JP2020205729A - 回転電機用のコイルの製造方法およびステータ - Google Patents
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Abstract
Description
図1〜図8を参照して、本実施形態によるステータ100(コイル10)の構造について説明する。ステータ100(コイル10)は、中心軸線Cを中心に円環形状を有する。なお、ステータ100は、特許請求の範囲の「電機子」の一例である。また、コイル10は、特許請求の範囲の「回転電機用のコイル」の一例である。
図3に示すように、コイル10は、ステータコア20に配置されている。詳細には、コイル10は、複数のコイル形成用部材30が電気的に接続されることにより構成されている。コイル形成用部材30は、一対の脚部31と、一対の脚部31同士を接続するとともに、複数のスロット23に渡るように配置されているコイルエンド部32(渡り部)とを含む。そして、脚部31の少なくとも一部がスロット23内に配置されている。また、コイルエンド部32は、スロット23よりも軸方向の外側に配置されている。そして、本実施形態では、コイル10は、複数のコイル形成用部材30のメッキ部40同士が接触し、複数のコイル形成用部材30同士が互いに電気的に接続されることにより構成されている。また、1つのスロット23内において、同相の複数のコイル形成用部材30(脚部31)が径方向に並んで配置されている。また、ステータコア20よりも軸方向外側の位置において、異相(自身の相とは異なる相)のコイルエンド部32同士が隣接して配置されている。
図3に示すように、ステータ100は、スロット絶縁紙80を含む。スロット絶縁紙80は、スロット23内において、ステータコア20とコイル10との間に配置される第1部分81と、コイル10(コイル形成用部材30)同士の間に配置される第2部分82とを含む。また、スロット絶縁紙80は、たとえば、シート状に形成されている。そして、第1部分81は、バックヨーク21の面21aと、ティース22の側面22bとの各々に沿って形成されている。また、第2部分82は、たとえば、蛇腹状に形成されており、スロット23内においてコイル形成用部材30の径方向の間に配置されている。そして、第1部分81は、コイル10とステータコア20とを電気的に絶縁する機能を有する。また、第2部分82は、コイル10同士(同相のコイル形成用部材30同士)を電気的に絶縁する機能を有する。また、第1部分81と第2部分82とは、連続して形成されている。なお、スロット絶縁紙80は、特許請求の範囲の「絶縁紙」の一例である。
次に、図1〜図15を参照して、本実施形態によるステータ100の製造方法について説明する。図9には、ステータ100の製造工程のフローチャートが示されている。
ステップS1において、複数のコイル形成用部材30が形成(準備)される。本実施形態では、端部33が各々設けられた一対の脚部31と、一対の脚部31を接続するとともにコイルエンド部32となる部分であるコイルエンド部予定部132とを含む、コイル形成用部材30が形成される。なお、コイルエンド部予定部132は、特許請求の範囲の「コイルエンド部となる部分」の一例である。
ステップS2において、コイル形成用部材130のうちの端部33とは異なる部分であるコイルエンド部予定部132の少なくとも一部に、絶縁部60が形成される。本実施形態では、複数のコイルエンド部予定部132の各々に、電着塗料61を電着塗装により付着させるとともに、電着塗料61を加熱により乾燥させることにより、絶縁部がコイルエンド部予定部132に形成される。なお、電着塗料61は、特許請求の範囲の「絶縁性を有する材料」の一例である。
ステップS3において、端部酸化部51(錆)を還元する酸処理を含むメッキ処理を、端部33に施すことにより、複数のコイル形成用部材130の端部33の各々にメッキ部40が形成される。
ステップS4において、コイル形成用部材30が、回転電機102のステータコア20に配置される。具体的には、図15に示すように、ステータ100のスロット23の各々には、予めスロット絶縁紙80が配置されている。そして、複数のコイル形成用部材30が組み合わされた状態(コイルアッセンブリが形成された状態)で、ステータ100に対して複数のコイル形成用部材30が軸方向に移動されることにより、図3に示すように、複数のコイル形成用部材30がスロット23の各々に配置される。
ステップS5において、図5に示すように、複数のコイル形成用部材30のメッキ部40同士を互いに径方向に接触させることにより、互いに電気的に接続された複数のコイル形成用部材30を含む、回転電機102用のコイル10(図4参照)が形成される。
本実施形態の製造方法では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態の構造では、以下のような効果を得ることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
23 スロット 30、130 コイル形成用部材
30b 表面導体(表面) 31 脚部
32 コイルエンド部 33 端部
40 メッキ部 41 下地層
42 表面層 50 酸化部(酸化部分)
51 端部酸化部 60 絶縁部
61 電着塗料 80 スロット絶縁紙(絶縁紙)
100 ステータ 102 回転電機
132 コイルエンド部予定部(コイルエンド部となる部分)
Claims (12)
- 少なくとも端部において導体が露出された複数のコイル形成用部材を準備する工程と、
前記複数のコイル形成用部材の各々において、前記コイル形成用部材のうちの前記端部とは異なる部分であるコイルエンド部となる部分の少なくとも一部に、絶縁部を形成する工程と、
前記絶縁部を形成する工程の後、前記端部の酸化部分を還元する酸処理を含むメッキ処理を、前記端部に施すことにより、前記複数のコイル形成用部材の前記端部の各々にメッキ部を形成する工程と、
前記メッキ部を形成する工程の後、前記複数のコイル形成用部材の前記メッキ部同士を互いに接触させることにより、互いに電気的に接続された前記複数のコイル形成用部材を含む、回転電機用のコイルを形成する工程とを備える、回転電機用のコイルの製造方法。 - 前記メッキ部を形成する工程は、前記コイル形成用部材に前記絶縁部が形成されることにより生じた前記端部の酸化部分を還元する酸処理を含むメッキ処理を前記端部に施すことにより、前記端部に前記メッキ部を形成する工程である、請求項1に記載の回転電機用のコイルの製造方法。
- 前記絶縁部を形成する工程は、前記コイルエンド部となる部分の少なくとも一部に、絶縁性を有する材料を付着させて加熱することにより、前記絶縁部を形成する工程であり、
前記メッキ部を形成する工程は、前記コイル形成用部材に前記絶縁部が形成される際に前記端部が加熱されることにより生じた前記端部の酸化部分を還元する酸処理を含むメッキ処理を前記端部に施すことにより、前記端部に前記メッキ部を形成する工程である、請求項2に記載の回転電機用のコイルの製造方法。 - 前記絶縁部を形成する工程は、前記コイルエンド部となる部分の少なくとも一部に、前記絶縁性を有する材料を電着塗装により付着させるとともに、前記絶縁性を有する材料を加熱により乾燥させることにより、前記絶縁部を形成する工程であり、
前記メッキ部を形成する工程は、前記絶縁性を有する材料が乾燥される際に前記端部が加熱されることにより生じた前記端部の酸化部分を還元する酸処理を含むメッキ処理を前記端部に施すことにより、前記端部に前記メッキ部を形成する工程である、請求項3に記載の回転電機用のコイルの製造方法。 - 前記コイル形成用部材を準備する工程は、銅を含む前記コイル形成用部材を準備する工程であり、
前記メッキ部を形成する工程は、前記コイル形成用部材に前記絶縁部が形成されることにより前記銅が酸化して形成された前記端部の酸化部分を還元する酸処理と、ニッケル、錫、銀および金のうちの少なくとも1つの金属を前記端部に被膜させる処理とを含むメッキ処理を施すことにより、前記端部に前記メッキ部を形成する工程である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機用のコイルの製造方法。 - 前記メッキ部を形成する工程は、前記ニッケルを下地層として、かつ、前記銀を表面層として、前記端部にメッキ処理を施すことにより、前記端部に前記メッキ部を形成する工程である、請求項5に記載の回転電機用のコイルの製造方法。
- 前記コイル形成用部材を準備する工程は、前記端部が各々設けられた一対の脚部と、前記一対の脚部を接続する前記コイルエンド部となる部分とを含む前記コイル形成用部材を準備する工程であり、
前記絶縁部を形成する工程は、前記コイルエンド部となる部分に前記絶縁部を形成する工程であり、
前記メッキ部を形成する工程は、前記一対の脚部の各々の前記端部に、前記メッキ部を形成する工程である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機用のコイルの製造方法。 - 前記コイル形成用部材を準備する工程は、少なくとも前記一対の脚部の表面導体が露出された前記コイル形成用部材を準備する工程であり、
前記メッキ部を形成する工程は、前記一対の脚部の前記表面導体が酸化されて形成された表面導体酸化部のうちの前記端部の酸化部分を還元する酸処理を含むメッキ処理を、前記端部に施すことにより、前記一対の脚部のうちの前記端部に前記メッキ部を形成する工程である、請求項7に記載の回転電機用のコイルの製造方法。 - 前記コイル形成用部材を準備する工程は、直線状の前記コイル形成用部材の前記端部に切削加工を施すとともに、前記直線状のコイル形成用部材の前記コイルエンド部となる部分をU字状に成形することにより、U字状の前記コイル形成用部材を形成する工程であり、
前記絶縁部を形成する工程は、U字状の前記コイルエンド部となる部分に、前記絶縁部を形成する工程であり、
前記メッキ部を形成する工程は、切削加工された前記端部に前記メッキ部を形成する工程である、請求項7または8に記載の回転電機用のコイルの製造方法。 - 前記メッキ部を形成する工程の後で、かつ、前記コイルを形成する工程の前に、前記メッキ部が各々形成された複数の前記コイル形成用部材を、前記回転電機のステータコアに配置する工程をさらに備え、
前記コイルを形成する工程は、前記複数のコイル形成用部材の前記メッキ部同士が前記ステータコアの径方向に互いに押圧し合うように接触されることにより、前記コイルを形成する工程である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の回転電機用のコイルの製造方法。 - 前記コイル形成用部材を配置する工程は、予め絶縁紙が配置された前記ステータのスロットに、複数の前記コイル形成用部材を挿入することにより、前記複数のコイル形成用部材同士の間に前記絶縁紙を配置するように、前記コイル形成用部材を配置する工程である、請求項10に記載の回転電機用のコイルの製造方法。
- ステータコアと、
前記ステータコアに配置されるコイルとを備え、
前記コイルは、複数のコイル形成用部材を含み、
前記複数のコイル形成用部材は、それぞれ、前記コイル形成用部材のうちの端部とは異なる部分であるコイルエンド部の少なくとも一部に形成された絶縁部と、前記端部に形成されたメッキ部とを含み、
前記コイルは、前記複数のコイル形成用部材の前記メッキ部同士が互いに接触されて互いに電気的に接続されていることにより構成されている、ステータ。
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JP2019113505A JP2020205729A (ja) | 2019-06-19 | 2019-06-19 | 回転電機用のコイルの製造方法およびステータ |
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JPS6194544A (ja) * | 1984-10-12 | 1986-05-13 | Matsushita Electric Works Ltd | 無鉄芯電機子のコイル端面接合方法 |
WO2013069689A1 (ja) * | 2011-11-07 | 2013-05-16 | 古河電気工業株式会社 | 整流子材料およびその製造方法、それを用いたマイクロモータ |
WO2019107567A1 (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-06 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 電機子および電機子の製造方法 |
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2019
- 2019-06-19 JP JP2019113505A patent/JP2020205729A/ja active Pending
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