JPWO2019058519A1 - 換気装置 - Google Patents

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Abstract

換気装置は、外気を吸い込む外気吸込口と外気を吹き出す給気吐出口とが設けられた給気風路と、室内空気を吸い込む室内空気吸込口と室内空気を排出する排気吐出口とが設けられた排気風路とが内部に形成された本体と、給気風路内に設けられた給気用送風機(3)と、排気風路内に設けられた排気用送風機(5)と、室内の炭酸ガス濃度を検知する炭酸ガスセンサー(14)と、を備える。換気装置は、メンテナンス時期が来た旨のメンテナンスサインを表示する表示部(43)と、炭酸ガスセンサー(14)で検知した室内空気の炭酸ガス濃度の情報が既定の条件を満たした場合に、メンテナンスサインを表示部(43)に表示させる制御を行う通知部(33)とを備える。

Description

本発明は、室内の換気を行う換気装置に関するものである。
従来、空調機で使用されるエネルギーを低減するとともに、快適な空気調和を行うために、給気ファンによって室外から室内へ導入される給気と、排気ファンによって室内から室外へ排出される排気との間で熱交換を行わせ、排気との温度差を低減した給気を室内へ導く熱交換型換気装置が用いられている。
事務所ビルなどでは、室内にいる人数の増減に応じて、室内の空気の汚れの度合いは大きく異なる。一般に、室内の空気の汚れは、炭酸ガス濃度により表される。通常、事務所ビルなどの換気設計は、室内の在室率が100%である状態で室内の炭酸ガス濃度が一定値以下となるように設計されている。しかしながら、実際の室内の在室率は、文献などの調査によると50%から70%であることがほとんどである。
前記の課題を解決するために、例えば特許文献1には、室内の炭酸ガスを検知する炭酸ガスセンサーを室内に設置し、炭酸ガスの濃度に応じて熱交換型換気装置の風量を制御する空気調和装置が提案されている。このような空気調和装置によれば、ある一定期間は、余分且つ過剰な換気を行うことなく、ユーザーの室内環境に応じた換気風量で換気を行うことができる。
しかしながら、継続的に空気調和装置を使用することで、空気調和装置に搭載されたエアフィルターおよび熱交換素子に、外気および室内空気に含まれた塵埃が詰まり、換気風量が低下する。このため、エアフィルターおよび熱交換素子の清掃および点検が必要である。そこで、特許文献2に開示されているように、エアフィルターおよび熱交換素子の清掃および点検をユーザーに促すためのメンテナンスサインは、換気装置の積算運転時間が既定時間を経過した際にユーザーに通知されることが一般的である。
特許第3551124号公報 実公平4−20493号公報
エアフィルターおよび熱交換素子は、換気装置の使用時における外気および室内空気における塵埃の濃度、および建物の必要換気量といった使用条件によって汚れ方が異なる。このため、外気および室内空気における塵埃の濃度が多い場合、および建物の必要換気量が多い場合には、メンテナンスサインの通知が、実際にエアフィルターおよび熱交換素子の清掃および点検が必要になる時期よりも遅くなってしまう場合がある。この場合には、換気風量の低下により炭酸ガスの設定目標炭酸ガス濃度以下の室内環境を維持できなくなる可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、使用条件に対応した的確な時期にメンテナンスサインを表示することができる換気装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる換気装置は、外気を吸い込む外気吸込口と外気を吹き出す給気吐出口とが設けられた給気風路と、室内空気を吸い込む室内空気吸込口と室内空気を排出する排気吐出口とが設けられた排気風路とが内部に形成された本体と、給気風路内に設けられた給気用送風機と、排気風路内に設けられた排気用送風機と、室内の炭酸ガス濃度を検知する炭酸ガスセンサーと、を備える。また、換気装置は、メンテナンス時期が来た旨のメンテナンスサインを表示する表示部と、炭酸ガスセンサーで検知した室内空気の炭酸ガス濃度の情報が既定の条件を満たした場合に、メンテナンスサインを表示部に表示させる制御を行う通知部と、を備える。
本発明にかかる換気装置は、使用条件に対応した的確な時期にメンテナンスサインを表示することのできる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる換気装置の構成を簡略化して示す模式図 本発明の実施の形態1にかかる換気装置の運転に関わる機能構成を示す図 本発明の実施の形態1における処理回路のハードウェア構成の一例を示す図 本発明の実施の形態1にかかる換気装置のリモートコントローラーにおけるメンテナンスサインの表示例を示す図 本発明の実施の形態1にかかる換気装置のリモートコントローラーにおけるメンテナンスサインの他の表示例を示す図 本発明の実施の形態1にかかる換気装置の、1日におけるメンテナンスサインの表示動作の手順の一例を示すフローチャート 本発明の実施の形態2にかかる換気装置の構成を簡略化して示す模式図
以下に、本発明の実施の形態にかかる換気装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる換気装置100の構成を簡略化して示す模式図である。なお、符号OAは外気(Outdoor Air)、符号SAは給気(Supply Air)、符号RAは還気(Return Air)、符号EAは排気(Exhaust Air)を示している。図2は、本発明の実施の形態1にかかる換気装置の運転に関わる機能構成を示す図である。
図1に示す換気装置100は、本体1と制御装置13とリモートコントローラー17とを備える。本体1は、板金によって構成された直方体状を有する筐体1aの内部に熱交換素子6を有する空調用の熱交換型換気装置である。本体1は、天井裏19に隠蔽された状態で設置されている。制御装置13とリモートコントローラー17とは、室内20に設置されている。図1においては、天井18の上の領域が天井裏19であり、天井18の下の領域が室内20である。
本体1は、前述の熱交換素子6の他に、筐体1aの長手方向の一端面に縦方向に並べて設けられた排気吐出口10および外気吸込口7と、筐体1aの長手方向において一端面と対向する他端面に縦方向に並べて設けられた給気吐出口8および室内空気吸込口9と、を備える。本体1は、熱交換素子6を介して外気吸込口7と給気吐出口8とを結ぶ給気風路11と、熱交換素子6を介して室内空気吸込口9と排気吐出口10を結ぶ排気風路12と、を備える。
本体1は、給気風路11の入口端から出口端へ向かう給気流の流れ、すなわち外気吸込口7から給気吐出口8へ向かう給気流の流れを生成する給気用送風機3を給気風路11に備える。また、本体1は、排気風路12の入口端から出口端へ向かう排気流の流れ、すなわち室内空気吸込口9から排気吐出口10へ向かう排気流の流れを生成する排気用送風機5を排気風路12に備える。また、本体1は、室内空気の炭酸ガス濃度を検出する炭酸ガスセンサー14を備える。
給気風路11は、外気OAを室内へ給気するための風路であり、外気吸込口7と熱交換素子6との間に形成された外気熱交換前風路11aと、熱交換素子6と給気吐出口8との間に形成された外気熱交換後風路11bと、熱交換素子6内の給気風路11である素子内給気風路11cと、を有している。排気風路12は、室内空気である還気RAを室外へ排気するための風路であり、室内空気吸込口9と熱交換素子6との間に形成された室内空気熱交換前風路12aと、熱交換素子6と排気吐出口10との間に形成された室内空気熱交換後風路12bと、熱交換素子6内の排気風路12である素子内給気風路12cと、を有している。この構成により、給気風路11と排気風路12とは、熱交換素子6において交差している。
給気用送風機3は、外気熱交換後風路11b内で給気吐出口8と連結され、給気用送風機3を駆動するための給気用モーター2を内部に備えている。排気用送風機5は、室内空気熱交換後風路12b内で排気吐出口10と連結され、排気用送風機5を駆動するための排気用モーター4を内部に備えている。給気用モーター2と排気用モーター4とは、後述する第1制御部31による制御に応じて回転速度が変化する。
給気風路11には、外気OAに含まれる塵埃の目詰まりによる熱交換素子6の性能低下を防止するために、熱交換素子6に吸い込まれる外気OAの塵埃を取り除くエアフィルターである給気エアフィルター15が、取り外し自在に外気熱交換前風路11aに設置されている。すなわち、給気エアフィルター15は、給気風路11における熱交換素子6よりも上流側に設置されている。また、排気風路12には、還気RAに含まれる塵埃の目詰まりによる熱交換素子6の性能低下を防止するために、熱交換素子6に吸い込まれる還気RAの塵埃を取り除くエアフィルターである排気エアフィルター16が、取り外し自在に室内空気熱交換前風路12aに設置されている。すなわち、排気エアフィルター16は、排気風路12における熱交換素子6よりも上流側に設置されている。
全熱交換器である熱交換素子6では、平板紙上に波板紙が接着されたコルゲートシートによる多層構造をなす平板状の給気風路である熱交換器給気風路と、平板紙上に波板紙が接着されたコルゲートシートによる多層構造をなす平板状の排気風路である熱交換器排気風路と、が互いに独立して形成されている。熱交換器給気風路と熱交換器排気風路とは、熱交換素子6において交差した状態に設けられている。これにより、熱交換素子6は、給気風路11の熱交換器給気風路を流れる空気と、排気風路12の熱交換器排気風路を流れる空気との間で熱および湿度を交換する全熱交換が可能となっている。本実施の形態1においては、熱交換器給気風路と熱交換器排気風路とは、熱交換素子6において直交して設けられている。すなわち、熱交換素子6では、熱交換器給気風路を流れる空気の進行方向と、熱交換器排気風路を流れる空気の進行方向とは、直交している。
炭酸ガスセンサー14は、室内空気熱交換前風路12aに設置され、室内空気熱交換前風路12aを流れる室内空気である還気RAの炭酸ガス濃度を検知することで室内の炭酸ガス濃度を検知する。炭酸ガスセンサー14は、通信線51を介して後述する第1制御部31および通知部33と通信可能とされており、検知した室内空気の炭酸ガス濃度の情報を第1制御部31および通知部33に送信する。炭酸ガスセンサー14を筐体1aの内部に設置し、制御装置13を筐体1aの近くに配置することで、炭酸ガスセンサー14と制御装置13を通信可能に接続する通信線51の長さを短くすることができ、施工コストを低減できる。
図2に示すように、制御装置13には、給気用送風機3と排気用送風機5とを制御して換気装置100の換気運転を制御する制御部である第1制御部31と、炭酸ガスセンサー14で検知された換気装置100の最大炭酸ガス濃度を記憶する第1記憶部32と、が配置されている。また、制御装置13には、第1記憶部32に記憶された最大炭酸ガス濃度の情報が示す最大炭酸ガス濃度に基づいてメンテナンスサインを表示させる制御を行う通知部33と、リモートコントローラー17の第2通信部41との間で双方向通信を行う第1通信部34と、が配置されている。
第1制御部31は、筐体1aの外部においてメンテナンスを行い易い位置に配置され、給気用送風機3および排気用送風機5の風量を制御して換気運転を制御する。第1制御部31は、炭酸ガスセンサー14から送信された、室内空気の炭酸ガス濃度の情報を受信する。そして、第1制御部31は、受信した室内空気の炭酸ガス濃度の情報が示す炭酸ガス濃度に基づいて、換気装置100の運転を制御する。すなわち、第1制御部31は、室内空気の炭酸ガス濃度に基づいて、換気装置100の運転を換気風量の異なる運転モードに切り替える制御を行う。
具体的に、第1制御部31は、炭酸ガスセンサー14で検知した室内空気の炭酸ガス濃度に基づいて、室内空気の炭酸ガス濃度を設定目標炭酸ガス濃度以下とする風量で給気用送風機3と排気用送風機5とを制御する。設定目標炭酸ガス濃度は、換気装置100の換気運転において目標とされる室内空気の炭酸ガス濃度である。設定目標炭酸ガス濃度は、リモートコントローラー17においてユーザーによって選択されて、リモートコントローラー17から送信され、第1制御部31および第1記憶部32に記憶されている。
第1制御部31は、受信した室内空気の炭酸ガス濃度が、弱風量運転と微弱風量運転との切り替えを判定するための切り替え閾値である第1切り替え閾値以下である場合に、換気装置100の運転が微弱風量運転となるように給気用モーター2と排気用モーター4の運転を制御する。また、第1制御部31は、受信した室内空気の炭酸ガス濃度が、第1切り替え閾値より大であり、強風量運転と弱風量運転との切り替えを判定するための切り替え閾値である第2切り替え閾値以下である場合に、換気装置100の運転が弱風量運転となるように給気用モーター2と排気用モーター4との運転を制御する。更に、第1制御部31は、受信した室内空気の炭酸ガス濃度が、第2切り替え閾値を超えている場合には、換気装置100の運転が強風量運転となるように給気用モーター2と排気用モーター4との運転を制御する。
第1切り替え閾値および第2切り替え閾値は、設定目標炭酸ガス濃度よりも低い炭酸ガス濃度であり、あらかじめ第1制御部31に記憶されている。また、第1切り替え閾値および第2切り替え閾値は、リモートコントローラー17を用いて設定目標炭酸ガス濃度よりも低い任意の炭酸ガス濃度に設定可能である。
換気装置100は、第1制御部31が上記のように室内空気の炭酸ガス濃度に基づいて換気装置100の換気風量を制御することにより、室内空気の炭酸ガス濃度に対応した換気風量での換気運転が可能となり、換気装置100による無駄な換気がなくなる。このため、換気装置100は、室内の空気環境を快適に維持しつつ、換気による外気負荷を低減させることが可能となる。これにより、換気装置100は、換気装置100が換気を行う室内に配置された他の空調機の省エネルギー化を図ることができる。また、換気装置100による無駄な換気がなくなり、必要な換気量を満足させるだけ換気装置100を運転すればよいので、換気装置100の消費電力を低減することができる。
また、第1制御部31は、炭酸ガスセンサー14で検知されて受信した換気装置100の最大炭酸ガス濃度を第1記憶部32に記憶させる。最大炭酸ガス濃度は、換気装置100の1日の換気運転動作において、炭酸ガスセンサー14が検知した室内空気の炭酸ガス濃度の最大値である。すなわち、第1制御部31は、換気装置100の1日の換気運転動作において炭酸ガスセンサー14から受信した室内空気の炭酸ガス濃度のうちの最大値を第1記憶部32に記憶させる。
第1記憶部32は、最大炭酸ガス濃度を、既定の複数日数分だけ記憶することができる。一例として、第1記憶部32は、最大炭酸ガス濃度を最大で1か月分記憶することができる。第1記憶部32は、換気装置100への通電が断電された場合でも、記憶された情報が消去されないように、不揮発性の記憶装置が使用される。
なお、ここでは、炭酸ガス濃度の最大値を第1記憶部32に記憶する場合について示しているが、炭酸ガス濃度の最大値は、通知部33に記憶されてもよい。また、通知部33が、炭酸ガスセンサー14から受信した室内空気の炭酸ガス濃度のうちの最大値を第1記憶部32に記憶させてもよい。
そして、通知部33は、第1記憶部32に記憶された最大炭酸ガス濃度の情報が示す最大炭酸ガス濃度に基づいてメンテナンスサインを後述するリモートコントローラー17の表示部43に表示させる制御を行う。メンテナンスサインは、換気装置100のメンテナンス、すなわち換気装置100の清掃および点検をユーザーに促すための通知である。具体的には、メンテナンスサインは、給気エアフィルター15、排気エアフィルター16および熱交換素子6の清掃および点検をユーザーに促すための通知であり、給気エアフィルター15、排気エアフィルター16および熱交換素子6の点検および清掃の時期が来た旨の通知である。
給気エアフィルター15、排気エアフィルター16および熱交換素子6の定期的な清掃を行うことで、外気または室内空気に含まれた塵埃が給気エアフィルター15、排気エアフィルター16および熱交換素子6に詰まることに起因した換気装置100の換気風量の低下を抑制し、室内空気の炭酸ガス濃度が目標炭酸ガス濃度以下である状態を継続的に確保することができる。
通知部33は、第1記憶部32に記憶された最大炭酸ガス濃度の情報が示す最大炭酸ガス濃度が既定の条件を満たした場合に、メンテナンスサインをリモートコントローラー17の表示部43に表示させる制御を行う。すなわち、通知部33は、第1記憶部32に記憶された最大炭酸ガス濃度の情報を、設定された既定の時刻に毎日確認し、第1記憶部32に記憶された最大炭酸ガス濃度が既定の条件を満たした場合に、メンテナンスサインをリモートコントローラー17の表示部43に表示させる制御を行う。通知部33は、メンテナンスサイン表示指示情報をリモートコントローラー17に送信することにより、メンテナンスサインをリモートコントローラー17の表示部43に表示させる制御を行う。既定の時刻は、リモートコントローラー17を用いて任意の時刻に設定可能である。
通知部33は、室内空気の炭酸ガス濃度から、換気装置100のメンテナンスが必要か否かを判定する条件として、以下の第1条件を用いることができる。第1条件は、「最大炭酸ガス濃度が設定目標炭酸ガス濃度を超えた日が、既定の基準連続日数Aだけ連続したこと」である。既定の基準連続日数Aは、室内空気の炭酸ガス濃度から換気装置100のメンテナンスが必要か否かを判定するための基準となる、最大炭酸ガス濃度が設定目標炭酸ガス濃度を連続して超えた日数の閾値である。基準連続日数Aは、リモートコントローラー17を用いて任意の日数に設定可能である。
設定目標炭酸ガス濃度は、通常の在室人員の平均人数または最大人数等を考慮して設定される。また、換気装置100の換気能力は十分にあっても、予期せぬ一時的な在室人員の増加および運転モードの設定等の関係で、一時的に設定目標炭酸ガス濃度を超える日が発生することがある。しかしながら、最大炭酸ガス濃度が複数日数連続して目標設定炭酸ガス濃度を超える状態が発生した場合には、換気装置100の換気能力が低下していると判断することができる。
そこで、通知部33は、メンテナンスサインの表示条件として第1条件を用いる場合には、最大炭酸ガス濃度が既定の基準連続日数Aだけ連続して目標設定炭酸ガス濃度を超えた場合に、メンテナンスサインをリモートコントローラー17の表示部43に表示させる制御を行う。これにより、換気装置100は、任意に設定された設定目標炭酸ガス濃度を基準として、使用条件に対応した的確な時期に換気装置100のメンテナンスサインをユーザーに通知することができる。
また、通知部33は、室内空気の炭酸ガス濃度から換気装置100のメンテナンスが必要か否かを判定する条件として、以下の第2条件を用いることができる。第2条件は、「最大炭酸ガス濃度が設定目標炭酸ガス濃度を超えた日数が、既定の基準期間Bのうち既定の基準複数日数Cを超えたこと」である。既定の基準期間Bは、室内空気の炭酸ガス濃度から換気装置100のメンテナンスが必要か否かを判定するための基準となる基準期間である。既定の基準複数日数Cは、室内空気の炭酸ガス濃度から換気装置100のメンテナンスが必要か否かを判定するための基準となる、最大炭酸ガス濃度が設定目標炭酸ガス濃度を超えた日数の閾値である。既定の基準期間Bは、既定の基準複数日数Cよりも長い日数に設定される。既定の基準期間Bおよび既定の基準複数日数Cは、リモートコントローラー17を用いて任意の日数に設定可能である。一例として、既定の基準期間Bには1ヶ月が設定可能である。また、一例として、既定の基準複数日数Cには、10日が設定可能である。
上述したように、予期せぬ一時的な在室人員の増加により、換気装置100の換気能力は十分にあっても一時的に目標設定炭酸ガス濃度を超える日が発生することは生じ得る。しかしながら、最大炭酸ガス濃度が、既定の基準期間Bのうち、予期せぬ一時的な在室人員の増加があり得る日数よりも多いと考えられる既定の基準複数日数Cを超える日数において、目標設定炭酸ガス濃度を超える状態が発生した場合には、換気装置100の換気能力が低下していると判断することができる。たとえば1か月のうち、10日において、目標設定炭酸ガス濃度を超える状態が発生した場合には、換気装置100の換気能力が低下していると判断することができる。
そこで、通知部33は、メンテナンスサインの表示条件として第2条件を用いる場合には、最大炭酸ガス濃度が設定目標炭酸ガス濃度を超えた日数が、既定の基準期間Bのうち既定の基準複数日数Cを超えた場合に、メンテナンスサインをリモートコントローラー17の表示部43に表示させる制御を行う。これにより、換気装置100は、任意に設定された設定目標炭酸ガス濃度を基準として、使用条件に対応した的確な時期に換気装置のメンテナンスサインをユーザーに通知することができる。
また、通知部33は、室内空気の炭酸ガス濃度から換気装置100のメンテナンスが必要か否かを判定する条件として、以下の第3条件を用いることができる。第3条件は、「最大炭酸ガス濃度が、設定目標炭酸ガス濃度よりも高く設定されたメンテナンス基準炭酸ガス濃度を超えたこと」である。メンテナンス基準炭酸ガス濃度は、室内空気の炭酸ガス濃度から換気装置100のメンテナンスが必要か否かを判定するための基準となる、室内空気の炭酸ガス濃度の閾値である。メンテナンス基準炭酸ガス濃度は、一時的な在室人員の増加による一時的に目標設定炭酸ガス濃度が増加した場合を換気装置100の換気能力が低下していると判断することを避けるために、目標設定炭酸ガス濃度よりも既定の炭酸ガス濃度だけ加算して高く設定される。既定の炭酸ガス濃度は、予期せぬ一時的な在室人員の増加によって一時的に最大炭酸ガス濃度が増加した場合でも超えることはないと考えられる、最大炭酸ガス濃度の増分である。メンテナンス基準炭酸ガス濃度は、リモートコントローラー17を用いて任意の濃度に設定可能である。
上述したように、予期せぬ一時的な在室人員の増加により、換気装置100の換気能力は十分にあっても一時的に目標設定炭酸ガス濃度を超える日が発生することは生じ得る。しかしながら、最大炭酸ガス濃度が、予期せぬ一時的な在室人員の増加によって一時的に最大炭酸ガス濃度が増加した場合でも超えることはないものと考えられるメンテナンス基準炭酸ガス濃度を超える状態が発生した場合には、換気装置100の換気能力が低下していると判断することができる。たとえば目標設定炭酸ガス濃度を1000ppmと設定していた場合に、最大炭酸ガス濃度は、一時的な在室人員の増加によって一時的に最大炭酸ガス濃度が増加した場合でも1300ppmを超えることはないものとする。この場合、最大炭酸ガス濃度が1300ppmを超えた場合には、換気装置100の換気能力が低下していると判断することができる。これにより、一時的な在室人員の増加によって一時的に最大炭酸ガス濃度が目標設定炭酸ガス濃度より増加した場合を除外して、一時的な在室人員の増加による一時的に目標設定炭酸ガス濃度が増加した場合を換気装置100の換気能力が低下していると判断することを避けることができる。
そこで、通知部33は、メンテナンスサインの表示条件として第3条件を用いる場合には、最大炭酸ガス濃度が、メンテナンス基準炭酸ガス濃度を超えた場合に、メンテナンスサインをリモートコントローラー17の表示部43に表示させる制御を行う。これにより、換気装置100は、任意に設定された設定目標炭酸ガス濃度を基準として、使用条件に対応した的確な時期に換気装置のメンテナンスサインをユーザーに通知することができる。また、一時的な在室人員の増加によって一時的に目標設定炭酸ガス濃度が増加した場合を除外して、一時的な在室人員の増加による一時的に目標設定炭酸ガス濃度が増加した場合を換気装置100の換気能力が低下していると判断することを避けることができる。
第1通信部34は、通信線51を介してリモートコントローラー17の第2通信部41との間で通信を行って情報の送受信を行う。
第1制御部31は、例えば、図3に示したハードウェア構成の処理回路として実現される。図3は、本発明の実施の形態1における処理回路のハードウェア構成の一例を示す図である。第1制御部31が図3に示す処理回路により実現される場合、第1制御部31は、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを実行することにより、実現される。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して上記機能を実現してもよい。また、第1制御部31の機能のうちの一部を電子回路として実装し、他の部分をプロセッサ101およびメモリ102を用いて実現するようにしてもよい。
また、通知部33と第1通信部34との各々を、同様にプロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを実行することにより、実現されるように構成してもよい。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して通知部33と第1通信部34との各々の機能を実現してもよい。また、通知部33と第1通信部34との各々の機能のうちの一部を電子回路として実装し、他の部分をプロセッサ101およびメモリ102を用いて実現するようにしてもよい。
また、通知部33と第1通信部34とのうちの1つの構成部を実現するためのプロセッサおよびメモリは、第1制御部31と通知部33と第1通信部34とのうちの他の構成部を実現するプロセッサおよびメモリと同一であってもよいし、別のプロセッサおよびメモリであってもよい。
リモートコントローラー17は、換気装置100の換気動作等の各種制御についての指令を受け付ける。リモートコントローラー17は、ユーザーから受け付けた各種指令を、第1制御部31に送信する。すなわち、リモートコントローラー17は、運転のオンと運転のオフとの切り替え、換気風量の切り替え、換気モードの切り替え、運転タイマーの設定などが可能になっている。また、リモートコントローラー17は、ユーザーによって設定目標炭酸ガス濃度が選択されたときには、選択された設定目標炭酸ガス濃度を炭酸ガスセンサー14に第1制御部31を介して送信する。
リモートコントローラー17は、主たる構成として、図2に示すように通信線51を介して第1通信部34との間で通信を行って情報の送受信を行う第2通信部41と、設定操作を受け付ける操作部42と、メンテナンスサインおよび換気装置100の運転に関する各種情報を表示する表示部43と、換気装置100の運転に関する各種情報を記憶する第2記憶部44と、リモートコントローラー17の動作を制御する第2制御部45と、を有している。第2通信部41と操作部42と表示部43と第2記憶部44と第2制御部45とは、互いに情報を送受信可能である。
操作部42は、換気装置100の運転を遠隔制御するためのインタフェースであり、ユーザーから換気装置100の運転およびメンテナンスに関する指示を受け付ける。操作部42では、換気装置100の運転開始、換気装置100の運転停止、換気装置100の運転モードの選択、運転強度の設定、タイマーの設定、メンテナンスサインの表示解除といった、換気装置100における運転に係わる様々な機能をユーザーが任意に選択できるように構成されている。操作部42は、受け付けた各種情報を第2制御部45に送信する。
表示部43は、操作部42が受け付けた各種情報、およびメンテナンスサインといった各種情報を表示してユーザーに通知する。図4は、本発明の実施の形態1にかかる換気装置100のリモートコントローラー17におけるメンテナンスサインの表示例を示す図である。表示部43は、たとえば図4に示すように、<メンテナンス時期です>といった文字によるメンテナンスサインを表示する。また、表示部43は、たとえば図4に示すように、設定目標炭酸ガス濃度を表示できる。
図5は、本発明の実施の形態1にかかる換気装置100のリモートコントローラー17におけるメンテナンスサインの他の表示例を示す図である。表示部43は、たとえば図5に示すように、メンテナンスサインを表示するメンテナンスサイン表示ランプ61を有する。メンテナンスサインは、リセットボタン63をたとえば3秒以上長押しすることでリセットすることが可能であり、繰り返し使用することが可能である。また、表示部43は、たとえば図5に示すように、上述したメンテナンスサインの表示条件を表示するサイン表示条件ランプ62を有する。なお、表示部43は、リモートコントローラー17以外の場所に、別途設けられてもよい。また、メンテナンスサインの表示方法は上記に限定されない。
第2記憶部44は、換気装置100への通電が断電された場合でも、記憶された情報が消去されないように、不揮発性の記憶装置が使用される。
第2制御部45は、操作部42から受信した指示情報に基づいてリモートコントローラー17の動作を制御する。第2制御部45は、操作部42から受信した情報を、第2通信部41を介して制御装置13の第1通信部34に送信する。また、第2制御部45は、各種情報を表示部43に表示させる制御を行う。
第2制御部45は、例えば、図3に示したハードウェア構成の処理回路として実現される。第2制御部45が図3に示す処理回路により実現される場合、第2制御部45は、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを実行することにより、実現される。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して上記機能を実現してもよい。また、第2制御部45の機能のうちの一部を電子回路として実装し、他の部分をプロセッサ101およびメモリ102を用いて実現するようにしてもよい。
また、第2通信部41を、同様にプロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを実行することにより、実現されるように構成してもよい。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して第2通信部41の機能を実現してもよい。また、第2通信部41の各々の機能のうちの一部を電子回路として実装し、他の部分をプロセッサ101およびメモリ102を用いて実現するようにしてもよい。また、第2通信部41を実現するためのプロセッサおよびメモリは、第2制御部45を実現するプロセッサおよびメモリと同一であってもよいし、別のプロセッサおよびメモリであってもよい。
つぎに、換気装置100における1回のメンテナンスサインの表示動作について説明する。図6は、本発明の実施の形態1にかかる換気装置100の、1日におけるメンテナンスサインの表示動作の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、換気装置100の電源がオンにされて換気装置100の換気運転が開始されると、炭酸ガスセンサー14は、室内空気熱交換前風路12aを流れる室内空気である還気RAの炭酸ガス濃度を検知する。炭酸ガスセンサー14は、検知した室内空気の炭酸ガス濃度の情報を定期的に第1制御部31および通知部33に送信する。換気装置100が換気運転している間、炭酸ガスセンサー14は、室内空気の炭酸ガス濃度の検知および送信を行っている。
第1制御部31は、炭酸ガスセンサー14から受信した室内空気の炭酸ガス濃度の情報が示す炭酸ガス濃度に基づいて換気装置100の運転を制御するとともに、既定の1日周期における最大炭酸ガス濃度を第1記憶部32に記憶させる。このような処理が、換気装置100の電源がオンにされている間、毎日行われる。
ここで、ステップS10において、通知部33は、設定された既定の時刻に、第1記憶部32に記憶された前日までの最大炭酸ガス濃度の情報を取得して、前日までの最大炭酸ガス濃度が既定の条件を満たすか否かを判定する。既定の条件は、上述した第1条件、第2条件および第3条件のうち、リモートコントローラー17を用いて任意の条件が選択されて通知部33に記憶されている。なお、第1条件、第2条件および第3条件のうち複数の条件を適用してもよい。
前日までの最大炭酸ガス濃度が既定の条件を満たす場合、すなわち、ステップS10においてYesの場合は、ステップS20において通知部33は、メンテナンスサインをリモートコントローラー17の表示部43に表示させる制御を行う。すなわち、通知部33は、メンテナンスサイン表示指示情報をリモートコントローラー17の表示部43に送信することにより、メンテナンスサインをリモートコントローラー17の表示部43に表示させる制御を行う。表示部43は、メンテナンスサイン表示指示情報を受信するとメンテナンスサインを表示する。なお、第2制御部45がメンテナンスサイン表示指示情報を受信して、第2制御部45がメンテナンスサインを表示部43に表示させる制御を行ってもよい。
前日までの最大炭酸ガス濃度が既定の条件を満たさない場合、すなわち、ステップS10においてNoの場合、ステップS30において通知部33は、設定された既定の時刻に、既定の1日周期における最大炭酸ガス濃度を第1記憶部32に記憶させる制御を行う。以上により、1日におけるメンテナンスサインの表示動作が終了する。
換気装置100は、以上の処理を行うことによって、メンテナンスサインを表示部43に表示させることができる。
なお、換気装置100の制御装置13が故障して交換された場合は、第1記憶部32に記憶されている最大炭酸ガス濃度の情報を第2記憶部44に書き込んで、最大炭酸ガス濃度の情報の記憶を継続させる。これにより、制御装置13が故障して交換された場合でも最大炭酸ガス濃度の情報の記憶を継続させることができる。
上述した本実施の形態1にかかる換気装置100は、第1記憶部32が最大炭酸ガス濃度の情報を継続して記憶する。そして、通知部33が、第1記憶部32に記憶された最大炭酸ガス濃度の情報が示す最大炭酸ガス濃度が、設定目標炭酸ガス濃度に基づいた既定の条件を満たした場合に、表示部43にメンテナンスサインを表示させる制御を行う。これにより、換気装置100は、換気装置100の使用形態に対応した適切な時期にメンテナンスサインを通知することができる。
これにより、換気装置100は、適切な時期に給気エアフィルター15、排気エアフィルター16および熱交換素子6の清掃および点検をユーザーに促すことができるため、給気エアフィルター15、排気エアフィルター16または熱交換素子6の目詰まりによる換気風量の低下を抑制し、室内空気の炭酸ガス濃度が目標炭酸ガス濃度以下である状態を継続的に確保することができる。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2にかかる換気装置の構成を簡略化して示す模式図である。本実施の形態2にかかる換気装置200は、炭酸ガスセンサー14が室内20に設置されていること以外は、実施の形態1にかかる換気装置100と同じ構成を有する。なお、図7においては、実施の形態1で説明した図1と同様の構成には同じ符号を付している。
本実施の形態2にかかる換気装置200は、炭酸ガスセンサー14が室内20に設置されているため、実施の形態1にかかる換気装置100のように室内空気熱交換前風路12aに炭酸ガスセンサー14を設置する場合と比べて、換気装置200の運転が停止した場合でも室内空気の炭酸ガス濃度を正確に検知することができる。なお、本実施の形態2にかかる換気装置200における炭酸ガスセンサー14の機能、および室内空気の炭酸ガス濃度に応じて給気用モーター2と排気用モーター4との運転を制御する点は、実施の形態1にかかる換気装置100と同様である。
上述したように、本実施の形態2にかかる換気装置200は、炭酸ガスセンサー14が室内20に設置されていること以外は、実施の形態1にかかる換気装置100と同じ構成を有するため、実施の形態1にかかる換気装置100と同じ効果を有する。
また、本実施の形態2にかかる換気装置200は、炭酸ガスセンサー14が室内20に設置されているので、換気装置200の運転が停止しても室内空気の炭酸ガス濃度を正確に検知することができる。また、炭酸ガスセンサー14が設置された場所の炭酸ガス濃度、すなわち室内の任意の場所の炭酸ガス濃度を検知することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 本体、1a 筐体、2 給気用モーター、3 給気用送風機、4 排気用モーター、5 排気用送風機、6 熱交換素子、7 外気吸込口、8 給気吐出口、9 室内空気吸込口、10 排気吐出口、11 給気風路、11a 外気熱交換前風路、11b 外気熱交換後風路、11c 素子内給気風路、12 排気風路、12a 室内空気熱交換前風路、12b 室内空気熱交換後風路、12c 素子内給気風路、13 制御装置、14 炭酸ガスセンサー、15 給気エアフィルター、16 排気エアフィルター、17 リモートコントローラー、18 天井、19 天井裏、20 室内、31 第1制御部、32 第1記憶部、33 通知部、34 第1通信部、41 第2通信部、42 操作部、43 表示部、44 第2記憶部、45 第2制御部、51 通信線、61 メンテナンスサイン表示ランプ、62 サイン表示条件ランプ、63 リセットボタン、100,200 換気装置、101 プロセッサ、102 メモリ。
本発明にかかる換気装置は、使用条件に対応した的確な時期にメンテナンスサインを表示することできる、という効果を奏する。
給気風路11は、外気OAを室内へ給気するための風路であり、外気吸込口7と熱交換素子6との間に形成された外気熱交換前風路11aと、熱交換素子6と給気吐出口8との間に形成された外気熱交換後風路11bと、熱交換素子6内の給気風路11である素子内給気風路11cと、を有している。排気風路12は、室内空気である還気RAを室外へ排気するための風路であり、室内空気吸込口9と熱交換素子6との間に形成された室内空気熱交換前風路12aと、熱交換素子6と排気吐出口10との間に形成された室内空気熱交換後風路12bと、熱交換素子6内の排気風路12である素子内気風路12cと、を有している。この構成により、給気風路11と排気風路12とは、熱交換素子6において交差している。
給気エアフィルター15、排気エアフィルター16および熱交換素子6の定期的な清掃を行うことで、外気または室内空気に含まれた塵埃が給気エアフィルター15、排気エアフィルター16および熱交換素子6に詰まることに起因した換気装置100の換気風量の低下を抑制し、室内空気の炭酸ガス濃度が設定目標炭酸ガス濃度以下である状態を継続的に確保することができる。
設定目標炭酸ガス濃度は、通常の在室人員の平均人数または最大人数等を考慮して設定される。また、換気装置100の換気能力は十分にあっても、予期せぬ一時的な在室人員の増加および運転モードの設定等の関係で、一時的に設定目標炭酸ガス濃度を超える日が発生することがある。しかしながら、最大炭酸ガス濃度が複数日数連続して設目標炭酸ガス濃度を超える状態が発生した場合には、換気装置100の換気能力が低下していると判断することができる。
そこで、通知部33は、メンテナンスサインの表示条件として第1条件を用いる場合には、最大炭酸ガス濃度が既定の基準連続日数Aだけ連続して設目標炭酸ガス濃度を超えた場合に、メンテナンスサインをリモートコントローラー17の表示部43に表示させる制御を行う。これにより、換気装置100は、任意に設定された設定目標炭酸ガス濃度を基準として、使用条件に対応した的確な時期に換気装置100のメンテナンスサインをユーザーに通知することができる。
上述したように、予期せぬ一時的な在室人員の増加により、換気装置100の換気能力は十分にあっても一時的に設目標炭酸ガス濃度を超える日が発生することは生じ得る。しかしながら、最大炭酸ガス濃度が、既定の基準期間Bのうち、予期せぬ一時的な在室人員の増加があり得る日数よりも多いと考えられる既定の基準複数日数Cを超える日数において、設目標炭酸ガス濃度を超える状態が発生した場合には、換気装置100の換気能力が低下していると判断することができる。たとえば1か月のうち、10日において、設目標炭酸ガス濃度を超える状態が発生した場合には、換気装置100の換気能力が低下していると判断することができる。
そこで、通知部33は、メンテナンスサインの表示条件として第2条件を用いる場合には、最大炭酸ガス濃度が設定目標炭酸ガス濃度を超えた日数が、既定の基準期間Bのうち既定の基準複数日数Cを超えた場合に、メンテナンスサインをリモートコントローラー17の表示部43に表示させる制御を行う。これにより、換気装置100は、任意に設定された設定目標炭酸ガス濃度を基準として、使用条件に対応した的確な時期に換気装置100のメンテナンスサインをユーザーに通知することができる。
また、通知部33は、室内空気の炭酸ガス濃度から換気装置100のメンテナンスが必要か否かを判定する条件として、以下の第3条件を用いることができる。第3条件は、「最大炭酸ガス濃度が、設定目標炭酸ガス濃度よりも高く設定されたメンテナンス基準炭酸ガス濃度を超えたこと」である。メンテナンス基準炭酸ガス濃度は、室内空気の炭酸ガス濃度から換気装置100のメンテナンスが必要か否かを判定するための基準となる、室内空気の炭酸ガス濃度の閾値である。メンテナンス基準炭酸ガス濃度は、一時的な在室人員の増加による一時的に設目標炭酸ガス濃度が増加した場合を換気装置100の換気能力が低下していると判断することを避けるために、設目標炭酸ガス濃度よりも既定の炭酸ガス濃度だけ加算して高く設定される。既定の炭酸ガス濃度は、予期せぬ一時的な在室人員の増加によって一時的に最大炭酸ガス濃度が増加した場合でも超えることはないと考えられる、最大炭酸ガス濃度の増分である。メンテナンス基準炭酸ガス濃度は、リモートコントローラー17を用いて任意の濃度に設定可能である。
上述したように、予期せぬ一時的な在室人員の増加により、換気装置100の換気能力は十分にあっても一時的に設目標炭酸ガス濃度を超える日が発生することは生じ得る。しかしながら、最大炭酸ガス濃度が、予期せぬ一時的な在室人員の増加によって一時的に最大炭酸ガス濃度が増加した場合でも超えることはないものと考えられるメンテナンス基準炭酸ガス濃度を超える状態が発生した場合には、換気装置100の換気能力が低下していると判断することができる。たとえば設目標炭酸ガス濃度を1000ppmと設定していた場合に、最大炭酸ガス濃度は、一時的な在室人員の増加によって一時的に最大炭酸ガス濃度が増加した場合でも1300ppmを超えることはないものとする。この場合、最大炭酸ガス濃度が1300ppmを超えた場合には、換気装置100の換気能力が低下していると判断することができる。これにより、一時的な在室人員の増加によって一時的に最大炭酸ガス濃度が設目標炭酸ガス濃度より増加した場合を除外して、一時的な在室人員の増加による一時的に設目標炭酸ガス濃度が増加した場合を換気装置100の換気能力が低下していると判断することを避けることができる。
そこで、通知部33は、メンテナンスサインの表示条件として第3条件を用いる場合には、最大炭酸ガス濃度が、メンテナンス基準炭酸ガス濃度を超えた場合に、メンテナンスサインをリモートコントローラー17の表示部43に表示させる制御を行う。これにより、換気装置100は、任意に設定された設定目標炭酸ガス濃度を基準として、使用条件に対応した的確な時期に換気装置100のメンテナンスサインをユーザーに通知することができる。また、一時的な在室人員の増加によって一時的に設目標炭酸ガス濃度が増加した場合を除外して、一時的な在室人員の増加による一時的に設目標炭酸ガス濃度が増加した場合を換気装置100の換気能力が低下していると判断することを避けることができる。
これにより、換気装置100は、適切な時期に給気エアフィルター15、排気エアフィルター16および熱交換素子6の清掃および点検をユーザーに促すことができるため、給気エアフィルター15、排気エアフィルター16または熱交換素子6の目詰まりによる換気風量の低下を抑制し、室内空気の炭酸ガス濃度が設定目標炭酸ガス濃度以下である状態を継続的に確保することができる。
1 本体、1a 筐体、2 給気用モーター、3 給気用送風機、4 排気用モーター、5 排気用送風機、6 熱交換素子、7 外気吸込口、8 給気吐出口、9 室内空気吸込口、10 排気吐出口、11 給気風路、11a 外気熱交換前風路、11b 外気熱交換後風路、11c 素子内給気風路、12 排気風路、12a 室内空気熱交換前風路、12b 室内空気熱交換後風路、12c 素子内気風路、13 制御装置、14 炭酸ガスセンサー、15 給気エアフィルター、16 排気エアフィルター、17 リモートコントローラー、18 天井、19 天井裏、20 室内、31 第1制御部、32 第1記憶部、33 通知部、34 第1通信部、41 第2通信部、42 操作部、43 表示部、44 第2記憶部、45 第2制御部、51 通信線、61 メンテナンスサイン表示ランプ、62 サイン表示条件ランプ、63 リセットボタン、100,200 換気装置、101 プロセッサ、102 メモリ。

Claims (7)

  1. 外気を吸い込む外気吸込口と外気を吹き出す給気吐出口とが設けられた給気風路と、室内空気を吸い込む室内空気吸込口と室内空気を排出する排気吐出口とが設けられた排気風路とが内部に形成された本体と、
    前記給気風路内に設けられた給気用送風機と、
    前記排気風路内に設けられた排気用送風機と、
    室内の炭酸ガス濃度を検知する炭酸ガスセンサーと、
    メンテナンス時期が来た旨のメンテナンスサインを表示する表示部と、
    前記炭酸ガスセンサーで検知した室内の炭酸ガス濃度が既定の条件を満たした場合に、前記メンテナンスサインを前記表示部に表示させる通知部と、
    を備えることを特徴とする換気装置。
  2. 前記給気風路を流通する給気流と前記排気風路を流通する排気流との間で熱交換させる熱交換器と、
    前記給気風路における前記熱交換器の上流側に設けられた給気エアフィルターと、
    前記排気風路における前記熱交換器の上流側に設けられた排気エアフィルターと、
    を備え、
    前記メンテナンスサインは、前記熱交換器と前記給気エアフィルターと前記排気エアフィルターとのメンテナンス時期が来た旨を示すサインであること、
    を特徴とする請求項1に記載の換気装置。
  3. 前記換気装置の1日の換気運転動作において前記炭酸ガスセンサーが検知した前記室内空気の炭酸ガス濃度の最大値である最大炭酸ガス濃度の情報を記憶する記憶部を備え、
    前記通知部は、前記記憶部に記憶された前記最大炭酸ガス濃度の情報が示す最大炭酸ガス濃度に基づいて前記メンテナンスサインを前記表示部に表示させること、
    を特徴とする請求項2に記載の換気装置。
  4. 前記記憶部に記憶された前記最大炭酸ガス濃度が、目標とする前記室内空気の炭酸ガス濃度である設定目標炭酸ガス濃度を超えた日が、既定の基準連続日数だけ連続した場合に、前記表示部に前記メンテナンスサインが表示されること、
    を特徴とする請求項3に記載の換気装置。
  5. 前記記憶部に記憶された前記最大炭酸ガス濃度が、目標とする前記室内空気の炭酸ガス濃度である設定目標炭酸ガス濃度を超えた日数が、既定の基準期間のうち既定の基準複数日数を超えた場合に、前記表示部に前記メンテナンスサインが表示されること、
    を特徴とする請求項3に記載の換気装置。
  6. 前記記憶部に記憶された前記最大炭酸ガス濃度が、目標とする前記室内空気の炭酸ガス濃度である設定目標炭酸ガス濃度よりも高いメンテナンス基準炭酸ガス濃度を超えた場合に、前記表示部に前記メンテナンスサインが表示されること、
    を特徴とする請求項3に記載の換気装置。
  7. 前記炭酸ガスセンサーが、本体の外部であって室内に配置されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の換気装置。
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