとが設けられている。W相コイル部30Wには、4つの中性点接続端部NtWと、4つの動力線接続端部PtWとが設けられている。なお、以下の記載では、中性点接続端部および動力線接続端部について、U相、V相、および、W相を特に区別しない場合、単に、「中性点接続端部Nt」および「動力線接続端部Pt」として記載する。
〈コイルアッセンブリの構造〉
第1コイルアッセンブリ30aは、図7に示すように、セグメント導体40としての複数(たとえば、3つ)の動力線接続用セグメント導体50(以下、「動力導体50」とする)と、セグメント導体40としての複数(たとえば、2つ)の中性点接続用セグメント導体60(以下、「中性点導体60」とする)と、複数のセグメント導体40のうちの動力導体50および中性点導体60とは異なる導体(一般のセグメント導体40)であり、コイル部30を構成する複数の一般導体41とを含む。
第2コイルアッセンブリ30bは、図3に示すように、複数の一般導体41から構成されている。好ましくは、第2コイルアッセンブリ30bは、複数の一般導体41のみから構成されており、ステータ100に設けられる動力導体50および中性点導体60の全ては、第1コイルアッセンブリ30aに設けられている。
(セグメント導体の構造)
セグメント導体40は、図8(a)に示すように、横断面が略矩形形状を有する平角導線として構成されている。そして、セグメント導体40の導体表面40bには、厚みt1を有する絶縁被膜40aが設けられている。絶縁被膜40aの厚みt1は、たとえば、相間絶縁性能(コイルエンド部43同士の絶縁)を確保することが可能な程度に設定されている。詳細には、絶縁被膜40aは、ポリイミド等のコーティング剤により構成されている。また、セグメント導体40の導体本体40cは、たとえば、銅、アルミニウム等の金属材料(導電性材料)により構成されている。なお、図8では、説明のために、厚み等の大小関係を強調して図示しているが、この図示の例に限られない。
そして、図2に示すように、セグメント導体40は、スロット12に配置されるスロット収容部42aおよび42bと、コイルエンド部43とを含む。スロット収容部42aおよび42bとは、ステータコア10の端面10aまたは10bの軸方向位置からスロット12の内に配置されている部分を意味し、コイルエンド部43は、スロット収容部42aおよび42bに連続して形成され、ステータコア10の端面10aまたは10bよりも軸方向外側に配置されている部分を意味するものとする。また、コイルエンド部43は、軸方向に折れ曲がる屈曲形状を有するとともに、屈曲する部分において、径方向にオフセットするオフセット部分を有する。
〈一般導体の構造〉
図9に示すように、一般導体41は、互いに異なるスロット12に配置される一対のスロット収容部42aおよび42bと、一対のスロット収容部42aおよび42bを接続するコイルエンド部43とを含む。これにより、一般導体41は、径方向内側から見て、略U字形状または略J字形状を有する。そして、スロット収容部42aおよび42bは、軸方向に沿って直線状に形成されている。なお、動力導体50のスロット収容部42aおよび42b、および、中性点導体60のスロット収容部42aおよび42bは、一般導体41のスロット収容部42aおよび42bと同様に構成されているため、説明を省略している。
ここで、一般導体41のコイルピッチは6である。すなわち、一対のスロット収容部42aおよび42bは、スロット12が6つ分、周方向に異なる位置に配置される。すなわち、一般導体41のスロット収容部42aが配置されているスロット12と、スロット収容部42bが配置されているスロット12との間に、5つのスロットが設けられている。
また、一対のスロット収容部42aおよび42bの軸方向長さは互いに異なる。具体的には、スロット収容部42aの軸方向長さL1は、スロット収容部42bの軸方向長さL2よりも大きい。なお、スロット収容部42a(42b)の軸方向長さL1(L2)とは、先端75(85)からステータコア10の軸方向端面10a(10b)に対応する軸方向位置までの長さを意味する。また、軸方向長さL1およびL2は、ステータコア10の軸方向長さL3よりも小さい。なお、ステータコア10の軸方向長さL3とは、軸方向端面10aと10bとの距離(間隔)を意味する。たとえば、軸方向長さL1は、軸方向長さL3の2分の1よりも大きく、軸方向長さL2は、軸方向長さL3の2分の1よりも小さい。
また、複数の一般導体41は、ステータコア10に対して軸方向一方側(矢印Z1方向側)に配置され、第1コイルアッセンブリ30aに含まれる、一方一般導体41aと、ステータコア10に対して軸方向他方側(矢印Z2方向側)に配置され、第2コイルアッセンブリ30bに含まれる、他方一般導体41bとを含む。
〈動力導体の構造〉
動力導体50では、図6に示すように、同相の複数(たとえば、4つ)の動力線接続端部Pt同士が電気的に接続されているとともに、接続された複数の動力線接続端部Ptと動力端子部材51とが電気的に接続されている。動力導体50は、電源部(図示せず)からコイル部30に電力を導入する機能を有する。
詳細には、図7に示すように、動力導体50は、ステータコア10の軸方向外側に配置される外径側動力導体52と、径方向内側に配置される内径側動力導体53とを含む。言い換えると、動力導体50は、二股形状に形成されている。
ここで、本実施形態では、図10に示すように、外径側動力導体52と動力端子部材51とは、引出線54とにより電気的に接続されている。また、内径側動力導体53と動力端子部材51とは、引出線54とにより電気的に接続されている。外径側動力導体52と内径側動力導体53とは、動力端子部材51および引出線54を介して、電気的に接続されている。また、引出線54は、たとえば、撚線(導体)により形成されており、絶縁チューブ51aが外周に配置されている。
外径側動力導体52は、2つのスロット収容部42aと、2つの動力線接続端部Ptを構成するとともに、スロット収容部42aから軸方向に引き出される2つの動力線用コイルエンド部52aと、2つの動力線用コイルエンド部52a同士と接合され、電気的に接続された導体板52bとを含む。たとえば、2つの動力線用コイルエンド部52aの径方向外側に導体板52bが接合されており、導体板52bの径方向外側に引出線54が接合されている。
2つの動力線用コイルエンド部52aと導体板52bとは、溶接部52cにおいて、溶接されることにより接続されている。また、導体板52bと引出線54とは、接合部52dにおいて、ロウ付け又は溶接されることにより接続されている。たとえば、溶接は、抵抗溶接、アーク溶接、レーザー溶接、または、高エネルギービーム溶接のいずれかにより実施される。
ここで、図11に示すように、溶接部52cおよび接合部52d(導体板52b)と、一般導体41のコイルエンド部43の径方向外側の端面43aとの径方向の間隔D1は、セグメント導体40の横断面(図8参照)の幅W11の2倍の大きさ以下(好ましくは、幅W11以下)である。たとえば、溶接部52cおよび接合部52dと、コイルエンド部43との間には、溶接用のツールスペースが設けられていない。
内径側動力導体53は、図10に示すように、2つのスロット収容部42bと、2つの動力線接続端部Ptを構成するとともに、スロット収容部42bから軸方向に引き出される2つの動力線用コイルエンド部53aと、2つの動力線用コイルエンド部53a同士と接合され、電気的に接続された導体板53bとを含む。たとえば、2つの動力線用コイルエンド部53aの軸方向外側(矢印Z1方向側)に導体板53bが接合されており、導体板53bの軸方向外側(矢印Z1方向側)に引出線54が接合されている。
2つの動力線用コイルエンド部53aと導体板53bとは、溶接部53cにおいて、溶接されることにより接続されている。また、導体板53bと引出線54とは、溶接部53dにおいて、溶接されることにより接続されている。ここで、溶接部53cおよび53d(導体板53b)と、一般導体41のコイルエンド部43の軸方向一方側の端面43bとの軸方向の間隔D2は、セグメント導体40の横断面(図8参照)の幅W11の2倍の大きさ以下(好ましくは、幅W11以下)である。
外径側動力導体52のスロットピッチは、スロット収容部42aと導体板52bとにより形成される部分では、1であり、スロット収容部42aのみをセグメント導体40とすると、0である。また、内径側動力導体53のスロットピッチは、スロット収容部42bと導体板53bとにより形成される部分では、1であり、スロット収容部42bのみをセグメント導体40とすると、0である。すなわち、動力導体50のスロットピッチは、一般導体41のスロットピッチ(6)と異なる大きさである。
〈中性点導体の構造〉
中性点導体60は、図7に示すように、外径側中性点導体61と内径側中性点導体62とを含む。外径側中性点導体61および内径側中性点導体62は、それぞれ、図6に示すように、中性点Nを含み、U相コイル部30Uの中性点接続端部NtUと、V相コイル部30Vの中性点接続端部NtVと、W相コイル部30Wの中性点接続端部NtWとが電気的に接続されたものである。
外径側中性点導体61は、図13に示すように、2つのU相W相中性点セグメント導体61aと、2つのV相中性点セグメント導体61bとを含む。U相W相中性点セグメント導体61aは、3相交流のうちのU相の一般導体41に接続されるU相用のスロット収容部42aと、W相の一般導体41に接続されるW相用のスロット収容部42aと、U相用のスロット収容部42aとW相用のスロット収容部42aとを接続する2つの中性点コイルエンド部61cとを含む。中性点コイルエンド部61cは、U相用のスロット収容部42aに連続して形成されているとともに、W相用のスロット収容部42aに連続して形成されている。
U相W相中性点セグメント導体61aは、径方向内側から見て、略U字(略コの字)形状に形成されている。V相中性点セグメント導体61bは、径方向内側から見て、略直線状に形成されている。
中性点コイルエンド部61cは、図14に示すように、一般導体41のコイルエンド部43の径方向外側において、周方向に沿って形成されている。そして、中性点コイルエンド部61cは、矢印Z2方向に見て、略円弧状に形成されている。
また、2つのU相W相中性点セグメント導体61aのうちの一方のスロットピッチは、9である。また、2つのU相W相中性点セグメント導体61aのうちの他方のスロットピッチは、7である。すなわち、U相W相中性点セグメント導体61aは、一般導体41のスロットピッチ(6)と異なる大きさである。そして、2つのU相W相中性点セグメント導体61aのうちの一方は、他方の軸方向外側(矢印Z1方向側)に配置されている。
V相中性点セグメント導体61bは、図13に示すように、V相の一般導体41に接続されるV相用のスロット収容部42aと、中性点コイルエンド部61dとを含む。中性点コイルエンド部61dは、スロット収容部42aから軸方向外側(矢印Z1方向に)突出するように形成されている。そして、2つの中性点コイルエンド部61dは、それぞれ、2つの中性点コイルエンド部61cの両方に接合されることにより、電気的に接合されている。
具体的には、図14に示すように、円弧状の2つの中性点コイルエンド部61cの径方向外側に、2つの中性点コイルエンド部61dが溶接部61eにおいて、溶接されている。これにより、外径側中性点導体61において、U相コイル部30Uの中性点接続端部NtUと、V相コイル部30Vの中性点接続端部NtVと、W相コイル部30Wの中性点接続端部NtWとが電気的に接続されている。溶接部61e(中性点コイルエンド部61cの径方向内側の端面)と一般導体41のコイルエンド部43の径方向外側の端面43cとの間隔D3は、セグメント導体40の横断面の径方向に沿った幅W11の2倍以下(好ましくは、幅W11以下)である。
内径側中性点導体62は、図15に示すように、2つのU相W相中性点セグメント導体62aと、2つのV相中性点セグメント導体62bとを含む。U相W相中性点セグメント導体62aは、3相交流のうちのU相の一般導体41に接続されるU相用のスロット収容部42bと、W相の一般導体41に接続されるW相用のスロット収容部42bと、U相用のスロット収容部42bとW相用のスロット収容部42bとを接続する中性点コイルエンド部62cとを含む。中性点コイルエンド部62cは、U相用のスロット収容部42bに連続して形成されているとともに、W相用のスロット収容部42bに連続して形成されている。
U相W相中性点セグメント導体62aは、径方向内側から見て、略U字(略コの字)形状に形成されている。V相中性点セグメント導体62bは、径方向内側から見て、略直線状に形成されている。
中性点コイルエンド部62cは、図7に示すように、一般導体41のコイルエンド部43の径方向内側において、一般導体41のコイルエンド部43よりも軸方向外側に突出して形成されている。そして、中性点コイルエンド部62cは、一般導体41のコイルエンド部43の軸方向外側に近接して配置されているとともに、軸方向に見て、周方向に沿って形成されている。
また、2つのU相W相中性点セグメント導体62aのうちの一方のスロットピッチは、9である。また、2つのU相W相中性点セグメント導体62aのうちの他方のスロットピッチは、7である。すなわち、U相W相中性点セグメント導体62aは、一般導体41のスロットピッチ(6)と異なる大きさである。そして、2つのU相W相中性点セグメント導体62aのうちの一方は、他方の径方向外側に配置されている。
V相中性点セグメント導体62bは、V相の一般導体41に接続されるV相用のスロット収容部42bと、中性点コイルエンド部62dとを含む。中性点コイルエンド部62dは、スロット収容部42bから軸方向外側(矢印Z1方向に)突出するように形成されている。そして、2つの中性点コイルエンド部62dは、それぞれ、2つの中性点コイルエンド部62cの両方に接合されることにより、電気的に接合されている。
具体的には、図15に示すように、円弧状の2つの中性点コイルエンド部62cの軸方向外側に、2つの中性点コイルエンド部62dが溶接部62eにおいて、溶接されている。これにより、内径側中性点導体62において、U相コイル部30Uの中性点接続端部NtUと、V相コイル部30Vの中性点接続端部NtVと、W相コイル部30Wの中性点接続端部NtWとが電気的に接続されている。そして、図12に示すように、溶接部62e(中性点コイルエンド部62dの軸方向内側の端面)と一般導体41のコイルエンド部43の軸方向外側の端面43dとの間隔D4は、セグメント導体40の横断面の径方向に沿った幅W11の2倍以下(好ましくは、幅W11以下)である。
(接合部の構成)
ここで、本実施形態では、図16に示すように、ステータコア10のスロット12内において、複数のセグメント導体40のうちの第1コイルアッセンブリ30aを構成するセグメント導体40である第1セグメント導体70のスロット収容部42aまたは42bである第1スロット収容部71と、第1セグメント導体70に軸方向に対向する第2コイルアッセンブリ30bを構成するセグメント導体40である第2セグメント導体80のスロット収容部42aまたは42bである第2スロット収容部81とが、接合部90において、接合されている。なお、第1スロット収容部71は、請求の範囲の「第1の脚部」の一例である。また、第2スロット収容部81は、請求の範囲の「第2の脚部」の一例である。
本実施形態では、第1スロット収容部71は、径方向内側(矢印R1方向側)を向くとともに、第2スロット収容部81に対向する第1対向面72と、径方向外側(矢印R2方向側)を向く第1他方端面73とを含む。また、第2スロット収容部81は、径方向外側を向くとともに、第1対向面72に対向する第2対向面82と、径方向外側を向くとともに、第2対向面82に連続する第2他方端面83とを含む。そして、第1対向面72の少なくとも一部と第2対向面82の少なくとも一部とが接合されており、第1他方端面73は、第2他方端面83よりも径方向外側に突出するように配置されている。第1他方端面73は、第1スロット収容部71のR2側のZ方向に延びる端面である。第2他方端面83は、第2スロット収容部81のR2側のZ方向に延びる端面である。第1一方端面74は、第1スロット収容部71のR1側のZ方向に延びる端面である。第2一方端面84は、第2スロット収容部81のR1側のZ方向に延びる端面である。
また、第1スロット収容部71は、第1他方端面73と径方向の反対側に設けられ、第1対向面72に連続する第1一方端面74を含む。第2スロット収容部81は、第2他方端面83と径方向の反対側に設けられ、径方向内側を向く第2一方端面84を含む。そして、第2一方端面84は、第1一方端面74よりも径方向内側に突出するように配置されている。
ここで、接合部90は、コイル部30のうちの図16に示す部分であり、第1対向面72および第2対向面82を含み、第1スロット収容部71の先端75から、第1対向面72と第1一方端面74との境界点76までの部分、および、第2スロット収容部81の先端85から、第2対向面82と第2他方端面83との境界点86までの部分を含む部分とする。また、第1他方端面73のZ2方向側の先端部73aと、第2他方端面83のZ1方向側の先端部である境界点86とは、Z方向に隙間CL5を隔てて配置されている。また、第1一方端面74のZ2方向側の先端部である境界点76と、第2一方端面84のZ1方向側の先端部84aとは、Z方向に隙間CL4を隔てて配置されている。すなわち、先端部73aの軸方向位置P5は、境界点86の軸方向位置P6よりもZ1方向側に設けられており、境界点76の軸方向位置P7は、先端部84aの軸方向位置P8よりもZ1方向側に設けられている。
本実施形態では、第1他方端面73と第2他方端面83との境界部分である、第1スロット収容部71の先端75と第2スロット収容部81の境界点86との間には、他方段差部111が形成されている。また、第1一方端面74と第2一方端面84との境界部分である、第1スロット収容部71の境界点76と第2スロット収容部81の先端85との間には、一方段差部112が形成されている。具体的には、他方段差部111は、第1他方端面73から第2他方端面83に向かって、セグメント導体40の内側に窪むように、段差が形成されている。また、一方段差部112は、第2一方端面84から第1一方端面74に向かって、セグメント導体40の内側に窪むように、段差が形成されている。また、他方段差部111は、第1他方端面73のZ2方向側の先端部73aが、第2他方端面83のZ1方向側の境界点86(先端部)よりもR2方向側に突出する形状を有する。また、一方段差部112は、第2一方端面84のZ1方向側の先端部84aが、第1一方端面74のZ2方向側の境界点76よりもR1方向側に突出する形状を有する。
また、第1他方端面73の径方向の位置P1と、第2他方端面83の径方向の位置P2とのずれ幅である第1ずれ幅d1は、たとえば、セグメント導体40の絶縁被膜40aの厚みt1よりも大きい。なお、第1ずれ幅d1の大きさは、他方段差部111の段差の高さに対応する。
詳細には、第1ずれ幅d1は、後述する押圧治具200および壁部11aにより第1スロット収容部71または第2スロット収容部81が押圧された際に、第1スロット収容部71または第2スロット収容部81が弾性変形した場合でも、第1対向面72と第2対向面82とが離間する方向に、セグメント導体40が押圧されない程度か、または、押圧力が低減される程度に設定されている。なお、押圧治具200は、請求の範囲の「押圧部」の一例である。
たとえば、図17に示すように、壁部11aと、最も径方向外側に配置された第2スロット収容部81の第2他方端面83との間に、径方向に隙間CL1が形成されている。また、ステータ100の製造時において、押圧治具200と最も径方向内側に配置された第1スロット収容部71の第1一方端面74との間に、径方向に隙間CL2が形成される。
また、本実施形態では、図16に示すように、第1ずれ幅d1は、第1一方端面74の径方向の位置P3と、第2一方端面84の径方向の位置P4とのずれ幅(一方段差部112の段差高さ)である第2ずれ幅d2と等しい。すなわち、第1スロット収容部71の径方向の幅W21は、第2スロット収容部81の径方向の幅W22と略等しい。また、第1スロット収容部71は、第2スロット収容部81に対して径方向外側にずれて配置されている。
図17に示すように、複数(たとえば、8個)の第1スロット収容部71および第2スロット収容部81が、それぞれ、スロット12内に径方向に隣り合って配置されている。すなわち、複数の第1スロット収容部71が径方向に並列して配置されており、複数の第2スロット収容部81が径方向に並列して配置されている。
そして、スロット12内において、複数の第1スロット収容部71のうちの一の第1対向面72(接合部90)は、径方向に隣り合う他の第1対向面72(接合部90)と、中心軸線方向の異なる位置に配置されている。また、スロット12内において、複数の第2スロット収容部81のうちの一の第2対向面82は、径方向に隣り合う他の第2対向面82と、中心軸線方向の異なる位置に配置されている。すなわち、本実施形態では、第1対向面72と第2対向面82とにより構成される接合部90の軸方向位置P11が、径方向に隣り合う他の第1対向面72と第2対向面82とにより構成される接合部90の軸方向位置P12とは、異なる位置である。なお、第1対向面72は、請求の範囲の「第1面」および「第1傾斜面」の一例である。また、第2対向面82は、請求の範囲の「第2面」および「第2傾斜面」の一例である。
言い換えると、軸方向位置P11とP12とにおいて、径方向に沿って、第1スロット収容部71と第2スロット収容部81とが互い違いに配置されている。そして、複数の接合部90のそれぞれにおいて、第1他方端面73が、対応する第2他方端面83よりも径方向外側に突出するように配置(オフセット)されている。また、複数の接合部90のそれぞれにおいて、第2一方端面84が、対応する第1一方端面74よりも径方向内側に突出するように配置(オフセット)されている。これにより、第1一方端面74と第2他方端面83との径方向の間に、径方向の隙間CL3が形成されている。
〈第1対向面および第2対向面の構成〉
ここで、本実施形態では、図16に示すように、第1スロット収容部71の第1対向面72、および、第2スロット収容部81の第2対向面82は、軸方向に対して傾斜するように形成されている。具体的には、第1対向面72は、第1スロット収容部71の先端75から矢印E1方向に向かって軸方向に対して傾斜する端面として構成されている。また、第1対向面72には、絶縁被膜40aは設けられていない。そして、第2対向面82は、第2スロット収容部81の先端85から矢印E2方向に向かって傾斜する端面として構成されている。また、第2対向面82には、絶縁被膜40aは設けられていない。なお、矢印E1方向とは、先端75から、第1対向面72と第1一方端面74との境界点76に向かう方向を意味する。また、矢印E2方向とは、先端85から、第2対向面82と第2他方端面83との境界点86に向かう方向を意味する。
第1対向面72および第2対向面82は、それぞれ、径方向に沿った断面がS字形状を有するように形成されている。言い換えると、第1対向面72には、径方向に凹凸する凹凸形状が形成されているとともに、第2対向面82には、第1対向面72の凹凸形状に対応する形状であるとともに、径方向に凹凸する凹凸形状が形成されている。そして、S字形状(凹凸形状)を有する第1対向面72とS字形状(凹凸形状)を有する第2対向面82とは、互いに径方向に係合した状態で、スロット12内に配置されている。
ここで、本実施形態では、第1対向面72の一部と、第2対向面82の一部とが、接合材130により接合されている。詳細には、第1対向面72は、第2対向面82に接合される第1接合面72aと、第1接合面72aと連続して形成されており、第1接合面72aが傾斜する方向(矢印E11方向)と軸方向(中心軸線C1に平行な軸)に対して反対方向(矢印E12方向)に傾斜する第1逆傾斜面72bとを含む。また、第1接合面72aおよび第1逆傾斜面72bは、それぞれ、略平坦面として形成されており、第1接合面72aおよび第1逆傾斜面72bにより、屈曲形状が形成されている。また、第2対向面82は、第1接合面72aに接合される第2接合面82aと、第2接合面82aと連続して形成されており、第2接合面82aが傾斜する方向(矢印E21方向)と軸方向に対して反対方向(矢印E22方向)に傾斜する第2逆傾斜面82bとを含む。
接合材130は、第1接合面72aと第2接合面82aとの間に配置されており、第1接合面72aと第2接合面82aとを接合させて電気的に接続している。具体的には、接合材130は、銀または銅等の導電性材料を含む。好ましくは、接合材130は、溶剤に、銀をナノメートルレベルまで微細化した金属粒子を導電性粒子として含んだペースト状の接合材(銀ナノペースト)である。また、接合材130には、加熱された際に揮発する部材(樹脂部材)が含有されており、揮発する部材が加熱されることにより、接合材130の体積が減少して、第1接合面72aと第2接合面82aとを近接させる機能を有する。
本実施形態では、第1逆傾斜面72bおよび第2逆傾斜面82bの軸方向に対する傾斜角度θ2は、第1接合面72aおよび第2接合面82aの軸方向に対する傾斜角度θ1よりも小さい。これにより、第1接合面72aよりも第1スロット収容部71の根元側(矢印Z1方向側)の径方向の最小の幅W31が小さくなるのを防止することが可能となる。
また、図18に示すように、第1接合面72aの面積S11は、第1逆傾斜面72bの面積S12よりも大きく、第2接合面82aの面積S21は、第2逆傾斜面82bの面積S22よりも大きい。すなわち、第1接合面72aの矢印E11方向に沿った長さL11は、第1逆傾斜面72bの矢印E12方向に沿った長さL12よりも大きく、第2接合面82aの矢印E21方向に沿った長さL21は、第2逆傾斜面82bの矢印E21方向に沿った長さL22よりも大きい。
図16に示すように、第1対向面72は、第1逆傾斜面72bの第1接合面72a側とは反対側に連続して形成され第2対向面82と離間して配置される第1離間対向面72cを含む。また、第2対向面82は、第2逆傾斜面82bの第2接合面82a側とは反対側に連続して形成され第1対向面72と離間して配置される第2離間対向面82cを含む。
詳細には、第1離間対向面72cは、第1逆傾斜面72bとは、軸方向(中心軸線C1に平行な軸)に反対方向の矢印E13方向に傾斜している。また、第1離間対向面72cは、第1逆傾斜面72bに、なだらかに接続されており、接続部分が弧状(R状)に形成されている。そして、第2離間対向面82cは、第1離間対向面72cと対向して配置されており、第1離間対向面72cと第2離間対向面82cとの間には、隙間CL4が設けられている。
また、第1対向面72と第2対向面82とは、径方向に沿った断面が、第1対向面72の中心点C2に対して、非対称形状を有するように形成されている。具体的には、中心点C2を、先端75と境界点76との中間点とし、中心点C2を中心にして、第1対向面72を180度回転させた場合に、回転された第1対向面72の形状と、第2対向面82の形状とが一致しないように構成されている。詳細には、第1対向面72では、第1スロット収容部71の先端75から、第1接合面72a、第1逆傾斜面72b、および、第1離間対向面72cが、この順に設けられている一方、第2対向面82では、第2スロット収容部81の先端85から、第2離間対向面82c、第2逆傾斜面82b、および、第2接合面82aが、この順に設けられていることにより、非対称形状となっている。
また、第1スロット収容部71の先端75および第2スロット収容部81の先端85は、それぞれ、軸方向に直交する平坦面に形成されている。詳細には、先端75および85は、それぞれ、第1対向面72と第1他方端面73との間、および、第2対向面82と第2他方端面83との間に、面取りされた形状を有する。
〈絶縁部の構成〉
ここで、本実施形態では、コイル部30には、絶縁部120が設けられている。図17に示すように、並列して配置される複数のセグメント導体40のうちの一のセグメント導体40は、径方向に隣り合って配置される他のセグメント導体40の接合部90(以下、この接合部90を「隣接する接合部90」という)に対応する軸方向の位置の導体表面40b(図8(b)参照)に、隣接する接合部90の絶縁被膜40aの厚みt1よりも大きい厚みt2を有する絶縁部120が設けられている。
具体的には、図8(b)に示すように、絶縁部120は、導体表面40bに設けられた厚みt1を有する絶縁被膜40aと、絶縁被膜40aを覆うとともに、セグメント導体40と隣接する接合部90とを絶縁する機能を有する絶縁部材121とを含む。絶縁部材121の厚みt3は、厚みt1よりも小さい。すなわち、厚みt2は、厚みt1よりも大きく、かつ、2倍未満の大きさである。
詳細には、絶縁部材121は、シート状に形成されている。たとえば、絶縁部材121は、絶縁被膜40aに含まれる材料と同一の材料を含む。好ましくは、絶縁部材121は、ポリイミド等の絶縁材料を含む。そして、シート状の絶縁部材121は、セグメント導体40の絶縁被膜40aの外周に少なくとも1周(たとえば、1周よりも多く2周未満)、巻回されている。たとえば、シート状の絶縁部材121は、絶縁被膜40aに、絶縁性を有する接着等により固定されている。
そして、図9に示すように、絶縁部120(絶縁部材121)は、スロット収容部42aおよび42bのうちの軸方向に沿った長さが大きいスロット収容部42aに設けられている。また、絶縁部材121は、複数のスロット収容部42aのそれぞれに設けられている一方、複数のスロット収容部42bには設けられていない。
絶縁部120(絶縁部材121)の軸方向の長さL31は、隣接する接合部90からの中心軸方向に沿った絶縁沿面距離Dc以上で、スロット12の軸方向の長さL3よりも小さい。詳細には、絶縁部120(絶縁部材121)の長さL31は、径方向に隣接する第1スロット収容部71の先端75および第2スロット収容部81の先端85のうちの近いものに対して、少なくとも、絶縁沿面距離Dc以上となるように設定されている。すなわち、図17に示すように、絶縁被膜40aが設けられていない第1対向面72および第2対向面82と、隣り合うスロット収容部42aとの絶縁沿面距離Dcを確保することにより、絶縁性が確保されている。
[ステータの製造方法]
次に、本実施形態によるステータ100の製造方法について説明する。図19に、ステータ100の製造方法を説明するためのフローチャートを示す。
(セグメント導体を準備する工程)
まず、ステップS1において、複数のセグメント導体40が準備される。具体的には、Y結線されたコイル部30の各相の動力線接続端部Ptを構成する動力導体50と、コイル部30の各相の中性点接続端部Ntを構成する中性点導体60と、コイル部30のその他の部分を構成する一般導体41とが準備される。
たとえば、図8(a)に示すように、銅等の導電性材料からなる平角状の導体表面40bに、ポリイミド等の絶縁材料からなる絶縁被膜40aが形成(コーティング)される。その後、絶縁被膜40aが形成された導体(平角導線)が成形冶具(図示せず)により成形されることにより、一般導体41(図9参照)、動力導体50を形成するための外径側動力導体52および内径側動力導体53(図10参照)、外径側中性点導体61(図13参照)を形成するための2つのU相W相中性点セグメント導体61aと、2つのV相中性点セグメント導体61bと、内径側中性点導体62(図15参照)を形成するための2つのU相W相中性点セグメント導体62aと、2つのV相中性点セグメント導体62bとが形成される。
〈一般導体の形成〉
詳細には、図9に示すように、互いに異なるスロット12(たとえば、スロットピッチが6)に配置され、軸方向長さが互いに異なる一対のスロット収容部42aおよび42bと、一対のスロット収容部42aおよび42bを接続するコイルエンド部43とが形成されることにより、一般導体41が形成される。
〈動力導体の形成〉
図10に示すように、本実施形態では、外径側動力導体52および内径側動力導体53が、それぞれ、引出線54を介して、共通の動力端子部材51に電気的に接合される(動力導体接合工程が実施される)ことにより、外径側動力導体52および内径側動力導体53が電気的に接続され、動力導体50が形成される。動力導体50は、各相毎に形成される。
詳細には、2つの動力線接続端部Ptを構成するとともに、2つのスロット収容部42aから軸方向に、それぞれ引き出される2つの動力線用コイルエンド部52aと、導体板52bとが溶接(接合)されて溶接部52cが形成され、外径側動力導体52が形成される。また、2つの動力線接続端部Ptを構成するとともに、スロット収容部42bから軸方向に引き出される2つの動力線用コイルエンド部53aと、導体板53bとが溶接(接合)され溶接部53cが形成され、内径側動力導体53が形成される。たとえば、溶接は、抵抗溶接、アーク溶接、レーザー溶接、または、高エネルギービーム溶接のいずれかにより実施される。これにより、スロットピッチが1(導体板52bおよび53bを含めた場合)または0(導体板52bおよび53bを含めない場合)の外径側動力導体52および内径側動力導体53が形成される。
また、絶縁チューブ51aが外周に取り付けられ、動力端子部材51に接合された複数の引出線54が準備される。そして、外径側動力導体52の導体板52bの径方向外側に、引出線54が溶接され接合部52dが形成される。また、内径側動力導体53の導体板53bの軸方向外側(矢印Z1方向側)に引出線54が溶接され溶接部53dが形成される。これにより、径方向外側に配置される外径側動力導体52と径方向内側に配置される内径側動力導体53とに跨る二股形状を有する動力導体50が形成される。
〈中性点導体の形成〉
図13に示すように、U相用のスロット収容部42aとW相用のスロット収容部42aとを接続する中性点コイルエンド部61cを含む、U相W相中性点セグメント導体61aが成形される。また、2つのU相W相中性点セグメント導体61aのうちの一方のスロットピッチが、9となるとともに、他方のスロットピッチが7となるように成形される。そして、2つのU相W相中性点セグメント導体61aのうちの一方は、他方の軸方向外側(矢印Z1方向側)に配置される。V相用のスロット収容部42aと、中性点コイルエンド部61dとを含む、V相中性点セグメント導体61bが成形される。
その後、2つの中性点コイルエンド部61cの径方向外側の端面において、2つの中性点コイルエンド部61d(コイルエンド部同士)が溶接され(中性点導体接合工程が実施され)、溶接部61eが形成される。これにより、U相コイル部30Uの中性点接続端部NtUと、V相コイル部30Vの中性点接続端部NtVと、W相コイル部30Wの中性点接続端部NtWとが電気的に接続された、外径側中性点導体61(中性点導体60)が形成される。
図15に示すように、U相用のスロット収容部42bとW相用のスロット収容部42bとを接続する中性点コイルエンド部62cを含む、U相W相中性点セグメント導体62aが成形される。また、2つのU相W相中性点セグメント導体62aのうちの一方のスロットピッチが、9となるとともに、他方のスロットピッチが7となるように成形される。V相用のスロット収容部42bと、中性点コイルエンド部62dとを含む、V相中性点セグメント導体62bが成形される。
その後、2つの中性点コイルエンド部62cの軸方向外側の端面において、2つの中性点コイルエンド部62d(コイルエンド部同士)が溶接され、溶接部62eが形成される。これにより、U相コイル部30Uの中性点接続端部NtUと、V相コイル部30Vの中性点接続端部NtVと、W相コイル部30Wの中性点接続端部NtWとが電気的に接続された内径側中性点導体62(中性点導体60)が形成される。
〈絶縁部の形成〉
そして、ステップS2(図19参照)において、セグメント導体40の導体表面40bに、接合部90の絶縁被膜40aの厚みt1よりも大きい厚みt2を有する絶縁部120が設けられる。
図9に示すように、一対のスロット収容部42aおよび42bのうちの軸方向に沿った長さが大きいスロット収容部42aに、絶縁部材121を取り付けることにより、絶縁部120が形成される。具体的には、一般導体41のスロット収容部42a、外径側動力導体52のスロット収容部42a、外径側中性点導体61のスロット収容部42aのそれぞれに、絶縁部材121が取り付けられる。
詳細には、図8(b)に示すように、厚みt1よりも小さい厚みt3を有するシート状の絶縁部材121が、スロット収容部42aに、1周以上、巻回されて、固定される。これにより、巻回回数が1回の場合、厚みt1よりも大きい厚みt2(=t1+t3)を有する絶縁部120が、スロット収容部42aに形成される。
(第1コイルアッセンブリおよび第2コイルアッセンブリの形成)
ステップS3において、図3に示すように、複数のセグメント導体40からなる円環状の第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bが形成される。
本実施形態では、図3および図20に示すように、一のセグメント導体40の絶縁部120が、径方向に隣り合って配置される他のセグメント導体40の接合部90に径方向に隣り合う位置に位置するように、複数のセグメント導体40からなる円環状の第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bが形成される。なお、図3では、説明のため、ハッチングにより、複数の絶縁部120のうちの一部(2つ)の絶縁部120のみを図示しているが、本実施形態では、全てのスロット収容部42aに絶縁部120が設けられている。
具体的には、図3に示すように、複数の一般導体41と、3相各相の動力導体50と、外径側中性点導体61および内径側中性点導体62とが、複数のスロット12内に配置された際(ステータ100の完成状態)と、略同様の配置関係を有するように、円環状の第1コイルアッセンブリ30aが形成される。また、複数の一般導体41同士が、複数のスロット12内に配置された際と、略同様の配置関係を有するように、円環状の第2コイルアッセンブリ30bが形成される。
詳細には、図20に示すように、第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bでは、セグメント導体40が径方向に複数(たとえば、8個)並列した状態で、かつ、周方向にスロット12の数分並列した状態に、形成される。この時、本実施形態では、並列して配置される複数のセグメント導体40のうちの一のセグメント導体40の絶縁部120が、径方向に隣り合って配置される他のセグメント導体40の接合部90に対応する軸方向の位置に位置するように、第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bが形成される。
(スロット絶縁紙をスロットに配置する工程)
ステップS4(図19参照)において、図21に示すように、複数のスロット12のそれぞれに、スロット絶縁紙20が配置される。スロット絶縁紙20が、径方向内側、および、軸方向両側が開放または開口された状態で配置される。また、図3に示すように、配置されたスロット絶縁紙20は、軸方向両側の襟部22により、スロット12内に保持される。
(セグメント導体をスロットに配置する工程)
ステップS5(図19参照)において、図20および図22に示すように、複数のセグメント導体40が複数のスロット12に配置される。すなわち、第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bが複数のスロット12に挿入される。
詳細には、まず、図3に示すように、ステータコア10よりも矢印Z1方向側(たとえば、直上)に、第1コイルアッセンブリ30aが配置される。また、ステータコア10よりも矢印Z2方向側(たとえば、直下)に、第2コイルアッセンブリ30bが配置される。この時、図20に示すように、第1コイルアッセンブリ30aまたは第2コイルアッセンブリ30bの互いに軸方向に対向する第1スロット収容部71の第1面172または対応する第2スロット収容部81の第2面182の少なくとも一方の表面に、接合材130が配置されている。
そして、図22に示すように、第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bを、複数のスロット12に対して軸方向に相対移動させることにより、第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bの各スロット収容部42aおよび42bが、複数のスロット12の各スロット12に配置される。たとえば、第1コイルアッセンブリ30aがステータコア10に対して矢印Z2方向に平行移動(直線移動)されるとともに、第2コイルアッセンブリ30bがステータコア10に対して矢印Z1方向に平行移動(直線移動)されることにより、各スロット収容部42aおよび42bが、複数のスロット12の各スロット12(スロット絶縁紙20が配置されたスロット12)に配置される。
本実施形態では、図16に示すように、第1コイルアッセンブリ30aの複数のセグメント導体40のスロット収容部42aまたは42bである第1スロット収容部71の第1対向面72となる第1面172が、径方向内側を向き、第1スロット収容部71の第1他方端面73が、径方向外側を向き、第2コイルアッセンブリ30bの複数のセグメント導体40のスロット収容部42aまたは42bである第2スロット収容部81の第2対向面82となる第2面182および第2面182に連続する第2他方端面83が、径方向外側を向くとともに、第1スロット収容部71と第2スロット収容部81とが、軸方向に対向するように、複数のセグメント導体40が複数のスロット12に配置される。
詳細には、第1対向面72としての第1面172の径方向に凹凸する凹凸部分と、第2対向面82としての第2面182の径方向に凹凸する凹凸部分とが係合して、第1対向面72と第2対向面82との少なくとも第1接合面72aとなる部分と第2接合面82aとなる部分とが、接合材130を介して、近接(接触)する。
この時、本実施形態では、第1他方端面73が第2他方端面83よりも径方向外側に突出するように配置された状態(オフセットした状態)となり、第2一方端面84が第1一方端面74よりも径方向内側に突出するように配置された状態(オフセットした状態)となる。また、第1他方端面73のZ2方向側の先端部73aと、第2他方端面83のZ1方向側の先端部である境界点86とが、Z方向に隙間CL5を隔てて配置された状態となる。また、第1一方端面74のZ2方向側の先端部である境界点76と、第2一方端面84のZ1方向側の先端部84aとが、Z方向に隙間CL4を隔てて配置された状態となる。すなわち、先端部73aの軸方向位置P5は、境界点86の軸方向位置P6よりもZ1方向側に設けられた状態になり、境界点76の軸方向位置P7は、先端部84aの軸方向位置P8よりもZ1方向側に設けられた状態になる。
また、図17に示すように、第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bがスロット12に配置されることにより、径方向に並列して配置される複数のセグメント導体40のうちの一のセグメント導体40の絶縁部120が、径方向に隣り合って配置される他のセグメント導体40の第1対向面72または第2対向面82(接合部90となる部分)に対応する軸方向の位置に位置するように、複数のセグメント導体40がスロット12に配置される。
(スロット収容部同士を接合する工程)
ステップS6(図19参照)において、スロット収容部42aおよび42b(スロット収容部同士)が、押圧治具200により、押圧されながら、加熱装置(図示せず)により、少なくとも接合材130が加熱されることにより、第1対向面72の少なくとも一部(第1接合面72a)と第2対向面82の少なくとも一部(第2接合面82a)とが接合され、接合部90が形成される。
ここで、図22に示すように、押圧治具200には、可動部材201と、押圧部材202と、保持部材203とが設けられている。可動部材201は、スロット12と同数設けられている。保持部材203は、可動部材201および押圧部材202を保持するように構成されている。また、押圧部材202は、たとえば、軸方向一方側に先細る楔状(テーパー形状)に形成されており、軸方向に移動することにより、可動部材201を径方向外側に押圧して、可動部材201を径方向外側に移動させながら、押圧力をセグメント導体40に伝達するように構成されている。
図23に示すように、スロット12の開口部12a(スロット12の径方向内側)に、押圧治具200(可動部材201)が配置される。これにより、径方向に並列された複数のスロット収容部42aおよび42bは、押圧治具200とステータコア10の壁部11aとにより、径方向両側が挟まれた状態となる。そして、押圧治具200が径方向外側に向かって、径方向に並列された複数のスロット収容部42aおよび42bに押圧力(荷重)を生じさせることにより、壁部11aから径方向内側に向かう反力が生じ、径方向に並列された複数のスロット収容部42aおよび42bは、径方向両側から押圧される状態となる。
ここで、本実施形態では、第1他方端面73が第2他方端面83よりも径方向外側に突出するように配置された状態(オフセットした状態)で、ステータコア10の壁部11aが、複数の第1スロット収容部71のうちの最も径方向外側に配置された第1スロット収容部71の第1他方端面73に接触しながら、壁部11aにより、第1スロット収容部71が径方向内側に押圧される。また、第2一方端面84が第1一方端面74よりも径方向内側に突出するように配置された状態(オフセットした状態)で、押圧治具200が、複数の第2スロット収容部81のうちの最も径方向内側に配置された第2スロット収容部81の第2一方端面84に接触しながら、押圧治具200により、第2スロット収容部81が径方向外側に押圧される。
これにより、第1対向面72と第2対向面82とが向き合う方向に、互いに押圧される。そして、押圧力および反力が、径方向に並列して配置されるスロット収容部42aおよび42b同士で伝達されることにより、最も径方向外側に配置された第1スロット収容部71および最も径方向内側または第2スロット収容部81以外の第1スロット収容部71の第1他方端面73が径方向外側に押圧されるとともに、第2スロット収容部81の第2一方端面84が径方向内側に押圧される。
詳細には、第1スロット収容部71の絶縁部材121が、径方向に隣接する第1他方端面73または第2一方端面84に接触することにより、スロット12内における、対向する第1対向面72と第2対向面82とが押し合うように押圧される。
そして、第1対向面72と第2対向面82とが互いに押し合うように押圧されながら、加熱装置(たとえば、ヒータ、熱風等)により、接合材130、第1スロット収容部71および第2スロット収容部81が加熱されることにより、接合材130の一部が揮発されるとともに、硬化する。接合材130が、硬化温度以上に加熱される。そして、接合材130に含まれる導電性材料(銀等)により、第1スロット収容部71および第2スロット収容部81が接合され、電気的に接続される。そして、全てのスロット12内において、全ての互いに対向する第1接合面72aおよび第2接合面82a同士が接合される。
これにより、一のスロット12内で、動力導体50および中性点導体60の第1スロット収容部71と、一般導体41のスロット収容部42aまたは42bのうちの一方である第2スロット収容部81とが接合されるとともに、他のスロット12内で、一般導体41のスロット収容部42aまたは42bのうちの他方である第2スロット収容部81と、一般導体41の第1スロット収容部71とが接合される。その結果、波巻き状のコイル部30が形成される。
図17に示すように、第1スロット収容部71と第2スロット収容部81とが接合された部分は、電気的に接合された接合部90となる。これにより、接合部90の径方向に隣接する位置(軸方向位置)に絶縁部120が配置された状態になる。また、接合部90の軸方向位置P11は、径方向に隣り合うセグメント導体40の接合部90の軸方向位置P12と異なる位置となる。
(接合部をスロット絶縁紙により被覆する工程)
ステップS7(図19参照)において、図5に示すように、最も径方向内側に配置された第1スロット収容部71および第2スロット収容部81の径方向内側が、スロット絶縁紙20により覆われるように、スロット絶縁紙20が変形される(折り曲げられる)ことにより、少なくとも接合部90が被覆される接合部被覆部21が形成される。その後、図2に示すように、ステータ100が完成される。なお、図1に示すように、ステータ100とロータ101とが組み合わされることにより、回転電機102が製造される。
[本実施形態の構造の効果]
上記実施形態の構造では、以下のような効果を得ることができる。
上記実施形態では、第1の脚部(71)に、少なくとも一部が電機子コア(10)の径方向の一方側を向くとともに、第2の脚部(81)に対向する第1対向面(72)を設けて、第2の脚部(81)には、少なくとも一部が径方向の他方側を向くとともに、第1対向面(72)に対向する第2対向面(82)を設ける。これにより、第1の脚部(71)に対して径方向の一方側に荷重が加えられた場合に、第2の脚部(81)の第2対向面(82)により荷重を受け止めることができる。また、第2の脚部(81)に対して径方向の他方側に荷重が加えられた場合に、第1の脚部(71)の第1対向面(72)により荷重を受け止めることができる。その結果、第1の脚部(71)または第2の脚部(81)を径方向に押圧することにより、第1対向面(72)と第2対向面(82)とが押し合う状態で、第1対向面(72)の少なくとも一部(72a)と第2対向面(82)の少なくとも一部(82a)とを接合することができる。この結果、第1の脚部(71)または第2の脚部(81)を、接合部分から離れた電機子コア(10)の中心軸線方向の外側(コイルエンド部(43))から間接的に押圧する場合と異なり、第1対向面(72)と第2対向面(82)とが押し合う押圧力(接合部分に対する押圧力)が不均一になるのを防止することができる。これにより、第1のセグメント導体(70)と第2のセグメント導体(80)との接合品質を向上させることができる。
また、上記実施形態では、第1他方端面(73)は、第1の脚部(71)の径方向の他方側の中心軸線方向に沿って延びる端面であり、第2他方端面(83)は、第2の脚部(81)の径方向の他方側の中心軸線方向に沿って延びる端面であり、第1他方端面(73)の中心軸線方向の他方側の先端部(75)と、第2他方端面(83)の中心軸線方向の一方側の先端部(86)とは、中心軸線方向に隙間(CL5)を隔てて配置されている。このように構成すれば、隙間(CL5)により、第1の脚部(71)および第2の脚部(81)の中心軸線方向の寸法誤差および配置位置の誤差を吸収することができるので、第1他方端面(73)の中心軸線方向の他方側の先端部(75)と第2他方端面(83)の中心軸線方向の一方側の先端部(86)とが機械的に干渉するのを防止することができる。
また、上記実施形態では、第1の脚部(71)は、第1他方端面(73)と径方向の反対側に設けられているとともに、中心軸線方向に沿って延びる端面であり、第1対向面(72)に連続する第1一方端面(74)を含み、第2の脚部(81)は、第2他方端面(83)と径方向の反対側に設けられているとともに、中心軸線方向に沿って延びる端面であり、径方向の一方側を向く第2一方端面(84)を含み、第2一方端面(84)は、第1一方端面(74)よりも径方向の一方側に突出するように配置されており、第1一方端面(74)の中心軸線方向の他方側の先端部(76)と、第2一方端面(84)の中心軸線方向の一方側の先端部(84a)とは、中心軸線方向に隙間(CL4)を隔てて配置されている。このように構成すれば、隙間(CL4)により、第1の脚部(71)および第2の脚部(81)の中心軸線方向の寸法誤差および配置位置の誤差を吸収することができる。この結果、第1他方端面(73)の中心軸線方向の他方側の先端部(73a)と第2他方端面(83)の中心軸線方向の一方側の先端部(86)とが機械的に干渉するのを防止することができるとともに、第1一方端面(74)の中心軸線方向の他方側の先端部(76)と第2一方端面(84)の中心軸線方向の一方側の先端部(84a)とが機械的に干渉するのを防止することができる。
また、上記実施形態では、第1の脚部(71)に、径方向の他方側を向く第1他方端面(73)を設けて、第2の脚部(81)に、径方向の他方側を向くとともに、第2対向面(82)に連続する第2他方端面(83)を設ける。そして、第1他方端面(73)を、第2他方端面(83)よりも径方向の他方側に突出するように配置する。これにより、第1の脚部(71)を、径方向の他方側から一方側に向かって押圧する際に、押圧部(11a、200)(押圧治具(200)または電機子コア(10)の一部)を径方向の他方側から一方側に向かって移動させれば、第2他方端面(83)よりも先に第1他方端面(73)に押圧部(11a、200)を当接させることができる。この結果、第1対向面(72)が向く方向(径方向の一方側)に沿って、第1の脚部(71)を押圧することができる。また、第1他方端面(73)と押圧部(11a、200)とが当接することにより、押圧部(11a、200)と第2他方端面(83)とが、少なくとも接合部(90)および接合部(90)近傍において、当接するのを防止することができる。その結果、押圧部(11a、200)により第2他方端面(83)が径方向の一方側に押圧されることにより、第2対向面(82)が向く方向(径方向の他方側)とは反対方向であり接合部分(72a、82a)が離間する方向に、第2の脚部(81)が押圧されるのを防止することができる。この結果、適切に、第1対向面(72)と第2対向面(82)とが押し合うように、第1の脚部(72)を押圧することができるので、第1のセグメント導体(70)と第2のセグメント導体(80)との接合品質を、より一層、向上させることができる。
また、上記実施形態では、第1他方端面(73)と第2他方端面(83)との境界部には、段差部(111)が形成されている。このように構成すれば、段差部(111)を設けることにより、容易に、第1他方端面(73)を、第2他方端面(83)よりも径方向の他方側に突出するように配置することができる。
また、上記実施形態では、第1他方端面(73)は、第1の脚部(71)の径方向の他方側の中心軸線方向に沿って延びる端面(73)であり、第2他方端面(83)は、第2の脚部(81)の径方向の他方側の中心軸線方向に沿って延びる端面(83)であり、段差部(111)は、第1他方端面(73)の中心軸線方向の他方側の先端部(73a)が、第2他方端面(83)の中心軸線方向の一方側の先端部(86)よりも径方向の他方側に突出する形状を有する。このように構成すれば、接合部(90)の近傍の段差部(111)において、少なくとも第1他方端面(73)を、第2他方端面(83)よりも径方向の他方側に突出させることができるので、接合部(90)の近傍において、より適切に、第1対向面(72)と第2対向面(82)とが押し合うように、第1の脚部(72)を押圧することができる。この結果、第1のセグメント導体(70)と第2のセグメント導体(80)との接合品質を、より一層、向上させることができる。
また、上記実施形態では、第1の脚部(71)は、第1他方端面(73)と径方向の反対側に設けられ、第1対向面(72)に連続する第1一方端面(74)を含み、第2の脚部(81)は、第2他方端面(83)と径方向の反対側に設けられ、径方向の一方側を向く第2一方端面(84)を含み、第2一方端面(84)は、第1一方端面(74)よりも径方向の一方側に突出するように配置されている。このように構成すれば、第2の脚部(81)の第2他方端面(83)が、径方向の一方側に押圧されるのを防止しながら、第1の脚部(71)の第1一方端面(74)が、径方向の他方側に押圧されるのを防止することができる。この結果、第1の脚部(71)および第2の脚部(81)の径方向両側から押圧される場合でも、第1対向面(72)と第2対向面(82)とが離間する方向に押圧されるのを防止しながら、第1対向面(72)と第2対向面(82)とが押し合う方向に適切に押圧することができる。
また、上記実施形態では、電機子コア(10)には、第1他方端面(73)よりも径方向の他方側に壁部(11a)が設けられており、スロット(12)には、第2一方端面(84)よりも径方向の一方側に開口部(12a)が設けられている。このように構成すれば、開口部(12a)に押圧治具(200)を配置して、押圧治具(200)を径方向の他方側に移動させれば、押圧治具(200)と壁部(11a)とにより、第1の脚部(71)と第2の脚部(81)とを径方向に挟み込むように、第1の脚部(71)と第2の脚部(81)とを径方向両側から押圧することができる。この結果、壁部(11a)を用いることにより、径方向両側のそれぞれに押圧治具(200)を設ける必要がない分、電機子(100)を製造装置(製造設備)が複雑化するのを防止することができる。
また、上記実施形態では、第1他方端面(73)の径方向の位置と、第2他方端面(83)の径方向の位置とのずれ幅である第1ずれ幅(d1)は、第1一方端面(74)の径方向の位置と、第2一方端面(84)の径方向の位置とのずれ幅である第2ずれ幅(d2)と等しい。このように構成すれば、第1のセグメント導体(70)(第1の脚部(71))の径方向の幅(W21)と第2のセグメント導体(80)(第2の脚部(81))の径方向の幅(W22)とを等しくすることができるので、第1のセグメント導体(70)を構成する導体(導線)と、第2のセグメント導体(80)を構成する導体(導線)とを共通化することができる。この結果、電機子(100)を製造するための材料(部材)の種類が増加するのを防止することができる。
また、上記実施形態では、第1他方端面(73)の径方向の位置と、第2他方端面(83)の径方向の位置とのずれ幅である第1ずれ幅(d1)は、セグメント導体(40)の絶縁被膜(40a)の厚みよりも大きい。このように構成すれば、第1ずれ幅(d1)は、セグメント導体(40)の絶縁被膜(40a)の厚み(t1)以下の場合に比べて、押圧治具(200)が第2他方端面(83)に当接してしまうのを、より確実に防止することができる。
また、上記実施形態では、第1のセグメント導体(70)の第1対向面(72)は、中心軸線方向に対して傾斜する第1傾斜面(72)を有し、第2のセグメント導体(80)の第2対向面(82)は、中心軸線方向に対して傾斜する第2傾斜面(82)を有する。このように構成すれば、第1のセグメント導体(70)および第2のセグメント導体(80)を径方向に押圧することにより、第1傾斜面(72)と第2傾斜面(82)とに沿って、第1のセグメント導体(70)および第2のセグメント導体(80)が中心軸線方向および径方向に案内させ合うことができる。この結果、第1対向面(72)と第2対向面(82)とが中心軸線方向または径方向に離間している(設計位置からずれている)場合でも、第1のセグメント導体(70)および第2のセグメント導体(80)が押圧されることにより、第1対向面(72)と第2対向面(82)とを容易に対向する位置に配置することができる。
また、上記実施形態では、第1傾斜面(72)は、第2傾斜面(82)に接合される接合面(72a)と、接合面(72a)と連続して形成されており、接合面(72a)が傾斜する方向と中心軸線方向に対して反対方向に傾斜する逆傾斜面(72b)とを含む。このように構成すれば、接合面(72a)および逆傾斜面(72b)により径方向に突出する凸部または径方向に窪む凹部を形成することができるので、第1傾斜面(72)の凸部または凹部と第2傾斜面(82)とを径方向に係合させることができる。この結果、第1傾斜面(72)と第2傾斜面(82)との中心軸線方向の相対位置を規制することができるので、第1傾斜面(72)と第2傾斜面(82)とが適切な相対位置に配置された状態で、接合することができる。
また、上記実施形態では、逆傾斜面(72b)の中心軸線方向に対する傾斜角度(θ2)は、接合面(72a)の中心軸線方向に対する傾斜角度(θ1)よりも小さい。このように構成すれば、逆傾斜面(72b)が接合面(72a)よりも第1の脚部(71)の根元側に設けられている場合に、逆傾斜面(72b)の傾斜角度(θ2)が比較的大きい場合に比べて、逆傾斜面(72b)の接合面(72a)とは反対側の端部における第1の脚部(71)の径方向の厚み(W31)が小さくなるのを防止することができる。この結果、第1の脚部(71)の第1対向面(72)の近傍の部分の機械的強度を確保することができるとともに、電流が流れる導体(40c)の断面積が小さくなるのを防止することができる。
また、上記実施形態では、接合面(72a)の面積(S11)は、逆傾斜面(72b)の面積(S12)よりも大きい。このように構成すれば、第1の脚部(71)と第2の脚部(81)との間で、電力の伝達が行われる接合面(72a)の面積(S11)を比較的大きくすることができる。
また、上記実施形態では、第1傾斜面(72)は、逆傾斜面(72b)の接合面(72a)側とは反対側に連続して形成され、第2傾斜面(82)と離間して配置される離間対向面(72c)を含む。このように構成すれば、第1傾斜面(72)および第2傾斜面(82)に寸法誤差が生じた場合でも、離間対向面(72c)と第2傾斜面(82)との隙間(CL4)により、寸法誤差を吸収することができる。その結果、寸法誤差に起因して、第1傾斜面(72)の接合面(72a)とは異なる部分と第2傾斜面(82)とが当接してしまい、第1傾斜面(72)の接合面(72a)と第2傾斜面(82)(第2傾斜面(82)の接合面(72a))とが離間してしまうこと、および、寸法誤差に起因してセグメント導体(40)が変形してしまうことを防止することができる。
また、上記実施形態では、第1傾斜面(72)は、径方向に沿った断面がS字形状を有するように形成されている。このように構成すれば、容易に、第1傾斜面(72)に、接合面(72a)と、逆傾斜面(72b)とを設けることができるので、第1傾斜面(72)と第2傾斜面(82)とが径方向に係合させた状態で、第1対向面(72)と第2対向面(82)とを接合することができる。
また、上記実施形態では、第1傾斜面(72)と第2傾斜面(82)とは、径方向に沿った断面が、第1傾斜面(72)の中心点(C2)に対して、非対称形状を有するように形成されている。このように構成すれば、第1傾斜面(72)に接合面(72a)と逆傾斜面(72b)とを設ける場合に、容易に接合面(72a)の面積(S11)を逆傾斜面(72b)の面積(S12)よりも大きく形成することができる。
また、上記実施形態では、複数の第1の脚部(71)が、径方向に隣り合って配置されており、複数の第1の脚部(71)のうちの一の第1対向面(72)は、径方向に隣り合う他の第1対向面(72)と、中心軸線方向の異なる位置に配置されており、複数の第1の脚部(71)のそれぞれにおいて、第1他方端面(73)が、対応する第2他方端面(83)よりも径方向の他方側に突出するように配置されている。ここで、脚部(42a、42b)の表面は、絶縁被膜(40a)が設けられている一方、第1対向面(72)では、第2対向面(82)と接合されるために、絶縁被膜(40a)が設けられていない。この点に対して、上記実施形態のように構成すれば、複数の第1の脚部(71)が並列して配置される場合でも、絶縁被膜(40a)が設けられていない第1対向面(72)同士が近接するのを防止することができる。この結果、複数の第1の脚部(71)同士の絶縁性を確保することができる。また、上記のように、複数の第1の脚部(71)のそれぞれにおいて、第1他方端面(73)が、対応する第2他方端面(83)よりも径方向の他方側に突出するように配置されている。これにより、複数の第1の脚部(71)のうちの最も径方向の他方側の第1の脚部(71)を押圧すれば、複数の第1の脚部(71)のそれぞれの第1他方端面(73)を径方向の一方側に押圧することができる。その結果、複数の第1の脚部(71)が並列して配置される場合でも、適切に第1の脚部(71)と第2の脚部(81)とをそれぞれ容易に接合することができる。
また、上記実施形態では、第1の脚部(71)の先端部(75)および第2の脚部(81)の先端部(85)は、それぞれ、中心軸線方向に直交する平坦面(75、85)に形成されている。ここで、第1の脚部(71)の先端部および第2の脚部(81)の先端部が尖った形状(先細り形状)に形成されている場合には、寸法誤差が生じた場合に、尖った形状を有する部分が、他の脚部(71、81)に干渉することが考えられる。これに対して、上記実施形態のように構成すれば、先端部(75、85)が平坦面(75、85)を有することにより、尖った形状に形成される場合に比べて、先端部(75、85)が他の脚部(71、81)に干渉するのを防止することができる。
また、上記実施形態では、第1のセグメント導体(70)は、第1の脚部(71)に連続して形成され、電機子コア(10)よりも中心軸線方向の一方側に配置される一方コイルエンド部(43)を含み、第2のセグメント導体(80)は、第2の脚部(81)に連続して形成され、電機子コア(10)よりも中心軸線方向の他方側に配置される他方コイルエンド部(43)を含む。このように構成すれば、電機子コア(10)に対して、第1のセグメント導体(70)および第2のセグメント導体(80)を、中心軸線方向の両側から挟み込むように配置して、第1対向面(72)と第2対向面(82)とを接合することにより、容易にコイル部(30)を構成することができる。
[本実施形態の製造方法の効果]
上記実施形態の製造方法では、以下の効果を得ることができる。
上記実施形態では、複数のセグメント導体(40)を配置する工程(S5)を上記のように構成することにより、第1面(172)と第2面(182)とが押し合う押圧力(接合部分に対する押圧力)が不均一になるのを防止することができる。これにより、第1のセグメント導体(70)と第2のセグメント導体(80)との接合品質を向上させることが可能な電機子(100)の製造方法を提供することができる。また、脚部(42a、42b)同士を接合することによりコイル部(30)を形成する工程(S6)を上記のように構成することによって、第2の脚部(81)が押圧されるのが防止された状態で、第1の脚部(71)を押圧することができる。この結果、適切に、第1面(172)と第2面(182)とが押し合うように、第1の脚部(72)を押圧することができるので、第1のセグメント導体(70)と第2のセグメント導体(80)との接合品質を、より一層、向上させることが可能な電機子(100)の製造方法を提供することができる。
また、上記実施形態では、複数のセグメント導体(40)を配置する工程(S5)は、第1面(172)と第2面(182)とのいずれか一方に接合材(130)が配置された状態で、複数のセグメント導体(40)を電機子コア(10)に配置する工程(S5)であり、コイル部(30)を形成する工程(S6)は、第1面(172)と第2面(182)とが接合材(130)を介して接触した状態で、かつ、第1他方端面(73)を第2他方端面(83)よりも径方向の他方側に突出した状態で、押圧部(11a、200)により第1のセグメント導体(70)を径方向の一方側に押圧するとともに、接合材(130)を加熱して硬化させることにより、第1のセグメント導体(70)の第1面(172)の少なくとも一部(72a)と第2のセグメント導体の第2面(182)の少なくとも一部(82a)とを接合する工程である。このように構成すれば、第1面(172)と第2面(182)とが単に係合(接触)している場合に比べて、第1面(172)と第2面(182)とを接合材(130)により強力に互いに固定させることができる。また、上記実施形態のように構成することにより、第1面(172)と第2面(182)とが押し合うように、第1の脚部(72)を押圧することができるので、第1面(172)と第2面(182)とが接合材(130)を介して押し合う状態で接合材(130)を硬化させることができる。これにより、第1面(172)および第2面(182)と接合材(130)との間に隙間が生じるのを防止することができるので、より適切に第1面(172)と第2面(182)とを接合することができる。
また、上記実施形態では、第1他方端面(73)は、第1の脚部(71)の径方向の他方側の中心軸線方向に沿って延びる端面であり、第2他方端面(83)は、第2の脚部(81)の径方向の他方側の中心軸線方向に沿って延びる端面であり、複数のセグメント導体(40)を配置する工程(S5)は、第1他方端面(73)の中心軸線方向の他方側の先端部(73a)と、第2他方端面(83)の中心軸線方向の一方側の先端部(86)とが、中心軸線方向に隙間(CL5)を隔てるように、複数のセグメント導体(40)を電機子コア(10)に配置する工程である。このように構成すれば、隙間(CL5)により、第1の脚部(71)および第2の脚部(81)の中心軸線方向の寸法誤差および配置位置の誤差を吸収することができるので、第1他方端面(73)の中心軸線方向の他方側の先端部(75)と第2他方端面(83)の中心軸線方向の一方側の先端部(86)とが機械的に干渉するのを防止することができる。
また、上記実施形態では、第1の脚部(71)は、第1他方端面(73)と径方向の反対側に設けられているとともに、中心軸線方向に沿って延びる端面であり、第1面(172)に連続する第1一方端面(74)を含み、第2の脚部(81)は、第2他方端面(83)と径方向の反対側に設けられているとともに、中心軸線方向に沿って延びる端面であり、径方向の一方側を向く第2一方端面(84)を含み、複数のセグメント導体(40)を配置する工程(S5)は、第2一方端面(84)が、第1一方端面(74)よりも径方向の一方側に突出するとともに、第1一方端面(74)の中心軸線方向の他方側の先端部(76)と、第2一方端面(84)の中心軸線方向の一方側の先端部(74)とが、中心軸線方向に隙間(CL4)を隔てるように、複数のセグメント導体(40)を電機子コア(10)に配置する工程である。このように構成すれば、隙間(CL4)により、第1の脚部(71)および第2の脚部(81)の中心軸線方向の寸法誤差および配置位置の誤差を吸収することができる。この結果、第1他方端面(73)の中心軸線方向の他方側の先端部(73a)と第2他方端面(83)の中心軸線方向の一方側の先端部(86)とが機械的に干渉するのを防止することができるとともに、第1一方端面(74)の中心軸線方向の他方側の先端部(76)と第2一方端面(84)の中心軸線方向の一方側の先端部(84a)とが機械的に干渉するのを防止することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく請求の範囲によって示され、さらに請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
〈第1変形例〉
たとえば、上記実施形態では、第1対向面のうちの一部である第1接合面と、第2対向面のうちの一部である第2接合面とを接合する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図24に示す第1変形例によるステータ300のように、第1対向面372の全体と第2対向面382の略全体(全体)が接合されていてもよい。
また、上記実施形態では、第1対向面の径方向に沿った断面を、S字形状を有するように形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図24に示す第1変形例のステータ300のように、径方向一方側を向く平坦面の傾斜面のみからなる第1対向面372と、径方向他方側を向く平坦面の傾斜面のみからなる第2対向面382とが接合されるように構成されていてもよい。
なお、第1変形例によるステータ300においても、上記実施形態と同様に、第1他方端面373が第2他方端面383よりも径方向他方側に配置され、第2一方端面384が第1一方端面374よりも径方向一方側に配置されている。
〈第2変形例〉
また、上記実施形態では、第1対向面に第1傾斜面を設けて、第2対向面に第2傾斜面を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図25に示す第2変形例のステータ400のように、第1対向面472に傾斜面を設けずに、軸方向に沿った対向面472aと、軸方向に直交する平坦面472bおよび472cとによりステップ状に第1対向面472を構成してもよい。この場合、第2対向面482は、第1対向面472の対向面472aに径方向に対向するように形成される。また、第2対向面482は、対向面472aに径方向に対向する対向面482aと、平坦面472bに軸方向に対向する平坦面482bと、平坦面472cに軸方向に対向する平坦面482cとを含む。なお、第2変形例によるステータ400においても、上記実施形態と同様に、第1他方端面473が第2他方端面483よりも径方向他方側に配置され、第2一方端面484が第1一方端面474よりも径方向一方側に配置されている。
〈第3変形例〉
また、上記実施形態では、第1他方端面と第2他方端面との境界部に、第1段差部を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図26に示す第3変形例のステータ500のように、第1他方端面573と第2他方端面583とは、境界部560において、略面一に形成されている。なお、第3変形例によるステータ500においても、第1スロット収容部571の境界部560以外の第1他方端面573の部分は、第1スロット収容部581の第2他方端面383よりも径方向他方側に配置されている。
また、上記実施形態では、第2一方端面を、第1一方端面よりも径方向内側に突出するように配置する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図26に示す第3変形例のステータ500のように、第2一方端面584を、第1一方端面574と略面一に形成してもよい。なお、接合部において径方向両側から確実に押圧力を生じさせるためには、上記実施形態のように、第2一方端面84を、第1一方端面74よりも径方向内側に突出するように配置することが好ましい。
〈第4変形例〉
また、上記実施形態では、第1対向面の径方向に沿った断面を、S字形状を有するように形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図27に示す第4変形例のステータ600の第1対向面672および第2対向面682のように、第1対向面672および第2対向面682の径方向に沿った断面を、V字形状を有するように形成してもよい。この場合、第1対向面672のうちの径方向一方側(矢印R1方向)の対向面が接合面となり、第2対向面682のうちの径方向一方側(矢印R1方向)の対向面が接合面となる。なお、第4変形例によるステータ600においても、上記実施形態と同様に、第1スロット収容部671の第1他方端面673が第2スロット収容部681の第2他方端面683よりも径方向他方側に配置され、第2一方端面684が第1一方端面674よりも径方向一方側に配置されている。
〈第5変形例〉
また、上記実施形態では、ステータコアに対して軸方向一方側に配置されるセグメント導体と、ステータコアに対して軸方向他方側に配置されるセグメント導体とにより、スロット内の1か所において、セグメント導体同士を接合する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図28に示す第5変形例のステータ700のように、スロット内において、第1セグメント導体770の第1スロット収容部771(第1対向面772)と第2セグメント導体780の第2スロット収容部781(第2対向面782)とが接合されるとともに、第2セグメント導体780の第2スロット収容部781(第2対向面782)と第3セグメント導体790の第3スロット収容部791(第3対向面792)とが接合されている。第5変形例の場合、第1他方端面773が第2他方端面783よりも径方向の他方側に位置するように構成されており、第2他方端面783が第3他方端面793よりも径方向の他方側に位置するように構成されている。また、第3一方端面794が第2一方端面784よりも径方向の一方側に位置するように構成されており、第2一方端面784が第1一方端面774よりも径方向の一方側に位置するように構成されている。
〈第6変形例〉
また、上記実施形態では、スロット内において、第1スロット収容部と第2スロット収容部とが接合される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図29に示す第6変形例のステータ800のように、第1セグメント導体870の第1脚部871と第2セグメント導体880の第2脚部881とが、スロット12よりも軸方向外側の接合部890において、接合されていてもよい。この場合、接合部890は、接合される際に、第1の押圧治具801と第2の押圧治具802とにより径方向に挟まれた状態で押圧される。
〈他の変形例〉
また、上記実施形態では、本発明の電機子を、ステータとして構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、本発明の電機子を、ロータコア、コイル(セグメント導体)を有するロータとして構成してもよい。
また、上記実施形態では、開口部をステータの径方向内側に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、開口部をステータの径方向外側に形成してもよい。
また、上記実施形態では、コイルを波巻きコイルとして形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイルを分布巻きコイルまたは集中巻コイルとして形成してもよい。
また、上記実施形態では、セグメント導体の横断面形状を、平角形状に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、セグメント導体の横断面形状を、平角形状以外の形状(円形状、楕円形状等)に形成してもよい。
また、上記実施形態では、スロットをセミオープン(開口幅がスロットの幅よりも小さい)として構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ステータ(電機子)としての特性に影響が少なければ、開口幅がスロットの幅と等しい、フルオープン型のスロットとして、スロットを構成してもよい。なお、ステータの特性上、フルオープンよりも、セミオープンの方が好ましい。
また、上記実施形態では、押圧治具により第2一方端面を、ステータコアの壁部により第1他方端面を押圧する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、上記実施形態と傾斜方向が反対の第1対向面が径方向外側を向き、第2対向面が径方向内側を向く場合には、押圧治具により第1他方端面がされ、ステータコアの壁部により第2一方端面が押圧されるように構成することが好ましい。
また、上記実施形態では、第1ずれ幅d1と第2ずれ幅d2とを略同一に構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、第1ずれ幅d1と第2ずれ幅d2とは、異なる大きさであってもよい。なお、第1ずれ幅d1と第2ずれ幅d2とを等しくすれば、第1スロット収容部の導線の径方向の長さと、第2スロット収容部の導線の径方向の長さとを等しくすることができるので、第1スロット収容部の材料と第2スロット収容部の材料とを共通化することができる。
また、上記実施形態では、第1接合面の傾斜角度θ1の大きさを、第1逆傾斜面の傾斜角度θ2の大きさよりも大きく構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、第1スロット収容部の幅W31が小さくなることに問題がなければ、第1接合面の傾斜角度θ1の大きさを第1逆傾斜面の傾斜角度θ2以下にしてもよい。
また、上記実施形態では、第1接合面の面積S11を、第1逆傾斜面の面積S12よりも大きく構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、接合面積が小さくなることに問題がなければ、第1接合面の面積S11を、第1逆傾斜面の面積S12以下に構成してもよい。
また、上記実施形態では、第1対向面と第2対向面とを、中心点C2を中心に非対称に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1対向面と第2対向面とを、中心点C2を中心に点対称に形成しても、第1接合面の面積および第2接合面の面積を十分確保することができる場合には、第1対向面と第2対向面とを、中心点C2を中心に点対称に形成してもよい。
また、上記実施形態では、第1対向面と第2対向面とを、中心点C2を中心に非対称に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1対向面と第2対向面とを、中心点C2を中心に点対称に形成しても、第1接合面の面積および第2接合面の面積を十分確保することができる場合には、第1対向面と第2対向面とを、中心点C2を中心に点対称に形成してもよい。
また、上記実施形態では、スロット収容部に、絶縁部材を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、セグメント導体の絶縁被膜が十分な厚み(厚みt2以上)を有する場合には、スロット収容部に、絶縁部材を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、第1スロット収容部の先端を、平坦面に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、セグメント導体の寸法誤差の影響が小さい場合には、第1スロット収容部の先端を、尖った形状(先細り形状)に形成してもよい。
また、上記実施形態では、セグメント導体を形成する工程において、動力導体接合工程と中性点導体接合工程とを実施する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、セグメント導体をスロットに配置する工程を実施した後に、動力導体接合工程と中性点導体接合工程とを実施してもよい。この場合、ステータの完成状態において、動力導体および中性点導体近傍で、溶接用のツールスペースが必要になるため、ステータの大型化の防止の観点から、上記実施形態のように、セグメント導体をスロットに配置する工程の前に、動力導体接合工程と中性点導体接合工程とを実施することが好ましい。
また、上記実施形態では、コイル部を4並列のY結線(4並列結線)するように構成(結線)する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイル部を4並列以外のY結線するように構成してもよいし、Δ結線するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、第1他方端面または第2一方端面を押圧する方法、および、接合材を加熱する方法の例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、上記実施形態の押圧する方法および加熱する方法以外の方法により、第1他方端面または第2一方端面を押圧してもよいし、接合材を加熱してもよい。
10 ステータコア(電機子コア) 11a 壁部(電機子コアの一部、押圧部)
12 スロット 12a 開口部
30 コイル部 40 セグメント導体
40a 絶縁被膜 42a、42b スロット収容部(脚部)
43 コイルエンド部(一方コイルエンド部、他方コイルエンド部)
70 第1セグメント導体
71、371、471、571、671、771、871 第1スロット収容部(第1の脚部)
72、372、572、672、772 第1対向面(第1傾斜面)
72a 第1接合面 72b第1逆傾斜面
72c 第1離間対向面(離間対向面)
73、373、473、573、673、773 第1他方端面
74、374、474、574、674、774 第1一方端面
75 先端(先端部、平坦面) 80 第2セグメント導体
81、381、481、581、681、781、881 第2スロット収容部(第2の脚部)
83、383、483、583、683、783 第2他方端面
84、384、484、584、684、784 第2一方端面
100、300、400、500、600、700、800 ステータ(電機子)
111 他方段差部(段差部) 112 一方段差部(段差部)
130 接合材
200 押圧治具(押圧部) 390 境界部
472 第1対向面
791 第3スロット収容部(第2の脚部)

Claims (23)

  1. 中心軸線方向に延びる複数のスロットが設けられている電機子コアと、
    前記電機子コアに配置される脚部を有する複数のセグメント導体を含み、前記複数のセグメント導体のうちの前記中心軸線方向の一方側に配置される第1の前記セグメント導体の第1の前記脚部と、前記中心軸線方向の他方側に配置される第2の前記セグメント導体の第2の前記脚部とが接合されているコイル部とを備え、
    前記第1の脚部は、少なくとも一部が前記電機子コアの径方向の一方側を向くとともに、前記第2の脚部に対向する第1対向面と、前記径方向の他方側を向く第1他方端面とを含み、
    前記第2の脚部は、少なくとも一部が前記径方向の他方側を向くとともに、前記第1対向面に対向する第2対向面と、前記径方向の他方側を向くとともに、前記第2対向面に連続する第2他方端面とを含み、
    前記第1対向面の少なくとも一部と前記第2対向面の少なくとも一部とが接合されており、前記第1他方端面は、前記第2他方端面よりも前記径方向の他方側に突出するように配置されている、電機子。
  2. 前記第1他方端面は、前記第1の脚部の前記径方向の他方側の前記中心軸線方向に沿って延びる端面であり、
    前記第2他方端面は、前記第2の脚部の前記径方向の他方側の前記中心軸線方向に沿って延びる端面であり、
    前記第1他方端面の前記中心軸線方向の他方側の先端部と、前記第2他方端面の前記中心軸線方向の一方側の先端部とは、前記中心軸線方向に隙間を隔てて配置されている、請求項1に記載の電機子。
  3. 前記第1の脚部は、前記第1他方端面と前記径方向の反対側に設けられているとともに、前記中心軸線方向に沿って延びる端面であり、前記第1対向面に連続する第1一方端面を含み、
    前記第2の脚部は、前記第2他方端面と前記径方向の反対側に設けられているとともに、前記中心軸線方向に沿って延びる端面であり、前記径方向の一方側を向く第2一方端面を含み、
    前記第2一方端面は、前記第1一方端面よりも前記径方向の一方側に突出するように配置されており、
    前記第1一方端面の前記中心軸線方向の他方側の先端部と、前記第2一方端面の前記中心軸線方向の一方側の先端部とは、前記中心軸線方向に隙間を隔てて配置されている、請求項2に記載の電機子。
  4. 前記第1他方端面と前記第2他方端面との境界部には、段差部が形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電機子。
  5. 前記第1他方端面は、前記第1の脚部の前記径方向の他方側の前記中心軸線方向に沿って延びる端面であり、
    前記第2他方端面は、前記第2の脚部の前記径方向の他方側の前記中心軸線方向に沿って延びる端面であり、
    前記段差部は、前記第1他方端面の前記中心軸線方向の他方側の先端部が、前記第2他方端面の前記中心軸線方向の一方側の先端部よりも前記径方向の他方側に突出する形状を有する、請求項4に記載の電機子。
  6. 前記第1の脚部は、前記第1他方端面と前記径方向の反対側に設けられ、前記第1対向面に連続する第1一方端面を含み、
    前記第2の脚部は、前記第2他方端面と前記径方向の反対側に設けられ、前記径方向の一方側を向く第2一方端面を含み、
    前記第2一方端面は、前記第1一方端面よりも前記径方向の一方側に突出するように配置されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電機子。
  7. 前記電機子コアには、前記第1他方端面よりも前記径方向の他方側に壁部が設けられており、
    前記スロットには、前記第2一方端面よりも前記径方向の一方側に開口部が設けられている、請求項6に記載の電機子。
  8. 前記第1他方端面の前記径方向の位置と、前記第2他方端面の前記径方向の位置とのずれ幅である第1ずれ幅は、前記第1一方端面の前記径方向の位置と、前記第2一方端面の前記径方向の位置とのずれ幅である第2ずれ幅と等しい、請求項6または7に記載の電機子。
  9. 前記第1他方端面の前記径方向の位置と、前記第2他方端面の前記径方向の位置とのずれ幅である第1ずれ幅は、前記セグメント導体の絶縁被膜の厚み以上である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電機子。
  10. 前記第1のセグメント導体の前記第1対向面は、前記中心軸線方向に対して傾斜する第1傾斜面を有し、
    前記第2のセグメント導体の前記第2対向面は、前記中心軸線方向に対して傾斜する第2傾斜面を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の電機子。
  11. 前記第1傾斜面は、前記第2傾斜面に接合される接合面と、前記接合面と連続して形成されており、前記接合面が傾斜する方向と前記中心軸線方向に対して反対方向に傾斜する逆傾斜面とを含む、請求項10に記載の電機子。
  12. 前記逆傾斜面の前記中心軸線方向に対する傾斜角度は、前記接合面の前記中心軸線方向に対する傾斜角度よりも小さい、請求項11に記載の電機子。
  13. 前記接合面の面積は、前記逆傾斜面の面積よりも大きい、請求項11または12に記載の電機子。
  14. 前記第1傾斜面は、前記逆傾斜面の前記接合面側とは反対側に連続して形成され、前記第2傾斜面と離間して配置される離間対向面を含む、請求項11〜13のいずれか1項に記載の電機子。
  15. 前記第1傾斜面は、前記径方向に沿った断面がS字形状を有するように形成されている、請求項10〜14のいずれか1項に記載の電機子。
  16. 前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とは、前記径方向に沿った断面が、前記第1傾斜面の中心点に対して、非対称形状を有するように形成されている、請求項10〜15のいずれか1項に記載の電機子。
  17. 複数の前記第1の脚部が、前記径方向に隣り合って配置されており、
    前記複数の第1の脚部のうちの一の前記第1対向面は、前記径方向に隣り合う他の前記第1対向面と、前記中心軸線方向の異なる位置に配置されており、
    前記複数の第1の脚部のそれぞれにおいて、前記第1他方端面が、対応する前記第2他方端面よりも前記径方向の他方側に突出するように配置されている、請求項1〜16のいずれか1項に記載の電機子。
  18. 前記第1の脚部の先端部および前記第2の脚部の先端部は、それぞれ、前記中心軸線方向に直交する平坦面に形成されている、請求項1〜17のいずれか1項に記載の電機子。
  19. 前記第1のセグメント導体は、前記第1の脚部に連続して形成され、前記電機子コアよりも前記中心軸線方向の一方側に配置される一方コイルエンド部を含み、
    前記第2のセグメント導体は、前記第2の脚部に連続して形成され、前記電機子コアよりも前記中心軸線方向の他方側に配置される他方コイルエンド部を含む、請求項1〜18のいずれか1項に記載の電機子。
  20. 中心軸線方向に延びる複数のスロットが設けられている電機子コアと、前記電機子コアに配置される脚部を有する複数のセグメント導体を含み、前記複数の脚部同士が接合されるコイル部とを備える、電機子の製造方法であって、
    前記複数のセグメント導体のうちの第1の前記セグメント導体の第1の前記脚部の第1面の少なくとも一部が、前記電機子コアの径方向の一方側を向き、前記第1の脚部の第1他方端面が、前記径方向の他方側を向き、前記複数のセグメント導体のうちの第2の前記セグメント導体の第2の前記脚部の第2面の少なくとも一部および前記第2面に連続する第2他方端面が、前記径方向の他方側を向くとともに、前記第1の脚部が前記中心軸線方向の一方側に配置され、前記第2の脚部が前記中心軸線方向の他方側に配置されるように、前記複数のセグメント導体を前記電機子コアに配置する工程と、
    前記第1他方端面を前記第2他方端面よりも前記径方向の他方側に突出するように配置した状態で、前記電機子コアの一部または押圧治具からなる押圧部が前記第1他方端面に接触しながら、前記押圧部により、前記第1のセグメント導体を前記径方向の一方側に押圧するとともに、前記第1のセグメント導体の前記第1面の少なくとも一部と前記第2のセグメント導体の前記第2面の少なくとも一部とを接合することにより、前記コイル部を形成する工程とを備える、電機子の製造方法。
  21. 前記複数のセグメント導体を配置する工程は、前記第1面と前記第2面とのいずれか一方に接合材が配置された状態で、前記複数のセグメント導体を前記電機子コアに配置する工程であり、
    前記コイル部を形成する工程は、前記第1面と前記第2面とが前記接合材を介して接触した状態で、かつ、前記第1他方端面を前記第2他方端面よりも前記径方向の他方側に突出するように配置された状態で、前記押圧部により前記第1のセグメント導体を前記径方向の一方側に押圧するとともに、前記接合材を加熱して硬化させることにより、前記第1のセグメント導体の前記第1面の少なくとも一部と前記第2のセグメント導体の前記第2面の少なくとも一部とを接合する工程である、請求項20に記載の電機子の製造方法。
  22. 前記第1他方端面は、前記第1の脚部の前記径方向の他方側の前記中心軸線方向に沿って延びる端面であり、
    前記第2他方端面は、前記第2の脚部の前記径方向の他方側の前記中心軸線方向に沿って延びる端面であり、
    前記複数のセグメント導体を配置する工程は、前記第1他方端面の前記中心軸線方向の他方側の先端部と、前記第2他方端面の前記中心軸線方向の一方側の先端部とが、前記中心軸線方向に隙間を隔てるように、前記複数のセグメント導体を前記電機子コアに配置する工程である、請求項20または21に記載の電機子の製造方法。
  23. 前記第1の脚部は、前記第1他方端面と前記径方向の反対側に設けられているとともに、前記中心軸線方向に沿って延びる端面であり、前記第1面に連続する第1一方端面を含み、
    前記第2の脚部は、前記第2他方端面と前記径方向の反対側に設けられているとともに、前記中心軸線方向に沿って延びる端面であり、前記径方向の一方側を向く第2一方端面を含み、
    前記複数のセグメント導体を配置する工程は、前記第2一方端面が、前記第1一方端面よりも前記径方向の一方側に突出するとともに、前記第1一方端面の前記中心軸線方向の他方側の先端部と、前記第2一方端面の前記中心軸線方向の一方側の先端部とが、前記中心軸線方向に隙間を隔てるように、前記複数のセグメント導体を前記電機子コアに配置する工程である、請求項22に記載の電機子の製造方法。
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