JP2017128327A - 全方向移動車輪、全方向移動車輪対及びこれを具えた全方向移動車両 - Google Patents

全方向移動車輪、全方向移動車輪対及びこれを具えた全方向移動車両 Download PDF

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昭義 高井
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【課題】本発明は、滑らかな走行を実現することのできる全方向移動車輪、全方向移動車輪対及びこれを具えた全方向移動車両を提供する。【解決手段】本発明に係る全方向移動車輪10は、車軸20を中心として回動自在な回動枠30と、前記回動枠の外周に複数組のローラユニット40を配置してなる全方向移動車輪であって、前記ローラユニットは、前記回動枠に等間隔に配置され、外周面が前記車軸を中心とする車輪外周円の曲率と一致する略樽型形状の第1ローラ50と、前記第1ローラの両側に配置され、外周面が前記車輪外周円の曲率と一致し前記第1ローラから離れる方向に縮径する略円錐台形状の第2ローラ60,60と、前記第2ローラに隣り合って配置され、外周面が前記車輪外周円の曲率と一致し前記第2ローラから離れる方向に拡径する略円錐台形状の第3ローラ70,70と、を具える。【選択図】図1

Description

本発明は、全方向移動車輪、全方向移動車輪対及びこれを具えた全方向移動車両に関するものであり、より具体的には、滑らかな走行を実現できる全方向移動車輪、全方向移動車輪対及びこれを具えた全方向移動車両に関するものである。
全方向移動車輪対は、車軸に対して回動自在なハブの外周に車軸と直行する面内にて回動自在に複数のローラを配置した全方向移動車輪を並列に配置して構成される。そして、各全方向移動車輪は、直進方向に対しては車軸を中心とする転動、車軸と直交する方向に対してはローラが転動することで、これらの組合せによって床面上の任意の方向に車両を走行可能としている。
たとえば、特許文献1では、略円錐台状の第1ローラを円周上に等間隔に配置し、第1ローラ間に第1ローラよりも小径の第2ローラを配置した全方向移動車輪を並列した全方向移動車輪対を提案している。
特開2015−285750号
全方向移動車輪対では、各全方向移動車輪のローラどうしの間に隙間がある。従って、走行時、第1ローラから第2ローラ、第2ローラから第1ローラに移行する間に、隙間が床面と対向することになるが、このとき、ゴトツキが生じ、滑らかな走行を行なうことができない問題がある。
本発明の目的は、滑らかな走行を実現することのできる全方向移動車輪、全方向移動車輪対及びこれを具えた全方向移動車両を提供することである。
本発明に係る全方向移動車輪は、
車軸を中心として回動自在な回動枠と、前記回動枠の外周に複数組のローラユニットを配置してなる全方向移動車輪であって、
前記ローラユニットは、
前記回動枠に等間隔に配置され、外周面が前記車軸を中心とする車輪外周円の曲率と一致する第1ローラと、
前記第1ローラの両側に配置され、外周面が前記車輪外周円の曲率と一致し前記第1ローラから離れる方向に縮径する略円錐台形状の第2ローラと、
前記第2ローラに隣り合って配置され、外周面が前記車輪外周円の曲率と一致し前記第2ローラから離れる方向に拡径する略円錐台形状の第3ローラと、
を具える。
前記第2ローラは縮径側に凹みを有し、
前記第3ローラは、前記第2ローラの前記凹みに縮径側の一部が侵入している、
構成とすることができる。
前記第1ローラ及び前記第3ローラの回動中心は、前記車軸と略捻れ且つ略垂直であり、
前記第2ローラの回動中心は、前記車軸と略捻れ且つ拡径側が前記車軸に接近している、
構成とすることができる。
隣り合う前記ローラユニットの前記第3ローラどうしは、回動中心が同心である、
構成とすることができる。
前記第3ローラは、前記第1ローラ及び前記第2ローラよりも小径である、
構成とすることができる。
前記第1ローラは、略樽型形状とすることができる。
前記第3ローラは、縮径側が前記第1ローラよりも小径であり、拡径側が前記第1ローラよりも大径である、
構成とすることができる。
複数組の前記ローラユニットは、前記第1ローラ、前記第2ローラ及び前記第3ローラが、前記車輪外周円の90%以上を占めていることが望ましい。
前記ローラユニットは、全方向移動車輪に4組以上具えることが望ましい。
また、本発明の全方向移動車輪対は、
上記した複数のローラユニットからなる第1の全方向移動車輪と、複数のローラユニットからなる第2の全方向移動車輪を、車軸が略同心且つ前記第1の全方向移動車輪と前記第2の全方向移動車輪の前記各ローラユニットの前記第1ローラどうしを等間隔に位相をずらして配置してなる。
さらに、本発明の全方向移動車両は、上記した全方向移動車輪又は全方向移動車輪対を具える。
本発明の全方向移動車輪によれば、各ローラユニットは、第1ローラ、略円錐台形状の第2ローラ及び略円錐台形状の第3ローラから構成することにより、車輪外周円に対するローラの占める割合を高めることができ、各ローラ間の移行を滑らかに行なって、走行時のゴトツキ感を低減できる。従って、この全方向移動車輪を具える全方向移動車両や、この全方向移動車輪を並列した全方向移動車輪対を具える全方向移動車両は、ゴトツキ感を低減できることによって、滑らかな走行を実現することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る全方向移動車輪及び全方向移動車輪対の斜視図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る全方向移動車輪及び全方向移動車輪対の正面図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る全方向移動車輪及び全方向移動車輪対の右側面図である。 図4は、図2の線IV−IVに沿う全方向移動車輪の断面図であって、ローラユニットの一部を分解して示している。 図5は、本発明の第2実施形態に係る全方向移動車輪の斜視図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係る全方向移動車輪の正面図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る全方向移動車輪の側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る全方向移動車輪10,10a及びこれを並列に配置した全方向移動車輪対12について、図面を参照しながら説明を行なう。
<第1実施形態>
図1乃至図4に示すように、本発明の全方向移動車輪対12は、中心に車軸20が嵌装される第1の全方向移動車輪10と第2の全方向移動車輪10aを並列且つ一体回転可能に配置して構成することができる。なお、本発明の全方向移動車輪は、車輪対ではなく、1つの車輪のみによって構成することもできる。
以下の説明では、特に説明のない限り、第1の全方向移動車輪10について説明を行なう。なお、第1の全方向移動車輪10と第2の全方向移動車輪10aは、図示のとおり位相が車軸20に対してずれて配置されているが、同じ形状、構成を具備している。位相は、ローラユニット40の数に基づいて決定される。本実施形態では、ローラユニット40が4組であって、各ローラユニット40は90°ごとに配置されているから、その角度の半分、すなわち45°の位相がずれるように第1の全方向移動車輪10と第2の全方向移動車輪10aは配置されている。
第1の全方向移動車輪10(以下、適宜単に「全方向移動車輪10」と称する)は、車軸20に対して回動自在な回動枠30と、回動枠30の外周に複数組のローラユニット40を配置して構成されている。全方向移動車輪10の直径は、たとえば220mmとすることができ、以下の説明において、この直径の場合の各部材の寸法を示すが、あくまでも一例であり、これら数値に限定されるものではないことはもちろんである。なお、図示の実施形態では、ローラユニット40を4組としているが、同様にこれに限定されるものではない。
回動枠30は、図1、図3及び図4に示すように、車軸20に回動自在なハブ32とハブ32の外周に設けられた略コ字状に屈曲したコ字状枠33と、車軸20から対して略垂直に延びる垂直枠37から構成している。
コ字状枠33は、閉塞側がボルト36によってハブ32に固定されており、閉塞側から斜めに延びる傾斜部分は、垂直枠37を挟んで隣り合うコ字状枠33とボルト39によって締結されている。そして、図4に示すように、コ字状枠33の開放端側には後述する第1ローラ50及び第2ローラ60を回動自在に支持する支持軸81,82が取り付けられる第1貫通孔34と第2貫通孔35が開設されている。本実施形態では、第2ローラ60の回動中心を第1ローラ50に対して傾斜させるようにしているため、コ字状枠33は、第2ローラ60を支持する内側の第2貫通孔35の部分で内向きに傾斜し、再度第2貫通孔35の部分で垂直に曲げられている。
垂直枠37は、上記コ字状枠33,33に挟まれてボルト39にて締結されており、先端に第3ローラ70を回動自在に支持する支持軸83が取り付けられる第3貫通孔38が形成されている。
上記したとおり、コ字状枠33は、ボルト36によりハブ32に固定され、さらに、コ字状枠33と垂直枠37をボルト39により固定する構成としているから、後述するとおり、組立てや分解が容易である。
コ字状枠33及び垂直枠37には、複数組のローラユニット40が装着される。各ローラユニット40は、図1乃至図4に示すように、略樽型形状の第1ローラ50と、第1ローラ50の両側に配置される略円錐台形状の第2ローラ60,60、その両側に配置される略円錐台形状の第3ローラ70,70から構成することができる。
第1ローラ50は、外周面が車軸20を中心とする車輪外周円の曲率と一致する略樽型形状であり、図4に示すように、中心を貫通する第1挿通孔52が形成されている。第1挿通孔52の両側にはベアリング53,53が配置されており、コ字状枠33の第1貫通孔34にボルト状の第1支持軸81,81を介して装着される。そして、第1ローラ50は、回動中心が車軸20と略捻れ且つ略垂直に配置される。
第1ローラ50は、合成樹脂製又は金属製とし、表面に適宜滑り防止及び緩衝用のゴム等の被覆をすることができる。図示の第1ローラ50は、膨張部分の直径が40.0mm、両端の直径が31.7mmである。また、第1ローラ50の長さは60.0mm、外周面の長さは60.8mmである。
第2ローラ60は、第1ローラ50の両側に配置され、外周面が車輪外周円の曲率と一致し、第1ローラ50から離れる方向に縮径する略円錐台形状である。第2ローラ60は、第1ローラ50よりも拡径側は大径である。図4に示すように、第2ローラ60には、中心を貫通する第2挿通孔62が形成されている。第2挿通孔62の両側にはベアリング63,63が配置されており、コ字状枠33の第2貫通孔35にボルト状の第2支持軸82を介して装着される。第2貫通孔35は、前述のとおり、外向きに傾斜して開設されているから、第2支持軸82で第2ローラ60をコ字状枠33に取り付けたときに、第2ローラ60は、回動中心が車軸20と略捻れ且つ拡径側が車軸20に接近するように傾斜して配置される。
第2ローラ60は、第1ローラ50と外周面が接近するよう回転中心を傾斜させて配置することで、第1ローラ50と第2ローラ60との隙間を小さくし、接地時のゴトツキを低減することが望まれる。このため、本実施形態では、第2ローラ60は、第1支持軸81と干渉する拡径側の端面に環状の拡径側凹み65を形成している。
また、第2ローラ60は、次に説明する第3ローラ70との干渉を避けるため、縮径側の端面にすり鉢状の縮径側凹み66を形成している。
第2ローラ60は、合成樹脂製又は金属製とし、表面に適宜滑り防止及び緩衝用のゴム等の被覆をすることができる。図示の第2ローラ60は、拡径側の直径が57.0mm、縮径側の直径が29.2mmである。また、第2ローラ60の長さは25.0mm、外周面の長さは28.7mmである。
第3ローラ70は、第2ローラ60の縮径側に配置され、外周面が車輪外周円の曲率と一致し、第2ローラ60から離れる方向に拡径する略円錐台形状である。第3ローラ70は、第1ローラ50及び第2ローラ60よりも小径に構成され、図4に示すように、第3ローラ70は、縮径側の一部が、前記した第2ローラ60の縮径側凹み66に侵入するよう配置される。これにより、第2ローラ60と第3ローラ70との隙間を小さくすることができ、接地時のゴトツキを可及的に低減することができる。
第3ローラ70は、図4に示すように、中心を貫通する第3挿通孔72が形成されている。第3挿通孔72にはベアリング73,73が配置されており、第3挿通孔72を第3ローラ70の拡径側から垂直枠37の第3貫通孔38に装着された軸状の第3支持軸83に挿通することで、第3ローラ70が垂直枠37に回動自在に装着される。第3支持軸83には、先端にネジ孔が形成されており、第3ローラ70を装着した後、先端にネジの切られたボルト状の第3抜止め84を第3支持軸83のネジ孔に螺合させることにより、第3ローラ70は、垂直枠37から脱落不能に装着される。
第3ローラ70は、合成樹脂製又は金属製とし、表面に適宜滑り防止及び緩衝用のゴム等の被覆をすることができる。図示の第3ローラ70は、拡径側の直径が20.0mm、縮径側の直径が14.9mmである。また、第3ローラ70の長さは21.0mm、外周面の長さは21.2mmである。
上記構成の全方向移動車輪10の組立方法の一例として、まず、コ字状枠33に第1ローラ50を配置し、第1支持軸81によって装着する。そして、第2ローラ60をコ字状枠33の外側に配置して、第2ローラ60の縮径側から第2支持軸82を差し込むことで、第2ローラ60をコ字状枠33に装着する。
続いて、垂直枠37の第3支持軸83に2つの第3ローラ70,70を差し込んで、第3抜止め84、84によって第3ローラ70を垂直枠37に装着する。
そして、第1ローラ50及び第2ローラ60の装着された2つのコ字状枠33の間に、第3ローラ70の装着された垂直枠37を挟んでボルト39によって締結すると共に、コ字状枠33をハブ32にボルト36によって取り付けることで、全方向移動車輪10を組み立てることができる。
組立後、何れかのローラを取り外す必要がある場合には、ボルト36,39を外し、支持軸81,82や抜止め84を外すだけで分解可能であるから、メンテナンスや部品交換等も容易である。
全方向移動車輪10は、上記したとおり、車輪の直径が220mmに対し、各ローラユニット40は、車輪外周面に沿う外周面の長さに関し、略樽型形状の第1ローラ50は60.8mm、略円錐台形状の第2ローラ60は28.7mm、略円錐台形状の第3ローラ70は21.2mmであり、各ローラユニット40は、第2ローラ60、第3ローラ70を夫々2つずつ具えるから、ローラユニット40の接地可能面の長さは、160.6mmになる。そして、全方向移動車輪10は、このローラユニット40を4つ配置しているから、車輪外周面の長さ(690.8mm)に対して、接地可能面の長さが642.4mmになり、その割合は93%とすることができる。このように、略樽型形状の第1ローラ50、略円錐台形状の第2ローラ60及び第3ローラ70からなる隙間の小さいローラユニット40を複数配置したことで、接地可能面が車輪外周面に対して高い割合とすることができるから、全方向移動車輪10の車輪外周面に存する隙間を小さくすることができる。その結果、全方向移動車輪10のゴトツキを可及的に抑えることができ、極めて滑らかな走行を実現できる。なお、望ましくは、前記割合は90%以上であり、100%に近づけることがより望ましい。
上記全方向移動車輪10は、車軸20に対して垂直面内にある直進方向(図1の線Aで示す)に走行する場合、個々のローラ50,60,70は非回転のまま、車輪全体が車軸20を中心に回転する。一方、直進方向に対して傾斜した方向に走行する場合は、接地しているローラ50,60又は70が回転しつつ、車輪全体が車軸20を中心に回転することで、斜め向きに走行する。また、横方向(線Aと直交方向)に走行する場合には、車輪は非回転のまま、接地しているローラ50,60又は70のみが回転する。これにより、床面に対して全方向への移動が実現される。
上記構成の全方向移動車輪について、第1の全方向移動車輪10と第2の全方向移動車輪10aを図1乃至図3に示すように、車軸20に対して位相が45°ずれるように装着することで、全方向移動車輪対12が構成される。
全方向移動車輪対12は、上記のようにローラ間の隙間が可及的に小さい全方向移動車輪10,10aどうしの位相をずらして構成しているから、1の全方向移動車輪よりもさらにゴトツキを抑えた滑らかな走行を実現できる。
具体的には、全方向移動車輪対12は、車軸20に対して垂直面内にある直進方向(図1の線Aで示す)に走行する場合、両全方向移動車輪10,10aが個々のローラ50,60,70は非回転のまま、車輪全体が車軸20を中心に回転する。一方、直進方向に対して傾斜した方向に走行する場合は、両全方向移動車輪10,10aの接地しているローラ50,60又は70が回転しつつ、車輪全体が車軸20を中心に回転することで、斜め向きに走行する。また、横方向(線Aと直交方向)に走行する場合には、車輪は非回転のまま、両全方向移動車輪10,10a接地しているローラ50,60又は70のみが回転する。これにより、床面に対して全方向への移動が実現される。全方向移動車輪対12は、全方向移動車輪10,10aの位相をずらしており、同時にローラ間の隙間が床面に対向することはないから、一方の全方向移動車輪10,10aの隙間が床面と対向しても、他方の全方向移動車輪10,10aのローラ50,60又は70が接地していることで、ゴトツキを防止できる利点がある。
従って、全方向移動車輪対12を具えた全方向移動車両(図示せず)は、極めて滑らかな走行を達成でき、振動や揺れを抑えた走行を実現できる。もちろん、1の全方向移動車輪10を具えた全方向移動車両についても、従来の全方向移動車輪を具えた全方向移動車両よりも滑らかな走行を実現できる。
<第2実施形態>
本実施形態は、第1ローラ50を幅狭にしたものであり、第1実施形態と同じ部材には同じ符号を付し、適宜その説明を省略する。
上記第1実施形態では、第1ローラ50を第3ローラ70よりも大径の略樽型形状とし、その円弧長さを大きくすることで、第1ローラ50の接地長さを確保して全方向移動車輪10の走行安定化を図っている。しかしながら、第3ローラ70が小径化するため、第3ローラ70の回転方向の動きが重くなってしまうことがある。
そこで、第1実施形態の図1乃至図3と比較してわかるように、第2実施形態では図5乃至図7に示す如く、略円錐台状の第3ローラ70を大径化している。より詳細には、第3ローラ70は、縮径側が第1ローラ50よりも小径であり、拡径側が前記第1ローラ50よりも大径である。その結果、第3ローラ70は、円弧長さを大きくなるため、第1ローラ50は第1実施形態に比べて薄型にしている。
本実施形態によれば、第3ローラ70の大径化によって、回転をスムーズに行なうことができるから、全方向移動車輪10の走行安定性を確保できる。
また、第3ローラ70が小径である場合には、第3ローラ70の表面を被覆する滑り防止及び緩衝用のゴム等の厚さを第1ローラ50、第2ローラ60に比べて薄くせざるを得ず、滑り防止及び緩衝効果に差が生じることがある。しかしながら、第3ローラ70を大径化できたことで、被覆されるゴム等の厚さを増すことができ、滑り防止及び緩衝効果をすべてのローラで均質化することができる。
なお、第1実施形態と同様、第1ローラ50、第2ローラ60及び第3ローラ70は、車輪外周面に対する設置可能面の割合を90%以上とすることが好適であり、100%に近づけることがより望ましい。
第2実施形態では、全方向移動車輪10が一列のものを例示しているが、第1実施形態と同様二列とした全方向移動車輪対12としてよいことはもちろんである。
上記説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或いは範囲を限縮するように解すべきではない。また、本発明の各部構成は、上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
たとえば、上記した寸法は、発明を理解しやすくするための一例であり、全方向移動車輪10の直径等に基づいて適宜変更可能なことはもちろんである。また、上記実施形態では、ローラユニット40は、1の全方向移動車輪10に対して4組としているが、複数組であれば本発明は実現可能である。しかしながら、ローラユニット40の組数が少ないと、各ローラの縮径側が小径化してしまい、また、各ローラの最大径と最小径の差が大きくなってしまうため、ローラユニット40は4組以上とすることが望ましい。
また、回動枠30の構成や、ローラの装着方法等についても、上記実施形態は一例であり、他の構成、方法によりローラを支持できることはもちろんである。
10 第1の全方向移動車輪
10a 第2の全方向移動車輪
12 全方向移動車輪対
20 車軸
30 回動枠
33 コ字状枠
37 垂直枠
40 ローラユニット
50 第1ローラ
60 第2ローラ
70 第3ローラ

Claims (12)

  1. 車軸を中心として回動自在な回動枠と、前記回動枠の外周に複数組のローラユニットを配置してなる全方向移動車輪であって、
    前記ローラユニットは、
    前記回動枠に等間隔に配置され、外周面が前記車軸を中心とする車輪外周円の曲率と一致する第1ローラと、
    前記第1ローラの両側に配置され、外周面が前記車輪外周円の曲率と一致し前記第1ローラから離れる方向に縮径する略円錐台形状の第2ローラと、
    前記第2ローラに隣り合って配置され、外周面が前記車輪外周円の曲率と一致し前記第2ローラから離れる方向に拡径する略円錐台形状の第3ローラと、
    を具える、
    ことを特徴とする全方向移動車輪。
  2. 前記第2ローラは縮径側に凹みを有し、
    前記第3ローラは、前記第2ローラの前記凹みに縮径側の一部が侵入している、
    請求項1に記載の全方向移動車輪。
  3. 前記第1ローラ及び前記第3ローラの回動中心は、前記車軸と略捻れ且つ略垂直であり、
    前記第2ローラの回動中心は、前記車軸と略捻れ且つ拡径側が前記車軸に接近している、
    請求項1又は請求項2に記載の全方向移動車輪。
  4. 隣り合う前記ローラユニットの前記第3ローラどうしは、回動中心が同心である、
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の全方向移動車輪。
  5. 前記第3ローラは、前記第1ローラ及び前記第2ローラよりも小径である、
    請求項1乃至請求項4の何れかに記載の全方向移動車輪。
  6. 前記第1ローラは、略樽型形状である、
    請求項5に記載の全方向移動車輪。
  7. 前記第3ローラは、縮径側が前記第1ローラよりも小径であり、拡径側が前記第1ローラよりも大径である、
    請求項1乃至請求項4の何れかに記載の全方向移動車輪。
  8. 複数組の前記ローラユニットは、前記第1ローラ、前記第2ローラ及び前記第3ローラが、前記車輪外周円の90%以上を占めている、
    請求項1乃至請求項7の何れかに記載の全方向移動車輪。
  9. 前記ローラユニットを4組以上具える、
    請求項1乃至請求項8の何れかに記載の全方向移動車輪。
  10. 請求項1乃至請求項9の何れかに記載の前記複数のローラユニットからなる第1の全方向移動車輪と、請求項1乃至請求項8の何れかに記載の前記複数のローラユニットからなる第2の全方向移動車輪を、車軸が略同心且つ前記第1の全方向移動車輪と前記第2の全方向移動車輪の前記各ローラユニットの前記第1ローラどうしを等間隔に位相をずらして配置してなる、
    全方向移動車輪対。
  11. 請求項1乃至請求項9の何れかに記載の全方向移動車輪を具える、
    全方向移動車両。
  12. 請求項10に記載の全方向移動車輪対を具える、
    全方向移動車両。
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