JP2020205729A - 回転電機用のコイルの製造方法およびステータ - Google Patents

回転電機用のコイルの製造方法およびステータ Download PDF

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清隆 古賀
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Abstract

【課題】コイルエンド部の絶縁性能を向上させながら、複数のコイル形成用部材の絶縁部が形成されていない端部同士を互いに接触させることにより互いに電気的に接続させる場合にも、回転電機用のコイルの電気抵抗が増大するのを防止することが可能な回転電機用のコイルの製造方法およびステータを提供する。【解決手段】この回転電機102用のコイル10の製造方法は、複数のコイル形成用部材130を準備する工程(S1)と、コイルエンド部予定部132に、絶縁部60を形成する工程(S2)と、端部酸化部51を還元する酸処理を含むメッキ処理を、端部33に施すことによりメッキ部40を形成する工程(S3)と、複数のコイル形成用部材30のメッキ部40同士を互いに接触させることにより、互いに電気的に接続された複数のコイル形成用部材30を含む、コイル10を形成する工程(S5)とを備える。【選択図】図9

Description

本発明は、回転電機用のコイルの製造方法およびステータに関する。
従来、複数のコイル形成用部材が電気的に接続された回転電機用のコイルの製造方法およびステータが知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。
上記特許文献1には、第1上面側挿入導体と第1下面側挿入導体とが接合されたコイルの製造方法が開示されている。このコイルの製造方法では、第1上面側挿入導体のコイルエンド部となる部分、および、第1下面側挿入導体のコイルエンド部となる部分の各々に絶縁性樹脂がコーティングされる。そして、第1上面側挿入導体と第1下面側挿入導体とがステータコアに配置される。その後、第1上面側挿入導体と第1下面側挿入導体とをステータコアの軸方向外側から押圧しながら電流を流す溶接であるアブセット溶接が行われる。これにより、第1上面側挿入導体と第1下面側挿入導体とが接合されて、コイルが形成される。
また、上記特許文献2には、第1導体セグメントと第2導体セグメントとが溶接されないで、互いに接触することによって、第1導体セグメントと第2導体セグメントとが電気的に接続された回転電機用のコイルの製造方法が開示されている。このコイルの製造方法では、まず、第1導体セグメントおよび第2導体セグメントが準備される。この第1導体セグメントおよび第2導体セグメントには、それぞれ、導体が露出された部分と、絶縁体により被覆された部分とが設けられている。そして、第1導体セグメントの導体が露出された部分の露出表面と、第2導体セグメントの導体が露出された部分の露出表面とが対向するように、ステータのステータコアのスロット内に、第1導体セグメントおよび第2導体セグメントが配置される。そして、第1導体セグメントの露出表面と、第2導体セグメントの露出表面とが互いに接触した状態にされる。そして、第1導体セグメントと第2導体セグメントとの接触状態を維持するための押圧シムがスロット内に配置される。これにより、第1導体セグメントと第2導体セグメントとが互いに電気的に接続され、回転電機用のコイルが構成される。
特開2009−95193号公報 米国特許出願公開第2017/0040859号明細書
ここで、コイルエンド部となる部分に絶縁性樹脂をコーティングすることにより、コイルエンド部の絶縁性能が向上された上記特許文献1に記載のコイルの製造方法において、上記特許文献2に記載のコイルの製造方法のように、第1上面側挿入導体と第1下面側挿入導体とに溶接を行わずに、互いに接触させることが考えられる。しかしながら、上記特許文献1に記載されていないものの、第1上面側挿入導体のコイルエンド部となる部分、および、第1下面側挿入導体のコイルエンド部となる部分の各々に絶縁性樹脂がコーティングされる(絶縁部を形成する)際の熱に起因して、第1上面側挿入導体(コイル形成用部材)の露出表面(端部)および第1下面側挿入導体(コイル形成用部材)の露出表面(端部)が酸化されてしまい、コイルの電気抵抗が増大する場合があると考えられる。したがって、コイルエンド部の絶縁性を向上させながら、複数のコイル形成用部材を互いに接触させることにより互いに電気的に接続させる場合に、コイルの電気抵抗が増大してしまう場合があるという問題点があると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、コイルエンド部の絶縁性能を向上させるとともに、複数のコイル形成用部材の絶縁部が形成されていない端部同士を互いに接触させることにより互いに電気的に接続させる場合にも、回転電機用のコイルの電気抵抗が増大するのを防止することが可能な回転電機用のコイルの製造方法およびステータを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における回転電機用のコイルの製造方法は、少なくとも端部において導体が露出された複数のコイル形成用部材を準備する工程と、複数のコイル形成用部材の各々において、コイル形成用部材のうちの端部とは異なる部分であるコイルエンド部となる部分の少なくとも一部に、絶縁部を形成する工程と、絶縁部を形成する工程の後、端部の酸化部分を還元する酸処理を含むメッキ処理を、端部に施すことにより、複数のコイル形成用部材の端部の各々にメッキ部を形成する工程と、メッキ部を形成する工程の後、複数のコイル形成用部材のメッキ部同士を互いに接触させることにより、互いに電気的に接続された複数のコイル形成用部材を含む、回転電機用のコイルを形成する工程とを備える。
この発明の第1の局面における回転電機用のコイルの製造方法では、上記のように、コイルエンド部となる部分の少なくとも一部に、絶縁部を形成する工程を備える。これにより、コイルエンド部の絶縁性能を向上させることができる。そして、本発明では、絶縁部を形成する工程の後、端部の酸化部分を還元する酸処理を含むメッキ処理を、端部に施すことにより、複数のコイル形成用部材の端部の各々にメッキ部を形成する工程を備える。これにより、酸処理によって端部の酸化部分を還元することができる。そして、コイル形成用部材よりも酸化しにくい材料によりメッキ部を形成することができるので、コイル形成用部材の端部(メッキ部)が酸化するのを防止することができる。この結果、コイル形成用部材の電気抵抗が増大するのを防止することができる。そして、本発明では、絶縁部を形成する工程の後、端部の酸化部分を還元する酸処理を含むメッキ処理を、端部に施すことにより、メッキ処理の後に絶縁部を形成してメッキ部に酸化部分が形成される場合と異なり、メッキ部の品質を向上させること(メッキ部が酸化するのを防止すること)ができる。これにより、互いに接触するメッキ部同士が酸化するのを防止することができるので、コイルの電気抵抗が増大するのを防止することができる。これらの結果、コイルエンド部の絶縁性能を向上させながら、複数のコイル形成用部材の絶縁部が形成されていない端部同士を互いに接触させることにより互いに電気的に接続させる場合にも、回転電機用のコイルの電気抵抗が増大するのを防止することができる。
この発明の第2の局面におけるステータは、ステータコアと、ステータコアに配置されるコイルとを備え、コイルは、複数のコイル形成用部材を含み、複数のコイル形成用部材は、それぞれ、コイル形成用部材のうちの端部とは異なる部分であるコイルエンド部の少なくとも一部に形成された絶縁部と、端部に形成されたメッキ部とを含み、コイルは、複数のコイル形成用部材のメッキ部同士が互いに接触されて互いに電気的に接続されていることにより構成されている。
この発明の第2の局面におけるステータでは、上記のように、コイル形成用部材のコイルエンド部の少なくとも一部に絶縁部を形成する。これにより、コイルエンド部の絶縁性能を向上させることができる。そして、本発明では、コイル形成用部材の端部にメッキ部を形成する。そして、コイルを、複数のコイル形成用部材のメッキ部同士が互いに接触されて互いに電気的に接続されていることにより構成する。これにより、メッキ処理に含まれる酸処理によって端部の酸化部分を還元することができる。そして、コイル形成用部材よりも酸化しにくい材料によりメッキ部を形成することができるので、コイル形成用部材の端部(メッキ部)が酸化するのを防止することができる。これにより、互いに接触するメッキ部同士が酸化するのを防止することができるので、コイルの電気抵抗が増大するのを防止することができる。これらの結果、コイルエンド部の絶縁性能を向上させながら、複数のコイル形成用部材の絶縁部が形成されていない端部同士を互いに接触させることにより互いに電気的に接続させる場合にも、回転電機用のコイルの電気抵抗が増大するのを防止することが可能なステータを提供することができる。
本発明によれば、上記のように、コイルエンド部の絶縁性能を向上させながら、複数のコイル形成用部材の絶縁部が形成されていない端部同士を互いに接触させることにより互いに電気的に接続させる場合にも、回転電機用のコイルの電気抵抗が増大するのを防止することが可能な回転電機用のコイルの製造方法およびステータを提供することができる。
一実施形態によるステータ(回転電機)の構成を示す平面図である。 一実施形態によるステータの構成を示す斜視図である。 一実施形態によるステータコアおよびコイルの構成を示す断面図である。 一実施形態によるコイルの構成を示す斜視図である。 一実施形態によるメッキ部同士が接触している状態を説明するための図である。 一実施形態によるメッキ部の構成を説明するための断面図である。 一実施形態による脚部の構成を説明するための横断面図である。 一実施形態によるコイルエンド部の構成を説明するための横断面図である。 一実施形態によるステータ(コイル)の製造工程を示すフロー図である。 一実施形態によるコイル形成用部材を形成する工程を示す図であり、(A)は複数のコイル形成用部材を準備することを説明するための図であり、(B)は切削工程を説明するための図である。 一実施形態によるコイル形成用部材の構成を示す斜視図(1)である。 一実施形態によるコイル形成用部材の構成を示す斜視図(2)である。 一実施形態による絶縁部を形成する工程を説明するための図である。 一実施形態による酸処理を説明するための図であり、(A)は酸処理前の端部の図であり、(B)は酸処理後の端部の図である。 一実施形態によるコイル形成用部材をステータコアに配置する工程を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[ステータの構造]
図1〜図8を参照して、本実施形態によるステータ100(コイル10)の構造について説明する。ステータ100(コイル10)は、中心軸線Cを中心に円環形状を有する。なお、ステータ100は、特許請求の範囲の「電機子」の一例である。また、コイル10は、特許請求の範囲の「回転電機用のコイル」の一例である。
本願明細書では、「軸方向」とは、図1に示すように、ステータ100の中心軸線Cに沿った方向(Z方向)を意味する。また、「周方向」とは、ステータ100の周方向(A1方向、A2方向)を意味する。また、「径方向」とは、ステータ100の半径方向(R方向)を意味する。また、「径方向内側」とは、径方向に沿ってステータ100の中心軸線Cに向かう方向(R1方向)を意味する。また、「径方向外側」とは、径方向に沿ってステータ100の外に向かう方向(R2方向)を意味する。
ステータ100は、ロータ101と共に、回転電機102の一部を構成する。回転電機102は、たとえば、モータ、ジェネレータ、または、モータ兼ジェネレータとして構成される。ステータ100は、図1に示すように、永久磁石(図示せず)が設けられるロータ101の径方向外側に配置されている。すなわち、本実施形態では、ステータ100は、インナーロータ型の回転電機102の一部を構成する。
図2に示すように、ステータ100は、コイル10と、ステータコア20とを備える。図3に示すように、ステータコア20には、円環状のバックヨーク21と、バックヨーク21から径方向に内側に突出する複数のティース22と、周方向に隣り合うティース22の間に形成されるスロット23とが設けられている。ティース22は、径方向内側の先端部において、周方向に突出する凸部22aが形成されている。スロット23は、バックヨーク21の径方向内側の面21aと、ティース22の周方向の側面22bと、ティース22の凸部22aとにより囲まれた領域である。
(コイルの構造)
図3に示すように、コイル10は、ステータコア20に配置されている。詳細には、コイル10は、複数のコイル形成用部材30が電気的に接続されることにより構成されている。コイル形成用部材30は、一対の脚部31と、一対の脚部31同士を接続するとともに、複数のスロット23に渡るように配置されているコイルエンド部32(渡り部)とを含む。そして、脚部31の少なくとも一部がスロット23内に配置されている。また、コイルエンド部32は、スロット23よりも軸方向の外側に配置されている。そして、本実施形態では、コイル10は、複数のコイル形成用部材30のメッキ部40同士が接触し、複数のコイル形成用部材30同士が互いに電気的に接続されることにより構成されている。また、1つのスロット23内において、同相の複数のコイル形成用部材30(脚部31)が径方向に並んで配置されている。また、ステータコア20よりも軸方向外側の位置において、異相(自身の相とは異なる相)のコイルエンド部32同士が隣接して配置されている。
図4に示すように、コイル10は、たとえば、波巻きコイルとして構成されている。そして、コイル10は、U相、V相およびW相の各々に設けられている。また、コイル形成用部材30は、一対の脚部31とコイルエンド部32とにより、径方向に見て、略U字状に形成されている。なお、図4では、説明のために、U相、V相およびW相のコイル10のうちのU相のコイル10のみを図示している。
図5に示すように、コイル形成用部材30は、内部導体30aとしての銅を含む。ここで、本実施形態では、コイル形成用部材30の一対の脚部31の先端部分である端部33には、それぞれ、メッキ部40が形成されている。なお、本願明細書では、端部33とは、脚部31の最先端部33aおよび33bのみならず、後述する第1面33cまたは第2面33dをも含む、広い領域を意味するものとして記載している。
そして、コイルエンド部32がスロット23よりもZ1方向側に配置されたコイル形成用部材30の脚部31(以下、「第1脚部31a」という)と、コイルエンド部32がスロット23よりもZ2方向側に配置されたコイル形成用部材30の脚部31(以下、「第2脚部31b」という)とが接続されている。すなわち、第1脚部31aのZ2方向側の端部33に設けられたメッキ部40と、第2脚部31bのZ1方向側の端部33に設けられたメッキ部40とが、スロット23内において接触している。また、第1脚部31aのZ2方向側の端部33のうちのZ2方向側の最先端部33aと、第2脚部31bとは、軸方向に隙間CL1が設けられている。また、第2脚部31bのZ1方向側の端部33のうちのZ1方向側の最先端部33bと、第1脚部31aとは、軸方向に隙間CL2が設けられている。なお、第1脚部31aの軸方向の長さと第2脚部31bの軸方向の長さとは、たとえば、略同一である。
詳細には、第1脚部31aの端部33には、径方向の一方側を向く第1面33cを有するとともに、第1脚部31aの径方向の一方側(R1方向側)の面に対して径方向の他方側に窪む窪み部33e(段差部)が設けられている。また、第2脚部31bの端部33には、径方向の他方側を向く第2面33dを有するとともに、第2脚部31bの径方向の他方側(R2方向側)の面に対して径方向の一方側に窪む窪み部33f(段差部)が設けられている。そして、第1面33cに設けられたメッキ部40と、第2面33dに設けられたメッキ部40とが互いに接触している。また、第1面33cと第2面33dとは、たとえば、互いに略平行に配置されているとともに、軸方向に沿った面として形成されている。また、第1面33cは、窪み部33eの底面として、第2面33dは、窪み部33fの底面として構成されている。また、メッキ部40は、第1面33cおよび第2面33dに加えて、窪み部33eおよび33fの全体および最先端部33aおよび33bにも設けられている。
図6に示すように、メッキ部40は、ニッケル、錫、銀および金のうちの少なくとも1つの金属の層により構成されている。本実施形態では、メッキ部40は、下地層41と表面層42とを含む。下地層41は、ニッケルの層により構成されている。また、表面層42は、銀の層により構成されている。
図7に示すように、脚部31には、脚部31の端部33とは異なる部分の表面導体30bが酸化されることにより形成された酸化部50が設けられている。たとえば、脚部31は、酸化部50により覆われている。そして、スロット23内において、径方向に隣接する脚部31同士は、後述するスロット絶縁紙80(図3参照)と酸化部50とにより互いに絶縁されている。
図8に示すように、コイルエンド部32には、絶縁部60が形成されている。絶縁部60は、電着塗料61により構成されており、たとえば、後述する電着塗装により、コイルエンド部32を覆うように形成されている。そして、絶縁部60は、異相間の絶縁距離を確保可能に構成されている。たとえば、絶縁部60の厚みt2は、酸化部50の厚みt1よりも大きく、異相間の絶縁距離以上の大きさである。
図3に示すように、ステータコア20には、メッキ部40同士の接触状態を維持させるための押圧部材70が設けられている。押圧部材70は、スロット23内において、コイル10と凸部22aとの径方向の間に配置されている。押圧部材70は、たとえば、楔部材または弾性部材により構成されている。そして、押圧部材70は、コイル形成用部材30(セグメント導体)を径方向外側に押圧するように構成されている。これにより、互いに対向して配置されている第1面33cと第2面33dとを互いに押圧させ合い、第1面33cと第2面33dとの接触状態を維持させるように構成されている。
(スロット絶縁紙の構造)
図3に示すように、ステータ100は、スロット絶縁紙80を含む。スロット絶縁紙80は、スロット23内において、ステータコア20とコイル10との間に配置される第1部分81と、コイル10(コイル形成用部材30)同士の間に配置される第2部分82とを含む。また、スロット絶縁紙80は、たとえば、シート状に形成されている。そして、第1部分81は、バックヨーク21の面21aと、ティース22の側面22bとの各々に沿って形成されている。また、第2部分82は、たとえば、蛇腹状に形成されており、スロット23内においてコイル形成用部材30の径方向の間に配置されている。そして、第1部分81は、コイル10とステータコア20とを電気的に絶縁する機能を有する。また、第2部分82は、コイル10同士(同相のコイル形成用部材30同士)を電気的に絶縁する機能を有する。また、第1部分81と第2部分82とは、連続して形成されている。なお、スロット絶縁紙80は、特許請求の範囲の「絶縁紙」の一例である。
[本実施形態のステータの製造方法]
次に、図1〜図15を参照して、本実施形態によるステータ100の製造方法について説明する。図9には、ステータ100の製造工程のフローチャートが示されている。
(コイル形成用部材を形成する工程)
ステップS1において、複数のコイル形成用部材30が形成(準備)される。本実施形態では、端部33が各々設けられた一対の脚部31と、一対の脚部31を接続するとともにコイルエンド部32となる部分であるコイルエンド部予定部132とを含む、コイル形成用部材30が形成される。なお、コイルエンド部予定部132は、特許請求の範囲の「コイルエンド部となる部分」の一例である。
図10(A)に示すように、まず、複数の直線状のコイル形成用部材130が準備される。準備されるコイル形成用部材130は、少なくとも直線状に延びる方向に沿った両方の端部33の表面導体30bが露出されている。たとえば、コイル形成用部材130は、表面導体30bの全体が露出されている。言い換えると、準備されるコイル形成用部材130には、絶縁被覆が設けられていない。また、コイル形成用部材130は、導体を構成する金属としての銅を含む。
また、コイル形成用部材130は、たとえば、横断面が平角形状を有する平角導線により構成されている。そして、図10(B)に示すように、コイル形成用部材130の両方の端部33の各々に、切削加工が施されることにより、第1面33cを有する窪み部33eまたは第2面33dを有する窪み部33fが形成される。たとえば、複数のコイル形成用部材130を並んで配置させ、並んで配置された複数のコイル形成用部材130に対して、切削治具(図示せず)を移動させることにより、複数のコイル形成用部材130の各々に窪み部33eまたは33fが形成される。
図11に示すように、コイル形成用部材130は、図示しない成形装置により成形されることにより、一対の脚部31と、一対の脚部31を接続するコイルエンド部予定部132とが形成される。具体的には、成形装置の成形型にコイルエンド部予定部132が配置された状態で、直線状のコイル形成用部材130のコイルエンド部予定部132をU字状に屈曲させるように成形することにより、U字状のコイル形成用部材130が形成される。
(絶縁部を形成する工程)
ステップS2において、コイル形成用部材130のうちの端部33とは異なる部分であるコイルエンド部予定部132の少なくとも一部に、絶縁部60が形成される。本実施形態では、複数のコイルエンド部予定部132の各々に、電着塗料61を電着塗装により付着させるとともに、電着塗料61を加熱により乾燥させることにより、絶縁部がコイルエンド部予定部132に形成される。なお、電着塗料61は、特許請求の範囲の「絶縁性を有する材料」の一例である。
具体的には、まず、U字状に成形されたコイル形成用部材130の各々が洗浄される。これにより、コイル形成用部材130の表面導体30bに付着した埃や油等が除去される。そして、複数のコイル形成用部材130のコイルエンド部予定部132が、電着塗料61を電解液とする液中に浸される。そして、液中に配置された電極160に対して電圧が印加されることにより、電解液中の電着塗料61がコイル形成用部材130の表面導体30bに付着する。すなわち、コイルエンド部予定部132に、電気化学反応を用いて電着塗料61が付着される。これにより、コイル形成用部材130の表面導体30bに、電着塗料61の膜が形成される。なお、図13では、1つのコイル形成用部材130に対して、電着塗装を行う例を示しているが、複数のコイル形成用部材130に対して、単一の容器161内において電着塗装が行われてもよい。
そして、電着塗料61の膜が形成された複数のコイル形成用部材130が、乾燥炉(図示せず)に移動される。そして、複数のコイル形成用部材130が乾燥炉内において加熱されることにより、複数のコイル形成用部材130の電着塗料61が乾燥して硬化する。たとえば、複数のコイル形成用部材130が乾燥炉内において、300度以上に加熱されることにより、電着塗料61が乾燥される。これにより、図8に示すように、複数のコイル形成用部材130に、電着塗料61の膜から構成される絶縁部60が形成(成膜)される。
ここで、乾燥炉において、コイル形成用部材130の全体が加熱される。これにより、コイル形成用部材130の端部33を有する一対の脚部31が加熱され、表面導体30bの少なくとも一部が酸化する。これにより、図7に示すように、コイル形成用部材130の一対の脚部31に酸化部50が形成される。すなわち、コイル形成用部材130の表面導体30bの銅が酸化して、酸化部50(錆)として酸化銅が形成される。また、酸化部50のうちの端部33に生じた酸化部分を端部酸化部51とする。なお、酸化部50は、特許請求の範囲の「酸化部分」および「表面導体酸化部」の一例である。
(メッキ部を形成する工程)
ステップS3において、端部酸化部51(錆)を還元する酸処理を含むメッキ処理を、端部33に施すことにより、複数のコイル形成用部材130の端部33の各々にメッキ部40が形成される。
まず、図14に示すように、ステップS2の絶縁部60を形成する際に端部33が加熱されることにより生じた端部酸化部51を還元する酸処理が行われる。具体的には、複数のコイル形成用部材130の端部33が酸性溶液に浸されることにより、端部酸化部51(錆)(図14(A)参照)が還元される。これにより、図14(B)に示すように、端部33の表面導体30b(銅)が露出した状態となる。
そして、複数のコイル形成用部材130に対して洗浄処理が行われる。複数のコイル形成用部材130に付着した酸性溶液や油等が取り除かれる。
そして、図6に示すように、端部33の表面導体30bにメッキ付着処理が施される。具体的には、ニッケル、錫、銀および金のうちの少なくとも1つの金属を端部33の表面導体30bに被膜させる処理が行われる。本実施形態では、ニッケルを下地層として、かつ、銀を表面層として、端部33にメッキ処理が施される。すなわち、まず、端部33の表面導体30bに下地層として、ニッケルにより構成された層が形成される。その後、端部33のニッケルにより構成された層を被覆するように、表面層としての銀の層が形成される。これにより、ニッケルの層および銀の層を含むメッキ部40が端部33に形成される。また、複数のコイル形成用部材130の端部33の各々に、メッキ部40が形成される。
そして、メッキ部40は、端部33のうちの少なくとも第1面33cまたは第2面33dに形成される。たとえば、メッキ部40は、端部33の表面導体30bの全体を被覆するように形成される。その後、メッキ部40が形成されたコイル形成用部材130が洗浄される。これにより、メッキ部40が形成されたコイル形成用部材130であるコイル形成用部材30が形成される。
(コイル形成用部材をステータコアに配置する工程)
ステップS4において、コイル形成用部材30が、回転電機102のステータコア20に配置される。具体的には、図15に示すように、ステータ100のスロット23の各々には、予めスロット絶縁紙80が配置されている。そして、複数のコイル形成用部材30が組み合わされた状態(コイルアッセンブリが形成された状態)で、ステータ100に対して複数のコイル形成用部材30が軸方向に移動されることにより、図3に示すように、複数のコイル形成用部材30がスロット23の各々に配置される。
たとえば、ステータ100のスロット23に、Z1方向側から複数のコイル形成用部材30の第1脚部31aが挿入されるとともに、Z2方向側から複数のコイル形成用部材30の第2脚部31bが挿入される。また、1つのスロット23内において、複数のコイル形成用部材30同士が並んで配置されるとともに、複数のコイル形成用部材30の間にスロット絶縁紙80の第2部分82が配置されるように、複数のコイル形成用部材30が配置される。また、第1脚部31aの第1面33cと、第2脚部31bの第2面33dとは、径方向に対向するように配置される。すなわち、第1面33cのメッキ部40と、第2面33dのメッキ部40とが径方向に隣接して配置される。
(コイルを形成する工程)
ステップS5において、図5に示すように、複数のコイル形成用部材30のメッキ部40同士を互いに径方向に接触させることにより、互いに電気的に接続された複数のコイル形成用部材30を含む、回転電機102用のコイル10(図4参照)が形成される。
具体的には、図3に示すように、スロット23内において、複数のコイル形成用部材30同士が径方向に挟み込まれるように押圧されることにより、複数のコイル形成用部材30のメッキ部40同士が互いに接触される。たとえば、ティース部22の凸部22aとコイル形成用部材30との間に、径方向にコイル形成用部材30を押圧する押圧部材70が配置される。たとえば、押圧部材70は、径方向に並んで配置されたコイル形成用部材30を、押圧部材70とバックヨーク21の径方向内側の面21aとの間に挟むように押圧して、メッキ部40同士の接触状態を維持させるように構成されている。これにより、コイル10が形成され、ステータ100(図2参照)が構成される。その後、ステータ100とロータ101とが組み合わせられることにより、回転電機102(図1参照)が構成される。
[本実施形態の製造方法の効果]
本実施形態の製造方法では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、コイルエンド部(32)となる部分(132)の少なくとも一部に、絶縁部(60)を形成する工程(S2)を備える。これにより、コイルエンド部(32)の絶縁性能を向上させることができる。そして、本実施形態では、絶縁部(60)を形成する工程(S2)の後、端部(33)の酸化部分(50)を還元する酸処理を含むメッキ処理(S3)を、端部(33)に施すことにより、複数のコイル形成用部材(130)の端部(33)の各々にメッキ部(40)を形成する工程(S4)を備える。これにより、酸処理によって端部(33)の酸化部分(50、51)を還元することができる。そして、コイル形成用部材(130)よりも酸化しにくい材料によりメッキ部(40)を形成することができるので、コイル形成用部材(130)の端部(33)(メッキ部(40))が酸化するのを防止することができる。この結果、コイル形成用部材(130)の電気抵抗が増大するのを防止することができる。そして、本実施形態では、絶縁部(60)を形成する工程(S2)の後、端部(33)の酸化部分(50、51)を還元する酸処理を含むメッキ処理を、端部(33)に施すことにより、メッキ処理の後に絶縁部を形成してメッキ部に酸化部分が形成される場合と異なり、メッキ部(40)の品質を向上させること(メッキ部(40)が酸化するのを防止すること)ができる。これにより、互いに接触するメッキ部(40)同士が酸化するのを防止することができるので、コイル(10)の電気抵抗が増大するのを防止することができる。これらの結果、コイルエンド部(32)の絶縁性能を向上させながら、複数のコイル形成用部材(30)の絶縁部(60)が形成されていない端部(33)同士を互いに接触させることにより互いに電気的に接続させる場合にも、回転電機(102)用のコイル(10)の電気抵抗が増大するのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、メッキ部(40)を形成する工程(S3)は、コイル形成用部材(130)に絶縁部(60)が形成されることにより生じた端部(33)の酸化部分(50、51)を還元する酸処理を含むメッキ処理を端部(33)に施すことにより、端部(33)にメッキ部(40)を形成する工程(S3)である。このように構成すれば、コイル形成用部材(130)に絶縁部(60)が形成されることにより端部(33)が酸化して酸化部分(50、51)が生じた場合にも、メッキ処理に含まれる酸処理により端部(33)の酸化部分(50、51)を還元させることができる。この結果、絶縁部(60)が形成されることにより生じた端部(33)の酸化部分(50、51)を還元させるために、新たな工程を設ける必要がない分、回転電機(102)用のコイル(10)の製造工程数が増大するのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、絶縁部(60)を形成する工程(S2)は、コイルエンド部(32)となる部分(132)の少なくとも一部に、絶縁性を有する材料(61)を付着させて加熱することにより、絶縁部(60)を形成する工程(S2)である。そして、メッキ部(40)を形成する工程(S3)は、コイル形成用部材(130)に絶縁部(60)が形成される際に端部(33)が加熱されることにより生じた端部(33)の酸化部分(50、51)を還元する酸処理を含むメッキ処理を端部(33)に施すことにより、端部(33)にメッキ部(40)を形成する工程(S3)である。ここで、コイル形成用部材(130)に絶縁部(60)を形成する際に端部(33)が加熱される場合には、端部(33)が酸化されてしまい酸化部分(50、51)が形成されると考えられる。これに対して、本実施形態では、上記のように、メッキ部(40)を形成する工程(S3)を、コイル形成用部材(130)に絶縁部(60)が形成される際に端部(33)が加熱されることにより生じた端部(33)の酸化部分(50、51)を還元する酸処理を含むメッキ処理を端部(33)に施すように構成する。これにより、コイル形成用部材(130)に絶縁部(60)を形成する際に端部(33)が加熱される場合にも、加熱されることにより生じた端部(33)の酸化部分(50、51)を還元する酸処理を、メッキ処理中に効果的に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、絶縁部(60)を形成する工程(S2)は、コイルエンド部(32)となる部分(132)の少なくとも一部に、絶縁性を有する材料(61)を電着塗装により付着させるとともに、絶縁性を有する材料(61)を加熱により乾燥させることにより、絶縁部(60)を形成する工程(S2)である。そして、メッキ部(40)を形成する工程(S3)は、絶縁性を有する材料(61)が乾燥される際に端部(33)が加熱されることにより生じた端部(33)の酸化部分(50、51)を還元する酸処理を含むメッキ処理を端部(33)に施すことにより、端部(33)にメッキ部(40)を形成する工程(S3)である。ここで、テープ状の絶縁部材をコイルエンド部(32)に貼り付ける場合には、複数のコイル形成用部材(130)の各々のコイルエンド部(32)に、テープ状の絶縁部材を個別に貼り付ける作業が必要になる。この場合、コイルエンド部(32)に絶縁部(60)を形成するための工程を行うために要する時間が増大すると考えられる。また、絶縁部(60)を形成するための工程を行うために要する時間の増大を防止するために、複数のコイル形成用部材(130)のコイルエンド部(32)を、液状の絶縁性の材料に浸す(ディッピングする)ことにより、絶縁部(60)を形成することが考えられる。この場合、コイルエンド部(32)を液状の絶縁性の材料から取り出す際に生じる液状の絶縁性の材料の表面張力等に起因して、絶縁部(60)の厚みが不均一になりやすいと考えられる。これに対して、本実施形態では、コイルエンド部(32)となる部分(132)の少なくとも一部に、絶縁性を有する材料(61)を電着塗装により付着させる。これにより、複数のコイル形成用部材(130)を、電着塗装用の塗料(61)が入った容器(161)に入れた状態で、同時に複数のコイル形成用部材(130)の各々に絶縁部(60)を形成することができる。この結果、テープ状の絶縁部材をコイルエンド部(32)に貼り付ける場合と異なり、コイルエンド部(32)に絶縁部(60)を形成するための工程(S2)を行うために要する時間が増大するのを防止することができる。また、複数のコイル形成用部材(130)を、電着塗装用の塗料(61)が入った容器(161)に入れた状態で、コイルエンド部(32)となる部分(132)に絶縁部(60)を成膜させることができる。この結果、コイルエンド部(32)を、液状の絶縁性の材料に浸す場合と異なり、絶縁部(60)の厚みが不均一になるのを防止することができる。これらの結果、絶縁部(60)を形成するために要する時間が増大するのを防止しながら、絶縁部(60)の厚みが不均一になるのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、コイル形成用部材(130)を準備する工程(S1)は、銅を含むコイル形成用部材(130)を準備する工程(S1)である。そして、メッキ部(40)を形成する工程(S3)は、コイル形成用部材(130)に絶縁部(60)が形成されることにより銅が酸化して形成された端部(33)の酸化部分(50、51)を還元する酸処理と、ニッケル、錫、銀および金のうちの少なくとも1つの金属を端部(33)に被膜させる処理とを含むメッキ処理を施すことにより、端部(33)にメッキ部(40)を形成する工程(S3)である。このように構成すれば、比較的酸化しやすい銅によりコイル形成用部材(130)を用いる場合にも、比較的酸化しにくい金属によって端部(33)を被膜させることができる。この結果、メッキ部(40)が端部(33)に形成された後に、端部(33)(メッキ部(40))が酸化するのを効果的に防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、メッキ部(40)を形成する工程(S3)は、ニッケルを下地層(41)として、かつ、銀を表面層(42)として、端部(33)にメッキ処理を施すことにより、端部(33)にメッキ部(40)を形成する工程(S3)である。ここで、銀は、ニッケルよりもイオン化傾向が小さい。このため、メッキ部(40)を銀により構成することが考えられる。しかしながら、銅により構成されたコイル形成用部材(130)の一部を銀(メッキ部(40))により覆った場合、銅がメッキ部(40)(銀)内に拡散すると考えられる。また、ニッケルは、銀に比べて銅が拡散しにくい性質を有する。これらを考慮して、本実施形態では、上記のように、ニッケルを下地層(41)として、かつ、銀を表面層(42)として、端部(33)にメッキ処理を施す。これにより、下地層(41)のニッケルにより、コイル形成用部材(130)の一部(銅)がメッキ部(40)に拡散するのを防止しながら、表面層(42)の銀により、メッキ部(40)の表面が酸化するのを防止することができる。また、表面層(42)の銀はニッケルよりも硬さが低い(柔らかい)性質を有するので、互いに接触するメッキ部(40)同士を容易になじませて密着性を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、コイル形成用部材(130)を準備する工程(S1)は、端部(33)が各々設けられた一対の脚部(31)と、一対の脚部(31)を接続するコイルエンド部(32)となる部分(132)とを含むコイル形成用部材(130)を準備する工程(S1)であり、絶縁部(60)を形成する工程(S2)は、コイルエンド部(32)となる部分(132)に絶縁部(60)を形成する工程(S2)であり、メッキ部(40)を形成する工程(S3)は、一対の脚部(31)の各々の端部(33)に、メッキ部(40)を形成する工程(S3)である。このように構成すれば、一対の脚部(31)およびコイルエンド部(32)となる部分(132)を含むように、予め成形されたコイル形成用部材(130)を準備することができる。この結果、絶縁部(60)を形成する工程(S2)の後、または、メッキ部(40)を形成する工程(S3)の後に、コイル形成用部材(130)を成形する場合と異なり、成形に起因する絶縁部(60)の厚みの変化を防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、コイル形成用部材(130)を準備する工程(S1)は、少なくとも一対の脚部(31)の表面導体(30a)が露出されたコイル形成用部材(130)を準備する工程(S1)であり、メッキ部(40)を形成する工程(S3)は、一対の脚部(31)の表面導体(30a)が酸化されて形成された表面導体酸化部(51)のうちの端部(33)の酸化部分(50、51)を還元する酸処理を含むメッキ処理を、端部(33)に施すことにより、一対の脚部(31)のうちの端部(33)にメッキ部(40)を形成する工程(S3)である。このように構成すれば、一対の脚部(31)の表面導体(30a)に絶縁部(60)を形成することなく、一対の脚部(31)のうちのメッキ部(40)以外の表面導体酸化部(51)の絶縁性を向上させることができる。また、コイルエンド部(32)となる部分(132)に絶縁部(60)を形成する工程(S2)において、一対の脚部(31)の表面導体(30a)を酸化させて表面導体酸化部(51)を形成することができるので、コイルエンド部(32)となる部分(132)に絶縁部(60)を形成する工程(S2)に加えて、一対の脚部(31)の露出された表面導体(30a)に絶縁部(60)を形成する工程(S2)を設ける必要がない。この結果、コイル(10)の製造工程数が増大するのを防止しながら、一対の脚部(31)の絶縁性を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、コイル形成用部材(130)を準備する工程(S1)は、直線状のコイル形成用部材(130)の端部(33)に切削加工を施すとともに、直線状のコイル形成用部材(130)のコイルエンド部(32)となる部分(132)をU字状に成形することにより、U字状のコイル形成用部材(130)を形成する工程(S1)である。そして、絶縁部(60)を形成する工程(S2)は、U字状のコイルエンド部(32)となる部分(132)に、絶縁部(60)を形成する工程(S2)であり、メッキ部(40)を形成する工程(S3)は、切削加工された端部(33)にメッキ部(40)を形成する工程(S3)である。このように構成すれば、メッキ部(40)を形成するために適切な形状を有するように、かつ、他の端部(33)(メッキ部(40))と接触するために適した形状を有するように、端部(33)が切削加工されているとともに、U字状に成形されたコイル形成用部材(130)を準備することができる。
また、本実施形態では、上記のように、メッキ部(40)を形成する工程(S3)の後で、かつ、コイル(10)を形成する工程(S5)の前に、メッキ部(40)が各々形成された複数のコイル形成用部材(130)を、回転電機(102)のステータコア(20)に配置する工程(S4)をさらに備える。そして、コイル(10)を形成する工程(S5)は、複数のコイル形成用部材(130)のメッキ部(40)同士がステータコア(20)の径方向に互いに押圧し合うように接触されることにより、コイル(10)を形成する工程(S5)である。ここで、複数のコイル形成用部材(130)のメッキ部(40)同士がステータコア(20)の軸方向に押圧し合うように、複数のコイル形成用部材(130)をステータコア(20)に配置する場合には、コイルエンド部(32)よりも軸方向の両外側から複数のコイル形成用部材(130)を押圧する必要があると考えられる。この場合、ステータ(100)が軸方向に大型化すると考えられる。これに対して、本実施形態では、上記のように、複数のコイル形成用部材(130)のメッキ部(40)同士がステータコア(20)の径方向に互いに押圧し合うように接触されることにより、コイル(10)を形成する。これにより、複数のコイル形成用部材(130)のメッキ部(40)同士を径方向に挟み込むように押圧することにより、コイル(10)を形成することができる。この結果、ステータ(100)が軸方向に大型化するのを防止しながら、回転電機(102)用のコイル(10)を形成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、コイル形成用部材(130)を配置する工程(S4)は、予め絶縁紙(80)が配置されたステータ(100)のスロット(23)に、複数のコイル形成用部材(130)を挿入することにより、複数のコイル形成用部材(130)同士の間に絶縁紙(80)を配置するように、コイル形成用部材(130)を配置する工程である。このように構成すれば、複数のコイル形成用部材(130)同士の間に絶縁紙(80)が配置されるので、複数のコイル形成用部材(130)同士の絶縁性能を向上させることができる。
[本実施形態の構造の効果]
本実施形態の構造では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、コイル形成用部材(30)のコイルエンド部(32)の少なくとも一部に絶縁部(60)を形成する。これにより、コイルエンド部(32)の絶縁性能を向上させることができる。そして、本実施形態では、コイル形成用部材(30)の端部(33)にメッキ部(40)を形成する。そして、コイル(10)を、複数のコイル形成用部材(30)のメッキ部(40)同士が互いに接触されて互いに電気的に接続されていることにより構成する。これにより、メッキ処理に含まれる酸処理によって端部(33)の酸化部分(50、51)を還元することができる。そして、コイル形成用部材(30)よりも酸化しにくい材料によりメッキ部(40)を形成することができるので、コイル形成用部材(30)の端部(33)(メッキ部(40))が酸化するのを防止することができる。これにより、互いに接触するメッキ部(40)同士が酸化するのを防止することができるので、コイル(10)の電気抵抗が増大するのを防止することができる。これらの結果、コイルエンド部(32)の絶縁性能を向上させながら、複数のコイル形成用部材(30)の絶縁部(60)が形成されていない端部(33)同士を互いに接触させることにより互いに電気的に接続させる場合にも、回転電機(102)用のコイル(10)の電気抵抗が増大するのを防止することが可能なステータ(100)を提供することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、ニッケルを下地層として、かつ、銀を表面層として、メッキ部を構成する例を示したが、本発明では、これに限られない。すなわち、ニッケルを下地層として、かつ、銀を表面層とする場合以外の構成によるメッキ部を形成してよい。たとえば、ニッケルの層からなるメッキ部を形成してもよいし、銀の層からなるメッキ部を形成してもよい。また、ニッケルおよび銀以外の金属によりメッキ部を形成してもよい。
また、上記実施形態では、コイル形成用部材の端部のうちの第1面および第2面に加えて、第1面および第2面以外の部分にもメッキ部を設ける例を示したが、本発明では、これに限られない。たとえば、コイル形成用部材の端部のうちの第1面および第2面のみに、メッキ部を形成してもよい。
また、上記実施形態では、絶縁部を電着塗装により形成する例を示したが、本発明では、これに限られない。すなわち、絶縁部を電着塗装以外の方法により形成してもよい。たとえば、絶縁テープをコイル形成用部材に取り付けることにより、絶縁部を形成してもよいし、絶縁塗料が入った容器にコイル形成用部材を浸すことにより、絶縁部を形成してもよい。
また、上記実施形態では、表面導体の全体が露出したコイル形成用部材を準備する例を示したが、本発明では、これに限られない。たとえば、表面導体が絶縁被膜により覆われているコイル形成用部材を準備してもよい。
また、上記実施形態では、酸処理を端部全体に施す例を示したが、本発明では、これに限られない。たとえば、第1面および第2面のみに対して酸処理を行ってもよい。また、酸処理を端部以外の酸化部分に対して行ってもよい。
また、上記実施形態では、コイル形成用部材をU字状を有するように成形する例を示したが、本発明では、これに限られない。たとえば、コイル形成用部材をJ字状を有するように成形してもよい。また、成形せずに直線状のコイル形成用部材をステータコアに配置してもよい。
また、上記実施形態では、径方向に隣り合うコイル形成用部材のメッキ部同士を、径方向に押圧させ合うことにより、互いに接触させる例を示したが、本発明では、これに限られない。たとえば、周方向に隣り合うコイル形成用部材のメッキ部同士を、周方向に押圧させ合うことにより、互いに接触させてもよいし、軸方向に隣り合うコイル形成用部材のメッキ部同士を、軸方向に押圧させ合うことにより、互いに接触させてもよい。
また、上記実施形態では、コイル形成用部材に対して切削加工を施した後、コイル形成用部材を成形する例を示したが、本発明では、これに限られない。たとえば、コイル形成用部材を成形した後に、コイル形成用部材に対して切削加工を施してもよい。
また、上記実施形態では、ステータを、インナーロータ型の回転電機の一部を構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ステータは、アウターロータ型の回転電機の一部を構成してもよい。
10 コイル(回転電機用のコイル) 20 ステータコア
23 スロット 30、130 コイル形成用部材
30b 表面導体(表面) 31 脚部
32 コイルエンド部 33 端部
40 メッキ部 41 下地層
42 表面層 50 酸化部(酸化部分)
51 端部酸化部 60 絶縁部
61 電着塗料 80 スロット絶縁紙(絶縁紙)
100 ステータ 102 回転電機
132 コイルエンド部予定部(コイルエンド部となる部分)

Claims (12)

  1. 少なくとも端部において導体が露出された複数のコイル形成用部材を準備する工程と、
    前記複数のコイル形成用部材の各々において、前記コイル形成用部材のうちの前記端部とは異なる部分であるコイルエンド部となる部分の少なくとも一部に、絶縁部を形成する工程と、
    前記絶縁部を形成する工程の後、前記端部の酸化部分を還元する酸処理を含むメッキ処理を、前記端部に施すことにより、前記複数のコイル形成用部材の前記端部の各々にメッキ部を形成する工程と、
    前記メッキ部を形成する工程の後、前記複数のコイル形成用部材の前記メッキ部同士を互いに接触させることにより、互いに電気的に接続された前記複数のコイル形成用部材を含む、回転電機用のコイルを形成する工程とを備える、回転電機用のコイルの製造方法。
  2. 前記メッキ部を形成する工程は、前記コイル形成用部材に前記絶縁部が形成されることにより生じた前記端部の酸化部分を還元する酸処理を含むメッキ処理を前記端部に施すことにより、前記端部に前記メッキ部を形成する工程である、請求項1に記載の回転電機用のコイルの製造方法。
  3. 前記絶縁部を形成する工程は、前記コイルエンド部となる部分の少なくとも一部に、絶縁性を有する材料を付着させて加熱することにより、前記絶縁部を形成する工程であり、
    前記メッキ部を形成する工程は、前記コイル形成用部材に前記絶縁部が形成される際に前記端部が加熱されることにより生じた前記端部の酸化部分を還元する酸処理を含むメッキ処理を前記端部に施すことにより、前記端部に前記メッキ部を形成する工程である、請求項2に記載の回転電機用のコイルの製造方法。
  4. 前記絶縁部を形成する工程は、前記コイルエンド部となる部分の少なくとも一部に、前記絶縁性を有する材料を電着塗装により付着させるとともに、前記絶縁性を有する材料を加熱により乾燥させることにより、前記絶縁部を形成する工程であり、
    前記メッキ部を形成する工程は、前記絶縁性を有する材料が乾燥される際に前記端部が加熱されることにより生じた前記端部の酸化部分を還元する酸処理を含むメッキ処理を前記端部に施すことにより、前記端部に前記メッキ部を形成する工程である、請求項3に記載の回転電機用のコイルの製造方法。
  5. 前記コイル形成用部材を準備する工程は、銅を含む前記コイル形成用部材を準備する工程であり、
    前記メッキ部を形成する工程は、前記コイル形成用部材に前記絶縁部が形成されることにより前記銅が酸化して形成された前記端部の酸化部分を還元する酸処理と、ニッケル、錫、銀および金のうちの少なくとも1つの金属を前記端部に被膜させる処理とを含むメッキ処理を施すことにより、前記端部に前記メッキ部を形成する工程である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機用のコイルの製造方法。
  6. 前記メッキ部を形成する工程は、前記ニッケルを下地層として、かつ、前記銀を表面層として、前記端部にメッキ処理を施すことにより、前記端部に前記メッキ部を形成する工程である、請求項5に記載の回転電機用のコイルの製造方法。
  7. 前記コイル形成用部材を準備する工程は、前記端部が各々設けられた一対の脚部と、前記一対の脚部を接続する前記コイルエンド部となる部分とを含む前記コイル形成用部材を準備する工程であり、
    前記絶縁部を形成する工程は、前記コイルエンド部となる部分に前記絶縁部を形成する工程であり、
    前記メッキ部を形成する工程は、前記一対の脚部の各々の前記端部に、前記メッキ部を形成する工程である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機用のコイルの製造方法。
  8. 前記コイル形成用部材を準備する工程は、少なくとも前記一対の脚部の表面導体が露出された前記コイル形成用部材を準備する工程であり、
    前記メッキ部を形成する工程は、前記一対の脚部の前記表面導体が酸化されて形成された表面導体酸化部のうちの前記端部の酸化部分を還元する酸処理を含むメッキ処理を、前記端部に施すことにより、前記一対の脚部のうちの前記端部に前記メッキ部を形成する工程である、請求項7に記載の回転電機用のコイルの製造方法。
  9. 前記コイル形成用部材を準備する工程は、直線状の前記コイル形成用部材の前記端部に切削加工を施すとともに、前記直線状のコイル形成用部材の前記コイルエンド部となる部分をU字状に成形することにより、U字状の前記コイル形成用部材を形成する工程であり、
    前記絶縁部を形成する工程は、U字状の前記コイルエンド部となる部分に、前記絶縁部を形成する工程であり、
    前記メッキ部を形成する工程は、切削加工された前記端部に前記メッキ部を形成する工程である、請求項7または8に記載の回転電機用のコイルの製造方法。
  10. 前記メッキ部を形成する工程の後で、かつ、前記コイルを形成する工程の前に、前記メッキ部が各々形成された複数の前記コイル形成用部材を、前記回転電機のステータコアに配置する工程をさらに備え、
    前記コイルを形成する工程は、前記複数のコイル形成用部材の前記メッキ部同士が前記ステータコアの径方向に互いに押圧し合うように接触されることにより、前記コイルを形成する工程である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の回転電機用のコイルの製造方法。
  11. 前記コイル形成用部材を配置する工程は、予め絶縁紙が配置された前記ステータのスロットに、複数の前記コイル形成用部材を挿入することにより、前記複数のコイル形成用部材同士の間に前記絶縁紙を配置するように、前記コイル形成用部材を配置する工程である、請求項10に記載の回転電機用のコイルの製造方法。
  12. ステータコアと、
    前記ステータコアに配置されるコイルとを備え、
    前記コイルは、複数のコイル形成用部材を含み、
    前記複数のコイル形成用部材は、それぞれ、前記コイル形成用部材のうちの端部とは異なる部分であるコイルエンド部の少なくとも一部に形成された絶縁部と、前記端部に形成されたメッキ部とを含み、
    前記コイルは、前記複数のコイル形成用部材の前記メッキ部同士が互いに接触されて互いに電気的に接続されていることにより構成されている、ステータ。
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