JPWO2019043891A1 - メカニカルシール - Google Patents

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Abstract

分割型メカニカルシールは、径方向に二分割された第一及び第二シールリング保持体(3,5)と、径方向に二分割された第一及び第二シールリング(4,5)とを具備するもので、第一シールリング保持体(3)の分割部分(3A,3B)と第一シールリング(4)の分割部分(4A,4B)とが第一弾性部材(18A,18B)及び第一係止手段(19A,19B)により軸方向の相対位置を一定とする状態で連結されると共に、第二シールリング保持体(5)の分割部分(5A,5B)と第二シールリング(6)の分割部分(6A,6B)とが第二弾性部材(20A,20B)及び第二係止手段(21A,21B)により軸方向の相対位置を一定とする状態で連結されている。

Description

本発明は、ポンプ、ブロアやコンプレッサ等の回転機器に装備されるメカニカルシールであって、特に、シールリング等のシール構成部材を径方向に分割した分割型のメカニカルシールに関するものである。
この種のメカニカルシールとして、特許文献1に開示される如く、回転機器のハウジングに取り付けられる第一シールリング保持体及びこれに保持される第一シールリングと、当該回転機器の回転軸に取り付けられる第二シールリング保持体及びこれに保持される第二シールリングとを夫々径方向に二分割した分割型のメカニカルシール(以下「従来シール」という)が知られている。
このような従来シールは、分割された各シールリング及び各シールリング保持体を回転軸の両側からリング状に組み立てることによって、前記ハウジングと回転軸との間に装着することができ、回転軸の軸受等の回転機器部材を分解したり取り外したりすることなく、組み立て作業及びメンテナンス作業を含む分解作業を容易に行うことができるものである。
特開平7−208043号公報
しかし、従来のメカニカルシールでは、各シールリングの両分割部分を人為的作業によりリング状に保持した状態で締結させて組み立てられることから、かかる組み立て作業において、各シールリングの両分割部分に軸方向のズレが生じ易い。
而して、このように各シールリングの両分割部分に軸方向のズレが生じていると、相手シールリングとの接触が適正に行われないため、適正なシール機能を発揮することができないおそれがある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、各シールリングの両分割部分に軸方向のズレが生じることなく、容易に組み立てることができるメカニカルシールを提供することを目的とするものである。
本発明は、上記の目的を達成すべく、径方向に分割されており、分割部分がリング状に締結された状態で回転機器のハウジングに取り付けられる第一シールリング保持体と、径方向に分割されており、分割部分がリング状に締結された状態で前記回転機器の回転軸に取り付けられる第二シールリング保持体と、
径方向に分割されており、分割部分がリング状をなして第一シールリング保持体内に保持される第一シールリングと、径方向に分割されており、分割部分がリング状をなして第二シールリング保持体内に保持される第二シールリングと、
第一シールリングの分割部分を、第一シールリング保持体の分割部分に対して、軸方向に押圧する第一弾性部材と、第二シールリングの分割部分を、第二シールリング保持体の分割部分に対して、軸方向に押圧する第二弾性部材と、第一シールリングの分割部分を、第一シールリング保持体の分割部分に対する一定位置に、第一弾性部材の押圧力に抗して係止する第一係止手段と、第二シールリングの分割部分を、第二シールリング保持体の分割部分に対する一定位置に、第二弾性部材の押圧力に抗して係止する第二係止手段と、を具備するメカニカルシールを提案する。
かかるメカニカルシールの好ましい実施の形態にあっては、前記各係止手段が、シールリングの分割部分に形成された被被係止部と、シールリング保持体の分割部分に形成されて、当該被被係止部を前記押圧部材による押圧力に抗して係止する係止部と、を具備する。
また、前記第一係止手段及び第二係止手段の一方は、次のように構成しておくことができる。すなわち、前記第一係止手段は、第一シールリングが第二シールリングと接触した状態では、前記第一弾性部材の押圧力に抗しての第一シールリングの分割部分の係止作用を解除して、前記第一シールリングを第一弾性部材の押圧力に抗して軸方向への移動を所定の範囲で許容するものに構成しておくことができる。また前記第二係止手段は、第二シールリングが第一シールリングと接触した状態では、前記第二弾性部材の押圧力に抗しての第二シールリングの分割部分の係止作用を解除して、前記第二シールリングを第二弾性部材の押圧力に抗して軸方向への移動を所定の範囲で許容するものに構成しておくことができる。
また、前記各第一弾性部材又は各第二弾性部材は、板バネ又はコイルスプリングで構成される。また、両第一弾性部材又は両第二弾性部材は、弾性材製のOリングを径方向に二分割してなるものに構成され、その分割端同士は第一シールリング保持体の両分割部分又は第二シールリング保持体の両分割部分をリング状に締結することにより弾性的に衝合する(弾性的に付き合わされる)。
本発明のメカニカルシールは、第一シールリング保持体及び第二シールリング保持体を、夫々、第一弾性部材及び第一係止手段又は第二弾性部材及び第二係止手段により、シールリング保持体の分割部分とシールリングの分割部分とが軸方向における相対位置を一定とする状態に連結された形態で、リング状に締結するように、構成されているから、当該メカニカルシールを、未熟練者でも、各シールリングの両分割部分に軸方向のズレを生じることなく、効率良く容易に組み立てることができる。また、シールリングを連結した状態で各シールリング保持体を回転機器のハウジング又は回転軸から取り外すことができるから、メンテナンス作業を含む当該メカニカルシールの分解作業も効率良く容易に行うことができる。
本発明に係るメカニカルシールの一例を示す断面図である。 図1と異なる断面を示すメカニカルシールの断面図である。 図1のC−C線に沿う断面図である。 図1のD−D線に沿う断面図である。 図1のE−E線に沿う断面図である。 メカニカルシールの組み立て開始状態を示す図3対応の断面図である。 メカニカルシールの組み立て完了前の状態を示す図2対応の断面図である。 本発明に係るメカニカルシールの変形例を示す図2対応の断面図である。 本発明に係るメカニカルシールの他の変形例を示す図2対応の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明に係る分割型のメカニカルシールの一例を示す断面図(断面は図3のA−A線に沿う)であり、図2は図1と異なる断面を示す当該メカニカルシールの断面図(断面は図5のB−B線に沿う)であり、図3は図1のC−C線に沿う断面図であり、図4は図1のD−D線に沿う断面図であり、図5は図1のE−E線に沿う断面図であり、図6は当該メカニカルシールの組み立て開始状態を示す図3対応の断面図であり、図7は当該メカニカルシールの組み立て完了前の状態を示す図2対応の断面図である。
図1に示す分割型のメカニカルシールは、ポンプ等の回転機器のハウジング(ポンプハウジング等)1と当該回転機器の回転軸(インぺラ軸等)2との間に設置されるものである。分割型メカニカルシールは、ハウジング1に取り付けられた第一シールリング保持体3と、第一シールリング保持体3に保持された第一シールリング4と、回転軸2に取り付けられた第二シールリング保持体5と、第二シールリング保持体5に保持された第二シールリング6とを具備しており、第一シールリング4の先端面である第一シール面7と、第二シールリング6の先端面である第二シール面8との摺接作用により当該回転機器の機内領域Hと機外領域Lとの間をシールするものである。なお、この例では、機外領域Lは大気領域であり、機内領域Hは大気より高圧の液体領域である。
第一シールリング保持体3は、図1〜図5に示す如く、径方向に二分割された金属製(例えば、ステンレス)の円筒体であり、二つの分割部分(以下「第一保持体部分」という)3A,3Bをその周方向端部同士がつき合わされた状態で複数個のボルト9及び位置決めピン10(図1参照)により締結することによって、リング状に組み立てられる。
各第一保持体部分3A,3Bは、図2〜図5に示す如く、ハウジング1に当接する先端部分3aと、先端部分3aに連なる中間部分3bと、中間部分3bに連なる基端部分3cとからなる半円筒形状をなしている。中間部分3bの内径は、先端部分3aの内径より小さく設定されており、基端部分3cの内径は中間部分3bの内径より小さく設定されている。
第一シールリング保持体3は、図2に示す如く、第一保持体部分3A,3Bをリング状に締結した状態で、複数個のボルト11によりハウジング1に取り付けられる。第一保持体部分3A,3Bの先端部分3aの端面には、半円状のOリング部12A,12Bが保持されていて、第一保持体部分3A,3Bを締結した場合に両Oリング部12A,12Bが第一シールリング保持体3とハウジング1との接触面間をシールする1本のOリングに組み立てられる。なお、第一シールリング保持体3は、図2、図5及び図7に鎖線で示す如く、各第一保持体部分3A,3Bの基端部分3cの端面に取り付けられた複数個の芯出しプレート13aを回転軸2に当接させた状態でハウジング1に取り付けることにより、回転軸2と同心をなしてハウジング1に取り付けられる。
第一シールリング4は、図4に示す如く、径方向に二分割されたリング体であり、二つの分割部分(以下「第一リング部分」という)4A,4Bは第一保持体部分3A,3Bを締結することより、リング状に組み立てられる。この例では、第一シールリング4が炭化ケイ素やカーボン等の材料で構成されている。第一リング部分4A,4Bは、リング状に製作された第一シールリング4に対して径方向の剪断力を作用させて二分割すること(以下「自然割」という)により得られたものである。
各第一リング部分4A,4Bは、第一リング部分4A,4Bをリング状に組み立てたときに、端面が第一シール面7を構成する先端部分4aと、先端部分4aに連なる中間部分4bと、中間部分4bに連なる基端部分4cとからなる。先端部分4a及び中間部分4bの外径は同一であり、先端部分4aの内径は中間部分4bの内径より大きく設定されている。基端部分4cの内径は中間部分4bの内径と同一であり、基端部分4cの外径は、先端部分4a及び中間部分4bの外径より小さく、且つ第一保持体部分3A,3Bの基端部分3cの内径より若干小さく設定されている。
各第一リング部分4A,4Bは、図2及び図5に示す如く、その基端部分4cの外周面と、第一保持体部分3A,3Bの基端部分3cの内周面との間に半円状のOリング部14A,14Bが介在した状態で、第一保持体部分3A,3Bの基端部分3cに軸方向に移動可能に嵌合されている。両Oリング部14A,14Bは、Oリングを径方向に二分割して得られるものであって、第一保持体部分3A,3Bを締結したときに、周方向の端部同士が弾性的に付き合わされて一つのOリングを構成する。第一リング部分4A,4Bは、Oリング部14A,14BからなるOリングを介して、第一保持体部分3A,3Bを締結してなる第一シールリング保持体3により、リング状の第一シールリング4に組み立てられる。第一シールリング4は、Oリング部14A,14BからなるOリングにより、第一シールリング保持体3にこれとの間をシールされた状態で軸方向に移動可能に保持される。
第二シールリング保持体5は、図3に示す如く、径方向に二分割された金属製(例えば、ステンレス)の円筒体であり、二つの分割部分(以下「第二保持体部分」という)5A,5Bをその周方向端部同士がつき合わされた状態で複数個のボルト15及び位置決めピン16(図1参照)により締結することにより、リング状に組み立てられる。
各第二保持体部分5A,5Bは、図2及び図3に示す如く、リング状に締結されることにより回転軸2に固定される基端部分5aと、基端部分5aの外周部から軸方向に突出する先端部分5bとからなる半円筒形状をなしている。基端部分5aの内径は、回転軸2の外径に一致しており、先端部分5bの内径は基端部分5aの内径より大きく設定されている。
第二シールリング保持体5は、図2及び図3に示す如く、第二保持体部分5A,5Bをリング状に締結することにより回転軸2の所定位置に固定される。第二シールリング保持体5の固定位置は、図7に鎖線で示す如く、ハウジング1と第二保持体部分5A,5Bの基端部分5aとの対向端面間に所定厚さのセットプレート13bを介在させることにより決定される。
第二シールリング6は、図3に示す如く、径方向に二分割されたリング体であり、二つの分割部分(以下「第二リング部分」という)6A,6Bは第一保持体部分3A,3Bをリング状に締結することにより、リング状に組み立てられる。この例では、第二シールリング6が炭化ケイ素やカーボン等の材料で構成されている。第二リング部分6A,6Bは、リング状に製作された第二シールリング6を前記した自然割により径方向に二分割することによって得られる。
各第二リング部分6A,6Bは、第二リング部分6A,6Bをリング状に組み立てたときに、端面が第二シール面8を構成する先端部分6aと、先端部分6aに連なる中間部分6bと、中間部分6bに連なる基端部分6cとからなる。先端部分6a、中間部分6b及び基端部分6cの内径は、同一であり、第二保持体部分5A,5Bの基端部分5aの内径より大きく設定されている。中間部分6bの外径は、先端部分6a及び基端部分6cの外径より大きく、第二保持体部分5A,5Bの先端部分5bの内径と略同一に設定されている。各第二リング部分6A,6Bは、図2に示す如く、後述する第二弾性部材20A,20Bを介して、第二保持体部分5A,5Bの先端部分5bの内周空間に保持される。第二保持体部分5A,5Bの基端部分5aの内周面には、半円状のOリング部17A,17Bが保持されている。Oリング部17A,17Bは、第二保持体部分5A,5Bがリング状に締結されて回転軸2に固定された状態において、第二シールリング保持体5と回転軸2との対向周面間をシールする一つのOリングに組み立てられる。
而して、第一保持体部分3A,3Bと第一リング部分4A,4Bとの間には、第一弾性部材18A,18B及び第一係止手段19A,19Bが設けられている。
各第一弾性部材18A,18Bは、図2に示す如く、第一リング部分4A,4Bを第一保持体部分3A,3Bの先端部分3a方向に押圧するものであって、複数個の板バネで構成されている。すなわち、各第一弾性部材18A,18Bは、周方向に等間隔を隔てて配置された複数個の帯板状の板バネで構成されており、各板バネの基端部が第一保持体部分3A,3Bの基端部分3cの端面に取り付けられると共に、各板バネの先端部が第一リング部分4A,4Bの基端部分4cの端面に弾性的に当接される。この例では、第一弾性部材18A,18Bを構成する全ての板バネの基端部が、図5に示す如く、半円状の帯板18aにより相互に連結して構成される。また、第一リング部分4A,4Bの基端部分4cの端面は、第一弾性部材18A,18Bの板バネの先端部との接触面積が大きくなるように、板バネの弾性変形形状に応じた傾斜面4dに形成されている。また、第一弾性部材18A,18Bを構成する全て板バネから選択された複数個の板バネ18bは、第一弾性部材18A,18Bとして機能せず、図2及び図5に示す如く、第一リング部分4A,4Bの基端部分4cに形成された凹部4eに係合させることにより、第一リング部分4A,4Bの第一保持体部分3A,3Bに対する相対回転を阻止する回転阻止手段として機能させてもよい。
各第一係止手段19A,19Bは、図2及び図7に示す如く、第一リング部分4A,4Bに形成されており、第一保持体部分3A,3Bに接触することなく所定範囲で軸方向に移動可能な第一被係止部19aと、第一保持体部分3A,3Bに形成されており、第一弾性部材18A,18Bである板バネによる押圧力に抗して当該第一被係止部19aを係止する第一係止部19bとを具備する。第一被係止部19aは、第一弾性部材18A,18Bの押圧力によって、第一係止部19bに係止された状態に保持され、これによって第一リング部分4A,4Bと第一保持体部分3A,3Bとは軸方向の相対位置を一定とする状態に連結される。
この例では、図2及び図7に示す如く、第一被係止部19aが第一リング部分4A,4Bにおける中間部分4bと基端部分4cとの境界部の外周面に形成された突起で構成されており、第一係止部19bが第一保持体部分3A,3Bの先端部分3aと中間部分3bとの境界部の内周面に形成された突起で構成されている。第一リング部分4A,4Bの各第一被係止部19a,19a及び第一保持体部分3A,3Bの各第一係止部19b,19bは、図4に示す如く、第一リング部分4A,4B及び第一保持体部分3A,3Bをリング状に組み立てた状態では、円環状となるものである。第一被係止部19aの外径は第一保持体部分3Aの中間部分3bの内径より小さく設定されており、第一係止部19bの内径は、第一リング部分4A,4Bの先端部分4a及び中間部4bの外径より大きく且つ第一被係止部19aの外径より小さく設定されている。
第一係止手段19A,19Bは、図2図に示す如く、第一シールリング4が第二シールリング6と接触した状態では、第一弾性部材18A,18Bの押圧力に抗しての第一リング部分4A,4Bの係止状態(係止作用)を解除して、第一シールリング4を第一弾性部材18A,18Bの押圧力に抗して軸方向への移動を所定の範囲で許容するものである。
すなわち、図6に示す如く、保持体部分3A,3Bが締結されていない状態、及び図7に示す如く、第一保持体部分3A,3Bをリング状に締結しているが、第一シールリング保持体3がハウジング1に取り付けられておらず、第一シールリング4が回転軸2に固定された第二シールリング6に接触していない状態では、第一リング部分4A,4Bは、第一弾性部材18A,18B(板バネ)の押圧力により第一被係止部19aが第一係止部19bに係止された位置に保持され、第一リング部分4A,4Bと第一保持体部分3A,3Bとが、それぞれ、軸方向の相対位置を同一とした状態に連結される。この状態から、第一保持体部分3A,3Bがリング状に締結されて、回転軸2に固定された第二シールリング6に第一シールリング4を接触させた後、第一シールリング保持体3を、第一シールリング4を当該第二シールリング6に押し付ける方向に移動させると、図2に示す如く、第一シールリング4が第一弾性部材18A,18Bの押圧力に抗して軸方向に移動して、第一被係止部19a,19aが第一係止部19b,19bから離れていく。すなわち、第一係止手段19A,19Bによる係止作用が解除される。この間においても、第一リング部分4A,4Bに軸方向のズレは生じない。そして、第二シールリング保持体5が回転軸2に取り付けられると共に、第一シールリング保持体3がハウジング1に取り付けられると、つまり当該分割型メカニカルシールの組み立てが完了すると、図2に示す如く、第一シールリング4が、軸方向に移動可能な状態で且つ当該第一シールリング4の第一シール面7と第二シールリング6の第二シール面8との接触面圧が第一弾性部材18A,18Bの押圧力により適正に確保された状態で、第二シールリング6に接触する。この間においても、第一リング部分4A,4Bに軸方向のズレは生じない。
このように、第一リング部分4A,4Bは、第一弾性部材18A,18B及び第一係止手段19A,19Bにより、第一保持体部分3A,3Bに対する軸方向の相対位置を同一に保持した状態で当該第一保持体部分3A,3Bに連結されている。すなわち、図7に示す如く、第一リング部分4A,4Bの第一被係止部19aが板バネの弾性力により第一保持体部分3A,3Bの第一係止部19bに係止された状態に保持されることによって、第一保持体3A,3Bに対する軸方向の相対位置を一定とする状態で、当該第一保持体3A,3Bに保持される。したがって、第一保持体部分3A,3Bをリング状に締結することにより、第一リング部分6A,6Bが軸方向にズレを生じることなくリング状の第一シールリング5に組み立てられる。
第二保持体部分5A,5Bと第二リング部分6A,6Bとの間には、第二弾性部材20A,20B及び第二係止手段21A,21Bが設けられている。
第二弾性部材20A,20Bは、第二リング部分6A,6Bを第二保持体部分5A,5Bに対して軸方向に押圧するものである。第二弾性部材20A,20Bは、図2及び図3に示す如く、ゴム等の弾性力を有する材料により製造されたOリングを径方向に二分割してなるもので、その分割端同士が締結されることにより、第二シールリング保持体5に弾性力が付与される。
第二弾性部材20A,20Bは、図2に示す如く、第二保持体部分5A,5Bの先端部分5aと第二リング部分6A,6Bの中間部分6bとの対向端面、及び第二保持体部分5A,5Bの先端部分5bと第二リング部分6A,6Bの基端部分6cとの対向周面で囲繞された空間に軸方向及び径方向に圧縮された状態で装填されている。第二弾性部材20A,20Bは、軸方向に圧縮されることにより、第二リング部分6A,6Bを第二保持体部分5A,5Bに対して第二保持体部分5A,5Bの基端部分5aから軸方向に離れる方向に押圧する。第二弾性部材20A,20Bは、径方向に圧縮されることにより、第二リング部分6A,6Bを第二保持体部分5A,5Bにこれと同心をなす状態で保持する。
第二係止手段21A,21Bは、図2に示す如く、第二リング部分6A,6Bを、保持体部分5A,5Bに対する軸方向の一定位置に、第二弾性部材20A,20Bの押圧力に抗して係止するものであり、第二リング部分6A,6Bに形成された第二被係止部21aと、第二保持体部分5A,5Bに形成されて、第二被係止部21aを第二弾性部材20A,20Bの押圧力に抗して第二被係止部21aを係止する第二係止部21bとを具備する。この例では、図2に示す如く、第二被係止部21aが、第二リング部分6A,6Bの中間部分6bにおける先端部分6aから突出する部分の先端部分6a側の端面部で構成されており、第二係止部21bが、第二保持体部分5A,5Bの先端部分5bの先端から内方に突出する突起で構成されている。第二係止部21b,21bは、第二保持体部分5A,5Bをリング状に締結した状態では、円環状をなすものであり、第二係止部21bの内径は第二リング部分6A,6Bの先端部分6aの外径より大きく設定されている。
第二リング部分6A,6Bは、図2に示す如く、第二弾性部材20A,20Bの押圧力により、第二被係止部21aが第二係止部21に係止された状態に保持される。すなわち、第二リング部分6A,6Bは、第二保持体部分5A,5Bに対する軸方向の相対位置を同一とする状態で、当該各第二保持体部分5A,5Bに連結される。
なお、図2に示す如く、第二保持体部分5A,5Bの先端部分5bにドライブピン22を取り付けると共に、第二リング部分6A,6Bの中間部分6bにドライブピン22に係合する凹部23を形成して、ドライブピン22及び凹部23の係合作用により第二リング部分6A,6Bの第二保持体部分5A,5Bに対する相対回転を阻止する。
以上のように構成された分割型のメカニカルシールは、次のように組み立てられる。
まず、図6に示す如く、第二保持体部分5A,5Bを回転軸2の径方向の両側に位置させた状態でリング状に締結して、図7に示す如く、第二シールリング保持体5を組み立てると共に回転軸2に固定する。
このとき、第二リング部分6A,6Bが、上記した如く、第二弾性部材20A,20B及び第二係止手段21A,21Bにより第二保持体部分5A,5Bに対する軸方向の相対位置を同一とした状態で、当該第二保持体部分5A,5Bに連結されているから、第二シールリング保持体5の組み立てを、第二リング部分6A,6Bに軸方向のズレが生じることなく、効率良く容易に行うことができる。なお、第二保持体部分5A,5Bの締結は、図1に示す如く、第二保持体部分5A,5B間に第二弾性部材20A,20Bの両端同士が接触する部分と両Oリング部分17A,17Bの両端同士が接触する部分とに亘るゴム等の弾性材製のガスケット24,24を介在した状態で行う。
次に、図6に示す如く、第一保持体部分3A,3Bを回転軸2の径方向の両側に位置させた状態でリング状に締結して、図7に示す如く、第一シールリング保持体3を組み立てる。なお、第一保持体部分3A,3Bの締結は、図1に示す如く、第一保持体部分3A,3B間にOリング部分12A,12Bの両端同士が接触する部分とOリング部分14A,14Bの両端同士が接触する部分とに亘るゴム等の弾性材製のガスケット25,25を介在した状態で行われる。
このとき、第一リング部分4A,4Bが、上記した如く、第一弾性部材18A,18B及び第一係止手段19A,19Bにより第一保持体部分3A,3Bに対する軸方向の相対位置を同一とした状態で、当該第一保持体部分3A,3Bに連結されているから、第一シールリング保持体3の組み立てを、未熟練者でも、第一リング部分4A,4Bに軸方向のズレが生じることなく、効率良く容易に行うことができる。
そして、組み立てられた第一シールリング保持体3を、図2に示す如く、各ボルト11によりハウジング1に取り付けることにより、分割型メカニカルシールの組み立てが完了する。
第一シールリング保持体3のハウジング1への取り付けは、各ボルト11を締め付けていくことにより、第一シールリング4が第二シールリング5に当接した状態から第一弾性部材18A,18Bの押圧力に抗して漸次軸方向に移動しつつ行われ、第一シールリング保持体3がハウジング1に取り付けられると、図1及び図2に示す如く、第一シールリング4の第一シール面7が第一弾性部材18A,18Bの押圧力によって第二シールリング6の第二シール面8も適正な接触面圧で接触した状態で且つ当該第一シールリング4が軸方向に移動可能な状態に、当該分割型メカニカルシールが組み立てられる。
この間においても、上記したように、第一リング部分4A,4Bに軸方向のズレが生じず、第一シールリング4の第一シール面7が適正な平滑面となる。
このように、本発明の分割型メカニカルシールは、第一リング部分4A,4B及び第二リング部分6A,6Bを軸方向のズレを生じることなく、未熟練者でも、効率良く容易に行うことができる。
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範囲において、適宜に改良,変更することができ、例えば図8又は図9に示す如く構成することができる。なお、図8及び図9において、図1〜図7に示す部材に相当する部材については、同一の符合を付することにより、その説明を省略する。
上記した実施の形態では、第一弾性部材18A,18Bを板バネで構成したが、図8に示す如く、第一弾性部材18A,18Bを複数個のコイルスプリング26で構成してもよい。すなわち、第一保持体部分3A,3Bの基端部分3c,3cにスプリングリテーナ27を取り付けて、このスプリングリテーナ27と第一リング部分4A,4Bの基端部分4cとの間に複数個のコイルスプリング26(一個のみ図示)を周方向の適当間隔を隔てて装填する。
また、図9に示す如く、回転機器のハウジング1に取り付けられる第一シールリング保持体28及びこれに保持される第一シールリング29並びにこれらの分割部分である第一保持体部分28A,28Bと第一リング部分29A,29Bとの間に設けられる第一弾性部材30A,30B及び第一係止手段31A,31Bを、図8に示す第二シールリング保持体5及び第二シールリング6並びに第二弾性部材20A,20B及び第二係止手段21A,21Bと同様構成とすると共に、当該回転機器の回転軸2に取り付けられる第二シールリング保持体32及びこれに保持される第二シールリング33並びにこれらの分割部分である各第二保持体部分32A,32Bと各第二リング部分33A,33Bとの間に設けられる各第二弾性部材34A,34B及び各第二係止手段35A,35Bを、図8に示す第一シールリング保持体3及び第一シールリング4並びに各第一弾性部材18A,18B及び各第一係止手段19A,19Bと同様構成とすることも可能である。
また、図9に示す分割型のメカニカルシールにおいて、各第二弾性部材34A,34Bを、コイルスプリングに代えて図2及び図5に示す板バネで構成することも可能である。
また、上記した実施の形態では、第一シールリング保持体3、第一シールリング4、第二シールリング保持体5及び第二シールリング6を、何れも径方向に二分割したが、三分割以上に分割することも可能である。
1 ハウジング
2 回転軸
3 第一シールリング保持体
3A 第一保持体部分
3B 第一保持体部分
4 第一シールリング
4A 第一リング部分
4B 第一リング部分
5 第二シールリング保持体
5A 第二保持体部分
5B 第二保持体部分
6 第二シールリング
6A 第二リング部分
6B 第二リング部分
18A 第一弾性部材
18B 第一弾性部材
19A 第一係止手段
19B 第一係止手段
19a 第一被係止部
19b 第一係止部
20A 第二弾性部材
20B 第二弾性部材
21A 第二係止手段
21B 第二係止手段
21a 第二被係止部
21b 第二係止部
26 コイルスプリング
28 第一シールリング保持体
28A 第一保持体部分
28B 第一保持体部分
29 第一シールリング
29A 第一リング部分
29B 第一リング部分
30A 第一弾性部材
30B 第一弾性部材
31A 第一係止手段
31B 第一係止手段
32 第二シールリング保持体
32 第二保持体部分
32B 第二保持体部分
33 第二シールリング
33A 第二リング部分
33B 第二リング部分
34A 第二弾性部材
34B 第二弾性部材
35A 第二係止手段
35B 第二係止手段

Claims (8)

  1. 径方向に分割されており、分割部分がリング状に締結された状態で回転機器のハウジングに取り付けられる第一シールリング保持体と、
    径方向に分割されており、分割部分がリング状に締結された状態で前記回転機器の回転軸に取り付けられる第二シールリング保持体と、
    径方向に分割されており、分割部分がリング状をなして第一シールリング保持体内に保持される第一シールリングと、
    径方向に分割されており、分割部分がリング状をなして第二シールリング保持体内に保持される第二シールリングと、
    第一シールリングの分割部分を、第一シールリング保持体の分割部分に対して、軸方向に押圧する第一弾性部材と、
    第二シールリングの分割部分を、第二シールリング保持体の分割部分に対して、軸方向に押圧する第二弾性部材と、
    第一シールリングの分割部分を、第一シールリング保持体の分割部分に対する一定位置に、第一弾性部材の押圧力に抗して係止する第一係止手段と、
    第二シールリングの分割部分を、第二シールリング保持体の分割部分に対する一定位置に、第二弾性部材の押圧力に抗して係止する第二係止手段と、
    を具備するメカニカルシール。
  2. 前記各係止手段が、各シールリングの分割部分に形成された被係止部と、
    各シールリング保持体の分割部分に形成されて、前記被係止部を各弾性部材による押圧力に抗して係止する係止部と、を具備する請求項1のメカニカルシール。
  3. 前記第一係止手段は、第一シールリングが第二シールリングと接触した状態で、前記第一弾性部材の押圧力に抗して第一シールリングの分割部分の係止作用を解除して、前記第一シールリングを第一弾性部材の押圧力に抗して軸方向への移動を所定の範囲で許容する請求項1記載のメカニカルシール。
  4. 前記第二係止手段は、第二シールリングが第一シールリングと接触した状態で、前記第二弾性部材の押圧力に抗して第二シールリングの分割部分の係止作用を解除して、前記第二シールリングを第二弾性部材の押圧力に抗して軸方向への移動を所定の範囲で許容する請求項1記載のメカニカルシール。
  5. 前記第一弾性部材が、板バネで構成された請求項1のメカニカルシール。
  6. 前記第二弾性部材が、板バネで構成された請求項1のメカニカルシール。
  7. 前記第一弾性部材が、コイルスプリングで構成された請求項1のメカニカルシール。
  8. 前記第二弾性部材が、コイルスプリングで構成された請求項1のメカニカルシール。
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