JPWO2019045049A1 - 腎尿細管細胞特異的発現ベクター - Google Patents

腎尿細管細胞特異的発現ベクター Download PDF

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Abstract

腎尿細管細胞特異的プロモーターと、前記プロモーターの下流に連結された所望の遺伝子とを有するウイルスベクターからなる、腎尿細管細胞特異的に前記遺伝子を発現させるためのベクター。

Description

本発明は、腎尿細管細胞特異的発現ベクターに関する。本願は、2017年9月1日に、日本に出願された特願2017−168924号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
腎尿細管は、腎臓における糸球体から集合管に至るまでの組織である。腎尿細管を原尿が通る過程で再吸収・分泌等を受ける。腎尿細管には、糸球体側から順に、近位尿細管、ヘンレループ、太いヘンレ係蹄脚、遠位尿細管、集合管等と呼ばれる部位が存在し、個々の部位ごとに形状・機能が異なっている。
遺伝性尿細管疾患には、バーター症候群、ギテルマン症候群、リドル症候群等が知られている。例えば、バーター症候群は、太いヘンレ係蹄脚の機能不全を特徴とする疾患であり、主に小児が発症する。バーター症候群の症状としては、低カリウム血症、代謝性アルカローシス、血圧低下等が挙げられる。バーター症候群の原因の1つとして、カルシウム感知受容体(calcium−sensing receptor、CaSR)の遺伝子変異による機能亢進が知られている。
現在、バーター症候群を始めとする遺伝性尿細管疾患には、根本的な遺伝子治療はなされておらず、対症療法を行っているに過ぎない。このため、患者のQOLは著しく低く、合併症による腎及び全身に及ぼす影響は多大であり、早急な解決が求められている。このため、腎尿細管細胞特異的に遺伝子を発現させる技術の開発が必要である。
例えば、非特許文献1には、腎尿細管の太いヘンレ係蹄脚特異的に発現するsodium−potassium−2−chloride cotransporter(Nkcc2)遺伝子のプロモーターをクローニングして解析したことが記載されている。
Igarashi P., et al., Cloning and kidney cell-specific activity of the promoter of the murine renal Na-K-C1 cotransporter gene., J. Biol. Chem., 271 (16), 9666-9674, 1996.
本発明は、腎尿細管細胞特異的に遺伝子を発現させるためのベクターを提供することを目的とする。
本発明は以下の態様を含む。
[1]腎尿細管細胞特異的プロモーターと、前記プロモーターの下流に連結された所望の遺伝子とを有するウイルスベクターからなる、腎尿細管細胞特異的に前記遺伝子を発現させるためのベクター。
[2]前記プロモーターが、sodium−dependent phosphate transporter type 2a(NPT2a)、sodium−potassium−2−chloride cotransporter(NKCC2)、aquaporin2(AQP2)、sodium−chloride cotransporter(NCC)、epithelial sodium−channel(ENaC)等からなる群より選択される遺伝子のプロモーターである、[1]に記載のベクター。
[3]前記遺伝子が、NPT2a、NKCC2、AQP2、NCC、及びENaCからなる群より選択される遺伝子である、[1]又は[2]に記載のベクター。
[4]血流を遮断した腎臓の腎動脈へのボーラス注入により投与される、[1]〜[3]のいずれかに記載のベクター。
[5]遺伝性尿細管疾患の遺伝子治療用である、[1]〜[4]のいずれかに記載のベクター。
本発明によれば、腎尿細管細胞特異的に遺伝子を発現させるためのベクターを提供することができる。
(a)及び(b)は、実験例4において、NKCC2DI−EGFPアデノウイルスベクターを導入したラットの腎臓の免疫組織化学解析の結果を示す写真である。(c)及び(d)は、実験例4において、NKCC2pvu−EGFPアデノウイルスベクターを導入したラットの腎臓の免疫組織化学解析の結果を示す写真である。(e)及び(f)は、実験例4において、NKCC2−EGFPアデノウイルスベクターを導入したラットの腎臓の免疫組織化学解析の結果を示す写真である。 (a)〜(d)は、実験例4において、NKCC2DI−EGFPアデノウイルスベクターを導入したラットの腎臓を免疫染色し、共焦点レーザー顕微鏡で観察した結果を示す写真である。 (a)及び(b)は、実験例5において、NPT2a−EGFPアデノウイルスベクターを導入したラットの腎臓の免疫組織化学解析の結果を示す写真である。 (a)〜(d)は、実験例5において、NPT2a−EGFPアデノウイルスベクターを導入したラットの腎臓を免疫染色し、共焦点レーザー顕微鏡で観察した結果を示す写真である。(a)は、核を検出した結果を示す写真であり、(b)は、EGFPを検出した結果を示す写真であり、(c)は、内在性のNHE3タンパク質を検出した結果を示す写真であり、(d)は、(a)〜(c)を合成した写真である。 (a)及び(b)は、実験例6において、AQP2−EGFPアデノウイルスベクターを導入したラットの腎臓の免疫組織化学解析の結果を示す写真である。 (a)〜(d)は、実験例6において、AQP2−EGFPアデノウイルスベクターを導入したラットの腎臓を免疫染色し、共焦点レーザー顕微鏡で観察した結果を示す写真である。(a)は、核を検出した結果を示す写真であり、(b)は、EGFPを検出した結果を示す写真であり、(c)は、内在性のAQP2タンパク質を検出した結果を示す写真であり、(d)は、(a)〜(c)を合成した写真である。
[腎尿細管細胞特異的発現ベクター]
1実施形態において、本発明は、腎尿細管細胞特異的プロモーターと、前記プロモーターの下流に連結された所望の遺伝子とを有するウイルスベクターからなる、腎尿細管細胞特異的に前記遺伝子を発現させるためのベクターを提供する。
実施例において後述するように、発明者らは、本実施形態のベクターを用いることにより、インビボで腎尿細管細胞特異的に所望の遺伝子を発現させることに成功した。これは、腎尿細管細胞特異的に所望の遺伝子を発現させることに成功した初めての例である。
したがって、本実施形態のベクターは、ヒト又は動物において、腎尿細管細胞特異的に所望の遺伝子を発現させる用途に好適に用いることができる。
本実施形態のベクターにおいて、腎尿細管細胞特異的プロモーターとしては、例えば、NPT2a、NKCC2、AQP2、NCC、ENaC等の遺伝子のプロモーターが挙げられる。
NPT2aは、SLC34A1とも呼ばれる遺伝子であり、近位尿細管特異的に発現する遺伝子である。また、NKCC2は、SLC12A1とも呼ばれる遺伝子であり、太いヘンレ係蹄脚特異的に発現する遺伝子である。また、AQP2は、集合管又は遠位尿細管に特異的に発現する遺伝子である。
腎尿細管細胞特異的プロモーターは、本実施形態のベクターを導入する対象の種由来のプロモーターであることが好ましい。しかしながら、異なる種由来のプロモーターを使用しても所望の遺伝子を発現させることは可能である。
実施例において後述するように、腎尿細管細胞特異的プロモーターの塩基配列は長いことが好ましい。また、翻訳開始コドン(ATG)にできるだけ近接した塩基を含むか、翻訳開始コドンを含むことが好ましい。腎尿細管細胞特異的プロモーターの長さは、例えば2kbp以上であってもよく、例えば3kbp以上であってもよく、例えば4kbp以上であってもよく、例えば5kbp以上であってもよく、例えば6kbp以上であってもよい。
本実施形態のベクターにおいて、所望の遺伝子は、上記の腎尿細管細胞特異的プロモーターにより転写制御されている遺伝子が挙げられる。具体的には、NPT2a、NKCC2、AQP2、NCC、ENaC等の遺伝子であってもよい。所望の遺伝子は、本実施形態のベクターを導入する対象の種由来の遺伝子であることが好ましい。
所望の遺伝子は、疾患の原因となる変異を有しない遺伝子であることが好ましい。これにより、本実施形態のベクターを遺伝性尿細管疾患の遺伝子治療に用いることが可能になる。すなわち、本実施形態のベクターは、遺伝性尿細管疾患の遺伝子治療用であってもよい。
所望の遺伝子は、本来の腎尿細管細胞特異的プロモーターにより転写制御されている遺伝子であることが好ましい。しかしながら、腎尿細管細胞特異的プロモーターと、所望の遺伝子の組み合わせは、本来の組み合わせと異なっていてもよい。
ウイルスベクターとしては、一般に遺伝子導入に用いられるものであれば特に限定されず使用することができ、例えば、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、レンチウイルスベクター、レトロウイルスベクター等が挙げられる。ウイルスベクターは市販されているものであってもよい。
ウイルスベクターとしては、なかでも、アデノウイルスベクターを好適に用いることができる。ウイルスベクターは、ウイルス増殖の観点から自己複製できないものを使用することが好ましい。
自己複製できないアデノウイルスベクターとしては、例えば人為的にE1A及びE3領域を欠失させたもの、アデノキメラウイルス、改良型アデノウイルスベクター等が挙げられる。
自己複製ができないアデノウイルスベクターを使用する場合、相当する欠失領域を有するパッケージング細胞を用いて相同組換えを行なう必要がある。パッケージング細胞としては、E1AおよびE3領域を有するHEK293細胞等が挙げられる。
本実施形態のベクターは、血流を遮断した腎臓の腎動脈へのボーラス注入により投与されるものであることが好ましい。ボーラス注入とは急速注入のことである。ボーラス注入は、患者の腎組織に傷害を与えない程度の圧力となるように行えば特に限定されず、例えば、ウイルスベクター液1mLあたり2〜3分程度で注入することが挙げられる。
実施例において後述するように、発明者らが様々な投与ルートを検討した結果、血流を遮断した腎臓の腎動脈へのボーラス注入により本実施形態のベクターを投与することが、腎組織への傷害も少なく、所望の遺伝子の発現効率も高いことが明らかとなった。
血流の遮断はクリップで血管をクランプすることにより行うことができる。腎動脈を遮断後、ウイルスベクターをボーラス注入する。また、腎動脈を遮断後、生理食塩水等の等張液を注入して腎臓内の血液を洗い流すとより感染効率が高まり好ましい。更に、ウイルスベクターを注入後、腎静脈を遮断して数分間維持することにより、ウイルスベクターの感染効率を更に向上させることができる。ここで、腎静脈を遮断する時間としては、例えば、5〜10分程度が挙げられる。
本実施形態のベクターは、上述したウイルスベクターと、薬学的に許容される溶媒とを含む医薬組成物の形態に製剤化されていてもよい。薬学的に許容される溶媒としては、一般的な医薬組成物の製造に用いられるものを適宜使用することができる。
[その他の実施形態]
1実施形態において、本発明は、腎尿細管細胞特異的プロモーターと、前記プロモーターの下流に連結された所望の遺伝子とを有するウイルスベクターの有効量を、治療を必要とする患者に投与することを含む遺伝性尿細管疾患の治療方法を提供する。
1実施形態において、本発明は、遺伝性尿細管疾患の治療のためのベクターであって、腎尿細管細胞特異的プロモーターと、前記プロモーターの下流に連結された所望の遺伝子とを有するウイルスベクターを提供する。
1実施形態において、本発明は、遺伝性尿細管疾患の治療薬を製造するためのベクターの使用であって、前記ベクターは、腎尿細管細胞特異的プロモーターと、前記プロモーターの下流に連結された所望の遺伝子とを有するウイルスベクターである、使用を提供する。
上記各実施形態において、上記のプロモーターは、NPT2a、NKCC2、AQP2、NCC及びENaCからなる群より選択される遺伝子のプロモーターであってもよい。
また、上記の遺伝子は、NPT2a、NKCC2、AQP2、NCC及びENaCからなる群より選択される遺伝子であってもよい。ここで、これらの遺伝子は、疾患の原因となる変異を有しない遺伝子であることが好ましい。
また、上記のベクターは、血流を遮断した腎臓の腎動脈へのボーラス注入により投与するものであることが好ましい。
次に実施例を示して本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実験例1](プロモーターのクローニング)
ウイスターラットのゲノムDNAから、Npt2a遺伝子、Nkcc2遺伝子及びAqp2遺伝子のプロモーターをクローニングして使用した。クローニングするプロモーター領域としては、ヒト、マウス、ラットの塩基配列データを比較し、相同性の高い領域を選択した。
Npt2a遺伝子の5’側上流の塩基配列データとして、アクセッション番号ENSMUSG00000027202の塩基配列データを使用した。また、Nkcc2遺伝子の5’側上流の塩基配列データとして、アクセッション番号ENSRNOG00000015262の塩基配列データを使用した。また、Aqp2遺伝子の5’側上流の塩基配列データとして、アクセッション番号ENSRNOG00000000297の塩基配列データを使用した。
《Npt2a遺伝子のプロモーター》
ウイスターラットの血液からラットゲノムDNAを抽出し、PCRによりNpt2a遺伝子のプロモーターをクローニングした。クローニングするプロモーター領域ができるだけ長くなるように、翻訳開始コドンにできるだけ近接した領域を含む領域を取得した。クローニングしたプロモーターは−3379〜+630の領域であった。ここで、−1がNpt2a遺伝子の翻訳開始コドン(ATG)の直前の塩基に対応し、以下同様である。
《Nkcc2遺伝子のプロモーター》
下記表1に記載の各プロモーターを使用した。表1中、pNKCC2DIプロモーター及びpNKCC2pvuプロモーターはテキサス大学南西医療センターのピーター・イガラシ博士より分与された。pNKCC2プロモーターはラットゲノムDNAのPCRにより調製した。
《Aqp2遺伝子のプロモーター》
ウイスターラットの血液からラットゲノムDNAを抽出し、PCRによりAqp2遺伝子のプロモーターをクローニングした。クローニングしたプロモーターは−5338〜+930の領域であった。
[実験例2](アデノウイルスベクターの調製)
実験例1でクローニングした各プロモーターは、緑色蛍光タンパク質発現ベクターであるpEGFPN1(クロンテック社)にサブクローニングし、各プロモーターの下流に緑色蛍光タンパク質(EGFP)遺伝子を連結した。続いて、各プロモーター及びその下流に連結されたEGFP遺伝子をアデノウイルスベクターであるpAxCwit(理化学研究所バイオリソースセンター)にそれぞれサブクローニングした。下記表2に、調製したアデノウイルスベクター名及びその内容を記載した。
調製した各アデノウイルスベクターは、正確に単一クローンを選択して使用した。また、各アデノウイルスベクターの塩基配列は、制限酵素による切断及び塩基配列のシークエンス解析により確認した。
各アデノウイルスベクターを、ヒト胎児腎細胞由来の細胞株であるHEK293細胞に感染させ、アデノウイルスを調製した。得られたアデノウイルスの力価は1013pfu/mL以上であった。
[実験例3](投与ルートの検討)
アデノウイルスベクターを静脈投与により生体に投与した場合、95%以上が肝臓にトラップされてしまう。そこで、アデノウイルスベクターを腎臓に特異的に感染させるための投与ルートの検討を行った。具体的には、8〜10週齢のラットを用いて、以下の投与ルートによりアデノウイルスベクターを投与し検討した。実験は、動物実験委員会の承認を得て行い、43匹のラットを本実験に使用した。
《腎動脈へのボーラス投与》
まず、ラットの腹部大動脈と左腎動脈の間をクリップでクランプして血流を遮断した。続いて、1mLの生理食塩水を2分間かけて左腎動脈に注入した。これにより、腎臓内の血液が洗い流された。続いて、1mLのアデノウイルスベクター液を2分間かけて左腎動脈に注入した。続いて、腎静脈をクリップでクランプして血流を遮断し10分間維持した。これにより、アデノウイルスベクターが腎臓内に留まり、腎細胞に効率よく感染した。その後、クリップをはずし、血流を再開させた。
《腎動脈への緩徐な投与》
ラットの腎動脈にアデノウイルスベクター液1mLを16時間かけて緩徐に注入した。
《膀胱への投与》
ラットの膀胱にアデノウイルスベクター液1mLを注入した。その結果、アデノウイルスベクターは尿管を逆流して腎細胞に感染することが期待された。
《腎実質への投与》
ラットの腎臓にアデノウイルスベクター液1mLを直接注射した。注射は10回に分けて行い、あらゆる方向に向けて注射した。
《免疫組織化学解析》
アデノウイルスベクターの投与から4日後に各ラットから腎臓を摘出し、4%パラホルムアルデヒドで2日間固定した。続いて、各腎臓標本をパラフィン包埋して薄切切片を作製した。
続いて、各組織切片を抗EGFP抗体、抗NKCC2抗体、抗AQP2抗体、抗sodium−hydrogen exchanger3(NHE3;SLC9A3P2)抗体で染色した。抗NHE3抗体は、抗NPT2a抗体が入手できなかったため、抗NPT2a抗体の代わりに使用した。
その結果、腎動脈への緩徐な投与では、EGFPの発現が検出できなかった。この投与方法では、血液の存在により、アデノウイルスの感染率が低かったものと考えられた。
また、膀胱への投与では、鮮明なEGFPの発現が検出された。しかしながら、近位尿細管の微絨毛が消失していた。これはアデノウイルスベクターの尿細管への逆流の圧力が高すぎたためであると考えられた。膀胱への投与では、腎臓の構造を破壊しただけでなく、尿管へのアデノウイルスの感染のリスクも考えられた。
また、腎実質への投与では、EGFPが発現した領域は、アデノウイルスベクターを注射した部位に限定されていた。また、繰り返された穿刺及び液注入により腎実質の構造が傷害を受けていた。
これに対し、顕微鏡観察の結果、アデノウイルスベクターの腎動脈へのボーラス投与による腎組織構造への目立った傷害は認められなかった。また、血清及び尿の解析結果から、アデノウイルスベクターの腎動脈へのボーラス投与による、腎臓及び肝臓の機能の変化も認められなかった。
また、後述するように、アデノウイルスベクターの腎動脈へのボーラス投与により、最も高い遺伝子発現効率が得られることが明らかとなった。そこで、以降の実験では、腎動脈へのボーラス投与によりアデノウイルスベクターを投与した。
[実験例4](NKCC2プロモーターの検討)
発明者らは、実験例2で調製した、NKCC2DI−EGFP、NKCC2pvu−EGFP及びNKCC2−EGFPの3種類のアデノウイルスベクターを腎動脈へのボーラス投与によりラットに投与した。続いて、アデノウイルスベクターの投与から4日後に各ラットから腎臓を摘出し、実験例3と同様にして組織切片を作製した。
《免疫組織化学解析》
続いて、作製した各組織切片を免疫組織化学解析により解析した。図1(a)及び(b)は、NKCC2DI−EGFPアデノウイルスベクターを導入した結果を示す写真である。図1(a)は抗EGFP抗体で染色した結果を示す写真であり、図1(b)は、図1(a)の組織切片に隣接する別の組織切片を抗NKCC2抗体で染色し、内在性のNKCC2タンパク質を検出した結果を示す写真である。スケールバーは、いずれも1cmを示す。
また、図1(c)及び(d)は、NKCC2pvu−EGFPアデノウイルスベクターを導入した結果を示す写真である。図1(c)は抗EGFP抗体で染色した結果を示す写真であり、図1(d)は、図1(c)の組織切片に隣接する別の組織切片を抗NKCC2抗体で染色し、内在性のNKCC2タンパク質を検出した結果を示す写真である。スケールバーは、いずれも1cmを示す。
また、図1(e)及び(f)は、NKCC2−EGFPアデノウイルスベクターを導入した結果を示す写真である。図1(e)は抗EGFP抗体で染色した結果を示す写真であり、図1(f)は、図1(e)の組織切片に隣接する別の組織切片を抗NKCC2抗体で染色し、内在性のNKCC2タンパク質を検出した結果を示す写真である。スケールバーは、いずれも1cmを示す。
その結果、NKCC2DI−EGFPアデノウイルスベクターを導入した場合に、EGFPの発現パターンが内在性のNKCC2タンパク質の発現パターンに最も近くなることが明らかとなった。
これに対し、NKCC2pvu−EGFPアデノウイルスベクターを導入した場合、及びNKCC2−EGFPアデノウイルスベクターを導入した場合では、EGFPが内在性のNKCC2タンパク質よりも広範囲の領域で発現されていた。
《共焦点レーザー顕微鏡》
続いて、共焦点レーザー顕微鏡を使用して、NKCC2DI−EGFPアデノウイルスベクターを導入した場合のEGFP及び内在性のNKCC2タンパク質の発現を、より高解像度で検討した。組織切片の免疫染色には、実験例3で用いたものと同じ抗体を使用し、EGFP及び内在性のNKCC2タンパク質を二重染色した。また、ヘキスト33342を用いて核を染色した。
図2(a)〜(d)は、同一視野をそれぞれ共焦点レーザー顕微鏡で観察した結果を示す写真である。図2(a)は核を検出した結果を示す写真であり、図2(b)はEGFPを検出した結果を示す写真であり、図2(c)は内在性のNKCC2タンパク質を検出した結果を示す写真であり、図2(d)は図2(a)〜(c)を合成した写真である。スケールバーは、いずれも50μmを示す。
その結果、NKCC2DI−EGFPアデノウイルスベクターの導入により発現したEGFP及びNKCC2タンパク質は、いずれも太いヘンレ係蹄脚に発現していることが確認された。すなわち、太いヘンレ係蹄脚特異的に所望の遺伝子を発現させることができることが明らかとなった。
以上の結果から、NKCC2DI−EGFPアデノウイルスベクターの導入により、内在性のNKCC2タンパク質に近い発現パターンでEGFPを発現させることができることが明らかとなった。
非特許文献1によれば、尿細管の初代培養細胞を使用したインビトロの検討において、pNKCC2pvuプロモーターが最も高いプロモーター活性を示し、pNKCC2DIプロモーターが最も低いプロモーター活性を示したことが報告されている。
これに対し、インビボにおいて、内在性のNKCC2タンパク質に近い発現パターンで遺伝子を発現させるためには、pNKCC2DIプロモーターを用いることが最もよいことが明らかとなった。すなわち、プロモーターはできるだけ長いことが好ましいことが明らかとなった。
[実験例5](NPT2aプロモーターの検討)
発明者らは、実験例2で調製した、NPT2a−EGFPアデノウイルスベクターを腎動脈へのボーラス投与によりラットに投与した。続いて、アデノウイルスベクターの投与から4日後に各ラットから腎臓を摘出し、実験例3と同様にして組織切片を作製した。
《免疫組織化学解析》
続いて、作製した各組織切片を免疫組織化学解析により解析した。図3(a)及び(b)は、NPT2a−EGFPアデノウイルスベクターを導入した結果を示す写真である。図3(a)は抗EGFP抗体で染色した結果を示す写真であり、図3(b)は、図3(a)の組織切片に隣接する別の組織切片を抗NHE3抗体で染色し、内在性のNHE3タンパク質を検出した結果を示す写真である。上述したように、抗NHE3抗体は、抗NPT2a抗体が入手できなかったため、抗NPT2a抗体の代わりに使用した。スケールバーは、いずれも1cmを示す。
その結果、NPT2a−EGFPアデノウイルスベクターの導入によるEGFPの発現パターンと、内在性のNHE3タンパク質の発現パターンは近いことが明らかとなった。
《共焦点レーザー顕微鏡》
続いて、共焦点レーザー顕微鏡を使用して、EGFP及び内在性のNKCC2タンパク質の発現を、より高解像度で検討した。組織切片の免疫染色には、実験例3で用いたものと同じ抗体を使用し、EGFP及び内在性のNHE3タンパク質を二重染色した。また、ヘキスト33342を用いて核を染色した。スケールバーは、いずれも50μmを示す。
図4(a)〜(d)は、同一視野をそれぞれ共焦点レーザー顕微鏡で観察した結果を示す写真である。図4(a)は核を検出した結果を示す写真であり、図4(b)はEGFPを検出した結果を示す写真であり、図4(c)は内在性のNHE3タンパク質を検出した結果を示す写真であり、図4(d)は図4(a)〜(c)を合成した写真である。
その結果、NPT2a−EGFPアデノウイルスベクターの導入により発現したEGFP及びNHE3タンパク質は、いずれも近位尿細管細胞に発現していることが確認された。すなわち、近位尿細管特異的に所望の遺伝子を発現させることができることが明らかとなった。しかしながら、EGFPは細胞質に局在し、NHE3タンパク質は同一の細胞の細胞膜に局在していることが明らかとなった。EGFPとNHE3タンパク質の局在の違いは、膜局在シグナルの有無によるものと考えられた。
以上の結果から、NPT2a−EGFPアデノウイルスベクターの導入により、内在性のNKCC2タンパク質に近い発現パターンでEGFPを発現させることができることが明らかとなった。また、内在性のNHE3タンパク質を発現する細胞と同一の細胞にEGFPを発現させることができることが明らかとなった。
[実験例6](AQP2プロモーターの検討)
発明者らは、実験例2で調製した、AQP2−EGFPアデノウイルスベクターを腎動脈へのボーラス投与によりラットに投与した。続いて、アデノウイルスベクターの投与から4日後に各ラットから腎臓を摘出し、実験例3と同様にして組織切片を作製した。
《免疫組織化学解析》
続いて、作製した各組織切片を免疫組織化学解析により解析した。図5(a)及び(b)は、AQP2−EGFPアデノウイルスベクターを導入した結果を示す写真である。図5(a)は抗EGFP抗体で染色した結果を示す写真であり、図5(b)は、図3(a)の組織切片に隣接する別の組織切片を抗AQP2抗体で染色し、内在性のAQP2タンパク質を検出した結果を示す写真である。スケールバーは、いずれも1cmを示す。
その結果、AQP2−EGFPアデノウイルスベクターの導入によるEGFPの発現パターンと、内在性のAQP2タンパク質の発現パターンは近いことが明らかとなった。
《共焦点レーザー顕微鏡》
続いて、共焦点レーザー顕微鏡を使用して、EGFP及び内在性のAQP2タンパク質の発現を、より高解像度で検討した。組織切片の免疫染色には、実験例3で用いたものと同じ抗体を使用し、EGFP及び内在性のAQP2タンパク質を二重染色した。また、ヘキスト33342を用いて核を染色した。
図6(a)〜(d)は、同一視野をそれぞれ共焦点レーザー顕微鏡で観察した結果を示す写真である。図6(a)は核を検出した結果を示す写真であり、図6(b)はEGFPを検出した結果を示す写真であり、図6(c)は内在性のAQP2タンパク質を検出した結果を示す写真であり、図6(d)は図6(a)〜(c)を合成した写真である。スケールバーは、いずれも50μmを示す。
その結果、AQP2−EGFPアデノウイルスベクターの導入により発現したEGFP及びAQP2タンパク質は、いずれも集合管細胞に発現していることが確認された。すなわち、集合管特異的に所望の遺伝子を発現させることができることが明らかとなった。しかしながら、EGFPは細胞質に局在し、AQP2タンパク質は同一の細胞の細胞膜に局在していることが明らかとなった。EGFPとAQP2タンパク質の局在の違いは、膜局在シグナルの有無によるものと考えられた。
以上の結果から、AQP2−EGFPアデノウイルスベクターの導入により、内在性のAQP2タンパク質に近い発現パターンでEGFPを発現させることができることが明らかとなった。また、内在性のAQP2タンパク質を発現する細胞と同一の細胞にEGFPを発現させることができることが明らかとなった。
本発明によれば、腎尿細管細胞特異的に遺伝子を発現させるためのベクターを提供することができる。

Claims (5)

  1. 腎尿細管細胞特異的プロモーターと、前記プロモーターの下流に連結された所望の遺伝子とを有するウイルスベクターからなる、腎尿細管細胞特異的に前記遺伝子を発現させるためのベクター。
  2. 前記プロモーターが、sodium−dependent phosphate transporter type 2a(NPT2a)、sodium−potassium−2−chloride cotransporter(NKCC2)、aquaporin2(AQP2)、sodium−chloride cotransporter(NCC)及びepithelial sodium−channel(ENaC)からなる群より選択される遺伝子のプロモーターである、請求項1に記載のベクター。
  3. 前記遺伝子が、NPT2a、NKCC2、AQP2、NCC及びENaCからなる群より選択される遺伝子である、請求項1又は2に記載のベクター。
  4. 血流を遮断した腎臓の腎動脈へのボーラス注入により投与される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のベクター。
  5. 遺伝性尿細管疾患の遺伝子治療用である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のベクター。
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