JPWO2019044837A1 - ポリエステルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
さらに、ジメチルスルホキシド(DMSO)などのポリ乳酸の良溶媒を添加した培地において遺伝子組み換え細菌を培養することによって、乳酸と3HBの共重合体の分子量が向上したことが知られている(特許文献2)。
(1) 重合単位として3−ヒドロキシブチレート単位を少なくとも含むポリエステルの生産能を有する微生物を、炭素源及び窒素源を含む培養液中において培養することを含む、ポリエステルの製造方法であって、
製造されるポリエステルが、ポリスチレン換算ゲル浸透クロマトグラフィー測定による重量平均分子量が100万以上であり、重合単位として3−ヒドロキシブチレート単位を少なくとも含むポリエステルであり、
前記培養液のpHが4以上7.5以下であり、
培養が下記の条件(a)及び(b)を満たす、上記方法。
(a)培養液の浸透圧が培養期間中200mOsmol以上900mOsm以下に維持されている:
(b)培養液の窒素原子濃度が培養期間中0.30g/L以上に維持されている:
(3) 前記微生物が、Cupriavidus necatorである、(1)又は(2)に記載の方法。
(4) 培養温度が、15℃〜45℃である、(1)から(3)の何れか一に記載の方法。
(5) 培養が、流加培養又は連続培養である、(1)から(4)の何れか一に記載の方法。
(6) 前記炭素源が、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、δ−カプロラクトン若しくはそれらのけん化物、又はそれらの塩の少なくとも一種を含む、(1)から(5)の何れか一に記載の方法。
(7) 重合単位として3−ヒドロキシブチレート単位を少なくとも含むポリエステルの生産能を有する微生物を、炭素源及び窒素源を含む培養液中において培養することを含む、ポリエステルの製造方法であって、
製造されるポリエステルが、ポリスチレン換算ゲル浸透クロマトグラフィー測定による重量平均分子量が100万以上であり、重合単位として3−ヒドロキシブチレート単位を少なくとも含むポリエステルであり、
前記培養液のpHが4以上7.5以下であり、
培養が、回分培養であり、
培養が下記の条件(a)及び(b)を満たす、上記方法。
(a)培養開始時における培養液の浸透圧が200mOsmol以上900mOsm以下である:
(b)培養開始時における培養液の窒素原子濃度が0.30g/L以上である。
[ポリエステルの製造方法]
本発明において製造されるポリエステルは、ポリスチレン換算ゲル浸透クロマトグラフィー測定による重量平均分子量が100万以上であり、重合単位として3−ヒドロキシブチレート単位を少なくとも含むポリエステルである。
本発明においては、PHA分解酵素を有するPHA生産野生株であっても、培養後半において顕著な分子量低下を引き起こさずに高分子量体かつ分子量分布の狭いPHAを製造することができる。
3−ヒドロキシブチレート単位:−OCH(CH3)CH2C(=O)−
4−ヒドロキシブチレート単位:−OCH2CH2CH2C(=O)−
培養液のpHは4以上7.5以下である。pHは7.0未満、6.5以下、6.4以下、6.3以下、6.1以下でもよく、4.5以上、5.0以上、5.1以上、5.2以上、5.3以上、5.4以上、5.5以上でもよい。
培養方式は、回分培養、流加培養または連続培養のいずれでもよい。
(a)培養液の浸透圧が培養期間中200mOsmol以上900mOsm以下に維持されている:
(b)培養液の窒素原子濃度が培養期間中0.30g/L以上に維持されている:
条件(a)及び(b)を満たす培養条件を採用することにより、高分子量であり、かつ分子量分布が狭い(即ち、Mw/Mnが小さい)ポリエステルを製造できることが判明した。
培養期間中の培養液のNH4 +濃度としては、好ましくは0.39g/L以上であり、0.40g/L以上、0.51g/L以上、0.54g/L以上、0.64g/L以上、0.70g/L以上、0.81g/L以上、又は1.00g/L以上でもよい。NH4 +濃度の上限は特に限定されないが、一般的には、20.0g/L以下、又は10.0g/L以下である。
培養液の窒素原子濃度の測定方法も特に限定されないが、後記する実施例に記載するアンモニウムイオン定量法により定量し、アンモニウムイオン濃度から、下記式により窒素原子濃度に換算すればよい。
アンモニウムイオン濃度(g/L)×14/18=窒素原子濃度(g/L)
炭素源としては、例えば、メタノール、エタノール、ブタノール、酢酸または酪酸などの有機炭素源、二酸化炭素などの無機炭素源、酵母エキス、糖蜜、ペプトンおよび肉エキスなどの天然物、アラビノース、グルコース、マンノース、フラクトースおよびガラクトースなどの糖類、またはソルビトール、マンニトールおよびイソシトールなどを使用することができる。なお、メタノール、エタノール又はブタノールなどの短鎖アルコール類は連鎖移動剤になる可能性があるので、炭素源としては、メタノール、エタノール及びブタノール以外のものが好ましい。
また回分培養においては、炭素源他、硫酸アンモニウムや塩化ナトリウムなどの塩の添加により培養前の浸透圧は増加するが、培養開始時の浸透圧が200mOsm以上あればよく、培養終了時に炭素源や他のミネラル成分の消費によって浸透圧が200mOsm未満に低下していても良い。
本発明においては、好ましくは、浸透圧を維持するために、NaClなどの無機塩;(NH4)2SO4などの窒素含有無機塩;糖類又は短鎖脂肪酸などの炭素源;ε−カプロラクトンなどの資化性有機溶媒炭素源;DMSOなどの有機溶媒など、水に可溶であり、浸透圧の増加に寄与し、後述する連鎖移動剤になりにくい成分を使用することが好ましい。
4HB−CoAもβ酸化を受ければ、アセチルCoAも生成する。
増殖連動的なPHA生産では、PHA以外の菌体成分が増殖していると同時にPHAも蓄積する。増殖連動的PHA生産では、アセチルCoAはPHA合成と菌体増殖の両方で取り合いになり、アセチルCoAは余剰になりにくい。増殖連動的PHA生産の間は、PHAの分解による遊離のヒドロキシ酸の発生も抑えられ、連鎖移動反応も起きにくいと推測され、分子量が相対的に高くなるものと推測される。
<実施例1>
Cupriavidus necator H16株(ATCC17699)を使用してPHAを製造した。
KH2PO4 2.72g/L、Na2HPO4 4.26g/L、NaHCO3 0.3g/L、(NH4)2SO4 2g/L、MgSO4・7H2O 0.2g/L、酵母エキス 0.2g/L、ミネラル溶液3.5mLからなる滅菌された培地1に、フルクトースを14.24g/Lにて加えた培地にて試験管振とう培養を30℃24時間行い、前前培養液を得た。
凍結乾燥菌体中はPHA組成分析、PHA分子量解析に用いた。
PHA組成分析は、メチルエステル化後にガスクロマトグラフィーにてPHAを構成するモノマーユニットに由来するメチルエステル体等を分析することで行った。
PHAの分子量解析は凍結乾燥菌体からクロロホルム抽出したPHAをゲルパーミエーションクロマトグラフィー法にて行った。実施例1のPHAの分子量分布を図1に示す。
培養上清は浸透圧測定とアンモニア濃度測定に供した。
ジャー培養での培地にNaClを2.5g/Lで添加し、(NH4)2SO4を10g/Lに変更した培地を使用し、流加炭素源として42質量%フルクトース溶液とε−カプロラクトンを使用し、培養時間を140.2時間とした以外は実施例1と同様に行った。
ジャー培養における炭素源として42質量%フルクトース溶液とε−カプロラクトンを使用し、培養時間を100時間とした以外は実施例1と同様に行った。
ジャー培養での培地で(NH4)2SO4を7.5g/Lに変更した培地を使用し、培養時間を122.5時間とした以外は実施例3と同様に行った。
ジャー培養での培地で(NH4)2SO4を4g/Lに変更した培地を使用し、培養時間を125.5時間とした以外は実施例3と同様に行った。
ジャー培養でのpH調整用アルカリとして4N NaOHを使用し、培養時間を173.3.時間とした以外は実施例3と同様に行った。
ジャー培養での培地で(NH4)2SO4を10g/Lに変更し、培養時間を140.5時間とした以外は比較例3と同様に行った。
ジャー培養での培地で(NH4)2SO4を7.5g/Lに変更し、培養時間を165.5時間とした以外は比較例3と同様に行った。
ジャー培養でのpH下限制御をpH6.5に変更し、培養時間を122時間とした以外は比較例5と同様に行った。
ジャー培養でのpH下限制御をpH7に変更し、培養時間を137.7時間とした以外は比較例5と同様に行った。比較例7のPHAの分子量分布を図2に示す。
ジャー培養でのpH下限制御をpH7.5に変更し、培養時間を149時間とした以外は比較例5と同様に行った。
フラスコ前培養とジャー培養における炭素源として42質量%フルクトース溶液とγ−ブチロラクトンを使用し、培養時間を105時間とした以外は実施例3と同様に行った。
4HB前駆体(参考例2ではγ−ブチロラクトン):フルクトースの重量比率は約0.6とした以外は参考例1と同様に行った。
ジャー培養での培地で(NH4)2SO4を7.5g/Lに変更した培地を使用し、pH調整用アルカリとして2N NaOHを使用し、培養時間を165時間とした以外は参考例1と同様に行った。
フラスコ前培養とジャー培養における炭素源として42質量%フルクトース溶液と1,4−ブタンジオールを使用し、4HB前駆体(比較例12では1,4−ブタンジオール):フルクトースの重量比率は約0.7とし、培養時間を208.5時間とした以外は実施例3と同様に行った。
4HB前駆体(比較例13では1,4−ブタンジオール):フルクトースの重量比率は約0.5とした以外は比較例12と同様に行った。
ジャー培養での培地で(NH4)2SO4を7.5g/Lに変更した培地を使用し、pH調整用アルカリとして2N NaOHを使用し、培養時間を189.5時間とした以外は比較例13と同様に行った。
フラスコ前培養とジャー培養における炭素源として42質量%フルクトース溶液を使用し、培養時間を185.2時間とした以外は実施例1と同様に行った。実施例4のPHAの分子量分布を図3に示す。
フラスコ前培養とジャー培養における炭素源として42質量%フルクトース溶液を使用し、培養時間を185.9時間とした以外は実施例2と同様に行った。
フラスコ前培養とジャー培養における炭素源として42質量%フルクトース溶液を使用し、培養時間を150時間とした以外は実施例3と同様に行った。
菌体からPHAを抽出精製する方法は以下のように行った。スクリューキャップ付きガラス製三角フラスコにて、凍結乾燥菌体4〜10g程度を400mLのクロロホルムに懸濁し、30℃にて24〜48時間抽出した。得られた粘調の溶液をろ紙にてろ過し、菌体残渣をとり除いた。得られた清澄液をエバポレーターにて100〜200mL程度に濃縮し、5倍量の貧溶媒であるヘキサンにてPHAを析出させた。得られた白色沈殿物をエタノールにて洗浄後、真空乾燥させ、精製PHAを得た。
フラスコ前培養とジャー培養における炭素源として42質量%フルクトース溶液を使用し、培養時間を84時間とした以外は比較例2と同様に行った。
フラスコ前培養とジャー培養における炭素源として42質量%フルクトース溶液を使用し、ジャー培養での培地で(NH4)2SO4を4g/Lに変更した培地を使用し、培養時間を92.6時間とした以外は比較例5と同様に行った。
フラスコ前培養とジャー培養における炭素源として42質量%フルクトース溶液を使用し、ジャー培養での培地にNaClを2.5g/L、PEG200を20ml/Lで添加し、培養時間を130.9時間とした以外は実施例1と同様に行った。培養3日目の培養液と5日目の培養液を回収し、菌体を遠心分離により回収し、−20℃にて凍結後、凍結乾燥に供した。
<PHA分子量測定(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法)>
PHA分子量の測定は以下のようにゲルパーミエーションクロマトグラフィー法により行った。
凍結乾燥菌体に由来するPHAが約0.5mg/mlとなるようにクロロホルムを加え、60℃で4時間抽出溶解させた後、室温に戻し、孔径0.2μmのPTFEフィルターでろ過して不溶物を除き、測定サンプルとした。GPC条件は以下の通りである。
カラム:昭和電工製 Shodex K−806L(2本直列)
カラム温度:40℃
移動相:クロロホルム(1ml/min)
検出器:RI(40℃)
スタンダード:Shodexポリスチレン分子量スタンダード(687万〜1270)
注入量:60μl
分析時間:30分
菌体に含まれるPHAの組成分析は以下のように行った。得られた乾燥菌体約10mgをスクリューキャップ付き試験管に量りとり、クロロホルム2mLと内部標準入りメタノール硫酸混液(内部標準:安息香酸0.5g/L、硫酸3.7質量%)2mLを混合し、121℃、90分加熱処理をして室温まで冷却し、PHAをメチルエステル化した。反応終了後純水を1ml加え、激しく撹拌した後、遠心分離を行い有機溶媒層を得た。この有機溶媒層を硫酸ナトリウムにて脱水後ガスクロマトグラフィーで分析することにより、PHA成分含量を算出した。GC条件は以下の通りである。
装置:島津GC−2025
キャピラリーカラム:DB−1 (0.25mm(id)×60m、Film厚1μm)
キャリアガス:He(3.23ml/min)
カラム温度: 125℃ 6.5min − rate25℃/min−260℃
メイクアップ流量:30mL/min
H2流量:40ml/min
Air流量:400ml/min
インジェクション:250℃
検出器:FID(260℃)
スプリット:1:20
注入量:1μL
分析時間:21.5分
培養上清中のNH4 +濃度定量は以下のように行った。培養液を遠心分離し得られた培養上清をそのまま、もしくは適切に希釈し、アジレントテクノロジー社製キャピラリー電気泳動装置7100型にて、和光純薬工業社製陽イオン混合標準液III(NH4 +濃度25mg/L)を標品としてNH4濃度を算出した。
培養上清の浸透圧は以下のように氷点降下法を利用した方法にて測定した。浸透圧測定装置(アドバンスインスツルメンツ社製。アドバンス浸透圧計3250)を使用して培養上清の浸透圧値(mOsm/kg H2O、略してmOsmと記載する)を測定した。キャリブレーションは100mOsm、1500mOsm標準液にて行う、ローレンジモード(0〜2000mOsm用)で行った。
<1H−NMRおよび13C−NMR>
実施例6で得られた精製PHA(P(3HB))の化学構造を核磁気共鳴分光装置(日本分光ECA500)を使用し解析した。精製したPHAを1.5質量%濃度でCDCl3に溶解し、測定サンプルとした。1H−NMRスペクトルは500MHzにて室温で計測した。13C−NMRスペクトルは125MHzにて室温で計測した。
実施例6のP(3HB)だけの1H−NMRを図6に示し、図6の拡大図を図7に示す。
比較例17で得られた培養3日目の培養液から抽出精製したPHAの1H−NMRを図8及び図9に示す。図9は図8の拡大図である。同培養5日目の培養液から抽出精製したPHAの1H−NMR拡大図を図10に示す。PEG200存在下でのCupriavidus necator H16(ATCC17699)野生株の増殖連動的なP(3HB)生産で得られたP(3HB)の1H−NMR解析により、P(3HB)とPEGとの直接結合を示す結果が得られた。
Cupriavidus necator H16株(ATCC17699)を使用してフラスコ培養にてPHAを製造した。
上記培地1にフルクトース8.86g/Lとε−カプロラクトン5.38g/Lにて加えた培地(実施例7〜19、ただし硫酸アンモニウムと塩化ナトリウム濃度は表に記載の量)、又はフルクトース8.86g/Lとε−カプロラクトン6.46g/Lにて加えた培地(実施例20、ただし硫酸アンモニウム濃度は表に記載の量)、それぞれ100mLが入った500mL容積の三角フラスコに上記前培養培地1mLを植菌し、30℃、150rpmにて表に記載の時間で培養した。培養開始前のpHは6.8〜7.5程度であり、培養終了時には5.7〜6.2程度と弱酸性となっていた。培養中のpHは5.7〜7.5程度であった。培養終了後、遠心分離にて菌体を回収し、凍結乾燥し、乾燥菌体重量を測定した。また、GC法によるPHAの含量と組成分析の結果や浸透圧測定結果を合わせ下記表27に示す。
上記した実施例1〜6、比較例1〜8及び11〜16、参考例1及び2の分析結果を以下に示す。
Frc:フルクトース
ECL:ε−カプロラクトン
GBL:γ−ブチロラクトン
BD:1,4−ブタンジオール
E/F:ε−カプロラクトン/フルクトース比
G/F:γ−ブチロラクトン/フルクトース比
B/F:1,4−ブタンジオール/フルクトース比
DCW:Dry Cell Weight
RB: Residual Biomass
E/F:ε−カプロラクトン/フルクトース比
G/F:γ−ブチロラクトン/フルクトース比
B/F:1,4−ブタンジオール/フルクトース比
上記培地1にδ−バレロラクトンを5.53g/Lとフルクトースを8.86g/Lを加えた培地で30℃、4日間、150pmにてフラスコ培養した場合、Mw1008万、Mn325万、Mw/Mn3.1のPHAが得られた。
上記培地1にδ−カプロラクトンを5.25g/Lとフルクトース8.86g/Lを加えた培地で30℃、4日間、150pmにてフラスコ培養した場合、Mw630万、Mn200万、Mw/Mn3.1のPHAが得られた。
Claims (7)
- 重合単位として3−ヒドロキシブチレート単位を少なくとも含むポリエステルの生産能を有する微生物を、炭素源及び窒素源を含む培養液中において培養することを含む、ポリエステルの製造方法であって、
製造されるポリエステルが、ポリスチレン換算ゲル浸透クロマトグラフィー測定による重量平均分子量が100万以上であり、重合単位として3−ヒドロキシブチレート単位を少なくとも含むポリエステルであり、
前記培養液のpHが4以上7.5以下であり、
培養が下記の条件(a)及び(b)を満たす、上記方法。
(a)培養液の浸透圧が培養期間中200mOsmol以上900mOsm以下に維持されている:
(b)培養液の窒素原子濃度が培養期間中0.30g/L以上に維持されている: - 前記微生物が、Cupriavidus属、Alcaligenes属、Ralstonia属、Delftia属、Comamonas属、Hydrogenophaga属、 Burkholderia属、Escherichia属、Azotobacter属、Methylobacterium属、Paracoccos属、Pseudomonas属、Acinetobacter属、Aeromonas属、Allochromatium属、Azorhizobium属、Bacillus属、Caulobacter属、Chromobacterium属、Ectothiorhodospira属、Klebsiella属、Nocardia属、Rhodobacter属、Rhodococcus属、Rhodospirillum属、Rickettsia属、Sinorhizobium属、Sphingomonas属、Synechocystis属、Thiococcus属、Thiocystis属、Vibrio属、及びWautersia属からなる群から選択される微生物である、請求項1に記載の方法。
- 前記微生物が、Cupriavidus necatorである、請求項1又は2に記載の方法。
- 培養温度が、15℃〜45℃である、請求項1から3の何れか一項に記載の方法。
- 培養が、流加培養又は連続培養である、請求項1から4の何れか一項に記載の方法。
- 前記炭素源が、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、δ−カプロラクトン若しくはそれらのけん化物、又はそれらの塩の少なくとも一種を含む、請求項1から5の何れか一項に記載の方法。
- 重合単位として3−ヒドロキシブチレート単位を少なくとも含むポリエステルの生産能を有する微生物を、炭素源及び窒素源を含む培養液中において培養することを含む、ポリエステルの製造方法であって、
製造されるポリエステルが、ポリスチレン換算ゲル浸透クロマトグラフィー測定による重量平均分子量が100万以上であり、重合単位として3−ヒドロキシブチレート単位を少なくとも含むポリエステルであり、
前記培養液のpHが4以上7.5以下であり、
培養が、回分培養であり、
培養が下記の条件(a)及び(b)を満たす、上記方法。
(a)培養開始時における培養液の浸透圧が200mOsmol以上900mOsm以下である:
(b)培養開始時における培養液の窒素原子濃度が0.30g/L以上である。
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