JPWO2019107228A1 - 車輪 - Google Patents

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Abstract

【課題】オムニホイール式の車輪において、部品点数及び組付工数を削減すると共に組付作業性を改善すること。【解決手段】各ローラ支持部材40が、ハブ部材30の周方向に延在してハブ部材30に固定される基部42と、基部42の前記周方向の各々の端部からハブ部材30の回転中心を中心とした放射方向外方に延在した長尺支持柱44及び短尺支持柱46とを含み、各長尺支持柱44はローラ支持軸56によって当該長尺支持柱44の前記周方向の両側に各々大径ローラ58を略円錐台形の大径側が当該長尺支持柱を挟んで向かい合うように支持し、各短尺支持柱46はローラ支持軸76によって当該短尺支持柱46の前記周方向の両側に各々小径ローラ78を略円錐台形の大径側が当該短尺支持柱46を挟んで向かい合うように支持し、短尺支持柱46がローラ支持軸76を支持する軸支持部が短尺支持柱46に固定される半割キャップ72を含む半割構造になっている。【選択図】図5

Description

本発明は、車輪に関し、更に詳細には、車椅子等に用いられるオムニホイール式の車輪に関する。
オムニホイール式の車輪(全方向移動車輪)として、回転中心を含むハブ部材と、略樽形或いは略円錐台形の複数の大径ローラ及び小径ローラとを有し、各大径ローラ及び各小径ローラがハブ部材の外周部に、当該ハブ部材の接線方向(ハブ部材の中心軸線に直交する平面内においてハブ部材の径方向に直交方向)の軸線周りに回転可能に配置され、複数の大径ローラ及び小径ローラの組み合わせによって外周輪郭がハブ部材の中心軸線と同心の略円形になるように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1、2)。
特開2001−191704号公報 特開2015−85750号公報
上述した従来のオムニホイール式の車輪は、複数の大径ローラ及び小径ローラの各々を個別に回転自在する支持構造の部品点数や組付工数が多くなったり、組付作業性が悪かったりする課題を含んでいる。
本発明が解決しようとする課題は、オムニホイール式の車輪において、部品点数及び組付工数を削減すると共に組付作業性を改善することである。
本発明の一つの実施形態による車輪は、回転中心を含むハブ部材(30)と、前記ハブ部材(30)の周方向に複数配置されて各々前記ハブ部材(30)に固定された複数のローラ支持部材(40)と、前記各ローラ支持部材(40)に、前記ハブ部材(30)の前記回転中心を中心とした互いに同心の円の接線方向に延在する軸線周りに回転可能に、且つローラ全体によって外周輪郭が前記回転中心と同心の略円形になるように支持された略円錐台形の大径ローラ(58)及び略円錐台形の小径ローラ(78)とを有する車輪において、前記ローラ支持部材(40)は前記周方向に延在して前記ハブ部材(30)に固定される基部(42)と、前記基部(42)の前記周方向の各々の端部(42A、42B)から前記ハブ部材(30)の前記回転中心を中心とした放射方向外方に延在した長尺支持柱(44)及び短尺支持柱(46)とを含み、前記各長尺支持柱(44)は当該長尺支持柱(44)を貫通するローラ支持軸(56)によって当該長尺支持柱(44)の前記周方向の両側に各々前記大径ローラ(58)を略円錐台形の大径側が当該長尺支持柱(44)を挟んで向かい合うように支持し、前記各短尺支持柱(46)は当該短尺支持柱(46)を貫通するローラ支持軸(76)によって当該短尺支持柱(46)の前記周方向の両側に各々前記小径ローラ(78)を略円錐台形の大径側が当該短尺支持柱(46)を挟んで向かい合うように支持しており、少なくとも前記短尺支持柱(46)が前記ローラ支持軸(76)を支持する軸支持部は、前記短尺支持柱(46)に固定される半割キャップ(72)を含む。
この構成によれば、大径ローラ(58)および小径ローラ(78)が一つのローラ支持部材(40)に取り付けられるから、大径ローラ(58)および小径ローラ(78)が個別のローラ支持部材に取り付けられる場合に比してローラ支持部材(40)の個数及びハブ部材(30)に対するローラ支持部材(40)の組付工数が半減する。しかも大径ローラ58と小径ローラ(78)とで異なるローラ支持部材を準備する必要がなくなり、部品の共通化により部品点数の削減が図られる。短尺支持柱(46)がローラ支持軸(76)を支持する軸支持部が半割構造になっているので、小径ローラ(78)が隣り合う大径ローラ(58)の凹部(63)に入り込む構造のものでも、特殊な治具や手法を要することなく作業性よく組み付けが行われる。
上記車輪において、好ましくは、前記各ローラ支持部材(40)は、前記基部(42)の前記周方向の両端部を各々締結具によって前記ハブ部材(30)に固定されている。
この構成によれば、各ローラ支持部材(40)が基部(43)の周方向に離れた2箇所において締結具(64、66)によってハブ部材(30)に固定されるから、個数が少ない締結具(64、66)によって効率よくローラ支持部材(40)がハブ部材(30)に強固に固定される。
上記車輪において、好ましくは、前記大径ローラ(58)は前記小径ローラ(78)と隣り合う端部に当該小径ローラ(78)の端部を非接触状態で受け入れる凹部(63)を含む。
この構成によれば、車輪の外周輪郭がハブ部材(30)の回転中心の同心の円形に、より近い形状になり、接地状態での車輪の中心軸線周りの回転が凸凹の少ない円滑な回転になる。
上記車輪において、好ましくは、前記大径ローラ(58)の前記ローラ支持軸(56)と前記小径ローラ(78)の前記ローラ支持軸(76)とが同一軸長の同一形状の部品である。
この構成によれば、部品の共通化により更なる部品点数の削減が図られる。
上記車輪において、前記ハブ部材(30)は、一つの実施形態として、ボス部材(36)と、前記ボス部材(36)から径方向外方に延出した2枚のディスク部材(38)とを含み、前記2枚のディスク部材(38)が前記各ローラ支持部材(40)を前記ボス部材(36)の軸線方向の両側から挟むように支持している。また、前記ハブ部材(30)は、他の実施形態として、ボス部材(36)と、前記ボス部材(36)から径方向外方に延出した1枚のディスク部材(38)とを含み、前記ディスク部材(38)が前記各ローラ支持部材(40)を前記ボス部材(36)の軸線方向の中間部の位置にて或いは一方の端部の位置にて支持している。
このようなハブ部材(30)の構成のバリエーションにより、耐久性、信頼性、軽量化等の様々な要望に応じた車輪が容易に提供される。
本発明による車輪によれば、部品点数及び組付工数が削減されると共に組付作業性が改善される。
本発明による車輪を用いられた電動車椅子の一実施形態を示す斜視図 本実施形態による車輪の側面図 本実施形態による車輪の縦断面図(図2の線III-IIIに沿った断面図) 本実施形態による車輪の要部の拡大断面図 本実施形態による車輪の要部の分解斜視図 他の実施形態による車輪の縦断面図 他の実施形態による車輪の縦断面図
以下に、本発明による車輪の一実施形態を、図1〜図5を参照して説明する。
図1は本実施形態の車輪を用いられた電動車椅子の一実施形態を示している。電動車椅子は、扁平な略矩形の車体フレーム10と、車体フレーム10によって支持された左右の前輪12及び左右の後輪14を有する4輪車椅子である。各前輪12及び各後輪14の大きさ(外径)は概ね同程度とされており、これにより、扁平な車体フレーム10は地面に概ね平行に延在する。
車体フレーム10上には、各後輪14を個別に駆動する電動モータ(不図示)と、制御装置(不図示)、バッテリ(不図示)等を内蔵した電装ボックス16とが設けられている。電装ボックス16の上方には車体フレーム10から立設されたポスト18によって座席20が設けられている。座席20は、シートクッション22、シートバック24及び左右の肘掛け26を含む。各肘掛け26には、ジョイスティック等による走行操作部28が設けられている。
本実施形態の車輪は、各前輪12に適用されている。前輪(車輪)12の詳細を、図2〜図5を参照して説明する。尚、前輪12を構成する部品は、特に材質を記載されていないものは、金属材料によって構成されている。
前輪12は、図2及び図3に示されているように、回転中心(中心軸線X)を含むハブ部材30を有する。ハブ部材30は、車軸32(図1参照)が貫通する軸受ブッシュ34を固定されたボス部材36と、ボス部材36の軸線方向の両端部に固定され、ボス部材36から径方向外方に延出した同一形状の2枚のディスク部材38とを有する。
ハブ部材30の外周部にはハブ部材30の周方向に等間隔に隔置された6個のローラ支持部材40が固定されている。各ローラ支持部材40は、ハブ部材30の周方向(以降、ハブ部材30の周方向を前記周方向と云う)に延在した基部42と、基部42の前記周方向の一方の端部42Aからハブ部材30の回転中心を中心とした放射方向の外方に延在した長尺支持柱44と、基部42の前記周方向の他方の端部42Bからハブ部材30の回転中心を中心とした放射方向の外方に延在した短尺支持柱46とを有し、略ステープル形状をしている。短尺支持柱46は長尺支持柱44より短く、短尺支持柱46と長尺支持柱44との長さの相違は後述の大径ローラ58と小径ローラ78との外径の相違に応じて設定される。
各ローラ支持部材40は、基部42を2枚のディスク部材38間に配置され、ディスク部材38及び基部42の各端部42A及び42Bの各々をハブ部材30の軸線方向に貫通するボルト48及びボルト48にねじ係合したナット50及び基部42の軸線方向の両側においてボルト48に外嵌したスペーサ52によって2枚のディスク部材38に挟まれるようにしてハブ部材30に固定されている。
各長尺支持柱44の遊端側には、図4及び図5に示されているように、前記周方向に貫通した軸支持孔54が形成されている。各軸支持孔54にはローラ支持軸56が貫通している。各ローラ支持軸56は、自身の前記周方向の配置位置においてハブ部材30の回転中心を中心とした円の接線方向に延在して軸長方向の中間部を長尺支持柱44によって支持され、長尺支持柱44の前記周方向の両側に配置されて対をなす2個の大径ローラ58を、各々、後述のブッシュ64を介して回転自在に支持している。
各大径ローラ58は、円筒形状のボス部材60と、ボス部材60の外周の加硫接着されたゴム製の略円錐台形のローラ本体62とを有する。ボス部材60は、ローラ本体62の略円錐台形の大径側にあってローラ支持軸56が貫通するブッシュ64を装着される軸受円筒部60A及び端壁部60Bと、軸受円筒部60Aよりローラ本体62の略円錐台形の小径側(ボス部材60の軸線方向で端壁部60Bの反対側)にあって軸受円筒部60Aより大きい内径を有する拡径円筒部60Cとを含む。
各長尺支持柱44は、長尺支持柱44を貫通するローラ支持軸56によって前記周方向の両側に各々ローラ本体62の大径側が長尺支持柱44を挟んで互いに向かい合うように支持している。つまり、長尺支持柱44を前記周方向に挟んで対をなす大径ローラ58は、ローラ本体62の略円錐台形の大径側が互いに向かい合うようにしてローラ支持軸56によってハブ部材30の回転中心を中心とした円の接線方向の軸線周り回転可能に支持され、全体で見て略樽形形状をなす。各ローラ支持軸56において対をなす大径ローラ58の軸線方向(スラスト方向)の固定は、ローラ支持軸56の一端のフランジ部56Aとローラ支持軸56の他端にねじ係合したボルト66の頭部66Aとに挟まれることによって行われる。
各短尺支持柱46の遊端側には、図4及び図5に示されているように、短尺支持柱46の遊端に形成された半円形断面の凹部46Aと、短尺支持柱46の遊端に各々2個のボルト70によって固定された半割キャップ72の半円形断面の凹部72Aとによる半割構造によって短尺支持柱46を前記周方向に貫通する軸支持孔74が形成されている。各軸支持孔74にはローラ支持軸76が貫通している。各ローラ支持軸76は、自身の前記周方向の配置位置においてハブ部材30の回転中心を中心とした円の接線方向に延在して軸長方向の中間部を短尺支持柱46によって支持され、短尺支持柱46の前記周方向の両側に配置されて対をなす2個の小径ローラ78を、各々、後述のブッシュ84を介して回転自在に支持している。
これにより、各大径ローラ58と各小径ローラ78とは、対応するローラ支持部材40ハブ部材30の回転中心を中心とした互いに同心の円の接線方向に延在する軸線周りに回転可能に、且つローラ全体によって外周輪郭がハブ部材30の回転中心と同心の略円形になるように、ハブ部材30に支持されている。
各小径ローラ78は、大径ローラ58より小径であり、円筒形状のボス部材80と、ボス部材80の外周の加硫接着されたゴム製の略円錐台形のローラ本体82とを有する。ボス部材80はローラ支持軸76が貫通するブッシュ84を装着される軸受円筒部80A及びローラ本体82の略円錐台形の大径側に設けられた端壁部80Bを含む。尚、小径ローラ78が大径ローラ58より小径であるということは、小径ローラ78のローラ本体82の大径側の外径が大径ローラ58のローラ本体62の小径側の外径より小さいことを意味する。
各短尺支持柱46は、短尺支持柱46を貫通するローラ支持軸76によって前記周方向の両側に各々ローラ本体82の大径側が短尺支持柱46を挟んで互いに向かい合うように支持している。つまり、短尺支持柱46を前記周方向に挟んで対をなす小径ローラ78は、ローラ本体82の略円錐台形の大径側が互いに向かい合うようにしてローラ支持軸76によって前記同心円の接線方向の軸線周りに回転可能に支持され、全体で見て略樽形形状をなす。各ローラ支持軸76において対をなす小径ローラ78の軸線方向(スラスト方向)の固定は、ローラ支持軸76の一端のフランジ部76Aとローラ支持軸76の他端にねじ係合したボルト86の頭部86Aとに挟まれることによって行われる。
各小径ローラ78は、ローラ本体82の大径側の一部、より詳細には、ローラ本体82の大径側の端部がハブ部材30の回転中心側に位置する部分78Aが前記周方向に隣り合う大径ローラ58の拡径円筒部60Cに非接触状態で入り込んでいる。このようにして拡径円筒部60Cは隣り合う小径ローラ78の端部を非接触状態で受け入れる凹部63をなす。
上述の支持構造により、長尺支持柱44に支持されて全体で見て略樽形形状をなす一対の大径ローラ58と、短尺支持柱46に支持されて全体で見て略樽形形状をなす一対の小径ローラ78とが前記周方向に交互に設けられ、これらローラの全体によって外周輪郭がハブ部材30の回転中心の同心の略円形になる。小径ローラ78が隣り合う大径ローラ58の凹部63に嵌り込んでいることにより、嵌り込んでいない場合に比して、隣り合う大径ローラ58と小径ローラ78との前記周方向の間隙が小さくなり、前記外周輪郭がハブ部材30の回転中心の同心の円形により近い形状になる。これにより、接地状態での前輪12の中心軸線X周りの回転が凸凹感の少ない円滑な回転になる。
上述の構造によれば、各々対をなす大径ローラ58および小径ローラ78が一つのローラ支持部材40に取り付けられるから、大径ローラ58および小径ローラ78が個別のローラ支持部材に取り付けられる場合に比してローラ支持部材の個数及びハブ部材30に対するローラ支持部材の組付工数が半減する。しかも大径ローラ58と小径ローラ78とで異なるローラ支持部材を準備する必要がなくなり、部品の共通化により部品点数(部品の種類)の削減が図られる。
また、本実施形態では、大径ローラ58のローラ支持軸56と小径ローラ78のローラ支持軸76とが同一軸長の同一形状の部品であるから、このことによっても部品の共通化による部品点数の削減が図られる。
また、本実施形態では、大径ローラ58および小径ローラ78の支持構造が、大径ローラおよび小径ローラを含む従来のオムニホイール式の車輪に比して構造が簡単になり、耐久性及び信頼性が向上し、併せて軽量化が図られる。
また、本実施形態では、ローラ支持部材が大径ローラ用と小径ローラ用とで個別である場合に比して、ローラ支持部材40の基部42の前記周方向に隔置されたボルト48及びナット50による2箇所の取付位置を、ハブ部材30の周長を長くすることなく大きく離すことができる。これにより、ハブ部材30の大型化を招くことなく、高い取付強度をもってローラ支持部材40がハブ部材30に取り付けられる。
また、本実施形態では、ローラ支持部材40に対する大径ローラ58および小径ローラ78の組み付け及びハブ部材30に対するローラ支持部材40の組み付けは、ハブ部材30に対する最後のローラ支持部材40以外については、各々対をなす大径ローラ58および小径ローラ78が装着されたローラ支持部材40を前記周方向にずらして小径ローラ78の端部が隣り合う大径ローラ58の凹部63に入れることができる。
ハブ部材30に対する最後の一つのローラ支持部材40の組み付けは、先ず、対をなす大径ローラ58が完了しているが、半割キャップ72、ローラ支持軸56及び対をなす小径ローラ78が組み付けられていない状態のローラ支持部材40をハブ部材30に取り付ける。この取付完了後に、対をなす小径ローラ78を組み付けられたローラ支持軸56を斜め方向の移動によって、当該ローラ支持軸56に組み付けられた小径ローラ78の端部を、隣り合う大径ローラ58の凹部63に入れつつローラ支持軸56を短尺支持柱46の凹部46Aに嵌合させ、その後に半割キャップ72をボルト70によって短尺支持柱46に固定することに行われる。
これにより、小径ローラ78が隣り合う大径ローラ58の凹部63に入り込む構造のものでも、特殊な治具や手法を要することなく作業性よく組み付けが行われる。
図6及び図7は、各々、ハブ部材30の構造が異なる他の実施形態による前輪12を示されている。
図6に示されている前輪12では、ハブ部材30は、ボス部材36と、ボス部材36から径方向外方に延出した1枚のディスク部材38とを含み、ディスク部材38が各ローラ支持部材40をボス部材36の軸線方向の中間部に対応する位置にて支持している。
図9に示されている前輪12では、ハブ部材30は、ボス部材36と、ボス部材36から径方向外方に延出した1枚のディスク部材38とを含み、ディスク部材38が各ローラ支持部材40をボス部材36の軸線方向の一方の端部に対応する位置にて支持している。
このようなハブ部材30の構成のバリエーションにより、耐久性、信頼性、軽量化等の様々な要望に応じた前輪12が容易に提供される。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、ローラ支持部材40の個数は、6個に限られることはなく、5個、8個等の他の複数個であってもよい。ハブ部材30に対する各ローラ支持部材40の固定は、ボルト48とナット50とによるものに限られることはなく、リベット等の他の締結具によって行われてもよい。ハブ部材30の側面形状は、略6角形に限られることなく、ローラ支持部材40の個数に応じた多角形や円形等であってもよい。半割構造による軸支持部は、ローラ支持軸56を支持する長尺支持柱44にも適用されてもよい。
また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
10 :車体フレーム
12 :前輪(車輪)
14 :後輪
16 :電装ボックス
18 :ポスト
20 :座席
22 :シートクッション
24 :シートバック
26 :肘掛け
28 :走行操作部
30 :ハブ部材
32 :車軸
34 :軸受ブッシュ
36 :ボス部材
38 :ディスク部材
40 :ローラ支持部材
40A :端部
42 :基部
42A :端部
42B :端部
44 :長尺支持柱
46 :短尺支持柱
46A :凹部
48 :ボルト
50 :ナット
52 :スペーサ
54 :軸支持孔
56 :ローラ支持軸
56A :フランジ部
58 :大径ローラ
60 :ボス部材
60A :軸受円筒部
60B :端壁部
60C :拡径円筒部
62 :ローラ本体
63 :凹部
64 :ブッシュ
66 :ボルト
66A :頭部
70 :ボルト
72 :半割キャップ
72A :凹部
74 :軸支持孔
76 :ローラ支持軸
76A :フランジ部
78 :小径ローラ
78A :回転中心側に位置する部分
80 :ボス部材
80A :軸受円筒部
80B :端壁部
82 :ローラ本体
84 :ブッシュ
86 :ボルト
86A :頭部

Claims (7)

  1. 回転中心を含むハブ部材と、
    前記ハブ部材の周方向に複数配置されて各々前記ハブ部材に固定された複数のローラ支持部材と、
    前記各ローラ支持部材に、前記ハブ部材の前記回転中心を中心とした互いに同心の円の接線方向に延在する軸線周りに回転可能に、且つローラ全体によって外周輪郭が前記回転中心と同心の略円形になるように支持された略円錐台形の大径ローラ及び略円錐台形の小径ローラとを有する車輪において、
    前記ローラ支持部材は前記周方向に延在して前記ハブ部材に固定される基部と、前記基部の前記周方向の各々の端部から前記ハブ部材の前記回転中心を中心とした放射方向外方に延在した長尺支持柱及び短尺支持柱とを含み、
    前記各長尺支持柱は当該長尺支持柱を貫通するローラ支持軸によって当該長尺支持柱の前記周方向の両側に各々前記大径ローラを略円錐台形の大径側が当該長尺支持柱を挟んで向かい合うように支持し、前記各短尺支持柱は当該短尺支持柱を貫通するローラ支持軸によって当該短尺支持柱の前記周方向の両側に各々前記小径ローラを略円錐台形の大径側が当該短尺支持柱を挟んで向かい合うように支持しており、
    少なくとも前記短尺支持柱が前記ローラ支持軸を支持する軸支持部は、前記短尺支持柱に固定される半割キャップを含む車輪。
  2. 前記各ローラ支持部材は、前記基部の前記周方向の両端部を各々締結具によって前記ハブ部材に固定されている請求項1に記載の車輪。
  3. 前記大径ローラは前記小径ローラと隣り合う端部に当該小径ローラの端部を非接触状態で受け入れる凹部を含む請求項1又は2に記載の車輪。
  4. 前記大径ローラの前記ローラ支持軸と前記小径ローラの前記ローラ支持軸とが同一軸長の同一形状の部品である請求項1から3の何れか一項に記載の車輪。
  5. 前記ハブ部材は、ボス部材と、前記ボス部材から径方向外方に延出した2枚のディスク部材とを含み、前記2枚のディスク部材が前記各ローラ支持部材を前記ボス部材の軸線方向の両側から挟むように支持している請求項1から4の何れか一項に記載の車輪。
  6. 前記ハブ部材は、ボス部材と、前記ボス部材から径方向外方に延出した1枚のディスク部材とを含み、前記ディスク部材が前記各ローラ支持部材を前記ボス部材の軸線方向の中間部に対応する位置にて支持している請求項1から4の何れか一項に記載の車輪。
  7. 前記ハブ部材は、ボス部材と、前記ボス部材から径方向外方に延出した1枚のディスク部材とを含み、前記ディスク部材が前記各ローラ支持部材を前記ボス部材の軸線方向の一方の端部に対応する位置にて支持している請求項1から4の何れか一項に記載の車輪。
JP2019557172A 2017-11-28 2018-11-20 車輪 Active JP6903160B2 (ja)

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