JPWO2019058542A1 - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2019058542A1
JPWO2019058542A1 JP2019542943A JP2019542943A JPWO2019058542A1 JP WO2019058542 A1 JPWO2019058542 A1 JP WO2019058542A1 JP 2019542943 A JP2019542943 A JP 2019542943A JP 2019542943 A JP2019542943 A JP 2019542943A JP WO2019058542 A1 JPWO2019058542 A1 JP WO2019058542A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
frequency
value
correction coefficient
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019542943A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6785982B2 (ja
Inventor
耕平 上田
耕平 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2019058542A1 publication Critical patent/JPWO2019058542A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6785982B2 publication Critical patent/JP6785982B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B1/00Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

圧縮機、凝縮器、減圧装置、及び蒸発器が冷媒配管により接続された冷媒回路と、圧縮機から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力を検知する吐出圧力センサと、冷媒回路を制御する制御装置と、を有する冷凍装置。制御装置は、冷媒回路の蒸発温度を変数とする一次関数であり、上限高圧を求めるための高圧算出式と、蒸発温度を変数とする二次関数であり、上限周波数を求めるための周波数算出式と、を記憶する記憶部を有する。また、制御装置は、高圧算出式及び周波数算出式を用いて上限高圧及び上限周波数を求める算出部と、吐出圧力が上限高圧よりも大きいか否かを判定する高圧判定部と、吐出圧力が上限高圧よりも大きい場合に、圧縮機の運転周波数を上限周波数まで低下させる動作制御部と、を有する。

Description

本発明は、圧縮機を含む冷媒回路を備え、倉庫などの冷却空間に置かれた品物を冷却する冷凍装置に関する。
冷凍装置に搭載される圧縮機において、駆動モータの運転電流値の増加は、発熱量の増加につながるため、駆動モータの絶縁低下の原因となる。そこで、従来の冷凍装置は、圧縮機の駆動モータの運転電流値の異常増加を抑えるため、段階的に設定された目標蒸発温度の範囲ごとに、圧縮機の運転周波数の上限値を定めている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の冷凍装置は、目標蒸発温度が高くなるにつれて、運転周波数の上限値が段階的に小さくなるように設定されている。
特開2013−170797号公報
しかしながら、特許文献1のような従来の冷凍装置では、圧縮機の運転周波数の上限値が、使用可能温度(周囲温度)の範囲の上限温度に合わせて設定される。そのため、使用可能温度(周囲温度)が下限温度に近づくほど、圧縮機の運転周波数を上昇させる余地が大きくなる。つまり、特許文献1の冷凍装置のように、目標蒸発温度の範囲ごとに一律の運転周波数を定めると、本来は設定値以上の運転周波数で圧縮機を運転できる場合にも、設定値の制約を受けることとなる。そのため、圧縮機の運転範囲が狭くなり、冷凍能力が低下するという課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、駆動モータの絶縁低下を抑制しながら、冷凍能力の低下を抑制する冷凍装置を提供することを目的とする。
本発明に係る冷凍装置は、冷媒を圧縮する圧縮機、圧縮機から吐出された冷媒を凝縮させる凝縮器、凝縮器を通過した冷媒を減圧する減圧装置、及び減圧装置において減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器が冷媒配管により接続された冷媒回路と、圧縮機の吐出側に設けられ、圧縮機から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力を検知する吐出圧力センサと、冷媒回路を制御する制御装置と、を有し、制御装置は、冷媒回路の蒸発温度を変数とする一次関数であり、圧縮機の運転電流値が過多であるか否かの判定基準となる上限高圧を求めるための高圧算出式と、蒸発温度を変数とする二次関数であり、圧縮機の運転周波数の上限値となる上限周波数を求めるための周波数算出式と、を記憶する記憶部と、高圧算出式及び周波数算出式を用いて上限高圧及び上限周波数を求める算出部と、吐出圧力センサにおいて検知された吐出圧力が、算出部において求められた上限高圧より大きいか否かを判定する高圧判定部と、高圧判定部において、吐出圧力が上限高圧より大きいと判定されたとき、圧縮機の運転周波数を、算出部において求められた上限周波数まで低下させる動作制御部と、を有するものである。
本発明によれば、高圧算出式から求めた上限高圧よりも吐出圧力が大きい場合、圧縮機の運転周波数を周波数算出式から求めた上限周波数まで低下させることにより、圧縮機の運転電流値を所望の電流値まで下げることができるため、駆動モータの絶縁低下を抑制しながら、圧縮機の運転範囲の縮小及び冷凍能力の低下を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍装置の冷媒回路図である。 図1の冷凍装置における冷媒の状態を示すp−h線図である。 図1の冷凍装置における制御装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 図1の冷凍装置の動作を例示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る冷凍装置の冷媒回路図である。 図5の冷凍装置における制御装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 図5の冷凍装置の動作を例示したフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍装置の冷媒回路図である。冷凍装置100は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって、倉庫などの冷却空間に冷気を送り、冷却空間に置かれた品物を冷却するものである。
図1に示すように、冷凍装置100は、熱源側ユニット10と、負荷側ユニット20と、を有している。熱源側ユニット10と負荷側ユニット20とは、それぞれ独立したユニットであり、冷媒配管2を構成する接続配管2a及び2bを介して接続されている。
冷凍装置100は、圧縮機11、凝縮器12、レシーバ13、過冷却熱交換器14、減圧装置21、及び蒸発器22を備え、これらが冷媒配管2によって接続されて冷媒が循環する冷媒回路30が形成されている。ここで、圧縮機11、凝縮器12、レシーバ13、及び過冷却熱交換器14は、熱源側ユニット10に収容されている。減圧装置21及び蒸発器22は、負荷側ユニット20に収容されている。
圧縮機11は、スクロール圧縮機などからなり、冷媒を圧縮して吐出するものである。圧縮機11は、インバータにより制御される駆動モータ(図示せず)によって駆動される容積式圧縮機であり、運転容量が可変となっている。圧縮機11は、圧縮室の中間圧部に、インジェクションポートが設けられている。また、図示はしていないが、熱源側ユニット10には、圧縮機11の運転周波数Fを変更するためのインバータ基板が搭載されている。インバータ基板には、整流ダイオード及びスイッチング素子などが設けられている。
凝縮器12は、伝熱管と複数のフィンとを有するフィンアンドチューブ型熱交換器などからなり、冷媒配管2を介して圧縮機11の吐出側に接続されている。凝縮器12は、圧縮機11から吐出された冷媒を凝縮させる。つまり、凝縮器12は、圧縮機11から吐出された冷媒の熱を外気に放散させ、冷媒を冷却する。また、熱源側ユニット10には、凝縮器12に風を送るファン12aが設けられている。レシーバ13は、凝縮器12から流出した冷媒のうち余剰液冷媒を一時的に貯留するとともに、液冷媒とガス冷媒とを分離させる機能を有する。
過冷却熱交換器14は、二重管式熱交換器又はプレート式熱交換器などからなり、冷媒配管2及びレシーバ13を介して凝縮器12に接続されている。過冷却熱交換器14は、凝縮器12から流出した冷媒を過冷却する冷媒間熱交換器である。過冷却熱交換器14は、凝縮器12から流出した冷媒同士を熱交換させるようになっている。すなわち、過冷却熱交換器14は、凝縮器12から流出した冷媒と、後述する流量調整器16を通過した冷媒との間で熱交換させるものである。
減圧装置21は、電子膨張弁又は温度式膨張弁などからなり、凝縮器12を通過した冷媒を減圧するように配置されている。より具体的に、減圧装置21は、過冷却熱交換器14において過冷却された冷媒を減圧し膨張させるとともに、冷媒回路30を流れる冷媒の流量を調整する。蒸発器22は、減圧装置21において減圧され膨張した冷媒に、負荷側ユニット20内の空気から吸熱させることにより、冷媒を蒸発させる熱交換器である。蒸発器22は、伝熱管と複数のフィンとを有するフィンアンドチューブ型熱交換器などからなり、蒸発器22は、減圧装置21において減圧されて膨張した冷媒から吸熱して、冷媒を蒸発させる。
また、冷媒回路30は、過冷却熱交換器14と減圧装置21との間から分岐し、過冷却熱交換器14において熱交換された冷媒を圧縮機11へ流入するインジェクション回路31を有している。インジェクション回路31は、過冷却熱交換器14と減圧装置21との間の冷媒配管2と、圧縮機11のインジェクションポートとを接続するインジェクション配管3を有している。また、インジェクション回路31は、インジェクション配管3に流れる冷媒の流量を調整する流量調整器16を有している。流量調整器16は、熱源側ユニット10に収容されている。流量調整器16は、電子膨張弁などからなり、後述する制御装置50により制御され、インジェクション回路31へ分岐する冷媒の流量を調整する。
さらに、冷凍装置100は、吐出圧力センサ41と、吸入圧力センサ42と、外気温度センサ43と、入口温度センサ44と、出口温度センサ45と、吐出温度センサ46と、吸入温度センサ47と、シェル下温度センサ48と、電流センサ49と、を有している。
吐出圧力センサ41は、圧縮機11の吐出側に設けられ、圧縮機11から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力Phを検知する。吐出圧力Phは、冷媒回路30の高圧に該当する。吸入圧力センサ42は、圧縮機11の吸入側に設けられ、圧縮機11に吸入される冷媒の圧力である吸入圧力Plを検知する。吸入圧力Plは、冷媒回路30の低圧に該当する。外気温度センサ43は、凝縮器12に送風される外気の温度である外気温度Toを検知する。
入口温度センサ44は、過冷却熱交換器14に流入する冷媒の温度である入口温度Tinを検出する。出口温度センサ45は、過冷却熱交換器14から流出する液冷媒の温度である出口温度Toutを検知する。吐出温度センサ46は、圧縮機11から吐出される冷媒の温度である吐出温度Tdを検知する。吸入温度センサ47は、圧縮機11に吸入される冷媒の温度である吸入温度Tsを検知する。シェル下温度センサ48は、圧縮機11のシェルの下部に設けられ、圧縮機11のシェルの下部の温度であるシェル下温度Tshを検知する。電流センサ49は、圧縮機11の運転電流値Iを検知する。運転電流値Iは、制御装置50からインバータ基板を介して圧縮機11の駆動モータに供給される電流の値である。
また、冷凍装置100は、冷媒回路30を制御する制御装置50を有しており、本実施の形態において、制御装置50は、熱源側ユニット10に収容されている。制御装置50は、上記の各種センサによって検知された情報に基づいて、圧縮機11などのアクチュエータの動作を制御する。つまり、冷凍装置100の動作は、制御装置50によって制御されている。
制御装置50は、通常運転時において、各種センサからの情報に基づき、圧縮機11、ファン12a、及び流量調整器16の動作を制御する。制御装置50は、インバータ基板を介して圧縮機11の駆動モータへ電流を供給し、圧縮機11の運転周波数Fを調整する。制御装置50は、冷媒回路30における蒸発温度Teが、例えば0℃に設定される目標値となるように、圧縮機11の運転周波数Fを制御する。つまり、制御装置50は、蒸発温度Teが目標値より高い場合に圧縮機11の運転周波数Fを上昇させ、蒸発温度Teが目標値より低い場合に圧縮機11の運転周波数Fを下降させる。また、制御装置50は、凝縮器12における凝縮温度Tcが、例えば45℃に設定される目標値と一致するように、ファン12aの回転数を制御する。つまり、制御装置50は、凝縮温度Tcが目標値より高い場合にファン12aの回転数を大きくし、凝縮温度Tcが目標値より低い場合にファン12aの回転数を小さくする。さらに、制御装置50は、圧縮機11から吐出される冷媒の温度である吐出温度Tdに基づいて、流量調整器16の開度を調整する。つまり、制御装置50は、吐出温度が高い場合は流量調整器16の開度を大きくし、吐出温度が低い場合は流量調整器16を閉じるように制御する。ここで、冷凍装置100は、負荷側ユニット20内に、制御装置50と連携して減圧装置21の動作を制御する負荷側制御装置を有していてもよい。
図2は、図1の冷凍装置における冷媒の状態を表したp−h線図である。図2を参照して冷凍装置100における冷媒の流れについて説明する。はじめに、圧縮機11により圧縮された冷媒は、高温高圧のガス冷媒になり(図2の点A→点A→点n→点B)、凝縮器12に流入する。凝縮器12に流入したガス冷媒は、凝縮して液冷媒になり(図2の点B→点k)、レシーバ13内に一時的に貯留される。レシーバ13には、負荷側ユニット20の運転負荷、外気温度To、又は凝縮温度Tcに応じて生じる冷媒回路30内の余剰液冷媒が溜まる。その後、レシーバ13内の液冷媒は、過冷却熱交換器14において熱交換して過冷却される(図2の点k→点C)。過冷却熱交換器14で過冷却された冷媒は、減圧装置21において減圧されて低圧の気液二相冷媒になり、蒸発器22に送られる(図2の点C→点D)。蒸発器22に送られた冷媒は、空気と熱交換してガス冷媒になり、圧縮機11に流入する(図2の点D→点A)。
一方、過冷却熱交換器14から減圧装置21に向かう冷媒の一部は、過冷却熱交換器14側に分岐する。すなわち、冷媒回路30において過冷却熱交換器14を通過した冷媒の一部は、インジェクション回路31へ分岐する。その際、インジェクション回路31へ分岐した液冷媒は、流量調整器16において減圧されて中間圧の二相冷媒になり(図2の点C→点m)、過冷却熱交換器14において熱交換され中間圧の冷媒になる(図2の点m→点n)。その後、中間圧になった冷媒は、インジェクション配管3を介して圧縮機11のインジェクションポートに流入し、高圧である圧縮機11の吐出側の冷媒温度を下げる働きを担う。
図3は、図1の冷凍装置における制御装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。制御装置50は、圧縮機11の運転電流値Iを、圧縮機11の駆動モータの理想的な運転電流値Iである運転電流目標値Imaxに近づけるような制御を行うものである。ここで、圧縮機11の運転電流値Iは、冷凍能力を維持するという観点からは、極力下げないようにすることが望ましい。しかしながら、圧縮機11の運転電流値Iが過度に上昇してしまうと、発熱量の増加に伴い、駆動モータの絶縁低下が生じ得る。したがって、運転電流目標値Imaxは、圧縮機11の運転電流値Iの下げ幅を抑える観点と、駆動モータの絶縁低下を抑制する観点とがバランスする値となる。運転電流目標値Imaxは、圧縮機11の特性に応じて一義的に決まる。
図3に示すように、制御装置50は、データ取得部51と、変換部52と、記憶部53と、算出部54と、高圧判定部55と、更新処理部56と、動作制御部57と、を有している。データ取得部51は、各種センサから、吐出圧力Ph、吸入圧力Pl、外気温度To、入口温度Tin、出口温度Tout、吐出温度Td、吸入温度Ts、シェル下温度Tsh、及び運転電流値Iを取得するものである。また、データ取得部51は、動作制御部57による制御の状態を監視し、経時的に圧縮機11の運転周波数Fを取得するものである。そして、データ取得部51は、各種センサなどから取得した種々のデータを記憶部53に記憶させるものである。また、データ取得部51は、吸入圧力センサ42から取得した吸入圧力Plを変換部52へ出力するものである。
変換部52は、吸入圧力センサ42において検知された吸入圧力Plを蒸発温度Teに変換するものである。すなわち、変換部52は、データ取得部51が吸入圧力センサ42から取得した吸入圧力Plを飽和換算して蒸発温度Teを求めるものである。また、変換部52は、吐出圧力センサ41において検知された吐出圧力Phを飽和換算して、凝縮温度Tcを求めるものである。そして、変換部52が求めた蒸発温度Te及び凝縮温度Tcは記憶部53に記憶される。
記憶部53は、吐出圧力Ph、吸入圧力Pl、外気温度To、入口温度Tin、出口温度Tout、吐出温度Td、吸入温度Ts、シェル下温度Tsh、及び運転電流値Iを記憶するものである。記憶部53は、蒸発温度Te、凝縮温度Tc、及び圧縮機11の運転周波数Fを記憶するものである。ここで、記憶部53に記憶される各種センサの測定値などは、冷凍装置100の運転状態を示す運転データである。
また、記憶部53には、蒸発温度Teを変数とする一次関数であり、圧縮機11の運転電流値Iが過多であるか否かの判定基準となる上限高圧HPを求めるための高圧算出式(1)が記憶されている。上限高圧HPは、現在の運転状態のもとで許容される吐出圧力Phの上限値である。そして、吐出圧力Phと圧縮機11の運転電流値Iとの間には相関がある。そのため、上限高圧HPは、圧縮機11の運転電流値Iの大小の判定基準として用いることができる。
さらに、記憶部53には、蒸発温度Teを変数とする二次関数であり、圧縮機11の運転周波数Fの上限値となる上限周波数Fmaxを求めるための周波数算出式(2)が記憶されている。上限周波数Fmaxは、現在の運転状態のもとで許容される運転周波数Fの上限値である。ここで、高圧算出式(1)及び周波数算出式(2)は、それぞれ、下記のように構成されている。なお、周波数算出式(2)の「^」はべき乗を表す。
[数1]
上限高圧HP=A×蒸発温度Te+高圧調整値P ・・・(1)
[数2]
上限周波数Fmax=B×蒸発温度Te^2+C×蒸発温度Te+周波数調整値Q
・・・(2)
高圧算出式(1)の高圧設定係数Aと、周波数算出式(2)の二次係数B及び一次係数Cとは、実機での試験により決定される定数である。
高圧調整値P及び周波数調整値Qは、初期状態では、実機による試験で決定された初期値が設定されている。高圧調整値Pは、高圧算出式(1)の一次の項を調整するための値であり、調整が不要な場合は0となる。周波数調整値Qは、周波数算出式(2)の二次の項及び一次の項を調整するための値であり、調整が不要な場合は0となる。高圧調整値Pは、更新処理部56により、第1更新式(3)に従って経時的に更新される。周波数調整値Qは、更新処理部56により、第2更新式(4)に従って経時的に更新される。
[数3]
P=P+高圧補正係数α ・・・(3)
[数4]
Q=Q+周波数補正係数β ・・・(4)
ここで、高圧補正係数αは、下記の高圧係数算出式(5)によって定まり、周波数補正係数βは、下記の周波数係数算出式(6)によって定まる。すなわち、記憶部53には、高圧係数算出式(5)と周波数係数算出式(6)とが記憶されている。
[数5]
高圧補正係数α=p×吐出圧力Ph+p ・・・(5)
[数6]
周波数補正係数β=q×吐出圧力Ph+q ・・・(6)
高圧係数算出式(5)及び周波数係数算出式(6)は、吐出圧力Phを変数とする一次関数である。第1圧力係数p、第2圧力係数p、第1周波数係数q、及び第2周波数係数qは、吐出温度Td、シェル下温度Tsh、出口温度Tout、及び吸入温度Tsのうちの少なくとも1つの関数である。第1圧力係数p及び第1周波数係数qは、実機での試験により決定される定数である。
第2圧力係数p及び第2周波数係数qは、圧縮機11の吐出温度Tdにより変化させてもよい。この場合、吐出温度Tdを変数とする一次関数であり、第2圧力係数p又は第2周波数係数qを求めるための算出式を記憶部53に格納してもよい。そして、更新処理部56が、記憶部53内の算出式を用いて、第2圧力係数p及び第2周波数係数qを求めてもよい。また、吐出温度Tdと第2圧力係数pと第2周波数係数qとを関連づけた係数テーブルを記憶部53に格納してもよい。そして、更新処理部56が、吐出温度センサ46において検知された吐出温度Tdを係数テーブルに照らして、第2圧力係数pと第2周波数係数qとを求めてもよい。
高圧係数算出式(5)は、圧縮機11の運転電流値Iが運転電流目標値Imaxより大きくなっている場合、高圧補正係数αが負の値(α<0)となるように構成されている。周波数係数算出式(6)は、圧縮機11の運転電流値Iが運転電流目標値Imaxより大きくなっている場合、周波数補正係数βが負の値(β<0)となるように構成されている。したがって、少なくとも第2圧力係数p及び第2周波数係数qは、圧縮機11の運転電流値Iが運転電流目標値Imaxよりも大きくなっている状態であれば、負の値に設定される。
一方、高圧係数算出式(5)は、圧縮機11の運転電流値Iが運転電流目標値Imax以下となっている場合、高圧補正係数αが正の値もしくは0(α≧0)となるように構成されている。周波数係数算出式(6)は、圧縮機11の運転電流値Iが運転電流目標値Imax以下となっている場合、周波数補正係数βが正の値もしくは0(β≧0)となるように構成されている。
算出部54は、通常運転時において、高圧算出式(1)を用いて上限高圧HPを算出するものである。高圧算出式(1)は、蒸発温度Teを変数とする一次関数であるため、算出部54は、経時的に変化する蒸発温度Teに応じた上限高圧HPを求めることができる。算出部54は、上限高圧HPを算出する際、高圧算出式(1)に適用する蒸発温度Teとして、瞬間値を用いてもよいし、平均値を用いてもよい。
また、算出部54は、周波数算出式(2)を用いて、圧縮機11の運転周波数の上限値となる上限周波数Fmaxを算出するものである。周波数算出式(2)は、蒸発温度Teを変数とする二次関数であるため、算出部54は、経時的に変化する蒸発温度Teに応じた上限周波数Fmaxを求めることができる。算出部54は、上限高圧HPを算出する際、高圧算出式(1)に適用する蒸発温度Teとして、瞬間値を用いてもよいし、平均値を用いてもよい。そして、算出部54は、算出した上限高圧HP及び上限周波数Fmaxを高圧判定部55へ送信するようになっている。
高圧判定部55は、算出部54において算出された上限高圧HPに基づいて、圧縮機11の回転数の減速の要否、つまり圧縮機11の運転周波数Fの低下の要否を判断するものである。高圧判定部55は、吐出圧力Phが上限高圧HPよりも大きいか否かを判定することにより、圧縮機11の運転周波数Fの低下の要否を判断するようになっている。なぜなら、吐出圧力Phが上限高圧HPよりも大きければ、圧縮機11の運転電流値Iが過多であると判断できるからである。高圧判定部55は、吐出圧力Phが上限高圧HPよりも大きいときは、圧縮機11の運転周波数Fを低下させる必要があるため、算出部54において算出された上限周波数Fmaxを動作制御部57へ出力するようになっている。
更新処理部56は、高圧算出式(1)の定数項である高圧調整値Pの更新用の高圧補正係数αと、周波数補正式の定数項である周波数調整値Qの更新用の周波数補正係数βと、を求めるものである。更新処理部56は、高圧係数算出式(5)を用いて高圧補正係数αを求め、周波数係数算出式(6)を用いて周波数補正係数βを求めるものである。
そして、更新処理部56は、求めた高圧補正係数αを、記憶部53内の高圧算出式(1)における高圧調整値Pに加算することにより、高圧算出式(1)を更新するものである。また、更新処理部56は、求めた周波数補正係数βを、記憶部53内の周波数算出式(2)における周波数調整値Qに加算することにより、周波数算出式(2)を更新するものである。すなわち、更新処理部56は、実質的に、高圧算出式(1)及び周波数算出式(2)を、それぞれ、下記の式(7)及び式(8)のように書き替えるものである。
[数7]
上限高圧HP=A×蒸発温度Te+高圧調整値P+高圧補正係数α
・・・(7)
[数8]
上限周波数Fmax=B×蒸発温度Te^2+C×蒸発温度Te+周波数調整値Q+周波数補正係数β ・・・(8)
圧縮機11の運転電流値Iが運転電流目標値Imaxよりも小さい状態では、高圧補正係数αが正の値となるため、上限高圧HPは、高圧調整値Pの更新前に比べて大きくなる傾向にある。よって、吐出圧力Phが上限高圧HP以下となる可能性が高くなることから、圧縮機11の運転周波数Fを低下させる機会が減少する。また、圧縮機11の運転電流値Iが運転電流目標値Imaxよりも小さい状態では、周波数補正係数βが正の値となるため、上限周波数Fmaxは、周波数調整値Qの更新前に比べて大きくなる傾向にある。よって、圧縮機11の運転電流値Iが運転電流目標値Imaxよりも小さい状態での高圧算出式(1)及び周波数算出式(2)の更新処理は、圧縮機11の運転電流値Iが運転電流目標値Imaxに近づくように増加させる処理に相当する。
一方、圧縮機11の運転電流値Iが運転電流目標値Imaxよりも大きい状態では、高圧補正係数αが負の値となるため、上限高圧HPは、高圧調整値Pの更新前に比べて小さくなる傾向にある。よって、吐出圧力Phが上限高圧HPより大きくなる可能性が高くなることから、圧縮機11の運転周波数Fを低下させる機会が増加する。また、圧縮機11の運転電流値Iが運転電流目標値Imaxより大きい状態では、周波数補正係数βが負の値となるため、上限周波数Fmaxは、周波数調整値Qの更新前に比べて小さくなる傾向にある。よって、圧縮機11の運転電流値Iが運転電流目標値Imaxより大きい状態での高圧算出式(1)及び周波数算出式(2)の更新処理は、圧縮機11の運転電流値Iが運転電流目標値Imaxに近づくように減少させる処理に相当する。
動作制御部57は、記憶部53内の運転データをもとに、圧縮機11、ファン12a、及び流量調整器16の動作を制御するものである。動作制御部57は、高圧判定部55において、吐出圧力Phが上限高圧HPより大きいと判定されたとき、圧縮機11の運転周波数Fを、算出部54において求められた上限周波数Fmaxまで低下させるものである。
ここで、制御装置50は、上記の各機能を実現する回路デバイスのようなハードウェア、もしくは、マイコンなどの演算装置と、こうした演算装置と協働して上記の各機能を実現させるソフトウェアとによって構成することができる。なお、記憶部53は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどのPROM(Programmable ROM)、又はHDD(Hard Disk Drive)などにより構成してもよい。
図4は、図1の冷凍装置の動作を例示したフローチャートである。図4を参照して、冷凍装置100における制御装置50の動作例について説明する。
冷凍装置100の通常運転がはじまると、動作制御部57は、データ取得部51が各種センサから取得するデータに基づき、通常運転時の自動制御を行う。その際、変換部52は、吸入圧力Plを蒸発温度Teに変換し、吐出圧力Phを凝縮温度Tcに変換する。すなわち、動作制御部57は、冷凍サイクルの各部の圧力及び温度などの運転データを取得し、蒸発温度Te及び凝縮温度Tcのそれぞれについて、目標値からの偏差などの制御値を演算する。そして、動作制御部57は、演算した制御値などに基づいて、圧縮機11、ファン12a、及び流量調整器16の動作を制御する(ステップS101)。
次いで、算出部54は、高圧算出式(1)に基づいて上限高圧HPを算出する(ステップS102)。また、算出部54は、周波数算出式(2)に基づいて、上限周波数Fmaxを算出する(ステップS103)。
次に、高圧判定部55は、吐出圧力Phが、算出部54によって算出された上限高圧HPよりも大きいか否かを判定する(ステップS104)。高圧判定部55は、吐出圧力Phが上限高圧HP以下の場合(ステップS104/No)、ステップS102の処理に戻る。すなわち、吐出圧力Phが上限高圧HP以下のときは、圧縮機11の運転電流値Iが過多ではないと判断できるため、冷凍装置100は通常運転を継続し、ステップS102以降の一連の処理を繰り返し実行する。
一方、高圧判定部55は、吐出圧力Phが上限高圧HPよりも大きい場合(ステップS104/Yes)、圧縮機11の運転電流値Iが過多であると判断できるため、算出部54において算出された上限周波数Fmaxを動作制御部57へ出力する。動作制御部57は、圧縮機11の運転周波数Fを、高圧判定部55から出力された上限周波数Fmaxまで低下させる。すなわち、動作制御部57は、圧縮機11の運転周波数Fを、吐出圧力Phが上限高圧HPを超えたときの上限周波数Fmaxまで低下させる(ステップS105)。
次に、更新処理部56は、高圧係数算出式(5)に基づいて高圧補正係数αを求める。また、更新処理部56は、周波数係数算出式(6)に基づいて周波数補正係数βを求める(ステップS106)。次いで、更新処理部56は、高圧算出式(1)の定数項である高圧調整値Pに、求めた高圧補正係数αを加算して、高圧算出式(1)を更新する。また、更新処理部56は、周波数算出式(2)の定数項である周波数調整値Qに、求めた周波数補正係数βを加算して、周波数算出式(2)を更新する(ステップS107)。そして、制御装置50は、ステップS102の処理へ移行し、更新後の高圧算出式(1)及び周波数算出式(2)に基づいて、ステップS102〜S107の一連の処理を繰り返し実行する。
ここで、ステップS106で求まる高圧補正係数α及び周波数補正係数βが0以上であることは、圧縮機11の運転電流値Iが運転電流目標値Imax以下であることに対応している。したがって、制御装置50は、高圧補正係数α及び周波数補正係数βが0以上の場合、高圧算出式(1)及び周波数算出式(2)を更新することにより、圧縮機11の運転電流値Iを運転電流目標値Imaxに向けて増加させることができる。
また、ステップS106で求まる高圧補正係数α及び周波数補正係数βが0未満であることは、圧縮機11の運転電流値Iが運転電流目標値Imaxよりも大きいことに対応している。したがって、制御装置50は、高圧補正係数α及び周波数補正係数βが0未満の場合、高圧算出式(1)及び周波数算出式(2)を更新することにより、圧縮機11の運転電流値Iを運転電流目標値Imaxに向けて減少させることができる。
ところで、図4に基づく動作例において、算出部54は、上限高圧HPを算出する際、併せて上限周波数Fmaxも算出しているが、この動作に限定されるものではない。例えば、算出部54は、高圧算出式(1)に基づいて上限高圧HPを算出する際(ステップS102)、上限周波数Fmaxを算出せずに、上限高圧HPだけを高圧判定部55へ出力してもよい。高圧判定部55は、吐出圧力Phが上限高圧HPよりも大きい場合(ステップS104/Yes)、上限周波数Fmaxの算出を指示する信号を算出部54に出力してもよい。算出部54は、高圧判定部55からの信号に従い、周波数算出式(2)を用いて上限周波数Fmaxを算出し、算出した上限周波数Fmaxを動作制御部57へ出力してもよい。
以上のように、本実施の形態1の冷凍装置100は、高圧算出式(1)から求めた上限高圧よりも吐出圧力Phが大きい場合に、圧縮機11の運転周波数Fを周波数算出式(2)から求めた上限周波数Fmaxまで低下させる。ここで、圧縮機11の運転周波数Fと圧縮機11の運転電流値Iの間には相関がある。よって、圧縮機11の運転電流値Iを所望の電流値まで下げることができるため、圧縮機11の駆動モータの絶縁低下を抑制しながら、圧縮機11の運転範囲の縮小及び冷凍能力の低下を抑制することができる。
また、冷凍装置100は、運転データなどを用いて高圧算出式(1)及び周波数算出式(2)を自動的に更新することができるため、冷凍装置100の設置環境及び運転状態に応じた上限高圧PH及び上限周波数Fmaxを求めることができる。よって、圧縮機11の運転電流値Iを運転電流目標値Imaxに精度よく近づけることができる。すなわち、冷凍装置100の設置環境及び運転状態に応じた最適な制御を構築することができる。
ここで、外気温度及び蒸発温度が相対的に高い場合は、圧縮機の駆動モータの運転電流値が増加しやすくなる。そのため、従来の冷凍装置は、外気温度及び蒸発温度が相対的に高い場合、運転周波数を低めに設定することにより、駆動モータの絶縁低下を抑制している。したがって、実際には、圧縮機の運転周波数を上昇させることができる状況下でも、低めの運転周波数Fを維持させるため、圧縮機の運転範囲が狭くなり、冷凍能力が低下する。これに対し、本実施の形態1の冷凍装置100は、外気温度To及び蒸発温度Teが相対的に高い場合であっても、設置環境及び運転状態に応じた圧縮機11の上限周波数を算出し、算出した上限周波数で圧縮機11を駆動させることができる。よって、圧縮機11の運転範囲の縮小を抑えることができるため、冷凍能力の低下を抑制することができる。
ところで、上記の説明では、第2圧力係数p及び第2周波数係数qを、圧縮機11の吐出温度Tdにより変化させる場合を例示したが、これに限定されない。例えば、第2圧力係数p及び第2周波数係数qは、吐出温度Td及びシェル下温度Tshといった2つ以上のセンシングデータをもとに変化させてもよい。吐出温度Td及びシェル下温度Tshを用いる場合、吐出温度Td及びシェル下温度Tshを変数とする関数である算出式を記憶部53に格納してもよい。そして、更新処理部56が、記憶部53内の算出式を用いて、第2圧力係数p及び第2周波数係数qを求めてもよい。また、吐出温度Tdとシェル下温度Tshと第2圧力係数pと第2周波数係数qとを関連づけた係数導出テーブルを記憶部53に格納してもよい。そして、更新処理部56が、吐出温度センサ46において検知された吐出温度Tdと、シェル下温度センサ48において検知されたシェル下温度Tshとを、係数導出テーブルに照らして、第2圧力係数pと第2周波数係数qとを求めてもよい。
さらに、算出部54は、更新処理部56によって更新された高圧算出式(1)及び周波数算出式(2)を用いて上限高圧HP及び上限周波数Fmaxを求めたとき、求めた各データを記憶部53に記憶させてもよい。すなわち、算出部54は、経時的に変化する高圧算出式(1)及び周波数算出式(2)をもとに算出した上限高圧HP及び上限周波数Fmaxを記憶部53に蓄積させてもよい。そして、更新処理部56は、記憶部53に蓄積されたデータをもとに、高圧算出式(1)及び周波数算出式(2)の更新を行ってもよい。具体的には、高圧算出式(1)は、更新処理部56によって書き替えられた式(7)に上書きされ、周波数算出式(2)は、更新処理部56によって書き替えられた式(8)に上書きされる。
<変形例>
本変形例の冷凍装置の全体的な構成は、上述した冷凍装置100と同様であるため、同等の構成には同一の符号を付して説明は省略する。本変形例の記憶部53には、運転電流目標値Imaxが予め記憶されている。運転電流目標値Imaxは、圧縮機11の特性に応じて一義的に定まり、実機での実験などにより設定される。
また、本変形例の制御装置50は、テーブル情報を参照して、高圧補正係数α及び周波数補正係数βを求めるようになっている。すなわち、本変形例の記憶部53には、運転電流値Iと運転電流目標値Imaxとの差分に対応する複数の数値範囲と、高圧補正係数αと、周波数補正係数βと、を関連づけた補正係数テーブルが記憶されている。また、本変形例の更新処理部56は、電流センサ49において検知された運転電流値Iと運転電流目標値Imaxとの差分を求め、求めた差分を補正係数テーブルの数値範囲に照らすことにより、高圧補正係数αと周波数補正係数βとを求める。
ここで、本変形例の補正係数テーブルでは、運転電流値Iと運転電流目標値Imaxとの差分として、運転電流値Iから運転電流目標値Imaxを減算した値が用いられている。したがって、補正係数テーブルは、正の値の範囲である数値範囲に、負の値である高圧補正係数αと、負の値である周波数補正係数βと、が関連づけられている。また、補正係数テーブルは、負の値の範囲である数値範囲に、正の値である高圧補正係数αと、正の値である周波数補正係数βと、が関連づけられている。
よって、更新処理部56は、電流センサ49において検知された運転電流値Iから運転電流目標値Imaxを減算して差分を求め、求めた差分を補正係数テーブルの数値範囲に照らすことにより、高圧補正係数αと周波数補正係数βとを求める。ここで、補正係数テーブルは、運転電流値Iから運転電流目標値Imaxを減算した値が大きくなるほど、高圧補正係数α及び周波数補正係数βが小さくなるように構成するとよい。
もっとも、補正係数テーブルは、運転電流値Iと運転電流目標値Imaxとの差分として、運転電流目標値Imaxから運転電流値Iを減算した値を用いて構成してもよい。この場合、補正係数テーブルは、正の値の範囲である数値範囲に、正の値である高圧補正係数αと、正の値である周波数補正係数βと、が関連づけられる。また、補正係数テーブルは、負の値の範囲である数値範囲に、負の値である高圧補正係数αと、負の値である周波数補正係数βと、が関連づけられる。そして、補正係数テーブルは、運転電流値Iから運転電流目標値Imaxを減算した値が大きくなるほど、高圧補正係数α及び周波数補正係数βが大きくなるように構成するとよい。なお、更新処理部56は、運転電流目標値Imaxから運転電流値Iを減算して差分を求め、求めた差分を補正係数テーブルの数値範囲に照らすことにより、高圧補正係数αと周波数補正係数βとを求める。
以上のように、本変形例の冷凍装置100では、高圧係数算出式(5)及び周波数係数算出式(6)を用いる場合と同様に、圧縮機11の運転電流値Iが運転電流目標値Imaxより大きいとき、高圧補正係数α及び周波数補正係数βが負の値となる。また、圧縮機11の運転電流値Iが運転電流目標値Imaxより小さいとき、高圧補正係数α及び周波数補正係数βが正の値となる。すなわち、運転電流値Iが運転電流目標値Imaxより大きいときは、高圧調整値Pと周波数調整値Qとが小さくなるように、高圧算出式(1)と周波数算出式(2)とを更新することができる。また、運転電流値Iが運転電流目標値Imaxより小さいときには、高圧調整値Pと周波数調整値Qとが大きくなるように、高圧算出式(1)と周波数算出式(2)とを更新することができる。よって、圧縮機11の運転電流値Iを運転電流目標値Imaxに近づけることができるため、圧縮機11の駆動モータの絶縁低下を抑制しながら、圧縮機11の運転範囲の縮小及び冷凍能力の低下を抑制し、設置環境及び運転状態に応じた最適な制御を構築することができる。
<実施の形態2>
図5は、本発明の実施の形態2に係る冷凍装置の冷媒回路図である。図6は、図5の冷凍装置における制御装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。本実施の形態2における冷凍装置100Aの全体的な構成は、前述した実施の形態1の冷凍装置100と同様であるため、同等の構成については同一の符号を用いて説明は省略する。
図5に示すように、冷凍装置100Aは、熱源側ユニット10A内に制御装置50Aを有している。そして、図6に示すように、制御装置50Aは、データ取得部51と、変換部52と、記憶部53と、算出部54と、高圧判定部55と、更新処理部56Aと、動作制御部57と、電流判定部58と、を有している。記憶部53には、上述した変形例と同様、運転電流目標値Imaxが記憶されている。運転電流目標値Imaxは、圧縮機11の特性に応じて一義的に定まり、実機での実験などにより設定される。
電流判定部58は、高圧判定部55において吐出圧力Phが上限高圧HPよりも大きいと判定された場合、電流センサ49において検知された運転電流値Iが運転電流目標値Imaxよりも大きいか否かを判定するものである。そして、電流判定部58は、判定の結果を更新処理部56Aへ出力するようになっている。
更新処理部56Aは、電流判定部58において運転電流値Iが運転電流目標値Imaxよりも大きいと判定された場合、負の値である高圧補正係数αと、負の値である周波数補正係数βと、を求めるものである。また、更新処理部56Aは、電流判定部58において運転電流値Iが運転電流目標値Imaxよりも小さいと判定された場合、正の値である高圧補正係数αと、正の値である周波数補正係数βと、を求めるものである。
高圧補正係数α及び周波数補正係数βは、運転電流値Iが運転電流目標値Imaxよりも大きいときに用いる負の値と、運転電流値Iが運転電流目標値Imaxよりも小さいときに用いる正の値とが、予め記憶部53に記憶されていてもよい。この場合、高圧補正係数α及び周波数補正係数βは、適宜調整可能な定数であってよい。
また、記憶部53には、運転電流値Iが運転電流目標値Imaxよりも大きい場合に対応する高圧補正係数αの算出用の第1高圧係数算出式と、周波数補正係数βの算出用の第1周波数係数算出式とが記憶されていてもよい。併せて、記憶部53には、運転電流値Iが運転電流目標値Imax以下の場合に対応する高圧補正係数αの算出用の第2高圧係数算出式と、周波数補正係数βの算出用の第2周波数係数算出式とが記憶されていてもよい。第1高圧係数算出式は、高圧補正係数αが負の値となるように構成するとよい。第1周波数係数算出式は、周波数補正係数βが負の値となるように構成するとよい。第2高圧係数算出式は、高圧補正係数αが正の値又は0となるように構成するとよい。第2周波数係数算出式は、周波数補正係数βが正の値又は0となるように構成するとよい。第1高圧係数算出式及び第2高圧係数算出式は、高圧係数算出式(5)と同様に、吐出圧力Phの一次関数であってよい。第1周波数係数算出式及び第2周波数係数算出式は、周波数係数算出式(6)と同様に、吐出圧力Phの一次関数であってよい。
更新処理部56Aの他の機能的構成は、実施の形態1の更新処理部56と同様である。なお、更新処理部56Aは、電流判定部58において運転電流値Iと運転電流目標値Imaxとが等しいと判定された場合、高圧補正係数αと周波数補正係数βとを0とする。
制御装置50Aは、運転電流値Iが運転電流目標値Imaxを上回っていれば、運転電流値Iを運転電流目標値Imaxまで低下させるように制御するため、圧縮機11の駆動モータの発熱を抑えることができる。また、制御装置50Aは、運転電流値Iが運転電流目標値Imaxを下回っていれば、運転電流値Iを運転電流目標値Imaxまで上昇させるように制御するため、圧縮機11の能力を最大限まで引き出すことができる。
図7は、図5の冷凍装置の動作を例示したフローチャートである。図7を参照して、冷凍装置100における制御装置50の動作例について説明する。図4と同一の工程については同一の符号を付して説明は省略する。
冷凍装置100Aの通常運転がはじまると、制御装置50Aは、ステップS101〜S105までの一連の処理を実行する。そして、動作制御部57が、圧縮機11の運転周波数Fを上限周波数Fmaxまで低下させると(ステップS105)、電流判定部58は、運転電流値Iが運転電流目標値Imaxよりも大きいか否かを判定する(ステップS201)。
更新処理部56Aは、電流判定部58によって運転電流値Iが運転電流目標値Imaxよりも大きいと判定されると(ステップS201/Yes)、負の値である高圧補正係数αと、負の値である周波数補正係数βとを求める(ステップS202)。一方、更新処理部56Aは、電流判定部58によって運転電流値Iが運転電流目標値Imax以下と判定されると(ステップS201/No)、正の値又は0である高圧補正係数αと、正の値又は0である周波数補正係数βとを求める(ステップS203)。次いで、更新処理部56は、求めた高圧補正係数αを用いて高圧算出式(1)を更新し、求めた周波数補正係数βを用いて周波数算出式(2)を更新する(ステップS107)。そして、制御装置50Aは、ステップS102の処理へ移行し、更新後の高圧算出式(1)及び周波数算出式(2)に基づいて、ステップS102〜S107の一連の処理を繰り返し実行する。
以上のように、本実施の形態2の冷凍装置100Aによれば、実施の形態1の冷凍装置100と同様、圧縮機11の運転電流値Iを所望の電流値まで下げることができる。そのため、圧縮機11の駆動モータの絶縁低下を抑制しながら、圧縮機11の運転範囲の縮小及び冷凍能力の低下を抑制することができる。また、冷凍装置100Aは、運転電流値Iと運転電流目標値Imaxとを直接的に比較し、比較の結果をもとに高圧補正係数α及び周波数補正係数βを求めるため、運転電流値Iをさらに精度よく運転電流目標値Imaxに近づけることができる。
加えて、冷凍装置100Aは、実施の形態1の冷凍装置100と同様、運転データなどを用いて高圧算出式(1)及び周波数算出式(2)を自動的に更新することができるため、冷凍装置100Aの設置環境及び運転状態に応じた上限高圧PH及び上限周波数Fmaxを求めることができる。よって、圧縮機11の運転電流値Iを運転電流目標値Imaxに精度よく近づけることができる。すなわち、冷凍装置100Aの設置環境及び運転状態に応じた最適な制御を構築することができる。
ここで、上述した各実施の形態は、冷凍装置における好適な具体例であり、本発明の技術的範囲は、これらの態様に限定されるものではない。例えば、上記の説明では、圧縮機11として、スクロール圧縮機を例示したが、これに限らず、圧縮機11は、スクリュー圧縮機又はロータリー圧縮機などでもよい。また、上記の各実施の形態では、冷媒回路30がインジェクション回路31を有する場合を例示したが、これに限らず、冷媒回路30は、インジェクション回路31を有さなくてもよい。ただし、冷媒回路30がインジェクション回路31を有する場合、圧縮機11の圧縮室に液冷媒を液インジェクションすることにより、圧縮機11から吐出される圧縮冷媒ガスの温度を一定温度以下に保つことができる。そのため、圧縮機11の駆動モータの絶縁低下の抑制力を高めることができる。
図1及び図5では、冷凍装置100又は100Aが1台の圧縮機11を有する場合を例示しているが、これに限らず、冷凍装置100又は100Aは、負荷側ユニット20の負荷に応じて、圧縮機11を増設してもよい。すなわち、冷凍装置100又は100Aは、並列に接続された2台以上の圧縮機11を有してもよい。
上記の各実施の形態では、変換部52が吸入圧力Plを蒸発温度Teに変換する場合を例示しているが、これに限定されない。負荷側ユニット20の蒸発器22にサーミスタなどの温度センサを設置し、制御装置50又は50Aが、通信により、温度センサによる測定値を蒸発温度Teとして取得してもよい。加えて、図1及び図5では、圧縮機11の運転電流値Iを検知する電流センサ49を、圧縮機11の近傍に設置しているが、電流センサ49は、制御装置50又は50Aを構成するハードウェア内に実装されてもよい。
図1及び図5では、凝縮器12が熱源側ユニット10又は10Aに収容されている場合を例示しているが、これに限定されない。冷凍装置100又は100Aは、熱源側ユニット10又は10Aとは別の独立した凝縮器ユニットを備え、凝縮器ユニット内に凝縮器12が収容されるという構成を採ってもよい。そして、熱源側ユニット10又は10Aと凝縮器ユニットとは、接続配管2a及び2bと同様に形成された接続配管により接続するとよい。すなわち、凝縮器12が、冷媒配管2を構成する接続配管を介して、熱源側ユニット10又は10Aと接続されてもよい。加えて、図1及び図5では、減圧装置21が負荷側ユニット20に収容されている場合を例示したが、これに限らず、減圧装置21は、熱源側ユニット10に収容されてもよい。
上記の各実施の形態では、冷凍装置100及び100Aにおいて、冷媒との熱交換対象になる流体が空気である場合を例示したが、冷媒との熱交換対象になる流体は、水、冷媒、又はブラインなどでもよい。また、図1及び図5では、負荷側ユニット20が1台の場合の構成例を示しているが、冷凍装置100及び100Aは、2台以上の負荷側ユニット20を備えていてもよい。この場合、それぞれの負荷側ユニット20の容量が異なっていてもよいし、全ての負荷側ユニット20が同一容量でもあってもよい。
2 冷媒配管、2a、2b 接続配管、3 インジェクション配管、10、10A 熱源側ユニット、11 圧縮機、12 凝縮器、12a ファン、13 レシーバ、14 過冷却熱交換器、16 流量調整器、20 負荷側ユニット、21 減圧装置、22 蒸発器、30 冷媒回路、31 インジェクション回路、41 吐出圧力センサ、42 吸入圧力センサ、43 外気温度センサ、44 入口温度センサ、45 出口温度センサ、46 吐出温度センサ、47 吸入温度センサ、48 シェル下温度センサ、49 電流センサ、50、50A 制御装置、51 データ取得部、52 変換部、53 記憶部、54 算出部、55 高圧判定部、56、56A 更新処理部、57 動作制御部、58 電流判定部、100、100A 冷凍装置、A 高圧設定係数、B 二次係数、C 一次係数、F 運転周波数、Fmax 上限周波数、HP 上限高圧、I 運転電流値、Imax 運転電流目標値、P 高圧調整値、PH 上限高圧、Ph 吐出圧力、Pl 吸入圧力、Q 周波数調整値、Tc 凝縮温度、Td 吐出温度、Te 蒸発温度、Tin 入口温度、To 外気温度、Tout 出口温度、Ts 吸入温度、Tsh シェル下温度、p 第1圧力係数、p 第2圧力係数、q 第1周波数係数、q 第2周波数係数、α 高圧補正係数、β 周波数補正係数。

Claims (8)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機、前記圧縮機から吐出された冷媒を凝縮させる凝縮器、前記凝縮器を通過した冷媒を減圧する減圧装置、及び前記減圧装置において減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器が冷媒配管により接続された冷媒回路と、
    前記圧縮機の吐出側に設けられ、前記圧縮機から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力を検知する吐出圧力センサと、
    前記冷媒回路を制御する制御装置と、を有し、
    前記制御装置は、
    前記冷媒回路の蒸発温度を変数とする一次関数であり、前記圧縮機の運転電流値が過多であるか否かの判定基準となる上限高圧を求めるための高圧算出式と、前記蒸発温度を変数とする二次関数であり、前記圧縮機の運転周波数の上限値となる上限周波数を求めるための周波数算出式と、を記憶する記憶部と、
    前記高圧算出式及び前記周波数算出式を用いて前記上限高圧及び前記上限周波数を求める算出部と、
    前記吐出圧力センサにおいて検知された前記吐出圧力が、前記算出部において求められた前記上限高圧よりも大きいか否かを判定する高圧判定部と、
    前記高圧判定部において、前記吐出圧力が前記上限高圧よりも大きいと判定されたとき、前記圧縮機の運転周波数を、前記算出部において求められた前記上限周波数まで低下させる動作制御部と、を有する、冷凍装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記高圧算出式の定数項である高圧調整値の更新用の高圧補正係数と、前記周波数算出式の定数項である周波数調整値の更新用の周波数補正係数とを求める更新処理部を有し、
    前記更新処理部は、
    前記高圧調整値に前記高圧補正係数を加算することにより前記高圧算出式を更新し、
    前記周波数調整値に前記周波数補正係数を加算することにより前記高圧算出式を更新するものである、請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記記憶部は、
    前記吐出圧力を変数とする一次関数である高圧係数算出式及び周波数係数算出式をさらに記憶しており、
    前記更新処理部は、
    前記高圧係数算出式を用いて前記高圧補正係数を求めるものであり、
    前記周波数係数算出式を用いて前記周波数補正係数を求めるものである、請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 前記圧縮機の前記運転電流値を検知する電流センサをさらに有し、
    前記制御装置は、
    前記高圧判定部において前記吐出圧力が前記上限高圧よりも大きいと判定された場合、前記電流センサにおいて検知された前記運転電流値が、前記圧縮機の特性に応じて定まる運転電流目標値よりも大きいか否かを判定する電流判定部をさらに有し、
    前記更新処理部は、
    前記電流判定部において前記運転電流値が前記運転電流目標値よりも大きいと判定された場合に、負の値である前記高圧補正係数と、負の値である前記周波数補正係数と、を求め、
    前記電流判定部において前記運転電流値が前記運転電流目標値よりも小さいと判定された場合に、正の値である前記高圧補正係数と、正の値である前記周波数補正係数と、を求める、請求項2に記載の冷凍装置。
  5. 前記圧縮機の前記運転電流値を検知する電流センサをさらに有し、
    前記記憶部は、
    前記運転電流値と前記圧縮機の特性に応じて定まる運転電流目標値との差分に対応する複数の数値範囲と、前記高圧補正係数と、前記周波数補正係数と、を関連づけた補正係数テーブルを記憶しており、
    前記更新処理部は、
    前記電流センサにおいて検知された前記運転電流値と前記運転電流目標値との差分を求め、求めた差分を前記補正係数テーブルの前記数値範囲に照らすことにより、前記高圧補正係数と前記周波数補正係数とを求める、請求項2に記載の冷凍装置。
  6. 前記補正係数テーブルは、
    前記運転電流値と前記運転電流目標値との差分として、前記運転電流値から前記運転電流目標値を減算した値を用いており、
    正の値の範囲である前記数値範囲には、負の値である前記高圧補正係数と、負の値である前記周波数補正係数と、が関連づけられ、
    負の値の範囲である前記数値範囲には、正の値である前記高圧補正係数と、正の値である前記周波数補正係数と、が関連づけられている、請求項5に記載の冷凍装置。
  7. 前記補正係数テーブルは、
    前記運転電流値から前記運転電流目標値を減算した値が大きくなるほど、前記高圧補正係数及び前記周波数補正係数が小さくなるように構成されている、請求項6に記載の冷凍装置。
  8. 前記冷媒回路は、
    前記凝縮器から流出した冷媒を過冷却する過冷却熱交換器をさらに有し、
    前記減圧装置は、
    前記過冷却熱交換器において過冷却された冷媒を減圧するように配置されており、
    前記過冷却熱交換器と前記減圧装置との間から分岐し、前記過冷却熱交換器から流出した冷媒の一部を前記圧縮機へ流入させるインジェクション回路と、を備えている、請求項1〜7の何れか一項に記載の冷凍装置。
JP2019542943A 2017-09-25 2017-09-25 冷凍装置 Active JP6785982B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/034464 WO2019058542A1 (ja) 2017-09-25 2017-09-25 冷凍装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019058542A1 true JPWO2019058542A1 (ja) 2020-04-02
JP6785982B2 JP6785982B2 (ja) 2020-11-18

Family

ID=65810183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019542943A Active JP6785982B2 (ja) 2017-09-25 2017-09-25 冷凍装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6785982B2 (ja)
CN (1) CN111148949B (ja)
WO (1) WO2019058542A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021095117A1 (ja) * 2019-11-12 2021-05-20 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置
CN113266971B (zh) * 2021-04-11 2023-04-28 浙江中广电器集团股份有限公司 一种除霜高压控制方法、处理器、变频水机
CN115096025B (zh) * 2022-06-27 2024-01-30 四川长虹空调有限公司 变频风冷谷物冷却机压缩机频率控制方法

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06100395B2 (ja) * 1987-11-26 1994-12-12 ダイキン工業株式会社 冷凍装置の運転制御装置
JPH067022B2 (ja) * 1988-02-01 1994-01-26 三菱電機株式会社 空気調和機
JP2945730B2 (ja) * 1990-08-28 1999-09-06 株式会社東芝 空気調和機
JPH06147688A (ja) * 1992-11-12 1994-05-27 Matsushita Refrig Co Ltd 多室型空気調和機
JP3334660B2 (ja) * 1998-05-19 2002-10-15 三菱電機株式会社 冷凍サイクルの制御装置およびその制御方法
JP4066579B2 (ja) * 1999-11-02 2008-03-26 株式会社デンソー 空調装置
CN1363805A (zh) * 2002-02-06 2002-08-14 黄明 空调负荷随动变工况节能控制方法及其控制器
JP2005147540A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd ヒートポンプ給湯機
JP4396286B2 (ja) * 2004-01-21 2010-01-13 三菱電機株式会社 機器診断装置および機器監視システム
JP4161968B2 (ja) * 2005-01-21 2008-10-08 株式会社デンソー ヒートポンプ給湯装置
JP5325375B2 (ja) * 2006-05-31 2013-10-23 日立アプライアンス株式会社 冷凍装置
EP2306120B1 (en) * 2008-05-22 2018-02-28 Mitsubishi Electric Corporation Refrigerating cycle device
CN102230662A (zh) * 2011-06-21 2011-11-02 宁波奥克斯电气有限公司 直流变频vrv空调模块故障的判断方法
JP6085213B2 (ja) * 2013-03-29 2017-02-22 株式会社コロナ ヒートポンプ装置
JP6843578B2 (ja) * 2015-10-13 2021-03-17 サントリーホールディングス株式会社 チャンバー殺菌装置
CN105605842B (zh) * 2015-12-28 2018-07-03 重庆美的通用制冷设备有限公司 多模块机组的控制方法
US10816248B2 (en) * 2016-06-09 2020-10-27 Mitsubishi Electric Corporation Refrigeration cycle apparatus
CN106500267B (zh) * 2016-10-31 2019-07-19 芜湖美智空调设备有限公司 空调器的化霜控制方法及其控制装置
CN111121256A (zh) * 2020-01-06 2020-05-08 北京小米移动软件有限公司 空调的控制方法、装置及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019058542A1 (ja) 2019-03-28
CN111148949A (zh) 2020-05-12
JP6785982B2 (ja) 2020-11-18
CN111148949B (zh) 2021-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5334909B2 (ja) 冷凍空調装置並びに冷凍空調システム
US7509817B2 (en) Cooling cycle apparatus and method of controlling linear expansion valve of the same
JP4864110B2 (ja) 冷凍空調装置
KR101496532B1 (ko) 냉동기 제어 장치
US20230134047A1 (en) Refrigeration cycle apparatus and refrigeration apparatus
AU2018302611B2 (en) Air conditioning system
JP6109205B2 (ja) 冷凍サイクル装置、及び冷凍サイクル装置の制御方法
JP2005282972A (ja) 冷凍装置
KR20050037081A (ko) 히트펌프 시스템의 과열도 제어 방법
JP6187514B2 (ja) 冷凍装置
US10180269B2 (en) Refrigeration device
WO2013005260A1 (ja) 冷凍空調装置及び冷凍空調装置の制御方法
JP6785982B2 (ja) 冷凍装置
GB2511670A (en) Refrigeration cycle device
KR100696122B1 (ko) 공기조화기 운전제어장치 및 그 방법
JP6588626B2 (ja) 冷凍装置
JP6732862B2 (ja) 冷凍装置
JP3668750B2 (ja) 空気調和装置
JP2006189176A (ja) 冷蔵・冷凍設備及びその制御方法
CN114364934B (zh) 室外单元以及冷冻循环装置
WO2017094172A1 (ja) 空気調和装置
JP6415612B2 (ja) 冷凍サイクル装置
CN212253263U (zh) 制冷空调装置
JPWO2016135904A1 (ja) 冷凍装置
JP6590945B2 (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191119

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201027

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6785982

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250