JP2019129658A - 電機子および電機子の製造方法 - Google Patents

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清隆 古賀
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Abstract

【課題】コイル部の位置がずれるのを防止することが可能な電機子を提供する。【解決手段】このステータ(電機子)100は、中心軸線方向に延びる複数のスロット12が設けられているステータコア10と、複数のスロット12に配置されるスロット収容部42aおよび42bとステータコア10から中心軸線方向外側に突出するコイルエンド部43とを有するセグメント導体40により構成されているコイル部30とを備える。そして、スロット収容部42aおよび42bのうちの少なくとも一部には、周方向におけるコイルエンド部43の幅W42よりも大きい周方向の幅W41を有する幅広部44が設けられている。【選択図】図13

Description

本発明は、電機子および電機子の製造方法に関する。
従来、中心軸線方向に延びる複数のスロットが設けられた電機子コアを備える電機子が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、中心軸線方向(軸方向)に延びる複数のスロットが設けられたステータコアを備える回転電機ステータ(以下、「ステータ」という)が開示されている。このステータは、ステータコアの軸方向一方側に配置される一方側導体セグメントの先端部と、ステータコアの軸方向他方側に配置される他方側導体セグメントの先端部とが接合されて構成されたコイルを備える。一方側導体セグメントの先端部には、凸部が形成されており、他方側導体セグメントの先端部には、凹部が形成されている。そして、凸部と凹部との間に、結合材が配置され、凸部と凹部とが係合した状態で、一方側導体セグメントと他方側導体セグメントとを、軸方向の両側から押圧しながら加熱することにより、一方側導体セグメントの先端部と他方側導体セグメントの先端部とが接合されている。
また、上記特許文献1には、スロット内に配置された一方側導体セグメントおよび他方側導体セグメント(コイル部)のスロットに収容される部分(以下、スロット収容部という)と、スロットとの内側面との間には、ワニスが充填されている。ワニスは、スロット収容部とスロットとを固定するように構成されていると考えられる。これにより、コイル部の位置ずれが抑制されている。
特開2015−23771号公報
ここで、上記特許文献1に記載のような従来のステータ(電機子)において、スロット収容部とスロットの内側面との間の隙間が比較的大きい場合には、スロット収容部とスロットの内側面との間の隙間にワニス(絶縁部材)が十分に埋められない場合がある。この場合、コイル部の位置がずれる場合があると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、コイル部の位置がずれるのを防止することが可能な電機子および電機子の製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における電機子は、中心軸線方向に延びる複数のスロットが設けられている電機子コアと、複数のスロットに配置されるスロット収容部と電機子コアから中心軸線方向外側に突出するコイルエンド部とを有する導体により構成されているコイル部とを備え、スロット収容部のうちの少なくとも一部には、周方向におけるコイルエンド部の幅よりも大きい周方向の幅を有する幅広部が設けられている。
この発明の第1の局面による電機子では、上記のように、スロット収容部のうちの少なくとも一部には、周方向におけるコイルエンド部の幅よりも大きい周方向の幅を有する幅広部が設けられている。これにより、スロット収容部の幅広部とスロットとの間の隙間が比較的小さくなるので、スロット収容部とスロットとの間の隙間を絶縁部材などによって十分に埋めることができる。その結果、コイル部の位置がずれるのを防止することができる。
この発明の第2の局面における電機子の製造方法は、中心軸線方向に延びる複数のスロットが設けられている電機子コアと、複数のスロットに配置されるスロット収容部と電機子コアから中心軸線方向外側に突出するコイルエンド部とを有する導体により構成されているコイル部とを備える、電機子の製造方法であって、複数のスロットにコイル部を配置する工程と、スロット収容部のうちの少なくとも一部分を径方向に加圧することにより、スロット収容部のうちの少なくとも一部に、周方向におけるコイルエンド部の幅よりも大きい周方向の幅を有する幅広部を形成する工程とを備える。
この発明の第2の局面による電機子の製造方法では、上記のように、スロット収容部のうちの少なくとも一部分を径方向に加圧することにより、スロット収容部のうちの少なくとも一部に、周方向におけるコイルエンド部の幅よりも大きい周方向の幅を有する幅広部を形成する工程と備える。これにより、スロット収容部の幅広部とスロットとの間の隙間が比較的小さくなるので、スロット収容部とスロットとの間の隙間を絶縁部材などによって十分に埋めることができる。その結果、コイル部の位置がずれるのを防止することが可能な電機子の製造方法を提供することができる。
本発明によれば、上記のように、コイル部の位置がずれるのを防止することができる。
本発明の一実施形態によるステータ(回転電機)の構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態によるステータの構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるステータの分解斜視図である。 本発明の一実施形態によるステータコアの構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態による絶縁部材の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態による絶縁部材の構成を示す断面図(拡大図)である。 本発明の一実施形態によるコイル部の結線構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態による第1コイルアッセンブリの一部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるセグメント導体の構成を示す横断面図であり、(a)絶縁被膜を示す図であり、(b)絶縁部材を示す図である。 本発明の一実施形態による一般導体の構成を示す図である。 本発明の一実施形態による第1対向面および第2対向面の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態による絶縁部材および接合部の配置位置を示す断面図である。 本発明の一実施形態によるスロット収容部の拡大図(径方向から見た図)である。 本発明の一実施形態によるスロット収容部の拡大図(周方向から見た図)である。 本発明の一実施形態によるステータの製造工程を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態によるセグメント導体をスロットに配置する工程を説明するための図である。 本発明の一実施形態によるスロットに絶縁部材を配置する工程を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による押圧治具と壁部とによりセグメント導体を押圧する工程を説明するための径方向に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による押圧治具と壁部とによりセグメント導体を押圧する工程を説明するための平面断面図である。 本発明の一実施形態の変形例によるステータ(コイル部)を示す図である。 本発明の一実施形態の変形例によるスロット収容部の拡大図(径方向から見た図)である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[ステータの構造]
図1〜図14を参照して、本実施形態によるステータ100の構造について説明する。ステータ100は、中心軸線C1を中心に円環形状を有する。なお、ステータ100は、特許請求の範囲の「電機子」の一例である。
本願明細書では、「軸方向(中心軸線方向)」とは、図1に示すように、ステータ100の中心軸線C1(ロータ101の回転軸線)に沿った方向(Z方向)を意味する。また、「周方向」とは、ステータ100の周方向(A方向)を意味する。また、「径方向」とは、ステータ100の半径方向(R方向)を意味する。また、「径方向内側」とは、ステータ100の中心軸線C1に向かう方向(R1方向)を意味する。また、「径方向外側」とは、ステータ100の外に向かう方向(R2方向)を意味する。
ステータ100は、ロータ101と共に、回転電機102の一部を構成する。回転電機102は、たとえば、モータ、ジェネレータ、または、モータ兼ジェネレータとして構成される。ステータ100は、図1に示すように、永久磁石(図示せず)が設けられるロータ101の径方向外側に配置されている。すなわち、本実施形態では、ステータ100は、インナーロータ型の回転電機102の一部を構成する。
図2に示すように、ステータ100は、ステータコア10と、絶縁部材20と、コイル部30とを備える。また、図3に示すように、コイル部30は、第1コイルアッセンブリ30aと第2コイルアッセンブリ30bとを含む。また、コイル部30は、複数のセグメント導体40からなる。なお、ステータコア10は、特許請求の範囲の「電機子コア」の一例である。また、セグメント導体40は、特許請求の範囲の「導体」の一例である。
(ステータコアの構造)
ステータコア10は、中心軸線C1(図1参照)を中心軸とした円筒形状を有する。また、ステータコア10は、たとえば、複数枚の電磁鋼板(たとえば、珪素鋼板)が軸方向に積層されることにより、形成されている。図4に示すように、ステータコア10は、軸方向に見て円環状を有するバックヨーク11と、バックヨーク11の径方向内側に設けられ、軸方向に延びる複数のスロット12とが設けられている。そして、ステータコア10には、スロット12の周方向両側に複数のティース13が設けられている。
スロット12は、後述する第1他方端面73よりも径方向外側に設けられたバックヨーク11の壁部11aと、2つのティース13の周方向側面13aとに囲まれた部分である。そして、スロット12には、後述する第2一方端面84よりも径方向内側に設けられ、径方向内側に開口する開口部12aが設けられている。また、スロット12は、軸方向両側のそれぞれに開口している。ティース13は、バックヨーク11から径方向内側に突出するように形成されており、径方向内側の先端部にスロット12の開口部12aを構成する凸部13bが形成されている。
開口部12aは、周方向に開口幅W1を有する。ここで、開口幅W1は、ティース13の凸部13bの先端部同士の距離に対応する。また、スロット12のコイル部30および絶縁部材20が配置される部分の幅W2は、開口幅W1よりも大きい。すなわち、スロット12は、セミオープン型のスロットとして構成されている。ここで、幅W2は、スロット12の周方向両側に配置されているティース13の周方向側面13a同士の距離に対応する。また、スロット12の幅W2は、径方向に亘って略一定である。
(絶縁部材の構造)
絶縁部材20は、図5に示すように、ティース13とセグメント導体40との間に配置されている。絶縁部材20は、接合部被覆部21を含む。接合部被覆部21は、径方向に並列して配置されている複数のセグメント導体40のうちの最もスロット12の開口部12a側に配置されるセグメント導体40のうち、少なくとも後述する接合部90の径方向内側を覆うように構成されている。
また、本実施形態では、図6に示すように、絶縁部材20は、熱によって発泡する発泡剤20aを含む。具体的には、絶縁部材20は、3層構造を有している。そして、絶縁部材20の1層目20bと3層目20cとは、発泡剤20aを含むエポキシ樹脂により構成されている。そして、2層目20dは、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS:Poly Phenylene Sulfide Resin)により構成されている。また、絶縁部材20は、接着部材としても機能する。
また、絶縁部材20は、セグメント導体40(コイル部30)とステータコア10との絶縁を確保する機能を有する。そして、絶縁部材20は、セグメント導体40とティース13の周方向側面13aとの間、および、複数のセグメント導体40のうちの最も径方向外側に配置されたセグメント導体40と壁部11aとの間に配置されている。また、図3に示すように、絶縁部材20は、スロット12から軸方向両側において、軸方向外側にそれぞれ突出するとともに、折り返されて形成された襟部22(カフス部)を含む。
そして、絶縁部材20は、矢印Z2方向に見て、径方向に並列して配置された複数のセグメント導体40の周囲を一体的に覆うように配置されている。言い換えると、径方向に並列して配置された複数のセグメント導体40の後述するスロット収容部42aおよび42bの周方向両側および径方向両側が絶縁部材20により覆われる。これにより、絶縁部材20によって、接合部90とステータコア10との絶縁を確保することが可能となる。
(コイル部の構造)
コイル部30は、図2および図3に示すように、軸方向一方側(矢印Z1方向側)に設けられた第1コイルアッセンブリ30aと、軸方向他方側(矢印Z2方向側)に設けられた第2コイルアッセンブリ30bとが、軸方向に組み合わされるとともに、接合されて形成されている。第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bは、それぞれ、ステータコア10と同一の中心軸線C1(図1参照)を中心とした円環状に形成されている。
コイル部30は、たとえば、波巻きコイルとして構成されている。また、コイル部30は、8ターンのコイルとして構成されている。すなわち、図5に示すように、コイル部30は、スロット12内に、径方向に8個のセグメント導体40が並列して配置されて構成されている。そして、コイル部30では、電源部(図示せず)から3相交流の電力が供給されることにより、軸方向に電流が往復するとともに、周方向に電流が流れながら、磁束を発生させるように構成されている。
〈コイル部の結線の構成〉
コイル部30は、図7に示すように、3相のY結線により接続(結線)されている。すなわち、コイル部30は、U相コイル部30Uと、V相コイル部30Vと、W相コイル部30Wとを含む。たとえば、コイル部30には、複数の中性点Nが設けられている。詳細には、コイル部30は、4並列結線(スター結線)されている。すなわち、U相コイル部30Uには、4つの中性点接続端部NtUと、4つの動力線接続端部PtUとが設けられている。V相コイル部30Vには、4つの中性点接続端部NtVと、4つの動力線接続端部PtVとが設けられている。W相コイル部30Wには、4つの中性点接続端部NtWと、4つの動力線接続端部PtWとが設けられている。なお、以下の記載では、中性点接続端部および動力線接続端部について、U相、V相、および、W相を特に区別しない場合、単に、「中性点接続端部Nt」および「動力線接続端部Pt」として記載する。
〈コイルアッセンブリの構造〉
第1コイルアッセンブリ30aは、図8に示すように、セグメント導体40としての複数(たとえば、3つ)の動力線接続用セグメント導体50(以下、「動力導体50」とする)と、セグメント導体40としての複数(たとえば、2つ)の中性点接続用セグメント導体60(以下、「中性点導体60」とする)と、複数のセグメント導体40のうちの動力導体50および中性点導体60とは異なる導体(一般のセグメント導体40)であり、コイル部30を構成する複数の一般導体41とを含む。
第2コイルアッセンブリ30bは、図3に示すように、複数の一般導体41から構成されている。好ましくは、第2コイルアッセンブリ30bは、複数の一般導体41のみから構成されており、ステータ100に設けられる動力導体50および中性点導体60の全ては、第1コイルアッセンブリ30aに設けられている。
(セグメント導体の構造)
セグメント導体40は、図9(a)に示すように、横断面が略矩形形状を有する平角導線として構成されている。そして、セグメント導体40の導体表面40bには、厚みt1を有する絶縁被膜40aが設けられている。絶縁被膜40aの厚みt1は、たとえば、相間絶縁性能(コイルエンド部43同士の絶縁)を確保することが可能な程度に設定されている。また、セグメント導体40の導体本体40cは、たとえば、銅、アルミニウム等の金属材料(導電性材料)により構成されている。なお、図9では、説明のために、厚み等の大小関係を強調して図示しているが、この図示の例に限られない。
そして、図10に示すように、セグメント導体40は、スロット12に配置されるスロット収容部42aおよび42bと、コイルエンド部43とを含む。スロット収容部42aおよび42bとは、ステータコア10の端面10aまたは10bの軸方向位置からスロット12の内に配置されている部分を意味し、コイルエンド部43は、スロット収容部42aおよび42bに連続して形成され、ステータコア10の端面10aまたは10bよりも軸方向外側に配置されている部分を意味するものとする。また、コイルエンド部43は、軸方向に折れ曲がる屈曲形状を有するとともに、屈曲する部分において、径方向にオフセットするオフセット部分を有する。
〈一般導体の構造〉
図10に示すように、一般導体41は、互いに異なるスロット12に配置される一対のスロット収容部42aおよび42bと、一対のスロット収容部42aおよび42bを接続するコイルエンド部43とを含む。これにより、一般導体41は、径方向内側から見て、略U字形状または略J字形状を有する。そして、スロット収容部42aおよび42bは、軸方向に沿って直線状に形成されている。なお、動力導体50のスロット収容部42aおよび42b、および、中性点導体60のスロット収容部42aおよび42bは、一般導体41のスロット収容部42aおよび42bと同様に構成されているため、説明を省略している。
ここで、一般導体41のコイルピッチは6である。すなわち、一対のスロット収容部42aおよび42bは、スロット12が6つ分、周方向に異なる位置に配置される。すなわち、一般導体41のスロット収容部42aが配置されているスロット12と、スロット収容部42bが配置されているスロット12との間に、5つのスロットが設けられている。
また、一対のスロット収容部42aおよび42bの軸方向長さは互いに異なる。具体的には、スロット収容部42aの軸方向長さL1は、スロット収容部42bの軸方向長さL2よりも大きい。なお、スロット収容部42a(42b)の軸方向長さL1(L2)とは、先端75(85)からステータコア10の軸方向の端面10a(10b)に対応する軸方向位置までの長さを意味する。また、軸方向長さL1およびL2は、ステータコア10の軸方向長さL3よりも小さい。なお、ステータコア10の軸方向長さL3とは、軸方向の端面10aと10bとの距離(間隔)を意味する。たとえば、軸方向長さL1は、軸方向長さL3の2分の1よりも大きく、軸方向長さL2は、軸方向長さL3の2分の1よりも小さい。
また、複数の一般導体41は、ステータコア10に対して軸方向一方側(矢印Z1方向側)に配置され、第1コイルアッセンブリ30aに含まれる、一方一般導体41aと、ステータコア10に対して軸方向他方側(矢印Z2方向側)に配置され、第2コイルアッセンブリ30bに含まれる、他方一般導体41bとを含む。
(接合部の構成)
図11に示すように、ステータコア10のスロット12内において、複数のセグメント導体40のうちの第1コイルアッセンブリ30aを構成するセグメント導体40である第1セグメント導体70のスロット収容部42aまたは42bである第1スロット収容部71と、第1セグメント導体70に軸方向に対向する第2コイルアッセンブリ30bを構成するセグメント導体40である第2セグメント導体80のスロット収容部42aまたは42bである第2スロット収容部81とが、接合部90において、接合されている。なお、図11は、後述する、第1スロット収容部71および第2スロット収容部81が押圧される前(幅が大きくされる前)の状態を示している。
第1スロット収容部71は、径方向内側(矢印R1方向側)を向くとともに、第2スロット収容部81に対向する第1対向面72と、径方向外側(矢印R2方向側)を向く第1他方端面73とを含む。また、第2スロット収容部81は、径方向外側を向くとともに、第1対向面72に対向する第2対向面82と、径方向外側を向くとともに、第2対向面82に連続する第2他方端面83とを含む。そして、第1対向面72の少なくとも一部と第2対向面82の少なくとも一部とが接合されており、第1他方端面73は、第2他方端面83よりも径方向外側に突出するように配置されている。
また、第1スロット収容部71は、第1他方端面73と径方向の反対側に設けられ、第1対向面72に連続する第1一方端面74を含む。第2スロット収容部81は、第2他方端面83と径方向の反対側に設けられ、径方向内側を向く第2一方端面84を含む。そして、第2一方端面84は、第1一方端面74よりも径方向内側に突出するように配置されている。
ここで、接合部90は、コイル部30のうちの図11に示す部分であり、第1対向面72および第2対向面82を含み、第1スロット収容部71の先端75から、第1対向面72と第1一方端面74との境界点76までの部分、および、第2スロット収容部81の先端85から、第2対向面82と第2他方端面83との境界点86までの部分を含む部分とする。
第1他方端面73と第2他方端面83との境界部分である、第1スロット収容部71の先端75と第2スロット収容部81の境界点86との間には、他方段差部111が形成されている。また、第1一方端面74と第2一方端面84との境界部分である、第1スロット収容部71の境界点76と第2スロット収容部81の先端85との間には、一方段差部112が形成されている。具体的には、他方段差部111は、第1他方端面73から第2他方端面83に向かって、セグメント導体40の内側に窪むように、段差が形成されている。また、一方段差部112は、第2一方端面84から第1一方端面74に向かって、セグメント導体40の内側に窪むように、段差が形成されている。
また、第1他方端面73の径方向の位置P1と、第2他方端面83の径方向の位置P2とのずれ幅である第1ずれ幅d1は、たとえば、セグメント導体40の絶縁被膜40aの厚みt1よりも大きい。なお、第1ずれ幅d1の大きさは、他方段差部111の段差の高さに対応する。
詳細には、第1ずれ幅d1は、後述する押圧治具200および壁部11aにより第1スロット収容部71または第2スロット収容部81が押圧された際に、第1スロット収容部71または第2スロット収容部81が弾性変形した場合でも、第1対向面72と第2対向面82とが離間する方向に、セグメント導体40が押圧されない程度か、または、押圧力が低減される程度に設定されている。
たとえば、図12に示すように、壁部11aと、最も径方向外側に配置された第2スロット収容部81の第2他方端面83との間に、径方向に隙間CL1が形成されている。また、ステータ100の製造時において、押圧治具200と最も径方向内側に配置された第1スロット収容部71の第1一方端面74との間に、径方向に隙間CL2が形成される。
また、図11に示すように、第1ずれ幅d1は、第1一方端面74の径方向の位置P3と、第2一方端面84の径方向の位置P4とのずれ幅(一方段差部112の段差高さ)である第2ずれ幅d2と等しい。すなわち、第1スロット収容部71の径方向の幅W21は、第2スロット収容部81の径方向の幅W22と略等しい。また、第1スロット収容部71は、第2スロット収容部81に対して径方向外側にずれて配置されている。
図12に示すように、複数(たとえば、8個)の第1スロット収容部71および第2スロット収容部81が、それぞれ、スロット12内に径方向に隣り合って配置されている。すなわち、複数の第1スロット収容部71が径方向に並列して配置されており、複数の第2スロット収容部81が径方向に並列して配置されている。
そして、スロット12内において、複数の第1スロット収容部71のうちの一の第1対向面72(接合部90)は、径方向に隣り合う他の第1対向面72(接合部90)と、中心軸線方向の異なる位置に配置されている。また、スロット12内において、複数の第2スロット収容部81のうちの一の第2対向面82は、径方向に隣り合う他の第2対向面82と、中心軸線方向の異なる位置に配置されている。すなわち、第1対向面72と第2対向面82とにより構成される接合部90の軸方向位置P11が、径方向に隣り合う他の第1対向面72と第2対向面82とにより構成される接合部90の軸方向位置P12とは、異なる位置である。
言い換えると、軸方向位置P11とP12とにおいて、径方向に沿って、第1スロット収容部71と第2スロット収容部81とが互い違いに配置されている。そして、複数の接合部90のそれぞれにおいて、第1他方端面73が、対応する第2他方端面83よりも径方向外側に突出するように配置(オフセット)されている。また、複数の接合部90のそれぞれにおいて、第2一方端面84が、対応する第1一方端面74よりも径方向内側に突出するように配置(オフセット)されている。これにより、第1一方端面74と第2他方端面83との径方向の間に、径方向の隙間CL3が形成されている。
〈スロット収容部の構成〉
ここで、本実施形態では、図13に示すように、スロット収容部42aおよび42bのうちの少なくとも一部には、周方向におけるコイルエンド部43の幅W42(図10参照)よりも大きい周方向の幅W41を有する幅広部44が設けられている。なお、周方向におけるコイルエンド部43の幅W42とは、コイルエンド部43のスロット収容部42aおよび42bに接続される部分近傍の幅(後述するスロット収容部42aおよび42bが加圧される前の幅)を意味する。また、本実施形態では、スロット収容部42aおよび42bの幅広部44の幅W41は、スロット収容部42aおよび42bの幅広部44以外の非幅広部45の幅W43よりも大きくなる。なお、コイルエンド部43の幅W42と、スロット収容部42aおよび42bの他の部分の幅W43とは、等しい。
具体的には、本実施形態では、周方向における、第1スロット収容部71と第2スロット収容部81とが接合された接合部90の幅W41が、コイルエンド部43の幅W42よりも大きくなるように構成されている。また、スロット収容部42aおよび42bにおける接合部90の幅W41が、スロット収容部42aおよび42bにおける接合部90以外の部分(非幅広部45)の幅W43よりも大きくなるように構成されている。つまり、接合部90は、周方向に突出している。また、接合部90の幅W41は、たとえば、接合部90以外の部分(非幅広部45)の幅W43よりも1%程度大きい。なお、図13において破線によって囲まれた長方形の領域は、後述する押圧治具200により押圧される領域である。
また、スロット12内には、8ターン分の第1スロット収容部71および第2スロット収容部81が収容されている。そして、8ターン分の第1スロット収容部71および第2スロット収容部81の全てにおいて、接合部90の幅W41が、接合部90以外の部分W43の幅よりも大きくなる。
また、本実施形態では、スロット収容部42aおよび42bの幅広部44(接合部90)は、幅広部44以外の非幅広部45との境界部分46において非幅広部45から幅広部44に向かって徐々に周方向の幅W41が大きくなるように構成されている。つまり、境界部分46(接合部90のZ1方向側の端部、および、Z2方向側の端部)は、テーパ形状に構成されている。
また、本実施形態では、図14に示すように、スロット収容部42aおよび42bの幅広部44(接合部90)の径方向の厚みt11は、コイルエンド部43(および、非幅広部45)の径方向の厚みt12よりも小さい。なお、図14は、厚みt11およびt12の差を強調して示している。ここで、接合部90は、後述するように加圧されることにより幅W41が大きく(拡張)されている。これにより、接合部90の周方向の幅W41は大きくなる一方、径方向の厚みt11は小さくなる(薄くなる)。また、8ターン分の第1スロット収容部71および第2スロット収容部81の全てにおいて、幅広部44(接合部90)の厚みt11が、非幅広部45(接合部90以外の部分)の厚みt12よりも小さくなる。
また、本実施形態では、図13に示すように、絶縁部材20は、スロット12(ティース13の周方向側面13a)とスロット収容部42aおよび42bの幅広部44との間、および、スロット12とスロット収容部42aおよび42bの非幅広部45との間の両方を埋めるように配置されている。具体的には、絶縁部材20は、スロット12と、幅広部44(接合部90)および非幅広部45(接合部90以外の部分)との間を、隙間なく埋めるように構成されている。これにより、径方向から見て、絶縁部材20の接合部90に対応する部分の厚みt21は、接合部90以外の部分に対応する部分の厚みt22よりも小さくなる。つまり、絶縁部材20は、接合部90に対応する部分において周方向に窪んだ形状を有する。そして、周方向に突出する接合部90と、絶縁部材20とが係合することにより、コイル部30の軸方向の位置ずれが防止される。
また、本実施形態では、1つのスロット12内に配置される複数のスロット収容部42a(42b)に幅広部44が設けられている。スロット12内には、8ターン分の第1スロット収容部71および第2スロット収容部81が収容されている。そして、8ターン分の第1スロット収容部71および第2スロット収容部81の全てにおいて、幅広部44が設けられている。また、1つのスロット12内において、幅広部44(接合部90)は、Z1方向側とZ2方向側の両方(図12における、軸方向位置P11の接合部90および軸方向位置P12の接合部90)に設けられている。
〈絶縁部の構成〉
また、図12に示すように、コイル部30には、絶縁部材120が設けられている。並列して配置される複数のセグメント導体40のうちの一のセグメント導体40は、径方向に隣り合って配置される他のセグメント導体40の接合部90(以下、この接合部90を「隣接する接合部90」という)に対応する軸方向の位置の導体表面40b(図9(b)参照)に、隣接する接合部90の絶縁被膜40aの厚みt1よりも大きい厚みt2を有する絶縁部材120が設けられている。
[ステータの製造方法]
次に、本実施形態によるステータ100の製造方法について説明する。図15に、ステータ100の製造方法を説明するためのフローチャートを示す。
(セグメント導体を準備する工程)
まず、ステップS1において、複数のセグメント導体40が準備される。具体的には、Y結線されたコイル部30の各相の動力線接続端部Ptを構成する動力導体50と、コイル部30の各相の中性点接続端部Ntを構成する中性点導体60と、コイル部30のその他の部分を構成する一般導体41とが準備される。
たとえば、図9(a)に示すように、銅等の導電性材料からなる平角状の導体表面40bに、ポリイミド等の絶縁材料からなる絶縁被膜40aが形成(コーティング)される。その後、絶縁被膜40aが形成された導体(平角導線)が成形冶具(図示せず)により成形されることにより、一般導体41(図10参照)、動力導体50を形成するための外径側動力導体52および内径側動力導体53、外径側中性点導体61、内径側中性点導体62とが形成される。
〈一般導体の形成〉
詳細には、図10に示すように、互いに異なるスロット12(たとえば、スロットピッチが6)に配置され、軸方向長さが互いに異なる一対のスロット収容部42aおよび42bと、一対のスロット収容部42aおよび42bを接続するコイルエンド部43とが形成されることにより、一般導体41が形成される。なお、動力導体50および中性点導体60の形成については、省略する。
〈絶縁部の形成〉
そして、ステップS2(図15参照)において、セグメント導体40の導体表面40bに、接合部90の絶縁被膜40aの厚みt1よりも大きい厚みt2を有する絶縁部材120が設けられる。
図10に示すように、一対のスロット収容部42aおよび42bのうちの軸方向に沿った長さが大きいスロット収容部42aに、絶縁部材121を取り付けることにより、絶縁部材120が形成される。具体的には、一般導体41のスロット収容部42a、外径側動力導体52のスロット収容部42a、外径側中性点導体61のスロット収容部42aのそれぞれに、絶縁部材121が取り付けられる。
詳細には、図9(b)に示すように、厚みt1よりも小さい厚みt3を有するシート状の絶縁部材121が、スロット収容部42aに、1周以上、巻回されて、固定される。これにより、巻回回数が1回の場合、厚みt1よりも大きい厚みt2(=t1+t3)を有する絶縁部材120が、スロット収容部42aに形成される。
(第1コイルアッセンブリおよび第2コイルアッセンブリの形成)
ステップS3において、図3に示すように、複数のセグメント導体40からなる円環状の第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bが形成される。
図3および図16に示すように、一のセグメント導体40の絶縁部材120が、径方向に隣り合って配置される他のセグメント導体40の接合部90に径方向に隣り合う位置に位置するように、複数のセグメント導体40からなる円環状の第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bが形成される。なお、図3では、説明のため、ハッチングにより、複数の絶縁部材120のうちの一部(2つ)の絶縁部材120のみを図示しているが、本実施形態では、全てのスロット収容部42aに絶縁部材120が設けられている。
具体的には、図3に示すように、複数の一般導体41と、3相各相の動力導体50と、外径側中性点導体61および内径側中性点導体62とが、複数のスロット12内に配置された際(ステータ100の完成状態)と、略同様の配置関係を有するように、円環状の第1コイルアッセンブリ30aが形成される。また、複数の一般導体41同士が、複数のスロット12内に配置された際と、略同様の配置関係を有するように、円環状の第2コイルアッセンブリ30bが形成される。
詳細には、図16に示すように、第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bでは、セグメント導体40が径方向に複数(たとえば、8個)並列した状態で、かつ、周方向にスロット12の数分並列した状態に、形成される。この時、並列して配置される複数のセグメント導体40のうちの一のセグメント導体40の絶縁部材120が、径方向に隣り合って配置される他のセグメント導体40の接合部90に対応する軸方向の位置に位置するように、第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bが形成される。
(絶縁部材をスロットに配置する工程)
ステップS4(図15参照)において、図17に示すように、複数のスロット12のそれぞれに、絶縁部材20が配置される。絶縁部材20が、径方向内側、および、軸方向両側が開放または開口された状態で配置される。また、図3に示すように、配置された絶縁部材20は、軸方向両側の襟部22により、スロット12内に保持される。なお、絶縁部材20には、上記のように発泡剤20aが含まれている。ステップS4の段階では、発泡剤20aは、発泡されていない状態である。
(セグメント導体をスロットに配置する工程)
ステップS5(図15参照)において、図18に示すように、複数のセグメント導体40が複数のスロット12に配置される。すなわち、第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30b(コイル部30)が複数のスロット12に挿入される。
詳細には、まず、図3に示すように、ステータコア10よりも矢印Z1方向側(たとえば、直上)に、第1コイルアッセンブリ30aが配置される。また、ステータコア10よりも矢印Z2方向側(たとえば、直下)に、第2コイルアッセンブリ30bが配置される。この時、図16に示すように、第1コイルアッセンブリ30aまたは第2コイルアッセンブリ30bの互いに軸方向に対向する第1スロット収容部71の第1面172または対応する第2スロット収容部81の第2面182の少なくとも一方の表面に、接合材130が配置されている。
そして、図18に示すように、第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bを、複数のスロット12に対して軸方向に相対移動させることにより、第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bの各スロット収容部42aおよび42bが、複数のスロット12の各スロット12に配置される。たとえば、第1コイルアッセンブリ30aがステータコア10に対して矢印Z2方向に平行移動(直線移動)されるとともに、第2コイルアッセンブリ30bがステータコア10に対して矢印Z1方向に平行移動(直線移動)されることにより、各スロット収容部42aおよび42bが、複数のスロット12の各スロット12(絶縁部材20が配置されたスロット12)に配置される。
また、図12に示すように、第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bがスロット12に配置されることにより、径方向に並列して配置される複数のセグメント導体40のうちの一のセグメント導体40の絶縁部材120が、径方向に隣り合って配置される他のセグメント導体40の第1対向面72または第2対向面82(接合部90となる部分)に対応する軸方向の位置に位置するように、複数のセグメント導体40がスロット12に配置される。
(スロット収容部同士の接合および幅広部の形成工程)
ステップS6(図15参照)において、本実施形態では、第1セグメント導体70の第1スロット収容部71と、第1セグメント導体70に中心軸線方向に対向する第2セグメント導体80の第2スロット収容部81とを、径方向に加圧することにより、第1スロット収容部71と第2スロット収容部81とをスロット12内で接合する。さらに、第1スロット収容部71と第2スロット収容部81との接合とともに、第1スロット収容部71および第2スロット収容部81の少なくとも一部分の幅W41を大きくすることにより幅広部44を形成する。具体的には、スロット収容部42aおよび42b(スロット収容部同士)が、押圧治具200により、押圧されながら、加熱装置(図示せず)により、少なくとも接合材130が加熱されることにより、第1対向面72の少なくとも一部(第1接合面72a)と第2対向面82の少なくとも一部(第2接合面82a)とが接合され、接合部90が形成される。
押圧治具200は、比較的大きな力で、第1スロット収容部71と第2スロット収容部81とを押圧する。これにより、第1スロット収容部71および第2スロット収容部81(接合部90)が変形して、周方向における接合部90の幅W41が拡張される。なお、接合部90の周方向の幅W41は拡張される一方、径方向の厚みt11は小さくなる。
ここで、図18に示すように、押圧治具200には、可動部材201と、押圧部材202と、保持部材203とが設けられている。可動部材201は、スロット12と同数設けられている。保持部材203は、可動部材201および押圧部材202を保持するように構成されている。また、押圧部材202は、たとえば、軸方向一方側に先細る楔状(テーパー形状)に形成されており、軸方向に移動することにより、可動部材201を径方向外側に押圧して、可動部材201を径方向外側に移動させながら、押圧力をセグメント導体40に伝達するように構成されている。
図19に示すように、スロット12の開口部12a(スロット12の径方向内側)に、押圧治具200(可動部材201)が配置される。これにより、径方向に並列された複数のスロット収容部42aおよび42bは、押圧治具200とステータコア10の壁部11aとにより、径方向両側が挟まれた状態となる。そして、押圧治具200が径方向外側に向かって、径方向に並列された複数のスロット収容部42aおよび42bに押圧力(荷重)を生じさせることにより、壁部11aから径方向内側に向かう反力が生じ、径方向に並列された複数のスロット収容部42aおよび42bは、径方向両側から押圧される状態となる。
また、図18に示すように、押圧治具200の可動部材201は、径方向外側に突出する2つの押圧部分201aを有している。2つの押圧部分201aは、軸線方向に沿って互いに離間するように設けられている。また、2つの押圧部分201aは、スロット収容部42aおよび42bの接合部90に対応する位置を押圧するように構成されている。押圧治具200がスロット収容部42aおよび42bを押圧することにより、スロット収容部42aおよび42bのZ1方向側に設けられる接合部90と、Z2方向側に設けられる接合部90とが、それぞれ、2つの押圧部分201aにより同時に押圧される。これにより、スロット収容部42aおよび42bのZ1方向側に設けられる接合部90の幅W41と、Z2方向側に設けられる接合部90の幅W41とが同時に大きく(拡張)される。
また、本実施形態では、スロット収容部42aおよび42bを加熱しながら、スロット収容部42aおよび42bのうちの少なくとも一部分を径方向に加圧することにより、スロット収容部42aおよび42bのうちの少なくとも一部に、周方向におけるコイルエンド部43の幅W42(スロット収容部42aおよび42bの非幅広部45の幅W43)よりも大きい幅広部44を形成する。具体的には、第1対向面72と第2対向面82とが互いに押し合うように押圧されながら、加熱装置(たとえば、ヒータ、熱風等)により、接合材130、第1スロット収容部71および第2スロット収容部81が加熱されることにより、接合材130の一部が揮発されるとともに、硬化する。接合材130は、硬化温度以上に加熱される。そして、接合材130に含まれる導電性材料(銀等)により、第1スロット収容部71および第2スロット収容部81が接合され、電気的に接続される。そして、全てのスロット12内において、全ての互いに対向する第1接合面72aおよび第2接合面82a同士が接合される。また、スロット収容部42aおよび42b(接合部90)が加熱されることにより、スロット収容部42aおよび42b(接合部90)が柔らかくなるので、容易に、スロット収容部42aおよび42b(接合部90)の幅W41を大きくすることが可能である。
そして、一のスロット12内で、動力導体50および中性点導体60の第1スロット収容部71と、一般導体41のスロット収容部42aまたは42bのうちの一方である第2スロット収容部81とが接合されるとともに、他のスロット12内で、一般導体41のスロット収容部42aまたは42bのうちの他方である第2スロット収容部81と、一般導体41の第1スロット収容部71とが接合される。その結果、波巻き状のコイル部30が形成される。
図12に示すように、第1スロット収容部71と第2スロット収容部81とが接合された部分は、電気的に接合された接合部90となる。これにより、接合部90の径方向に隣接する位置(軸方向位置)に絶縁部材120が配置された状態になる。また、接合部90の軸方向位置P11は、径方向に隣り合うセグメント導体40の接合部90の軸方向位置P12と異なる位置となる。
また、第1スロット収容部71と第2スロット収容部81とが、内径側から押圧治具200によって押圧される際に、絶縁部材20が治具によって折り曲げられることにより最も径方向内側に配置された第1スロット収容部71および第2スロット収容部81の径方向内側が、絶縁部材20により覆われる。
(発泡剤を発泡させる工程)
次に、ステップS7(図15参照)において、本実施形態では、発泡剤20aを発泡させて、スロット12とスロット収容部42aおよび42bとの間の隙間を、発泡剤20aを含む絶縁部材20により埋める。たとえば、発泡剤20aを含む絶縁部材20を加熱することにより、発泡剤20aを発泡させる。なお、スロット収容部42aおよび42bの一部分(接合部90)の幅W41が大きくされているので、接合部90とスロット12との間の隙間が比較的小さくなっている。これにより、接合部90とスロット12との間の隙間は、確実に埋められるので、接合部90とスロット12とは、絶縁部材20(接着部材)によって確実に固定される。また、本実施形態では、スロット収容部42aおよび42bの他の部分(接合部90以外の部分)と、スロット12との間の隙間も、絶縁部材20によって埋められている。その後、図2に示すように、ステータ100が完成される。なお、図1に示すように、ステータ100とロータ101とが組み合わされることにより、回転電機102が製造される。
[本実施形態の構造の効果]
上記実施形態の構造では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、周方向における、スロット収容部(42a、42b)のうちの少なくとも一部には、周方向におけるコイルエンド部(43)の幅(W42)よりも大きい周方向の幅(W41)を有する幅広部(44)が設けられている。これにより、スロット収容部(42a、42b)の幅広部(44)とスロット(12)との間の隙間が比較的小さくなるので、スロット収容部(42a、42b)とスロット(12)との間の隙間を絶縁部材(20)などによって十分に埋めることができる。その結果、コイル部(30)の位置がずれるのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、周方向における、スロット収容部(42a、42b)の幅広部(44)の幅(W41)は、スロット収容部(42a、42b)の幅広部(44)以外の非幅広部(45)の他の部分の幅(W43)よりも大きくなるように構成されている。このように構成すれば、たとえば、加圧によってスロット収容部(42a、42b)の幅(W41)を大きくする(拡張する)場合、スロット収容部(42a、42b)の全ての部分の幅を大きくする場合と比べて、容易に、スロット収容部(42a、42b)の幅広部(44)の幅(W41)を大きくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、1つのスロット(12)内に配置される複数のスロット収容部(42a、42b)に幅広部(44)が設けられている。このように構成すれば、スロット収容部(42a、42b)の幅広部(44)が1箇所の場合と比べて、コイル部(30)の位置がずれるのをより確実に防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、絶縁部材(20)は、スロット(12)とスロット収容部(42a、42b)の幅広部(44)との間、および、スロット(12)とスロット収容部(42a、42b)の非幅広部(45)との間の両方を埋めるように配置されている。このように構成すれば、スロット収容部(42a、42b)および絶縁部材(20)が互いに軸線方向に係合する段差形状となるので、コイル部(30)の位置が軸線方向にずれるのを効果的に防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、絶縁部材(20)は、熱によって発泡する発泡剤(20a)を含む。このように構成すれば、発泡剤(20a)を発泡させることによって絶縁部材(20)の厚みが大きくなるので、スロット収容部(42a、42b)とスロット(12)との間の隙間を容易に埋めることができる。また、製造誤差などに起因して、スロット収容部(42a、42b)とスロット(12)との間の隙間が一定でない(ばらつきがある)場合でも、絶縁部材(20)の厚みが隙間の大きさに応じて大きくなるので、スロット収容部(42a、42b)とスロット(12)との間の隙間を確実に埋めることができる。
また、本実施形態では、上記のように、スロット収容部(42a、42b)の幅広部(44)の厚み(t11)は、コイルエンド部(43)の径方向の厚み(t12)よりも小さい。このように構成すれば、スロット収容部(42a、42b)の径方向の厚み(t11)が小さくなるので、ロータ(101)とスロット収容部(42a、42b)との間の隙間(先端隙)を確保することができる。
また、本実施形態では、上記のように、スロット収容部(42a、42b)の幅広部(44)は、幅広部(44)以外の非幅広部(45)との境界部分(46)において非幅広部(45)から幅広部(44)に向かって徐々に幅が大きくなるように構成されている。このように構成すれば、境界部分(46)がテーパ形状になるので、境界部分(46)が直角形状に形成される場合と異なり、境界部分(46)が他の部材と衝突することに起因する他の部材の破損を防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、比較的小さい加圧力によってスロット収容部(42a、42b)(接合部(90))の幅(W41)を大きくする(拡張する)ことができる。
[本実施形態の製造方法の効果]
本実施形態の製造方法では、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、スロット収容部(42a、42b)のうちの少なくとも一部分を径方向に加圧することにより、スロット収容部(42a、42b)のうちの少なくとも一部に、周方向におけるコイルエンド部(43)の幅(W42)よりも大きい周方向の幅(W41)を有する幅広部(44)を形成する。これにより、スロット収容部(42a、42b)の幅広部(44)とスロット(12)との間の隙間が比較的小さくなるので、スロット収容部(42a、42b)とスロット(12)との間の隙間を絶縁部材(20)などによって十分に埋めることができる。その結果、コイル部(30)の位置がずれるのを防止することが可能なステータ100を製造することができる。
また、本実施形態では、上記のように、発泡剤(20a)を発泡させて、スロット(12)とスロット収容部(42a、42b)との間の隙間を、発泡剤(20a)を含む絶縁部材(20)により埋める。このように構成すれば、発泡剤(20a)が発砲することにより絶縁部材(20)の厚みが大きくなるので、スロット(12)とスロット収容部(42a、42b)との間の隙間を容易に埋めることができる。
また、本実施形態では、上記のように、スロット収容部(42a、42b)を加熱しながら、スロット収容部(42a、42b)のうちの少なくとも一部分を径方向に加圧することにより、スロット収容部(42a、42b)に幅広部(44)を形成する。このように構成すれば、加熱によってスロット収容部(42a、42b)が柔らかくなるので、比較的小さい加圧力でスロット収容部(42a、42b)の幅(W41)を大きくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1スロット収容部(71)と第2スロット収容部(81)とをスロット(12)内で接合するとともに、第1スロット収容部(71)および第2スロット収容部(81)の少なくとも一部分の幅(W41)を大きくする。このように構成すれば、第1スロット収容部(71)と第2スロット収容部(81)とをスロット(12)内で接合する工程と、幅広部(44)を形成する工程とを1つの工程で行うことができるので、製造工程が増加するのを防止することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、スロット収容部の一部分(接合部)の幅が他の部分(接合部以外の部分)の幅よりも大きくされている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、スロット収容部の全体の幅がコイルエンド部の幅よりも大きくてもよい。これにより、径方向におけるスロット収容部の全体の厚みが小さくなるので、ロータとスロット収容部の全体との間の隙間(先端隙)を確保することができる。
また、上記実施形態では、1つのスロット内において、スロット収容部の幅広部が2つ(Z1方向側およびZ2方向側)設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、スロット収容部の幅広部は、1つまたは3つ以上でもよい。
また、上記実施形態では、コイル部がセグメント導体から構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図20および図21に示す変形例によるステータ300のように、コイル部330が、導体340が巻回されている同芯巻コイルであってもよい。この場合、同芯巻コイル(コイル部330)のスロット収容部342のうちの少なくとも一部分(幅広部344)の幅W51が、コイルエンド部343の幅W52よりも大きくなるように構成されている。なお、コイル部330では、スロット収容部342の(幅広部344)の幅W51が、幅広部344以外の部分である非幅広部345の幅W53よりも大きくされている。これにより、同芯巻コイルにおいても、コイル部330の位置がずれるのを防止することができる。また、幅広部344は、幅広部344以外の非幅広部345との境界部分346において非幅広部345から徐々に周方向の幅が大きくなる。
また、上記実施形態では、絶縁部材が発泡剤を含む例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図21に示すように、絶縁部材320が、アラミド紙、ポリマーフィルム等のシート状の絶縁部材により構成されていてもよい。この場合、スロット収容部342の幅W51が大きい部分(幅広部344)は、絶縁部材320に当接する(または、食い込む)。一方、スロット収容部342の幅W53が小さい部分(非幅広部345)と、スロット12との間には隙間が生じる。この隙間には、ワニスなどが充填される。なお、隙間が生じていることによって、ワニスを容易に充填(浸透)させることが可能になる。ワニスによって、スロット12に対してスロット収容部342が固定される。
また、上記実施形態では、スロット収容部のうちの少なくとも一部分を径方向に加圧することにより幅を大きくする例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、径方向に加圧すること以外の方法によって、スロット収容部のうちの少なくとも一部分の幅をコイルエンド部の幅(スロット収容部の他の部分の幅)よりも大きくしてもよい。
また、上記実施形態では、スロット収容部を加熱しながら径方向に加圧する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、スロット収容部を加熱しない状態(常温)で、径方向に加圧してもよい。
また、上記実施形態では、スロット収容部の接合部の幅が大きくされる(加圧される)例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、スロット収容部の接合部以外の部分の幅が大きく(加圧)されてもよい。
10 ステータコア(電機子コア) 12 スロット
20、320 絶縁部材 20a 発泡剤
30、330 コイル部 40 セグメント導体(導体)
42a、42b、342 スロット収容部 43、343 コイルエンド部
44、344 幅広部 45、345 非幅広部
46、346 境界部分 70 第1セグメント導体
71 第1スロット収容部 80 第2セグメント導体
81 第2スロット収容部 90 接合部
100、300 ステータ(電機子) 340 導体

Claims (13)

  1. 中心軸線方向に延びる複数のスロットが設けられている電機子コアと、
    前記複数のスロットに配置されるスロット収容部と前記電機子コアから中心軸線方向外側に突出するコイルエンド部とを有する導体により構成されているコイル部とを備え、
    前記スロット収容部のうちの少なくとも一部には、周方向における前記コイルエンド部の幅よりも大きい周方向の幅を有する幅広部が設けられている、電機子。
  2. 周方向における、前記スロット収容部の前記幅広部の幅は、前記スロット収容部の前記幅広部以外の非幅広部の幅よりも大きくなるように構成されている、請求項1に記載の電機子。
  3. 1つのスロット内に配置される複数のスロット収容部に前記幅広部が設けられている、請求項2に記載の電機子。
  4. 前記スロットと前記スロット収容部との間に設けられ、前記スロットと前記スロット収容部とを絶縁する絶縁部材をさらに備え、
    前記絶縁部材は、前記スロットと前記スロット収容部の前記幅広部との間、および、前記スロットと前記スロット収容部の前記非幅広部との間の両方を埋めるように配置されている、請求項2または3に記載の電機子。
  5. 前記絶縁部材は、熱によって発泡する発泡剤を含む、請求項4に記載の電機子。
  6. 前記スロット収容部の前記幅広部の径方向の厚みは、前記コイルエンド部の径方向の厚みよりも小さい、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電機子。
  7. 前記スロット収容部の前記幅広部は、前記幅広部以外の非幅広部との境界部分において前記非幅広部から前記幅広部に向かって徐々に周方向の幅が大きくなるように構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電機子。
  8. 前記導体は、セグメント導体を含み、
    前記コイル部において、複数の前記セグメント導体のうちの第1セグメント導体の第1スロット収容部と、前記第1セグメント導体に前記中心軸線方向に対向する第2セグメント導体の第2スロット収容部とが、前記スロット内で接合されており、
    前記幅広部は、前記第1スロット収容部と前記第2スロット収容部とが接合された接合部を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電機子。
  9. 前記コイル部は、前記導体が巻回されている同芯巻コイルを含み、
    前記同芯巻コイルの前記スロット収容部のうちの少なくとも一部には、周方向における前記コイルエンド部の幅よりも大きい前記幅広部が設けられている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電機子。
  10. 中心軸線方向に延びる複数のスロットが設けられている電機子コアと、前記複数のスロットに配置されるスロット収容部と前記電機子コアから中心軸線方向外側に突出するコイルエンド部とを有する導体により構成されているコイル部とを備える、電機子の製造方法であって、
    前記複数のスロットに前記コイル部を配置する工程と、
    前記スロット収容部のうちの少なくとも一部分を径方向に加圧することにより、前記スロット収容部のうちの少なくとも一部に、周方向における前記コイルエンド部の幅よりも大きい周方向の幅を有する幅広部を形成する工程とを備える、電機子の製造方法。
  11. 前記スロットと前記スロット収容部との間に、前記スロットと前記スロット収容部とを絶縁するとともに、熱によって発泡する発泡剤を含む絶縁部材を配置する工程と、
    前記発泡剤を発泡させて、前記スロットと前記スロット収容部との間の隙間を、前記発泡剤を含む前記絶縁部材により埋める工程とをさらに備える、請求項10に記載の電機子の製造方法。
  12. 前記スロット収容部に前記幅広部を形成する工程は、前記スロット収容部を加熱しながら、前記スロット収容部のうちの少なくとも一部分を径方向に加圧することにより、前記スロット収容部に前記幅広部を形成する工程である、請求項10または11に記載の電機子の製造方法。
  13. 前記導体は、セグメント導体を含み、
    前記スロット収容部に前記幅広部を形成する工程は、複数の前記セグメント導体のうちの第1セグメント導体の第1スロット収容部と、前記第1セグメント導体に前記中心軸線方向に対向する第2セグメント導体の第2スロット収容部とを、径方向に加圧することにより、前記第1スロット収容部と前記第2スロット収容部とを前記スロット内で接合しながら、接合された前記第1スロット収容部および前記第2スロット収容部の部分の幅を大きくすることにより前記幅広部を形成する工程である、請求項10〜12のいずれか1項に記載の電機子の製造方法。
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