JPWO2019049394A1 - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

この発明による回転電機では、ロータは、ロータコアと、ロータコアに埋め込まれる永久磁石と、ロータコアの一端側を支持する一端側端板とを有する。ロータコアには、永久磁石を冷却するための冷媒がシャフトの軸長方向に流通するロータ冷媒路が設けられる。一端側端板には、ロータ冷媒路と連通する端板冷媒路が設けられる。端板冷媒路には、シャフトの径方向外側に突出する冷媒溜りが設けられる。

Description

本発明は、ロータ内部に永久磁石を有する回転電機に関するものである。
ロータ内部に永久磁石が埋め込まれる回転電機では、高出力化および小型化が進むにつれて、熱により性能が抑制される。特に、永久磁石の温度が上昇した場合、永久磁石の保持力が低下する現象、すなわち、減磁が発生し、回転電機の性能が大きく低下する。そのため、ロータ内に、冷媒が通る冷媒路が設けられ、冷媒によって永久磁石を冷却する技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載された従来の回転電機は、ロータのシャフト内に、シャフトの軸長方向へ延出するシャフト中央冷媒路、およびシャフトの半径方向へ延出するシャフト径方向冷媒路が設けられている。また、この従来の回転電機は、シャフト径方向冷媒路と連通して、ロータ本体であるロータコアの端面と、ロータコアを支持する端板との間に、端板冷媒路が設けられている。さらに、この従来の回転電機は、端板冷媒路と連通して、ロータコアに複数埋め込まれている永久磁石へ、それぞれ延出するロータ冷媒路が設けられている。このような構造を有することで、シャフト内の2つの冷媒路、および端板冷媒路を経由して、ロータ冷媒路に冷媒が流されることによって、永久磁石の冷却が行われる。
特開2012−235546号公報
しかしながら、この従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1に記載された回転電機では、永久磁石を冷却するための冷媒は、シャフト中央冷媒路から導入され、シャフト径方向冷媒路を通り、端板冷媒路に供給され、複数の磁石に向けてそれぞれ設けられているロータ冷媒路に供給される。端板冷媒路に供給された冷媒には、ロータの回転によって、遠心力が働く。そのため、冷媒は、端板冷媒路において、シャフトの径方向外側の面に押し付けられる。また、回転電機は、シャフトが水平となるように設置される場合が多く、この場合、冷媒には重力が働く。そのため、端板冷媒路において、上方となる側においては、下方となる側と比べて、シャフトの径方向外側の面に、十分な量の冷媒が溜められない。したがって、従来の回転電機には、端板冷媒路からロータ冷媒路に供給される冷媒の量に不均一性が生じるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、ロータの永久磁石を均一に冷却できる回転電機を提供することを目的とするものである。
この発明による回転電機では、ロータは、ロータコアと、ロータコアに埋め込まれる永久磁石と、ロータコアの一端側を支持する一端側端板とを有する。ロータコアには、永久磁石を冷却するための冷媒がシャフトの軸長方向に流通するロータ冷媒路が設けられる。一端側端板には、ロータ冷媒路と連通する端板冷媒路が設けられる。端板冷媒路には、シャフトの径方向外側に突出する冷媒溜りが設けられる。
この発明の回転電機によれば、端板冷媒路内の冷媒は、遠心力によって、端板冷媒路において、シャフトの径方向外側の面に押し付けられる。端板冷媒路において、シャフトの径方向外側の面には、その面の他の部分よりシャフトの径方向外側に突出した冷媒溜りが設けられている。重力が働いている場合、端板冷媒路の上方となる側においても、冷媒溜りには十分な量の冷媒が溜められる。そのため、端板冷媒路から複数のロータ冷媒路に対して、冷媒は安定して均一に供給される。
これにより、ロータの永久磁石を均一に冷却できる回転電機を提供することができる。
この発明の実施の形態1の回転電機における、シャフトの軸長方向に沿った模式的な断面図である。 図1におけるII−II線からロータを見た図である。 図2の冷媒溜りの拡大図である。 実施の形態2の回転電機において、非出力側冷媒路を含む面からロータを見た図である。 実施の形態3の回転電機における、シャフトの軸長方向に沿った模式的な断面図である。 図5におけるVI−VI線からロータを見た図である。 実施の形態4の回転電機における、シャフトの軸長方向に沿った模式的な断面図である。 図7におけるVIII−VIII線からロータを見た図である。 冷媒溜りの変形例を示す図である。 冷媒溜りの変形例を示す図である。 冷媒溜りの変形例を示す図である。 冷媒溜りの変形例を示す図である。 冷媒溜りの変形例を示す図である。 冷媒溜りの変形例を示す図である。 冷媒溜りの変形例を示す図である。 冷媒溜りの変形例を示す図である。 冷媒溜りの変形例を示す図である。 冷媒溜りの変形例を示す図である。 冷媒溜りの変形例を示す図である。
以下、本発明における回転電機の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、同一または相当部分については同一符号で示し、重複する説明は省略する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1の回転電機における、シャフトの軸長方向に沿った模式的な断面図である。
実施の形態1における回転電機の基本構成を、図1を用いて説明する。
回転電機1は、円筒状のハウジング10、円盤状の出力側ブラケット11、および円盤状の非出力側ブラケット12が組み合わされて形成されている。ハウジング10、出力側ブラケット11、および非出力側ブラケット12は、金属で成形されているが、樹脂で成形されていてもよい。ハウジング10、出力側ブラケット11、および非出力側ブラケット12の中心には、金属製で円筒状のシャフト30が設けられている。シャフト30は、出力側ブラケット11から突出している。出力側ブラケット11の側において、回転電機1の出力が取り出される。回転電機1において、その内蔵部は、ハウジング10、出力側ブラケット11、および非出力側ブラケット12で覆われることによって収容され、保護されている。
シャフト30は、出力側ブラケット11において、出力側ベアリング13によって、回転自在に支持されている。また、シャフト30は、非出力側ブラケット12において、非出力側ベアリング14によって、回転自在に支持されている。出力側ベアリング13および非出力側ベアリング14は、金属製であり、ドーナツ状である。出力側ベアリング13および非出力側ベアリング14は、シャフト30を、正確かつ円滑に回転させる。
ハウジング10の内部において、シャフト30の径方向外側には、円筒形のロータ25が固定されている。ロータ25は、シャフト30を回転軸として、シャフト30と一体となって回転する。ロータ25は、ロータコア31、複数の永久磁石32、非出力側端板33、および出力側端板34を有している。ロータコア31は、円筒形であり、優れた磁気特性、すなわち、高い透磁率および小さな鉄損を有する薄い鋼板が、シャフト30の軸長方向に積層されることによって、形成されている。ロータコア31は、非出力側に非出力側端面31aを有し、出力側に出力側端面31bを有する。非出力側端板33は、非出力側端面31a側に設けられ、出力側端板34は、出力側端面31b側に設けられている。非出力側端板33および出力側端板34は、ロータコア31を挟み込むことによって、ロータコア31を固定している。非出力側端板33および出力側端板34は、円盤状で、金属で形成されているが、樹脂で形成されていてもよい。非出力側端板33は、シャフト30の径方向外側にフランジ33aを有し、その内側に窪みを有している。非出力側端板33は、一端側端板を構成し、出力側端板34は、他端側端板を構成する。
永久磁石32は、ロータコア31に埋め込まれている。各永久磁石32は、直方体であり、アルニコ、フェライト、またはネオジムによって形成されている。ロータコア31には、永久磁石32に対して、シャフト30の径方向内側に、内径側フラックスバリア36が設けられている。また、ロータコア31には、永久磁石32に対して、シャフト30の径方向外側に、外径側フラックスバリア37が設けられている。内径側フラックスバリア36および外径側フラックスバリア37は、シャフト30の軸長方向にロータコア31を貫通する半円筒形の穴である。内径側フラックスバリア36および外径側フラックスバリア37は、ロータ25が回転することによって、永久磁石32にかかる応力を緩和し、ロータ25の破損を抑制する。また、ロータコア31には、永久磁石32に対して、シャフト30の径方向内側に、ロータコア冷却穴35が設けられている。ロータコア冷却穴35は、シャフト30の軸長方向にロータコア31を貫通する半円筒形の穴である。ロータコア冷却穴35は、ロータ冷媒路を構成する。
ロータ25に対向して、シャフト30の径方向外側には、円筒形のステータ22が設けられている。ステータ22は、ステータコア20およびコイル21を有している。ステータコア20は、優れた磁気特性を有する薄い鋼板が、シャフト30の軸長方向に積層されることによって、形成されている。ステータコア20は、ハウジング10の内側の面に固定されている。ステータコア20は、シャフト30の軸長方向から見て、π字形状に成型されている。ステータコア20は、T字形状に成型されていてもよい。コイル21は、ステータコア20のπ字形状の足部分に該当するティース部に、シャフト30の径方向を軸として、導線が巻回されて構成されている。巻回されている導線は、高い電気伝導率を有する銅製であり、その断面形状は、円形であるが、平角形状であってもよい。
次に、永久磁石を冷却するための冷媒の流通に関わる部分の構成について、図1および図2を用いて説明する。
図1に示すように、シャフト30の中央には、シャフト30の軸長方向に沿って、シャフト30の途中まで、シャフト中央冷媒路52が設けられている。シャフト中央冷媒路52は、断面が円形の穴である。シャフト中央冷媒路52の非出力側は開口しており、冷媒供給部17が形成されている。シャフト中央冷媒路52と連通して、シャフト30の径方向に、シャフト径方向冷媒路53が設けられている。シャフト径方向冷媒路53は、シャフト30の中心から放射状に設けられた貫通穴である。
非出力側端板33は、シャフト30の径方向外側にフランジ33aを有している。非出力側端板33がロータコア31の非出力側端面31aに固定されることによって、非出力側端板33には、円筒形の中空領域である非出力側冷媒路54が形成される。フランジ33aは、シャフト30の径方向内側に、壁面70を有する。非出力側冷媒路54は、非出力側端板33において、壁面70で囲まれた領域である。非出力側冷媒路54は、シャフト径方向冷媒路53と連通している。非出力側冷媒路54は、端板冷媒路を構成する。
非出力側冷媒路54には、非出力側端板33の壁面70の近傍において、冷媒溜り56が設けられている。冷媒溜り56は、非出力側冷媒路54が、シャフト30の径方向外側に突出した部分である。非出力側冷媒路54は、冷媒溜り56を介して、ロータコア冷却穴35と連通している。ロータコア冷却穴35は、内径側フラックスバリア36と連通している。また、ロータコア冷却穴35は、永久磁石32が挿入されている穴を介して、外径側フラックスバリア37と連通している。外径側フラックスバリア37は、出力側端板34に設けられた開口部である冷媒排出孔55と連通している。
ハウジング10の下部には、冷媒通路19が設けられている。冷媒通路19は、出力側から非出力側に冷媒が通過する溝である。非出力側ブラケット12の下側には、冷媒排出部18が設けられている。冷媒排出部18は、冷媒が通過する貫通孔である。冷媒排出部18は、オイルクーラ16に接続されている。オイルクーラ16は、ポンプ15に接続されている。ポンプ15は、冷媒供給部17に接続されている。
図2は、図1におけるII−II線からロータを見た図である。図3は、図2の冷媒溜りの拡大図である。
シャフト径方向冷媒路53は、シャフト30の中心軸Pから、放射状に4つ設けられている。非出力側冷媒路54は、シャフト30の径方向外側に、シャフト30の周方向全周にわたっている。
非出力側冷媒路54は、シャフト30の径方向外側に壁面70を有している。壁面70は、シャフト30の周方向に沿って、円弧壁面71および凸部壁面72を、交互に有している。円弧壁面71は、シャフト30の中心軸Pを中心とし、長さRを半径とする円C上に設けられた円弧面である。凸部壁面72は、円弧壁面71から、シャフト30の径方向外側に張り出している半円形の曲面である。凸部壁面72において、シャフト30の径方向内側の部分が、冷媒溜り56である。すなわち、冷媒溜り56は、非出力側冷媒路54において、シャフト30の径方向外側に突出する凸部である。冷媒溜り56は、半円状である。冷媒溜り56の形状は、四角形のような、他の形状であってもよい。冷媒溜り56において、ロータコア冷却穴35は、非出力側冷媒路54と連通している。永久磁石32は、隣接する永久磁石32と合わせて、シャフト30の径方向外側に開口するように、V字状に設けられている。
次に、図1から図3を用いて、この実施の形態1に係る回転電機1における冷媒の循環フローとともに、この実施の形態1に係る回転電機1の作用について説明する。
図1の矢印が示すように、永久磁石32を冷却するための冷媒は、ポンプ15から、冷媒供給部17へ供給される。冷媒は、冷媒供給部17からシャフト30内に入り、シャフト中央冷媒路52およびシャフト径方向冷媒路53を通り、非出力側冷媒路54へ供給される。この場合、シャフト中央冷媒路52の流路断面積は、シャフト径方向冷媒路53の流路断面積より大きい。これによって、複数あるシャフト径方向冷媒路53のそれぞれに対して、十分な量の冷媒を、シャフト中央冷媒路52から供給することができる。
図2に示すように、非出力側冷媒路54の壁面70は、円弧形の円弧壁面71、および円弧壁面71からシャフト30の径方向外側に突出した凸部壁面72を繰り返す歯車形状となっている。非出力側冷媒路54に供給される冷媒は、ロータ25の回転によって、遠心力および慣性力を受ける。冷媒は、非出力側冷媒路54において、シャフト30の径方向外側へ押し付けられながら、シャフト30の周方向に流動する。したがって、冷媒は、円弧壁面71近傍より、凸部壁面72近傍に集まりやすくなっている。すなわち、ロータ25が回転している場合には、冷媒は、非出力側冷媒路54において、冷媒溜り56に溜められる。
冷媒は、冷媒溜り56を介して、非出力側冷媒路54からロータコア冷却穴35に供給される。冷媒は、冷媒溜り56において、供給に十分な量が溜められる。複数のロータコア冷却穴35のそれぞれは、シャフト30の周方向において、同じ大きさで形成されている。そのため、冷媒は、複数のロータコア冷却穴35に対して、シャフト30の周方向において、均等に供給される。したがって、冷媒は、回転電機1の回転数に依存することなく、かつシャフト30の周方向に偏りなく、複数の永久磁石32を冷却することができる。これにより、永久磁石32の減磁による性能低下を抑制することができる。加えて、各冷媒溜り56は、それぞれ2つの内径側フラックスバリア36と連通している。そのため、冷媒は、回転電機1の回転数に依存することなく、各冷媒溜り56からそれぞれ2つの内径側フラックスバリア36にも連続的に供給される。これにより、各永久磁石32の冷却は促進される。
図1に示すように、冷媒は、ロータ25による遠心力およびポンプ15の圧力によって、ロータコア冷却穴35および内径側フラックスバリア36から、永久磁石32が挿入されている穴を通過し、外径側フラックスバリア37に流通する。冷媒は、外径側フラックスバリア37を通り、出力側端板34に向かう。冷媒は、出力側端板34において、冷媒排出孔55から、ロータ25の外部に排出される。冷媒は、ロータ25が回転しているため、遠心力を受ける。そのため、冷媒は、冷媒排出孔55からシャフト30の径方向外側に、均一に飛散する。ロータ25の外周には、コイル21が、ロータ25を囲うように配置されている。そのため、冷媒は、発熱したコイル21を、ロータ25の周方向において均一に冷却する。このような冷媒の働きによって、コイル21は、温度ムラが低減され、性能低下が抑制される。
ロータ25から排出された冷媒は、回転電機1の下部に溜まり、冷媒通路19を通り、冷媒排出部18から、回転電機1の外部に排出される。冷媒排出部18から排出される冷媒は、永久磁石32を冷却する過程で昇温されている。冷媒は、オイルクーラ16によって冷却される。オイルクーラ16は、例えば、気体−液体間、または液体−液体間の熱交換によって、冷媒を冷却する装置である。冷却された冷媒は、ポンプ15を介して、冷媒供給部17に供給される。これによって、冷媒は循環される。
このように、実施の形態1における回転電機1では、ロータ25は、ロータコア31と、ロータコア31に埋め込まれる永久磁石32と、ロータコア31の非出力側を支持する非出力側端板33とを有している。ロータコア31には、永久磁石32を冷却するための冷媒がシャフト30の軸長方向に流通するロータコア冷却穴35が設けられている。非出力側端板33には、ロータコア冷却穴35と連通する非出力側冷媒路54が設けられている。非出力側冷媒路54には、シャフト30の径方向外側に突出する冷媒溜り56が設けられている。
非出力側冷媒路54内の冷媒は、ロータ25の回転によって、遠心力および慣性力を受ける。冷媒は、非出力側冷媒路54において、シャフト30の径方向外側にある壁面70へ押し付けられながら、シャフト30の周方向に流動する。非出力側冷媒路54の壁面70には、シャフト30の径方向外側に突出する冷媒溜り56が設けられている。そのため、冷媒は、冷媒溜り56に溜まりやすい。冷媒は、冷媒溜り56から、ロータコア冷却穴35に連続的に安定して供給される。そのため、複数のロータコア冷却穴35のそれぞれに対して、非出力側冷媒路54から供給される冷媒の量に不均一性は生じない。そのため、冷媒は、永久磁石32を温度の偏りなく冷却することができる。
これにより、ロータの永久磁石を均一に冷却できる回転電機を提供することができる。
冷媒溜り56において、ロータコア冷却穴35は、非出力側冷媒路54と連通している。これにより、冷媒溜り56に溜められた冷媒は、効率良くロータコア冷却穴35へ供給される。
シャフト30には、シャフト30の非出力側が開口され、シャフト30内を非出力側から軸長方向へ部分的に延設されるシャフト中央冷媒路52が設けられている。シャフト30には、さらに、シャフト中央冷媒路52と連通し、シャフト30の径方向に延設され、非出力側冷媒路54と連通するシャフト径方向冷媒路53が設けられている。このようにすることで、回転するロータ25に対して、冷媒を供給する配管を引き回す必要がない。これにより、ロータ25の内部に、簡便に冷媒を供給することができる。
シャフト中央冷媒路52の流路断面積は、シャフト径方向冷媒路53の流路断面積より大きい。これにより、シャフト径方向冷媒路53に対して、十分な冷媒の量を、シャフト中央冷媒路52から供給することができる。
フランジ33aにおいて、非出力側端板33がロータコア31の非出力側端面31aと接することによって、非出力側冷媒路54は形成されている。そのため、ロータコア31および非出力側端板33の間に中間部材を設ける必要がない。したがって、ロータ25が回転することによって生じる遠心力を受けた冷媒が、中間部材とロータコア31との隙間、または、中間部材と非出力側端板33との隙間から漏れ出るリスクを軽減することができる。
ロータコア31の応力を緩和するために、ロータコア31において、シャフト30の軸長方向に応力緩和穴が設けられる場合がある。応力緩和穴が、ロータコア冷却穴35より、シャフト30の径方向内側に設けられる場合、応力緩和穴に冷媒が流れ込む可能性がある。しかしながら、非出力側冷媒路54内の冷媒には、遠心力が作用する。そのため、冷媒の多くは、応力緩和穴に供給されず、冷媒溜り56に溜められる。したがって、応力緩和穴へ冷媒が流れ込むことを抑制する隔壁となる別部材を、非出力側冷媒路54内に配置する必要はない。
実施の形態2.
次に、実施の形態2における回転電機について、図4を用いて説明する。実施の形態2の回転電機では、シャフトの周方向において、冷媒溜りに隣接する冷媒ガイド部が設けられている。
図4は、実施の形態2の回転電機において、非出力側冷媒路を含む面からロータを見た図である。図4は、実施の形態1における図2に相当する図である。図4は、図1におけるII−II線からロータを見た図に相当する。
実施の形態2において、ロータ125は、ロータコア31、複数の永久磁石32、非出力側端板133、および出力側端板34を有している。非出力側端板133には、ロータコア31の非出力側端面31aとの間に、非出力側冷媒路154が形成されている。非出力側冷媒路154には、シャフト30の周方向において、冷媒溜り56に隣接して、冷媒ガイド部57が設けられている。冷媒ガイド部57は、非出力側冷媒路154において、シャフト30の径方向内側に突出している半円形の部分である。ロータコア冷却穴35は、冷媒溜り56において、非出力側冷媒路154と連通している。冷媒ガイド部57は、ロータコア冷却穴35に対して、シャフト30の径方向内側に形成されている。
非出力側冷媒路154は、シャフト30の径方向外側に壁面74を有している。壁面74は、シャフト30の周方向に沿って、凸部壁面72および凹部壁面73を、交互に有している。冷媒ガイド部57は、凹部壁面73によって形成されている。
非出力側冷媒路154に供給される冷媒は、ロータ125の回転によって、遠心力および慣性力を受ける。冷媒は、非出力側冷媒路154において、シャフト30の径方向外側へ押し付けられながら、シャフト30の周方向に流動する。すなわち、冷媒は、壁面74に沿って流動する。冷媒溜り56および冷媒ガイド部57は、壁面74に沿って配置されている。冷媒ガイド部57は、シャフト30の周方向において、冷媒溜り56に隣接して配置されている。そのため、冷媒ガイド部57へ流れた冷媒は、冷媒溜り56へ容易に流動する。冷媒は、冷媒溜り56にトラップされる。冷媒溜り56は、常に冷媒で満たされる。冷媒は、冷媒溜り56から、冷媒溜り56と連通している複数のロータコア冷却穴35のそれぞれに、連続的に安定して均一に供給される。冷媒は、ロータコア冷却穴35から外径側フラックスバリア37までを流通する間に、永久磁石32を冷却する。これにより、シャフト30の周方向における永久磁石32の温度ムラは低減され、永久磁石32の減磁による性能低下は抑制される。
このように、非出力側冷媒路154には、シャフト30の周方向において、冷媒溜り56に隣接し、ロータコア冷却穴35より、シャフト30の径方向内側に突出する冷媒ガイド部57が設けられている。そのため、冷媒ガイド部57に流れた冷媒は、冷媒溜り56へ容易に流動される。冷媒は、冷媒溜り56にトラップされ、ロータコア冷却穴35に連続的に安定して供給される。そのため、冷媒は、複数のロータコア冷却穴35のそれぞれに、均一に供給される。これにより、シャフト30の周方向における永久磁石32の温度ムラは低減され、永久磁石32の減磁による性能低下は抑制される。
実施の形態3.
次に、実施の形態3における回転電機について、図5および図6を用いて説明する。実施の形態3の回転電機では、非出力側冷媒路の外周側に、非出力側冷媒路と連通する、非出力側噴出路が設けられている。
図5は、実施の形態3の回転電機における、シャフトの軸長方向に沿った模式的な断面図である。実施の形態3における回転電機3において、ロータ225は、ロータコア31、永久磁石32、非出力側端板233、および出力側端板34を備えている。非出力側端板233には、ロータコア31の非出力側端面31aとの間に、非出力側冷媒路254が設けられている。非出力側端板233には、非出力側冷媒路254と連通して、非出力側噴出路58が設けられている。非出力側噴出路58は、非出力側冷媒路254からロータ225の外周面であるロータ外周面225aまで貫通する穴である。非出力側噴出路58は、一端側噴出路を構成する。
図6は、図5におけるVI−VI線からロータを見た図である。非出力側冷媒路254は、シャフト30の径方向外側に、壁面76を有している。壁面76は、シャフト30の周方向に沿って、円弧壁面75および凸部壁面72を、交互に有している。円弧壁面75は、シャフト30の中心軸Pを中心とし、長さRを半径とする円C上に設けられた円弧面である。非出力側噴出路58は、円弧壁面75を起点として、すなわち、非出力側冷媒路254から、ロータ外周面225aまで通じている。非出力側噴出路58の断面は、円形である。非出力側噴出路58の断面は、楕円または矩形であってもよい。非出力側噴出路58は、コイル21の非出力側の部分に対向している。
非出力側冷媒路254に供給される冷媒は、ロータ225の回転によって、遠心力および慣性力を受ける。冷媒は、非出力側冷媒路254において、シャフト30の径方向外側へ押し付けられながら、シャフト30の周方向に流動する。すなわち、冷媒は、壁面76に沿って流動する。冷媒の一部は、冷媒溜り56にトラップされる。冷媒溜り56にトラップされた冷媒は、複数のロータコア冷却穴35のそれぞれに、均一に供給される。冷媒は、ロータコア冷却穴35から外径側フラックスバリア37までを流通する間に、永久磁石32を冷却する。冷媒は、外径側フラックスバリア37を通り、出力側端板34の冷媒排出孔55から排出される。
一方、壁面76に到達した冷媒の一部は、冷媒溜り56にトラップされず、非出力側噴出路58を通り、ロータ225の外部へ導かれる。ロータ225の外側には、コイル21が、ロータ225を囲うように配置されている。非出力側噴出路58から排出された冷媒には、ロータ225の回転による遠心力が作用している。そのため、冷媒は、飛沫状態となって飛散する。また、非出力側噴出路58は、コイル21の非出力側の部分に対向している。そのため、冷媒は、非出力側において、コイル21を高効率に冷却することができる。すなわち、非出力側噴出路58を通過した冷媒は、発熱したコイル21の温度上昇を抑制することができる。
一方、出力側端板34の冷媒排出孔55から排出される冷媒は、ロータ225の回転による遠心力を受けて飛沫上に飛散する。冷媒排出孔55から排出される冷媒は、出力側において、ロータ225の周囲に設けられたコイル21を、周方向において均一に冷却する。このような構成によって、コイル21の出力側および非出力側の両端は、ロータ225の出力側および非出力側から飛散した冷媒によって、それぞれ冷却される。そのため、コイル21の温度上昇は、先の実施の形態1の構成を採用した場合と比較して、さらに抑制される。コイル21は、銅のような高熱伝導率を有する部材で構成されることが多い。そこで、この実施の形態3のように、飛散される冷媒を用いて、コイル21が両端から冷却される場合、コイル21の内部では熱移動が盛んに行われる。そのため、冷媒は、コイル21の両端だけでなく、コイル21の中央の温度も効率的に低下させることができる。コイル21の温度低下に伴って、コイル21に、より多くの電流を印加することができるため、回転電機の性能向上を達成することができる。
このように、非出力側端板233には、非出力側冷媒路54と連通し、シャフト30の径方向外側に開口される非出力側噴出路58が設けられている。そのため、コイル21は、非出力側において、高効率に冷却される。これにより、回転電機の性能を、より向上させることができる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4における回転電機について、図7および図8を用いて説明する。実施の形態4の回転電機では、出力側端板の外周側に、出力側噴出路が設けられている。
図7は、実施の形態4の回転電機における、シャフトの軸長方向に沿った模式的な断面図である。実施の形態4における回転電機4において、ロータ325は、ロータコア31、永久磁石32、非出力側端板233、および出力側端板334を備えている。出力側端板334は、内部出力側端板334aおよび外部出力側端板334bを有している。内部出力側端板334aは、ロータコア31の出力側端面31bに接して備えられている。外部出力側端板334bは、内部出力側端板334aに接して、ロータコア31の出力側端面31bと反対側に備えられている。
内部出力側端板334aには、内部出力側排出路59aが設けられている。内部出力側排出路59aは、外径側フラックスバリア37と連通する流路である。外部出力側端板334bには、外部出力側排出路59bが設けられている。外部出力側排出路59bは、内部出力側排出路59aと連通する流路である。外部出力側端板334bには、シャフト30の径方向外側の面に、出力側噴出路60が設けられている。出力側噴出路60は、外部出力側端板334bが開口されており、例えば、シャフト30の周方向に切られたスリットである。出力側噴出路60は、コイル21の出力側の部分に対向している。出力側噴出路60は、外部出力側排出路59bと連通している。内部出力側排出路59aおよび外部出力側排出路59bは、排出孔を構成する。出力側噴出路60は、他端側噴出路を構成する。
図8は、図7におけるVIII−VIII線からロータを見た図である。内部出力側排出路59aは、隣り合う永久磁石32の2つの外径側フラックスバリア37と連通している。内部出力側排出路59aの断面は、例えば、四角形である。外部出力側排出路59bは、外部出力側端板334b内において、全周にわたる空洞である。
冷媒は、永久磁石32を冷却し、外径側フラックスバリア37に到達する。冷媒は、内部出力側排出路59aおよび外部出力側排出路59bを通る。冷媒は、出力側噴出路60から、ロータ325の外部に排出される。ロータ325の周囲には、コイル21が配置されている。そのため、出力側噴出路60から飛散される冷媒は、発熱したコイル21に対して、均一に吹き付けられる。
出力側噴出路60が設けられることによって、内部出力側排出路59aおよび外部出力側排出路59bを通る冷媒は、確実に、出力側噴出路60からシャフト30の径方向外側へ飛散される。そのため、冷媒が、シャフト30の軸長方向に漏れることは抑制される。
出力側噴出路60から排出される冷媒は、ロータ325の回転による遠心力を受ける。そのため、冷媒は、飛沫状に均一に飛散される。出力側噴出路60の周囲には、コイル21がロータ325を囲うように配置されている。出力側噴出路60は、コイル21の出力側に対向して設けられている。そのため、出力側噴出路60から飛散される冷媒は、発熱したコイル21に対して、均一に効率よく吹き付けられる。そのため、コイル21は、実施の形態1における冷媒排出孔55の場合と比べて、より強力に冷却される。コイル21の温度低下に伴って、コイル21に、より多くの電流を印加できるため、回転電機の性能向上を達成することができる。
さらに、非出力側端板233には、非出力側噴出路58が設けられている。そのため、非出力側噴出路58から飛散される冷媒によって、コイル21の非出力側の部分は冷却される。このように、非出力側噴出路58および出力側噴出路60を組み合わせることによって、ロータ325から飛散される冷媒は、コイル21を、非出力側および出力側の両端から冷却することができる。コイル21は、銅のような高熱伝導率を有する部材で構成されることが多い。そこで、この実施の形態4のように、飛沫する冷媒を用いて、コイル21が両端から冷却される場合、コイル21の内部では、熱移動が盛んに行われる。そのため、冷媒は、コイル21の両端だけでなく、コイル21の中央の温度も効率的に低下させることができる。コイル21の温度低下に伴って、コイル21に、より多くの電流を印加することができるため、回転電機の性能向上を達成することができる。
出力側噴出路60がスリット形状にされていることによって、内部出力側排出路59aおよび外部出力側排出路59bから供給される冷媒の圧力損失は低減される。そのため、ポンプ15の動力を低減することができる。
このように、ロータ325は、ロータコア31の出力側を支持する出力側端板334をさらに有している。出力側端板334には、ロータコア冷却穴35を流れた冷媒が、出力側端板334内へ導かれる内部出力側排出路59aおよび外部出力側排出路59bが設けられている。さらに、出力側端板334には、外部出力側排出路59bと連通し、シャフト30の径方向外側に開口される出力側噴出路60が設けられている。そのため、出力側噴出路60から飛散される冷媒は、発熱したコイル21に対して、均一に吹き付けられる。コイル21は、ロータ325の周方向に、温度の偏りなく均等に冷却される。これにより、従来以上にコイル21に電流を印加できるため、回転電機の性能向上を達成することができる。
実施の形態1から4において、例えば、図1に示すように、非出力側冷媒路54は、シャフト30および非出力側端板33が組み合わされることによって形成される。この場合、非出力側冷媒路54におけるシャフト30の軸長方向の幅は、シャフト径方向冷媒路53におけるシャフト30の軸長方向の幅より大きくする。このようにすることで、非出力側冷媒路54およびシャフト径方向冷媒路53の位置ずれは生じない。そのため、冷媒は、シャフト径方向冷媒路53から、確実に非出力側冷媒路54へ導かれる。また、シャフト径方向冷媒路53の流路幅は狭められることなく、流量の安定的な供給が可能となる。
また、実施の形態1から4では、冷媒溜り56の形状が円弧形状である場合を示したが、冷媒溜り56の形状は、これに限られるものではない。冷媒溜り56は、円弧壁面70または円弧壁面75から、シャフト30の径方向外側に突出した空間であり、ロータコア冷却穴35と連通していればよい。図9〜図19は、冷媒溜り56の変形例を示す図である。冷媒溜り56の形状は、図9〜図12に示すように、V字状に配置された2つの永久磁石32の対称軸に対称である四角形の形状、三角形の形状、2つの三角形を連ねた形状、または2つの円弧を連ねた形状でもよい。また、冷媒溜り56の形状は、図13〜図16に示すように、V字状に配置された2つの永久磁石32の対称軸に非対称である四角形の形状、四角形を連接した形状、円弧を連接して形状、または2つの三角形を連接して形状でもよい。さらに、冷媒溜り56の形状は、図17〜図19に示すように、円弧と四角形とを連接した形状、円弧と三角形とを連接した形状、または四角形と三角形とを連接して形状でもよい。冷媒溜り56の形状は、図9〜図19に示した以外の種々の多角形および円弧を連接した形状でもよい。なお、本発明の実施の形態1から4について図を用いて説明したが、図は一例を示したものであり、本発明は、種々の実施の形態を取り得る。
1,3,4 回転電機、25,125,225,325 ロータ、30 シャフト、31 ロータコア、32 永久磁石、33,133,233 非出力側端板(一端側端板)、34,334 出力側端板(他端側端板)、35 ロータコア冷却穴(ロータ冷媒路)、52 シャフト中央冷媒路、53 シャフト径方向冷媒路、54,154,254 非出力側冷媒路(端板冷媒路)、56 冷媒溜り、57 冷媒ガイド部、58 非出力側噴出路(一端側噴出路)、59a 内部出力側排出路(排出孔)、59b 外部出力側排出路(排出孔)、60 出力側噴出路(他端側噴出路)。
この発明による回転電機では、ロータは、ロータコアと、ロータコアに埋め込まれる永久磁石と、ロータコアの一端側を支持する一端側端板とを有し、シャフトには、径方向に貫通するシャフト径方向冷媒路が設けられ、ロータコアには、永久磁石を冷却するための冷媒がシャフトの軸長方向に流通するロータ冷媒路が設けられ一端側端板には、ロータ冷媒路とシャフト径方向冷媒路とを連通する端板冷媒路がシャフトの全周にわたって設けられ端板冷媒路には、シャフトの径方向外側に突出する冷媒溜りが設けられる。
この発明による回転電機では、ロータは、ロータコアと、ロータコアに埋め込まれる複数の永久磁石と、ロータコアの一端側を支持する一端側端板とを有し、シャフトには、径方向に貫通するシャフト径方向冷媒路が設けられ、ロータコアには、複数の永久磁石を冷却するための冷媒がシャフトの軸長方向に流通する複数のロータ冷媒路が設けられ、一端側端板には、複数のロータ冷媒路とシャフト径方向冷媒路とを連通する端板冷媒路がシャフトの全周にわたって設けられ、端板冷媒路には、シャフトの径方向外側に突出する複数の冷媒溜りが設けられ、前記複数の冷媒溜りのそれぞれは、前記複数の永久磁石のうちの一対の永久磁石を冷却する位置に配置されている。

Claims (7)

  1. シャフトを回転軸としてロータが回転する回転電機であって、
    前記ロータは、ロータコアと、前記ロータコアに埋め込まれる永久磁石と、前記ロータコアの一端側を支持する一端側端板とを有し、
    前記ロータコアには、前記永久磁石を冷却するための冷媒が前記シャフトの軸長方向に流通するロータ冷媒路が設けられ、
    前記一端側端板には、前記ロータ冷媒路と連通する端板冷媒路が設けられ、
    前記端板冷媒路には、前記シャフトの径方向外側に突出する冷媒溜りが設けられる回転電機。
  2. 前記冷媒溜りにおいて、前記ロータ冷媒路は、前記端板冷媒路と連通する請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記端板冷媒路には、前記シャフトの周方向において、前記冷媒溜りに隣接し、前記ロータ冷媒路より、前記シャフトの径方向内側に突出する冷媒ガイド部が設けられる請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 前記一端側端板には、前記端板冷媒路と連通し、前記シャフトの径方向外側に開口される一端側噴出路が設けられる請求項1から3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記ロータは、前記ロータコアの他端側を支持する他端側端板をさらに有し、
    前記他端側端板には、
    前記ロータ冷媒路を流れた前記冷媒が前記他端側端板内へ導かれる排出孔と、
    前記排出孔と連通し、前記シャフトの径方向外側に開口される他端側噴出路と、
    が設けられる請求項1から4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記シャフトには、
    前記シャフトの前記一端側が開口され、前記シャフト内を前記一端側から前記シャフトの前記軸長方向へ部分的に延設されるシャフト中央冷媒路と、
    前記シャフト中央冷媒路と連通し、前記シャフトの径方向に延設され、前記端板冷媒路と連通するシャフト径方向冷媒路と、
    が設けられる請求項1から5のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 前記シャフト中央冷媒路の流路断面積は、前記シャフト径方向冷媒路の流路断面積より大きい請求項6に記載の回転電機。
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