JPWO2019008874A1 - 撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
更に、ファインダ内のモニタを備える撮像装置の中には、例えば筐体後方(撮像者側)に設けられた背面モニタなどの他のモニタを備えるものがある。
複数のモニタを備える撮像装置においては、消費電力などの問題から何れかのモニタにスルー画等を表示させているときは他のモニタの表示を停止しておくことがある。このような場合には、ある特定のタイミングでモニタの表示切替が行われる。
そのために、背面モニタとEVFモニタに対してそれぞれ専用の表示データ線を接続しているものがある。
しかし、二つのモニタに対してそれぞれの表示データ線を設けると、カメラの制御部として動作するプロセッサーなどのIC(Integrated Circuit)が大型化してしまい、基板サイズが大きくなってしまう虞がある。
特許文献1では、これを解決するために、表示画像の切り替え制御を行うタイミングを工夫した撮像装置が開示されている。具体的には、使用しないモニタの表示をオフにする制御を開始するときに、使用するモニタに対応した撮像画像に切り換える制御(即ち表示画像の切替制御)を開始する。
そこで、本技術の撮像装置は、モニタ切り替え時の表示待ち時間を短縮し利便性の向上を図ることを目的とする。
これにより、第1表示データ用の表示データ線と第2表示データ用の表示データ線をそれぞれ別に設けずに済む。
これにより、第2の表示部の停止処理が実行される前に表示データの切替処理が行われる。
これにより、異なる解像度とされた表示データであっても切り替え時の待ち時間短縮かが図られる。
この場合には、使用者が第1の表示部と第2の表示部の双方を同時に見る可能性が低くなるため、使用者が視認していない方の表示部に対して停止指示を行うことが有効である。
測定された距離は、第1の表示部を使用者が視認しているか否かを判定するために用いることが可能とされる。
撮像装置筐体の姿勢の変化が測定可能となることで、使用者が視認している表示部の特定に該測定結果を用いることが可能とされる。
近接センサなどのセンサを用いることにより、使用者と表示部の距離を認識することが可能となり、先のタイミングの決定などに用いることが可能となる。
これにより、撮像装置の姿勢変化を測定が可能となり、各処理のタイミング決定などに用いることが可能となる。
即ち、第1の表示部と使用者の距離が第2の距離よりも遠いが第1の距離よりも近い場合には、第1の表示部の起動指示が行われる。
第1の表示部及び第2の表示部にそれぞれ別のクロック信号と同期信号が送られることにより、第1の表示部と第2の表示部を独立して制御することが可能となる。
これにより、例えば、第1の表示部に第2の表示部用の第2表示データが入力されている状態などにおいて、第1の表示部に黒画像を表示させることが可能となる。
第1の表示部の起動後に第1の表示部に入力される表示データは、表示データの切り替え処理が終わるまでは第1表示データと第2表示データの何れかとされる。
これにより、例えば、第2の表示部に第1の表示部用の第1表示データが入力されている状態などにおいて、第2の表示部に黒画像を表示させることが可能となる。
第2表示データから第1表示データへ表示データの切り替えを行っている過程では、第2の表示部に入力される表示データは、第1表示データと第2表示データの何れかとされる。
これにより、第2の表示部に黒画像が表示された後に停止過程へと遷移する。
これにより、第1の表示部の起動は比較的高いフレームレートを用いて行われる。
例えば、第2の表示部が収納位置から張出位置へと移動している状態を検知することができる。第2の表示部が張出位置へと移動している状態においては、使用者が第2の表示部を視認している可能性が高く、第1の表示部を視認している可能性が低いと考えられる。
例えば、撮像装置が再生モードで用いられている状態において、第1の表示部に対する起動指示を行わないことも可能である。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
<1.撮像装置の構成>
<2.状態遷移>
<3.各例との比較>
<4.各処理>
<5.高速化>
<6.まとめ>
<7.本技術>
また、カメラの使用者側を後方と記載し、被写体側を前方と記載する。そして、カメラの使用者から見た左右方向を記載する。
本実施の形態に係る撮像装置1の外観を図1に示す。
撮像装置1は、内部に基板等が配置される内部空間を備えたカメラ筐体2と、カメラ筐体2の前方に取り付けられ内部にレンズ群が配設されたレンズ筐体3を有している。
カメラ筐体2には、上部にEVF4が設けられ、後方には背面モニタ5が取り付けられている。カメラ筐体2には、被写体を撮像するため及び撮像画像を確認するための各種操作子6が各部に設けられている。具体的には、例えば、再生メニュー起動ボタン、決定ボタン、十字キー、キャンセルボタン、ズームキー、スライドキー、シャッターボタン(レリーズボタン)等である。
なお、背面モニタ5の右端部や左端部が回動軸とされていてもよい。更に、複数の方向に回動可能とされていてもよい。
背面モニタ5がカメラ筐体2の後面部に設けられた凹部に収納された状態における背面モニタ5の位置を「収納位置」とし、背面モニタ5が回動されて凹部から飛び出した状態における背面モニタ5の位置を「張出位置」とする。
イメージセンサ51のセンサ面は、複数の画素が繰り返しパターンで2次元配列されたセンシング素子を有して構成されている。
イメージセンサ51は、光学系50を通過した光を、センシング素子により検出することで、光の光量に応じた測定信号(撮像画像信号)を制御部52に出力する。
例えば、デジタル信号にガンマ補正やニー補正、歪み補正、色補正、輪郭強調処理、解像度変換、各種のコーデック処理、像振れ補正処理などを施す。
各種のコーデック処理とは、解像度変換された画像データについて、例えば記録用や通信用の符号化処理である。
メモリ53は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ(不揮発性メモリ)などの各種メモリである。
RAMは、CPUの各種データ処理の際の作業領域として、データやプログラム等の一時的な格納に用いられる。
ROMやフラッシュメモリは、CPUが各部を制御するためのOS(Operating System)や、画像ファイル等のコンテンツファイルの他、各種動作のためのアプリケーションプログラムや、ファームウエア等の記憶に用いられる。例えば、本例において後述するEVFの起動処理や停止処理を実行するためのプログラム等が記憶される。
また、制御部52は、レンズドライバ54を介して光学系50を制御することにより、ズーム動作、フォーカス動作、或いは露光調整等の制御を行う。
なお、本実施の形態においては、撮像装置1が備える複数のモニタに対して各種の指示を行うことにより、使用者にとって利便性の向上を図る。
また背面モニタ5に表示させるアイコンやメニュー等とタッチパネルを用いたタッチパネル操作により、各種の操作が可能とされてもよい。
制御部52は、ユーザの操作に応じた撮像動作や記録動作、記録した画像ファイルの再生動作、ユーザインターフェース動作等について、必要各部の動作を制御する。
また、直接的な検知だけでなく間接的な検知を行ってもよい。具体的には、例えば、カメラ筐体2の姿勢を検知可能な加速度センサ60によって使用者が撮像装置1を構える動作を検知することにより、EVFモニタ7の覗き込み動作を間接的に検知する。ここでいう姿勢の変化とは、カメラ筐体2の傾きなどの変化だけでなく位置の変化も含んでいる。従って、カメラ筐体2の傾きが変わらずに位置が変わった場合であっても、カメラ筐体2の位置の変化を検出することにより覗き込み動作を間接的に検知してもよい。
他にも、静電センサ61を用いて使用者が撮像装置1のシャッターボタンに触れていることを検知することにより、EVFモニタ7の覗き込み動作を間接的に検知する。
なお、チルトセンサがEVFモニタ7のカメラ筐体2の角度を検知するのではなく、カメラ筐体2に対する位置を検知するように構成されていてもよい。
画像ファイルは、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)、TIFF(Tagged Image File Format)、GIF(Graphics Interchange Format)等の形式で記憶される。
記憶部57の実際の形態は多様に考えられる。例えば、記憶部57が撮像装置1に内蔵されるフラッシュメモリとして構成されていてもよいし、撮像装置1に着脱できるメモリカード(例えば可搬型のフラッシュメモリ)と該メモリカードに対して記憶や読み出しのためのアクセスを行うアクセス部とで構成されていてもよい。また撮像装置1に内蔵されている形態としてHDD(Hard Disk Drive)などとして実現されることもある。
例えば外部の表示装置、記録装置、再生装置等の間で撮像画像データ(静止画ファイルや動画ファイル)の送受信を行う。
また、ネットワーク通信部として、例えばインターネット、ホームネットワーク、LAN(Local Area Network)等の各種のネットワークによる通信を行い、ネットワーク上のサーバ、端末等との間で各種データの送受信を行うようにしてもよい。
制御部52は、背面モニタ5及びEVFモニタ7と各種の信号線で接続されている。
制御部52からEVFモニタ7に対しては、コマンドを送信するためのコマンド信号線70と、クロック信号を送信するためのクロック信号線71と、表示データを表示するための同期信号(水平同期信号及び垂直同期信号)を送信するための2本の同期信号線72H,72Vと、表示データを送信するための表示データ線73とが設けられている。
表示データ線73は、複数bitの信号をパラレル伝送可能な構成とされている。例えば表示データ線73が24本設けられることにより、24bitのデータを並列に送信可能とされている。
表示データ線73は、EVFモニタ7だけでなく背面モニタ5にも接続されている。従って、EVFモニタ7及び背面モニタ5には、制御部52から表示データが共通に送信される。
続いて、制御部52による制御によって背面モニタ5及びEVFモニタ7が取り得る状態について図5を参照して説明する。
背面モニタ5及びEVFモニタ7には、前述したように表示データが制御部52から共通に送信されている。表示データは、背面モニタ5用の表示データ(以降、「背面モニタ用表示データ」と記載)とEVFモニタ7用の表示データ(以降、「EVFモニタ用表示データ」と記載)の何れかとされる。
背面モニタ用表示データとEVFモニタ用表示データは、解像度が異なる画像データとされ、背面用モニタ用表示データの方が高解像度の場合もあれば、EVFモニタ用表示データの方が高解像度の場合もある。
背面モニタ5にとっては、EVFモニタ用表示データを受信している場合に正しく画像データが表示されない虞がある。同様に、EVFモニタ7にとっては、背面モニタ用表示データを受信している場合に正しく画像データが表示されない虞がある。
「黒画像表示コマンド」は、表示データ線73を介して何れの表示データが入力されているかに関わらず、黒画像を表示させるためのコマンドとされる。従って、背面モニタ5やEVFモニタ7は、コマンド信号線70やコマンド信号線80を介して制御部52から「黒画像表示コマンド」を受信した場合に黒画像を自走させることが可能な構成とされている。
撮像装置1の電源が入ると、各部に給電されると共に背面モニタ5が表示状態となる(State=1)。このとき、EVFモニタ7は停止状態のままとされる。
State=1の状態において、使用者がEVFモニタ7の覗き込みを行っていることや覗き込みを行おうとしていることを検知すると、背面モニタ5を表示状態としたままEVFモニタ7を待機状態とする(State=2)か、または背面モニタ5を待機状態としEVFモニタ7を表示状態とする(State=3)。
また、State=2の状態において、使用者がEVFモニタ7の覗き込みを行いそうな状態のままである場合には、State=2の状態を維持し、覗き込みを行っている状態を検知した場合には、背面モニタ5を待機状態としEVFモニタ7を表示状態とする(State=3)。
State=3の状態において、使用者がEVFモニタ7の覗き込みを行っていないことを検知した場合には、背面モニタ5を表示状態としEVFモニタ7を待機状態とするか(State=2)、或いは、背面モニタ5を表示状態としEVFモニタ7を停止状態とする(State=1)。
ところで、以降の実施の形態で説明する撮像装置1とは異なる撮像装置が背面モニタ105やEVFモニタ107などの複数のモニタを備えており、且つ使用者の挙動などに応じて表示モニタを切り換える場合には、図6のような構成が考えられる。
具体的には、制御部152とEVFモニタ107の間に、コマンドを送信するためのコマンド信号線170と、クロック信号を送信するためのクロック信号線171と、表示データを表示するための同期信号を送信するための2本の同期信号線172H,172Vと、表示データを送信するための表示データ線173とが設けられている。更に、コマンド信号線170と、クロック信号線171と、同期信号線172H,172Vと、表示データ線173は背面モニタ105にも接続されている。
即ち、各信号線が背面モニタ105及びEVFモニタ107の間で共通とされている。
背面モニタ105の表示状態において、制御部152は背面モニタ105に対して停止コマンドを送信することにより表示を停止させるための指示を行う。停止コマンドを受信した背面モニタ105は表示を停止させるための処理を行う停止遷移状態へと移行する。
背面モニタ105の停止遷移状態においては、制御部152からクロック信号線171及び同期信号線172H,172Vを介して背面モニタ用のクロック信号及び同期信号が印加されている必要があるため、クロック信号及び同期信号をEVFモニタ107用に切り換えることはできない。
また、クロック信号及び同期信号が背面モニタ用である場合には、EVFモニタ107は起動遷移状態に移ることはできない。
従って、制御部152は、EVFモニタ107に対して起動コマンドを送信することにより起動指示を行う。
起動コマンドを受信したEVFモニタ107は、起動遷移状態を経て表示状態へと遷移する。
従って、各信号線が背面モニタ105及びEVFモニタ107の間で共通とされているような図6に示す構成では、上述したような時系列においての制約が存在するため、モニタ非表示期間が長くなってしまう問題がある。非表示期間が長くなってしまうと、ユーザがEVFモニタ107を覗き込んで撮像タイミングをはかろうとしているにも関わらずスルー画が表示されずに撮像タイミングを逸することがある。また、EVFモニタ107を覗き込んでいるにも関わらずスルー画が表示されない時間が長すぎると、使用者がもどかしさを感じてしまう虞がある。
また、制御部252と背面モニタ205の間に、コマンドを送信するためのコマンド信号線280と、クロック信号を送信するためのクロック信号線281と、表示データを表示するための同期信号を送信するための2本の同期信号線282H,282Vと、表示データを送信するための表示データ線283とが設けられている。
また、モニタの切り替えを行わずに常に複数のモニタを表示状態としておくことでモニタ表示期間を無くすように制御する場合には、消費電力が大きくなってしまい、撮像装置に取り付けられるバッテリーの大型化を来してしまう虞や、撮像時間や撮像枚数が減少してしまう虞がある。
また、背面モニタ5用のクロック信号線81と同期信号線82H,82Vと、EVFモニタ7用のクロック信号線71と同期信号線72H,72Vが別々に設けられていることにより、モニタの切り替えの高速化を図ることができる。
図9は、使用者の挙動などに応じて表示データを表示させるモニタを背面モニタ5からEVFモニタ7へ切り換える場合を示している。
先ず、制御部52は、背面モニタ5が表示状態とされている間にEVFモニタ用クロック信号とEVFモニタ用同期信号の印加を開始する(t1)。これにより、EVFモニタ7の起動開始が可能となるため、制御部52はEVFモニタ7に対する起動コマンド及び黒画像表示コマンドを送信することによる起動指示及び黒画像表示指示を行う(t1)。
起動コマンドを受信したEVFモニタ7は、起動遷移状態(t1〜t2)を介して起動するが、黒画像表示コマンドを受信しているため、黒画像を自走する黒画像表示状態へと遷移する(t2)。
また、制御部52は、背面モニタ5に対する停止指示を行うと共に表示データ線73を用いて送信する表示データをEVFモニタ用表示データに切り換える(t3)。該切り替え処理が終わった後は、表示データ線73で双方のモニタにEVFモニタ用表示データが送信される(t4以降)。
EVFモニタ7は、該指示を受けて黒画像を自走している状態を停止して受信したEVFモニタ用表示データをモニタ上に表示させる。
従って、双方のモニタに表示データが表示されていないモニタ非表示期間は、表示データ線73を用いて送信する表示データの切り替え時間と略同じ時間(即ちt3からt4まで)とされている。
即ち、モニタ非表示期間の短縮が図られる。
以降では、制御部52が行う各指示のタイミングについて具体的に説明する。
図10乃至図21の各図を参照して、制御部52が実行する各処理について説明する。
図10、図11及び図12の各図は、撮像装置1に電源が投入されてから検出部56が備える近接センサ59の検出値に応じて制御部52が背面モニタ5及びEVFモニタ7の状態を変更させる状態遷移処理のフローチャートである。
もう一つの変数は、EVFモニタ7を覗き込み続けている時間をカウントするカウンタであり、こちらを検出カウンタCT2とする。検出カウンタCT2は背面モニタ5を待機状態とするか停止状態とするかを判定するために用いられる。検出カウンタCT2は主にState=3の状態で使用されるカウンタである。
また、制御部52は、各図に示す処理を実行するために、背面モニタ5及びEVFモニタ7の状態の組合せを表すState変数を管理する。State変数は、前述したように0乃至4のいずれかの数値とされる。
更に、初期化処理では、背面モニタ5に起動コマンドを送信し、State=0からState=1へ状態遷移する。即ちState変数を1にする。このとき、各モニタには背面モニタ用表示データが送信される。
他にも、初期化処理では、撮像装置1の使用に必要な各部の起動処理等が実行されるが、詳細は省略する。
背面モニタ5が張出位置に位置していることが検出された場合、制御部52は、ステップS103でState=1の状態へと遷移する。ステップS103の処理は、起動処理直後のState=1の状態で実行されるだけでなく、State=2,3,4の何れかの状態で実行されることもある。従って、現在の状態に応じた処理が実行される。
また、State=2の状態である場合には、制御部52はステップS103の移行処理として図13に示す「EVFモニタ停止処理」を実行する。即ち、制御部52は、ステップS201でEVFモニタ7に停止コマンドを送信し、ステップS202でEVFモニタ用クロック信号及びEVFモニタ用同期信号の送信を停止する。
次に、制御部52はステップS303で、背面モニタ用表示データに切り換える処理を行う。この時点では、背面モニタ5は待機状態とされている。即ち、背面モニタ5が起動されており、且つ、黒画像表示状態とされている。
最後に、EVFモニタ7が停止したことに応じて、制御部52はステップS305でEVFモニタ用クロック信号及びEVFモニタ用同期信号の送信を停止する。
従って、制御部52は先ずステップS401で、背面モニタ用クロック信号及び背面モニタ用同期信号を印加する。これにより、背面モニタ5の起動が可能となる。
次に、制御部52はステップS402で、背面モニタ5に起動コマンドを送信する。これにより、背面モニタ5は起動遷移状態へと移行する。
そして、制御部52はステップS403で、背面モニタ5に黒画像表示コマンドを送信する。これにより、制御部52から送信されてくる表示データが背面モニタ用表示データに切り替わる前に背面モニタ5の起動が終わってしまっても黒画像が自走されるため、不適切な画像を表示させず済む。
先ず、制御部52はステップS404で、EVFモニタ7に対して黒画像表示コマンドを送信し、次にステップS405でEVFモニタ7に対する停止コマンドを送信する。これにより、EVFモニタ7が停止する前に制御部52から送信されてくる表示データが背面モニタ用表示データに切り替わってしまっても黒画像が自走された状態であるため、不適切な画像を表示させずに済む。また、EVFモニタ7は、この後停止遷移状態を経て停止状態へと移行する。
最後に、EVFモニタ7が停止したことに応じて、制御部52はステップS408でEVFモニタ用クロック信号及びEVFモニタ用同期信号の送信を停止する。
ステップS103の処理でState=1へ移行するための各処理を実行した後、制御部52はステップS104でState変数を1へと変更する。なお、既にState変数が1である場合には、何も行わずに次の処理に移ってもよい。
ここで説明したように、背面モニタが背面モニタ5が張出位置に位置した状態においては、ステップS102乃至S104の各処理を継続的に実行する。
ここで、近接センサ59の出力について説明する。近接センサ59は、例えば顔などの物体とEVFモニタ7の近接度合いを出力するセンサであり、物体が近いほど高出力とされる。ステップS105で用いる第1出力閾値TH1は後述する第2出力閾値TH2よりも小さい値である。即ち、近接センサ59の出力が第1出力閾値TH1よりも小さい場合は、遠くに物体を検知している状態か、或いは物体を未検知である状態とされる。近接センサ59の出力が第1出力閾値TH1以上且つ第2出力閾値TH2未満である場合には、物体とEVFモニタ7がある程度近い状態とされる。近接センサ59の出力が第2出力閾値TH2以上である場合には、物体とEVFモニタ7の距離がかなり近い状態であり、使用者がEVFモニタ7の覗き込みを行っていると推測される状態である。
先ず、制御部52はステップS106で、State変数が1であるか否かを判定する。State変数が1である場合、即ち背面モニタ5が表示状態とされEVFモニタ7が停止状態とされている場合には、何もせずにステップS102の処理へと遷移する。なお、State変数が1である場合とは、例えば、撮像装置1の電源投入直後などの状態や、使用者によるEVFモニタ7の覗き込み動作を検知していなかった場合などである。
検出カウンタCT1は前述したようにEVFモニタ7の覗き込み動作を行っていない時間をカウントする変数であり、該変数が第1カウンタ閾値CTH1以下である状態は覗き込み動作を終了してから時間がそれほど経っていない状態である。即ち、再度EVFモニタ7を覗き込む可能性があるため、EVFモニタ7を待機状態としておくことが望ましい。
従って、検出カウンタCT1が第1カウンタ閾値CTH1以下である場合、制御部52はステップS109で検出カウンタCT1に1を加算する処理を行い、後述するステップS117へと遷移する。
一方、検出カウンタCT1が第1カウンタ閾値CTH1よりも大きい場合、EVFモニタ7の覗き込み動作を終了してからある程度時間が経っているため、EVFモニタ7の覗き込みを行う可能性が低いと判断し、制御部52はステップS110の「EVFモニタ停止処理」(図13参照)を実行し、続くステップS111でState変数を1にする処理を実行する。即ち、State=2の状態からState=1の状態へと遷移する。図13に示す各処理は前述したため、省略する。
State変数が3である場合、即ち、背面モニタ5が待機状態とされEVFモニタ7が表示状態とされている場合には、制御部52はステップS113で「背面モニタ切り替え処理」を実行した後、ステップS114でState変数を2にする処理を実行する。即ち、State=3の状態からState=2の状態へと遷移する。
なお、State変数が3である場合とは、例えば、使用者の覗き込み動作を検知していた状態などである。
「背面モニタ切り替え処理」では、先ず制御部52はステップS501で、EVFモニタに黒画像表示コマンドを送信する。State=3の状態は、背面モニタ5が待機状態とされEVFモニタ7が表示状態とされている。即ち、背面モニタ5及びEVFモニタ7の双方にそれぞれクロック信号と同期信号が印加されているため、EVFモニタ7は黒画像表示コマンドに応じた動作が可能である。
これにより、背面モニタ5には表示データに基づく画像が表示されると共に、EVFモニタ7には黒画像が自走される。
最後に、制御部52は、State=2で使用される変数である検出カウンタCT1を0クリアする処理をステップS504で行う。
State=4の状態は、背面モニタ5が停止状態とされ、EVFモニタ7が表示状態とされている。この状態は、例えば、使用者の覗き込み動作を検知し続けていた場合などである。
「背面モニタ起動処理」のフローチャートを図17に示す。
先ず、制御部52はステップS601で、各種コマンドに応じた動作を背面モニタ5ができるように、背面モニタ用クロック信号と背面モニタ用同期信号の印加を開始する。
続いて、制御部52はステップS602で、背面モニタ5に起動コマンドを送信し、ステップS603で背面モニタ5に黒画像表示コマンドを送信する。これにより背面モニタ5が起動遷移状態へと移行する。また、背面モニタ5が起動した後は黒画像が自走された状態になる。
制御部52は、ステップS605で背面モニタ用表示データへの切り替えを行い、背面モニタ5が起動したことに応じてステップS606で背面モニタ5に黒画像解除コマンドを送信する。
これにより、背面モニタ5が表示状態となり、EVFモニタ7が待機状態となる。
最後に、制御部52はステップS607で検出カウンタCT1を0クリアする処理を行う。
ステップS115の「背面モニタ起動処理」の後、制御部52はステップS116でState変数を2にする処理を行う。
これにより、撮像装置1はState=2の状態へと遷移する。
近接センサ59の出力が第1出力閾値TH1以上且つ第2出力閾値TH2未満となる状態は、即ち、物体とEVFモニタ7がある程度近い状態とされる。
従って、ステップS117では、物体とEVFモニタ7がある程度近く、且つ、背面モニタ5が収納位置に位置しているか否かを判定する。
物体とEVFモニタ7がある程度近く、且つ、背面モニタ5が収納位置に位置している場合、使用者がEVFモニタ7の覗き込み動作を行う可能性が高いため、制御部52は以降の処理でState変数に応じた各処理を行った後、State=2の状態へと遷移する。なお、State=2の状態は、EVFモニタ7が待機状態とされる。
State変数が1である場合、制御部52は続くステップS119で「EVFモニタ待機処理」を実行し、ステップS120でState変数を2にした後、後述するステップS128の処理へと遷移する。
ステップS119の「EVFモニタ待機処理」のフローチャートが図18である。
続いて、制御部52は、ステップS702でEVFモニタ7に起動コマンドを送信し、ステップS703でEVFモニタ7に黒画像表示コマンドを送信する。これにより、EVFモニタ7は起動遷移状態へと移行し、起動後は黒画像を自走する。
制御部52はステップS704で検出カウンタCT1を0クリアした後、「EVFモニタ待機処理」を終える。
State変数が1でなかった場合、制御部52は続くステップS121でState変数が2であるか否かを判定する。State変数が既に2であった場合、制御部52はステップS122で検出カウンタCT1を0クリアした後、後述するステップS128へと移る。
State変数が3である場合、即ち、EVFモニタ7が表示状態とされ背面モニタ5が待機状態とされている場合、制御部52はステップS124の「背面モニタ切り替え処理」(図16参照)を実行し、ステップS125でState変数を2にし、後述するステップS128の処理へと移る。図16の「背面モニタ切り替え処理」についての説明は既述のため省略する。
ステップS128の判定処理は、他にも図11のステップS120,S122,S125,S127の処理の後に実行される。
近接センサ59の出力が第2出力閾値TH2以上となる状態は、EVFモニタ7の覗き込み動作を使用者が行っていると推測される状態である。そのため、EVFモニタ7を表示状態へと遷移させる必要がある。
ステップS128において、使用者が覗き込みを行っていると推測される状態であり且つ背面モニタ5が収納位置に位置していると判定した場合には、制御部52は以降の処理でState変数に応じた各処理を行い、EVFモニタ7を表示状態へと遷移させる。
「EVFモニタ起動処理」において、制御部52はステップS801で、EVFモニタ用クロック信号号とEVFモニタ用同期信号の印加を開始する。これにより、EVFモニタ7は制御部52が送信する各種コマンドに応じた動作が可能となる。
続いて、制御部52は、ステップS802でEVFモニタ7に起動コマンドを送信し、ステップS803でEVFモニタ7に黒画像表示コマンドを送信する。
これにより、EVFモニタ7は起動遷移状態へと移行すると共に、起動後は黒画像を自走する状態となる。
次に、制御部52は、EVFモニタ7が起動したことに応じて、ステップS806でEVFモニタ7に黒画像解除コマンドを送信する。これにより、EVFモニタ7に表示データに応じた画像が表示されると共に背面モニタ5には黒画像が自走される。
最後に、制御部52はステップS807で検出カウンタCT2を0クリアする。なお、検出カウンタCT2は、前述のように、EVFモニタ7を覗き込み続けている時間をカウントするカウンタである。
制御部52は、ステップS131でState変数を3にした後、図10に示すステップS102の処理へと戻る。
State変数が2である場合、制御部52はステップS133で「EVFモニタ切り替え処理」を実行する。なお、State=2の状態は、背面モニタ5が表示状態とされ、EVFモニタ7が待機状態とされている。
続いて、制御部52はステップS903でEVFモニタ7に黒画像解除コマンドを送信する。
これにより、背面モニタ5が表示状態から待機状態へと遷移すると共に、EVFモニタ7が待機状態から表示状態へと遷移する。
最後に、制御部52はステップS904において、State=3の状態で使用する検出カウンタCT2を0クリアする。
なお、背面モニタ5に対する黒画像表示コマンドは、EVFモニタ用表示データへの切り替え開始から黒画像の自走を開始させるコマンドとされていてもよい。即ち、EVFモニタ用表示データへの切り替えの開始まではスルー画などの画像が表示されていてもよい。
State変数が2でなかった場合、制御部52はステップS134でState変数が3であるか否かを判定する。
State変数が3でない場合、即ち、State変数が4である場合、制御部52はステップS135でState変数を4にして図10のステップS102の処理へ戻る。なお、State変数は既に4であるため、ステップS135の処理を行わずにステップS102へと戻ってもよい。
「背面モニタ停止処理」では、制御部52は、ステップS1001で背面モニタ5停止コマンドを送信する。これにより、背面モニタ5は停止遷移状態へと移行する。なお、背面モニタ5は、黒画像表示状態とされているため、停止遷移状態において乱れた画像などの不適切な画像が表示されずに済む。
続いて、背面モニタ5は停止遷移状態を終えたことに応じて、制御部52はステップS1002で、背面モニタ用クロック信号及び背面モニタ用同期信号の印加を停止する。これにより、背面モニタ5が停止状態へと移行する。
ステップS136において、検出カウンタCT2が第2カウンタ閾値CTH2以下であると制御部52が判定した場合、即ち、使用者によるEVFモニタ7の覗き込み動作がそれほど長く続いていない場合、制御部52はステップS138で検出カウンタCT2に1を加算し、ステップS139でState変数を3にした後、図10のステップS102の処理へと戻る。なお、State変数は既に3であるため、ステップS139の処理は行わなくてもよい。
EVFモニタ7は、使用者が撮像したいタイミングで覗くものであり、覗き込み動作から可能な限り表示データを表示させることが好ましい。そこで、EVFモニタ7の起動処理の高速化を図る。
具体的には、図11のステップS119の「EVFモニタ待機処理」の高速化(図22)、及び図12のステップS130の「EVFモニタ起動処理」の高速化(図23)を図る。
制御部52は、ステップS701Aにおいて、EVFモニタ用クロック信号とEVFモニタ用高速同期信号をEVFモニタ7に印加する。例えば、EVFモニタ7の起動時間がEVFモニタ7用の垂直同期信号に依存する場合には、EVFモニタ7用の垂直同期信号をEVFモニタ7用の水平同期信号の倍のフレームレートとすることで実現可能である。なお、3倍や4倍などのフレームレートにしてもよい。
続いて、制御部52はステップS702AでEVFモニタ7に起動コマンドを送信し、ステップS703AでEVFモニタ7に黒画像表示コマンドを送信する。これにより、EVFモニタ7は起動遷移状態へと移行し、起動後は黒画像を自走する。また、起動遷移状態から起動状態へと移行するまでの時間が短縮される。
最後に、制御部52はステップS704で検出カウンタCT1を0クリアした後、「EVFモニタ高速待機処理」を終える。
図示するように、「EVFモニタ高速待機処理」では起動遷移に属している時間が通常の「EVFモニタ待機処理」の略半分の時間とされている。
「EVFモニタ高速起動処理」のフローチャートが図23である。
制御部52は、ステップS801Aにおいて、EVFモニタ用クロック信号とEVFモニタ用高速同期信号をEVFモニタ7に印加する。EVFモニタ用高速同期信号は、例えば、EVFモニタ7用の垂直同期信号をEVFモニタ7用の水平同期信号の倍のフレームレートとしたものである。
これにより、EVFモニタ7は起動遷移状態へと移行すると共に、起動後は黒画像を自走する状態となる。
最後に、制御部52はステップS808Aで検出カウンタCT2を0クリアする。
また、EVFモニタ7の起動時間がEVFモニタ7用のクロック信号に依存する場合には、EVFモニタ高速同期信号の代わりにEVFモニタ高速クロック信号をEVFモニタ7に印加すればよい。
上記した例では、近接センサ59の出力の情報を用いて図10のステップS105、図11のS117、図12のS128の処理を行ったが、それ以外のセンサからの出力の情報を用いてもよい。
例えば、撮像装置1が備える加速度センサ60の出力から使用者がEVFモニタ7の覗き込み動作を行いそうな予備動作を検知した場合に、制御部52はステップS118乃至ステップS127の各処理を行ってもよい。そして、加速度センサ60の出力から使用者がEVFモニタ7の覗き込み動作を行ったことを検知した場合に、制御部52はステップS129乃至ステップS139の各処理を行ってもよい。加速度センサ60の出力が無い場合に、制御部52はステップS106乃至ステップS116の各処理を行ってもよい。
例えば、静電センサ61の出力がない場合に制御部52はステップS106乃至ステップS116の各処理を行い、出力が小さい場合に制御部52はステップS118乃至ステップS127の各処理を行い、出力が大きい場合に制御部52はステップS129乃至ステップS139の各処理を行ってもよい。即ち、静電センサ61の出力が無い場合は撮像の意思が無いと判定し、出力が小さい場合はシャッターボタンに指が触れかかっているとしてEVFモニタ7を待機状態にする必要ありと判定し、出力が大きい場合はまさに使用者が覗き込み動作を行っていると判定する。
例えば、近接センサ59の出力が大きいが、静電センサ61の出力が無い場合には、使用者の顔以外の異物がEVFモニタ7に接近していると判定して、EVFモニタ7の起動や待機状態への遷移を行わなくてもよい。
例えば、背面モニタ5における各種メニューの表示状態や撮像装置1のモードに応じて上記した各種処理の実行可否を判定してもよい。
具体的には、背面モニタ5に撮像画像の設定を変更するためのメニューが表示されており、使用者が解像度設定やフラッシュ設定やホワイトバランスの設定などを変更していることが推定できる場合には、EVFモニタ7を起動する処理や待機状態へと遷移させる処理を実行せずにスキップしてもよい。
他にも、撮像装置1の撮像モードに応じて各処理を行ってもよい。具体的には、マクロ撮像モードのときには、EVFモニタ7を覗き込んでいる可能性が高いと判定し、EVFモニタ7を起動させる処理や待機させる処理を行ってもよい。
例えば、図10のステップS102やステップS105、或いは図11のステップS117や図12のステップS128などで撮像装置のモード情報を用いた判定処理を行うことにより、このような処理を実現してもよい。
また、上記した起動指示や停止指示においては、コマンド信号線70,80を用いてコマンドを送信する以外にも、クロック信号の供給によって起動指示の代わりとすることや供給の停止によって停止指示の代わりとすることが考えられる。
本技術に係る撮像装置1は、第1の表示部とされたEVFモニタ7と、第2の表示部とされた背面モニタ5と、第1の表示部の起動及び停止指示を送信するコマンド信号線70と、第2の表示部の起動及び停止指示を送信するコマンド信号線80と、第1の表示部用の第1表示データと第2の表示部用の第2表示データを第1の表示部及び第2の表示部へ共通の経路で送信する表示データ線73と、表示データ線73で第1の表示部及び第2の表示部へ送信する表示データを制御する制御部52と、を備えている。
これにより、EVFモニタ7用の表示データ線と背面モニタ5用の表示データ線をそれぞれ別に設けずに済む。
即ち、表示データ線73を共通化することで、制御部52として動作するプロセッサーなどのICに設けられる信号線の数を減らすことができ、ICの小型化を図ること及びコストダウンを実現することが可能である。また、ICの小型化により、ICが搭載される基板の小型化を図ることができるため、撮像装置1の内部に設けられた各部品の配置空間における基板が占めるスペースを縮小でき、他の部品の配置自由度を増すことや、撮像装置1自体の小型化を図ることができる。
使用する表示部を背面モニタ5からEVFモニタ7へと切り換える場合に、表示データの切り替えを行う前にEVFモニタ7に起動指示を行うことにより、EVFモニタ7の起動を早めることができ、使用者の待ち時間を短縮することができる。これにより、ユーザの利便性の向上を図ることができる。即ち、EVFモニタ7を使用者が覗き込んだ場合にスルー画等が速やかに表示されることによりシャッタータイミングを逃さずに済む。
更に、表示データの切り替え後に背面モニタ5に対する停止指示を行うことで、背面モニタ5が使用していた電力を削減できるため、撮像装置1の長時間稼働を実現することが可能である。また、撮像装置1を同時間稼働する場合でも、消費電力の低減により撮像装置1に搭載される電池の容量削減や小型化を図ることができる。
異なる解像度のデータであっても、表示データ線73が共通化されていることで、制御部52として動作するプロセッサーなどのICに設けられる信号線の数を減らすことができ、ICの小型化を図ること及びコストダウンを実現することが可能である。
この場合には、使用者がEVFモニタ7と背面モニタ5の双方を同時に見る可能性が低くなるため、使用者が視認していない方の表示部に対して停止指示を行うことが有効である。
従って、状況に応じて一方の表示部を停止させた状態を長くすることができ、消費電力の削減に寄与することができる。また、撮像装置1の長稼働化を図ることや、電池の小型化などを図ることができる。
測定された距離は、EVFモニタ7を使用者が視認しているか否かを判定するために用いることが可能とされる。
これにより、使用者が視認していない方の表示部に対して適切な停止指示が行われる可能性を高めることができる。換言すれば、使用者が視認している方の表示部を停止してしまい、ユーザの利便性を低下させてしまう虞や不快感を招来してしまう虞を低減することができる。また、停止指示を行うタイミングを該距離に基づいて決定することで、使用者にとって最適なタイミングで表示部の切り替えを行うことが可能とされる。
なお、第1測定部によって測定される距離は、近接センサ59によって直接的に測定される距離以外にも、例えば加速度センサ60によってEVFモニタ7の覗き込み動作を行いそうな予備動作を検知し、該検知結果により推定されるEVFモニタ7と使用者間の推定距離であってもよい。
カメラ筐体2の姿勢の変化が測定可能となることで、使用者が視認している表示部の特定に該測定結果を用いることが可能とされる。
即ち、カメラ筐体2の姿勢変化によって、使用者が何れの表示部を視認しているかが適切に判定される可能性を高めることができる。これにより、使用者が視認している表示部を停止してしまう可能性を低減することができる。
尚、停止指示を行うタイミングに姿勢変化の情報を用いることで、使用者にとって最適なタイミングで表示部の切り替えを行うことが可能とされる。特に、前述した近接センサ59の測定結果と加速度センサ60の測定結果の双方を用いて使用者が視認している表示部が何れであるかを判定することにより、視認している表示部の起動や視認していない表示部の停止などを適切に行うことができると共に、消費電力の削減などの効果を得ることができる。
近接センサ59などのセンサを用いることにより、使用者と表示部の距離を認識することが可能となり、先のタイミングの決定などに用いることが可能となる。
従って、より適切に各モニタの起動処理や切り替え処理や停止処理を行うことができる。
即ち、EVFモニタ7と使用者の距離が第2の距離よりも遠いが第1の距離よりも近い場合には、EVFモニタ7の起動指示が行われる。
これにより、EVFモニタ7に対して第2の距離よりも近い位置に使用者が近づいた後にEVFモニタ7の起動指示を行うよりも迅速にEVFモニタ7を立ち上げることが可能となる。即ち、使用者がEVFモニタ7の起動を待つ時間を無くすことや削減することが可能となる。従って、使用者の利便性の向上を図ることができる。
また、EVFモニタ7と使用者の距離が第2の距離よりも近くなった場合には、表示データの切り替えを行うだけでEVFモニタ7に撮像画像を表示させることができるため、使用者が表示された撮像画像を視認可能となるまでの時間を短くすることができる。そして、使用者が視認していないと推測できる背面モニタ5に対して停止指示を行うことにより,撮像装置1の消費電力を削減し、長時間稼働を実現することができる。
EVFモニタ7及び背面モニタ5にそれぞれ別のクロック信号と同期信号が送られることにより、EVFモニタ7と背面モニタ5を独立して制御することが可能となる。
特に、例えばEVFモニタ7が起動指示に基づいて起動過程にある場合であっても背面モニタ5が停止指示に基づく停止過程に移行することが可能となる。従って、各表示部に対する使用者の使用態様に応じた柔軟な制御を行うことができる。そして、一方の表示部の起動を待たずにもう一方の表示部の停止が行われることから、表示部の停止を迅速に行うことができ、消費電力の削減や撮像装置の長稼働化を図ることができる。
これにより、例えば、EVFモニタ7に背面モニタ5用の背面モニタ用表示データが入力されている状態などにおいて、EVFモニタ7に黒画像を表示させることが可能となる。
即ち、EVFモニタ7に適切な撮像画像が表示されていない状態を使用者に視認させずに済むため、使用者に撮像装置1の故障を誤認させてしまう虞を排除することができ、使用者を不安に陥らせてしまう可能性を無くすことができる。
EVFモニタ7の起動後にEVFモニタ7に入力される表示データは、表示データの切り替え処理が終わるまではEVFモニタ用表示データと背面モニタ用表示データの何れかとされる。
即ち、EVFモニタ7には、切り替え処理が終わるまで背面モニタ用表示データが入力されている可能性があり、使用者に対して乱れた画像が表示されることがある。従って、表示データの切り替え処理が完了するまでEVFモニタ7に黒画像を表示することによって、使用者に乱れた撮像画像を見せずに済む。
これにより、例えば、背面モニタ5にEVFモニタ7用のEVFモニタ用表示データが入力されている状態などにおいて、背面モニタ5に黒画像を表示させることが可能となる。
即ち、背面モニタ5に適切な撮像画像が表示されていない状態を使用者に視認させずに済むため、使用者に撮像装置1の故障を誤認させてしまう虞を排除することができ、使用者を不安に陥らせてしまう可能性を無くすことができる。
背面モニタ用表示データらEVFモニタ用表示データへ表示データの切り替えを行っている過程では、背面モニタ5に入力される表示データは、EVFモニタ用表示データと背面モニタ用表示データの何れかとされる。
即ち、背面モニタ5には、切り替え処理が終わるまで乱れた画像が表示される可能性が高い。従って、表示データの切り替え処理の開始から背面モニタ5に黒画像を表示することによって、使用者に乱れた撮像画像を見せずに済む。
これにより、背面モニタ5に黒画像が表示された後に停止過程へと遷移するため、背面モニタ5にEVFモニタ用表示データが入力された状態、即ち乱れた撮像画像が表示された状態を使用者に視認されることはないため、使用者に撮像装置1の故障を誤認させてしまう虞を排除することができる。
これにより、EVFモニタ7の起動は比較的高いフレームレートを用いて行われる。
従って、EVFモニタ7の起動期間を短くすることができるため、例えば使用者が素早くEVFモニタ7を視認しようとしたことに応じてEVFモニタ7に起動指示を行った場合などに、適切な撮像画像が表示されたEVFモニタ7を使用者に早く提示することが可能となる。特に、高いフレームレートを使用する期間をEVFモニタ7の起動期間に限ることにより、不必要にEVFモニタ7の消費電力や発熱を増大させずに済む。即ち、必要最低限の消費電力増や発熱量増加に押さえつつ、第1の表示部の起動を早めることが可能となる。
例えば、背面モニタ5が収納位置から張出位置へと移動している状態を検知することができる。背面モニタ5が張出位置へと移動している状態においては、使用者が背面モニタ5を視認している可能性が高く、EVFモニタ7を視認している可能性が低いと考えられる。
従って、背面モニタ5が張出位置に位置している状態を検知した場合には、EVFモニタ7に対する起動指示を行わなくてもよい。ステップS102乃至S104の各処理により、不必要にEVFモニタ7が起動されて、消費電力が増大してしまうことが抑制される。
なお、これ以外にも、背面モニタ5を閲覧していると判断できるような姿勢を検知した場合には、EVFモニタ7に対する起動指示を行わないことが好ましい。
例えば、撮像装置1が再生モードで用いられている状態において、EVFモニタ7に対する起動指示を行わないことも可能である。
例えば、EVFモニタ7がファインダ内に設けられているような場合において、撮像装置1が再生モードである場合にはEVFモニタ7が視認される可能性は低いと考えられる。このような場合にEVFモニタ7を無闇に起動しなくて済むため、消費電力の削減を見込むことができる。また、撮像装置の長稼働化を図ることができる。
より具体的には、図10乃至図23に示す各処理を演算処理装置としての制御部52に実行させるプログラムである。
そしてこのようなプログラムは演算処理装置等の機器に内蔵されている記録媒体や、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記憶しておくことができる。あるいはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記憶)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記録媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)
第1の表示部と、
第2の表示部と、
前記第1の表示部の起動及び停止指示を送信する第1のコマンド信号線と、
前記第2の表示部の起動及び停止指示を送信する第2のコマンド信号線と、
前記第1の表示部用の第1表示データと前記第2の表示部用の第2表示データを前記第1の表示部及び前記第2の表示部へ共通の経路で送信する表示データ線と、
前記表示データ線で前記第1の表示部及び前記第2の表示部へ送信する表示データを制御する制御部と、を備えた
撮像装置。
(2)
前記制御部は、前記第2の表示部が前記表示データ線を通じて送信された前記第2表示データを表示している場合に、前記第1のコマンド信号線を通じて前記第1の表示部に起動指示を行い、前記表示データ線で送信する表示データを前記第2表示データから前記第1表示データへ切り替える切り替え処理と、前記第2の表示部に対する停止指示を行う
(1)に記載の撮像装置。
(3)
前記第1表示データと前記第2表示データは解像度が異なるデータとされた
(1)または(2)の何れかに記載の撮像装置。
(4)
前記第1の表示部はファインダ内に設けられ、前記第2の表示部は前記ファインダ外に設けられた
(1)乃至(3)の何れかに記載の撮像装置。
(5)
前記第1の表示部と使用者との距離を測定可能な第1測定部を備え、
前記制御部は、前記第1測定部の測定結果を用いて前記起動指示、前記切り替え処理、前記停止指示を行うタイミングを決定する
(2)に記載の撮像装置。
(6)
撮像装置筐体の姿勢の変化を測定可能な第2測定部を備え、
前記制御部は、前記第2測定部が測定した前記姿勢の変化を用いて、前記起動指示、前記切り替え処理、前記停止指示を行うタイミングを決定する
(2)または(5)の何れかに記載の撮像装置。
(7)
前記第1測定部は、近接センサを用いて前記距離を測定する
(5)に記載の撮像装置。
(8)
前記第2測定部はジャイロセンサまたは加速度センサを用いて前記姿勢の変化を測定する
(6)に記載の撮像装置。
(9)
前記制御部は、
前記第1測定部が測定した距離が第1の距離よりも短く第2の距離よりも長い場合に、前記起動指示を行い、
前記測定した距離が前記第2の距離よりも短い場合に、前記切り替え処理と前記停止指示を行う
(5)または(7)の何れかに記載の撮像装置。
(10)
前記制御部は、前記第1の表示部及び前記第2の表示部に対して、それぞれ別の信号線でクロック信号と同期信号を送信する
(1)乃至(9)の何れかに記載の撮像装置。
(11)
前記制御部は、前記第1の表示部に黒画像を表示させる第1の黒画像表示指示を行う
(2)に記載の撮像装置。
(12)
前記第1の黒画像表示指示は、前記切り替え処理が完了するまで前記第1の表示部に黒画像を表示させる指示とされる
(11)に記載の撮像装置。
(13)
前記制御部は、前記第2の表示部に黒画像を表示させる第2の黒画像表示指示を行う
(2)に記載の撮像装置。
(14)
前記第2の黒画像表示指示は、表示データの切り替え開始から前記第2の表示部に黒画像を表示させる指示とされる
(13)に記載の撮像装置。
(15)
前記制御部は、前記第2の黒画像表示指示の後に前記停止指示を行う
(14)に記載の撮像装置。
(16)
前記制御部は、前記起動指示に基づいた前記第1の表示部の起動期間において前記第1の表示部に送信する第1の同期信号のフレームレートを前記第2の表示部に送信する第2の同期信号のフレームレートよりも高くする
(2)に記載の撮像装置。
(17)
撮像装置筐体に対する前記第2の表示部の位置または姿勢を検出するチルトセンサを備え、
前記制御部は、前記チルトセンサによって検出された位置情報または姿勢情報を用いて前記起動指示を行うか否かを決定する
(2)に記載の撮像装置。
(18)
前記制御部は、撮像モードまたは再生モードに関するモード情報を用いて前記起動指示を行うか否かを決定する
(2)に記載の撮像装置。
Claims (20)
- 第1の表示部と、
第2の表示部と、
前記第1の表示部の起動及び停止指示を送信する第1のコマンド信号線と、
前記第2の表示部の起動及び停止指示を送信する第2のコマンド信号線と、
前記第1の表示部用の第1表示データと前記第2の表示部用の第2表示データを前記第1の表示部及び前記第2の表示部へ共通の経路で送信する表示データ線と、
前記表示データ線で前記第1の表示部及び前記第2の表示部へ送信する表示データを制御する制御部と、を備えた
撮像装置。 - 前記制御部は、前記第2の表示部が前記表示データ線を通じて送信された前記第2表示データを表示している場合に、前記第1のコマンド信号線を通じて前記第1の表示部に起動指示を行い、前記表示データ線で送信する表示データを前記第2表示データから前記第1表示データへ切り替える切り替え処理と、前記第2の表示部に対する停止指示を行う
請求項1に記載の撮像装置。 - 前記第1表示データと前記第2表示データは解像度が異なるデータとされた
請求項1に記載の撮像装置。 - 前記第1の表示部はファインダ内に設けられ、前記第2の表示部は前記ファインダ外に設けられた
請求項1に記載の撮像装置。 - 前記第1の表示部と使用者との距離を測定可能な第1測定部を備え、
前記制御部は、前記第1測定部の測定結果を用いて前記起動指示、前記切り替え処理、前記停止指示を行うタイミングを決定する
請求項2に記載の撮像装置。 - 撮像装置筐体の姿勢の変化を測定可能な第2測定部を備え、
前記制御部は、前記第2測定部が測定した前記姿勢の変化を用いて、前記起動指示、前記切り替え処理、前記停止指示を行うタイミングを決定する
請求項2に記載の撮像装置。 - 前記第1測定部は、近接センサを用いて前記距離を測定する
請求項5に記載の撮像装置。 - 前記第2測定部はジャイロセンサまたは加速度センサを用いて前記姿勢の変化を測定する
請求項6に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、
前記第1測定部が測定した距離が第1の距離よりも短く第2の距離よりも長い場合に、前記起動指示を行い、
前記測定した距離が前記第2の距離よりも短い場合に、前記切り替え処理と前記停止指示を行う
請求項5に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、前記第1の表示部及び前記第2の表示部に対して、それぞれ別の信号線でクロック信号と同期信号を送信する
請求項1に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、前記第1の表示部に黒画像を表示させる第1の黒画像表示指示を行う
請求項2に記載の撮像装置。 - 前記第1の黒画像表示指示は、前記切り替え処理が完了するまで前記第1の表示部に黒画像を表示させる指示とされる
請求項11に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、前記第2の表示部に黒画像を表示させる第2の黒画像表示指示を行う
請求項2に記載の撮像装置。 - 前記第2の黒画像表示指示は、表示データの切り替え開始から前記第2の表示部に黒画像を表示させる指示とされる
請求項13に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、前記第2の黒画像表示指示の後に前記停止指示を行う
請求項14に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、前記起動指示に基づいた前記第1の表示部の起動期間において前記第1の表示部に送信する第1の同期信号のフレームレートを前記第2の表示部に送信する第2の同期信号のフレームレートよりも高くする
請求項2に記載の撮像装置。 - 撮像装置筐体に対する前記第2の表示部の位置または姿勢を検出するチルトセンサを備え、
前記制御部は、前記チルトセンサによって検出された位置情報または姿勢情報を用いて前記起動指示を行うか否かを決定する
請求項2に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、撮像モードまたは再生モードに関するモード情報を用いて前記起動指示を行うか否かを決定する
請求項2に記載の撮像装置。 - 第1の表示部用の第1表示データと第2の表示部用の第2表示データを前記第1の表示部及び前記第2の表示部へ共通の表示データ線で送信するとともに、前記第1の表示部に起動指示を行う手順と、
前記表示データ線で送信する表示データを前記第2表示データから前記第1表示データへ切り替えを行う手順と、
前記第2の表示部に対する停止指示を行う手順と、を備えた
撮像装置の制御方法。 - 第1の表示部用の第1表示データと第2の表示部用の第2表示データを前記第1の表示部及び前記第2の表示部へ共通の表示データ線で送信するとともに、前記第1の表示部に起動指示を行う機能と、
前記表示データ線で送信する表示データを前記第2表示データから前記第1表示データへ切り替えを行う機能と、
前記第2の表示部に対する停止指示を行う機能と、を演算処理装置に実現させる
プログラム。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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